『これからは、ずっと一緒だよ』(56)

7月20日。

かねてからの計画を実行に移した。
幼い頃からの知り合いである彼の部屋で、彼の下着に顔を埋めて自慰にふける。
結果、成功。

卑猥な写真を撮られ、バラされたくなければ言うことを聞くように脅される。

その場で全裸にさせられ、自分でどこをどう触れているか、口に出しながらオナニーすることを強要された。

その後、興奮した彼に純潔を散らされる。

最後は、後頭部を固定されたまますべて飲み下した。

口いっぱいに彼の勃起した陰茎を頬張る写真や、股間から流れ落ちる精液や破瓜の血の写真をたくさんたくさん撮られた。
これをネタにこれからずっと脅されるかと思うと、股間が疼く。

・後背位、膣内射精
・正常位(手首拘束)、膣内射精
・お掃除フェラおよびイラマチオ、口内射精

7月21日。

今日は図書委員の当番のため、登校。
高校の図書館に来る生徒は稀で、エアコンのきいた薄暗い室内は、
集中して勉強するのにちょうどいい。

はずだったが、彼がやってきて、性的奉仕を要求。

いずれこうなるであろうとは予想していたが、まさか昨日の今日とは。
彼の性欲について、考えを改める必要がありそう。

彼を貸出カウンターの中に立たせ、その下に屈みこんでフェラチオ。
途中、委員の顧問がやってきて肝を冷やしたが、なんとかやりすごした。
震えながら射精する彼の欲望を、全て口の中に収める。
昨日より余裕があり、舌の上で転がしたり、歯の裏側でぐちゅぐちゅ漉したりしてみる。
口を開け、まだ口の中に精液が残っていることを示した後、ごくんと飲み込んだ。

その後、彼が持ってきた官能小説を朗読。

────”ら、らめぇ、まっしろおち○ぽミルクドボドボ射精さえていぐうぅぅ!”

理解できない。擬音語および直接的表現、多すぎ。設定、めちゃくちゃ。挿絵、ロリロリの萌え萌え。
この小説の作者は、せめてナボコフのロリータ辺りは読んで、想像力が掻き立てる官能というものを勉強したらいいと思う。

できるだけ感情を込めずに淡々と朗読したつもりだったが、彼いわく

『その冷静な読み進め方とアホなセリフのギャップがいい』

とのこと。
理解できない。理解できない。大事なことだからもう1回書いてもいいだろう。
理解できない。

勃起した彼の陰茎を手でしごきながら朗読し、最後は制服のりボンに射精される。
外に出ると、夏の熱気で栗の花の匂いが立ち上り、クラクラした。

・フェラチオ、口内射精
・手淫、リボンにぶっかけ

7月25日。

彼の部屋に呼び出された。

陵辱される期待に胸をふくらませ、精一杯脅されて仕方なくやってきた小動物を装う。
(物理的な意味で胸がふくらんでもいいと思うが、未だその兆候はない)

全裸にされ、荷造りテープで後ろ手に拘束され、アイマスクで目隠しをされる。
何をされるかわからない不安感の中、デジカメのシャッターの音が何度も何度も響いた。

その度に身をよじる。汗がにじみ、流れ落ち、体の芯がうずいて愛液が滴るのを感じる。

目隠ししたまま、対面座位でセックス。不意打ち気味に唇を押し付けられた。

ファーストキスが男にまたがり子宮口をえぐられながら、というのは得難い経験と我ながら思う。
この日記を書いている今も、思い出しただけで下着の中がぬめってくる。

その後、ベッドに座った彼の上に、彼に背を向けた状態で沈み込んだ。
なんと呼べばいいのかわからずさっき検索をかけたら、”〆こみ錦”という体位らしい。

膣出しされた精液が掻き出されるのを感じる。腰が動くのを止められない。
何度も何度も串刺しにされ、ついには彼の射精と同時に絶頂。

彼の脚の上にぐったりと倒れこんだら、尻を平手で叩かれた。思わず嬌声をあげてしまった。

『誰が休んでいい、って言ったよ……この、拘束されて感じるド変態が!』

一度引きぬかれた陰茎が、今度は後背位で突きこまれた。声を抑えられず、膣の内側をこすられる度に声が漏れる。

こぼれた精液をお尻の穴に塗りたくられ、指を挿入されてまた絶頂。
きたない、とか、やめて、とか言ってた記憶がかすかにあるが……ところどころ意識がトんでいたようだ。

彼の性欲と好奇心には驚かされる。

穴という穴のはじめてを彼に捧げることを想像すると……興奮する。内耳まで精液でドロッドロにされたい……。

・対面座位、膣内射精
・後背女性上位、膣内射精
・後背位、膣内射精

7月26日。

家と学校を挟んで反対側の街まで出て、イチジク浣腸を購入した。

女性の店員でよかった。
……男性店員に応対されてもよかったかもしれない。

夜、早速使用する……部屋の向かいがトイレで助かった。
次回からはトイレの中で使用するよう、心に留めておく。

7月29日。

今思えば、長い一日だった。
(そして、6回目の思い出しオナニーを始める前に、これを書き終えようと思う)

朝一番に、彼の部屋へ。
合鍵は持っている。いつだったか、彼の母親から渡されたものだ。

よく寝てる。昨日は夜中の3時まで部屋の明かりがついていた。
新作ゲームでもやっていたんだろう。

今のうちに、電源タップに偽装した盗聴器を仕掛ける。彼の部屋に同じ型のものがあるのは確認済み。
用事が済んだら早々に立ち去るつもりだったが、ふと思い立って
タオルケットをお腹の上にかけただけで寝ている彼の寝顔をのぞきこんだ。

可愛い。エアコンは効いているが、少し寝汗をかいているようだ。
舐め取りたい。くんくん犬みたいに匂いを嗅ぎたい。舌を肌に這わせて思うさまペロペロしたい。

した。

首元に吸い付く。彼の匂い。彼の味。

『……?おま、何やって……うあっ!』

目を覚ましたみたいだ。彼のTシャツをまくりあげ、乳首に吸い付く。
悲鳴をあげる彼にのしかかり、彼の股間をこすり上げる。

『うあ、やめ……なん、で?』

────女の子みたい。立場、逆転だね。

彼の陰茎が勃起し始めたのを感じてジャージの中に手を這わせると、透明な粘液が先端からにじみ出ていた。

尿道球腺液。ええと、カウパー……だっけ?とにかく、気持いいと出てくるぬるぬる。
指先についたそれを、彼の目の前でにちゃりと広げてみせた。
顔を真っ赤にする彼。でも、下半身は別の生き物みたいに準備万端。

下着を脱ぐ間も惜しいから、ショーツをずらして挿入した。
4日ぶりの彼の感触。脳がしびれる。声を抑えられない。
彼の手が、私の胸に触れる。ブラをずらし、何度も何度も勃起した乳首をまさぐられる。

その手を掴んで頭上に持ち上げ、ベッドに押し付けた。
私が彼を犯す。わたしが彼ヲ犯す。ワタシガ、カレヲ、オカス。
唇を奪い、左手1本で彼の両手を押さえつけると、右手で胸板の感触を堪能する。

────きもちいい?私は……きもちいいよ。

『お、おい……ちょっとま、う』

私の中に白濁がはじけた。勢いがすごい。4日間、自慰はしなかったのだろうか。
だとしたら、嬉しい。私のためにとっておいてくれた。
その想いだけで頭の中に電流が流れ、意識がとろける。

『……おま、何し……ぎっ?!』

ネットで調べた知識だけを頼りに、彼の肛門に指を挿入して前立腺を探す。

『やめ』

やめない。見つけた。ぐりぐりすると、再び射精。今度は私も果てた。
彼の体の上に倒れこむ。抱きしめられ、唇を重ねる。自分からだらしなく舌を割り入れる。
歯の裏側を舐め、唾液を送り込む。

たっぷり2分は彼の口の中を楽しんで、解放した。

私の粘膜に包まれて再び大きく硬くなりはじめた彼の陰茎。
それを支えにして、彼とつながったままベッドの上にしゃがむような体勢をとる。
腰を持ち上げると、白濁した精液がつながった隙間から流れ落ちてゆくのを感じる。
腰を押し下げると、今度はぷちゅん、と卑猥な音がして私の体内に彼の硬い硬い陰茎が押し入ってくる。

結合部に見入る彼の視線を感じる。
何度も何度も上下運動を繰り返し、口から喘ぎ声がまろびでる。
腰の動きを止められない。止められなかった。止められるわけがない。
彼に見られて、彼に突き刺されて、彼を犯しながら。私は何度目かの絶頂に至った。

彼の体の上に倒れ、互いの汗を結合させながら、荒い呼吸を繰り返す。
彼は笑顔で私の髪を撫で、ついばむようなキスを繰り返しながら……

『俺はまだ、3回目イってないんだけど』

笑顔だけど、目が笑ってなかった。

────まって。

待ってくれなかった。体を入れ替えられ、攻守交代。
足首を掴まれ、尻を持ち上げられる。彼が全体重をかけてるみたいに、陰茎が私の膣をかき回す。

何度も何度も何度も何度も何度も抽送が繰り返され、子宮口へと陰茎がぶつかった。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も私は絶頂を繰り返した。

最後のほうは声にすらならず、撞球のように肉棒で突かれ、横隔膜が持ち上げられて肺から空気が漏れるだけ。

『出すぞ、どこに欲しい?』

なかだしして。

そう言ったつもりだったが

────なははひぃ。

声にならなかった。

直後に、彼がぶるっ、と震え、前の2回分とあわせてぐちゃぐちゃになっていた私の膣に、欲望が吐き出されゆく。

神経が焼き切れたんじゃないかと思うほど激しい快楽に飲み込まれて、私の記憶はそこで途切れた。

『おーい』

肩を揺さぶられて目が覚めた。既にお昼近い。
服はちゃんと着てるし、ベッドに寝かされているようだ。
彼が……やったんだろうなぁ。彼しかいないし。

『友達と遊びに出るから、お前も帰れ』

ぽりぽりと頭を掻きながら、彼は右手の手のひらをこちらに向けた。
差し出された手に自分の手を重ねたら、そうじゃないとはたかれた。

『合鍵、返せ』

素直に差し出す。別に惜しくはない。どうせ家に帰れば予備はある。
一緒に家を出て、バイクにまたがり走りだす彼を見送った。

今日は凄かった。
でも次からは暴走しすぎないようにしないと。

思い出したらムズムズしてきたので、今日はここで筆を置くことにする。

・騎乗位、膣内射精
・騎乗位、膣内射精(前立腺刺激)
・正常位、膣内射精

7月31日追記、”抜かず三発”というらしい。

7月30日

親戚の女医の元を訪れ、定例の診察を受ける。
経口避妊薬の効果を信用していない訳ではないけれど、この数日で
かなり……欲望を吐き出されたので、さすがに心配だ。

と、言ったら笑われた。

『耳年増のくせに、そういうところが年相応で可愛い』

だそうだ。
妊娠検査薬を使わせてもらうと、陰性だった。ほっとする。
浣腸の話をしたら、避妊薬を飲んでから4時間~5時間は使わないほうがいいと言われた。
下痢や嘔吐で成分が抜けてしまうと、避妊効果に穴が開くそうだ。
買った初日に試しただけだが、心に留めておく。

『ところで、私もまじえて君の彼氏と3Pしない?』

断った。彼に触れていいのは私だけ……彼に承諾を得たわけではないけれど。
彼女は優秀な医師で、大事な友人で、頼れるお姉さん。

────だから、壊したくないもの。

そう言ったら微笑んだら、目に見えて分かるほどドン引きしていた。
3分の1は冗談なのに。

8月4日

登校日だった。午前中はHRと進路に関するあれやこれや。午後は図書委員の会合。

全く、昨日は徹夜だったっていうのに、勘弁してほしい。
昨日男の部屋に遊びに来ていた従妹ちゃん。確か、中学2年のはず。
以前はただの子供にしか見えなかったけど、昨日の夕方見た姿は完全に”女”だった。

『あー、プール行きたいなぁ。新しい水着買ったんだ、行こうよ、お兄ちゃん』
『宿題おわんなーい。教えて、お兄ちゃん』
『昨日、友達とプリクラ撮ったんだよ、可愛いでしょー』
『スマホ買ってもらったんだー、ねぇ、アドレス交換してー?』

盗聴器から漏れ聞こえてくる甲高いきぃきぃ声。

許さない。私の男に色目を使った。
許さない。私と男が愛しあったベッドに腰掛けて、男を誘惑した。
許さない。私と男の仲を裂こうとする薄汚いドブネズミめ。
許さない。許さない。許さない。許さない。絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対許さない。

ドブネズミのスマホのアドレスは男が寝ている間に部屋に入ってゲットし、ツイッターのアカウントを特定。
そこで得たか情報から、彼女の学校裏サイトを覗き見るところまでは終わらせた。
とりあえず、彼女の情報を”要警戒”のフォルダにぶちこんでおく。

夕方、彼からのメール。家に来い、とのご命令。逆らえない。逆らわない。
でも、ざまぁみろドブネズミめ。男が選ぶのは私だ。
一応、イチジク浣腸を使用してお尻の中を綺麗にしておく。本当はシャワーも浴びて綺麗にしたいところだったけど、早くいかないと……お仕置きされてしまう。

今日は何をさせられるんだろう。
早く”肉便器”って落書きされたい。玄関先で全裸になって犬の真似をして電柱にマーキングしたっていい。
でも、そういうことではなく。

『晩飯まだだろ?独りで食べるのも味気ないし、つきあってよ』

そう言って、彼はレタスやトマト、玉ねぎなんかが満載のサラダそうめんを作ってくれた。

『はい、特製ドレッシングだから』

…………。

まさか日記にこんなことを書く日が来るとは夢にも思わなかったが、こう書かずにはいられない、私の心情を察して欲しい。

”どう見ても精子です。本当にありがとうございました。”

さすがに笑えない冗談だ。抗議しようと向かいを見たら、彼は普通に大根おろしとポン酢で食べている。

『新鮮なうちにどうぞ』

ニヤニヤ笑いの彼。意を決して、レタスとそうめん(と精液)を口に運ぶ。
にちゃにちゃとした感触がいつまでも口の中に残る。

『どう?』

────美味しい。意外かも……けほっ

むせた。喉に絡む。こんなの、美味しいわけがない。わけがないけど、出されたものは全部食べなきゃ。
トマトに精液をディップして食べる。白と赤のコントラストが綺麗だ。
そうめんと精液は流石に合わないかと思ったが、粘り気のある精液がとろろみたいに絡んで、喉を通り抜けてゆく。

────ごちそうさまでした。

気がついたら、完食していた。
どこかもの足りないので、デザートに取れたれプルプルの精子をもらうことにした。
机の下をくぐって彼の足元へへたりこみ、ズボンのファスナーを下げる。
大きくなり始めていた陰茎を引っ張りだして、口にくわえこんだ。

何度も何度も、わざとじゅるじゅる音を立ててカウパーをすする。
亀頭にキスをし、陰嚢を口に含み、裏筋に頬ずりする。最後は口の中をいっぱいにされた。

その後、ベランダに全裸で立たされ、後ろから洪水状態の膣をかきまわされた。
もう外は暗いし、部屋の電気は消されて姿は見えづらいと思うけど、
近所の噂話大好きおばさんにでもバレたらどうするんだろうか。

……まぁ、これ以上悪い噂が立つ状況なんて考えづらいけど。

『車が通る度にぎゅうぎゅう締め付けるんだな、この淫乱雌犬が』

その言葉に反応して、また快楽の波に押し流されそうになってしまう。
もちろん最後は膣出し。
彼には経口避妊薬を使っていることを話した覚えがないのだけど……。
私を妊娠させようと頑張ってくれているんだろうか。無駄な努力が可愛いと思う。

・食精
・フェラチオ、口内射精。
・後背位、膣内射精。

月6日。

…………図書委員の後輩くんに、図書室で告白された。
もちろん、断る。

『はっきり言ってもらえて、ふっきれました!ありがとうございます!!』

いい子だと思う。今度、後輩くんに片想い中の女後輩ちゃんと二人っきりで図書当番をさせてあげよう。
ビバ、職権濫用。ビバはイタリア語で、職権濫用は日本語だ。

それにしても、下着の中で不規則にブルブル暴れるリモコンバイブの振動が辛かった。
仕方なくトイレで自慰行為にふけろうとしたら、女子トイレには使用禁止、の看板が。
非常事態。誰もいないことを確認して、隣の男子トイレに入る。

『ここは男子トイレだよ?どうしたの?お腹痛い?それとも……』

…………彼だった。今思えば”使用禁止”の手書き文字、彼の筆跡によく似ていた気がする。
もう確認しようがないけど。

かち、かち。かちかちかち。

彼がポケットの中のリモコンをランダムに上げ下げする度に、腰が砕けそうになる。
廊下から男子生徒の声がする。見つかる前にと、慌てて個室に彼ごと引きずり込んだ。

個室の壁に彼を押し付け、鍵をかけ、強引にキスをする。息が荒い。もう我慢できない。
スカートを剥ぎ捨て、便座に腰を下ろし、淫らに脚を広げ、手で支える。

『あーあ、マジで肉便器だねこれ』

言いながら、油性ペンをポケットから取り出し、シャツをたくしあげておへその下に”肉便器”と書かれた。

────ちがう、の。肉便器だけど、他の人にはみせないの、だから……

ああ、膣にバイブを突き刺したまま、トイレの個室で彼に卑猥な姿を晒しながら、私は何を言っているんだろう。

でも彼は、ペンで”俺専用”と書き加えてくれた。

……俺専用肉便器。

通常の3倍の速度で精液を搾り取れそうだ。

実際効果はあったようで、彼はバイブを引き抜き、代わりに自分の勃起した陰茎を濡れそぼった私の膣に挿入し、乱暴に腰を振った。
途中、人が入ってきて緊張したけれど、なんとかやり過ごすことができた。
最後は深く深く舌を差し入れられながら、胸を乱暴にいじられながら、子宮口に陰茎を押し付けられ、子宮の中に精液を送り込まれてしまった。

気をやってだらしのない……あ、アヘ顔を晒した。
彼がカメラを取り出したのを見て、ピースサインを作る。
膣から零れ落ちてゆく精液を惜しく思いながら、何度も何度も切られる撮影時の音だけで、私はまた絶頂に達した。

・正常位、膣内射精。

8月9日。

白昼堂々、制服でコンビニにコンドームを買いに行かされる。
しかも制服のYシャツの下はノーブラ、超ミニスカートで。

────あの、こっちとこっちで、どう違うんですか?

────じゃ、じゃあこの大っきい……おちんちん用のください。

────あ、すぐ使うんで、袋いりません。

薄いYシャツを押し上げる突起を若い男の店員にガン見された。
今頃きっとオカズにされている。
もう、あのコンビニに行けない。

彼は一部始終を、店内飲食スペースでにやにやしながら見ていた。

その後、私の部屋に彼を招き、奉仕……そういえば、私の部屋で性交するのは初めてだ。
ベッドに腰掛けた彼の上にまたがり、ゆっくりと腰を下ろしてゆく。体の中に、異物が入ってくる、あの感覚。

『お、見てみ』

言われて、彼の視線の先を見ると、姿見があった。
だらしなく口を開き、髪を乱れさせ、彼に貫かれながら嬌声を上げる女がいた。私だった。

『つながってるところ、丸見え』

彼が意地悪く耳元でつぶやき、私の陰核を強く指で潰した。

『あのコンビニの店員もさ、お前見て、興奮してたぜ』

『うちの学校に痴女がいるって、噂になるかもな』

彼の言葉のひとつひとつが、耳に吹きかけられる吐息が、私の体を芯から熱くさせる。
下から突き上げられ、彼と唇を重ねあい、胸を執拗に愛撫される。
(10代女性のごく平均的な)私の体重で自然と深く突き刺さった陰茎が、私の粘膜をぐちゃぐちゃにこすり上げる。

乱暴に擦り付けられ、おもちゃのように扱われ、最後は両手を強く引っ張られ、がっちり固定されて射精。つられるように私も絶頂に達した。

その後、ベッドの上で普通の恋人たちのように愛しあった。
最後は彼の腰へ脚をからめ、膣内射精を強要する。

ピロートークというものも初体験。彼の腕枕が心地よい。

・背面座位、膣内射精。
・正常位、膣内射精。

8月10日。

彼の部屋で、一日中拘束放置プレイ。首輪と紐と足枷で動きを制限され、後ろ手に縛られ、膣にはバイブが刺さったまま。
流石に熱中症を心配したが、エアコンは低めの温度にしてくれたし、水も用意されていた。

……大型犬用の餌皿に。

しかも、微妙に舌を伸ばさないと届かないような絶妙な位置。
彼も私の虐げ方が、板についてきたようだ。

時間の感覚が分からない。時計は全て隠されてしまった。
10時から始めて、何時間経過した?それともまだ10分しか経ってない?

イキたい。イケない。疼く。エアコンは入っているが、珠の汗が落ちる。
床にこすりつけようと頑張ったけど、あまりうまくはいかなかった。
余計に快楽が蓄積するだけ。しかも、解放できない。

イキたい。イキたい。イキたい。イキたい。イカせて、なんとかして、気持よくな……あ。

────おしりのあな、なら、てがとどく……かも……

口に出したその言葉に、混乱する。

なぜそうしようと思った?なぜ思いついてしまった?
でも、思いついてしまった。試してみる価値があると、思考してしまった。

一応、試すだけ。ちょっと試すだけ。”やっぱ無理だよね”ということを再確認するために。

床に座り込んだ状態から膝立ちになり、上体を目一杯反らす。
やっぱり、届かない。届かない……なんでっ、あと少し、あと少し、腕が痛い、けど、少しで……っ!!

────とど、いたぁ

左手の中指の先っちょ、第一関節だけ、それだけだけど……排泄するための穴に、押し込んで、引き抜いて、押し込んで、引き抜いて!押し込んで!

気持ちよくなってきた。異物感もそこまでひどくない。
彼の部屋の中で、肛門自慰。興奮する。止まらない。どうしよう、自分が変態なのではないかと心配になる。

妄想する。彼の指。彼の陰茎。入れちゃいけない場所なのに、お尻の穴なのに、気持いい。
痙攣する。頭がしびれて、指と肛門と女性器しか存在しなくなったような錯覚に陥る。

気持いい。気持いい。気持いい、気持いい、きもちいいきもちいいきもちいいきもちいきもちよくって…………



『おい!おい!しっかりしろ!大丈夫か!?』



『おい、しっかりしろ!』



彼の声で、意識が覚醒した。
頭がクラクラする。拘束が外され、バスタオルがかけられ、スポーツドリンクを飲まされ、ベッドに寝かされ……
閉じられたカーテンと窓枠の隙間から、西日が部屋の片隅を照らしているのが見えた。

頭がぼーっとして、思考が定まらない。

『もっと早く帰るつもりだったんだけど、電車が止まっちゃって、ほんと、ごめん』

彼の泣きそうな顔が愛おしい。かすれた声で、平気、とだけ答えた。

8月11日。

彼から届いたメールには『一緒に買物に行こう。午後7時に私服で駅前集合』とだけ書かれていた。
……一体、何を?
不安少々、期待が大半の心境で彼と一緒に夜の繁華街へ。

『ここ』

彼が足をとめたのは、アダルトグッズが売られている店の前。

『ここはカップルでないと入場できない店なんだ』

地下へと降りる細い階段の途中、耳元でささやかれた。耳元にかかる吐息に、ゾクゾクする。
一歩中に入ると

────うわ。

そこはめくるめく官能の世界だった。
鞭、ろうそく、荒縄のような責め具、様々なコスプレ衣装。
避妊具や媚薬、バイブレータやディルドー。何に使うのか分からない道具まで売られている。

彼に手招きされて入ったコスプレコーナーで、色々な動物の耳つきカチューシャを試着させられる。

『お、やっぱ犬が一番似合うな』

そう言った彼は、ボーダーコリーのような凛々しい犬耳カチューシャと、おそろいのしっぽを購入。
しっぽの根元の数珠状パーツの使い道を想像して頬が赤くなる。
その後、彼は近くにいた女性店員を捕まえ、こっちを指さして何かを指示した。
肩幅や胴回りを簡単に採寸され、いくつかのコスプレ衣装とともにフィッティングルームに押しこめられた。

……全部メイド服。
なんだけど、それにしてはスカート丈や胸元がきわどい。
色も黒、赤、水色、ピンクと多彩だ。

ここで眺めていても仕方ないので、ひと通り試着してみる。

『やっぱり中身がいいとメイド服も映えますね……でも、もうちょっと大人しめのほうが似合うかな……』

真剣な眼差しで店員さんが別のデザインのメイド服を持ってきて、私に押し付けながら立ち位置を変え、角度を変えて確認する。

『後は、ご本人とか彼氏さんの好みなんですけど……私的には、1番最初のやつか、これですね』

────彼氏じゃなくて、ご主人様なので……見て、決めていただかないと……

そう言うと、別の場所で拘束具を見ていた彼を連れてきてくれて、色々と説明。

『……甲乙つけがたいので、両方ください』

スカートがひざ下まであるシンプルでシックなものと、胸が強調されるデザインで、スカートがその仕事を全く発揮していない超ミニ。

『はい、お買い上げありがとうございます!』

太っ腹だ。私服に着替えて、フィッティングルームを出る。

『他に欲しいものあったら、買ってあげるから見てきな』と、言われたけれど。

バイブやローターは持ってるし……セクシーな下着は……どう見てもブラのカップあわないし。
おや、これは……?
浣腸用のグリセリンやシリンジが置かれた一角に、謎の器具が置いてあった。
Speculum……スペキュ……なんだろう。

『あ、これはですね』

カチカチいじって遊んでいると、さっきの店員さんがやってきて

『…………』

耳打ちされたこの医療器具の使用方法に、唾が鳴った。

『いろんなタイプがありますよ。初めてならプラスチック製のディスポーザブルタイプが、おすすめです』

言われるがままにそれを手にとり、会計をすませようとしている彼のところへ走った。



その後、そこそこ落ち着いた雰囲気のイタリアンレストランで食事。

『明日は、俺の家で一日中な』

別れ際、そう呟かれて……私は頷くしかできなかった。
これって普通に、デート?

8月12日。

いつものように後ろ手に拘束され、椅子に縛り付けられ、身動きできなくされて、隠し撮りされていた一昨日の行為を鑑賞。
ヘッドホンから大音量で流れる自分の嬌声に、頭がくらくらする。

なんだこいつは。頭の悪そうな喘ぎ声を部屋いっぱいに響かせながら、肛門に指を挿入して悶えている。
……いや、私だという自覚はあるけれど、さすがにその姿を客観的に見ると、あまりのバカさ加減に頭が痛い。

『ああああああっ!!おしりでイク!おしりでイクぅっ!!おしりっ!おしりっ!ごしゅじんさまのち○ぽ、おしりにブチこんで射精して!』

『イク、イクイクイクイクイク、い、ぎっ!あああああああああああっっ!!!』

背中を折れんばかりに反らして痙攣していた画面の中の私が、不意に脱力して床に倒れ込んだところで動画が終わる。

背後から彼に胸を揉みしだかれながら、顔を後ろに目一杯そらしてディープキス。
その後、動画鑑賞でびしょびしょになった秘唇を指で乱暴にかき回され、勃起した乳首をねじり潰されながら、絶頂。

────ごしゅじんさま、あの、その。

『拘束をといてやるから、上手くおねだりしてみろ』

────おしりの処女、うばって……

『だめー。そんなんじゃお預けだな』

喉が鳴る。頭の中の語彙から、必死に彼を誘う言葉を検索して、文を組み立てる。

────わ、わたしは、肛門に指をつっこんでお、オナニーする、ヤラしい雌犬、です。

────そんな雌犬のお尻バージン、ご主人様の太くて逞しいオチ○ポで散らしてくださいっ!

犬みたいに四つん這いになって、淫靡に尻をつきあげ、左右に振って誘惑する。
きた。冷たいローションがすぼまった菊門に塗り込められ、指で押し広げられた肛門の中まで侵食される。

水音がして、一度彼の体が大きく離れ、次の瞬間

────あ

お尻の谷間を、ゆっくりと彼の陰茎で撫でられ、普通なら入れちゃいけない場所へ、彼のいきり立ったモノの先端が触れた。
押し広げられる感触。粘膜を熱い棒でえぐられるようで。

『どうだ、気持いいか?』

────ひもひいいのぉっ!!あんっ!あ、あ、あ、あふっ!

ずちゅ、ずちゅ、と水音が響いて、何度も何度もピストン運動が繰り返された。
その度に私の脊髄が脳へと快楽信号を送り続け、意図しない嬌声が漏れでてしまう。

絶頂。ローションとは違う、彼の熱い精液が腸内へと流し込まれてゆく。

その後、ふたりでシャワーを浴びて汗と精液と愛液となんやかやでベトベトの体を綺麗にする。そして

『おー、似合ってる似合ってる』

────……あ、ありがとう、ございます……んっ

『どうした?顔が赤いけど?』

分かっている癖に。ひどい人だ。

昨日、Hなお店で買ったミニスカメイド服。それに犬耳のカチューシャと……尻尾つきのアナルパール(もしくはアナルパールつきの尻尾)。
メイド服にはスカートのひだにみせかけて、尻尾を出すためのファスナーがついていた。縫製もしっかりされているし、出来がいい。
歩く度にお尻がムズムズするけど、我慢できないほどではない。

『やっぱ、お前は猫っていうより、犬だよな。忠犬って感じ』

わしわしと頭を撫でられる。嬉しくて、つい犬のように彼の首元に鼻をこすりつける。

ところで、人間の耳と犬の耳がある場合、それはどちらが本物として機能するのだろうか。
機会があれば(絶対ないけど)猫耳娘の頭部レントゲン写真を見てみたい。

ちょうどお昼時になったので、私が彼の家のキッチンを借りてオムライスを作る。
鶏肉と玉ねぎたっぷりのチキンライスを、薄焼きタマゴでくるりと包んで……あれ?犬に玉ねぎってだめじゃなかったっけ?

『うん、メイドといったらオムライスにハートだよなぁ。はい、じゃ、仕上げのアレやって』

────も、萌え萌えキュン。



うう、堕ちてはいけないところまで堕ちてしまった、気がする。

お昼ごはんの後は、メイド服のまま彼と1つに溶け合った。何度目かの絶頂の後、白濁で心も躰も満たされた私に

『これ、使ってみようか?』

彼は昨日買った、カラスのくちばしのような器具を取り出した。

Speculum。膣鏡。産科の道具だが、彼が診察目的で使用するのではないことは確かだ。

『えーなになに?付属のローションで十分に潤滑させた後……』

ずぐり。

────!?

説明書を読みながら、彼はいきなり膣鏡を私の中へ押し込んだ。

『もうベトベトぬるぬるだし、ローションはいらないだろ?』

カチカチ、と音がして、次第に圧迫感が広がってゆく。
最後にかちりと音がして、私の膣は中まで丸見えの状態で固定された。

『お、おおお』

彼が感嘆の声を上げながら、何度もデジカメのシャッターを切っている。

『はは、すっげ。お前の子宮口に、精液染みこんでくの、丸見え』

びくん、と体が言葉に反応する。恥ずかしさで体が疼く。疼く。疼く。
子宮口に直接指で触れられ、こじ開けようとするかのように何度も何度もこねくり回された。

その後、ベッドに仰向けになったまま頭だけベッドの端から落とすようにして、彼の陰茎をくわえ込まされる。
喉の奥まで一直線に突きこまれ、何度もえづきながら、ぐちゃぐちゃに犯される快楽に浸った。

後背位(肛門)、肛内射精。
座位・後背位、膣内射精。
イラマチオ、口内射精。

8月14日。

────おまたせ。

『お、おう……似合ってる』

────あ、ありがと。

彼と一緒に、近くの花火大会へ。金魚すくい、わたあめ、お面、イカ焼き。そして。

────うっ、ん、んんっ!

彼のフランクh……陰茎を、下の口でくわえ込む。
二人とも、花火なんかそっちのけ。松林の中で、浴衣をはだけさせながら、必死に声がもれないようにしながら、それでも漏れる声をおさえようと、浴衣の裾を噛んで我慢した。

最後は、せっかくの新品の浴衣が汚れないように、口の中へ全て吐き出してもらった。
どくんどくんと脈動する陰茎から、口の中へと白い欲望が打ち付けられる。

────はぶ、ぷは。

口の中にためた精液を吐き出しながら、両手で皿をつくって受け止める。

ずぞ、ずぞぞぞ。

いやらしく音を立てながらすすり、ごくりと飲み込んだ。

帰宅後、彼の部屋でもう1回。

浴衣の帯でお代官様ごっこをして遊んだ後、彼の上にまたがり、ひとつになる。
最後は深く深くつながったまま、お尻の穴を指でほじられながら、一緒に絶頂。
つながったままキスを繰り返した。

……外で精液飲んだ後、うがいはしていないのだけれど、よかったんだろうか。

後背立位、口内射精。
対面座位、膣内射精。

8月15日。

あのドブネズミについて。

電話番号とメアドと下の名前と、なぜかあの女が彼宛に送りつけた顔写真に目線を入れたものを、複数の出会い系や神待ちサイトにアップ。

もちろん、足はつかないように気をつけた。

学校裏サイトに、ドブネズミが売春しているのではないか、と噂を流す。
あくまで、噂。信じるかどうかは彼女たち次第。
まぁ、『夏休みに入って羽振りがいい』とか『調子のってる』とか色々書いたけど。

ドブネズミと同じ市内に住む中学生を装ったIDでSNSへログイン。
『怖い』とか『なんで?』とか書かれている。ざまぁみろ。

知らない番号からは着信しないように設定方法をアドバイス。メールの指定受信のやり方も教えておいた。
その後、裏サイトへ『感じ悪い。いきなり着拒、なんで?』とカキコ。

午後になって、盗聴器から彼の声。どうやらドブネズミが電話してきたらしい。
明日の午後会えないか、と聞かれて、彼はOKと返事したようだ。

……怒らない。怒らない。彼に下心はない。単に年の離れた従妹を心配しているだけ。

だから、仕上げは明日だ。

続き期待

>>35
よかった読んでくれた人いた
書きためたので、最後まで投下します

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8月16日。

偶然を装って、駅前にやってきた彼と接触。まだ集合20分前なんだけど……と、1時間前から張り込んでいた私はちょっとイラっとする。

集合時間に間に合うようにドブネズミが駅前に来ようと思うと、10分後の電車のはず。
それを、彼と話しながら、手をつなぎながら待つ。

来た。電車が止まり、人が吐き出される。都合よく、彼は改札を見ていない。
ドブネズミがホームと改札をつなぐ階段から降りてきて、キョロキョロと辺りを伺いながら改札を抜けようとしたところで。

────ねぇ、キス、しない?

『え、なんだよ急に、ここで?』

怪訝そうな彼の顔を見て、首に手を回して、かかとを持ち上げて背伸びして、くちづける。
長く、長く、長く、窒息しそうになる限界まで。
唇を離し、ちらりと改札を見ると、まわれ右して階段を駆け登るドブネズミが見えた。

用事があるから、じゃあね。と彼から離れ、30分後に戻ってきてみると、彼は炎天下の中まだ来ない相手を待っていた。

嗚呼、なんて不憫で、なんて健気な彼。
何度も何度も携帯にかけて、ドブネズミが出ないことに首をかしげながら、それでも炎天下の中待っている彼。

一応のアリバイづくりに購入した小説2冊を抱え、再度彼と接触。事情を聞き、せめて冷房の効いたお店の中で待とう、と近くのパフェの美味しいカフェへ。

────事情、いっしょに聞くよ。同姓だから話せることもあると思う。

心にもないことを言って、彼を安心させる。

その後、『やっぱりいいです、ドタキャンごめんなさい』とだけメールが来たので、心配する彼と一緒に帰宅。

8月18日。

マンションの4階から飛び降りて自殺未遂を起こしたドブネズミのお見舞いに行くというので、興味半分でついて行く。
予想の通り、彼と私を見た瞬間、あのドブネズミは発狂して過呼吸を起こした。

お見舞いの花を挿すはずだった花瓶を投げつけられ、もう二度と顔を見せるなと罵られ、流石に彼もショックを受けているみたい。
非常勤とは言え、数学の高校教師が学生の心を掴めないのでは、へこむのも仕方がない。
……高校生を性のはけ口にしている時点でダメだとかそういうツッコミはご遠慮いただきたい。

彼の部屋で、子供みたいに泣きじゃくる彼をなだめながら、最後は裸同士で抱き合って、夜まで一緒にいた。
優しく優しく、ヒビが入った彼の心に、私という存在を隅々まで行き渡らせる。
乾ききった土が水を吸い込むように、彼は私を求めた。

正常位、膣内射精。
正常位、膣内射精。
対面座位、膣内射精。(←8/19追記。お気に入りかも。深く入って、しっかりひとつに融け合っているのを自覚できる)

8月20日。

表面上はいつもどおり、でも内心は塞ぎこんでいる彼を、わんこメイド姿でご奉仕して慰める。
いつもの彼にはほど遠いけれど、Hしている間は、他の女のことを忘れてくれるみたい。

わんわん、と犬の鳴き声を真似、ペロペロと彼の体中を舐めまわし、犬みたいに四つん這いでまぐわって。

その後、お風呂場でお尻の穴に精液を吐き出された。
ぬるめのお湯に二人でゆったり浸かりながら、体中色々なところを触れ合わせる。
ぎゅ、っと抱きしめると、彼は抱きしめ返してくれた。幸せ。

後背位、背中に射精。
後背位(肛門)、肛内射精。
後背座位、膣内射精。

8月21日。

海に行こう、と提案したら

『心配してくれてありがとう、でも、大丈夫だから』

と全く大丈夫そうじゃない声で断られた。

仕方がないので、夜は彼の部屋に押し入り、水着やこの夏買った服のファッションショーを開催。

……一番反応がいいのが、スクール水着なのは教師としてどうかと思う。
でもまぁ、喜んでくれたし、水着で彼と愛しあったし、それでいいと思う。

後背立位、水着に射精。
騎乗位、水着に射精。




……やっぱよくない。いつもより、カチカチだった!!

8月23日。

母が珍しく家に帰ってきて、鍵が変わっていて入れないことに激怒し、窓ガラスを割って侵入。
金目のものを探したが何もなかったため、パソコンと私の制服や下着なんかを持って出て行った。

また、近所の噂好きおばさんたちの注目の的だ。
あの女は男の部屋に泊まりこんでいるだけだから気にしないだろうが、
スーパーマーケットで好奇の目にさらされる私は、たまったものじゃない。

むかついたから抵抗したら殴られ、下腹部を蹴り上げられ、背中に何度も何度も椅子を振り下ろされた。

気がついたら夜で、彼が隣にいて……私はボロボロと泣いた。
窓ガラスは明日、交換に来てくれるように彼が手配したとのこと。
警察や児相へは連絡しないでほしい、と頼んだ。何より、彼との関係が疑われることは避けたい。

いつもは寂しい夜も、彼がそばにいてくれれば安心。彼の腕の中で、久しぶりに熟睡できた気がする。

1学期、彼氏持ちのクラスメイトが『Hも気持ちいいけど、それよりも彼と心がつながっているのがうれしい』と言った時、
この女は脳みそが膿んでいると思ったけれど、訂正する。

……心がつながっているのが、うれしい。

8月25日。

読書感想文を作成。これにて夏の課題は全て終了。
よし!これで夏休みを堪能……あと1周間orz

8月27日。

特になし。
おばあちゃんがよく作ってくれたのを思い出して、冬瓜汁を作った。
……おばあちゃんの味にはほど遠いけど、まぁ思い出補正だと思い気にせず食べる。





8月28日午前3時、追記。





私が壊した女たちが私をなじる夢で目が覚めた。

彼の高校時代の恋人。今はエグい系のアダルトビデオに出ているそう。動画サイトで似た女性を確認。
彼の大学時代の同級生。傷心から悪い男に引っかかって麻薬に手を染め、現在収監中。
去年、彼のいる高校……つまり、私の高校にやってきた教育実習生。男子生徒複数にレイプされ、自殺。
従妹ちゃん。退院したものの、自室に内側から目張りして誰も入れないようにし、熱中症と栄養失調で再度病院へ。
リスカしようとした形跡まであるそうな。

ああ、我ながらひどい。

私が直接手を下したわけじゃない。ただ、破滅へ向かうように手助けしただけ。
でも、最初の彼の恋人なんて、まだ私が10歳、小学4年生の時の話だ。

……仕方がない。彼のそばにいていいのは、私だけなんだから。
覚悟はしてきたつもりだけど、なぜかフラッシュバックが最近ひどい。
多分、従妹ちゃんのことと、母のことで心が乱れているんだと思う。








従妹ちゃんのような純粋な恋心まで、踏みにじる必要があったのか?

ある。

ある。ある。ある。あるに決まってる。

そう言い聞かせなければ、壊れてしまう。

耳の中に、呪詛がこびりつく。

視聴覚室で大勢の男子生徒に輪姦され、しかも職員室の机の上にその行為の写真をばらまかれて狂ってしまった教育実習生の声が。

性病持ちで誰にでも股を開くとあらぬ噂を立てられ、片想いだった彼から冷めた目で見られ、噂が親の耳に入って大学を辞めた女の声が。

私の事を『妹ができたみたい』と抱きしめ、勉強を教えてくれた彼女の声が。

そして、あの病室での従妹ちゃんの絶叫が。

耳をつんざくような不協和音に、思わずトイレに駆け込んで嘔吐した。
何度も何度も嘔吐を繰り返し、胃液が逆流して食道を灼く。

そして、眠れないまま夜があけた。

8月28日。

眠れないまま迎えた朝。

夏休み最後の図書委員の当番のため学校へ向かおうと家を出たところで、クールビズ姿の彼に出会った。

聞けば、これから従妹ちゃんのご両親のところで話を聞いてから、学校へ行くそう。

『それより、大丈夫か、顔色がひどいぞ』

なんと答えたか覚えていないけど、心配してくれた彼に感謝。

……夜になっても、耳鳴りがひどい。

きっと、私のことを妬むあいつらが、彼を奪い返しにきたに違いない。
でも、渡すもんか。計画は順調。

ああ、私と彼だけの、色欲にまみれた小さな小さな世界。

経口避妊薬を飲むのはおしまい。
彼の子供を産んで、育てて、小さな世界を少しずつ大きくしていこう。


その一歩目を、踏み出す時が来たんだ。

8月30日。

計画も大詰め。準備はぬかりない。明日を待つ。

8月31日。

日記、とはいうものの。今日のこれに限っては、予言のようなもので、この通りに進んでいるか、自信がない。

でも、今貴方がこれを読んでいるということは。

貴方は私に誘われて私の部屋に入ったということであり。

私が準備したジュースを、中にクスリが入っているとも知らずに飲んだということであり。

私が細工して時間どおりに鳴らした固定電話の受話器を取りにいったので、部屋にひとりきりだということであり。



机の上にわざと放り出した、この日記に気づいて手にとったということであり。

1ヶ月と10日にわたる日記の最終ページ(すなわち今日のぶん)まで読んで、事の真相を知った、ということであり。

だんだん、眠気に逆らえなくなってきた、ということであって。





どさっ




と、貴方が床に倒れ伏す音を合図に、部屋のドアが開いて。

まるでカマキリの雌が交尾の相手を見つけた時のような獰猛な笑みを隠さない私を見て。

貴方の耳元で私は愛をこめてささやくんだ。





「これからは、ずっと一緒だよ」



って。

HAPPY END ?

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