ほむら「私の大切な妹」(840)

『てぃひひ』

『また会ったね!』

『またなんだ、ごめんね』

『でもこれで最後かな?』

『前回のおさらいをするね?』

『暁美ほむら』

『暁美ほむか』

『この仲良し双子姉妹が喧嘩しちゃったんだ』

『今回はその続きだよ』

ほむら「ほむか、やっと会えたね」

ほむか「お姉ちゃん!」

ほむら「ほむか…」

ほむら「その…昨日は…私…」

ほむか「…」

ほむら「ほむか、私…あなたに言わないといけないことが…」

ほむか「私もだよ、お姉ちゃん」

ほむら「ほむか…!」

ほむか「あれからずっと考えたんだ」

ほむか「私ね?お姉ちゃんのこと…」

ほむら「…」

ほむか「お姉ちゃんのことがね…!」

ほむら「うん…!」

ほむか「大嫌い!」

ほむら「…え?」

ほむか「聞こえなかったかな?」

ほむら「う、うん…」

ほむか「もう一度言うね?」

ほむか「大嫌い!」

ほむら「え…?」

ほむか「二度と話しかけないでって言ったよね?」

ほむら「ほむか…?」

ほむか「私、もうほむらのことお姉ちゃんなんて呼ばないから」

ほむら「なんで…?」

ほむか「ほむらは鹿目さんと仲良くしてれば?」

ほむら「ねえ…?」

ほむか「私にはマミさんがいるから」

ほむら「ちょっと…」

ほむか「ほむらなんて知らないもん」

ほむら「ほむか…」

ほむか「私が謝るとでも思ったの?」

ほむら「それは…」

ほむか「謝るなんてあるわけない」

ほむら「あ…」

ほむら「ほ、ほむか…?」

ほむか「姉のいない世界」

ほむら「え…?」

ほむか「それが私の願いだから」

ほむら「そんな…」

ほむか「じゃあね」

ほむら「まって…」

ほむか「さようなら」

ほむら「ほむかぁ…!」

ほむら「なんで…」ウルウル

ほむら「どうして…」ポロポロ

ほむら「うっ…ぐすっ…うぅっ…」

マミ「ほむらさん」

ほむら「…マミ」

ほむら「マミ…なんで…?」

ほむら「なんで…ほむかが…」

マミ「飲み込みが悪いのね」

ほむら「え…?」

マミ「ほむかちゃんはね、あなたの事が嫌いなの」

ほむら「…!」

マミ「大嫌いなの」

ほむら「なんで…?」

マミ「私もね」

ほむら「なっ…」

マミ「さようなら」

ほむら「マミ…?」

さやか「ほむら」

ほむら「…さやか…」

杏子「全部見てたぞ」

ほむら「杏子…」

ほむら「ほむか…ほむかが…マミが…」

ほむら「なんで…私…」

さやか「わからないの?」

ほむら「えっ…?」

杏子「最低だな、お前」

ほむら「え…?」

ほむら「き、杏子…?」

さやか「ほむかの気も知らないで」

杏子「ああ」

ほむら「ねえ…」

さやか「姉失格だよ、あんた」

ほむら「さやか…?」

ほむら「どうしたのよ…?」

杏子「どうかしてるのはお前だろ」

ほむら「な…」

さやか「もういいよ」

ほむら「ねえ…!」

杏子「行こうぜ、さやか」

さやか「うん」

ほむら「まって…」

さやか「さよなら」

杏子「もう会うことはないだろうな」

ほむら「まって…お願い…」

ほむら「お願いだから…」

ほむら「まって…」

ほむら「まってよ…!」

ほむら「なんで…誰か…」

ほむら「うぅぅ…えぐっ…ひっく…」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

ほむら「まどか…ほむかが…みんなが…」

まどか「…」

ほむら「なんで…私は…」

ほむら「私がいけなかったの…?」

まどか「…」

ほむら「まどか…」ダキッ

ほむら「まどか…助けてよ…!」

まどか「…」

ほむら「ねえ…まどか…」

まどか「…」

ほむら「こわいよ…!」

ほむら「私…どうにかなりそうだよ…」

ほむら「慰めてよ…」

まどか「…」

ほむら「まどか…!」

まどか「離して」

ほむら「…えっ?」

まどか「離れて」

ほむら「ま、まどか…?」

まどか「離れてって言ってるよね?」

ほむら「あ…ご、ごめんね?」

まどか「…」

ほむら「まどか…」

まどか「…」

ほむら「ご、ごめんなさい…」

まどか「…」

ほむら「ごめんなさい…ごめんなさい…」

ほむら「謝るから…だから…まどか…」

まどか「…」

ほむら「まどかは…まどかだけは…どこかに行かないで…」

ほむら「私を捨てないで…!」

ほむら「お願いまどか…!」

ほむら「お願いします…私を見捨てないで…!」

ほむら「まどかぁ…!」

まどか「…」

まどか「うるさい」

ほむら「…っ!?」

まどか「ほむらちゃん…何もわかってないんだね」

ほむら「まどか…?」

まどか「見損なったよ」

ほむら「あ…」

まどか「ほむらちゃんは自分さえ良ければそれで良いんだ」

ほむら「な…」

まどか「自分のことしか考えない」

まどか「謝ればそれで済むと思ってる」

ほむら「ちがう…」

まどか「何もわかってない」

まどか「わかろうともしない」

ほむら「ちがう…ちがう…!」

まどか「そんな人間なんだね」

ほむら「ちがう…私は…!」

まどか「わけわかんないよ」

ほむら「…っ」

まどか「きもちわるいよ」

ほむら「あ…」

まどか「さようなら」

ほむら「あ…あ…」

まどか「暁美さん」

ほむら「…ぁ」

ほむら「あぁ…あ…ぁ…」

ほむら「…」

ほむら「ふふっ…」

来てたか
またいつものようにみみずんで変換してくるか

ほむら「うふふ…」

ほむら「ふふっ…」

ほむら「あはは…」

ほむら「あはは…あははは…!」

ほむら「あはははははは!」

ほむら「…ふふっ」

ほむら「…」ヨロッ

ほむら「…」フラフラ

屋上

ほむら「…」フラフラ

どうしてこうなったのかはわからない

私がいけなかったから?

私がほむかを傷つけたから?

こんなことになるなんて夢にも思わなかった

わかっていたらするはずがなかった

変換してきたよ
間違ってなければいいな

まどか「ほむほむめがほむ!」
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ほむら「妹のいる世界」
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でも現実は厳しかった

これが現実

楽しかったあの頃にはもう戻れない

ほむら「ほむか…」

ほむら「私の大切な妹」

ほむら「ごめんなさい」バッ

私は身を投げ出した

そして

私は考えるのをやめた

すみません、用事ができて
30分くらいまで書けません

保守お願いします

ほむら「ごめん…なさい…」

まどか「ほむらちゃん!」

まどか「ほむらちゃん、ねぇ?大丈夫?」

ほむら「ごめんなさい…」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「ぅ…」

ほむら「!」ハッ

ほむら「まどか…?」

まどか「ほむらちゃん…よかった…!」

ほむら「まどか…」

ほむら「まどかぁ!」ダキッ

まどか「あわわ///」

まどか「ほ、ほむらちゃん?///」

ほむら「まどか…もうどこにも行かないで…!」

まどか「えっ///」

ほむら「私の側にいて…!」

まどか「ちょっ、ちょっと…ほむらちゃん?///」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「ど、どうしたの?///」

まどか「私はどこにもいかないよ?///」

ほむら「ほんと…?」

まどか「ほんとだよ!私はずっとほむらちゃんと一緒にいるよ!///」

まどか「だってね、ほむらちゃん」

まどか「私たち死んでるんだもん」

ほむら「…え?」

まどか「だからずっと…ずっとずっと…」

ほむら「な…な…」

まどか「私たちは一緒だよ?」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「うそ…でしょ…?」

まどか「てぃひっ」

ほむら「まどか…」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「うそよね…?」

まどか「ずっとずっと…一緒にいようね…」

ほむら「い、いや…」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ほむら「うぅ…」

ほむら「ぁ…ぃや…っ」

ほむら「ま…どか…」

まどか「…」ナデナデ

ほむら「やだ…いやぁ…」

まどか「ほむらちゃん…」ナデナデ

ほむら「い、いや…」

ほむら「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

まどか「きゃっ?」

ザワザワ

ほむら「いゃぁ…」ブルブル

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

まどか「大丈夫…?」

ほむら「…」ブルブル

まどか「ねえ、ほむらちゃん!」

ほむら「ま…まどか…?」

まどか「うん、まどかだよ?」

ほむら「ぃゃ…」

まどか「えっ?」

ほむら「…」ブルブル

まどか「…ほむらちゃん、大丈夫?」スッ

ほむら「いやっ!」パシッ

まどか「…え?」

ほむら「来ないで…」ブルブル

「暁美さんどうしたのかな?」

「何か凄く怯えてない?」

「鹿目さんが何かしたのかな?」

まどか「…」

ほむら「うぅ…」ブルブル

まどか「…」スッ

ほむら「いや…!」

まどか「ほむらちゃん…!」ギュッ

ほむら「…!」ブルブル

まどか「大丈夫だよ…!」

まどか「何も心配なんてないよ」

まどか「私が側にいるから…!」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか…生きてる…?」

まどか「…生きてるよ」

ほむら「私のこと嫌いじゃない…?」

まどか「そんなわけないよ」

ほむら「じゃあ…」

まどか「私はほむらちゃんが大好きだよ?」

ほむら「まどか…!」

ほむら「まどかぁ!」ダキッ

まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん」ギュッ

まどか「怖い夢でも見てたのかな?」

まどか「ずっとうなされてたから…」

ほむら「夢…」

まどか「うん、でもこれは夢じゃないよ?」

ほむら「うん…!」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「私…眠ってたのね…?」

まどか「うん…ほむらちゃん、あんまり眠れなかったからね」

まどか「お弁当食べた後ウトウトしてたから私が膝枕したんだよ?」

ほむら「えっ?」

まどか「覚えてないかな?」

ほむら「う、うん…」

まどか「てぃひひ!そっか」

ザワザワ

クスクス

ほむら「…?」

まどか「あれ?みんな…どうしたの?」

「いつまで抱き合ってるの?」

「ここ教室だよ?」

「熱々だねー」

まどか「あっ///」

ほむら「あっ///」

まどか「ごめんね?」バッ

ほむら「う、うん…!」

まどか「でもほむらちゃんが落ち着いてよかったよ」

ほむら「ごめんなさい…」

まどか「ううん、別に謝らなくてもいいよ」

ほむら「…ありがとう」

まどか「それに、ほむらちゃんが謝らないといけないのは…」

まどか「私じゃないもんね?」

ほむら「…ええ」

ほむら「そうね!」

まどか「うん!」

ほむら「ほむかはまだ…?」

まどか「そうみたいだね…もうすぐお昼休み終わるけど…」

ほむら「そう…」

まどか「次の休み時間で謝ればいいよ」

ほむら「…ええ!」

杏子「さやかって私のこと考えながら料理してんの?」

さやか「いやっ、それはその…」

杏子「?…なんで?」

さやか「こ、言葉のあや…ってやつ?」

杏子「ん?どういうことだ?」

さやか「だから…き、気にしないで!」

さやか「さやかちゃん言い間違えちゃった!」

杏子「んーよくわかんないけど…」

さやか「…」

杏子「まっ、いっか!」

さやか「う、うん!」

さやか「それじゃ教室戻ろっか、もう昼休み終わるし」

杏子「そうだな」

さやか「行こっ」

杏子「さやか!」

さやか「ん?」

杏子「弁当、ありがとな!」

杏子「ごちそうさま!」

さやか「…お粗末様でした!」

杏子「へへっ」

さやか「あはは」

杏子「よっし、急いで戻るか!」

さやか「うん!」

「おーい!ぼっちさーん!」

マミ「!」

ほむか「?」

「ぼっちさん、こんなところで何してんの?」

マミ「…」

「隠れてこそこそしてると思ったら…」

「こんなとこで2人で食べてたんだ」

マミ「…」

「ふーん、無視しんの」

「まあいいけどね」

ほむか「あ、あの…」

「君、二年生?」

ほむか「は、はい…」

「ふぅーん…」

ほむか「えと…」

「デミと似てるね、君」

ほむか「え…」

「うんうん、物静かっぽいし」

ほむか「あの…」

「君もぼっちなのかな?」

「ぼっち同士仲良くしてたのかー、へー」

ほむか「えっと…」

マミ「あなた達…!」

「おっ?聞こえてたんだ」

「ケーキに耳と口はついてないよ?」

「一応人間でしょ?」

ほむか「マミさん…?」

マミ「…!」

「おーこわ」

「何か睨んでるし?」

「はいはい怖い怖い」

マミ「許さない…!」

「え?なんか言った?」

「ブヒブヒって聞こえたけど?」

「うんうん」

ほむか「ま、マミさん…」

マミ「ほむかちゃんを馬鹿にして…」

マミ「いい加減にしなさいよ…!」

マミ「許さない!」

ほむか「あ…」

「なに?うちらとやんの?」

「いい度胸してんじゃん」

「次はあんたが不登校にでもなるの?」

マミ「…!」キッ

「いいよ、こっちに来なよ」

「まさか逃げるとか言わないよね?」

「ほらはやく」

ほむか「マミさん!逃げようよ!」

マミ「…」

ほむか「ねえ、マミさん!」

マミ「…わかったわ」

ほむか「はい、はやく逃げ…」

マミ「そっちに行けばいいのよね?」

「そうそう」

「わかってんじゃん」

ほむか「マミさん…?」

マミ「…ほむかちゃん」

ほむか「なんで…」

マミ「ふふ、私は大丈夫だから」

ほむか「でもっ」

マミ「あなたは先に教室に戻ってて?もうすぐ授業が始まるわ」

ほむか「…マミさん!」

マミ「早く…」

「いや、そうはさせないよ」グイッ

ほむか「きゃっ?」

マミ「ほむかちゃん!」

「君も一緒に来るよね?」

ほむか「あ…」

マミ「離しなさい、この子は関係ないでしょ!」

「いーや?関係ありありっしょ」

「チクられたら困るし」

ほむか「は、離して…」

「はいはいこっちこっちー」

マミ「ま、待ちなさい!」



「ここなら誰にも見られないねぇ」

「どうする?マジでやっちゃう?」

「ねえ君」

ほむか「は…はい…」

「助けてほしい?」

ほむか「そ、それは…」

「言うこと聞いてくれたら助けてあげなくもないけど?」

ほむか「…」

マミ「ほむかちゃん、助けてもらえるなら…」

ほむか「…い、言うことって…なんですか…?」

「ん?それはねぇ…」

「今後一切こいつと関わらないこと!」

マミ「!」

ほむか「え…ま、マミさんと…?」

「そうそう」

「ぼっちはぼっちらしくしてな」

「話しかけられても無視すること」

「わかった?」

マミ「…」

マミ「ほむかちゃん…!」

ほむか「…ぃゃ」

マミ「!」

「え?」

ほむか「嫌…です…」

「…はぁ」

「せっかく見逃してやるって言ってんのにさぁ」

「馬鹿じゃないの?」

ほむか「…マミさんを無視なんてできない…!」

ほむか「絶対に嫌!」

マミ「ほむかちゃん…」

「はぁ?」

「…こいつウザくない?」

「うん、ちょーウザい」

「やっちゃおうか?」

ほむか「…っ」

「やるやる」

マミ「…!」

「まずは軽く一発…」スッ

ほむか「ひっ…」

マミ「やめなさい!」

「あ?」

「なんか吠えてるんですけど」

マミ「やめなさいって言ってるのよ!」

マミ「うわぁぁぁぁぁ!」ダダダッ

「うわ、なにこいつ」ヒョイ

「ウザいからやめてくんない?」ボスッ

マミ「…かはっ」

ほむか「マミさん!」

マミ「はぁ…はぁ…」

「腹パン一発しただけじゃん」

「もう終り?」

「だっさ!」

マミ「けほっ!」

マミ「うぁぁ…」

ほむか「マミさん!」

「ぼっちはそこでうずくまってな」

マミ「ぁ…」

ほむか「マミさんっ!マミさんっ!」

「こいつどうする?」

「トイレのやつでよくない?」

「ラジャー」

ほむか「いやっ!いやっ!」

「はいはい静かに」

「静かにしてれば殴らないから」

ほむか「離してっ!」

「静かにしろって」

ほむか「マミさんっ」

「この…!」バシン

ほむか「っ!?」

「静かにしろ」

ほむか「…」

「返事は?」

ほむか「…」

「返事!」

ほむか「…はぃ」

「あと謝罪」

ほむか「え…」

「うちらに逆らったから謝れって」

ほむか「でも…」

「…」バシン

ほむか「…」

「謝罪」

ほむか「…す、すみません…でした…」

「心がこもってないよね?」

ほむか「うぅ…」

「ほら」バシン

ほむか「…すみませんでした」

「もっと」バシン

ほむか「ごめんなさい…」

「悪いのはどっちかな?」

ほむか「…」

「分かる?悪いのはどっち?」

ほむか「…」

「ねえ…」スッ

ほむか「わ、私です…」

「んー?」

ほむか「私が…悪かったです…」

「なんだ、わかってんじゃん」

ほむか「はい…」

「ならちゃんと謝罪できるよね?」

ほむか「…はい」

ほむか「…全て私が悪かったです…本当にすみませんでした…」

「あはは!」

「こいつマジで謝ってるし!」

「馬鹿だ!こいつ馬鹿だ!」

ほむか「…」

「これならあれもできるね」

「うん、やろっか」

「ついてきな」

ほむか「はい…」

「これは面白い獲物ゲットだわ!」

「ついたついた」

「ここのトイレほとんど使われてないからねぇ」

「何してもバレないわ、いつものことだけど」

ほむか「…」

「どうする?」

「何でも言うこと聞きそうだけど」

「まあ壊れない程度に遊ぼうか」

ほむかは改編前は
めがほむ→ツインテほむ
だったけど
改編後は特に書いてなかったっけ
なら今回は眼鏡はずした三つ編みほむで

マミ「うぅ…」

マミ「はぁ…はぁ…」

マミ「っ…!」

マミ「ほむか…ちゃん…!」

マミ「私のせいで…」

マミ「た、助けなきゃ…」

マミ「はぁ…はぁ…」

マミ「まってて…今行くから…」

マミ「助けるから…!」

キーンコーンカーンコーン

ほむら「ほむか…!」ソワソワ

まどか「ほむかちゃん…どうしたんだろ…?」

さやか「昼休みから帰ってこないって…」

杏子「どういうことだおい…!」

ほむら「探すしかないわ…!」

ほむら「ほむかに何かあったら…私…!」

まどか「うん!探しに行こうよ!」

さやか「うん!」

杏子「そうだな!」

ほむら「ありがとう…!」

ほむら「なら手分けして…!」

ほむら「私とまどかはこっち!」

ほむら「さやかと杏子はあっちをお願い!」

さやか「オッケー!」

杏子「任せときな!」

ほむら「ありがとう!」

さやか「それじゃ行ってくる!」

杏子「急ぐぞ!」

まどか「ほむらちゃん、私たちも行こうよ!」

ほむら「ええ!」

ほむら「ほむか…!」

「あはは!たった一時間でここまで変わる?」

「マジうける!全然抵抗しないし!」

「やっば!傑作だわ!」

「ほら、お手」

ほむか「…」スッ

「お座り」

ほむか「…」オスワリ

「鳴いて」

ほむか「わんっ!」

ほむら「ほむかー!」

ほむら「いたら返事をして!」

まどか「ほむかちゃーん!」

ほむら「どこ…どこに…!」

まどか「運動場にもいないね…」

ほむら「ほむか…!」

まどか「!」

まどか「…あれ?」

ほむら「どうしたの?ほむかがいた?」

マミ「はぁ…はぁ…」

まどか「あれ…マミさんだよ!」

ほむら「えっ?」

ほむら「あ…!」

マミ「いつっ…」

まどか「マミさーん!」

ほむら「マミ!」

マミ「か…鹿目さん…ほむらさん…」

まどか「どうしたんですか?」

ほむら「顔色が悪いわ」

マミ「ほむらさん…」

ほむら「え?」

マミ「ごめんなさい…私のせいで…」

まどか「マミさん?」

マミ「私のせいで…ほむかちゃんが…」

ほむら「!?」

マミ「ごめんなさい…」

ほむら「ほむかが…ほむかに何があったの?」

マミ「ごめんなさい…」

ほむら「ねえ!何が…!マミ!教えて!」

まどか「ほ、ほむらちゃん、落ち着いてっ」

ほむら「教えて!マミ!」

マミ「え…ええ…話すわ…」

マミ「お昼休みに―」

ほむら「…」

まどか「うそ…」

マミ「私がいけないの…!」

マミ「私が挑発に乗るから…ほむかちゃんは逃げてって言ってたのに…!」

マミ「私…何もできなくて…!」

マミ「ごめんなさい…!」

ほむら「…まどか」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「まどか、マミを保健室に連れていって」

まどか「…うん」

マミ「わ、私も…」

ほむら「駄目よ」

マミ「だって…私のせいで…」

ほむら「その体じゃ無理よ」

マミ「それは…」

ほむら「ほむかは私が助ける」

ほむか「わんわん!」

「はぁー最高だわ、途中から不気味なくらい言うこと聞き出したし」

「可愛いーペットにしちゃわない?」

「それいいかもー」

「ほら、次は猫やって」

ほむか「にゃんにゃん!」

「やばっ!14にもなってにゃんにゃんとか!」

「でもかわいいから許す!」

ほむか「にゃんっ!」

ほむか(もう嫌…お願い…助けて…)

ほむか(言うこと聞かないと…叩かれるから…)

ほむか(言われた通りにしてるのに…)

ほむか(もう…無理だよ…)

ほむか(恥ずかしいよ…)

ほむか(怖いよ…)

ほむか(私…ほんとにペットにされちゃうのかな…?)

ほむか(嫌だ…助けて…)

ほむか(お姉ちゃん…!)

杏子「授業中に後輩虐めるなんていい趣味してるじゃん」

ほむか「!」

「!?」

「な…」

「なに?あんた」

杏子「私?私は助けなきゃいけない親友がいるからさ」

杏子「助けにきた、文句ある?」

ほむか「佐倉さん…!」

さやか「ほむか!」

ほむか「美樹さん…!」

杏子「なんとなくここが怪しいと思ったけど…やっぱりね」

さやか「ほむか、今助けるから」

杏子「いや、さやかは先生呼んできてよ」

杏子「こんなやつら私一人で十分だしさ」

さやか「でも…手を出したら杏子も…」

杏子「大丈夫、手はださないって」

杏子「ただ…こいつで」

さやか「ほうき…?」

杏子「まあ逃がさないように時間稼ぎするから、さやかは早く」

さやか「…わかった」ダッ

「おい!待て!」

杏子「!」バッ

「っ…」

杏子「あんたら3年で一番の問題児だよね?」

杏子「今回はほむかがターゲットってわけ?」

「うざっ」

「だったら悪い?」

「なにカッコつけてんの?」

杏子「カッコつけて親友助けられるならいくらでもカッコつけてやるよ」

杏子「で?誰が主犯なの?」

杏子「ぶっ潰してやるからさ」

「誰だっていいじゃん」

「一人でなにする気?」

「もしかしてこいつみたいになりたいの?」

ほむか「…にゃん」

杏子「!?」

杏子「ほむか…!」

「かわいいでしょ?」

「うちらのペット」

「ほむにゃん」

杏子「…てめぇら!ほむかに何しやがった!」

杏子「怪我しない程度に済ませるつもりだったけど…」

杏子「よくも…!」

「ほうき持ったくらいで勝てると思う?」

「うちらのこと知ってるなら喧嘩売らない方がいいってわかるよね?」

「決めたわ、次あんたをペットにする」

ほむか「佐倉さん…」

前回ネタ切れとかぶっこいてたから途中で切らせてもらったが


なんだよ面白いじゃねーかよ支援

杏子「ほんと、ウザいやつにはウザい仲間がいるもんだねぇ」

杏子「超うぜぇ!」

「ウザいのはあんただから」

「やっちゃおうか」

「もうすぐお友だちができまちゅよー、ほむにゃん」

ほむか「にゃ…にゃん…」

杏子「三対一か…ま、あんたらなんて私一人で十分だけどさ」

にゃんにゃんほむにゃん!

杏子「三人ががりってさ、あんたらもしかして…」

杏子「私にビビってんの?」

「はぁ?」

「何いってんの?」

「ビビるわけないし」

杏子「ビビってないのに三人ががりねぇ」

杏子「ふぅーん」

杏子「やっぱ一人じゃ怖いんだ?」

「…舐めてんの?」

杏子「いや?別に?」

杏子「ただ年下一人相手に…ねぇ?」

「別に一人で十分だし」

「十分十分」

杏子「あ?そう」

杏子「なら来なよ、一人で」

「マジうぜぇ…!」

俺「これで三対二だぜ杏子ちゃん」

杏子「抱いて///」

豚共「」←死んでる

「よし、ならほむにゃんはここでお遊びしましょうねー」

ほむか「にゃん…」

杏子「ほむか…助けてやるからな!」

「あんた、ほうき置きなさいよ」

杏子「ほうき?」

「卑怯じゃん」

杏子「ほうきが卑怯?なんで?」

「いや、武器とかなくない?」

杏子「ふーん、あんたにはほうきが武器に見えるんだ?」

杏子「ほうきなんかにビビってんの?だっせーな」

「なっ…」

「あいつさっきからグダグダ…うぜぇ」

「ほらほら、ほむにゃん」

ほむか「にゃんにゃん…」

杏子(やっぱこいつら馬鹿だな)

杏子(簡単に挑発に乗ってくる)

杏子(ほんとは直ぐにでもぶっ潰したいけど…問題ごとにはしないほうが良さそうだし)

杏子(時間稼ぎするしかないよな…)

杏子(さやか…早く来てくれ…!)

ほむか「にゃん」

杏子(ほむか…もう少し我慢して)

「こいつムカつくしやっぱ三人でさっさと片付けない?」

「うん、軽く一発入れようか」

「マミみたいに一発KOでよくない?」

杏子「なんだと…!」

杏子(こいつら…マミまで…)

杏子「ちっ!」

「覚悟しなよ…!」

杏子(仕方ない…!)

すみませ寝てまさた

すみません、寝てた上に変な変換してた

保守ありがとうございました

杏子「ちぃ…」

杏子(怪我させないとなると…厄介だな)

「ほらほらかかって来なよ」

「ビビってんのはあんたじゃないの?」

「口だけかよ」

杏子「へっ、私はあんたらとは違うんだよ」

ほむか「佐倉さんっ…」

杏子「だいたいさぁ」

「なんだよ?」

杏子「何でも殴ればいいってもんじゃないんだよ」

「はぁ?」

杏子「あんたらも女だったら女らしくさぁ」

「なに言ってんの?」

杏子「あんたらはダサいんだよ」

「意味わかんないんすけど」

杏子(これ以上時間稼ぎはできないな…)

杏子(さやか…早く来てくれよ)

杏子「…」

「あんたってマジで口だけじゃん」

「さっきからペラペラ喋ってるだけだし」

杏子「ふん…」

杏子(やるしかないか…)

杏子「…親友の前で殴るのは嫌だからさ」

杏子「面かしてくんない?向こうでやろうぜ」

「わかった」

杏子(ほむか…今のうちに逃げてくれ)

「んじゃ2人で行ってきてよ、ほむにゃんと遊んでるから」

ほむか「…」

「あいよ」

「壊すなよー?」

杏子「チッ」

杏子「三人で私を潰すんじゃなかったのかよ?」

「まあ二人で十分だし?」

「こいつを逃がすつもりでもいたの?」

杏子「…!」

「ほむにゃんは逃がさないよ?ペットだから」

ほむか「ぅ…」

杏子(こいつら2人を潰して早くほむかを助けないと…)

杏子「わかった…こっちだから」

「とか言って逃げるんじゃないの?」

「だいたいあんた弱そうだし」

杏子「…逃げるかよ」

杏子「あんたらも逃げんなよ?」

「はぁ?逃げるわけないじゃん」

杏子(ここらでいいか…)

杏子「よし、やろうぜ」

「はいはい、さっさと黙らせようか」

「年下の癖に生意気な口きいてさ」

杏子「…年上の癖に馬鹿な連中に言われたくないね」

「…マジでウザくね?」

「こいつはボコっちゃう?」

杏子「やれるもんなら…やってみな!」

ほむか「佐倉さん…」

「誰が日本語喋れって言った?」バシン


ほむか「っ…」

「あんたはペットなんだからご主人様の言うこと聞かないとね?」

ほむか「…」

「返事」バシン

ほむか「…にゃん」

ほむか(もう嫌…)

「あんたの親友(笑)って超ウザいんだけど」

ほむか「…」

「あいつのせいでこっちはイラついてんだよね」

ほむか「…!」

「だからさぁ…ほむにゃんでストレス解消しないとね」

ほむか「ひっ…」

「まず一発」バシン

ほむか「ぅぁ…」ウルウル

「ん?」

ほむか(嫌だ…もう嫌だよ…)

ほむか(私…何も悪いことしてないのに…)

ほむか(酷いよ…あんまりだよ…)

ほむか(それにもしかしたら佐倉さんまで…)

ほむか(嫌だ…)

ほむか「ぃゃ…」

「は?」

ほむか「いゃ…もうやめて…」

ほむか「嫌だ…もう嫌…」

「日本語喋るなって言ってんのがわかんないの?」バシン

ほむか「うっ…」

ほむか「痛いよ…やめてよ…」

「喋るなってば」バシン

ほむか「うぅぅぅ…」

「ほら、鳴きな」

ほむか「うぅっ…ぐすっ…いやぁっ…」ポロポロ

「あーあ、とうとう泣いちゃった」

ほむか「うっ…ひっく…」

「でも泣くんじゃなくて鳴けってば」バシン

ほむか「うぅぅ…」

「あんたは猫なの、わかる?」

ほむか「ちがう…私は猫じゃない…」

「あんたは今日から猫だってば」パシン

ほむか「わ…私は人だもん…人間だもん…」

「はぁ…そろそろ本気で殴られたいの?」

「言っとくけど今までのはかなり手加減してるんだけど」

「アザとかできたら困るし」

ほむか「うぅぅっ…」

「殴られたくなかったら…わかるよね?」

ほむか「ぅ…」

ほむか「…」

「鳴きな」

ほむか「ぅ…」

「ほら」

ほむか(もう…だめ…)

ほむか(言われた通りにすれば…楽になるのかな…)

ほむか(もう…いいや…)

ほむか「にゃ…」

ほむら「ほむか!」

俺「俺も居るぜ!」

「ん?」

ほむら「ほむか!大丈夫!?」

「あれ?ほむにゃん?」

ほむか「お…お姉ちゃ…」

ほむら「ほむか…あなた…!」

「…あぁ、あんたらがあの有名な双子だったの」

ほむら「あなた…妹に何をしたのよ…!」

「ん?何って?」

ほむら「答えなさい…!」

「あんたの妹をペットにしたけど、文句ある?」

ほむら「な…!?」

「ほーら、ほむにゃん、鳴きなさい」

ほむか「…」

「ほむにゃん?」スッ

ほむか「…にゃん」

ほむら「!?」

ほむら「ほむ…か?」

ほむら「…!」キッ

「見ての通りあんたの妹は猫になったんだよね」

ほむら「よくも…!」

「なんならあんたもなる?」

「双子揃って…さ」

ほむら「誰があなたなんかに!」

ほむか「お姉ちゃん…」

「喋るな!」パシン

ほむか「…にゃん」

ほむら「ほむかぁ!」

「うけるー」

ほむら「許せない…!」

ほむら(ほむかを助けなきゃ…)

ほむら(私は…喧嘩なんてしたこと…)

ほむら(いや…ほむかと…)

ほむら(でも…!)

ほむか「…」

「さて…ほむにゃん、お姉ちゃんも仲間にしてあげまちゅからねー」

ほむか「お姉ちゃん…」

ほむら「ほむか!」

「ほら、来なよ」

「返り討ちにしてやるからさ」

ほむら「…!」

さやか「ほむか!」

「ここか?」

さやか「はい!」

ほむら「さやか…先生…」

「げっ…」

「…やはり、お前か」

「くそっ!」

「お前は何度言ってもわからないみたいだな」

「今すぐ職員室にこい!」グイッ

「うぜぇ!離せ!」

ほむか「…」

「くそっ!覚えてろ!」

「早く来い!」グイグイ

さやか「二度と来んな!ばーか!」

ほむか「…」

ほむら「ほむか!」

ほむか「…」

ほむら「大丈夫?怪我は?痛くない?」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…?」

ほむか「…」

さやか「あれ?杏子と他の2人は…?」

ほむら「杏子…?私が来たときには…」

さやか「…!」

さやか「やばいよ!杏子一人で!」

さやか「探してくる!」

ほむら「え、ええ…」

ほむか「…」

ほむら「杏子…一人でって…」

ほむら「大丈夫かしら…」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…大丈夫?」

ほむか「…」

ほむら「ね、ねえ…」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…」

ほむか「…」ポロポロ

ほむら「!」

ほむか「っく…ひっく…」

ほむら「あ…」

ほむか「ぐすっ…うっ…うぅぅ…」

ほむら「ほむか…!」

ほむか「うぁっ…ぅぅう…」

ほむか「うぁぁぁん」

ほむら「ほむか!」ギュッ

ほむか「ぅぁぁぁぁ…」

ほむか「お姉ちゃ…お姉ちゃん…」

ほむか「わ、私…私…」

ほむか「こわかったよ…痛かったよ…」

ほむか「なんで…私が…」

ほむか「うぅっ…ぐすっ…」

ほむら「ごめんね…もっと早く来れば…」

ほむか「もういや…いやだ…」

ほむら「ほむか…」

さやか「杏子ー!」

さやか「どこー!?」

さやか「杏子ー!」

さやか「杏子…どこ…?」

さやか「やっぱりあの時私が…」

さやか「…!」

さやか「これ…杏子のリボン…?」

さやか「まさか…」

杏子「わんわん!」

「今日からあんたは犬よ」

「はい、お手」

杏子「わんわん!」

「おすわり」

杏子「わんっ!」

「三回回ってわん!」

杏子「はっはっはっ」

杏子「わんっ!」

さやか「杏子ー!」

さやか「なんてことに…」

さやか「ダメだよ!杏子は私のなんだから!」

杏子「え?」

さやか「…杏子?」

杏子「ああ」

さやか「よかった…無事だった!」

杏子「まぁ一発もらっちまったけどな」イテテ

杏子「でもこれぐらいへでもねぇ…」

さやか「あいつらは…?」

杏子「軽くしめてやったよ」

杏子「んで今ごろ職員室にいるんじゃないか?」

さやか「そ、そっか…杏子は?大丈夫なの?」

杏子「保健室行ってこいって言われたけど、めんどくさいし…」

さやか「ダメだよ!私がついてくから保健室行くよ!」

杏子「んー…わかった」

さやか「行こっ」

杏子「あ、そうだ…さやか」

さやか「ん?」

杏子「私のリボン知んない?この辺で取られたんだけど…」

さやか「あ…はい、これ!」

杏子「おっ、さやかが拾ってくれたのか!」

さやか「うん」

杏子「やっぱ髪結ばないとムズムズするわ」シュルシュル

杏子「これでよし、と」

杏子「その様子じゃほむかも無事だったんだろ?」

さやか「ほむかは…ほむらがついてるから大丈夫だとは思う」

杏子「まぁ一件落着か?あいつらいい加減休学にでもされそうだしさ」

さやか「ん、そうだね」

杏子「ところでさ」

さやか「うん?」

杏子「杏子は私のなんだから!」

杏子「ってなんだよ?」

さやか「へ…?」

杏子「さっき言ってたじゃんか」

さやか「き、聞こえてた?」

杏子「そりゃあんなでかい声だしてりゃ聞こえるだろ?」

さやか「あ…あはは…」

杏子「私はさやかの所有物じゃないぞー?」

さやか「その…あれだよ」

杏子「あれ?」

さやか「杏子は私が守るんだから!」

さやか「って言いたかったんだけど…」

さやか「さやかちゃん間違えちゃった!」

杏子「…また?」

さやか「う、うん…」

杏子「…そっか」

杏子「へへっ、ありがとな!さやか!」

さやか「…うん!」

杏子「まっ、私は無事だったけどさ」

さやか「でも保健室には行くよ?」

杏子「ああ」

さやか(杏子…無事でよかった…)

さやか(ほんと…私の想像みたいになってたら…)

さやか(でも、杏子の犬の物真似、見てみたいかも…)

さやか「なんてね!」

杏子「?」

杏子「どうかしたか?」

さやか「ううん、なんでも?」

杏子「そうか?」

さやか「ほら、行くよ!」

杏子「はいはい」

まどか「マミさん、大丈夫ですか…?」

マミ「ええ…このくらい…」

マミ「ほむかちゃんに比べれば…!」

まどか「…」

マミ「私…ほんとに情けない…!」

まどか「マミさん…」

マミ「私は…!」

マミ「何の関係もないほむかちゃんを…巻き込んで…!」

マミ「何もできないで…」

マミ「私…ほんと…ほんとに駄目な子だ…」

まどか「悪いのはマミさんじゃないですよ…?」

まどか「あの人たちが悪くて、マミさんは何も…」

マミ「ううん…私のせいよ…」

まどか「マミさん…でも…!」

マミ「悔しい…!」

マミ「悔しいよ…私…!」

まどか「…」

ガラッ

さやか「失礼しまーす」

杏子「ん?まどか…マミ?」

マミ「あなた達…」

まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん…」

さやか「マミさん?どうしたんですか?」

マミ「それは…」

杏子「…心配すんな、あいつらならもう大丈夫だ」

マミ「え…?」

まどか「助かったんだね?」

杏子「ああ」

マミ「なら…ほむかちゃんも…!」

さやか「うん、大丈夫だと思う」

マミ「よかった…」ホッ

まどか「よかったぁ…」

杏子「へへっ」

さやか「さてと、私は杏子を…」

さやか「杏子、何処かに怪我はない?」

杏子「ん?ああ…もらった時にこけて擦りむいたくらいだな」

さやか「どこ!?」

杏子「これ」

さやか「よし…消毒するから!」

杏子「別にほっといつも大丈夫だろ?」

さやか「駄目だってば」

杏子「はいはい」

さやか「ちょっとしみるよ?」

杏子「う、うん…」

さやか「痛くない?」

杏子「い、痛く…ない…!」

杏子(しみる…消毒嫌いなんだよな…)

さやか「えぇと…こうして…」

杏子「ぃっ…」

さやか「あ!痛かった?」

杏子「いや、大丈夫…」

さやか「そう」

さやか「後はガーゼで…できたっ!」

杏子「おわった?」

さやか「うん」

杏子「そっか、サンキュー」

さやか「うん!」

さやか「んじゃ教室戻ろっか、完全に遅刻だけど…」

杏子「これは仕方ないだろ?」

さやか「まあね」

杏子「私らは行くけど、まだここに残っとく?」

マミ「…」

まどか「…うん、ほむかちゃんが来てないし」

さやか「ほむらもいるから大丈夫だと思うけど…」

まどか「そうだけど…」

マミ「私は…謝らないといけないし」

まどか「私も…話がしたいから」

さやか「…そっか、わかった」

さやか「先生には言っとくから、頼んだよ!」

まどか「うん!」

さやか「それじゃ行こう、杏子」

杏子「ああ」

まどか「またね」

マミ「…」

まどか「マミさん…」

マミ「ほむかちゃん…ほんとに大丈夫かな…?」

まどか「大丈夫ですよ…!」

まどか「ほむらちゃんなら…きっと…!」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…」

ほむか「…」

ほむら「立てる?保健室に行くわよ」

ほむか「…」

ほむら「ねえ…」

ほむか「…くない」

ほむら「え?」

ほむか「動きたくない…」

ほむら「でも…!」

ほむか「何もしたくない…」

ほむら「ほむか!」

ほむか「嫌だ…全部嫌だ…」

ほむら「…!」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…」

ほむら「…今日は早退ね」

ほむら「先生には行っておくから帰ろう?」

ほむか「…」

ほむら「ねえ…ほむか…」

ほむか「…」

ほむか「…」フラッ

ほむら「…帰ろう?」

ほむか「…」コクッ

ほむら「ほら、手を繋いで…!」

ほむか「…」ギュッ

ほむら「ゆっくりでいいから…」

ほむか「…」



マミ「やっぱり心配だわ…今からでも遅くない…」

マミ「ほむかちゃんの所に!」

まどか「…なら、私もついていきます」

マミ「ええ…!」

マミ「謝らなきゃ…ほむかちゃんに…!」

まどか「謝る…」

まどか(ほむらちゃん、ほむかちゃん…仲直りはできたよね…?)

ほむら「あら…?」

ほむか「…」

まどか「ほむらちゃん…ほむかちゃん!」

マミ「ほむかちゃん…!」

ほむら「まどか、マミ…」


ほむか「…」

マミ「ほ、ほむかちゃん…!」

マミ「大丈夫だった?殴られなかった?」

ほむか「…!」

マミ「その…私のせいで…」

ほむか「…」

マミ「ほむかちゃん…ごめんなさい…!」

ほむか「…」

マミ「…」

マミ「ほむかちゃん…?」

マミ「その…許してなんて言わないけど…」

ほむか「…」

まどか「…?」

マミ「あの…」

ほむか「…ごめんなさい」

マミ「え…?」

ほむか「マミさんと…話したくありません…」

マミ「えっ?」

ほむか「…」

マミ「えっ…あ…?」

まどか「ほむかちゃん…?」

ほむか「…」スタスタ

マミ「あの…」

ほむら「…マミ、今は…仕方がないわ」

マミ「え…?」

ほむら「ごめんなさい」スタスタ

まどか「…?」

マミ「そんな…」

ほむか「…」

ほむら「ここで待ってて、帰る準備してくるから」

教室

ガラッ

ほむら「…」

和子「!」

さやか「ん?」

杏子「ほむらだけ?」

和子「…ほむらさん、ほむかさんのことは聞いたわ」

和子「早退するのよね?」

ほむら「はい」

和子「…家でゆっくりしていて?」

和子「明日も休んで構わないから…」

ほむら「ありがとうございます」

ほむら「…」ガサゴソ

ほむら「さようなら」

和子「気をつけてね?」

ほむら「はい」

さやか「え…?」

杏子「早退…まあ当然か…」

ほむら「お待たせ」

ほむか「…」

ほむら「帰ろう?」

ほむか「…」コクッ

まどか「あ…ほむらちゃん、ほむかちゃん…」

ほむら「まどか…」

まどか「早退…するの?」

ほむら「ええ…」

まどか「えと…ほむかちゃん、大丈夫なんだよね?」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「わからないわ」

まどか「え…」

ほむら「私も…何をされたのかわからない」

ほむら「でも、私が側にいなきゃ駄目だから」

まどか「そう…なんだ…」

ほむら「まどか…マミにはあまり気にしないでおくように言っておいて」

ほむら「あれは本音じゃないだろうし…」

まどか「うん…わかったよ」

ほむら「ありがとう…私たちは帰るから」

まどか「気を付けて帰ってね?」

ほむら「ええ」

まどか「私たちも学校が終わったら会いにいくから…!」

ほむら「…ありがとう」

まどか「うん!」

ほむか「来ないで」

ほむら「!」

まどか「えっ」

ほむか「誰とも会いたくないから…」

まどか「…」

ほむら「…まどか」

まどか「うん…わかった」

ほむら「ごめん…」

まどか「いいよ…き、気を付けてね?」

ほむら「ええ…帰ろう?」

ほむか「…」コクッ

ほむか「…」スタスタ

ほむら「ほむか…こ、今晩のおかずは何が良い?」

ほむら「私…頑張るから…!」

ほむか「…いらない」

ほむら「そ、そう…でも何か食べないと…!」

ほむか「…いいよ、私が作るから」

ほむか「…それにお姉ちゃんは作れないでしょ?」

ほむら「それは…そうだけど…」

ほむか「…」

ほむら「…」

ほむら「ほむか…」

ほむか「…あまり話したくない…」

ほむら「…ごめん」

ほむか「…」

ほむホーム

ほむら「ただいま」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…着替えないと…」

ほむか「…」

ほむら「着替え、持ってくるから!」

ほむか「…」

ほむら「はい…!」

ほむら「着替えられる…?」

ほむか「…できるよ」

ほむら「そう…」

ほむか「…」

ほむら(目立った怪我はない…でも…痣が…)

ほむら(殴られた…?)

ほむら「…」

ほむか「…私、部屋に行くから」スタスタ

ほむら「…ええ」

ガチャン

ほむかルーム

ほむか「…」ポフッ

ほむか「ぅっ…うぅぅっ…」ウルウル

ほむか「うぁぁぁぁぁぁぁぁっ」ポロポロ

ほむか「なんで…なんで…私が…」

ほむか「ぐすっ…」

ほむか「ひどいよ…おかしいよ…」

ほむか「うぅぅぅぅ…」

ほむらルーム

ほむか「うぅぅぅぅ…」

ほむら「…泣いてるわね」

ほむら「私は…何もできないの…?」

ほむら「いえ…何かできるはずよ…!」

ほむら「…ほむかの部屋の鍵…さっき取っておいたわ」

ほむら「後で使わせてもらうから…悪く思わないで」

ほむら「私にはするべきことが…いっぱいあるんだから…!」

ほむら「また…ほむかと仲良く…仲直りしなきゃ!」

ほむら「今日は絶対に…!」

ほむかルーム

ほむか「もうやだ…」

ほむか「家でも学校でも嫌なことばっかり…」

ほむか「頭が痛いよ…」

ほむか「もう…ずっとこのまま…」

ほむか「眠ってたら…楽になるのかな…?」

ほむか「もう何もしたくない…」

ほむか「何も…」

「聞いた?」

「聞いた聞いた」

「え?何の話?」

「例のあいつら、暫く学校に来れないってさ」

「マジ?」

「うん、ついに…って感じだね」

「たぶん、マミちゃんが…」

「うん…マミ、昼休みからいないし…」

ガラッ

マミ「…」トボトボ

「マミちゃん!」

「巴さん、大丈夫だった?」

マミ「みんな…」

「マミ…あいつらに…?」

「ちょっと!それは…」

「あ…ごめん…」

マミ「…たしかにそうだけど、私は大丈夫よ」

「そうなの?よかった!」

「何かトイレで1時間以上苛められてた生徒がいるって聞いたから…」

「マミじゃなくてよかった…」

マミ「…」

マミ「私だったらよかったのに…」

「え…?」

「巴さん…何言ってるの?」

マミ「私ならいくらでも殴られたって構わないのに…!」

「えっ?どうしたの?マミちゃん!」

マミ「なんで…ほむかちゃんが…」

「ほむかちゃん…ってマミと仲の良い2年生よね?」

「うん、双子で有名だよね」

「もしかして…そのほむかって子が…?」

マミ「私のせいで…」

「うわぁ…」

「ひどいね…」

「あいつら…年下にまで手をだして…!」

「できれば二度と顔見たくないよね…」

「高校なら退学だよ…」

マミ「…」

「マミちゃん…」

「げ、元気だしなよ!もうあいつらは終わりだしさ!」

マミ「ほむかちゃん…」

「マミぃ…」

まどか「ほむかちゃん…」

さやか「まどか…私たちに何かできないかな?」

さやか「黙ってるなんて私にはできないよ…!」

杏子「くそっ…私がもっと早く行ってりゃ…」

まどか「ほむかちゃん…何されてたの?」

杏子「…詳しくは言わないけど…酷かったよ、あれは…」

杏子「あんなやつらの言いなりになって…!」

まどか「私たちにできることは…あるよ…!」

さやか「なに?」

まどか「まだ…わかんないけど、絶対にあるよ!」

杏子「そうだな…!」

さやか「…うん、まどかの言う通りだね」

まどか「考えようよ!私たちにできること…!」

まどか「私たちにしかできないことを!」

コンコン

ほむら「ほむか、起きてる?」

ほむら「…」

ほむら「入るわよ?」

ガチャッ

ほむら「…」

ほむか「すぅ…すぅ…」

ほむら「眠って…るのね」

ほむら「…涙で顔がぐしゃぐしゃじゃない…」

ほむら「…私にできることは…」

ほむか「ん…」パチッ

ほむか「眠ってたんだ…」

ほむか「はぁ…起きなきゃよかった…」

ほむか「…あれ?」

ほむか「お姉ちゃん…?」

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむか「なんで私の部屋に…?」

ほむら「ん…」

ほむら「ほむか、おはよう」

ほむか「お姉ちゃん…なんでここにいるの?」

ほむら「ん?どうしたの?」

ほむか「だからなんでここに…一人でいたいのに…」

ほむら「…?」

ほむら「あっ、お腹が空いたのね?」

ほむか「えっ?」

ほむら「待っててね、今からごはん持ってくるから」

ほむか「ちょっと…なんで…?」

ほむか「お姉ちゃん…?」

ほむら「おまたせ!」

ほむか「え…?」

ほむら「どうしたの?食べないの?」

ほむか「いや…なにこれ…お菓子…?」

ほむら「おかしいわね…」

ほむか「お姉ちゃん…?変だよ…?」

ほむら「いつもこれ食べてるのに…」

ほむら「いつも食べてるキャットフードなのに…」

ほむか「え…?」

ほむら「お腹空いてないのかしら…?」

ほむか「なに…言ってるの…?」

ほむら「ほむか、おいで」

ほむか「え…?あれ…?」

ほむか「お姉ちゃん…大きくなって…?」

ほむか「違う…私が…?」

ほむら「ほら、おいで」

ほむか「私の体が…ね、猫に…?」

ほむか「うそでしょ…?」

「だから言ったじゃん」

ほむか「え…」

「あんたは猫」

「人間じゃないってさ」

ほむら「私のペットだってさ」

ほむか「いやぁぁぁぁぁっ!」

ほむか「はっ…?」

ほむら「ほむか…」ナデナデ

ほむか「お、お姉ちゃん…?」

ほむら「ほむか…ごめんね…?」

ほむか「…」

ほむら「私ね、どうすれば、ほむかを慰めれるか…」

ほむら「どうやって助けようかって…考えたんだ」

ほむら「でも、結局わからなかった…」

ほむか「…」

ほむら「でも…ほむかの側にいることはできるから…」

ほむら「もう二度と喧嘩なんてしなくない…仲良くしてたいから…」

ほむか「…」

ほむら「だからお願い…ほむかの側にいさせて?」

ほむか「…と」

ほむら「え?」

ほむか「ずっと…側にいてくれるの?」

ほむら「…ええ」

ほむら「ずっとよ…!」

ほむか「ありがとう…!」

ほむら「ふふっ」

ほむか「でもね…やっぱり私…」

ほむら「?」

ほむか「何も食べたくない…」

ほむら「…!」

ほむか「何もしたくない…」

ほむか「…疲れたの」

ほむら「ほむか…」

ほむか「だから…だからね、お姉ちゃん…」

ほむら「…」

ほむか「今日はずっと…私の側にいて…」

ほむら「!」

ほむか「お願い…」

ほむら「…もちろんよ、言われなくてもそうするつもりだったわ」

ほむか「…ありがと」

ほむか「もう涙もでないや…」

ほむら「…」

ほむか「私…壊れちゃうかと思ったよ…」

ほむら「ほむか…」

ほむか「大好きなお姉ちゃんと喧嘩して…無視して…」

ほむか「マミさんも助けられないで…いじめられて…」

ほむら「…」

ほむか「叩かれて…」

ほむか「動物扱いされて…」

ほむら「…!?」

ほむか「あの時お姉ちゃんが来てくれなかったら私…」

ほむか「ほんとに動物になってたかもしれない…」

ほむら「ほむか…!」

ほむか「心が…折れそうだったよ…」

ほむか「何もかもが嫌になって…」

ほむか「今だって…すごく頭が痛い…」

ほむか「怖い…痛い…」

ほむか「もう嫌…嫌なの…」

ほむら「ほむか…」ダキッ

ほむか「助けてよ…お姉ちゃん…」ギュッ

ほむら「私は…ほむかを傷つけた…」

ほむら「ほむかを助けることもできなかった…」

ほむら「私は何もできなかった…」

ほむか「お姉ちゃん…」

ほむら「私…夢でね、ほむかに、まどかに…みんなに…」

ほむら「姉失格だって…自分の事しか考えない人間だって…」

ほむら「そう言われたの…」

ほむか「…」

ほむら「ほんとに私は…姉らしいこと何一つしないで…」

ほむら「全部ほむかに押し付けてた…」

ほむら「ほむか…」

ほむら「結局悪いのは私なのに…」

ほむら「あなたのせいにして…被害者面して…」

ほむか「…」

ほむら「私は…姉らしくないよね…」

ほむか「…」

ほむか「うん」

ほむら「…!」

ほむら「そう…よね…」

ほむか「…」

ほむら「そして…姉失格だよね…?」

ほむか「ううん…」

ほむか「お姉ちゃんは…姉らしくないけど…それでも…」

ほむか「お姉ちゃんは…」

ほむか「暁美ほむらは…」

ほむか「私の大切なお姉ちゃんだから…」

ほむら「!」

ほむか「私はお姉ちゃんが大好きだから…!」

ほむら「ほむか…!」

ほむか「だから…姉失格なわけないよ…!」

ほむら「ありがとう…」ポロポロ

ほむか「ふふっ…なんで泣いてるの?」

ほむら「あれ…?」ポロポロ

ほむか「ほんと…姉らしくないんだから…」

ほむら「ふふっ、そうね…」

ほむか「生まれてくるのが数秒早ければ私が姉だったのに…」

ほむら「その方がよかった…?」

ほむか「ううん」

ほむか「私は…お姉ちゃんが好きだから…!」

ほむら「…!」

ほむら「…えへへ」

ほむか「ねえ、お姉ちゃん」

ほむら「ん?」

ほむか「今日はこのまま一緒に寝ようよ」

ほむら「…そういうところは妹なのよね」

ほむか「えへへ」

ほむら「いいわ、今日は一緒に寝ようか」

ほむか「ありがとう」

ほむか「ほら…こっちにきて?」

ほむら「はいはい」

ほむか「えへへ」

ほむら「こうして一緒に寝るのはいついらいかしら…」

ほむか「そうだね…よく思い出せないや」

ほむか「でも、嬉しかったことは覚えてるよ」

ほむら「私もよ」

ほむか「この気持ちは私たちにしかわからないね」

ほむら「そうね」

ほむか「鹿目さんにもわからないかな?」

ほむら「…まどかでも、わからないわ」

ほむか「そっか…えへへ」

ほむら「ほむか…」

ほむか「なあに?」

ほむら「昨日はごめんね…」

ほむか「ううん、私だって…」

ほむら「…ありがとう」

ほむか「こうしてお姉ちゃんと一緒にいれれば…私は大丈夫だよ」

ほむか「さっきまで…あんなに頭が痛かったのに…」

ほむか「今はもう痛くないもん」

ほむら「…よかった」

ほむか「お姉ちゃんが助けてくれたからだよ」

ほむら「私も…少しは役にたてたのね」

ほむか「少しじゃないよ」

ほむら「…そう」

ほむか「お姉ちゃん…眠くなってきちゃった」

ほむら「私もよ…」

ほむら「寝不足だったんだから…」

ほむか「私もだよ…」

ほむら「そうね…」

ほむか「うん…」

ほむホーム前

まどか「…ついたね」

さやか「結局これしか思い浮かばなかったし…」

杏子「仕方ないさ…とにかく私たちはできることを、やりきるしかないんだ」

マミ「ほむかちゃん…」

まどか「大丈夫ですよ、マミさん…」

まどか「ほむらちゃんの言う通り…あの時は仕方がなかったんですよ」

マミ「うん…」

まどか「だから、ほむかちゃんに…」

マミ「許してくれなくてもいい…」

マミ「でも、ちゃんと謝りたいから…!」

まどか「…とにかく、会わないと」

さやか「よし、行こうか」

杏子「ああ」

まどか「押すね…」

ピンポーン

まどか「…」

さやか「…いない?」

杏子「いや…居留守か?」

マミ「ほむかちゃん…」

まどか「まって…ドアが開いてるよ」

さやか「ってことは…」

杏子「やっぱりいるな」

まどか「うん…!」

さやか「どうする?入る?」

まどか「うん…!」

杏子「初めからそのつもりだったしな」

マミ「…」

まどか「…お邪魔します」

まどか(朝とおんなじだ…!)

さやか「…静かだね」

杏子「いないのか…?」

マミ「…」

まどか「私ね、朝も今とおなじように勝手に入ったんだ」

さやか「え?そうなの?」

まどか「うん…やっぱり今とおなじように静かで」

まどか「誰もいないかと思ったけど…」

杏子「…寝てたのか」

まどか「うん」

まどか「だから…もしかしたら今も寝てるのかも…」

マミ「でも…まだ夕方よ?」

さやか「2人とも寝不足みたいだったし…」

マミ「眠ってるのなら起こしちゃ悪いわ…」

まどか「…」

杏子「まどか、どうするんだ?」

まどか「朝…ほむらちゃんは泣きながら眠ってたんだ」

まどか「きっと、ほむかちゃんも…」

まどか「もしかしたら…今も2人は泣いてるのかも」

まどか「だから…私は行くよ」

さやか「…そっか、なら私も」

杏子「私もだ」

マミ「大丈夫かしら…」

ほむらルーム前

コンコン

まどか「ほむらちゃん、まどかだよ」

まどか「…」

さやか「返事がないね」

まどか「…入るね?」

ガチャッ

まどか「あれ?」

杏子「いないじゃん…」

さやか「でも他の部屋にもいなかったよね?」

マミ「後はほむかちゃんの部屋だけね」

まどか「なら…ほむかちゃんはいるのかな?」

杏子「ほむら…まさかまた一人で出歩いてるんじゃ…」

>>584

奴は作者に愛されたssに必ず現れる天使のようなものだ
気にせず書け

マミ「一緒にいるんじゃ…?」

さやか「とにかく入ってみようよ」

杏子「そうだな」

まどか「うん!」

ほむかルーム前

コンコン

まどか「ほむかちゃん…あの…まどかだよ」

まどか「ごめんね?来ちゃった…」

まどか「ほむかちゃん…?」

さやか「いない?」

杏子「でも、もうここしかないぞ?」

マミ「…」

杏子「まあ、入ってみるしかないな」

さやか「そうだね」

まどか「ごめんね…入るよ?」

ガチャッ

まどか「!」

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむか「すぅ…すぅ…」

まどか「ほむらちゃん…ほむかちゃん…」

さやか「2人ともいた…ってか寝てるし」

杏子「仲直りできたんだな…!」

マミ「大丈夫だったのね?」

まどか「うん…2人とも泣いてないよ」

まどか「笑ってる」

杏子「…帰るか」

さやか「そうだね」

マミ「…ええ」

まどか「私たちは邪魔だね」ウェヒヒ

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむか「すぅ…すぅ…」

まどか「やっぱり…私が入れない世界があるんだね」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん、ほむかちゃん」

バタン

さやか「あの様子じゃ一件落着みたいだね!」

杏子「ああ、よかったよ」

まどか「てぃひひ!」

マミ「明日、謝らなくちゃ」

さやか「それにしてもよく起きなかったね」

杏子「ほむらはともかく、ほむかも起きなかったしな」

まどか「当然かもしれないね!」

まどか「だって、ほむかちゃんはほむらちゃんの妹だから!」ウェヒヒ

すみません、ちょっと休憩を…

二人のほむほむが寝てるのを想像したら萌え禿げた

まどかの笑い方が・・・きもい・・・

これは裏があるで

>>610

ハゲは元々だろ
ほむほむの所為にしてんじゃねーよハゲ

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむら「ん…」ゴロン

ほむら「ん…?」パチッ

ほむか「すぅ…すぅ…」

ほむら「ほむか…」

ほむら「…今は何時かしら?」

ほむら「9時前…か」

ほむか「すぅ…すぅ…」

ほむら「…私が先に起きるなんて珍しいこともあるわね」クスッ

ほむら「ああは言ったけど、食べるものは食べないと駄目よね」

ほむか「ん…」ゴロン

ほむら「ほむかは…起こすのは悪いし」

ほむら「今日こそは私がつくって見せるわ!」

ほむら「昨日のリベンジよ…!」

ほむら「何を作ろうかしら…」

ほむら「私でも作れる簡単なもの…」

ほむら「うーん…」

ほむら「…」

ほむら「ま、まずはご飯よ」

ほむら「えっと…ご飯は…炊けてないわね」

ほむら「ならご飯を作らないと」

ほむら「…たしか水で洗って…?」

ほむら「あれ…?」

ほむら「前にお母さんがやってるのを見たときは…」

ほむか「ん…」パチッ

ほむか「…お姉ちゃん…?」

ほむか「お姉ちゃん…どこ?」

ほむか「側にいてって…言ったのに…」

ほむか「お姉ちゃん…!」


ほむら「こ、これでいいのかしら…?」

ほむら「後は…」

ほむか「お姉ちゃん…!」

ほむら「ほむか…おはよう」

ほむか「お姉ちゃん…!」ダキッ

ほむら「えっ?」

ほむか「側にいてよ…」ギュッ

ほむら「…」

ほむら(ほむか…まだ…)

ほむか「お姉ちゃん…!」

ほむら「…わかったわ」

ほむら「今日はいっぱいお姉ちゃんに甘えなさい」

ほむか「…うんっ!」

ほむら「ふふっ」

ほむか「えへへ、お姉ちゃん!」

ほむか「妹らしく甘えるから、お姉ちゃんは姉らしくしてよ!」

ほむら「…わかったわ」

ほむか「えへへ!」

ほむら「それで…何をするの?」

ほむか「うーん…」

ほむら「…考えてないの?」

ほむか「えへへ…」

ほむら「もう…」クスッ

ほむか「お姉ちゃんに甘えることができれば何でもいいよ」

ほむか「私…やっぱりおかしくなっちゃったのかな?」

ほむら「えっ」

ほむか「お姉ちゃんと一緒にいるだけで嬉しいんだ」

ほむか「一昨日までは…一緒にいるのが当たり前だったからなのかな」

ほむか「昨日は寂しくてしかたがなかったから…」

ほむら「…」

ほむか「だから、また一緒にお姉ちゃんといれて、本当に嬉しいの」

ほむら「私も…昨日はすごく寂しかったわ」

ほむか「…鹿目さんの家にいたなら寂しくなかったでしょ?」

ほむら「あっ…それは…」

ほむか「私はずっと家でお姉ちゃんを待ってたのに…」

ほむら「ご、ごめんね」

ほむか「思い出したらイライラしてきた…」

ほむら「ほ、ほむか…」

ほむか「やっぱ甘えるのはいいや…」

ほむら「えっ…ほむかぁ…」オロオロ

ほむか「ふんっ」プイッ

ほむら「え…うそよね…?」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…ねえ…」

ほむら「ちょっと…!」

ほむか「…」

ほむら「な、仲直りできたのに…」

ほむら「そんなぁ…」

ほむか「…」ニヤニヤ

ほむら「うぅっ…」

ほむか「お姉ちゃんっ!」ダキッ

ほむら「あっ?」

ほむか「えへへ…うそだよっ」

ほむら「な…なによ…もう…」ホッ

ほむら「びっくりしたわ…」

ほむか「これでお相子だよ?」

ほむら「…仕方ないわね」クスッ

ほむか「えへへ」

ほむら「ふぅ…」

ほむら「何する?お腹空いてない?」

ほむか「うん…空いてる…かな?」

ほむら「でも何も食べたくないんでしょ?」ニヤッ

ほむか「それはぁ…」

ほむら「じゃあ今日は2人とも抜きにする?」

ほむか「えっ?嫌だよ!」

ほむら「じゃあどうするの?」

ほむか「…私がつくるよ!」

ほむか「お姉ちゃんじゃ危なっかしいしね」

ほむら「むっ」

ほむか「お姉ちゃんは今度鹿目さんと料理の練習するんでしょ?」

ほむら「…ええ」

ほむか「ならその練習の練習をしなきゃね」

ほむら「えっ?」

ほむか「鹿目さんに恥ずかしいところ見られたくないでしょ?」

ほむら「…そうね」

ほむか「仕方ないから私が教えてあげるよ」

ほむら「ありがとう…!」

ほむか「別にお姉ちゃんのためじゃないんだからね?」

ほむか「友達に姉の恥ずかしいところを見られたくないからだからね?」

ほむら「ふふっ、何で棒読みなのよ」

ほむか「えへへ…私にこのキャラは難しいや」

ほむか「アニメのまねだよ?」

ほむら「やっぱりね」

ほむか「じゃあ練習する?しない?」

ほむら「お願いするわ」

ほむか「任せといて!」

ほむか「まずお姉ちゃんは料理自体ほとんど経験ないんでしょ?」

ほむら「…うん」

ほむか「なら最初は簡単な料理から作ろうよ」

ほむら「例えば?」

ほむか「んー、おにぎり?」

ほむら「さすがにそれくらい作れるわよ!」

ほむか「じゃあサンドイッチ?」

ほむら「サンドイッチ…」

ほむら「パンに挟むだけでしょ?それくらいできるわ」

ほむか「じゃあ作ってみてよ」

ほむら「ええ…!」

ほむか「そうね…タマゴ、ハム、レタス、トマト、チーズ」

ほむか「これを使って作ってよ」

ほむら「わかったわ…簡単よ!」

ほむか「私は見てるから」

1時間後

ほむか「…」

ほむら「で、できた」

ほむか「うーん…」

ほむか「タマゴはまぁ仕方ないとして…」

ほむか「なんでトマトがこんなぐしゃぐしゃなの?」

ほむか「モスバーガーのはしっこのアレみたいになってるよ?」

ほむら「上手く切れなくて…」

ほむか「パンも切り方が…なんか…」

ほむか「…包丁の使い方から教えないとね?」

ほむら「…お願い」

ほむか「今のままじゃさすがの鹿目さんも呆れると思うよ?」

ほむら「それは不味いわ…!」

ほむか「…今日から毎日お姉ちゃんは私の料理を手伝うこと」

ほむか「わかった?あなたのためよ?」

ほむら「…うん」

ほむか「今日は仕方ないわ…それを食べるわよ」

ほむら「…うん」

ほむか「そう、ならほむらは準備しといて?」

ほむか「私はスープでも作っておくわ」

ほむら「…あれ?」

ほむら「ねえ…」

ほむか「なにかしら?」ファサッ

ほむら「恥ずかしいから私のまねはやめて欲しいんだけど…」

ほむか「やっぱり恥ずかしいの?」

ほむら「うん…」

ほむか「じゃあやめてあげる!」

ほむら「…ありがとう」

ほむら(今のほむか…調子くるわね…)

ほむか「お姉ちゃん、飲み物もだしてて?」

ほむら「わかったわ」

ほむか「サラダも作ろうかな?」

ほむか「ちょっと待っててね?」

ほむら「ええ」

ほむら(妙に元気あるわね…無理してるのかしら…?)

ほむら(でも…元気になってくれて…本当によかった…)

ほむか「おまたせ」

ほむか「それじゃ、食べようよ?」

ほむら「うん」

ほむか「いただきます!」

ほむら「いただきます」

ほむか「お姉ちゃんはとにかく簡単な料理を1つづつ覚えていかないとね」ホムホム

ほむら「そうね…流石に今の私は…」ホムホム

ほむら「…大丈夫かしら…」

ほむか「大丈夫だよ!」

ほむか「私が一緒に料理の練習するんだから!」

ほむら「…頼もしい妹ね」

ほむか「えへへ」

ほむら「頑張らないとね」

ほむか「うんっ」

ほむか「明日は…パスタ作ろっか?」

ほむら「パスタ…」

ほむか「茹でるだけだし、簡単だよ?」

ほむら「そう…それなら」

ほむか「でも火には気を付けてね?」

ほむら「大丈夫よ」

ほむか「でも昨日は…」

ほむら「あ、あれは慌ててたから…!」

ほむか「ふふ、そっか」

ほむら「ごちそうさまでした」

ほむか「ごちそうさまでした!」
ほむら「お風呂入る?」

ほむか「うん、準備してくるね?」

ほむら「私がしようか?」

ほむか「ううん、いいよ私がするから」

ほむら「そう、ありがとう」

ほむか「待っててね」

ほむか「はぁ…」

ほむか「大丈夫…だよね…?」

ほむか「疲れたよ…」

ほむか「いつも通りにやりたくてもできない…」

ほむか「でも、明るくしないと…お姉ちゃん心配するし…」

ほむか「学校も…明日は行きたくないな…」

ほむか「まだ…怖いよ…」

ほむら「…」

ほむら「やっぱり変だわ…」

ほむら「元気になってるけど…」

ほむら「いつもと違う…」

ほむら「ほむか、無理してるわね…?」

ほむら「仕方のないことだけど…」

ほむら「無理は…してほしくないわ」

ほむら「私がほむかを支えなきゃ」

ほむか「準備できたよ!」

ほむら「ほむか…」

ほむか「どうする?お姉ちゃんが先に入る?」

ほむら「…」

ほむか「私は後でいいよ?」

ほむら「ねえ、ほむか」

ほむか「なに?」

ほむら「一緒に…入らない?」

ほむか「えっ?」

ほむら「一緒に入ることなんて今じゃあんまりないけど…」

ほむら「たまにはいいでしょ?」
ほむか「でも…」

ほむら「今日は私に甘えるんでしょ?」

ほむら「こんな機会滅多にないわよ?」

ほむか「お姉ちゃん…」

ほむら「どうする?」

ほむか「…」

ほむら「無理はしなくていいのよ?」

ほむか「…!」

ほむら「別々でも構わないけど…せっかくだから」

ほむか「…」

ほむか「仕方ないなぁ…お姉ちゃんがそこまで言うなら」

ほむか「…一緒に入ろっか!」

すみません、眠くなりました
とりあえずここまでです

>>607辺りで終わらせるか迷ったけど、まだ続けます

昼頃に終らせる予定です

9時ごろに再開予定ですので、保守お願いします

とりあえず乙



新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

保守ありがとうございました
再開します

ほむら「…ありがとう」

ほむか「…じゃあ私はちょっと準備しなきゃいけないから…」

ほむか「お姉ちゃんは先に入ってて?」

ほむら「…ええ」

ほむか「私もすぐに行くから」

ほむら「うん…お先に失礼するわね」

ほむか「うん」

チャポン

ほむら「ほむぅ…」

ほむら「…」

ほむら(ほむか…着替えの時に少し見えたけど…)

ほむら(痣…あったわね)

ほむら(他に怪我はないかしら…?)

ほむら(…とにかく、私がほむかを助けるんだから…!)

ほむか「…」

ほむか(お姉ちゃん…どうしたんだろ…?)

ほむか(一緒にお風呂に入ろうだなんて…)

ほむか(…私に気を使ってる?)

ほむか(でもお風呂くらい一人で…)

ほむか「…」

ほむか(考えても仕方ない…のかな)

ほむら「…」

ほむら(勢いで誘ったのはいいけど…)

ほむら(…何をすればいいのかしら?)

ほむら(…髪を洗ってあげる…とか?)

ほむら(…本人に聞くのが一番ね)

ほむか「お姉ちゃん、入るよ?」
ほむら「!」

ほむら「ええ」

ガララ

ほむか「お邪魔します…」

ほむら「!」

ほむか「!」

ほむら(タオル巻いて…)

ほむら(で、ても…当然よね…)

ほむか(お姉ちゃん何もつけないで…)

ほむか(いくら姉妹でも恥ずかしくないのかな…?)

ほむか「えへへ…やっぱり恥ずかしいな」

ほむら「そ、そうね…」

ほむら「…」

ほむか「…」

ほむか「も、もう洗い終わったの?」

ほむら「ま…まだよ」

ほむか「…そっか」

ほむら「…」

ほむか「…」

ほむら「…」ジィー

ほむか「…」ジィー

ほむら(それにしても…)

ほむか(相変わらず瓜二つだなぁ…)

ほむら(鏡を見ているみたい…)

ほむか(今の私たちって、見分けつかないんだろうな…)

ほむら(…似てほしくないところも)

ほむか(似てるし…)

ほむら「…ど、どうする?洗う?」

ほむか「あっ…私が先に洗うね?」

ほむら「うん…」

ほむか「それじゃ…」

ほむら「…ほむか」

ほむか「?」

ほむら「その…私が洗ってあげるわ」

ほむか「えっ」

ほむか「大丈夫だよっ…一人でできるから」

ほむら「…たまには私が洗ってあげたいの」

ほむか「…なんで?」

ほむら「なんとなく…よ」

ほむか「えぇ?」

ほむら「今日は私に甘えるのなら、そのくらいしないとね?」

ほむか「うーん…」

ほむら「だから…」

ほむか「じゃあ…お願いするね?」

ほむら「ええ!」

ほむら「ほむかはここに座って?」

ほむか「うん」

ほむら「シャワーかけるわよ?」

ほむか「うん」

ジャー

ほむら「こうするのって久しぶりね」

ほむか「そうだね…」

ほむか「一緒に入っても、洗ってもらったりはしてなかったし」

ほむら「…恥ずかしい?」

ほむか「ううん…ちょっとは恥ずかしいけど」

ほむか「嬉しい…かな?」

ほむか「もうお姉ちゃんに髪を洗ってもらうことなんて無いって思ってたから」

ほむら「そうよね…」

ほむか「でも、今こうやってしてもらってるから…」

ほむか「嬉しいよ…お姉ちゃん!」

ほむか「ありがとう」

ほむら「ふふ、どういたしまして」

ほむら「…痛くない?」

ほむか「うん、大丈夫だよ」

ほむら「そろそろ流すね?」

ほむか「うん」

ジャー

ほむか「ありがとう、お姉ちゃん」

ほむか「次は私がお姉ちゃんの髪を洗ってあげるよ」

ほむら「うん、お願いするわ」

ほむか「えへへ」

ほむか「じゃあいくよ?」

ほむら「…」

ほむか「お姉ちゃんの髪と私の髪…どっちが綺麗なのかな?」

ほむら「…ほむかじゃない?」

ほむか「私はお姉ちゃんだと思うよ」

ほむら「ふふっ、なら2人とも綺麗ってことでいいのかしら?」

ほむか「そうだね…!」

ほむら「私たち…そっくりだから」

ほむか「うん…こうして見ると、ほんとにそっくりだよね」

ほむら「ええ」

ほむか「ほら、鏡見て?」

ほむか「私とお姉ちゃんの見分けつくかな?」

ほむら「…つかないわね」

ほむか「だよね、普段も髪型くらいしか違わないから」

ほむら「少しは違うところあるはずなんだけど…」

ほむか「私たちにもわかんないね」

ほむら「そうだ…ねえ、ほむか」

ほむか「なに?」

ほむら「明日、私たちの髪型交換して学校に行かない?」

ほむら「何人気づくかしら?」

ほむか「…」

ほむら「ほむか?」

ほむか「学校…かぁ…」

ほむら「…行きたくない?」

ほむか「それは…」

ほむら「無理、しなくていいのよ…?」

ほむか「え…?」

ほむら「ほむか…無理してるでしょ?」

ほむか「…!」

ほむら「明るくしてたけど…私にはわかるわ」

ほむら「私に心配させないために元気なふり…してるでしょ?」

ほむか「…さすがお姉ちゃんだね」

ほむら「…」

ほむか「うん…ほんとは私…まだ怖いの」

ほむか「あの人たちがまた来たらどうしよう…」

ほむか「それに…マミさんに冷たくしちゃって…」

ほむか「マミさんに嫌われてたらどうしよう…」

ほむか「また虐められたらどうしようって…」

ほむか「そんなことばっかり考えてるの…」

ほむら「…」

ほむか「お姉ちゃん…見て」

ほむら「!」

ほむか「私…たくさん叩かれて…ううん、殴られてね?」

ほむか「最初は痛くなかったけど…どんどん激しくなって」

ほむか「今も…痛いの…」

ほむら「ほむか…」

ほむか「でも、お姉ちゃんが慰めてくれたから…」

ほむか「お姉ちゃんと仲直りできて嬉しかったから…元気になれたんだ」

ほむか「でもね…学校に行くのが怖いの…」

ほむか「嫌なの…」

ほむら「…」

ほむか「お姉ちゃん…お願い」

ほむか「明日も私と一緒に…私の側にいてよ…!」

ほむら「…!」

ほむか「お姉ちゃん…!」

ほむら「ほむか…」

ほむら「ほむかが望むなら…いくらでも側にいるわ」

ほむか「なら…!」

ほむら「でもね、本当に学校に行きたくないの?」

ほむか「えっ…」

ほむら「ずっと家に私と2人でいるだけで…」

ほむら「それで…ほむかは満足なの?」

ほむか「それは…」

ほむら「学校に…ほむかを心配してる人はたくさんいるわ」

ほむら「まどか、さやか、杏子、クラスのみんな…」

ほむか「…」

ほむら「そしてマミ…」

ほむか「…!」

ほむら「みんなが…ほむかを心配してる」

ほむら「ほむかに元気になってほしいと思ってる」

ほむか「…」

ほむら「ほむか…何も心配する必要はないわ」

ほむら「私が…みんながいるから…!」

ほむか「みんなが…」

ほむら「そうよ、ほむかには素敵な友達がいるじゃない」

ほむら「みんな、あなたのことが大好きなのよ」

ほむか「…」

ほむら「もちろん、私もね」

ほむか「お姉ちゃん…」

ほむら「本当に…学校に行きたくないのなら無理はさせないわ」

ほむら「でもね?私はほむかに笑っていてほしいの」

ほむか「…」

ほむら「私と2人でいることが…ほむかが本当に望むことなの?」

ほむら「みんなと一緒にいることが望むことじゃないの?」

ほむか「…」

ほむら「だから…」

ほむか「…やっぱりお姉ちゃんは…お姉ちゃんだね」

ほむら「え…」

ほむか「お姉ちゃんの言う通りだよ…ほんとはみんなと一緒にいたいよ」

ほむら「…」

ほむか「なんで私の気持ちがわかるの…?」

ほむか「お姉ちゃんだからなの…?」

ほむら「それは…違うわ」

ほむか「えっ…?」

ほむら「姉ならなんでも妹のことがわかるわけじゃないわ」

ほむか「なら…」

ほむら「ほむかが好きだからよ」
ほむか「…!」

ほむら「ほむかはかけがえのない大切な家族だから…!」

ほむら「私の好きな妹はほむかだけだから!」

ほむら「だから…!」

ほむか「…ふふっ」

ほむら「えっ」

ほむか「お姉ちゃん…言ってることがめちゃくちゃだよ?」

ほむら「そ、そうかしら…?」

ほむか「でも、お姉ちゃんの言いたいことはわかったよ」

ほむか「ありがとう、お姉ちゃん」

ほむか「私…がんばる」

ほむか「やっぱり…みんなに会いたい」

ほむか「マミさんにも謝らなきゃいけないし…」

ほむら「そうね…きっと許してくれるわ」

ほむか「うん…!」

ほむら「ふふっ」

ほむか「ねえ、お姉ちゃん…」

ほむら「なにかしら?」

ほむか「やっぱり…お姉ちゃんは姉らしくない…」

ほむか「なんてことはないよ…!」

ほむら「…!」

ほむか「今日も私を助けてくれて…慰めてくれて…」

ほむか「お姉ちゃんがいたから、私は…!」

ほむか「私のお姉ちゃんはお姉ちゃんだけだよ!」

ほむか「お姉ちゃん…大好き!」

ほむら「私も…ほむかが大好きよ!」

ほむら「大切な妹だもの…!」

ほむか「えへへ」

ほむら「ふふっ」

ほむか「…くしゅん!」

ほむら「…そろそろ上がろうか?」

ほむら「風邪をひいたら学校に行けないわ」

ほむか「えへへ…うん」

ほむらルーム

ほむら「今日は私の部屋で寝ようよ」

ほむか「うん、お姉ちゃんとならどこでもいいよ!」

ほむら「でも朝はうるさいわよ?」

ほむか「目覚まし時計たくさんあるもんね」

ほむか「でも、明日も私が起こしてあげるよ!」

ほむら「ありがとう…私はほむかの声を聞かないと起きないみたい」クスッ

ほむか「でも、夜更かしはだめだよ?」

ほむら「わかってるわよ」

ほむか「ならもう寝ようか?」

ほむら「そうね、電気を消すわ」

ほむか「うん」

カチッ

ほむか「お姉ちゃんはこっちね」

ほむら「ええ」

ほむか「お姉ちゃん…まだ日付変わってないよね?」

ほむら「ん…そうね、まだだわ」

ほむか「ならまだお姉ちゃんに甘えてもいい?」

ほむら「もちろん」

ほむか「えへへ…なら一つお願いきいてもらってもいい?」

ほむら「いいわよ?どんなお願い?」

ほむか「それはね?」

ほむか「またお姉ちゃんと一緒に寝たいな」

ほむら「…!」

ほむか「だってお姉ちゃん…あったかいから」

ほむら「…そろそろ冬も近いわね」

ほむか「え…うん」

ほむら「今より寒くなるわ…私もあったいものが欲しいわ」

ほむか「お姉ちゃん…!」

ほむら「ほむか…今も寒くない?」

ほむか「…うん、寒いね」

ほむら「ほむか」

ほむか「お姉ちゃん」

ほむか「こうすれば…寒くないね」ギュッ

ほむら「ええ…どんなに寒くてもへっちゃらよ!」ギュッ

ほむか「えへへ…」

ほむら「おやすみ、ほむか」

ほむか「おやすみ、お姉ちゃん」

チュンチュン

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむか「すぅ…すぅ…」

ピピピピ

ほむか「ん…!」ポチッ

ほむか「ふわっ…」

ほむか「んーっ」ノビ

ほむら「すぅ…すぅ…」

ほむか「えへへ」

ほむら「ん…」プニプニ

ほむか「お姉ちゃん、朝だよ!」

ほむら「んん…」

ほむか「ほら、起きて?」ユサユサ

ほむら「ん…」パチッ

ほむか「おはよう!」

ほむら「ふわっ…」

ほむら「んーっ」ノビ

ほむら「…おはよう」

ほむか「今日はちゃんと起きれたね」

ほむら「ほむかのおかげよ」クスッ

ほむか「そうだね」クスッ

ホムラチャン!デンワダヨ!ホムラチャン!デンワダヨ!

ほむか「あっ」

ほむら「まどかだわ」

ほむか「鹿目さんのモーニングコールだね!」

ほむら「ええ!」ピッ

ほむら「もしもし」

まどか『あっ、ほむらちゃん!起きられたんだね!』

ほむら「ええ、ほむかのおかげでね」

まどか『てぃひひ!仲直りできたんだね!』

ほむら「うん」

まどか『今日は学校来れるの?』

ほむら「行くわ」

まどか『ほむかちゃんは…?』

ほむら「大丈夫よ、2人とも学校に行くから」

まどか『そっかぁ!よかった!』

まどか『じゃあ後でほむらちゃんの家に行くね、一緒に行こうよ!』

ほむら「うん」

まどか『ならまた後でね、ばいばい!』

ほむら「ばいばい」ピッ

ほむら「学校…行けるわね?」

ほむか「うん…大丈夫だよ」

ほむか「だって友達が…お姉ちゃんがいてくれるもん」

ほむか「もう何も怖くないよ!」

ほむら「…そうね!」

ほむか「うんっ!」

ほむら「なら学校に行く準備しなきゃね」

ほむか「そうだね」

ほむら「準備できた?」

ほむか「できたよ!」

ほむら「なら後はまどかが来るのを待つだけね」

ほむか「うん」

ピンポーン

ほむか「あっ、来たね」

ほむら「ええ」

ガチャッ

ほむら「まどか、おはよう!」

ほむか「まどかちゃん、おはよう!」

まどか「おはよう!」

さやか「おっはよー!」

杏子「よっ」

マミ「…おはよう!」

ほむら「あれ…みんな…?」

ほむか「どうして…?」

まどか「てぃひひ!今日はみんな一緒に行こうよ!」

さやか「たまには悪くないでしょ?」

杏子「嫌とは言わせないぞ?」

マミ「ふふっ」

ほむか「みんな…!」

ほむら「…ほら、言った通り素敵な友達でしょ?」

ほむか「…うん!」

まどか「てぃひひ!」

さやか「そうだよ、私たちみんな仲良しだからね!」

杏子「へへっ!」

マミ「ほむかちゃん…!」

ほむか「マミさん…!」

マミ「その…昨日は私のせいで…」

マミ「ごめんなさい…私がいけないの」

ほむか「マミさん…」

マミ「許してとは言わないから…でも、謝りたかったから…」

ほむか「マミさん、謝るのは私の方ですよ」

マミ「えっ?」

ほむか「私…マミさんに八つ当たりして…」

ほむか「マミさん…!ごめんなさい…!」

マミ「そ、そんな…ほむかちゃんは悪くないわ!」

杏子「悪いのはあいつらだ、マミもほむかも悪くないよ」

さやか「うん、だから2人とも謝る必要なんてないって!」

まどか「そうだよ!」

マミ「なら…私のこと許してくれるの?」

ほむか「…当然ですよ、私こそ…」

マミ「ありがとう、ほむかちゃん!」

ほむか「…はい!」

ほむら「ね?これも言った通りでしょ?」

ほむか「うんっ!」

さやか「これで完全に一件落着かな?」

杏子「そうだな」

まどか「よかったよ…ほんとによかった…!」

マミ「ふふっ」

ほむら「ほむか、私たちは幸せね」

ほむか「うん…みんなが、こんな素敵な友達がいてくれるんだもん」

ほむら「私の…私たちの大切な友達ね!」

ほむか「うんっ!」

マミ「言いたいことをちゃんと伝えれば…良いことがあるわね」

まどか「そうですね!」

まどか「思っていることを…自分の気持ちを相手に素直に伝えるって」

まどか「良いことだと思いますよ」

マミ「うん…!」

さやか「自分の気持ちを相手に素直に伝える…か」

杏子「どうかした?」

さやか「杏子…」

杏子「ん?」

さやか「みんな、先に行っててくれない?」

マミ「えっ?」

さやか「私…杏子に言いたいこと…あるから!」

杏子「えっ?私に?」

さやか「…うん!」

ほむら「わかったわ」

ほむか「うん」

まどか「さやかちゃん、がんばってね!」

さやか「…うんっ!」

まどか「さやかちゃん、ついに勇気だしたんだね」

ほむら「そうみたいね」

マミ「大丈夫かな…?」

ほむか「大丈夫ですよ!」

ほむら「そうね…だってほら…」

まどか「ここからでもわかるね」

ほむか「2人とも笑ってるもん」

ほむら「ほむか、私…あなたに言いたいことが…」

ほむか「私もだよ、お姉ちゃん」

ほむら「ほむか…!」

ほむか「もう何回も言ったけど…」

ほむか「私ね?お姉ちゃんのこと…」

ほむら「…」

ほむか「お姉ちゃんのことがね…!」

ほむら「うん…!」

ほむか「大好き!」

ほむら「…ふふっ」

ほむか「聞こえなかったかな?」

ほむら「ううん…!」

ほむか「そっか…でももう一度言うね?」

ほむか「大好き!」

ほむら「私もよ…!」

ほむら「大好き!」

ほむか「えへへ!」

ほむら「だってほむかは…」

ほむら「私の大切な妹だから…!」

おわり

もう完全にネタぎれでグダグダになりました
長編なのにこんなラストになって申し訳ない

見ての通り1~3作目と4~5作目はほぼ別SSなので、一応3作目のラストが本編で
4~5作目はおまけ程度に思ってもらえると幸いです

次回予告

次の予定は

ほむら「ほむほむファンタジー」

まどか「鹿目まどかです、よろしくお願いします」

さやか「佐倉さやか!」

まみ「けーき?」

マミ「ほむらちゃん!」

のどれかを明日書く予定です

江戸はまだ

現在
ほむら「時を越えて」の14日から毎日SS書くこと17日目です
ここまできたら31日目指しますよ

ほむかは速報で立てるかもしれません
今のところ未定
書くなら喧嘩もバトルも虐めもないほのぼの系で

まどほむはこれの前に書いたSSで満足してたから、こんかいは
ほむほむでやってみた

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