千鶴「…」京子「あ、あれ?殴られない…?」(297)

千鶴「…」

京子「千鶴ー!ちゅっちゅちゅー!」ガバッ

千鶴「!…」

京子「…あれ?」

千鶴「…」チッ

京子「え」

千鶴「…」チッ

京子「ご、ごめん…あれー…?」パッ


*書き溜めアリ
*エログロなし

京子「あのー…千鶴?」

千鶴「…」

京子「えっと…殴らないの?機嫌悪いの?」

千鶴「…」チッ

京子(うっ…なんか普段から殴られてると何もないのは逆に怖い…)

京子(イライラしてるのは変わらないみたいだし…何これホントに怖いんですけど)

千鶴「…」チッ!

京子「きょ、今日はこの辺にしとこっかなー…」

千鶴「…」プイッ…スタスタ

京子「あ、ちょっと待って!」

千鶴「…」ピタッ

京子「えーと…聞こえてはいるよね?何で無視すんの?」

千鶴「…」チッ

京子「あ…やっぱいいや…ごめんね…」

千鶴「…」スタスタ…

京子「…」グスッ

結衣「ん…いたいた。京子ー部活行くぞー?」

京子「あ…ゆ、結衣ぃ…」グスッ

結衣「…な、何で泣いてるんだ!?どうした!?」アセアセ

京子「いや…千鶴がさ…」グスッ

結衣「何かと思えばその事か…いつも通り殴られただけでしょ?」

京子「いや…殴られなくてさ…」グスッ

結衣「…京子…自分で何言ってるか分かってるか?」ハァ

京子「いや…無視されたからさ…精神ダメージがね…」グスッ

結衣「無視か…千鶴だったら、すぐにボコボコにしそうだけど」

京子「…本格的に嫌われたかな…」

結衣「…えーと…」

京子「やっぱり結衣もそう思うんだ…」

結衣「い、いやいや!そんな事ないって!何も言ってないし!」

京子「前に言ってたじゃん…それが悪化しただけじゃぁん…!」グスッ

結衣「…よしよし…」ナデナデ

結衣(明日理由を聞き出さないとな…本人に)

~千鶴宅~

千鶴「…」ソワソワ

千歳「ただいま~」ガチャ

千鶴「!…おかえり姉さん」

千歳「おお~お出迎えご苦労やなぁ」ニコッ

千鶴「へへ…」

千歳「ところで…約束は守れた?」

千鶴「も、もちろん…!」ニコッ

千歳「そら良かったわ~。歳納さんも傷付いてるみたいやから、これから仲良くするんやで?」

千鶴「うん…もう殴らないから」

千歳「それだけやなくて、ちゃんと仲良くするんやで?」

千鶴「そ…それは無理だよ…」

千歳「なんで?」

千鶴「あいつ…ウザいし…」

千歳「…千鶴。その態度がアカンねん。自分を良く思ってくれてる人やねんで?」

千鶴「でも…自分には合わないから…」

千歳「…ウチ…それはちょっと悲しいなぁ」

千鶴「あっ…わ…分かった…姉さんが言うなら…」

千歳「ほんま!?」

千鶴「うん」

千歳「約束やで~?」

千鶴「うん…」

千歳「ふふ、良く言えました」ニコッ

千歳「ほな、千鶴の為にとっておきの漬物を用意してくるわ~…」タッ

千鶴「…」

千鶴(とは言っても歳納はウザい)

千鶴(殴るのをガマンしたら私には精神攻撃しかないのに)

千鶴(でも…それをすると姉さんに嫌われてしまう…嫌だ嫌だ嫌だ)

千鶴(くそ…とことん歳納はウザいウザいウザい邪魔邪魔邪魔ウザい邪魔ウザい)

千歳「はい、とっておきや~」ニコッ

千鶴(…でも、姉さんは可愛い)モグモグ

~翌日~

結衣「さて…京子、千鶴の所行くぞ」

京子「ええ~…こんな朝っぱらからじゃなくてもいいじゃん…」

結衣「ダメだ。昨日もずっと泣いてたじゃないか」

京子「だから覚悟ってものがさぁ…」

結衣「ダメだ…実は私も怒ってるしな」

京子「!…そ、そっか…へへ」

結衣「ったく…人に心配かけといて笑うなよ…」

ガラッ

千鶴(!…またかよ…)チッ

京子「ほ、ほら!怒ってるじゃん!」

結衣「安心しろ。私が話すから」

京子「た、頼んだわー…」ビクビク

結衣「おい、千鶴」

千鶴「…何?」

結衣「聞こえるんだ。やっぱり昨日は京子の事、無視してたんだな?」

千鶴「…そうだけど」

結衣「何でだ?」

千鶴「…別に」

結衣「頼む。答えてくれ。怒るぞ?」

千鶴(…コイツもウザいな…)チッ

京子「ひぃ…」

千鶴「…歳納がウザいから。それだけ」

京子「…っ!」

結衣「そっか。理由が聞けて良かった。じゃあね」ガラピシャ

京子「ちょっ…待ってよ結衣!」ガラピシャ

千鶴(…ウザいヤツが増えた)

千鶴(…まぁ、これで歳納も近づいてこないだろうし…)

千鶴(ムリして仲良くする必要がなくなったから良いかな)

千鶴(…船見サン…よく歳納なんかの為に必死になれるな)チッ

京子「結衣…怒りすぎ!」

結衣「でも、分かったろ?千鶴は京子が嫌いなんだよ」

京子「…」

結衣「だから、もう関わるなよ?」

京子「…いや。嫌われたままで終わりたくない!」

結衣「千鶴もいい迷惑だろ…何より、京子がまた傷付つくだろ…?」

京子「…でも、このまま終わらせるのは嫌だ!」

結衣「…分かった…でも、もしもの事があったら私が許さない」

京子「…ごめんな。心配かけちゃって」

結衣「いいよ。また何かあったら言ってくれ」

京子「うん!よーし…!」

結衣(…何で京子が千鶴に必死になるのか分からない…)

結衣(…ただの根暗暴力女じゃないか…)

~放課後のごらく部~

ガラッ

結衣「…あれ、いない…」

ちなつ「あ、結衣センパイ!」

あかり「お先してるよ~」

結衣「京子は!?」

ちなつ「え、一緒じゃないんですか?」

結衣「…うん。心配だ…」

あかり「な、何かあったの…?」

結衣「…ちょうどいい。二人にも話しておくよ…」

~下駄箱~

京子「千鶴ー!待ってー!」

千鶴「…」

京子「ごめんねー引き止めちゃってー!」

千鶴(…ウザ…早く帰りたいのに…でも…約束…)

京子「いやーツンデレだから結衣がいなら素直になれないよね!二人で話したくてさー!」ニコッ

千鶴(…やっぱウザっ)

京子「あ、あのー…無視ですかー…?」

千鶴(…どうするか…)

京子「あのー…?」

千鶴(…そうだ…無視しなければいいんだから…)

千鶴「…ね」

京子「おっ!しゃべってくれた!なになにー!?」

千鶴「…ね」

京子「もっかい頼む!聞こえないなぁ~!」ニコニコ

千鶴「死ね」

京子「…?な、何だってぇ…?」

千鶴「死ね」

京子「あのー…死ねって言ってる?」

千鶴「死ね」

京子「え…」

千鶴「死ね」

京子「う…」グスッ

千鶴「死ね」

京子「…ご、ごめん…ご、ごめん…!」ダッ

千鶴(よし、帰ろう)スタスタ…

~ごらく部~

京子「ひっどぉ…」グスッ

あかり「京子ちゃん!今の話ホント!?」

京子「え…何?」

あかり「千鶴センパイが京子ちゃんを無視するって!」

ちなつ「…私も無視はしないなー…流石に」

結衣「暴力も親しみを込めてだと思ってたのに、ヒドイよな」

京子「…そうなんだよ。さっきさぁ…」

京子「死ね死ね連呼されちゃったぜ…ははは…」

結衣「…」

あかり「ひ、ヒドイよぉ…」

ちなつ「え、死ねぐらいなら使いますけど?ネットで」

結衣「それとこれとは別だ!」ダンッ

ちなつ「ひぃっ!?」ビクッ

結衣「もう、千鶴とは関わっちゃダメだからな…良い事がない」

京子「うん…これで分かったよ…」

京子「…千鶴、本当に私が嫌いなんだな…」

結衣「…」

あかり「…なんだか悲しいな…」

ちなつ「嫌いってレベルじゃないですね。そろそろヤバイかもですよ…」

結衣「…ちなつちゃんの言う通りだ。近付くなよ、京子…」

京子「うん…もうコリた…」

~千鶴宅~

千鶴「…」ソワソワ

千歳「ただいま~」

千鶴「!…おかえり姉さん」

千歳「千鶴。そこにちょっと座って?」

千鶴「え…?今日はすぐに漬物を取り出さないと…」

千歳「あかん。話があんねん!」

千歳「!…わ、わかった…」

>>56ミス書き直す

~千鶴宅~

千鶴「…」ソワソワ

千歳「ただいま~」

千鶴「!…おかえり姉さん」

千歳「千鶴。そこにちょっと座って?」

千鶴「え…?今日はすぐに漬物を取り出さないと…」

千歳「あかん。話があんねん!」

千鶴「!…わ、わかった…」

千歳「正直に言うてみ。ウチに言わなアカン事あるやろ?」

千鶴「…わからない」

千歳「ウソつく子は嫌いやで」

千鶴「…歳納のこと?」

千歳「せや!話は聞いてたで!何であんなこと言うたんや!?」

千鶴「…ごめんなさい…歳納がウザかったから…」

千歳「…正直に言うたから許すけど…ヒドイやろ?」

千鶴「…何で、向こうから近づいてくるのに仲良くしないとダメなの?」

千歳「それが礼儀やから」

千鶴「…私にはムリだよ、姉さん。歳納とは、仲良くなれない」

千歳「…でも…」

千鶴「どっちにしろ、歳納はもう私のこと嫌いになったと思うよ」

千歳「…」

千歳「…千鶴はそれで良いん?ごらく部の人達も怒ってたで?」

千鶴「…別にいいよ。友達なんていらない」

千歳「ウチはな…歳納サンの事より、一番それが心配や…」

千鶴「!…」

千歳「千鶴、体育の時の2人組、どうしとるん?教室では何しとるん?」

千鶴「そ、それは…」

千歳「ウチはな…千鶴が一人ぼっちのトコ見ると…つらいんや…っ」グスッ

千鶴「!…姉さん!」

千歳「せやから…良く思ってくれてる歳納サンと仲良くなれたら良えなって…っ」グスッ

千鶴「わ、わかった!友達作るよ!だから泣かないで!」

千歳「ほ…ほんま…出来るん…?」グスッ

千鶴「う、うん!もちろん!」

千歳「ほんま…大丈夫なん…?」グスッ

千鶴「だ、大丈夫!友達ぐらい!だから泣かないで!」

千歳「あ…ごめんな…泣かへんって決めてたのに…」フキフキ

千鶴(ま、まさか姉さんがそこまで考えてたなんて…)

千鶴(明日からどうすれば…)

千鶴(クラスメイトには嫌われてはないけど怖がられてるし…)

千鶴(友達なんて…出来るワケない!)

千歳「ちょっと安心したわ…ごめんな、説教してもうて」

千鶴「だ、大丈夫だよ姉さん。風呂、入ってきて」

千歳「そうさせてもらうわ…」バタンッ

千鶴(…こうなったのも歳納のせいだ…アイツが関わってくるから姉さんが変な期待を…)

千鶴(でも…期待は裏切りたくない。と、すると…)

千鶴「…うわ、歳納しかいない…友達になれそうなヤツ」ボソッ

千鶴(最悪だ…)

~翌日~

千鶴「あ、あの…」

A「えっ!?な、何?」

千鶴「あ、いや…なんでもない」

千鶴(やっぱりムリだ…やっぱり…歳納…?)

千鶴(一番ウザいヤツを友達にしなきゃダメなのか…最悪だ…)

千鶴(まぁ適当に謝ればコロッと友達になってくれるはず)

千鶴(姉さんの為にも…ガマンガマン)

~放課後~

千鶴(さて…心の準備は出来たし、ごらく部に行こうかな)

千鶴(…はぁ…歳納なんかを…最悪だ)

千鶴(…ガマンガマン)

千鶴(姉さん…ほめてくれるよね…ふふ…ふふ…)ダバー

千鶴「…こんな事してる場合じゃない。友達作りに行かないと」


・・・・・・・・

~ごらく部~

ガラッ

千鶴「失礼します」

京子「んー?誰…………って…………」

結衣「…良くココに顔が出せたね、千鶴…」

あかり「…」

ちなつ「…」ギロッ

千鶴「歳納に話があってきました。歳納、今までゴメン。これからは仲良くしよう」

千鶴(完璧だ)

ごらく部「…………」

千鶴「歳納?仲良くしよう」

京子「い、いやぁ…いきなりだなーって…」

千鶴「今までゴメン。本当に反省してる」

結衣「…私は信じないぞ」

千鶴「っ!…と、歳納。ホントに反省してるから…」

京子「…ホント?」

千鶴「ほ、本当」

京子「…わかった…許すよ…」

千鶴(ちょろいな、友達なんて)

京子「でも友達にはなれない…」

千鶴「…え」

京子「もう、いいよ。あの事は許す。でも…それとこれとは別」

千鶴「な、なんで!許してくれたんじゃないのか!?」

京子「もう怒ってない。でもね…前の事を忘れたワケではないんだよ」

京子「だから、友達にはなれない」

千鶴「そ、そこをなんとか…!」

京子「…ごめん…」

千鶴「そ、そんな…」ガクッ

結衣「…」

ちなつ「京子センパイ…意外とハッキリ言いますね…」

京子「…ごめん、千鶴…」

千鶴「…わ…わかった…っ」

バタンッ

あかり「よ、良かったの?」

京子「うん…今の所は、信用できないかな…」

あかり「そっか…」

廊下

千鶴(なんだ…?許したんなら友達になれるものじゃ…)

千鶴(友達って何なんだよ…)チッ

千鶴(…な、何かが込み上げてくる…何だこれ…うっ…いやなものが…)

千鶴「うっ…」グスッ

千鶴「な、なんだよ…友達になってくれたっていいじゃないか…っ」ポロポロ

千鶴(な、なんかイキナリ涙が…ね、姉さんに会いたい…!)ポロポロ

綾乃「…あら?」

綾乃「千歳は生徒会室だから…千鶴サンよね…」

千鶴(くそっ…何で歳納はあんなにウザいのに友達がいっぱい居るんだよ…!)ポロポロ

千鶴(死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ…っ)ポロポロ

綾乃「な、泣いてるわ…」

綾乃「声、かけるべきかしら…」オロオロ

千鶴(何でアイツのせいで友達作らなくちゃいけなくなったのに…拒否されるんだよ…!)ポロポロ

千鶴(…あまりにも、みじめだ…!)ポロポロ

綾乃「千歳は生徒会室だから…千鶴サンよね…」

千鶴(くそっ…何で歳納はあんなにウザいのに友達がいっぱい居るんだよ…!)ポロポロ

千鶴(死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ…っ)ポロポロ

綾乃「な、泣いてるわ…」

綾乃「声、かけるべきかしら…」オロオロ

千鶴(何でアイツのせいで友達作らなくちゃいけなくなったのに…拒否されるんだよ…!)ポロポロ

千鶴(…あまりにも、みじめだ…!)

ごめん同じとこ投稿しちゃった

ちょい風呂
ノリで叩くのは結構だけどキャラ自体を嫌いになったりしないでね
あくまでSSだから

綾乃「ご、号泣してるわ…生徒会副会長としては」

綾乃「声をかけないワケにはいかないわね…」

千鶴(…歳納めぇ…!)ポロポロ

綾乃「千鶴さん?」

千鶴「!?…あ、杉浦さん」フキフキ

綾乃「あー…邪魔だったかしら」

千鶴「いえ」

綾乃「…そう。で、何があったのかしら」

千鶴「…何の話ですか」

綾乃「今、泣いていた事についてよ。当たり前でしょう?」

千鶴「…見てたんですか」

綾乃「まぁ、これも生徒会副会長の役目だからね。世話を焼かせてくれないかしら」

千鶴「…いえ、話せません」

綾乃「…いえ、心配よ。私、そういうの見逃せないの」

千鶴(…やっぱり良い人だ…さすが姉さんの正式ペア)ダバー

綾乃「…ヨダレたらしてないで人の話を聞いてくれるかしら」

千鶴(この人になら…話してみてもいいかもしれない)

綾乃「…」

千鶴(友達作らなくちゃいけないしな…)

綾乃「ちょっと!話聞いてる!?」

千鶴「あ、はい。話します」

綾乃「…クールなのかボケなのか分からない子ね…」

千鶴「かくかくしかじか」

綾乃「…」

千鶴「歳納ヒドイです」

綾乃「…一つだけ言わせてもらうわ」

千鶴「?」

綾乃「悪いのは…あなたよ…」ハァ

千鶴「え!?」

綾乃「何があったのかと思えば…馬鹿らしい…ホンット…」

千鶴「…ちょっと待って下さい。私、良く分からないんです。どこが悪いんですか?」

綾乃「え…どこが悪いのか分かってないの…?」

千鶴「?…はい」

綾乃「こ、これは重症ね…っ」

千鶴「重症…」ウルッ

綾乃「…あなたって…大人のようで子供ね」

千鶴「…なんで…」

綾乃「まず、謝ったら許してもらえると思ってるの?死ねまで言っておいて考え甘くない?」

千鶴「…そうですか?私は追い払いたかっただけです」

綾乃「…ハァ…自分は軽い考えのつもりでもね、相手からしてみたらスッゴク傷つくのよ?」

千鶴「はぁ…」

綾乃「で、友達欲しいから謝りにいって…」

千鶴「はい。許したって言ったのに友達はムリだと」

綾乃「…許すのと友達になるのは別。友達って…そういうものじゃないわよ」

千鶴「…」

綾乃「あなた、結局は友達を道具として見てるのよ。千歳を安心させるための」

千鶴「…」

綾乃「だから、気持ちを考える事も出来ないしどうでもいいって思っちゃうの」

千鶴「…そうかもしれません」

綾乃「千歳に対しては違うでしょう?あくまで千歳が好きで慕っているでしょう?」

千鶴「はい…もちろんです」

綾乃「その気持ちが大事なの」

綾乃「人をちゃんと見て接しなさい。その人自身を見て…接するの」

千鶴「…なるほど」

綾乃「そうすれば、友達なんてすぐに出来るわ!」

千鶴「…具体的には…」

綾乃「あとね、そういう甘えん坊な所もダメ!千歳の教育がなってないわね!」

千歳「…」チッ

綾乃「舌打ちもダメ!この先は自分で考えなさい…じゃあ生徒会室に戻るわね。バイバイ」タッ

千鶴「…ありがとうございました」

千鶴(…その人自身を見る…)

千鶴(…良く分からない。適当に話をつなげるのが友達なんじゃないのか)

千鶴(…はぁ…友達って難しいんだな)

千鶴(…姉さんに心配かけないため…そんな考えは消して接してみようかな…明日から)

千鶴(…頑張ろう)

千鶴「てゆーか、さっき舌打ちしたの誰だよ…私じゃないっt…」

千歳「…千鶴」

千鶴「ね、姉さん…!?」

千歳「ウチ、千鶴を信じてたんやけど…ダメやったみたいやね?」

千鶴「い、いや…!私、明日から頑張るから…!」

千歳「…ホンマ、勘弁してな。心配して泣くのは疲れたわ」

千鶴「ご、ごめん!大丈夫、杉浦サンに色々教えてもらったから!」

千歳「…まぁええわ、仕事残ってるから、続きは家やな」

千鶴「わ、わかった…」

~千鶴宅~

千鶴「…」ソワソワ

千鶴(違う意味でソワソワする…ちょっと怖いな…)

千歳「ただいまー」

千鶴「…おかえり、姉さん」

千歳「そこに座って」

千鶴「…うん」

千歳「ちょっと長くなるで」

千歳「あのな…ウチの教育が悪かったんちゃうかって…ずっと反省しててん」

千鶴「…そんな事ないよ」

千歳「綾乃ちゃんの言う通りや。甘やかしたから千鶴は…その…」

千歳「私に依存して、寂しい子になってもうたんや」

千鶴「っ…!」

千歳「ごめんな、ホンマ。ウチのせいや。ウチのせいや」

千鶴「姉さんのせいじゃないよ…」

千歳「ウチのせいやぁぁぁ…」

千歳「…姉さん、わたしのせいだから落ちついて」

千歳「違う!ウチが…ウチが!千鶴を甘やかしたから!」

千鶴「違うよ姉さん!私が自分勝手な子供だから!」

千歳「違うでぇ!ウチが千鶴を知らず知らず縛ってたんや!ウチが!」

千鶴「姉さん!落ちついて!お願い!」

千歳「今も最愛の妹を追い詰めとるのはウチや!ホンマ情けない!」ダンッ

千鶴「やめてよ姉さぁん!!」

千歳「もう…一人ぼっちの千鶴は見たない…げほっ…はぁ…はぁ…」

千鶴「姉さん…!?」

ごめん>>165の最後千鶴だ
予測変換とかでめっちゃミスってる


次から続き

千歳「はぁ…はぁ…」フラフラ

千鶴「姉さん…大丈夫…!?」

千歳「はぁ…ごめんな、千鶴…」バタッ

千鶴「!?…ちょ、姉さん!?…息はある!救急車だ!」




・・・・・・・・・・

病院

千歳「…ん…千鶴…?」

千鶴「ね、姉さん!大丈夫!?」

千歳「あぁ…ウチ、倒れてもうたんやね…」

千鶴「…姉さん…そこまで…」

千歳「…千鶴、学校行ってき。もう朝の6時半やんか。ここからやったら、45分ぐらいはかかるやろ?」

千鶴「でも…姉さんが…!」

千歳「…千鶴…うれしいで。でもな…千鶴は、他にやらなアカン事があるから」

千歳「ウチな…千鶴を娘みたいにおもってて、色々世話焼いてもうたんや」

千鶴「…」

千歳「せやから、千鶴も世間知らずになってもうたんやと思う」

千鶴「…姉さん…」

千歳「…千鶴。頑張ってき。苦しくても、もうウチに甘えたらアカン」

千歳「自分をさらけ出す事は悪い事やないから。勇気出して行ってきなさい!」

千鶴「…うっ…友達連れて、お見舞い来るから…私、頑張るから…っ」ポロポロ

千歳「…ありがとうなぁ。千鶴…今度こそ、信じとるで。焦らんでもええから」ニコッ

千鶴「うん…!うん…!」ポロポロ

千歳「…じゃあ、ウチは待っとるから。」

千鶴「うん…!いってきます…!」ポロポロ

ガラピシャ

千鶴「姉さんのためにも…そして自分を変えるためにも…っ」グスッ

千鶴「私は、もう甘えない…誰かの為に動けるような人になってやる…っ」ポロポロ

千鶴「歳納…覚悟してろ…っ」ポロポロ

~学校~
ガラッ

千鶴「…」

A「あ、あのー…プリント、提出…」

千鶴「…はい」ピラッ

A「あっ、ありがとう!それじゃ…」

千鶴「っ…ま、待って!」

A「え?」

千鶴「その…待たせて、ゴメンね。Aさん、いつも私の所まで来てくれるよね」

A「…あ、ああ…別にいいよ…///」

A(普段クールな人の意外な一面は…ドキッとくるなぁ…キャー)

千鶴(…こういう事だろうか…その人自身を見るというのは)

千鶴(やっぱり難しいな…)

B「あ、あの!千鶴さん!今日は機嫌いいの!?」

千鶴「…え?」

B「その、Aに声かけてたし~…」

千鶴「ああ…いや、良い方ではないかな…でも、ありがとう」

B「あ、あっ…ど、どういたしまして…?///」

B(クールな目からのありがとうは反則だぁ…)

千鶴(うーん…でも話が終わったら何か逃げるようにどこかへ行ってしまう)

千鶴(しかも照れるし)

A「やばい千鶴さん今日すっごく話すよ」ボソボソ

B「だよねー…ホント惚れそう」ボソボソ

C「あんた達だけズルい…」ボソボソ

D「アタックかましちゃおうか」ボソボソ

ABCD「よーし…」

千鶴「はー…やっぱり友達なんて都市伝…」

ABCD「千鶴さん!」

千鶴「うわ!」

B「慌てる姿も可愛い…!貴重!」

D「ねーしゃべろうよ千鶴さぁーん」

千鶴「…」チッ

ABCD「ひっ」

千鶴「あっ…その、クセだから。気にしないで」

A「そっかぁ~!でさー…」

千鶴(疲れるな…しかも、こいつら私を友達としてじゃなく別の意味で見てるだろ)

千鶴(まぁいいか…同じもんだろ)

数分後

千鶴「そうか…じゃあCさんは前から私が気になってたんだ」

C「いやーまぁね。友達としてね」

千鶴(うーん…なんか温度差を感じるけど、こんな感じか…?)

千鶴(相手の話しを聞くようにはしてるけど…)

千鶴(あとは…アイツらかな…)

D「いやーボーッとしてる千鶴サンも可愛いねぇ」

千鶴「…」チッ

A「舌打ちもカッコよく見えてきた」

千鶴「…」ハァ

B「あっ千鶴さん、放課後お茶しようよ!千鶴さんに合いそうなカフェで!私と二人で!」

C「殺すよB?」

A「許さない」

D「そこは四人でしょ」

千鶴「…ごめん。誘ってくれるのは嬉しいけど、放課後は大事な用事があるんだ」

ABCD「えっ」

A「な、何があるの?他の人との用事!?」

千鶴「…そう。ある人達と話をつけなきゃいけないから」

C「人達、ね!安心したー」

千鶴「…」ハァ

D「そっか。頑張ってねー」

千鶴「うん、ありがとう」

千鶴(…今日の放課後は、私の人生で…一番大事かもしれない)

千鶴(姉さんに負担をかけないというノルマはクリア。ここからは…)

千鶴(…私との勝負だ)

~放課後~

千鶴「さて…と」

ABCD「またねー」

千鶴「あぁ…バイバイ」

ガラピシャ

千鶴「…帰りたい…」

綾乃「…待ってたわよ、千鶴サン」

千鶴「…杉浦センパイ?どうしてここに?」

綾乃「そりゃ、待ってたからに決まってじゃない」

千鶴「何でですか」

綾乃「あんたの最愛のお姉さんから電話で頼まれたからよ!背中を押してあげてって!」

千鶴「え…」

綾乃「頑張りなさい!もう、どうなってもいい!玉砕してもいい!」

千鶴「えっ」

綾乃「自分がどうすべきか考えて…懸命に動いてちょうだい!以上!」

千鶴「それだk…」

綾乃「それ以上の甘えは罰金バッキンガム!早く行ってきなさーい!」ビシッ

千鶴「…はい…私、変わってきます」タッ

千鶴(めちゃくちゃ…でも、人を良く見るようになったら分かる)

千鶴(センパイはあれが限界だったんだな…姉さんが倒れて、今にも泣きそうだったんだ)

千鶴(…ハードル上がったな)

千鶴(杉浦センパイの為にも頑張らないとな)

千鶴(…歳納…今なら、お前が友達が多い理由、わかるよ。ウザくってもバカでも)

千鶴(気配り出来るもんな。今思えばさ…私にも、気を使ってくれてたんだな)

千鶴(…まぁ、ウザいことには変わらないけど)チッ

千鶴→綾乃は杉浦さんだぞ

~ごらく部~

千鶴「…よし」

ガラッ

千鶴「失礼します」

京子「…千鶴?何?」

結衣「…何しに来たんだ…」

ちなつ(京子センパイに復讐しに来たのかも…)

千鶴「私は…言い訳しに来たんじゃない。終わらせるためにきた」

ちなつ(やっぱり復讐だーーー!!)ビクゥ

あかり(ちなつちゃんが白目むいてる…)

>>233うわ途中まで守ってたのにミスってる

ごめんスルーして脳内補完してくれ

結衣「…終わらせにきた?」

千鶴「そうだ。私は…私の為にここに来た」

結衣「…復讐か?京子への…」

千鶴「…今ので分かる通り、私は言葉が足りない。不器用だ。でも…このままじゃいけないと思ったから」

千鶴「ここにきて…話がしたいとおもってきた。変わるためにきた。思った事を言わせてもらいたい」

京子「…また、ウザいとか死ねとか?ふざけないでよ…!!」

千鶴「ちがう…決して!」

結衣「今さら信用できるワケないだろ…!?」

千鶴「…話しを聞いてくれないか…」

京子「ふざっけんなぁ!!私の事を無視しといて、私の話しを聞け!?」

京子「私がどれだけ傷付いたと思ってるの!?もういい、あの件で私達と千鶴は終わったんだよ!!!」

結衣「京子の言う通りだ…なめてるとしか思えない」

千鶴「っ…」

結衣「出ていけ」ドンッ

千鶴「ちょ、ちょっと待て…!!」

ピシャ

千鶴「おい…!!」

千鶴「くっ…!」ガッガッ

千鶴(あかない…ホウキかなんかで固定してやがんのかよ…そこまで…)

千鶴「…あきらめる…?いや、いやだ…」

千鶴「…もういい!このまま話すぞ!こんだけ大声出すのは初めてだよ!」ドンドン

京子「…偉そうに何を言ってんの?」

千鶴「歳納!ごめんな!正直ウザいとしか思ってなかったけど今は違う!」ドンドン

京子「千鶴にどう思われてたとしても関係ないよ」

千鶴「私には関係大アリなんだ!だから話す!私がこう思えるようになったのも、お前のおかげなんだ!」ドンドン

京子「…どういうこと?」

結衣「おい…聞いちゃダメだ。前だって黙って聞いてたら…」

千鶴「お前のこと恨みまくってさぁ!友達作りのチャンスをガンガンなくしてさぁ!」ドンドン

京子「…」

結衣「ほら」

千鶴「それで姉さんに心配かけてさぁ!姉さんに説教くらってさぁ!」ドンドン

千鶴「歳納ウザい死んじゃえって!でもさ、杉浦サンにも説教くらっちゃってさぁ!」ドンドン

千鶴「それまで私、自分が1番だったんだよ!でも今は違う!まだまだこれからだけど…」

千鶴「前よりは周りの人を良く見れるようになったと思うんだ!少しは変われたと思うんだ私!」ドンドン

京子「…でも、そんなの…私には関係ないじゃん。さっきも言ったけどさ」

千鶴「変わったからこそ…お前が傷付いた事に気づけたんだ!だから謝りたい!そして…」

千鶴「キッカケを与えてくれた事に、素直にありがとうって言いたいんだよ!歳納!」ドンドン

千鶴「あけてくれ、頼む!私の誠意を見せたいんだ!」

京子「結衣…どうしよう」

結衣「…私は、京子に任せるよ。私自身は…まぁ、開けてぐらい良いんじゃないかと思うよ」

京子「…」

あかり「あ、あかりも…せめて、面と向って話すべきだと思うな」

京子「…分かった。あけるよ、千鶴」

千鶴「…ホントか!?」

スッ

京子「…何、してんの…」

千鶴「土下座だ」

京子「…まさか、しゃべってる間中ずっと土下座?」

千鶴「そうだ」

結衣「どうやってドア叩いてたんだ…?」

千鶴「頭で」

京子「…何で土下座しようと思ったの?」

千鶴「…昼休みに、どうやったら思いが伝わるかって本で…これが1番だった」

京子「…」

千鶴「その…ごめん、歳納。そして…ありがとう」

京子「…」

京子「…千歳、倒れたんだよね。綾乃から聞いたよ?」

千鶴「…」

京子「病院行かなくていいの?」

千鶴「…姉さんとの約束だから今、ここに来たんだ」

京子「本当にペラペラしゃべるようになったなぁ~…姉妹パワーはすごいや」

千鶴「歳納…」

京子「本当に変わったのは分かったよ…でもね、やっぱり友達にはなれない」

千鶴「…いや、変わった私を知ってくれたなら…別にいい」

京子「…まぁ、これからの態度次第かな…友達になるのは」

千鶴「え…」

京子「これから、だよ。いいでしょ、結衣?」

結衣「何で私に許可求めるんだよ…」

京子「いや結衣キレそうだから…」

結衣「今さらキレないよ…私も、もう分かったから」

あかり「良かったね~」ニコニコ

千鶴「そうか…だよな。今すぐなんて無理だよな」

京子「なにゼイタク言ってんだよー!これから、だよ!」

千鶴「…私は病院に行ってくる。じゃあな…」

京子「ちょいちょい」ガシッ

千鶴「あ?」

京子「あ?じゃないでしょ?私達も連れていってよ」

千鶴「…一緒に?」

京子「もちろん、一緒に」

千鶴「…ありがとう…」

京子「ふふん!まぁ、千歳の為ですからな!」

あかり「あはは…私はちなつちゃんの看病かな…まだ白目むいてるし」

結衣「ホントだ…まぁ、センパイの見舞いだし、こっちは頼むよ」

あかり「うん!まかせて!」

京子「よーし行きますかー!」

結衣「ったく…軽いヤツだな」

千鶴(…)チッ

千鶴(歳納は…簡単に人を納得させる良くわからない魅力がある)

千鶴(良く分からないからメンドクサイしウザいんだけどな…)



・・・・・・・・・・・

~病院~

ガラッ

千鶴「お見舞いだよ…姉さん」

千歳「千鶴…あっ…」

千鶴「うん。船見サンと歳納も来てくれた」

京子「何で結衣も同学年なのに私だけ呼び捨て…」

千歳「…ふふ。えらい仲良うなったみたいやん」

千鶴「まぁ…前よりはマシかな」

~1ヶ月後~

千歳「千鶴ー。掃除手伝ってー」

千鶴「はーい」

千歳「今日は、記念すべき日やからね~…生徒会の人とごらく部の人、全員呼んでおいたから!」

千鶴「でも…来てくれるかな」

千歳「自身持ちぃや!大丈夫、変わった千鶴を見ていてくれたはずや!」

千鶴「うん…」

ガチャ

綾乃「きたわよー」

向日葵「おじゃましますわ」

櫻子「おじゃましまーす!」

会長「…」ペコリ

千歳「生徒会メンバー集結やな!」

千鶴「でも…あいつらは…」

あかり&ちなつ「おじゃましまーす」

千歳「…ほらな?」

千鶴「…でも、歳納と船見サンが居ない」

あかり「二人は…分からないって言ってました」

千歳「…大丈夫や!きっと来てくれる!」

~30分後~

千鶴「…もうパーティーの約束の時間だな」

千歳「…綾乃ちゃんも来たのに…あの二人だけ来ないなんて…」

あかり「し、仕方ないですよ!始めましょう?」




ガチャ


千鶴「!!!」




京子「千鶴の誕生日と聞いて参上しましたーーっ!!」

結衣「…おじゃまします」ペコリ



~おわり~

ところどころ誤字とか設定の崩壊があったな
まぁ各自で脳内補完お願いします

ありがとうございました

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