八幡「雪ノ下が毎日弁当作ってくれることになった」 (4)

夏がジリジリと近づいてくるなか、唯一その気配が感じられない中庭に俺はいた

「静かだ」

たまに材木座がくることがあるが、基本的に運動部の掛け声や教室の喧騒とも程遠い

「あら」

と思ったらとんだ刺客が…

「こんな薄暗いところで昼食を取るなんて、目が濁っているあなたにはぴったりね」

「うっせぇ」

せっかくのぼっちの憩いの場を汚すんじゃねえ

いや雪ノ下も同類だし、あまり変わらんか。…そもそもぼっちは誰と憩いするんだ?

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