【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第17位【アラフォーマーズ】 (1000)

・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・本編の数年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位のオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる

・高校生の頃の恋人は高鴨穏乃。少なくとも玄は知らない

・進学などの関係により、破局している

・大学時代、晴絵に息抜きとして連れていかれた先で鷺森灼と出会い、そして恋仲になる。

・なお、関係は切れている。灼が京太郎をフッた(身を退いた)

・弘世菫、小走やえと同じチーム

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・カリス……ではなく、一とは高校時代に一緒にゲーセン行ったり、夏祭り行ったり、バッセン行く程度の仲

・脚力がヤバイ。女子サッカー日本代表にPK対決で勝利

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・戦闘スタイルは完全にシャコさん

・大学2年時に、オカルトを暴走させた夢乃マホと対局し、敗北

・カピバラとは死別

・男友達はちゃんといるよ

   須賀 京太郎 日本

  2X歳 ♂ 高い 標準
 『麻雀ランキング』13位
  M.O.手術 〝昆虫型″
    ━リオック━


※有志の方のありがたいまとめwiki

http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/1.html


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381575279

※前スレ
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.2
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第13位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第14位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第15位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381164915/)

・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については最安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント

好感度

★6
ハギヨシ

★5
大星淡
弘世菫

★4
宮永照

★2
松実玄
赤土晴絵
亦野誠子
国広一
片岡優希
小走やえ
東横桃子
龍門渕透華
辻垣内智葉
小瀬川白望
原村和
対木もこ
姉帯豊音
松実宥

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
三尋木咏
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
宮永咲
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
鶴田姫子
新子憧
江崎仁美

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:60/60

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』

・【六欲天】『他化自在天(10)』
 オカルトに由来する能力を逆手にとり、己の読みの材料とする。
 他化自在天の表す魔から生まれた言葉の意味に、男性・障害・破棄・殺者がある。

・【六欲天】『楽変化天(10)』
 手牌読み・捨て牌カウンティングによる王牌読みの極致。
 自ら作り出す快楽。カンドラ爆撃。

・【六欲天】『兜率陀天(10)』
 手牌読み・捨て牌カウンティングによる山読みの極致。
 弥勒の慧眼。一発ツモ和了。
 大津の園城寺にて、弥勒菩薩を本尊として修する法会があり、それを竜華会と呼ぶ。

・【六欲天】『須夜摩天(10)』
 手牌読み・捨て牌カウンティング・山読み・王牌読みによる一点読みの極致。
 相手の攻撃を全て読み切った上の、無放銃およびカウンター
 夜摩とは閻魔に通じ、閻魔はヤマに通ずる。
 ヤマは牛頭天王に通じ、牛頭天王は本地して建速須佐之男命となる。

・【六欲天】『三十三天(10)』
 帝釈天、即ちインドラの矢。手牌読みによる高精度の狙撃。

・【六欲天】『四大王衆天(10)』
 四つのアナログ技能の昇華
 『他家利用(アガリ潰し・鳴き呼び・鳴き封じ)』『攻守・攻速変換』『心理攻撃』『???』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

その他、ランカーステータス
※安価内容を闘牌系にする際の参考に


?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:45/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※45×(50+45/2)=3240 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:60/60
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍


44位「蒼い血の死神」 大星淡
ベーススタイル:『オカルト』
攻撃力:20/60 防御力:20/60 速度:30/60
技術:20/60 幸運:60/60 気力:60/60
※(30+20)/2+60=85 コンマ15以上にて聴牌
※20×(60+20/2)=1400 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』

大丈夫、たとえ姫様が来てもオカルトスレイヤーはおもちとは無縁なので無害だよ。
あ、立て乙。

ついに鹿児島やなー

鹿児島やなー


それじゃあ、続きをしようか


ハギヨシ『……』

京太郎「不自然なんですよ、こいつぁ」

京太郎「赤土晴絵」

京太郎「大星淡、鶴田姫子、天江衣」

京太郎「辻垣内先輩、三尋木咏」

京太郎「大体、この3タイプに分類される――っつー感じっす」

ハギヨシ『何が、でしょうか』

京太郎「俺との関係に際しての対応って奴ですね」


京太郎「パターン1は『お互い忘れよう』」

京太郎「パターン2は『今後の関係を期待』」

京太郎「パターン3は『明らかに結婚を期待』」


京太郎「こんな状況で、『責任を取った付き合い』なんて言い出したら……」

京太郎「パターン2はある程度省かれるかもしれないが、パターン3はガッツリ乗ってくる」

京太郎「となると、最大限に効果を発揮したとしても2人は残る」

京太郎「数を小さくするって意味ならいいかもしれないっすけど……」

京太郎「代わりに、この残った2人についてはどうにもならなくなる」

京太郎「俺から言い出してるわけだから、益々そうなったら引ける訳がなくなるんだ」


京太郎「そうなったらあなたはきっと……」

京太郎「自然と幻滅される方向で行けばいいとか、提案するつもりだったんでしょうね」

京太郎「『相手から嫌われる分には、それは仕方がないだろう』……って」



606 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
解説始まったwww

607 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
オカルトスレイヤーさすがですわ

608 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガは騙されない

609 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これが――13位

610 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
大成功しないドッキリ

611 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ大勝利

612 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
でも番組として大失敗ですな

613 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガなら最後まで気付いていながら、ガッツリ乗ってくれる気遣いできる男だと思ってたんだけどな

614 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
きっとそういう気遣いができないぐらいに追いつめられてたんだろうな

615 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱり人間だったんだな、スッガも


京太郎「確かに嫌われるかもしれないけど、嫌われないで終わるかもしれない」

京太郎「そうなったら、どうにもならない」

京太郎「俺一人ならともかくとして……」

京太郎「何人もの人生がかかっていることで、そんな不確定で危ないことを」

京太郎「ハギヨシさんが……提案するわけないっすからね」

京太郎「舐めないで下さいよ、俺の眼を」


京太郎「伊達にあなたと――付き合ってませんよ」


ハギヨシ『……』

ハギヨシ『負けましたよ、ええ』

ハギヨシ『流石は……京太郎君です』

京太郎「……つっても」

京太郎「ハギヨシさんがこんなドッキリにガッツリ乗るとは思えませんから」

京太郎「そういう、あなたらしくないセリフの台本を放置していたのは」

京太郎「俺に――気付かせるためでしょう?」

ハギヨシ『……』

ハギヨシ『さて、何のことやら』



628 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これが愛やな

629 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スゲーホモ

630 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでその眼が、女相手に使えないんですかね

631 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おや……

632 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガの様子が……

633 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは……


京太郎「さーて、で、俺にそんなドッキリを仕掛けてくるなんて」

京太郎「マジ、いい度胸っすよね」

ハギヨシ『……へ?』

京太郎「やったら、やり返されるって言葉があるように……」

京太郎「今度は、俺がドッキリを仕掛けてやる番だ」

ハギヨシ『……と、いうと?』

京太郎「『ドッキリ企画に巻き込まれた男が本気になってしまってガチ告白してくる』」

京太郎「そういうのに、仕掛け人側を巻き込んでやろうっつー話っすよ」


これは調子のって失敗するパターンや
こち亀とかでよくある様式美ってやつやな

>>59
誰が須賀宅に完全武装して乗り込んでくるんだそれは。



京太郎「なあ、いいだろう! 取引しようぜ!」

京太郎「損はないだろ!」

京太郎「俺に――この番組をくれよ!」



650 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでマンハッタン島くれ、みたいなポーズしてるんだよw

651 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
荒ぶるスッガのポーズ

652 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
番組してたら、ドッキリ仕掛けた側の男が本気になったらって怖いよね

653 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
涙目じゃすまないよね

654 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ターゲットは誰になるんですかね

655 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんは執事さん的にはアウトやろ

656 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガが無邪気なシーンを見せれば見せるだけ、罪悪感やばいだろうね

657 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだかオラ、ワックワクしてきだぞ

658 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そしてゴーサインを出すスタッフ

659 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まさに邪悪

660 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ふええ、スッガの顔怖いよぉ……

661 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まさに獰猛な笑みだ



京太郎「さーて、こっから先はオカルトスレイヤーの独壇場だ」

京太郎「お前らの泣き顔を全国ネットでさらしてやるよ」

京太郎「俺が、お前らの最初の絶望になる」


京太郎「さあ――ショータイムだ!」

ウィザード「えっ」
アクセル「えっ」

須賀プロがミンチになるのは大体攻撃に転じた時、これ豆な。



京太郎(これでも俺は、お前らのことを……あなたたちのことを信用してたんだ)

京太郎(そりゃあ、番組だから仕方ないっていうのは判るけど……)

京太郎(俺の心の痛みは、確かにあるんだぜ)

京太郎(やられたら、やりかえす)

京太郎(そんで――あんまりにもタラシで最低な俺を演出して)

京太郎(こんな企画を仕込んだテレビ局にも少なからずダメージ与えてやるぜ)

京太郎(『仕掛けた奴にも報復する』……『参加した奴にもちょっとお返しをする』)

京太郎(どっちもやらなきゃならないのが、オカルトスレイヤーの辛い所だな)

京太郎(……)

京太郎(……フフフ、ハハハハハ)

京太郎(ドッキリをやっていいのは、やられる覚悟があるやつだけだ)

京太郎(キッチリ報復してやるぜ)

京太郎(まさに、完璧な計算って奴だな……!)


京太郎「勝つのは――この俺だ!」


ハギヨシ(……大丈夫ですかね、これ)

ハギヨシ(辻垣内プロは、『いずれ起こるかもしれないから警告の意味で』と言っておられましたが……)

ハギヨシ(それですまない領域に達しそうです)

ハギヨシ(なぜこうして、彼は自ら地雷に飛び込むのか……はてさて)

ハギヨシ(しかし……)

ハギヨシ(私は、『5股』と聞きましたが――これは一体)

ハギヨシ(……)

ハギヨシ(ま、気にしないことにしましょうか)

ハギヨシ(わざわざ地雷に踏み込む趣味はありませんし)



←To be continued...


【赤土晴絵の好感度が上昇しました!】

【大星淡の好感度が上昇しました!】

【辻垣内智葉の好感度が上昇しました!】

【鶴田姫子の好感度が上昇しました!】

【三尋木咏の好感度が上昇しました!】

【天江衣の好感度が上昇しました!】

【ハギヨシの好感度が上昇しました!】


好感度

★7
ハギヨシ

★6
大星淡

★5
弘世菫

★4
宮永照

★3
赤土晴絵
辻垣内智葉

★2
松実玄
亦野誠子
国広一
片岡優希
小走やえ
東横桃子
龍門渕透華
小瀬川白望
原村和
対木もこ
姉帯豊音
松実宥
三尋木咏
鶴田姫子

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
宮永咲
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
新子憧
江崎仁美
天江衣

流石にテレビ番組で本当に濡れ場になってしまうかもしれないところは放送出来ないと思うんですよ。
つまり実際に一緒に寝ていた……いや…もう少し様子を見よう。俺の予感だけでみんなを混乱させたくない。

ハギヨシさんが聞き間違えてたって線もあるからなー
そこらへんはグレーなオチやでー


なお、このネタに関しては 3:京太郎「振り返ったはいいけれど……」 に送られるでー
キンクリやねん

ミンチなりたい人にお薦めの麻雀なプロ須賀京太郎

・早上がりの8面待ちなら大丈夫だろうと思っていたら同じような待ちの20面待ちに和がられた。
・開始から第一打の白を頭待ちで当たられてミンチにされていた。
・足元どころか全身がぐにゃりとしたので点箱を引いてみると死体も点棒も転がっていなかった。
・腕自慢をした須賀プロが襲撃され(卓に引きこまれ)、目が覚めたらミンチにされていた。
・魔物に須賀プロが突っ込んで倒れた、というか轢かれた後から精神とかを破壊される。
・宿が魔物に襲撃され、須賀も「京太郎も」全員(ミンチになるまで)レイプされた。
・リーチから千点棒を置くまでのコンマ10秒の間に魔物に和がられた。
・現物を切れば安全だろうと思ったら、対局の相手が全員魔物だった。
・女性プロの1/3がレイプ(須賀プロを麻雀でミンチにする意)経験者。
 しかも処女がオカルトを強力にするという都市伝説から「嫁き遅れのアラフィフほど危ない」。
・「流石にそこまで危険じゃない」といって出て行った須賀プロが5局後ミンチになって戻ってきた。
・「何も持たなければ奪われるわけがない」とハコテンで打っていた須賀プロが何故か靴と服を剥がれミンチで戻ってきた。
・最近流行っているミンチは「石ミンチ」 ローカル役満である百万石を使って須賀プロをミンチするから。
・中央大会から半荘200回はミンチにされる確率が150%。一度ミンチにされてまたミンチにされる確率が50%の意味。
・魔物における須賀プロ虐殺事件によるミンチ回数は一月平均120回、うち約20回が宮永照プロ。

さ、ちょっと飯作ってくるんで中断やねん

明日はあっち進めるけど、戻ってきたらこっちで次のお題進めるでー

おまたせー

ちょっとお題だすでなー

お題
・智葉憩照相手に13位の意地を見せつける

・シズ、アコチャー登場

・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・大阪でセーラと漫がやってるローカル火力麻雀番組に京ちゃんとにわか先輩ゲスト出演して
負けたタッグには罰ゲーム有りで勝負

・キッチンで和菓子

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・宮永咲ファンスレッド

・オフの日に咲ちゃんと過ごしたりすることがあったりするんじゃないかな

・咲ズキッチン

・宮永咲プロ国際大会優勝 なお須賀プロは

・淡と星を見に行く

・須賀プロ鹿児島に


ほのぼのしてるのだろうか


①VS照、憩、智葉戦前。好感度上位陣の好感度アップイベ

②キッチンで和菓子。ゲストは宥姉か豊音。京穏のデート回想(憧を添えて)

③淡と南の島に星でも見に行ってろよこの野郎

④咲ちゃんは京太郎にデートの約束を頼みました
 (キッチンで約束→世界大会→デートを咲ちゃんスレにて)

⑤ボウリング大会にて(灼・玄・穏乃・憧と遭遇)

⑥月曜いやでしょうもういいでしょうにて鹿児島行き


こんなところやろうかの

次安価出すでー


①VS照、憩、智葉戦前。好感度上位陣の好感度アップイベ

②キッチンで和菓子。ゲストは宥姉か豊音。京穏のデート回想(憧を添えて)

③淡と南の島に星でも見に行ってろよこの野郎

④咲ちゃんは京太郎にデートの約束を頼みました
 (キッチンで約束→世界大会→デートを咲ちゃんスレにて)

⑤ボウリング大会にて(灼・玄・穏乃・憧と遭遇)

⑥月曜いやでしょうもういいでしょうにて鹿児島行き


↓8

②やねー


ちなみにもう重くなるのは

・穏乃
・灼
・マホ

しかおらんから安心してほしい
だってシリアスボムは処理されたし。されたし

②は重くならんからなー
ちゃっと流していきたいねー


んじゃあ、どっちがゲストがいいかね
数によってコンマの割合が変わる形式で行くんで、0100までどっちがいいか書いてなー

じゃあ、集計するでなー


・松実宥    9票
・姉帯豊音   8票


ほとんど同じじゃないか(憤慨)

判定
1~53:松実宥
54~99:姉帯豊音

ゾロ目:選ばれなかった側のネタも書けばいいんじゃないですかね
00:両方出ろよもう
77:もうここで穏乃との別れをさらっと流そう

↓7 (ついでに、00のためにどっちかの名前も書いといてね)

惜しかったねー
ちょろっとシズとの別れに触れて、京太郎の中でもだいぶ整理がついてきたことってなったのにねー

始めようか

Q.なんで京太郎はこんな重いんですか
A:麻雀ガチ勢でオカルトスレイヤーだからです
  2位なら常に「死にたい」と思っています


まあ、原作というかアニメで「清澄の名に泥を塗って」とか言ってるあたり
こいつ実は重いというか色々根を詰めるタイプなんじゃないかなと1が見なしているだけです


あ、コンマだから宥姉やよ
00じゃなくて、ぞろ目の時ように名前を書いてもらっただけやからね



【YOU'S キッチン わらび餅と熱中症とポルタリング】



京太郎(今日は……和菓子か)

京太郎(和菓子っつーと、色々思い出すな)

京太郎(穏乃、元気でやってんのかな)

京太郎(色々、遊んだよなぁ)


 目を閉じて、彼女のことを思い出す。

 これから収録であるために、辛気臭くなってしまう思考を打ち切る。

 彼女との楽しい思い出を。

 楽しければ楽しかっただけ、そのあとの悲しさが増すのが人間というもの。

 だがもうすでに、あれから幾年も経過しており。

 楽しかった思い出は、楽しかった思い出として思い返すことができる。

 その程度に、人間練れはするものだ。練りきり菓子のように。

 ……まあ。

 やはり、どことなく寂しさと悲しさを拭えないものではあるし、

 どうにも自分という人間は、過去にとらわれやすい感傷的な人間ではあるのだけれど。


京太郎(あんま、グダグダ女々しく引きずってると……)

京太郎(あいつに、『笑顔! 笑顔!』って叱られそうだしな)

京太郎(……って、また引きずってるよ。俺)

京太郎(本当、笑顔が似合うやつだったな)

京太郎(別れる時も……無理に作ってたとしても、あいつは笑顔で俺を送り出した)

京太郎(俺のことを思って、あいつから言い出した)

京太郎(俺が凹んでて、どうすんだよ)

京太郎(誰かの涙を拭うんなら、俺が泣いてちゃしょうがねーだろうが!)



  ◇  ◆  ◇


京太郎「いや、来たなー」

穏乃「来たねー」

憧「そうね」

憧「……って、なんであたしまで来てるのよ」

穏乃「えー」

穏乃「だって、みんなで遊んだ方が楽しいでしょ?」

京太郎「……そ」

京太郎「そうそう、そうだって!」

穏乃「ねー」

京太郎「なー」


憧(……このヘタレ男が)

憧(なーにが、『穏乃と二人っきりだと緊張しちまうから頼む』よ)

憧(むしろ、ここで男になってくるぐらいの甲斐性見せたらどうなのよ)

憧(……)

憧(お、男になってくる……)

憧(ふきゅう)


憧(ま、まあ)

憧(それぐらいの男らしさがある奴じゃないと、親友は任せられないっていうか)

憧(しずにはそういうのまだ早いっていうか)

憧(なんかそこらへんでしずに先に行かれたくないっていうか)

憧(とにかくまあ、ついてきてやったわよ)


憧「……で、ここ」

憧「何するところなのよ?」

京太郎「見ての通りだぜ! なあ!」

穏乃「そうだよ、憧! 見ての通りだよ!」

憧「見たところ嫌な予感しかしないからそう言ってるんだけど……」


京太郎「嫌な予感って……するか、穏乃?」

穏乃「え? いや全然しないけど……」

憧「黙れ体力バカ二人」

穏乃「バカ!?」

京太郎「おい、穏乃と一緒にするなよ!」

穏乃「えっ、ひどい!?」

憧「あたしからしたら、あんたらどっちとも体力バカだからね?」


京太郎「いやな、穏乃」

京太郎「俺は、まだお前みたいに山登りが上手くできないからそう言ったわけであって」

京太郎「別にお前のことを、バカにしようとか思ってないからな?」

穏乃「なーんだ」

穏乃「びっくりしたよ、京太郎」

穏乃「さすがにあんな風に言われたら、いくら私でもショックだから」

京太郎「そんなこと言わねーっての」

京太郎「いや、言い方悪かったのは認めるけどさ」

京太郎「悪いな、穏乃」

穏乃「ううん、別にいいって! そういうことなら!」


憧「――って、聞きなさいよ!」

憧(目の前でいちゃこいてんじゃないわよ!)

憧(そう言えたら、どれだけ楽だろう)


憧「で、何の施設なのよ……本当」

京太郎「ん、だから見ての通り――」

憧「――だからそれはもういい」

京太郎「アッ、ハイ」


京太郎「シズえもん、憧やんが虐めるよー」

穏乃「仕方ないなぁ、京太くんは」

憧「イラッ」

京太郎「なんとなく言ってみたけどこれ、意外にあってるな」

穏乃「そうかな?」

京太郎「だってほら、穏乃はあんこ好きだろ?」

穏乃「うん」

京太郎「で、ジャージが青いだろ?」

穏乃「そうだね」

京太郎「ほら、シズえもんじゃねーか!」

穏乃「……はは」

穏乃「いや、それはちょっと苦しいって」

京太郎「だよなー」

京太郎「自分で言ってて、そう思った」

穏乃「そうだって」


京太郎「――あ」

京太郎「つーかもっとぴったりなのがあるな」

京太郎「しずちゃんで」

穏乃「あー」

穏乃「あれ? でも、しずかちゃんって呼んでなかった?」

京太郎「甘いな、穏乃。どら焼きより甘々だ」

京太郎「あれ、原作の方だと『しずちゃん』呼びなんだぜ?」

京太郎「しかも、小学4年生なんだ」

穏乃「へー、アニメと違うんだ」

京太郎「そうなんだよ。ちょっとばかし、違ってるんだ」

穏乃「京太郎は物知りだね」

京太郎「まあな、それほどのこともあるけどさ」


憧「……あんまりそれ続けるなら帰るけど」

憧(どら焼きより甘いのはあんたらのそのいちゃつきだってーの!)

憧(ねえ、何がしたいの? 独り身ざまあっていいたいの?)

憧(あんたがしずのこと意識してるの、バラしてほしいの?)


京太郎「……で、この場所はなんと!」

穏乃「ポルタリングの施設です!」

京太郎「ボルダリングな、正しくは」

穏乃「そうだっけ」

京太郎「そうだって」

憧「……うん、それは見ればわかるわよ」

京太郎「じゃあ、聞くなって」

憧「あたしが言いたいのはさ……」

憧「なんで、登ってる人たちは命綱つけてないのよ!」


 ウォールに設置された、色とりどりの石を模したオブジェクト。

 あれは足場であり、手の取っ掛かりだ。

 見れば大小さまざまで、それを見分けてどんなルートで進むのかが大事なのだろう。

 また……ある色は小さい、ある色は大きいなどの違いもあるので、

 どうやら、ある一色縛りなどで難易度をあげられるらしい。

 らしい……が。


 誰も命綱をつけていない。


 憧としても、ロッククライミングというのは知っている。

 それを室内で行う施設があるというのも、知っている。

 だが何だろう、これは。

 ロックをクライミングするよりも、ステアウェイ・トゥ・ヘブンをクライミングしそうである。

 落ちたら死ぬだろう。そういう意味では、実にロックだ。

 やかましいわ。


京太郎「だって、高さはあんなもんだろ?」

穏乃「4メートルくらいだよね」

京太郎「命綱とかいらないだろ」

穏乃「ねー」

穏乃「足元にマットがあるしね」

京太郎「な」

京太郎「4メートルから落ちて死ぬ奴なんていないって」


憧「あんたらを基準に語るな」


憧「死ななくても!」

憧「足をくじいたり、腰を打ったりするでしょ!」

憧「もしかしたら、打ち所が悪くて半身不随になったり!」

憧「頭打って脳挫傷になったり!」

京太郎「考えすぎだろ」

穏乃「憧はちょっと、心配しすぎだよ」

憧「あんたらはちょっとは計算しなさいよ!」


憧「4メートルよ! 4メートル!」

憧「大体2階の窓から飛び降りるようなもんじゃない!」

憧「あんなマットで、助かるとは思えないって!」

穏乃「あのマット、結構いい奴だと思うけどなー」

京太郎「ちゃんと受け身取ったり、着地法考えれば大丈夫だろ」

憧「大丈夫じゃない! 特にそんな思考をできるあんたの頭が!」

京太郎「ひっでえ」

京太郎「山育ちならこれぐらいはなー」

穏乃「うーん」

穏乃「昔は憧も結構元気いっぱいだったんだけど」

京太郎「いつの間にか、スレた都会っ子みたいになってしまった……と」

穏乃「そうなんだよね」

憧「……っ」

憧「だから、そっちが異常なの!」


京太郎「別にそんな、叫ぶほどでもないだろ?」

京太郎「別に無理して上に登らなくてもいいんだしさ」

京太郎「それに、今まで誰か死んでたら……この施設閉鎖されてるって」

憧「たまたまここの第一号になるかもしれないじゃない!」

京太郎「あんまり計算しすぎるから、こうして考えすぎるのかね」

穏乃「どうだろ?」

京太郎「そうはなりたくないよなー」

穏乃「そう?」

穏乃「私計算苦手だから、憧みたいにできたらかっこいいなーって思うよ」

穏乃「憧のそういうところ、尊敬してるし」


憧「うっ」

憧「なんでそう、ストレートに言うかな」

憧「言われたこっちが恥ずかしいっていうか……その」

穏乃「どうしたの?」

憧「何でもない!」

京太郎「しずはいい子だなー」

穏乃「そう?」


穏乃「でも、京太郎も計算は得意でしょ」

京太郎「ま、麻雀のスタイル的には多少はな」

京太郎「俺のは計算っていうか、どっちかというと論理的思考ってとこだけど」

穏乃「?」

京太郎「んーとな」


京太郎「『昨日は雨だった』」

京太郎「『雨の前にはバッタが大量に飛んでいた』」

京太郎「『三日前もそうだった』」

京太郎「『おとといは雨も降らず、バッタも飛んでなかった』」

京太郎「『今日はバッタが大量に飛んでいる』」

京太郎「『今日も雨が降るかもしれない』」


京太郎「みたいな奴」

穏乃「うーん」

穏乃「判るような、判らないような……」

京太郎「要するに……駒が目茶目茶沢山ある、チェスとか将棋とかやってるみたいな感じか?」

穏乃「ふーん」

穏乃「だから、眉間に皺が寄っちゃってたりするんだ」

京太郎「まあ、考え事しなきゃいけねーしな」

穏乃「難しいこと考えてるんだね」

京太郎「そうしないと、なかなか勝てないからしょうがねーんだって」



穏乃「……で」

京太郎「今日はそんな計算少女憧ちゃんのために」

穏乃「体を動かしたら楽しいよってことで」

京太郎「一緒についてきてもらいました!」

穏乃「これなら、山登りと違ってやめたいところでやめられるし」

京太郎「トイレもすぐそこだから、前みたいに我慢しなくても済むし」

穏乃「いざ崖をあがらなきゃいけなくなった時に、使えるし!」

京太郎「色々よさそうだから――一緒に、楽しもうぜ!」


憧「却下」


穏乃「へっ」

京太郎「なんでだよ」

憧「あのね……」

憧「確かに、運動に誘ってくれるのはうれしい。普段身体をあんまり動かせてないし」

憧「色々気を使ってくれてるのも判る」

憧「でも!」

憧「命綱なしって、一番大事なところに気を使えてないでしょうが!」

穏乃「えー」

京太郎「えー」

穏乃「だって、調べたら危なくないってあったよ?」

京太郎「ちゃんと注意して、無理しなきゃ大丈夫だってあったぜ?」


憧「だ・か・ら」

憧「ド素人のあたしたちが、どうして危なくないのか危ないのか!」

憧「無理なのか無理じゃないのか!」

憧「どこに注意すればいいのか!」

憧「それを判別するっていうのよ! どうやって!」

京太郎「それは……なあ」

穏乃「スタッフの人も、ちゃんといるから……ねえ」

京太郎「そうそうおかしなことにはならないって」

穏乃「ね」

憧「確かに、あんたらの頭以上にはおかしくならないわよ!」


憧「とにかく!」

憧「あたしはやらないから」

憧「最初にどこいくのか聞いとくべきだったけど……」

憧「先に言いなさいよ、どこにいくのか」

憧「そこらへん、気遣い足りてないわよ」

穏乃「うー、ごめん」

京太郎「……悪い」

憧「ううっ」

憧「ほ、本当に誘ってくれたのは嬉しかったからね?」

憧「ただ、あたしはあれをやらないってだけよ」

穏乃「えー」

京太郎「残念だな」


京太郎「……ま」

京太郎「あっちにエアロビ用の機材とか」

京太郎「スラックラインとか、ダンスゲームとかあるから」

京太郎「そっちでも、楽しんでてくれよ」

京太郎「それとも、近くで見てるか?」

穏乃「私たちも、憧に合わせようか?」

憧「……別にいいわよ」

憧「二人で楽しんで来たらいいんじゃないの?」

穏乃「でもさ……」

穏乃「それってなんか、憧に悪いよ」

穏乃「一緒に遊びに来てるのに、ほったらかしって」

憧「……」


憧「だーかーら、気にしないでいいってば」

憧「二人がやってて安全そうだと思ったら、あたしもやるからさ」

憧「ほら、行った行った」

穏乃「ちょ、押さないでよ!」

京太郎(やっぱり穏乃可愛い)

京太郎(気遣いできる穏乃マジ、天使としか言いようがないだろ)

京太郎(可愛い)


京太郎(気ィ利かせてくれたのかな?)

京太郎(なんか、悪いことしちまったな……憧に)

京太郎(もっと色々、気遣いできるようになんねーとなぁ)

京太郎(結構俺、近い相手になると気を遣わなくなってくるからな)

京太郎(要・精進だ)

京太郎(……ま、それはともかく)


京太郎「さーて、着替え終わったし」

京太郎「ここに来たら、やることは一つだよな」

穏乃「うん!」

穏乃「もしかして、京太郎も同じ気持ち?」

京太郎「ああ」

京太郎「たぶん俺たち、おんなじこと考えてる」

穏乃「……そっか」

穏乃「京太郎……」

京太郎「……穏乃」

穏乃「登ろう! あの壁を!」

京太郎「ああ! 俺たちはあの果てしない壁を登るんだ!」

京太郎「そして――」


京太郎(さーて、鍛えた握力)

京太郎(そんで、腕力を披露するときが来たらしいな)

京太郎(ここでスイスイ登って、穏乃にアピールだ!)

京太郎(山登りはまだ勝てねーが……)

京太郎(純粋な筋力勝負であるこれなら、俺にも分がある)

京太郎(雑用で鍛えた体力……!)

京太郎(損で毎日、区切りながらでも行った300回の腕立て……!)

京太郎(ここで出さなくて、いつ出すんだよ! なあ!)


京太郎「なっ」

京太郎「ぐっ……!」

京太郎「ここは……っ」

京太郎「思ったより、ハングがやべえ……っ!」

穏乃「どうしたの、京太郎ー」

京太郎「な……!」


京太郎(あいつ、あんなにスイスイ上がってやがる!?)

京太郎(なんだと……)

京太郎(くっ、呼吸を乱すな……!)

京太郎(握力になーかなかに聞いてるが)

京太郎(別に全然、疲れるってとこには遠いぜ……!)


穏乃「京太郎ー!」

穏乃「これ、足を使った方が上がりやすいよ?」

京太郎「足ィ?」

穏乃「そうそう」

穏乃「で、はしごを登るみたいに腰をちょっと壁から離して……」

穏乃「手は支えに使う感じでさー」

京太郎「こ、こうか?」

穏乃「そうそう、そんな感じ」

京太郎「おっ」

京太郎「これは確かにかなり楽だな」

穏乃「でしょ?」


京太郎「そんで、コツがわかったんなら――」

京太郎「筋力なら、俺が上だぜ!」

穏乃「なっ」

京太郎「腕と足のリーチの分、進む距離も長いしなー」

穏乃「ま、負けてらんない!」

京太郎「伊達に鍛えてないんだよ!」

京太郎「先に上に登った方が、アレだからな」

穏乃「アレだよね!」

穏乃「よーし!」


京太郎「よし、俺の勝ち!」

穏乃「うっ……負けちゃった」

京太郎「さて、穏乃……用意はいいか?」

穏乃「いつでもいいよ!」

京太郎「じゃあ、行くぜ?」


京太郎「ファイトぉぉぉ――――!」

穏乃「いっぱぁぁぁぁあ――――つ!」


京太郎「よし!」

穏乃「やったね、京太郎!」

京太郎「やっぱ、こういう壁って言ったら……」

穏乃「これをやりたくなるよね!」

京太郎「な!」

穏乃「流石京太郎、わかってるね!」

京太郎「そういう穏乃こそ、さすがだよな!」

穏乃「私たち、相性いいのかもね!」

京太郎「……!?」

京太郎「そ、そそそそ、そうだな!」

穏乃「?」

穏乃「どうしたの?」

京太郎「な、なんでもねーよ!」


京太郎(さりげなく、そういうことを恥ずかしげもなく言ってのける)

京太郎(くそっ、心臓に毒だぜ……)

京太郎(やっぱり、穏乃の笑顔はいい)

京太郎(実に癒される……!)

京太郎(サツバツとしたマッポーに咲いた一厘の花みてーだ)


京太郎(しっかし……)

京太郎(穏乃の手、ちんまくて柔らかかった)

京太郎(可愛い。穏乃可愛いぜ……やっぱ)

京太郎(今日は貸し出された白シャツに……黒の短パン)

京太郎(いいな、これ)

京太郎(新鮮で……すごくいい)

京太郎(ちょっとサイズが合ってないところが、実にいい)

京太郎(家に泊まりに来た穏乃に、俺の私物の服を貸しているような……)

京太郎(そんな気分になれる……!)

京太郎(うへへ)

京太郎(穏乃、お泊りとかにきてくんねーかなぁ……)

京太郎(さっすがに、女の子の穏乃に長野までの交通費ださせらんねーから無理だけど)

京太郎(来てくれって奢ったら、こいつ遠慮しそうだし)

京太郎(あー)

京太郎(カピバラと戯れる穏乃が見たい)


穏乃「どうしたの?」

穏乃「なんか、変なにやけ方してるけど」

京太郎「……い、いや」

京太郎「ここからの眺め、いいだろ?」

京太郎「だからさ、顔が緩んじまってな……」

穏乃「そっかぁ」

穏乃「うん、確かにこういうのって山とは違って新鮮!」

京太郎「だろ!?」


京太郎(隣に穏乃がいるしな)

京太郎(か、肩を……肩を抱く――)

京太郎(のは、まだ早いよな! ははは!)


穏乃「?」



憧「……」

憧「あんなに楽しそうにしちゃって、まぁ……」

憧「……」

憧「そんなに、楽しいのかな?」

憧「……」

憧「うーん」

憧「結構簡単そうだし、あたしもやってみようかな……?」

ちゅーわけで、一旦ここまで。寝ます

京穏が書きたかった。砂漠の砂粒ほどの後悔もない
せっかく彼女になったんだから、多少はほのぼのしとかんとね?
アラチャーともほのぼのはあるんやで! で!

おまたせー

ほな、こっち進めてあっちやるんでー


京太郎「ふいーやっぱ、眺めいいなぁ」

穏乃「ね。まさか壁を登った上にソファーがあるなんて」

穏乃「座り心地いいし、快適ー!」

京太郎「ちょ、バカ……! お、おい! 揺らすなって!」

穏乃「んー?」

京太郎「さっすがに怖いっつーの、この状況で揺らされたら」

穏乃「あ、ご……ごめん」

穏乃「こういうのあんまり山だとないからさ……はしゃいじゃって」

京太郎「ん、いや……」

京太郎「気持ちは判るし、そこまで気にすんなって」

穏乃「そっか!」

京太郎「だからって、飛び跳ねていいなんて一言も言ってねーからな!」

穏乃「うぇへへ、ごめんごめん」


憧「……」

憧「ち、近づいてみると意外に高いわね」

憧「でも……」

憧(体力あるとは言っても、しずみたいな女の子でも登れるし)

憧(運動神経がしずほどいいとも言えない京太郎ですら登れるし)

憧(じ、時間さえかければあたしでも登れるわよね)

憧(……なんか置いてきぼりにされるのって、やっぱ癪だし)


穏乃「およ?」

穏乃「憧も登るのー?」

京太郎「マジか?」

京太郎「っと、さすがにここに三人は狭いしな……」

京太郎「降りるか」

穏乃「じゃ、私が――」

京太郎「いいっつーの」

京太郎「こういう時は、女の子優先だろ?」


穏乃「優先なら、私が下りることにならない?」

京太郎「……ハッ」

京太郎「あ、あれだ。あれだって!」

京太郎「内容的に女の子を優遇するってことだよ! そーいうの!」

穏乃「ふーん」


穏乃「……へへ」

穏乃「ありがとう、京太郎」

京太郎「だから気にすんなっつーの」

京太郎「憧といい、穏乃といい……気にしすぎなんだよ」

京太郎「男の方も好きでやってるから、笑って受け取っとけばそれでいいんだよ」

穏乃「……えーと」

穏乃「だから笑ってみたんだけど」

京太郎「ぬぐっ」

京太郎「お礼とかいいってことだよ。言わせんな、恥ずかしい」

穏乃「あはは、ごめん」


京太郎(何を言っているのだろうか、俺は)

京太郎(なんか気恥ずかしくて、普通に振る舞えなくなってる)

京太郎(……落ち着け、落ち着け俺)

京太郎(穏乃には胸はない穏乃には胸はない穏乃には胸はない憧には胸がある穏乃には胸はない穏乃には胸はない)

京太郎(穏乃には胸はない穏乃には胸はない穏乃には胸はないでも穏乃可愛い穏乃には胸はない穏乃には胸はない)

京太郎(穏乃には胸はない穏乃には胸はない穏乃には胸はない笑顔に癒される穏乃には胸はない穏乃には胸はない)


京太郎「つーわけで、今降りるからちょっと待ってろよ」

憧「りょーかい」


京太郎(……これぐらいの高さからなら、直で飛び降りれるか?)

京太郎(……)

京太郎(いや、無理だろ。スタントマンでもねーと無理だ)

京太郎(さっきは穏乃の手前ああ言ったけど、流石によっぽど追いつめられねーと簡便だ)

京太郎(うっ)

京太郎(憧の言ったことが、頭の中で繰り返される)

京太郎(よく考えたら、2階の窓ぐらいの高さって……結構やばいんじゃねーのか?)

京太郎(しかも命綱ないし……)

京太郎(……)

京太郎(くっ、ちょっと怖い)


穏乃「どうしたのー?」

京太郎「うっ」

京太郎「い、いやな……眺めを確かめてるっつーか」

穏乃「もしかして、怖いの?」

京太郎「バッ、そんなことねーっての」

京太郎「俺を誰だと思ってるんだよ!」

穏乃「うーん、流石は京太郎だね!」

京太郎「だろ!」

穏乃「……正直、私は怖いけど」

京太郎「へっ?」

穏乃「さっきはああ言ったけど、やっぱりいざ登ってみると……その、さ」

穏乃「やっぱりちょっと意識しちゃうよね」

京太郎「……」

京太郎「なーんだ。じゃ、任せとけよ」

京太郎「これから俺がかっこよく降りて、大丈夫だってことを教えてやるからさ」

京太郎「な?」

穏乃「……うん!」


憧(いちゃついてる暇あったら、早く降りてくれないかなぁ)

憧(決心揺らぎそうだし……)



京太郎(穏乃も怖いっつってる)

京太郎(だったらここでいかねーと……男じゃないだろ)

京太郎(なんつーかこう、絶好のアピールチャンスって気持ちも少なからずあるけど)

京太郎(俺の行動で穏乃を勇気づけるのなら、行くしかない!)

京太郎(人間讃歌は勇気の讃歌! 人間の素晴らしさは『勇気』の素晴らしさ!)

京太郎(よし、下をのぞき込んで……)

京太郎(こ、怖えーよ)

京太郎(大きい足場になりそうなのは、アレと……アレと)

京太郎(……)

京太郎(登ってきた方が、ハングがやばすぎて使えねーから……こっちは未知だな)

京太郎(……ん、大体わかった)

京太郎(後は降りるだけだな)


京太郎「んじゃ、下で待ってるぜ? お姫様」

穏乃「お姫様って……似合わないよ、そーゆーの」

京太郎「いいんだよ。これからそういうセリフが似合う男になるんだから」

京太郎「っしゃ、行くぜ!」


憧(すいすい降りてくるわね)

憧(やっぱり、思ってたよりも簡単ってこと?)

憧(ふーん)

憧(まあ、あの二人がやったんだし……あたしだけできないってのも)

憧(すっごく格好悪いわよね)

憧(……よし!)


憧「お疲れー」

京太郎「ドーモ、憧=サン」

憧「……」

憧「なにそれ?」

京太郎「いや、ノリで」

憧「……はぁ」

京太郎「目の前で溜息つくなよ。傷付くだろ」

憧「勝手に傷付いてなさいよ」

京太郎「ひっでえやつ……」

京太郎「つーか、前からお前俺になんか辛辣すぎねー?」

憧「そら、ヘタレ男の女々しいメールに付き合わされてたら辛辣にもなるわよ」

京太郎「……ぐっ」


憧「ま、フォローはしてあげるわよ」

憧「あたしの目の届くところにいるうちは、さ」

憧「しずに悲しまれても困るし……あんたも、知らない仲じゃないし」

憧「幸せになるなら、それが一番だから」

京太郎「……」

京太郎「お前、マジでいい女だよな……なんつーか、貫禄あるよな」

憧「うっさい。そんなもんないわよ」


憧「とにかく、それとなく二人きりにしてあげるから……なんとか親密度あげなさいよ?」

京太郎「悪い。すまん。ありがとう。助かる。サンキュー」

憧「……まったく心に響かないわよ、それ」


穏乃(何話してるんだろう?)

穏乃(京太郎と憧、仲いいなー)

穏乃(二人とも楽しそうにしててくれて、すごい嬉しい)


憧「しーずー?」

穏乃「なーにー?」

憧「これからあたしそっち行くけど、しずも降りてー!」

穏乃「どしてー?」

憧「その景色をー! 独り占めしたいからー!」

穏乃「えっ」

憧「ねー、いいでしょー!」

穏乃「分かち合おうよー!」

憧「結構上にいたから譲ってよー!」

穏乃「あー、判ったー!」

憧「よし!」


京太郎(すげえ。それとなくフォローじゃねえ)

京太郎(露骨だ。無理やりすぎる理由だ)

京太郎(……が、その自分を汚れ役にしても! 俺と穏乃のために尽くしてくれたその態度!)

京太郎(お前のそんな姿に、『敬意』を表するぜ!)

京太郎(流石憧だ! 男が苦手そうに見えても、経験豊富なんだな!)


京太郎「……あ」

京太郎「憧、一ついいか?」

憧「お礼? なら別にいらないけど」

京太郎「いや、それもあるけど……」

京太郎「無理すんなよ」

京太郎「正直、かなり高くてビビる。俺と穏乃もビビった」

京太郎「だから、俺らを二人っきりにしてくれるっつーのは嬉しいけどさ」

京太郎「かなり怖いから、無理して上がらなくてもいいんだぜ?」

憧「……」

憧「……ったく」

憧「余計な心配するより、しずになんかもっとアピールしなさいよ。ヘタレ」

京太郎「へ、ヘタレって」

憧「あたしなら大丈夫だから、余計な気を回すんじゃないわよ?」

憧「あたしを誰だと思ってんのよ」



  ・
  ・
  ・


憧(……で)

憧(降りられなくなって、もう何分経つだろう)

憧(登って、結構いけたけど、危なくなって……)

憧(下手にこっから降りるよりも、上にあがっちゃって腕を休めた方が楽だと思った)

憧(そこまではいい)

憧(ちゃんと登りきることはできた。流石あたしだと思った)

憧(……んで)

憧(降りられなくなっちゃったんだけど、どうしよう)


憧(登ってるときは判らなかったけど……かなりの、高さじゃない……)

憧(2階相当の高さに、壁もなくいなきゃいけないなんて……)

憧(こ、怖い……ちょっとこれは怖い)

憧(そうしてる内に……手汗、すごいことになっちゃってるし)

憧(益々、怖いし……)

憧(おまけに……)

憧(と、トイレに……行きたくなってきちゃったし)

憧(どうしよ)


憧(踏み出そうとしてみたけど……)

憧(1歩目が……怖い)

憧(本当に、足を下した先に……足場があるのかわからないし……)

憧(こっちのルート、上ったことないし……)

憧(下、怖くて見れないし……)

憧(手汗で滑っちゃったら……怖いし)

憧(もし、途中で力尽きちゃったり……踏み外しちゃったら……)

憧(あたしは……)


憧(……やめとけば、よかった)

憧(どうしたら、いいのかな……どうしよ)

憧(誰か――)



穏乃「――待ってて、憧! 今助ける!」



京太郎「――落ち着け」

穏乃「ぐぇ」

穏乃「な、何するのさ! 京太郎!」

穏乃「憧、絶対アレ登り切って降りれなくなったんだよ?」

穏乃「あそこ、ソファーは置いてあっても壁はないし……そんな場所にいなきゃならないなんて」

穏乃「すぐに、助けなきゃ!」

京太郎「だから、落ち着けって」

穏乃「あ、痛ァ!?」


穏乃「なんで拳骨!?」

京太郎「痛けりゃ、いくらお前でも踏みとどまるだろ?」

京太郎「少し頭冷やせよ、穏乃」

穏乃「でも……っ」

京太郎「お前が行ってどうなる? 憧と一緒に上にいるつもりなのかよ?」

穏乃「わ、私が――」

京太郎「背負うなんて、無理だな」

京太郎「お前も耐えられないし、憧だって、人に背負われつづけるのに耐えられない」

京太郎「どうするんだ? 背負ってる間、憧はお前に抱き付くだけ」

京太郎「お前は、余計なウェイト抱えて重心がおかしくなる」

京太郎「ただ落ちる未来しか、ないだろ」

穏乃「で、でも……!」

穏乃「ジャージとか何かを、腰にしっかり巻きつけば憧は耐えられるだろ!」

京太郎「……お前はどうすんだよ」

穏乃「き、気合で……」


京太郎「却下」


穏乃「却下って……」

穏乃「じゃあ、憧はどうするのさ!」

穏乃「憧、誰かの前だから耐えてるけど……絶対、絶対に不安に思ってる」

穏乃「だから――」



京太郎「――次にお前は、『早く助けなきゃ』と言う」

穏乃「は、早く助けなきゃ――! ……えっ」




京太郎「まず、なんで憧が下りられないか考えろよ」

京太郎「どうやって下すかは、そっからの話だ」

京太郎「ウン千年の中国の兵法書に、孫子っつーのがあって」

京太郎「『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』っつー言葉があるんだよ」

穏乃「そ、それと何の関係が……!」

京太郎「憧が下りられなくなった理由によるだろ。俺らがどうするのか、なんてのはさ」


京太郎「手が疲れてるのか、そうじゃないのか」

京太郎「高い所が怖くなったのか、そうじゃないのか」

京太郎「下り方がわからないのか、そうじゃないのか」


京太郎「そこらへんを確かめてからによって、俺らの動きは変わってくる」

京太郎「ただ闇雲にやってたら、ミイラ取りがミイラって状況になるだろ?」

穏乃「そ、それは判るけど……」

穏乃「でも……!」

京太郎「……」

京太郎「頼むから、落ち着いてくれよ」

京太郎「憧のことを大事に思ってるのは俺も一緒だし、穏乃のことも大切に思ってる」

京太郎「お前らがいなくなったら――俺はスッゲー悲しい」

京太郎「たぶん自殺する。おそらく」

穏乃「そこまで!?」

京太郎「自殺は言い過ぎだった……まあ、飯を食わなくて衰弱死する。きっと」

穏乃「結局死ぬの!?」

京太郎「それぐらい悲しいし、それぐらい助けたいってことだよ」

京太郎「判ってくれ」

穏乃「……う、うん」


京太郎「……折角できた素敵な友達二人と、お別れなんてしたくないし」

京太郎「ましてや、女の子が泣いてんのを――ほっとけるわけねーだろ」

穏乃「……」

京太郎「信じろよ、俺を」

京太郎「お前らの持ってないものを俺は持ってるんだ。こういう時のために、鍛えてるしさ」

穏乃「……うん」

穏乃「私は――京太郎を、信じる!」

京太郎「任せとけっ!」


京太郎「つーわけで――」

京太郎「憧、なんで下りられないんだー!」


憧「あ、きょ、京太郎……」

憧「登ったはいいけど、下り方が……わかんなくなって……」

憧「どっから、足出していいかわからないし……!」

憧「踏み外しちゃったら、怖いし……!」

憧「でも下、見れないし……!」

憧「あ、あたし……」


京太郎「……」

京太郎「……よし、最悪のパターンじゃねーな」

穏乃「本当!?」

京太郎「本当だってば。俺が穏乃に嘘吐くわけねーだろ?」

京太郎「もう俺には、解決策は判った」

穏乃「じゃ、じゃあ……!」

京太郎「お前の言葉を借りるけど――」


京太郎「いい子で待ってろ……今、助ける!」


憧「……う、うん」

穏乃「京太郎……!」

京太郎「だから――」



京太郎「――憧、俺を踏んでくれっ!」










憧「……は?」

穏乃「……えっ」


京太郎「えっ」


憧「……こんなときに、何言ってるのあんた」

穏乃「京太郎……」

京太郎「え……なんだよ、その目は」

憧「こんなところで……その、あの」

憧「変態趣味をカムアウトされても……あたし、どうしたらいいのか判らないんだけど」

穏乃「……ごめん」

穏乃「京太郎、ちょっと近づかないで……」

京太郎「はぁぁぁぁ!?」


京太郎「おい、なんだよその養豚場の豚を見るような目は!」

京太郎「これでも俺、真面目に考えて言ってるんだぞ!?」

京太郎「足場がないなら――って、おい!」

京太郎「ちょ、逃げないでくれよ……穏乃!」

京太郎「な、なあ……!」

京太郎「やめろ! 傷付くから、やめろ!」

京太郎「やめろ! そんな目で、俺を見るなよ! なあ!」

京太郎「お前ら、ふざけんな!」

京太郎「穏乃、俺を信じるって言っただろ……!」

京太郎「ちょ、距離を取るな……取んなって!」

京太郎「マジやめて! ねえ! やめてくれよ!」

京太郎「憧もそんな目すんなよ! 俺、そういう趣味ねーから! 違うから!」

京太郎「なあ、おい!」



  ◇  ◆  ◇


京太郎(……なんてことも、あったよなぁ)

京太郎(『どこに足を踏み出していいかわからねー』って言うなら)

京太郎(とりあえず俺が下で、全力で捕まって足場になればいい)

京太郎(そんで1歩目を踏み出しちまえば、あとは簡単だ)

京太郎(隣から登った穏乃が、憧の足を……足場の位置に動かしてやればいい)


 結局あれから、その作戦を説明して。

 なんだかんだ緊張がほぐれた憧を下して、一件落着となった。

 ……約一名の心の傷を残して。

 まさか、あの場面であんな風なことを言う人間だと思われていたなんて、かなりショックだ。

 暫く、マジで悩んだ。大体半日ぐらい。


京太郎(……ま)

京太郎(今なら、二人を巻き付けてでも、下りられるようになったけどな)

京太郎(色々、あったよなぁ)

京太郎(足を挫いた状態で、途中でギブした憧を背負って山登ったり下りたり)

京太郎(みんなで、スパランドみたいなとこ行ったり)

京太郎(水族館とか……行ったりさ)

京太郎(……)

京太郎(少なくとも俺は、あの日より成長してる)

京太郎(前に進んでるんだよ――な)

京太郎(……うっし!)


京太郎「さて……」

京太郎「一丁、仕事を頑張りますかね!」


引用元:【炎の】YOU’sキッチン【さだめ】


56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
来たか……ボディ

57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
遅い。待たせすぎ

58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ちゃんと録画してるよ!

59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
今日は和菓子だっけ

60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
和菓子かぁ……

61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
和菓子……

62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
和菓子……ね

63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LegenDA30
和菓子ねぇ

64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:cockToo3
黒糖は使いますか

65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
その後一杯のお茶は怖いんですか

66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
おかしつくって

67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
カロリー控えめだといいが……

68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
和菓子作れるとか、いよいよ多芸っすねー

69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
おかしはだめおかしはだめおかしはだめおかしはだめおかしはだめ

70 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
やめてよそんな期待してる目で見ないであなたを食べると翌日から大変なことになるのお願いだからやめて


90 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
す、須賀プロの様子が……

91 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:noWYNWDNO
オーノー

92 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
……おい、また倒れるなよ



京太郎「本日はYOU's キッチンということでー」

京太郎「りょ、料理人には……松実宥さんにお越しいただきましたー」

宥「……ど、どうも」

京太郎「いやあ、お久しぶりですね」


 この番組がまだSUGA's キッチンであったころ、一度ゲストとして参加済み。

 これで二度目である。

 前回は鍋焼きうどん。実にご満悦であったのは大変喜ばしいことではあるが……。

 京太郎は死んだ。二重の意味で。

 猫舌に鍋焼きうどんは天敵であると、月曜いやでしょうもういいでしょうにて出会った青年が言っていた。

 これには京太郎も合意した。

 他には、あんマンもまずい。あれは殺人兵器だ。

 舌に張り付いたが最後、逃がしてくれない。

 あとはその“ポインター(あんこ)”でロックしたところに“必殺技(熱)”が襲い掛かってくるだけだ。

 マジでやめてほしい。


 他にはあれ、麻婆豆腐やカレーだ。

 まず、熱い。作り立てのそれは、そりゃあ熱い。

 そんでもって、辛い。辛さとは、あれは皮膚の領域である。触角の領域なのだ。

 要するにあれは、火傷をしているのだ。舌が。

 それを脳味噌が、辛さとして認識してくる。だから、熱さ+辛さとかマジやばい。

 で、今この部屋。ヤバイ。


宥「今日は、あったかいねぇ……」

京太郎「そ、そりゃあ……よかったっす。ハイ」


 サウナ状態である。


京太郎(殺される……っ!)

京太郎(もってくれよ、俺の体……!)


 夏である。夏なのだ。

 それなのに、冷房は入っていない。部屋は全部密閉。

 おまけにここ、ビニールハウスである。何考えてるんだスタッフ一体。

 わざわざ、作ったのである。

 夏の炎天下に、外で、料理ができるビニールハウスを。

 ご丁寧に用意された反射板っていうかアルミホイルが、熱さをさらに引き立てる。

 で、ファンヒーター。超照射中。熱風しか来ない。


 殺す気かよ、マジで。

 いや、言いましたよ。確かにね。

 前回寒がっていたから、もうちょっとなんか設備整えられませんか、って。

 多少なら我慢するって、言いましたよ。そりゃあ。

 でもさ、いくらなんでも洒落にならん。
 
 特にあのファンヒーター。神砂嵐+怪焔王の“流法(モード)”とか、洒落にならない。

 吸血鬼でもぶっ殺そうとでもいうのか。この炎天下。超紫外線。

 逆だろ。そういうの倒すのが、須賀京太郎だろ。

 それともあれか。須賀京太郎が人間じゃないとでも言いたいのか。

 多少っつっただろ。これぐらいの熱だと死なないって言いたいのか。ふざけんな。


京太郎「きょ、今日作るのは……」

宥「あったかいの……?」

京太郎「いえ。わらび餅です。見た目が清涼材的な奴」

宥「ええぇ……」



105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
須賀プロの汗、すごいことになってるのよー

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
あ、汗……んへへ

107 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ、汗……ふきゅう

108 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
汗に濡れたシャツ……

109 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
倒れないよね……? 大丈夫だよね……?

110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
水も滴る、いい男だねー

111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
かっこいい……

112 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
すごく爽やかな色気……

113 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
これで須賀を壊したりしたら、容赦しないかんな



京太郎「さ、さらに……!」

京太郎「夏らしく、葛切りを……!」

宥「えぇぇ……」

宥「あ、あったかくない……」


 変温動物を組み込まれてるのか、この人は。

 熱で殺されてしまう。これは。

 本気で、勘弁してください。


京太郎「……だ、大丈夫です」

京太郎「そんなことも、あ、あろうかと……」

京太郎「今日は、あ、あったかいパートの担当だけですから……!」

宥「本当……?」

京太郎「ダイジョウブ、スガ、嘘ツカナイ」

ぐう聖やえさん
なお上にはぐう性が3人いる模様


120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
バタフライエフェクトを起こせばいいのか

121 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
いや、狙って起こせたらそれはバタフライエフェクトやないんやけど

122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
熱地獄、そげんのもあるとね

123 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
負けないで、オカルトスレイヤー

124 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
水分だけやなくて、ちゃんと塩分も取らんとあかんよーぅ?

125 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
……また余計な気遣いでもして、こうなったんだろうな



京太郎「……ま、まずは」

京太郎「大体……『5:8』ぐらい……」

京太郎「いや、『1:1.6』っつーか、『9:16』ぐらいの割合で……」

京太郎「わらび粉と、砂糖を混ぜます」

宥「白いの……いっぱい」

京太郎「結構、砂糖、多いんすよね……マジで」

京太郎「……で」

京太郎「こいつに水を入れて……そうです。これは大体、『7:10』ぐらいで……」

宥「これぐらい……?」

京太郎「そ、そうです……あとは混ぜてください」

京太郎「濾すのとかは、俺がやるんで……」


京太郎「……で」

京太郎「葛きりは、葛粉をお湯に溶かすだけなんで……」

京太郎「お湯を、用意しちゃってください」

宥「あったか~い……」


京太郎(ね、熱気が! 熱気がこっちに来る!)

京太郎(お、落ち着け俺……! 背筋が凍ることを思い出して落ち着くんだ……!)

京太郎(この程度、大丈夫なはずだ。サウナに閉じ込められたことに比べれば……!)

京太郎(サウナスーツを着て山を走ったことに比べてば、たぶん問題ねえ……!)

京太郎(俺はあれで、熱中症を克服したはずだ……!)

京太郎(結局は――根性だ、と)

京太郎(ぶっ倒れそうになっても、何とか精神の力で踏みとどまれる……と!)

宥「白いの……いっぱい」
宥「あったか~い……」


京太郎(弱っているからこそ……そこを熱に付け込まれる)

京太郎(アルコールと一緒だ……!)

京太郎(心も体も、どっちも万全な状態なら……それほどダメージは受けない)

京太郎(踏みとどまろうとするなら、已のところで踏みとどまれる……んだ)

京太郎(今の俺の身体は――最高潮だ)

京太郎(精神は……そう)

京太郎(松実プロの、あの、おもちを見れば大丈夫になる)

京太郎(わらび餅ではない餅……そう、ここはお餅を作る場所ではなくお餅を眺める場所だったんだよ!)

京太郎(……)

京太郎(……駄目だ俺。だいぶ頭に来てる、これ)

京太郎(ごめんな……しず、灼)

京太郎(俺、ここで終わりかもしれない……)

京太郎(俺さ、頑張ったよな……?)

京太郎(……)

京太郎(やえさん、至らない相棒でごめんなさい)

京太郎(ハギヨシさん、俺のコレクションを持って行ってください)

京太郎(一さん、今俺はあなたの服装が正しいって思ってます)

京太郎(ああ……)

京太郎(……お迎えが)


宥「……だ、大丈夫?」

宥「や、やっぱり私に合わせるのって……難しいと思う、から」

宥「す、須賀プロは、無理しなくても……」


京太郎(――来るには早いぜ!)

京太郎(天使はこっちにいるんだからな)

京太郎(……)

京太郎(……いや、灼熱地獄とかそこらへんの閻魔の使いかもしれないけど)

京太郎(これで俺がぶっ倒れたりしたら……この人凹むだろうなぁ)

京太郎(絶対、気にしてるもんな……寒がりのこと)

京太郎(涙を止めるっつーのが俺の心情なら……)

京太郎(初めから、流させるなんてのは――主義に反する。そのはずだ)

京太郎(……)

京太郎(……いや、やっぱり熱いってこれ)

京太郎(たすけて)

京太郎のコレクションが気になる


京太郎「な、なあに……ほら」

京太郎「気にしないでくださいよ」

京太郎「これくらい、へっちゃらですよ……!」

宥「……で、でも」

京太郎「証拠を……お見せします」

宥「えっ……?」


京太郎(こうなったら――)


 できるのはたった一つのシンプルな方法だった。

 そう、実にシンプルだ。

 踏ん切りさえついてしまえば、それはいともたやすく行われる。


京太郎「――キャスト、オフ!」


 叫びとともに、京太郎の纏うアーマーが弾け飛ぶ。

 ……いや。

 それぐらいの早業だというだけであるが。


京太郎(脱ぐしかねえ!)


 上衣を脱ぎ捨てて、自分の真上に弾き飛ばす。

 ちょうどそこだけ、影ができる計算である。

 ……計算なのだろうか。これ。


京太郎「こいつで俺の、頭は冷えましたよ」

京太郎「実にいささか、無理やりな方向っすけどね」

宥「え」

宥「ふぇぇぇえええ」

宥「こ、これテレビだよ……!?」

京太郎「なーに、問題ないですよ」

京太郎「知り合いの――おばあちゃんが言っていた」

京太郎「『整ったピンとボールは……芸術を作り出す』ってな」

京太郎「そういう、機能美みたいなものが……世の中には確かにある」

京太郎「つまり……」

京太郎「戦うことに特化した俺の肉体は、一切恥じるところがない!」

京太郎「ボクシングもムエタイも、上半身は裸です……!」

京太郎「だから、上半身まではテレビ的にも問題はないはずだ……!」


200 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
熱さにやられたか……

201 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
おい

202 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
壊れちゃったっすね

203 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
こんなの……誰も望んでなかったはずだよ……!

204 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
京太郎……

205 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
う、な、なにこれ!なんでこんな風になってんの!あいつ大丈夫なの!?

206 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
ちょ、ちょっとこれ……アカン奴じゃ

207 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
逆に視聴率は上がりそうですけどね

208 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
ちょ……な、なに壊してるのよ!

209 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
……

210 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
ああ、わかった。これは目に余る

211 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
……そ、そんな

212 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
誰ですか、ここまで追い詰めたのは

213 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
壊れちゃってるわね、これ

214 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
どうするんですか、これ

215 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
な、なななななななんで脱いどるん!?

216 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
ちょ、ちょっとこれ……

217 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
す、須賀プロが自分から脱ぐなんて……そんなバカな……!

218 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
ファンサービスにしてもやりすぎじゃ

219 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
録画はするけど、さすがにこれは……!

220 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
いや、見ろよ。あいつの眼……まだ諦めてない

誰かアラフォー家に救急車を


京太郎「さあ、気にせず料理を続けましょう」

宥「え、いや……あの、その……」

京太郎「大丈夫です、何も問題はない」

宥「で、でも……」

京太郎「……」

宥「あ、あの……」

京太郎「……」

宥「そ、その……」

京太郎「……問題しかないですね」

宥「う、うん……」


宥(確かに……あ、あったかそうな体だから……大丈夫だけど……)

宥(それ、見たら……か、顔が、熱くなっちゃって……)

宥(は、恥ずかしくて料理なんて……)


京太郎(――実に、やれやれって感じだ)

京太郎(だけど……うまく行ったみたいだな)

京太郎(服を脱ぐときに指弾で麻雀牌をフッ飛ばした)

京太郎(それで、ファンヒーターを……止めさせてもらったぜ)

京太郎(俺の方に注目していたから……気付いてはいないだろう)

京太郎(熱中症の気合って話じゃねーけど、人間……思い込みっていうのは実に重要だ)

京太郎(あまりに俺のやったことのインパクトのデカさに、あの人の意識からは暖かいとかそういうのが一瞬消えた)

京太郎(そして暫くは、意識の外に向かうだろう……そういうのはさ)

京太郎(気付かなきゃ……ホンの少しなら、ファンヒーターなしでもやっていける)

京太郎(上に放り投げた衣服による視線誘導と、突然の脱衣って衝撃)

京太郎(その隙を突かせてもらったぜ)

京太郎(人呼んで、脱衣麻雀牌アタックだ)

京太郎(……)

京太郎(……)

京太郎(流石に、このネーミングセンスはないな。弘世先輩でも『NO』と言うだろう)

京太郎(……そんで)

京太郎(指のあいだから、チラチラとこちらを除く松実プロ)

京太郎(それを見れたのは、非常に良しとしよう)


京太郎「ちょっと待ってて下さい。備えがありますから」

宥「う、うん……」

京太郎「これが――NEW衣装。フォームチェンジです」

京太郎「どうですか? 似合います?」

宥(甚平さん……)

宥「な、夏っぽくて……似合ってると、思うよ」

京太郎「そいつぁ、よかったです」

麻雀プロの本領発揮だな(白目)


240 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
あれは、オカルトスレイヤーでやっていた……!

241 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
マジカル☆指弾!

242 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
あの時はベアリング弾だったがな……
ついでに加えて言うのならあれは、ただ指で弾いて飛ばしているわけじゃない
ゴム製のスリングを利用して、弾き飛ばしているわけだ。さすがに指で弾くだけでは威力が出ないからな
須賀プロの指弾というのは、服の下に隠したゴム製の小型投石器を利用した暗器になる

243 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
……原理は判ったっす。わかったっす
でも、なんで服にそんな強力な暗器を仕込んでいるんですかね

244 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
なんのプロなの

245 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
ちょっと須賀プロが分からなくなってきた

246 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
護身用?

247 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
拳銃持った相手にでも狙われてるんですか?

248 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
北九州ならそげな用心ばしても、不思議じゃなか

249 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
こんあとに、九州にでん収録ば行くんやなかかと

250 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
きゅ、九州はそこまで危なくないかと……

251 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
……誰かが、そんなデマを教えたとか?

252 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
誰やろな

253 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
全く持って、不思議かよ



京太郎「……さあ、気を取り直して――」

京太郎「料理、しましょうか」

宥「う、うん……」

京太郎「ここに一つ――宣言しておきます」

宥「……?」

京太郎「今日あなたは――初めての体験をすることになります」

京太郎「俺がその、新しい快感の境地に連れて行ってあげますよ」

宥「ふえ、えぇぇぇぇえぇ!?」



263 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
……まだ壊れてる

264 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ええええ……

265 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
人が心配してるのに、なに言ってんのこいつ



  ・
  ・
  ・


京太郎「さて……できましたね」

宥「できちゃったね……」


京太郎(ちょいちょい、冷蔵庫で冷やすために扉を開け閉めしたから)

京太郎(おかげで、何とか生き残ることができた)

京太郎(んで、そのついでにファンヒーターのリモコンをくすねさせて貰った)

京太郎(ここからが、オカルトスレイヤーとしての最後の仕上げだぜ)

京太郎(……)

京太郎(なんで俺、料理番組なのにオカルトスレイヤーとか言ってるんだ……?)

京太郎(ま、いいか)

京太郎(ここで俺がすることは……松実プロに初めての体験をさせること)

京太郎(絶対に彼女がこれまで味わったことがない、そんな感覚を味わわせる)

京太郎(それが目的だ)

京太郎(……)

京太郎(……だっけ?)


京太郎「どうですか、見た目は?」

宥「あ、あったかくない……」

京太郎「わらび餅は普通に食べてほしいですけど」

京太郎「葛きりは、黒蜜につけてずずっと飲むように啜ってほしいですね」

宥「えぇ……」

宥「こ、これ……飲まなきゃダメなの……?」

宥「こ、氷浮いてるし……ぬるぬるしてる、し……」

京太郎「いいから、飲んでください」

宥「うぅぅ」


宥「も、もっとあったかいのが……」

京太郎「ありません」

宥「あ、熱々のを飲ませて……」

京太郎「ないです」

宥「……」

京太郎「そんな目をしても、駄目です。飲むまでお預けです」

宥「……うぅぅ」


273 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
す、すごい冷たい目をしてるわね

274 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
これはサドやろ

275 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
サドかと

276 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ちょ、ちょっとかっこいいかも……これ

277 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
だから、Sだよ

278 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
S……?いや、そんなことは……

279 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
やはりスッガは攻め

280 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
どう見ても攻め

281 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
でもリバのスッガもありだと思う

282 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
今回は実に収穫が多い回でしたね(恍惚)



京太郎「大丈夫です、松実プロ」

京太郎「俺を信じてください……そして、あなた自身の腕を」

京太郎「絶対に後悔は、させませんから」

宥「……う、うん」


 おずおずと、箸を伸ばす松実宥。

 少し進んで、また戻って。

 また少し進んで、また戻って。

 進んで、戻って。

 すごいじらされている。

 その間にも、汗がとめどなく流れてくる。


京太郎「……」

京太郎「……失礼しますよ」

宥「えっ」

京太郎「ほら、あーん」

宥「ええぇ……」

京太郎「あーん」

宥「え、えっと……」

京太郎「あーん」

宥「あ、あの……」

京太郎「あーん」

宥「……」



宥「……あーん」



宥「――」

宥「こ、これって……」

宥「あったかくはないけど……さ、寒いわけでもない……」

宥「これは……」


京太郎「焔のような暑さはなく、氷のような冷たさはない」

京太郎「暖炉のような暖かさなく、冬のように寒さもない」

京太郎「しかし何より、優しいもの」

京太郎「人それを――『清涼』と言います」


宥「清涼って……?」

京太郎「要するに、涼しいってことですね」

宥「涼……しい……?」

京太郎「どうですかね、この感覚」

京太郎「初めてじゃあ、ないですか?」

宥「う、うん……」

宥「こんな風に……暖かくないのに……」

宥「それでも……怖くないのは、初めて……」

京太郎「それはよかった」


 後ろ手に隠したリモコンを、静かにポケットにしまう。

 冬、炬燵に入りながらアイスを食べる。要するに言ってしまえば、そんなところである。

 ただし、それでは――やはり松実宥は「暖かくない」としか感じないであろう。


 だから、この食べる瞬間を見計らってファンヒーターのスイッチを最大限でオンにした。

 松実宥には、「暖かい」という感覚しかわからないわけではない。

 「寒暖」を理解しているからこそ、「暖かい」と「暖かくない」を体感しているのだ。

 精神によって誤魔化されていて、彼女は今『十分』であると感じている。

 そこへのファンヒーター照射。それでも彼女は容易く適応するであろうが……。

 浴びせられたその瞬間は、急激な変化に体が緊張する。

 要するに――「暖かい」を通り越した感覚を、一時的に味わうわけである。


 そこへ入る清涼な葛きり。

 これは、彼女の体を――適温に感じさせる効果を生む。彼女が心地よさを覚える温度に。

 だから彼女はその感覚に、恐怖を覚えなかった。

 むしろ心地よさこそ覚えたのである。人々が味わう『涼しさ』と同様に。


京太郎(一時的にハプニングはあったものの)

京太郎(やらせてもらったぜ?)

×京太郎「暖炉のような暖かさなく、冬のように寒さもない」
○京太郎「暖炉のような暖かさなく、冬のような寒さもない」

肝心なところで噛むあたり、実に二枚目半である


宥(これが……涼しい)

宥(……)

宥(暖かくないけど……)

宥(優しくて……怖くない……)

宥(……)

宥(……こんなの、初めてで)

宥(気持ち……いい)


宥「んむっ」

宥「はっ……んっ」

宥「ちゅ……るぅ……」

宥「ふ……ん、ぅ……」

宥「んぅ……」

宥「これが……涼、しい」

宥「気持ち、いい……」

京太郎「……」

京太郎「……というわけで、ご満悦だったところで」

京太郎「また来週も見てくれよなー」


 なにこれエロい。正直勃つわこれ。

 色々限界に近いので、ここらで収録は終了という運びにさせてもらった。

 本当に限界である。冗談抜きで。

 あとは、一刻も早く――この灼熱地獄を抜け出すだけなのだが。


宥「す、須賀プロ……?」

京太郎「なんでしょうか、松実プロ」

京太郎(お願いします倒れそうなんです本当に死にそうなんです)

宥「こんなの初めてで……その」

宥「ありがとう……ね?」

京太郎「っふぉい!?」


京太郎(ナンデ!? オモチナンデ!?)

京太郎(この感覚はいつまでも味わいたい。そう、人これを楽園と呼ぶだろう)

京太郎(正直やばいというか真面目にいろんな意味でやばいというか)

京太郎(この姉妹どんだけスタイルいいんだというかでも俺ヒップラインも好きになっちゃったんだよねっていうか)

京太郎(やっべえこれ今俺押せばこの人落とせるんじゃねチャンスなんじゃね初めておもち持ちとフラグ立ってんじゃねというか)

京太郎(もうこれゴールしてもいいよね上位ランカーに須賀プロが二人いてもいいよねっていうかでも須賀宥っていうよりは)

京太郎(松実京太郎の方がなんかいろいろかっこよくてすばらじゃねっていうかやっべえこの人結婚したいというかここに式場を建てようというか)

京太郎(色々――実に、いろいろあるけど……!)



京太郎(超炎天下すぎて真面目にぶっ倒れそうでしかもこの厚着でおまけにもう色々限界で)

京太郎(さらになんか抱きしめられて密着してるせいでより暑くて本当にヒートアイランド起きてて)

京太郎(だが離れがたい魅力をもっているというかむしろこの感覚をもっと味わっていたいというか)

京太郎(俺このチャンス逃したらもう巨乳相手にできないんじゃねっつーかもうここで味わい尽くすしかこの先縁なんてないんじゃないかっていうか)

京太郎(ああもう正直このままこの人に抱かれて落ちてしまってもいいというかなんというかもう天国に行こうかな)

京太郎(いやでも駄目だ抜け出さなきゃいけないこれはマーラの誘惑だ第六天魔王が俺のことを殺そうとしてるんだっていうか)

京太郎(人はパンのみで生きるにあらずそうだよパンがなければおもちを食べればいいんじゃないっていうかもうおもちだけでいいんじゃないかな)

京太郎(いや駄目だ俺はこんなところで死ぬためにプロになったんじゃないっていうかまだ麻雀諦めたくないというか)

京太郎(ここで俺が倒れたらこの人の心のせっかくの思い出が裏返って一気にトラウマへと早変わりしちまうから)

京太郎(くそ、立てよ……立つんだ須賀京太郎……! 倒れるな……!)

京太郎(一刻も早くこの場を抜け出さなきゃならない……)

京太郎(も、もう無理……本当に、むり)

京太郎(は、はやく……!)


宥(……ぁ)

宥(これ……)

宥(須賀プロの……京太郎くんの身体……)

宥(優しくて……あったか~い)

宥(もっと、もっとぉ……!)


京太郎(――って)

京太郎(なんでさらに抱きしめてきちゃってるんだよこの人ぉ!)








京太郎(離してくれよぉぉぉぉぉ――――――!)



※この後、手っ取りはやくお姫様抱っこでビニールハウスの壁を蹴り抜きましたとさ


【新子憧の好感度が上昇しました!】

【高鴨穏乃の好感度が上昇しました!】

【松実宥の好感度が上昇しました!】

好感度

★7
ハギヨシ

★6
大星淡

★5
弘世菫

★4
宮永照

★3
赤土晴絵
辻垣内智葉
松実宥

★2
松実玄
亦野誠子
国広一
片岡優希
小走やえ
東横桃子
龍門渕透華
小瀬川白望
原村和
対木もこ
姉帯豊音
三尋木咏
鶴田姫子
新子憧
(高鴨穏乃)

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
宮永咲
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣

なげーよ。誰だよこんな長くした奴は
流石に眠いよ。こっからとか無理だよ


……さて

明日はあっちを進められるだけ進める予定やけど、一応こっちで次のを選択しておきます
人はおるかいの?


そいじゃあ……


①VS照、憩、智葉戦前。好感度上位陣の好感度アップイベ

②淡と南の島に星でも見に行ってろよこの野郎

③咲ちゃんは京太郎にデートの約束を頼みました
 (キッチンで約束→世界大会→デートを咲ちゃんスレにて)

④ボウリング大会にて(灼・玄・穏乃・憧と遭遇)

⑤月曜いやでしょうもういいでしょうにて鹿児島行き


↓7 選んでやー

5やねー

じゃあ、軽く判定だけして寝ようかね

神代小蒔

1~20:そりゃあ初対面ですよ
21~40:オカルトスレイヤーのファンだったり
41~70:大学時代友人たちと旅行してて知り合ったり
71~99:たまたま東京に出てきたときにちょっと除霊うんぬんとか

ゾロ目:実はさ……

↓3


京太郎「知ってた」

京太郎「(おもちに縁がないって)知ってた」

京太郎「(小蒔さんには基本出番がないって)知ってた」


姫様初対面によって、その他の人も初対面……やけど
うん、一応はっちゃんの判定だけしとこうかね。うん


>神代小蒔の判定により
>判定内容が変動します


1~40:そら初対面よ
41~70:海水浴というかなんというかで知り合う
71~99:苦労人カルテットで旅行してたときに知り合ったり

ゾロ目:実はさ……

↓3

ちょいタンマ

あぶねえよ……あぶねえよ
書き込んでなかったらさらにロリが追加だよこれ……



>神代小蒔の判定により
>判定内容が変動します


1~20:そら初対面よ
21~40:須賀プロのファンであります
41~70:海水浴というかなんというかで知り合う
71~99:苦労人カルテットで旅行してたときに知り合ったり

ゾロ目:実はさ……

↓3

さっきからゾロ目多すぎで草不可避
これ、完全に霞さんを煽るためだけに書き込みしてるんじゃないですかねぇ……

一応、全員分しときますか


石戸霞

1~20:そら初対面だからね
21~40:須賀プロファンが熱心すぎて……その
41~70:オカルトスレイヤーのファン
71~99:麻雀の打ち筋のファン

偶数ゾロ目:実はさ……実はですよ……
奇数ゾロ目:高校時代に一度会ってたり


↓3


京太郎「もう俺死んでもいい」


やったね京ちゃん!絡みが増えるよ!
おずおずしながらサイン求めてきたり、麻雀の打ち筋について話してくれたりするよ!


滝見春

1~20:初対面
21~40:黒糖を食べている須賀プロに興味
41~70:からちょっと応援してたり
71~99:戒能さんつながりで

ゾロ目:&実は……

↓3

諦めろ京太郎
お前の味方は霞さんしかおらんねん


狩宿巴

1~20:初対面且つ新刊のネタ
21~40:霞さんから話を聞いてマークした新刊のネタ
41~70:ファンだけど新刊のネタ
71~99:純粋にファン。ネットのあれは嘘やねん

ゾロ目:実は……

↓3


【悲報】鹿児島地雷原









……なあ、元カレを新刊のネタにしてる人どう思う?

やけに書き込みがリアルなんだろうねきっと

ま、ここらへんは綺麗な話にしますよ
爽やかな形にするねん
だから安心してほしい


地雷はこれ以上いらんねん。そうやねん


じゃあ、ついでに判定しようかね。うん


1~50:高校時代に、「記念として恋人のフリ」
51~99:大学時代に、「記念として恋人のフリ」
ゾロ目:トラブルに巻き込まれた巴さんを古式ムエタイが……!

直後判定

ふーむ、ふむふむ
よし!しんみりはするが綺麗な形になるな!うん!


おやすみー

それでも有珠山なら……有珠山ならきっとなんとかしてくれる……

なおパニキは単行本派の模様

ちょっち判定

1~20:スキル『憑かれやすい』
21~40:零感&信じてない
41~70:普通
71~99:スキル『除霊(物理)』
ゾロ目:スキル『ぬらりひょんの孫』

↓7


始めるのはもっと後だけど

面白味が……まるでない……
さすが愚行権……

あんまりにも憑かれすぎて巫女ドン引きで、巴さんに知り合ったのもそこらへんとか
幽霊にはとりあえずムエタイかましておけばどうにかなるとか
なんかやたら幽霊とか妖怪とかを背中に背負ってるとか、そういうのはない

山の女神「残念ながら」

ちくわ大明神「定員オーバーだ」

IDは勇姿ん方のwikiに纏めてあるけん
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/119.html

オカ持ちは化け物ばっかやけん、既にぬら孫な状態やねー


始めるよー


引用元:【ぽんこつ】月曜いやでしょうもういいでしょう実況スレ【ミンチ】


19 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
ああ……日曜終わるのか

20 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
明日から仕事かぁ……

21 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
見て癒されればいいじゃん
私は別に癒されたりしないけど



京太郎「いやー、どうもー」

京太郎「月曜いやでしょうどうでしょうの時間です」

照「……もぐもぐ」

京太郎「今回の企画の行き先は、夏だということで……」

照「鹿児島」

京太郎「へ?」

照「鹿児島」

京太郎「俺、北海道って聞いてたんだけど……」

照「鹿児島」


 鹿児島。



26 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あったかぁ~い……?

27 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ワハハ、須賀プロの顔

28 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LegenDA30
本当に知らされてないんだろうな

29 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
北の方もいいんじゃないかな



京太郎「なるほどなるほど、鹿児島ですか」

京太郎「いやー、夏だからですよね。うんうん」

京太郎「やっぱ、夏なら鹿児島で決まり――のわけないでしょ!」

照「……」

京太郎「なんで、暑いのにわざわざ南にいくんだよ! 変だろ!」

京太郎「涼ませてくれよ! それか、南に行くなら南の島につれてけよ!」

照「須賀プロ、須賀プロ」

京太郎「なんすか……?」


照「――鹿児“島”だから、南の“島”」


京太郎「あー、なるほど。なるほど」

京太郎「ああ、なるほどね。なるほど、そういうあれですか。そういう」

京太郎「あー、そんな理由なんですね……なるほどなー」

京太郎「ああ、海に面してるし。なるほど、なるほど……」

照「鹿児“島”だから、南の“島”」

京太郎「だから、なんでドヤ顔なんですか」



40 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
テロップ繰返しすぎィwww

41 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガのキレ芸w

42 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
南の島だから鹿児島w

43 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
駄洒落かwww

44 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
てるてるん中だと、最高に面白いこと言ったつもりなんだろうなw

45 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
あぅぅぅぅ……どうしよう

46 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
 

47 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
ついでにうちん近所んとこの組ば潰してくれんかと



京太郎「……で」

京太郎「鹿児島に行って、それから……?」

照「肝試し」

京太郎「はい?」

照「夏だから肝試し」

京太郎「あ、ああ」

京太郎「夏だからね。夏って言ったら肝試しですもんね、うん」

照「神社の鳥居に貼ってある御札をとってくる」

京太郎「あー、なるほど」

京太郎「意外にこう、定番パターンっすね。そういうの」

京太郎「でも、わざわざ鹿児島まで御札を貼りにいくのって……手間かかってるなぁ、この番組」

照「?」

京太郎「……なんで首傾げてるんスか?」

京太郎「一度貼りに行ってるんですよね? 俺らに剥がされるようの奴を」

照「えっ」

京太郎「えっ」

照「ん?」

京太郎「ん?」



65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
えっ

66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
えっ

67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ん?

68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
ん?

69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
ポイントカードはおもちですか?

70 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
おもち!?

71 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
別に幽霊とか怖くないけど、急な用事入っちゃったから何もなかったら呼んで

72 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
お化けとかちょー怖いよー



照「何を言ってるのか判らないけど……」

照「元々、向こうに貼ってある御札を剥がす」

京太郎「……大丈夫なんですか、それ」

照「麻雀プロほどの豪運なら問題ないって……」

京太郎「帰る」

照「えっ」

京太郎「帰ります。帰らせて下さい」



82 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
へ……へー
どうせこんなこと言っても幽霊怖いんだ……へー、ふーん
情けないなぁ、男の癖に……ふーん、そうなんだ。へー

83 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
須賀プロも駄目だったら親近感わくよー

84 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
お化けとかちょっと……

85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
お化けとか……ダル

86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
オバケ、シネ!

87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
もう死んでるからね……?

88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
オバケ、イキロ!ソレカラ、シネ!

89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
酷いな、それ!



照「……向こうの人に、その条件ならいいって言われた」

京太郎「そっすか」

照「……」

京太郎「俺にそんなん求めんで下さい。無理です」

照「……悪いけど、駄目」

京太郎「なんでっすか?」

照「一人じゃ怖いから」

京太郎「……」

照「一人じゃ怖いから」

京太郎「……」

京太郎「ならなんで、ドヤ顔で肝試しっつったんですかね」

照「……」

照「……大学に行ってないから、そういう夏らしいことしたことなくて」

照「やりたかった」

京太郎「……」

照「……着いてきてくれないの?」

京太郎「……あー」

京太郎「あー、もう!」

京太郎「判りましたよ! 行けばいいんでしょ、行けば!」

照「……ありがとう」

エイスリン「bear the cross and suffer・・・」
ですねわかります


京太郎(いい笑顔するから……断れないんだよ)

京太郎(無表情っぽいけど、悲しんでるの判るし……)

京太郎(同じくらい、楽しみにしてるのも判っちまう)

京太郎(あー、もう)

京太郎(この人に頼まれたら結婚も断りきれないかもしれない)

京太郎(そんな状況には……ならんだろうけどさ)

京太郎(……なんなんだろうな)

京太郎(なんでか判らんが、この人は放っとけない気がするんだよなぁ)

京太郎(……)

京太郎(肝試しかぁ……昔は結構行ったな、陽介たちと)

京太郎(懐かしいな)

京太郎(実はシンが一番ビビってたのが面白い)


京太郎(『お化けとか、いるわけないって。いたら今頃地球が埋め尽くされ……』)

京太郎(『ちょ、な、なにやってんだよ! なんでそんな無頓着に中に……』)

京太郎(『行きたいなら別にいいけど、俺は付き合わないからな……って、えっ?』)

京太郎(『な、なあ……皆行くのかよ……』)

京太郎(『……仕方ないな、判ったよ。ついていけばいいんだろ、ついていけば!』)


京太郎(色々あったな。色々)

京太郎(暴走族の溜まり場になってたり、強盗が潜んでたり)

京太郎(なんか取り憑かれたとかなんとかで憧の世話になったり)

京太郎(別のグループに接触したと思ったら、本来のそのグループの数より一人多かったり)

京太郎(よく判らん廃村に行ったり、島に行ったり、霧まみれの街に行ったり)

京太郎(よく遊んだよなぁ……)

京太郎(和なんて、完全にそっち系駄目だもんな)

のどっちをそういうとこにつれてくのすげー楽しそう

>>615

和「人の首は決して3mも伸びたりしません!!」 
和「人は消えたりなんてしません!!」 
和「こんにゃくは味噌田楽にかぎります!!」

和「完全論破!!」

こんな感じじゃねーの(適当)


京太郎(あー)

京太郎(一回、人を見かけたと思って……また強盗とかだったら嫌だから反響定位してみたら)

京太郎(何にも反応なかったときは……ありゃマジ、ビビった)

京太郎(今も思い返すと怖えーもん)

京太郎(なんだったんだろう、あれ……未だに判らん)

京太郎(暴走族や強盗も会ったら驚くけどさ……)

京太郎(幽霊と違って、殴れればノックアウトできるからいいよな)

京太郎(うーん、やっぱ心霊系ってなんとも言えない怖さがある)

京太郎(薄気味悪さっつーか、後味の悪さっつーか)

京太郎(……でも)

京太郎(なんとなく怖いもの見たさにやめられないのも事実なんだよなぁ)

京太郎(和の前でこの手のときは……可愛かった)


京太郎(えーっと……)


和『い、いいですか? そんなのは迷信です! オカルトです!』

和『そんなのは証明されてない、根も葉もない嘘っぱちです!』

和『本当にあるのなら、今頃証拠があります!』

和『じょ、状況証拠では確定できません! これは法律の常識です! 真実です!』

和『疑わしきは罰せずです! だから居ません! いりません!』

京太郎『……なあ』

京太郎『ホンの何百年か前かまでは、素粒子の論理も証拠もなかった訳だろ?』

京太郎『でも、ないかって言われたら……「ある」』

京太郎『今の科学で証明できなくても、未来からしたら常識や実在――』

和『ありません! そんなのないです!』

和『新しくできた法律は、遡って適用されません!』

和『そんな理論が仮に未来にあっても、遡って適用はしません! しなくていいんです!』

和『だから、いないんです! いないったら、いないんです!』

和『これで判決です! 法廷封鎖!』

京太郎『いや……』

憧『……そもそも、エコーロケーションのとこに突っ込もうよ』

和『……?』

和『実際に習得可能であると、論文でも発表されてますから……別に』

京太郎『実際、俺……使えるだろ?』

京太郎『まさか、俺のこと疑うのか!』

憧『い、いや……京太郎のことは信じてるわよ!?』

憧『でも……』

和『では、何が……?』

京太郎『なんかおかしなこと、あるか……?』

憧『……』

憧『……ダメだこりゃ』


京太郎(あと……)

京太郎(ゾンビの特殊メイクしててドッキリ企んでる悪戯集団もいたな)

京太郎(あれはビビった。マジでビビった)

京太郎(何がビビったって、危うく警察のお世話になりそうだったところがビビった)

京太郎(マジもんかと思って、蹴り殺そうとしたもんな……俺)

京太郎(相手がよろけてなかったら、首の骨を砕いてぜ……危ねえ)


照「……須賀プロ?」

京太郎「あ、はい」

照「それで……行き方なんだけど」

京太郎「飛行機っすか? 新幹線?」

照「……違う」

京太郎「あー……また、バスか」

京太郎「流石に、今度はSAに止まってくれないと辛いっすね」

照「……」

照「向かい方は――」



103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
こwwwれwwwはwwwww

104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
酷いな

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
あー、まあ

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
最近この程度は無茶ぶりとは呼ばない自分がいるっす



京太郎「バイクぅぅぅう!?」

京太郎「しかも二人乗りで、こっからぁぁぁぁあ!?」

照「うん」

京太郎「何キロあると思ってるんだよ……」

照「1300キロ弱」

照「マイルに直すと、808マイル」

照「船や飛行機用の……ノーティカルマイルなら、702」

照「ちなみに哩は陸上マイルで、浬はノーティカルマイルのことで……」

京太郎「あ、はい。結構です」

京太郎「……」

京太郎「……2日っすよね。予定は」

照「うん」

京太郎「……マジかよ」


京太郎「大型? スクーター?」

照「……さあ」

京太郎「さあ、じゃねーっすよ……」

照「須賀プロが使いやすいのでいい。持ってるので」

京太郎「……」


京太郎(大型だな……大型しかない)

京太郎(せめて高速に乗らんと、どうにもなんねーよ)

京太郎(二人乗りの条件はクリアしてる。首都高は二人乗りアウトだけど)

京太郎(結構前に免許とっといて良かった)


京太郎「これ、往復?」

照「とりあえず、向こうに着けばいい」

京太郎「……うっす」

京太郎「……」

京太郎「素直に飛行機使わせてくれねーかなぁ」

照「……」

照「二人乗り、したことない」

照「だから……」

京太郎「……」

京太郎「……はぁ」

京太郎「判りました。判りましたよ」

京太郎「ちょっと、バイクを取りに行かせて下さい」

照「うん」


照「……どんなバイク?」

京太郎「法定速度気にしなきゃ、4時間かからないで鹿児島に行けるバイクです」

照「えっ」

京太郎「まあ、二人乗りなんでそっちは使いませんけど」

京太郎「流石に、時速ウン百キロで二人乗りとか無茶苦茶この上ないっすからね」

照「……そ、そう」

照(流石に危ないよ。それ)

京太郎「使おうかなーって思ってるのは」

京太郎「おんなじメーカーの奴で……わざわざ欧州向けのを逆輸入した奴です」

照「どうして?」


京太郎「国産のと外国向けので、呼び名が違うから」

照「……ん?」

照「……」

照「えっ」

照「えっと……」

京太郎「国産のと外国向けので、呼び名が違うから」

照「……」

照「えっ」

照「……えっ」

京太郎「やっぱ、かっこいい正式名称の方を使いたいじゃないっすか!」

京太郎「だから、逆輸入しましたよ!」

照「そ……そっか」

京太郎「そうなんですよ!」

京太郎「いやー、色々違う部分もあるんですけどねー」

京太郎「やっぱり、名前大事っすよ! 名前!」

照「……う、うん」

照(目が輝いてて可愛いけど、逆に怖い)


京太郎「ちゃんと、タンデム用のアクセサリも用意してあるんですよー」

照「そ、そっか」

京太郎「いやー」

京太郎「……使う機会、なかったけど」

京太郎「今まで、なかったんだけど……さぁ」

照「そ、そう」

京太郎「はぁ……」

京太郎「……」

京太郎「番組とか二人乗り関係なかったらさ」

京太郎「あっちの方のバイクで、非公式の公道実測記録塗り替えられたのにな」

京太郎「……はぁ」

京太郎「ノビノビ走らせてやりてーよなぁ……」

京太郎「俺が曲がりなりにも、テレビ出てる奴じゃなきゃ……気にせず飛ばせたのになぁ」

京太郎「速く走るために生まれたのになぁ」

京太郎「……はぁ」

照「う、うん」


照(意外な一面を見た)

照(物を大事にするタイプだとは思ってたけど……)

照(京ちゃんは、それ以上の愛着を湧かせるタイプだった)

照(……ちょっと怖い。可愛いけど)


京太郎(……で)

京太郎(思ったのだが、照さんとタンデムって無謀じゃないか?)

京太郎(運動神経は……良いのか悪いのかよく判らない)

京太郎(曲がるのとか、負担が大きい)

京太郎(さらには高速、おまけに長時間である)

京太郎(……大丈夫なのか、この企画)


京太郎「……よし」

京太郎「じゃあ、企画変更で」

照「変更?」

京太郎「とりあえず、行けるとこまで行きましょう」

京太郎「んで、一旦セーブ」

京太郎「で、次の撮影ではそっから……」


 ――いやあ、どうでしょう。

 ――流石に。


京太郎「グダグタが売りだと思ったんだけどな、この番組」

京太郎「あー、了解っす」

照「……仕方がない」


 ――ただ、片道だけで大丈夫です。

 ――バイクはこちらで、サイドカー付きの物を用意します。

 ――須賀プロの私物ではないので、帰りのことを気にしないで下さい。

 ――と、例のスポンサーから。


京太郎「……なるほど」

京太郎「用意してくれるんですね」

照「サイドカー……か。まあ、いいけど」

京太郎「ちょっと、色々確かめたいんですけど……走行距離とか」

京太郎「あ、慣らしてある。あ、はい」

京太郎「……なるほど、なるほど」

京太郎「いきなり高速は怖いから、最初は下道使いますか」

京太郎「……うん」


京太郎「どっちみちなかっただろうけど……」

京太郎「俺の『ペットショップ』は、やっぱり出番なしかぁ……」

照(……名前付けてるよ、バイクに)

照(怖い)

照(今初めて、京ちゃんが判らなくなった)

名前ペットショップて

みんな「まあスッガだから」で済ましとるんやろ
慣れって怖いね(粉蜜柑)

ちゅーわけでここまでや
台風次第で急に仕事が増えるかも判らんので、すまんち


バイクやメーカーが具体的にどれとは、明言せんけど
まあ、バイクの名前から察して下さい

気付いたら京太郎がウィルスに感染して何かに目覚めていた
な、何を(ry

おやすみー

アロー

スレイヤー的にはninjaなんだけどね。うん
まあ、特に指定はしてないんで好きな機種で考えて欲しい


オカルトスレイヤーに『強い』『弱い』の概念はないでー

スタンドと同じで状況次第で勝ち負け決まるんで、勝たせようと思えば勝たせられるからな
役満だせとかそういうんは無理やけど

通常の相手にはコンスタントに強く、プロの魔物相手には瞬間最大風速で上
みたいな、普段デジ打ちで大事なとこは悪待ちの部長みたいなノリやねん

『どんな相手にも勝てるかもしれないし負けるかもしれない』って、絶対がない強さなんで
スタンドとか波紋使い的な強さなんよ


キャップの能力ベースにガイトさんと菫さんを組み合わせて、部長で彩る、
基本無放銃の、狙撃・カウンター・他家利用・鳴き封じ・差し込みに、心理戦
手役を練って高打点・切り替えて速攻・回し打ちで躱しつつ攻め続ける

上位ランカー以外には、そんな性能やねんけどな

あー、闘牌描写したいんじゃー


んじゃ、始めようかね


京太郎「さて、さてさて……」

京太郎「うん……いいなぁ……よしよし」

京太郎「ふーん、なるほどなぁ」

京太郎「今日は、頼んだぞ」

照(バイクに話しかけてる……)

照(……)

照(……機械や動物には感情移入するタイプかぁ)

照(悲しいと評判のラブストーリーを見るよりも……)

照(バトルホッパーやオートバジンの死に様で涙するタイプだ)

照(……)

照(……判るけど)


 このときの須賀京太郎は――。

 まさか、道中あのようなことになると、気付いていなかったのだ。


京太郎「それじゃあ」

京太郎「鹿児島への二人乗りの旅――もとい」

京太郎「サイドカーで鹿児島へ出発っすよ!」

照「……」

照「……須賀プロ」

京太郎「なんすか?」

照「南の島(鹿児島)への旅行」

京太郎「……」

照「南の島(鹿児島)への旅行」

京太郎「……」

京太郎「……気を取り直して」

京太郎「サイドカーで南の島(鹿児島)へ、出発!」

照「おー」


京太郎「……あ」

京太郎「ちゃんと、トイレには行っておきましょうね」

京太郎「あと水分も」

照「判った」

『相手の強さ』『ルール』『同卓者』『条件や賭けるもの』『事前情報分析』が大事なのに

相手に跳満当てねばならないとかいう、自分に明らかなマイナスの条件引っ提げて、
(手を練るから遅くなる・役がわかりやすくなる・半荘が進むだけ他家からは和了しないと判る)
勝てるほど強くはないねん

ルールや勝利条件次第なら、可能性はあるよ


 ◇ ◆ ◇

130 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
大学生のときに、急に長野まで蕎麦を食べに行ったことを思い出すわね

131 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
自転車二人乗りでどこまで行けるかやったなぁ……

132 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
こういう風な旅行もしてみたかったなぁ

133 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
わたしもやりたい

134 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
どっちもずっこい!替わって!



照「須賀プロ」

照「次のSA、おすすめの店がある」

照「おかしもある」

京太郎「……いや」

京太郎「今回、それは条件じゃ……」

照「……」

照「……判った」

照「須賀プロがそう言うなら仕方ない」

照「私は気にしない」

京太郎「……」

照「私は気にしない」

京太郎「……寄りましょうか」



152 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
こうなると思ってた

153 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
知ってました

154 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
やっぱり……



照「……」

照(トイレに行きたい)

照(本当に危ない)

照(でも、恥ずかしいし……京ちゃんの迷惑になる)

照(もう少し、我慢を……)

京太郎「……」

京太郎「宮永プロ」

照「な、何……?」

京太郎「次のSA、よりませんか?」

京太郎「ちょっと、見たいものがあって……」

照「……!」

照「寄ろう。是非」


173 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
そら(病弱じゃなくても炎天下なら)そう(熱中症気味になる)よ

174 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あったかくて気持ちいいのに……

175 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
トイレに行かんように水分とらんって、あかんよー
風が涼しく感じても、直射と服の下では汗を掻いてるんよーぅ



照「……ごめんなさい、須賀プロ」

京太郎「いや、こっちこそすみません」

京太郎「つい、自分一人のつもりでした……」

照「……須賀プロのせいじゃない」

照「それより、そのソフトクリーム……」

京太郎「あ、食欲はあるんですね」

照「食べさせて」

京太郎「えっ」

照「あーん」

京太郎「……はいはい」



196 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
全国ネットで見せつけてくれるし!

197 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
恋人みたいやなー

198 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ええぇ……

199 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
介護の間違えだってば



204 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
昼はラーメンでしょうカネ?

205 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
いいなー、楽しそうだよー

206 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ワハハ、知り合い誘ってドライブしようかなー

207 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
こういう旅行をしてみたいって、頼んでみよう

208 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
このまま大阪に来るんやろ!

209 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
奈良に寄っていくと聞いて……

210 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
ホンマに寄ったら、鹿児島たどり着かなくなりますよ?



京太郎「あー」

京太郎(二輪、同行者あり、法定速度遵守)

京太郎(正直辿り着けるのか不安)

照「須賀プロ?」

京太郎「……いや、何を食べましょうかね」

照「ん」

照「……」

照「……須賀プロに、合わせる。私が払う」

京太郎「いいっすよ、変な気ぃ使わなくて」

京太郎「いつも通りの宮永プロで居てくださいよ」

京太郎「あなたの食べてる顔、好きなんですから」


照「――!?」


照(……!?)

照(これは人によっては告白と勘違いしても仕方がないだけど私はひっかからない私は慌てない)

照(いや、決して嫌って訳じゃないんだけどむしろ年下から告白されるというのにも憧れるけど)

照(やはりここはおねーちゃんとしてリードしたいというか京ちゃんのこの無邪気な顔可愛い)

照(いや京ちゃんは恐らくまるで意識して話してないだろうがそれにしても不覚にもやられそうになった)

照(仕方ない京ちゃんだこれは女の子の心を弄ぶ悪しき所業とも言えなくもないでもないでもないが)

照(その可愛いさと年上の余裕で許してあげよう)


照「そ、そう……判った」

京太郎「……あ。あと、あーんは厳禁で」

京太郎「流石に俺も恥ずかしいっすから。恋人相手ならともかく」

照「……判った」

京太郎(つい無意識にやっちまうことあるけど)





233 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
!?

234 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
!?

235 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
!?

236 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
!?

237 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
まあ、無意識にやったりはするよね

238 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
!?

239 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
ふきゅっ!?

240 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
えっ!? あわわわわわ……んへへへへ

241 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
!?

242 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
え、ええぇーっ!?

243 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
!?

244 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
落ち着け

245 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
あー

246 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
そうなの?

247 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
がんばるよっ!

248 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
須賀プロの何気ない言葉に、一々リアクションとる方が間違ってる

す、すまんち……眠気が限界や

子育てをするのがテラフォーマー
子作りできないのがアラフォーマー

スタートから最速なのがテラフォーマー
ゴールまで最遅なのがアラフォーマー

今期で絶望分が薄れたのがテラフォーマー
婚期が絶望的なのがアラフォーマー

じょうじじょうじと迫ってくるのがテラフォーマー
情事情事と迫ってくるのがアラフォーマー

リオックがミンチにされるのがテラフォーマー
リオックがミンチにされるのがアラフォーマー


30分後くらいに始めます

さあ、始めようか


問題はミンチにされたリオックがまだ動くか否かやな

すまん、ちょっと電話食らってた

改めて再開するでごわす


京太郎「あー、いい天気っすね」

照「そうだね」

京太郎「雨は……降らないっぽいっすね」

照「どうして? 雲があるけど……」

京太郎「そうそう、あの雲……あの雲は晴天の目印っすね」

照「雷雲に見えるけど」

京太郎「似たような感じにもこもこしてますけど、雲の底が平べったいんで別物っす」

京太郎「あの雲が東から西に流れてると、大体暫くは晴れますね」

照「ふうん」

京太郎「ちなみに、南東から北西だと……午後からは崩れるかもって感じです」

照「なるほど」

照「空を見るのが、好きなの?」

京太郎「いやー」

京太郎「山登るの、好きなんですよ」

京太郎「その流れで……なんとなーく、天気がどうなのかって確かめるようになって」

京太郎「山は、変わりやすいですから……目印欲しくて」

照「へえ……」

京太郎「一応、多少なら天気図も読めますよ」



296 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
山が好きなら、気が合うかも

297 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
暫く、あったかい……?

298 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
アウトドア好きなんやなー

299 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
これは恋を回想する瞳(確信)

300 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
執事さんに仕込まれたんですかねぇ……(ゲス顔)

301 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
雨(意味深)……濡れる(意味深)……前線(意味深)……もこもこしてる(意味深)……天気図読める(意味深)

302 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
生き残ったバックアップにトドメ来るんでやめろください(懇願)

303 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
そんなこと覚えてる暇があったら麻雀打てばいいのに

304 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
……息抜きって言葉、知ってる?

305 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
詰め込みすぎて壊れたら、責任とれるの?

306 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
須賀プロの日常生活碌に解ってないのに、無責任にそういうこと言うのどうなのかな?

307 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
今みたいな扱われ方が勿体ないから、もっと強くなって欲しかっただけです。ごめんなさい

308 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
……

309 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
覚えてるんだ


京太郎「あー」

京太郎「かなり走りましたね」

照「ね」

京太郎「夏は日が長くて良かった」

京太郎「宿は……ああ、はい。いつも通りっすか」

照「大丈夫?」

京太郎「山籠りしたこともあるんで、問題ないっすよ」

照「そっか」

京太郎「とりあえずどっかで夕飯食べましょう」

照「うん」

京太郎「なるたけ、夜も走って……稼ぎたいんですけどいいっすかね?」

照「私は構わない」



320 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
何やってるのよ>山籠り

321 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
ずるい

322 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
なんのプロなん、この人

323 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
樹海籠ってたとかなんとか



京太郎「……で」

京太郎「渋滞かよ」

照「……」

照「吹き飛ばす?」

京太郎「いやいやいやいやいや、駄目ですよ! そりゃあ……」

照「冗談」

京太郎「……あ、そっすか」

京太郎「下道使うかぁ……」


 ――そして、事件は起こった。


照「……ねえ、須賀プロ」

京太郎「なんすかー?」

京太郎「いやー、空いてるっていいっすねー」

照「不思議だったね、今の」

京太郎「何がっすかー?」

照「今の人、裸足だった」

京太郎「ん?」

照「今の人、靴を履いてなかったでしょ?」

照「夏なのに、コート来てたし」

京太郎「えっ」

照「えっ」


京太郎「……」

京太郎「何、言ってるんすか?」

照「今、反対側のガードレールらへんを歩いてる人いたでしょ?」

照「髪の長い、女の人」

京太郎「……はは」

京太郎「宮永プロも、そんな冗談いうんすねー」

京太郎「ははは、ははは……」

照「……?」

照「冗談じゃ、ないんだけど……」

京太郎「えっ」

照「えっ」

京太郎「……真面目に言ってます?」

照「どうかしたの?」

京太郎「……」

照「……」

京太郎「……いやいやいやいや」

照「いたと思うんだけどな……」

照「確認してみようか?」

京太郎「ノーセンキュー、ノーセンキュー」


363 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay


364 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3


365 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS


366 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi


367 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi


368 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly


369 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG


370 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi


371 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou


372 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC


373 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あ、あ、あったかくない……

374 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
い、いやー。実に夏っぽいねぃ……な、夏っすねー

375 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
御札探してくる

376 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神

377 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
す、すすすすすすすすすすすすすすすすすすばらぁ!?

378 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
憑いてきとるかもな

379 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
お、おおおおおおおおおおおおおおおおおね、おね、おね

380 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
きょーたろー、う

381 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:noWYNWDNO
あー

382 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
いやー、いやー、まさかね。いやまさか

383 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
だ、だーくからみてぃふれいむりまいんどふぉーすぶりざーど!

384 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
まもる!

けどきゅうにへんかんができなくなったんだけど、なんだろうこれ


京太郎「いやー、びっくりしましたね」

照「ね」

京太郎「まー、どうってことなかったっすけど」

京太郎「ブレーキ効かなくなっても、制動かけれますし」

京太郎「クラッチとアクセル使えれば、別に急減速なんてどうにでもなりますし」

京太郎「重心移せば、普通に曲がりますし」

京太郎「看板とか枝くらいなら、肘でどうにでもできますし」

京太郎「ぶっこけそうになったら、抱えて逃げればいいだけですし」

京太郎「まあ、面白い経験でしたよね」

京太郎「飲み会の話題には困らないっすよ」

照「ね」


照「……っと」

京太郎「どうしたんすか?」

照「いや、戻ってきただけ。鉄球が」

京太郎(……いつの間に)

京太郎(つーか、どこ目掛けて鉄球投げてたんだ?)

照「……それじゃあ、解決したし行こうか」

京太郎「いやー、ちょっとバイク見させてください」

京太郎「……っと、脇に行きましょうか。トラック来ます」

照「ん」

京太郎「どっかで事故ってたら、危なかったかもなー」


411 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
なんや危なかったんなー

412 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
これが――

413 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
――occult slayer!

414 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
(物理)!

415 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
偶然手すりが壊れて落ちても平然と着地して、
階段から落ちそうになっても逆に跳んで壁蹴って、
上から上木鉢が落ちてきても普通に避けて、
車に跳ねられても受け流せる奴がどうにかなるはずがなかったわね
冷静に考えて

416 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
なるほど、事故をものともしない技術と体力があれば問題ないんですね!

417 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
どっちがお化けっすかね……

418 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
そら(最終的に物理的な手段しかないなら)そう(物理鍛えればどうにかできる)よ

419 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:noWYNWDNO
取り殺されるほど柔なメンタルでもないですし、病気になりようがない健康体ですし

420 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
取り憑かれたらどうしますか?

・お祓いしよう!
・むしろ幽霊を惚れさせよう!
・破ぁ!!
・物理を鍛えてれば何があっても殺されない   ←New!!

421 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
いや……これ放映して大丈夫なの?

422 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
わたしの呪文が効いた

423 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
無事で良かったよぅ……

424 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
あ、消えてる

425 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
……頭痛くなってきた

426 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
色々鍛えてる今で良かったね

427 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
本当に……本当に……無事で、よかった

428 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神


京太郎「あー」

京太郎「やっぱ、トラブったバイクで走り続けるのって不安っすよね」

京太郎「他に何もいない道だったから、どうにかできましたけど」

京太郎「高速だったら、今ごろミンチより酷いことになってましたし……」

照「……」

照「ミンチより酷いことになったのは、別の方だけど」

京太郎「なにか言いました?」

照「なんでもない」



510 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あんたって人は……

511 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
流石は殺そうとしても死なない男

512 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
旅行とかで、色々頼りになる奴だしな

513 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
いつの間にこんなんになったんだ

514 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
さあ……

515 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
さあ・・・・・・

516 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RosenMaid
いや、やらせとかそういう線は疑わないのか?

517 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LeangleM1
だって須賀プロだから

518 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
敢えてどれって言うとしたら……

「ムエタイ立ち技最強説」
「同サイズ昆虫最強説」

こんなところやろなー

519 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
あ、キャプったら微妙に写ってる

520 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3


521 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS


522 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神ちくわ大明神


京太郎「……あー」

京太郎「ごめんなぁ……もうちょっとだったのになぁ」

京太郎「ここまで、頑張ったのになぁ」

京太郎「悪いな、こんなところで」

照「……」


照(また、バイクに話しかけてる)

照(怖い)

照(ものを大事にするタイプだとは思っていたけど……)

照(まさか、話しかけるなんて)

照(……きっと)

照(ペットがいたら、普通に今日あったこととか今の悩みとか話しかけてるタイプだ)

照(それで、意外とストレスの解消になってる感じ)

照(……意外な一面)

照(怖いって言ったけど、嘘だった)

照(可愛い)


京太郎「あー」

京太郎「じゃあ、飛行機使いますか。朝イチの」

京太郎「車乗せて貰って、どっかに泊まって」

照「判った」

照「……須賀プロ?」

京太郎「あ、俺は後から行きます」

京太郎「こいつ、放っておけないんで」

照「……判った」

照(多分、私を巻き込まないようにして……自分一人で安全確認するつもりなんだろうな)

照(やっぱり、少しセンチメンタルなのかも知れない……京ちゃんは)


京太郎(……)

京太郎(……こうしてると、カピが死んだときの事を思い出す)

京太郎(俺が、麻雀に伸び悩んでいて……)

京太郎(眼球疲労で視力が低下しはじめて……)

京太郎(色々と手を出したり、悩んでたりしたあのときの事を……)

京太郎(ムロから、マホの事を聞いて……)

京太郎(麻雀を打つこと以外の、夢乃マホの部分を切り捨てちまったアイツのことを)

京太郎(それで、止めようとして――負けたことを)

京太郎(そして、こっちの生活にかまけて長野の事を置き去りにして……)

京太郎(アイツの、死に目に会えなかったことを)

京太郎(俺は……色んなものを貰ったのに、返せなかったんだ。アイツに)

京太郎(だから……)


京太郎「……お前をさ」

京太郎「置いては、いかないって」

京太郎「独りぼっちは……寂しいもんな」



568 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
京×バイクあるで

569 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
京太郎はバイ?(難聴)

570 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
京牌も追加しよう

571 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
……

572 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
……

573 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
……

574 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
……

575 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
……

576 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
……

577 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
……ねえ、カメラ回ってるって解ってる?

578 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
解ってないだろうな。解ってたらこんな顔も言葉も飛び出さない

579 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
きゃぷ画をこわがるからってそんなりゆうはひどいよ

眠いのですのだ
すまないけどここまでですのだ

おまけ:オカルトスレイヤー(物理)


京太郎「……なるほど」

京太郎「執り憑かれて、不眠症になる……」

京太郎「うーん」

京太郎「筋トレをして疲れきったら問題なく眠れるよな。生理的に落ちる」

京太郎「そいつが今までとり憑いた人間以上にやればいいんだし」

京太郎「少なくとも異常事態のストレス解消にはなるよな」


京太郎「事故多発か……」

京太郎「事故にあっても、怪我しなきゃいいだけだよな」

京太郎「うん、終わり」


京太郎「こっくりさんか……」

京太郎「そうだな……うん」

京太郎「無理矢理、力で10円玉を出口に連れてこう」

京太郎「よし、帰ったな。二度と来るな」


京太郎「妖怪か……」

京太郎「やっべえ、幽霊と違って実体ある! 殴れる!」

京太郎「はは、すげえ……これだけやっても死なねえ……!」


京太郎「……ゾンビか」

京太郎「反響でどこにいるのか、どこから来るのか判れば……」

京太郎「別にただ、スットロイだけの存在だよな」

京太郎「囲まれても、俺には色んな逃げ場があるし」

京太郎「なんにも問題ないな」


京太郎「クリーチャーか……」

京太郎「不死身かよ」

京太郎「うーん」

京太郎「二足歩行で……立って歩いてるなら」

京太郎「関節脱臼させれば再生もしないし、丁度いいだろ。やったな!」


ヤンデレと同じく物理って不条理ギャグにしかならんね(白目)


S(シャドウ)京太郎『どいつもこいつも皆勝手だよなぁ……』

S京太郎『何の力もないのに頑張ってるから応援するとか、一般人の希望とか、努力の人だとか……』

S京太郎『俺のこと、好きに担ぎ上げやがって……』

S京太郎『俺のことなんて、何も判ろうとしない』

S京太郎『挙げ句に、笑えとか麻雀を続けろとか……俺を何だと思ってるんだよ』


京太郎「違う……」


S京太郎『お前らはいいよなぁ……欲しいもん、手に入るもんなぁ』

S京太郎『……でもよぉ』

S京太郎『そんなお前らが、俺に期待してる。俺を頼ってくる。俺を信じてる』

S京太郎『そういうのって……最高に優越感を覚えるぜ』

S京太郎『持ってる奴だなんだって言っても、俺をあてにするあたり……俺より下なんだよ』

S京太郎『見上げなきゃいけない相手を見下せるって……最高だぜ』


京太郎「やめろ……」


S京太郎『ああ、お前らの期待通りに振る舞ってやるよ』

S京太郎『麻雀しか楽しめない、可哀想な奴らだもんな』

S京太郎『俺が、お前らの最後の希望になってやる』

S京太郎『俺以外の、何もかもを奪ってやる』

S京太郎『それで、最後に……縋り付いてきたお前らの腕を払って……』

S京太郎『俺の前に、ひれ伏せさせてやる』

S京太郎『俺に、「どうかお願いします」って頼み込むようにさせてやるよ』

S京太郎『そうやって、お前らには俺みたいな無力感を味わわせてやる』

S京太郎『ああ……』

S京太郎『だから……誰かの世話を焼くのって、やめられないよなぁ……!』


京太郎「――お前なんて、俺じゃない!」

すまんち。ちょっとハードなトレーニングをして、今日は限界です
眠らせて欲しいのです


それとは一応関係ないというかお詫びというかなんというかですが
1~5レス程度に収まるの短編としたら

①灼とのほのぼのというかいちゃこらというか
②穏乃とのほのぼのというかいちゃこらというか
③憧との大学生活の一面というかなんというか
④宥姉との出会いというかなんというか
⑤クロチャーとのメールというかなんていうか
⑥マホムロとの高校風景というかなんというか
⑦ヤンデレスレイヤー in 白糸台
⑧もしも京太郎がオカルトスレイヤー(物理)だったら


京太郎「ドーモ、ヤンデレ=サン。ヤンデレスレイヤーです」

京太郎「ヤンデレ愛すべし。慈悲しかない」



京太郎「鉈というのは……重心の関係から、降り下ろさなきゃ上手く切れない」

京太郎「横薙ぎなら、ただの尖った鈍器と一緒で……」

京太郎「革製のジャケット相手にはただの鉄製の鈍器でしかない」

照「えっ」

京太郎「こんなものに、あなたと俺の赤い糸は切らせませんよ?」

照「京ちゃん……」


京太郎「優れた罠というのは、気付かれないのではなく……」

京太郎「敢えて気付かせて相手の思考を誘導することにある」

京太郎「最適のルートを選んだんじゃなく、選ばされていたんですよ」

菫「えっ」

京太郎「この鍵で、玄関から入って下さいね?」

菫「京太郎……」


京太郎「青酸カリの危険は、胃酸と反応した後にある」

京太郎「予め運動で交感神経を刺激し胃酸の分泌を抑えておきました」

京太郎「あとは牛乳割りプロテインを飲んだので、何の問題もありません」

尭深「えっ」

京太郎「毒よりも、あなたへの愛で胸が苦しいです」

尭深「京太郎くん……」


京太郎「これは……」

京太郎「視える……視えるよ」

京太郎「携帯のカメラを使えば……盗聴機の、赤外線センサーが」

誠子「えっ」

京太郎「それよりも、あなたの笑顔が見たいですね」

誠子「京太郎……」


京太郎「……なんか物騒なことを考えてたみたいだけどさ」

京太郎「行動パターンと大体の行き先さえ判れば……」

京太郎「走ってお前の先回りするなんて、そう難しいことじゃない」

淡「えっ」

京太郎「溺れさせるなら、お前に俺を溺れさせてくれ」

淡「きょーたろー……」

個人的には、追い詰められたときの台詞が「殺してやる」がヤンデレで、「死んでやる」がメンヘラ

ヤンデレは愛のためなら法を犯すことも考える(ファンタジー)けど、
メンヘラは「自分の身が可愛い」「自分の所有物への執着」の末だから
法を犯すのはグレーゾーン(罪の意識が軽いもの)まで


戻ったら、オカルトスレイヤー(物理)をやってから始めます

次スレやでー

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382191356/)


オカルトスレイヤー(物理)始めようかー
ちゃっちゃと済ませる予定やったのに、長くなってしまった

なお、本編では結ばれない分アコチャーが頑張る模様



【もしも須賀京太郎がオカルトスレイヤー(物理)だったら】




 ――あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代。

 ――人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた。

 ――科学の力ではどうしょうも出来ないその奇怪な輩にたちむかう、

 ――神妙不可侵にて、胡散臭い男が一人。

 ――その名は、須賀京太郎。

 ――そう、人は彼をオカルトスレイヤーと呼ぶ。


「……遅いわね」

「人助けでも、してたりして」

「……まさか。タダで人助けするなら、そもそも依頼なんて受けないでしょ」

「あー、そうかも」

「……そうよ」

「でもその方が、正義の味方っぽくてかっこよくない!?」

「……なんで、正義の“味方”なんだろうね」


 喫茶店で肩を寄せて、ドリンクを啜る女学生が二人。

 かれこれ四杯目だか、五杯目である。

 待ち合わせというよりは、半ば待ちぼうけに近かった。

 隣で摩訶不思議な色の混合液を飲み下す高鴨穏乃を眺めながら、新子憧は溜め息を漏らした。

 ひょっとしたら、待ち人は来ないのではないか。

 長らく座っていると、そんな不安さえも過った。


「いやー、人身事故に巻き込まれちゃって」


 「いらっしゃいませ」との声に従って入り口を見れば、

 よく言えば快活――悪く言えば軽薄そうな少年が一人、店員に話し掛けていた。

 「事故かぁ……」と呟きつつも、視線を戻し再び思考の海に埋没する。

 “あれ”は明らかに、関係ない風にしか見えない。

 ――楽しそうだな……暇そうで。

 そんな蔑むような思いが鎌首を擡げそうになるのを堪えて、ストローを咥えたその時だった。

 件の少年が、憧たちの席の真向かいに腰を下ろしたのは。

 何をと言いかけた言葉が、少年の声に掻き消される。


「どーも、新子さん。オカルトスレイヤーです」


 コーヒーをウェイトレスに頼み、憧と穏乃に向かい合う――オカルトスレイヤー。

 見たところ、年の程は憧や穏乃と同じほど。

 根が軽いとか抜けているとか言われがちな金髪を引っ提げた、少年である。

 訝しむ視線を向ける憧と穏乃に構わず、


「早速で悪いんだけど、本題に入って貰えるか?」


 “早速”とは……誰が遅れたせいだ、という言葉を飲み込んだ。

 ここで目の前の少年――オカルトスレイヤーの機嫌を損ねるのは宜しくない。

 やっと見つけたというよりも、憧たちにとっては最後の受け皿なのだから。


「あれは、この前の放課後のことだったわ」

 そして、話を切り出す。

 女子校特有の話題性や怖いもの見たさが故に、“こっくりさん”を行ったこと。

 呼び出したこっくりさんが帰ってくれなかったこと。

 途中で堪えかねて手を離してしまった少女に異変が起きたこと。

 様々な方法を試しても、一向に快復しないこと。

 途中度々聞き返されたり、詳しく説明を求めたりされながらも、

 憧は己たちの身に起こった不幸を男へと述べ立てた。


「……なるほど、大体判った」


 何度か顔を顰めながらブラックコーヒーを飲み干す目の前の少年に、新子憧は眉を寄せた。

 胡散臭い。

 信用ならない。

 怪しすぎる。

 ふざけている。

 時間にルーズであることに始まり、来たのがふざけた名乗りをする年若い少年。

 何度も憧たちの話を聞き返し、無理をしてブラックコーヒーを啜る。

 ついでに、穏和そうながらどことなく軟派な印象を抱かせる外見も追加。

 猫も杓子も借りたいこんな状況でなければ、一顧だに伏さないタイプである。


「あんた、本当に……お祓いとかできるの?」

「ちょっと、憧……! 失礼だよ……」

「できるよ。……似たようなこと、ならな」


 お茶を濁して、少年は立ち上がる。

 やはり、どこからどう見たって自分と同じ年の程の少年にしか見えない。

 この男に――神職までもが匙を投げた、憑き物落としができるものか。


「……そろそろかな」


 何が、と疑問を言うよりも先に。

 コーヒーを運んでいたウェイトレスが躓いた。

 その中身が、盛大に振り撒けられて、


「おかわり、どーも」


 難なく、男はその手に持った空のコーヒーカップで液体を受け止めた。

 目の前で繰り広げられたハプニングと、サーカスめいた曲芸に、憧は息を飲んだ。

 実際、凄い。

 隣にいた高鴨穏乃など、思わず手を叩いていた。


「んじゃあ、行きますかね」


 ……などと曰わったものの、先程の件への謝罪やら何やらで、引き留められることとなった。

 気にしないでと鷹揚に笑いながらも、ウェイトレスの胸部に何度も視線を送る少年に、

 やはりこの男は好きになれそうにないと、憧は鼻白む思いを抱いた。


  ◇ ◆ ◇


 男を迎えに行った西大寺から、阿知賀に戻る頃には日はすっかり落ちていた。

 ただでさえ一時間前後かかるというのに、何かとトラブルが重なったのだ。

 それがこっくりさんの祟りに思えてならなかったのだが、

 「きっと、この人を怖がってるんだよ」と前向きな表情を見せる高鴨穏乃に、憧も大いに勇気づけられた。

 ……当のオカルトスレイヤー様は、口を結んだまま落ち着きなく辺りを見回していたのだが。


「……それじゃあ、メンバーはこれで全員か?」


 室内に揃った阿知賀麻雀部員を眺めて、少年が言う。

 実際の参加者は松実玄、高鴨穏乃、新子憧、松実宥と告げると――了解したと少年は頷いた。

 早速始めようかと、視線を移す少年。

 顎の先には、両手を布で括られた松実玄。

 放っておくと、暴れだすからという理由である。新子憧の実家に、預けられていた。

 髪を振り乱し獣が如く瞳孔を開いた様子は、女性にはあまりにも惨たらしい。

 一刻も早く、この惨状に手を打って欲しいと、願わずにはいられないほど。

 そして儀式は――始まった。

 以前のメンバーに、オカルトスレイヤーなる男を加えて。


「こっくりさん、お帰り下さい」


 切り出したのは、高鴨穏乃。

 始めてしまえば松実玄は、驚くほど静かに卓に着いた。

 見る限りでは、暴れ出す様子ひとつない。


「『い』?」

「『や』……?」

「『だ』……って、あんたッ!」


 恐怖よりも怒りが勝り、激昂する憧。

 穏乃も、手のひらに怒りを滲ませた。

 だけれども、少年は至って冷静に繰り返す。


「こっくりさん、鳥居を潜ってお帰り下さい」


 落ち着いた声色。

 憑き物落としの依頼を受けるからには、何かしら起こるだろう。

 僅かながらの期待をした憧たちは、しかしすぐさま裏切られた。


「『こ』『と』『わ』『る』……か。なるほど、なるほど」


 失望と共に沸き上がる憤怒の念。

 やはりは――という思いと/まさか――という思い。

 キッと、男に目を向けていた。

 穏乃と宥も、信じられないものを見たという目付きをした。

 だけれどもそれら一切を意に介さず、少年は続ける。


「逆を言うなら、鳥居さえ潜っちまえば……お前は帰るってことか」


 言いつつ、少年は頬を吊り上げた。

 獰猛な笑み。

 肉食動物のそれというよりもむしろ、捕食に取りかかる昆虫のそれに近いだろう。

 ある種の冷酷さや残忍さを孕み、慈悲の心を持たぬ機械的な殺意にすら思えた。

 先ほどまでに抱いた感情はどこへやら。

 ひょっとしたら、この男なら――と思わせるほどの凄味が、そこにはあった。


「ただ、それだけじゃあ終わらせない」


 静かな寒気が、憧の背中を伝う。

 よく見れば、この男の佇まいには素人らしさがない。

 どことは上手く言えないが、体つきが街行く人々とは異なる。

 動物園のアクリルケース越しに近付いたライオンを思い起こすほど、

 同じ人型ながら、生物としての次元が違う気がした。


「こっくりさん……」


 少年の口が三日月に歪む。

 容赦はしないと、宣戦布告をするがごとき好戦的な表情。

 事実、そうであったのだろう。

 仏の顔は三度までという諺があるが、神ならず仏ならぬ人の心である。

 二度通告を行っただけ、慈悲深い。


「『お前は俺の奴隷になりたいんだよな?』……答えを聞くぜ?」


 あまりの発言に耳を疑った。

 というかこいつ、こっくりさんが入った松実玄の体を見て言い出したんじゃないか。

 そんな邪推すら生まれた。

 ちなみに高鴨穏乃は、オカルトスレイヤーとはそういうものかなと押し黙り、

 松実宥は少年の発言に身を震わせ、鷺森灼は目を見開いて瞬きを繰り返していた。


「ここで……はっきりと、宣言して貰う」

「……なにやってるのよ」

「単純なルールだよ。こいつは、“呼び出した紙に示したこと”を行う」

「それは判ってるけど……」


 帰ることすら肯んじようとしない霊が、まさか主従契約など結ぶものか。

 常識はずれというより、たちの悪い的はずれな冗談にしか思えない。

 こっくりさんを奴隷にしてどうするのか。

 これが威圧や恫喝の意図を以て行われたというなら、ただの滑稽な虚勢に過ぎない。

 憧でも判る。

 今の発言は、上滑りした一人相撲だ。


「そういう霊能力的なのがあるなら、四の五を言わずに従わせなさいよ」

「相手の同意が必要だとか?」

「こういう、方法なの……?」


 いや、だが、何らか意図があるのだろうか。

 何となく考えながら、方々に口を開く。

 まさか意味もなくそんな言葉は飛び出さないであろう。賎しくもこの手の事態に関わるのだから……。

 だけれどもそれは、否定された。


「いいや? というか、霊能力が使えるなんて一言も言った覚えはない」


 否。

 否定という言葉では生易しすぎるほどの、破砕であった。


「なっ」

「えっ」

「へっ」

「ええぇっ」


 明日の天気の話題でも出すくらいの気軽さで切り出されたその言葉に、全員が一瞬沈黙した。

 それから、皆が驚きを口にする。

 それこそ本当に、悪夢めいたタチの悪い冗談である。

 一人相撲をしていたのは、憧たちの方だったのか。


「あんた、オカルトスレイヤーって……」

「別にアリクイじゃなくても、アリを喰う動物はいるだろ? それと同じだって」


 なんて勝手で、ふざけた理屈なのだ。

 冗談ではない。人ひとりの、少女ひとりの人生が懸かっているというのに。

 こんな、一切笑えもしないジョークを飛ばされるために、呼び出したのではなかった。

 何がアリクイだ。

 自分こそ、人を喰ったような態度をしやがって。


「ま、待って……」

「……宥ねえ」

「でもこの人は、オカルトスレイヤーだって……」


 松実宥の言葉に少年は、「いかにも」と頷く。

 その、一種尊大な態度はどこかふてぶてしいものとして映り、尚更に憧を苛立たせる。

 そんな憧の眉の動きを察してか、次は穏乃が切り出した。


「じゃあ、どうやって……」


 不安げな瞳。

 当然であるが、穏乃とて女の子だ。

 些か誤解されがちではあるが、ある意味その内面は、誰よりもやわらかい。

 よくも悪くも感情的なのが、高鴨穏乃という少女。

 明るく周りを勇気づけようとしながら、その実内面で一番の恐怖を感じているのは、穏乃であろう。

 だというのに少年は、軽く頬を歪めるだけ。

 その瞬間、不意に何かがぴたりと嵌まる感覚を受けた。


「まさか――」


 憧が感じた、あの荒事慣れしていそうな鍛えてある肉体というのは……。


「――そう。無理矢理でも、力ずくでも、示させて貰うだけだ」


 シンプルな力業だと、少年は笑みを浮かべた。


 その言葉と共に、机が軋み立てた。

 全員が一斉に、指先に力を込めたのである。思う通りの方向へ導こうと。

 それは、こっくりさんにとり憑かれた松実玄も同様。

 どうやら少年の言う通り、この方法は間違いではないらしい。


「う、ぐぅぅぅう」


 こっくりさんのとり憑いた少女が、埒外の膂力を振るわなければ。

 四対一だと言うのに、啓示に使われた五円玉は引き合っていた。

 いや、本来ならきっと簡単に負けているだろうが……。


「流石は、オカルトだよな」


 目の前のこの少年がいるために、この綱は均衡を保つのだ。

 これが、オカルトスレイヤー。

 霊能力の代わりに、奴らに一方的に良いように組伏せられぬが為に研かれた肉体。

 科学では解決できず、超自然の力も持たぬのであれば……。

 あとは、物理的に強くなる他がないのだ。

 それこそが、一方的な虐殺を防ぎ、即死を免れる唯一の方法。


「ぐ、っ」


 しかしそれでも、辛いものは辛い。

 人はいくら技術を研き、肉体を研鑽しても――空を飛べないのだから。

 現在位置は、『る』。

 ここから硬貨を『はい』に運び、然るのち鳥居を通す。

 それこそが、憧たちのすべきことであるが……。


「あんた、なんでそっちに……!」


 意外にも、少年は硬貨を『わ』の方向へと引き寄せた。

 すぐそばに、近道があるというのに。


「……ん? どうせなら、徹底的に負けました宣言させようと思ってな」

「そんなこと、言ってる場合……!?」


 力を弛めたら、今にも終わってしまいそうな綱引きの中。

 少年が繰り出したその言葉はやはり、緊張感を欠いた寒々しいものだった。

 陳腐で、馬鹿馬鹿しすぎる。

 本当にこいつは、状況を理解しているのだろうか。

 そんな少年への憤懣を力に変えて、憧は奥歯を噛み締める。


 そして、果たして――。


「……クロ」

「玄さん……」

「玄ちゃん……」


 憧たちは、敗北した。

 やはり、いくら鍛えていても人の身とオカルティックな存在では、次元が違った。

 純粋な筋肉量なら少年が上であるし、総量なら憧たちが上だ。

 だが、とり憑かれた存在は痛みを感じない。疲労を封じ込める。

 本来なら自壊してしまうが故に抑えられている筋力も、一切無視して使用する。

 おまけに、空いた左手での妨害工作。

 持久戦に持ち込まれて、ついに憧たちは敗北を喫する。

 コインから、手を離さなかっただけ奇跡と言っていい。

 だけど、負けは負けだった。


「おいおい、何お通夜ムードになってんだ?」


 そんな中で、一人だけ笑顔のこの男。

 オカルトスレイヤーと名乗る、人喰い野郎。

 笑顔の下には血が通っていないとまで思える、昆虫がごとき冷血漢。

 軽薄さの仮面の下には、酷薄さが眠っているのだろう。

 憧たちにとっては一生に関わる問題だが、この男にとっては数ある仕事のひとつでしかないのだ。

 たまたま失敗してしまった。

 次はもっと考えよう。

 そうとしか、考えていないのであろう。


「あんたが、余計なことさえ言わなきゃ……!」


 悔しかった。

 負けたことも、助けられなかったことも、こんな男に頼ってしまったことも。

 何もかもが――悔しい。


(ごめん、あたし……っ)


 松実玄の、前向きな笑顔が瞼の裏に浮かんだ。

 彼女は、もう限界だと震える姉の為に。

 消しきれない恐怖と不安に戦く穏乃と憧の為に。

 自ら、硬貨を手放した。

 自分が犠牲になるからと――「おまかせあれ」と。

 己を対価に捧げて、皆を守ろうとしたのだ。普段は、抜けている癖に。

 それなのに……。

 そんな彼女を、自分は、助けられなかった。

 その事が何よりも悔しく――悲しい。無力が、辛い。


「――そんであんたは『もう、どうしようもない』って言うぜ」

「もう、どうしようもないじゃない――えっ」


 だからこそ、ふと漏らしてしまった呟きを男に言い当てられたとき、

 新子憧は、純粋に呆けて声を漏らしてしまった。


「やれやれだよなー……実にやれやれだぜ」


 全く心外であると言わんばかりに、肩を寄せる少年。

 相も変わらぬ、不敵な笑い。

 焦った表情を浮かべたのは、松実玄に妨害されていたその時ぐらい。

 その他は、人懐っこい笑みを浮かべているか、

 獰猛に牙を向いているか、どこか小馬鹿にしたような笑みを浮かべているか。

 狐というのも大概笑ったような顔をしているが。

 目の前の少年のそれに比べたら、大いにマシなものであろう。


「えーっと、確か、自動書記だったか……? そんな名前だったと思ったんだけどな」


 そのまま、左手で眉の辺りを掻きながら、わざとらしく思い出すような素振りをする少年。

 その言葉に聞き覚えはあった。

 ウィジャ盤。エンジェル様。自動筆記。神託。ダウンジング。

 神がかり――“神憑り”とも書くそれが起こす、摩可不思議な現象。

 こっくりさんのそれよりも複雑で成功率が低いため行われないが、

 元々、何かの神を憑かせて己たちの知らぬことを占うというのは、厳然と存在していた。

 謂わばこっくりさんとは、それの簡易版だろうか。

 だが、それがどうかしたのか。

正直、ジョセフ大好きやねん
特徴的な尖った特殊能力なしだから、そういうタイプとして実にお手本っていうか

というかジョジョの精神的頭脳戦って2部からが本番よね。ルンルン
VSブラフォードとか、VSディオの炎使って気化冷凍法破るとこかに片鱗あるけど


そいぎ、こっちは埋めちって下さい
続きはあっちで

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