ちなつ「あかりちゃん今おならしたでしょ」(232)

あかり「えぇっ!?あかりじゃないよぉ!」

ちなつ「じゃあ、誰がしたって言うのよ?」

あかり「し、知らないよ!とにかく、あかりじゃないもん!」

ちなつ「……なら、向日葵ちゃん?」

向日葵「なっ、なんで私ですの!?そんなの……櫻子がしたに決まっていますわ!」

櫻子「はぁっ!?」

向日葵「調理実習のスイートポテト、誰が一番食べてましたっけ」

櫻子「向日葵だって私の食べてたじゃん!牛みたいな身体しやがって!」

向日葵「それは今関係な……というか、こういう時に一番怪しいのは吉川さんですわ!」

ちなつ「っ!?」

向日葵「自分がやったのに人のせいにするなんて人として最低ですわ」

ちなつ「だ、誰だって臭くなったら指摘するのが普通でしょ!」

櫻子「あー……臭い。誰か窓開けてきてよ」

あかり「あかり開けてくるね」

ちなつ「待って」

ちなつ「臭いが逃げたら、誰がしたか分かんなくなるじゃない!」

ちなつ「だから、開けちゃ駄目!」

向日葵「吉川さん、さっきから必死すぎて怪しいですわ」

向日葵「やってないなら、この程度の事で必死になるはずありませんし!」

ちなつ「か、確証もないまま犯人を決めようとしてる向日葵ちゃんの方こそ必死に見えるけど?」

向日葵「そんなの言いがかりですわ!」

櫻子「もう向日葵犯人でいいよ」

向日葵「だから、私は違いますわと言ってるでしょう!」

櫻子「っていうかあかりちゃん透明力使って犯人候補から逃げようとしてない?」

あかり「そんなぁ!いつも通りだよぉっ!」

ちなつ「そういえば、あかりちゃん休み時間ずっとトイレにいたよね?」

ちなつ「お腹大丈夫なのかなぁ?」

あかり「ち、違うよぉ!たまたま……」

ちなつ「たまたま?」

あかり「……ムラムラしちゃって」

みんな「」

ちなつ「あ、あかりちゃん……」

あかり「あかりは犯人から除外かなーあははは」

向日葵「いいえ、まだ赤座さんが嘘をついてる可能性が残っていますわ!」

あかり「えぇぇぇっ!?」

櫻子「おならよりこっちの暴露の方が恥ずかしいと思うんだけど」

ちなつ「……んなのみんな言わないだけで普通にやってるに決まってんでしょうがぁ!」

ちなつ「ってわけであかりちゃん犯人候補続行ね」

あかり「そ、そんなぁ……」

ちなつ「犯人が見つかるまで絶対に帰らせないから」

櫻子「待って。それっておならの臭いが充満する部屋にずっと居ろって事?」

ちなつ「そういう事」

櫻子「イヤだぁぁぁーっ!」

あかり「あかり早く帰りたいよぉ……」

ちなつ「私だって嫌だけど、しょうがないじゃん!犯人見つけるまでは」

櫻子「もうおっぱい犯人でいいよ」

向日葵「だから、私じゃありませんわ!」

向日葵「と言ってもこのままじゃ、いつまで経っても同じやり取りを繰り返すだけだと思いますので一旦状況整理をしましょう」

4人の置かれている共通の状況

・1、2時間目の授業は調理実習でスイートポテトを作った
・4人ともその授業中にスイートポテトを食べた
・4人の中の誰かがおならをしたと思われる
・4人が現在いる場所は放課後の生徒会室
・おなら事件前は4人で楽しく談笑をしていた
・おならの音は犯人を含め全員聞こえていた
・部屋臭い
・絶対に許さない

(`;ω;´)

向日葵「ざっとこんな感じでしたわね」

ちなつ「間違いなくおならの暴発原因はスイートポテトね」

あかり「あかりもう帰っていいかな……」

ちなつ・向日葵「「待て」」

ちなつ「今帰ったら、ムラムラの件みんなにバラすから」

向日葵「副会長を目指す私としてはムラムラの件をタダでは見過ごす事が出来ませんわ」

あかり「うわーん……」アッカリーン

櫻子(あかりちゃん…不憫な子)

櫻子「もうさ、西垣先生の生物兵器が爆発しておならっぽい臭いが広がったーでいいじゃん」

櫻子「別にどうだっていいじゃんおならなんてさあと眠いし」

向日葵「逃げるんですの?」

櫻子「なんだと……」

向日葵「今逃げたら、貴方がおならをした事になりますわよ」

櫻子「はぁっ!?意味分かんないし!」

向日葵「嫌だったら、自分がおならをしてないという証拠を見せなさいな」

櫻子「……っ」

向日葵「ないみたいですわね」

櫻子「……そういう向日葵にはやってない証拠があるのかよ!」

向日葵「次期生徒副会長となるこの私がおならなんてするわけがないでしょう?」ボイーン

櫻子「それ証拠になってないし!」

ちなつ「でも、もう面倒だし櫻子ちゃんが犯人って事で決定?」

あかり「あかりもう帰りたい……」

櫻子(あれ、これってもう私が犯人って事になりそうなの?)

櫻子「ちょ、ちょっと待ってよ……私だけ証拠出さないとってずるいじゃん」

ちなつ「でも、細かい事気にしてたら何時まで経っても帰れないじゃない」

あかり「ごめんね、櫻子ちゃん」

櫻子(駄目だ……どこにも味方がいない!)

向日葵「別におならくらい誰でもしますし、恥ずかしい事じゃありませんわ」ニコッ

櫻子(だったら嘘でも自分だって言えよ!)

櫻子(……こうなったら)

向日葵「櫻子?何を……」

櫻子「向日葵」キリッ

向日葵「な、なんですの」

櫻子「私のパンツの匂いを嗅いで」

向日葵「」

ちなつ・あかり((うっわぁ……))

向日葵「ちょっと……正気ですの?」

櫻子「思春期パンツだ存分に味わうといい」

あかり「櫻子ちゃんが壊れた……」

向日葵(櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の櫻子の)

ちなつ「あ、こっちも壊れてる」

数分後

向日葵「無罪」

櫻子「やった!」

あかり(向日葵ちゃん……)

ちなつ(嗅ぎ方……)

櫻子「これで私は犯人候補から外れたわけだけど」

ちなつ「残ったのは私とあかりちゃんと向日葵ちゃんか……」

あかり「ううっ……帰りたいよ……」

ちなつ「正直、この中で一番怪しいと思う人の名前挙げてみて」

あかり「えぇ!?あかりはどっちかなんて選べないよぉ……」

向日葵「吉川さん」

櫻子「向日葵」

ちなつ「向日葵ちゃん」

あかり「じゃあ、向日葵ちゃん」

向日葵「」

俺「無罪」

向日葵「みんなこの私がおならをしたっていうんですの?」

ちなつ「別に疑ってるわけじゃないけどぉ」

あかり「向日葵ちゃん、おならは誰だってするものなんだよ?」

櫻子「もう向日葵犯人でいいか……」

向日葵「か、勝手に決めつけないで下さる!?」

ちなつ「でも、証拠がないと……ねえ」

あかり「あかりもう帰りたいし……」

向日葵「……」

向日葵「分かりましたわ……」

櫻子「えっ……まさか向日葵」

向日葵「櫻子」

向日葵「嗅ぎなさい」

櫻子「」

ちなつ(しょ、勝負下着……ッ!?)

あかり(向日葵ちゃん大人だなぁ)

櫻子「え……ほんとに嗅いでいいの?」

向日葵「いいから、とっとと済ませなさいな」

櫻子(向日葵の向日葵の向日葵の向日葵の向日葵の向日葵の向日葵の向日葵の)

あかり「櫻子ちゃん……なんか怖いよ」

櫻子「くんくん……くんくん……」

櫻子「ぺろっ」

数分後

向日葵「信じられませんわ……」

櫻子「悪かったってば」

ちなつ(向日葵ちゃんのパンツが唾液まみれに……櫻子ちゃん恐ろしい子)

あかり「向日葵ちゃん、パンツどうするの?」

向日葵「もうこれは洗濯しないと使い物にならないので予備のを使いますわ」

櫻子「嗅がせろ!」

向日葵「貴方は少しくらい反省したらどうですの!?」

櫻子「恐るべしパンツの魔力……」

ちなつ「話はそれちゃったけど、結局どうだったの?」

櫻子「無罪」

向日葵「ま、まぁ、分かり切った結果でしたけど」

あかり「じゃあ、犯人はちなつちゃん……」

ちなつ「あ、あかりちゃんだって犯人候補じゃない!」

櫻子「でも、初めからなぁんか怪しいし」

向日葵「自分から犯人の疑いを逸らそうと必死だったんじゃないですの?」

ちなつ「っ……私を疑うっていうのね」

ちなつ「いいわよ……あかりちゃん嗅いで」

あかり「なんであかりなのっ!?」

ちなつ「しょうがないじゃない!あの二人に渡したら何されるか分かんないし!」

向日葵「私は吉川さんのなんて興味はありませんわ」

櫻子「私もー」

ちなつ「」

あかり「じゃあ……嗅ぐよ」

あかり「……無罪」

ちなつ「ってことは……」

向日葵「赤座さんが犯人……」

あかり「違うよ!あかりはおならなんてしてないもんっ!」

ちなつ「でも、もう犯人候補はあかりちゃんしかいないわけだし」

向日葵「私たちは無罪ですから、必然的にそうなりますね」

櫻子「観念しろー」

あかり「そ、そんなぁ……」

ちなつ「まぁ、万が一って事もあるし、パンツくれたら嗅いであげてもいいよ」

あかり「えぇっ!?そんなのいやだよぉ!」

向日葵「でも、このままでは赤座さんが犯人という事になりますのよ?」

櫻子「私はそれでもいいけど」

あかり「櫻子ちゃんさっきから地味にヒドいっ!」

ちなつ「とりあえず、あかりちゃんがおならしたって事でいい?」

櫻子・向日葵「別にいいよ(構いませんわ)」

あかり「みんな友達だよね!?」

あかり「こんなの絶対おかしいよ!」

ちなつ「って言われてもやってない証拠が無いとねー」

向日葵「どうしてたかが下着を渡すのに躊躇するんですの?」

あかり「それは……」

櫻子「私たちはもう無罪って決まったわけだし……」

ちなつ「そうよ、あかりちゃんのパンツの匂いだけを嗅がせないなんて不公平よ!」

あかり「趣旨変わってない!?」

申し訳ない…2時間くらい寝させてください

向日葵「では、赤座さんが犯人という事でよろしいですね」

櫻子・ちなつ「異議なし」

あかり「……ひ、ひどいよぉ!」アッカリーン

櫻子「さてと、帰ろ帰ろ」

向日葵「明日小テストでしたっけ、予習しないと」

ちなつ「私も帰ろっと」

あかり「……」

あかり「いいよ……」

ちなつ「えっ?」

あかり「嗅いでいいよ……」

向日葵「そうするならもっと早くしてもらいたかった……です……わ?」

櫻子「えっ……あかりちゃんまさか」

あかり「ごめんね、今日あかりパンツ穿いてなかったから……」

あかり「直接嗅ぐ事になっちゃうね」

あかり「けど、友達なら勿論嗅いでくれるよね ちなつちゃん?」

ちなつ「」

そもそもおならしたらぱんつに匂い染みこむのかよ

京子「プリンあるっかなー?」

綾乃「私のプリンよ!当たり前のように食べようとしないで」

結衣「またお前は……」

ガラッ

ちなつ「もう私がおならしたって事でいいから!ほんとに無理だって……っ!」

あかり「嗅ぐって言ったよね?言ったよね?」

ちなつ「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」

京子・結衣・綾乃・千歳「」

あかりは「ノーパン」だったッ!

二人は生徒会室を飛び出していったきり戻らなかった……
必死の捜索も空しく時間だけが過ぎ、
気が付けばあかりとちなつが居ない事にみんなが慣れ始めていた

京子「そろそろ3カ月目だね……」

綾乃「二人とも無事だといいんだけど……」

千歳「ずっと家にも帰ってないんやってなぁ心配やわぁ……」

結衣「……そろそろ暗くなってきたし、帰るか」

京子「……うん」

帰ってきてよぉ

綾乃「さってと……」

ブボッ

結衣「何今の音?」

千歳「は、鼻がもがれるわぁ……」

京子「もしかして、綾乃……」

綾乃「ち、違うわよっ!早く帰りたがってた船見さんじゃないの?」

結衣「な、なんで私っ!?京子がどう見ても一番怪しいだろ!」

京子「なんで私を疑うんだよ!静かにしてた千歳も結構怪しかったじゃん!」

千歳「わ、私違うし……というか、おならなんてどうでもええやん?」

綾乃「そういう事を言う人が一番怪しいのよね!」

結衣「怪しいはともかくまずは千歳からやってないという証拠を出してもらおうか」

京子「そうだそうだ!」

千歳「あ、綾乃ちゃんが屈んだ時に音鳴ったやん!だから、綾乃ちゃんが犯人や!」

綾乃「なっ……!誰かがタイミングを合わせただけに決まっているでしょっ!船見さんとか!」

結衣「はぁっ!?どうみても綾乃のおならの音だったじゃん!」

綾乃「船見さんに私のおならの何が分かるのよ!とにかく、私じゃないわっ!」

エネマ
浣腸したらわかるよ!せっかくだから俺がみんなに浣腸してあげる!

ほら浣腸だよフヒェヘヘヘ





保守

ちなつ「あかりちゃん、先輩達を助けなくていいの?」

ちなつ「私達数カ月間ずっとおならを誰がしたか見破る屁道を極めようと努力してきたじゃない!」

ちなつ「今ならきっと修業の成果を発揮できるのに!」

あかり「そうだね、今の私たちならおならを我慢してる事さえ一瞬で見抜く事も出来る」

あかり「でもね、あかり気付いたんだ」

あかり「おならみたいな小さな事に必死になるともっと大きなものを失くしちゃうんだって」

あかり「みんなにもそれを知ってほしいから私は京子ちゃん達を見守るよ」

ちなつ「あかりちゃん……」

  /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

ちなつ「ところであの時誰がおならしたんだろうね?」

あかり「え、普通にちなつちゃんじゃないの」

ちなつ「はぁっ!?普通にって何よ!?そういう、あかりちゃんが犯人じゃないの!?」

あかり「ちなつちゃん以外考えられないよ!ちなつちゃん=おならのイメージだし」

ちなつ「何言ってるかさっぱり分かんないし!ノーパンの癖に!」

あかり「そ、それはおならと関係ないでしょ!」

ちなつ「犯人はあかりちゃんって事だから!」

あかり「ちなつちゃんが犯人だもん!」

アヤノガー フナミサンガー キョーコガー チトセガー

チナツチャンガー アカリチャンガー




向日葵「」モグモグ

櫻子「」モグモグ

向日葵・櫻子「さつまいも美味しいですわ(うめえ)」



おわり

短編おまけ集

ちなつ「あれ、二人とも携帯持ってたんだ?ソフトバンク?」

櫻子「うん」

向日葵「ホワイトプランにしないと櫻子からのメール代や通話代が馬鹿になりませんので」

ちなつ(ノロケウゼェ……)

京子「千歳はウィルコムかー」

千歳「うちあんま難しい機能とか使わへんからなー」

京子「シンプルイズザベストってとこかー。綾乃は?」

結衣「ドコモ?」

京子「あぁ……なんかドコモっぽい」

千歳「なんか分かるわ……」

綾乃「えぇぇぇぇー……」

あかり「疲れたなぁ……」

ちなつ「人生に!?ごめん、あかりちゃん……私のせいで」

あかり「普通に体育で疲れただけだよぉ!」

ちなつ「あぁ……確かに今日の校庭7周半は辛かったし」

ちなつ(弱ってるあかりちゃんは貴重だなぁ)

ちなつ「しょうがないなぁ……私が揉んであげるよ」

あかり「どさくさに紛れて変なことしないでね」

ちなつ(弱ると性格微妙に悪くなる!?)

綾乃「最近、血行が悪くなった気がするわ」

千歳「ちゃんと食べてはるん?」

綾乃「足りないものはサプリメントで補ってるわよ……」

千歳「そっかぁ……」

綾乃「……」

千歳「綾乃ちゃん、私の血ぃ……」

綾乃「いらないわ」

ちなつ「ちょっとあかりちゃん……離してっ!」

あかり「いくらちなつちゃんでも譲れない!」

ちなつ「私が先にトイレに行こうって言ったじゃん……っ!」

あかり「トイレを見つけたのはあかりだよ!」

ちなつ「……っていうかまだトイレ空かないの!?」

あかり「もう我慢の限界だよぉ!」



櫻子・向日葵「「で、出辛い……」」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom