マミ「そう……あなたもそうなのね」ほむら「えぇ……」(605)

マミ「相談できる相手もいなかったから助かったわ」

ほむら「私があなたと同じであることで助かったと言うのは思っていても口にするべきではないわ」

マミ「まぁそうね……ごめんなさい」

ほむら「いえ、私ももしかしたらあなたは私と同じなんじゃないかって思っていたから……」

マミ「そう、仲間がいてよかったわね」

ほむら「あなたにとって良いことではないはずだけど内心ほっとしている自分がいるわ」

マミ「しょうがないわ、さっき言ったよう私もそうだもの」

ほむら「早速だけど……あなたは対策はしているの?」

マミ「……」

ほむら「そう……」

マミ「難しいものよね」

ほむら「しょうがないわ、あなたと私は少し違うけれど、悩みは一緒だもの」

ほむら「あなたの気持ちはわかるわ」

マミ「暁美さんに慰められるなんてね」

マミ「それで、そんな話を私に持ちかけてきたということは何かあるの?」

ほむら「幸いにも私とあなたは一人暮らし……」

マミ「そうね」

ほむら「自分では止められないならお互いに止め合うというのはどうかしら」

マミ「一緒に暮らそうってこと?」

ほむら「そうなるわね」

マミ「でも、常に一緒にいるわけじゃないなら止められないんじゃないかしら?」

ほむら「マミ、コーヒーは好きかしら?」

マミ「……正直に言うとあまり好きではないわ、飲むことはできるのだけど……あなたが好きなのにこんな言い方でごめんなさいね」

ほむら「そう、少し残念ではあるけど好都合だわ」

マミ「どういうこと?」

ほむら「実は私って紅茶がそこまで好きではないのよ」

マミ「そうだったの、今まで気を使わせていたのね……」

ほむら「だから、耐えられなくなったら私は紅茶、あなたはコーヒーを飲む」

ほむら「一緒にカフェイン中毒から立ち直りましょう」

マミ「でも、紅茶よりもコーヒーのほうがカフェインが入ってるわよね?」

ほむら「でも、紅茶だったらあなたいくらでも飲めてしまうでしょう?」

マミ「……否定できないのが悔しいわ」

ほむら「私もコーヒーならとりあえずなにか飲みたいときとかほっとしたい時にいれてしまうから……」

ほむら「突然脱カフェインなんてしても苦しいだけよ……お互いにカフェインに依存してしまっているのだから」

マミ「そうね……」

ほむら「だから飲むものを替えて、少しずつ量を減らしていけば……そしてお互いに見張り合えば……」

マミ「脱カフェイン中毒ってわけね」

ほむら「えぇ、あなたさえ良ければだけど」

マミ「いいわ、一緒に頑張りましょう暁美さん」

ほむら「ありがとうマミ……」

マミ「ありがとうと言うのは私の方よ、最近少し悩んでたし」

ほむら「家はどっちの家がいいかしら?」

マミ「私の家でいいわ、暁美さんのことだから今すぐこっちに移る事も可能にしてあるのでしょう?」

ほむら「お見通しってわけね」

ほむら「あなたは紅茶を飲んでも眠れる?」

マミ「えぇ」

ほむら「私と同じね……」

マミ「本来眠気を覚ますらしいけど……もう耐性ができてるみたい」

ほむら「頭をすっきりさせるのも、2~3杯のコーヒーが欲しくなってしまうのよね……」

マミ「そうね……飲まないとずっとぼんやりしているような気がして……」

ほむら「調べてみるとカフェイン中毒というものはただ不眠だとか頭が働かないなんていう症状だけではないみたいなのよね」

マミ「そうだったの?」

ほむら「えぇ、麻薬のような依存性はないはずだけど、私たちは依存しているし……」

ほむら「これからが少し不安になるわ」

マミ「そのために二人で……でしょう?」

ほむら「頼もしい限りね」

マミ「紅茶を……あ!」

ほむら「早速ね……」

マミ「ごめんなさいね」

ほむら「いえ、いつもの癖でしょう?しょうがないわ」

マミ「私はコーヒーね……」

ほむら「紅茶やコーヒーの濃さ自体を薄めて飲むことでっていう方法もあるみたいだけど」

マミ「そうなの?」

ほむら「えぇ、でも薄味になったコーヒーや紅茶であなたや私は満足するのかしら……」

マミ「なんとも言えないわね」

ほむら「そこまでこだわってるつもりはないのだけど……それならそこまで好きじゃない飲み物でって……」

マミ「そうね……」

ほむら「カフェイン中毒は精神にも身体にも影響がでる……長い戦いになりそうだわ」

マミ「でもカフェイン中毒って短期間で治せるんじゃなかったかしら?」

ほむら「えぇ、途中で偏頭痛なんかが起こったりするみたいだけど、アルコールや麻薬のとは違うわ」

マミ「なら……」

ほむら「かと言って、あなたも私も紅茶やコーヒーが好きな事に変わりはないわ……」

マミ「つまり?」

ほむら「頭をすっきりさせたいとか、洋菓子と一緒にって時以外は避けれるようにならないと」

マミ「なるほどね」

ほむら「正直、すでにコーヒーが飲みたくてしょうがないわ」

マミ「私も紅茶を飲みたくてしょうがないわね」

ほむら「もはや私達は普通のカフェイン中毒とはちがう」

ほむら「完全に依存しているのよ……」

マミ「はぁ……」

ほむら「あと紅茶やコーヒーにあうものも買うのは控えましょう」

マミ「そうね……」

ほむら「和風の食事をメインにしましょう」

マミ「そうね……」

ほむら「なんだか不安になってきた……」

マミ「まだそんなに時間たってないんじゃ……」

ほむら「実はあなたの家に来る前から私は脱カフェインを……」

マミ「そんな突然くるものじゃないとおもうけど」

ほむら「まどかの事が心配でしょうがないわ……まどかが変な人に絡まれてないかQBに騙されてないか」

マミ「いつもどおりじゃない!」

ほむら「とまぁ冗談ぐらいは交えてみたわけよ」

マミ「冗談にみえなかったわ……」

ほむら「カフェイン中毒には急性のものと慢性のものがあるみたいね」

マミ「1日にどの程度でおこるのかしら」

ほむら「1日にコーヒーを8杯ぐらいかしら?」

マミ「紅茶換算するとどれぐらいになるのかしら」

ほむら「さぁ?なんにせよ私達は毎日急性カフェイン中毒になるぐらいの量を摂取している気がするわ」

マミ「否定できないわね……」

ほむら「当然慢性のものは……」

マミ「言うまでもないわね……」

ほむら「えぇ……」

ほむら「まぁいいわ、とにかく私は脱コーヒー」

マミ「私は脱紅茶ね」

―――――
―――

ほむら(コーヒー飲みたい……)

マミ(紅茶飲みたい……)

ほむら「ダメだわ……ぼんやりしているとコーヒー飲みたいと脳内が……」

マミ「えぇ……まだ1時間もたってないのに……」

ほむら「ちなみにカフェイン常用している人が摂取をやめて起こる副作用は48時間後がピークだそうよ」

マミ「そんな……2日後に今以上の苦痛を受けるってこと?」

ほむら「完全に脱カフェインすればそういう事になるわね」

マミ「暁美さんの言ってたいきなり脱カフェインは厳しそうね……」

ほむら「しかも3日から5日の間苦しむみたい」

マミ「地獄じゃない……」

ほむら「出かけましょう」

マミ「どこへ?」

ほむら「とにかく散歩でもなんでもいいから出かけましょう」

マミ「……確かに家にいてもつらいだけね」

ほむら「えぇ、私も居候するわけだから色々と食材とか買ったほうがいいでしょうし」

マミ「そうね、そうしましょう」

マミ「やることがないと本当につらいわ……」

ほむら「楽しくでかければ時間も過ぎてカフェイン中毒も忘れられて一石二鳥ね」

マミ「じゃあ早速準備するわね」

ほむら「えぇ」

―外―

マミ「よく考えたらあなたとふたりきりで外出って初めてかもしれないわね」

ほむら「私は初めてではないけど?」

マミ「私にとっては初めてでしょう?」

ほむら「まぁそうね」

マミ「さてと……どこに行こうかしら」

ほむら「ぼんやりして目的を忘れてしまったの?食材とか買いに行くっていったじゃない」

マミ「そうだったわね、ごめんなさい」

ほむら「夕飯は決めてあったのかしら?」

マミ「特に決めてなかったわ、有り合わせで何かしようかって考えていたから」

ほむら「そう、じゃあ今日はお世話になる私が料理を作って振る舞うわね」

マミ「期待していいのかしら?」

ほむら「不味くはないと思うけど……」

マミ「じゃあ期待しておくわね」

―商店街―

マミ「こっちの方は初めてきたわね……」

ほむら「こういう所のほうが安かったりするものよ」

マミ「へぇ……」

ほむら「まぁ一人暮らしなんて下手な自炊はお金がかかるだけだけど」

マミ「そうよね、安くしようとすると日持ちするもので多く作ってってなるのよね」

ほむら「えぇ、二人分ってことでその辺は気が楽でいいわ」

マミ「ふふっ」

ほむら「突然どうしたの?禁断症状?」

マミ「違うわよ!」

ほむら「じゃあ当然笑い出してどうしたのよ」

マミ「一人暮らしのこういう会話するのって初めてって思っただけよ」

ほむら「中学生で一人暮らしなんてそんなにいないわよ」

マミ「それもそうね」

杏子「ん?珍しい組み合わせだな」

ほむら「あら、りんごなんて持って」

杏子「ん?あぁ、これはもらいもんだよ、くうかい?」

マミ「いただこうかしら」

ほむら「えぇ」

杏子「ま、立って食べるのもあれだしあっちで座ろうか」

―――――
―――

杏子「で、この珍しい組み合わせは何だよ」

ほむら「脱カフェイン同盟よ」

杏子「カフェインってあのコーヒーとか紅茶とかお茶とかのあれか?」

ほむら「えぇ、それよ」

杏子「あれって摂りすぎると問題でもあったのか?」

ほむら「色々とね……」

マミ「本当に色々とね……」

杏子「で、一緒に住むことになったと」

ほむら「えぇ」

マミ「一週間から長くて2週間ってところだと思うわ」

杏子「ふーん……そこまでしないとダメなんだな」

ほむら「えぇ、鉄分不足して貧血になりやすくもなるし、飲み過ぎは本当に駄目なのよ」

杏子「身近な飲み物も怖いもんだな」

マミ「でもやめられないのよね……」

ほむら「えぇ、こんなにつらいのに依存性が他より低いなんて驚きだわ」

杏子「まぁ私にはそういうのは関係ないかな」

ほむら「関係ないままでいることをおすすめするわ」

ほむら「頭痛、イライラ、震えなんかが禁断症状としてでてくるから」

マミ「見に覚えがありすぎていやになるわね……」

杏子「まぁ、なんだ……頑張れよ」

杏子「そういえばあっちの方でまどかとさやかが一緒にいたぞ」

ほむら「会ったらおしゃべりでもして気を紛らわせたいところね、ありがとうまたね」

マミ「鹿目さんや美樹さんのいる方に行くの?」

ほむら「まずは食材よ」

マミ「あなたのことだからまっさきに鹿目さんのところへ行くと思ったわ」

ほむら「さやかがいるなら大丈夫でしょう」

マミ「あなたって美樹さんを信頼してたのね、いつも厳しい態度をしてると思ってたけど」

ほむら「命がけの戦いをしてるのだから厳しくするべきよ、一度の敗北が死につながるのよ」

マミ「あなたに助けられた身としては何も言い返せないわね」

ほむら「そんな事はいいからさっさと買いに行きましょう」

マミ「えぇ」

ほむら「こんなものね」

マミ「結構買ったわね」

ほむら「そうね、一旦あなたの家に置いてきましょう」

マミ「ほら、そっちの袋持ってあげるわ」

ほむら「均等に袋は分けたでしょう?」

マミ「私のほうが先輩なのだから少しは頼りなさい、ほら1個ぐらい持ってあげるわよ」

ほむら「そう?じゃあお願いするわ」

マミ「そうそう、あなたはもっと素直に甘えるべきよ」

ほむら「変なお節介だけは変わらないわね」

マミ「一緒に脱カフェインしようって仲間なんだから」

ほむら「まぁまだ始まってもないようなものだけど」

ほむら「カフェインの禁断症状が起こる時間を考えると」

マミ「時限爆弾を身体にセットされてるみたいで怖くなるからそういう事をいわないの」

まどか「あれ?ほむらちゃん!」

さやか「マミさんも」

ほむら「あら、まさか会うなんて思わなかったわ」

マミ「こっちの方に何か用でもあったの?」

さやか「いえ、暇つぶしにいろいろな場所回ってただけですよ」

まどか「ほむらちゃんも誘ったんだけど、連絡がとれなくて」

ほむら「……あぁ、携帯を家に忘れたわ」

マミ「あなたが誘われてないっていう時点で変だとは思ってたけど……」

さやか「というかなんかほむらとマミさんが二人でいるのって始めてみたかも」

まどか「そう言われてみるとそうだね」

ほむら「脱カフェイン同盟よ」

さやか「へ?カフェイン?」

ほむら「私はコーヒー、マミは紅茶の飲み過ぎを……カフェイン中毒を治すためにこれからお互いを監視しながら過ごすの」

マミ「実際に頭痛が起きやすかったりカフェインがないと落ち着かなかったり色々とあるのよ……カフェイン中毒って」

さやか「へぇ……結構大変なんですねカフェイン中毒って」

まどか「ほむらちゃんもマミさんもいつも落ち着いてるってイメージがあるから落ち着かない時って想像できないかも」

さやか「確かに……」

ほむら「そうでもないわ」

マミ「落ち着かなくなったら紅茶を飲んでいたからそう見えるだけよ」

マミ「あなた達も用事がないなら家にくる?いまから帰る予定だったし」

さやか「どうする?」

まどか「私はどっちでもいいよ?」

さやか「じゃあお邪魔させてもらいます」

マミ「じゃあ私の家に行きましょうか」

ほむら「こんな事なら杏子も誘えばよかったわね」

マミ「そうねぇ……でもあの時はまだ用事が済んでなかったし」

まどか「そういえば、いっぱい食材持ってるけど、何かするの?」

ほむら「それはただたんに私がマミの家に居候するから食材を追加で買ってきただけよ」

まどか「え!?」

さやか「なんですと!?」

マミ「お互いにカフェインを摂取しないように見張り合うだけよ?」

まどか「そ、そうなんですかびっくりした」

さやか「二人でいるのは珍しいって思ったらいきなり同居かと思いましたよ……」

ほむら「ところでマミ」

マミ「何かしら?」

ほむら「あなた、この二人をいつも通り歓迎するつもり?」

マミ「どういうこと?」

ほむら「この二人に紅茶をだしたら……あなた紅茶匂いを嗅いでも耐えられるの?」

マミ「……お茶とありあわせでなにか作って我慢してもらいましょう」

ほむら「賢明な判断 ね」

まどか「本当に悩んでるんだね……」

さやか「というかそこまでしてなにか出さなくても……」

マミ「お客様にそんな事はできないわ」

ほむら「まぁ材料はあるしね」

―マミホーム―

マミ「ねぇ暁美さん……」

ほむら「何?」

マミ「副作用は2日後だったわよね?」

マミ「もう紅茶が飲みたくてしょうがないのだけど……」

ほむら「勘違いしているわマミ」

マミ「え?」

ほむら「というかあなたはちゃんと理解していたから考えが上手くまとまってないのかしら」

ほむら「禁断症状はあくまでピークが2日後ってだけよ」

ほむら「こんなにつらいのが2日後にもっとひどくなるのと言っていたじゃない」

マミ「そうだったわね……ごめんなさい」

ほむら「辛いのは私も同じよ、気にしないで」

さやか「なんというか……本当に辛そう……」

まどか「そうだね……」

ほむら「あなた達も気をつけなさい……過剰摂取はよくないわ」

マミ「ところで暁美さん」

ほむら「何?」

マミ「最初に私はコーヒー、あなたは紅茶と言っていたけど……」

マミ「これってお互いに香りでつられかねないと思うのだけど」

ほむら「……そうね、私もちゃんと考えがまとまってなかったみたい……」

ほむら「緑茶にしましょう……それなら……」

マミ「でも緑茶と和菓子って……」

ほむら「やめなさい、そうやってカフェインの含まれる飲料と合う食べ物を考えるのは……」

マミ「そうね、これじゃあ脱カフェインなんて夢のまた夢ね」

ほむら「えぇ……」

まどか「緑茶もダメなんだ……」

ほむら「別にカフェインを程度の摂取なら問題ないからあなた達はそこまで気にしなくていいわよ」

ほむら「気にし始めたらココアだって含まれてるんだから」

まどか「寝る前にココア飲んでたけどカフェイン入ってるんだね」

さやか「好きなものを我慢するって私なら耐えられるかなぁ」

まどか「何か私達に手伝えることってあるかな?」

ほむら「気持ちは嬉しいけど……」

まどか「そっか……」

マミ「私達とおしゃべりでもして気を紛らわせてくれると嬉しいわ」

さやか「それならできそうですね!」

ほむら「といっても私達は徐々に自分の考えが上手くまとまらなくなるかもしれないけど」

マミ「そうね……変なこと言っても許してね?」

さやか「そんなの気にしませんよ」

まどか「そうですよ、それにほむらちゃんやマミさんが変なこと言うなんてむしろ見てみたいなって」

ほむら「ふふっどんなことを言ったらいいのかしら」

マミ「そうねぇ、期待されたら言いたくなるわね」

まどか「え、えと……なんだろう……」

ほむら「とにかくなにか作ってくるわ」

マミ「ある意味あなたもお客様なんだから私が作るわよ」

ほむら「そう?じゃあお願いするわ」

マミ「えぇ、夕飯では期待しているわね」

まどか「ほむらちゃんもマミさんも目的があってやってることなのに、お泊り楽しそうって思えちゃうね」

さやか「まぁ二人共一人暮らしだし、許可も何もないだろうしね」

ほむら「まぁ長くて2週間の居候よ」

ほむら「普通なら1週間だし」

さやか「思ったよりも時間かかるんだね」

ほむら「他の依存性の高いものに比べたらはるかにましよ……」

さやか「うへー怖い怖い」

まどか「ママのお酒とか大丈夫かな……」

ほむら「あなたのお父さんはそういった管理もしっかりしているでしょう?大丈夫よ」

まどか「そうかな?」

ほむら「えぇ、と言ってもちゃんと注意してあげるといいわ」

まどか「うん、そうだね!」

さやか「あーいい匂いってあれ?これ紅茶の匂い……」

ほむら「マミ!」

マミ「ごめんなさい……料理の合間に無意識に紅茶を淹れていたわ……」

マミ「飲んでいないから安心して」

ほむら「そう……」

さやか「普通の中毒者より重症な気がするんだけど……」

まどか「あ、あはは……」

マミ「紅茶……」

ほむら「我慢しなさい……私だって我慢しているのだから……」

マミ「そうね……ごめんなさい」

マミ「……」

ほむら「そんな落ち込んだような顔してたら二人が心配するわよ」

マミ「暁美さんはすごいわね……平然として……」

ほむら「そう?」

さやか「いやーさっきからほむらは普段してない貧乏揺すりしてるからそうでもないかと」

ほむら「あ、自分で気がついてなかったわ……」

マミ「あら、本当……」

まどか「ほむらちゃんが落ち着かない感じに見えるね」

ほむら「まぁ正直に言うと落ち着けないもの……」

さやか「そわそわしたマミさんに貧乏揺すりしてるほむら……珍しいといえば珍しいけど」

さやか「というかノンカフェインのコーヒーとか紅茶ってあると思うんだけど」

さやか「それじゃだめなの?」

まどか「そういえば聞いたことあるね」

ほむら「さやか……」

さやか「え?何?明暗をだしたさやかちゃんにお礼?」

ほむら「あれでは物足りないのよ……何かが足りないっていうか多分カフェインが足りない……」

さやか「いや今カフェインとらないために耐えてるんだしいいんじゃ……」

ほむら「それならまだ薄めたコーヒー飲んだほうがましよ……」

マミ「えぇ、残念だけど暁美さんに賛成よ……」

まどか「あれってそんなに味が違うの?」

ほむら「人によっては違いはわからないというわ」

まどか「じゃあほむらちゃんやマミさんは違いがわかるんだ、すごい!」

ほむら「……いえ、実際はカフェイン中毒だから物足りなく感じてる可能性もあるし、思い込みの可能性もあるわ」

まどか「難しいんだね……」

さやか「カフェインって重要だったんだね」

まどか「私はそんなに気にしたことなかったよ」

ほむら「気にするほど摂取しないほうがいいわよ」

マミ「そうよ、こんな事になるもの……」

さやか「たはは……笑えない……」

まどか「私、コーヒー牛乳とかココアとか紅茶は好きなんだけど気をつけたほうがいいかな?」

ほむら「コーヒー牛乳は乳飲料だけど……カフェインはどれぐらい含まれてるのかしら……」

マミ「さぁ?」

ほむら「まぁ、気にしすぎることはないわ……そうね、急性カフェイン中毒にだけ気をつけるといいわ」

まどか「急性?」

ほむら「えぇ、短期間にカフェインを取り過ぎた事によって起こる症状よ」

ほむら「重症になると幻覚、幻聴、パニックなんかを起こすし、吐き気や胃痛なんかも起こるわ」

さやか「怖!」

まどか「き、気をつけるね」

ほむら「えぇ、そうしなさい」

まどか「ほむらちゃんは……その……大丈夫なの?」

ほむら「急性カフェイン中毒の事?」

まどか「うん……」

ほむら「えぇ、大丈夫よ、心配させてしまったわね、ごめんねまどか」

まどか「ほむらちゃんやマミさんが倒れちゃうとかいやだよ?」

ほむら「えぇ」

マミ「大丈夫よ鹿目さん」

さやか「こんな身近なものも結構怖いものなんだね」

ほむら「どんなものにも致死量はあるし、過剰摂取は駄目ということよ」

ほむら「適量ならカフェインもそこまで悪いものじゃないわ」

さやか「そう言われてもこんな話とマミさんとほむら見てたら飲むの怖いんだけど」

駄目だ眠気で意味が分からない……

こんな時間まで残ってるとは思わなかった……

さやか「今二人の前でカフェインの話はやめたほうがいいね、思い出すと辛いと思うし」

まどか「そうだね」

マミ「気を使わせてしまってごめんね」

ほむら「でもそうしてくれるとありがたいわね……」

マミ「えぇ……」

さやか「というわけでじゃあ……うーん……何を話そう」

さやか「別に普段話してる話題ってことでもないのに何かを制限されると浮かばないよね」

まどか「何か話題を探さないとって考えちゃうとよくあるね」

マミ「じゃあ今日あなた達がどこに行ったとか話してもらえるかしら?」

まどか「あ、はい!えっと、まずさやかちゃんと二人で合流して、連絡が取れなかったほむらちゃんの家に」

ほむら「わざわざ呼びにまで来てくれていたのね……ごめんなさい、後で携帯を回収しに一度帰るわ」

さやか「で、まぁ留守なのを確認してぶらぶらしてたら商店街で杏子と会って」

マミ「佐倉さんなら私達も会ったわね」

     , -─-、     _ 
  Σ ,マミ-─-'、 Σ,r´===ヽ

 __ν*(ノノ`ヽ)  l|从ハノリ! |_____
 |   ξゝ*´□`ノξ リ、´□`*ノ!l|  |   マミ「きたの!?」
 |\ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒⌒⌒\

 |  \^ ⌒   ⌒   ⌒   ⌒ \ ほむ「きたわね!」
  \ ..|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒.|
   \|____________|

さやか「なんか最近商店街の方でお手伝いを始めたみたいで」

まどか「帰りにりんごを今日はもらうとか言ってたね」

ほむら「バイトではなくお手伝いってことにしているってわけね」

さやか「まぁそういう事なら頑張りなよって事ですぐに別れたんだけどね」

マミ「何も買わなかったの?」

さやか「いやーお金があるわけでもないので」

まどか「杏子ちゃんには冷やかしかよって怒られちゃいました」

ほむら「言いそうね」

マミ「それだけ一生懸命働いてるってことね」

さやか「で、そのあとケーキ屋の前でまどかがお腹をすかせまして」

まどか「さ、さやかちゃん!」

さやか「結構大きな音でぐぅーって鳴っちゃって」

ほむら「可愛らしいわね」

まどか「うぅ///」

さやか「で、ケーキ屋の前でケーキ食べたいなぁって二人で話して」

マミ「ケーキと紅茶……」ボソ

ほむら「マミ……」

マミ「ごめんなさい、一瞬想像してしまったわ……」

さやか「ご、ごめんなさい、マミさん……」

マミ「美樹さんは何も悪くないわ……話をもっときかせてもらえる?」

ほむら「そうよ、気にせず話を続けて」

さやか「あ、うん……」

まどか「え、えと、そのあと二人でファミレスに入ったの」

ほむら「まどかのお腹の虫を止めに行ったのね」クスクス

まどか「も、もう///」

まどか「そこでドリンクバーとパンケーキを二人で注文して」

マミ「甘いモノが食べたかったのね」

まどか「ティヒヒ、その……直前に通ったお店がお店だったので……」

マミ「気にしなくていいわ、大丈夫よ」

まどか「それで、パンケーキが届いた後でさやかちゃんがドリンクバーに行って」

まどか「飲めないのにミルクもシロップも入れてないアイスコーヒーを持ってきて」

まどか「この苦味が大人の味って……あ!」

ほむら「……大丈夫よ……気にしないで……」

ほむら「コーヒーは温かいほうがいいわ……えぇ……アイスよりも……」ブツブツ

さやか「お、おーいほむら帰ってきなって」

マミ「暁美さん……」

ほむら「ごめんなさい……続けてもらえる?」

まどか「え、えと……そ、それでおしゃべりしながら出会った杏子ちゃんの話になって」

マミ「佐倉さんの話?」

さやか「同年代なのに手伝いっていっても働いてるってすごいとかまどかが言いまして」

さやか「私が学生は勉強が仕事じゃんと決めゼリフを言ったら」

ほむら「まどかにさやかは勉強してないと突っ込まれたわけね」

さやか「……ほぼ正解だよ……」

まどか「私もしてないから私達って言ったぐらいしか違わないや……」

さやか「まぁテストは仁美とほむらがいるから楽勝でしょ」

まどか「あはは、仁美ちゃんもほむらちゃんもわかりやすいから助かるよね」

マミ「ふふっ頼りにされてるのね暁美さん」

ほむら「べ、別に」

マミ「照れちゃって」

ほむら「……///」

マミ「そうそう、いざってときは2年生の範囲なら私も頼りにしてもらっても構わないからね」

さやか「でもマミさん受験生だし……」

マミ「大丈夫よ、復習になるもの」

ほむら「予習復習さえしておけば突然のテストも怖くないわ」

さやか「ある意味ほむらは究極の予習してたようなもんだよね」

ほむら「別に学校の範囲だけじゃないけど……まぁそうね」

マミ「ふふっ暁美さんのおかげで私達がこうして笑っていられるのよね」

ほむら「別にあなたを助けたんじゃなくて……」

マミ「はいはい、鹿目さんを悲しませたくなかっただけなのよね?」

ほむら「そ、そうよ」

さやか「こうやってお礼を言われて照れると可愛いのに」

ほむら「うるさいわよ!」

まどか「あはは、ありがとうほむらちゃん」

ほむら「また人をからかって……」

さやか「エアティーカップ持って口元に運んじゃってるよほむら……」

まどか「一連の動作が癖になってるんだね……」

ほむら「……///」

マミ「思わぬことから冷静になろうとしてついついコーヒーを飲もうって動いちゃったのね」

マミ「こうして話してると紅茶がなくても意外となんとか……」

ほむら「そうね、飲もうとしてはしまうけど飲まなくても意外となんとかなる……」

さやか「マミさん?」

まどか「ほむらちゃん?」

マミ「紅茶……」

ほむら「コーヒー……」

さやか「え、えっと!それで杏子の話をした後にですね!」

まどか「ほむらちゃんとマミさんの話をしたんだよねさやかちゃん!」

さやか「そうそう!それでえっと何話したっけ?」

まどか「え、えと……そ、そう!ほむらちゃんって美人だよねって!」

さやか「そうだったそうだった!それにマミさんは姉にしたいよねって話たっけ」

まどか「う、うん!私もマミさんみたいなお姉さんになりたいなって」

さやか「まどかは本当にお姉ちゃんだもんね、しっかりしなよ?」

まどか「あ、あははそうだね、頑張らないと」

マミ「ふふっお姉さんみたいって言ってもらえるのは先輩としては嬉しいわね」スッ

マミ「暁美さんもそんな風に見て甘えてくれたらいいのに」ウロウロ

ほむら「今からでもさん付けしたほうがいいかしら?最初は巴さんって呼んでいたし」トントン

マミ「冗談よ、あなたにさん付けされるなんて想像できないわ」ウロウロ

ほむら「ところでマミ……何か探しもの?」トントン

マミ「あ、あれ……私いつのまに立ち上がって……」

さやか「そういうほむらも貧乏揺すりが……」

ほむら「あ……」

まどか「大変そう……」

マミ「ごめんなさいね、鹿目さんと美樹さんは気を使ってくれてるのに」

さやか「いえいえ、いつも二人には助けられてますし」

まどか「少しでも役に立てるなら、私達にとってそれ以上はないですよ」

マミ「本当にいい後輩を持ったわ……」

ほむら「そうね……本当にありがたいわ……」

マミ「それで、あなた達がしたっていう私達の話を詳しく聞かせてもらえるかしら?」

ほむら「えぇ、ちゃんと聞きたいわ」

まどか「あ、えと……」

さやか「いろんなマミさんやほむら、あと杏子を想像してたんだよね」

マミ「いろんな私達?」

まどか「その、例えばほむらちゃんって冷静でクールなイメージがありますよね?」

マミ「そうね」

まどか「そこをこう、活発な女の子にしてみたりとかさやかちゃんと二人で話してて」

ほむら「それで?」

さやか「最終的にギャル系の口調になっちゃって」

まどか「それで二人でその……笑ってて」

ほむら「別に怒らないからそんな申し訳なさそうにしなくてもいいのよまどか」

まどか「ティヒヒ、ごめんねほむらちゃん」

マミ「私はどんなふうにされていたのかしら?」

さやか「えっと、たしか妹系だっけ?」

まどか「あ、あはは……」

ほむら「妹系?」

さやか「守ってくれるんじゃなくて守ってあげたいっていうのかな、あんたでいうまどかみたいな」

ほむら「マミがまどかに?」

さやか「いやそうじゃなくて……」

マミ「そんなに人から見て守る必要のない女の子って思われてるのかしら……」

さやか「あ、いやマミさんはすごく魅力的ですけどなんていうか頼り甲斐がありまして」

ほむら「魔法少女で守られないと駄目だったら生きて行けないでしょう?」

マミ「それもそうね」

さやか「いやそういうことじゃなくて……」

さやか「まぁそんな感じでまどかとおしゃべりして」

マミ「楽しそうね」

さやか「でまぁ外に出て、またぶらぶらしてたらマミさんとほむらに会ったって感じですね」

まどか「ほむらちゃんを見かけたときは私達より先にマミさんと約束してたのかなって」

ほむら「携帯電はは常に持つように今後は気をつけるわ」

マミ「楽しいお話をありがとうね、鹿目さん、美樹さん」

さやか「いえそんな」

まどか「こんな話でいいならいつだって」

マミ「じゃあお礼にケーキと紅茶……」

ほむら「マミ……」

マミ「をお土産にプレゼントするわ」

ほむら「……そうねそれがいいわ……ついでに茶葉もすべてプレゼントしてしまったほうがいいかもしれないわ」

マミ「なるほど……茶葉をみたら淹れてしまいそうだから暁美さん、お願いしてもいいかしら?」

ほむら「任せて、コーヒー豆じゃないならどうということはないわ」

まどか「な、なんだかお土産がすごいことになりそう……」

とうとうしゃべりに影響がではじめたか

さやか「え、えーと……そ、そうだ!今度杏子も誘って5人でどこか行きませんか?」

マミ「あら、私も行ってもいいのかしら?」

さやか「マミさんが問題ないなら来てくださいって言いたいぐらいですよ」

マミ「ふふっそう言ってもらえると嬉しいわ」

まどか「そうですよ、いつもマミさんにお世話になってますし」

ほむら「はぁ……お土産にってするにも量が多すぎるわね……」

ほむら「まさかここまで茶葉を所持してるとは思わなかったわ……」

マミ「だって、紅茶を飲まない生活が考えられなくて……」

ほむら「私も人のことは言えないからそこを責めるつもりはないわ」

マミ「そう……」

さやか「う、うわぁ……」

まどか「す、すごい……」

禁断症状に必死に耐えるマミさんとほむほむ想像してたら
なんかムラムラしてきた

マミ「その……飲み過ぎないようにね?」

まどか「あ、あはは……」

さやか「たぶん大丈夫かと……」

ほむら「まぁ私達ほど飲むことなんて普通はないわよ」

マミ「そうね……」

ほむら「そろそろ二人は帰ったほうがいい時間ね」

まどか「あ、本当だ」

さやか「そろそろ帰らないとね」

マミ「じゃあ気をつけて帰るのよ?」

まどか「あ、はい」

さやか「まどかはちゃんとさやかちゃんが送って行きますから」

ほむら「そう、お願いね」

さやか「はいはい」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「どう?」

マミ「そうね、もう何を考えても気がついたら紅茶のことを考えているわ……」

マミ「紅茶の魔女ってなんなのかしら……」

ほむら「そう……私もコーヒーの魔女が脳裏に浮かんでいるから問題ないわ」

マミ「問題だらけじゃない……」

ほむら「そうね……」

マミ「鹿目さんと美樹さんがいる間は結構意地で耐えてたんだけど……」

ほむら「奇遇ね……私もよ……」

ほむら「……」トントントントン

マミ「……」ウロウロウロウロ

ほむら「……」トントントントン

マミ「……」ウロウロウロウロ

ほむら「まずいわね……」

マミ「えぇ……」

ほむら「もう横になりましょう……」

マミ「そうね、時間がたつのを待つのが辛いなら寝るしかないわよね」

ほむら「えぇ……」

コーヒーの香りが充満する老舗の喫茶店に連れて行ってあげたい

マミ「あなたとひっついて寝るなんてね」

ほむら「そうね」

マミ「でも、誰かと寝るなんて久しぶりね」

ほむら「まぁこの歳で誰かと寝ることなんてないわよね」

マミ「そうね……まあ早い子は……その……あ、あれだけど……」

ほむら「そういう相手でもいたのあなた」

マミ「いないけど……」

ほむら「焦って作るものじゃないでしょう?」

マミ「そうね」

ほむら「今はそんな相手よりもコーヒーが……」

マミ「コーヒーと鹿目さん、どっちがいい?」

ほむら「まどか」

マミ「さすがね、即答なんて」

ほむら「なんで抱きついているの?」

マミ「いいじゃない、いつも一緒に戦ってる仲なんだから」

ほむら「別にいいけど……その胸の脂肪を押し付けられると腹が立つのだけど」

マミ「あればいいってものじゃないでしょう?美樹さんぐらいがちょうどいいと思うけど」

ほむら「まぁそれだけ大きいと邪魔よね」

マミ「さっきまでより口が悪いわね……」

ほむら「カフェインがきれそうだもの」

マミ「カフェイン関係ないわよね?」

ほむら「ないわね」

マミ「はぁ……こうやって皮肉でも言い合ってるだけでもまだ楽ね」

ほむら「そうね……なぜか眠れないわ……」

マミ「えぇ……」

ムラムラしてきたからお湯湧かした

ほむら「……マミ?」

マミ「……」

ほむら「あなた、汗がすごいわよ?暑いなら離れたほうがいいかしら?」

マミ「違う……わ……」

ほむら「ど、どうしたの?大丈夫?」

マミ「頭が……」

ほむら「もしかして……頭痛?……でも薬はないし……」

マミ「大丈夫よ……」

ほむら「私にはそばに居てあげる事しかできないけど……」

マミ「ありがとう暁美さん……」

ほむら「えぇ、気にしないで……辛さはわかるから……」

マミ「頭を撫でてもらってもいいかしら……」

ほむら「えぇ、少しでも楽になるなら……」

紅茶という名の特効薬

ほむら「確かカフェイン中毒の頭痛はカフェインを少し取れば……」ナデナデ

マミ「でもそれじゃあ駄目でしょう?」

ほむら「そうね……」ナデナデ

マミ「大丈夫よ……そばに居てくれるんでしょう?」

ほむら「えぇ……」ナデナデ

ほむら「数時間は痛むかもしれないし、吐き気もでるかもしれないけど……」

ほむら「眠気と疲労感がでてきて眠れるかもしれないわ」

マミ「ふふっ暁美さんにこんなに心配してもらえるなんてね」

ほむら「馬鹿ね、私たちは脱カフェイン同盟でしょう?」

マミ「そうね、私たちは脱カフェイン同盟だったわね」

マミ「すぅ……すぅ……」

ほむら「結構長時間頭痛が続くから起きても頭痛がするかもしれないけど……」

マミ「すぅ……すぅ……」

ほむら「眠気が来るのは助かるわね……」

ほむら「……いずれ私も……」

ほむら「偏頭痛は最後のカフェイン摂取から24時間以内だったかしら……」

ほむら「……怖い……」

マミ「すぅ……すぅ……」

ほむら「寝ているマミに抱きついても別にばれないわよね……」

カフェインを克服できてもお互いの温もりに依存しちゃうんだね……

ほむら(ものすごく不安……)

ほむら(コーヒーを飲んで落ち着けば……)

ほむら(ダメよ……コーヒーを飲んだら……)

ほむら(というかマミの家にコーヒー豆はないから飲めないわ)

ほむら(でも近くの自販機に缶コーヒーなら……)

ほむら(ってそんな事考えたら駄目……)

ほむら「うぅ……」

完全に絶つんじゃなくて1日に飲む回数を決めればいいんじゃないか?
食後に1回の計3回とか

>>296
マミ「一杯ぐらいなら……大丈夫よね」
マミ「……もうちょっと欲しいわね。もう一杯ぐらい……」
マミ「お菓子食べたら飲みたくなってきたわ。……うん、まだ大丈夫大丈夫」
マミ「今日はまだ、量を減らしはじめたばかりだものね。仕方ないわよ。そうよ、もう一杯……」

ほむら「つっ……」

ほむら「やっぱり頭痛が起こらないと眠気は起きにくいのかしら……」

ほむら「痛い……うぅ……生理現象まで……お手洗いにもいかないと……」

―――――
―――

ほむら「……頭は痛いけど眠気が来たかしら……」ゴソゴソ

ほむら「マミも寝てるし……やっぱりコーヒー手に入れてきちゃおうかしら……」

マミ「そんな事言わないの」

ほむら「な、なんで起きてるのよ」

マミ「頭痛のおかげで起きちゃったのよ……」

ほむら「ならあなたも私にかまってる余裕はないでしょう?」

マミ「あなたがいったんじゃない、私たちは脱カフェイン同盟だって」

マミ「あなたのお陰で少しは楽になったのだから、今度は私の番でしょう?」

ほむら「……」

マミ「ちょっとは素直に甘えなさい」

ほむら「じゃあ……お願い……するわ……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「こうして眠っていると守ってあげたくなるような表情よね暁美さん……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「っつー……本当に長い頭痛ね……」

マミ「でも、思ったよりも順調に脱カフェインできてるわね……」

マミ「この頭痛自体は何度も起こるものじゃなさそうだし……」

マミ「あとは誘惑にさえ耐え切れば……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「それにしても暁美さんは抱きまくらとしてちょうどいいサイズね……」

マミ「痛みを耐えようと力を入れすぎないように気を付けないとね……」

―朝―

ほむら「耐え切ったのね……」

マミ「えぇ……」

ほむら「冷や汗のせいで体中が気持ち悪いわ……」

マミ「私もよ……」

ほむら「シャワーを借りてもいいかしら?もしくはあなたから入る?」

マミ「暁美さん、一緒にお風呂に入る?」

ほむら「え?」

マミ「そのほうが早いでしょう?」

ほむら「そうだけど……」

マミ「それにあなたもわかっていると思うけど、頭痛を乗り越えても……」

ほむら「えぇ……どんどんコーヒーが飲みたいって気持ちが強くなってるわ……」

マミ「一人になったら見張れないでしょ?」

ほむら「わかったわ……」

ほむら「……」

マミ「そんなにジロジロ見ないで欲しいのだけど……」

ほむら「はぁ……」

マミ「そんなに気にしなくても……」

ほむら「持たざる者は気にするものよ……」

マミ「持ってたら持ってたで悩みもあるのよ?」

ほむら「それって嫌味にしか聞こえないからそういう事言わないほうがいいわよ……」

マミ「えぇ、知ってるわ」

ほむら「……」

マミ「あなただって癖のない髪の毛とか容姿とか妬まれる要素はいっぱいじゃない」

ほむら「あなたのそれはくせ毛なのね」

マミ「そうよ、お互いないものねだりなんて無駄なことはやめましょう」

ほむら「そうね……」

マミ「まだ気にして……」

ほむら「それでもやっぱりBは欲しいのよ……」

あのドリル天然物だったのか…

ほむら「それにしても……あなたの普段の髪型は天然だったのね」

マミ「……」

ほむら「冗談よ」

マミ「今巻いてないのにいきなりそんな事を言われると思わなかったわ」

ほむら「……」

マミ「またジロジロ見て……」

ほむら「巻いたりせず、そのくせ毛のまま整えたほうがいいんじゃないかしら?」

マミ「え?」

ほむら「それぐらいのくせ毛なら可愛いぐらいだと思うけど……」

ほむら「その方が手間もかからなさそうだし……」

マミ「そうね、でも……魔法少女になった時、このままだと振り向いたとき邪魔なのよ」

マミ「遠距離攻撃の私にとって視界がどれだけ重要かわかるでしょう?」

ほむら「視界が重要なのは確かだと思うけど……慣れれば髪なんて……」

マミ「もう慣れちゃったしいいのよこれで」

ほむら「そう」

マミ「はい、バスタオル」

ほむら「ありがとう、使わせてもらうわ」

ピンポーン

マミ「あら?誰かしら」

ほむら「ちょ、ちょっと!バスタオル姿で何出ようとしてるのよ!」

マミ「あ、そうだったわね……」

ほむら「ほら、体拭いてあげるから、あなたは髪を拭きなさい」

マミ「ありがとう暁美さん」

ガチャ

杏子「どうせマミもほむらもいるってわかってるんだからいいだろ?」

さやか「あーもう、だからってちゃんと招いてもらわないと不法侵入になるんだから」

杏子「私達の仲ってことでいいじゃん、面倒くさいし、心配で様子見に来たって言えば文句はねぇって」

まどか「い、いいのかなぁ……」

杏子「ん?こっちが明かりがつい……て……え?」

マミほむ「え?」

まどか「ま、マミさんとほむらちゃんがほぼ裸で……」

さやか「え、えっと……そ、外で待ってます!」

杏子「あ、おいさやか服つかむなって!」

マミほむ「……」

ほむら「勘違いされたわね……」

マミ「えぇ……」

ほむら「体を拭いて髪をちゃんと乾かすのは自然に乾くのを待ったほうがいいかしら……」

マミ「そうね、待たせるのも悪いし」

ほむら「鍵って閉めてなかったかしら……」

マミ「言われてみると覚えていないわ……普段だとちゃんと気にしてるはずなんだけど……」

ほむら「まぁいいわ、さっさと拭いて誤解を解いてしまいましょう」

ほむら「というわけよ」

まどか「そ、そっかぁ」

さやか「なるほどね」

マミ「まさか入ってくるとは思わなかったもの」

杏子「いや悪かったよ……」

マミ「もう……心配してきてくれたって言われたら怒るに怒れないわね」

ほむら「そうね」

さやか「なんだかマミさんの髪型が新鮮ですね」

マミ「セットする前にきちゃったんだもの……笑わないでね?」

ほむら「似合ってるっていった私は信用されてないのかしら?」

マミ「そういう訳ではないけど……」

まどか「すごく可愛いと思いますよ」

さやか「同感です!」

マミ「ふふっありがとう二人共」

念のため今のうちに貼っとくか
保守時間目安表

休日用
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内


平日用
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内



これはあくまでも「目安」なので、この時間内でもスレッドが落ちることがありますし、 この時間を過ぎてもスレが落ちないこともあります。注意してください。
また、自分だけでは保守しきれないと感じる場合はageることを推奨しますが、自分だけで保守できて、できるだけ無駄なレスをされたくない場合はsage推奨です(ただし誰かがsage保守していたからといって、その人が保守し続けてくれるとは限りません)。

杏子「で、もう大丈夫なのか?」

ほむら「大丈夫も何もこれからよ」

マミ「えぇ、カフェインをとらないことによる頭痛は耐え切ってもまだ誘惑が続くわ」

さやか「最低一週間ぐらいってほむらが言ってたっけ……」

まどか「で、でも……あんまりつらい我慢のしすぎは駄目ですよ?」

ほむら「えぇ、心配してくれてありがとうまどか」

マミ「絶対に大丈夫って言えないあたりがつらいところね……」

杏子「なんなら縛り付けておいてやろうか?」

ほむら「今日1日ならありかもしれないわね……」

マミ「えぇ、明日からは学校だし……

杏子「本気にするなよ……」

マミ「あれ?学校の間はどうしたら……」

ほむら「お互いに監視ができないわね……」

マミ「暁美さんは鹿目さんや美樹さんがついてあげられるけど……」

マミ「大丈夫……よね……」

さやか「とにかく今日はほむらとマミさんがカフェインを忘れられるように3人で色々と話しをしようと」

まどか「こんな事でも役に立てるならって」

ほむら「助かるわ……」

マミ「えぇ……今麦茶を出すわね」

杏子「マミの家に麦茶ってあったんだな」

ほむら「買い物した時に買っておいたのよ」

―――――
―――

さやか「ティーカップに麦茶が入って出てきたのは始めてかも……」

まどか「そうだね……」

マミ「ごめんなさい、気分だけでも紅茶を飲んでる気になりたくて……」

ほむら「気持ちはわかるわ、ティーカップを手荷物となんだか安心するような気がするもの」

杏子「本当に重症だなお前ら……」

マミ「それにしてもなんだか気だるいわ……」

ほむら「禁断症状がでてるのだからしょうがないわ……」

杏子「カフェインの話って聞いてないと危ない薬の話にしか聞こえないな」

さやか「あー確かに」

まどか「あはは……」

マミ「はぁ……」

ほむら「ねぇマミ……人間って目標の先に楽しいことがある方が頑張れるわよね」

マミ「そうね……」

ほむら「1週間後……紅茶とコーヒーを2杯までなら飲んでもいいことにしてケーキと一緒にどうかしら?」

マミ「いいわね……もういますぐにでも……」

ほむら「それはダメよ気持ちはわかるけど」

さやか「というか中毒治すのに飲んでもいいの?」

まどか「私にはわからないよ……」

杏子「私もわからないね」

杏子「何かを飲みたいって思えないぐらい満腹になっちまってみたらどうだい」

ほむら「うーん……」

マミ「試してみようにもそこまで食欲はないのよね……」

さやか「まぁとにかく、いまはなにかお話ししましょう!」

マミ「そうね」

ほむら「賛成よ」

まどか「じゃあ今度皆でお出かけする計画を立てようよ!」

さやか「昨日言ったやつだね、いいじゃん」

杏子「まぁ暇つぶしにはできそうだな」

さやか「マミさんはどこかいきたいところはありますか?」

マミ「このさいリプトンでい……ごめんなさい、聞いてなかったわ」

さやか「あーじゃあほむらは」

ほむら「もしかするとコーヒー牛乳は乳飲料と書きつつもコーヒーなのかも……え?あ、ごめんなさい聞いてなかったわ」

さやか「二人共コーヒーと紅茶が脳内から離れられてないね……」

>>346
あんまり長引かせるなよ。経験上ロクなことにならないから

保守時間目安表

休日用
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内


平日用
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内



これはあくまでも「目安」なので、この時間内でもスレッドが落ちることがありますし、 この時間を過ぎてもスレが落ちないこともあります。注意してください。
また、自分だけでは保守しきれないと感じる場合はageることを推奨しますが、自分だけで保守できて、できるだけ無駄なレスをされたくない場合はsage推奨です(ただし誰かがsage保守していたからといって、その人が保守し続けてくれるとは限りません)。

>>358
長引かせるとロクなことにならないの?

でも、>>1はさ、落ちるなら落ちるって宣言するのがせめてもの礼儀だよね?

>>414
ごめんなさい
言い訳するとベッドに座ってるからちょっと背伸びとともに寝転がってるから気を抜くとすっと意識が……

正直保守してもらえるなんて思ってもなかったし……
とにかくごめんなさい

まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」

ほむら「え?えぇ、カフェインは薬として使われているものでもあるから大丈夫よ」

まどか「え?」

ほむら「あ、あれ?」

マミ「暁美さん、今はカフェインでなぜ蜘蛛は酔うのかって話じゃなかったかしら?」

ほむら「そうだったのね、変なこといってごめんなさいまどか」

まどか「う、うん……」

杏子「アイツらの頭の中って今カフェインの事しかないんじゃねぇか?」

さやか「そうだね……ここまで重症とは思わなかったけど」

まどか「ほむらちゃん……こんなに辛そうなほむらちゃん……見たくないよ」ギュゥ

ほむら「まどか……ごめんなさい、少し取り乱していたようね」

まどか「少しずつじゃダメなの?」

ほむら「むしろそれが正しいと思うけど……ここまで来たら一気に終わらせてしまいたいのよ」

ほむら「今日と明日を耐えればピークをこえられるわ……」

ほむら「そこからもコーヒーを飲みたいと考え続けると思うけど、それでも後は下り坂よ」

まどか「ほむらちゃん……」

マミ「鹿目さん、辛い時に楽なように手を差し伸べる事がその人のためになるとは限らないわ」

マミ「見守ってあげることが一番なこともあるのよ」

まどか「マミさん……わかりました……」

杏子「こいつらって本当は麻薬やってたんじゃないのか?」

さやか「うーん……見てると否定できない」

さやか「じゃあまぁ脱カフェインが達成されたらお祝いパーティでも開きますか」

杏子「いいんじゃねぇの」

さやか「ほむらはどんなパーティがいいとかリクエストはある?」

ほむら「コーヒーが飲めるパーティ」

さやか「……」

杏子「……」

まどか「……」

ほむら「だ、大丈夫よ、す、少しなら一度抜ければ……えぇ、本当に……」

さやか「マミさんは何か……」

マミ「その……私も紅茶が飲めるようなパーティがいいかなって思うわ」

さやか「……」

杏子「……」

まどか「……」

マミ「急性は一度に多量飲まなければいいし、慢性はいつも飲んだりするようにさえしなければ問題はないもの」

まどか「いいのかなぁ……」

脱カフェイン記念にジョッキで濃いヤツを一気飲み

さやか「まぁいいや……じゃあケーキとかみんなで買って楽しく食べますか」

ほむら「賛成よ」

マミ「えぇ、私も賛成」

まどか「ほむらちゃんとマミさんのお祝いの予定なんだから二人がいいならそれで私はいいよ」

杏子「私もだ」

さやか「じゃあそういうことで決定っと」

さやか「買うケーキもその時に二人のオススメでも聞いて買おうかな」

まどか「そうだね、私達より美味しいところ知ってそうだし」

杏子「ま、なんでもいいよ私は」

ほむら「ねぇマミ……」

マミ「何?」

ほむら「本来脱カフェインはまどかの言うように少しずつ減らしていくもの……」

ほむら「私は……間違っていたのかしら……」

マミ「そうね……間違っていたかもしれないわね」

ほむら「そう……ごめんなさい……あなたまで巻き込んでしまったわね……」

マミ「何が正解かなんてわからないわ、ただひとつ言えるのは私たちは今、着実に脱カフェインに向かっているということ……」

マミ「あなたの示した道のりは、緩やかな登山道ではなく、急なロッククライミングかもしれない」

マミ「私たちの目標は脱カフェイン……なら急なロッククライミングだって登りきれば脱カフェインよ」

ほむら「マミ……」

マミ「暁美さん、目標を達成したら、一緒に飲みましょう」

ほむら「えぇ、そうね」

杏子「つまりどういう意味だ?」

さやか「カフェインが欲しいってことでしょ?」

まどか「間違ってないかも……」

ほむら「マミ、私のソウルジェムを預かってもらえないかしら」

マミ「いいわよ、代わりに私のソウルジェムを暁美さんは預かってくれるかしら」

ほむら「えぇ……これで一人で抜けだしたりしてコーヒーを買うことも紅茶を買うこともできないわね……」

マミ「そうね、でもこれで確実に……」

さやか「さっき言ってた明日の学校とかどうするんだろう……」

まどか「100mだったら大丈夫じゃないかな?」

杏子「そういう問題なのか?」

さやか「もうそう考えるしかないって」

杏子「まぁいいけど……」

ほむら「後はどうしたらいいかしら……」

マミ「わからないわ、後は精神力での戦いじゃないかしら」

ほむら「そう……後は自分との戦いなのね……」

マミ「えぇ……」

―――――
―――

杏子「そろそろいい時間だな」

さやか「じゃあ、私達はそろそろ帰りますね」

まどか「ほむらちゃんもマミさんも無理はしないでくださいね……」

ほむら「えぇ、大丈夫よ」

マミ「心配させてしまったわね」

杏子「いきなりまどかに契約を絶対しないようにって念押したり」

ほむら「物音からQBが浮かんで突然すごく不安になって……」

杏子「疲れた顔して横になって心配させた挙句落ち着きなく寝返りうって」

マミ「すごく気だるいのに眠れないし落ち着かなくて……」

杏子「この時点で大丈夫には見えないけどな」

ほむら「反省してるわ……」

マミ「えぇ……」

さやか「ま、まぁ何かあれば言ってくれたら駆けつけるんで、それに魔女も杏子と私で何とかしますから」

―外―

杏子「あいつらって本当に脱カフェインできるのか?」

さやか「微妙なところじゃないかな……」

まどか「うん……」

杏子「だよなぁ……」

まどか「でもお互いがソウルジェムを持ち合うことで自販機に買いに行ったりはできなさそうだし……」

さやか「一応マミさんの家に茶葉も豆もないんだよね」

杏子「ここまで条件が揃ってるならなんとかなる……といいな……」

さやか「そだね……」

まどか「大丈夫かなぁ……」

―マミホーム―

マミ「疲れたわ……」

ほむら「そうね……ただしゃべっていただけなのに……」

マミ「でも眠くないわね……」

ほむら「えぇ……」

マミ「何かつかれない暇つぶしはないかしら……」

ほむら「あったらとっくに私が提案してるわよ」

マミ「それもそうね……」

ほむら「カフェインに依存性がたいしてないって聞いていたけど」

ほむら「体調不良がカフェインの含まれたものを飲めば治るってわかってると誘惑が凄いわね」

マミ「そうね……しかもその薬が好きなものだからこそなおさらよ……」

ほむら「無理矢理でも寝ましょう……その方が時間が潰せるわ」

マミ「そうね……もうすでにピークまであと1日をきってる……」

マミ「そのピークをすぎれば……」

ほむら「数日の間は飲みたいという気持ちはあるはずだけど、今ほど強くないはず」

マミ「たったあと1日……普段なら1日なんてすぐなのに……」

ほむら「時計を1時間で何回見たのか覚えられないわね……」

マミ「とにかく寝ましょう……昨日みたいにひっつく?」

ほむら「……別にどっちでも」

マミ「迷ってくれたのならひっついちゃいましょう」

マミ「誰かがそばにいるって安心するもの」

ほむら「禁断症状には不安感もあるものね……」

マミ「えぇ……小さな物音とかに怯えてしまうのよね……」

今夜くらには完成させないと荒れるぞ。多分

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「予想通りだけど眠れないわね」

マミ「えぇ……」

ほむら「そういえば人の心臓の音って聞くと安心して落ち着けるらしいわよ」

マミ「そうなの?」

ほむら「本当かは知らないけど……」

マミ「まぁいいわ、じゃあ試してみましょう」

ほむら「ってあなたが聞く側なのね……」

マミ「いいじゃない」

ほむら「胸に耳を当てられるって結構恥ずかしいわね……」

マミ「……」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「……マミ?」

マミ「あなた、心拍数が多くない?」

マミ「確かカフェイン中毒って心拍数がおかしくなる事があったとおもうけど……」

マミ「まさか隠れてコーヒーを飲んだの?」

ほむら「違うわよ!」

マミ「そ、そう……ならいいんだけど……じゃあどうして……」

マミ「あ、もしかしてその……心臓病の後遺症とかだった?もしそうならごめんなさい……」

ほむら「そういうわけでもないわ……」

マミ「?」

ほむら「と、とにかく!心音は無意味ってことでいいわね」

マミ「え、えぇ……」

マミ「暁美さん顔が赤いわよ?やっぱり私に隠れてコーヒーを……」

ほむら「だから飲んでないわよ!」

マミ「ご、ごめんなさい……そうよね、疑われたら嫌よね」

ほむら「も、もう背中合わせで目を閉じましょう」

ほむら「それでも会話はできるし眠れるかもしれないわ」

マミ「えぇ、わかったわ」

ほむら「……」

マミ「……あ!」

ほむら「どうしたの?」

マミ「さっきのは恥ずかしくてドキドキしちゃったからだったのね」

マミ「ふふっ疑っちゃってごめんなさいね暁美さん」

ほむら「う、うるさいわね」

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マミ「眠れない……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「暁美さんは寝ちゃったし……」

マミ「茶葉とか関係なく魔法で紅茶って出せちゃうのよね……」

マミ「これだけ暁美さんが近くに入ればソソウルジェムを手にとって魔法ぐらい……」

マミ「って何を考えてるのよ私……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「紅茶……まだ2日もたってないなんて信じられないわね……」

マミ「でもあとちょっと……あと……ちょっと……」

マミ「明日の学校が終わるまでどころか昼休みまでにはピークを超える……」

ほむら「すぅ……すぅ……」

マミ「暁美さんってほっぺプニプニしててきもちいいわね」プニプニ

ほむら「ん……」

マミ「起こさないようにイタズラでもしちゃおうかしら……」

マミ「起こしちゃったら怒るわよね……やめておきましょう……」

―朝―

マミ「あんまり眠れなかったわ……」

ほむら「早くに寝たから普通に考えれば十分すぎるほど寝ているはずだけど」

マミ「でもなんだか気だるいし……いつもより頭がぼんやりしているような……」

ほむら「朝にあなたや私がいつも飲んでいるものを飲んでいないし……」

ほむら「それだけじゃなく禁断症状がでているだけよ……」

マミ「でも、今日を乗り越えれば後は……」

ほむら「えぇ、今日が正念場よ」

マミ「そういえば今日は学校ね」

ほむら「学校の購買にコーヒーが……って何を考えてるのかしら私は……」

マミ「そういえば購買の方にある自販機には紅茶もコーヒーもあるわね……」

ほむら「……」

マミ「……」

ほむら「休んだほうがいいかしら……」

マミ「体調が良いとは言えないのは確かだし、今日飲んでしまったら今までの苦労が……」

ほむら「杏子を呼びましょう……」

マミ「佐倉さんを?」

ほむら「えぇ、そして私達を縛り付けてもらいましょう……」

ほむら「これ以上誘惑が強くなったら……耐えられるきがしない……」

マミ「同感ね……さっきから暁美さんがティーカップを口元に何度も運ぶ動作をしている時点で察しはついていたけど」

ほむら「あなたこそ、さっきから無意識にかしらないけど、紅茶を淹れる動作をしてるわよ」

マミ「気が付かなかったわ……」

ほむら「一度コーヒーの事を考えたら止まらない……」

マミ「私も紅茶の事ばかり考えてしまっているわ」

ほむら「一刻も早く杏子を呼んだ方がよさそうね……」

マミ「えぇ……」

―学校―

まどか「あれ?ほむらちゃんどうしたんだろう……」

さやか「なんとなく原因はわかるけど……」

まどか「心配だなぁ……」

さやか「マミさんはっと……」

さやか「テレパシー飛ばしても返事がないし来てなさそうだね」

まどか「大丈夫かなぁ……」

さやか「帰りにマミさんの家に様子見に行こっか」

まどか「そうだね」

さやか「まぁ杏子あたりに様子でも見に行ってもらいますか」

まどか「杏子ちゃんにもお礼をいわないとね」

さやか「んーまぁそだね」

―放課後―

さやか「ん?杏子からメールが来てる」

まどか「杏子ちゃんから?」

杏子【何で私がこんな目に……】

さやか「なにこれ……」

まどか「何かあったのかな……」

さやか「ちょっと急ぎますか」


―マミホーム―

ガチャ

さやか「マミさーん入りますよー」

まどか「お、お邪魔します」

杏子「さやか……まどか……」

さやか「なにこれ……」

杏子「マミが……紅茶なんて魔法で出せるってポンポン出し始めて」

杏子「ほむらが私もコーヒーが出せるかもって……」

まどか「それで紅茶とコーヒーが混ざり合った匂いがするんだね……」

杏子「おかげでこっちは縛るために魔法を使い続けてさらに二人のソウルジェムも濁らないようにって……」

さやか「あーなんていうかおつかれ様、今度ご飯でもおごるようん……」

まどか「えっと……二人は?」

杏子「落ち着いたって言ったあたりでまた暴走されても嫌だったから二人共気絶させた」

さやか「あーうんしょうがないね」

マミ「ん……あれ?」

ほむら「痛た……」

杏子「起きたか」

マミ「迷惑をかけてしまったわね……」

ほむら「ごめんなさい、杏子」

杏子「本当にとびっきりの迷惑をかけられたよ……」

ほむら「ところでマミ、どう?」

マミ「そうね……紅茶を飲みたいけどあの時ほどじゃないわ!」

ほむら「そう、私もよ」

マミ「これで後は収まっていくだけなら!」

ほむら「えぇ、私たちはもうやり遂げたも同然よ!」

さやか「おめでとうございますマミさん」

まどか「おめでとうほむらちゃん」

マミ「えぇ、ありがとう」

ほむら「あなた達にも何度も助けられたわ、ありがとう」

―10日後 マミホーム―

マミ「もう完全に中毒症状はなくなったわね」

ほむら「えぇ、私もあなたもこれでカフェインの呪縛から解き放たれたのよ」

さやか「そんな二人に紅茶とコーヒーですよっと」

マミ「あぁ……この匂い……グス」

ほむら「えぇ……懐かしい匂いだわ……グス……」

杏子「何泣いてんだお前ら……」

まどか「でもほむらちゃんもマミさんも無事に治ってよかったぁ」

マミ「もう飲み過ぎないように気をつけるわ」

ほむら「えぇ、こういうケーキとかと一緒だとか朝の眠気覚まし以外は飲まないようにするわね」

さやか「毎朝のんで大丈夫なのかな……」

杏子「こんなのもう一度なったら私は関わらないからな……」

ほむら「大丈夫よ、今日は2杯以上は飲まないから」

マミ「えぇ、もうあんな事になるほど飲まないわ」

杏子「ならいいけど……」

―――――
―――

さやか「じゃあまた明日」

まどか「お邪魔しました」

杏子「んじゃな」

マミ「はぁ……紅茶美味しかったわ……」

ほむら「えぇ、コーヒーが美味しかったわ……」

マミ「でもちゃんと私たちは節度を持って飲んでいたわよね?」

ほむら「えぇ、私もあなたも二杯だけだったはずよ」

マミ「無事に脱カフェイン……成功ね」

ほむら「えぇ……」

マミ「それで、もう帰るの?」

ほむら「そうね、もう私があなたの家に居候する理由はないし」

マミ「そう……寂しくなるわね、妹ができたような気持ちになれたのだけど」

ほむら「別に寂しいならいつでも呼びなさい、駆けつけてあげるわよ」

ほむら「一人暮らしだから止める家族もいないし」

マミ「ふふっありがとう暁美さん」

ほむら「代わりにって言うとなんだけど……」

マミ「?」

ほむら「私も……その……寂しい時とかに呼んでもいいかしら?」

マミ「いつでも呼びなさい、ちゃんと駆けつけてあげるから」

マミ「なんなら私の家に忍び込んでもぐりこんでもいいわよ」クスクス

ほむら「ふふっしたらしたで驚いたあなたを見れそうね」

ほむら「さてと……じゃあ帰るわね」

マミ「また明日ね暁美さん」

ほむら「えぇ、また明日」

マミ「んーいざ達成したらあっけないものね」

マミ「でも暁美さんと仲良くなれたきがするわ」

マミ「お風呂にでも入って夕飯の支度でもしようかしら」

マミ「あ、そういえば……」

マミ「な、何よこれ……」

―ほむホーム―

ほむらミ「辛かったけど達成したらあっけないわね」

ほむら「でもマミと前より仲良くなれたきがする……」

ほむら「シャワーを浴びて夕飯の支度をしましょう」

ほむら「あ、そういえば……」

ほむら「な、何よこれ……」

ほむら「というわけで」

マミ「暁美さんとダイエット同盟を組んだわ」

まどか「え?」

杏子「何がというわけでだよ……」

ほむら「家に帰って体重計に乗ったら2kg太ってたのよ……」

マミ「私もよ……」

さやか「別に二人共気にするような体型じゃ……むしろ羨ましいレベルだし……」

ほむら「さやか、女の子なら私達の気持ちをわかるでしょう?」

さやか「いやまぁわかるけどさ……」

まどか「でも、また前みたいに無茶したら駄目だよ?」

ほむら「えぇ、心配してくれてありがとうまどか」

マミ「それで、どんなダイエットをする?」

ほむら「そうね、私達にぴったりのダイエットを調べてきたわ」

さやか「へぇ、どんな?」

ほむら「カフェインは、脂肪の燃焼を促進する効果、利尿作用、基礎代謝を高める作用があるわ」

ほむら「食前や運動前に飲むことでよりダイエット効果が期待できるのよ!」

マミ「つまり……紅茶を飲めば!」

ほむら「えぇ、私はコーヒーを飲めば!」

マミほむ「ダイエットになる!」

杏子「勘弁してくれ!」

さやか「お願いですからやめてください!」

まどか「そんなの絶対おかしいよ!」



終わり

某コンビニキャンペーンのせいでカフェイン中毒の偏頭痛に泣きたくなった
そんな理由でたてたもののネタはなかったといういつものパターン
保守してくれてありがとう、いつもいつもごめんなさい
あと貧乳だとか体重だとかは気にしてるのが可愛いと思う
付き合ってくれてありがとう

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