ミカン「最近コイルちゃんが炎に弱くなった気がする」(156)

ミカン「どうしたんですか?どこか悪くしましたか?」

コイル「チュミミーン」フルフル

ミカン「かならず一回は耐えられるんですけどねぇ……どうして二回目は耐えられないんですか?」

コイル「ミュミッ」

ミカン「まさか弱点が増えた……なんてこと、流石にありませんよね!すみません、変なこと言っちゃいましたアハハ」

コイル「チュミミーン」

ミカン「そういえば、イワークちゃんも急にたくましくなりましたね」

ハガネール「ハガー」

ミカン「やっぱりタケシさんのところへ修行に行ってもらったのが良かったんですかね。さすがですね」

ハガネール「ハガー」

ミカン「でも炎に弱くなりましたね」

ハガネール「ハガー……」

ミカン「イワークちゃんはたくましくなってバトルでも活躍するからいいです」

ハガネール「ハガッ」

ミカン「でもコイルちゃんは心配ですね」

コイル「チュミッ!?」

ミカン「いつもバクフーンにやられてばかりじゃないですか」

コイル「チュ、チュミミーン!!」

ミカン「いちおう、ここはジムです。私もジムリーダーです。あんまり簡単にやられちゃうのはいけないのです」

コイル「チュミィ……(ハガネールはオーダイルにボコされるくせに)」

ミカン「というわけでコイルちゃんも修行に行きますからね」

コイル「ミュッ!?」

ミカン「思うに、コイルちゃんが炎に弱くなっちゃったのは自信の無さにあると思うのです!」

ミカン「そこでこれを見てください」スッ

コイル「?」

ミカン「これはマツバさんのご友人であるミナキさんから頂いたイラストです」

コイル「チュミッ」

ミカン「このジョウト地方には『スイクン』という伝説の水ポケモンがいるらしいのです」

コイル「ミュミーン」

ミカン「ミナキさんにはスイクンを見かけたら教えて欲しい、可能なら捕まえてほしいと言われていますが」

ミカン「私たちはこのスイクンを倒しちゃおうと思います」

コイル「ミッ!?」

コイル「ミッ!ミッ!チュミミ!!」

ミカン「伝説のポケモンを倒したとあればコイルちゃんもきっとかつての自信を取り戻せます」

ミカン「そうすればきっと炎にも強くなります!!」グッ!

コイル「ムリィ」

ミカン「ミナキさんには悪いですが、これもコイルちゃんのためです」

ミカン「永遠に見つからないものを探し続けるのもロマンがあっていいと思います」

コイル「ミッ!?(えっ、殺すん?)」

コイル「ミッ!チュミミッ!!」アセアセ

ミカン「慌てないでください。コイルちゃんの言いたいこともよくわかります」

コイル「ミィ……」ホッ...

ミカン「私たちが居ない間このジムをどうするか、ということですが……」

コイル「チガウソウジャナイ」

ミカン「ちゃんと考えてますからご心配なく。ジムリーダーは考えなしに行動したりしないのです」

ミカン「イワークちゃん」

ハガネール「ハガッ?」

ミカン「いいですか、これがジムバッジですよ」キラーン

ハガネール「ハガー」

ミカン「このジムバッジを私の机に隠しておきます」

ハガネール「ハガー」

ミカン「イワークちゃんが負けたらこれをトレーナーさんにあげてくださいね」

ハガネール「ハガッ!?(えっ、おれ留守番?)」

ミカン「イワークちゃん、進化してから鉄とか食べちゃうからちょっと心配ですけど」

ハガネール「ハガー!ハガー!」

ミカン「お腹が空いたら海岸の岩とか食べててください」

ハガネール「ハガッ!?」

ミカン「ポケモンセンターも一人で行けますよね」

ハガネール「!!?」

ミカン「何かあったら電話してください。ポケギア、発売日に並んで買っちゃいました」

ハガネール「ハガー!(それご主人だけ持ってても意味ないんとちゃいますか)」

ミカン「これでジムの心配はありませんね」

ハガネール「ハガー!!」

ミカン「あっ、アカリちゃんはどうしましょう……」

ミカン「アカリちゃん、最近調子悪そうだから誰かが見てないといけませんよね」

コイル「ジャアヤメマショウ」

ミカン「そうだ、シジマさんに頼みましょう!あの方なら安心して任せられます!」

コイル「チュミミィ」

ミカン「大丈夫です、シジマさんはアサギとタンバを毎朝クロールで往復してますから!特訓で!」

コイル「ウォゥマジカョ」

ミカン「それでは早速タンバまでお願いしに行きましょう!」

コイル「チュミミィ……」

ミカン「イワークちゃん、留守を頼みましたよ。私がいないからってお部屋覗いたらイヤですからね」

ハガネール「ハガー……」

ミカン「さっ、コイルちゃん!はやく行きますよ、ほらほら!」

コイル「チュミミィーン……(逝ってくるぜ)」

ハガネール「ハガー(死ぬなよ)」

[〉アサギシティ

ミカン「んー、旅をするなんて久し振りですね……」

コイル「チュミミィ」

ミカン「あの頃は私もまだ子供だったなぁ。色々トラブルも起こしたりしました」

コイル「イマモナ」

ミカン「でも!」クワッ

コイル「!?」ビクゥッ

ミカン「今では私もすっかりジムリーダー。旅のひとつやふたつ、全然苦じゃあないですからね!」

ミカン「伝説のポケモンだって、こうして、こうしちゃう!」シュッシュッ

コイル「チュミミィ」

[〉40番水道

ミカン「さて、タンバに行くにはこの海を越えないといけません」

ミカン「しかし私たちは鳥ポケモンも水ポケモンも連れていません」

コイル「チュミィ(定期船っていつだったっけ)」

ミカン「だから、泳ぎます!!」カッ!

コイル「ホワッ!?」

コイル「チュミッ!チュミミッ!!(ご、ご主人泳げるの!?タンバまで!?)」

ミカン「確かにタンバまでは割と距離がありますが……これも修行のためです」

コイル「チュミミ!」

ミカン「だから頑張ってください!コイルちゃん!」ガシッ!

コイル「チュミミィーーーーーー!!?」

ミカン「私はそんなに泳げませんから。だからコイルちゃんの上に乗っかって行きます」フンスッ

コイル「チュミン(なんだそのドヤ顔)」

コイル「チュミミッ!チュミミーン!!」イヤイヤ

ミカン「嫌がっていたって始まりません!これだって修行です!」

コイル「チュッ!!ミッ!!ミーーーン!!」イヤァイヤァ


ツキコ「あれっ、ミカンちゃんどしたのこんなところで」バッタリ

ミカン「あっ、ツキコさん」

コイル「チュミィー!!」

ツキコ「なんかコイルすんごい嫌がってるよ?何したの?」

ミカン「いえ、これからしてもらうところです」

コイル「チュミィーーーー!!」ヘルプヘルプ

ミカン「じつはかくかくしきじか」

ツキコ「タンバまで泳いで?あっはっは、そりゃ嫌がるよねぇ!」ケラケラ

コイル「デスヨネー」

ミカン「でも修行ですから。嫌がってもいられないのです」

ツキコ「頑張るねぇ。でもいくらなんでもそりゃあんまりってもんさ」

コイル「デスヨネー」

ツキコ「足が無いってんならあたしのオニドリルで送っていこうか?今日は月曜だし、調子いいよー!」

オニドリル「ケェーーッ!!」

コイル「チュミミィ……(メ、メシア……)」

ツキコ「ほらほら乗った乗った!タンバなんてひとっ飛びさ!」

オニドリル「ケーーッ!!(普段は電気なんて乗せねえからな)」

コイル「チュミミィー!!(ありがとうマジありがとう)」

ミカン「結構です!」キッパ

ツキコ「へっ?」

コイル「チョッ...」

ミカン「お心遣いは大変嬉しいのですが、これは修行なのです!甘えていてはいけません!」

コイル「オマソリャナイダロオイ」

ツキコ「でもタンバまでコイルで行くのは……」

ミカン「コイルちゃんだけで無理なら私も頑張ります!私はトレーナーです!トレーナーとポケモンは一緒に頑張るんです!」

ツキコ「どうするつもり?」

ミカン「コイルちゃんが泳ぎます!私もコイルちゃんに捕まって一緒に泳ぎます!さながらビート板のように!」

コイル「ムリィィィィィィ」ブンブン

ミカン「無理じゃありません!私も頑張るからコイルちゃんも頑張るんです!!」

コイル「ムリヤァァァァァァ」ブンブン

ミカン「行くと言ったら行きます!度胸です!気合です!」ガッシ

コイル「イヤァァァァァァ」ヘルプヘルプ

ミカン「それじゃツキコさん、行ってきます!もしお暇なら偶にジムの様子を見ていってください!」シュビッ!

ミカン「えぇいやぁぁぁーーーーー!!」

コイル「イィヤァァァァァァーーーーー」


[〉ミカンのダイビング! ミカンとコイルは ふかく うみに もぐった!


オニドリル「ケェーン(沈んでったぞ)」

ツキコ「スパルタだなぁ……」

[〉タンバシティ 海岸

マニア「今日もいい天気だねえネッシー」

ツボツボ「ツボッ」

マニア「そうだ、今日は釣りでもして過ごそうか?」

ツボツボ「ツボッ!ツボッ!」

マニア「ん?どうしたんだい、海に何か……」


ミカン「ぷはぁっ」ザバッ!

マニア「ぬぉほ!?」ビクッ!

ミカン「久しぶりに泳ぎましたけど案外いけるものですね」ビショビショ

マニア「あ、あんたアサギシティの……」

ミカン「コイルちゃんったら途中から全然泳がないんですから……ほら、着きましたよコイルちゃん」ポイッ

コイル「」ドシャッ....

マニア「ひっ!!」

ミカン「ビート板と思いきやむしろ沈むから驚きました」

ミカン「……あれっ、コイルちゃん真っ黒ですけど焼けました?」

コイル「」

ミカン「海中にいたのに焼けちゃうなんて器用ですねコイルちゃん。炎に弱いせいですかね」

コイル「」

ミカン「コイルちゃーん、着いたんですよー。いい加減起きてくださいー」ペシペシ

コイル「」

ミカン「あれっ」ペシペシ

[〉タンバ薬屋

ミカン「くっ、く、く、薬屋さぁーーーーん!!!」バンッ!!

薬屋「をうっ!?ど、どうしたんだねミカンちゃん!またアカリちゃんの具合が!?」

ミカン「コイルが、私のコイルちゃんがぁ……」

薬屋「ごっさ錆びてる!!」

ミカン「お願いです……コイルちゃんを助けてくださいぃ……!」エグッエグッ

薬屋(お、俺は試されているのか……!!)

薬屋「……ま、任せなさい。私が直してみせよう」

ミカン「お願いします……!コイルちゃんがいないと私、私ぃ……!」ポロポロ

コイル「」

薬屋(この様子だと薬は効果が無いな……と、なれば……)

薬屋「ミカンちゃん、危ないから離れていなさい」コオォ.....

ミカン「は、はい!」


薬屋「現!代!薬学CHOOOOOOOOOOOOOOP!!」ドギャァッ!!

ミカン「!!?」

コイル「」

薬屋「くっ……まだダメか!」

ミカン「薬屋さん……それはいったい?」

薬屋「私の祖母がよく言っていた。『とりあえず叩けば大抵のものは直る』と」

薬屋「そこでもう一度CHOOOOOOOOOOOOOOOOOP!!!」ズッギャァ!!

コイル「」

薬屋「CHOOOOOOOOOOOOOOOP!!!CHOOOOOOOOOOOOOP!!」ゴキャッ!バキャッ!!

コイル「」

コイル「」

薬屋「くっ……コレ以上は私の手が……!!」ジンジン

ミカン「…………」スッ

薬屋「ミカン、ちゃん……?」

ミカン「後は私に任せてください」

薬屋「し、しかし!!」

ミカン「私はトレーナーです。本来ポケモンを助けるのは私の役目!私がコイルちゃんを治してみせます!」ドンッ!

ミカン「ここを叩いてあげれば良いのですね」ナデ.....

薬屋「恐らく、度重なるショックでコイルのカラダはボロボロだ。もし、これ以上誤った箇所に衝撃が加われば……」

ミカン「失敗は許されない、というわけですね」

薬屋「大丈夫かミカンちゃん……」

ミカン「心配は要りません。こういうのは慣れていますから」

薬屋「そうか、なら……慣れてる?えっ?」

ミカン「それに、愛をこめてぶつかればコイルちゃんもきっと応えてくれるはず!!」

ミカン「だって私、コイルちゃんのこと大好きだもん!!」ドン!!

ミカン「はぁぁぁぁぁぁぁ……!!!」

[〉ミカンは おおきく いきを はき、せいしんを とういつした!

ミカン「…………!!」

[〉ぜんしんの しんけいが みぎてに しゅうちゅうする!

[〉ミカンの ぜんしんぜんれいが こめられた みぎてが かたく にぎられる!

[〉そう、たとえるなら その みぎては まるで……

ミカン(コイルちゃん……お願い!!)

[〉はがね!!

ミカン「せえええりゃあああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」



[〉ミカンの右ストレート!

[〉きゅうしょにあたった!

[〉こうかはばつぐんだ!

[〉コイルはこなごなになった!

[〉ミカンのこうげきががくっとさがった!

[〉コイルはめのまえがまっくらになった……

[〉タンバジム

ミカン「ポケモンセンターのおかげで助かりましたね。やっぱりジョーイさんは素敵です」

コイル「チュミミィ」

ミカン「さて、いよいよシジマさんにお願いしに行きますよ。準備はいいですか?」

コイル「チュミミィ(なんか右上がへこんでる気がする)」

ミカン「さ、行きましょう!」

コイル「チュミッ(ねぇ、ちょっと見てくれない?へこんでない?だいじょうぶ?)」

[〉タンバジム内

ミカン「たのもう」

シジマ「よう来た挑戦者!……ってなんじゃ、ミカンか」

ミカン「来ちゃいました」

シジマ「うむ、よく来た。それで、何か用か?」

ミカン「かくかくしきじか」

シジマ「ほう、灯台のポケモンの世話をワシに?」

ミカン「ずっと、というわけではないのです。私が留守にしている間お願いしたいのです」

シジマ「ふむ……構わん、といいたいところだが」

ミカン「ダメですか?」

シジマ「今はジムの改装中でな。ワシがジムを離れるわけにはいかんのよ」

ミカン「あっ、あのおっきな流しそうめんみたいな機械ですね」

シジマ「ふっははは!ジムの中に滝をつくろうと思ってな!」

ミカン(流しそうめんいいなぁ……ウチも改装しようかなぁ……)

シジマ「というわけで悪いが他をあたってくれんか」

ミカン「そ、そういうわけにはいかないのです!マツバさんも最近あちこち回っているっていうし……」

シジマ「……なら、方法はひとつしか無いな?」

ミカン「はい?」

シジマ「ワシを倒して言うことを聞かせてみろお!!行くぞ!」


[〉ジムリーダーのシジマがしょうぶをしかけてきた!!

ミカン「はわ、はわわわわ!?なんでそうなるのですか!?」

シジマ「トレーナーの間に言葉などいらぬ!!勝負でモノを語れぇい!!」クワッ!

ミカン「うぅ、シジマさんはこういうところがニガテです……でも、これも修行と思えば!!」

コイル「チュミミィ(あっ、おれ格闘もマズいかもしれん)」

ミカン「コイルちゃん!シジマさんをやっつけてスイクンに備えましょう!!」

コイル「ムリィ」

シジマ「ふっはははは!何をゴチャゴチャ言っておる!行け、ニョロボン!!」

ニョロボン「ニョロォ」

ミカン「10万ボルト」

コイル「チュミィ」ビリッ....!

[〉コイルの10万ボルト!こうかはばつぐんだ!ニョロボンはたおれた!

ニョロボン「ニョロォ」バタンキュ

シジマ「ぬおっ!!?ニョ、ニョロボン!!」

ミカン(シジマさんは少し頭が悪いです。筋トレのしすぎかもしれません)

シジマ「ふっはははは!やるな!!」

ミカン「お願い聞いていただけますか?」

シジマ「いぃや、ワシの手持ちはもう一匹いるぞぉ!!行けぃ!!」

ゴーリキー「ンフウッ」

コイル(あっ、なんかヤバい匂いがする)

ミカン「ゴーリキーですか……地震には気を付けないといけませんね」

コイル「チュミッ」

ミカン「コイルちゃん!高度を上げつつ10万ボルトです!!」

コイル「チュミミッ」

シジマ「ゴーリキー!!撃たれる前に飛び込めぃ!」

ゴーリキー「ンフッ」ダダダッ!!

コイル(うわっ、なんか走ってきた怖ぇ……距離を置こう……)スゥー

ミカン「あっ!なんで逃げるんですか!?」

コイル(無茶言うなや)

ゴーリキー「んふっんふっんふっ」

コイル(鼻息荒いし汗かいてるし……なにこいつキモい)

ミカン「コイルちゃん!こうげき!こうげきして!!」

コイル(あっ、キモすぎて忘れてt)

シジマ「今じゃ!!クロスチョップを食らわせィ!!」クワッ!!

ゴーリキー「んっふ」スッ....

コイル(えっ?)

[〉ゴーリキーの クロスチョップ!!

[〉こうかはばつぐんだ!コイルは たおれた!

コイル「」ドシャッ.....

ミカン「コ、コイルちゃん!!」

シジマ「ふっはははははぁぁはぁ!!勝負あったな!!」

ゴーリキー「んっふ」

ミカン「コイルちゃん!コイルちゃん!!」ユサユサ

コイル「」

ミカン「そん、な……!!」

シジマ「ふっははは!それじゃあワシは戻るぞ!滝の強さを試さねばならんのでな!ふっははは!!」

ミカン「……まだ、です」

シジマ「んん?」

ミカン「ま、まだ私がいます!!私が相手ですー!!」

[〉あ! ジムリーダーの ミカンが とびだしてきた!

シジマ「……何を言うとるんじゃ?」

ミカン「シジマさんだってポケモン2体出したじゃないですか!だからこっちだって2体ですー!!」

シジマ「…………^^;」

シジマ「あのなぁ、これはポケモン勝負であってだな?」

ミカン「だってだって!シジマさんは2体で良くて私は1体だなんてズルいです!」

シジマ「いや、だからそれは」

ミカン「私が戦っちゃだめならシジマさんはニョロボンがやられたから負けです!フェアじゃないですー!!」

シジマ「手持ちに居たから……」

ミカン「じゃあこうしましょう!私とコイルちゃんが一緒に戦います!ね!ね!それならいいですよね!?」

ミカン「コイルちゃん!コイルちゃん起きて!まだ大丈夫ですよね!瀕死一歩手前くらいで踏ん張ってますよね!」

コイル(ショウジキムリィ)

シジマ「はぁ……仕方ない……ゴーリキー、怪我させん程度に相手してやってくれぃ」

ゴーリキー「……んふっ」

ミカン「コイルちゃん!コイルちゃん起きた!」

コイル「……チュミッ(本当もう限界だかんね)」

ゴーリキー「んっふぅぅぅぅぅぅぅ」ドタドタドタッ

ミカン「よおっし、頑張りますよコイルちゃん!アカリちゃんのためにも!コイルちゃん自身のためにも!」

コイル「チュミィ」

ゴーリキー「んっふぅ!」

[〉ゴーリキーの ストーンエッジ!

ミカン「なんの!」ガシッ!

コイル「エッ」

[〉ミカンは コイルを つかむと、きように ふりまわして すべての いしを うちおとした!

ゴーリキー「……んっふぅ」

ミカン「ふふんっ!」フンスッ

ゴーリキー「…………んふっ!!」

[〉ゴーリキーは さきほどよりも たくさんの いしを なげつけた!

ミカン「せぇぇぇっぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

[〉ミカンは それでもなお すべての いしを うちおとした!

ゴーリキー「…………」イラァ

ミカン「ふっふん!」フンスフンスッ

ゴーリキー「…………!!!」

[〉ゴーリキーは みのたけほどある きょだいな いしを もちあげ……

ゴーリキー「んっふうううううううううううううううううううううううう!!!!」ブオンッ!!

[〉ミカンへ むかって ぜんりょくで なげつけた!

ミカン「……コイルちゃん、いきますよ」

コイル「」

[〉ミカンは コイルを りょうてで もちなおすと、おもむろに かたあしを あげた!

ミカン(いつかテレビでみたこの打法……今の私とコイルちゃんなら、できる!!)

ミカン「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

[〉ミカンの いっぽんあしだほう! きゅうしょにあたった!

ゴーリキー「!!?」

[〉ミカンに よって かっとばされた きょだいな いわは いっちょくせんに ゴーリキーへ むかう!

ゴーリキー「んっ……!!!ふううううううううううううううう!!!!!」

[〉ゴーリキーくん ふっとばされた!

係の人「どうっすかシジマさんー!滝の強さはー!!」

シジマ「うぅぅむ……!!もっと強くてもいいぞーーー!!」

係の人「了解しまっしたー!!」


シジマ「毎度毎度トージョウの滝まで行くのは面倒だからのう。やはりジムに作ったのは正解じゃ……あ?」

ゴーリキー「んほおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

シジマ「!!!??」

[〉ふっとばされた ゴーリキーが シジマを おそう!シジマくんも ふっとばされた!

シジマ「うおおおおおおおおおおおおお!!?」

ゴーリキー「んほおおおおおおおおお!!!」

[〉ふっとばされた シジマと ゴーリキーが たきの きかいっぽいものを おそう!

シジマ「おー痛た……な、なんじゃいった……い?」バキッ!

[〉たきの きかいっぽいものは いやなおとを たてて こわれた!

シジマ「……お?」

[〉きかいっぽいものから たいりょうの みずが ながれだす!

シジマ「おっ?おっ?」

係の人「たっ、大変だ!機械の制御が効かなガバゴボボボッ」

シジマ「慌てるでない!こういうときこそ落ち着いて行動をガボガババボッ」

ゴーリキー「ガバゴボバボボ」



[〉ジムの なかは めちゃくちゃだ!



ミカン「ワンちゃん……私、やりました……」

コイル「」

[〉ポケモンセンター

ミカン「ポケモンセンターのおかげで助かりましたね。やっぱりジョーイさんは可愛いです」

コイル「チュミミィ」


シジマ奥さん「おーいミカンちゃん!」

ミカン「あっ、シジマさんの奥さん」

奥さん「大変だったねぇ、あの人の機械の故障に巻き込まれちゃったんだって?」

ミカン「コイルちゃんは助かったので良かったです」

コイル(なんか全身ベコベコだけど)

奥さん「本当に迷惑かけたねぇ。これ、迷惑料だと思って受け取っておくれ」

ミカン「えっ……?でも、これって……」

奥さん「ふふふ、本当はアンタがあの人を懲らしめてくれたんだろう?ジムリーダーを倒したらもらえるのは当然さね」

ミカン「ええっと……ですけど……」

奥さん「いいからいいから、気にせずもらっておくれ!」

ミカン「……それじゃあ、お言葉に甘えて頂きます」


[〉ミカンは ショックバッジを てにいれた!

奥さん「それと、灯台のポケモンの方は心配要らないよ。あたしが責任を持ってあの人に行かせるからね」

ミカン「えっ!?」

奥さん「そういう約束なんだろう?一度交わした約束を破らせやしないよっ」

ミカン「すみません、何から何まで……」

奥さん「いーのいーの!後のことは任せて、安心して旅に出てらっしゃい!」

ミカン「あ、ありがとうございます!私、頑張ります!」

コイル「チュミミィ(やっぱ行くんだ……)」

[〉タンバシティ 海岸

ミカン「よおっし!!」フンスッフンスッ!

ミカン「張り切って行きますよー!コイルちゃん!!」フンスフンスフンスッ!!

コイル「チュミミミッ」

ミカン「ひょっとしてアレですかね!スイクンを探すついでにジム巡りしてリーグに挑戦しちゃいましょうかね!」

コイル「チュミミィ」

ミカン「えっと、じゃあエンジュシティあたりに行きましょうか!マツバさんにスイクンの話を聞いて、ついでにバッジももらっちゃいましょう!」

ミカン「うーん!なんだか私、燃えてきました!」ワクワクワクワクッ

コイル(なんだそのテンション)

ミカン「さっそくGOしましょう!もう一度海をわたって……」

コイル「チュミッ!?」ビクッ!

ミカン「嫌がってもダメですよー。来るときコイルちゃんほとんどサボってましたからね」

コイル「チュミッ!チュミミィ!!」ツンツン!!

ミカン「これは修行なんですから。嫌な事、辛いことを乗り越えてこそ意味があるのです」

コイル「チュミミ!チュミミミ!!」ツンツン!!

ミカン「なにもコイルちゃんだけに頑張れとは言っていません。私も一緒にがんばr」

コイル「チュミィィィィl!!」ギュウウゥゥゥ...

ミカン「あ痛たたたた!!!」

コイル「チュミミ!チュミミミミ!!」

ミカン「もう!!なんなんですかさっきから!だから嫌がってもダメだっt」


スイクン「?」


ミカン「」

スイクン「…………」クシクシ

ミカン(なんかいる)

コイル(さっきから言ってるじゃないですか)

スイクン「きゅー」

ミカン「…………」

スイクン「きゅーきゅー」

ミカン「……ちょっと待っててください。いまミナキさんに貰ったイラストで確認しますから」ゴソゴソ

スイクン「きゅー」

ミカン「……うん、そっくりですね。このおでこの飾りとかも一緒ですね」ペタペタ

スイクン「きゅー」

ミカン「ええっと」

スイクン「きゅっ」

ミカン「じゃ、じゃあ倒さないと!!行きますよコイルちゃ…」


ミナキ「あぁーーー!!!そこにいるのはスイクンじゃないかぁーー!!!」

スイクン「(;´・ω・`) 」ビクッ!

ミカン「えっ?」


スイクン「キモイヨー(´Д`;)=3」スタコラ

ミカン「あっ、ちょっ!!」

ミナキ「スイクン!なぜ逃げるんだいスイクーン!!待っておくれよー!!すーうぃくぅーーーん!!」

ミナキ「ああっ、スイクン……また逃げられてしまった……」

ミカン「あの」

ミナキ「どうしてわかってくれないんだ……ボクはこんなにもスイクンを愛してるというのに……」

ミカン「あの」

ミナキ「だが、ボクは諦めない!叶わない恋こそ燃えるものだから!」


ミカン「あのォーーーーーーーー!!!!!」バチコーン!!

ミナキ「あ痛ァーー!!??」

[〉ミカンは コイルを もって おもいっきり ミナキを どついた!

ミカン「なんてことをしてくれるんですかァーーーー!!!」バチコーンバチコーン

ミナキ「あ、痛!痛!ちょっ、どうしたんだいミカンちゃん!!」

ミカン「せっかく!スイクンに!会えたのに!逃げられちゃったじゃないです!か!!」バチコーンバチコーンバチコーン

ミナキ「いいじゃないか一回逃げられたくらい!ボクは10やそこらじゃきかないくらい逃げられているんだぞ!」

ミカン「うううううううぅぅぅぅぅ!!!」

ミナキ「だいたいキミみたいな子供がスイクンに認められるわけないだろう!ボクのように美しい心を持っていいないと!」

ミカン「コイルちゃん!」

コイル「エレキ・オン」

[〉とつぜん コイルが でんりゅうを おびはじめた! コイルの でんりゅうが ミカンへと つたわる!

ミナキ「なっ、なんだぁ!?」

ミカン「で・ん・き・キタァーーーーーーーー!!!」バチバチバチッ!!

[〉なんと!ミカンの ぜんしんが こがねいろに かがやきだした!

ミカン「アサギジムリーダー・ミカン!タイマン張らせてもらいます!!」

ミナキ「ちょっ、ちょっと待ち給え!争いごとを好むような人間にスイクンはなつかないぞ!本当だぞ!」

ミカン「リミット・ブレイクッ!!」

[〉コイルの でんりゅうが ますます つよくなる!

ミナキ「……い、いかん、逃げたほうが良さそう…」

[〉コイルの でんじは!ミナキは まひした!

ミナキ「だぁん!?」ビリビリッ!

ミカン「」ザッ....

ミナキ「ひっ……!!」

ミカン「あなたの罪を数えてください」

ミナキ「スイクンちゃんを愛しすぎてしまっていること!それだけ!!」




ミカン「スーパービリビリコイルちゃんアタァーーーーック!!!!」



ミナキ「ひぎぃぃぃぃぃぃ!

                ぎぃぃぃぃぃ……

                          ぃぃぃぃぃ……

                                    ………」


結局、ミナキさんのせいでスイクンは逃げてしまいました。

残念ですけれど……実は、これで良かったかもなんてちょっぴりだけ思っても居るんです。

だってまだ旅は始まったばかりなんですもの!すぐ終わってしまってはもの足りませんよね。

コイルちゃんと一緒に全国を旅して、スイクンを探して……

チャ、チャンピオンになっちゃったりしてもいいかな……なんて!なんてなんて!きゃー!!

……えへんえへん。とにかく、私たちの旅はまだ始まったばかり。

これから何が私達を待ち受けているのか……でも、コイルちゃんと一緒ならきっと大丈夫です!

がんばろうね!コイルちゃん!!

                                                 おわり







            明日休みだから夜更かししちゃった☆
  <⌒/ヽ-、___  
/<_/____/ もう寝る
 ̄ ̄        

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