由比ヶ浜「もう!ヒッキーなんて大嫌いだ!」 (29)

雪乃「計画通り …」


















みたいなね

続けなさい

空白は

はいはいいつものパターン

ここに至るまで本当に大変だったわ …
やるなら徹底的にやるのが私の流儀なのだから
それにしても由比ヶ浜さんの泣き顔
とても良かったわ …
そして比企谷君は晴れて私だけのもの
クラスが違う分、今までは由比ヶ浜さんに一歩遅れをとっていたけれど
もう、彼にクラスで接触をとる可能性がある人はいないでしょう
彼自身それを望む様な発見をしていたわけだし、何も悪いことはしていないわ

戸塚「八幡!!」

俺はその言葉を聞き慣れたはずだった
他人に拒絶されることには人一倍耐性があるつもりだった …
しかし、由比ヶ浜から放たれた言葉に
俺はたしかに傷ついていた

「結局俺はボッチが一番性にあってるんだろうな …」

彼は間違いなく彼女の言葉に傷ついているはずだわ
彼のことを理解し共感しあえるのは私だけであるということを彼は理解しているのかしら
傷心中につけこむ なんて安い小説みたいね
でも私だけのモノになるためなら
そのためならなんでもするわ
比企谷君 …
私にはあなたしかいないし
あなたにも私しかいないの
わかってちょうだい

ふと雪乃下を見つめる

何か深く考え事をしているようだ
俺と由比ヶ浜のことだろうか
この部を崩壊させてしまった俺のことを恨むだろうか
あいつ、由比ヶ浜と仲良いしな …
俺は雪乃下にまで拒絶をされるのだろうか

下手に人と近づくからこうなるんだ …
人との関わりをもつからそれが壊れることを恐れる
やはり俺の青春ラブコメは間違ってるどころじゃない
そんなものは存在しないのだ

ここまでは計画通りだわ
さて、次の段階に移行する必要があるわね

「比企谷君、あなたはこれでいいのかしら?」

この状況を陰で作り出した私が言う台詞ではないけれど

「仕方ねぇだろ …俺はいつものボッチに戻るだけだ。むしろ今までが異常だったんだよ …」

重い口を彼は開く

そりゃ奉仕部での毎日が楽しくなかったといえば嘘になる
ただ心のどこかではこんな日常が俺に訪れていいのか

そんな疑問も抱いていた

「お前にも色々迷惑かけたな …すまん。多分もう部活には顔出さねえし、関わることもないだろ。」

なーんだこれー

しえんしちゃる

やはり俺の童貞チンポは右まがっている

さきさきのSSくれー

「あら、部活には顔出さないとはどういう意味かしら?平塚先生との勝負は私の勝ちということでいいのかしら?」

そう …私の狙いはこれ
今の彼に勝負を続ける気力はない
平塚先生との勝負に勝利し、言うことを聞かせるということこそ
私の最大の狙い

勝負 …?
すっかり忘れていた
この奉仕部につれて来られたきっかけ
つまり雪乃下との出会い
ずいぶん昔のように感じる
「そもそもお前に勝負で勝てるなんて思ってねーよ。なんでも言えよ。俺に頼むことなんてないだろうけどな。」

じゃあ、二度と顔も見たくないから転校しろとこ言われたら泣いちゃうかも
でも、まぁそれも一つの選択肢かな
戸塚に会えなくなるけど

まてまてまて、誰視点なんだこれ

「なら、命令よ。これからも毎日ここ奉仕部に来なさい。」

来たわ。もう邪魔ものはいない
あのビッチを追い出すために私がどれだけ苦労したか …

でもいいわ
全てはこの瞬間のため数え切れない種をまいたの
比企谷君 …二人だけの時間を
明日からは …

雪乃下から放たれた言葉は俺の予想の遥か斜めを行くものだった

「いや …でもここに来る意味がもうわからんし …」

勝負がついた という事は俺がもう奉仕部において活動する理由はもうないはずだ
先生をさすがに人格矯正を諦めるだろうしな

>>18
どう読んでも1レス毎に入れ替わってるだけじゃん

http://i.imgur.com/FNATy52.jpg

>>21
理解はもちろんしたが、流して読んでたから非常にびっくりしたのです

>>22
間違っているってレベルじゃないだろこれ

「この部活に来る意味がない?だったら理由があればいいのかしら?」

用意されたこの台詞を言う時が来たようね


「理由が欲しいならあげるわ。比企谷。あなた私の彼氏になりなさい。彼氏が毎日彼女の顔を見に来るのは当然のことでしょう?それとも彼女なんかほったらかして家でチバテレを見る外道なのかしら?」

チバテレといえばポリリズム

続けざまに雪乃下から放たれた言葉はさらに斜めをかっ飛んで行った
彼氏?俺が?
つまり雪乃下がいま言った台詞は告白 …

ということになるのか?
確かに雪乃下らしい回りくどく上からなやり方だが、あの雪乃下が俺に告白?

嬉しいとかびっくりしたとかいう感情の処理が出来ない
感情を処理出来ないゴミだったのか俺

だから俺は何も考えずにただ
「お、おう」

としか言えなかった …

正直ここまで上手くいくとは思わなかったわ
これで私と比企谷君は恋人
あのビッチが付け入る隙は微塵もなくなったわ
「比企谷君 …キスしなさい」

こんなことを私が言うなんて自分でも自分を疑うわ。でも、もういいの。全て。
完璧な自分を演じることにもう限界を感じただけ
これから先彼と堕ちるところまで堕ちて行く覚悟はある

現実なのか夢なのかすらよくわからない

ただ流されるままに俺は雪乃下と唇を交わし
肉体を重ねた

夕暮れの奉仕部の部活で乱れる雪乃下は
とても耽美的でその名の通り
雪のように切なかった

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