さやか「勉強をしよう…」(135)

―マミホーム―

マミ「どうしたの?鹿目さん、美樹さん、そんな暗い顔して……」

杏子「どうしたんだよ、さやか……」

まどか「それがですね……」

さやか「………」

ほむら「……数学の試験で赤点取ってしまって、5日後の休み明けに追試だそうよ」

まどか「ほ、ほむらちゃんっ!?」

さやか「そんなハッキリ言わなくても……」

杏子「普段勉強しないからそうなるんだぞ」

さやか「あ、あんたに言われたくないわー!」

マミ「追試まで落ちると大変だから、今からしっかり勉強しておかないとね」

さやか「うぅ……」

マミ「大丈夫よ、やることをしっかりやれば、結果はついて来るわ!」

ほむら「まどかも、頑張りましょう」

まどか「う、うん……」

―さやかの部屋―

さやか「はぁ……ちゃんと勉強しとけば良かった……」

さやか「まぁ気を取り直して、しっかり勉強を……!」サッ

カリカリ……

………

さやか「………やる気でない」

さやか「ちょっとベッドで横になろっと……」ゴロン

さやか「勉強って、集中するまでが長いような」

さやか「物事って集中し始めると、そのまま流れでいけるし」

さやか「勉強も集中し始めれば……」

さやか「……でもどうやったらいいかなぁ」

さやか「やる気も……でないし……」フワァ…

さやか「んー……どうすれば……」

さやか「まぁ……また……明日……」

さやか「………」スゥ…

―翌日―

さやか「んっ……」

さやか「……朝か」

さやか「なんか寝ちゃってたけど……」

さやか「まぁまだ時間はあるし大丈夫だよね」

さやか「さてとっ、学校行く準備しないとー」

―学校―

さやか「まどかー?」

まどか「??」

さやか「昨日勉強できた?」

まどか「……全然できなかった」

さやか「……実はあたしも」

まどか「やる気が出なかったり、集中できなかったりでさ……」

さやか「だよねぇ、どうすればいいんだろ」

―放課後―

さやか「ねーまどか、駅前寄ってかない?」

まどか「勉強はしなくていいの……?」

さやか「んー、まだ大丈夫だって!」

ほむら「そんなこと無いわ、一日の遅れが命取りになるわよ」

さやか「そんなこと言わないでよ……」

ほむら「さやか、この調子だと間違いなく失敗するわよ」

さやか「わかってるよー……」

ほむら「二人ともちゃんと帰って勉強することね」

まどか「うん、頑張ってみるよ!」

さやか「はいはい……」

まどか「んっ……わたし達こっちだから、またね、さやかちゃん」

さやか「またねー、まどか、ほむら」


さやか「………なんか素直に家に帰りたくないなぁ」

さやか「……駅前寄っていこ」

―駅前―

さやか「さてと、どこ行こうかなぁ」

さやか「………ん?」

さやか「あれは……杏子とマミさん?」


杏子「それで、今日は何を買うんだ?」

マミ「えっとね………あら?」

杏子「どうした?」

マミ「あれって、美樹さんじゃない?」

杏子「さやか、何でこんなとこ居るんだよ?」

さやか「いや、なんとなく……」

杏子「なんとなくって……」

さやか「そ、それで、杏子とマミさんは何してたの?」

杏子「ちょっと買い物をな」

さやか「あたしも付いて行っていい?」

マミ「ちょっと美樹さん、勉強は大丈夫なの?」

さやか「帰ったらしっかりやりますって!」

マミ「……ちゃんとやるのよ」

まどか「……ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら?」

まどか「さっきはさ、頑張ってみるよ、とか言っちゃったけど」

まどか「やっぱり一人だと、ちゃんとできるか不安で……」

まどか「それで……さ……」

まどか「勉強のお手伝い……してくれない……かな?」

ほむら「………」

まどか「や、やっぱりダメだよね……自分の力でやらなきゃ……」

ほむら「そんなことないわ、誰かを頼りにすることは悪いことでは無いもの」

ほむら「喜んで協力するわ」

まどか「あ、ありがとう、ほむらちゃん!」


さやか「あー楽しかった!」

杏子「ったく、楽しんでどうするんだよ」

さやか「べ、別に良いじゃない!」

マミ「それじゃ、私達は帰るから、美樹さんも帰ってしっかり勉強するのよ」

さやか「はーい!」

杏子「……ちゃんとやれよ」

さやか「言われなくてもやるって!」

さやか「それじゃあまたね!杏子!マミさん!」


マミ「本当に大丈夫かしら……?」

―さやかの部屋―

さやか「ふー、楽しかったなぁ」

さやか「でもなんか疲れちゃったな」

さやか「……ご飯食べてから勉強しよっと」

……

さやか「ご飯食べたら眠くなってきたなぁ」

さやか「ちょっと休憩っと……」

さやか「んー、良い感じの……疲労と……満腹感が……」

さやか「………」スゥ…

―翌日―

さやか「……また寝ちゃった」

さやか「い、いやでも、まだ3日ある!」

さやか「うん、なんとかなるよね」

さやか「……みんなに怒られそうだけど」

さやか「でも、結果が良ければっ!」

さやか「うん、学校行こっと」

―放課後―

さやか「まどか、勉強できてる?」

まどか「ほむらちゃんに手伝って貰いながら……」エヘヘ

さやか「な、なんですとー!」

ほむら「そう言うさやかはどうなのよ?」

さやか「ま、まぁぼちぼちと……」

ほむら「……本当かしら?」

さやか「ほ、本当だって!」

ほむら「……それならいいのだけれど」

さやか「そ、それじゃあ、あたしは帰って勉強するからさ!」

さやか「またねっ!」


まどか「さやかちゃん……」

ほむら「あとで泣きそうな展開ね」

―さやかの部屋―

さやか「はぁ……あんなこと言った手前、ちゃんとやらなきゃいけないんだけど……」

さやか「………」ハァ…

さやか「ダメだ………」

さやか「こういう時は気分転換でも……」

さやか「……そういえば最近掃除してなかったな」

さやか「ちょっとやろうかな」

さやか「ちょっとだけ、うん、ちょっとだけ」

さやか「………全然片付けないと、すぐに部屋が汚くなっちゃうなぁ」

さやか「もっと日頃からやっておけば………あれ?」

さやか「んっ……これはっ!?」

さやか「無くしたと思ってた漫画だ!」

さやか「まさかこんなとこにあるなんて、掃除してみた甲斐があったなぁ!」

さやか「見つかってよかったぁ……」パラパラ

さやか「……ははっ!」

―数時間後―

さやか「………」パラパラ

さやか「………んー!面白かった!」

さやか「ついつい先まで読んじゃった……ってあれ?」

さやか「………嘘!?もうこんな時間!?」

さやか「また勉強してないよ……」

さやか「まぁ明日と明後日はお休みだからなんとか……」

さやか「寝よっと……」

―翌日―

さやか「………んっ」

さやか「ふわぁ……朝かぁ……」

さやか「今は何時かな………!?」

さやか「ちょっ!? もう夕方じゃん!?」

さやか「やばい、寝過ごした……」

さやか「あと2日もないってのに……」

さやか「くっ……」

さやか「なんとかしてやろう……!」

さやか「もう何にも誘惑されない……!」

さやか「甘えちゃだめ……!」

さやか「……よしっ!やるぞっ!」

―数十分後―

さやか「………わけがわからない」

さやか「一体どうやったらこんな問題解けるのよ!」

さやか「教科書読んでもわからないし、ノートは……」

さやか「……あぁぁぁ、どうしたらいいのよ……」

さやか「……まどかみたいに、誰かに協力してもらえばよかった」

さやか「………どうしよ」

さやか「でも今更頼れる人なんて……」

さやか「うぅ……」

さやか「…………」


キュゥべえ「やぁ」

さやか「なっ!?」

キュゥべえ「どうしたんだい、そんな顔をして」

さやか「なんであんたがここに居るのよ!?」

キュゥべえ「ちょっと様子を見にね」

さやか「……だったら早くどっかいって」

キュゥべえ「どうしてだい?」

さやか「あんたが居ても邪魔だからよ」

キュゥべえ「果たしてそう言っていいのかな?」

さやか「……どういう意味よ」

キュゥべえ「……君を助けに来た。間接的にだけどね」

さやか「………」

キュゥべえ「君は今、一人では勉強ができない、どうすればいいかわからない」

キュゥべえ「かといって、今更誰かに頼ることができるのか、と思っているね」

さやか「………!」

キュゥべえ「実は今日様子を見に来たのは、マミに頼まれたからさ」

さやか「マミさんに……?」

キュゥべえ「さやかがちゃんと勉強してるか、心配だったんだろうね」

さやか「………」

キュゥべえ「さて、さやか、君には二つの選択肢がある」

さやか「二つ?」

キュゥべえ「一つは、このまま諦めてしまうことだ」

さやか「そんなこと………」

キュゥべえ「そしてもう一つは……」

さやか「もう一つは……?」

キュゥべえ「明日、マミの家に行くことだ」

さやか「………?」

キュゥべえ「簡単なことさ、マミが協力してくれるって言ってるんだ」

さやか「!!」

キュゥべえ「それじゃ、明日の朝9時に、マミの家だよ」

キュゥべえ「伝えることはすべて伝えたよ……」スゥ…

さやか「………マミさん」

さやか「………ありがとっ」

―翌日、マミホーム―

ピンポーン

ガチャッ

さやか「お、おはようございます……」

マミ「……ふふっ、おはよう」

マミ「さ、あがって」

さやか「は、はいっ」


杏子「よっ、さやか」

まどか「おはよー、さやかちゃん!」

ほむら「……おはよう」

さやか「……みんな居たんだ」

杏子「……まぁ、さやかが困ってるのに協力してやらないわけないだろ……自業自得だけど」

さやか「………一言余計だっつの」

マミ「ほら、時間はもうほとんど残ってないわよ!」

マミ「早速始めましょう!」

さやか「はいっ!」

マミ「時間が無いから、サクサクといくわよ」

マミ「今回は追試だから、内容にほとんど差は無いはずだから」

マミ「恐らく、回答方法とかも似たような感じになると思うの」

マミ「だから、集中的にその部分の回答方法を覚えていくわ」

さやか「わかりましたっ」

ほむら「まどかは、さやかよりはしっかりやっているから、今までやってきたことを確認でもしましょう」

まどか「わかったよ、ほむらちゃん!」

マミ「鹿目さんは暁美さんに任せてっと……私は美樹さんに付くわ」

マミ「あと佐倉さんには、ちょっと買って来て欲しい物があるの」

マミ「メモに書いておいたから、よろしくね」

杏子「あいよ、そんじゃ、行って来るわ」

マミ「よろしくね」

マミ「それじゃあ、まずはここからね!」

さやか「はいっ、お願いします!」

マミ「まずは――――」



まどか「ここは………」

ほむら「そこはこう―――――」


さやか「なるほど……」

マミ「それでね、ここは――――」

―1時間後―

杏子「ただいまーっと」

杏子「全部買ってきたぞー」

マミ「ご苦労様、ありがとね」

さやか「マミさん、ここはどうすれば……」

マミ「あっ、えっとね、ここは―――」



杏子「(真面目にやってるみたいだな……)」

杏子「(……頑張れ、さやか)」

―さらに2時間後―

マミ「……あら、もうこんな時間ね」

マミ「そろそろご飯を作らないと……」

マミ「佐倉さん、手伝ってくれる?」

杏子「あぁ、わかった」

マミ「それじゃ、美樹さんは少しの間、暁美さんから教わっていて頂戴」

さやか「わかりましたっ」

ほむら「……一人じゃなければ真面目に勉強するのね」

さやか「……ここまでしてくれてさ、真面目にやらないなんてできないよ」

ほむら「……そうね」

さやか「あっ、それで、ここはどうすればいいの?」

ほむら「あぁ、それは―――」


まどか「ほむらちゃん、ここは?」

ほむら「ここを、こうして―――」


さやか「ほむらの解説ってわかりやすいね」

まどか「そうだよね! わたしもうほむらちゃんに頼りっきりだよ」

ほむら「……ありがとう」



マミ「ご飯できたわよ!」

杏子「一旦勉強は終わりな」

―食後―

さやか「あー、美味しかった!ご馳走様でしたっ!」

まどか「ありがとうございますっ、ご馳走様でした」

マミ「ありがとっ、作った甲斐があったわね」

マミ「少し休憩してから、また勉強に戻りましょう」

まどさや「はいっ!」

―それから色々あって夜―

マミ「今日はこれで終わりにしましょう」

さやか「あれ、徹夜でーみたいなことは無いんですか?」

マミ「ふふっ、そんなことしても、自分の体調が崩れて、十分に実力を発揮できないだけよ」

マミ「しっかりと休息を取ることも重要なんだから」

さやか「わかりましたっ」

マミ「今日はお疲れ様、明日の追試、頑張ってね

―翌日、放課後―

まどか「ついに来たね……」

さやか「う、うん………」

さやか「ちゃんと解けるかなぁ………」

まどか「大丈夫だよ!昨日だけだけれど、頑張ったんだから!」

さやか「……昨日だけだけれどってとこが引っかかるけど」

さやか「ここで結果を出せなきゃ、みんなに申し訳ないからね!」

まどか「そうだねっ!」



マミ「……大丈夫かしら」

杏子「心配すんなよ、まどかとさやかならきっと大丈夫さ」

ほむら「………さやかはともかく、まどかは私が何日か教えているから大丈夫よ」

杏子「大した自信だな」

ほむら「………当然のことよ」

マミ「頑張ってね、二人とも……」

―1時間後―

キーンコーンカーンコーン

さやか「………終わったぁぁぁぁ……」

まどか「そうだね………」

まどか「マミさん達、待ってくれるって言ってたし、早くいこっ」

さやか「そうだねっ」



マミ「あっ、二人とも、お疲れ様」

杏子「お疲れさんー」

ほむら「それで、手応えはあった?」

さやか「んー……なんとも言えない……」

まどか「わたしはできたと思うよ!」

ほむら「そう……」

マミ「それで結果はいつ出るの?」

さやか「明後日だそうです」

杏子「良い結果が出るといいな」

―2日後―

さやか「結果帰ってきたね……」

まどか「まだ見てないけど……緊張してきたよ」

杏子「あんだけやったんだ、きっと大丈夫さ」

さやか「う、うん……」

まどか「さやかちゃん……いくよっ」

さやか「………うん!」

バッ

鹿目まどか:100点

美樹さやか:100点


杏子「………は?」

さやか「………」ポカーン

ほむら「おめでとう、まどか」

まどか「あ、ありがとう……」

マミ「………お、おめでとう?」

杏子「いや……何かの間違いじゃねえの?」

さやか「で、でもここにはちゃんと……」

杏子「1日で100点取れるとか普通ありえなくねぇか……?」

さやか「な、なんだと!?」

マミ「まぁまぁ……それにしても驚きの結果ね」

まどか「わたしもビックリだよ……」

さやか「ま、まぁ、この天才さやかちゃんにかかればこんなもんだよ!」

杏子「調子にのんな!」

さやか「うっ………」

マミ「と、取りあえず、勉強の成果がでたってことよね……?」

ほむら「100点だったのは予想外だったけど、その通りね」



さやか「……この点数はみんなが協力してくれたお陰だね」

杏子「なんだよ、急に改まって……」

さやか「みんなが協力してくれなかったら、きっと今回もダメだった」

杏子「……まぁ困ってるさやかを見捨てるなんてできないしなっ」

マミ「私は頼って貰えないほど、ダメな先輩で居る気は無いわよ!」

ほむら「困った時はお互い様よ」

まどか「良かったね、さやかちゃん!」

さやか「うん、だからさ……」


さやか「みんな、本当に、ありがとっ!」ニコッ


終わり

きっとやればできる子なんだと思いますはい
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました

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