ギャル「最近寒いから部屋あがらせろ」 オタク「!?」(207)

ギャル「なんか問題あるの?」

オタク「…ナイデスケド…」

ギャル「ワンピみたいし」

オタク「ワンピは空島がピークでそれ以降は糞展開な上、拙者的な見解をいえb」

ギャル「みたいっていってんじゃん」

オタク「全巻あります」

オタク「あの、学校はどうしたんですか」

ギャル「だるいからサボる」

オタク「……」

ギャル「なに、ダメなの?」

オタク「ソウイウワケジャナイデスケド…」

ギャル「あ、こーひーぎゅうにゅう買ってく」

オタク「では拙者も久々のコーヒー牛乳心して飲みますかな!」

ギャル「じゃ私の分も買って」

オタク「喜んでー」

ガチャ ドタドタ

ギャル「寒い~コタツつけて~」

オタク「はいはい」 カチッ

ギャル「……」 ブルッ

オタク「トイレでございますか?」

ギャル「サイテー、少し黙れデブ」

オタク「はいはい」

ギャル「…ね、少しは部屋片付けないの?」

オタク「拙者のメイドが休職中でして…」

ギャル「キモ」

ギャル「拙者って自分のこというのやめたら?」

オタク「キャラを崩すのは自分を殺すことと同義であります」キリッ

ギャル「難しいこといってもかっこよくないよ」

オタク「今日もツンが冴えてますな、ギャル殿」

ギャル「……」

オタク「いつもの放置プレイでありますね、アリガトゴザイマース」

ギャル「……」ブルッ

オタク「お手洗いでございますか?」

ギャル「寒いの!」

オタク「今日はバイトがありますので、我が家18時で退室となります」

ギャル「うん」 ペラッ

オタク「今何巻でございますか?」

ギャル「んー8巻」

オタク「ああ、その巻は割りと人気のある巻でしてサンジがゼフに頭を下げる所は感無」

ギャル「うるさいよ!」

オタク「今までクソお世話になりましたぁああー」

ギャル「うるさいってw ばか」

オタク「ギャル殿ご飯は食べていきますか?」

ギャル「いらない、お菓子食べたい」

オタク「きのこの山ならありますぞ」

ギャル「たけのこの里の方がよかったのに」

オタク「オウフwwギャル殿そんな事を口にしたら戦争が始まってしまいますぞ」

ギャル「あー、めんどくさくなりそうだからきのこでいいや」

オタク「敵にすぐ寝返るなんてなんてビッチでありますか!」

  バシッ

オタク「たけのこの里ダースで次回買っておきます」

ギャル「うん」

ピロロ~ン♪

ギャル「……は~い」 

ギャル「…ん~お腹痛くて、知り合いんとこ」

ギャル「今から行くの?ん~…」

オタク「……」ムズムズ

ギャル「ん~、やっぱお腹痛いし今日はパス」

ギャル「ごめんって、うん、は~い」 ピッ パタン

オタク「…ぶえぇっくしゅ!!」

ギャル「!!」ビクッ

ギャル「びっくりした」

オタク「面目ない、音出さないよう我慢しておりましたので」

ギャル「……」

ギャル「ね、迷惑なの」

オタク「はい?」

ギャル「あたしがいて」

オタク「迷惑ではありませんよ、非現実感は抜けませんが」

ギャル「は?非現実感?」

オタク「なんといいますか、それ中心に世界は回り巡っていくといいますか」

ギャル「わがままってこと?」

オタク「好きで自ら回らせて頂いてるのでわがままとは思っておりませぬ」

ギャル「よくわかんない」

オタク「そのままでいいって事です」

ギャル「うん」

オタク「では拙者バイトに行く準備してまいります」

ギャル「あーも~そんな時間か」 パタン

オタク「まだ30分ほどお時間ありますよ、漫画いいんですか」

ギャル「うん、次読む分」

オタク「……もしよろしければ全巻貸しますよ、拙者は読まないですし」

ギャル「……いい」

オタク「遠慮は無用ですぞ、拙者のバイトで途中までになってしまいますし」

ギャル「いいってば、うるさい、ムカつく」

オタク「これはすみません」

ギャル「うん」

オタク「忘れ物はありませんか」

ゴソゴソ

ギャル「ん~大丈夫」

オタク「では退室お願いします」

ギャル「うん」

ギャル「…あったかそうだね、その格好」

オタク「毎年お世話になってる上着です」 バタン カチャ

オタク「ギャル殿は相変わらず寒そうですな」

ギャル「うざい、変な目でみんな」

オタク「風邪引かないよう気をつけて下さい」

ギャル「…うん」

オタク「では拙者はこのまま現場に向かいます」

オタク「ギャル殿は気をつけてお帰り下さい」

ギャル「また部屋にいくから」

オタク「…イイデスケド」

ギャル「嫌なの」

オタク「いいえ」

ギャル「……」

オタク「……」

ギャル「次こーひーぎゅうにゅう私買うから」

オタク「え?」

ギャル「じゃあね」

デッテレレレー♪

オタク「はい拙者でございます」

ギャル『「…今日雪降った』

オタク「そうでございま」

ギャル『寒いから、部屋あがらせろ』

オタク「申し訳ないギャル殿、本日我が家休館日でございます…」

ギャル『…用事あるの』

オタク「用事っていうほどのものではないのですが人が来るもので」

ギャル『人?あんたんちに?…ふーん』

オタク「明日でよければ空いており」

ギャル『いい』

ギャル『……わかった』

プツッ ツーツー

オタク「……」

オタク「……」

オタク『(ギャル殿から2週間一切連絡がないでござる)』

オタク『(まさかの親フラグとはさすがに年上の威厳を損ねるので言えなかったが…)』

オタク『(なにかあったのではなかろうか)』
   
オタク『(単に拙者なんぞがギャル殿の申し出を断った事で嫌われてしまったかもわからんな)』

オタク『(…普通の生活に戻るだけであります)』

オタク『(自分中心の生活に…)』


次の日

デッテレレレー♪

オタク「!! アワワワしぇ拙者、拙者でござい!!」

ギャル『ございって…キモ』

オタク「ア、スミマセン、あ、げ、元気でございましたか」

ギャル『……うん』

ギャル『うそ。あんまり元気じゃなかった』

オタク「なにかあったのでございますか?」

ギャル『…ね、寒い』

オタク「そうですな、もう雪が少し積もっておりますし」

ギャル『寒いんだってば』

オタク「…?……カイロ欲しいでありますか」

ギャル『……』

オタク「……」

ギャル『こーひーぎゅーにゅー買ってあげよっか』

オタク「え?…あ!! アワワアニューロン!ありがとございます!」

オタク「拙者の部屋汚いですがよければギャル殿、暖取りにきませんか」

ギャル「・・・よー」

オタク「久しぶりであります…(ギャル殿前より痩せた…?)」

ギャル「なにその顔、キモ」

オタク「これはひどい、生まれつきの仏顔に対して!断固抗議すr」

ギャル「元気だったの?そっちは」

オタク「はい、お陰様で…あの、ギャル殿は少し痩せませた?」

ギャル「…とりあえずこーひーぎゅーにゅーかって来たから、部屋あげろ」

オタク「あ、ソウデスナ、はいはい」

ガチャ ドタドタ

ギャル「っ・・・汚なっ!なにこれ、あんたなにこれ」

オタク「二回も言わんでも!そ、それはしょうがないでござる、ギャル殿がまた部屋にくるとは思いませんで…」

ギャル「……」

オタク「来てもらえて、高揚しておりますよ」チラッ

ギャル「…うわぁ…AVは三次元とかきっも」

オタク「おっっふうう!!??」 バッ

ギャル「しかも女子高生物とかさあ…」 ニヤニヤ

ギャル「『制服フェチに舐められて悶絶っ!』とか…」 ニヤニヤ

オタク「いやしかし違うのでござる!こ、これはギャル殿みたいなギャルではなく地味な感じの」

ギャル「……」 バシッ

オタク「制服フェチです」

ギャル「こたつ、つけて」

オタク「はい」

ギャル「……」ブルッ

オタク「風邪引いてるのでありますか?」

ギャル「…トイレ行きたくなっただけ」

オタク「……」テレッ

ギャル「なんであんたが照れてんの、ばか」

オタク「ああ、そういえばギャル殿に…」ヨッコラセ ノッコノッコ

オタク「これ、たけのこの里であります!ドンキーで大人買い、オタク買いしましたぞ」 ドサッ

ギャル「……」

オタク「まだ足りませんでしたか、それともやはりきのこの山の魅力に目覚め」

ギャル「…こんなにおんなじの買うとか」

オタク「それも考えましたけど、じゃあ違うものを」ヨッコラセ…

ギャル「食べるってば、これ全部あたしのだから」

オタク「はいはい」

ギャル「……」モグモグ

オタク「……」

ギャル「あたしが連絡してない時、なんかあった?」

オタク「いえ、特に、至って地球の平和を感じておりました」

ギャル「…別に毎日普通に過ごしてたの?」

オタク「はい、そうですね、バイトしつつゲームやりつつ…」

ギャル「……」

オタク「ギャル殿がいなくなって手持ち無沙汰になってしまってたぐらい平和でしたよ」

ギャル「……」

オタク「おっとこれは失礼、ギャル殿に手を焼いているわけではございませんよ!」

オタク「むしろ張り合えるよきライバァールがいなくて寂しかったくらいでござる!」

ギャル「…もうしゃべんな、恥ずかしい」

ギャル「…親がなんか仲悪かったんだよね」

ギャル「とーとー離婚した、1週間くらい前に」

オタク「……」

ギャル「別に珍しいことでもないけど…なんであたしん家もなったんだろ…」

オタク「……うん」

ギャル「しかもさーどっちもあたしと暮らしたがらないんだよねー」

ギャル「しまいにはさ一人暮らししてる姉んとこいけとかいってさーw」

オタク「……」

ギャル「あたしってなんなの?w」

オタク「……」

ギャル「…なんかいってよ」

オタク「……」

ギャル「いってよ…」

オタク「…離婚というのはよくあることではありますが」

ギャル「……」

オタク「それが実際に自分になると戸惑うのは当然であります」

オタク「人事で聞く事と実際に身に起きる事は、似て非なるものですから」

オタク「…拙者は偉そうなことは言えませんが」

オタク「親御さんも自分の事でいっぱいでギャル殿を思いやることが出来ない状況だと思います」

ギャル「だって、親じゃん」

オタク「そこが難しい所でして、親でも弱い一人の人間なんでございますよ」

オタク「それで、あー、だから親御さんもきっとギャル殿が邪魔ということではないんですよ」

オタク「と、僕は思うんです」


ギャル「…僕?」

オタク「いえ、拙者です」

ギャル「いや、僕っていったじゃん、今、素だったじゃん」

オタク「いえ、拙者です」

ギャル「…ふーん、まあそれはいいや」

オタク「ギャル殿は…」

ギャル「?」

オタク「親御さんが好きなんですね」

ギャル「……別に普通」

オタク「ツンは健在、と…」

ギャル「…一応今まで住んでたとこ、にまだ暮らしてる」

ギャル「父親、出ていったから」

ギャル「でも母親が引越しするって言ったら、あたしもいかなきゃいけない」

オタク「え…? あ、ああ、そうですな、…それはそうですな」

ギャル「……」

オタク「……」

ギャル「それで、あた」

オタク「そ、それはしょうがないでござるよ、ギャル殿も生活していかなければなりませんし」

オタク「ギャル殿のお母様にも考えがあるでしょうし…」

ギャル「……」

オタク「…ギャル殿が、『寒い』って拙者なんかの部屋に来なくても済むような、」

オタク「そんな暖かい家にギャル殿の家がなれば、よいと…拙者は思います…」

ギャル「…そんなこと言われても、うれしくないし…」

オタク「…ちょっとくさすぎでしたか」

ギャル「寒いからあんたんち来てただけって思ってんの?」

オタク「ギャル殿寒がりなくせに薄着ですからなあ」

ギャル「変な所は鋭いのに」

オタク「拙者の目はコナン・ドイルなみですぞ」

ギャル「…もしもうあんたの部屋来れないってなったら」

オタク「…はい」

ギャル「寂しい、とか思うの」

オタク「それは、思いますよ・・・」

ギャル「ふーん…」

オタク「……ギャル殿は」

オタク「拙者なんかの部屋に来れなくても、きっと毎日楽しく過ごせますよ」

オタク「ギャル殿のご友人も前にちらっとお見かけしましたけど、派手でかっこいい人でしたし」

オタク「ギャル殿自身も、可愛らしいですし…」

ギャル「……」

オタク「きっと、こんな拙者なんかと知り合いになったのが何かの間違いだったんでございますよ」

オタク「……」

ギャル「それマジで言ってるの」

オタク「…はい」

ギャル「なんでそんな卑屈なの、あんた」

ギャル「…はぁ~、なんでこんな奴…なったんだろ…」ブツブツ

オタク「?具合悪いんですか?それともなにかの呪詛を唱えて…?」

ギャル「うるさい」

オタク「スミマセン…」

ギャル「…あんた、あたしの事どう思ってんの」

オタク「…え」

ギャル「もう、めんどうだから、あんたのそういう卑屈な所とか」

ギャル「だから、直球に聞く」

ギャル「あたしのこと、好き?」

オタク「………」

ギャル「………」

オタク「…耳鳴りと、」

ギャル「え?」

オタク「息が、できず胸が痛いでござる…」

ギャル「お願いだから、答えて…」 グイッ

ギャル「これで駄目なら諦めるって決めてたから…」

ギャル「嘘つかないで、茶化さないで、話してよ」 グイグイッ

オタク「……(オッフオッフ…シンデシマウ)」ユラユラ

ギャル「め、迷惑だっただろうなってわかってる」

ギャル「でも、部屋上がるの断らないし、会えたらあんた、妙に顔ニヤけてるし」

ギャル「優しいし、わがまま言っても話聞いてくれるし」

ギャル「しょうがないじゃん、こんな風にやさしくされたら…」

ギャル「だ、駄目?ギャルっぽいの、あんた好きじゃないし…」

ギャル「……あたしも、胸が痛い」

オタク「……」

オタク「……ア、アノ…」

オタク「…本当の事言ってもいいんですか…」

ギャル「…うん」

オタク「あー…アノデスネ、拙者…僕は恋愛経験というか、そういうのとは無縁でして…」

オタク「バイト先でギャル殿と話す機会がなかったら、こんな風に女の子と話すことはありませんで…」

オタク「ギャル殿の暇つぶしでも、これが世間で噂されてる事か、と僕にとっては夢みたいな事で」

オタク「め、迷惑と思ったことは一度としてありません。…楽しかったです」

オタク「でも、いつも保険といいますか、どこかで『一時的な事』と思って一歩引いてみてました」

オタク「それは自分の保身です、どうみても、ギャル殿は僕とは違う生き物で、とにかく眩しい」

オタク「でも、か、可愛いなと思う気持ちも大きくなって参りまして・・・」

オタク「……許されるなら、彼女になって欲しいなあ、と…」


オタク「ホ、ホアーッ!!ま、まあ!拙者なんぞが言っていい事ではないと重々承知でごっ…!」 グイッ

ギャル「……」ギュー

オタク「……(セ・・・セキカ)」 ピシッ


ギャル「彼女にしてよ…」

オタク「…ぼ、僕の彼女になってくれるんですか」

ギャル「なりたい」

オタク「……かっこ良くないですけど」

ギャル「あんたは、かっこいい」

オタク「信じられないので、ちょっと抱きしめてみていいですか」

ギャル「……」

オタク「あ、嘘です、嘘」

ギャル「ちょっと離れるから待って…」

トコトコトコ…

ギャル「…はい、がばっと来て欲しい」

ノッコノッコノッコ  …ギュー


オタク「…夢みたいです」

ギャル「…泣きそう」

オタク「僕もです」

                                     END

地球は終わらなかったみたいだな

幸せになりてえ

ありがとうございました

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