シャル「……子供、出来ちゃった……」(284)

シャル「一夏」

一夏「ん? どうした?」

シャル「……ちょっと、大事な話があるんだ。今日の放課後、いい?」

一夏「今じゃ駄目なのか?」

シャル「うん……本当に大事な話だから、二人の時じゃないと駄目」

一夏「分かった。じゃあ部屋で待ってるからな」

シャル「……ありがとう、一夏」

一夏「それで、話ってなんだ?」

シャル「え、えっと……」

一夏「あ、今度の週末の約束か? いいぜ、勿論シャルの為に空けるからな」

シャル「それは……嬉しいんだけど、そうじゃなくて」

一夏「?」

シャル「あ、あのね一夏?」

シャル「……妊娠、しちゃったんだ。僕」

一夏「え……」

一夏「ほ、本当なのか?」

シャル「……うん。こんなこと、冗談じゃ言わないよ」

一夏「……」

シャル「僕は……堕ろしたくない」

シャル「一夏を好きになって、好きになってもらえて、こうしてこの子を身籠った事を、否定したくないんだ」

シャル「だから、この学園を出ていく」

一夏「ちょ、ちょっと待てよシャル」

シャル「……バレたら、一夏に迷惑が掛かるよ」

一夏「迷惑なんて……!」

シャル「……嘘だよね、一夏。すっごく堕ろさせたそうな顔してた」

シャル「だよね。でも、一夏は何もしなくていい」

シャル「折角この学園に入れたんだから、わざわざ人生を棒に振ることなんてないよ」

一夏「そ、それはシャルだって同じだろ……!?」

シャル「でも僕は……絶対にこの子を育てる。僕が守るんだ」

シャル「……だから一夏。別れよう?」

シャル「こんな重い女とは別れて、素敵な相手を見つけてね?」

一夏「……」

シャル「……うん。ありがとう一夏」

一夏「……」

シャル「この事は二人だけの秘密だから、一夏は誰にも責められない」

シャル「一夏は……気にしないでいいんだよ」

一夏「……俺はっ」

シャル「っ……! さ、さよならっ!!!」ダッ

一夏「あ……」

シャル「はっ……はぁっ……」タタタタタ

シャル(これでいいんだよね、こういう時は堕ろすのが普通らしいし)

シャル(産もうとする僕は、おかしいんだ。だからここを離れなくちゃ)

シャル(きっと一夏は、幸せになるよ。あんな素敵な女の子が、周りに4人もいるし)

シャル(今度は多分……節度ある付き合いをして、卒業してから幸せな家庭を築いたりするんだろうなぁ)


ドンッ


シャル「いたっ……」

千冬「まったく……廊下を走るな、デュノア」

シャル「す、すみません」

シャル(危ない……負担を掛けるような事は避けなくちゃ……!)

千冬「どうした、どこかぶつけたか?」

シャル「い、いえ、なんでもないです。ぼーっとしててすみませんでした」

千冬「以後、気を付けるように」

シャル「はい」

千冬「……それと、涙を拭け」

シャル「え……?」

千冬「またあの愚弟か?」

シャル「い、いえ、一夏は関係ないです!」

千冬「嘘をつくな。こういう場合は大抵アイツが原因だろう」

シャル「……一夏の悪口を言わないでください!!!」

千冬「なっ……!?」

シャル「……失礼しますっ」ダッ

千冬「ま、待て!」

シャル(何やってるんだろう、僕。織斑先生にあんな態度なんて……)

シャル(すぐに退学届を提出して……期限はなるべく早い方がいい)

シャル(家の事情と言えば、ある程度の無茶は通せるはず)

シャル(そうだ、もう荷物も纏めておかないと……)

シャル「……」ゴソゴソ

ラウラ「シャルロット、何をしているんだ?」

シャル「……びっくりさせないでよラウラ」

ラウラ「別に驚かせるつもりはなかったのだが……掃除か?」

シャル「うん、そんなところ」ポイ

シャル(あ、これ一夏に選んでもらった服だ……)

シャル(『似合ってる』って顔真っ赤にしながら言ってくれた)

シャル(付き合う前まではサラッと言ってたのになぁ、それなりには意識してくれてたのかな)

千冬「一夏の子を身籠っただと。死ぬ覚悟はできてるのか」ボゴォッ

シャル「い、痛い、おりむらせんせい、やめてください。ぼくといちかの・・こどもが・・しんじゃう


千冬「よかったじゃないか、堕胎する必要がなくなったじゃないか。」

ラウラ「……随分捨てる物が多いな」

シャル「これで良いんだよ。要らない物はしっかり決めないと」

ラウラ「……何か、あったのか?」

シャル「……何も」

ラウラ「そうか……」

シャル「……」

ラウラ「……」

シャル「……ラウラ」

ラウラ「何だ?」

シャル「どうして、そう思ったの?」

ラウラ「掃除は大いに構わないが、乱暴さが見えたからな」

ラウラ「少しではあるが、シャルロットらしくないと思った」

シャル「あはは、なるほど」

シャル「ラウラは僕のこと、よく見てるんだね」

ラウラ「当然だろう」

シャル「嬉しいよ。僕もラウラの事、もうちょっと見てあげられてればよかった」

ラウラ「?」

シャル「……何でもないっ」


ラウラ「そうか。では私も手伝うぞ。何か出来ることはあるか?」

シャル「と言っても、ほとんど終わっちゃったよ」

ラウラ「じゃあゴミ出しをしてこよう。これで全てか?」

シャル「うん、ありがとうラウラ」

ラウラ(荷物の整理、か。必要最低限の物しか持たない私には、あまり馴染の無い行為だ)

ラウラ(しかし……何故これほどの量を……)

キラッ

ラウラ「……これは!?」

ラウラ「シャルロット!!!」

シャル「あ、おかえり、早かったね?」

ラウラ「それどころではない! これが、ゴミ袋の中に入っていたぞ!」

ラウラ「何を呆けているんだ……自身のISを間違って捨てるなど……!」

シャル「……慌ててたよ。気付いてくれてありがとう、ラウラ」

ラウラ「シャルロット……今日はもう休んだ方がいい。さすがの私も、見ていて怖いものがある」

シャル「うん……そうするよ」

ラウラ「それと、なんだ。腹でも下しているのか? さっきからずっと押さえて」

シャル「ち、違う! 気のせいだから!」

シャル「寝るから! おやすみラウラ!」

ラウラ「あ、ああ……」


ラウラ(どこが、『何もない』だ。恍けるつもりなら、もっとうまく隠せ……)

ラウラ(原因は……嫁か?)

ラウラ「セシリア、鈴。嫁の部屋の前で何をやっている?」

鈴「ちょっと遊びにきてやったんだけど……」

セシリア「一夏さん、体調が優れないようですわ。看病を申し出ましたのに、迷惑は掛けられないと……」

ラウラ「そうか、退いてくれ」

セシリア「ちょ、ちょっと人の話を聞いていまして!? 一夏さんは……」

ラウラ「本当にそうなら、頭を下げて非礼を詫びればいい」


ラウラ「嫁よ」

一夏「ラウラ……?」

ラウラ「単刀直入に聞こう。シャルロットと何かあったのか?」

一夏「何も、ない」

ラウラ「そうか、嘘だな。私に通じると思うな」

ラウラ「言うつもりはないのか?」

一夏「……」

ラウラ「私としては、出来るなら、何とかしてやりたいのだが」

一夏「……確かに、あった」

ラウラ「内容は?」

一夏「……言えない。シャルと俺の大事な問題だ。二人で話し合って解決したい」

セシリア(二人で話し合って……? それは親密なお話ということ!?)

鈴(い、いつの間に……!)

ラウラ「信じて、いいのか?」

一夏「原因は俺なんだ。んなこと言えるわけねえだろ。努力はするけどさ」

ラウラ「……なら、任せよう。シャルロットを頼むぞ」

一夏「だからそれを止めろって……」

一夏(……俺も、ちゃんと向き合わないとな……)

一夏「シャル……居るか?」コンコン

シャル『……どうぞ』


シャル「もー、女の子の部屋を訪ねるなんて、皆に勘違いされたらどうするの?」

シャル「箒達が黙ってないよ?」

一夏「……そういうこと言うの、やめろよ……」

シャル「……もう決めたから。変えるつもりはないよ」

シャル「第一、一夏とはもう別れたんだから関係ないでしょ? 口出しはしないで欲しいんだ」

シャル「何なら誓約書を書いてもいいよ。『養育費とかを請求しません』って」

一夏「俺はそんな事を言いに来たんじゃない!」

シャル「……じゃあ何……」

一夏「責任を取る」

一夏「中退して、働き口を探す。それで、俺がシャルと子供を養うから」

シャル「……別にいいよ、責任なんて。責めないって言ってるでしょ?」

シャル「子供を結婚の理由に使われても、全然嬉しくないから」

一夏「シャル……」

シャル「付き合ってもいない女にプロポーズって、どうかしてるよ。一夏」

シャル「話は終わり? 僕、ちょっと気分が悪いから、もういいかな?」

一夏「ま、待てよ!」ガシッ

シャル「……ここで、思い切り悲鳴あげてもいいんだよ」

シャル「あまり、一夏に酷いことをしたくないから……出て行ってよ……」

一夏「納得、出来る訳ないだろ」

シャル「お願いだから……出て行って……!」

一夏「嫌だ」

シャル「……一夏なんて、大っ嫌いだから!!!」

一夏「っ……!?」

セシリア「随分、長く話し込んでいますわね」

ラウラ「まだ5分も経っていない」

鈴「何の話してるのかしら?」

セシリア「む~……気になりますわ」

ラウラ「やめろ二人共。嫁が大事な話だと言っていただろう」

鈴「……アンタだって、『嫁に任せる』とか言っておきながら、此処に居るくせに」

ラウラ「私の部屋だからな。生憎立て込んでいるようなので、廊下で待っているに過ぎない」

鈴「便利な言い訳ね……」

「一夏なんて、大っ嫌いだから!!!」


セシリア「!?」

鈴「な、何?」

ラウラ「……まずいな、何かあったんだろう」

鈴「っ……入るわよ! シャルロット!」ガッ

鈴「ちょっと、何があったのよ!?」

シャル「……盗み聞き? ひどいね鈴」

鈴「廊下に響く声で叫んでおいてよく言うわね。さすがに聞き捨てならない言葉だったから、入らせてもらったわよ」

シャル「何もないよ。ねえ一夏?」

一夏「……ああ」

セシリア「そ、そんなはずはありませんわ」

シャル「本人達がこう言ってるのに信じないなら、最初から質問しないでよ」

シャル「僕、ちょっと疲れてるんだ。もう休ませてよ」

鈴「……アンタねえっ!」

ラウラ「やめろ、鈴」

鈴「ちょっと! 離しなさいよ!」

ラウラ「シャルロットに聞いても無駄だろう。嫁に吐かせた方が早い」

鈴「吐かせる、って……物騒な事言うじゃない」

ラウラ「得意分野だ」

鈴「……分かったわよ。セシリア、行くわよ」

セシリア「……え、ええ」

ラウラ「シャルロット、私も部屋を出ているからな」

一夏「……」

ラウラ「さて、どうする」

鈴「吐かせんでしょ?」

セシリア「……一夏さんは、どう思っていますの?」

セシリア「私達に首を突っ込まれて、それで良いと?」

鈴「なによ。アンタは何とかしたいと思わない訳?」

セシリア「貴女が言える台詞ではありませんわ。これでは助力ではなくて、ただの無粋な介入止まりですわよ」

ラウラ「……私はそれでいい」

セシリア「ラウラさん……」

ラウラ「私は、二人が大切だ。二人が険悪なのは……辛い」

ラウラ「だから自分の為に、二人に余計な世話を焼こうとしているだけだ」

ラウラ「どう思われようと構わない」

ラウラ「嫁。どうしても、話してはくれないのか?」

一夏「本当に、どうしようもないことなんだ」

ラウラ「話すだけでも、してくれないか? どうせ私達には何も出来ないのだろう?」

一夏「……」

ラウラ「……そうか。分かった」

ラウラ「私は部屋に戻る。セシリア、鈴、後は好きにしてくれ」

鈴「ちょっと……!」

ラウラ「……」

一夏「……」

セシリア「一夏さん……」

一夏「……シャルが……」

鈴「え?」

一夏「……言えるわけないだろ! こんなこと!!!」

鈴「っ……一夏、ホント……どうしちゃったのよ……」

一夏「放っておいてくれ……頼むから」

セシリア「鈴さん。もう行きますわよ」

鈴「な、何でよ!」

セシリア「これでは、私達に出来る事はありませんわ」

セシリア「今は聞くだけ時間の無駄、ですわよ」

鈴「う……分かったわよ……」

セシリア「一夏さん、少なくとも私はお節介を止めるつもりはありませんわ」

セシリア「今日は日が悪いようなので、また出直します」


一夏「……くそっ」

ラウラ「戻ったぞ」

シャル「……」

ラウラ「下手な空寝だな」

シャル「……眠ろうとしてるのに、話しかけないでくれる?」

ラウラ「そうか、それはすまなかった」

シャル「……」

ラウラ「……」

シャル「………何も、言わないんだね」

ラウラ「聞いてほしいなら質問攻めにするが」

シャル「要らないよ。ラウラ、冗談が上手くなったね」

ラウラ「会話の流れはシャルが教えてくれたものだ」

シャル「僕ね、この学園を辞めようと思うんだ」

ラウラ「そうか」

シャル「もう、ほとんど時間は無いよ」

ラウラ「何故だ?」

シャル「その肝心な所は言えないかなぁ」

ラウラ「……寂しくなるな」

シャル「うん、僕も寂しいな」

ラウラ「此処を出た後は、どうするんだ?」

シャル「分からないよ。大事な用が一つあるけど、その先は僕が聞きたいぐらい」

シャル「……怖いよ」

ラウラ「シャルロット……」

シャル「……だからね、ラウラも僕のことはもう忘れて?」

シャル「それぐらい、覚悟しないと此処から出て行けない。頼っちゃうんだよ」

ラウラ「何故、そんなことを言うんだ?」

ラウラ「私に、止めて欲しいのか?」

シャル「……」

ラウラ「……なら行くな。私は、シャルロットと一緒に居たい」

なんかgdgdしてきたな

禁書なら

御坂「あ、あんたの子供ができちゃったのっ!///」
上条「そ・げ・ぶ」
インなんとか「とうまぁぁぁ!!ガルル(がぶっ)」
黒子「骨えさまぁぁぁ!!!!」
土御門「上や~ん、そいつはまずいぜよ」
オルソラ「あらまぁ(ぽっ)」
吹寄「上条ぉぉぉぉ!!!(ぶるんぶるん)」
一方「くかきけこく(ry」
打止「ミサカは(ry」
アンジェレネ「あ、あの…」
姫神「…(せりふがない)」
小萌「上条ちゃん!(あたふた)」

なんて分かりやすいんだwww

シャル「……学園の規則、破っちゃってる、から……」

シャル「僕の意思とは関係なく、駄目なことだから……」

ラウラ「なら、それを何故直さない? 頭を下げれば許して貰える問題ではないのか?」

シャル「それが……無理なんだ。そんな軽い問題じゃない」

シャル「………長い寝言で珍しかっただろうけど、忘れてくれるかな」

ラウラ「……」

シャル「おやすみ、ラウラ」ボフッ


シャル(明日、退学届を出しに行こう)

シャル(理由はどうしよう。むしろ正直に話した方がスムーズに行くかもしれない)

シャル(此処から簡単には逃げられそうに無いし……なぁ)

シャル(出た後はどうしよう。最悪その辺りに転がってるかもしれない)

シャル(子供は…………はは。教会……いや、保健所かな。その前に捨てるぐらいしか思いつかない)

シャル(……何やってるんだろ、僕は。どうしたらいいのかな、一夏)

寝る
おとして ね

一夏「責任取ってやんよwwww」ゲシッ

シャル「うぐわぁひぎぃ」ピシャー

だから云ったろw

俺妹なら

桐乃「あ、あんたの子供ができたっつってんの!何度も云わせるな!///」
黒猫「兄さん、あなたの子供ができたわ、名前は悪魔と名付けましょう」
沙織「ふっふっふー、京介氏と拙者のこどもができたでござるよ」
地味子「京ちゃん!あ、あのね…京ちゃんの子供ができちゃったの…」
あやせ「ばk!、変た(ry!死ry!」
加奈子「加奈子さ、子供できちまったからよ、慰謝料ふんだくってやるから覚悟してろよな(きゃはは)」

簡単すぐるwww

――翌日


ラウラ「……」

鈴「おはよ、ラウラ。早いじゃない」

セシリア「昨日は、シャルロットさんから何か話は聞けましたの?」

ラウラ「詳しい内容は、聞けなかった」

ラウラ「話を聞く限り、シャルロットが悩んでいるのは間違いないと思ったが」

鈴「どんな内容?」

ラウラ「……シャルロットは、この学園から出て行くようだ」

鈴「はぁ!? 退学!?」

ラウラ「何でも、何か大きな問題を抱えていて、それが学園の規則に反しているらしいが……」

ラウラ「その問題は、解決出来る物でも許しを貰える物でもないらしい」

鈴「………えーと……ちょっと待ちなさいよ……」

セシリア「………一夏さんが、『言える訳ない』と仰っていたのも頷けますわ」

ラウラ「な、何だ分かったのか!?」

鈴「確証は持てないけど。というか完全に妄想の域よ」

セシリア「ですが、今一度一夏さんの元を訪ねる必要がありますわね」

ラウラ「わ、分かった」

鈴「入るわよ」

一夏「……鈴か」

鈴「ひっどい顔ね、もしかして寝てないの?」

一夏「なんだよ……」

鈴「話があんのよ。シャルロットとのことなんだけどね」

一夏「それはもう止めてくれ」

鈴「……できちゃったの?」

一夏「……」

セシリア「……そうですか。確かに、私達にはどうしようもありませんわね」

鈴「ちょっと、痛いわよ」

バシッ!

一夏「っ……」

鈴「個人的な苛立ちがほとんどだけど……少なくとも自分が何やらかしたかぐらいは、理解してるわよね?」

一夏「……してるよ」

鈴「で、シャルロットは堕ろしたくない、と」

セシリア「……私もそのような状況になったら、中絶なんてお断りですわ」

一夏「……」

鈴「終わりよ。これ以上一夏と話しても話は進まない」

セシリア「行きますわよ、ラウラさん」

ラウラ「……嫁……お前は……」


鈴「……とは言ったものの」

セシリア「シャルロットさんに掛ける言葉もありませんわ……」

ラウラ「もう時間が無い、とも言っていた」

ラウラ「申請も、もしかしたら……」

鈴「行ってみる?」

ラウラ「教職員なら、さらに詳しい話を聞いているかもしれないからな」

セシリア(……もう、何しても無意味ですわ……)

鈴「セシリア、ぼけっとしない!」

セシリア「は、はい!」

ラウラ「おはようございます。教官、お時間よろしいでしょうか?」

千冬「早いな、なんだ?」

鈴「あの、シャルロットが来ませんでした?」

千冬「あぁ、確かに来た……お前達、デュノアの話を知っていたのか?」

鈴「……一応は」

ラウラ「あの、理由は……」

千冬「分からん。一身上の都合、の一点張りだ」


千冬「こういう時、本当に厄介な性格だな。まったく口を開こうとしない」

千冬「辞めると言っている以上、こちらに制止することは出来ないからな」

千冬「受理はもう完了してしまった」

セシリア「……これでもう、本当に手遅れになってしまいましたわ」

鈴「……」

千冬「お前達は、何を知っている?」

ラウラ「シャルロットは……」

鈴「退学するという話を聞いただけです」

セシリア「事情は私達も聞いておりませんでした。織斑先生や山田先生なら、何か知っているのかもと思ったのですが……」

千冬「残念だが、分からんな」

鈴「ありがとうございました。二人共、戻るわよ」


ラウラ「何故、話さなかったんだ? 教官達なら、もしかしたら解決策が……」

セシリア「それは出来ませんわよ……」

鈴「そうね、そもそも私達があっちこっち言い触らしていい話なわけないじゃない」

鈴「もう、終わりよ」

シャル「あ、おはよう三人共!」

鈴「!?」

ラウラ「シャルロット!」

シャル「ラウラ、心配したんだよ? 朝起きたら居なかったんだから」

ラウラ「そ、それはすまなかった」

シャル「二人も、早いね。いつもこんな時間って訳じゃないでしょ?」

セシリア「え、えぇそうですわね」

シャル「? 変な二人。何でそんなに挙動不審なの」

鈴(……何この態度……昨日の事は本当に無かったことにしようとしてるじゃない)

シャル「朝ご飯はもう食べた?」

ラウラ「……いや、まだだ」

シャル「じゃあ行こうよ。僕ももうお腹空いちゃって」


シャル「さすがに、この時間は空いてるね」

ラウラ「……あれは」

箒「……! こっちだ、来てくれ」

鈴「箒……どうしたのよ」

箒「一夏の様子がおかしい」

箒「今朝部屋を訪ねたら、あんな状態でな」

ラウラ「……」

セシリア「……えと」

箒「なんだ。何かおかしい事でも言ったか?」

鈴「べ、べつに?」

箒「……知っているだろう。話せ」

鈴「え、えーと、その……」チラ

一夏「……」

セシリア「さぁ、早く食べないと、他の方に迷惑がかかりますわよ!」ズイッ

箒「なっ……!」

鈴「箒、ごめん後で」ボソ

箒「……?」

箒「で、何があった?」

鈴「シャルロットがこの学園を辞めるのよ。で、一夏がショック受けた」

箒「……ショックを受けるということは……つまり、そういうことか……」

鈴「あー……一夏なら、誰が居なくなっても悲しんでくれるでしょ」

箒「そ、そうか! そうだよな!」

鈴「ま、まぁそんな訳だから」

箒「ならシャルロットは何故?」

鈴「あたし達にも分かんないわ。でも本人の意志は固いみたいで、ね」

鈴「……もういい? こっちも困惑してて、何も言いようが無いのよ」

箒「……残念だな。思い留まって欲しいのだが」

セシリア「も、もう止めましょう」

鈴「そうね……」

ラウラ「私は、納得がいかない」

鈴「ラウラ……」

ラウラ「何故皆諦めているんだ?」

鈴「あのね、これはどう考えても無理なのよ」

セシリア「ラウラさん。分かって頂けません?」

セシリアだよ

>>186
掃除用具だけど?

何かの5人組のキャラグッズが売れてた順番なんだっけ
セシリア>シャル>ラウラ>鈴>モップだっけ?

だめだ。何のグッズか思い出せないからどっかの人気投票結果持ってきた
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あったこれかな

俺得ランク
セシリア>鈴>ラウラ>箒>シャル

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