まどか「ほむえもーん!」ほむら「どこでもドアー!」(160)


キーンコーン

杏子「うわあマジで!」

さやか「マジマジ!」

マミ「とっても楽しそうね!」

まどか(みんな楽しそうに何か話してる……)

まどか(何の話してるんだろう?)

まどか(ちょっと行ってみよう)


さやか「でさー!」

まどか「ねえねえ」

杏子「あん?」

まどか「みんな何の話してるの?」

マミ「今ね、みんなで海行こうかって話してたのよ」

まどか「え、海!行く行く!私も行く!」

さやか「ごっめーん☆」

さやか「うちの車四人乗りなんだよね~」

まどか「え……」


杏子「さやかだろ、あたしだろ、マミさんだろ」

さやか「それと私のお母さんが運転手するからこれで四人」

杏子「ワリィなぁ、でもしょうがないよなあ、四人しか乗れねーもんなぁ」

まどか「ええー!そんなぁ……」グニャア

マミ「……鹿目さんごめんなさいね」

マミ「もし良かったら、鹿目さん私の代わりに――」

さやか「それは駄目!」

杏子「そうだよ、マミさんが折れることなんてないよ」


さやか「ドジなまどかなんて海に行ったって、どうせ泳げないんだし」

杏子「そうそう!それじゃあ海に行ってもしょうがないよなぁ」

まどか「うう……」ウルウル

さやか「カナヅチまどかー!」

杏子「まどかのまぬけー!」

さや杏「イーヒッヒッヒッヒ!」

まどか「……」グスッ

まどか「もういいよ!」ダッ

マミ「あっ、鹿目さん!」

さや杏「ギャーハッハッハッ!」


~~~

鹿目宅

まどか「ほむえもーん!」

バタン!

まどか「ほむらちゃーん!」ビエーン

ほむら「帰って早々、私に抱きついて大泣きするなんて」

ほむら「さては、またさやかと杏子にいじめられたのね」

まどか「うんうん!」ジュルジュル

ほむら「それで今回はどんな風にいじめられたの?」ヨシヨシ

まどか「あどね、ぞれがね!」グジュグジュ

ほむら「なるほどね、みんなで海に行くのに、まどか一人が除け者にされたわけね」

まどか「私もマミさんと一緒に海に行きたいよぉ!」


ほむら「安心しなさい、まどか。こんなこともあろうかと――」ガサゴソ

まどか「えっ!いい道具があるの?」キラキラ

ほむら「どこでもドアー!」ダミ声

まどか「わぁ!ピンク色でかわいい!」

ほむら「行きたい場所を思い浮かべながら、このドアを開けると、その場所に行くことができるわ」

まどか「へぇー!私一回お月様に行ってみたかったんだ!」ガチャ

ほむら「ちょっ、まどか!」

 ブオオオオオオーーー!!!

まどか「いやああああ!吸い込まれるうううう!ほむらちゃーん!」


ほむら「まどか!」

ほむら「ビッグライトー!」ダミ声

ほむら「今吸い込まれそうになっているあの教科書を――」

 ピカァー

ほむら「ふぅ……」

まどか「助かった……」ヘニャア

ほむら「教科書を大きくして、どこでもドアにフタをしたわ」

まどか「ほむらちゃーん!怖かったぁぁ!」ダキッ

ほむら「まったく、あなたはどこまで愚かなの」


ほむら「中学生にもなって月のうさぎさんに会いたいだなんて夢を見るのはやめなさい」

ほむら「まぁ、そこがあなたのかわいいところでもあるんだけど」ナデナデ

まどか「てへへっ///」

ほむら「私は海に行けるようにどこでもドアを出してあげたのよ」

まどか「あっ、そっかぁ、これなら車がなくても海に行けるもんね!」

まどか「さっすがほむらちゃん!」ギュウ

ほむら「任せなさい!」


~~~

海当日

杏子「海だぁー!」

さやか「やっほー!」

 ザブーン!

杏子「ほらマミさんも早く!」

さやか「早くしないと海が逃げちゃうよー!」

マミ「もうっ、海は逃げないわよ。フフッ」

マミ(鹿目さんも一緒に来れたら良かったのに)


 キャハハハハ

 ホーラ、イクゾ

まどか「ああ!さやかちゃんと杏子ちゃん、マミさんと楽しそうに遊んでる!」

ほむら「水着姿のまどか、素敵よ」

まどか「ねえ、ほむらちゃん、なんとかしてあの二人を懲らしめてやろうよ!」

ほむら「そうね」ガサゴソ

ほむら「石ころぼうしー!」ダミ声

ほむら「これをかぶるわ」パッ

まどか「わっ!ほむらちゃんが消えた!」

まどか「ほむらちゃんどこ!ねぇほむらちゃーん!」オロオロ


ほむら「ここよ」パッ

まどか「ほむらちゃぁーん!」ガバッ

ほむら「落ち着きなさいまどか」

まどか「だってぇ!急にいなくなっちゃうんだもん!」

ほむら「石ころぼうしをかぶると、周りの人間からは見えなくなるの」

まどか「へぇ、そうなんだ」

ほむら「さあ、まどかもこれをかぶって」ポスッ

まどか「よし!これでさやかちゃんたちを不意打ちだ!」


~~~

さやか「そーれ、杏子トス!」パスン

杏子「オーライオーライ!マミさん行くよー!」

杏子「ってあれ?急に足が引っ張られ……うわぁー!」ブクブク

さやか「杏子!」

マミ「佐倉さん!」

さやか「って、きゃぁあああ!誰かが足触ってるー!」バシャバシャ

マミ「美樹さんまで!」

マミ「まさかこれって……ジョーズ!?」


まどか「ティヒヒヒヒヒ!」

杏子「この声は!?」

さやか「まどかだ!」

ほむら「ほーら、こっちよ」バシャア

さやか「うわぁ、誰もいないのに水かけられた!」

杏子「今の声はほむらだな!あいつらどこに隠れてやがる!」

まどか「こっちだよ~」バシャア

杏子「うわぁ!やったな!」

まどか「ティヒヒ!」

さやか「くそぉ、こんなことしてただじゃ済まないんだからね!」


まどか「ティヒヒ、悔しかったら反撃してみろぉ~!」バシャバシャ

杏子「ぎゃあ!やめろぉ!」

まどか「ティヒヒヒヒヒ!」ポロッ

まどか「あ……」

杏子「そこかぁぁああ!」ザバーン

まどか「きゃあ!」

ほむら「まどか!今行くわ」ポロッ

ほむら「しまったっ……!」

さやか「こっちもいたぞぉお!」


杏子「反撃開始だ!」

さやか「よくもやってくれたな!」バシャバシャ

まどか「こうなったら正面突破だっ!」バシャーン

ほむら「負けないわよ!」

 バチャバチャ

 ヤッタナァ

 ナニクソー

マミ(みんな楽しそうね)

マミ(やっぱり海に来て良かったわね)

マミ(私は砂浜で砂のお城でも作っていようかしら)


~~~

さやか「マミさ~ん!」タッタッタッ

杏子「マミさん、こんなところにいたのかよ」

マミ「あらあら、もう水かけっこはおしまい?」

さやか「もうまどかたちなんか放っておいて私たちだけで遊びましょ!」

杏子「ほら、そんなところで座ってないで、立った立った!」グイグイ

マミ「もう、引っ張らないで。フフッ」

ほむら「そこの二人!巴さんを放しなさい」

まどか「マミさんは私たちと遊ぶのぉ!」グイッ

マミ「ちょ、ちょっとぉ、鹿目さん無理に引っ張らないでっ」


さやか「ちょっと、まどかはすっこんでてよ!」

杏子「マミさんはあたしたちのもんだ!」グイッ

マミ「もう、やめなさい!」ピシャッ

杏まど「ひぃっ!」ビクッ

マミ「私はみんなと遊びたいわ」

さやか「マミさん……」

ほむら「ほむ……」

マミ「さあ、みんなで砂のお城でも作りましょう」

さやか「砂のお城……」


さやか「よし、まどか!どっちが凄いお城を作れるか勝負よ!」

まどか「いいよ!勝ったらマミさんは私たちのものだからね!」

マミ「まったく、この子たちったら……」

杏子「へっへっへ、やってやろうじゃねーか!」

さやか「とにかくでっかくて凄いやつ作るよ、杏子!」

杏子「よし!まずはあたしの槍で砂をかき集めるぜ!」ジャキーン

杏子「うおりゃぁあああ!」ドバババババ

さやか「うぉお!杏子やるじゃん!」

さやか「って、ちょっとぉ、こっちに砂飛ばさないで!」


杏子「ここ掘れワンワン!」ドバババババ

さやか「きゃあ!砂に埋もれるぅ!」

杏子「ワンワン!グルルルルル、ワンワン!」ドバババババ

さやか「」

杏子「ふぅ、どんなもんだい!これだけ砂を集めりゃ、相当すごい――」

杏子「ん?」キョロキョロ

杏子「おい!さやかは?さやかはどうした!」

マミ「行ってしまったわ。砂の海~デューンシー~に飲み込まれて……」

杏子「さやかぁああ!」


まどか「あわわわわわ、大変だよ、ほむらちゃん!」

ほむら「しょうがないわね」

ほむら「取り寄せバッグー!」ダミ声

ほむら「これで美樹さやかを召還するわ」ガサゴソ

ほむら「美樹さやか……結構重いわね」

ほむら「よいしょっと、ほら、出てきたわよ」

さやか「」

杏子「さやか!」

杏子「……どういうことだおい!」

杏子「さやかのやつ、死んでるじゃねぇか!」


マミ「美樹さん!なんてこと!」

まどか「ほむらちゃーん!なんとかしてぇぇぇ!」グイグイ

ほむら「……分かったから、水着を引っ張らないでもらえるかしら」

ほむら「まったく、世話の焼けるさやかね」

ほむら「それじゃあ、このタイムふろしきで――」

ほむら「あ、」

まどか「え?」

ほむら「タイムふろしきー!」ダミ声

まどか「そんなのいいから早くしてよぉ!」ユサユサ

ほむら「分かった、分かったから体を揺らさないでっ」


ほむら「このタイムふろしきをさやかの体にかけて――」

ほむら「死ぬ前のさやかに戻すわ」

杏子「さやかぁ……」グジュグジュ

マミ「美樹さん、これで助かるのね」

ほむら「そろそろいいわね、タイムふろしきを取るわ」ガバッ

白骨「」

杏まど「ぎゃああああああああ!」

マミ「いやあああああああああ!」

ほむら「あ、表と裏を間違えたわ」


ほむら「今度は、ひっくり返して、このホネホネ君にかけて――」

ほむら「……」

ほむら「そろそろかしら、もう少しかな?」

ほむら「……」

ほむら「このくらい待てばいいでしょう」ガバッ

幼さや「お姉ちゃんたち……だれ?」

まど杏マミ「戻りすぎだコレー!?」ガビーン

ほむら「あら、ちょっと戻しすぎたかしら?」


幼さや「あれ?ここどこ?」

マミ(なんだか小さい美樹さんて……)

まどか(なんだかとっても……)

杏子(か、かわいい///)

ほむら「まあ、大きくてうるさいさやかよりこっちの方がいいんじゃないかしら」

幼さや「お母さんいない……」

全員「え……」


幼さや「おかぁあさぁあああああん!」ビエエエーーン!

まどか「あわわわわわ、泣かないでさやかちゃん!」

マミ「おーよしよし!お姉さんたちがいるからね!」ナデナデ

杏子「ほ、ほーら、高い高ーい!」タカイタカーイ

幼さや「うぎゃあああああああ!」ジタバタ

ほむら「やっぱりさやかはさやかだったわ」

ほむら「それじゃあ、タイムふろしきをまたひっくり返してと――」バサッ

ほむら「今度こそ死ぬ直前のさやかに戻すわ」

ほむら「ポッ、ポッ、ポッ、ポーン」

ほむら「行くわよ」ガバッ

さやか「げほっ!げほっ!」


杏子「さやか!」ダキッ

さやか「ぺっぺっ。もう、ちょっとは回り見て掘りなさいよね」

杏子「ごめんさやがぁ!」ギュウ

さやか「……どうしたの杏子?」

マミ「美樹さん……良かったわ」ホロッ

まどか「もう、さやかちゃんたら、心配かけるんだから……」

さやか「あっ、そうだ!砂のお城作らなきゃ!」

杏子「グスッ……おう!そうだな!やってやるぜ!」

まどか「負けないよ!」

マミ「あら、もうシリアスムードは終わりなの?」

マミ「げんきんな子たちね、ウフフ」

コンビニ行ってくる


まどか「ほむらちゃん!私たちもすっっごいの作ろ!」

ほむら「任せなさいまどか」

ほむら「実物はさみー!」ダミ声

まどか「もう、砂のお城作るのにはさみなんて使わないよー!」

ほむら「まあ、見ていなさい」

ほむら「ここにあるディズニーランドのパンフレットを実物はさみで切るわ」チョキチョキ

ほむら「こうやってシンデレラ城の写真を切り取ると――」ポワン

まどか「わあ!シンデレラ城が出てきた!」

ほむら「このシンデレラ城の表面に糊を塗って――」

ほむら「まどか、お城に砂をかけなさい」

まどか「うん!わあ、砂が糊でくっつくよ!」


ほむら「表面を全部砂で覆ったら、ほら、見事な砂のお城の完成よ」

まどか「マミさん見て見て!私たちの砂のお城!」

マミ「まあ、立派なお城ね」

杏子「おいてめぇ!製作工程全部見えてんぞ!」

さやか「卑怯だぁ!そんなの砂のお城じゃない!」

ほむら「何か問題でも?」

杏子「おおありだ!」

さやか「よぉし、こんどはこれで勝負だ!」

まどか「すいか!?」


さやか「目隠ししてこのスイカを割った方の勝ちよ」

杏子「よし、指示は任せろ!」

さやか「じゃあ、目隠ししてっと」ギュッ

さやか「このさやかちゃんバットで行くわよ!」

マミ「あ、美樹さん、むやみにバットを振り回したら……!」

さやか「さやかフルスイング!」ブォン

 ドゴォオッ!

杏子「ぐほぁあっ!」

さやか「あれ?今何かに当たったような……」メカクシヌギヌギ

杏子「さ、さやかぁ……」ピクピク

さやか「杏子ぉおおお!」

なぜかID変わってる


まどほむ「ギャハハハハ!」ゲラゲラ

まどか「おっかしぃーの!」バタバタ

ほむら「グフフフフ、傑作!」バンバン

さやか「あいつら!バカにして!」

まどか「今度は私たちの番だね!」

さやか「ドジなまどかにスイカが割れるもんですか!」

ほむら「それはどうかしら」

ほむら「まねラジコンー!」ダミ声

ほむら「まどかに受信用アンテナを付けて」ペタ

ほむら「私に送信用アンテナを付けるわ」


まどか「私はどうすればいいの?」

ほむら「まどかは目隠しをしてバットを持っていればいいわ」

ほむら「さあ、行くわよ」

まどか「わわ!体が勝手に動く!」

ほむら「そう、まどかは今私と全く同じ動きをするようにコントロールされているわ



ほむら「これでまどかをスイカの前まで誘導すれば――」

ほむら「まどか、今よ!」

まどほむ「えい!」ベシャ


まどか「やったあ!スイカ割れたよ!」ピョンピョン

マミ「よくできたわね鹿目さん!」パチパチ

さやか「ってぇ!まどか何もやってないじゃん!」

杏子「そんなの反則だぞぉ!」

マミ「はいはい、今綺麗に切ってあげるから、喧嘩はよしなさいね」

さやか「グッ……」

杏子「ったく、マミさんのために、今日はこれくらいにしてやらぁ」

まどか「やったあ、私たちの二連勝だね、ほむらちゃん」

ほむら「当然の勝利だわ」


マミ「みんなー、スイカ切れたわよ」

杏子「いっただっきまーす!」

さやか「あったしもー!」ムシャムシャ

まどか「ああ!早くしないとさやかちゃんと杏子ちゃんに全部食べられちゃうよ!」

ほむら「私たちが割ったスイカよ!あなたたち少しはわきまえなさい」

杏子「早いもん勝ちだぜぇ!」


マミ「大丈夫よ、ちゃんと鹿目さんと暁美さんの分もあるわ」

まどか「さっすが、マミさん!」

ほむら「いただくわね巴さん」

マミ「ゆっくり食べないと喉が詰まるわよ」

杏子「グッ、ゲホッ、ゲホッ」

マミ「もう言ってるそばから」

さやか「もう、しっかりしなさいよね」サスサス

まどほむ「アハハハハ」

俺思うんだが、まどかって普通に笑ってる気がする


~~~

翌日鹿目家

まどか「あ~、昨日は楽しかったぁ!」ゴロゴロ

まどか「それにしてもどこでもドアさえあれば、どこにでも行けるんだね」

まどか「ウェヒヒっ」

まどか「確か押入れの中に予備の四次元円盤があったはず」ガラッ

まどか「えーっと、枕の下かな?」ガサゴソ

まどか「すぅーー、はぁ、うーんほむらちゃんの匂い……」クンカクンカ

まどか「あ、こんなところに私の写真がある……」

まどか「ウェヒヒッ」ニヨニヨ


まどか「やや!マミさんの写真もある!」

まどか「ほむらちゃんいけないんだ!これはボッシュート!」

まどか「あった!予備の四次元円盤!」

まどか「よーし、これで――」

まどか「どこでもドアー!」ダミ声

まどか「ウェヒヒ、一回言ってみたかったんだよね」

まどか「早速マミさんちに行こーっと!」ガチャ


~~~

巴宅

 ポチャーン

マミ「ふぅ、明るい時間帯から入るお風呂は最高ね」

QB「やぁ、マミ!遊びに来たよ!」

マミ「きゃあああ!キュウべえ!お風呂に入ってこないでって言ったでしょお!?」

まどか「マミさーん!」ガチャ

マミ「いやあああああああ!」


まどか「わわわわわ!マミさんのお風呂!」

マミ「鹿目さんのエッチぃいいい!」ブゥン

まどか「わぁ!そんなもの投げな――」ゴツン☆

まどか「$#★@¥!」クルクルピヨピヨ

マミ「出てってえええええ!」

まどか「ごめんなさーい!」ダァー

 バタン!


まどか「ああー、酷い目に合ったよ」

QB「まったく、裸を見られたくらいで発狂するなんて、人間はどうかしてるよ」

まどか「でも、マミさんの裸、ちょっと見ちゃった///」

まどか「ウェヒヒ」

QB「……本当に、訳がわからないよ」

まどか「そうだ!これを使ってさやかちゃんをあっと言わせてやろう!」

まどか「ウェヒヒヒヒ」

QB「鹿目まどか、君は……」


~~~

さやか「ああー!もう、ムシャクシャする!」ドスドスドス

物陰

まどか「うわ~、さやかちゃん、すごくイライラしてるよぉ」

まどか「これはからかいがいがあるよね、ウェヒヒ」

QB「どうするつもりだい?」

まどか「さ・や・か・ちゃーん☆」

さやか「ああ!?」

まどか「ひぃ!」ビクッ

さやか「なんだ、まどかかぁ……丁度良かったわ」


さやか「今日もまた恭介に軽くあしらわれてムカムカしてたんだよねぇ」ゴキゴキ

まどか「え?」

さやか「一発殴らせろぉおおおお!」ブゥン!

まどか「わああ!さやかちゃん、なんでバット持ってるの!」

さやか「うるさい!いいから殴らせろぉ!」ブォン!

まどか「うわああ!逃げろ!」ダッ

さやか「あ、こら!逃げるな!」

まどか「もう、まだからかう前から怒らせちゃった」タッタッタッ

さやか「待てぇー!」ダダダダ

まどか(よぉし、この角を曲がって……)

さやか「へっへっへ、この先は行き止まり!覚悟ぉ!」


まどか(この先にどこでもドアを置いておいたんだもんね!)

まどか(あったあった、ウェヒヒヒ)

 ガチャ、バタン

さやか「むむ!まどかが壁の中に消えていった!?」

さやか「よーし、私だって!」ダッ

 ドスン☆

さやか「あへあへあへ☆」クルクルパー

さやか「もぉお!なんでよ!」


QB「ざまぁないね、さやか」

さやか「んあ?」イラッ

QB「避けようのない壁も、行き止まりも、手前で止まればいい」

QB「君には止まれる力が備わっている」

さやか「もうこの際キュウべぇでもいいやぁ……」フラッ

QB「え?」

QB「訳がわから――」ドスッドゴォバキッ


~~~

まどか「ふぅ、危うく逃げ切る前に捕まるところだったよ……」

まどか「でも、私を捕まえ損ねたときのさやかちゃんの顔、傑作だったろうなぁ」

まどか「ティヒヒ、今度は杏子ちゃんをからかってやろーっと」

~~~

八百屋

八百屋「へいらっしゃい!」

杏子「お、りんごうまそー」

八百屋「お嬢ちゃん、まけとくよ!」

杏子「いやぁ、いいよ、金ないし」

すいません、さやかと杏子はどちらかがガキ大将という設定にできなかったので、対等にしました
互いに想い合う親友という設定で


物陰

まどか「ティヒヒ、いたいた」

まどか「どうやってからかってやろうかなー?」

 ピンポーン

まどか「そうだ!ウェヒヒ!」

まどか「コソーリ」

まどか「このりんごを一つ拝借して」ゲッツ

まどか「ヌキアシ、サシアシ」

八百屋「ん?りんごが一つなくなってるぞ!」


八百屋「おい、そこのガキ!りんご盗んだだろ!」

杏子「なっ!盗んでねーよ!」

八百屋「盗んでねーっておめー以外に誰もいねーだろ!」

杏子「ふざけんな!そんなことしねーよ!」

まどか「ウェヒヒ、このままどこでもドアで逃亡すれば、完全犯罪成立だよ」クスクス

 ドン

まどか「あいたたた、あっ、ぶつかってごめんなさ――」

ほむら「何をやっているのかしら、まどか?」ドーン

まどか「わっ!ほ、ほむらちゃん……!」


杏子「あ!まどか!その手のりんご!」

まどか「わぁ!バレた!?」

八百屋「てめぇか!りんご泥棒は!」

まどか「わわわわわ!逃げろ!」

まどか「あれ?どこでもドアは?どこでもドアがない!」キョロキョロ

ほむら「どこでもドアなら私が片付けておいたわ」

まどか「ほむらちゃん!どこでもドアを出して!早く!」ガシッ

ほむら「駄目よ」プイッ


~~~

留置所

ギィィガシャン

警官「親が迎えに来るまで、そこに入っていなさい」

まどか「え?うそ?出してよぉ!」

警官「反省しなさい!」

ほむら「まったく、私のひみつ道具を勝手に使って、こんなことするなんて」

マミ「鹿目さんのエッチ」

さやか「私をからかった罰が当たったんだわ」

杏子「もう少しで犯罪者にされるところだったぜ」

まどか「いやあああ!こんな所出してぇ!」ガンガン


まどか「マミさん……」

マミ「知りません!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「べぇ~」

まどか「杏子ちゃん……」

杏子「自業自得だ!」

まどか「ほむらちゃん……!」

ほむら「2、3日そこに入って反省しなさい!」

まどか「そんなぁ……」ヘナヘナ

まどか「うわぁぁああああん!ごめんなさぁああああい!」ビエーン

QB「みんなもひみつ道具の使いすぎには気をつけよう!それじゃあまた!」ピョン

おわり

ドラえもんて二本立てだっけ?

トンティントンティン

ポワーン ポワーン ポワワワーン

ほむら「タケコプター」


~~~

鹿目宅

まどか「ZZZ……」

ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃ~ん、チュー……ZZZ」ムニャムニャ

ほむら「まどかぁああああ!!!」

まどか「わあ!」ガバッ

ほむら「起きたわね」

まどか「もう、何~?せっかく気持ちよく寝てたのに」


ほむら「まどか、学校に遅刻するわよ」

まどか「え?」

時計「It's Too Late .」

まどか「わぁあああああああ!」

まどか「ほむらちゃんのバカぁあ!どうして起こしてくれなかったのぉ!」ドタバタ

ほむら「何回チューしても起きなかったあなたが悪いわ」

まどか「もう、絶対遅刻だよぉ!」

ほむら「しょうがないわね」ゴソゴソ

ほむら「タケコプター!」ダミ声


まどか「もう!そんなので遊んでる暇ないよ!」

ほむら「このプロペラを体に付ければ、空を飛べるわ」

ほむら「飛んでいったらギリギリ間に合うはずよ」

まどか「空を飛べるの!?わあ!私一回空飛んでみたかったんだぁ!」

まどか「これどうやって付けるの?」

ほむら「体のどこでもいいけど――」

まどか「よし!」オシリニペタッ

まどか「ゴー!」ブィーン

ほむら「ああ、まどか!」

まどか「わぁ飛んだぁ!でもなんか変~!」ブィーン

ほむら「行っちゃったわ……普通は頭に付けるんだけど」

普通のクールほむらです


~~~

さやか「ほら杏子!早く行かないと、遅刻するよ!」ダッ

杏子「やべぇ!先生に怒られる!」タッタッタッ

さやか「もう!あんたが寝坊するからでしょ!」

杏子「ワリィワリィ!てへへ」

さやか「ん?あそこにいるのってまどかじゃない?」

杏子「本当だ。でもなんで電柱に隠れてるんだ?」


~~~

まどか(うぅ~、ほむらちゃんのバカぁ~///)

まどか(タケコプターおしりに付けたら、スカートだけ飛んで行っちゃったよぉ~)

まどか(こんなところ誰かに見られたりしたら……)

さやか「まどか~」ニヘヘ

杏子「何やってんだ~こんなところで?」グヒヒ

まどか「さやかちゃん!杏子ちゃん!」

さやか「って、あんた!」

杏子「どうゆうことだおい!お前パンツ丸出しじゃねーか!」


まどか「いやぁ!大きな声で言わないで!」ギュウ

さやか「でもあんた、どうして……」

杏子「でもその格好……プッ」

杏さや「ギャハハハハハハ!」

まどか「うぅ……///」

QB「何をそんなに騒いでいるんだい?」ヒョコ

まどか「わぁ!キュウべぇまで!」

杏子「ククク、キュウべぇ、こいつの格好見ろよ!」

さやか「パンツ丸見えだよ!ギャハハハハ!」

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