櫻子「明日は向日葵の誕生日だ」(159)

櫻子「ま、まぁべつにどうでも良いけど!」

櫻子「…」

~回想~
櫻子「向日葵~宿題見せろ~」

向日葵「しょうがないですわね」

櫻子「向日葵~ご飯作れ~」

向日葵「しょうがないですわね」

櫻子「向日葵~遊べ~」

向日葵「しょうがないですわね」
~~~~

櫻子「…しょうがない」

櫻子「櫻子様が特別にプレゼントしてやろう」





書き溜めあり
エログロなし
おかしなところは各自脳内補完してください

櫻子「とは言ったものの正直何をあげたらいいのかわからない」

櫻子「う~ん…」

櫻子「…」

櫻子「…」

櫻子「…やめやめ!あいつのためにそんな頑張って考えてやる必要なんてない!」

櫻子「適当でいいや、適当で」

櫻子「…」

櫻子「…やっぱ電話して聞いてみるか」

prrrrr
櫻子「あ、向日葵?」

向日葵『もしもし、何の用ですの?』

櫻子「えっとね…」

向日葵『宿題なら見せませんからね』

櫻子「な、なんだとぉ!!向日葵は私に宿題見せる義務が…ってそうじゃなくて」

向日葵『?櫻子にしては珍しく自分でやるんですの?』

櫻子「宿題は向日葵の係だろ!」

向日葵『係って…じゃあ櫻子は何の係ですの?』

櫻子「向日葵の宿題を写す係!」ブチッ ツーツーツー

櫻子「…切られた」

櫻子「ったく、向日葵はケチだな」

櫻子「私がせっかくプレゼントをあげようと…って」

櫻子「何がいいかきくの忘れてた!」

prrrrr
櫻子「あ、向日葵?」

向日葵『言っときますけど、自分でやらないとテスト前に困るのは櫻子ですわよ』

櫻子「テスト前にも向日葵に教えてもらうから大丈夫!ってそうじゃなくて!」

向日葵『?櫻子にしては珍しく一人でテスト勉強するんですの?』

櫻子「できるわけないだろぉ!」

向日葵『じゃあ宿題くらい自分でやりなさいな!』

櫻子「宿題は向日葵の役割だろ!」

向日葵『役割って…じゃあ櫻子は何の役割ですの?』

櫻子「向日葵の宿題を写すやk」ブチッ ツーツーツー

櫻子「ってまた切られた…」

櫻子「…ってまた忘れてた!」

prrrrr
櫻子「あ、ひまわr」

向日葵『いい加減にしてほしいですの!宿題なら見せませんって何度も』

櫻子「違う!違うの!話を聞けおっぱい!」

向日葵『おっぱい言うな!』

櫻子「いいから聞けっぱい!」

向日葵『…なんですの?宿題じゃなかったらご飯?おあいにく様、私は宿題で忙しいんですわ』

櫻子「ちげーよ!ご飯でもねーよ!」

向日葵『さ、櫻子がみずからご飯を作るというんですの!?それは撫子さんたちがかわいそうな気も…』

櫻子「し、シツレーな!ご飯ぐらい自分でどうにかできるわい!」

向日葵『あらそう、ならこれからは自分で作りなさいな』

櫻子「ご飯は向日葵の分担だろ!」

向日葵『…櫻子は何の分担ですの?』

櫻子「向日葵のご飯を食b」ブチッ ツーツーツー

櫻子「…仕方ない、ご飯は自分でどうにか…って」

櫻子「…」

prrrrr
櫻子「あ、向日葵?」

向日葵『…櫻子、さっきはああ言いましたけど、やっぱり撫子さんたちがかわいそうなので…』

櫻子「え!?作ってくれるの!?…ってちがーーーーーーう!!」

向日葵『櫻子、お願いですからご飯を作らせてください』

櫻子「低姿勢っ!?」

向日葵『ご飯は私の担当ですわ』

櫻子「みずからっ!?」

向日葵『それじゃあ私は急いで宿題終わらせますので一時間ほど待ってくださいな』
ブチッ ツーツーツー

櫻子「わーい、向日葵のご飯だー♪…って」

櫻子「私…もうダメかもしれない…」

prrrrr、prrrrr、…
櫻子「あ、あれ?でないぞ」

櫻子「向日葵のくせに電話を無視するとはいい度胸だ」

櫻子「…まぁいいか、あとでどうせご飯作りに来るしその時に聞けばいいや」

………

向日葵「櫻子ーご飯作りに来ましたわー」

櫻子「おう、存分に作るがよいぞ」

向日葵「…なんでそんなに偉そうなんですの?」

櫻子「…ねぇ向日葵」

向日葵「何ですの?」

櫻子「向日葵が今一番h…」

櫻子(まてよ)

櫻子(それを本人に聞いたら誕生日プレゼントってバレバレじゃないか?)

櫻子(…それじゃあ面白くない!)

向日葵「?櫻子?」

櫻子「やっぱ何でもない!」

向日葵「?何か言いたいことがあるんなら言っちゃいなさいな」

櫻子「何でもないって言ってるだろぉ!」ダッダッダッ

向日葵「あ、ちょっと櫻子!どこ行くんですの!?」

櫻子「自分の部屋!向日葵は来んな!」

向日葵「?まぁつまみ食いされなくて助かりますけど」

櫻子(あぶなかった!危うく櫻子様の完璧な計画がバレてしまうところだった)

櫻子(でも、どうやって向日葵のほしいものを聞くか…)

櫻子「…って!なんで私が向日葵のほしいものなんかあげなくちゃならないんだよ!」

櫻子「全く…向日葵のバカ!おっぱい!」

櫻子「…」

櫻子「…あかりちゃんに相談してみるか」

prrrrr
櫻子「あ、もしもし?あかりちゃん?」

あかり『もしもし、櫻子ちゃん?どうしたの?』

櫻子「実は明日、向日葵の誕生日なんだ」

あかり『え!?そうなの!?どうしよう、あかり何も用意してない!』

櫻子「あかりちゃんは自分でどうにかして」

あかり『ひどい!』

櫻子「んで相談があるんだけど」

あかり『相談?えへへ、あかりに相談してくれるなんてうれしいなぁ!何でも聞いて?』

櫻子「向日葵が、今一番ほしいものって何だと思う?」

あかり『んんー、そうだなー…ってそれじゃあ、あかりのプレゼントの選択肢減っちゃうよね!?』

櫻子「そこは自力で頑張って」

あかり『そんなぁ!』

櫻子「いいから、何だと思う?」

あかり『櫻子ちゃんからのプレゼントなら何でもうれしいと思うよ』

櫻子「そういうのいらないから」

あかり『あれ!?あかり、今良いこと言ったよね!?』

櫻子「なんか向日葵が好きそうなものって何だと思う?」

あかり『んー…でもそういうのは櫻子ちゃんの方が詳しいんじゃないかな?』

櫻子「…」

あかり『だって、櫻子ちゃんいつも向日葵ちゃんと仲良くしてるし』

櫻子「な、仲良くなんてしてねーし!」

あかり『あはは、そうだったね』

櫻子「じゃ、じゃあさ、あかりちゃんは何だったらうれしい?」

あかり『んーっとね、あかりは何でもうれしいよ』

櫻子「…だめだ、あかりちゃんは話にならねぇ」

あかり『んん!?聞こえてるよ!?櫻子ちゃん!』

あかり『それじゃ、またね!電話してきてくれてありがとう!』

櫻子「またね!あかりちゃん!」
ガチャン

櫻子「あかりちゃん…良い子過ぎるよ…」

櫻子「良い子過ぎると逆に頼りにならないんだな…」

櫻子「…」

櫻子「…そういえば最近、向日葵とちなつちゃん仲良いよな…」

櫻子「…ちなつちゃんに相談してみるか」

prrrrr
櫻子「あ、もしもし?ちなつちゃん?」

ちなつ『あ、櫻子ちゃん、どうしたの?』

櫻子「ちょっと相談があって」

ちなつ『相談?私に?向日葵ちゃんじゃなくて?』

櫻子「向日葵には言えない相談でして…」

ちなつ『ふーん?』

櫻子「実は明日、向日葵の誕生日なんだ」

ちなつ『え?そうなの?じゃあ急いでなんか用意しなくちゃ!』

櫻子「それで、向日葵が今ほしいものとかわからない?」

ちなつ『んー…向日葵ちゃんのほしいものねぇ…』

ちなつ『そういうのは櫻子ちゃんの方が詳しいんじゃない?』

櫻子「…」

櫻子「じゃ、じゃあさ、普通誕生日ってどんなものあげるの?」

ちなつ『んー…手作りクッキーとか?』

櫻子「おお!ナイスアイデア!」

櫻子(…いやまてよ)

~回想~

向日葵『さ、櫻子がみずからご飯を作るというんですの!?それは撫子さんたちがかわいそうな気も…』

向日葵『…櫻子、さっきはああ言いましたけど、やっぱり撫子さんたちがかわいそうなので…』

~~~~

櫻子「…ごめん、やっぱそれ以外で」

ちなつ『それ以外かぁ…』

ちなつ『そうだ!手編みのマフラーとかは?』

櫻子「おお!ナイスアイデア!」

櫻子「でも、明日までに間に合うの?」

ちなつ『手で編むヤツなら割とすぐ出来るよ』

櫻子「おおう、そうなのか」

ちなつ『明日は日曜日だし明日中には完成するよ』

ちなつ『作り方も教えてあげるし、すっごく簡単だから櫻子ちゃんでも多分できるよ』

櫻子(何気にひどいこと言われた!?)

ちなつ『ていうか、私も向日葵ちゃんから教えてもらったんだけどね』

櫻子「じゃあ今からそっちの家にいくねー」

ちなつ『うん!待ってまーす』
ガチャ

櫻子「よし!行ってくるか!」

………

櫻子「いってきまーす!」

撫子「あれ?出かけるの?今日あんたご飯当番じゃ…」

櫻子「ご飯は向日葵の当番!」ガチャン!

撫子「………」

ちなつ宅

ちなつ「いらっしゃーい」

櫻子「今日はよろしくお願いします、先生」

ちなつ「あはは、いいよ、あがってあがって」

~2時間後~

櫻子「…ダメだ!できねぇ!」

ちなつ「ご、ごめんね、私が教えるのが下手だから…」

櫻子「そ、そんなことないよ!私が不器用なのが悪いんだよ!」

櫻子(ていうか教え方以前に…)

櫻子「…」チラッ

櫻子(完成形があれじゃあなぁ…)

櫻子「ごめんね、せっかく時間をもらったのに出来なくて」

ちなつ「こっちこそ、助けにならなくてごめんね」

櫻子「プレゼントどうしようかなぁ」

ちなつ「んー…物じゃなくてもいいんじゃない?」

櫻子「?どういうこと?」

ちなつ「だから、向日葵ちゃんのために何かしてあげるの」

櫻子「何かって?」

ちなつ「たとえば…お部屋のお掃除手伝ったり、マッサージしてあげたり、みたいな」

櫻子「なるほど…そういう手もあるのか…」

櫻子「ん~どうしようかな…」

櫻子「…」グゥ~

ちなつ「…ご飯食べてく?」

櫻子「え!?いいの!?」

櫻子(…結局、誕生日プレゼント何にするか決まってないや)

櫻子「ただいま…」

向日葵「遅いですわ!どこ行ってたんですの!?」

櫻子「え?どこって…ちなt」

櫻子(いや、これ言ったらまずいな)

櫻子「ど、どこでもいいだろ!向日葵には関係ねーし!」

向日葵「関係なくないですわ!出かけるならせめてどこに行くかくらい言いなさいよ!」

櫻子「どこだっていいだろそんなの!向日葵のおせっかい!」

向日葵「なっ!?私がどれだけ櫻子のことを…!」

向日葵「………もういいですわ」

向日葵「ご飯出来てますから早く食べなさいな」

櫻子「あっ…」

向日葵「今度はどうしたんですの」

櫻子「ごめん…ご飯食べてきちゃった…」

向日葵「はあ!?」

櫻子「はぁ…」

櫻子「…向日葵と喧嘩しちゃった」

~回想~
向日葵「いい加減にしなさいよ!」

向日葵「どれだけ嫌がらせすれば気が済みますの!?」

向日葵「櫻子のバカ!」
~~~~

櫻子(今回はさすがに、私が悪いよな)

櫻子(でも!私だって向日葵のためにプレゼント用意しようとしてたのに!)

櫻子「はぁ…」

櫻子「…」

櫻子(………プレゼント、何にしようかな)

櫻子「…よし!」

櫻子「こうしてても時間の無駄だし、サプライズはあきらめて直接聞きに行こう!」

櫻子「って、喧嘩してるんだった…」

櫻子「…はぁ」

櫻子(顔合わせにくいな…)

櫻子「…いや!とりあえず謝ってくるか!」

櫻子「うん!その流れでついでに聞いちゃえ!」

向日葵宅

櫻子「向日葵ーでてこーい!」

楓「櫻子お姉ちゃん」

櫻子「おお楓、向日葵は?」

楓「今、お風呂入ってるの」

櫻子「おおう、そうか…」

櫻子(…って、まてよ?)

櫻子(誕生日プレゼント、楓に聞けば良いんじゃないか?)

櫻子「ナイスアイデア!」

楓「っ!?さ、櫻子お姉ちゃん?急にどうしたの?」

櫻子「向日葵!楓借りてく!」ダキッ

楓「え!?どこにいくの!?」

櫻子の部屋

櫻子「さて、楓さんや」

楓「な、何?櫻子お姉ちゃん」

櫻子「明日は向日葵の誕生日なわけだが」

楓「う、うん」

櫻子「向日葵がほしいものについて述べよ」

楓「おねえちゃんがほしいもの…?」

櫻子「そう、向日葵がなんかほしいなーとか言ってなかった?」

楓「んー…あっ!」

櫻子「思いついた!?」

楓「お姉ちゃん、最近また胸が大きくなったから、新しい下着ほしがってた!」

櫻子「下着…」

櫻子「…それだ」

櫻子「それだよ!実用的だし!」

櫻子「ありがとう、楓」

楓「ううん、べつにいいよ」

櫻子「よし!帰って良いぞ!楓!」

楓「うん、またね、櫻子お姉ちゃん」

櫻子「向日葵にこのことは言うなよ!」

楓「うん!」

………

櫻子「よし!」

櫻子「そうと決まれば明日朝一で買ってくるぞ!」

櫻子「…」

櫻子(向日葵、きっと喜ぶぞ!)

翌日

櫻子(とりあえず、下着売り場に来たのは良いけど)

櫻子(サイズ聞くの忘れてた…)

櫻子(どうしよう…)

櫻子(まぁ適当に一番でかいの買っときゃいいだろ!)

櫻子(大は小を兼ねるっていうし!)

櫻子(ん~それにしてもいっぱいあるな…)

櫻子(どれにしようかな…)

櫻子(あ、これかわいい!!)

櫻子(…かわいいけど、向日葵この色はあんまり好きじゃなさそう)

~回想~
あかり『んー…でもそういうのは櫻子ちゃんの方が詳しいんじゃないかな?』

ちなつ『そういうのは櫻子ちゃんの方が詳しいんじゃない?』
~~~~

櫻子「…なんかむかつく」

~三十分後~

櫻子(…これかな)

櫻子(多分向日葵はこういうのが好きなんだろ、どうせ)

櫻子「じゃあこれにするか!すみませーん!これくださーい!」

店員「はーい!」

店員「…」チラッ

櫻子(見られた!?)

店員「…お客様、大変申し上げにくいのですが、ご試着なさってからの方が」

櫻子「しねぇし!私じゃご試着できねぇし!!」

店員「…お気持ちはわかりますが、お客様に合った下着を着けて頂くのが一番かと」

櫻子「私のじゃねぇし!プレゼント用だし!」

店員「…それは失礼いたしました、すぐ包装いたしますね」

店員「…」

店員「…」コクンッ

櫻子「『コクンッ』じゃねぇし!そんな『わかってますよ』みたいな目で私を見るなし!」

櫻子「はぁ…」

櫻子(何だよあの店員さん、思わず大声出しちゃったよ!)

櫻子(とんだ恥さらしだよ!)

櫻子(まぁいいか、これで向日葵が喜んでくれるなら…って)

櫻子(何で私が向日葵を喜ばせなくちゃいけないんだよ!)

櫻子(まったく…向日葵のバカ)

………
向日葵宅

櫻子「向日葵ーでてこーい!」

向日葵「………何ですの?」

櫻子(あれ?なんか向日葵が不機嫌だぞ?)

櫻子(あ、そうか、昨日のことまだちゃんと謝ってなかったもんな)

櫻子「…あの…向日葵?」

櫻子「…まだ怒ってる?」

向日葵「………はあ」

向日葵「…もう怒ってませんわ」

櫻子「よし!ならいい!」

櫻子「ほら!誕生日プレゼントだ!ありがたく受け取れ!」

向日葵「えっ!?」

櫻子「ふふふ、驚いたろう」

向日葵「開けても、良いんですの?」

櫻子「よいぞ」

櫻子「まぁ櫻子様のセンスに驚くがいい」

向日葵「…これは」

櫻子「ふふふ、驚いたか」

櫻子「知ってるぞ!また胸が大きくなったんだってな!」

櫻子「一番大きいの買っといたからそれをつけるといい!」

櫻子「向日葵には少し小さいかもしれないけどな!」

向日葵「…」

櫻子(あ、あれ?なんか思ってたリアクションと違う)

櫻子「…向日葵?」

向日葵「…また、」

向日葵「また嫌がらせですの!!」

向日葵「いい加減にしてよ!」

櫻子「…え?」

櫻子「ひ、向日葵、違うの、これはそういうんじゃなくて…」

向日葵「帰って…」

向日葵「今すぐ帰って!」

櫻子「…」

櫻子(…なんだよ)

櫻子「ああ帰るよ!今すぐ帰る!」

櫻子「帰ればいいんだろぉ…」

櫻子「向日葵のバカ!!」

バタン

櫻子の部屋

櫻子(…なんだよ)

櫻子(なんだよ!なんだよ!なんだよ!!!!)

櫻子(なんだよ!人がせっかく買ってきてやったのに!)

櫻子(バカバカバカバカ!バカ向日葵!)

櫻子(こっちがどれだけ悩んだと思ってるんだ!)

櫻子(せっかく!せっかくたまにはプレゼントでもあげようと思ったのに!)

櫻子(…向日葵なら)

櫻子「向日葵なら絶対喜んでくれると思ったのに!!!」

櫻子「…はぁ…はぁ」

櫻子(…向日葵に喜んでもらえなかった)

向日葵の部屋

向日葵(はあぁ…言い過ぎてしまいましたわ…)

向日葵(…櫻子、最後泣いてましたわ)

向日葵(でも、櫻子ったら私が胸が大きいことを気にしてるの知ってるくせに!)

向日葵(しかも、この下着すごく大きいし…私はここまで大きくないですわ!)

向日葵(それとも何!?またすぐ大きくなるとでも言うんですの!?)

向日葵(プレゼントって聞いてうれしくなった私がバカでしたわ!)

向日葵「櫻子のバカ!」

櫻子の部屋

櫻子「やっぱり私が謝った方がいいのかな…」

櫻子「…今日は向日葵の誕生日だもんね」

櫻子「…」

櫻子「…向日葵」

櫻子「…」

櫻子「…!そうだ!」

向日葵の部屋

向日葵「やっぱり私が謝った方がいいのかしら…」

向日葵「…」

楓「…お姉ちゃん」

向日葵「あら、楓、どうしたの?」

楓「櫻子お姉ちゃんはわるくないの、わるいのは楓なの」

向日葵「?どうして?」

楓「楓が櫻子お姉ちゃんにお姉ちゃんがあたらしい下着ほしがってるって言ったの」

向日葵「そ、そうなの?」

ピンポーン

向日葵「あら?誰か来ましたわ」

楓「櫻子お姉ちゃんかもよ?」

向日葵「櫻子がチャイムなんて鳴らすわけありませんわ」

向日葵「はい、どちら様…って、赤座さんと吉川さん」

あかり&ちなつ「向日葵ちゃん!誕生日おめでとう!」

向日葵「え!?あ、ありがとう!」

あかり「はい、プレゼント」

向日葵「クッキー…しかも手作り…」

あかり「向日葵ちゃんみたいに上手く出来なかったけど、良かったら食べて!」

ちなつ「あかりちゃんはプレゼントまで特徴無いね」

あかり「ひどい!」

ちなつ「はい!これは私から!」

向日葵「かわいい髪留め…」

あかり「ちなつちゃんもそこまで変わらないよね!?」

向日葵「赤座さん、おいしく頂きますわ」

あかり「えへへ、おいしくなかったらごめんね?」

向日葵「吉川さん、大切に使わせて頂きますわ」

ちなつ「気に入ってくれたみたいでよかったぁ!」

向日葵「お二人とも、本当にありがとうございます」

向日葵「でも、どうして私の誕生日知ってるんですの?」

あかり「櫻子ちゃんが教えてくれたんだよ!」

ちなつ「私も櫻子ちゃんから聞いたよ」

向日葵「…櫻子が?」

あかり「昨日櫻子ちゃんから電話がかかってきてね」

あかり「プレゼント何にしようって悩んでたんだよ」

ちなつ「あ、それ私のところにもかかってきた」

ちなつ「それで手編みのマフラーにしよう!ってなって」

ちなつ「私が作り方教えようとしたんだけど、結局出来なくて」

あかり「へえ~そんなことがあったんだ~」

ちなつ「櫻子ちゃんがあんなに真剣に何かしてるのって初めて見たかも」

あかり「櫻子ちゃんは向日葵ちゃんのことが大好きなんだね」

ちなつ「すっごい集中してたから櫻子ちゃんがお腹へらしちゃって」

ちなつ「うちで一緒に晩ご飯食べたんだよ」

あかり「あはは、櫻子ちゃんらしいね!」

向日葵「…そうだったんですのね」

向日葵(櫻子…)

あかり「それじゃあまた明日ね!」

ちなつ「バイバイ!向日葵ちゃん!」

向日葵「ええ、プレゼントありがとうございました」

………
向日葵の部屋

向日葵(赤座さんと吉川さんからプレゼント…)

向日葵(私はいい友達に恵まれましたわ)

向日葵(私はあまり友達を作るのが上手じゃないので)

向日葵(櫻子が居てくれたおかげでお二人とも仲良くなれたんですわ)

向日葵(…櫻子)

向日葵(…櫻子からのプレゼントも)

向日葵(とってもすてきな色ですわ)

向日葵「私…」

向日葵「私、櫻子になんてひどいことを…」

向日葵「…グスッ」

向日葵「私…櫻子に謝らないと…」

ガチャ!
櫻子「向日葵ーーーーーーーー!!!でてこーーーーーーーーーーーーーい!!!!」

向日葵「!」

………
玄関

向日葵「櫻子…」

向日葵「その…さっきは…」

櫻子「向日葵!」

櫻子「食え!」

向日葵「ムゴッ!?」

櫻子「向日葵のためにご飯作ってやったぞ!」

櫻子「向日葵の好きなおかかのおにぎりだ!ありがたく食え!」

向日葵「…」モグモグ

櫻子「あと、向日葵のために宿題を終わらせてきた!」

櫻子「貸してやるから写せ!」

櫻子「あと、向日葵のために今からこの家を掃除してやる!」

櫻子「その間向日葵は邪魔だから私の部屋にいてろ!」

櫻子「じゃあ、私は忙しいから!」ダッダッダッ

向日葵「…」モグモグ

向日葵「…しょっぱい」

櫻子の部屋

向日葵(櫻子が宿題を自分でやるなんて)

向日葵(…っゔ!でも回答は見るに堪えないですわ…)

向日葵(…ん?最後になにか書いてありますわ)

『ごめん それとおめでとう』

向日葵「…櫻子」

ガチャ
楓「お姉ちゃん」

向日葵「楓!」

楓「櫻子お姉ちゃんがそうじのじゃまだから私のへやにいろって」

向日葵「…櫻子はどんな感じでした?」

楓「…すごい一生懸命で」

楓「…あんな櫻子お姉ちゃんはじめてみた」

向日葵「…」

向日葵「楓、ここでちょっと待っててね」

楓「お姉ちゃんどこ行くの?」

向日葵「ちょっと櫻子の様子を見に行きますわ」

向日葵宅玄関

向日葵「櫻子ー?」

向日葵「…私の部屋かしら」

ガシャン!
向日葵「!」

向日葵「何ですの?今の大きい音は」

向日葵の部屋

ガチャ
向日葵「櫻子?」

櫻子「!!…っひ、向日葵」

向日葵「どうしたんですの?急に掃除するだなんて…っあ!」

向日葵「それ…私の目覚まし時計」

向日葵「…さっきの音はそれが割れた音でしたのね」

櫻子「…ごめん…ごめんなさい…向日葵」

櫻子「大切にしてた目覚まし時計壊しちゃって…」

櫻子「…向日葵を祝ってあげることも出来なくて…」

向日葵「…」

櫻子「向日葵が…」

櫻子「向日葵がどうしたら喜んでくれのかわからなくて…」

櫻子「それどころか…向日葵の嫌がることばかりしちゃってて…っ!」

櫻子「…ぜっかく…向日葵の誕生日な゙のに゙ぃ…」ポロポロ

櫻子「お願い゙…っ!嫌いになら゙ないで、向日葵…!」

櫻子「ぎらいにならな゙いでよぉ…」ポロポロ

櫻子「もう、びまわり゙の嫌がることはじな゙いからぁ!」

ダキッ
向日葵「…櫻子」

向日葵「よく聞きなさい」

向日葵「私が櫻子のことを嫌いになるわけがありませんわ」

向日葵「…それに、さっきはあんなこと言ってごめんなさい」

向日葵「昨日のご飯のことも、今日のプレゼントのことも」

向日葵「私が言いすぎましたわ」

向日葵「櫻子が私のためにと思ってやったことを、私が全部勘違いしたんですわ」

向日葵「だから、私の方が謝らないといけませんわ」

向日葵「ごめんなさい」

向日葵「もし…もし許してくれるなら、これからも仲良くしてください、櫻子」

櫻子「…向日葵ぃ…っ!」

向日葵「…櫻子、落ち着いたかしら?」

櫻子「…うん」

向日葵「そう、よかったわ」

櫻子「目覚まし時計、ごめんね」

向日葵「いいってば」

櫻子「…」

櫻子「向日葵ってやっぱりおっぱい大きいなぁ…」

向日葵「なっ!どこに顔うずめてるの!?」

櫻子「向日葵から抱きついてきたんだろぉ!」

二人「…」

向日葵「…ふふっ」

櫻子「…っへへ」

向日葵「櫻子」

櫻子「なんだよおっぱい」

向日葵「あの下着、大きすぎますわよ」

櫻子「なんだと!このおっぱいでもか!」

向日葵「…でも、私が好きな色覚えててくれたんですのね」

櫻子「うん…!」

向日葵「おにぎりも美味しかったですわ」

向日葵「おかか、今でも好きですし」

櫻子「うん!」

向日葵「でも宿題はボロボロでしたわ」

櫻子「ゔっ…」

向日葵「また教えてあげるから、頑張りなさい」

櫻子「…うん!」

向日葵「プレゼントありがとう、櫻子」

櫻子「うん、向日葵も誕生日おめでとう!」



ひとまずここで一区切り

以下、後日談

翌日の放課後

櫻子「向日葵!今日は用事があるから生徒会いけないし!」

向日葵「あら、そうなんですの?」

櫻子「先輩達にも言っといてね!」

向日葵「わかりましたわ」

櫻子「じゃ!」ダッダッダッ

生徒会室

向日葵「というわけで、櫻子は帰りました」

綾乃「そう、まぁ今日はそこまでやることないし、大丈夫よ」

千歳「古谷さん、大室さんいないと寂しいんとちゃう?」

向日葵「べ、べつにそんなことはありません!」

綾乃「もう、素直じゃないんだから…」

ガラッ!
京子「やっほー!」

綾乃「ととととと歳納京子!な、何しに来たのよ!」

千歳「綾乃ちゃんも素直やないなぁ」ダラダラ

結衣「仕事中にごめんね、昨日が古谷さんの誕生日だって聞いたから」

綾乃「え!?そうなの!?言ってよ古谷さん!」

ちなつ「ちょっと!急に走らないでくださいよ!京子先輩!」

向日葵「歳納先輩に船見先輩、それに吉川さんまで」

あかり「あかりもいるよぉ!」

向日葵「それに赤座さんまで!」

京子「というわけで…せーのっ」

一同「ハッピバースデートゥーユー♪ハッピバースデートゥーユー♪
   ハッピバースデーディア…

あかり「向日葵ちゃん♪」
ちなつ「向日葵ちゃん♪」
綾乃「古谷さん♪」
千歳「古谷さん♪」
京子「おっぱいちゃん♪」
結衣「バラバラだなおい」

   ハッピバースデートゥーユー♪」パチパチパチパチ

向日葵「みなさん、ありがとうございます!」

………

向日葵「ただいまー」

楓「おかえり、お姉ちゃん」

楓「さっき、櫻子お姉ちゃんが来てたよ」

向日葵「え?櫻子が?」

向日葵(用事があったんじゃ…?)

向日葵の部屋

ガチャ
向日葵(あら?机の上に…プレゼント?)

向日葵(えっと、中身は…)

ガサガサガサ
向日葵(…目覚まし時計ですわ)

向日葵(私が好きな…桜色の…)

ヒラッ
向日葵(ん?これは…お手紙ですわ…)

向日葵(かわいい向日葵柄の便せん…)


『向日葵は私がねぼうしないようにするギムがあるからな!
 向日葵が起きれなくなったら私がこまる!    HAPPY BARTHDAY!』


向日葵「…ふふっ」

~~~~~~~~~fin~~~~~~~~~

オナニー鑑賞ありがとうございました

初ひまさく
ずっと書きたかったひまさく
思ったより手間取った

40分の人の偉大さを知った

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