ベルトルト「僕とサシャが入れ替わっトルト」(416)

ベルトルトとサシャに絡んだカップリング要素があるので、苦手な人は注意

―男子寮―

ベルトルト(はあ~今日の訓練も疲れたな。寝る時間も少なくて体が重いや・・・)グッタリ

エレン「ベルトルト、もう寝るのか?」

ベルトルト「うん。エレンは寝ないの?」

エレン「俺は少し筋トレして寝る。一緒にしないか?」

ベルトルト「いや、遠慮しとく」

エレン「そっか、おやすみ」

ベルトルト「おやすみ」

ベルトルト(エレン元気だな・・・。同じくらい疲れてるはずなのに。やっぱ精神が強いんだな)

アルミン「ベルトルト、寝るの?今からマルコと本の交換するんだけど、ベルトルトもしない?」

ベル「ごめん、しない」

アルミン「そっか。良かったら今度、交換してよ。ベルトルトの蔵書読みたいな」

ベルトルト「うん、今度ね」

アルミン「おやすみ」

ベルトルト「おやすみ」

コニー「ベルトルト!聞いてくれよ!サシャのやつがよ・・・」

ベルトルト「うん、明日でいい?」

コニー「なんだよー、お前、もう寝るトルト?」

ベルトルト「うん。ねむトルトは寝るトルト」

コニー「ちぇっ、まあいいや。おやすみー」

ベルトルト「うん、おやすみ」

ベルトルト(僕から話しかけることほとんどないのに、皆よく声かけてくれるよな。ちょっと嬉しいけどもっと影を薄くしたほうがいいのかな。でもこれ以上どうやって・・・ライナーに相談・・・)

ベルトルト(・・・あれ?そういえばライナーはどこ行ったんだろう?)キョロキョロ

ジャン「おい、ベルトルト」

ベルトルト「あ、ごめん。僕もう寝るから」ゴロゴロ

ジャン「さっき寮の裏でライナー見かけたんだけどよ、女といたぜ。なあ、あいつ彼女いるのか?」

ベルトルト「えっ!?彼女!?」

ジャン「別にどうでもいいんだけどよ。流石に男子寮の近くで密会してんの教官に見つかったらまずいんじゃねぇかと思って。でもお前が知らなかったんなら彼女じゃねぇのかな?」

ベルトルト「僕、彼女がいるなんて聞いたことないよ」

ジャン「じゃあ、告白されてたのかもな」

ベルトルト「告白!?」ガバッ

ジャン「うわっ!」ビクッ

マルコ「どうしたの?」

アルミン「ジャン、ダメだよ。ベルトルトは眠いんだから起こしちゃかわいそうだろ」


ジャン「起こしてねぇよ。ライナーが告白されてたのかもって言ったら、こいつが突然飛び起きたからびっくりしたんだよ」

アルミン「ああ、ライナーモテそうだもんね」

ベルトルト「モテそう!?」

マルコ「頼りがいあるし、女子にも男子にも優しいし、背も高いし逞しいし、モテそうだよね」

エレン「ライナーは社交的だしな」

コニー「うん、モテそうだな」

ベルトルト「そ、そんな・・・(まさか、まさかとは思うけど壁内で彼女作ったりしてないだろうな!?)」

ジャン「まじかよ・・・あいつそんなモテそうか?女子とか怖がるんじゃねぇの?」

アルミン「わかってないなあ。強面なのに、話すと優しいってのがいいんじゃないか」

マルコ「そうそう。ミカサとか、アニみたいな近寄りがたいクールな子が仲良くなるとすっごい甘えん坊・・・って想像してごらんよ」

ベルトルト「・・・・・・(アニ。可愛い・・・!)」

ジャン「ミカサ、クッソ可愛いぜ!」

マルコ「ま、そんな感じだよ。きっと」

ベルトルト(いかんいかん。アニ可愛いって言ってる場合じゃない!ライナーが彼女を作ってないか確認しに行かねば!)ドタドタ

エレン「ベルトルト、どこ行くんだよ?寝るんじゃなかったのか?」

ベルトルト「ちょっとトイレ・・・」タタタタタッ

アルミン「あれはライナーを見に行ったね」

マルコ「そうだね。親友のことだから気になるんだろうね」

コニー「後で聞けばいいのにな」

ジャン「バカ。あの顔見なかったのか?あれは抜け駆けて彼女作るなんて許さんって顔だったぞ」

マルコ「ベルトルトってそういうの気にするのかな?」

アルミン「ずっとライナーと一緒だから、気にするんじゃない?」

ジャン「おい、マルコ。お前は彼女いねぇだろうな?」

マルコ「ん?いるよ」

ジャン「は!?お、お前俺に内緒で・・・」ワナワナ

エレン「ああ、ベルトルトも今のジャンみたいな顔してたな」

コニー「へー。裏切られて悔しい、悲しいって顔だな」

アルミン「マルコ、ほんとに彼女いるの?」

マルコ「いや。いないよ。ごめん、ジャン。嘘だ」

ジャン「う、嘘!?マルコ!て、てめぇ!!・・・でもま。だよな!そんな暇無いよな!」

アルミン「ね。毎日忙しいし、それどころじゃないよね」

マルコ「だね。ちょっといいなって思う子がいてもそこまで気が回らないよ。お互い兵士ってことを理解して節度ある付き合いができるならともかく、普通のカップルみたいにデートしたりマメに会ったりは難しいな」

コニー「俺は今のとこあんま興味ねぇなー」

エレン「俺も。なんかめんどくせぇし・・・」

アルミン「コニーやエレンはサシャやミカサとよく一緒にいるから、周りからしたら羨ましいのになあ。あの二人訓練兵の中でも可愛いしさ」

ジャン「ほんとこんなこと言ってるやつにべったりとか、世の中おかしいぜ」ギロッ

エレン「なんだよ」

ジャン「なにがだよ」

エレン「俺のこと睨んだじゃねぇか」

ジャン「睨んだがどうしたよ?」

アルミン「あー!もうやめなって!」

マルコ「ジャン、みっともないよ」

ジャン「ふん!俺は寝る!」

エレン「んだよ・・・俺も寝る」

コニー「皆寝るのかよ」

アルミン「僕はマルコと本の交換会するよ。コニーも混ざる?」

コニー「本かよ。俺持ってねぇし、読んでたら眠くなっちまうぜ」

マルコ「難しい本じゃないよ。コニーも好きな本だよ」

コニー「あ、エロいやつか?読む読む」

マルコ「・・・はっきり言うなって」

アルミン「あはは・・・でも真面目な本もあるよ」

ジャン「なんだよ、そういう本なら俺も混じる」ノソノソ

エレン「俺も」

コニー「お前らも好きだなぁ」

ジャン「うるせぇな。お前もだろ」

エレン「アルミン見せてくれよ」

アルミン「あ、うん。えっとこれが僕ので、こっちがマルコの・・・(ベルトルト、様子見るだけならいいんだけど。まあ、邪魔とかはしないよね)」

―――――
――――
―――

―男子寮の裏―

ベルトルト(どこだ!?ライナー)キョロキョロ

女子訓練兵「・・・なの、だから・・・」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト(居た!)テテテテテ

女子訓練兵「私とお付き合いしてください!」

ベルトルト(うっ!本当に告白だった!ラ、ライナーどう答えるんだ!?)

ライナー「俺は・・・」

ベルトルト(暗くてよく見えないけど、ライナーの好きそうな、女の子っぽい可愛い感じの子だぞ?でも、頼む!断ってくれ!ライナー!!本当の君は兵士じゃないんだぞ!)

ライナー「すまん。付き合えん」

ベルトルト(よし!よくやった!)

女子訓練兵「そ、そっか。あの、お友達からでも・・・」

ベルトルト(食い下がるなあ。ライナー、情に流されちゃ駄目だよ!)

ライナー「俺に気持ちがあってそうしたいと言うなら、お互いにとって辛くなるだけだから忘れたほうがいい。気持ちに答えてやれない俺なんかやめておけ」

女子訓練兵「だ、ダメなんだね・・・。ごめん。わかった。ありがとう」

ライナー「すまん。だが、お前は可愛いからすぐいいやつが現れると思うぞ。それと、ありがとうな」

ポンポン

女子訓練兵「!!」ドキッ

ライナー「じゃあな。気をつけて帰れよ」スタスタ

女子訓練兵「うん・・・」ポーッ

ベルトルト(うぉいうぉい!断っときながら頭ポンポンとか、よくやるよ。なんか女の子ポーっとしてるしさあ・・・。もっと撃沈させないとめんどくさい事になったらどうすんだよ。ちょっと釘さしとこう)テテテ・・・

ライナー(ふう、なんかこのところよく呼び出されるな。まいった)

ベルトルト「ライナー」ヌッ

ライナー「うおっ!?なんだ、ベルトルト!?もしかして見てたのか?」

ベルトルト「見てたよ。なんだよ今の。もっと嫌われるくらいに断らないとダメだろ」

ライナー「別に嫌われるほどの断り方しなくていいだろ」

ベルトルト「したほうがいいだろ!」

ライナー「いや、しなくていい。好かれてるほうが万が一俺たちの正体がバレた時にかばってくれる可能性がある」

ベルトルト「えっ?」

ライナー「こっちが特別好きでなければ得に問題ない。殺すのをためらってくれるくらいには、好かれてるほうがいいだろ」

ベルトルト「そ、それもそうか・・・一理あるよ」

ライナー(よし。口からでまかせだったがベルトルトを黙らせることができたな)

ベルトルト「でも、断ってくれて安心したよ。ライナーに彼女がいなくて良かった・・・」

ライナー「どういう意味だ?」

ベルトルト「ライナーが壁内の人間に情が移って付き合って子供や家庭を作って、俺の故郷はここだ・・・ってことにはならなさそうで良かったって意味だよ。君は兵士モードだと目が話せない」

ライナー「そうか。心配かけて悪いな。だがその辺はわきまえてるつもりだ。訓練と使命でそれどころじゃないしな」

ベルトルト「ならいいんだけど。好きな子もいない?」

ライナー「ん?・・・あ、ああ」

ベルトルト「ふーん・・・(あ、今目を逸したね。こりゃいるな)」

ライナー「お前はいないのか?」

ベルトルト「僕に関してそういう心配は無用だよ。壁内の女の子とどうこうなることは無い。それより、ライナー、好きな子いてもいいけどさ。来るべき時にはちゃんと気持ちにけじめはつけてよ。故郷に連れてくとか言わないでよ?」

ライナー「ん?…ああ」

ベルトルト(あー。不安だ・・・)

ベルトルト「あとさ、あんまり女の子にモテないようにしてよ」

ライナー「モテてるか?」

ベルトルト「皆がライナーはモテるって言ってたよ。君は目立ちすぎ」

ライナー「そうは言ってもな。どうすりゃいいんだ」

ベルトルト「僕みたいに影薄く目立たないようにしてたらいいんだよ。ライナーばっか脳天気にモテてずるいし」

ライナー「努力はしてみるが。俺ばっかって言うが、お前も大人しくしてるからモテないってわけじゃないだろ。女子に人気が無いとは思えんぞ」

ベルトルト「呼び出されたことも告白されたこともないよ」

ライナー「お前がスルーしてるだけじゃないのか?」

ベルトルト「そんなことない。僕はモテないよ。こないだ女子達が、僕は暗くて何考えてるかわかんないし、女子のこと避けるし優柔不断で気が弱そうだからちょっとねって言ってるの聞いたし・・・聞いたし・・・」ウルウル

ライナー「お、お前は顔悪くないし、高身長だし、強いし、頭もいいからな!使命が終わって影薄くするのやめたらめちゃくちゃモテる!モテるぞ!今は気づかれてないだけだ!」

ベルトルト「背が高すぎっていうか、全体的に長すぎって言われてたし・・・言われてたし・・・似たようなタイプなら社交的でリーダーもできるマルコのほうが良いって言ってたし・・・言ってたし・・・」ドヨーン

ライナー「俺が女なら放っておかないのになー!」

ベルトルト「ライナーみたいな女なんかやだよ・・・」

ライナー「そ、そうか。すまん。(傷つくだろ・・・)」

―――――
――――
―――

―次の日・食堂―

ベルトルト「あ、見てみてライナー、今日のパンいつもより長いよ!あはは・・・僕みたい・・・長い・・・」

ライナー「おい、いいかげん立ち直れ・・・」

コニー「のわっ!」

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「コニーとサシャだね」

コニー「おい、サシャ。なんだその黒いの?」

サシャ「これはこないだの山岳訓練で採ったキノコです。食べれるキノコです。前に食べましたから」クンクン

コニー「二股に別れてて気持ち悪ぃな」

ライナー「よお。相席いいか?」

サシャ「どうぞ」

コニー「構わないぜ」

ライナー「サシャ、なんだそれ?」

サシャ「山で見つけたキノコです」

ベルトルト「うわ、気持ち悪い色と形。前失礼するね」ガタガタ

サシャ「でも食べれるんですよ」

ライナー「た、食べるのか?」

サシャ「とりあえず半分食べます!」ガブッ

ベルトルト(うぎゃああ!グロイのにサシャ度胸ありすぎだよ!)ブルッ

サシャ「んー、根元が硬いですね。噛み切れない・・・」ガジガジ

ライナー「どんな味なんだ?」

サシャ「結構美味しいですね!」ガジガジ

コニー「うえ~」

ベルトルト「へえ・・・」

サシャ「うー。噛み切れ・・・ふんっ!」ガジッ

キノコの半分「ビュン!」

ポチャ・・・

サシャ「あ!」

コニー「おっ!」

ベルトルト「うわっ!僕のスープの中に!」ガーン

ライナー「あーあ・・・」

サシャ「大丈夫ですよ!毒はありません!前私食べたけど1年以上何も起こっていません」モグモグ

ベルトルト「そんなの、サシャが異常に丈夫なのかもしれないだろ」

サシャ「大丈夫!大丈夫!でも嫌なら私がスープ貰い受けましょう!」

コニー「お前ずるいよな」

ベルトルト「嫌だよ。あげるなら交換だ」

サシャ「いいですよ。もうほとんど残ってないですけど」

ベルトルト「・・・いいよもう。自分の食べるよ。でもキノコはグロいからとってくれ」

サシャ「はいはい。ひょいっと」モグモグ

ベルトルト「はあ・・・本当に大丈夫かな」カチャカチャ

ライナー「俺が交換してやろうか?」

ベルトルト「うーん、いいよ。一口食べてダメならサシャにあげるから」

サシャ「ベルトルト。やっぱり毒があるかもしれませんから、私が全部引き受けましょう」

ベルトルト「スープ欲しいだけだろ、君は」ズズッ

コニー「どうだ?」

ベルトルト「んー、普通。別に味も何も移ってないよ」

ライナー「そうか。ちょっと浸かっただけだしな」

サシャ「全部飲むんですか?」

ベルトルト「うん。飲めるからあげる理由もないしね・・・んっ!?」

サシャ「・・・!?」

ベルトルト(うっ、なんだ!?急に頭がボーッとしだしたぞ!?あ、駄目だ・・・眠い・・・)ガチャ

ライナー「おい、ベルトルト、皿。端に寄せすぎだ。ボーッとしてるとスープ皿落ちるぞ・・・」

ベルトルト「うん・・・」

ベルトルト(だめだー・・・ぼーっとして・・・あっ、お皿落ちる)

ガチャーン

コニー「わっ、ベルトルトのスープひっくり返ったぞ!」ガタッ

サシャ(ああースープもったいない・・・うーん、なんでしょう、急に眠気が・・・)ウトウト

ベルトルト(あ、意識が・・・)

サシャ(落ちるー)

ベルトルト「・・・・・・」ガツンッ

サシャ「・・・・・・」ガツンッ

ライナー「うおっ!?お前ら急に机に頭ぶつけてどうした!」

コニー「なんだ!?やっぱ毒があったのか!?」

ベルトルト「うう~ん。大丈夫です。突然眠気が」ムクッ

サシャ「一瞬寝ちゃった。いてて。おでこ打ったのか」ムクッ

ベルトルト(あれ?急に視点が高い・・・ん?私がいる?鏡?)

サシャ(・・・僕??僕が僕を見てる?ん???)

ベルトルト・サシャ「!!??」

ベルトルト「私!?」ガタッ

サシャ「僕っ!?」ガタタッ

ライナー「ど、どうした!?」

サシャ「ライナー!ちょ、ちょっと来て!えっと、僕も!」グイグイ

ライナー「!?」

ベルトルト「え、え・・・!?」

コニー「なんだ?」

アルミン「どうしたの?」

マルコ「何かあったの?」

コニー「さあ?」

―――――
――――
―――

―使われてない倉庫―

サシャ「二人共・・・!入って!」ガタガタ

ベルトルト「は、はい」

ライナー「???」

サシャ「扉を閉めてっと・・・」

ライナー「どうしたんだ、サシャ?」

サシャ「サシャじゃない!僕はベルトルトだ、ライナー!」

ライナー「は?」

ベルトルト「私、今、ベルトルトですけど、ベルトルトじゃないんですよ!」

ライナー「はあ!?」

サシャ「サシャ、君がしゃべるとライナーが混乱するから黙っててくれ」

ベルトルト「あ、は、はい。すいません」

サシャ「ライナー、僕にもわけがわからないんだけど、今、僕はサシャの見た目をしてるけど、中身はベルトルトなんだ!そして、僕の中にはどうやらサシャがいる!入れ替わってる!」

ライナー「は?二人の人格が入れ替わった?」

サシャ「うん。そうみたいだ。スープ飲んだ瞬間急に眠くなって、一瞬気を失ったかと思ったら・・・」

ライナー「ほ、本当か・・・?ど、どうする?」

サシャ「どうしよう!?」

ベルトルト「どうしますかね?」

ライナー「とりあえず元に戻る方法を見つけないといかんな。入れ替わった原因がわかればいいんだが」

サシャ「そうだね!でも原因か・・・何だろう・・・」

ライナー「二人ほぼ同時に机に頭ぶつけたからか?」

サシャ「うーん・・・その前にすごく眠くなったんだよね」

ベルトルト「私もです。キノコ食べたとたん一瞬眠気が来て・・・」

ライナー・サシャ「!!」

ベルトルト「ん?なんです?」

ライナー「キノコじゃないか!?あのキノコを食べたのはサシャと、スープに入ったベルトルトだけだ」

サシャ「あのキノコ怪しかったもんね」

ベルトルト「去年食べた時は何も起こりませんでしたよ?」

ライナー「そりゃ誰かと分けて食べたのか?」

ベルトルト「一人で全部食べました」

ライナー「キノコはスープに浸かっただけだったが、それでも分けて食べたことになったのかもしれん。二股に割れてたのが怪しい」

サシャ「原因としては考えられる。もう一度食べれば治るかも!サシャ、あのキノコはもうないのかな?」

ベルトルト「あるにはあると思いますが、山岳訓練で登った山からとってきましたので、1日かけて休日に出かけて取りに行くか、次回の山岳訓練まで待つかしないと、平日は訓練で時間が無くて無理ですね」

ライナー「次の山岳訓練っていつだ?それに同じ山を使うとは限らないぞ」

サシャ「じゃあ、今週末の休みに行くしかないね。はあ・・・なんでこんなことに」

ベルトルト「すいません・・・私のせいですね」

サシャ「怪しいと思いながらスープを飲んだ僕にも落ち度はあるよ」

ベルトルト「そんなことは・・・」

ライナー「なってしまったもんはしょうがない。週末までなんとか乗り切るしかあるまい」

サシャ「乗り切るって、じょ、女子に混じって生活しないといけないのかな?」

ライナー「まあ・・・そうなるよな」

サシャ「そんなの無理だよ!」

ベルトルト「じゃあ、訓練中にわざとちょっと怪我でもして、医務室で過ごしませんか?」

ライナー「ああ、それは・・・」

サシャ「怪我はダメだ!!」

サシャ(万が一巨人にでもなられたら大変なことになる)

ベルトルト「ひえっ!?だ、ダメですかね?びっくりしました」

ライナー「おい、ベルトルト!」

サシャ「あっ!・・・ごめん、怪我はダメ。えっと、僕はサシャの体なのに怪我させるとか無理だから。仮病もたぶんすぐバレるし難しいと思うよ」

ベルトルト「そうですか。いっそばらしてしまえば皆協力してくれるんじゃないですか?」

ライナー「いや、それはしないほうがいい」

ベルトルト「なんでです?」

ライナー「中身がベルトルトだから許されると思って、お前の体にいたずらする輩が出てくるかもしれん」

ベルトルト「えぇ!?それは困りますね」

ライナー(というより、中身が周りの知るとことなった時に、ベルトルトの体のまま目の届かないとこで行動されたりしたら困るからな。巨人に変身するような事態を避けるためにも俺と一緒にいてもらって、見張っておいたほうがいい。そのためにはベルトルトとして生活してもらったほうが都合がいいからな)

サシャ「そうだね、戻るまで秘密にしよう。サシャ、お願いだから僕でいる時は僕らしく振舞ってくれよ?」

ベルトルト「任せてください!」フン!

サシャ「僕は敬語じゃないよ」

ベルトルト「あっ、そうですね!じゃない・・・そうだな!安心しろ!僕に任せろ!」

サシャ「・・・僕そんな言い方するかな・・・不安だ・・・」

ライナー「俺がなんとかフォローする。それよりお前のほうが心配だが・・・」

サシャ「私は大丈夫ですよ?お任せください」

ベルトルト「おおっ!まるで私のようです!ベルトルトは演技が上手いですね」

サシャ「サシャは下手すぎだよ!もっと頑張ってくれよ!」

ベルトルト「そうでした!僕頑張るですよ!・・・頑張るよ!」フンッ!

サシャ「心配だな・・・。頼むよ、ライナー・・・」

ライナー「ああ。それと・・・ちょっとお前だけに話があるんだが」

サシャ「話って?」

ライナー「サシャ、ちょっと二人にさせてくれないか?外で待っててくれ」

ベルトルト「ん?わかりました。じゃない、わかったよ、ライナー!」

ガラガラ・・・バタン

サシャ「で?話って?」

ライナー「外にいるサシャに聞こえたらまずいから、ちょっと耳貸せ」ヒソヒソ

サシャ「うん」ズイッ

ライナー「もし何も知らないアニが、中身がサシャのベルトルトに話しかけたら俺たちの関係や正体がバレる恐れがある。アニには話しておいて協力してもらったほうがいい。お前も女子寮で生活するならそのほうがいいだろう」

サシャ「!!・・・そうだね。そのほうがいいね」

ライナー「だが、中身がお前のフォローをするとはいえアニがサシャと突然仲良くしだしたら怪しくなるから、その辺含め俺からアニに説明しておいたほうがいい。今から行ってくるからその間お前らはここでお互いの生活状況や、交友関係なんかをできるだけ情報交換しておけ」

サシャ「わかった。1週間とはいえボロが出ないようにするよ」

ライナー「じゃあ行ってくる」

ガラガラ・・・バタン

サシャ(ああ・・・僕どうなるんだろう・・・)

ガラガラ

ベルトルト「ライナーから、用があるので帰ってくるまで二人でこの倉庫の中で待ってるように言われました」

バタン

しまった。ネタバレ注意って書き忘れてた。読んでしまった人ごめんなさい。

サシャ「うん。その間に、周りに不審がられないようにお互いに情報交換しておこう。全部は無理だから、フォローし合いながら生活できたらいいけど・・・僕と君って今まで話したことも無いに等しいし、全然接点ないから急に仲良くしてると不自然だからさ、なるべく今まで通りの距離感で生活できるようにしよう」

ベルトルト「わかりました」

サシャ「えーと、じゃあね、僕からお願いしたいのは、まず目立つことはしないで欲しい。食堂でパンもらえるかさまよったり、人に要求したりしないでね。それと、僕はあまり周りに話しかけていったり仲良くしにいったりせず大人しくしてるタイプだから、コニーとふざけたりとか、遊びの誘いもなるべく断るように。暇なときは本でも読んでて」

ベルトルト「ええっ!?食べることを我慢するのキツいですよ!自信ありません・・・」

サシャ「我慢して。パンは僕が君の真似して調達するようにしてみるから。後でそのパンを食べたらいいだろ」

ベルトルト「お、それはいい手ですね。私は何もせずパンを得られて最高です」

サシャ「それと、仲のいい女子もいると思うけどあくまでも僕なんだから親しく話したりしないように」

ベルトルト「うーん、がんばります。ベルトルトのフリは案外難しそうですね」

サシャ「本当に不安だよ。それで、サシャは誰と仲がいいの?よく一緒にいるのはユミル、クリスタかな」

ベルトルト「そうですね。ユミル、クリスタとはよく話します。でも二人組になる時は、ユミルがクリスタと組むことが多いので、私はミカサともよく組みます。ミカサとは結構話もしますね。意外と色々話してくれます!」

サシャ「ふーん、そうなんだ・・・あの、アニ・・・アニとは」

ベルトルト「アニですか?」

サシャ「や、アニとかミーナとか、ハンナとは仲いいのかな?」

ベルトルト「普通ですかね。特に仲良しではありませんが。たまに何か食べるものをくれる時もあります」

サシャ「そっか・・・(サシャがアニと仲良しだったらもうちょっと楽だし・・・僕としても役得なんだけどな)」

サシャ「あとは・・・サシャは何か気をつけてほしいこととかある?皆に知られててやらないと不自然な癖とかさ」

ベルトルト「特に無いと思います」

サシャ「あ、そうなんだ・・・いや、あるよね?なんかあるよね」

ベルトルト「急に言われても思いつきませんよ。そうですねー。あっ!」

サシャ「どうしたの?」

ベルトルト「え?その・・・ですね///」カアァァァッ

サシャ「?」

ベルトルト「着替えとか、お風呂とか、体見ないでくださいね・・・!!」

サシャ「えっ!!あっ!?///」カアァァァァァッ

ベルトルト「あと、触るのもダメですからね!」

サシャ「さ、触らないし見ないよ!///」

ベルトルト「お願いしますよ。そういえば・・・もよおした時ってどうすればいいんですかね?」

サシャ「どうって・・・その、立ってするのは抵抗あると思うから座ってしたらいいよ」

ベルトルト「見たり触らなくてもできます?ああ・・・なんか思いついたら、股になんかあるのが気になってきました」ソワソワ

サシャ「そのへんのことは、なにか困ったらライナーに相談して」

ベルトルト「はい・・・ああ、なんでこんなことに」ガックリ

サシャ「うん。早く週末になるといいね。がんばろう」

ベルトルト「はい。そうですね」

ガラガラ

サシャ「あ。ライナーかな。早かった・・・」

マルコ「あれ?サシャ・・・とベルトルト?」

サシャ「!」

ベルトルト「!」

マルコ「なんかここ使われて無いのに扉が少し開いてたから気になって・・・。えっと・・・お邪魔だったかな?」

ベルトルト「いえ!?どうぞどうぞ!!あ、ここ座ります!?」アセアセ

マルコ「え?」

サシャ(サシャ!怪しすぎるよ!)

サシャ「マルコ、しーっ。今かくれんぼしてて、ライナーから隠れてるんです」

ベルトルト(おおっ!ベルトルト上手いですね!)

マルコ「隠れんぼしてるの?珍しいメンバーだね」

サシャ「珍しくベルトルトが参加したいと言ったので、たまたまです」

マルコ「僕、てっきり密会してるのかと思っちゃった。違うんだね。誤解してごめんね」

サシャ「いいえ。気にしなくていいですよ」

ベルトルト「うん。気にしなくていいよ」

マルコ「そっか。・・・なんかさ」チラッ

サシャ(ん?)

マルコ「なんかサシャ今日、感じが違うね」

サシャ・ベルトルト(!!!)ドキッ

サシャ「そ、そうですか?」ドキドキ

マルコ「うん・・・。なんとなく」

ベルトルト「いつもと一緒でs・・・だよね?」

サシャ(ああああ!ボロが出るからサシャは喋るんじゃないっ!)

サシャ「そうですよ。私はいつもと一緒ですよ?」

マルコ「あは、そうだね。気のせいか」

サシャ「はい、そうですね」

マルコ「うん・・・・・・」

サシャ(・・・マルコ、早くどっか行ってほしいんだけど・・・)

ベルトルト(汗が・・・この体ちょっとどきっとしたらすぐ汗がでるんですが・・・)

マルコ(うーん、本当に隠れんぼなのかな?こんな怪しい場所でこのまま二人きりにしておいていいものか・・・)

―――――
――――
―――
―その頃、ライナーは・・・―

ライナー「アニ」

アニ「ん?なんだい」

ライナー「ちょっと話がある。今から別のルートを通っていつものとこで落ち合おう」

アニ「わかった」

――
―――
――――

ライナー「アニ、突然すまないな」テクテク

アニ「いいよ、別に。で?話って?ベルトルトはいないの?」

ライナー「ああ。というより話ってのはそのベルトルトのことなんだ」

アニ「どうしたの」

ライナー「実は、サシャのとってきた怪しいキノコのせいで、今ベルトルトとサシャの中身が入れ替わってるんだ」

アニ「は?」

ライナー「信じられんかもしれんが本当なんだ。実際見たらわかる。ベルトルトの体にサシャの精神、サシャの体にベルトルトの精神が入ってるって感じだ」

アニ「からかってんの?」

ライナー「俺が嘘でこんなくだらんこと言いにわざわざ呼び出すか!信じれないのはしょうがないが、嘘じゃない。お前の協力なしにはどうにもならんのだ」

アニ「・・・わかったよ。バカみたいな話だけど、あんたが言うなら信じるよ。あんたはいつも実直だもんね」

ライナー「そう言ってもらえると助かる。おそらく同じキノコを食べれば二人はまた元に戻ると思うんだが、そのキノコを取りに週末まで待たないといけないんだ。それでめんどくさい事に、その間二人が入れ替わってることを周りに隠しながらお互いに女子寮と男子寮を入れ替わって生活することになる」

アニ「まあ、そういう状態なら、異性の寮で生活するわけにはいかないからね。しかしベルトルトの体で怪我でもされたら大変だね。サシャのやつ、食べ物目的だけど、あの強い意志は怖いね。怪我した状態で食べ物に関わったら巨人になる可能性が高いよ」

ライナー「そうなんだ。万が一あの『何が何でも食べたい』って状態で巨人になられるとかなりやばい。サシャにベルトルトとして生活してもらえれば俺がずっと一緒にいても不自然にならないからフォローはできるんだが、そうなるとベルトルトのほうがな・・・。俺が一緒にいるのも限界があるし、なにより不自然になる」

アニ「私がベルトルトのフォローをすればいいってことか。でも、私もさしてサシャと仲がいいわけでもないから、四六時中一緒にとか怪しすぎて無理だよ」

ライナー「ベルトルトは器用だからサシャとして過ごす自体はさして心配しなくていいと思うんだが、その、女子としての生活の面でな。風呂とか・・・着替えとか色々問題があるだろ」

アニ「ああ・・・なるほどね。ま、なんとか上手くやってみるよ」

ライナー「悪いな。タイミングをみてサシャを見かけたら話しかけてみてくれ。中身はベルトルトだ。お前にフォローを頼むことはベルトルトにだけ話してある。サシャには知られないよう気をつけてくれ。ベルトルトは中身がサシャだから絡まなくていい」

アニ「ややこしいね。けどわかった。じゃ、行くね。なんかあったら相談するよ」

ライナー「ああ。頼む」

アニ(はあ・・・なんで使命以外で悩まされなきゃなんないんだろ。疲れるね)スタスタ

ライナー(さて、これでとりあえずいいだろう。さ、戻るか)タッタッタ

―――――
――――
―――

―倉庫―

マルコ「・・・・・・」

サシャ「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ(う、うーん。なぜかマルコも一緒にライナーを待つことになってしまった・・・弱ったな)

マルコ「・・・・・」チラッ

サシャ(!?)ビクッ

マルコ「・・・・・・」ニコッ

サシャ「???」ニコッ

マルコ「・・・///」テレッ

サシャ(あ・・・もしかして、マルコってサシャのこと)

ベルトルト「お腹すいたねー」

サシャ(!?喋るなって!)

マルコ「え、もうお腹すいたの?さっき朝食とったばっかだよね」

ベルトルト「空いたよ。マルコ何か持ってない?」

サシャ(棒読みだああ!でもこれは使えるかも。マルコに、食堂に食べ物を取りに行って貰えるよう頼んで出て行ってもらおう)

サシャ「そうですね。お腹すきましたね。マルコ、何か持ってたら私にも分けてください」

マルコ「ごめん、何も持ってないよ」

ベルトルト「本当に?」クンクン クンクン

マルコ「うわっ!?ベルトルトなんだよ急に!?なんで僕の匂い嗅ぐの!?」

ベルトルト「食べ物を持ってるか匂いでわかるかと思って」クンクン

サシャ(やめろー!!!!僕の体で変なことするなあああ!!)

サシャ「ベルトルト!マルコが嫌がってますよ。マルコ、私たちは隠れんぼで隠れてないといけないので、もしよければ食堂で何か余ってないか見てきてくださいよ」

マルコ「え、余ってるかな?」

サシャ「お願いします。・・・ここにいたらベルトルトに匂いを嗅がれ続けてしまいますよ」ヒソヒソ

マルコ(あ、逃がしてくれる口実か。気が利くなあ。なんか、今日のサシャっておしとやかな感じだし、やっぱりいつもと違うよね。元気でおばかなサシャ見てると心が明るくなるけど、今日のサシャはまた・・・よくわかんないけど守ってあげたい雰囲気かもし出してて、いい・・・)ドキドキ

サシャ「さ、早く」

マルコ「うん。わかった。何か持ってくるからサシャ、ここにいてね?」

サシャ「はい、いますので、お願いしますね」

マルコ「ベルトルト、今日の君ちょっと変みたいだけど大丈夫?頼むから、サシャにさっきみたいな変なことしないでよ?」

ベルトルト「しないよ。しないから早く何か食べるものを!」

サシャ(違う、違うんだ!マルコ!今日の僕は僕じゃないんだ!いつもの僕はこんな変なことしないんだ!真面目なマルコに変とか思われるのすごい恥ずかしいし傷つくよ!サシャのバカ!!こいつ本当にバカ!)

マルコ「じゃ、行ってくるね」タッタッタ

サシャ「・・・・・・」

ベルトルト「やったー!何か食べれるね!」

サシャ「ねえ、サシャ・・・君ふざけてるのか?」

ベルトルト「なんだい?ダメだよ。サシャは敬語なんだからちゃんと喋らないと」

サシャ「今は二人きりだからいいの。あのさ、僕の体なんだから変なことしないでよ!」

ベルトルト「何かしましたかね?」

サシャ「マルコのことクンクン嗅いでただろ!」

ベルトルト「ああ。すいません!つい!でもベルトルトの鼻では匂いよく嗅ぎ取れなかったですね」

サシャ「嗅ぐの禁止だからね。絶対、絶対っ!女子にそれしないでくれよ」

ベルトルト「はい。気をつけます」

サシャ(あああ・・・もうやだ。サシャが何するかわかんなくて不安すぎる)

ライナー「すまん。待たせたか?」

ガラガラ

サシャ「ライナー!待ってたよ」

ベルトルト「おかえりなさい!」

ライナー「ああ。こっちの用事はすんだが、二人共、一週間なんとかやれそうか?」

サシャ「僕は大丈夫だけど、サシャのほうが心配だよ」

ベルトルト「ベルトルトは心配性ですねぇ」

ライナー「俺も心配だ。お前・・・、ちゃんと俺の言うこと聞いてベルトルトっぽくできるのか?」

ベルトルト「できます!たぶん!」

サシャ「お願いだから変なことやバカなことしないでくれよ!」

ベルトルト「人を変人みたいに言うのやめてくださいよ」

サシャ「だって・・・!(変だろ!君は変だ!そしてバカだ!って言ってやりたいよ!)」

ライナー「まあまあ。ベルトルト、サシャは俺がフォローするから・・・そろそろ、戻ろう」

ベルトルト「あ、待ってください。マルコが食べ物持ってきてくれるかもしれないので待ちましょう」

ライナー「マルコが?まさかバレてないよな?」

サシャ「大丈夫だよ。マルコのことは僕が待ってるから、君らは先に戻っててくれ」

ベルトルト「でも食べ物・・・」

サシャ「後で持ってってあげるから。君がいるとヒヤヒヤするからさっさと行ってくれよ」

ベルトルト「絶対持ってきてくださいよ!」

ライナー「いいかげんにしろよサシャ。ベルトルトはそんないやしくないぞ。ほら、さっさと行くぞ」

ベルトルト「わかりましたよ。じゃなくって、わかったよ。じゃあベル・・・サシャ、また後でね」

サシャ「はい、また後で」

ライナー・ベルトルト「・・・・・・」スタスタ

サシャ(あああ・・・よりによってなんでサシャなんだ!クリスタやアニならまだ不安も少なかったのに!)

サシャ(いや、アニと入れ替わり・・・なんかになったら僕が持たないな///だってアニの顔も体も見放題の触り放題で、アニの声で色々喋って・・・・)

マルコ(レーションのちょっと古いの見つけたから持ってきたけど、これまだ食べれるかな?)スタスタ

ガラガラ

マルコ「お待たせ」

サシャ「ベルトルト・・・好き・・・とか言ってみたりして」

マルコ「えっ?」

サシャ「!?」

マルコ(今、ベルトルトのこと好きって言った?)ドキドキ

サシャ「マ、マルコ。おかえりなさい」

マルコ「あれ?ベルトルトは?」

サシャ「さっきライナーに見つかって、一緒に戻りました」

マルコ「そうなんだ。あ、これ、レーション見つけてきたよ。ちょっと古いんだけどたぶんまだ食べれると思う」

サシャ「わあ。ありがとうございます。いただきますね」スッ

マルコ(うーん、目の輝きがいつもと違うな。ギラギラしてないぞ?変だな)

マルコ「サシャ、簡単にはあげないよ。僕から取ってごらん」サッ

サシャ「えっ?」

マルコ「ほら、取れなかったらあげないからね」

サシャ「わ、わかりました」サッ

マルコ「こっちだよ」スッ

サシャ(マルコってサシャのこと好きかと思ったけど、こんな意地悪するなんて、僕の思い違いかな?しかしサシャはバカにされてるなあ・・・)

サシャ「もう、意地悪ですね。マルコは」ササッ

マルコ「うーん、サシャ。やる気が感じられないなぁ。いつもは食べ物見た瞬間、目をギラギラさせて飛びついてくるのにどうしたの?どっか悪いの?」

サシャ(はっ!!しまった!違和感を疑われてたのか!マルコって頭いいからな・・・試されてたのか!でもサシャのテンションで食いつくなんて疲れるし限界があるから、しばらく体調不良ということにしておこう)

サシャ「実はちょっとお腹の調子が悪くて」

マルコ「そうだったんだ。なんか大人しいなって思ったんだ。でも、お腹の調子悪いんだったらあんまり食べないほうがいいよ。これも古いからやめとこう?」

サシャ「そうですね。でもせっかく見つけてきてもらったし、お腹治ったら食べたいのでもらってもいいですか?」

マルコ「いいけど・・・サシャのことだから持ってたら食べるといけないからな。僕がもっとくから、お腹治ったらあげるよ」

サシャ(しまった。裏目に出たな。それじゃあサシャにあげれなくなる。サシャに文句言われそうだしもらっておきたいな)

サシャ「いえ、今ください。私バカだから、すごくバカだからきっと今もらわないと忘れてしまいます」

マルコ「そ、そんなに卑下するほどはバカじゃないだろ・・・。それに食べ物のことサシャが忘れるとは思えないけど」

サシャ「いいからください。意地悪しないでください」

マルコ「いや、意地悪で言ってるんじゃないよ。心配だから言ってるんだ」

サシャ(心配?マルコは皆に気を使ってくれるけど、サシャの細かい変化に気がつくし、やっぱり気があるのかな?だとしたら色仕掛けでなんとかなるかもしれないな)

サシャ「マルコ、ください」ジーッ

マルコ「お腹治ってからね」

サシャ「嫌です。今欲しいです、ください」ジーッ

マルコ「えっ・・・ダメ・・・(うっ。そんな見つめられたら///)」

サシャ「ダメですか?」ウルッ

マルコ「な、泣き落としとか・・・!卑怯だ!・・・しょうがない。あげるけど、ちゃんとお腹治ってから食べるんだよ?」

サシャ「はい。ありがとうございます(ふっ、僕は汗や涙を出すのは得意だからね。サシャの涙腺もゆるめで操りやすくて助かったよ)」

マルコ「訓練の時間になるし、そろそろ戻ろうか?」

サシャ「そうですね(昼時にでもこのレーションはサシャに渡しておこう)」

―――――
――――
―――

―立体機動訓練―

ライナー「おい、サ・・・ベルトルト。立体機動のベルトはちゃんと装備できたか?」

ベルトルト「はい。できましたよ。でも、なんか股間の収まりが悪いっていうか、気持ち悪いんですが」

ライナー「ピタッとするとこにずらして直したらいいんだが」

ベルトルト「ええっ・・・!?で、でも。その、あんなとこ・・・さ、触れません。ライナー、直してくださいよ」

ライナー「は!?誰かに見られたらまずいし、中身がサシャなのにそんなことできるか!我慢しろ!」

ベルトルト「そ、そんな!!」

ライナー「いいから行くぞ。あと、話し方気をつけろ」スタスタ

ベルトルト「は、はい。わかったよ・・・」スタスタ

コニー「おー、ベルトルト!今日はよろしくな!」

ジャン「同じ班だな」

ベルトルト「よろしく」モジモジ

コニー「なにモジモジしてんだよ・・・」

ベルトルト「え?いや、なんか、股のこの辺の収まりが悪くって」

ジャン「直せよ」

ベルトルト「直したいけど、ライナーがしてくれないから、直せないんだ」

コニー「!?」

エレン「!?」

ベルトルト「どっちか直してくれる?」

コニー「はあ!?自分でやれよ!というか、ライナーに直してもらってたのか!?ど、どういうことだ!?」

ジャン「お、お前らそういう関係だったのかよ!俺を巻き込むのは寄せ!おい、行くぞコニー!」ダダッ

コニー「ああっ!!」ダダッ

ベルトルト「あっ!待ってよ!」

ベルトルト(んっ!?体が大きいのに、走りやすい!しかも立体起動装置がそんなに重く感じない!足が長いからグングン走れるし、こ、この体はすごい!!)

ベルトルト「ちょっと飛んでみましょう!ほれっ!」ピョーン

ベルトルト(うわわ!す、すごい!高い!そしてしなやか!)

ジャン「!?」のとこがエレンになってた。すまぬ。

ベルトルト「わー!この体すごい!!」ピョンピョン

アルミン「ベルトルト・・・何やってんだろね?」

ミカサ「楽しそう・・・」

サシャ(なにやってんだよおおお!!!!)ギリギリ

ベルトルト「ふぉおおお!バク転!」シュバッ!ガシャンガシャン!

教官「おい、隊列に並ばず、なにしてる・・・」

ベルトルト「!!」

サシャ(あああああ!!)

教官「訓練後、昼食抜きで、その時間中走っておけ」

ベルトルト「そ、そんなあああ!!待って!待ってください!」

ライナー「バ、バカ!!ベルトルト」タタタッ

ベルトルト「昼食抜きだなんてえーーーー!あんまりだーーー!」ガクッー!

ザワザワ・・・ ザワザワ・・・

アルミン「ベルトルトのあんな大声初めて聞いたね」

エレン「あいつもメシ楽しみにしてたんだな」

ミカサ「なんだか哀れ」

アニ(なるほど。サシャだね、ありゃ)

サシャ(あああ・・・いきなり目立ちまくりじゃないか。うう、しかも罰則くらって情けなさすぎだよ)ウルウル

マルコ(サシャ、ベルトルトの方見て、悲しい顔して、涙目になってるな。やっぱりベルトルトが好きなのかな?)

―――――
――――
―――

―昼食時―

ベルトルト「ハアハア・・・ハアハア・・・」タッタッタッタッタ

ライナー(まったく・・・いきなりサシャのやつやってくれたな)チラッ

サシャ(あああああ・・・)カチャンカチャン

コニー「おい、サシャ。スプーン打ち鳴らしてどうしたんだよ・・・スープ全然すくえてないぞ?」

ライナー(ベルトルトのやつ、ショックだったみたいだな。まあ・・・気持ちはわかる。ここはアニが元気付けてやったほうがいいだろう)チラッ

アニ(ん?ライナー、なんだよ)

ライナー(ベルトルトを・励ましてくれ)クイクイ

アニ(なに?わかんないよ。でもたぶんベルトルトをフォローしろってことだろうね。しょうがない)ガタッ

アニ「サシャ、隣いいかい?」

サシャ「えっ!?あ、うん、はい」

アニ「どうも」

サシャ(アニ!隣に!どうしたのかな?)ジッ

コニー「アニがサシャのとこ来るなんて珍しいな」

アニ「ちょっと今日は食欲なくてね。パン勿体ないからあげようかと思って。ほら、サシャ。食べなよ」スッ

サシャ(アニの食べかけのパァン!!ああっ!しかも身長がいつもより低いからアニの顔が近い!可愛い!)

サシャ「ありがとうございます。いただきます!」

アニ「しょんぼりしてたけど大丈夫かい?」

サシャ「はい、大丈夫です。あの、アニ。良ければまた一緒に食べましょう」

アニ「いいよ」

サシャ(やったー!!!これをきっかけにアニとサシャが仲良くなってく設定にしたら、今までみたいに人目をはばからなくてもいつでもいっぱい喋ったりできるぞ!)

コニー「パンもらったとたん急に元気になったな。腹減ってただけかよ」

サシャ「そうですよ」

アニ「サシャらしいね」

コニー「そうだな」

ベルトルト「ハアハア・・・ハアハア・・・(大分走って疲れましたが、まだまだいけそうですね。立体起動もいつもよりやりやすかったですし、ベルトルトの体はすごいですね)」

―――――
――――
―――

ベルトルト「ああ・・・終わった。お腹すいたー・・・水・・・パァン」トテトテ

ライナー「おい、ベルトルトこっちだ。ほら、水だぞ」

ベルトルト「あ、ライナー!お水うう!!」ビュンッ

ライナー「うおっ!」ドシンッ

ベルトルト「んぐんぐんぐ」

ライナー「ベルトルトのでかい体で飛びついてくるんじゃない!」

ベルトルト「プハーっ!美味しい!」

アルミン「あ・・・ベルトルトが・・・ライナーに馬乗りになってる」

ジャン「やっぱりあいつらできてるのか?」

マルコ「えっ・・・そうなの?」

サシャ「できてないっ!」クワッ

ジャン「うおっ!?そ、そうかよ」

サシャ(はっ!しまった。つい・・・)

サシャ「ベルトルトはノーマルです」

アルミン「なんでサシャが・・・ベルトルトと仲良かったっけ?」

サシャ「あ、あの。匂いでわかるんですよ」

ジャン「ほんとかよ」

サシャ「え、ええ」

マルコ(ううん。これは。サシャはベルトルトのことが好きなんだろうな)

サシャ(サシャがボロ出すと僕までボロが出る。負の連鎖だ。あ、そうだ、僕の体がかわいそうだから、さっきのマルコのレーションをあげにいこう)スタスタ

マルコ「・・・・・・」

―――――
――――
―――

サシャ「サ・・・ベルトルト」

ベルトルト「あ、べ・・・サシャ。物陰からどうしたの?」

サシャ「こっち、こっち」

ベルトルト「?」スタスタ

サシャ「ここなら誰もいないな」キョロキョロ

ベルトルト「あの、さっきはすいませんでした」

サシャ「ああ、初日からバレるなんてことにならないよう、気をつけてくれよ?・・・お腹すいただろ、これ食べて」

ベルトルト「レーション!」バッ

サシャ「マルコに貰ったぶんだからね。僕の体空腹にするわけにいかないからしっかり食べてよ」

ベルトルト「はい。味はいつものなのに美味しい!美味しい」モグモグ

サシャ(はあ・・・幸せそうに食べるなあ。僕ってこんな風に笑うのか。ここに来てからこんな無邪気で満面の笑みしたことないな・・・)

ベルトルト「ふぅ~。もっと食べたいですね」

サシャ「もうないよ。さ、用が終わったから解散だ。行こう」

ベルトルト「はい」

サシャ「じゃあ、行動にはくれぐれも気をつけて。いいね?」

ベルトルト「了解です。では」

サシャ(ああ・・・不安だ)

書き溜め分ここまで。投下はまた書き溜め後。

続き投下です。

―――――
――――
―――

―座学の教室―

ライナー「おい、ベルトルト。一人でウロウロするんじゃない!どこ行ってた!?」

ベルトルト「ごめん。サシャと話してて・・・」

ライナー「おい、シッ」

ベルトルト「あ、うん!」

マルコ(今、ベルトルト、サシャと話してたっていったな・・・)

ライナー「腹減ってると思うが、大丈夫か?」

ベルトルト「さっきレーション貰って食べたから、とりあえずは大丈夫」

ライナー「ああ。あいつがくれたのか。そうか」

マルコ(え、サシャ・・・もしかして僕があげたレーション、ベルトルトにあげちゃったのかな?あの食欲大魔神が食べ物譲るな

んて、これはもう間違いないよ。サシャはベルトルトのことが好きなんだ・・・。それにもしかしたらすでに付き合ってる可能性

もあるぞ?あの二人が話してるとこなんて見たことなかったのに、いつの間にそんな関係だったんだろう?僕もサシャのことい

いなって思ってたから、ちょっとショックだ)

ジャン「おい、マルコしょんぼりしてどうした?大丈夫か?」

マルコ「え?う、うん。なんでもないよ」

―――――
――――
―――

ベルトルト「ライナー、教官さっきのとこなんて書いてましたっけ?」

ライナー「ん?なんだ、書き留めてなかったのか?ほら、ここだ。写せ。あと言葉!」

ベルトルト「あ、うん。ありがとう。えーと・・・」サラサラ

ミーナ「あ~さっきのとこ教官消すの早すぎ・・・」

ベルトルト(ん?ミーナも書き留めれてなかったんですね)

ベルトルト「ミーナ。僕の写すといいよ」コソッ

ミーナ「えっ?」

ベルトルト「どうぞ!」

ミーナ「えっ、えっ?あ、ありがとう?」

ベルトルト「あの、もしよかったら、夕食のパンとか余ったときちょうだいね」ヒソヒソ

ミーナ「パ、パン?」

ライナー(ん!?サシャのやつミーナと何か話してるな?ベルトルトから話しかけることほとんど無いのにこいつは!)

ライナー「おい、ベルトルト。前向けよ」

ベルトルト「う、うん!」

ミーナ(ベルトルトが話しかけてくるなんて、びっくりした。しかもパンちょうだいって??)

ベルトルト「あ、ミーナ。パンちょうだいって僕が言ったの、内緒だからね」ヒソヒソ

ミーナ「うん?わかったけど・・・私あげるとは言ってないよ」

ベルトルト「余った時でいいよ。お願い」ニコッ

ミーナ「!!」ドキッ

ライナー「ベルトルト・・・」

ベルトルト「わ、わかってるって」アセアセ

ミーナ(び、びっくりした。ベルトルトってあんな笑顔するんだ。なんか可愛かったかも///)ドキドキ

ライナー「女子に話しかけるんじゃない」

ベルトルト「わかったよ」

コニー「おい、ジャン聞いたか?今ライナーがベルトルトに女子に話しかけるなって言ってたぞ?嫉妬か?」

ジャン「おお。聞いてはいけないことを聞いてしまったな」

アルミン「君らねぇ。ベルトルトは女の子が好きだってサシャが言ってたでしょ」

コニー「だからよ、ライナーが片思いしてんだろ?」

ジャン「ああ、だからライナーは女子に告白されまくってるのに断ってるのか。合点がいったぜ」

アルミン「そ、そんな・・・まさか」

サシャ(ああ・・・ライナー、ごめん。皆の中での君の設定が斜め方向に進んでいってるよ。サシャめ・・・!!)ギリギリ

クリスタ「サシャ、どうしたの?すごい顔して・・・」

ユミル「いつもおかしいけど、今日はまたいつもと違う感じで妙だな?」ジーッ

サシャ「私はいつも通りですよ?あーお腹すきました」

ユミル「そうか?」ジーッ

サシャ(な、なんだよ。ユミル疑ってるのか?)

サシャ「そうですけど?」

ユミル(なんかいつもと違って目が死んでるというか、雰囲気が薄暗いんだよなぁ。やけに大人しいし・・・)

ユミル「ほれ、サシャ。菓子だぞ」スッ

サシャ「お菓子?ください」チラッ

ユミル「なんだよ。食いつき悪ぃな」

クリスタ「こら。今講義中だから後にしなよ!」

サシャ「あ、はい」

ユミル「はいはい(おかしい。絶対おかしい。食い物に対して反応と執着が薄いぞ?)」

―――――
――――
―――

―夕食―

ベルトルト「ご飯!ご飯!」スキップスキップ!ドスンドスン!

ライナー「コラ!スキップするな!」

ベルトルト「うへへへへ!この体ならいーっぱい食べれる!」

ライナー「よだれを垂らすな!」フキフキ

ジャン「おい・・・ライナーがベルトルトのよだれ拭いてやってるぜ・・・」

コニー「もう見るのよそうぜ?そっとしておいたほうがいいと思う」

アルミン「なにがあったんだろうね・・・ライナーが告白されたの見に行った次の日からおかしいよね」

ジャン「だからよ・・・こういうことがあったんだよきっと」モヤモヤ

―ジャンの妄想―

ライナー『さっきの告白は断った。なぜだと思う?』

ベルトルト『なぜ?わからないな』

ライナー『ばっきゃろう!俺が好きなのは・・・お前だからだ!』

ベルトルト『ごめん。僕は女の子が好きだから』

ライナー『それでもいい。俺にお前の世話をさせてくれ』

ベルトルト『わかったよ』

―――
――

ジャン「・・・って感じでよ」

アルミン「そんなバカな・・・」

コニー「もう考えるのやめようぜ・・・」

サシャ(ぐぎぎぎ・・・サシャのやつ、なんもわかってない!目立つなって言ったのに、わかってない)ギリギリ

ユミル「おい、サシャ。さっさと食おうぜ?」

クリスタ「サシャ?なにか怒ってる?」

サシャ「え?いえ、怒ってませんよ。わー今日も美味しそうですね。ははっ・・・」

マルコ(うーん、サシャがベルトルトの世話をするライナーを見て怒ってるみたいだな。つまり、サシャ→ベルトルト←ライナーの三角関係ってことか!?なんてこった・・・)

サシャ(あー、イライラするなあ。せめてアニと一緒にご飯食べたいな)キョロキョロ

ミーナ「アニ、こっちで食べようか」

アニ「ああ」

サシャ(アニ!こっち!こっちで食べよう!?)ジーッ

アニ(ベルトルトのやつ、こっち見すぎだよ。一人で不安なのはわかるけど、私大してサシャと仲良くないんだってのに・・・)

クリスタ「サシャ、アニのほうじっとみてどうかしたの?」

サシャ「えっ!?あの、昼にパンを分けてくれて、ちょっと話したんですけど・・・もっと仲良くなれたらなって思って。ご飯こ

っちにこないかなって・・・」

ユミル「なんだ?アニに興味あんのか?どうしたんだよ、急に」

サシャ「急にじゃないですよ。お昼にちょっと仲良くしたんですってば」

クリスタ「じゃあ呼んでみよっか。私も皆と仲良くしたいし。声かけてみるね」ニコッ

サシャ(クリスタ!!神様!やった!!)

サシャ「あ、ありがとうございます」ソワソワ

ユミル「なにソワソワしてんだよ。変な奴だな」

サシャ「え!?いや、別にソワソワなんてしてませんけど・・・」

ユミル「そうか?」ジーッ

サシャ(なんでそんなに疑うんだよ!ううっ、汗が・・・)ドキドキ

クリスタ「お待たせ!連れてきたよ」

アニ「せっかく誘ってくれたから、同席させてもらうよ」

ミーナ「私も~!色々話そうよ」

サシャ「いらっしゃい。アニ、ここどうぞ」スッ

アニ(バカ、わざわざユミルとの間あけなくていいのに・・・変だろ!)

ユミル「おい、サシャ。私の隣は嫌だってのか?」

サシャ「え、いや・・・あ、アニじゃあ前にどうぞ」

アニ「ああ。ここでいいよ」

ミーナ「お邪魔しまーす」

クリスタ「はーい」ニコニコ

サシャ(やった!またアニと一緒だ~!嬉しいな!)

ミーナ「ねえねえ、今日のベルトルトってさ、なんか雰囲気違うよね?」

サシャ・アニ「!!!」ドキッ

クリスタ「そういえば立体起動ではしゃいでたね。ベルトルトが罰則受けてるの初めて見たかも」

ユミル「ああ、立体起動中も『ひゃっほーい!』とか叫んでたな。あいつ頭おかしくなったのか?」

サシャ「そうですか?私はわかんなかったですけど」ドキドキ

アニ「機嫌がいいだけじゃないの?」ドキドキ

ミーナ「なんか明るいよね?それにさ、今日座学で困ってたらノート見せてくれたんだよね。話しかけられてびっくりしちゃった」

サシャ(僕から話しかけること無いって言ったのに、サシャのバカ、なにやってんだよ!)

サシャ「へ、へえ・・・。な、なんか言ってました?」タラタラ

ミーナ「え?えっとー」

ミーナ(パンちょうだいってのは内緒にしてって言われたから言わない方がいっか)

ミーナ「板書書き留めれなかったとこ写させてくれただけだよ」

サシャ「そうですか(変なことは言ってないみたいだな。よかった)」

クリスタ「そうなんだ。見た目通り優しいんだね」

ミーナ「うん。それに、なんかね・・・にこってしてくれたんだけど、それが可愛かったんだー」

サシャ(えっ!?)ドキッ

ミーナ「ちょっとキュンってしちゃった///気付かなかったけど、ベルトルトって結構いいかも///」テレテレ

サシャ「・・・・・・///」カアァァァァァッ

ユミル「何赤くなってんだよ?」

サシャ「えっ!?いや、別に!?///」

アニ(デレデレしてんじゃないよ・・・)ジロッ

サシャ(アニが睨んでる!?ち、違うよアニ!僕は別に喜んじゃいないよ!?)アセアセ

ユミル(やっぱ今日のサシャはおかしいな・・・)

クリスタ「そっか。でも背も高いし、成績もいいし、ベルトルトってモテそうだね」

ユミル「そうか?パッと見は好条件だけどよ、暗いし頼りなさそうだし、良いって言ってるやつ聞いたことないぜ?」

サシャ(ムカッ)

サシャ「・・・そ、そうですかね?私はベルトルト結構良いと思いますよ?」

アニ(対抗してんじゃないよっ!サシャがベルトルトに気があることになったらどうすんだ!このバカっ)アセアセ

ユミル「どこがいいんだよ?」

サシャ「や、優しいし、穏やかだし背も高くてかっこいいじゃないですか!」

クリスタ「サシャ、ベルトルトのこと好きなの?」

サシャ「えっ!?いや、そういうことでは・・・」アセアセ

アニ(ほら見ろ!しょうがないね・・・)

アニ「私も良いと思うよ。優しそうだよね」

サシャ「え!?本当に!?///う、嬉しいな・・・」

アニ(バカヤロ!!そうじゃないだろ!)ゲシッ

サシャ(いてっ!足蹴られたっ!)

クリスタ「まさかアニもベルトルトのことを?」

アニ「違うだろ。好きとかそういうんじゃなくて、良いか悪いかって言ったらの話だよ。サシャもミーナもそういう話だろ?」

サシャ「あ、はい。そういうことです」

サシャ(なんだ・・・ただのフォローだったのか・・・ガッカリ)

ミーナ「うん、そうだね。でも・・・私はちょっと違うかも・・・」

サシャ「へっ!?」

ミーナ「なんてね。へへっ」

アニ(これは・・・ミーナはサシャトルトに惹かれてるようだね。うーん。変なことにならなけりゃいいけど・・・)

サシャ(も、もしかしてミーナ、僕のこと!?うわあ、どうしよう!?ミーナって可愛いし、う、嬉しいっ・・・けど、どうしよう!?)ドキドキ

クリスタ「サシャ、顔赤いし汗すごいけど大丈夫?」

ユミル「変なやつだな・・・」

サシャ「だ、大丈夫です!」

アニ(ベルトルト、喜んでるみたいだけど、良いって思われてるベルトルトの中身があんたじゃなくてサシャってとこに気がつきなよ・・・)

サシャ(ああ、サシャのフリなんて余裕かと思ったけど、思いがけぬ話題で動揺してしまった。こんなんじゃ僕の方が危ないな。気を付けよう)

―――――
――――
―――

ベルトルト「ライナー、パン分けてよ。この体お腹がいっぱいにならない」

ライナー「俺も食べないともたんからダメだ。・・・と言いたいとこだが、しょうがないな。ほら半分やる」

ベルトルト「ありがとう!ライナー優しい!」ニコニコ

ライナー「あんまりニコニコするなよ。もっと静かに穏やかな顔してろ」

ベルトルト「うん!」ニコニコ

ライナー(駄目だ。わかってない・・・)

ベルトルト「おいしいなー」モグモグ

ライナー(だが、ベルトルトのこんな屈託ない笑顔見れるなんて思わなかったな。それだけはなんか嬉しいな)フフッ

ベルトルト「おいしいよ!ライナー!」

ライナー「そうかそうか」

マルコ「あそこ、すごいほのぼの空気を醸し出してるね」

ジャン「見るなって・・・」

コニー「ベルトルトのやつあんなんだっけ・・・?」

アルミン「なんかサシャっぽいよね」

エレン「ああ、今日の訓練の時もサシャっぽかったな。真似してるのか?」

マルコ「そういえば今朝、ベルトルトとサシゃ、二人でいたよ」

ジャン「二人で?なんでだ?あいつら今まで話してるの見たことないぞ?」

マルコ「これは・・・僕の勝手な憶測なんだけど、サシャとベルトルトは僕らの知らない間につきあってるのかもしれない」

ジャン「嘘だろ!?」

アルミン「えっ!?なんでそう思うの?」

コニー「いや、どうみてもベルトルトはライナーと付き合ってるだろ?」

マルコ「直接聞いたわけじゃないから、僕の妄想として聞いてほしいんだけど。今朝、二人きりで彼らは人気の無い倉庫にいたんだよ。そして今日はサシャがずっとベルトルトのことを気にしてる。そして、恐ろしいことに、僕があげた食べ物をサシャが、あのサシャがベルトルトに譲ったんだよ!こんなことってある!?」

エレン「えっ・・・サシャが食べ物を譲った・・・?」ガタッ

アルミン「ま、まさか・・・」

マルコ「ベルトルトとライナーの関係を疑った時もサシャはベルトルトをかばってたし、サシャがベルトルトのこと好きなのはほぼ間違いないと思うんだ。倉庫で好きだみたいなことつぶやいてたし・・・」

コニー「そうだったのか。サシャのやつ水くせぇな。俺にくらい話してくれてもいいのに」

マルコ「たぶん今朝からの関係なんだよ。それまではお互い気にした様子はなかったからね」

ジャン「お前よく見てるな。俺全然気付かなかったぜ」

マルコ「あ、うん。たまたまね・・・ちょっと気になってね」

アルミン(あ、もしかしてマルコってサシャのこと気になってたのかな?)

エレン「つまり、ベルトルトはサシャとライナーと二股かけてるってことか?」

コニー「だとしたらひどいやつだな」

マルコ「それはわかんないけど。ベルトルトがモテてるのは確かだね」

アルミン「サシャかあ。いいなー」

エレン「アルミン、サシャのこと好きなのか?」

アルミン「いや、そういうわけじゃないけど。サシャってバカだけど可愛いし羨ましいなってだけだよ」

ジャン「そうか?俺はごめんだけどな」

マルコ「ジャンはミカサ以外どうでもいいってだけだろ」

コニー「まあ、できればサシャとできててくれたほうが、寮で気使わなくていいからいいな」

アルミン「そうだね。それにしてもベルトルトも隅に置けないな」

―――――
――――
―――

―男子風呂―

ベルトルト「ああ・・・とうとうこの時間が来ましたか」ボソボソ

ライナー「落ち着け。風呂入って、着替えて寝るだけだ。さっきもベルト付けるので脱いだろ?」

ベルトルト「そうですけど。下着は履いてましたから」ボソボソ

ライナー「いいから、さっさと脱げって」グイッ

ベルトルト「ちょっと、やだ!やめて!」

ライナー「バ、バカ!でかい声出すなっ!」アセアセ

ジャン「……」

コニー「……」

アルミン「……」

エレン「……」

マルコ「……」

ベルトルト「いやっ!恥ずかしいっ!やだっ!」

ライナー「変な声出すなーー!!!こっちが恥ずかしいっ!!下着から手離せ!さっさとしろ!」グイグイ

ジャン「……」

コニー「……」

アルミン「…えっと」

エレン「…さ、風呂入るか」

マルコ「…そ、そうだね」

ベルトルト「うっうっ・・・見ない・・・何も見ない」

ライナー「ほら、こうして布を腰に巻いとけば見なくてすむだろ。目を開けろ」

ベルトルト「だって・・・」

ライナー「ほら、手どけて目を開けろ」グイッ

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「なっ、ベルトルトのは布の下だ。下着と一緒だ」

ベルトルト「ーーーっ///」

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「ライナーはなんで何も巻いてないんですかあああ!!!!見ちゃったじゃないですかああ!!!!」

ライナー「えっ!?あっ!!す、すまん!!」

ベルトルト「ああああああ!!!お嫁に行けない!!!」

ライナー「行けるって!いいからもう、手間かけさせないでくれ!」

ズルズル

コニー「ベルトルトが引きずられてくるぜ」

ジャン「あいつおかしいよな・・・気持ち悪い・・・」

マルコ「うん。気持ち悪いね」

アルミン「うん・・・」

エレン「もうほっとけよ」

ベルトルト「ふううう・・・おっきいの見ちゃった・・・見ちゃった」グスグス

ライナー「いつまでもグズグズ言うな。さっさと体洗って出るぞ」

ベルトルト「うん・・・」ゴシゴシ

ベルトルト「あの・・・ライナー」

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「股間の・・・どうやって洗ったらいいんですか?」

ライナー「・・・何も考えず洗え」

ベルトルト「さ、触れません・・・洗ってください」

ライナー「できるか!しょうがないな。桶に湯を張って、そこに突っ込んでジャブジャブしろ。とりあえず洗わないよりいい」

ベルトルト「は、はい。じゃあ桶にお湯入れてと・・・ちゃぽんっと・・・」

ライナー「・・・・・・」

ジャン「おい、ベルトルトのやつ、桶に股間突っ込んでユラユラしてるぞ・・・」

コニー「うわっ・・・」

アルミン「な、なんだろね?あ、あはは・・・」

エレン「・・・きめぇ」

マルコ「僕はなんか怖いよ・・・ベルトルト怖い」

ライナー(サシャのやつ、世話が焼けるな・・・疲れる。まあ、なんとか風呂はこれからもこれでいけそうだが。ベルトルトのやつは大丈夫だろうか?)

―――――
――――
―――

―女子寮―

サシャ「・・・・・・」

ユミル「おい、さっさと風呂行くぞ。何固まってんだよ?」

サシャ「お、お風呂・・・」

クリスタ「どうしたの?行こう?」

サシャ(どうしよう。サシャの体もだけど、ほ、他の女子の体も見ちゃう・・・本音では行きたいけど、アニもいるし、ホイホイ行くわけにはいかないし、どうすればいいんだ!?)

アニ(風呂か・・・ちょっと不自然になるけどフォローしたほうがいいね)

アニ「サシャ、生理になったから後でシャワーだけ浴びるって言ってたよね」

サシャ「!!そ、そうです!そうですね」

クリスタ「そうだったんだ。もしかしてそれで今日大人しくなってたの?大丈夫?


サシャ「はい。そうなんです」

アニ「私も一緒だから、後で一緒にシャワー行こう、サシャ」

サシャ「はい。ありがとうございます」

サシャ(ふ、ふぅ。なんとかなったみたいだ。よかった・・・)ドキドキ

ユミル「ふーん・・・」

アニ(ユミルは疑ってるようだね。皆が風呂に行ったらベルトルトに注意しておこう)

―――――
――――
―――

サシャ「皆いなくなったね」

アニ「そうだね。あんた、ユミルが疑ってるようだから気をつけなよ」

サシャ「あ、やっぱりか。気をつけるよ。ありがとう」

アニ「ああ」

サシャ「なんか、こうしてゆっくり二人で話すの久しぶりだね」

アニ「そうだね。見た目も声もサシャだから変な感じだけど」

サシャ「サシャといえば、今日の見た?ひどいよね。僕おとなしくしててって言ったのにあれだよ」

アニ「そうだね。でも面白かったよ」クスッ

サシャ「笑わないでよ!恥ずかしかったんだから・・・」

アニ「ごめんごめん」

サシャ「あの、あのさ」

アニ「ん?」

サシャ「サシャの体だと、アニの顔が近くてそれだけはいいなって思うんだ」

アニ「ふーん・・・」

サシャ「それだけだけど」

アニ「あんた、サシャの体見たり触ったりしてないだろうね?」

サシャ「し、してないよ!」

アニ「あんたのフォローもするけど、サシャの体に変なことしないかも一応見張ってるから、そのつもりでね」

サシャ「僕ってそんなことしそうかな?」

アニ「一応男だからね。全然興味ないってことはないだろ?」

サシャ「それは・・・そうだけど。僕は・・・す・・・(好きな人がいるしっ・・・)」

アニ「ま、あんたにそんな度胸無いか」

サシャ「・・・・・・」

アニ「あるの?」

サシャ「な・・・無いけど・・・」

アニ「ならいいけど。真面目なのはあんたのいいとこだ」

サシャ「あ、ありがとう///」

サシャ(ああ、アニとふたりっきりでいれるなんて嬉しいな。これで僕の体だったら最高なんだけど)

―――――
――――
―――

―男子寮―

ライナー「さ、寝るか」

ベルトルト「はい」

ライナー「・・・・・・」ジーッ

ベルトルト「なんです?」

ライナー「別になんでもないが。見張ってるだけだ」

ベルトルト「寝るだけなんですから、そんな見てなくて大丈夫です」

ライナー「いや、お前は行動が読めんから寝付くまで見張っておく」

ベルトルト「心配ご無用ですけどねぇ」ゴロン

ライナー「・・・・・・」ジーッ

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「・・・・・・」ジーッ

ベルトルト「あの、気になって寝れませ・・・」

コニー「おーい、ライナー、ベルトルト!」

ライナー「なんだ?コニー」

コニー「アルミンたちと本の交換すっから、お前らもどうだ?」

ベルトルト(そういえばベルトルトが暇な時は本を読むよう言ってましたね)

ベルトルト「参加する」

ライナー「いや、寄せ」

ベルトルト「だって本読まないと」

コニー「どっちでもいいぜ?参加するなら自分の本も出してくれよ?交換会だからな」

ライナー「ベルトルト。お前は参加しなくていい」

ベルトルト「でも、暇なときに読む本がいるし」

ライナー「ここにベルトルトの本がある。これを読めばいい」

ベルトルト「あ、これですか。結構持ってますね」

ライナー「いいか、戻るまでなるべく社交的なことはするな。気をつけてくれよ?」

ベルトルト「わかりました。本はこれだけあればいいですね・・・ん?枕の下にも本がありますね?」グイッ

ライナー(あっ!その本は・・・)

ベルトルト「えーっと、カンノウ・・・?」ペラペラ

ライナー「そ、それは読まなくていい!」バッ

ベルトルト「あっ!読みたいのに!」

ライナー「ダメだ!これはダメだ!」

ベルトルト「ええっ!なんでですか!返してください!」バッ

ライナー「うわっ!そのでかい体で乗っかってくるのはやめろ!」

ベルトルト「だってライナーが・・・」

ライナー「重い!どけっ」

ベルトルト(はっ!私ったら、ライナーを押し倒してしまいました・・・)

ベルトルト「ご、ごめん///」モジモジ

ライナー「いいから、どいてくれ」

コニー「おい・・・あいつら」

ジャン「もう何も言うな」

アルミン「あ、この本いいな」アセアセ

―――――
――――
―――

―女子風呂―

サシャ「じゃあシャワー浴びてくる」

アニ「ああ。私はここで見張ってるよ。・・・サシャの体、必要以上に見たり触ったりしちゃダメだからね

サシャ「わかってるって・・・///」

ガラガラ・・・ピシャッ

サシャ(とは言ったものの。ごめん。見るよ!!)ヌギヌギ

サシャ(お・・・おおお・・・。この膨らみは・・・)ムニムニ

サシャ「や、柔らかいっ・・・す、すごいぞ!なかなかのボリュームだ」

アニ「おい、なにしてんだい」ジトッ

サシャ「わああああ!アニ!外見張ってるんじゃなかったの!?違うんだっ!」

アニ「なにが違うんだっ!気になって覗いてみたらこれだ。蹴られたいなら蹴ってやるよ!」シュッ

サシャ「あっ!ダメ!蹴らないで!これサシャの体だからっ!」

アニ「はっ!それもそうだね。元に戻ったらひっくり返してやるから覚えときな」

サシャ「ううっ。出来心なんだ・・・」

アニ「うるさい。言い訳はいいからシャワー浴びな」

サシャ「う、うん」

サシャ(ああ・・・なんてとこ見られたんだ・・・最悪だ・・・)

シャーッ

サシャ(うーん、サシャも華奢に見えるけど筋肉ついてるなあ。でも出てるとこは出てるし、くびれもあるし、スベスベだし・・・これはなかなか・・・)チラッ

アニ「見ない!」

サシャ「はいっ!」ビクッ

―――――
――――
―――

―男子寮―

ベルトルト「スピーッ・・・くかーっ」ゴロン

ライナー(寝たか・・・ふああ・・・)

ベルトルト「うーん・・・お肉ぅ」

ライナー(肉の夢見てるのか)

ベルトルト「お肉・・・」モゾモゾ

ライナー(ん?こっちに寄ってくるんじゃない・・・)

ベルトルト「肉・・・」アーン

ライナー(齧られたらたまらんから、デコピンしてやるか)

ライナー「こら、俺は肉じゃないぞ」

ピシッ

ベルトルト「んあ?」パチッ

ライナー「寝ぼけて俺を食うのはやめてくれよ?」

ベルトルト「ん?ライナー?なんで女子寮に?」ボーッ

ライナー「ここは男子寮だ。お前ベルトルトだろ」

ベルトルト「んー?私は・・・ベルトルトではありません・・・」モゾモゾ

ライナー「お、おい、抱きついてくるな・・・」

ベルトルト「うー。あったかい・・・お父さぁん・・・」ギュウッ・・・

ライナー「いや、お前・・・これは・・・」アセアセ

ライナー(ぐっ・・・ベルトルトの力が強くて引き剥がせないっ・・・)

ベルトルト「ぐうーっ」

ライナー(まあいいか。体はベルトルトだし、問題無いか・・・無いかぁ?)

ベルトルト「スピスピ・・・」

ライナー(見た目はベルトルトなのに、なんか可愛いんだが・・・いかん。おかしい。寝よう)

―――――
――――
―――

―女子風呂―

アニ「さ。戻って寝るよ」

サシャ「うん(うわああっ。お風呂上がりのアニだあああ)」ドキドキ

アニ「あんたさ、寝相悪いって男子が言ってたけど、大丈夫なの?」

サシャ「うん・・・アニとはベッド違うんだ?」

アニ「一緒のほうがいい?」

サシャ「うえっ!?ア、アニがいいなら・・・僕はどっちでもっていうか、そのほうが安心だなっ!」ドキドキ

アニ「風呂だけでも不自然なのに、それ以上は無理だよ。自分でなんとか気をつけてくれないと」

サシャ「あ、うん・・・」

アニ「そんな心配そうな顔されると私も心配になるんだけど」

サシャ「ごめん。大丈夫だよ」

サシャ(心配なんじゃなくて、アニと一緒に寝れないんだってがっかりしただけなんだ・・・)

―女子寮―

ユミル「よ、おかえり」

クリスタ「おかえりー」

アニ「ああ」

サシャ「どうも」

アニ「じゃ、おやすみ」

サシャ「おやすみなさい」

サシャ(えっと、サシャの布団はこれだな)ポスン

サシャ(女の子の布団・・・///)ドキドキ

サシャ(・・・犬みたいな匂いする・・・)ガッカリ

ユミル「さーて、寝るか」ゴロン

サシャ(あれ?もしかして隣ってユミル!?)

ユミル「どうしたよ?」

サシャ「いえ、別に」

クリスタ「皆~、灯り消すよ?」

ミーナ「はーい」

ミカサ「わかった」

サシャ「どうぞ」

クリスタ「はい、消灯でーす」

ユミル「ふう・・・」

サシャ(ああ・・・疲れたな。目が覚めたら戻ってたらいいんだけど・・・)ゴロン

サシャ(寝る前にちょっと胸触っちゃお・・・あ~柔らかいなあ・・・これ癒されるなあ)モミモミ

ユミル「おい、サシャ」ゴソゴソ

サシャ「!!ごめん!ごめんなさい!!」バッ

ユミル「は?なんだよ。まだ何も言ってないだろ?なあ、今日もちょっと冷えるから、もっとこっちこいよ」グイッ

サシャ「へ!?」

ユミル「お前体温高いからあったかくて丁度いいんだよな」ギュウッ

サシャ(えっ!?ええっ!?ユミルが背中に密着して・・・む、胸かな!?当たってる・・・ど、どうしよう)ドキドキドキ

ユミル「あー、お前ってやっぱちょっと獣くせーなっ。狩猟民族だからか?クリスタはいい匂いなのになー」

サシャ(け、獣くさいっ!?)ガーン

ユミル「まあいいけどよ・・・おやすみ」

サシャ(うあっ!耳元で息吹きかけないでよっ!)ビクッ

サシャ「お、おやすみなさい・・・///」

ユミル「ダハハ、ビクってしてやんの・・・」

サシャ(さっきユミル、『今日も』って言ってたけど、サシャとユミルはいつもこんなことしてるのかな?女子ってすごい・・・ああ、ユミルに抱きつかれてるのが気になって寝れないよ・・・)ドキドキドキ

―――――
――――
―――

―朝・男子寮―

ジャン「おい・・・見ろよこれ・・・」

コニー「ライナーとベルトルトが抱き合って寝てるな・・・」

マルコ「いつもはベルトルトがひっくり返ったりしてるのに、これは新しい」

エレン「寝相だよな?これは寝相だよな?」

アルミン「うん、寝相だよ!寝相に違いない!」

ライナー「ぅん・・・あ?朝か。おい、起きろ。暑苦しいから離せ」グイッ

ベルトルト「うー。朝?もう朝・・・?おはようございます」ムクッ

全員「おはよう・・・」

ライナー「??」

ベルトルト「???」

ベルトルト「皆変な顔してますね。私バレちゃったんでしょうか?」ヒソヒソ

ライナー「いや・・・そんなことないと思うが・・・」

ベルトルト「じゃあ安心ですね・・・じゃないや。安心だね!さあ、朝食!朝食!」

コニー「なんだよ、ベルトルト。すっげえ元気だな。いつも朝ゆっくりしてるのによ」

ベルトルト「今日は朝食があるからね!パンがあると思うと元気になるよ!」

コニー「朝食は毎朝あるだろ・・・」

ベルトルト「今日の朝食は昨日の朝食とも、明日の朝食とも違うんだよ、コニー。わかるかな?」

コニー「わかんねぇよ、バカ」

ジャン(コニーにバカと言われるとは・・・ベルトルトどうしちまったんだ・・・)

マルコ(コニーにバカって言われるベルトルト怖い・・・)ブルブル

エレン(ベルトルトかわいそうだな・・・)

アルミン(ダメだよ、エレン・・・そんな悲しい目で見ちゃ・・・かわいそうだ)

ライナー(ベルトルト、俺にはサシャを止められん。すまん・・・)

―――――
――――
―――
―女子寮―

サシャ「鏡・・・鏡はっと」ゴソゴソ

ユミル「んー?なんだ?早起きだな・・・ふあぁ・・・」ムクッ

サシャ「あ、ユミル。私の鏡どこでしたかね?」

ユミル「鏡?この辺じゃねぇのか?」ゴソゴソ

サシャ「ユミルの貸してくれてもいいんですが、あと櫛と・・・あっ、櫛はあった!」ゴソゴソ

ユミル「どうしたんだ?急に」

サシャ「髪の毛梳かしたいんです」

ユミル「いっつも適当に結んでるじゃねぇかよ」

サシャ「今日はしっかり梳かしたいんです(女の子なんだし、こんなボサボサ頭じゃみっともないよ)」

ユミル「珍しいな。貸せよ。梳かして結んでやるよ」

サシャ「本当ですか?」

ユミル「ああ。その代わり何してもらおうかな?」フフン

サシャ「えっ、じゃあいいです」

クリスタ「おはよう、楽しそうに何話してるの?」

ユミル「別に楽しかねぇけどよ。サシャのやつが髪綺麗に梳かしたいしたいってよ」

クリスタ「え?私やりたい!」

サシャ「クリスタは上手そうですね。お願いしていいですか?」

クリスタ「まかせて!サシャの髪って長いからお手入れ楽しそうだなって思ってたんだ!うふふ、どれどれ・・・」

サシャ(わっ・・・。クリスタ本当にいい匂い・・・!!!何の匂いだろう?それにしたってサシャは確かにいい匂いとは言い難いな。うーん、なんだろやっぱ犬?)クンクン

サシャ「クリスタっていい匂いですね。それに引き換え、なんで私こんな・・・犬臭いんですかね?」

ユミル「なんだよ、私が獣臭いって言ったの気にしてんのか?悪かったよ。言うほど臭くねぇって」

クリスタ「え?そうかな?サシャってそんな匂いしてる?サシャが使ってる石鹸に香りがあまり付いて無いのかな?」

ユミル「元々狩猟民族だからじゃねぇか?今は大して肉なんか食ってねぇと思うけど」

サシャ「どうせならクリスタみたいないい匂いになりたいですね」

クリスタ「じゃあ私の石鹸分けてあげるよ。それで、今度一緒に新しいの買いにいこうね」

サシャ「ありがとうございます(クリスタって優しいなあ・・・本当女神って感じだ)」

ユミル「じゃあ、今日はこれ付けといてやるよ」シュッ

サシャ「わっ、なんですか?」

ユミル「香水。首のとこにちょこっとだからよーく近づかねぇと匂わないけど。あんまりつけて、くせーと教官に怒られるからな」

クリスタ「それどうしたの?」

ユミル「お前が去年くれただろ。あれだよ」

クリスタ「あ。あれかぁ」

サシャ(サシャの荷物にはそういうの無かったな。あんまり気にしてないのかな・・・訓練兵といえど、年頃の女の子でもあるんだし、気にしそうなもんなのに。顔は可愛いのにもったいないなぁ)ジーッ

クリスタ「どうしたの?鏡じっと見つめて」

サシャ「いや、別に・・・」

クリスタ「はい、出来た。つやつやになったよ。ふふふ、綺麗だなー」

ユミル「おっ、いい手触りだな。良かったな」

サシャ「はい。ありがとうございます(おお、すごい!サラサラになった!!わー!僕可愛い・・・)」

アニ(いつものサシャより、ベルトルトが入ってるほうが女の子っぽいことしてんだけど・・・)

―――――
――――
―――

―食堂―

ベルトルト「パンおいしいね、くださいね」モグモグ

ライナー「やらん・・・」チラッ

サシャ「パン、余ったらくださいね?」

ユミル「余らねぇよ」

クリスタ「余ったらね」ニコッ

ライナー(ベルトルトの方は上手く馴染んでるみたいだな)ジーッ

マルコ「ライナーも気になる?」

ライナー「え?なにがだ?」

マルコ「サシャ、今日いつもより可愛いよね?」

アルミン「さすがマルコだね。うん。サシャは今日、髪がいつもよりサラサラしてて丁寧に結んであるよ!」

エレン「ああ、言われてみたら」

ミカサ「サシャは今朝は早起きして、クリスタに髪を梳いて貰ってた」

ライナー(ベルトルト、女子を満喫してるじゃないか。心配無用だったな)

ジャン「あいつも女だったんだな」

マルコ(そうだね。サシャは恋してるからね・・・可愛くなってくのを見たいような見たくないような)シュン

アルミン(サシャが気使うなんて、やっぱりベルトルトと恋仲なのかな?ちょっとベルトルトにカマかけてみようか?)

アルミン「ベルトルトはどう思う?」

ベルトルト「え?何が?」

アルミン「ほら、サシャ見てごらんよ。今日、いつもと違うでしょ?可愛いよね」

ベルトルト「そうかな?サシャはいつも可愛いくないかな?」

アルミン「!!」

マルコ「!!」

ライナー(おいっ!下手なこと言うな!誤解を生むぞ!この話を止めないといかん!)アセアセ

ジャン「お、おい。ベルトルト。お前サシャとできてんのか・・・」

ライナー「できてないっ!!」

全員「!?」ビクッ

アルミン「ラ、ライナーどうしたの?」

ライナー「はっ!いや・・・ベルトルトはサシャとできてないんだ。誤解しないでやってくれ。すまん」

ジャン(あんなに怒るなんて、認めたくなかったんだな・・・)

マルコ(いよいよ三角関係濃厚だな・・・)

ベルトルト「誰かパンくれないかな?」キョロキョロ

ミーナ「ベルトルト」コソッ

ベルトルト(!ミーナ!手に持ってるのは・・・パァン!!)

ミーナ「はい、余ったからあげる。内緒ね」ニコッ

ベルトルト「!!ミーナ!ありがとう!!」キラキラ

ミーナ(ふわっ!すっごい笑顔!!)ドキッ

ベルトルト(ライナーに見つかると怒られそうなので、隠れて食べましょう)

ベルトルト「ライナー、僕ちょっとトイレ」

ライナー「ん?わかった。俺も行こう」

ベルトルト「いや、一人でいいよ」

ライナー「駄目だ。お前一人では・・・」

ベルトルト「一人でも大丈夫だよ」

ライナー「俺が心配なんだ。一緒に行くからな」

全員(ライナーが連れションを譲らないぞ・・・)ジーッ

ライナー(ん!?な、なんだ!?なんで皆見てるんだ??)

ライナー「なあ、なんでそんな目で俺を見てるんだ?」

ジャン「な、なんでって・・・なあ、マルコ」

マルコ「えっ、それは・・・ねえ、エレン」

エレン「お、俺はなにも・・・ア、アルミン頼む」

アルミン「僕!?」

ライナ「アルミン。どういうことか説明してくれ」

アルミン「わ、わかったよ。ライナー。君も、サシャと同様にベルトルトとできてるんじゃないかって疑われてるんだよ・・・」

ライナー「は!?」

ジャン「お前が告白された次の日からベルトルトの様子がおかしいし、お前もいつも以上にべったりくっついてるからよ。違うのか?」

ライナー「違うに決まってるだろ!なんでそうなるんだ!」

マルコ「じゃあなんでトイレにまでそんなに一緒に行きたがるの?変だよ・・・」

ライナー「そんなの俺もしょんべんしたくなったからだろ!」

エレン「風呂場で、嫌がるベルトルトの服を無理やり・・・」

ライナー「あ、あれは、違う!無理やりとかじゃないっ!」

ジャン「チンポジ直してやってんだろ・・・?」

ライナー「直してやったことなんかないっ!!誤解だ!全部誤解だ!」

ライナー(クソっ!なんかしらんがベルトルトにべったりしてたのが変な方向に誤解されてるぞ!?このままではクリスタにまで誤解の波紋が広がるかもしれん・・・。しょうがない、短時間限定で時々サシャトルト一人で行動させるしかないな)

ライナー「ほら、さっさとトイレ行ってこい・・・すぐ帰って来いよ?」

ベルトルト「うん」タッ

ライナー「どうだ?誤解だったろ?」ソワソワ

マルコ(そうかな・・・?すぐ帰って来いって・・・)

ジャン(そうか?すごいベルトルトのこと気にしてるように見えるがな?)

エレン(なんだ。誤解だったんだな)

アルミン(いや、苦しいな・・・苦しいよライナー)

ライナー(トイレで怪我したりは無いと思うが・・・頼む、なにも起こらないでくれ)ドキドキ

―――――
――――
―――

―男子トイレ近くの物陰―

ベルトルト「ハグッハグッ」

ベルトルト(ベルトルトの体って、お腹いっぱいにならなくても燃費がいいからよく動けるんですけど、体の大きさのぶん食べないと全然食べた感じになりませんね。ミーナに貰ったパンでも全然足りない・・・)

女子訓練兵A「あんたさっきパン残してたけど、大丈夫?」

女子訓練兵B「うん。なんか食欲なくって」

女子訓練兵A「サシャにあげた?」

女子訓練兵B「んーん?いつもは残してるの見たら飛んでくるのに、今日は気づかなかったのかな?あんたいる?一応ここに持ってき・・・」

ベルトルト「どこですか!!」バッ

女子訓練兵達「ぎゃっ!?」ビクッ

ベルトルト「余ったパン!」

女子訓練兵B「あ、あの、ここに・・・」

ベルトルト「ください」ズオオオオオッ

女子訓練兵B「え?べ、別にいいけど・・・」ビクビクッ

女子訓練兵A「ひいいいいいっ!(べ、ベルトルトでかい!威圧感すごいよ!)」

ベルトルト「ありがとう!」ニコッ

女子訓練兵達「!?」

ベルトルト「あの、僕ここの物陰で食べるから誰か来ないか見張っててくれる?」サッ

女子訓練兵A「い、いいけど、なんで隠れるの?」

ベルトルト「見つかると怒られるからだよ。ごめん、すぐ食べるから!」モグモグ

女子訓練兵B「ねえ、ベルトルトってこんなんだっけ?」ヒソヒソ

女子訓練兵A「いや、あんまり記憶にないけど、大体隅っこでぼやっと記憶に残る程度だよね」

ベルトルト(今日はいっぱいパン食べれますね!嬉しい)ニコニコ

女子訓練兵A「・・・すごい笑顔だね。幸せそうだ」

女子訓練兵B「うん。なんかしゃがんで食べてる姿が動物っぽくて可愛いかも・・・(よく見たら結構イケメンだし)」

ベルトルト「モグモグモグモグ」

女子訓練兵達「……」

ベルトルト「ねえ」

女子訓練兵達「ん?」

ベルトルト「あの、このこと皆には内緒にしてね///」

女子訓練兵A「う、うん///」ドキッ

女子訓練兵B「わ、わかった///」キュンッ

ベルトルト「ありがとう、じゃっ!」スタタタッ

女子訓練兵A(なんか可愛かった・・・)

女子訓練兵B(キュンとした・・・)

ベルトルト「・・・・・・」スタタタッ

女子訓練兵A「あ、戻ってきたよ」

女子訓練兵B「どうしたのかな?」

ベルトルト「あの、もしまたパンとか、食べ物ならなんでもいいんだけど、余ったらこっそり僕にくれないかな?」

女子訓練兵A「いいよ?」

女子訓練兵B「うん、そうだね」

ベルトルト「ほんと!?あ、ありがとう!ありがとう!」キラキラ

女子訓練兵達「!!///」

ベルトルト「じゃあ!うへへへへ!(やったー!食糧供給路ゲットです!)」タタタタッ

今日の分投下終わり。話は続きます。

―――――
――――
―――

サシャ(さて、サシャらしく振舞うためにパンを探すか。もう皆食べ終わったちゃったかな。誰か残してる人いるかな?)キョロ

キョロ

男子訓練兵A「……」モグモグ

サシャ(まだ食べてるやついるな。うーん、サシャなら行くよな。でもな・・・)ウロウロ

男子訓練兵A(ん?サシャのやつ、俺のパン狙ってるのか?)ビクッ

サシャ(がっと飛びかかって行ったらいいのかな。あー、できないよそんなの。でもひとつくらいは所望しないとサシャっぽくないしなあ。どうしよう・・・ええい、行けっ)ウロウロ

サシャ「あの、あのさ」

男子訓練兵A「パンならやらねぇぞ」

サシャ「ちょっとでいいんだけど・・・」

男子訓練兵A「やらねぇって・・・あっち行けよ」

サシャ「あ、うん。ごめん・・・」スゴスゴ

男子訓練兵(!?あれっ?やたらあっさり引き下がったな?どうしたんだ・・・)

サシャ(駄目だ。あんな素っ気なく断られるなんて。心が折れた・・・。よくサシャは平気だな。すごいよ。食べ物に心臓捧げちゃってるよ。僕もう頼むのやだなぁ)トボトボ

アルミン「サシャ、どうしたの?元気ないね」

サシャ「パン、もらえなくて」

マルコ「そういう日もあるよ。元気出して」

ライナ「そうだぞ。気にするな(サシャの分なんてほっとけばいいのに)」

サシャ「はい」

アルミン「僕の、あとひと切れだけど、よかったらあげるよ」

サシャ「え、いいんですか?」

アルミン「うん。いいよ」

サシャ「ありがとうございます!(紙に包んでおこう)」

アルミン「あれ?食べないの?」

サシャ「後で部屋で食べます」ゴソゴソ

サシャ(んっ?そういえば僕・・・僕の体のサシャはどこ行ったんだ?ライナーと一緒にいるはずなんだけど)ドキッ

サシャ「あの、ライナー…」コソッ

ライナー「ん?」

サシャ「ベルトルトは?」ヒソヒソ

ライナー「ん?ああ。えっと・・・あっちで話そう」ガタッ

サシャ「??」

アルミン「ライナーがサシャ連れて行ったね」

マルコ「うん。サシャ、何かヒソヒソ話しかけてたけど、気になるなあ」

ジャン「それより、食い終わったなら行こうぜ」

エレン「そうだな」ガタッ

アルミン「そうだね」ガタタッ

マルコ(サシャ、何話してるんだろう・・・)チラッ

―――――
――――
―――

ライナー「よし。ここならいいか。実はサシャはトイレに行ってるんだが」

サシャ「えっ?なんで一人で行かせたの?危ないよ!」

ライナー「それが、俺も付いて行きたかったんだが、サシャを見張るために俺がべったりしすぎて、あらぬ疑いをかけられてるんだ」

サシャ「ああ・・・ホモ疑惑だね・・・」

ライナー「知ってたのか。それで、疑惑を晴らすために一人でトイレに行かせた」

サシャ「ダメだよ!目離したら何するかわかんないだろ。ホモ疑惑は僕も我慢するから、耐えてくれよ。サシャが巨人化したら僕らの使命も果たせなくなるだろ」

ライナー「短時間だけだ。あまりにべったりしてるからか、思った以上周りに気にされてる。このまま興味の目で観察されたら中身が入れ替わってることに気づかれる可能性もあがるからな。俺はこのままホモ疑惑が濃くなるほど危険だと思う」

サシャ「そ、そうか・・・。そうだね。でも野放しにしとくのは危険だよ」

ライナー「そうだな。・・・俺達のホモ疑惑を晴らして、なおかつお前自身でサシャを見張れる手はひとつあるんだが・・・」

サシャ「そんな手が?よし、やってみよう」

ライナー「ベルトルトとサシャが付き合うんだ」

サシャ「へっ!?なんで!?嫌だよ!」

ライナー「今日、お前いつもより可愛いだろ?大人しいし、なにかあったのかと思われてる。ベルトルトと付き合うようになって女らしくなったことにしたら、お前の変化も疑われにくくなるだろ。それにホモ疑惑も晴れる」

サシャ「まあ、僕がサシャ本人の時より可愛いのは認めるよ。それに確かにそうすれば僕の体と一緒にいても自然になるけど・・・でも、戻った時に困るよ。1週間で別れたとか、噂になるし、サシャにも悪いし」

ライナー「うーん。それもそうか。いい手だと思ったんだがな」

サシャ「サシャとライナーが付き合ってることにしたら?ホモ疑惑晴れるし、僕と一緒に行動できるようになるし」

ライナー「いや、それは困る」

サシャ「なんで」

ライナー「そ、それは・・・誤解されたくないやつがいる」

サシャ「・・・誰?付き合ってるの?」

ライナー「いや。付き合ってはないが」

サシャ「やめてくれよ。壁内の女子なんて・・・」

ライナー「好きでいるだけだ。迷惑はかけん・・・」

サシャ「僕にはわからない。なんで好きになれるんだ。わかんないよ・・・」

ライナー「お前は、元々一線引いて周りと関わってるし、相手を知ろうとしてないから気づかないだけだ。それに関してはお前が正しいんだが、頭で駄目だと思ってても、どうしようもないこともあるだろ・・・」

サシャ「それはそうだけど・・・任務に支障が出ないようにだけしてくれよ」

ライナー「ああ。それはわかってる」

サシャ「・・・話が逸れちゃったね。サシャの見張りの事なんだけど、君が付いて行かないときは、様子を見て僕かアニが交代で見張るようにするよ。男子寮では無理だけど」

ライナー「悪いな。そうしてくれると助かる」

サシャ「じゃあ、そういうことで。また問題が出たらまた別の方法を考えよう。じゃあ、僕行くね」

ライナー「ああ」

サシャ(はあ、ライナーの好きなやつって誰なんだろう?心配だなあ)

―――――
――――
―――
―そして5日目・女子寮―

サシャ(あれから3日たって、特に事件もなく、僕とサシャは入れ替わったまま生活している。このまま明日を乗り切れば、やっと・・・やっとキノコ狩りに行ける)

クリスタ「明日の立体機動の訓練、お休みで座学に振替だって」

ユミル「あー、今日の夜から天気崩れるらしいな」

サシャ「えっ!?」

ミカサ「どうしたの?サシャ」

サシャ「いえ・・・明後日は晴れますかね?」

ユミル「いや、3日くらい大雨らしいぞ。なんだ、休日どっか出かける予定でもあったのか?」

サシャ「そ、そんな・・・」
ガーン

サシャ(あと1週間、またこのままで過ごさないといけないのか!?)

―男子寮―

マルコ「ということで、大雨がくるから明日の立体機動の訓練は座学に振替になったよ」

ジャン「今日の夜からかなり降るみたいだな」

コニー「ええーっ、まじかよ」

エレン「格闘訓練は室内でできるのかな?」

アルミン「どうだろね?」

ライナー「おい・・・どうする、ベルトルト」

ベルトルト「座学が一日とか、しんどいですけどしょうがないですね」

ライナー「じゃなくて、休日、山に行けないぞ!」

ベルトルト「そうですね。でも自然に逆らうことなんてできませんから、しょうがないですよ。狩りは急いてはいけませんよ」

ライナー「そりゃそうだが、なんでそんな余裕なんだよ」

ベルトルト「焦ってもしょうがないですし・・・ちょっとトイレ行ってきます」

ライナー「ああ。行くのはいいが、最近トイレ長いぞ。早くしろ」

ベルトルト「はい」タッタッタ

―男子トイレ近く―

ベルトルト「えーっと、手紙に書いてたのはこの辺ですかね」

女子訓練兵B「ベルトルト!来てくれたんだね」タッタッタ

ベルトルト「うん。またパンくれるって・・・」

女子訓練兵B「今日は、パンじゃなくてお菓子だよ。作ってみたんだ。はいっ」

ベルトルト「わあ!美味しそう!!ありがとう!嬉しいっ!」ニコッ

女子訓練兵B「ううん・・・///」

ベルトルト「モグモグモグ」

女子訓練兵B「美味しい?」

ベルトルト「とっても美味しいよ!料理上手だね」モグモグモグ

女子訓練兵B「また作ってあげるね///」

ベルトルト「えっ、いいの!?ありがとう!優しいなあ」ニコニコ

女子訓練兵B「ねえ、ベルトルトって・・・誰か付き合ってる人とかいるの?」

ベルトルト(ベルトルトの付き合ってる人?知りませんね)

ベルトルト「さあ・・・どうだろ?」

女子訓練兵B「わ、私のことどう思う?」

ベルトルト「うーん、よく食べ物くれるしいい人だね」

女子訓練兵B「そっか」

ベルトルト「じゃ、僕もう行かないと。お菓子ありがとう、またね」タッタッタ

女子訓練兵B「あっ・・・(行っちゃった・・・)」

―――――
――――
―――

ベルトルト(あの子は、最近よくいろいろくれますね)タッタッタ

女子訓練兵A「あっ、ベルトルト!」

ベルトルト「こんにちは」

女子訓練兵A「ね、今いい?あげたいものがあるんだけど」

ベルトルト「ちょっと急ぎなんだけど、なにかな?」

女子訓練兵A「お芋。お昼に蒸しといたの」ゴソゴソ

ベルトルト「ええっ!?芋っ!!」キラキラ

女子訓練兵A「ふふっ、食べたい?」

ベルトルト「欲しい!お芋欲しいな」

女子訓練兵A「じゃあ、一緒にそこのベンチで座って食べよっか」

ベルトルト「うん!」ニコッ

女子訓練兵A(可愛い///)

ベルトルト「ああ~!おいしいなあ!」ハフハフ

女子訓練兵A「ベルトルトって、すっごい美味しそうに食べるよね・・・な、なんか体でかいのに、可愛い・・・」

ベルトルト「だって美味しいもん」ニコニコ

女子訓練兵A「それに、なんか暗いのかなって思ってたけど、話してみると結構人懐っこいし表情もくるくる変わって意外だったな」

ベルトルト「そ、そうかな」ドキッ

ベルトルト(も、もしかして私ってベルトルトっぽくないと思われてるんですかね!?はっきり言ってベルトルトのこと気にしたこと無かったので、ベルトルトっぽさってよくわかんないんですけど)

ベルトルト「僕って本当は暗いのかな?」ドキドキ

女子訓練兵A「え?今はそんなこと思わないけど、あんまり人と話してるの見たことないね」

ベルトルト「そ、そっかあ~」モグモグ

女子訓練兵A「ふたりでお芋食べるとか、不思議な感じだけど。ベルトルトが食べてるとこみるとなんかあったかい気持ちになるんだ・・・」

ベルトルト「はあ・・・」

女子訓練兵A「なんてね!ね、またなんか一緒に食べようね?」

ベルトルト「うん・・・」

女子訓練兵A「えへへっ、やったぁ!じゃ、じゃあね!///」

ベルトルト「・・・・・・」モグモグ

ベルトルト(あの子もよく食べ物くれますね。他にも何人か女子が最近よく食べ物くれますが、なにか様子がおかしいですね。顔が赤いし、もじもじしてるし・・・もしかしてまずいことになっていってるんじゃないでしょうか・・・?)

―――――

――ー―
―ー―

ベルトルト(食べ物には抗えませんが、女子にこれ以上食糧供給路を作るのはいけませんね。控えましょう)スタスタ

女子訓練兵C「あっ、ベルトルトだ。おーい!」ブンブン

女子訓練兵D「ベルトルトー!」

女子訓練兵E「やっほー」

ベルトルト(あ、あの子たちもよくくれる子達・・・)

ベルトルト「こんにちは」ニコッ

女子訓練兵C(かっこいい・・・///)

女子訓練兵D(可愛い///)

女子訓練兵E(私よ!私に微笑んだんだわ!///)

女子訓練兵達「こっちおいでよー!パン・・・」

ベルトルト「!?ご、ごめん。急いでるからっ」タタタッ

ベルトルト(いけません!食べ物くれるって言われる前に見ずに聞かずに走って帰りましょう!)

女子訓練兵C「あっ、行っちゃった・・・。ベルトルトって走るの速いよね、成績もいいし、顔も気にしてみるとかっこいいしさ。気付かなかったけど、スペック高い」

女子訓練兵D「だよね。影薄かったけど、最近よく笑うし、食べ物あげるって言ったら、すっごい良い笑顔で尻尾ふりながらついてくるの可愛すぎる」

女子訓練兵E「え?あんたらも狙ってるの?」

女子訓練兵C「私らもっていうか、最近女子の間でいいねってよく聞くよ」

女子訓練兵D「うん。食べ物あげてる子結構いる」

女子訓練兵E「へえー。そうだったんだ」

―――――
――――
―――
ベルトルト(はあ・・・食べ物惜しかったですね。パンって聞こえた気がします)トボトボ

ミーナ「あーっ、取れないよ!」

ベルトルト(ん?倉庫の方からミーナの声が)

ベルトルト「ミーナ?何してるの?」ヒョコッ

ミーナ「ベルトルト」

ミーナ「ああっ!丁度良かった!この棚の上の箱取りたいんだけど届かなくって」

ベルトルト「ああ、あれ?どれどれ」スッ

ベルトルト(あ、惜しいですね。もうちょっとなんですが)

ミーナ「おっ、何か踏み台があれば届きそうだね。ちょっと探そうか」

ベルトルト「いや、僕がミーナ抱えたら届くよ。その方が早い」

ミーナ「えっ!?」

ベルトルト(ベルトルトの体なら、簡単に抱っこできるでしょう。ミーナの脚の辺り抱えてっと・・・)

ヒョイッ

ベルトルト「はい、これで届くよね?肩に乗ってバランスとって」

ミーナ「ええっ!?う、うん・・・届くけど、これって、えっ、えっ///私、重くない?」アワアワ

ベルトルト「???・・・いや?ミーナ軽いよ」キョトン

ミーナ(ひええええっ、さらっとこんな・・・///ドキドキするよ)アセアセ

ストン

ミーナ「ありがとう、取れたよ」

ベルトルト「うん、よかった!じゃっ」ニコッ

ミーナ「あ、、待って。これ、お礼に飴あげる」ゴソゴソ

ベルトルト「飴っ!!」ガシッ

ミーナ「きゃっ!ちょ、ちょっと、手握ったらあげれないよ///」

ベルトルト(は!つい!)

ベルトルト「ごめん」パッ

ミーナ「はい・・・えっと、あ、あーん・・・なんちゃって」

ベルトルト「ん、あーん」

ミーナ「!?」

ベルトルト(まだですかね?あ、しゃがみましょうか)スッ

ミーナ「あ、は、はい・・・///」コロン

ベルトルト「ううっ、甘い!おいしい~」ニコニコ

ミーナ(可愛い・・・)ナデナデ

―――――
――――
―――

ライナー(遅い・・・最近トイレに行くと言ったら長いな。ちょっと問い詰めるか)

ベルトルト「ただいま」タッタッタ

ライナー「おい、ベルトルト。ちょっと話がある」

ベルトルト「ん?なに」

ライナー「皆に聞かれるとあれだから、こっち来い」ガシッ

ベルトルト「なんですか」

ライナー「お前、トイレで何してる?最近あまりにも遅いぞ!」

ベルトルト「だから、大だよ」

ライナー「嘘をつくんじゃない」

ベルトルト「・・・・・」

ライナー「その、もしかして、排泄以外の、生理現象的なもので困ってるんじゃないのか?」

ベルトルト「え?」

ライナー「いや、お前、あそこ触れないし・・・違うのか?」

ベルトルト「あそこ???」

ライナー(あ、この反応は、違うな・・・。だとしたら俺に内緒で何かに時間を使ってるな)

ライナー「いや、違うならいい。だが、俺になにか内緒にしてるだろ?怒らないから言え」

ベルトルト「えっ、いや、それは・・・」アセアセ

ライナー(間違いない。なにかあるな)

ライナー「言え」

ベルトルト「あの・・・すいません」

ライナー「なにがすいませんなんだ。謝るようなことしてたんだな?何してた」

ベルトルト「た、食べ物貰ってました・・・」

ライナー「おいっ・・・お前なぁ~・・・」ガックリ

ベルトルト「すいません。もう貰いませんので」

ライナー「当たり前だ!はあ・・・くれてたやつとももう関わるなよ」

ベルトルト「はい・・・」

ライナー「これはお仕置きのゲンコツだ」

ガツン

ベルトルト「いたっ!怒らないって言ったのに!」

ライナー「俺じゃなくてベルトルトの怒りの鉄拳だと思っとけ。ベルトルトには言わないでおいてやるから、もうしないと誓えるか?」

ベルトルト「はい」

ライナー(これで無事済んで、なにか面倒事にならなければいいが・・・)

―――――
――――
―――

―翌日・座学の教室―

ザアアアアアアアッ・・・

ミカサ「見て、サシャ。すごい雨」

サシャ「ああ、本当ですね」ガックリ

サシャ(はあ、これじゃキノコ狩りはまた来週だな・・・)

ミカサ「サシャ、今日も髪綺麗にしてて触り心地がいい」ナデナデ

サシャ「ありがとうございます」

ミカサ「それに最近、いい匂いがする」クンクン

サシャ(うわっ、ミカサそんなに近寄って・・・。近くでまじまじと見るとミカサって綺麗だなぁ。それに君もいい匂いするよ)ドキドキ

ミカサ「手も最近、もちもちしてる」サワサワ

サシャ「これはクリームをクリスタがくれて・・・ミカサも使いますか?」

ミカサ「うん。使ってみたい」

サシャ「じゃあ寮に戻ったら分けますね」

ミカサ「最近のサシャは可愛い。なにかあったの?」

サシャ「えっ、別になにも・・・」

ライナー「サシャ、隣いいか?」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ(あ、ライナーとサシャ)

サシャ「いいですよ。どうぞ」スッ

ライナー「ほら、ベルトルト」

ベルトルト「うん」スッ

サシャ(サシャが隣か。ちょうどいいや、ノートに伝言書いて近況を聞いてみよう)

ベルトルト「・・・・・・」ジーッ

サシャ「なんですか?」

ベルトルト「いや、なんかわたs・・・いや、サシャってこんなんだったかなって思って」

サシャ「いつもより可愛いのは、気のせいじゃありませんよ。石鹸変えましたし、髪も毎晩毎朝綺麗に梳かしてますし、布団もクリスタに貰った石鹸粉で洗って、しっかり干して、服も全部そうしましたしね」

ベルトルト「えっ!すごい。なんでそんなことを?わあ・・・髪の毛サラサラ・・・」

サシャ「ん?別に?普通ですよ。って、髪の毛触らないで」

ベルトルト「うん。いい匂い」クンクンクンクン

サシャ「!!!ちょ!」

ミカサ「べ、ベルトルト・・・何してるの」

ライナー「おいっ!」

マルコ「!!」

アルミン「あっ、ベルトルトがサシャの首元嗅いでる・・・!」

ジャン「さっきは髪の毛触ってたぜ・・・」

コニー「ベルトルトこんな人がいっぱいのとこですげーな」

エレン「すごいな」

ミーナ(あっ、ベルトルト、あんなにサシャに近づいて・・・。もしかして好きなのかな?)

アニ(なにやってんだ・・・)ハア・・・

ユミル「ベルトルさん、大人しい顔しといてやるねぇ」

クリスタ「わっ、大胆だね。そういえば、最近ベルトルト女子とよく話してるみたいだし、いいなって言ってる子結構いるみたいだよ」

ユミル「へえ。まあ、パッと見は悪くないもんな。社交的にしてりゃモテても不思議じゃないが、あのサシャみてぇな振る舞いは気持ち悪ぃよ」

クリスタ「ユミルはいつものベルトルトのほうが好きなんだ?」

ユミル「なんでそうなるんだよ。私が好きなのはクリスタ、お前だよ」

クリスタ「もうっ・・・ユミルったら・・・」

ライナー(クソっ、なんかしらんがサシャのせいでユミルとクリスタが隣でイチャイチャし始めたぞ・・・!)

ライナー「ベルトルト、サシャだって女の子なんだから、触れたり嗅いだりするな」

ベルトルト「あ、そっか。ごめん(自分の体だったので気にしてなかったです)」

サシャ「まったくもう・・・(あっ、僕の髪寝癖ついたままじゃないか。サシャって適当だな)」

女子訓練兵達(・・・・・・)ジーッ

サシャ(ん?なんか女子達がすごい見てるな?なんでだろう・・・?)

―――――
――――
―――

―翌日・女子寮―

ザアアアアアアアアアッ

サシャ(あーあ・・・すごいな。向こうが全然見えないや)

アニ「ねえ、サシャ。ちょっといいかい?」ツンツン

サシャ「ん?はい」

アニ「話があるから、寮出よう」ヒソヒソ

サシャ「はい(なんだろう話って)」

――――
―――

―倉庫―

ギィッ

アニ「ここならいいね。入って」

サシャ「うん」

バタン

サシャ(な、なんだろう。こんなとこに連れてくるなんて・・・)ドキドキ

アニ「まずいことになったね」

サシャ「ああ、まさかこんな大雨になるなんてね(あ、なんだキノコ狩りの話か)」

アニ「それもだけど、次の休みまでまた1週間あるだろ?」

サシャ「うん。でもまあ、生活にはなんとか慣れてきたし大丈夫だと思うよ?」

アニ「いや、今は生理だからってことでシャワーにしてるけどさ、来週になったらその手が使えなくなるんだよ。女子風呂に入らないと不自然になる」

サシャ「うええっ!?///」

アニ「本当は1週間きっちりシャワーに二人揃っていくのも変なんだけどさ。そ、それに実際は生理じゃないけど、いつ本当に生理になるかわかんないし・・・まあ、不順でってことにすりゃいいんだけど・・・。あんたが困るだろ?その・・・処置とかさ」

サシャ「う、うん///」

アニ「サシャの周期なんて知らないし、とりあえずもしなったら私に言ってよ。それと、風呂も来週からは行くんだ。いいね」

サシャ「わ、わかった・・・アニもだよね?」

アニ「そうだけど。見たらぶっ殺すからね」

サシャ「み、見ないよっ!たぶん・・・」

アニ「たぶん!?」ギロッ

サシャ「見ませんっ!!」アセアセ

サシャ(そ、そうか。女子風呂行かないといけなくなるんだな。あと1週間長いけど、これは役得だな///)

―――――
――――
―――

―男子寮―

ザアアアアアアアアアッ

ベルトルト「あー。すごい雨」

ジャン「おい、次お前の番だぞ」

ベルトルト「あ、うん。えーっと、ここ」カツン

ジャン「そんなとこ置くか?今日は打ち回しがいつもと違ってやりにくいし、チェス、いつもより下手くそだな」

ベルトルト「ほ、ほっといてよ」

アルミン「がんばれ、ベルトルト」

コニー「しかし外に出れねぇと暇だなあ。体が重いし」

エレン「な。廊下で走ろうかな」

ライナー「怒られるぞ?」

マルコ「皆、暇そうだね」スタスタ

ジャン「マルコ、どこ行ってたんだよ」

マルコ「ちょっと図書室にね」

アルミン「なにか面白い本あった?」

マルコ「うん。何冊か借りてきたからもってっていいよ。あと、ベルトルト」

ベルトルト「ん?」

マルコ「さっき図書室で女子にベルトルト連れてきてって頼まれたんだ。大事な話があるって」

ベルトルト「えっ・・・」チラッ

ライナー(しょうがないな。行け)クイクイ

ベルトルト「わかった。ありがとうマルコ。ごめん、アルミン代わってくれる?」

アルミン「いいよ」

ジャン「なんだ?女子って?おい、マルコ知ってる女子か?」

マルコ「うん。見たことはある子だけど名前はなんだっけな。ベルトルト仲良かったの?」

ベルトルト「あ、いや・・・別に・・・ちょっと行ってくる」アセアセ

ライナー(少し時間置いて追いかけるか)

ベルトルト(昨日中、今まで食べ物くれた子達から逃げたから、怒ってるんでしょうか・・・。でも私が悪いんですから、怒られてもしかたありませんね)ドキドキ

―図書室―

女子訓練兵A「あ、ベルトルト!」パアッ

ベルトルト「やあ・・・」


女子訓練兵A「あの、ごめんね。呼び出して」

ベルトルト「うん、いいよ。話ってなに?」

女子訓練兵A「えっと、一緒にお菓子食べない?」

ベルトルト(お菓子!!!!)グラッ

ベルトルト「い、いや・・・もうお菓子は貰えない」ジュルジュル

女子訓練兵A「すっごいよだれ出てるよ・・・」

ベルトルト「でもダメなんです!」

女子訓練兵A「どうして?昨日もなんか・・・避けたよね?」

ベルトルト「もう食べ物を貰うのはやめたから、ごめん。もう僕から話しかけることも無いよ」

女子訓練兵A「なんで・・・?」

ベルトルト「え?だから、食べ物貰わないように・・・」

女子訓練兵A「食べ物なくても話してくれてもいいじゃない・・・。私・・・私ベルトルトのこと好きだし」

ベルトルト(ふあっ!!!???)ドキッ

ベルトルト「えっ!??わ、私・・・いや、僕のことを!?なんでです!?」アセアセ

女子訓練兵A「だって、最近なんかベルトルトって可愛いし、一緒にいると楽しいんだもん・・・私のこと嫌い?」

ベルトルト(うわあああ・・・どうしましょう。どうしましょう!?)タラタラ

女子訓練兵A「やっぱり、サシャと付き合ってるの?」

ベルトルト「は?」

女子訓練兵A「違うの?」

ベルトルト「はあ・・・。違いますよ。なんで私・・・」

女子訓練兵A「昨日、座学で仲良くしてたし、最近サシャって可愛いし・・・もしかして付き合ってるのかなって思ったら、ベルトルトへの気持ちに気づいちゃったんだ・・・でも、違うんだね。良かった・・・」

ベルトルト(いやいや、良くないですよ。この返事をどうしたらいいのか、私はどうすれば・・・)タラタラ

女子訓練兵A「私と付き合ってください!」

ベルトルト「えっと!ごめんなさい!保留で!」

女子訓練兵A「へ?」

ベルトルト「今日中には返事するから、ちょっと待ってください」

女子訓練兵A「うん、いいけど。なんでさっきから敬語なの?」

ベルトルト(!?えっ?動揺して敬語になってしまってましたか!?)

ベルトルト「いや、僕は敬語じゃない。とりあえず、そういうことでいいかな?」

女子訓練兵A「うん。いい返事だといいな。待ってるね」

ベルトルト「じゃ、じゃあね」ダッ

ベルトルト(これは、ライナー達に相談しなくては・・・!!)タタタタッ

女子訓練兵B「あっ、ベルトルト!待って!」

ベルトルト「!?えっ!?」

女子訓練兵B「あの、ちょっと話あるんだ。こっち来て!」

ベルトルト「あ、や、僕用事が・・・」

女子訓練兵B「大事な話なの・・・」

ベルトルト(えっ!?ま、まさか!?)

―――――
――――
―――

ライナー(サシャどこ行った?)キョロキョロ

女子訓練兵C「・・・うん、じゃあ待ってるね」

ベルトルト「ごめんね。じゃあ後で」

ライナー(いた!なんだ?後でって・・・後で何か食べ物貰う気か?)

ベルトルト(あああ・・・あの子で3人目です。どうしよう・・・)

ライナー「おい、ベルトルト」

ベルトルト「!!ラ、ライナー!!」

ライナー「話ってなんだったんだ?食べ物は貰ってないだろうな?」


ベルトルト「貰ってません・・・貰ってませんけど」

ライナー「なにかあったのか?」

ベルトルト「こ、告白されてしまいました。どうしましょう」

ライナー「こ、告白!?」

ベルトルト「はい。しかも・・・3人も・・・」

ライナー「な、なんだと!?それで返事は?」

ベルトルト「保留にしてもらってます。もし、ベルトルトの好きな子がいたら断るといけないですし」

ライナー「まいったな。とりあえずベルトルトに相談しよう。怒られると思うが、俺はかばえんぞ?」

ベルトルト「わかってます。私が蒔いた種ですから、ああ・・・私ってなんでこんなバカなんでしょう」

ライナー「そりゃきっと生まれつきだ。気にするな。今バカって気づいただけ賢いぞ」

ベルトルト「何かひどいこと言われた気もしますが・・・慰めてくれてありがとうございます」

ライナー「そしたら、俺はベルトルトを連れてくるから、そうだな。ちょっと雨に濡れるが以前の倉庫に集合しよう」

ベルトルト「はい。じゃあ先に行ってますね」

―――――
――――
―――

―女子寮―

ハンナ「サシャいる?」

サシャ「はい?なんですか?」

ハンナ「ライナーが呼んできてくれって。食堂で待ってるって」

サシャ「わかりました。ありがとうございます」

アニ(私も行ったほうがいいかな?)ジーッ

サシャ(アニは・・・いいか。もし行ったほうが良ければ後で呼び出したらいいし)

サシャ(アニはいいよ)フルフル

アニ(頭横に振ってるから行かなくていいみたいだね)

ユミル「なんか、最近アニとサシャべったりしてんな?」

クリスタ「うん、仲良しだね。いいことじゃない」

ミカサ「私はちょっと寂しい・・・」

ミーナ「私もー」

アニ「なに、別にそんな仲良くないよ。シャワーが一緒でちょっと話すようになっただけ」

ミーナ「サシャって、最近可愛いけど恋でもしてるのかな?」

アニ「違うと思うけど」

ユミル「あいつ最近抱きしめるといい匂いなんだよな。夜中つい嗅いじゃうんだよ」

クリスタ「・・・え?ユミルなんて?」

ユミル「い、いや、夜寒い時に抱き枕代わりにしてるだけだからなっ!?」

クリスタ「ふーん、そういうことしてたんだ・・・」

ユミル「おい、なんだよ、そういうんじゃないぞ?おい、怒ってるのか?」

クリスタ「別にぃ・・・」

ユミル「お、おいクリスタっ・・・!」

―――――
――――
―――

サシャ「ライナー。なにかあった?」

ライナー「ああ。来たか。例の倉庫で話がある。サシャも呼んでるから」

サシャ「サシャも?(ああ、今日がダメになったから相談かな)」

―倉庫―

ライナー「サシャ、いるか?」

ベルトルト「はい。いますよ・・・」

サシャ「どうしたの?元気ないな」

ライナー「さ、サシャ。自分で話すんだ」

ベルトルト「はい・・・」

サシャ「なんだよ・・・。嫌な感じだな・・・やめてくれよ」

ベルトルト「ごめんなさい、ベルトルト。私、目立ってしまいました」

サシャ「今更なにいってんの・・・」

ベルトルト「それで、あの、実はこっそり何人かに食べ物を定期的にもらってしまいまして」

サシャ「はあっ!?ぼ、僕があげてただろ!?」

ベルトルト「すいませんっ!それでも足りなくてっ・・・。貰ううちに私から声かけなくてもくれるようになってたんですが・・・」

サシャ「もう・・・サシャ・・・君ってさ・・・(最低だ。バカすぎて呆れるよ)」

ベルトルト「ごめんなさい」

ライナー「それで、昨日からは断るようにしたんだが、変なことになってな」

サシャ「変なことって?」

ベルトルト「その、くれてた子から告白されちゃったんですよ。しかも5人・・・」

サシャ「5人!?」

ライナー「ご、5人!?」

ベルトルト「さっきライナーと別れてここまでくる間に2人・・・全部保留にしてあります」

サシャ「な、なにそれ・・・どういうこと?」

ライナー「いや、告白してきた中にお前の好きな子がいたら断るのはまずいだろ?だから保留にしたそうだ」

サシャ「そうじゃなくてさ、なんでモテてんの?」

ベルトルト「なんか食べてる姿が可愛いとか、明るくて楽しいとか言われました」

サシャ「なんで・・・?女子ってこんなバカなのがいいの?僕ってなんなの?モテってなんなの?」

ライナー「お、おいベルトルト。問題はそこじゃないだろ。しっかりしろ!」

ベルトルト「それに、ベルトルトってかっこいいし、成績もいいしって言われましたよ」

ライナー「ほら、つまり目立って、お前の良さに気づいた女子がいたってことだ!なにを悩むことがある!」

サシャ「そ、そうかな?」

ベルトルト「はい。そうです。私はモテたことありませんから、私が入ってモテたということは、そういうことだと思います」

サシャ「そ、そう?///」

ライナー「いや、喜んでる場合じゃないぞ。どうするんだ?断るか?」

サシャ「うん、全員断っていいよ」

ベルトルト「確認しなくていいんですか?好きな子とかいませんかね?」

サシャ「いないよ。僕は好きな子いない」

ベルトルト「そうですか。じゃあ、断ってきますね」

ライナー「待て。告白されたやつら以外にもまだ女子でくれてたやつはいるんだろ?」

ベルトルト「そうですね。すいません」

ライナー「どうだ、ベルトルト。もう1週間でもなんでも、サシャと付き合ってることにしないか?」

サシャ「ええっ!?」

ライナー「来週に山に行けるとも限らんし、万が一また伸びた時にはごまかすのが難しくなってくる。お前がやたらおとなしくて身奇麗にしてるのも、ベルトルトがサシャっぽいのも、疑われてるだろ。付き合ってることにしたら、怪しいがベルトルトはサシャに影響受けてるってことでごまかせるし、お前が直接見張る口実もできるから。女子も告白してくるやつは諦めるだろ」

サシャ「でも・・・」

ライナー「アニには俺から誤解無いように説明しておく」ヒソッ

サシャ「な、なんでア・・・」

ライナー「なんでって・・・協力してもらってんだから説明しとかんといかんだろ?」ヒソヒソ

サシャ「えっ!?あ、そ、そうだね」アセアセ

サシャ(まあ、アニから誤解受けないならいいか・・・不本意だけど)

ベルトルト「私はベルトルトのいいようにしてもらったんでいいです。迷惑かけちゃいましたし・・・」

サシャ「じゃあ、そういう設定でいこう。サシャは、大丈夫?好きなやついないの?」

ベルトルト「いえ、別にいません」

ライナー「決まりだな。特になにもしなくていいから、これからは話があれば直接会って話せ。聞かれたら付き合ってると言えばいい。いいな?」

ベルトルト「わかりました」

サシャ「しょうがないね。はあ・・・」

ベルトルト「じゃあ断ってきますね」

ライナー「ああ。一応俺たちも見張っておくか」

サシャ「そうだね(僕に告白してきた子がどんな子か気になるしな)」

―――――
――――
―――

ベルトルト「・・・というわけで、ごめんね」

女子訓練兵E「そっか。やっぱりサシャと・・・座学の時怪しいなって思ったんだよね」

ベルトルト「あ、そうなの?」

女子訓練兵E「あーあ、もっと早くベルトルトに気づいてたらよかったな。・・・ありがとうね。じゃっ」

ベルトルト「あっ・・・(泣いて・・・)」

―近くの茂み―

ライナー「あれで最後だな。なかなか可愛かったな」

サシャ「っていうか、皆可愛かったよ・・・なんなんだよ・・・なんなんだよ・・・」

ライナー「まあまあ・・・お前の良さに気づいたやつが沢山いて俺は嬉しいよ」

サシャ「・・・ありがと、ライナー」

ベルトルト「ふう・・・これで終了です」

ライナー「お疲れ」

サシャ「がんばったよ。お疲れ」

ベルトルト「そうですね・・・ハア・・・ちょっと疲れたので寮に戻って寝ますね」トボトボ

ライナー「だいぶ参ってるようだな」

サシャ「いい薬だよ。じゃあ、僕ももう寮に戻るから。後はよろしくね」

ライナー「ああ」

―男子寮―

コニー「おい、ベルトルト。どうかしたのか?」

マルコ「布団に丸まって動かないね」

ジャン「腹でも壊したんじゃねぇの?」

エレン「おい、大丈夫か?」ユサユサ

アルミン「医務室行く?」

ベルトルト「大丈夫・・・ちょっと一人にさせて・・・」

全員「・・・・・・」

マルコ「何か用があったら声かけてね?」

ベルトルト「うん・・・」

ライナー「ベルトルト帰ってるか?・・・って、なんだお前ら変な顔して」

アルミン「ベルトルトが帰ってきてから様子がおかしくて」

コニー「最近ずっとおかしいけどよ。それとはまた違う感じでよ」

ジャン「どっか悪いのかもな」

エレン「今はそっとしといたほうがいいんじゃねぇか?」

ライナー「・・・・・そうだな。夜になったら俺がそれとなく聞いてみる。落ち着くまでそっとしておこう」

ライナー(そんなに疲れたのか?サシャがあんなになるなんて珍しいな)

―そして・・・夜―

ライナー(結局メシも食べに行かなかったな。一応持ってきたが)

ライナー「おい、ベルトルト」

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「寝てるのか?」

ベルトルト「いえ・・・」

ライナー「皆風呂に行ったから誰もいない。どうした?疲れたのか?」

ベルトルト「・・・私はバカです」

ライナー「ん?ああ・・・そうだな・・・」

ベルトルト「なんでこんなにバカなんでしょう・・・」

ライナー「生まれつきじゃないか?」

ベルトルト「・・・彼女、泣いてました」

ライナー「・・・ああ(ん?疲れて丸まってるわけじゃないのか)」

ベルトルト「5人も・・・傷つけてしまいました。最低です」

ライナー「まあ、わざとそう仕向けたわけじゃないんだ。別にお前が悪いわけじゃない」

ベルトルト「いえ・・・私が食べ物貰わなかったらこんなことにはなりませんでした」

ライナー「それはそうだな。反省してるのか」

ベルトルト「はい・・・もう死にたい・・・」

ライナー「死なんでもいい。そんなことで死にたくなってたら俺も何度も死んでる」

ベルトルト「ライナーも?」

ライナー「そうだ。はっきり断るのが優しさでもあるだろ。相手もわかってる。好きになったのは、自然なことなんだからお前が弄んだわけじゃない。ほら。丸まってないで、顔見せて安心させてくれ」

ベルトルト「いやです・・・」

ライナー「なんで」

ベルトルト「顔・・・ぐちゃぐちゃですもん・・・」

ライナー「いいから、俺しかいないから大丈夫だ。それにベルトルトの顔なんてどうでもいい」

ベルトルト「はい・・・」ムクッ

ライナー「あーあ、本当にぐちゃぐちゃだな・・・ちょっと布濡らしてくるから待ってろ」ドシドシ

ベルトルト「グスッ・・・」

ライナー「よっと、ほら、拭くぞ」ゴシゴシ

ベルトルト「ふがふが」

ライナー「ただのバカだと思ってたが、お前も人間らしいとこがあるんだな」ゴシゴシ

ベルトルト「なんでふか、そりぇ」フガフガ

ライナー「よし、腹減ってないか?」

ベルトルト「今は全然・・・」グウウウウウ~ッ

ライナー「ふははっ。ほら、夕食。持ってきた分食べろ」

ベルトルト「///・・・はい」カアアッ

ライナー(これでサシャは大人しくなるだろうから、まあ、悪いことだけじゃなかったか)

今日の分終わり。話は続く。

―翌日―

シトシト・・・

サシャ「雨、今日も少し降ってますね。立体機動の訓練あるんでしょうか」

ミカサ「足場が悪い時を想定して今までもやってきたから、このくらいの雨なら今日はあると思う。滑りやすいから気を付けないといけないけど」

サシャ「そうですね。雨ですし今日は髪の毛まとめましょうかね」

ミカサ「三つ編みにするの?」

サシャ「三つ編みではなく、編み込んでアップにしようかと思いまして」

ミカサ「そんなのできるの?いつの間に」

サシャ「昨日、雨で暇だったので、クリスタと練習しました」

ミカサ(いつもはコニーたちと廊下で雑巾投げしてるのに・・・。大人しいサシャも悪くないけど、私はおバカで元気なサシャのほうが好き・・・でも私の勝手な好みだから、心にしまっておこう)

アニ(ベルトルトのやつ、着々と乙女度が上がっていくね・・・。まあ、サシャトルトと付き合ってる設定にするって言ってたし、可愛くなっても言い訳聞くし、別にいいか。後で私もやり方教えてもらお)

―――――
――――
―――

―食堂―

マルコ「あ、サシャ、髪型いつもと違うね。可愛い」

アルミン「本当だ。すごい、凝ってるね」

エレン「なんだそれ、どうやってるんだ?すごいな」

サシャ「ありがとうございます」

ジャン「なんか最近お前色気付いてるよな・・・」

サシャ「そうですかね」

コニー「だよなあ。最近、暇があっても部屋で本読んだり女子と遊んでるみたいだしよ。雑巾投げしようぜ。つまんねぇぞ」

サシャ「え、そうですかね。ごめんなさい・・・コニー」

コニー「いや、謝らなくてもいいけどよ」

サシャ(うーん、確かにもっとはっちゃけないとサシャとしては怪しいよな。でも僕がやると絶対わざとらしくなって余計怪しいから・・・やらないほうがいい。うん)

サシャ「女の子は色々あるんですよ、コニー」

コニー「ふーん、そうなのか」

マルコ(色々ってなんだろう。ああ、駄目だ。すっごい気になる。でもこんなとこで聞けないよな)

アルミン(マルコ、気になってるんだね。僕もなんだか気になるよ。後でミカサにでも聞いてみようかな)

クリスタ「サシャ!こっちだよ~」

サシャ「あ、はい!じゃあ、皆さん、また」タッタッタ

―――――
――――
―――

ベルトルト「今日は野菜のスープだね、ライナー」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「・・・・・・」モグモグ

ライナー(今朝からおとなしいな。昨日のが効いたとはいえ、こうも大人しいと調子狂うな・・・)

ベルトルト「・・・・・」キョロキョロ

男子訓練兵A「胃が悪くてもう食えねぇ・・・」

男子訓練兵B「残すならサシャにやれば?」

男子訓練兵A「いや、後で腹がすいた時にでも部屋で食うよ」

男子訓練兵B「最近サシャって残してても気づかないのか飛んでこないよな?」

男子訓練兵A「ああ、なんかおとなしいな。あいつ、黙ってると結構可愛いから・・・いいと思う」

男子訓練兵B「俺は元気な方がいいと思うけどなあ」

ベルトルト(・・・・・・)ジッ

ベルトルト「あの、ライナー。僕って、いつもどんなんだったっけ?」

ライナー「ん?お前か?そうだな。一言で言えば大人しいやつだな」

ベルトルト「大人しいか・・・はあ・・・」

ライナー「どうしたんだ?」

ベルトルト「大人しくない僕は、ベルトルトは・・・やっぱりダメだよね」

ライナー「ダメと言うわけじゃないが、ベルトルトらしいかと言えば、ちょっと違うだろうな」

ベルトルト「なんていうか、僕としておかしくないよう振舞わないとって思ったのに、抑えようとすればするほど、苦しくなるんだ」

ライナー「しょうがないだろ・・・それは」

ベルトルト「うん。でも・・・崩壊しそうで」

ライナー「なんだ、弱気だな」

ベルトルト「ライナーは、頭でわかってるのにどうしようもなくなることって無い?」

ライナー「・・・無い事は無い」

ベルトルト「私も・・・そうです」ボソッ

ライナー「ん?」

ベルトルト「あ、いや・・・なんでもない」モグモグ

ライナー(ううん、サシャのやつ、ベルトルトのフリをするのに限界が来てるのか?後で二人きりになれるとこにでも言って、話を聞いてやったほうがよさそうだな)

ベルトルト「・・・ごめん、ちょっとトイレ・・・」

ライナー「ああ(しばらくそっとしといてやるか・・・)」

―――――
――――
―――

男子訓練兵A(あ~胃が痛い。さて、パンを部屋に置いてこよう)タッタッタ

?????「・・・・・・・!!」ザザッ

グイッ

男子訓練兵A「うわっ!?」

男子訓練兵A(なんだ!?物陰に引っ張り込まれたぞ!?す、すごい力だ!!)ジタバタ

?????「動かないで・・・」ヒソッ

男子訓練兵A「誰だ!?」

?????「君、パン残してたよね?ねえ・・・僕にくれないか?」

男子訓練兵A「は!?離せよっ!?」ジタバタ

?????「駄目だ!離さないよ!!パンを!パンをくれるまで離さないっ!!離さないーーーー!!!!」

ライナー「あっ!!こんなとこに!ベルトルトーーーーー!!」ダダダッ

ベルトルト「あっ!!しまった!!ライナー!?」ダダッ

男子訓練兵A「!?」

ライナー「お前!!やっぱりトイレ遅いから来てみたら!!何やってる!!」ダダダッ

ベルトルト「ごめんなさい!!やっぱり抑えるの苦しくてーーー!!!」ダダダダッ

ライナー「昨日の反省は何だったんだ!!!待て!!」ダダダダッ

ベルトルト「頭ではわかっててもどうしようもなかったんですよおおおお!!!」ダダダダッ

ライナー「黙れー!!!お前ってやつは!!!」ダダダダダッ

ベルトルト「追いかけないでくださいよおおお!!!」ダダダダッ

ライナー「お前が逃げるからだろうが!!」ダダダダダッ

ベルトルト(うぐう・・・男子ならいいかと思ったのに!ライナーは厳しいですね!)

ドンッ

ベルトルト「あだっ!!」

教官「・・・ふむ。朝から廊下を走るとは、元気がいいな?」ズオオオオオオ

ベルトルト「!!!!!」サーッ

―――――
――――
―――

ベルトルト「ハアハア…ハアハア…」タッタッタッタ

ザワザワ・・・ザワザワ・・・

サシャ「なんで・・・なんでまた走ってんの?」

ライナー「あいつにはちょうどいい罰だ」

エレン「またかよ」

コニー「週一で懲罰受けるってある意味すごいけどな・・・」

ミカサ「・・・・・・」

アルミン「べ、ベルトルト・・・」

ジャン「なんか最近あいつ情けねぇな・・・」

マルコ「どうしちゃったんだろうね・・・」

サシャ「な、情けなくないっ。本当は情けなくないっ」ウルッ

アニ「サシャ、落ち着くんだ(流石にかわいそうだね・・・)」サスサス

ライナー「そ、そうだぞ。情けなくなんかないぞ!?」

マルコ「あの、なんか気になってたんだけどサシャってさ、このところやけにベルトルトのことかばうよね?」

ジャン(マルコ!!直接サシャに聞くのか!?)

アルミン(行くのか!?君は勇者だ!マルコ!)

サシャ「え、そうですか?」

マルコ「うん。なんか最近サシャ・・・き、綺麗だしさ。もしかして、ベルトルトのこと好きなの?」

サシャ「は、はい。まあ」

全員「えっ!!!!」

サシャ「そういうことです」

マルコ「そ、そっか・・・。あは・・・なるほど。色々納得したよ」

エレン「えっ!?いつの間にお前ら・・・!」

コニー「水くせぇぞ!」

サシャ「すいません。内緒にしてました」

ジャン「本当かよ。意外な・・・意外すぎだろ」

サシャ「そんなことありませんよ。だって、ベルトルトって背が高くて、足が長くて、逞しくて、強くて、爽やかで、清潔感があって、優しくて、包容力があって、最高にかっこいいじゃないですか?そりゃ好きになってしまいますよ」

ライナー(おい、ベルトルトお前、やめろ・・・悲しいぞ。サシャになってなかったらそんなこと絶対言わないだろ)

アニ(ベルトルト、いつも僕なんて…って言ってんのに、ここぞとばかりに・・・やめなよ・・・)

サシャ(ははっ・・・いつもは自信がなくて僕の体ではとても言えないことを言ってしまった。僕の設定ではサシャが僕にゾッコンだからね。僕からサシャへのささやかな復讐だ)

ジャン「そうか、そんな好きだったのか」

マルコ「顔真っ赤にして震えるくらいに好きだったのか・・・」

サシャ「そ、そうですね///」プルプル

ライナー(やはり自分で言って恥ずかしかったのか)

アニ(バカだね・・・)

ミカサ「気付かなかった。サシャをおとなしくさせてたのはベルトルトだったの?」

ライナー「そういうことだな」

コニー「じゃあ、ベルトルトをバカにさせてたのはサシャってことか・・・」

サシャ「ベルトルトはバカじゃないっ!」ウルウル

ライナー「多少影響を受けたのかもしれんな」

マルコ「そんなことってあるかなあ?あんなに似る?」

アルミン「そうだね・・・」

エレン「いや、ベルトルトって昔、『僕には自分の意志がない』って言ってたから、今はサシャの意志に染まってるんじゃないか?」

アルミン「そういえばそんなこと言ってたような気がするね」

ジャン「尻に敷かれてんのかよ・・・」

マルコ「付き合う相手に合わせるタイプなのかもね」

サシャ「ちがっ・・・ベルトルトって素直なんですよ!(意志が無いって・・・それはそういう意味じゃないんだけどね。ああ・・・皆の中で僕がどんどん情けないやつになってくよ・・・)」シクシク

ライナー(ベルトルト・・・がんばるんだ)

アニ(がんばるんだよ・・・)

―――――
――――
―――

ベルトルト「ハアハア・・・うう、全然休まってないのに、すぐ立体機動とは」ガシャガシャ

ライナー「自業自得とは言え、体はベルトルトのだ。怪我してくれるなよ?」

ベルトルト「はい・・・じゃない。うん、気をつける」

ベルトルト(はあ・・・疲れた・・・あー、また股間の収まりが悪いし)

ベルトルト「よっと」グイグイ

ライナー「!?」

ベルトルト「さ、行こう。ライナー(ま、ベルトルトの体は疲れててもなぜか回復も早いですから、もうちょっとしたらマシになるでしょう)」

ライナー「おい、今お前・・・」

ベルトルト「ん?どうしたの?」

ライナー「いや、股間触って自分で直したよな?」

ベルトルト「へ?無意識に触っちゃったんですかね!?」アセアセ

ライナー「いいけど・・・それ、人前でやるなよ?」

ベルトルト「はい。気をつけます。えっと、手洗ったほうがいいでしょうか」

ライナー「服の上からだしかまわん。早く行くぞ(さっきの見たらベルトルトがショック受けるだろうな・・・)」

―――――
――――
―――

ベルトルト「さーて、今日も訓練がんばるぞっと」

ジャン「なんだ?張り切ってんな」

ベルトルト「最近立体機動好きなんだ(ベルトルトの体だと力もあるし、思った以上にできるので楽しいんですよね)」

マルコ「サシャが見てるしいいとこ見せないとね」

ベルトルト「サシャに?なんで?」

マルコ「彼女なんでしょ?」

ベルトルト(はっ!そうでした。ベルトルトかライナーが皆に言ったんですかね)

ベルトルト「そうだね。かっこいいとこみせないとね」チラッ

サシャ(サシャ、変なことしないでよ・・・)ジーッ

ベルトルト(お、ベルトルトがこっち見てますね。大丈夫ですよ。私は上手くやってますよ。ついでにカップルぽさをアピールしといたほうがいいですかね?Vサインですよ!)ブイブイ

サシャ(サシャなにやってんだよ・・・!Vサインなんてしなくていいよっ!!ったく・・・怒ってるってこと伝えよう。えっと、頭に角生やしてプンプンって感じの身振りでいいかな?)ツノツノ

ベルトルト「おっ、見て。ジャン。サシャがうさぎっ!ってやってるよ」

ジャン「いや、ありゃ角だろ。怒ってるんじゃねぇの?」

ベルトルト「え、なんでだろ・・・」

―――――
――――
―――
―談話室―

ミーナ「ええっ、サシャ、ベルトルトと付き合ってたの?」

サシャ「はい。すいません。黙ってて」

ミーナ「そっかぁ。私もいいなって思ってたから羨ましいな。このこの!」ギュウギュウ

サシャ「えっ、ちょ、そんなミーナ、抱きしめたら・・・うわわっ///」

ベルトルト(あ、ベルトルト発見です)

ベルトルト「ライナー、ちょっとサシャと話してくる」

ライナー「ん?ああ。終わったらちゃんと戻ってこいよ」

ベルトルト「うん」スタタッ

ベルトルト「あの、サシャ」

サシャ「はい?」

ベルトルト「ちょっと話が・・・いつものとこで待ってるね。じゃっ」タタタッ

サシャ「ちょ、私の返事聞かずに勝手に決めないで・・・って行ってしまった」

ミーナ「結構強引だね」

サシャ「・・・ちょっと行ってきます」

―倉庫―

ガラガラガラ

サシャ「話ってなに?」

ベルトルト「まあまあ、こちらにどうぞ。座って話しましょう」

サシャ「うん、いいけどさ・・・」

ベルトルト「あ、髪型すごいですね!」サワサワ

サシャ「話があるなら早くしてよ」

ベルトルト「そうでした!さっき、立体機動の時怒ってたみたいですけど、どうしたんです?」

サシャ
「君が僕の体なのに妙なことするからだよ」

ベルトルト「妙なこと?」

サシャ「僕は訓練中にVサイン送ったりしない」

ベルトルト「しませんかね?」

サシャ「しないよ!君の中での僕ってどんなイメージなんだよ」

ベルトルト「私の中のベルトルトですか?うーん・・・大きい。たまにパンをくれます」

サシャ「・・・それだけ?僕に興味ないんだね・・・」

ベルトルト「えっ?いえ、そんなことは・・・えっと、そ、そうですね・・・(感じ悪かったですかね。もっと考えましょう・・・)」

サシャ(全然僕のことなんて気にしてなかったんだな。それでいいのはいいんだけど、ちょっと傷つくよ)

ベルトルト「それと、ライナーと仲良しで・・・あ、スープもくれたことがありますね。先月は立体機動の訓練中に落ちそうな時に助けてもらいましたよ。ありがとうございます」

サシャ「そうだっけ?」

ベルトルト「ベルトルトこそ私に興味ないじゃないですか・・・」

サシャ「あっ、ごめん・・・」

ベルトルト「ええーっと、総合しますと、ベルトルトはいい人です」

サシャ「そっか」

ベルトルト「では、ベルトルトから見た私とは・・・?」

サシャ「サシャ?そうだね・・・。明るくて元気な子かな。あと・・・バ・・・(バカ・・・)」

ベルトルト「バ?」

サシャ「あ、いや・・・バ・・・バストが思ったよりあるし、スタイルいいよね」

ベルトルト「そうですかね?」

サシャ「うん。サシャの手から、こう、溢れるくらいはあるからね」

ベルトルト「ベルトルト・・・触りましたね?」プルプル

サシャ「!!!」ドキッ

ベルトルト「触ったというか、今の言い方だと手で持ちましたよね?まさか揉んでないでしょうね?」プルプル

サシャ「えっ、いや・・・あの・・・事故っていうか・・・!自然の法則っていうか・・・、なるべくしてなったというか・・・」タラタラ

ベルトルト「揉んだんですか?」ジロッ

サシャ「ひっ!!!ごめ・・・も、揉んだ・・・いやっ、揉んでないっ!揉んでないよっ・・・まさか。この僕が・・・そんな、そんなことするはずないよ!?」

ベルトルト「本当ですか?」

サシャ「うん、本当だよ。そりゃ、男だったらこんな柔らかくて気持いいもの揉みしだきたくなるけどさ・・・。僕はそんな度胸ないよ・・・」

ベルトルト「なんで柔らかくて気持いいって知ってるんですかね・・・」ジトッ

サシャ「えっ!!そ、それは・・・それは・・・その、夜にユミルが抱きついてくるから、それで感触知ってるだけで・・・」

ベルトルト「ユミルが?ああ、そういえば寒い日はよく抱きついてきますね。おかげで、私もつい癖で夜にライナーにくっついてしまいます」

サシャ「僕の体でやめてよ!気持ち悪いっ!!」

ベルトルト「ライナーは固くてあまり気持ちよくありませんよね」

サシャ「僕が抱きついたことあるように言うなよ・・・!」

ベルトルト「でも、ユミルに抱きつかれてるなら、正体がユミルにバレたら大変ですね。怒られますよ。気を付けないと」

サシャ「ユミルだけじゃなくて、入れ替わりすぐならともかく、今更周りにバレたら僕は変態の烙印を押されて、生きていけなくなるよ。君は平気かもしれないけどさ。僕になってからモテモテだし、楽しそうだよね。僕の時にはあり得なかったよ」

ベルトルト「そうですかね?ベルトルトってモテないんですか?」

サシャ「モテないよ。僕みたいなのがモテるように見えるか?」

ベルトルト「モテるように見えないって言いますか、ベルトルト自身がモテる気がないから、そういう結果になってるような気がします」

サシャ「えっ!?」

ベルトルト「ベルトルトはかっこいいので、その気になればモテるはずです。私がやったみたいに、積極的に女子と絡んでなかったのが原因で、近寄りがたいとか気づかれてないとかそういうことじゃないでしょうか?」

サシャ「か、かっこいい!?え、なんで?どこが?」アセアセ

ベルトルト「まず顔ですかね。今まで朧げにしか覚えてませんでしたが、朝とか顔洗って鏡見ると結構整っていますし、鼻が高いです。この角度が特にかっこいいと思います。どうですか?」クイッ

サシャ「どうって言われても、自分の顔だからなあ・・・」

ベルトルト「あと、お風呂場で脱いだ時に、思ったより筋肉ついててびっくりしました。コニーとアルミンをぶら下げてグルグル回ることもできましたし、脚も長いし、とにかく身体能力がすごいので、そこもかっこいいですね!」

サシャ「脚っていうか、僕は全体に長いんだよ・・・」

ベルトルト「そうですか?ベルトルトは謙虚ですね」

サシャ「謙虚じゃなくてさ・・・でも褒めてくれてありがとう。お世辞でも嬉しいよ」

ベルトルト「お世辞じゃありませんけどねぇ・・・」

サシャ「でもさ、かっこいいと思ってくれるならせめて寝癖くらい直してくれる?」

ベルトルト「あ、これ寝癖なんですか?そういう髪型なのかと思ってました」チョイチョイ

サシャ「ちゃんと直してたらそんな変な偏り方しないよ。僕はサシャのこと綺麗に扱ってるのになぁ・・・」

ベルトルト「そうですね。おかげさまで、男子が寮で私のことを褒めてくれてました」

サシャ「可愛くなったって言ってた?」

ベルトルト「はい。でも今までの私ってなんだったんですかね・・・」

サシャ「いや、元々悪くなかったんだよ。手を加えたらそれが磨かれただけでさ」

ベルトルト「悪くありませんでしたかね」

サシャ「うん。少なくとも僕はそう思うけど」

ベルトルト「あ、ありがとうございます・・・///」モジモジ

サシャ「あ、う、うん・・・。なんでそんなモジモジするの?やめてよ、僕の体で・・・」

ベルトルト「だって、そんなこと今まで言われたことなくて・・・嬉しいですけど恥ずかしくって。ありがとうございます」

サシャ「ど、どういたしまして・・・」

ベルトルト「そういえば、ベルトルトとこんな話したことありませんね。不思議な感じです」

サシャ「それ以前に会話自体ほとんど交わしたこと無かったよね」

ベルトルト「そうですね。なんででしょう」

サシャ(それは僕がなるべく周りと関わらないように避けてたからだよ)

ベルトルト「でも、入れ替わったのがベルトルトで良かったかもしれません」

サシャ「えっ、なんで?」

ベルトルト「私を可愛くしてくれたり、嬉しいこと言ってくれたりしたからです。それに、ベルトルトの体って楽しいですし」

サシャ「楽しいって・・・僕の体おもちゃにしないでよ?」

ベルトルト「ベルトルトも私の体、綺麗にしてくれるのはいいんですが・・・頼みますから変なことしないでくださいよ?」

サシャ「し、しないよ・・・!?」タラタラ

ベルトルト「変なことしたら責任とってもらいますから」

サシャ「責任!?いや、そ、それは・・・急に言われても・・・」

ベルトルト「責任とって私として生きてくださいね?その時はこの狩りに役立ちそうな体は私がいただきますから」

サシャ「ちょっと待ってよ!あげないよっ!!」

ベルトルト「ベルトルト・・・冗談です」フッ

サシャ(あ、今・・・僕、ムカっとした・・・)イラッ

ベルトルト「でも、冗談でなく、ベルトルトの体は最高です。強くて、大きくて」

サシャ「えっ、あ、ありがとう///」

ベルトルト「私ももっと強くならないと・・・」

サシャ「強くなりたいの?」

ベルトルト「もちろんです。ここに集まってる人は皆そうですからね。強くなって上位に入って、憲兵団へ・・・。これはぼーっとしててどうにかなるものじゃありませんからね」

サシャ(バカかと思ってたらちゃんと考えてるのは考えてるんだな)

ベルトルト「ベルトルトも憲兵団へ?」

サシャ「うん。そうだね」

ベルトルト「ベルトルトは成績良いから間違いなくいけますよ。私も一緒に行けるといいんですが」

サシャ「がんばれば行けるよ。サシャの身体能力も大したもんだよ」

ベルトルト「本当ですか?あ!そうだ!」

サシャ「どうしたの?」

ベルトルト「もし、ベルトルトが迷惑でなければ、入れ替わってる間だけでもいいんですが、時間空いたときにでも座学とか、立体機動のコツとか、色々教えていただけませんかね?せっかく付き合ってる設定なんですし」

サシャ「ううーん・・・そうだなあ(胸を毎晩揉んでる後ろめたさもあるし、教えてる間ははおかしなこともしないだろうから、野放しにしとくより良さそうだし、別にいいかな?)」

ベルトルト「えっと、図々しいお願いですし、面倒なら構いませんよ?」

サシャ「いや、いいよ。僕もサシャの野性的勘の立体機動について知りたい部分もあるし」

ベルトルト「やった!ありがとうございます!」

ベルトルト(ベルトルトって、優しいですね)

サシャ「じゃあ、そろそろ行こうか。あんまり遅いと、僕ら付き合ってることになってるから、なにしてたのかって言われ・・・あ・・・えと・・・///」

サシャ(そ、そうか。付き合ってる設定だと二人きりでイチャイチャしてたのかと疑われる可能性があるんだよな。変な噂立てられたら困るから、二人きりになる時は気を付けないと)

ベルトルト「どうしたんですか?」

サシャ「・・・えっと///いや、なんでもないよ」

ベルトルト「では行きましょう」

サシャ(サシャの全然気にしてない感じは男らしいな・・・。たぶんそこまで気が回ってないだけだと思うけど・・・)

―――――
――――
―――

―夕方・食堂―

サシャ(はー、今日が終わった。あとはお風呂を楽しめば・・・じゃなくって、乗り越えればほっと一息だな)

ユミル「サシャ、先に席とってくるからな」

サシャ「はい、ありがとうございます」

ライナー「よお。調子はどうだ?」

サシャ「ま、ぼちぼちですね」

ライナー「そうか。心配なさそうだな。良かった」

ベルトルト「あ、サシャ。一緒に食べよう?」

サシャ「え、いや・・・ユミルたちが席とってくれてるから・・・」

ベルトルト「そうなの?一緒に食べたらダメかな?」

サシャ「うーん、人目のあるとこでベタベタしたくないですね

ベルトルト「そっかぁ・・・しょうがないね。じゃあ行こうライナー!」

ライナー「おお」

サシャ(断って悪かったかな?でも気にしてないみたいだしいいか・・・気にしてないよね?)

ライナー「どうしたんだ?お前から誘うなんて」

ベルトルト「付き合ってるから、一緒にいたらパンもらえるかと思って・・・」

ライナー「お前のなかの恋人ってどんなだよ・・・」

ユミル「サシャ、いいのか?彼氏が一緒にメシ食いたかったみたいじゃねぇか」

サシャ「いいんです」

クリスタ「でも、なんかしょんぼりしてたよ?」

サシャ「そ、そうですかね?」

ユミル「ちょっと背が縮んでたかもな」

サシャ(なんか僕が悪いみたいじゃないか・・・。サシャと一緒に食事あんまりしたくないんだよな。なんかほしがられそうだし・・・。そんなにしょんぼりしたのかな?パンくれなくてもめげない、あのサシャが?僕に拒否されたくらいで凹むかなぁ・・・)チラッ

ベルトルト「……」

ライナー「……」

サシャ(なんか話してるみたいだけど、ここからじゃ聞こえないなあ。別に平気そうに見えるけど・・・)

ユミル「そんな気にするくらいなら、一緒に食えばいいのによ・・・」

クリスタ「そうだよ。サシャ、明日の朝は一緒に食べたら?」

サシャ「え、そうしたほうがいいですかね?でも、断っといてすぐ誘うってどうなんでしょう・・・。自分勝手って思われませんかね。逆に断られるかもしれませんし・・・誘いづらいです」

ユミル「断っといて気にするくらいなら、どう思われてもいいから誘えばいいだろ。グダグダ言ってないで、いつもパン貰うときみたいにズバッと誘えよ。うっとおしいな」

クリスタ「ユミル!そんな言い方ないでしょ」

ユミル「うるせぇな。私はこいつが自信なさげにウジウジしてるといらつくんだ」

クリスタ「別にいいじゃない。臆病でも・・・私はサシャの気持ちもわかるよ」

ユミル「そーかよ。ふん・・・」

サシャ「ご、ごめんなさい。ケンカしないで」

ユミル「別にケンカじゃねぇけど。お前最近おとなしくて変だけどよ。そのビビリなとこは今までどおりだよな」

サシャ(えっ?サシャってそうなんだ・・・臆病なのか・・・)

サシャ「変わった感じしないですか?」

クリスタ「今までも可愛かったけど、違う方向に可愛くなったし、破天荒なとこが無くなったかな?」

ユミル「何言ってんだ。変わったよ。こいつは。バカが治ってつまらん」

クリスタ「ユミル~!!」

ユミル「でも、私らに完全に心開いてるかわからんとこはそのままだな。いつまで一線引いてんだ。ビビリめ」

クリスタ「それもサシャだよ。いいじゃない」

ユミル「内に篭ってないで、もっと胸張って生きろよって言いたいんだよ。私は」

クリスタ「・・・・・・いいじゃない、堂々と生きれない理由も色々あるし・・・そういうの変えるの、簡単じゃないよ。ね、サシャ」

サシャ「そ、そうですね」

サシャ(まるで僕に言われてるみたいだ。まさか僕の正体をユミルたちが気づいてるわけないだろうし・・・サシャって、もしかして・・・僕に似てるのかな?あんなに明るくて元気な子が?)チラッ

ベルトルト「……」チラッ

サシャ(あ、目があった)

ベルトルト(ん?さっきからこちらをチラチラ見てますが、断ったの気にしてるんですかね?大丈夫ですよ!Vサインっ)ブイッ

サシャ(やめろって言ったのに聞いてなかったのかな・・・バカなんだから・・・)

ベルトルト(あ・・・顔が呆れてますね)

サシャ(でもまあいいか。サシャが僕の体で好き勝手するなら、僕もいつもできないことして楽しんだほうがいいな・・・Vサインっ)ブイッ

ベルトルト「!!」

サシャ(ああっ!柄にもないことしたら、他人の体だけど、やっぱ恥ずかしいっ!///)

ユミル「イチャイチャしてんじゃねぇよ・・・」

クリスタ「ふふっ、可愛いね」

ベルトルト「ふふふ・・・」ニヤニヤ

ライナー「どうした?ニヤニヤして・・・」

ベルトルト「ふふふ・・・いや。なんでも。ふふっ…!」ニコニコ

ライナー「?」

―――――
――――
―――

―女子風呂―

ワイワイ・・・キャッキャッ・・・

サシャ(来た・・・来てしまった。本日の一大イベントが。い、今僕の後ろで女子たちが生まれたままの姿に・・・)ドキンドキンドキン

サシャ(ああ、僕も早く脱がないと変に思われる。ううっ、手が震えて上手くボタンが外せないよ・・・)ドキンドキンドキン

アニ(ベルトルト、なにやってんだ。トロトロしてたらユミルが剥がしくるかもしれないよ)ヒヤヒヤ

サシャ(駄目だっ、なんかサシャの体も見慣れたと思ったけど、皆に見られると思うと、恥ずかしいよ。どうしよう・・・アニ、助けて・・・)

アニ「サシャ、どうしかしたの?」

サシャ「アニ・・・やっぱりシャワーに・・・あっ!?!?」

アニ「なんだよ?」

サシャ「うわああっ!!!ああっ!!アニ!!!なんて格好を!!!///」

アニ(あんたに見られたくないから布巻いて隠してるのに、これでそんな大層な反応してんじゃないよ!)

サシャ「うっ・・・大きい・・・大きい・・・。僕が思ってたより大きいっ・・・///うわああっ・・・」ジロジロ

アニ(こいつ、体が戻ったらひっくり返して3回転くらいしてやるからね・・・)ピキピキ

サシャ「ハアハア・・・だめだ。熱っぽくなってきた・・・」

アニ「しっかりしなよ・・・」

クリスタ「サシャどうしたの?大丈夫?」

サシャ「クリス・・・!?!?」

クリスタ「?」

アニ(あっ!ベルトルトのバカ!なにも知らない女子は隠してないんだから、見るんじゃないって言ったのに!!)

サシャ「め・・・女神だ・・・///すごい・・・クリスタ・・・き、綺麗・・・///」

クリスタ「ど、どうしたの?」

ユミル「こら、サシャ。私のクリスタの裸をマジマジ見てんじゃねぇよ。それになにしてんだ、さっさと脱げよ!」グイグイ

サシャ「あ、ユミル!そんな無理やり・・・服が破ける・・・!」

アニ「ちょっと、やめなよ。サシャが嫌がってる」

ユミル「脱がしてやってんだ。私は。ほれ、脱げたろ」

サシャ「ううっ・・・ひどい・・・///」

ユミル「いいから、とっとと行くぞ」スタスタ

サシャ(ユミル・・・ユミルのくびれ・・・///)ドキドキドキ

ミーナ「お風呂だけが楽しみだよ」

サシャ(ミーナ・・・ミーナのお尻・・・///)ドキドキドキ

ミカサ「私もお風呂は好き」

サシャ(ミカサ・・・ミカサの腹筋・・・///えっ!?腹筋すごっ!?ミカサすごっ!!!)ドキドキドキ

アニ「おい、ジロジロ見てるんじゃないよ・・・。薄目だ・・・薄目にしてな」ギロッ

サシャ「あ、はいっ!!」ビクッ

サシャ(ああ・・・不可抗力とは言え、見てしまったよ。同期の女子たちの一糸まとわぬ肉体を。壁内の地獄に天国があったなんて知らなかったよ。このままここに住みたい///)ポーッ

アニ「あんた、鼻血・・・出てるよ・・・」

サシャ「えっ!?うわっ!!本当だっ!」アセアセ

アニ「このドスケベが」

サシャ「いや、ちがっ・・・!?ごめん!ごめんなさい!」

アニ(追加だよ。戻ったら4回転させてやる・・・)

サシャ(完全に引かれてしまった・・・。でも、全裸の異性に囲まれてって、意識しないようになんて無理だし、精神的にきついよ。サシャは大丈夫なのかな?)

―男子風呂―

ベルトルト「なんか最近体の違和感にも慣れてちゃったみたいで、人間の順応力ってすごいね」ゴシゴシ

ライナー「あ、ああ・・・そうだな(いかん。こいつすでに普通に体中洗ってる・・・チンポジ直した時から嫌な予感はしてたが。すまん、すまん・・・ベルトルト)」

コニー「なあ、ベルトルト!俺とブラブラ対決しようぜ!」

ベルトルト「ブラブラ対決?いいけど、また僕が勝つと思うよ」

ライナー「お、お前ええっ!!俺が見てないうちになにしてんだ!!!」

―――――
――――
―――

今日の分投下終わり。思ったより長くなってしまいますが、話は続く。

今回が最後の更新になります。

―男子寮―

ライナー「ブラブラ対決は禁止だ。俺とのお約束ノートに追加しておくからな」カキカキ

ベルトルト「また禁止事項が増えたね」

ライナー「たまに読み返して確認しておけよ」

ベルトルト「わかったよ。ふあぁぁ・・・そろそろ寝ようよ」

ライナー「あ、そうだ。夜中に俺に抱きつくのもやめろ。書いておこう」

ベルトルト「あれは寝てる間にくっついちゃうだけだから治らないと思うよ」

ライナー「意識してたら治るかもしれないだろ。その体で抱きつかれても嬉しくもなんともないんだよ。どうせなら戻ってから抱きついてくれ」

ベルトルト「な、何を言うんですか・・・///」

ライナー「ふっ、冗談だ」

ベルトルト「も、もうっ!ライナーのバカ!枕攻撃をくらえっ」

バフッ

ライナー「いてっ。やったな、こいつ!お返しだ」

バフッ

ベルトルト「ひゃっ!なんの!倍返しです」

バフバフッ

ライナー「おい、やめろw」

ベルトルト「ふっふっふ、参ったか」

ライナー「参った、参った」

ベルトルト「ふふふ」ニコニコ

ライナー(ああ、なんかガキの頃思い出すなあ。ベルトルトも昔はもっと・・・俺たちも使命などなく生まれていれば・・・)

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「どうしたの?元気なくなったね」

ライナー「ん?ああ、ちょっと疲れたな。もう寝よう」

ベルトルト(ライナー、なんか泣きそうな顔してますね)

ベルトルト「うん。おやすみ」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「ライナー・・・」ヒソッ

ライナー「ん?」

ベルトルト「背中、いいですか?」

ライナー「背中?」

ベルトルト「ちょっと失礼しますよ」

ポンポン

ライナー「なんだ?背中叩いて・・・」

ベルトルト「小さい頃、私が泣いて眠らない時とか、お父さんがよくしてくれてたんですよ。ベルトルトの手って大きいから、ライナーのお父さんに近いかなって思ったんですが」

ライナー「そうか。でも俺はそんな子供じゃないぞ」

ベルトルト「ライナーだって、枕投げしちゃうんですから、子供ですよ。元気のない時は甘えてもいいんです」

ライナー「・・・ありがとな」

ベルトルト「いえいえ。私もライナーのことお父さんと思って抱きついて寝ちゃったりしてましたしお返しです」

ポンポン

ライナー「お前はいい母親になりそうだな」

ベルトルト「ライナーも素敵なお父さんになりそうですよ」

ライナー「父親か・・・(そんな未来、俺に・・・俺たちにあるんだろうか)」

ベルトルト「おやすみなさい。ライナー」

ライナー「おやすみ・・・サシャ」

―――――
――――
―――

―翌日―

―立体機動訓練―

ベルトルト「えっと、私の立体機動のコツなんですが、アンカーをビュッと出して、ガッと突き刺してヒューっと飛ぶ感じですかね。まずいっ!って思ったらサッと避けるんです。こうです」サッサッ

サシャ「うーん、全然わかんないな・・・。サッとかビュッとかじゃなくて他に表現方法ないの?」

ベルトルト「私はベルトルトみたいに言葉で説明されても繊細すぎてイマイチつかめないんですが」

サシャ「ええっ?あんなに丁寧に説明したのにわからないの?しょうがない、図解するから・・・」

ベルトルト「それより、実際やりましょうよ。その方がわかりやすいです。行きますよ!」ヒュッ

サシャ「あっ!もう!待ってよ」ヒュッ

―格闘訓練―

ベルトルト「サシャ!組もう!」タッタッタ

ユミル「お、王子様のお出ましだ」

サシャ「やめてくださいよ、ユミル・・・。ベルトルト、あなたとは体格差があるので・・・」

ベルトルト「体格差?ほかの子より無いよ。よーし、まず僕がならずものだ。行くよ!」

サシャ「まだやるって言って無いのに!」

ベルトルト「はっ!ほっ!さっ、襲うぞ!襲うぞ!」ニョロニョロ

サシャ「変な動きしないでくださいよ。カッコ悪いですから!まったくもう・・・」

ユミル「ダハハハハ!なんだその動き!きめぇ!!ベルトルさんおもしれぇな」

サシャ「~っ///」

ベルトルト「はっ!ほっ!」

―座学―

ベルトルト「・・・・・・」コクッ・・・コクッ・・・

サシャ(ちょっと、何寝てんだよ)

ツンツン

ベルトルト「ふぁっ?」

サシャ「寝ないの」

ベルトルト「はあ・・・」ボーッ

教官「では、この時どうするか・・・フーバー!」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「君だよっ」ヒソヒソッ

ベルトルト「あ!!!はいっ!?」ガタッ

ベルトルト「えっとー、えっとぉ!?」アセアセ

サシャ「ここだよ、ここ」ヒソヒソ

ベルトルト「えっ?あっと、ここだよ、ここであります!」

教官「は?」

訓練兵達「あははははは!!!」

ベルトルト「!?えっ・・・?えっ??///」

サシャ(も、もうっ!!!違うよ、サシャ~・・・!!///)

―座学後・座学の教室―

ベルトルト「当てらてたとこ、せっかく教えてくれたのにごめん」

サシャ「今は二人きりだからいつもの口調でいいよ」

ベルトルト「はい、ごめんなさい」

サシャ「はあ・・・僕どんどん情けなくて変なやつになってくなあ」

ベルトルト「ごめんなさい・・・」

サシャ「でも、サシャが入ってる僕は楽しそうだ」

ベルトルト「楽しそうですかね」

サシャ「うん。自分でも見たことないよ。こんな楽しそうな僕」

ベルトルト「ベルトルトはいつも楽しくないんですか?」

サシャ「・・・あんまりね」

ベルトルト「今度一緒にコニーたちと雑巾投げしましょうよ。楽しいですよ」

サシャ「い、いやそれはいいよ」

ベルトルト「じゃあ、枕投げしましょうか」

サシャ「男子寮には入れないだろ」

ベルトルト「そしたら、あ、そうだ!私、肩車してあげます」

サシャ「肩車?」

ベルトルト「そうです。ベルトルトに肩車されたら、きっと楽しいですよ。ベルトルトがベルトルトに肩車されるのは入れ替わってる今しかできません!」

サシャ「いいよ、別に」

ベルトルト「いや、やりましょう!絶対楽しいです」

サシャ「いいって・・・」

ベルトルト「ダメです。そうやって避けてるから楽しくないんです、きっと。いいから大人しく・・・」

ガシッ

サシャ「うわっ」

ベルトルト「さ、乗ってください!」

サシャ「しょうがないなあ・・・よっと」

ベルトルト「よーし、立ちますよ」

サシャ「うわわっ!」

ベルトルト「ほっ!どうですか?」

サシャ「高いっ。高いよ。落とさないでくれよ?」ガシッ

ベルトルト「ベルトルトって怖がりですね。走っちゃいましょうかね」スタスタ

サシャ「わわわっ・・・やめてっ・・・落ちるっ!」

ベルトルト「落ちませんよ。ベルトルトの体の力で掴んでますからね」

サシャ「そんなこと言ったって・・・あっ・・・」

ベルトルト「どうしました?」

サシャ「ん?いや、後頭部。自分で見たの初めてだーって思って」

ベルトルト「鏡でもあまり見ることありませんもんね。よく見えませんし」

サシャ「うん。つむじ・・・えいっ」ギュッ

ベルトルト「ん?なんです?つむじなんて押して・・・」

サシャ「ここ押すと、お腹下すんだって」

ベルトルト「ちょ!なんてことするんですか!!」アセアセ

サシャ「サシャは僕になってから好き勝手してくれたからね。もっと押してやろうかな」ギュッ

ベルトルト「あわわわわわっ!!!やめてくださいよ~!!お腹下すのベルトルトの体なんですよ!」

サシャ「はははっ、迷信だよ、迷信」

ベルトルト「本当に?本当でしょうねぇ?・・・もうっ。降りてください」

サシャ「ん」

ベルトルト「楽しかったですか?」

サシャ「そうだね。焦るサシャが面白かったかな」

ベルトルト「あのですねっ・・・!」

サシャ「ごめんごめん。はははっ」

ベルトルト「ふふっ・・・でも、笑ってくれたので良かったです」

サシャ「え、そう?・・・うん。肩車じゃなくてさ。君のやることなすことくだらないことばっかで・・・」

ベルトルト「なっ!?くだらないなんて・・・ひ、ひどいですね」

サシャ「あ、ごめん。馬鹿にしたわけじゃないんだ。その、くだらないことばっかで、それだけで楽しいよって言いたかったんだ」

ベルトルト「えっ、へへっ・・・そうですか」

サシャ「うん。僕の体でやられるのは最悪だけど」

ベルトルト「ベルトルトって結構ガツッって言いますよね・・・」

サシャ「そ、そう?ごめん・・・」

ベルトルト「いえ、なんか気を許してくれてるみたいで嬉しいですよ」

サシャ「そうだね。ライナー以外にはあまり言わないかもね。僕にとってサシャも、ライナーみたいに言いやすいのかも」

ベルトルト「なんでですかね?」

サシャ「うーん・・・(バカだからかな)」

サシャ「気を使わなくてもいいかなって思えるのかもね」

ベルトルト「ふーん。それはなんか嬉しいですね。うん、嬉しいです」

サシャ(ごめん・・・喜ばせちゃったけど、本当はバカだからって思ってるからなんだ・・・)

ベルトルト「私、人と関わる時に、こうしたらいいかなって思って行動した後に、よく失敗したって思ってしまうので、ベルトルトが歩み寄ってくれてすごく嬉しいです」

サシャ「歩み寄ってるかなあ?」

ベルトルト「歩み寄ってくれてますよ。昨日、Vサインを返してくれてすっごく嬉しかったです。やった!私のやり方で受け入れてくれた!ってテンションあがっちゃいましたね」

サシャ「そんな嬉しいもんなんだ?」

ベルトルト「はい。苦手分野で成功したら嬉しくないですか?

サシャ「それはあるかもね。でもサシャって人付き合い苦手なんだ?」

ベルトルト「がんばってますけどね。大分慣れましたけど、最初の一歩は未だに結構怖いです」

サシャ「意外だな、自然にしてるのかと思ってた」

ベルトルト「そう見えてるならよかったです」

サシャ「うん。見えてるよ。サシャはさ・・・僕と仲良くなりたいって思ってくれてるの?」

ベルトルト「そうですね。けどもう結構仲良しじゃないですか?」

サシャ「そう?」

ベルトルト「そうですよ。今日は一日中一緒にいますし」

サシャ「それは、僕らが入れ替わってるからだろ。そうじゃなけりゃ一緒になんて絶対いないし、サシャも僕みたいなのと関わろうなんて思わなかったと思うよ」

ベルトルト「そうかもしれませんが、そんなのわかりませんよ。もしかしたら入れ替わってなくても付き合ってたかもしれませんし」

サシャ「いや、無いだろ・・・」

ベルトルト「無くないですよ」

サシャ「なんで言い切るの?」

ベルトルト「だって、何が起こるかなんてわからないじゃないですか。今、入れ替わってるのだって想像もしてませんでしたし」

サシャ「でも、君みたいな子が、僕みたいなのを好きになるわけない。ありえないよ。僕って、一緒にいてもつまらないだろ?面白いことも言えないし、頼りないしさ」

ベルトルト「そんなことありませんよ?」

サシャ「そんなことあるよ。サシャだって、僕みたいな自信もなくて・・・こ、こんな後ろ向きなこと言ってるやつより、ライナーみたいに自信があって頼りがいのあるほうが好きだろ?」

ベルトルト「ライナーは確かにかっこいいですね!」

サシャ「ほら・・・」

ベルトルト「でも、なんでライナーと比べちゃうんですかね。一緒にずっといるからですかね。ベルトルトの魅力ってライナーと対極にあると思いますが」

サシャ「僕の魅力?」

ベルトルト「ベルトルトの魅力は、体は堂々としててでっかくて強いのに、中身が弱気・・・すいません、謙虚で穏やかっていう意外性ですかね」

サシャ「いいよ。弱気なのは間違いないから。でもそれ、魅力なの?ガッカリするとこじゃないの?」

ベルトルト「ガッカリする場合もあるかもしれませんが、私はおもしろいなって思いましたね。それに、今の話で、私に似てるなって思って親近感を覚えました」

サシャ「僕ら似てないよ・・・」

ベルトルト「似てますよ」

サシャ「サシャは、どうしてそんなに僕を受け入れようとしてくれるの?」

ベルトルト「だって、誰だって否定されたくなんてないじゃないですか。私は、私を受け入れてもらいたいから・・・私のために人を受け入れてるんです。ねっ、私も弱気なんですよ。ベルトルトと一緒です」

サシャ「いや、君は優しいんだよ。・・・ありがとう」

ベルトルト「ベルトルトも優しいと思いますよ。自信持ってください!」

サシャ「うん。サシャは、はっきり言い切ってくれるから、なんだか自信が持てそうだよ。心強いな」ニコッ

ベルトルト「えっ、へへへっ///」ニコッ

サシャ「ねえ、僕もう少しサシャと話したいからさ。夕食終わったらちょっと話そうよ」

ベルトルト「いいですよ。談話室にしますか?」

サシャ「うん」

サシャ(サシャといると元気な気持ちになれそうだ・・・あんなにバカでうっとおしいと思ってたのに、僕も単純だなあ)

―夜・談話室―

ベルトルト「あ、窓の外見てください。こないだまでの雨が嘘のようにすっきりした夜空ですねぇ」

サシャ「本当だ・・・」

ベルトルト「流れ星とか見れませんかねぇ」

サシャ「なにかお願いしたいことがあるの?」

ベルトルト「お肉が食べれますようにってお願いします」

サシャ「あはは。どうせなら、週末晴れますようにってお願いしてよ」

ベルトルト「あ、そうですね!そうします」

サシャ「うん。サシャ・・・夜って、静かだね」

ベルトルト「誰もいませんからねぇ・・・」

サシャ「うん」

ベルトルト「というわけで、せっかくなので雑巾投げして遊びましょう」スッ

サシャ「えっ!?」

ベルトルト「私が投げますから、ベルトルトはこの箒で叩き返してください」

サシャ「ええっ!?雑巾汚くないの!?」

ベルトルト「大丈夫です。トイレの雑巾じゃないので、そこそこ綺麗です」

サシャ「いや、雑巾ってだけで汚いよ!」

ベルトルト「いいから、やりましょう!私あっちの方から投げますから!」タッタッタ

サシャ「やること決定なの?もう・・・」

ベルトルト「いきますよー!とりゃっ!」ヒュンッ

サシャ「うわっ!汚いっ!」ブンッ

ベシャッ

ベルトルト「おっ!綺麗に箒で叩きましたね。上手いですよ!」

サシャ「この雑巾濡れてるじゃないか。体に当たったら最悪だよ」

ベルトルト「そこがミソなんですよ。当てられないように、必死に打ち落としてくださいよ!」

サシャ「やな遊びだなぁ。今度は僕が投げるよ。はい、箒」

ベルトルト「投げますか?いいですよ!交代です」

サシャ「行くよ!」ヒュッ

ベルトルト「ふっ、止まって見えますね!とぉうっ!!!」バシッ

雑巾「ビューーーンッ」

サシャ「ふわっ!?」

ベシャッ

ベルトルト「あっ!ベルトルトの顔面に!」

サシャ「うわああっ!!ぺっ!ぺっ!」

ベルトルト「大丈夫ですか?」

サシャ「大丈夫じゃないよ!くっさ!も~!!顔洗ってくる!」

ベルトルト「すいません・・・」

サシャ「まったく・・・君の顔なんだからね」タッタッタ

―流し場―

サシャ(ああ~くっさい・・・)ジャバジャバ

????「・・・・・・」ブツブツ

???「・・・・・・」ボソボソ

サシャ(ん?なんだ?話し声?ど、どこだ?)キョロキョロ

????「・・・・・・」ブツブツ

???「・・・・・・」ボソボソ

ガタンッ・・・ガタガタッ・・・

サシャ「!?」

サシャ(あっちだ・・・廊下のほう・・・な、なんだろう?暗くて見えないな。誰かいるのかな?)ドキドキ

????「・・・・・・」ブツブツ

???「・・・・・」ボソボソ

サシャ(やっぱり声みたいなのがする・・・。どうしよう。あの廊下通らないと女子寮に帰れないのに。こ、怖いな)ビクビク

サシャ(とりあえずサシャのとこに戻ろう・・・)タッタッタ

―談話室―

サシャ「サシャ、ちょっと聞いてよ・・・って、あれっ?」

ベルトルト「くかーっ」

サシャ「なんで寝てるんだよ・・・」

ベルトルト「うう~ん、ベルトルトォ~へへへっ」

サシャ(ん?僕の夢みてるのかな?)

サシャ「サシャ、なに?」

ベルトルト「うふふふ・・・楽しいですね・・・むにゃ」

サシャ「楽しくないよ」

ベルトルト「ええ~っ・・・うふふ・・・私は楽しいですよぉ・・・」

サシャ「僕といるとサシャは楽しい?」

ベルトルト「むふふふ・・・」

サシャ「ねえ、サシャってば」

ベルトルト「うーん、100万キノコ肉・・・」

サシャ「なんだよ、それ・・・」

サシャ(僕と入れ替わって、僕の情けないとこばっか見せたのに、サシャはそんな僕でも好きに・・・なってくれたのかな?)

サシャ「寝癖、直してって言ったのになぁ」

ナデナデ

ベルトルト「む・・・?あ、ベルトルト。おかえりなさい」ムクッ

サシャ「おはよ。よだれ・・・」

ベルトルト「あ、すいません」ゴシゴシ

サシャ「あのさ、サシャ・・・ちょっと一緒に来て欲しいんだけど」

ベルトルト「どうしたんですか?」

サシャ「女子寮に帰るとき通る廊下から、なんか声がしててさ・・・。その、ちょっと怖いから」

ベルトルト「えっ・・・お、お化けですかね」ビクッ

サシャ「さ、さあ?わかんないけどさ。あそこ通らないと女子寮帰れないし、外大回りしてくのも暗くて怖いし」

ベルトルト「ベルトルト、怖がりなんですね」

サシャ「わ、悪い?サシャの体だとなにかあった時に切り抜けられるか不安なんだよ」

ベルトルト「わかりました!この強いサシャトルト・フバウスにドンとおまかせです!」

サシャ「心強いなあ。じゃあ行こう」

―――――
――――
―――

―廊下―

サシャ「ねえ、サシャ・・・なんで僕の後ろに隠れるの?」

ベルトルト「だって~暗いんですもん」ビクビクッ

サシャ「僕の体で情けない声出さないでよ」

ベルトルト「そんなこと言ったってぇ・・・」

????「・・・・・・」ブツブツ

サシャ「!?」

???「・・・・・・」ボソボソ

ベルトルト「!?」

サシャ「聞こえた?」

ベルトルト「は、はいっ!今のなんですか!?」ビクビクッ

サシャ「あっちの方から聞こえたよね?行ってみよう。さ、サシャ先に立って行ってくれ」グイグイ

ベルトルト「ちょっとおお!押さないでくださいよ!ここは男のベルトルトが行くべきです!」グイグイ

サシャ「や、やめろよっ!僕は今か弱い乙女だぞ!サシャ行って!」グイグイ

ベルトルト「なにいってんですか!体だけでしょ!ベルトルトが男を見せるべきです!」グイグイ

サシャ「のわっ!くそっ、力じゃ勝てないっ・・・サシャ、押さないで!!やめてやめて!!」

ベルトルト「やめません!ベルトルト、私を守ってください!」グイグイ

サシャ「ちょ、ちょ・・・ひいいいいっ!」

ベルトルト「なんですかああああ!?」ビクビクッ

サシャ「今、なんか暗闇で動いたっ!」

ベルトルト「ええっ!?」ビクッ

????「・・・・・・れ?」スタスタ

???「・・・・・の?」スタスタ

サシャ「うわあああああ!なんかこっち来てる!!サシャ!助けてっ!!」ガシッ

ベルトルト「うええええ!???やだっ!!!ベルトルトこそ守ってくださいよっ!?」ガシッ

????「・・・・・んだ?」スタスタ

???「・・・・・たの?」スタスタ

サシャ「うっわわわわ!!!ひいいいいっ!!!サシャぁぁぁっ!!」ギュウウッ

ベルトルト「ひええええええっ!!!」

フランツ「何してるの?」

ハンナ「ひょっとしてずっと見てたの?」

サシャ「わああああっ!!フランツとハンナだあああああっ!!!」

ベルトルト「ぎええええええっ!?フランツとハンナですかああああ!?」

サシャ「え・・・?フランツとハンナ?」

ベルトルト「・・・ですね」

フランツ「どうしたの?座り込んじゃって」

サシャ「フランツ達こそ・・・こんなとこで何してるの・・・ですか?」

フランツ「えっ・・・あはは・・・恥ずかしいな。僕ら、たまにここで会ってるんだよ」

ハンナ「そうなの。談話室はたまに人がいるから、二人きりになりたい時には廊下で話したりしてるの」

サシャ「な、なんだ・・・ああ・・・びっくりした」

ベルトルト「お化けじゃなくてよかったあ」

サシャ「なにか物音もしたけど、あれもあなたたちだったんですか?」

フランツ「えっ・・・あ、うん///」

ハンナ「やだ・・・サシャったら///」

サシャ「なんで照れるんですか?」

フランツ「なんでって、物音って僕がハンナにキスしたときに・・・」

ハンナ「フランツ!そんなこと言わなくてもいいでしょ///」

サシャ「え、キス///」

ベルトルト「おおお・・・ラブラブですね」

フランツ「君らだってラブラブじゃないか。こんなとこで抱き合って・・・」

ハンナ「ふふっ、本当だ」

サシャ「あっ!!ご、ごめんっ!!///」バッ

ベルトルト「あっ!いえっ・・・!!!こちらこそ///」バッ

サシャ(なにサシャ相手にドキドキしてるんだ。いや、これはフランツたちに驚いたドキドキだ・・・)ドキドキ

ベルトルト「ふう・・・でもサシャ、怖がりすぎですよ」

サシャ「いや、ベルトルトのほうが怖がってましたし」

ベルトルト「いや、サシャのほうが」

サシャ「いいや、そっちです」

フランツ「どっちもおんなじくらいビビってたよ。二人って怖がりなんだなあ」

ハンナ「うん、似てるかも」

サシャ「そうですかね」チラッ

ベルトルト「まあ、否定はしないけど」チラッ

ハンナ「じゃあ、おあいこってことでいいじゃない。サシャ、私もう女子寮戻るけど、怖いなら一緒に帰ろうか?」

サシャ「そ、そうですね。じゃあ、ベルトルト、また」

ベルトルト「うん。フランツ、僕らも一緒に帰ろう」ガシッ

フランツ「ははは、ベルトルトも怖いの?いいよ。帰ろう」

サシャ(サシャ、怖いからってフランツにしがみつかなくてもいいだろ・・・)ムッ

サシャ「ハンナ、怖いから手つないでくれる?」

ハンナ「えっ?いいよ。サシャ可愛いw」

サシャ(僕だって、ハンナと手を繋いで帰るよ。ほら、見ろよサシャ)チラッ

ベルトルト「???」

サシャ(なんだ?って顔してるな。・・・なにしてんだろ、僕。サシャに対抗したりして・・・)

ベルトルト「じゃあ、また明日ね!」

サシャ「はい、おやすみなさい」

ベルトルト「おやすみ」ニコッ

サシャ「・・・・・・」

フランツ「なんか、サシャ、元気ないね。どうしたのかな?」

ベルトルト「さあ?驚いたからお腹すいたのかもしれないね?」

―男子寮―

ベルトルト「ただいま~ライナー、ただいま!」

ライナー「おう。サシャはどうだった?元気にしてるか」

ベルトルト「うん、元気だったり、しょんぼりしたり、色々だね。あ~お布団」ボフッ

ライナー「ふーん。まあ、あいつも疲れてるだろうからなあ」

ベルトルト「そうだね~」

ライナー「お前は結構元気そうだな」ナデナデ

ベルトルト「うーん、ライナーの手気持ちいいね。ふふふ」

ライナー「お前犬みたいだなあ。ははは」ナデナデグリグリ

ベルトルト「やめてよ、髪がグシャグシャになるよ、ふふっ」

ライナー「悪い悪い。よしよし」ナデナデ

ベルトルト「犬じゃないよ、もう」

ライナー「そうだな。寝るか」

ベルトルト「うん」

ライナー「さ、今日もお前が寝るまで見張ってるからな。早く寝てくれよ?」

ベルトルト「見られてると寝にくいってば・・・」

ライナー「いいや、お前は目が離せないからな」

ベルトルト「しょうがないなあ・・・がんばって寝ますね」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

ベルトルト(ん・・・なんか気まずいですね・・・。ライナーがすごい優しい目で見てるからでしょうか気になってしまうので、。目、つむりましょう・・・)

ベルトルト「おやすみなさい、ライナー」

ライナー「おやすみ、サシャ」

―女子寮―

サシャ(はあ・・・なんだろ。寝れないや・・・。サシャがフランツにしがみついてたのばっか思い出してモヤモヤするよ)ゴロン

ユミル「ぐううう・・・」

サシャ(サシャ・・・サシャは体が戻っても、今と同じように話したりしてくれるのかな?僕は、話に行こうとするかな?)ゴロン

サシャ(このまま入れ替わったままなら、接点はあるけど・・・戻ったらなにも接点無くなるもんな。・・・僕、なんでサシャのことばっかり考えてるんだろう。僕が好きなのはアニなのに・・・)ゴロン

ユミル「おい」グイッ

サシャ「うわっ!」

ユミル「さっきからゴロゴロゴロゴロ寝返りがうっとおしいな。大人しくしてろ」ギュウッ

サシャ「きゅ、急に抱きついてこないでくださいよ///」

ユミル「お前、今日帰って来てから元気なかったな。ベルトルさんと会ってたんだろ?何かされたのか?」

サシャ「いえ、なにも・・・」

ユミル「それにしては元気がねぇな・・・。皆寝てて誰も聞いてないから、私に話してみろよ」

サシャ「かまいません・・・」

ユミル「話せって」

ムニュムニュ

サシャ「ひゃっ!ちょ、胸揉まないでくださいよ///」


ユミル「話したらやめてやるよ。大体、お前最近夜に自分で揉んでるじゃねぇか」

サシャ(!?ぎゃっ!!ユミルにバレてた!!!)

ユミル「あ、もしかして逆か。ベルトルさんになんかして欲しいけど、手出してこないってことか。それで欲求不満で自分で胸揉んでるのか?」

サシャ「ち、違いますよ!そんなんじゃありませんから」

ユミル「そうかぁ?」

サシャ「好きなのかなって思って・・・」

ユミル「ん?」

サシャ「サ・・・ベルトルトは私のこと、好きなのかわからなくって、でも、私もベルトルトのこと好きなのかわからなくて」

ユミル「はあ?付き合ってんだから好き同士じゃねぇのかよ」

サシャ「わかんないんです。わかんない・・・」

ユミル「聞けばいいだろ?」

サシャ「そんなの聞けません」

ユミル「なんで」

サシャ「好かれてなかったら・・・(怖い・・・)」

ユミル「好きでもない相手と付き合うような奴には見えないけどな。あいつ純情そうだし」

サシャ「そうですかね。でも、他に好きな人がいるのに、違う子が好きかもとか、思うような人かも。そんな人ってどうなんですかね」

ユミル「そりゃ、人間なんだから、心の移り変わりなんて不思議じゃないだろ。なんだよ、ベルトルさんは、お前以外に好きな奴がいそうなのか?」

サシャ「わかんないんです・・・どっちが好きなのか・・・」ウルッ

ユミル「おい、泣いてるのか?そんな、二股みたいなことするやつなのか?アイツは」

サシャ「二股っていうか・・・いえ、もうなんでもないです。すいません。変な話しして」

ユミル「なんかよくわかんねぇけどさ、お互いに気持ちは確かめといたほうがいいんじゃないか?お前が一人で思いつめて泣く必要なんて無いんだぞ?」

サシャ「はい・・・ありがとうございます。ユミルって、優しいですね」

ユミル「私はいつも優しいだろ?」

サシャ「うん・・・ありがとう、ユミル」

ユミル「・・・・・・さ、寝ろよ」

サシャ「はい・・・」

サシャ(もしかしたら、僕は、サシャに惹かれてるのかもしれないな・・・まだ・・・まだわからないけど・・・。気持ちを確かめるなんて怖いよ。なんとも思われてなくても、もし、もし僕のことを好きだと思ってくれてても・・・怖い)

―――――
――――
―――

―そして2週目も5日経ち・・・・談話室―

サシャ(あれからまた3日たって、今週も特に事件もなく、僕とサシャは入れ替わったまま生活している。このまま明日を乗り切れば、キノコ狩りだ。この3日間、ずっとサシャと過ごしてきたけど・・・僕と、サシャとの接点も・・・無くなる)

サシャ「はあ・・・」

ベルトルト「どうしました?ため息なんてついて」

サシャ「ん?なんでもないよ」

ベルトルト「明後日はいよいよキノコ狩りですね。楽しみです!ほかのキノコもいっぱいとって帰りましょうよ!」

サシャ「サシャは元気だなあ・・・。早く戻りたい?」

ベルトルト「え?うーん・・・戻りたいのは戻りたいですが、ちょっとさみしいかもしれませんね」

サシャ「!・・・そ、そっか」

ベルトルト「ライナーとも一緒に寝れなくなりますし・・・」

サシャ「えっ?ライナー?」

ベルトルト「ライナーって、お父さんみたいで、優しくて・・・安心するんですよね」

サシャ「・・・ふぅん」

サシャ(サシャはライナーに惹かれてるのかな?ライナー、かっこいいもんな・・・)

ベルトルト「ベルトルトこそ、戻ったらアニと一緒にいれなくなっちゃいませんか?」

サシャ「!??は?アニ!?な、なんでアニなんだよ!?」アセアセ

ベルトルト「ベルトルトって、アニ見るときに、瞳孔が開くので。好きなもの見るときって、瞳孔が開くんですよ。私目がいいので、何回かベルトルトの瞳孔が開くとこ確認しました」

サシャ「う、嘘だろっ・・・」

ベルトルト「いえ。私匂いとかも敏感ですし。ベルトルトってアニが好きだったんですね。アニ、美人ですもんね」

サシャ「そ、それは前の話で・・・」

ベルトルト「ベルトルトみたいな優しい人に好かれるなんて、アニは幸せ者ですね」

サシャ「そうかな?サシャも、もし僕が・・・サシャのこと好きっていったら、幸せだって思う?」

ベルトルト「そうですね!」ニコッ

サシャ「!!」

ベルトルト「恋愛とかでなくても、自分のこと好きだって思ってもらえたら、それだけで幸せじゃないですか?」

サシャ(あ、そういう意味で・・・)

サシャ「じゃあ、サシャはさ・・・僕のこと好き・・・かな?」

ベルトルト「好きですよ。一緒にいて楽しいです!あの、体が戻っても、仲良くしてくれますかね?」

サシャ「えっ!う、うん・・・!!」

ベルトルト「良かった!一緒に憲兵団行きましょうね」ニコニコ

サシャ「サシャは、ライナーのこと、好き?」

ベルトルト「好きですよ!」

サシャ「ユミルのことは?」

ベルトルト「好きです!」

サシャ「僕のことも、一緒の『好き』なのかな?」

ベルトルト「一緒の『好き』と言いますと?」

サシャ「それは友情だと思うんだけど・・・えっと(恋愛対象として・・・)」

ベルトルト「???」

サシャ「いや、なんでもない。あと2日だけど、よろしくね」

ベルトルト「はい。よーし、残りの2日でベルトルトの身体能力を満喫しまくりますよ!!」

サシャ「いいけど、罰則だけは受けないでくれよ・・・」

サシャ(ダメだ。聞けないよ。いいか・・・どうせ、僕が好きになったとこで、サシャに好きになってもらえたって・・・先なんてないんだから・・・)

―――――
――――
―――

―翌日―

サシャ(今日で、僕らの入れ替わり生活も終わりだな。できるだけ一緒にいよう・・・)

ベルトルト「サシャ、せっかくなので一緒にご飯食べましょう!」タッタッタ

サシャ「はい、そうですね」

サシャ(これなんだよ。僕が思ったことを、サシャのほうから自然にしてくれるんだよな・・・)

サシャ「はい、パンあげますよ。あーんして」

ベルトルト「ん?いいの?やったー!へへへっ!あーん!!!」

サシャ「結構恥ずかしと思うんですが、照れないんですよねえ・・・」ポイッ

ベルトルト「ムグムグ、おいしいよ」

ライナー「ベルトルト、ここにいたのか。ん?サシャと食べてたのか。俺も混ぜてくれ」

サシャ「気が利かないですね・・・」

ライナー「なんだよ。二人にしろって?お前いつの間にそんなノリノリになったんだ?」

サシャ「べ、別に・・・」

ベルトルト「いいじゃないか。皆で食べれば」

ベルトルト「というか、ベルトルト、せっかく私の体で仲良くなったんですからアニと食べたら良かったんじゃないですか?」ヒソッ

サシャ「いや、いいんです。それに、それ、今となっては誤解ですからね」

ベルトルト「そうなの?」モグモグ

ライナー「しかし、今日で最後となると安心もするが、何かさみしい気もするな」

ベルトルト「そうだね」

サシャ「ライナーが?なんで?」

ライナー「まあ、手のかかるやつほど可愛いってことだ」

ベルトルト「色々迷惑かけたもんね。ありがとう、ライナー」

サシャ「ふぅん・・・」

ベルトルト「ライナーがさ、ベルトルトとしてやっちゃいけないこと書いたノート作ってくれたんだけど、もう、すごいページ数なんだよ。あ、今度サシャにも見せるね」

サシャ「うん・・・」

ライナー(ん?ベルトルトのやつ元気がないな)

ライナー「どうした、サシャ?」

サシャ「ん?なんでもありませんよ」

ライナー(もしかして、ベルトルトのやつ・・・)

ライナー「お前、そのままでいたいなんて思ってないだろうな?」

サシャ「えっ!?そ、そんなこと・・・思ってないですよ・・・」

ライナー「そうか?」

サシャ「そうですよ・・・」

ライナー「ならいいんだが。女子生活が楽しすぎて癖になったのかと思ってな」

サシャ「そんなわけないだろ!!!///」

ベルトルト「楽しそうだったけどね」

ライナー「ああ。おかげでサシャは随分可愛くなったしな」

サシャ「もう、そんなんじゃありませんからっ」

サシャ(でも、この時間がもうちょっと続けばいいなって思ってるのは確かだ・・・)

―――――
――――
―――

―立体機動訓練―

ヒュッ

サシャ「よっと!どうかな?サシャっぽい動きになってた?」

ベルトルト「はい!ベルトルトはすごいですね!」

サシャ「サシャは結局僕の説明通りにはいかなかったね」

ベルトルト「説明がややこしいんですもん。戻ったらまた教えてもらうからいいです」

サシャ「うん。できるようになるまで教えてあげるよ」

ベルトルト「はい、お願いしますね」ニコッ

―格闘訓練―

サシャ「じゃあ、私がならず者をしますね」

ユミル「おっ、今日はどっちが勝つんだ?」

ベルトルト「もう何度も組んだからね。僕が勝つよ」

サシャ「私だって負けませんからね」

ユミル「サシャ、がんばれよ!スケベルトルさんひっくり返してやれ」

サシャ「ベルトルトはスケベじゃありませんっ///」

―座学―

ベルトルト「・・・・・・」カリカリ

サシャ(うん。最近寝ないで真面目に受けてくれてるな)ジーッ

ベルトルト「?」ニコッ

サシャ「!///」アセアセ

教官「では、ここの解説を・・・ブラウス!!」

サシャ「は、はいっ!?えっと、ええとっ!?」アセアセ

ベルトルト(わ、私が助けないとっ・・・ええっと、どこでしょう!?)アセアセ

サシャ「ええとー!?すいません、聞いてませんでした・・・

教官「全くしょうがないな!じゃあ、となりのフーバー!」

ベルトルト「ええっ!??あっと、その、ええーーーーっと!!・・・すいません、僕も聞いてませんでした・・・」

教官「なんだと!?二人共立っとれ!」

訓練兵達「あははははははは!!!いいぞ!お似合いだぞ!!」

サシャ「///」

ベルトルト「///」

―夜・談話室―

ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・

サシャ(はあ・・・今日が終わってしまったな)ボーッ

男子訓練兵「あの、サシャ・・・ちょっといいか?」

サシャ「え?はい・・・なんですか?」

男子訓練兵「ここじゃちょっと・・・外出ない?」

サシャ「いいですけど・・・」

―外―

男子訓練兵「あの、最近俺・・・サシャのこと、可愛いなって思ってて・・・」

サシャ「えっ・・・」

男子訓練兵「ベルトルトと付き合ってるのは知ってるんだけど、今すぐじゃなくてもいいんだ。俺のこと考えてくれたりしないかな?」

サシャ(こ、告白だ・・・)

男子訓練兵「どうかな?俺、サシャのこと・・・」

サシャ「ご、ごめんなさい」

男子訓練兵「あ、やっぱりダメかあ」

サシャ「すいません・・・私、ベルトルトのことが好きなので」

男子訓練兵「うん。わかってて言ったから。結果はわかってたんだけどなあ。・・・ベルトルトが羨ましいよ」

サシャ(ああ、断ってしまった。サシャに確認もせずに。サシャは僕の体で告白されたときに保留にして僕にわざわざ聞いてくれたのに・・・。僕ってひどいやつだな)

男子訓練兵「もしベルトルトと別れるようなことあったら俺のこと思い出してよ。なんて・・・ごめん。ありがとな」

サシャ「いえ、こちらこそ、ありがとうございます。でも・・・

サシャ(僕は何を言おうとしてるんだ。ダメだ、勝手に・・・サシャの立場で勝手なことを言っちゃだめだ)

サシャ「ベルトルトと別れるなんてこと、ありませんから・・・ごめんなさい」

男子訓練兵「そうだよな。俺なに言ってんだろ・・・じゃあ、もう行くわ」

サシャ「すいません。あの、すぐ他にいい子見つかりますよ・・・」

男子訓練兵「はは、ありがとう。じゃあね」タッ


サシャ(ああ、僕は・・・やってしまった。サシャに言って欲しいことを自分で言って、僕は僕のことしか考えてない・・・)

サシャ(僕って最低だ。こんなやつ、サシャに好かれようなんて、図々しいな。一緒に生活してたんだ、サシャは僕より、きっとライナーのほうが好きだろうし・・・ああ、戻りたくない・・・。でも戻らないとサシャはもっとライナーに惹かれてくだろうな、きっと)トボトボ

―談話室―

サシャ(はあ・・・)

アニ「ちょっと、サシャ」ポンッ

サシャ「あ、アニ。なんですか?」

アニ「いや、元気無さそうだから。大丈夫?」

サシャ「はい・・・」

アニ「あんたってさ、内に溜めすぎなんだよ」

サシャ「え?」

アニ「何抱えてるかしらないけど、私は、別に責めやしないからさ。たまには思うようにしてみなよ」

サシャ「アニ・・・でも・・・」

アニ「私らだって、普通の人間としての時間を過ごしてもいいじゃないか・・・って思うんだ。ほんの、少しの時間でもさ。私はあんたがそうしたいなら許すよ。あんたがダメだって言うなら、それはそれでそうすりゃいいけど」

サシャ「ありがとう、アニ・・・。ねえ、抱きしめてもいい?」

アニ「なんだよ。突然、気持ち悪いね」

サシャ「元に戻ったらそんなことできないし・・・ダメ?」

アニ「ダメだね。でも、代わりに私が抱きしめてやるよ。元気だしな」ギュッ

サシャ「ありがとう・・・アニ」

アニ「うん」

―男子寮―


ライナー「今日で一緒に寝るのも最後だな」

ベルトルト「そうだね」

ライナー「今日は特別にだきついてもいいぞ?」

ベルトルト「え?いいよ、恥ずかしいし」

ライナー「そうか?」

ベルトルト「うん。僕、ちょっとトイレ行ってくるね」

ライナー「お前のトイレは長いからなー、付いて行ったほうかいいかもな」

ベルトルト「もう、大丈夫だって。こんな夜中に食べ物とりになんていかないよ」

ライナー「そうか?まあ、最後だし好きにしろ。俺は先に寝てるからな」

ベルトルト「うん」

―談話室―

サシャ(もう就寝時間か・・・戻らないとな。誰もいなくなったし・・・サシャももう寝たかな)

ベルトルト「ベルトルト?」

サシャ
「!!」

ベルトルト「何してるんですか?」

サシャ「いや、別に何も。もう寮に帰ろうかと思ってたんだけど、サシャこそ、どうかしたの?」

ベルトルト「トイレです、トイレ。なんとなく誰かいるのかなって思って覗いてみたんですが」

サシャ「そっか。ちょっと話す?こっち座りなよ」

ベルトルト「いいですよ」

サシャ「明日キノコ狩りだね」

ベルトルト「そうですね。明日は晴れるそうですよ。良かったですね」

サシャ「そうだね」

ベルトルト「今日も夜空が綺麗ですし、流れ星流れませんかねぇ」

サシャ「うん、流れるといいね・・・。あ、ほら、月。月も綺麗だね」

ベルトルト「はい。綺麗です」

サシャ「・・・サシャのこと、好きだ・・・」

ベルトルト「え?」

サシャ「えっと、好きだって・・・さっき男子に告白されて・・・」

ベルトルト「ええっ!?本当ですか!??わ、私が!?ひえーっ///照れますね」

サシャ「でもごめん。勝手に断っちゃった」

ベルトルト「いいですよ、別に」

サシャ「好きな人いないって言ってたもんね」

ベルトルト「うーん、今はどうですかね。でも、断って大丈夫です」

サシャ「それって、好きな人できたの?」

ベルトルト「まあ、少し気になる程度ですが」

サシャ「へえ・・・そしたら悪いことしたな」

ベルトルト「悪いことって?」

サシャ「あの、サシャはベルトルトと付き合ってるからって言って断ったんだ。それに、当面別れることはないって、言っちゃって・・・迷惑だよね」

ベルトルト「あらら・・・まあいいですよ」

サシャ「いいの?」

ベルトルト「はい。特に困りませんから」

サシャ(フリだもんな・・・体が戻っても僕と付き合ってる状態でいいってことで、二人の関係を本気にされないのって、僕か、ライナーだけだよな。サそう考えるとサシャの気になってる相手ってどっちかだろうけど、僕よりは、ライナーだろうな)


サシャ「戻りたくないな・・・」

ベルトルト「おや?やっぱり女子生活が楽しかったですか」

サシャ「いや、そうじゃないよ。そうじゃなくて。このまま変わらない関係のままでいたいなって」

ベルトルト「変わりませんよ」

サシャ「変わるよ。僕は、変わる」

ベルトルト「そうですか?私とはもう関わりたくなくなりますかね」

サシャ「ううん。そうじゃない。ごめん。何言ってるんだろうね、自分でもわかんないや・・・」

ベルトルト「大丈夫ですよ」ナデナデ

サシャ「うん、ありがとう」

サシャ(今は、サシャの体で、サシャの周りの人間関係を僕が知ることができるけど、元に戻ったら、サシャはサシャの人間関係を築いてく・・・。付き合ってるフリもそのうち解消されるだろうし、そうなったらサシャが誰かに告白されたって、僕がどうこうできることじゃなくなるんだ。僕は、元に戻ったら、今以上に君を気にせずにいられなくなっちゃうんだよ・・・)

―――――

――――
―――
―翌日・山―

ベルトルト「この山ですね。馬で少しかかりましたが、キノコが生えてたのは少し登ったところです」

ライナー「よし、先週の大雨で地盤が緩んでるところがあるかもしれんから、気をつけながら登るぞ」

サシャ「うん。キノコあるかなあ」

ザッザッザッザ

ベルトルト「おっ、キノコ発見!」

ライナー「もう見つけたのか?」

サシャ「見た目が違うみたいだけど・・・」

ベルトルト「いや、これはただの食べれる別のキノコです。ついでなんで持って帰ります」

ライナー「もっと必死に探して欲しいもんだが」

サシャ「ほんとだよ。時間は限られてるんだから、あんまり寄り道しないでよ」

ベルトルト「はいはい。わかってますよ」

ザッザッザッザ

ライナー「大分登ってきたな。なんか、ちょっと暗くなってきたようだが」

サシャ「雲が出てきたね。もしかして降るのかな?」

ベルトルト「雨になったら大変ですね。この辺は崖になってるとこも多いですし、急ぎましょう」

ザッザッザッザ

ライナー「まだ見つからんのか?」

ベルトルト「前はこの辺にあったんですけどね。崖のほうに生えてるかもしれません」

サシャ「危ないよ」

ベルトルト「ちょっと覗くだけですから・・・」

ベルトルト(あっ!崖の壁にキノコあった!!)

ベルトルト「ベルトルト!キノコありました!ここに生えてます」

サシャ「本当!?」

ベルトルト「はい、取りますね。ちょっと手を伸ばせば・・・」

サシャ「あ、危ないからライナー呼んでから・・・」

ズルッ

ベルトルト「わっ!!!」

サシャ「サシャ!!!」

ベルトルト「わあああああっ!!!」

ガラガラッ

ライナー「どうした!?」

サシャ「サシャが足滑らせて・・・!!!崖の下に・・・」ダッ

ライナー「待て、ベルトルト!地面がゆるくなってるんだ。踏ん張れる俺が行く」

サシャ「ぼ、僕も行く」

ライナー「おい!!サシャ!!!!」

ベルトルト「ラ、ライナー・・・!!」

ライナー「大丈夫か!?」ヒョイッ

ベルトルト「う、うん。木が出てたから・・・でも、下まで50mくらいあるかも。落ちたら・・・ううっ、手がしびれる」

ライナー「よし、ちょっと待ってろ。ベルトルト、このワイヤーを太い木探してしっかり結んでくれ」

サシャ「わかった!!」ダッ

ライナー(反対側を俺の体にくくりつけて・・・)

ライナー「サシャ!がんばれよ!俺が降りて行くからな」

ベルトルト「はいいっ・・・」

サシャ「くくりつけたよ!ライナー!」

ライナー「わかった。お前はワイヤーが取れないように見ててくれ!サシャのとこまで降りる」

シタッシタッ

サシャ「う、うん」

サシャ(ああ、僕は何もできないのか・・・。サシャの体とはいえ、こんな時、いつもライナーだ)

ライナー「サシャ、空いてる方の手をこっちに伸ばせ」

ベルトルト「うううっ・・・でも、私重いから、ライナー掴んでも、ライナーも一緒に落ちるかも」

ライナー「落ちん。掴んだら絶対離さないし、お前を必ず助ける、心配するな」

ベルトルト「ご、ごめんなさい、迷惑かけて」

ライナー「今はいいから。ほら、もうちょっと、頑張れ」

ベルトルト「うう、うわっ」

ズルッ

ライナー「サシャ!!!」

ベルトルト「わあああっ!!!ダメ!もう落ちる!!ごめんなさい!ベルトルト、ごめんなさい!!」

サシャ「サシャ!諦めちゃだめだ!!」

ライナー(クソッ、ワイヤーが・・・もう少し長ければ・・・)

サシャ(このままじゃ・・・サシャが落ちてしまう・・・、崖下まで50mくらいか・・・やるしかない!!)

サシャ「サシャ!!空いてる手を、思い切り、噛むんだ!!!」

ライナー「!?お、おいっ!?ベルトルト!!」

ベルトルト「えっ!?ああっ・・・ダメです・・・。落ちる・・・」

サシャ「噛んで!!!お願いだ!!サシャ!!」

ベルトルト「手・・・ううっ・・・」プルプル

ライナー「ベルトルト!!待て!!それは・・・それなら俺が」

サシャ「ダメだ!ライナーだと、その衝撃でサシャが落ちるほうが早い!飛ばされたら見失う!」

ベルトルト「はあはあ・・・怖い・・・手、動かしたら、動いて、落ちる・・・うっうっ」

ライナー「・・・・・・(どうする!?俺が一緒に落ちて抱きとめればあるいは・・・だが失敗したら・・・!)」

サシャ「サシャ!!早くしろ!!噛むんだよ!!!」

ベルトルト「そんなんできんよおお!!怖いいいい!!!」ズルッ

ライナー「!!!!」

サシャ「サシャ!!!」

ベルトルト「わああああああっ!!!!」

ライナー(いかん!!ワイヤーを切って・・・クソっ!!間に合うか!?)

サシャ「サシャーーーー!!!!僕を信じろーーーーーっ!!!!」

ベルトルト(ベルトルト・・・!!)

ガジッ!!!

ベルトルト(死にたくないっ!!!!)

カッ

ライナー「!!!!」

サシャ「やった!!!!」

超大型巨人「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・

ライナー「しかし・・・助かったのはいいが・・・これは」

サシャ「キノコを食べさせて、僕と入れ替えればいい。口が丁度崖の高さあたりに来てるし、口に入れちゃおう。ライナー、そこに生えてるのをとってくれ」

ライナー「これか・・・」モイッ

シタッシタッ

ライナー「ほら」

サシャ「ありがとう。ライナー」

超大型巨人「・・・・・・」

サシャ「ほら、サシャ。これ食べて・・・」

超大型巨人「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ライナー「!?」

サシャ「!?」

ライナー「中身がサシャだから、巨人を操りきれないんだ!!まずいぞ!!」

サシャ「わっ!!!やめろ!!サシャ!!落ち着くんだ!!」

超大型巨人「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

グワッ

ライナー「手を振り上げたぞ!!これじゃ、叩かれて潰されちまう!!」

サシャ「サシャ!!!」

ライナー「避けろ!!ベルトルト!!!」ガバッ

サシャ「うわっ!!!」

ドガアアアッ

ライナー「クッ!!」

サシャ「ひっ!!」

ライナー「大丈夫か、ベルトルト!?」

サシャ「うん、でも、サシャがこのままじゃ・・・」

ライナー「俺が変身して口に入る。鎧の体なら多少噛まれても死にはしない。ほら、キノコ。お前のぶんだ」

サシャ「気をつけてよ。ライナー!」ガブッ

ライナー「ああ。お前も、中身が戻ったら、頼むぞ」

サシャ「ああ!!」

ライナー「よし、奥に下がってろっ!」

サシャ「うん、いいよ、ライナー!!」タッタッタ

ライナー「待ってろよ、サシャ。今助けてやるからなっ・・・!!」ガジッ

カッ

―――――
――――
―――

サシャ「ん・・・ううん・・・」

ベルトルト「あ、気がついた?」

サシャ「あれ?ここは?キノコは?」

ライナー「キノコはさっき見つけて二人で食べたろ。戻ってるぞ」

サシャ「あっ!!ほんとです!!私の体・・・」

ベルトルト「うん。僕も、ほら」

サシャ「あ・・・ベルトルト」

ライナー「それじゃ、戻るか。結構寝てたぞ、お前」

サシャ「は、はい。すいません・・・あの、私、崖から落ちたような気がしたんですが?」

ライナー「いや?」

ベルトルト「うん、キノコ食べて倒れちゃったけどね。夢でも見てたんじゃないの?」

サシャ「そうでしょうか?ライナーが助けてくれたような気がするんですが?」

ライナー「いや、夢だろ」

ベルトルト「・・・・・・」

ベルトルト(やっぱり、ライナーか。でも、しょうがないね。ほとんどライナーが助けたんだし・・・)シュン

サシャ「そうなんですかね。なんかボーッとしますし、そうなのかも」

ライナー「大丈夫か?おぶってやろうか?」

サシャ「えっ・・・いえ、大丈夫です」チラッ

ベルトルト「?」

サシャ「ベルトルトにおぶってもらいますので・・・」

ベルトルト「え?僕?」アセアセ

サシャ「はい、お願いします」

ベルトルト「う、うん。いいよ・・・はい、乗って」

サシャ「すいません」

ベルトルト「うん。でも、なんで僕?」

サシャ「ベルトルトの後頭部見て、入れ替わったの実感したくて・・・それに」

ベルトルト「ん?」

サシャ「いえ・・・」

サシャ(ベルトルトが、私のために必死に叫んでくれたような気がして・・・嬉しかったんですよ)

サシャ「少しの間とはいえ、私の体だったので、いざ戻ると寂しく感じましたので、少し近くにいたいです」ピトッ

ベルトルト「そ、そっか・・・」ドキドキ

ライナー「疲れたら交代してやるから、言えよ。じゃ、行くぞ」

ベルトルト「うん」

サシャ「はい」

ザッザッザッザ

―――――
――――
―――

―訓練所―

ライナー「ふう、遅くなったな」

ベルトルト「サシャ、寝ちゃった」

サシャ「すぅすぅ・・・」

ライナー「疲れたもんな・・・」ナデナデ

ベルトルト「サシャに気安く触らないでよ・・・」

ライナー「なんだよ、もうお前の体じゃないぞ?」

ベルトルト「僕の彼女だぞ」

ライナー「フリだろ?もう解消じゃないのか?」

ベルトルト「じ、事情があってもう少しそのままなんだ」

ライナー「そうなのか?ふーん」

ベルトルト「な、なんだよ・・・」

ライナー「いや、そうか、嫉妬か。なるほどな」

ベルトルト「えっ!?いや、違うよ、ライナー!!あの、あの///」

ライナー「ははは、顔赤いぞ」

ベルトルト「ええっ!?」

ライナー「そういうことになってるとはな。気付かなかったぞ。まあ、秘密にしといてやるよ」

ベルトルト「うん・・・」

ライナー「そのかわり、女子風呂でのことについて詳しく聞かせてくれよな?」

ベルトルト「もう・・・ライナー、スケベだなあ…」

ライナー「お前に言われたくないけどな・・・」

ベルトルト「ま、まあね。じゃあ、僕サシャを女子寮まで送ってくから」

ライナー「ああ」

ベルトルト(とうとう戻っちゃったな。これでいつ縁が切れてもおかしくないんだ。はあ・・・。ああ、サシャ、あったかいな・・・)

―女子寮前―

ベルトルト(うーん、誰か出てきてくれないかな?)ウロウロ

ユミル「おっ、ベルトルさん、なにしてんだ?ここは女子寮だぞ」

ベルトルト「あ、ユミル。サシャ送ってきたんだけど、寝ちゃって・・・」

ユミル「ん?二人で出かけてたのか?」

ベルトルト「うん。寮まで運んでくれる?」

ユミル「いいけど。戻ったのか?」

ベルトルト「え?」

ユミル「このサシャはサシャなんだろうな?え、ベルトルさんよ」

ベルトルト「えっ?えっ??」

ユミル「散々夜に私のこと抱きしめといて記憶喪失か?」

ベルトルト「!!!!?????」

ユミル「ま、風呂で鼻血だしたり、サシャの胸揉んでたり・・・サシャには言わないでおいてやるよ。スケベルトルさん」

ベルトルト「ええっ!?気づいて、知ってたの!?ユ、ユミル・・・待って!?///」

ユミル「さー、サシャ、帰るぞ。よっと」ダキッ

ベルトルト「なんで・・・いつの間に・・・違う・・・違うんだよユミル・・・!!」

ユミル「いやー。いい強請ネタが手に入ったなあ。ダハハハハ!!」スタスタ

ベルトルト「待ってってばああああ!!!!」

ユミル(最初から二人が逆転したみたいだったし、お前寝言でサシャサシャ言ってるから、途中で気づいたんだよ・・・。ま、しばらくベルトルさんで遊べるな)

―女子寮―

サシャ「ん・・・むにゃ。あ・・・ユミル?」

ユミル「よ、おかえり」

サシャ「はい。ただいま・・・」

ユミル「ベルトルさんが途中まで運んでくれたぞ」

サシャ「そうですか。明日お礼言わないと・・・あ、布団いい匂い」クンクン

サシャ(身の回りの匂いとか、大分変わってしまってますね・・・)

サシャ「ユミル。抱きついていいですか?」

ユミル「やだよ、なんで」

サシャ「ユミルの感触は変わってないと思いますので」

ユミル「なんだそりゃ?」

サシャ「えいっ!!」ギュッ

ユミル「やだっつったろ!!」ボカッ

サシャ「いてっ!!ふふふ」

ユミル「何笑ってやがんだ。ったく・・・ほれ!!!抱きしめてやるよ!!」ギュウウウウッ

サシャ「ぐええええええ!!!ぐるじいいっ!!!ぐふふふっ!!」

クリスタ「あー、何してるの?私も混ぜて!」ギュッ

サシャ「クリスタ!!」ギュッ

クリスタ「ふふふ、よしよし」

ユミル「あ、こら!!サシャ!クリスタから離れろ!このやろ!!」

アニ(サシャ、戻ったんだね。良かったよ。でも、ちょっとさみしいかな)

―男子寮―

コニー「ベルトルト!!!雑巾投げしよーぜ!!

ベルトルト「ん?いいよ」

エレン「あれ?いっつも断るのにな」

ベルトルト「え、うん。たまにはいいかなって」

コニー「最近ノリが良くて楽しいぜ!!じゃあよ、今日の風呂はブラブラ対決もしようぜ!!」

ベルトルト「いや、それはちょっと・・・」

コニー「なんだよー、勝ち逃げかよ」

ベルトルト(えっ!?サシャ・・・もしかして、したの!?僕の体でブラブラ対決したの!?)タラタラ

ベルトルト「コニー、ちょっと雑巾投げ待っててくれる?」

コニー「いいぜ。先に廊下行ってるからな。行こうぜ、エレン」

エレン「おう」

ベルトルト「ライナー!」

ライナー「ん?どうした?」

ベルトルト「サシャ、僕の体でなにしたの!?ブラブラ対決したって・・・」

ライナー「あ、ああ・・・。すまん。俺の見てないとこで色々な・・・ええと、詳しくはこの俺とサシャのお約束ノートを見てくれ。そこに書いてることはサシャがやらかして、俺が禁止した項目だ。・・・俺は止めたんだからな?怒るなよ?」

ベルトルト「・・・・・!!!」ペラペラペラペラ

ライナー(あああ・・・顔が・・・)

ベルトルト「サ、サシャアアアアッツ!!!!」

ライナー「お、落ち着けよ・・・なあ」

ベルトルト「なんだよこれえええええ!!!!」プルプル

ライナー「1回しかしなかったこともあるからな?お、おい。お前のそんな怒った顔見たことないぞ・・・」ビクビク

ベルトルト「うぎぎぎぎっ・・・ク、クソッ!!!文句言ってくる!!!」ダッ

ライナー(ほっ・・・俺に飛び火しなくてよかった・・・)

―――――
――――
―――

ベルトルト「サシャ!!!なんだよ!!これはっ!!」

サシャ「ん?なんです?」

ベルトルト「この・・・この、ノートは・・・なんだい?」

サシャ「ああ・・・お約束ノートですか。ごめんなさい」

ベルトルト「え、ま、まあ・・・しょうがないな・・・いいけど・・・」

サシャ「それより、ベルトルト、見てください。こないだキノコ取りに行ったときにとってきた、このキノコ!」

ベルトルト「うわあ・・・嫌な予感するよ」

サシャ「一緒に食べませんか?」

ベルトルト「嫌だっ!サシャのとってきたキノコは嫌だっ・・・!」

サシャ「そうですか?じゃあコニーとでも食べましょうかね」

ベルトルト「だめっ!!!」

サシャ「ええ~っ!?」

ベルトルト「ほかのやつと食べるくらいなら、僕が食べる。貸して!」

サシャ「は、はあ・・・」

ベルトルト「モグモグ」

サシャ(調理も何もしてないのに・・・野性的ですね)

ベルトルト「ん?結構美味しいかも」

サシャ「お、良かったです」

ベルトルト(ん・・・あれ?なんか眠気が・・・)フラッ

ガツンッ!!

サシャ「ひやっ!?ベルトルト!?大丈夫ですか!?」

ベルトルト「ん?サシャ・・・」

サシャ「頭打ったみたいですけど、大丈夫でした?」

ベルトルト「うん・・・って、あれ?なんか頭ムズムズする」

サシャ「ひえっ!?か、髪の毛がっ!!」

ワサワサワサワサ

ベルトルト「う、うわっ!?伸びてる!?」

サシャ「ひいいいいっ!?すごい勢いですよおおおお!!!」

ベルトルト「やっぱサシャのキノコなんて食べるんじゃなかったあああああ!!!!」

終わり

以上です。読み返したら全体に誤字脱字が多くて、すいません。
コメントありがとうございます。

沢山のコメントありがとうございます。嬉しいです!
この話はこのスレでおしまいですが、まだ書き込めるので後日譚を書きました。
続きを希望してくださった方に楽しんでいただけたら嬉しいです。

ベルトルト×サシャの完全な恋愛話になりますので、
苦手な方はご注意ください。

ベルトルト「あれから僕とサシャは付き合っトルト」


―男子寮・夜―

ベルトルト「ふんふふふーん」

ライナー「なんだ?ごきげんだな」

ベルトルト「えっ?そうかな?」ニコニコ

ライナー「ああ。まさかまた入れ替わってないよな?」

ベルトルト「入れ替わってないよ。まあ・・・少しサシャに影響されたとこはあるかもね。それより、見てよこれ」

ゴロンッ

ライナー「げっ、鳥の頭の骨かよっ・・・。気持ち悪いな」

ベルトルト「き・・・気持ち悪い!?ひ、ひどいよ。ライナー。可愛いだろ」ガーン

ライナー「あ、すまん・・・。よくみたら可愛いかもな・・・?いや、可愛いか?すまん、俺にはわからん。どうしたんだそれ?」

ベルトルト「サシャに貰ったんだ・・・」

ライナー「ふ、ふぅん・・・」

ベルトルト「サシャが初めて自分でとった鳥の骨なんだって。記念に持ってたのに僕にくれたんだ・・・」

ライナー「ほお」

ベルトルト「家には大きい鹿の頭の剥製もあるんだって。あと熊の毛皮とか。それはお父さんが獲ったんだって言ってたよ」

ライナー「へえ。すごいな」

ベルトルト「僕も熊狩れるようにならないと・・・サシャと釣り合わないよね・・・」

ライナー「お、おう・・・」

ベルトルト「あ、そうだ。ライナーにさ、前に『壁内の女子を好きになるなんて意味わかんないし、僕は絶対そんなことにならない』って言ったの、ごめんね。こんなことになっちゃって・・・。でも、僕もちゃんとけじめはつけるからさ・・・。使命は果たすよ」

ライナー「お前も結構現金なとこあるからな。だが、実際そうなってみないとわからんこともあるし、その時はそうだったんだから、俺のことは気にせんでいい。俺たちの感情は戦士としては失格かもしれんが・・・想うだけなら構わんと俺は思う」

ベルトルト「僕は、フリとはいえ付き合っちゃってるけど・・・」

ライナー「逆にフリのほうがいいのかもしれないぞ。想いは伝えずとも一緒に過ごせるんだ。それに同じように別れる時が来るなら・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「・・・すまん」

ベルトルト「いや、いいんだ。別れない方法もあるっちゃあるし」

ライナー「え?あるか?連れてくのか?」

ベルトルト「うん」

ライナー「無理だろ。ついてきてくれるわけないし」

ベルトルト「そうかな?壁全部壊して、サシャ以外の人類がいなくなったら、一人でいるより僕らと来ると思わない?」

ライナー「お、お前・・・」

ベルトルト「ってのは冗談だけど。わかってるよ。どうやっても連れてくのなんて無理だってことくらい。でも寝てる時、たまにそういう夢みちゃったりするんだよね」

ライナー「そうなのか」

ベルトルト「でも、その夢の中で、ひとりぼっちになったサシャは、巨人の僕を悲しそうに見上げてるんだ・・・。あんな顔させたくないな・・・。でも、きっと・・・使命がある限り、僕らは皆を絶望させることになる。サシャにだって嫌われるか、軽蔑されるかだよ」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「わかってるんだけどね。でも、ライナーと同じだ。頭でわかってても・・・」

ライナー「ああ、同じだな。・・・鳥の頭、大事にしろよ」

ベルトルト「うん。ジャケットのさ、内側にポケット作って、入れてるんだ」

ライナー「おお、いいじゃないか」

ベルトルト「お風呂にも一緒に入ってるし・・・」

ライナー「まあ、洗ったほうが清潔でいいかもしれんしな」

ベルトルト「夜も、一緒に寝てるんだ」

ライナー「へ、へえ。クチバシささりそうだな・・・気つけろ」

ベルトルト「包んで寝てるから大丈夫だよ」ニコニコ

ライナー(よっぽど嬉しかったんだな。可愛がり方が行き過ぎな気もするが、幸せそうだからいいか)ウンウン

ベルトルト「それでさ、僕もお返しになにかプレゼントしようと思うんだけど、何がいいかな?」

ライナー「食い物なら間違いないと思うぞ」

ベルトルト「そんな、誰があげても喜ぶようなものダメだよ」

ライナー「じゃあ、髪飾りとか、装飾品とか・・・」

ベルトルト「ふむふむ。サシャ興味あるのかなぁ?入れ替わってた時、何かきいてない?」

ライナー「そうだな・・・。布団のことは好きみたいだったから、新しい布団はどうだ?」

ベルトルト「布団か・・・。いいかもね。まず間違いなく使ってもらえるだろうし」

ライナー「いや、待て。よく考えたら、古くなったら捨てられるかもしれんし、逆に捨てれなくて迷惑かもしれん。かさばるしな」

ベルトルト「ああ~そうだね。できたら長い間持ってて欲しいよ」

ライナー「あ、本はどうだ?」

ベルトルト「本読むかな?」

ライナー「食材の本とか、料理の本だ」

ベルトルト「いいね。料理の本っていいかも!」

ライナー「たぶん持ってないんじゃないか?」

ベルトルト「そうだね。料理の本にしようかな。明日休みだから買いに行くよ。ありがとうライナー」

ライナー「ああ。料理の本プレゼントして、何か作ってくれたらいいな」

ベルトルト「ダメだ・・・料理の本はやっぱりダメだ・・・」

ライナー「なんでだよ?」

ベルトルト「だって、なんかいかにも作ってくれって感じじゃないか?図々しいって思われるかも・・・」

ライナー「そんなこと無いと思うぞ。あいつがそんなこと気にするか?せいぜい一緒に作ろうくらいだろ」

ベルトルト「そうかな?でも、僕が気にしちゃうな、きっと。いつか作ってくれるかもって期待してしまうからダメだ。作ってくれたら嬉しいけど、作ってくれなかったら凹んでしまうよ」

ライナー(ベルトルトはこうなったら、たぶん俺が何言ってもダメだな)

ライナー「一番いいのは、お前があげたいって思ったものだと思うぞ。誰にも相談せずに一人で探しに行ったらいい」

ベルトルト「ううーん、喜んでくれるもの選べる自信ないよ・・・」

ライナー「人に聞いて、さっと決めるより、お前がサシャのために時間かけて悩んで選んだもののほうがいい。それなら絶対喜ばれる。俺が保証する」

ベルトルト「・・・うん。わかったよ。サシャのためにがんばるね。ありがとう、ライナー」

ライナー「ああ」

ベルトルト(サシャへのプレゼント、何がいいかな。早く探しに行きたいよ。ああ、休みが楽しみだ・・・)

―女子寮―

サシャ「ふんふふーん」

シャッシャッ

ミカサ「サシャ、何作ってるの?」

サシャ「お守りです」

ミカサ「お守り?」

サシャ「そうですよ。これ、狼の牙なんですが、こういう骨とか牙を身につけて魔除けにするんです。ベルトにつけたりして」

ミカサ「へえ。かっこいい」

サシャ「家から持ってきた牙が数個あるので、できたらミカサにもあげますね」

ミカサ「ほんと?ありがとう。サシャ。あの・・・もしよければ、同じものがあと二つ欲しいのだけど・・・作り方を教えてくれる?」

サシャ「あ、もしかしてエレンとアルミンに?」

ミカサ「そう」コクン

サシャ「いいですよ」

ミカサ「ありがとう」

サシャ「えっと、この中に骨とか牙入ってるんで、好きなの選んでください」ガシャガシャ

ミカサ「うん。・・・鳥の頭骸骨・・・?」ゴロン

サシャ「あ、それは私が初めてとった鳥の頭骨です。ほら、ここに私が名前と日付刻んでるでしょう・・・って、あれ?」

ミカサ「どうしたの?」

サシャ「これ、ベルトルトにあげたような気がしたんですが」

ミカサ「違う骨をあげたのかも」

サシャ「いえ、持ってきたのはこれだけなんですが・・・はっ!!!」

サシャ(もしかして、ベルトルトにあげた骨、こないだの夜に調理場漁ってた時に見つけたものだったのかも。拾った瞬間、見つかりそうになってそのまま部屋に持ち帰っちゃったんですよね。捨てようと思っててこの袋に混ぜたままだったんでした)

サシャ「・・・・・・」タラタラ

ミカサ「どうしたの?」

サシャ「いえ・・・(後でベルトルトに言って交換しないといけませんね)」

―男子寮―

ベルトルト「・・・サシャ・・・。この鳥とった時のサシャってどんなんだったんだろう」ジーッ

ライナー(いつまで鳥の骨見てんだ・・・。よく飽きないな)

ベルトルト「あー・・・」ゴロン

ベルトルト「へへへ・・・」フニャッ

ベルトルト「はあ・・・」シュン

ライナー「お前、一体何時間その骨見てるんだよ。明日出かけるんだろ?さっさと寝たほうがいいんじゃないか?」

ベルトルト「あ、そうだね。骨はしまっておこう」ゴソゴソ

ライナー「ハンカチで包んでるのか」


ベルトルト「うん。一緒に寝るけど、壊れたらいけないからね」グルグル

ベルトルト「それで、袋に入れて・・・箱にしまって、それも袋に入れて・・・これを抱いて寝るんだ」ギュッ

ライナー「お前さ・・・ちょっと気持ち悪いぞ・・・」

ベルトルト「えっ!?」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「き、気持ち悪いかな・・・?サ、サシャも気持ち悪いって思うかな?」ドキドキ

ライナー「あいつはどうかしらんが、もしかしたらちょっと引くかもな」

ベルトルト「・・・・・・」ゴソゴソ

ライナー(お、袋から出したか)

ベルトルト「箱は・・・箱はありかな?」ドキドキ

ライナー「ハンカチだけか、小袋まででいいんじゃないか?」

ベルトルト「じゃあ小袋に入れておこう。でもこれだと夜に粉砕しちゃうかもな。しょうがない、一緒に寝るのは諦めよう」

ライナー「ああ、それがいいな」

ベルトルト「ああ、明日楽しみだなぁ。明日が楽しみって変な感じだな」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「いつも、明日が来るのが不安で、怖くて、でも早く過ぎ去って欲しくて・・・それだけだったのになあ・・・」

ライナー「怖くなくなったか?」

ベルトルト「いや、今も怖いよ。それも、前よりずっとね。いつか気持ちを言ってしまいそうなのが怖いし、サシャの気持ちを知ってしまうのも怖いし・・・それに明日の先にある、別れの時が怖い」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「怖がってばっかりで、僕って情けないな・・・。はは・・・おやすみ、ライナー」

ライナー「おやすみ・・・ベルトルト」

―――――
――――
―――

―翌日―

サシャ(鳥の骨、本物の方をベルトルトに持っていきましょう)スタスタ

エレン「よ、サシャ」

アルミン「サシャ、おはよう」

サシャ「ああ、エレン、アルミン。おはようございます」

エレン「これ、ミカサがくれたんだけど・・・」シャラッ

アルミン「僕にも」シャラッ

サシャ「あ、魔除けですね」

エレン「ミカサがお前に教えて貰って作ったって言ってたから。ありがとうな」

アルミン「ありがとう、サシャ」

サシャ「いえいえ。ミカサ、何回もやり直してすっごく丁寧に作ってましたよ」

エレン「そっか。なんかお礼したほうがいいな・・・」

アルミン「そうだね」

サシャ「そうですね。喜びますよ!」

エレン「おう。アルミンと一緒になんかプレゼントするよ。お前もなんかいるか?」

サシャ「え、いいんですか!?」

アルミン「うん。なんでも言ってよ」

サシャ「では・・・パンを・・・」ジュル

アルミン「あはは。だと思ったよ」

エレン「そんなんでいいのかよ。アルミンと半分ずつでいいな?」

サシャ「ありがとうございます!!うへへへへ・・・」

エレン「じゃあな。ありがとな!」スタスタ

アルミン「ありがとね」スタスタ

サシャ(ミカサ、良かったですね!私もパンが貰えて良かったです!ありがとうございます、ミカサ!!)

―男子寮前―

ライナー「ベルトルトなら、今日は出かけてていないぞ?」

サシャ「そうなんですか(どうしましょう・・・)」

ライナー「伝言しといてやろうか?いつ帰ってくるかわからんが」

サシャ「そうですね。夜に談話室で会いましょうと伝えてください」

ライナー「わかった」

サシャ「ありがとうございます。お願いしますね。あと、これ、よかったらなんですが」シャラッ

ライナー「ん?なんだこれ?牙?」

サシャ「魔除けです。入れ替わってる間お世話になりましたので」

ライナー「お前の世話は疲れたからな!」

サシャ「それは、す、すいませんって・・・」アセアセ

ライナー「ははは。いや、気を使わせてすまんな。ありがとう。大事にする」

サシャ「え、へへへ・・・良かったです!」ニコッ

サシャ「では!ベルトルトによろしくお伝えくださいね」タタッ

―女子寮―

サシャ(ベルトルトがいたら、頭骨交換して、魔除け渡して、一日一緒に遊びたかったんですが、しょうがないですね)

ミカサ「サシャ」コイコイ

サシャ「どうしました?ミカサ」

ミカサ「サシャは刺繍好き?」

サシャ「あんまりしませんね」

ミカサ「もし興味あれば・・・私は結構得意なので・・・その・・・」

サシャ「え、教えてくれるんですか?やりますやります!」

ミカサ「・・・よかった」ホッ

ミカサ「ハンカチ、新しいの、一枚あげる」

サシャ「わー!ありがとうございます!」

ミカサ「モチーフは何がいい?」

サシャ「モチーフですか?お肉がいいです!!」

ミカサ「お肉も悪くないけど、何か意味があるほうがいい。ひと針ひと針気持ちを込めて刺繍して」

サシャ(あ、そうだ。前にベルトルトに似合いそうな色だと思って買ったグリーンのハンカチがありましたね。あれにも刺繍しておそろいにしましょうか・・・)

サシャ「モチーフってどんなのがあるんですか?」

ミカサ「鍵は家族の幸福とか、翼は飛躍とか・・・いくつか描くから、好きなのを選ぶといい」

サシャ「はい。ミカサって物知りですね」

ミカサ「サシャも物知り。私の知らないことをいっぱい知っているし」

サシャ「こうやって教えあうの楽しいですね。今度、うさぎの捕まえ方教えますから、人参の作り方教えてくださいよ」

ミカサ「わかった」

サシャ「ミカサは狩り上手そうです」

ミカサ「サシャにはきっとかなわないと思うけど」

サシャ「ライナー吹っ飛ばせちゃうんですから、熊とか倒せそうですけどねえ」

ミカサ「サシャは熊倒せないの?」

サシャ「お父さんは何回か熊とったことありますが、私はまだ一人では倒したことありませんね。なるべく山で会わないようにしてますが、ここ卒業する頃にはなんとか倒せるようになるかもしれません。熊とったらご馳走しますよ」

ミカサ「ふふ・・・楽しみにしてる」

サシャ「野菜も育てて、鍋にしましょうよ!」


ミカサ「うん。そうしよう。エレンとアルミンも一緒に・・・サシャもベルトルトと一緒に」

サシャ「え・・・は、はい///そうですね。でもそれならライナーも呼んだほうがいいかもしれませんし、どうせなら皆で食べたいですね」



ミカサ「それは楽しそう。エレンも喜ぶと思う」

サシャ「はい、きっと喜びますよ」

ミカサ「だと私も嬉しい。さて、サシャ。刺繍のモチーフどれにする?」

サシャ「えっと、意味は・・・ふむふむ。じゃあ、これとこれと・・・あと、お肉にします!」

―――――
――――
―――

―その頃・街―

―雑貨屋―

ベルトルト(うーん、どうしようかな。可愛い髪飾りに・・・石鹸・・・指輪・・・)

ベルトルト(サシャの指ってどのくらいなんだろう?入れ替わってる時に測っておけば良かったな。でも指輪は重いよね・・・引かれるだろうからやめよう)

―本屋―

ベルトルト(料理本・・・無しって思ったけど、お腹すいた時に見れるからいいかもなー、でも逆にお腹すいちゃうか・・・やっぱ無しで)

ベルトルト(キノコの図鑑か。これいいかもな。ちゃんと確認してとってきてくれたら変なことにならないし。でもたぶん確認しても間違うよ、あの子は・・・無しだ)

―パン屋―

ベルトルト(パン・・・ダメダメ。喜ぶのは間違いないけど無し無し)

ベルトルト(あ、ジャムがあるな。小さいビンだけど結構するなあ。ジャムいいかも。ビン残るし。食べ物以外で何も無かったらジャムにしようかな。候補だ)

―服屋―

ベルトルト(服か。可愛いのってあんまりないよな。サイズどのくらいだっけ。えーと、胸がこのくらいで、腰がこのくらいで・・・でもセンスに自信が無いからやめておこう)

ベルトルト(ハンカチか。いいかもね。可愛いのあるかな?これとジャムとにしようかな)

―広場のベンチ―

ベルトルト「は~疲れた。プレゼントって頭使うなあ。なんか、いいのか悪いのかわかんなくなってきた」

チリーン

ベルトルト「・・・・・・」

チリーン

ベルトルト(鈴の音?すごい綺麗な音だな・・・。すごく澄んでる)

チリーン

ベルトルト(あっちか。ちょっと見てこよう)スタスタ

チリーン

ベルトルト(入口の鈴がなってたのか・・・)

ギュイイイッ チリンチリン

店主「いらっしゃい」

ベルトルト(あ、マントとかブーツおいてるな。雨具やザックもあるし、さっきの鈴と同じのも売ってる・・・ああそっか登山用品か・・・ってことは鈴は・・・)

ベルトルト「この熊よけの鈴、音が綺麗ですね」

店主「ああ。王宮御用達の楽器のベルに近い音になるよう作られてるからな。透明感が違う」

ベルトルト「へえ・・・」

ベルトルト(ベル・・・)

ベルトルト「あの、これ・・・ください」

―――――
――――
―――

―女子寮―

サシャ「出来た!」

ミカサ「上手くできたみたいで良かった」

サシャ「このモチーフ、ちょっと子供っぽいですかね」

ミカサ「そんなことない。可愛い」

サシャ「へへ、ならいいです。ありがとうございます、ミカサ」

ミカサ「ううん。お礼だから。喜んでくれて良かった」

サシャ「ふふふ」

―男子寮―

ベルトルト「ただいま」

ライナー「お、おかえり。いいもの見つかったか?」

ベルトルト「うん、なんとかね」

ライナー「そうか、そういえば今朝サシャがお前に用があるって言ってたぞ。夜、談話室でって」

ベルトルト「そっか。(あ、一緒に過ごしてくれるつもりだったのかな?)」

ベルトルト「ん?ライナー、何その腰の」

ライナー「ん?ああ、これか。これは狼の牙だそうだ。魔除けだと」

ベルトルト「買ったの?」

ライナー「サシャがくれたんだ。入れ替わってる時に面倒見たお礼だとさ」

ベルトルト「ふーん・・・(サシャって、もしかしたらライナーに気があるかもしれないんだよな・・・)」

ライナー「おい、くだらんことでいじけるなよ?」

ベルトルト「い、いじけないよっ。僕は鳥の頭もらったんだから・・・。あのさ、ライナー・・・もし」

ライナー「ん?」

ベルトルト「もし、サシャがライナーのこと好きだったら・・・どうする?」

ライナー「どうするったって、そんなこと無いだろ」

ベルトルト「もしもだよ。もしも」


ライナー「まあ、悪い気はしないな。可愛いやつだと思うし。だが妹くらいにしか思えんな」

ベルトルト「い、妹か。そっか」ホッ

ライナー「良かったな?俺がサシャを恋愛対象に入れてなくて」ニヤッ

ベルトルト「!!!///」

ライナー「キノコ狩りの帰りもお前におぶさるって言ったし、今朝もお前に会うためにわざわざ男子寮まで来たんだから、あんまり頭使わずに向き合ったほうがうまくいくんじゃないか?」

ベルトルト「でも、僕みたいなのなんか好きになるかな・・・。ごめん、どうしても後ろ向きになっちゃうや。とりあえず、サシャに会ってくるよ」

ライナー「ああ。プレゼント、喜んでくれるといいな」

ベルトルト「うん、ありがとう。ライナー」

―談話室―

ベルトルト(サシャ、いるかな?)

サシャ
「あ、ベルトルト!!」

ベルトルト「やあ」

ベルトルト(僕を見つけると嬉しそうにしてくれるから、僕も嬉しいなあ)

サシャ「すいません、夜に呼び出してしまって」

ベルトルト「いいよ。僕も・・・あの、サシャと話したかったし」

サシャ「そうですか。ふふ、嬉しいです」

ベルトルト「うん。あのさ、あの場所に行かない?」

サシャ「あの場所といいますと?」

ベルトルト「僕らが密会に使ってた場所だよ」

サシャ「ああ」

―使われてない倉庫―

サシャ「うーん、久しぶりですね」

ベルトルト「うん」

サシャ「なんだかずいぶん前のような気がします」

ベルトルト「ああ。あの時は色々大変だったなあ」

サシャ「そうですね。でも楽しかったです」

ベルトルト「僕も今となってはいい思い出だよ」

サシャ「まさかベルトルトと仲良くなるとは思いませんでした」

ベルトルト「うん。僕も(まさか君を好きになるなんて思わなかったよ)」

サシャ「付き合うフリも結構長くなりましたしね」

ベルトルト「え?あ、そうだね」

サシャ「・・・でもそろそろ終わりにしませんか?」

ベルトルト「え・・・」

サシャ「もうフリはやめたいんです」

ベルトルト「・・・え?やめたいって?・・・どうして?」

サシャ「どうしてって今の状態は嫌だからです。ベルトルトはこのままがいいんですか?」

ベルトルト「・・・いや・・・。そんなことないよ。サ、サシャがやめたいなら、やめようか・・・。元々入れ替わってる間だけのことだったしね・・・」

ベルトルト(ああ・・・まさかサシャに切り出されるとは思ってなかった。僕、わかってるつもりで、わかってなかった。脳天気にこのままずっといられると思ってたみたいだ)

サシャ「じゃあ、フリは終わりということで」

ベルトルト「うん・・・」ウルッ

サシャ「これを受け取ってください」スッ

ベルトルト「なに?これ・・・」

サシャ「私の気持ちです」

ベルトルト(お別れの餞別かな?)

ベルトルト「ありがとう・・・」ウルウル

サシャ「開けてください」

ベルトルト「何?」ガサガサ

サシャ「えっと、ハンカチです」

ベルトルト「綺麗なグリーンだね。あ、刺繍・・・。これは巨人かな?」

サシャ「天使です・・・」

ベルトルト「ご、ごめん」

サシャ「ミカサに教えてもらいながら、私が刺繍しました」

ベルトルト「へえ、手縫いか・・・」

サシャ「あのですね。ミカサに教えてもらったんですが、こういうモチーフって、意味があるんですよ」

ベルトルト「うん」

サシャ「それでですね、えっと、これは天使で、ここに巻いてるのはリボンです」

ベルトルト「リボンだったんだ、これ。可愛いモチーフだね。こっちの塊は?」

サシャ「それはお肉です」

ベルトルト「ああ、肉・・・」

サシャ「それで・・・その・・・そこに刺繍してあるモチーフの、意味、知ってますか?」

ベルトルト「え?さあ・・・?肉は食欲増進とかかな?」

サシャ「えっとですね、あの・・・あの・・・」

ベルトルト「どうしたの?」

サシャ「ちょっと待ってください。・・・すぅーはぁーすぅーはぁー・・・」

ベルトルト「?」

サシャ「て、天使は『想いを伝える』って意味があるんだそうです」


ベルトルト「ふーん・・・」

サシャ「そ、それでっ・・・それで、その、リボンはですね。二人の絆をもっと強くする、『結びつける』って意味です」

ベルトルト「そうなんだ・・・」

サシャ「あの、それが私の気持ちなんです」

ベルトルト「へえ・・・って・・・ん?え?それって?んんっ?どういうこと?」

サシャ「私、もっとベルトルトと仲良くなりたいんです・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「・・・・・・///」

ベルトルト「・・・・・・あ、そうなんだ?」

サシャ「な、なんですか。その反応は。ひ、人が勇気出して・・・こ、告白してるのに・・・」

ベルトルト「ご、ごめんっ!!いや、一瞬混乱しちゃって・・・。サシャが別れたいって言ったから、そこから告白が来るなんて思わなくて・・・」

サシャ「別れたいとは言ってませんよ。フリをやめたいって言ったんです。フリは嫌ですってことです・・・」

ベルトルト「あ、そっか・・・。そういうことだったんだ。えっ・・・あの・・・つまり、サ・・・サシャって僕のこと・・・ええっ!?嘘っ!?嘘だっ!!」

サシャ「嘘じゃありませんよ?」

ベルトルト「信じられない・・・」

サシャ「なんでですか」

ベルトルト「だって、僕のどこがいいんだ?僕って情けないだろ?サシャと話しててもこんな事言ってばっかりだし・・・」

サシャ「ベルトルトは確かに弱気なとこがありますが、それは私もそうですし・・・。あんまり気になりません。むしろ共感できるので安心する面でもありますし」

ベルトルト「そ、そう?あ、ありがとう・・・」

サシャ「それと、そのハンカチの色なんですけど」

ベルトルト「え?」

サシャ「グリーン・・・。ベルトルトっぽいなって思って選んだんです。穏やかで、優しくて、幸せな気持ちにさせてくれる・・・。私はベルトルトのそんなとこが、ですね・・・あの・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「す、好きなんです・・・よ」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「・・・あの?」

ベルトルト「はっ!」

ベルトルト(今、軽く意識を失ってた!)

サシャ「あと、ライナーもベルトルトも夢だって言いますけど、キノコ狩りの時に、ベルトルトが私のこと必死に助けようと叫んでくれてて・・・それがですね、耳に残ってて・・・」

ベルトルト「僕、サシャってライナーが好きなのかと思ってたよ」

サシャ「え?なんでですか?」

ベルトルト「なんでって・・・ライナーってすごくモテるし、かっこいいし・・・。面倒見てもらってただろ?僕がサシャなら、僕よりライナーを好きになると思う」

サシャ「私はベルトルトじゃありませんからね。確かにライナーはかっこいいですけど」

ベルトルト「なんで僕なんだ・・・」

サシャ「ふとした時に思い浮かぶのがいつもベルトルトだからです」

ベルトルト「・・・・・・(僕もいつも思い浮かぶのは君だよ)」

サシャ「美味しいもの食べたら、一緒に食べたいなとか・・・買い物行ったら、これ似合いそうだなとか・・・しょんぼりした時に、会いたいなって思ったりとか・・・なぜかベルトルトなんですよね」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「・・・迷惑でしたかね?」

ベルトルト「えっ!?いや・・・」アセアセ

サシャ「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

ベルトルト(どうしよう。まさかこんな展開になるなんて。落ち着け・・・落ち着くんだ。どうする?この状態でフリをやめてしまうなら、もうどっちかしかないぞ。縁を切るか・・・。縁を結ぶか・・・。どっちになっても辛い選択になる。特に、なにも知らないサシャにとっては。いつか僕に裏切られて傷つくことになるんだから・・・)

ベルトルト「・・・ううっ・・・」

サシャ(頭抱えちゃいましたね。ベルトルトにとって、まさかの事態だったんでしょうか。困らせるつもりじゃなかったんですが・・・)

サシャ「ベルトルト、あの、い、いいんですよ?嫌なら嫌で断ってくれても・・・」

ベルトルト「い、嫌なわけないだろっ・・・!?」

サシャ「わっ!!」ビクッ

ベルトルト「僕だって・・・僕の方が先に・・・」

ベルトルト(言っちゃ終わりだ。戻れなくなる。僕は、僕の想いを通すことで・・・少しの幸せと交換に、サシャを欺いて。裏切って。傷つける・・・。怖い。君に嫌われるのが怖い・・・)

ベルトルト「僕は・・・僕は・・・。ごめん、言えない・・・言えないよ」

サシャ「言いたくないんですか?」

ベルトルト「違うっ・・・違うけど・・・」

サシャ「ふーむ。しょうがないですねぇ。ベルトルト、足元見てください。自分の足元」

ベルトルト「なんで?」

サシャ「いいですから。ほら。こっちは見ずに、足元だけじーっと見てくださいね?」

ベルトルト「うん・・・(なんなんだ?自分の足元みて落ち着けってことかな?)」

サシャ「ベルトルト。言えないなら言わなくても構いません。私、ベルトルトの体のことは誰よりも知ってますから、言わなくてもベルトルトの気持ち、わかってしまうんですよ?」ジーッ

ベルトルト「僕の気持ちがわかる・・・?」

サシャ「そうです。さ、もういいですよ。ベルトルト、私の方、向いてください」

ベルトルト「・・・なんで顔そんなに近づけるの?///」

サシャ「いいですから、こっち。向いてくださいよ」

ベルトルト「う、うん」スッ

サシャ「ほっ!ブラウス訓練兵、フーバー訓練兵の両頬捕獲です!」ガシッ

ベルトルト「ふわっ!?にゃに!?僕にょ顔掴まへてどほすんにょ!?」

サシャ「ふむふむ。なるほど、わかりましたよ!ベルトルトが言えないなら、私が言ってあげます。ベルトルト、私のこと好きですね?」

ベルトルト「!?」

サシャ「開放です」パッ

ベルトルト「な、なんで!?///」アセアセ

サシャ「私も短期間でしたがベルトルトでしたからね?今のでまず間違いないと確信してますが、違いました?」

ベルトルト「ち、違わないけど・・・でも・・・僕は君と幸せになる資格なんてないよ・・・それに君と幸せになるのが怖いんだ」

サシャ「どうして怖いんですか?」

ベルトルト「それは・・・その、僕は必ず君を傷つけることになるから・・・それにその時は君に嫌われる」

サシャ「ベルトルトは本当に臆病ですね」

ベルトルト「そうだよ。僕には君を抱きしめる勇気がない」

サシャ「怖いなら抱きしめなくていいですよ。私がベルトルトを抱きしめますから」

ベルトルト「え・・・」

サシャ「怖がりの気持ちはわかりますからね。もう無敵のサシャトルトではありませんが、ベルトルトが怖いなら・・・私が、守ります。あの怖い廊下も二人なら怖くなかったですよね?」

ベルトルト「いや・・・あの時、君めちゃめちゃビビってたろ・・・。怖かったよ」

サシャ「じゃあ、あの時みたいに抱き合いましょうか?一緒なら怖くないかもしれません」

ベルトルト「それでも・・・怖いよ」

サシャ「試してから言ってください。はい、どうぞ」スッ

ベルトルト「えっ///ど、どうぞって言ったって・・・」

サシャ「もう、しょうがないですね」ギュッ

ベルトルト「サ、サシャ・・・!!///あの・・・」

サシャ「ベルトルト、少しの間ですけど、私だったんですから・・・今、私がどうして欲しいか、わかりませんか?」

ベルトルト「えっと・・・でも・・・」

サシャ「私のこと、好きなら、怖くても・・・ギュッってしてください」ギュッ

ベルトルト「・・・・・・」

サシャ「お願いです・・・」

ベルトルト「うん・・・」

ギュッ

ベルトルト(ああ・・・。僕は、僕は手にしてしまった。もう戻れないぞ。でも、でも君と一緒なら・・・。このまま幸せな時を重ねていけるんじゃないかって、もしかしたらって思えるよ。そんな未来、来ないとしても・・・)

サシャ「ベルトルト、怖いですか?」

ベルトルト「・・・怖いよ。すごく、怖い」

サシャ「大丈夫ですよ。私がずーっとこうしてますから」ギュウウッ

ベルトルト「うん。ありがとうサシャ・・・あの・・・」

サシャ「はい」

ベルトルト「す・・・」

サシャ「ん?」

ベルトルト「あ、いや・・・」

サシャ「なんですか?」

ベルトルト「えっと・・・」

サシャ「聞かせてください」

ベルトルト「・・・す、好きだ、サシャ・・・」

サシャ「私も好きです」

ベルトルト「どうしようもなく好きなんだ・・・」ギュッ

サシャ「はい」

ベルトルト「・・・サシャ、好きだよ・・・好き」ギュウウウウッ

サシャ「ふふふ・・・苦しいですよ、ベルトルト。そんなに抱きしめたら折れちゃいます」

ベルトルト「折れないよ。サシャの体のことは僕が一番知ってるんだ・・・。だって、僕は君だったんだから」

サシャ「そうですね。でもちょっと苦しいですよ」

ベルトルト「うん」

ドサッ

ベルトルト(あ、体重かけすぎて押し倒しちゃったな・・・)

サシャ「うぐっ・・・重いです・・・」ジタバタ

ベルトルト「ご、ごめん。横になろっか。抱きしめたままでいい?」

サシャ「い、いいですよ」

ベルトルト「・・・・・・」ジーッ

サシャ「なんですか?///」

ベルトルト「さっき、なんで僕がサシャのこと好きって顔見てわかったの?」

サシャ「ん?それは秘密ですよ」フフン

ベルトルト「あ、その顔むかつくんだよな。言わないとキスするよ」

サシャ「えっ///あ、あれはベルトルトの瞳孔見たんですよ。私のこと見た瞬間、グワッって広がりましたから」

ベルトルト「ああ、前になんかそういうこと言ってたね(あ、クソッ。キスできなかった・・・)」

サシャ「嬉しかったです・・・」

ベルトルト「うん・・・///」

サシャ「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

ベルトルト(うっ、キスのタイミングを逃した上に、気まずい沈黙が・・・いや、ここからがんばって・・・)

ベルトルト「サ、サシャ・・・あの」

サシャ「あっ!」

ベルトルト「わあっ!?なにっ!?」

サシャ「そういえば、ベルトルトに渡すもの、まだあったんでした!!」ガバッ

ベルトルト「何?(あ・・・もうこれキスとかできる雰囲気じゃなくなった・・・)」

サシャ「こないだあげた鳥の頭骨、持ってますか?」

ベルトルト「ああ、これ?」スッ

サシャ「それです。実は、それ、調理場で拾ったゴミだったんですよ」

ベルトルト「は?」

サシャ「思わず拾って帰ったのと、思い出の品と間違って渡しちゃって・・・こっちが本物です。ほら、ここに名前と日付刻んでますからね」

ベルトルト「・・・・・・(僕が一生懸命大事に持ってたの・・・ゴミだったのか・・・僕はゴミを抱いて寝てたのか・・・)」

サシャ「あと、こっちはライナーにもあげたんですけど、狼の牙を加工した魔除けです」シャラッ

ベルトルト「わあ、ありがとう」ニコッ

サシャ「へへ・・・」

ベルトルト「あ、そうだ。それで思い出した。僕も、サシャにプレゼントがあるんだ」ゴソゴソ

サシャ「えっ!?」

ベルトルト「これ、さんざん迷って決めたんだ・・・」

サシャ「開けていいですか?」ガサガサ

ベルトルト「うん。僕センスに自信ないから、気に入ってくれるかどうか・・・」

チリーン

サシャ「あ、これは熊よけの鈴ですね!」

ベルトルト「そういうの効き目あるのかわかんないけど、キノコ狩りの時とか、山行くならどうかなって思って」

サシャ「ありがとうございます。こんな綺麗な音の鈴、初めてです」

チリーン

サシャ「私、ベルトルトが選んでくれたってだけで、すごく嬉しいです。いつも持っておきますね」

ベルトルト「うん。でも持ってて鈴が鳴ったらうるさいと思うから、鈴使わないときは、鈴を外してしてベルトだけにしといたほうがいいかも」

サシャ「あ、ここ外れるんですね」

ベルトルト「それ選んだのさ・・・山登りするかな?って思っただけじゃなくてね」

サシャ「はい?」

ベルトルト「ベルでしょ?」

チリーン

サシャ「そうですね」

ベルトルト「で、ベルトでしょ?」

サシャ「ですね」

ベルトルト「僕は、ベルトルトでしょ?」

サシャ「はい」

ベルトルト「そういうことなんだ」

サシャ「ん?」

ベルトルト「だ、だからっ、ベルと、ベルトで、僕っぽくないかな!?」

サシャ「ああ!!おおーーーっ!!!!ああーーーーっ!!!!」

ベルトルト(ああっ!!こんなダジャレみたいなの何回も説明するの恥ずかしいよ///)

サシャ「ベルトルトと、ずっと一緒にいるみたいですね」ニコッ

ベルトルト「う、うん///そう思って欲しくて」

サシャ「ふふふ、ベル・・・」

チリーン

ベルトルト「あはは///なんか名前呼ばれてるみたいで照れくさいな」

サシャ「嬉しいです。私も、今度、物差し送りますね・・・」

ベルトルト「ああ・・・サシ・・・。サシか・・・。あんまり長いのはやめてよ?」

サシャ「ふふふ」

チリーン

―――――
――――
―――
―翌日―

ベルトルト「あ、ミカサ」

ミカサ「?・・・なに?」

ベルトルト「あの、これちょっとしたお礼なんだけど」

ミカサ「ジャム?なんのお礼?」

ベルトルト「サシャに刺繍教えてくれたんだろ?それで、サシャがその刺繍したハンカチくれてさ」ピラッ

ミカサ「ああ。これはサシャとおそろいの刺繍」

ベルトルト「う、うん。そうみたいだね。とにかく、そのおかげでサシャと絆が深まったというか・・・」

ミカサ「刺繍のモチーフ通りになった?」

ベルトルト「うん///ありがとう」

ミカサ「そう。良かった。サシャが報われてとても嬉しい。そういうことなら、このジャムはありがたくいただくことにする。ありがとう」

ベルトルト「うん。じゃあ」

サシャ「ジャムっ・・・!!」

ミカサ・ベルトルト「!?」ビクッ

サシャ「この辺にジャムの気配がします」キョロキョロ

ミカサ「・・・・・・」ダッ

サシャ「!?」

ベルトルト「サシャ、僕がさっき食べたからだよ!」

サシャ「え?う、うらやましいっ・・・!!」

ベルトルト「こっちに来たらあげるよ!」ダッ

サシャ「本当ですか!?待って!!待ってください!!」ダダッ

ベルトルト(よし!倉庫に誘導して、このムフフな雰囲気のままキスするぞ!)ダダダダッ

サシャ「待って!!!ジャムトルト待って!!」ダダダッ

チリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリン

ベルトルト「うるさっ!!!鈴外して無いの!?」ダダダッ

サシャ「だって、こんな走る予定ありませんでしたし!」ダダダダッ

チリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリン

教官「なんだ!?騒がしいな」スッ

ベルトルト「わっ!!!」

サシャ「わわっ!!?」

教官「ぐわっ!!!」

ドシンッ!!!

教官「お、お前ら・・・!!わかってるな!?」プルプル

ベルトルト・サシャ「は、はいっ!!!」

―――――
――――
―――

ベルトルト「ハッ・・・ハッ・・・」タッタッタッタ

サシャ「ハアハア・・・ハアハア・・・」タッタッタ

ベルトルト「サシャ、大丈夫?」タッタッタ

サシャ「は、はい。ふ、二人ですから・・・」タッタッタ

ベルトルト「こんなので二人一緒でもなあ・・・」タッタッタ

ベルトルト(二人でいること自体怖いなって思うことも多いけど。でも、そうだな。サシャが僕のことを好きでいてくれて、一緒にいてくれると思うと、怖いけど・・・楽しいよ)

サシャ「でもやっぱしんどいですね・・・ハアハア」タッタッタ

ベルトルト「辛い?」タッタッタ

サシャ「そ、そうですね。辛いですけど・・・」タッタッタ

ベルトルト「あとちょっとだからがんばろう」タッタッタ

サシャ「ベルトルトがいてくれるので・・・・」タッタッタ

サシャ「私は楽しいですよ!」タッタッタ

ベルトルト「うん・・・そうだね(サシャがいてくれるから・・・)」タッタッタ

ベルトルト「・・・僕もだよ!」タッタッタ



終わり

これで完結です。ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  なぎ   2014年10月23日 (木) 22:37:59   ID: wTF3vTbg

うおおお!!よかったです!!!!

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