エレン「学級裁判」 (66)

あれ…ここどこだ?

頭がボッーとする…

教室?

やべっ!座学の途中だったか!?

でも、真っ暗で誰も居ないぞ?

記憶がない……ミカサ…アルミン…どこだ?ここ?
とりあえず、こっから出ねぇと

なんだか、座学の教室とも全然違うみたいだし……

もう、訓練兵も3年目なのにこんな部屋今まで知らなかった。


廊下に出てみると、さらに見たこともない光景が広がっていた。

あれ?マジでここどこだ?今日、何してたんだっけ?誰か人はいねぇのか?

ちょっと不安になってきた…


まるで、異世界に迷い込んだかのようだった。"そこ"は普段とは全然違う世界のように見えた。

しかし、そんな世界にも必ず光は射す。

エレン「この部屋、灯りがついてる」


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ガチャリ

ドアを開けると、再び異世界のような光景。

しかし、そこには見慣れた仲間たちの顔があった。

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ!……アルミン!」

アルミン「やぁ、やっぱり君もここに来てたんだね…」

エレン「どうした?」

誰よりも長い間過ごしてきた、親友は自分の姿を見ても安堵の表情を見せなかった。

アルミン「どうしたも何も、僕たちここに閉じ込められちゃったみたいなんだ」

エレン「閉じ込められた!?つーか、その、何やっててこうなったんだ?俺、全然思い出せないんだよ」

アルミン「やっぱり、君もか……僕たちもそうなんだ」

ジャン「ちっ!やっぱ死に急ぎ野郎も駄目か……期待はしてなかったが」

エレン「自分のこと棚に上げて俺への当て付けとは忙しいな、ジャン」

マルコ「止めなよ、ジャン……さっきまであれほどエレンのこと心配してたくせに」

ジャン「なっ!おい!何言ってんだ!マルコ!冗談じゃねぇ!」

サシャ「少なくともミカサとアルミンの次くらいにはジャンが心配してましたよね」ムシャムシャ

エレン「サシャ?何食ってんだ……」

サシャ「そうです!エレン、聞いてください!
芋の匂いに誘われて袋を開けてみれば、なんと!薄く揚げられた芋が沢山あったんですよ!」

コニー「こいつ、もう5袋は食ってるぜ」ゲフッ

エレン「揚げた芋なんて、どんだけ貴重だと思ってんだ!それが、こんなに!?」

サシャ「いっぱいあるから少し食べていいですよ?」

エレン「おう……うえっ!なんだこれ!味が濃すぎるぞ!塩……か?塩なんて、いくらすると思ってんだ?」

コニー「置いてあるから、食ってもいいだろ」

サシャ「お腹いっぱい食べれて幸せです!」

クリスタ「サシャ、あまり食べ過ぎちゃ駄目だよ?」

ユミル「ほっとけ、クリスタ。」

エレン「クリスタ、ユミル。お前らもいたのか」

ユミル「まあな。クリスタはともかく、成績上位10人の中に私がいるのは、自分でも不思議だ。」

エレン「いや、アルミンもいるし、お前はほとんど上位みたいなもんだろ」

アニ「そうだね、エレンの後にまだ誰か来るかもしれないし、成績は関係なさそうだね。」

エレン「アニ、お前も何も覚えてないのか?」

アニ「すまないね、役たたずで」

エレン「そうは言ってねぇよ!」

ベルトルト「……」

ライナー「エレン」

エレン「ライナー!」

ライナー「なんだ?やけにテンション高いな」

安心していた。

こんな危機的状況でも、頼れる仲間がいる。

いつものようにどうにかなる。そう思っていた。

?「ピンポンパンポーン!
オマエラ、今すぐ体育館に来てくださーい!」

エレン「なんだ?」

ライナー「この間抜けな声、どうやらキース教官では無さそうだな」

ジャン「当たり前だろ!こんな声の教官どころか、人間だって会ったことねぇわ!!」


一一一一体育館

マルコ「あれ、なんだろ?」

コニー「熊だな」

サシャ「ええ、熊ですね」

ユミル「熊ってあんなちっこかったっけか?しかも、洒落た熊だな。」

?「失礼な、熊じゃないよ!モノクマだよ!」

一同「えっ!しゃべった?」

モノクマ「オマエラ、こんにちは!
僕が運悪くオマエラの教官を勤めることになったモノクマです!」

エレン「モ……ノ……クマ?」

ミカサ「……」

アルミン「さっきの声と一緒だ!もしかして、アイツが僕らを閉じ込めた……」

クリスタ「黒幕?」

ジャン「でも、教官って言ってたぞ?これって、訓練なのか?」

モノクマ「そうでーす!訓練ですよー!オマエラにはこれから、コロシアイをしてもらいまーす!」

アニ「殺し合い?」

マルコ「ま、まさかそれが訓練だって言うのか!?」

ライナー「おいおい!俺たちが殺し合いなんて、すると思うか?」

ベルトルト「ライナー……」

モノクマ「まあまあ、落ち着いてよ。オマエラは今、閉じ込められているのは分かるよね」

ユミル「まあ、そうみてぇだな」

モノクマ「まあ、単純に言ってコロシアイをして、生き残った1人だけが外に出られるのです!」

アルミン「なるほど……分かったよモノクマ。
でもね、僕たちの中に仲間を殺してまで、ましてや1人で生き残りたいと思う人なんていない!」

ミカサ「当然、私が生きていてもエレンやアルミンがいないと生きる意味はない。」

ジャン「俺も、今すぐにでもエレンはぶっ殺してやりてぇが!ミカサは殺せねぇぜ!」

ミカサ「ジャン、エレンには指一本触れさせない。」

ジャン「あ!ああ、分かってるよ」

ライナー「1人が犠牲になって、皆が助かるなら多少は考えるが、1人しか生き残れないのは論外だ。」

アニ「……」

ライナー(いざとなれば、俺たちの力を使い皆と逃げることも可能だけど……できればそれは避けたい)

モノクマ「まあ、詳しいルールを説明すると、誰か1人を殺したらその人は脱出できまーす!」

ジャン「ハァ?何言ってんだてめぇは!?」

モノクマ「まあまあ、まだ続きを聞いてよ。人を殺されたら……オマエラは裁判にかけられます。これが学級裁判です!」

エレン「学級裁判……」

モノクマ「そこで、オマエラには話し合いで殺人を犯した人……クロを指定してもらいます。
指定されたクロは本物であろうとなかろうと処刑されます!」

アルミン「まさか、偽物を指定した場合は……」

モノクマ「罪もない人を処刑した罪で本物のクロ以外のオマエラは処刑されます!そして、クロ1人は脱出するのです!」

クリスタ「ひどい……!」

モノクマ「とは言え、さっき言ってたように、オマエラは理由もなしに人を殺す度胸もないからね

今回は特別に動機をこっちの方で用意させていただきましたーっ!」

エレン「動機?」

モノクマ「はい!君とアルミン君は同じ物です!」

モノクマ「ちゃんと見るんだよー!」シャッ

コニー「き、消えた!」

エレン「それにしても、なんだ?この円盤」

アルミン「ユミルとクリスタも同じだったみたいだね。」

ライナー「それにしても、"見る"ってなんだ?」

モノクマ「あー!めんどさいなぁ!オマエラ、DVDの見方も知らないの?」ヒョコッ

コニー「うわっ、また出てきた!」

モノクマ「とりあえず、付いてきて!」

エレン「なんだ、ここ?変な箱がいっぱいあるぞ」

モノクマ「うぷぷ、これで映像が見られるんだよ」カチッカチッ

エレンの目の前に映ったのは、自分とアルミンの所属する第34班の面々だった。

俺たちがここで訓練を受けてる以上、こいつらもどこかで同じような訓練を受けてるのかと思ったが、まさか俺たちだけが選ばれたのか……?

アルミン「トーマス!ナック!ミリウス!ミーナ!」

エレン「どうなってんだ?絵が動いてるのか」

しかし、次の瞬間、そこに映ったのは巨人に食われる仲間の姿だった。

エレン「え?」

アルミン「あ……」

エレン「あれは、どうみても壁内だった。どうして、巨人が?」

アルミン「いったいなんで」

エレン「あ……くそ!おい!モノクマ!」

モノクマ「はい?どうしたの?」

エレン「てめぇがやったんだろ!?何でこんなことしやがんだ!」ガシッ

モノクマ「あわわわ、ぼ、暴力は止めて」

エレン「じゃあ、今すぐ俺たちを、ここから出しやがれ!」

アルミン「トーマス!ナック!ミリウス!ミーナ!」

しかし、次の瞬間、そこに映ったのは巨人に食われる仲間の姿だった。

エレン「え?」

アルミン「あ……」

エレン「は?どうなってんだ!」

アルミン「あれは、どうみても壁内だった。どうして、巨人が?」

エレン「あ……くそ!おい!モノクマ!」

モノクマ「はい?どうしたの?」

エレン「てめぇがやったんだろ!?何でこんなことしやがんだ!」ガシッ

モノクマ「あわわわ、ぼ、暴力は止めて」

エレン「じゃあ、今すぐ俺たちを、ここから出せ!」

モノクマ「それは、無理だねぇ」ニヤリ

ミカサ「エレン!危ない!」バッ

モノクマ「うわぁっ!何すんだよ!」

ミカサ「あなたが何者であろうと、エレンに手を出すことは許さない」ギロリ

モノクマ「まあいいけど。今度から教官である僕への暴力は即刻死刑だからね。覚悟しとけよ!」

エレン「くそっ!なんなんだよ」

ジャン「ふっエレンの野郎ビビってやがったぜ」

マルコ「止めなよジャン……」

エレン「おいジャン……お前も見ただろ?同じ班の奴らが巨人に食われてく姿を」

ジャン「あぁ?だからなんだってんだ?あんなん、嘘っぱちに決まってる」

ライナー「しかし、どうやったのか知らんが確かにあれは本物にしか見えなかったぞ」

アニ「声も聞こえたし、絵ではなかった」

ユミル「まぁまあ、あれが本物であれ嘘であれ、考えてる場合じゃねえと思うぞ?周り見てみな」

クリスタ「……」

サシャ「ひっ、ひっぐ……」

コニー「俺の班の奴らと巨人が箱の中にいたぞ?何でだ?」

マルコ「そうだね。正直僕も状況を把握仕切れてないよ。今すぐにでもここから出て確認したいぐらいだ。」

ライナー「だからって変な気は起こすなよ?」

マルコ「ああ、当然だ。分かってる」

ジャン「しっかし、正直同じ班でもねぇ。お前らと同じ班の奴らを比べると、どうしてお前らの命が霞むよな」

アルミン「でも、君の班員は皆、巨人の胃袋の中だ。それでも僕らが霞むかい?」

ジャン「何も俺が誰かを殺そうなんて考えてる訳じゃねぇ。だが、そう考える奴も少なからずいるってことをだな……」

ミカサ「班員が亡くなったのは辛い。すごく辛い……でも、私にはエレンがいれば大丈夫」

クリスタ「私もっだ、大丈夫」

サシャ「私もです!」

コニー「俺も大丈夫だろ?なぁベルトルト?」

ベルトルト「うん。コニーは大丈夫だと思うよ」

アルミン(……しかし、問題は壁内に巨人が発生していたということじゃないのか?)

エレン「とにかく、俺たちは全員生きてここを出なけりゃいけねぇんだ」

ジャン「それには同感だ」

アルミン(いったい、世界で何が起きてるんだ?)

ライナー「いや、しかしここんところ毎日訓練だったんだ。とりあえず休んでもいいんじゃねぇか?」

アニ「確かにね……休む場所があるならだけど」

モノクマ「ああー!言い忘れてたけど、オマエラにはこれをあげなきゃならなかった」ヒョコッ ホイッ

エレン「なんだこれ?」

ジャン「電子訓練兵手帳?」

モノクマ「あぁーどうやって動いてるとか細かい事は気にしなくていいよ。オマエラに説明するのは面倒くさいからね。とにかく、ルールは全部それに書いてあるから、それに則って健全なコロシアイ訓練生活をお楽しみに!」サッ

コニー「なんだこれ!すげぇ!施設中の地図が見れるぞ!」

エレン「外には出れねぇのか?」

マルコ「すごいな……個人で自室もあるみたいだよ」

ユミル「なんだか、優遇され過ぎじゃねぇか?私は暫くここで暮らしてもいいぞ」

クリスタ「そんなわけにはいかないよ!皆の安否を確認しないと!」

ライナー「クリスタ……」

ライナー(どうする……こればっかりは、自分1人の判断じゃ動けねぇ。
ベルトルトとアニに話して見るしかねぇな)

ジャン「まぁいい、俺は部屋で休ませて貰うぜ!死に急ぎ野郎はこの施設内の調査だろ?どうせ」

エレン「どうせってなんだよ!重要な事だろ!」

ミカサ「エレンがいくのなら当然私も行く」

クリスタ「私も行くよ!」

ユミル「えークリスタ行くのかよ」

クリスタ「別にユミルは来なくてもいいよ」

ユミル「いや、私も気になることがあるし、一緒に行かせてくれ」

エレン「アルミンはどうする?」

アルミン「僕は遠慮しておくよ、この訓練兵手帳を徹底して調べたいんだ」

エレン「そうか……ライナーは?」

ライナー「すまん。俺も考えたい事がある」

コニー「俺も探検させてくれ!」

サシャ「私も行きたいです!」

ユミル「おい…私の負担をこれ以上増やさないでくれ」

ミカサ「同感。どうせなら、2班に別れて調査した方が効率がいい」

マルコ「じゃあサシャとコニーは僕と行こうか?」

コニー「おう!いいぞ」

サシャ「分かりました!」

エレン「とりあえずここは解散だな!」

寄宿舎

ライナー「なぁ、お前ら。ここは俺たちにも状況が分かってないんだ。とりあえずバレないように巨人化して脱出しないか?」

ベルトルト「ライナー……」

アニ「あんた……本気で言ってんのかい?」

ライナー「俺は本気だぞ?しかも、あの映像が本物なら俺たちが何もしてないのに壁内に巨人が発生していた。どう考えても"あいつ"の仕業だ」

アニ「…………」ユビワ パチン

ライナー「おいっ!?何を」

アニ「……」ザシュッ

ベルトルト「……」

ライナー「?何だ?巨人化しないのか?」

アニ「そもそも、私たちは今巨人化できない。あんたも………」

ライナー「は?何を言ってるんだ?」

ベルトルト「アニの傷口を見てみなよ。治癒もしてない。」

ライナー「俺を騙そうとしてんのか?巨人化も治癒も抑えれるだろ?」

アニ「あんたの前でわざわざそんなことするわけないだろ」

ライナー「じゃあ、本当に巨人の力がなくなっちまったって言うのか?」

アニ「幸か不幸か私たちは今になって普通の人間になったんだよ」

ライナー「どうしちまったんだよ。俺らは……」

ベルトルト「だから、殺されたら本当に死んでしまうんだ。それには気をつけてね」

ライナー「くそ……どうすりゃいいんだ」

アニ「私はもういくよ…あんまりあんたたちと一緒にいるわけにはいかないしね」

ベルトルト「うん……」

エレン班

エレン「なんか、建物の作り的にも見慣れねぇものばっかで落ち着かないな…」

ユミル「まるで、シーナの中の建物みたいだな」

クリスタ「うん……そうだね。」

ミカサ「ユミル、クリスタ。あなたたちシーナに居たことあるの?」

クリスタ(あ!しまった)

ユミル「……ああ、私はよく金持ちから金品を借りて回ってたからな。
いやーこういう所に来ると盗みたくなってくるぜ」

エレン「お前、そんなことやってたのかよ……」

ミカサ「じゃあ、いろいろなところを転々としてたの?」

ユミル「ああ、壁内も行ってみると色々な所があって面白いぞ?エレン、壁外を回る前にまず中から見てまわるってのはどうだ?」

エレン「確かに、シガンシナ区やトロスト区からほとんど出たことなかったなぁ」

ミカサ「私も、トロスト区より内側に行ったことはない……その前に行く方法がない」

クリスタ「……」

ユミル「んなもん、こっそり行くんだよ」

ミカサ「そんな、暮らしをしてたなら何故14にもなってから訓練兵を受けたの?もっと早くになってれば良かったのに」

ユミル「!……まぁ、いろいろあんだよ。」

エレン「つーか、さっきから廊下にでもどこでもあるあの小さい箱はなんなんだよ」

クリスタ「うーん、なんだろう?」

モノクマ「うぷぷ。あれはカメラって言うんだよ?クリスタちゃん。」ヒョコッ

ユミル「うわっ、また突然出てきやがった!」

ミカサ「モノクマ、突然出てこられては驚く。そして、カメラというのは何?」

モノクマ「カメラっていうのはねぇ。さっき見たでしょ?君たちの同期の映像。それを収めることが出来る道具だよ。」

エレン「はぁ?全くわかんねぇぞ。」

ミカサ「つまり、あの箱は見たものを他の場所でも見れるようにするということ」

ユミル「……つまり、それがほぼまんべんなくあるってことは私たちを常に1人で監視できるってことだな」

モノクマ「そうそう。カメラ以外は君たちの文化レベルでも使えるものを用意してるから、調理や洗濯もできるでしょ。まぁ、あとは電子手帳くらいかな?」

エレン「ここがどこか知らんが文明はかなり進んでるってことか」

モノクマ「そういうこと?」シュッ

エレン「…………マルコたちも終わった頃かな?」

ミカサ「ええ。そろそろ、夕食時。ので、全員を集めて情報を確認するといい。」

ユミル「そうだな。そうするか」



食堂

エレン「……ということだ。」

ライナー「なるほどな…厳重に隔離されてる上に監視までされてるとはまるで囚人だな」

アルミン「多分、そういうことじゃない。」

ジャン「なんだ、アルミン言ってみろよ」

アルミン「監視してるのは、殺人が起きた場合、犯人を見つけるためだ。」

マルコ「そうか。僕たちが指命した犯人が正解か分からないもんな!」

ベルトルト「何故、そこまで殺人が起きることを確証しているんだ?」

ユミル「まさか、この中に今日の夜実行しようなんて奴はいねぇよな?クリスタを殺すのは止めてくれよ?」

クリスタ「な、何てこと言うの!ユミル!そんな人この中にいるわけないじゃない。みんなで助け合ってここから脱出しようよ!」

アルミン(神様)

ユミル(女神)

ライナー(結婚したい)

ミカサ「他に何か分かったことがある人はいないの?」

マルコ「じゃあ、僕とサシャと
コニーが調べてきたことを話すね。」

コニー「ああ!俺たちは何調べたんだ?」

ジャン「黙ってろ馬鹿」

サシャ「食料は高級なものが腐るほどありましたよ。塩も砂糖も胡椒も味付けが捗りますね!」

ライナー「薄いスープや硬いパンとはしばらくお別れか!」

サシャ「モノクマがよく追加してくれるらしいですから、お腹いっぱい食べられますね!」

エレン「嬉しいけど……こんなの訓練じゃねぇ…」

マルコ「調理するための熱を出す機械も食べ物を保存するために中が冷たい箱もあった。」

ジャン「部屋も調べたけど、ベッドも柔らかくてデカイし、風呂にはお湯が出てくる筒があったぞ」

コニー「風呂といえば、大浴場の前にはトレーニングルームがあったぞ!」

エレン「何!?本当か?どんなのだった?」

コニー「ものすごい重い鉄の棒だったり、走れる機械だったり……とにこくすげぇ!」

エレン「すげぇ!ライナー!後で行こうぜ!」

エレン「いやいや、お前ら、そんなもんあったところで誰も殺しなんかに使わないだろ?」

アニ「それが起きてもおかしくない状況ってことさ」

アルミン(1度でも起きてしまえば、偶発的に起きてしまう可能性もある。僕もどうしたらいいのか分からない)

ジャン「ハァ……とりあえず部屋以外で1人にならなきゃいいんだろ?部屋には鍵があるし」

ライナー「部屋には便所も風呂もあるし、保存食でも持っていけば最悪しばらく出なくても生きていけるしな」

エレン「はぁ?何言ってんだ?お前ら、仲間が信用出来ねぇのかよ」

ユミル「エレン、お前はおそらく殺したりしないだろうが……そんな台詞を吐く奴ほど、信頼を得てから殺す奴もいるんだ」

ベルトルト「1人でも信用できない人がいるとね……女子とはあまり話さないし」

マルコ「エレンも、この中からは何としてでも出たいと思うだろ?その手っ取り早い方法が殺人だ。これは、勘だけど……ここからは殺人以外では脱出できない。」

エレン「マルコまで……どうしちまったんだ?」

ライナー「エレン。お前はとにかく帰って訓練がしたいだけだろうが。休みたいと思ってる奴らもいるんだ。こんな、快適な環境で暮らせるなんて天国みたいだろ?しかし、そこに死ぬかもしれんという不安があったら?快適なんてクソ喰らえだろ?そうなりゃ、できるだけ不安は取り除いて安全に過ごしてぇんだ。」

アルミン「そうだ。あまり、不安を仰ぐようなことを言うのは止そう。」

コニー「何でだ?」

ユミル「殺られる前に殺っちまおうなんて考えるバカがいるからだな」

コニー「ふーん、そんなバカいるのか?」

ジャン「まぁ、黙ってろバカ。とりあえず、安全に暮らすためのルール作りだな。」

クリスタ「ルールはこの手帳にも記されてると思うけど……これだけじゃダメだよね」

アルミン「さっきジャンが言ってたけど……1人で行動しないんじゃなくて、1人で行動した方がいい」

ジャン「はぁ!?何言ってんだ!アルミン!」

アルミン「例えば、調理をする人間が複数いたとして食事により殺人が起きたら?」

ライナー「まぁそんなかの誰かが犯人だな」

コニー「そうか!1人で調理しとけば、そいつが犯人ってすぐ分かるな!」

エレン「おいおい、ちょっと待てよ。殺人を防ぐ為のルールじゃねぇのか?」

アルミン「いや、十分に殺人を抑制できるよ? バレるのが承知で殺人を犯すなんて無意味だからね。」

サシャ「…………」

ジャン「いや、けどよ。調理、調査……とかいろいろ当番制になるってことだろ?それじゃ、もし何かがあったときにアリバイが通じるか?」

アルミン「うん、そこんとこモノクマがなんとかしてくれると思ってたけど……」

モノクマ「それは、カメラに映ってても教えられないよ。教えるのは死亡時刻と詳しい死因ぐらいだね。」
ヒョコッ シュッ

アルミン「と、いうように無理らしい。だから、僕たちの行動の大半は自分の部屋かこの食堂ということにしよう。調理に1人調査2人、人員を割き後は食堂で待機。あと……」

エレン「ちょっと待て、なんで調査は2人なんだ?」

アルミン「さすがに1人じゃ調査は成り立たない。2人ならまぁ、殺人が起きても片方が犯人だって分かるからね。」

エレン「それもそっか」

コニー「お、おいエレン。さっきからアルミンが何言ってんのか分かんないぞ」

アルミン「とりあえず、夜時間は外出禁止で、朝時間はまず食堂に集まる。そこから、待機するか、各自の仕事を開始しよう。風呂、洗濯は各自の部屋で済ませてくれ」

マルコ「うん。じゃあ、夜時間も近いし、当番でも決めるかい?」クジサッ

ライナー「準備がいいな、マルコ」

……………………………………

エレン「じゃあ、明日は飯がユミルで調査は俺とジャンだな。」

ジャン「ちっ……なんで死に急ぎ野郎なんかのお守りしなきゃなんねぇんだ」

エレン「うっせぇ。邪魔すんなよ?馬面」

ミカサ「エレン、やめなさい」

ジャン「くそ…………」

ユミル「私は適当に飯作ればいいんだな?」

ライナー「食中毒で全員が死ぬようなことはないようにな」

ユミル「ゴリラは生でも大丈夫だろ?」

クリスタ「ユミル、ライナー。今、言い争ってる時間じゃないでしょ?」メッ

ライユミ(結婚したい)

マルコ「あとは夜までに各自さっさと部屋に戻ってくれ……解散!」

ユミル「クリスタ、一緒に寝ないか?」

サシャ「そんなことより、ユミル!明日のご飯よろしくお願いしますね。」

今日のところは全員が部屋に戻った。

しかし、本当にこれで良かったのだろうか?作戦に穴があったとしたら……助けがくるのならのなら、それまで全員で行動するのは良策に思える。しかし、助けがあるようには思えない。

時間が経って、皆がイライラして、本当の"殺し合い"が起きれば最悪……全員が死ぬだろう。

ここにいる皆は成績上位者だ。ユミルだって、本当は余裕で10位以内に食い込めるって聞いたことがある。

僕はまた皆の足を引っ張ってしまうんだろうか?

いやいや、弱気になっては駄目だ!殺し合いを防ぐため、一刻も早く脱出しなければならないんだ。

ピンポーン!

ん?なんだろう、この音。

ピンポーン!

呼び鈴かな?ーーーーーー

ーーーーーーーーーーー
コンコン


ガチャン


エレン「よう、アルミン……」

アルミン「エレン?どうしたの、もう夜時間だよ」

エレン「いや……こいつが…」

ミカサ「エレンとアルミンが心配で眠れない…護衛させて」

アルミン「護衛って、結局寝れないじゃんか!」

ミカサ「精神的に楽になればそれでいい。何より、大切な人を失うのが怖い」

エレン「でも、皆の前で言った手前、アルミンが自分たちだけ守ってもらうなんてできるわけねぇだろ!」

アルミン「そうだよ、ミカサ……鍵なら閉めるし心配ない。」

ミカサ「でも、さっきなんの確認もせず、ドアを開けた。これじゃ意味がない。」

アルミン「うっ」

アルミン「もう、次からはエレンやミカサだとしても開けないよ」

ミカサ「分かった。絶対に開けないで」

アルミン「わ、分かったよ!おやすみ」

エレン「おう、また明日。アルミン」

ミカサ「おやすみなさい、アルミン」

その後、すぐそこで別れるエレンとミカサを見て、部屋の鍵を閉めた。

良かった、あの二人はやっぱりいつもの調子だ。僕のもっとも信頼する人間だ。

ん?そういえば、何であの二人は"こっち"の部屋に来たんだ?

ここにいるのは僕じゃないはず……


その時、背後から急に首を絞められた。

誰なのかを確認する術もない。

徐々に意識が遠退いていく………………………………

ーーーーーーーーー朝

エレン「おはよう、みんな」

ライナー「おう、起きたか」

マルコ「おはよう、エレン」

ミカサ「エレン、昨日はどうだった?何もなかった?」

エレン「何もねぇよ…アニとベルトルトとジャンも起きてんのか」
ミカサ「ユミルも起きてご飯を作ってる、後はクリスタとサシャとコニーとアルミンだけ」

エレン「アルミンはまだ起きてねぇのか?あいつ、昨日もなんか考えてたようだしな……ずっと起きてたのかもしれねぇ」

ライナー「コニーやサシャはともかく、クリスタも珍しいな」

ユミル「おーい!飯できたぞ!全員いるか?って、クリスタがいねぇじゃねぇか!?」

マルコ「アルミンとサシャとコニーもだよ……そろそろ起きて来るだろうから準備を済ませて、待ってようよ」


サシャ「おはよーございまーす!ご飯の匂いがしたので、飛んできました?」

コニー「おはよう!みんなぁ!つーか、旨そうだなこれ……なんでこんなもん作れんだ?」

ユミル「ま、まぁ昔……そういう仕事をな」


ライナー「おぅふっ//」

クリスタ「みんな、おはよう!」

ユミル「風呂でも入ったのか?」

クリスタ「う、うん。昨日の夜、入りそびれちゃったから………夜はお湯が止まっちゃうみたいで」

マルコ「後は、アルミンだけだけど……」

エレン「………………ちょっ俺、アルミン起こしてくる」ダッ

ミカサ「待って」ダッ

ジャン「ちっ!勝手にいきやがって」


エレン「ハァハァハァハっ」ダッ

エレン「あああ……あ、あ」

ミカサ「!……っ」

エレン「あああああああああああっあああああああああ」

風呂場を覗いた時、俺の目に飛び込んできたのは、誰よりも信頼していた親友アルミンが左胸にナイフを突き刺されたまま倒れている姿だった。

ライナー「おい、どうした!?うわぁっ!アルミン?」

モノクマ「ピンポンパンポーン!死体が発見されました。捜査を開始してください。一定時間後に学級裁判を執り行いまーす!」

モノクマレポート

被害者はアルミン・アルレルト

死亡時刻は昨日午後10時30分ぐらい


エレン「アルミン…………」

ミカサ「エレン、今は感傷に浸っている場合じゃない。」



エレン「んなこと分かってる!絶対にアルミンを殺した犯人を見つけ出して殺してやる!」

ジャン「ライナー、エレン以外を食堂に待機させといてくれ」

ライナー「お前らは?」

ジャン「エレン、俺たちはアルミンが決めた調査班だろ?」

エレン「ああ……やってやる!」


ーーーーーーーー
ジャン「んで、まずは死体からだが…」

エレン「大丈夫だ。辛いだの何だの言ってる暇はねぇ」

ジャン「正面から、[心臓をナイフで一突き]だ。で、即死したみてぇだな」

エレン「なんでだ?」

ジャン「少しでも意識が残れば手にぐらいは血液が付着してるもんだろ。綺麗に傷の周りくらいしか血が付いてねぇ」

エレン「ん?これ見てみろよ、ジャン」

ジャン「[首に絞められた痕]?絞殺でもしようとしたのか?」

エレン「うーん、このナイフって調理場にあった奴だよな…」

ジャン「後で確認しよう。他になんかねぇか?」

エレン「背中の方も調べとかねぇとな………ごめん、起こすぞアルミン」ポトッ

ジャン「ん?手帳だ。こりゃあアルミンのか?」

エレン「そうみてぇだな、アルミンの顔が大きく出てきた。つーか、当たり前だろ?他人のを持ってるわけねぇよ」

ジャン「いや、待てよ…そりゃおかしいんじゃねぇか?」

エレン「何がだよ…馬面が脳にも影響したか」

ジャン「おい死に急ぎ野郎。お前の頼りねぇ脳ミソにかけるがここに来たとき、鍵は開いてたか?」

エレン「締まってたに決まってんだろ?」

ジャン「普通、そうだよな。じゃあ何で[アルミンは自分の手帳を持ってた]んだ?」

エレン「え?……これって」

ジャン「密室状態で起きた事件ってことだ。こいつは」

エレン「マジかよ………いったいどうやって」

ジャン「俺たちがいくら考えても無駄だ。くそ……よりによってこういうのが一番得意なアルミンが死んじまうとはな……」

エレン「ユミルやマルコに任せよう。あいつらは割りと得意だろ」

ジャン「おいおい、ミカサを忘れんじゃねぇよ」

エレン「あいつに説明されるとより分からなくなる。」

ジャン「確かにな…」



ジャン「次は部屋の様子だが……争った形跡はねぇな」

エレン「まじでワケわかんなくなってきた……とりあえず証拠は見逃さないようにしよう。」

ジャン「……ん?髪の毛かこりゃ」

エレン「[金髪の髪の毛]じゃねぇか、アルミンのだろ?それ」

ジャン「ちっアニとクリスタとライナーも金髪だが、アルミンも髪長かったからな…区別がつかねぇ」

エレン「コニーのだったら髪の毛落ちててもわかんねぇぞ」

ジャン「まあそれはいい。[争った形跡がない]ってことは殺されて運ばれた可能性もあるってことだ。」

エレン「それはあるかもな…アルミン……あれほどドアを開けんなって言ったのに」

ジャン「どういうことだ?エレン」

エレン「ああ。すまんが昨日の夜時間にミカサとアルミンの部屋に行ったんだ」

ジャン「勝手な事しやがって…で?」

エレン「アルミンのヤツ、呼び出したら簡単にドア開けたから注意しといたんだ。」

ジャン「[アルミンも気をつけていた]はずなんだよな…」

エレン「誰かが訪ねてきたとしても、何の対策もとらないはずはねぇよ」

ジャン「…………実験してぇことがある。ちょっと付き合え」


ーーーーーーーーー
サシャ「はぐはぐはぐはぐっ」ムシャムシャ

ミカサ「サシャ、いくらなんでも食べ過ぎ、あなたでもお腹を壊す」

ライナー「こいつ、俺たちが食欲ねぇからって12人分の飯を1人で食おうとしてやがる。」


ユミル「しかも、ひとりひとりが満足いく量作ったつもりなんだけどな…」

コニー「こんなときによく食えるなサシャは……さすが芋女」

マルコ「行動で動揺を消そうとしてるんだ……いくらなんでも食べ過ぎだよ」

「ジャァン!」

サシャ「あれ?向こうの方からエレンの声がしませんでした?」

コニー「確かにしたかもしれん」

ライナー「狩猟民俗ってのは恐ろしい耳をお持ちだな」

ミカサ「私もエレンの声なら聞こえる」

ユミル「実に都合がいい耳だな」


エレン「よぅ、お前ら一応捜査は終わったぜ」

コニー「なんか叫んでたけどなんでだ?」

ジャン「まあ捜査の一環だ。」

ライナー「どうだ?犯人の手がかりなんかはあったか?」
エレン「まだねぇな。お前らにも聞き込みはしなきゃならん。アリバイとかはまだいいから、気になることでもあったら言ってくれ」

マルコ「僕は本当に何もないなぁごめん。」

ミカサ「私もエレンと出て以来外に出てない。」

ユミル「あ、ああ。私もない…」

エレン「なんか、元気ねぇけど大丈夫か?」

ユミル「こんなことになって、元気あるやつの方がおかしいだろ…」

エレン「それもそうだな……」

ライナー「すまんが、俺も1度だか外に出ちまったんだが……」

ベルトルト「ライナー!?」

ライナー「違ぇよ、何もやってない。ただ、眠れなかっただけだ。」

ジャン「で?なんかあったんだろ?」


ライナー「ああ。アニを見たんだ。で、その後話をしてアニはどっか行っちまったけど…何の話だっけ?」

ジャン「何してたんだ?アニ」

アニ「別に何も」

エレン「どうしたんだ?服のここんとこ、ちょっと傷付いてるぞ」

アニ「えっ!……本当だ。いつついたんだ……お気に入りなのにちょっとショックだね。」

エレン「アニは、いつもそのパーカー着てるもんな。まあ、服の傷ぐらい気にすんなって」

ジャン「おい、芋女、昨日は食糧庫に忍び込まなかったか?」

サシャ「はい!昨日はお腹いっぱい食べて、ぐっすり眠れました。」

エレン「コニーはどうだ?」

コニー「俺も、ばっちし眠れたぜ!」

エレン「クリスタは?」

クリスタ「ん……何?」

エレン「いや、お前は何か気になったことはないか?」

クリスタ「ごめん、何もない」

エレン「それならいいんだ」

ジャン「じゃあ、一応凶器がねえか、各自の部屋を調べさせてもらう」

ーーーーーーーー

クリスタ「ここが、私の部屋。」ガチャリ

エレン「鍵、かけてなかったのか?」

クリスタ「うん、そうみたい。」


ジャン「まぁ、特に怪しい物はなさそうだな………」

エレン「つーか、怪しい物って例えば何があるんだ?」

ジャン「そりゃ、首を絞めた何かだったり、返り血を浴びた服だったりだ。」

エレン「……すまんが、クリスタ。風呂も調べさせて貰う」

クリスタ「ううん。しょうがないよ、ちょっと嫌だけど」



ジャン「まぁ、何も隠されてはないみたいだが…濡れてるな」

エレン「クリスタは朝から風呂に入って来ただろ、当然だ。」

ジャン「まぁ、女子だしな。」


エレン「よし!とりあえずはこれくらいでいいだろ」

ジャン「次は…………」


ーーーーーーーーーーー

エレン「一通り終わったけど特に怪しい物はなかったな」

ジャン「ミカサの部屋……」

エレン「!?ミカサの部屋になんかあったのか?」

ジャン「いい匂いだったな」

エレン「なに、惚けたこと言ってんだ」

モノクマ「ピンポンパンポーン!今から学級裁判を始めまーす!」


これで、全てが決まるのか……

アルミン、お前を殺したクロを見つけ出して必ず仕留めてやるからな…

今回のクロは必ずこの10人の中にいる。駆逐してやる……

エレンの駆逐脳は殺しに関しては役に立つけど、誰かに利用されて罪を擦り付けられないか心配だ

学 級 裁 判

ジャン「まず、今回の事件を振り替えっていくぞ。

被害者はアルミン・アルレルト。自室の風呂で心臓をナイフで一突きにされ、死亡していた。首には絞められた痕もあった。」

ライナー「マジか……」

ジャン「しかし、この事件の最も厄介なところは、アルミンの部屋は鍵が締められていたが、手帳はアルミンが持っていたということだ。」

ベルトルト「密室殺人?」

ユミル「それって、よく小説とかにあるよな。現実でも可能なのか?」

マルコ「よく、小説とかでは密室に見せかけてずっとその部屋に犯人はいたってのが、多いよね。」

コニー「それだ!犯人はずっと部屋の中にいて、俺たちがアルミンの部屋に入った時、何食わぬ顔で出てきたんだ!」

エレン「それは違うぞ!」

コニー「!?」

ジャン「珍しく頭を使ったなコニー。だが、俺たちは1度食堂に集まっていた。それは不可能だ。」

コニー「そうか……」

サシャ「コニーはバカですねぇ?。犯人はきっと、ドア以外のところから出たんですよ」

ミカサ「サシャ、私たちの部屋にはドア以外の入り口はない。あなたもそれくらい知ってるはず」

マルコ「確かに、ミステリーじゃありがちだけどね。抜け穴」

アニ「出たときの話ばっかりしてるけど、入るのも問題なんじゃないか?部屋に鍵はかけるだろ?普通」

ライナー「じゃあ、完全犯罪ってことか?」

マルコ「いや、いかに難しそうなことこそ以外とトリックは簡単だったりするもんだよ。」

ジャン「アルミンの自作自演とかな」

エレン「ふざけんな!アルミンはそんなことしねぇ!」

ジャン「じゃあ、どうやったってんだよ!犯人は」

マルコ「2人とも落ち着いて、まだ証拠はあるんだろ?一旦、このことはおいて、違うことを考えよう」

エレン「つーか、ユミル。お前なんか1枚噛んでんじゃねぇか?」

ユミル「私が?どこにそんな証拠ある」

エレン「お前なら、クリスタを生かすために何でもしそうだからな」


ユミル「はっ?私が、んなことするわけないだろ、確かにクリスタにはこの中で一番生きてて欲しいが、自分の命を捨ててまで助けようとは思わねぇ」

ユミル(でも、もし……殺人犯がクリスタだとしたら…私がクロになれば、クリスタは生きてここを出られるってことだ。)

エレン「じゃあ、何で参加しねぇんだ」

ユミル「生憎、こういうのは苦手でな……私は1人だけ劣等生だし、勘弁してくれ」

ユミル(いや、そんなことするのは性に合わねぇ…いかにもクリスタのやりそうなことだよな)

エレン「嘘つけ!お前がクリスタを
憲兵に入れるためわざと自分まで順位を落としたのは知ってるぞ」

ユミル「うるせぇ……」

ユミル(もし、クリスタが真のクロを庇おうとしている共犯者ならクリスタはどうなる?本物のクロと一緒に処刑されちまうとかねぇよな……)

ユミル「なぁ、モノクマ。もし、共犯者とかがいたらそいつはどうなる?」

モノクマ「どうもならないよ。クロはどんな事件でも1人だけだからね。」

ユミル「そうか、そりゃよかった」

エレン「?なんで、今そんなことを聞いたんだ?」

ジャン「まじで、共犯者とか言うんじゃねぇだろうな?」

ユミル「ちげぇよ、でも自分が死なないのなら、真のクロを炙り出す為に共犯者がいるなら出てきて欲しいんだがな」

ミカサ「そんな風に言って出てくるなら最初から共犯するわけない」

ユミル「そりゃそうだな。しかし、もし共犯者がいるのならそいつは相当な死にたがり野郎だ。」

ジャン「!?まさか……」チラッ

エレン「ちげーよ!こっちみんな!」

ライナー「ユミル、なぜそう思う?」

ユミル「考えてもみやがれ、ここでは共犯者なんてなんの意味もねぇだろ?間違ったクロを指定すれば、自分自身も死ぬんだ。もしくは間違われたクロに自分自身がなろうとしている…」

マルコ「確かに自殺願望でもないと不自然な行動だね」

ジャン「さすがにエレンもそこまで死に急いでねぇだろ、共犯の線はないと思った方がいい。」

ユミル「まぁ待て、決めつけるのは早ぇよ。」

コニー「つうか、まだ容疑者もいねぇのかよ。普通3人くらいに絞られてるもんじゃねぇの?」



エレン「いやいるぞ。ライナー、アニ、クリスタ、コニーだ。」

サシャ「コニー!やっぱりあなただったんですか!?」

コニー「ち、ちげぇよ!なんでその4人なんだよ」

エレン「アルミンの部屋を調べたら金髪が数本発見された。アルミンの髪の可能性もあるから、髪の毛が落ちないコニーと金髪の3人が容疑者だ。」

ライナー「なるほど…俺とアニは外にいたということも分かっているしな…」

ジャン「しかし、それ以外を除外して考えるのは早すぎる。」

マルコ「うん、髪の毛だけじゃ決めつけるのは難しい」

アニ「私を疑うのは構わないけど、どうやったのかを暴かないと納得できないよ」

クリスタ「私は部屋から出てないよ!」

ジャン「そういや、エレン、ミカサ。お前らアルミンの部屋を訪ねたんだってな」

ミカサ「アルミンが心配だった。アルミンには釘を刺しておいたのに…なぜ」

コニー「ミカサが釘を刺したのか?じゃあ、お前がアルミンを殺したんじゃねぇか!」

ユミル「黙ってろバカ。なんて言ったんだ?」

ミカサ「誰が来てもドアを開けないことを」

マルコ「でも、開けちゃったってことだよね」

ライナー「そりゃな、そうなるだろ。しかし、ただあいつがそんなアホな真似するわけないだろ」

ユミル「大方、だれかに助けを求められたんだろ」

エレン「それでも、そのまま殺される訳はねぇ!なんか抵抗するさ」

ジャン「それを考えて、ある実験をしたんだが……」


サシャ「何の実験ですか?」

ジャン「声が届く範囲を調べてみたんだ。部屋から部屋へは完全に聞こえないが、廊下から部屋ならなんとか聞こえた」

ライナー「ん?じゃあ、完全に部屋に入った時に殺されたんだろうな」

ベルトルト「部屋の中で完全に油断しきってたんだろうね。アルミンは」

マルコ「助けを求められ、部屋に招き入れて、油断している所を殺された」

ジャン「助けを求めるっつったら、女……か?」

ユミル「……」

ライナー「ミカサ、アニ、ユミルはねぇだろ。男より強」ハッ

ベルトルト「部屋の中にあった金髪……」

エレン「クリスタ……お前なのか」

クリスタ「違う!違うよ!」ブンブン
マルコ「しかし、君は……朝から風呂に入ったんだよね…それは昨夜入りそびれたからだけなのかな?」

ジャン「しかし、クリスタの部屋にもどこにも血がついた服なんてなかったぞ」

アニ「服に血がつかない方法なんていくらでもあるよ」

ライナー「あ!………………ふぅ……」

コニー「?」


クリスタ「……」

ユミル「クリスタを庇う訳じゃねぇが、クリスタがやったんだとしても明らかにおかしい点があるだろ」

ジャン「密室か……」

マルコ「そこのところをはっきりさせないと、犯人を指定しても確証が持てないね」

エレン「くっそー、なんかねぇのか……」

ミカサ「確かに部屋の鍵はしまっていた……アルミンは自分の手帳を持っていた…」

ライナー「おまけに部屋に潜んでいた可能性もなし、ドア以外の入り口もなし」

コニー「もしかして、他の鍵でも閉められるんじゃねぇか?」

ユミル「んなことできたら殺し放題じゃねぇか」

エレン「くそ……これさえ解ければ」

ジャン「クリスタ……自白する気はねぇか?」

クリスタ「無いよ!私を指定したら皆死んじゃうんだよ!?」

アニ「本当におかしな話だね。いったいどうやって鍵を閉めたっていうんだい」

マルコ「鍵は内側からなら捻るだけで閉められる。しかし、それじゃ出られないしね。」

サシャ「どうやって忍び込むんでしょう?ぜひ教えて欲しいです」

ライナー「いや、アルミンは助けを求められ仕方なく部屋に受け入れちまったんだよな」

ミカサ「うーん、相手が誰であろうとアルミンが開けるとは思えないのだけど」

エレン「俺もだ…何故、人を中に入れたんだアルミン……」

ジャン「だから、クリスタに助けを求められて…じゃねぇのか?」

エレン「わざわざ外に出てか?部屋にいた方がいくらか安全だろ。相手がクリスタだからってアルミンもそれくらい言うはずだ。」

ライナー「というか、アルミンは殺されてから移動させられたということはないのか?」

ジャン「部屋を見たろ、お前らも…どこにも血痕なんてなかった。」

ユミル「じゃあ、風呂場にいたところを刺されたってことかよ」

エレン(確かに……なんかおかしいぞ。)

マルコ「風呂場にいた、アルミンは服を着ていたよね」

コニー「風呂入るのに服を着てるのはおかしいぞ!」

ミカサ「そもそも、夜時間はお湯が出ない。お風呂に入ることはできない。」

ベルトルト「じゃあ、アルミンは運ばれたんだ」

ジャン「だから、血痕がなかったんだからそりゃ無理だろ?死因は心臓への一突きだったんだからよ」

エレン「もしかしたら、それは違うかもしれねぇぞ、ジャン。」

ジャン「どういうことだ?」

エレン「確か、アルミンの首には絞められた痕があった。」

ライナー「そうか、そっちが死因の可能性も有り得るな。」

マルコ「ジャン、アルミンの出血はどんな感じだった?」

ジャン「あぁ、刺された周りの部分ぐらいだったな。そういや」

ユミル「ふーん、じゃ、絞殺で決定だな」

エレン「どうしてだ?」

マルコ「生きているというのは、心臓の働きによるものだ。生きている時、つまり心臓が動いている時には、刺されても心臓が止まっていない。だから、切れた血管からドバドバと血が出てくるはずなんだ。」

ライナー「死んでからアルミンは刺されたのか……全く訳が分からん。」



マルコ「僕もよく分からなくなってきたよ。まず、エレンとミカサがアルミンの部屋を訪れたんだよね?」

ユミル「んで、鍵を開けないよう注意をして、戻った。」

ライナー「何物かが、クリスタの部屋に行き、助けを求めた。」

アニ「!?……アルミンの部屋だろ?」

ライナー「ん?今、アルミンって言わなかったか?」

ジャン「完全にクリスタって言ってたぞ?」

ライナー「悪い悪い、考え過ぎてた」

ベルトルト「そこで、アルミンは部屋に招き入れて、」

ミカサ「首を絞められ、風呂場に移動させられた。」

サシャ「その時出血はなかったので、部屋には血痕はなくて、分かりづらかったようですが」

アニ「なぜ、風呂に移動させたんだ?謎だね…………」

クリスタ「………情報を増やして、操作を錯乱させようとしてるんじゃないかな?」

ミカサ「でも、私は相手が誰であろうと助けるアルミンより、正しい選択をする事ができる方がアルミンらしいと思う。」

ユミル「何が言いてぇ?」

ミカサ「つまり、アルミンは部屋の扉を開けなかった。一度も」

ジャン「気持ちは分かるが……それじゃ流石に無理があるぜ」

エレン「でも、俺らが念を押した後だぞ?」

マルコ「しかし、アルミンが自殺するより有り得ないことかい?」

エレン「それは、不可能って意味か?それなら、入ること以前の問題だろ」

マルコ「じゃあ、自殺で済ませてしまうつもり?」

エレン「いや、なんかあるはずなんだ。何か」

エレン(思い出せ、考えろ、何かがあったはずなんだ。アルミンの部屋に鍵がかかっていた理由。鍵がかかるってなんだ?外からしか、かけられないんだ。自殺じゃねぇからな……)


コニー「ん!もしかしてよ、外側から内側の鍵を閉めたんじゃねぇか?」

ジャン「お願いだから、これ以上変な情報出さないでくれ」

ミカサ「しかし、それが可能なら入るのも出るのも可能」

ジャン「ミカサもエレンもコニーもサシャも黙っててくれ、あんまり私情を挟むやつと馬鹿は」

コニー「俺は私情なんか挟んでねぇぞ!」

サシャ「コニーは馬鹿の方ですよ。」

エレン(考えろ、考えろ!このままじゃ自殺にされちまうぞ!)

クリスタ「私はやっぱり自殺したんだと思うな」

エレン「それは違うぞ!」

クリスタ「え!?」

エレン「よく考えろ!他殺に見せかけるにしてもだ、アルミンは自分で首を絞めた後、移動して自分の胸を刺したのか?」

マルコ「そうか、自殺の線は最初から有り得なかったね」

ベルトルト「誰かを殺したクロはこの中にいるんだよね」

ユミル「まさか、モノクマじゃねぇよな」

モノクマ「ちがうよ、僕ならマスターキーを持ってるからどこの部屋の鍵も開閉できるけどね」

ライナー「まさか、それを拝借したとかいう奴はいねぇよな?」

モノクマ「僕が肌身離さず持ってるから安心して!」

エレン「誰かがそのマスターキーのように、アルミンの部屋の鍵を開閉したんだよな」

ジャン「自分の部屋のようにな……」

エレン(他人の部屋を開閉するには、そいつの手帳がいる。手帳の交換?すると、自分の部屋の鍵は閉められなくなっちまう。ん?鍵を閉めてない……まさか!)

エレン「クリスタ、お前、調査に立ち入った時に鍵閉めてなかったよな?なんでだ?」

クリスタ「多分、閉め忘れてただけだと思うけど、まさか誰かが開けたの!?」

エレン「んなこと、出来るわけねぇよ。お前もどう足掻いても閉められなかったんだ。お前の部屋、いや、アルミンの部屋の鍵はここにあるからな!」

全員「!?」

エレン「お前はアルミンと部屋の交換をした。俺とミカサが来るその前に…そして、部屋のプレートも交換し、いかにもアルミンは自分の部屋で殺されたように見せかけたんだ。」

ライナー「まさか、ほんとにクリスタが……」

エレン「部屋を交換したなら、手帳を交換するのも当然だ。だから、お前は自分の部屋のように出入りする事が………………」

ユミル「おい、待てエレン。おかしいだろ?どうやって入るのかは解決してねぇよ」



アニ「部屋を交換しても、手帳も交換したなら意味ないよ」

ジャン「そうだが、しかし本当っぽいな」

エレン「ああ、確かにな。だから、この事件には共犯がいる。しかも、もう一人が真のクロなんだ。」

マルコ「どういうことだ?」

エレン「俺の推測では、クリスタがアルミンと部屋の交換をする前に真犯人を自分の部屋に忍ばせておいたんだ。」

ライナー「筋は通ってるな」

コニー「おい、エレン。どうしちまったんだ?」

ミカサ「エレンは頭も良い。アルミンが傍にいたから霞んでいただけ」

エレン「いや、俺よりもっと早くここまで分かってた奴はいるぞ?なぁユミル」

ユミル「…………まぁ否定する必要はねぇな。私はクリスタの部屋を昼から覚えてたから、すぐにたどり着いただけだ。しかし、まぁここまでだ。これ以上はクリスタと真犯人しか分かってねぇはず」

クリスタ「ユミル、私を庇って…」

ユミル「いや、お前を指定して私が死んだら困るからな。共犯を炙り出すため、黙ってただけだ。」

ジャン「しかし、これですっきりしたな…」

マルコ「まさか、密室の謎が部屋の交換だったなんてね」

ユミル「当然、座学の成績がサシャ以下なクリスタがこんなこと思い付く筈もねぇ。考えたのは真犯人だ。なぜ、クリスタがそれに協力したかは知らんがな」

サシャ「いよいよ、大詰めって感じですね。」

ミカサ「今回、実行犯はほとんどクリスタ。真犯人は部屋に潜んでアルミンの首を絞めただけ」

ジャン「手がかりはほぼねぇな」

マルコ「凶器もまだ分からないんだよね。」

コニー「むむ、首を絞めたということは長い紐状のものってことだろ?」


ライナー「コニー、無理するな」

ベルトルト「紐状って細いのか太いのか分かる?」

ジャン「首にまんべんなく痕がついてたからな…首を覆えるくらいの物だな」

エレン「いったいなんなんだ?」

ユミル「ただの紐ではなさそうだな。」

マルコ「紐ねぇ……でも特に怪しいものがなかったんなら、タオルとかの日常で使えるものじゃないのかな」

ベルトルト「自白なんてする…………わけないよね?」

アニ「当たり前だよ、ここまで黙ってたやつが白状するわけない」

ライナー「まぁ、自白したところで死刑は変わりないんだ。どうせなら、逃げ延びる方にかけるだろ」

サシャ「コニー……白状するなら今の内ですよ!」

コニー「しねぇよ!」

ユミル「とにかく、今は凶器だ。」

マルコ「今も部屋の中にあってもおかしくなくて、絞殺に使えそうなものと言えば」

エレン(そんなものと言えば……あれしかねぇ。だとしたら、あいつ……)

エレン「服じゃねぇか?」

ジャン「服だと?」

ミカサ「ならば、使用した形跡がどこかに残っているはず、今すぐ全員の服を調べるべき」

アポアポ言いそうなのはかろうじてジャンぐらいだな

エレン「いや、その必要はねぇ。なぁアニ」

アニ「何で私に聞くんだい?」

エレン「お前がアルミンの首を絞めた犯人だからだよ!」

アニ「はぁ?どこにそんな証拠があったって言うんだい?まさか、髪の毛のことで言ってるわけないよね」

ベルトルト「そうだよ!アニだと決めつけるのはおかしい!」

エレン「証拠はお前の服にあった傷だ。その傷を見つけたとき、お前は心底驚いていた。気づいてなかったんだろ?それは、アルミンが俺たちに向けたダイイングメッセージだったんだ。」

アニ「な、そ、それだけだろ!他になにもあるはずない!」

ユミル「しゃあーねぇなぁ、これ以上証拠がいるか?ならば……」

アニ(まさか……)

アニ「私だよ、アルミンを殺したのは」

エレン「ああ、分かってる。理由を聞く気はねぇ、どんな理由があろうと、お前を許す気はねぇからな。死ね」

アニ「……」

ジャン「終わっちまったのか?わりとあっけなかったな」

ライナー「ユミル、なんて言おうとしたんだ?」

ユミル「ああ、そりゃ言っちまえば、??」「ユミル!」

ベルトルト「もういいだろ?犯人はアニで間違いないんだ。」

モノクマ「その通り!投票に移りますよークロは実行犯だけだからねーそれで、皆が死んだら笑い物だよ」

ドゥルルルルルル ジャン!

モノクマ「はい!今回のクロはアニさんでした?!大正解」


クロがアニさんに決定しました。オシオキを実行します。


巨人化


アニが首、手首、足首に状をかけられ全身を拘束されている。

モノクマがレバーを回すと、徐々にそれが引っ張られて行く。

強制的にアニの体が伸ばされていく。

ボトン

首、手首、足首から先のないアニが地面に落ちた。

サシャ「ひっ!ひぇぇぇぇ!」

ベルトルト「…………」

ジャン「これは酷すぎるな」

ライナー「これはあまりにもやり過ぎだろ」

エレン「」ブルブル

ミカサ「どうしたの?エレン」

エレン「ハハハハwwwwwww死にやがったwww苦しんでwこうなって当然だwwwwwお前は人を殺したんだからな!有害な獣はこうやって駆除すればいいんだ!ハハハ」

ユミル「やべぇな、こいつ。クリスタもかなり精神的にダメージ受けちまったし」

エレン「そういや、クリスタもアルミンを殺したんだったな!」ギロッ

クリスタ「え?」

エレン「駆逐してやる……」ダッ

ユミル「おい、やめろ!」

エレン「うらぁぁぁあ!」バキッ

クリスタ「いっ」

エレン「うらぁぁぁぁ」バキッ バキッ

ユミル「やめろっってんだろうが!」ドンッ

エレン「うっ」ヨロヨロ ガン

ライナー「おい、エレン!大丈夫か?」

ユミル「ホモゴリラは男の心配か?見てみろクリスタの方が重症だ!意識を失ってる」

ミカサ「ユミル……許さない」

ユミル「そういや、てめぇもいたな、腹筋化け物女」

ジャン「おい!ミカサとユミルを止めろ!」

ライナー「落ち着けミカサ!」

ミカサ「邪魔っ」ドカ

ライナー「うぐ」ドサッ

ベルトルト「ライナー!……くそ!うわぁぁぁぁ」ガンガン

ミカサ「何するの?ベルトルト」ダラダラ ギロリ




サシャ「ユミル!!止めてください」

コニー「止まれよ!ブス」

ユミル「うっせぇぞ」ゲシッ

コニー「おわっ!」ドスン

サシャ「何やってんですか、コニー。情けないですねぇ」

コニー「あぁ?お前何もしなかったくせに偉そうに言ってんじゃねぇ!」

サシャ「男の子なのに、情けないって言ってるんですよ!」

コニー「うっせぇ!芋女!お前なんか男と一緒だ」ガンッ

サシャ「なんばすっとね!」ガン



ライナー「ハァハァ、ベルトルトしっかり抑えてろよ」

ミカサ「離せ!触るな!」バタバタ

ジャン「おらぁぁ!」バキッ

ベルトルト「いっ!?」

ジャン「お前、女にそれはねぇだろ!」

ライナー「おい、ジャン。ベルトルトは暴れるのを抑えてただけだ……それを!なんでだ!」バキッ

ジャン「うっ…………」

マルコ「やめろ!ライナー」ガシッ

ライナー「離せ!マルコォォ!」

ベルトルト「待てよ!ミカサ」ガシッ

ジャン「ミカサにさわんじゃねぇ!」ザクッ

ベルトルト「え?」

ミカサ「ありがとうジャン、これであの女を駆除することができる」

ユミル「来いよ!化け物女ぁぁ!」


ーーーーーーーーーーーーー
エレン「うっ…………どうしたんだ、」

エレン「はぁ?何で何でお前らみんな死んでんだよ!」

エレン「おい!嘘だろ!何でこうなっちまったんだ?」

エレン「誰もいないのか!起きてくれよ!誰か」

エレン「ちくしょう……くそ!」

モノクマ「おめでとう、エレン君、君は晴れて卒業となりまーす」

モノクマ「これからも夢に向かってがんばってくださいねー!」


エレン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぉぉぁぁぁぁぁぁ!」

終わり

もっと長く書きたかったが、思い付かなかったので強制的に終わらせた。
一応、ライナーとベルトルトとアニが黒幕側だった。ライナーはそれを忘れている。

まぁあとはいろいろご都合主義でキャラとか崩壊しまくってすんません

乙~

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