両津「えっ?私(わたくし)がエスポワールに乗るんですか?」(82)

部長「お前の莫大な借金をチャラにするチャンスだ 行ってこい」


両津「うぅむ…ギャンブルは大好きだけど負けたときの処遇がな…」


麗子「両ちゃんならどんな過酷な環境に落とされてもゴキブリのように生き残るでしょう」


両津「なんだと!麗子てめぇ!!」

両津「どいつもこいつもタニシみたいな顔をしてやがるな…」


石田「降りるぞっ…俺たちは降りるっ…」


両津「特にあのおっさんが酷い」


カイジ「一千万…!!」


両津「おぉ!あいつ限度額まで借りやがった ならばわしは…」


両津「一億だ」

黒服「両津さん、ムチャクチ言わないで下さいよ…限度額は一千万ですよ…」


両津「たわけ者!一千万などはした金だ 男はスケールが大きくなければいかん」

黒服「しょうがないなぁ…大体両津さんの年齢なら五百万が限度なのに…」ブツブツ


両津「ブツブツ言っとらんではやくよこせ!!」


黒服「いてっ!!」

両津「わはは!金だ金だ!一億だ!!」

利根川「それではギャンブルの説明に入ります…」


両津「はい!先生!一言!」


利根川「…なんだね両津くん…」


両津「私(わたくし)はギャンブルの種目はお馬ちゃん遊びがいいと思うのであります」


利根川「」ピクッ

利根川「残念ながらこの船に馬はいないよ…」


両津「ならばパチンコがいいと思うのであります!!」


利根川「パチンコもない…裏カジノにでも行きたまえ…」


両津「麻雀!!これでいきましょう!!わし昔中国の達人とやったことがあるんですよ」


利根川「」ピクピクッ

利根川「種目は限定ジャンケンです…」

両津「先生!質問!!」


利根川「…なにかね両津くん…」


両津「その限定ジャンケンってのはジャカジャカジャンケンとなにか関係があるんですかね?」


利根川「シャラーーーーーーップ!!」

利根川、退場…


両津「ちくしょう、肝心なことは何も聞けなかったな…それになんだこの紙切れは…メンコかな」


船井「くくく…両津さん…」


両津「うぉっ!!いきなり背後に立つんじゃない!背後霊かお前は!!」


船井「あんた一億借りてらっしゃったやろ…なかなか出来んで…そんな破天荒は…とんでもないお人や…」


両津「わはは、そうだろう 部長もよく言ってるよ」

中川「先輩!押して下さい!」
麗子「押すのよ!両ちゃん!」

船井「もしかして俺の名前も覚えてるんやないの…?」


両津「知らん まったく記憶の片隅にもない」


船井「…ま、まぁええやろ…とにかくこのゲームには必勝法があるんや…」


両津「なにぃ!それは本当か!!いやぁラッキー!!」


船井「全部あいこにすればええんや…」

両津「メンコであいこ?なに言ってんだお前…」

船井「両津さん…このカードはメンコやない…」


両津「するってぇと今は懐かしきテレホンカードか…?」


船井「両津さん…説明聞いてなかったの…?」


両津「長い話は昔から苦手でな 寝てたよ」ワハハ


船井「(アホやこいつ…)」

船井「ちょっと用事を思い出したわ…ほな」


両津「おぅ!しっかりやれよ!!」



両津「しかし今のやつの言う通りどうもメンコ勝負じゃなさそうだな 何をやってんだコイツら」


チェック セット オープン


カイジ「ぐぅうう…ぐぅうう…」


両津「ちょうどいい あの自殺しそうな奴に聞いてみよう」

両津「やっほ~元気ぃ?」


カイジ「なんだおっさん…殺すぞっ…!!」


両津「いやぁこのゲームのルールが分からなくてねぇ ちょっと私(わたくし)に教えてくれたまえ」


カイジ「ぐっ…ぐっ…ぐぅううう…っ!!」


両津「よっほほほほ~い」

カイジ「ジャンケンだよジャンケンっ…!!出す手が限られてるジャンケンだっ…!!」


両津「そうか この絵はグーチョキパーを表していたのか いやぁありがとねキミィ」ポンポン


カイジ「がっ…!!殺すっ…!!この親父殺すっ…!!」

カイジ、別室行き


両津「さて、そうと分かればどこかにカモは…」キョロキョロ


両津「いた!アイツがぴったり!いかにもギャンブルに弱そうな顔!!」


バランス男「あぁ?」


両津「きみきみ 本官と勝負しなさい」

バランス男「お断りだ なんで出す手を自由に選べる奴なんかと…」


両津「ふぅん…そういう態度に出るわけ…」


バランス男「げっ!拳銃っ…!!」


両津「てめぇの頭の中に鉛玉ぶちこんでやろうか…?」


バランス「や…やります…ぜひやりたいなぁボク…」

仕事の時間がきたので終わります
さようなら

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