浜面「うい~っす。よう大将、お邪魔するぜー」上条「おう、上がれ上がれー」 (437)


・原作から6年後の話
・途中で安価入れます



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浜面「あーあっちぃー」パタパタ

上条「七月入ってから毎日暑くて敵わねえよなー、クーラー代も馬鹿にならねえっつーのに……ところでなに買ってきた?」

浜面「とりあえず適当にツマミになりそうなもん。
あと滝……じゃねえや、理后がなんかいろいろ作って持たせてくれた。心して食え」ガサッ

上条「わーお、良妻賢母の鑑。あ、そこ座ってくれ」スタスタ

浜面「ん。どっこいせ、と」ドカッ

上条「なに飲むよ? ちなみに上条さんのオススメは梅酒」

浜面「梅酒?」

上条「去年実家から梅が大量に送られてきてさ、せっかくだから作り始めたんだよ。
昨日卸したんだけど結構いい感じに出来たぜ」

浜面「……理后よりもさらに嫁スキルが高い、だと…? んじゃそれくれ」

上条「あいよー」ガチャ

浜面「ところで最近大学の方はどうよ? 今何年だっけ」

上条「一回留年してるから三年だよ……ほい」トン

浜面「お、さんきゅ」グビッ…

浜面「……おお、美味ぇ」

上条「ふふん、そうだろうそうだろう!」ドヤッ

浜面「あ、今のドヤ顔でちょっと不味くなった」

上条「あんだとぉ?」


浜面「ひひ。……でも大学かあ、ぶっちゃけ俺も行ってみたかったかも。サークル、飲み会、合コン、楽しそーだよな~」

上条「現在進行形で飲み会はやってるだろ、っつかそれ嫁さんに聞かれたら殺されるぞお前……。
んな楽しいことばっかでもないからな? 課題、研究発表、就活、卒論、学生も楽じゃありませんのことよ」

浜面「もう夏休み入ってるくせにやかましいわ! こちとら社会人にはそんな休みなんてないのよッ!」

上条「んなこと言ったら貧乏学生の上条さんはこの休み中ひたすらバイトなんだからな!
大学生は講義サボって真っ昼間からアパートで彼女とヤリまくりなんてそんなの都市伝説なのよッ!!」

浜面「…………」

上条「…………」



浜面「なんかいきなり虚しい会話だな……」

上条「いいじゃん、嫁がいるお前は全然いいじゃん……泣くぞこのヤロウ」

浜面「いや、だって俺っていうか理后がさ。
まだ若いんだし、もしかしたら本心では家事育児で忙しくなる前にもっと気楽に遊んどきたかったんじゃねえかなってさあ」


上条「そうか? あの子はそういうのより早く家庭に入って可愛いお嫁さんになりたいってタイプじゃないか?」

浜面「んー、まあ確かに『美味しいごはん作って旦那さんの帰り待つのが私の憧れだったんだ』ってにっこり笑って言われた日にはね。そりゃ夜は燃えたよね」

上条「なにそれ最高過ぎる………って結局ノロケじゃねーか!!!!」

浜面「あれ、なっちゃう? 結局そうなっちゃう~~??」デレー

上条「よし、歯ぁ食い縛れ。ドラゴンストライクぶち込む」グッ

<ピンポーン

上条「……っとと、あいつも来たか。はいはい今開けますよーっと」スタスタ ガチャッ

一方「悪ィ、遅れたか?」カツカツ

上条「よいよい、俺らもちょうど今始めたとこだから」

浜面「おーう、アクセラちゃんよっすー」

一方「よォこの幸せもン」

浜面「へっへ」

上条「なに飲む? 梅酒ですか梅酒ですね、はい決まり梅酒です」

一方「あァ?」


上条「実は去年実家から以下略」

一方「……昭和のババァかよ、糠漬け臭ェ奴。オマエ年々主夫っぽくなってってねェか? 相手いねェくせに」

上条「うるさいよ!!!!」

浜面「っつか一方通行お前今日仕事休みじゃなかったっけ? なんでちょっと遅れたん?」グビグビ

一方「あー、さっきまで結標の奴にホテルに監禁されてた」

上条・浜面「「ブフォッッ!?!?」」ビシャァ

上条「げほごほっ! えっ……えっ!? ちょっとなにそれどういうこと!?
ホテル? 今ホテルって言いましたよこの子!? 超意味分かんないんですけど!!!!!」

浜面「え、は? ちょ、なに、お前らって“そう”だった訳!? つーか監禁ってナニ!? どんなプレイよ!?!?!?」

一方「あァ? 勘違いしてンじゃねェよボケども。原稿だ原稿」

上条「え?」

一方「今度結標ンとこの大学と協賛で出す予定だった脳科学系の本の締め切り忘れてたンだよ。
そのせいでブチ切れたあいつに強制的に拉致られて夜通しずっと書かされてた。おかげで徹夜だクソが」ガシガシ

浜面「あ、ああ、監禁ってつまり缶詰めになってたってことね……。紛らわしい言い方すんのやめてくんない?」


上条「しかもそれ全面的にお前が悪いだろ。むしろ結標さんの方に全力で同情するわ……ほれ、酒」ドン

一方「うっせェな、分かってるっつの……ン」グビ…

一方「あァ、うン。普通に美味ェわコレ。弄る要素とかねェわ」

浜面「やー、でも缶詰めで原稿書くとかなんか売れっ子作家ぽいよな、正直ちょい憧れるわ。
そういやお前が前に出した本もえらい売れたもんなー。年間ベストセラーランクインしてたもんなあ」

上条「はっはっは、昔は奨学金でウハウハ、今度は印税でウッハウハですか。
流石第一位様はいいご身分でございますね~、死ねばいいのに」

一方「どンだけ卑屈だよオマエ。いっとくが今の俺たいして金持ってねェからな?」

上条「はあ? 出世街道一直線のエリート学者で本も出してて金ないとかなにそれ上条さん舐めてんの? 幻想ぶち殺すよ? ゲンコロするよ?」

一方「だから切れンなっつの……一万人養ってこォと思えば金なンざいくらあっても足りねェわボケ」

上条「…………」ニマ~

一方「……キメェ」


上条「いやあ~、いやいやいや。あの凶悪だった一方さんも随分と丸くなったものですなあと感心しただけでございますのことよ?」ニコニコ

一方「ケッ」

浜面「お前もお前で大変なのね。うあー、俺もあいつらの為にもっと頑張んねーとなー」

上条「あ、そうだよ今日の主役はなんといっても浜面くんなんだよ。とりあえず前も言ったけど本当におめでとう」

一方「おォ、おめでとさン」

浜面「やー、ありがとありがと。俺マジ今超幸せだわ」

上条「おっし、そんじゃあ改めて乾杯しとくか。
浜面と滝壺……じゃなかった、理后さんの第一子出産を祝って!! グラス持ったかー?」

一方「ン」

浜面「おう」


上条「よっしゃ、かんぱーい!!!」ガシャンッ!

一方・浜面「「カンパーイ!!」」ガチンッ!


上条「んっんっんっ……ぷはっ。あーおめでたい酒はやっぱり美味いな」グイッ

一方「初めての子育てってのはやっぱ大変か?」パクッ

浜面「まあなー。でも娘めっちゃ可愛いし理后も相変わらずめっちゃ可愛いしぃぃ~~?
働いて帰った後嫁さんと子供の顔見ると疲れとか全部吹っ飛ぶってマジなんだな」


上条「ちくしょう、はまめん爆発」

浜面「うぇっへっへ」

一方「おーおー既にデレッデレだなァこの出来婚ヤロウ」

浜面「ああいやうん、籍入れる直前に理后がつわりで吐き出した時は本気で焦ったけどね、うん」

上条「ちゃっかりやることはやりやがってコンチクチョウ!!!」バクバクッ!

一方「いちいち僻むなよ。あと俺の唐揚げ取ンな」ムグムグ

浜面「いやあ~……でもぶっちゃけ体晶の影響も出なかったし自然分娩で産めたしホント安心したよ」

上条「あ……」

浜面「あいつ今まで散々実験で弄くられて身体結構ボロボロだったみたいだからさ、正直怖かったんだ」

上条「……」

一方「……」

上条「……ほんと、よかったな」

浜面「おう。へへ」

一方「さらに嫁似でよかったよなァ。
中身はともかく女で顔がオマエに似てたら流石にちっとばかし不憫だったわ」

浜面「うるさいよ、今ちょっとシリアスな空気だったでしょ。
いやマジで女の子だし可愛く産まれてきてくれたのは嬉しいけどさあ。
まあそれはそれで将来悪い虫が付きそうで怖いんだけど」


上条「ああ、お前みたいな奴な」

一方「まず母親からして悪い虫の見本みてェな奴にとっ捕まっちまってるからなァ、覚悟はしといた方がイイぞ」

浜面「ねえ、お前らほんとに祝う気あんの?
なんでこんなめでたい時にまで弄られてんの俺? ぶん殴るよ?」

上条「強いて言うならお前が無駄に幸せオーラ漂わせまくってんのがムカつくからだ」チッ

浜面「あーらなんだ、ただの僻みだったのぉ~。幸せでごっめーん☆」テヘペロッ

上条「ぐあ、腹立つ…!!」

一方「妬むな妬むな独りもン」

上条「やかましいわ!!! 俺だってなあ、俺だってなあ、本気で彼女欲しいんだよ!!!
でも“アレ”がある限り無理なんだからしょうがねーじゃん!!!」


一方「……あァー、“アレ”なァ」

浜面「ああ、“アレ”かあ……」

上条「えぐっ、ひっく、ぐすっ」





一方・浜面「「上条当麻恋人禁止条例※、な……」」

上条「ちくしょぉぉぉおおおおおおおおおッッ!!!!!!」


※上条当麻恋人禁止条例……学園都市内において施行されている特別条例。
上条さんが特定の恋人を作ると残りの女達の争いによりリアルに第四次世界大戦に発展しかねない為、そのことを危惧した上層部によって一年前に発令された。
要するに上条さんは彼女作っていちゃいちゃちゅっちゅすることが出来ない。

上条「なんでだよ…なんで上条さんばっかりこんな目に…ッ!!! 人権ってなに? 自由の尊重ってなに!?!?」ダンッ!!

浜面「……うん。そこはすんっっっっげぇ同情するけど」

一方「そンなに嫌ならいっそ学園都市出ちまえば?」パクパク

上条「もちろん俺だって考えたよ。
金はないけど人脈だけはあるから知り合いのツテでイギリスに移住しようと計画したさ! けどやっぱり無理なんだよ!!」

浜面「なんで?」


上条「交換条件として強制的に必要悪の教会(ネセサリウス)に加入させられることになる。
当然俺も肩書き上は神父だ。つまり彼女どころか一生童貞確定なんだよ……!!」

浜面「うわあ…」

一方「オーイオイ、オマエのすぐ近くに思いっきり義妹に手ェ出してる破戒坊主がいンだろ」モグモグ

上条「あいつの場合いろんな相手の弱味握ったりして上手く立ち回ってるからこそ何とかなってるんだよ。
上条さんにそんな危ない綱渡りする器用さはありません」キッパリ

一方「……あっそ」

一方(必要悪の教会、ねェ…)

上条「つーかその知り合い以外にもレッサーとかバードウェイとかイギリス移住に協力するって言ってくれる奴はいるんだけどさ」

浜面「うん、やっぱ爆発しろよ」

一方「あァ、あのクソ生意気なガキなァ」

上条「やっぱそいつらはそいつらで自分達の結社の方に勧誘してくるからそこでまた火種起きそうになったりとかね……はあ」

上条「それになんだかんだ俺まだ学生だしさ。
一回ダブってるしやっぱ大学だけはちゃんと卒業しとかなきゃと思って」ハァ

浜面「うん、まあ……どんまい。マジでどんまい」


上条「同情するなら彼女くれ!!!」

浜面「どうどうどう落ち着け落ち着け。ほら理后の作った肉じゃが食うか?」ヒョイ

上条「余計虚しくなるわ嫌味か!!!」

浜面「えぇ~…なにこのヒーローめんどくさい…」

一方「……まァ流石にこれは荒れンの分かるわ」

浜面「いや、でもこの条例のおかげでお前もやっと自らのフラグ体質自覚して多少は鈍感治ってきたんだしさあ。結果的にはよかったんじゃね?」

上条「……まさか上条さんがこんなにモテてるなどとは露ほども思ってませんでしたよ。でも素直に喜べない……」

一方「」バキッ

浜面「」ドカッ

上条「いってぇ!!? ちょ、なんでいきなり殴んの!? 蹴んの!?」

一方「今世界中の野郎どもからこいつを殴れって言われた気がした」シレッ

浜面「今一瞬青髪の霊魂が俺に憑依してた」シレッ

上条「勝手に青ピ殺すなよ……いてて。いやホント俺も辛いんだよ?」

一方「さァーて、次はビールいくかァ。オマエはウォッカイッキ飲みでもしてろ」プシュッ

浜面「あ、俺も俺もー。上条は水でも飲んでろ」トクトクトク…

上条「ひどい」


一方「冗談だ、マジでそこは同情してやンよ。本気でどォにかしてェなら協力もしてやる」

上条「マジっすか!? いいんすか!? でもどうやって?」

一方「あー……っつかそもそもオマエ意中の相手はいねェのかよ?」ゴクゴク

上条「え?」

一方「思えばオマエがこンなギャグみてェなふざけた条例出来る前にさっさとそいつらン中から女選ンでりゃ済ンだ話だろォがよ」

上条「うっ…いやでも前は戦い戦いでそんなこと考えてる余裕まったくなかったし…。
それにあんなに突っかかりまくってきた御坂が実は俺のこと好きだったとか気付かないだろ普通」

一方「モロ分かりだったっつの、オマエのそのニブさマジで病気だな」

浜面「あ、そうだよ。そういえばさー、大将と一緒に暮らしてたシスターの子いんじゃん。あの子は今どうしてんの?」

上条「………………」

浜面「あれ?」

上条「インデックスは……イギリスへ帰りました……」

浜面「へ?」

上条「『こういう状況になった以上しばらくとうまとは距離を置いてこれからのことをちゃんと考えたいんだよ』って……言い残して……イギリスに……」

浜面「……うわー」

上条「……」ズーン…

浜面(なあなあ、大将がここんとこ妙に荒れてたのって実際はさあ…)ヒソヒソ

一方(あァ、確実にこれが原因の大半だなァ…)ヒソヒソ


上条「うう、インデックス……なにもそこまでしなくたっていいじゃんインデックス……」グスグス

一方「……つーかそれもォ決まりじゃねェか」

上条「え?」グスッ

一方「あのシスターがいなくなってそンだけダメージ受けるっつーこたァ、オマエの本命はそいつなンだろ?」

上条「…………」

浜面「……おい」

上条「ええと…俺…インデックスのこと…そういう意味で好き……なのかなあ…?」

浜面「おいおいおいおいぃぃぃぃ!!!?」

一方「あ、ダメだこいつ。本格的に逝くべきだわ」

上条「い、いやいやいや待って待って待って!?
いやだってね、あいつとは本当にいろいろあったから一緒にいるのがもはや当たり前になり過ぎてたっていうかなんていうかね!?」

上条「俺の中じゃインデックスはもう家族カテゴリーみたいな感じで正直女の子として好きなのか自分でもよく分かんないっつーか…。
あと一応あいつもシスターだからそういうの御法度だし」

一方「ンじゃ仮にシスターがその内オマエに愛想尽かして他の男に走ったとしたらオマエはどォ思うよ?」

上条「そいつそげぶしたい」キッパリ

浜面「ああもう、ほらぁ~」


上条「いやでもそれだって妹、娘に対する兄、父親的な感情なのかも? みたいなね?」

一方「だからって女にそンだけの決断させといて自分はよく分からン、でも彼女は欲しいとか何気にスゲェ最低なこと言ってンぞオマエ」

上条「はい、その通りでございますすみません」シュン…

浜面(いや、打ち止めちゃんに対する一方通行の鈍感っぷりにも相当酷いもんがあったと思うけどな)

上条「まあ正直彼女欲しいのもインデックスがいなくなって寂しいって気持ちがあるからかもしれない」

一方「本音が出たな。そこでシスター選ばねェ理由が俺にはさっぱり分かンねェが」

上条「だってだってだってどっちみち俺が真剣にインデックスと付き合いたいってなったとしたって結局無理じゃん!!!」

上条「学園都市に残れば条例に縛られる、イギリス行っても問題起きる!! どうすればいいのさ!!」

一方「今まで散々フラグ立てまくっては放置してきた己の身を呪え」

浜面「つーかそこは大将らしくお得意の右手でなんとかしろよ。いつもそうやって何でも切り抜けてきただろ」

十字教は結婚できるぞ、アニェーゼの父親は神父だし、リトヴィアは代々シスターの家系


上条「学園都市第三位と第五位と理事会直属のブレーンと一万人近い電撃使いと明け色の陽射しのボスと聖人とあとなんやかんやいっぱい敵に回して勝つ自信は流石にない……」

浜面「……改めて思うけどお前の人生ってほんとにエロゲね」

一方「ちなみにオリジナル達のことはどォ思ってンだよ?」

上条「……ぶっちゃけ御坂も最近すげー綺麗になってるし、なんかもう開き直ったのか会う度めっちゃアプローチしてくるし」

上条「食蜂は相変わらずガンガン来るし雲川先輩は妙に胸強調した服で迫ってくるし姫神はお弁当作ってきてくれたり……」

浜面「あれあれあれ~? やっぱこいつぶん殴りたいぞー?」

上条「そんな状況でも手ぇ出せないから生殺しなんだよぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!
俺はなにもハーレムなんて望んでない、ただ平凡に一人の女の子と付き合ってただ平凡に一人の女の子とデートとかしてみたいだけなんだよぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」

上条「御坂と道端で話してるだけで条例違反と見なされてジャッジメントに捕まる毎日なんてもう嫌だッ!!」

上条「今年だけで既に五十八回も白井にしょっぴかれてんだよこっちはぁぁぁぁぁ!! 青ピの職質回数すら超えてんだよ!!!」


一方「白黒ェ……私情で職権濫用してるだけじゃねェか……」

上条「うっうっうっ…」メソメソ

浜面「う~ん…まあだけど確かにもしその中の誰かと付き合ったとしても
他の子達はみんな泣かせることになるのが分かってんだもんなあ…。
そういう意味ではお前が迷うのも分からんでもない」

一方「フラグ体質なンざ鈍感を盾にスルーしてる内が華だな」

浜面「ていうかさ。この条例ゴリ押ししてんのって上層部だろ?
学園都市に住んでて上条に惚れてる子達からしたら自分も付き合えない訳だから面白くねえんじゃねえの?」

一方「誰か特定の相手に持っていかれるよりかは不可侵状態に留めておいて隙を見てあわよくば自分が……っつー考えなンだろォなァ」

浜面「なにその無駄過ぎるドロドロ。こわい」

上条「なあ、マジで俺これからどうすればいいと思う?」

一方「あー…」


一方さんのアドバイス 安価↓2

1.「分かった。条例改正の為に今度上に掛け合ってやる」
2.「とにかくまずはよく考えて誰か一人本命を決めろ。話はそれからだ」

安価さんくす、書き溜めはここまでだから後はまったりやってく

>>17
うんごめん、そこはただ単に上条さんが騙されてただけっていうのを後から書くつもり


一方「……分かった。条例改正の為に今度上に掛け合ってやる」

上条「本当ですか!! ありがとう、マジでありがとう!!!」ガシッ

一方「オマエにゃデカい借りがあンだ、多少は返済するチャンスにならァな」

上条「いや、別にそんなんは全然気にしてないけど」

浜面「ああ~もう、だからアンタのそういうとこが女の子にとってはタラシ要素になるんだっての!」

上条「そんなこと言われても!!!」

一方「性分だ、もォこれは治らないわな」

浜面「さってと、んじゃここらで空気を変えて話題も転換しようぜ。よし、ここはやっぱ恋バナだ恋バナ!!」

上条「話題変わってねーだろ!!!」

浜面「つまり俺と滝壺のラブでスウィーツでストロベリーな話ってことだ!!」

上条「却下でーす。浜面くんのおノロケとかもうマジで聞きたくねえんだよこっちはッッッ!!!!」バンッ

一方「だからキレンなっつの」

上条「ああ? じゃあそういうお前はどうなんだよ?」

一方「あァ?」


浜面「あ、そういやアクセラちゃんのそういう浮いた話って全然聞かないけどどうなの?」

一方「…………俺にその手の話振ってくンじゃねェよ」

上条「おや? おやおやおやぁ~? 今の妙な間はなにかな?」

浜面「匂う……アブノーマルでアダルティで甘酸っぱい匂いがプンプンするぜぇ……!!!」

上条「いるのか!? もしかしているのか!?」

浜面「はい、一方通行のちょっとラブなとこ見てみたい! 吐ーけ! 吐ーけ!」パンパン

上条「吐ーけ! 吐ーけ!!」パンパン

一方「なンなのオマエらのそのクソウザいノリ……って、既に酔ってンのか…」

上条「で、どうなの?」

一方「うるせェ黙れ死ね」

浜面「…………」

上条「…………」

浜面「……上条くん」パチン

上条「おうよ浜面くん」ガシッ

一方「あ? ……って、三下オマエなにいきなり人を羽交い締めしてきやが…っ!」

浜面「そしてその隙に俺は一方通行の携帯を盗ーむッ!!」ゴソゴソ

一方「あ゛ァ!?!? オマ、ちょ、ばっ……マジでやめろォォォォ!!!!」ジタバタ

浜面「そんなの聞くかぁ! いざメール履歴確認!!」カチカチカチ


上条・浜面「「……なっ、こ、これは……!?!?」」


一方さんにラブメール(笑)を送ってきた恋人は誰? 安価↓2


1.打ち止め
2.まさかの20000号
3.まさかの垣根(百合子ちゃんルート)
4.その他(名前も表記)



【Data】7/xx 01:18
【From】麦野
【Sub】ごめん
------------------------
もしかしてもう寝てた?
最近会えないからさ、よかったら明日一緒に夜食事でもどうかなって
仕事忙しいならいいけど……言っとくけど別に寂しいとかそんなんじゃないんだから勘違いしないでよねっ!

なーんて昔の第三位のツンデレ(笑)真似してみたけどどう?萌えちゃったかにゃーん??
でもマジでいい加減構わねえと本気で愛想尽かすぞコラ



………明日、待ってるから

ばいばい、おやすみ






浜面「………………」

上条「………………」

一方「………………」


浜面「…………え?」

上条「…………あれ?」

一方「もォいっそ一思いに殺せ……」

浜面「えっ、えっ!? ちょ、え……マジで!?!?!?」

上条「なにこれ……なにこれ……ホントなにこれ……」

浜面「あ の 麦 野 が ! ?」

一方「……」

浜面「あの麦野が……こんな初恋始めました☆みたいな中学生ノリのメールを送っている……だと……」

上条「しかも見て下さい浜面先生。こいつの返信」カチカチカチ


【Data】7/xx 01:24
【To】麦野
【Sub】悪ィ
-------------------------
雑用多くて時間取れなかった
本当はこっちからメール入れるつもりだった、許せ
明日なら会える、っつーか俺も会いたかった

怒ったか?まァオマエの怒ってる顔も嫌いじゃねェけど
明日渡してェもンもあるし今日はさっさと寝てろ

今までほったらかしちまった分はまた夜に……な






上条「はい、死刑けってーーーーーい!!!!!」

一方「あ゛ァァァァァァァァ!!!!!」


上条「お前……お前ぇぇぇぇぇええええええ!!!!!」

上条「こっちは彼女作れなくて涙目だっつーのになにシレッとこんな可愛いメール送ってくる彼女しかも年上お姉さん系美人捕まえちゃってんのぉぉぉぉぉぉ!!!!!??」

浜面「麦野が……俺には10文字以内のメールしかもほぼ内容は罵倒しか送ってきたことのない麦野が……」ブツブツ

上条「さらに翌日のメールでの『アンタのくれたネックレス気に入ったわ。ずっとセンス無い無いと思ってたけど意外と悪くないじゃない。今度のデートの時つけてくから……ありがと』のコンボですよ!!!!」

一方「……~~~っっ!」プルプルプル…

上条「ていうか……」






上条「この中で童貞なの俺だけじゃねえかぁぁぁぁああああうわああああああああんっっっ!!!!」


上条「俺にはいちいちキレんなって舌打ちしてきたくせに、なに?
『まァオマエの怒ってる顔も嫌いじゃねェけど(キリッ』(笑)?」

上条「この裏切り者がぁぁぁぁぁあああああッッッ!!!!」バキッ

一方「ゴフゥッッ!?!」

浜面「いや、裏切ってはないだろ……マジでびっくりだけどさ」

上条「ちょっとそこに座りなさい、一方通行」

一方「……もォ座っ」

上条「 正 座 」

一方「……ハイ」

上条「―――で?」

一方「……」

上条「聞 か せ て も ら お う か 馴 れ 初 め を」

一方「ぐっ……!」


一方さんとむぎのんの馴れ初めを聞く?
それとも一旦別視点を挟む?

安価↓3

1.原子通行の馴れ初め
2.別視点









~一方さん&むぎのんの馴れ初め~


冥土帰しの病院

一方「……」カツカツカツ…

麦野「……」テクテクテク…

ばったり

一方「あ」

麦野「あ」

一方「……第四位か」

麦野「第一位かよ、久しぶりじゃない。こんなとこに何の用?」

一方「オマエも来てンだろォが……チッ。杖とチョーカーの点検だ」

麦野「ふーん、あっそ。ちなみに私は義手と義眼の点検よ、似てるわね」

一方「聞いてねェし」

麦野「あ? こんな美人がヒョロモヤシのコミュ障なテメェにわざわざ話しかけてやってんのよ?
鼻の下伸ばして×××おっ勃てて喜べよ」

一方「……相変わらず下品極まりねェ女だ」

麦野「あーん? ていうかさ、その点検はもう終わったの?」

一方「今杖の方は冥土帰しに見てもらってるトコだ」

麦野「そか、だからそんな普通の松葉杖ついてんのね。歩きにくくない? それ」

一方「仕方ねェだろ、こンくれェ我慢……っと」ヨロッ

麦野「って、あぶなっ!」ガシッ

フワッ…

一方「っ!……悪ィ」

麦野「ん、素直でよろしい」

一方(……クソ、今一瞬甘い匂いが…)ドキドキ

麦野「ねえ、立ってるより座ってる方が楽じゃない? そこの椅子座って待ってれば?」

一方「……おォ」ドサッ

麦野「ん。よいしょっ、と」トサッ

一方「……オイ」

麦野「あん? なによ」


一方「なァーンでオマエまで座ってンですかァ?」

麦野「いいじゃない暇なのよ。話し相手になれ、これ命令」

一方「ンっとにどこまでも自分勝手な女だな」

麦野「アンタにだけは言われたくないんですけどー」

一方「ハッ、違ェねェ」

麦野「何の話がいい? アンタロリコンだしやっぱ絹旗のこと? まあ最近じゃあいつもだいぶ育ってきちゃってるけどさ」

一方「ぶン殴って欲しいのか」ピキッ

麦野「あによ、違うの? んじゃまさかの年上好きとか? 今更年上好きとか言えないの?」

一方「なにナチュラルにそっち方向に話持っていこォとしてやがンだ。……別にガキになンざ興味ねェよ」

麦野「へえ。ならさー、私みたいなのが実はアクセラちゃんのストライクど真ん中だったりするのかにゃーん?」ズイッ

一方「っっっ!!!」

麦野「……あれ?」

一方「……」カァー

麦野「え、え」

麦野(あ、あれ? ちょっとからかってやろうと思っただけなのになにこの反応……)

一方「……そンなンじゃねェよ勘違いすンなバカ」プイッ

麦野「そ、そう…」

麦野(やば、何よこいつちょっと可愛いじゃ……って違う違う違うっつぅぅぅぅのぉぉぉぉぉぉ!!!!)ブンブンッ

一方「?」


麦野「ふ、ふつーの会話にしましょうか普通の会話に」ドキドキ

一方「お、おォ」

麦野「てっかさー、そういえばここんとこはまあそれなりに平和になったっちゃあなったけど前はちょくちょく共闘とかもしたりしてたのよね私達」

一方「あン? あァー垣根の奴と闘った時が最初、か」

麦野「あは、あん時のアンタクッソうじうじしててホント笑えたわー!」ケラケラ

一方「っせェ」チッ

麦野「んーん、でも分かる。ちょっとね、分かるよ。大切なもん守ろうとする時ってさ、人は弱くなるよね」

一方「……」

麦野「分かる……あーあ、私も分かるようになっちゃったんだにゃーん。
だから、さ。アンタのこと今笑ったけど、結局本当は私も笑われる側の立場って訳。あ、フレンダ伝染ったな」

一方「……」

一方(そォか……本当はこいつも……)

麦野「ま、あのクソメルヘンも今じゃ好き勝手やってるみたいだけどさ。
ったく、カブトムシの方は気持ち悪ぃくらい素直で従順でいいのに」

一方「」ピクッ

一方「……ふーン? なンだ、つまりオマエ今は浜面から第二位の方に乗り換えたって訳かァ」

麦野「……は?」

一方(って、ナニ言ってンだ俺は!? ックソ、さっきから訳分かンねェ…!)ガシガシ

麦野「なに言ってんの?」

一方「……。だから今は第二位に惚れてンじゃねェのか? あの妙に“イイ奴”な野郎によォ。
ハッ、オマエ意外と面食いなのな。まァあいつはツラもイイし浜面みてェに能力追跡のケツばっか追っかけてるよォな奴よりはよっぽど…」

麦野「……ッッ!!!」パシンッ!

一方「――――っ!?」


一方「……ってェな、いきなりなにしやがンだコラァ!!!」

麦野「~~~~っ…!」ジワッ…

一方「!」ギクッ

麦野「…………ばかっっ!!」ダッ!

一方「っあ……オイっ!」

麦野「っ!」タタタタタッ…





一方「…………チクショウが」ギリッ








病院の屋上

麦野「……っはぁ」ギシ…

麦野「なにやってんだ私…」

麦野「第一位に当たったとこでどうしようもねえだろ……ばか」

麦野「……浜面…」ボソ

麦野「あはは。いーかげん吹っ切れてるつもりなんだけどにゃーん」

麦野「浜面が滝壺選ぶことなんて最初から分かってただろうがクソが。
……だってあの子に惚れて、あの子の為に、あの子の為だけにヒーローになったあいつに私は惚れちまったんだから、さ」

麦野「……っく、ひっく」ポロッ

麦野「うえ……うえええ…」ポロポロ

麦野「あーーーもう化粧やり直しよちくしょう! 浜面のばーーっか!! 第一位のばーーーーーーかっっっ!!!」

麦野「……」

麦野「……」

麦野(もうあいつの隣に私が並ぶことなんて一生ないのね)

麦野(ううん、初めから並んだことなんてなかった。ほんっと負け犬。惨めったらしいったらないわ)

麦野「……忘れなくちゃね。第一位のクソ見返す為にマジで新しい恋でも始めてみちゃおうかにゃーん」

一方「……誰がクソだって?」

麦野「っ!?」ビクッ

一方「ったく、こンなとこにいやがった」ハァハァ

麦野「………なに鼻息荒くしちゃってんの? 変態っぽくてキモいんだけどー。近寄んないでくれるー?」

一方「ハァ……」ゼェ…







一方「―――悪かった」

麦野「……!」


一方「オマエの気持ちとか考えずに最低なこと言った。……本当に悪ィ」

麦野「っあ、」

麦野「え、あ、ふ、ふーん? なんだ無神経、無愛想、コミュ障揃ってるアホの第一位にもそのくらいの謝罪は言えたんだ」

一方「……本当はあンなこと言うつもりじゃなかった。ただ……あー」

麦野「……?」

一方「ただ、その、オマエの口から……他の男の名前が出た瞬間、何故か……カッとなって……」

麦野「え」

一方「~~~あァァァッ、クソ! 自分でも訳分かンねェけどそォなっちまったンだよ!! 悪かったな!!」

麦野「えっ、い、いや、いいとか悪いとかじゃなくて……それ」ドキドキ

一方「……」

麦野「……」

一方「分かンねェ、分かンねェよ。こンな気持ちになンざ……今までなったことねェ」

麦野「……。ねえ、第一…」

一方「麦野」

麦野「ッ!」ドキッ

一方「もしかしたら……俺は」

麦野「……」

一方「いや……まだるっこしいことなンざ言わねェ。もォはっきり伝える」





一方「俺はこれからオマエのことを知っていきたい。
それがどォいう感情なのか正直今はまだ分かンねェけど」

一方「オマエにも俺のことを知って欲しい。そォ思った」

麦野「……」

一方「駄目か?」

麦野「…………ばっかじゃないの。……ほんと、ばか」グス





麦野「……いいよ。私のこと、これからいっぱい教えてあげる」





―――― 一方さん&むぎのん馴れ初め編 終わり――――






浜面「えんだああああああああああああああああああああ!!!!!!」

上条「いやああああああああああああああ!!!!! ……ってバカ!!!!」

上条「なにその甘酸っぱい感じ!? なにその青春!?!?」

一方「う、うるせェうるせェェェェェ!!!!」

浜面「麦野は今、恋をしているんだね」

一方「やかましい!!!!」

上条「ちなみにその後はどんな感じで付き合い始めたわけ?」

一方「……あれから二人でちょくちょくメシ食いに行ったりするよォになって……俺から告白した」

上条「ふーん。じゃあやっぱ手ぇ繋いで遊園地行ったりキスとかえっちなこともしょっちゅうしてたり?」

一方「……まァ、あいつ鮭好きだからこの前は一緒に水族館行ったり……帰りにホテル寄ってまァその、ウン」

上条「オラァッ!!!」バキィッ!

一方「ごっぱァッ!?!?」

上条「うわああああああんもうやだあああああ!! 絶望した! この世界に絶望した!!!」

一方「お、おォォ…」ヨロッ

浜面「……」

浜面(俺が言えるような立場じゃねえけど……よかったな、麦野。幸せになれよ)

上条「こんなリア充空間になんかいられるか! 帰る! 俺もう帰る!」ジタバタ

浜面「落ち着け、ここはお前ん家だ」ガシッ



――――三ヒーローの飲み会編 終わり――――



次は別視点 安価↓5

1.佐天さん
2.ステイル
3.バードウェイ
4.その他(名前も表記)


今日のところはこの辺で引き下がってやる!!

馴れ初めが超展開な感じになってごめん、安価参加してくれた人サンクス

…水族館でシャケって見たことない気がするんだがw

>>86
調べたら北海道の水族館にはいるらしい
ま、まあ学園都市ならどんな魚がいてもおかしくないし……(震え声)

上条さんに無事彼女が出来るかどうかは神のみぞ知る

ちょっと再開




――――打ち止め視点――――



とあるファミレス

打ち止め「ちっっっくしょぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!」ガターンッ!

フレメア「……大体、会うなりいきなり超ウザい。お店に迷惑」ズズー…

打ち止め「うるさいうるさいうるさい! ってミサカはミサカはぁぁぁぁぁぁっっっ!!! わぁぁぁぁぁんっ!!」ガバッ

フレメア「泣き喚いてちゃ何も分かんないし。まあ大体分かるけど。一体どうした、にゃあ」

打ち止め「…………」




打ち止め「…………あの人がムギノとかいう泥棒猫に取られた、ってミサカはミサカは衝撃の事実を告げてみる」

フレメア「ざまあ(笑)」

打ち止め「あ゛? ってミサカはミサカはもう中学生のくせに未だに語尾ににゃあ(笑)とか付けてあざといキャラ造りしてるアホにガン付けてみたり」ギロ

フレメア「う、うるさいッ! ミサカミサカ言ってるお子ちゃまにだけは言われたくないし、大体これはもうクセになっちゃっただけだし!
そもそも麦野だって既に2×歳のくせに語尾ににゃーんって付けてるじゃん!!」

打ち止め「………………」

フレメア「あ、やばっ」アセッ


打ち止め「……」

打ち止め「……」

打ち止め「……ふぇ」ジワッ

フレメア「あー! あー! ごめんっ、私が悪かった!!」ガシッ

打ち止め「ぐすっ……んーん、いいの。……ハァ」グスッ

フレメア「……」

打ち止め「ホントは結構前から薄々気付いてたもん。
あの人、最近妙にソワソワしながら携帯弄ってたり、時々上の空でぼーっとしたりしてたから
ってミサカはミサカは多分あの人は隠し通せてたつもりなんだろうけどお見通しだったり」

フレメア「でもまさかあの麦野とくっつくなんて大体流石に思いもよらなかった、にゃあ」

打ち止め「ミサカだってポカーンだよッ! まさかぽっと出のそんなとこからかっさらわれるなんて思わないじゃん!!」

打ち止め「せっかくクロコに選んでもらったスケスケ勝負下着買ってミサカの方は受け入れ体勢万全だったっていうのにぃぃぃぃぃぃ!!
あの人のバカぁーーーー!! うわああああああんっ!!!」

フレメア(いや、それはむしろ引かれてたと思う。あ、そういえば麦野もスケスケだった)

フレメア「まあ……でも私だってずっと昔に失恋してるんだ。そういう意味じゃおあいこの似た者同士っていうかなんていうか、な?」ポン

打ち止め「あ……そっか。浜面さん、かあ」


フレメア「しかも私の場合最初から滝……理后の奴がいたし」

打ち止め「……うん。そうだね、ごめんね」

フレメア「にゃっはっは、大体こちとらもうとっくに吹っ切れてるからいいってことよ!
私は過去にしがみついて生きるような器の小さい女じゃないのだっ!!」

フレメア「という訳でとりあえずヘーイ、そこの店員! デラックスいちごパフェひとつー!」ピンポーン

打ち止め「あ、こっちにも下さいってミサカもミサカも注文してみたりー!」

<かしこまりましたー




フレメア「……よし、っと。じゃあドリンクバーでも取ってくるか?」ガタッ

打ち止め「ありがと。でも今はまだいい」フルフル

フレメア「ん。分かった」カタン

打ち止め「……」

フレメア「……」

フレメア「……なあ、大体いっこ聞いちゃってもいい?」

打ち止め「ん~? なあに?」

フレメア「あの人のどこが好きだった?」

打ち止め「……」

打ち止め「……」

打ち止め「あの人は――」

打ち止め「六年前の……今七月だからもうすぐだけど、あの八月三十一日にミサカ達は出会って」


打ち止め「最初の頃のあの人に対する感情っていうのは……正直今となってはよく分かんない。
ミサカ達は19090号を除いてあくまで必要な知識しかインストールされてない人形みたいなものだったからってミサカはミサカは言ってみる」

打ち止め「憎しみとか悲しみとか恐怖とか……愛っていう気持ちもよく分からないままに、それでもあの人の隣にいるのがただ楽しかったの。
本当に楽しかったなあ……難しいことなんて何も考えずに毎日笑ってた」

打ち止め「まああの人は素っ気ないし無愛想だし勝手に危ないこともするし
全然浜面さんみたいに優しくなかったけどってミサカはミサカはあの人のツン比率の高さに今更ながら不満を抱いてみる」

フレメア(……そうか。生まれてすぐの時からこいつはずっとあの白いのと一緒にいたんだよね)

打ち止め「あれから何年か経って……ミサカ達にも人間らしい感情が芽生え始めて、妹達の中にはだんだんあの人に憎悪を感じる個体も出てきて」

打ち止め「―――その時思ったの。『ああ、ミサカはこの人のことを愛してるんだ』って」

フレメア「……その時に?」

打ち止め「うん、なんでかな。他の妹達に反比例して何故かミサカはそう思っちゃったってミサカはミサカはあっけらかんと告げてみたり」


打ち止め「……ミサカは見てたから。ずっとあの人のそばで見てたから。
トラウマに苦しむ妹達の負担を取り除く為にいろいろ研究して、だから学者さんになって」

打ち止め「だけど妹達からの憎悪の感情が薄れるってことは同時にあの人の罪を軽くするようなことでもあるから」

打ち止め「妹達から憎まれ続けていたいって思うあの人の心と妹達のトラウマを和らげてあげたいって思うあの人の心」

打ち止め「板挟みになって一人で喚いたり叫んだり暴れたりしてた時期もあったのよ
ってミサカはミサカにその姿をしっかり見られてたことに気付いてないあの人にちょっと笑ってみたり」

フレメア「……そっか」

打ち止め「―――弱いんだよ。いつかヒーローさんにも言った台詞だけど。
あの人は本当はとても弱くてカッコ悪くていっつも矛盾してて」

打ち止め「立ち直ったと思ってもミサカ達にちょっとでも何かあるとまたすぐ折れてしまう、
そういう人なのってミサカはミサカは情けないあの人にぷりぷりしてみる!」

打ち止め「……でも、それでもね」

打ち止め「それでも、何度折れても何度叩きのめされても、何度でも立ち上がってミサカの手を取ってくれたあの人が……っ」





「好きだった……好きだったよぉ……っっ!!!!」





打ち止め「どうしてミサカじゃダメだったのかな。悔しいよ……。
めちゃくちゃにぐちゃぐちゃに頭がおかしくなっちゃいそうに悲しいよッ!!」

打ち止め「ずっと一緒にいたのに、ずっとずっとずっとずっと一番最初にあの人のこと好きになったのはミサカなのにっ!! ずるいよッ!!」

打ち止め「恋は時間とか早い者勝ちとかそんなのじゃないって分かってる、分かってるけどでも分かんないよッッッ!!」

打ち止め「なんで!? どうして!? ミサカが子供だから!? ミサカに魅力がなかったの……?」

打ち止め「どうしてあの人は待ってくれなかったの、どうしてって……そんなことばっかり考える、って、ミサカは!!」



打ち止め「――――っはぁ、はぁ…」

フレメア「……ミサカ」

打ち止め「……でもね。分かんないけどちょっとだけ分かる。だってムギノも浜面さんにずっと同じ気持ちだったんだもんね……」

打ち止め「だから……よかった。
あの人が選んだのがミサカと同じ気持ちを持ってる人でよかったなって……ミサカはミサカはそこだけは嬉しいの」

フレメア「うん…」グス

打ち止め「もしそうじゃない人が相手だったら……」







打ち止め「刺し殺してたかも」ボソ

フレメア「おい」

打ち止め「あはは、やだなぁ冗談に決まってるでしょってミサカはミサカはニコニコ笑顔で返してみたり♪」

フレメア(目が笑ってない……こわい……こいつ怖い……)カタカタカタ…


店員「……あ、あの、お待たせ致しました。ご注文のいちごパフェです」ビクビク コトッ コトッ

打ち止め「えへへ、わーいパフェだあ♪
ってミサカはミサカはもう今日はダイエットとか無視してひたすらやけ食いしてやるんだから!!」カチャカチャ

フレメア「お、おう! 大体私も今日はとことん付き合ってやる、にゃあ!!
失恋女同盟だ、お腹はち切れるまで食べるぞ!!」カチャカチャ

打ち止め「うん、それはいいんだけど!!
でもなんかこんなちょっとシリアスにイイ女っぽい台詞を吐いておきながら
実はミサカ今月のお小遣い既に使いまくっちゃってて金欠だったりして!!
ってミサカはミサカはここにきてまさかのお財布事情のピンチを告白してみる!!」

フレメア「ふっふっふ、そんなことなら問題ないのだ! こういう時こそ私達のパトロンを呼び出せばいい!!」ピッポッパ

prrrrrrr…! prrrrrrr…! ガチャ


フレメア「あ、もしもし? 私だけど今からすぐに第七学区のファミレスに来い、にゃあにゃあ!!」










白垣根「――――で、私はここに呼び出された訳ですか。財布要員ですか。まあ別にいいですけど」

フレメア「乙女が悲しんでる時に堅いこと言うな、モテないぞ!」

打ち止め「ごめんなさい、ごちそうになりますカブトムシさん
ってミサカはミサカはそっちのちっこいのと違ってちゃんとお礼が言えるいい子だってことをアピールしてみたり」ペコリ

フレメア「に゛ゃっ!? この卑怯者!!」

白垣根「というか第一位って麦野さんと付き合ってたんですね……まずそこに驚いたんですけど」

フレメア「ん~? むぐむぐ……ひょうひえばかぶほむひはさぁ~」モグモグ

白垣根「ああもう、口の中に物入れて喋らないの」グイ フキフキ

フレメア「むぐっ!? ……もーっ、カブトムシはそーやっていつまで経っても私のこと子供扱いして!!
もう中学生なんだからやめてってば!!」プンスカ

白垣根「ああ、すいません……ついクセで」

フレメア「ふーんだ」ツーン

白垣根「ごめんなさい。ほら、機嫌直して下さい。他にも注文していいですから、ね?」

フレメア「……ほんと? チョコレートケーキも食べていい?」

白垣根「はいはい、どうぞ」

フレメア「わーいっ♪ 大体やっぱりカブトムシはいい奴だ!! 大好きー!!」ギュッ

白垣根「それはどうも。ところで今日の宿題はもうちゃんと済ませたのですか?」

フレメア「うっ!?」ギクッ

白垣根「…………終わるまで今夜は寝かせませんから」

フレメア「や、やだー…カブトムシのえっち~、なんて…」

白垣根「あ?」

フレメア「ごめんなさいちゃんとやりますすいません」ガクブル

打ち止め「……」

打ち止め(ミサカとあの人も端から見たらこんな感じだったのかな。そうだったんだろうなあ……)




(――――さよなら、ミサカの初恋の人)




――――打ち止めの初恋編 終わり――――


もう一人別視点 安価↓3

1.佐天さん
2.ステイル
3.バードウェイ



――――佐天さん視点――――



とあるカフェ

佐天「御坂さんと白井さんちょっと遅れるって~!」カチカチカチ ピロリロリン♪

初春「あ、こっちにもメール来ましたー」パカッ チュー…

佐天「ねえねえ、初春のやつ一口飲んでいい?」

初春「え~? もう、一口だけですからね?」カチカチカチ ピロリン♪

佐天「わーい♪」チューッ

佐天「おいしー! あーもー…」



佐天「―――夏休みっ!! さいっっっこぉぉぉう!!! やっふぅぅぅぅうううう!!!!」



初春「……テ、テンション高いですね~佐天さん」

佐天「当ったり前じゃん! ねえねえねえ、どこ行く何やる何して遊ぶ!?
プールは当然として夏祭り、花火、胆試し、キャンプ、釣りもいいかも、あーーー早く浴衣着たい!
あっ、そうだ外出許可取って今年は外の海行こうよ海!! 御坂さん達もみんな誘って大人数でぱーっとさ!!」

初春「……なんていうか……ほんとコミュ力レベル5ですよね佐天さん」


佐天「だって大学生だよ!? 高校までとは夏休みの長さがダンチじゃん!! 去年は受験で全然遊べなかったし!
社会の荒波に投げ込まれるまでの束の間のこのモラトリアムにどっぷり浸ったところでバチは当たんないって!」

初春「まあ確かにそれは一理ありますけど……私はこの夏もジャッジメントの仕事が山積みなんですよぅ」

佐天「ええ? うへぇ、相変わらずだねー」

初春「いや、というか例の条例が発令されてから白井さんの暴走が止まらなくてですね……」

佐天「……あー」



※ちなみに条例発令された時の白井さんの反応

白井『……いよっっっしゃぁぁあああぁぁぁぁぁああああああ!!!!!! キタキタキタキタ――――!!!!
これでお姉様の貞操は守られるぅぅぅぅぅぁぁぁあああああ!!!!!
類人猿ざっっっまああああああwwwwwwm9(^Д^)プギャー お姉様ぺろぺろ! お姉様ぺろぺろぺろ!!
これでお姉様はもう黒子のものですの! お姉様と黒子は永遠に結ばれるんですの!
いいいいぃぃぃぃぃやっふぅぅぅぅうううううううう!!!!!!』キャッホーイ


初春「……あれからというもの上条さんと御坂さんがただ立ち話してただけで手錠かけて無理矢理支部まで連行してこようとするんですよね…」

佐天「うわあ」

初春「いや、よく考えたらただの立ち話ではないですね」

佐天「え?」

初春「ええ、実はですね。あの鉄壁の短パンガードだったはずの御坂さんがなんと……」







初春「――――脱いだんです」

佐天「!?」ガタッ

初春「しかもあれはもはやツンデレールガンでもなんでもありません。―――デレデレデレールショットガンです」

佐天「なん……だと……」

初春「ツンデレ? なにそれ美味しいの?(笑)レベルです」

佐天「う、嘘だッ! 訳が分からないよ……そんなの絶対おかしいよ!!!!
だって御坂さん、あたしには普通に今まで通りの感じだよ!?」

初春「ええ。上条さんに対してのみ一点集中特化型で発動されるあの破壊的なデレ……ふふ。
佐天さんも実際に見たらきっと驚愕しますよ……なんか、なんか私もう……」

佐天(やばい、初春が半笑いで遠い目になってる)


佐天「あっ、あー! そうだ、とりあえずその話は一旦置いといてさー! もっと別の話しようよ別の話!!」

初春「別の、ですか?」

佐天「うんうん!」

初春「あ、そういえば佐天さん最近気になる男の人がいるってこの前言ってましたよね~?」コロッ

佐天「へっ!?」

佐天「えっ、あ、あたしそんなこと言ったっけ!?」アセッ

初春「言ってましたよ~! で、誰なんですかそれ!? どんな人ですか!? どうなんですか!? 私、気になります!」キラキラ

佐天「い、いや別にそんな大したもんじゃないっていうかその」ゴニョゴニョ

初春「佐天さん……?」ニコ

佐天「うっ……そ、それはぁ~…」


佐天さんが最近気になってる相手は誰? 安価↓3

1.本命:削板
2.対抗:垣根
3.変化球:トール
4.大穴:フィアンマ

ここまでで
続きは多分明日来る、と思う

ステイルとインデックスにはちゃんと出番あるよ~

とりあえず上条さんのフラグ

公式で立ってると思われる人達
インデックス、美琴、五和、姫神、妹達ほぼ全員、雲川先輩、みさきち、バードウェイ、オルソラ、ねーちん、アリサ、打算枠:レッサー

+この話の中で6年の内にさらに落とした人達
アニェーゼ、ルチア、キャーリサ、ヴェント、吹寄、サーシャ、他多数

展開次第で変わるかもだけど大体こんな感じのイメージ

再開~



佐天「…………ぃたさん」ボソッ

初春「はい?」

佐天「そ、削板さん…///」カァー

初春「えっ?」

初春「削板さんって……そ、それ確か第七位の人ですよね!!?」

佐天「……」コクン

初春「ぬっふぇ~! まさか佐天さんが……でもそんな凄い人とどうやって知り合ったんですか?」

佐天「う、うん。実はちょっと前にね……」








佐天「ふんふふん、ふんふふん、ふんふんふーんっ♪」

佐天「さてさて、何か新しい都市伝説の噂でも書き込まれてないかなーっと」カチカチッ

佐天「えーっと、なになに~。『カ(ブトム)ッシー&翼』?
学園都市の上空を白い羽を生やした謎の双子が飛んでいる姿を見たという学生達の目撃情報が多数寄せられ……んー、イマイチ」

佐天「次は…っと、『リアル男の娘』?」カチカチッ

佐天「『あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! 俺は長い金髪に青い目の白人美女をナンパしたと思ったら男だった。
な…なにを言ってるのか分からねーと思うが俺も何をされたか分からなかった…』」

佐天「『ニセ乳だとかパッドだとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…』」

佐天「……ちょっと面白そう。でも目撃情報少ないし探して簡単に見つけられるような人じゃなさそうだな~、残念」

佐天「他に何かないかな~……ん、『俺様隻腕イタリア人』?」カチッ

佐天「全身真っ赤な隻腕の優男がたまに学園都市に現れては何故かファミレスやファストフード店で年代物のワインやドンペリ、キャビアにトリュフを出せと無理矢理な注文をし」

佐天「店員が断りを入れると『俺様を誰だと思っている』『神の右席の右方のフィアンマだぞ』『第三の腕が疼く』
などと邪気眼なことを口走り、はては食い逃げを………意味が分からない」カチカチッ

佐天「あーもう! あたしが求めてるのはもっとこう分かりやすく楽しい感じのやつなのに~!!」

佐天「……はあ。気分転換に散歩でもしてこよっかな」カタッ








佐天「んーっ! いい天気ー! もう夏だなあ~」テクテク

佐天「あ、たまにはいつも通らない道行ってみよっかな。
スキルアウトに絡まれないといいけど……あれ、もしかしてこれフラグ?」テクテク

佐天「へー、この辺って確か前はなんか建物あった気がするけど更地になったんだ……ん?」ピタッ

△←ボロいテント


佐天「……なんだろあれ。ちっちゃなテントっていうかむしろホームレスの人の住居みたいな…」スタスタ

佐天「張り紙がしてある。しかも思いっきり手書き……なになに?」ペラッ


『根性人生相談室 1回につき1根性』


佐天「……………」





佐天(あ、怪しいーーーーーっっっ!!!!)カビーン!!


佐天「1根性って単位がまず分からない!! なにそれ、日本円にしていくら相当なの!!?」

佐天「……」

佐天(でもちょっと…いや、かなり気になる…)ソワソワ

佐天「―――ええい、ままよ! すいませーん! 相談してみたいんですけどー!」バサッ

削板「よく言ったぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!」

佐天「ひぇあっっ!?!?」ビックンッ!

削板「よう、いらっしゃい!! オレの根性人生相談室に相談に来るとは根性あるなお前!!」

佐天「えっ、いや、その」

佐天(あれ? この人どっかで見たことあるような)

削板「しかしこれはまた可愛らしい嬢ちゃんだ!!」

佐天「か、可愛っ……あのー。相談っていうかなんていうか、ぶっちゃけこの物珍しさにとりあえずなんかちょっと覗いてみたって感じなんですけど」

削板「うんうん、好奇心は根性の第一歩だ!! その心意気は素晴らしいぞ!!」

佐天「は、はあ。というかすいません、もしかしてあたし達って前に会ったことありませんか? なんだか見覚えが…」

佐天(って、これナンパの手口みたいだな)


削板「む? はて、分からんな……くっ、人の顔を忘れちまうなんざオレはなんという根性ナシだッ!! まだまだ精進が足りてねえな!!!」

佐天「いや、根性がどうとかいう問題じゃ…」

削板「まったく、レベル5ともあろう男が情けないぜ!!!」

佐天「……はい?」

削板「ん?」

佐天「れ、レベル5!?!? って、あーーーっ!! 分かった! いつかの大覇星祭で開会式の選手宣誓してた人だ!!」

削板「お? おお、なるほど! それで知ってた訳か!!」

佐天「わあ、ってことは第七位の削板軍覇さんですよね! あたし佐天涙子って言います!」キラキラ

削板「おう、よろしくな!!」

佐天「ところで削板さんはどうしてこの、えっと根性相談? とかいうのをやってるんですか?」

削板「ああ、話せば長くなるが…。オレは去年までは大学に通ってひたすらに根性を鍛えていたんだ。
だが今年になって中退することになってしまってな!!」

佐天「ええっ!? レベル5なのに!? ど、どうして…」

削板「それには海よりも深く山よりも高い事情がある……」

佐天「あ……」

佐天(そっか、レベル5の人達って凄い能力を持ってる代わりにあたしなんかには分かんないような難しい悩みもたくさんあるんだよね……)



削板「―――実はオレの日々成長してゆく根性に耐えきれず、システムスキャンの度に測定器や研究室、はては校舎の大半がまるまる吹き飛んでしまったんだッッ!!!!!」

佐天「」

削板「さらにオレの日課である人助けに明け暮れている内に講義に出席するのを忘れ単位が取れず三回ダブったッ!!!」

佐天「」

削板「最終的に『もうお前大学やめろ』と教授達に言われてしまったんだ!!!」

削板「まったく、たかがその程度のことで根性のなってない奴らだぜ!!!!」

佐天「いや、おかしい。明らかにあなたがおかしい」

削板「?」キョトン

佐天「いえ、キョトンじゃなくて…」

削板「とにかくそれでオレは大学をやめて働くことにした。
社会に出るにあたってどんな仕事をするべきか真剣に根性出して考えた。考えて考えて考え抜いて、そして」



削板「辿り着いたのがッ! このッ! 『根性人生相談室』だぁぁぁぁあああああああッッッ!!!!!」



佐天「……………」

佐天(ま……)




佐天(まったく意味が分からない――――!!!)





削板「さて。という訳だ、お前がこの根性人生相談室を訪れたのもきっと何かの縁だろう。是非とも何か相談していくがいい!!!」

佐天「え、ええ~…? ていうかこの1回1根性って要するにおいくらなんですか? あたし正直あんまりお金は……」

削板「1根性とは1くらいの根性ということだ。お前の中の1の根性をオレに見せてくれればそれでいい」

佐天「……」

佐天(助けて初春……)


佐天さんの相談内容は? 安価↓3

1.「どうしてもレベルが上がらなくて……」
2.「面白くて夢がある都市伝説を探してるんです!!」
3.「もう大学生だしそろそろ彼氏が欲しいな~、なんて」
4.「もっといっぱい新しい友達を作りたい!!」



佐天「え、ええ~っとぉ…」

削板「ほらほら、遠慮せずに言ってみろ。根性で必ず力になってみせる」

佐天「ん、ん~~……あ、そうだ。あたしは今年大学生になったんですけど」

削板「おお、そうか。それは入学おめでとう!」

佐天「はあ、どうも。それで……もう子供じゃないんだしそろそろその……彼氏とか欲しいな~なんてっ!」

削板「……」

佐天「……」

佐天(あ、あれっ。もしかしてくだらない内容だとか呆れられた!?)アセッ



削板「―――ほう、恋人を作りたいのか!! うんうん、この非婚率が高まっている現代において見上げた根性だ! 気に入ったぞ!」

佐天「……」

佐天(どんな内容の相談でもみんな根性あるって言いそうだなこの人)

削板「そもそもオレは草食男子だのなんだのああいう軟弱な言葉が大嫌いだ!
世相の反映が若者の無気力に繋がってるだ、現代の日本人女性に魅力がなくなったせいだとぐだぐだ言い訳する輩など言語道断ッ!」

佐天「……!」

削板「少なくともオレは周りを見渡してこの中にいる女性達に魅力がないなどと思ったことは一度たりとてない!
自ら全力で根性出して誰かに恋をし、自ら全力で勝ち取りに行くのが愛というものだろう!!」

佐天「!!!!」



佐天(す、すごい! なんか変な人だと思ってたけど今のはめっちゃカッコイイ!!)


削板「さて、そうと決まればさっそく行動だ。佐天、お前には好きな奴はいるのか?」

佐天「いえ、いないんですけど…」

削板「ふむ、そうか。ではまず根性のある奴というのは大前提としてお前の好みのタイプを教えてくれ」

佐天「えっと、アイドルの一一一(ひとついはじめ)みたいなとにかくカッコイイ人です!!」

削板「なるほど、アイドルみたいな奴か! ふーむ、難しいな」

佐天「ですよねー」

削板「しかし何人か心当たりはいるぞ!」

佐天「えっ、ウソ!? ぶっちゃけ半分冗談だったのに」

削板「嘘など吐かん。オレは人助けと体力作りの為に学園都市全学区マラソン10周を1日たりとも欠かさずこなしているからな。必然的に顔馴染みは多く出来る」

佐天「じゅ、10周!?」

削板「いつの間にやら携帯のアドレス件数もいっぱいになった!」

佐天「!」ピクッ

佐天「……へぇ~。削板さんもなかなかお友達たくさんいるんですね。でもその分野にかけてはあたしも負けてませんよ!」

削板「ほほう?」


佐天「あたし、能力は相変わらずレベル0ですけど、友達だけはいっぱいいるんです!
えへへ、あたしのアドレス登録件数はなんと」

削板「ちなみにオレは一万人以上だ!!!!」

佐天「」

削板「いや~まさか九つ子だと思ってたあの姉妹がまだまだあんなにいたなんてな~。
何年か前に根性で世界一周マラソンした時にいろんな国で知り合ったんだが……ん? どうした佐天」

佐天「」


佐天(負けた……あたしの唯一の取り柄であるコミュ力ですら負けた……)ガクッ

削板「???」

佐天「いえ、なんでもないです……」ズーン…

削板「そうか、じゃあさっそく心当たりの内の一人に電話を……」

佐天「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待って下さい! 展開早過ぎます!
というかほんとに冗談で言ってみただけで実際そんな完璧な人があたしみたいな平凡なのと付き合ってくれる訳ないし……」

削板「………………」

佐天(あ、やば……また卑屈なこと言っちゃった。もういい加減この悪いクセも治ったと思ったのになあ)





削板「つべこべ言うな根性ねえぞッッッ!!!!!」





佐天「っ!」ズキッ


削板「お前は十分に可愛らしい魅力ある女の子だ、自信を持て!! オレが保障する!!!!」ガシッ

佐天「あっ…」

佐天(ま、また可愛いって言われた……)ドキドキ

削板「な?」

佐天「……」


佐天(なんだろう……こんな真っ直ぐな人に言われると、あたし本当に自分に自信持てる気がする)


佐天「―――はいっ! ありがとうございます!」

削板「よし!!」

佐天「……あ、でもあたし本当に今まで誰かと付き合ったことってなくて。
友達じゃなく彼氏としての男の子との付き合い方みたいなのがまずよく分かんないんですよね」

削板「ふむ」

佐天「だから今までもちょっといいなって人がいてもアプローチすらしないまますぐ諦めちゃって…」

削板「ほうほう、ならば答えは簡単だ」

佐天「え?」

削板「佐天、オレとデートしよう!!!」

佐天「ふぇぇぇっっっ!?!?」ビクッ

佐天「なっ、なななな…!?」

削板「さっき恋だ愛だと偉そうなことを抜かしたが、実を言えばオレも誰かと付き合った経験はないんだ。
だから正直知恵という点では知り合いの協力無しにはお前の力になってやれそうもない」


削板「だが実技なら別だ! シミュレーションとして一緒に実際のデートを想定していろんなところへ出掛けてみよう」

削板「根性の第一歩は好奇心、そして何より前へ踏み出す勇気だ!
お前もそうして男とデートすることに慣れればきっともっと積極的になれる!!」

佐天「勇気……積極的に……」

削板「さあ、まずはどこへ行こうか。どこでもお前の好きなところでいいぞ!」

佐天「…………」

佐天(うん。そうだよね。勇気を出して……)



佐天「――――あたしっ! 遊園地がいいですっっ!!」

削板「そうか! ならすぐ出発だ!」

佐天「はいっ。じゃあ遊園地のある第六学区までのバス調べますね」ゴソゴソ

削板「何言ってんだ、こっちの方がずっと速い」

佐天「へ?」

削板「よっこいせーっと」ヒョイ

佐天「!?」



佐天(お、お姫様抱っこーーー!?!?)ドッキーンッ



削板「よーし、舌噛むなよ?」ギュッ

佐天「え」

削板「うおおおおおお根性ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!」ッターン!

ブワッ…

    バッヒュゥゥゥゥ―――ンッッ!!!!!!


佐天「」












佐天「―――で、遊園地行った後は一緒にごはん食べて、そこからまたプラネタリウムと映画館と博物館行って
さらにボーリングとカラオケとビリヤードとダーツと卓球とテニスやったんだ!」

佐天「それで帰りにアドレス交換して……実は最近よく二人で会ってるの」モジモジ

初春「……」


初春(あ、あの『アクティブ過ぎてどの男もついていけない』と言われた佐天さんの
遊ぶ時にだけ無駄に発揮される超絶底無し体力に完全についていっている、だと……!?)

佐天「初春……もしかしてあたしにもついに春が来たかも……!」キラキラキラ

初春「……ええ、そうですね。お二人はお似合いだと思いますよ。いろんな意味で。とっても」

佐天「えへへ」テレッ






佐天「―――さて」

佐天「ところでさ、初春。こんな話をしている間に……そろそろ来るよね」

初春「来ますね」

佐天「来ちゃうかあ」

初春「来ちゃいますね」

佐天「デレデレデレールショットガン、か……」

初春「いえ、もしかしたらそろそろデレデレデレールショットガトリングガン辺りに進化してるかもしれません」

佐天「ピカチュウからライチュウどころじゃないよそれ。ワープ進化だよ」

初春「……今から三時間はひたすら御坂さんの上条さんおノロケ話を聞かされながら
ストレスマッハな白井さんの暴走を止める地獄タイムに突入すると思います。覚悟は出来てますか佐天さん」

佐天「……ははっ」

初春「大丈夫、決して佐天さんを一人になんかさせませんよ。私も道連れです。私達、親友ですもんね♪」ニコッ

佐天「初春。アンタ、逆にあたしを道連れにするつもりだね」

初春「ナンノコトデスカ?」







「どる~ん、待ったぁ~~~??」







――――佐天さんの天国と地獄編 終わり――――



とりあえずこの辺で一旦休憩~

ごめん眠い今日はもう寝る

御坂さんはもっとこう普通に素直になった感じにするつもりだったのにどうしてこうなった……
別にヤンデレでもストーカーでもないんだよ、ただちょっと自分に正直になり過ぎただけなんだよ多分

カブトムシさんは相変わらずいい人だけど長年手を焼かされてきて順応したのでフレメアがなんかやらかした時だけ鬼畜みたいなイメージ

再開~




――――飲み会の翌日・一方さん視点――――


むぎのんのマンション

チュンチュン チュンチュンチュン…

一方「……」モゾ…

一方「ン…」ゴロン

麦野「あ、起きた?」

一方「………、あァ…?」パチ

麦野「もう昼近いわよ。随分よく寝てたわね」

一方「……」

一方「おォ」

麦野「おォ、じゃない。朝起きて最初の挨拶は?」

一方「……あー…、おはよォ」

麦野「はいはい、おはよう」

一方「くあ~…」ガシガシ

麦野「あーあー、寝癖でアホ毛立てちゃって」ミョインミョイン

一方「触ンなって、……? オイ、オマエ今日仕事ねェンじゃなかったのか?」

麦野「そうよ、どうして?」

一方「だったら別に朝っぱらからンなきっちり身支度しなくてもイイだろ。俺は気にしねェぞ」

麦野「だからもう昼近くだっての。ていうかこちとらもうすぐお肌の曲がり角だっつーのー。
あれよ、好きな男の為にいつでも綺麗でいたいっつうこの健気な乙女心分かんないの?」

一方「流石にもォ乙女っつー歳じゃ」

麦野「あ?」

一方「…………だからオマエはそのまンまでも十分イイ女だってことだよ」


麦野「……まあよしとしといてやるか。ふふん、にしてもアンタもようやくそういう台詞言えるようになったのね。ここまで言わせんのに苦労したわよホント。
ま、でもどっちみち私はね。あの時の傷痕残ってるし」

一方「ちゃンと治す気はねェのか?」

麦野「ん~? まあ一応これも自分への戒め的な? ……それともちゃんと綺麗にした方がいい? キズモノな女は嫌い?」

一方「馬鹿が、ンなくだらねェことで嫌うか」

麦野「やだ、私ってば愛されちゃってるにゃーん」

一方「ケッ」

麦野「はー、それにしてもアンタ指細過ぎ。私より細いんじゃねえだろうな」ニギニギ

一方「……いや、流石にそれは……ねェだろ。ねェよな?」

麦野「なんだそれふざけんな」

一方「どォ答えりゃ正解なンだよ……」

麦野「ん~~??」ノシッ

一方「ぐォっ!?」

一方「やめろのしかかってくンな、重…っ」

麦野「あ゛?」ビキッ

一方「………くはねェけど、うン」

麦野「この貧弱モヤシめ。……ねえ」

一方「あン?」


麦野「……」

一方「……」

麦野「……」

一方「……? なンだよ」

麦野「ああもう、分かれバカ! ……んっ」ズイ

一方「! ……おォ」

麦野「……」

一方「……」

麦野「ん…」

一方「……ン、」

麦野「……」

一方「……」



麦野「……さ、さーて、さてさてさて! んじゃそろそろさっさと朝ごはんにしましょっか!」ヒョイ

一方「お、おう……って、あ」

麦野「ん?」

一方「………あー……悪ィ。その前にオマエに言っとかなきゃならねェことがある」

麦野「……なによ?」

一方「……」

麦野「……?」

一方「えー、あー、その、アレだ。…………オマエとのこと浜面とヒーローにバレた」

麦野「」


麦野「……は? えっ?」

一方「マジで悪ィ…」

麦野「え、ちょ、待っ……はあああああああ!?!?」

一方「……」

麦野「マジかよ…」

一方「……すまン」

麦野「……ちなみになんで?」

一方「いや、酔っ払ったあいつらに無理矢理携帯の履歴見られて」

麦野「オーケイ、後で浜面は殺しとくわ。全力で。ガチで。全身全霊をかけて」







滝壺「はまづら、朝ごはん出来…」

浜面「最後の晩餐ならぬ最後の朝食ッッ!?!?」ガターンッ!!

滝壺「え?」


麦野「……つまり、私のその、ああいうメールも見られたってこと、よね」

一方「……おォ」

麦野「………………」

一方(やっべェ、俺も死ぬかも)


麦野「……はあ。まあバレちまったもんはしょうがないか。
っつか昨日夜中にアンタがベロベロに酔っ払ったまま急にウチ来た時点で嫌な予感はしてたし」

一方「……本当に悪かった」

麦野「ん、まあどっちにしろいつかはちゃんと言わなきゃって思ってたしね。そういう意味ではすっきりしたかも」

一方「……」

麦野「なにその顔。テメェまさかこの期に及んでまだ私が浜面のこと引きずってるとか思ってんじゃねえだろうな。キ○タマ蹴るぞ種ナシ」

一方「誰がだ。ったくその下品なトコだけは相変わらず変わンねェなオマエは」

麦野「そんな女に惚れた自分を恨みなさい。……んーでも、ま、ヤキモチ妬いてくれたってのはちょっと嬉しいかにゃ?」

一方「バァーカ」

麦野「ふっふ。……さって、と。んじゃ本当にそろそろごはんにしよっか」

一方「っつかいつも言ってるが俺は朝はコーヒー飲みてェからパンが」

麦野「却下。日本人なら朝は白メシに味噌汁に焼き鮭だろうが。飲むなら食後にしなさい」

一方「……ちっ」

麦野「ところで今日予定は?」

一方「ン、あァ。……ちっとやンなきゃいけねェことが出来てな」

麦野「あらそう、ふーん」


一方「拗ねンな、出来れば後で時間は作れるよォにする。ま、頼まれた以上そこはキッチリやらねェとな」

麦野「よく分かんないけど分かったわ。それじゃとりあえず顔洗ってきなさいよ」

一方「あァ、その前に何件か連絡入れとくとこあるからオマエは先食ってろ」

麦野「はいはい、よいしょ」スタッ

麦野「……あ、そうだ一方通行」スタスタスタ

一方「あン?」

麦野「――――そういえばアンタ、昨日一昨日あのサラシ乳女と一日同じホテルの部屋にいたんだって?」ニッコリ

一方「………………」

一方「それは仕事で」

麦野「アンタがさっさと終わらせてりゃ済んだ話よね?」

一方「………………」

麦野「……メールの件と合わせてペナルティ、後で覚悟しとけよ」

一方「……ハイ。マジホントすンませンでした」

麦野「ん」

スタスタスタ ガチャ バタン





一方「……」

一方(っべー。っべー。マジっべーわアレ。狩人の目してたわ。割と本気で死亡フラグ立ったわ)ガクガクブルブル

一方「……」

一方「……ハァ。これが惚れた弱味ってやつ、か?」


一方「っと、とりあえず電話は……あいつからだな」ピッ



prrrrrr! prrrrrrr! ガチャ

??『もしもし?』

一方「あー、もしもしステイルくン? 俺だけどこンな時間に悪ィ」

ステイル『やあ、君か。久しぶりだね。時間なら平気だよ、何の用だい?』

一方「あァ、急で悪いンだがちっと一つ確認しときてェことがあってな」

ステイル『うん?』

一方「オマエらの宗教って婚姻は禁止とかそォいう戒律ってねェよな?」

ステイル『……また随分と唐突な質問だね。別にそういったことはないよ』

一方「……だよなァ」

ステイル『まあ宗派ごとにいろいろ違いはあるし流石に最高権威クラスとかになると無理だけど。
腐っても聖職者だからあくまで婚前交渉はタブーってくらいで例えば天草式から来た野母崎なんかも既婚者だしね』

一方「そォか」

一方(ってこたァやっぱヒーローの奴は誰かしらに嘘八百吹き込まれてただけってことか…。
つーかもォ何年も魔術サイドと関わり合ってきてンのにあっさり騙されたまま気付かない三下ェ…)

ステイル『それがどうかしたかい? まあ大体大方嫌でもつけたくない予想はつくけどね』


一方「……まァとりあえず気にしないでおいてくれ。ところで今そっちに例のシスターいンだよな?」

ステイル『ん? あああの子ならすこぶる元気にやっているよそれはもうまあ当然だよねもちろん学園都市なんていう本来僕達魔術師にとっては肌に合わない土地にいるよりもやっぱり本国の空気は落ち着くに決まっているしうんそれにやはりあの子は勉強家だからねちんぷんかんぷんな科学に囲まれたアウェーな場所にいるよりも毎日好きな魔術関係の本を読んでいられる今の場所にいる方が精神衛生上的にも確実にいいと思うんだよ友人達もたくさんいるしねあの子はとにかく人望が厚いからそもそもあの貧乏ったらしい男の元にいる時よりもずっと充実した食生活を送れているんだしああそうだだからよかったら上条当麻にもそこのところをしっかりはっきりきっちりすっぱり伝えておいてくれると嬉しいな僕から連絡を入れるだなんてそんな虫酸が走るようなこととてもとても出来そうにないからねそうあの子は君といるよりも断然今の暮らしの方が合っているとね』

一方「………お、おう」ヒキッ

ステイル『―――ふぅ。しかし君も大変だね、あんな男と下手に関わり合ってしまって』

一方「……まァ確かに昨日も二回程ぶン殴られたが……あいつに救われたのも事実だ。
一生かかってもこの負債は返せねェよ」


ステイル『ふん。ま、不本意だけどそこは同意するよ。
でもやっぱりなんだかムカつくから上条当麻の家にファックスでルーンを送っておくことにしようかな、目を通したら即燃え上がる系の』

一方「それはやめてやれ、マジで」

ステイル『ははっ、やだなあ流石に冗談だよ。イッツブリティッシュジョークさ』ハハッ

一方(あいつ味方も多いがマジで敵も多いな)

ステイル『ところでそっちは最近…』

一方「あァ、そォいや思い出したがあの合法ロリ教師がオマエに会いたがってたぞ」

ステイル『ぶーーーーーーっっっっ!!!!! ってあっつぅぅぅぅぅ!?!? た、煙草が! 煙草がぁぁぁ!!!』ゴンガラガッシャーン

一方「……なンかごめン」

ステイル『げっほぶほごほっ!!? なっななななんのことだか分からないな!?
悪いがそろそろ切らせてもらうよ、じゃあね!!!』ガチャンッ!

一方「……」

一方「あいつはあいつで苦労してンなァ……」

一方「あとは……かけたくねェがあいつらか……」ピッ













とある個室サロン グループの元アジト

垣根「……」

一方「……」

垣根「……」

一方「……」

垣根「あのさあ」

一方「あン?」

垣根「俺、ここ一週間仕事でほぼ寝てねえんだよね」

一方「そりゃオマエのその目の下の気持ち悪ィくらいの隈見りゃ分かるわ」

垣根「分かってんだったら俺よりもっと暇してる奴に頼み込めや!!!
なんで俺があんなフラグまみれウニの為に協力しなきゃならねえんだ!? ばっかじゃねえの!!?」

一方「仕方ねェだろ、俺だって本当はオマエになンざ頼みたくねェよ。
そこをわざわざこォして頭下げて頼ンでやってンだ、快く引き受けろ」チッ

垣根「一ミリたりとも下げてねえだろが、ふんぞり返りやがって。マジでぶっ飛ばすぞ」

一方「うっせェな、なンだかンだ戦力的にはオマエは使えるンだよ」

垣根「ふざけんな、こっちは会社立ち上げたばっかで手一杯なんだっつの!! さっきもレッドブル5本飲んできたわクソが!!!」

一方「いや、それ以上翼生やしてどォすンだよオマエ」

垣根「やかましいわ!!! 大体それならカブトムシの方に頼めばいいだろが。
あいつならどうせ喜んで引き受けんだろうよ、あのいい子ちゃんは」

一方「馬鹿か。オマエと違ってそォいうまともな神経持ち合わせてる奴にこンなこと頼めるか」

垣根「なんなのお前? 本気で俺のこと舐めてんの? 俺とあいつは一応同一人物だってこと分かってんのか」

一方「俺があいつであいつが俺で」

垣根「やかましい。そして懐かしい」

ごめんちょっとここまでで

上条さんのルートは決まってないっす
途中で絡むヒロインの選択肢出すからそこでくっついて欲しいキャラの安価取ってもらえると最終的にくっつく率が上がるみたいな感じで行こうかと


一方「とにかくどっちみち下手打ちゃマジで戦争起きかねねェ状況なンだ。
そしたらオマエの方にまで火の粉降りかかるかもしれねェンだぞ」

垣根「……、俺マジで寝てないんだけど」

一方「俺も一昨日は徹夜だったわ」

垣根「……」

一方「……」

一方・垣根「「ハァ……」」


垣根「……で? とりあえず話くらいは聞いといてやるよ。条例改正させるつっても問題はどう動くかだ」

一方「そォだな、まずこの条例を出した上層部―――アレイスターの奴が退いてから新しく統括理事長に就任した人物だが」

垣根「……貝積継敏か。親船が筆頭候補のはずだったのがこいつになったのは意外だったな」

一方「つまり問題はこいつじゃねェ。それに付いてるお抱えブレインだ」

垣根「あん?」

一方「―――雲川芹亜。十中八九この女が裏で糸引いてやがる」

垣根「……なるほどねぇ。だがそうなると解せねえな、その女もウニ頭に惚れてる内の一人なんだろ?
今じゃ実質学園都市の全権握ってる状態なんだからむしろ強引にあいつの多重婚認めさせちまうくらいの方向に持っていきそうなもんだが」

一方「そォなったら今度は三下を僻ンでる男達からの一斉蜂起が起きそォだがな……。
ぶっちゃけ今の状況は非モテの野郎どもからすりゃメシウマ以外の何物でもない」

垣根「俺はむしろそいつらの方に味方してやりたいね」


一方「そォ言うな。流石に今の状態は不憫過ぎるだろ」

垣根「……あいつ今いくつだっけ」

一方「あー、21か2か?」

垣根「まあ……その歳で童貞のままは確かにきついよなあ」

一方「オマエの今の発言も大分多くの野郎を敵に回したぞ」

垣根「そんで? その雲川芹亜にカチ込みに行こうって?
つってもこの条例が制定されてるおかげで今は均衡状態が保たれてる訳だろ。それ崩したらそれこそ全面戦争じゃねえのか」

一方「……三下の奴はイギリス移住も視野に入れてるらしいが向こうに行っても同じく面倒なことになるってことで足踏みしてる状態だ。が、さっき確認を取った」

垣根「ん?」

一方「あいつは誰かしらに体よく騙されてただけで実際は向こうの必要悪の教会に所属したところで女作ンのに何ら問題はない。
こンなふざけた条例のないあっちでさっさと好きな女とくっついちまえば万々歳だ」

一方「流石に他の女どももあいつが誰か一人と正式に籍入れるくらいのことまでしちまえば諦めるだろォよ」

垣根「なんだよ。だったらそれで無事解決、トゥルーエンドじゃん」

一方「いや」

垣根「?」

一方「……あいつは未だに本命決めてねェ」

垣根「………………」

一方「向こうにいるシスターやら知り合いの女やらが本命の場合それでイイが、こっちにいる女の誰かが好きだっつーンならそれじゃ意味がねェ」

垣根「……その女連れて亡命とか」

一方「途中でどンな妨害工作が起こるかも分かンねェし、あいつも大学だけはこっちでちゃンと出ときてェらしいからなァ」

垣根「め、面倒臭ぇ……」

一方「まったくだ」

垣根「……かつてここまでくだらない理由で起きそうになってる戦争があっただろうか」

一方「まったくだ……」

垣根「……」

一方「……」


垣根「……にしてもなんでウニ野郎は一人選ぶくらいのことが出来ねえ訳?
選り取りみどりで困っちゃーう、一人になんて決められない☆みたいな感じなら俺が直接殺すけど」

一方「あいつはそンな奴じゃねェよ。……まァ、だからこそなンだろォなァ」

垣根「あ?」

一方「昔はあの超絶鈍感っぷりでスルーしてたからイイが今では女達の気持ちを知っちまった以上、迂闊に答えは出せないンだろォよ。戦争云々は差し置いてもな」

垣根「はーん。俺にゃ分かんねえな。山程の女泣かすなんざ名誉じゃねえか」

一方「男が皆オマエみてェなクズい考え方してる訳じゃねェンだよ」

垣根「下手な優しさは余計傷つけるだけだろ。俺は俺の考えが間違ってるとは思わないね」

一方「……それだけじゃねェ。実質今のあいつはまだ生まれて六年しか生きてねェよォなもンだ」

一方「詳しいことは知らねェが“前の自分”に対する引け目やらなンやらってのもあるンだろ。
未だに自分で自分のことが分かってねェって感じ、か? 少なくともあいつ自身はハーレムだのなンだのは望ンでねェ、ただ一人を選ぶ意志はある」

垣根「ふーん。……つーかなら、逆にあいつにそこんとこ自覚させる方に進めた方がよくねえ?」

一方「うン?」

垣根「だからよ、結局のとこウニ野郎を誰か一人に心底惚れさせりゃいいんだろ。
何らかのイベント起こしてそういう状況に持ってかせるとか」

一方「……そりゃそォ出来りゃ上々だが……無理だろ。あいつに惚れてる女はそれこそ本気で世界中に散らばってンだぞ?」


垣根「……んー」

一方「仮にそいつら全員学園都市に集めて公平にこの中からさァ選べっつったとこでマジで軽く一万人超えてる上に牽制合戦の末にこの街吹っ飛ぶぞ。ガチで」

垣根「結局のところ雲川芹亜、か」

一方「あの女も相当な狸だ、何の考えナシにこンな条例考えたりはしてねェはずだからな」

垣根「オーケイ、しかしこっちの戦力がまさか俺とお前だけだなんて言わねえよな?
いくら一位二位つっても向こうだって大物引き込んでる可能性はある訳だろ」

一方「あァ、それならそろそろあいつも……」

垣根「あん?」

カツン、カツン、カツン

一方「……来たか」

ガチャッ




海原「どうも。お久しぶりですお二人とも」ニッコリ

一方「おォ」

垣根「……こりゃまた意外な奴が来たな。てっきりお前は第三位の方につくと思ってたんだが」

海原「ええ、自分はいつでも御坂さんの味方であるつもりですよ?」ニコニコ

垣根「……」

海原「まったく困ったものですよねえ。……正直自分としましては今のこの状況は実に気に入らないんですよ」

垣根「何故だ? テメェならあのウニ頭と第三位がくっつけないこの状態は大歓迎じゃねえのか」

海原「みくびらないで下さい。自分にとっては御坂さんの幸せが自分の幸せです。
彼女が何年も一途に恋い焦がれ続けた思い人と結ばれることが出来ない、そんなふざけた事態をよしと思うと?」

垣根「……健気だねえ」


海原「はは、本音を言えば悔しくもあり惨めでもありますがね。………ぶっちゃけ今の御坂さん結構幸せそうですし」ボソ

一方「……いろンな意味で大丈夫か?」

海原「モーマンタイです。それにあの少年……いえ、もう青年ですね。
彼にも何年も約束を守り続けてもらっている恩がありますから」

垣根「お前は本当にそれでいいのか?」

海原「……はい。覚悟はとうの昔に。彼が最終的に彼女を選ぶにしろきっぱり振るにしても、ね」

垣根「……」

一方「ところで土御門の奴に連絡が取れねェンだがオマエの方はどォだ?」

海原「……ああ、それなんですが」

一方「チッ、オマエも駄目か。ったくあの野郎はどこほっつき歩いてやがンだか。
なンだかンだであの手の女には同じ狸のあいつが一番使えンだがな」ハァ

垣根「あー、あのグラサン野郎か。確かにあの策士は必要だな」

海原「いえ、それが」

一方「いや、むしろあいつは先にこっち側に引き込ンどかねェと下手したら向こう側に付かれて余計ややこしいことに…」

垣根「マジかよ、確かにあいつが敵に回ると厄介な…」

海原「あの、えっと、ちょっと待って下さい。それがですね」

一方「あン?」

垣根「ん?」

海原「いえ、その……」








海原「土御門さんなら先日正式に婚約した義妹の舞夏さんと現在世界一周ハネムーン旅行に出掛けてるそうです。
……恐らくこういう面倒なことになる前に自分一人だけさっさと逃げ出したものかと」

一方「あンのクソシスコン軍曹ォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

垣根「………あったま痛ってぇ…」ズキズキ


――――裏方達の苦悩編 続く――――



次は上条さんパート
あとゴメン、ちょっとアリサは出すの難しいから無理だ……




――――上条さん視点――――


第七学区のパン屋

上条「…………」

上条「流石に飲んだ翌日に朝六時からバイトはキツイ……」ウプ

青ピ「ただの自業自得やん」

上条「うるへー、上条さんはこのリア充だらけの世界にほとほと絶望したんだよ」

青ピ「あ゛? 毎日毎日可愛い女の子達に囲まれてウハウハーレム状態のくせになにアホ抜かしとんねんこのボケ」ビキッ

上条「だったらお前俺と立場変わってみろよ!! マジで地獄なんだからな!!!」

青ピ「ぺっ!」

上条「うわ汚ぇ!? ちょ、いきなり何すんですかオイ!!」

青ピ「ケッ」

上条「……男の友人にまで嫌われるとか上条さんは本当に心が折れそうなんで勘弁してもらえませんか。はあ、しかも人手も不足してるし…」

青ピ「ウチのベテランバイトさんは今ご両親が体調崩して実家帰省しとるんや、しゃーないしゃーない。
代わりに店長がお給料に色付けてくれるゆうから頑張らな」

上条「……うあー」

青ピ「んじゃボクは配達行ってくるからカミやん店番ヨロシクなー。
……釘刺しとくけどまた女の子とイチャイチャしてたら殺すで?」スタスタスタ

上条「うーい」

上条「……」


上条「っし。気合い入れよう。仕事は仕事だ、しっかりやんねーと」パンパン

カランカラン

上条「お、いらっしゃいませー」


姫神「上条くんおはよう」テクテク

上条「ああ、姫神か。おはよう」

姫神「……青髪くんは?」キョロキョロ

上条「あいつならたった今配達行ったとこだよ」

姫神「そう」

上条「なんだ、あいつに何か用事あったのか?」

姫神「……相変わらずニブい」

上条「え?」

姫神「二人きりなのは。むしろ好都合。早起きして来てよかった」

上条「……お、おう。なるほど」

姫神「……」

姫神「……はあ。君が。私達の気持ちにやっと気付いてくれたのは嬉しいけど。そんな風にあからさまに警戒されるのは流石に傷つく」

上条「あ、ゴメン…」

姫神「いい。仕方ないことではあるし」

上条「……」

姫神「……」

上条「……あー、ところで姫神はこの夏休みどっか遊びに行ったりする予定あんのか?」

姫神「……。ちなみに上条くんは?」

上条「はは、俺は金無いからなあ。バイトバイトで日が暮れそうだよ」

姫神「あの子なら。今イギリスに帰ってるって聞いたけど」

上条「いや、ぶっちゃけウチの家計圧迫してたのってインデックスの食費より俺の入院費が大半だからなあ」

姫神「あの先生は。そういうこと気にしないと思う」

上条「うん、まあそうなんだけどやっぱ出来る限りはちゃんと支払いたいしな。
最近は入院する回数自体は減ってきたけど今までの分はちょっとずつでも返したくて」

姫神「……自分からこの話振っといてなんだけど。あんまりそういうこと言わない方がいいと思う。君のそういうところに。女の子達は惹かれる」

上条「うぐっ……」


姫神「ふふ。……でも。ライバルとはいえあの子に会えないのはやっぱりちょっと寂しいかも」

上条「仲良かったもんなお前ら」

姫神「ところでさっきの話だけど」

上条「ん?」

姫神「上条くんは今のところこの休みに遠出する予定はないんだよね?」

上条「うん、まあ」

姫神「なら。バイトが休みの日に。近場でいいから私とどこか行かない? お金なら。私もバイトしてるから気にしないで」

上条「えっ? いやいやいや、流石にそれは…」

姫神「だめ?」

上条「うっ…」

上条(くそう、やっぱ可愛いな姫神……俺のこと好いてくれてるって分かっちゃってからはなんか妙に意識しちまうし……。
しかも最近はすごい大人っぽくなってる……)ドキドキ

上条「えっと、まだ分かんないけどでももし時間取れたら連絡入れるよ。あとそん時は上条さんもちゃんとお金は出します」

姫神「そう。……ありがと。嬉しい」ニコ

上条(ぐぅ……っ! 可愛い!!!)

姫神「正直。夏休み入ってからは学校じゃ会えないし。寂しかった」

上条「あ、そういえば弁当本当にありがとな。すげー美味かった」

姫神「大したことない。あんなの誰でも作れる。でも私はそれくらいしか取り柄ないから」


上条「そんなことねえよ。俺も料理するから朝から天ぷら揚げんのなんて手間かかんの分かるし。わざわざ作ってくれてマジで感激したぜ」

姫神「そう言ってもらえると。張り合いがある。私は来年卒業だから。一緒の学校にいられるのは今年が最後だろうし」

上条「ぐぬ、どうせ俺は留年しましたよ……」

姫神「……。ねえ上条くん」

上条「はい?」

姫神「私は。上条くんに本当に感謝してる。三沢塾の時も君がいてくれなかったら私は今生きてない」

上条「……」

姫神「大覇星祭の時も。あの神父さんや小萌先生にも感謝してるけど。何より君の言葉が一番嬉しかった」

上条「……過大評価だよ。俺一人じゃどうにもならなかったことばかりだ。
周りのみんなのおかげなんだ、本当に。だから本音を言えばお前がどうしてその中から俺なんかに……」

姫神「その先は。言わないで。私は私の気持ちを。君から否定されたくない」

上条「……すまん」

姫神「ううん。だけど。私はやっぱり臆病だから。結局のところ君から選ばれる自信はない」

上条「姫神……」

姫神「それでも少しだけ期待してる。そうなったらいいなと思ってる。
君にプレッシャーをかけてしまうようで申し訳ないけど。そこだけは私の最初で最後の一番勝負だから」

上条「……」

姫神「そこのメロンパンとクリームパン下さい」

上条「へっ? あ、ああ。……ほい」ガサガサ ポスッ

姫神「ありがとう。……それじゃあまた。連絡。待ってる」テクテクテク

上条「……ああ、またな」



上条「……」

上条(姫神……)

カランカラン


??「よー、上条ちゃん元気~~??」


上条「………って、人がせっかくシリアスに浸ってる時にこれですよ」

トール「ん? 何の話?」

上条「なんでもありません!」

トール「?? っつーか久しぶり~。あれ、なんか上条ちゃんちょっとやつれてね? もう夏バテ?」ペロペロ

上条「うるせえ、こっちにもいろいろあって大変なんですよ……ってか店の中で平然とアイス食うな。
ペロペロすんなこら、相変わらずフリーダムだなお前は!!!」

トール「堅いこと言うなって。あー、それって例の条例? 学園都市もまたえらい面白いもん考えたよなー」ペロペロ

上条「まったくもって面白くもなんともないわいッッ!!」

トール「知ってるか上条ちゃん。人間の悲劇は関係ない他人にとっちゃこの上なく滑稽な喜劇なんだぜ?」

上条「ちくしょう」

トール「そうそう、そういえばさあ。聞いてくんない? 俺この前こっち来た時野郎にナンパされちってさ」

上条「……ああ、まあお前のその容姿じゃなあ」

トール「日本人男ってどんだけ金髪碧眼好きなんだっつー話よ。思わず溶断ブレードでぶった切っちまいそうになったぜ。
どうせなら可愛い巨乳のねーちゃんに逆ナンされてえよな~」

上条「……ナンパした当の男もお前のその見た目と中身のギャップにさぞ衝撃を受けただろうよ」

トール「えー、それってむしろ萌え要素じゃね?」

上条「やかましい」


トール「ん~? まあいいや。つーかおい、お前も店の外いないでさっさと入ってこいよー!」

上条「ん? なんだ、まだ他にも誰か来てん…」

カランカラン

オティヌス「……………」

上条「って、オティヌスぅぅぅぅぅぅううううううう!?!?!?」ガビーン!!

オティヌス「……なんだその反応は。私が来ると何か問題でもあるのか?」

上条「ありまくりだろ!! 世界一回終わらせた奴だろうがテメェは!!!」

オティヌス「ちっ、小蠅がごちゃごちゃとうるせぇな。あんまり喚くとまた世界終わらせるぞ」チャキ

上条「すんませんでしたそれだけはマジ勘弁して下さいッッ!!」ドゲザッ!

オティヌス「……ふん」

トール「まーまー、これでオティヌスの奴も今じゃ結構丸くなったんだぜ? どうよ上条ちゃん」

オティヌス「お、おい、トール!」

上条「え、どうって何が?」

オティヌス「…………」

上条「……え?」

トール「……」ニヤニヤ

上条「い、いや。いやいやいや、まさか流石にないよな? まさかあのオティヌスさんまで俺にあれでそれなんて、まさかそんな」ハハッ

トール「だってよオティヌス」

上条「えっ」

オティヌス「……」

上条「え? え?」

オティヌス「…………」

上条「あ、あのー。オティヌスサン…?」

トール「……」ニヤニヤニヤ

オティヌス「~~~~~っ…」プルプルプル…


オティヌス「――――ふ、ふんっ! 何を言っているこの猿め。
主神オーディンの名を冠すもはや魔神ごときの器にすら留まらぬこの私がお前のような下賤な輩になど惚れる訳があるか、自意識過剰も大概にしろ身の程を知れ馬鹿め!!!!」

上条「……………」

トール(あちゃー。こりゃまたえらく典型的な…)

オティヌス「くっ……!」カァ~

上条「……」

上条「……」


上条「……だよなー! そうだよな!!」

オティヌス「えっ」

トール「えっ」

上条「いやあ、悪い悪い! なんか最近衝撃的なフラグが発覚しまくってたから変に疑心暗鬼になっちまっててさ!」

オティヌス「えっえっ」

上条「いや~~マジで気持ち悪い勘違いしてごめんな!
ああでもよかったー! これでお前まで上条さんのこと好きだとか言い出したらどうしようかと思いましたよ!!」

オティヌス「えっえっえっ」

トール(……あーあ)

上条「ははっ、そうだよな。いくらなんでもお前が俺に惚れるなんてあり得ないもんなあ。よかったよかった~」

オティヌス「~~~っ! ~~~~っ!!」ブルブルブル…

上条「ん? どうしたオティヌ…」

オティヌス「っ!」





オティヌス「……ば、ばーか、ばーかっ! もうお前なんか知るかもうこんな店二度と来るかお前の顔なぞ二度と見に来たりするもんかお前なんか別にどうでもいいし勝手にどっかの馬の骨のメスとでもさっさとくっついてりゃいいんだうわあああああああああああんっっっ!!!!!!!」ダダダダダッ…!

上条「ええっ!? お、オティヌス!? オティヌーーーーーース!!!!!!」

シーン…

上条「……」

トール「……」


上条「あの……」

トール「ああ、気にすんな気にすんな。あいつのフォローなら俺が後でテキトーにやっとくよ」

上条「……なんかスマン」

トール「ま、あいつの敗因は流石に動くのが遅過ぎたってとこかね。
こればっかりは魔神だろうがなんだろうがどうしようもないわな」

上条「……」

トール「あ、そこのチョココロネとカレーパンとハムサンド二つずつ包んでくんない?」

上条「え、ああうん、はい」ガサガサ ポスッ

トール「うっし、そんじゃあな上条ちゃん。また来るよ」ヒラヒラ

上条「あー、っつかそういえばお前今日は何しにこっち来たんだ? グレムリンの他の奴らは?」

トール「ベルシの墓参りだよ。マリアン達はもうそっち行ってる」

上条「……そっか」

トール「おう、じゃあな~」テクテクテク

上条「おー、またなー。もう来なくていいけどー」


ちょっと休憩~、多分後でもう一回来る~
オティヌスちゃんは残念ながらフラグ脱落


上条「木原加群か。俺も近い内墓参り行かねえとな」

上条「……」

カランカラン

上条「おっと。はい、いらっしゃ…」

吹寄「上条当麻!!!」ズカズカズカッ

上条「うわあ吹寄!?」

吹寄「うわあじゃないこのバカ!!」バンッ

上条「ええっ、何故にいきなりお怒りモード!?」

吹寄「何故もクソもないわよ、これ!!」バサッ

上条「……うん? ええーっとこれは」

吹寄「大学の研究レポート! まったく、こんな大事なもの学校に置き忘れるんじゃないわよ!!」

上条「ああ、そうだったしまったー!!」

吹寄「しまったじゃないわよ、ったく! もう二十歳も過ぎて高校時代と何一つ変わらないんだから貴様は。この粗忽者」

上条「うう、何も反論出来ない……スミマセン」シュン…

吹寄「……」

上条「……」ショボン

吹寄「……まあ反省する気概があるだけいいけどね。あたしも別に鬼じゃないもの」

上条「ははあっ! 吹寄様々でございます!!」ペコペコ

吹寄「うむ、苦しゅうない」

上条「いやホントさんきゅーな。わざわざ足運ばせちまって悪かった」

吹寄「……いや、そこは本当に構わないわ。あたしもどうせここには来ようと思ってたからむしろ踏ん切りがついたというかなんというか」ボソボソ

上条「え?」

吹寄「……貴様に会いにきたってことよ」フイッ

上条「あ……」

吹寄「……」

上条「……」


上条「……」

吹寄「……なによ。何か言いなさいよバカ」

上条「え、あ~……その。吹寄はさ、なんで」

上条(ってあれ、これさっきの姫神とのこと考えると聞かない方がいいのかな)

吹寄「なに?」ジロッ

上条「えっ、その」

吹寄「言いたいことがあるならはっきり言いなさい、ぐずぐずする男は嫌いよ」

上条「……」

上条「あの、さ。なんで吹寄は俺みたいな勉強も出来ないし、しょっちゅう怪我したり、しかもいつぞやは裸を見てしまうなどという大変アレなことまでやらかしたりするような奴がいいのかな~、なんて」

吹寄「あ、あの時のことは蒸し返すなッ!」

上条「ハイッ! 申し訳ありませんっ!」ビシッ

吹寄「…………悪い?」

上条「いえいえいえとんでもありませんむしろ光栄ですのことよ!?
こんな美人でスタイルも面倒見もいい子に好かれて喜ばない男なんていませんっ!」

吹寄「美っ……こほんっ!」

吹寄「まあそうね……はっきり言ってこれと言った理由はないわ」キッパリ

上条「え、ええ~~?」

吹寄「……だって……理屈とかじゃないんだもん。自分でも分かんないわよ、ばか…」ボソ

上条「!」ズッキュン

上条(や、やばい! これは可愛い! 姫神もめちゃくちゃ可愛いけどこの吹寄の破壊力はやべぇぇぇぇぇええええ!!!!!)

吹寄「……なによその顔。そんなにおかしい? 散々貴様のことぶん殴ったり頭突きしたりして鉄壁ガードとか言われてた堅物女が恋するなんて」

上条「えっ」

吹寄「今更都合がいいとか……思ってる?」

上条「……思ってないよ。全然思ってない」

吹寄「……そう」


上条「……ん、そういえば吹寄はさ。卒業したら何になりたいんだっけ」

吹寄「あたしは教師よ。アンチスキル希望だからね」

上条「ああ、すげぇお前に合ってるな」

吹寄「ジャッジメントはレベル3とか4の子達がたくさんいるしパソコンに強いとかいう訳でもないから諦めてたけどね。
アンチスキルには黄泉川先生みたいな能力がなくても頑張ってらっしゃる方達がたくさんいるから」

上条「偉いなあ吹寄は」

吹寄「……貴様に負けたくないからね。出来る範囲でだけどあたしなりに一生懸命頑張る」

上条「ははっ、最低でも社会人一年遅れな上条さんじゃ到底太刀打ち出来ねえよ」

吹寄「そんなことないわ。今までいろいろ厳しいことも言ってきたけど……上条の頑張りはちゃんと見てきたし、あたしは認めてるつもりよ」

上条「……ありがとな」

吹寄「ん。……じゃあそろそろ行くわ。ああ、よかったらどうせ貴様はまたレポートでてんてこ舞いだろうから手伝ってあげてもいいわよ」

上条「えっ、マジですか!!」

吹寄「時間ある時に連絡くれれば予定は空けとくから」

上条「おう! あ、ついでになんかパン買ってくか?」

吹寄「ん、それなら……」

上条「『能力上昇パン』?」

吹寄「ふふっ。そうね、久しぶりに食べてみようかしら」

上条「はいよ、毎度ありー」ガサガサ

吹寄「ありがと。……ねえ、上条」テクテクテク ピタッ

上条「んー?」

吹寄「……あたし、最後まで諦めないから」

上条「……」

吹寄「バイバイ、またね」ヒラヒラ

上条「……またな」



上条「……吹寄」

上条「姫神もだけどやっぱあいつも大人っぽくなったなあっていうか妙な落ち着きみたいな色気が…」

上条「そして何より……」




上条(…………でかぁぁぁぁぁーーーーいっっ!!! 圧倒的ッッッ!!!!)グッ!

上条(なにアレなにアレなにアレなにアレ、凶器!? むしろ狂気!?)モンモンモン…

上条「鎮まれ! 鎮まれマイサンッ! お前の気持ちはよく分かる、だが駄目だ! 耐えるんだマイサンッッ!!!」

カランカラン

少女「………なに前屈みになってるんですか?」

上条「うぉおおうっっ!!?」ビクーンッ!

少女「こんにちは」テクテク

上条「あ、ああ、いらっしゃいませ~」

少女「うーん、どのパンにしようかなぁ~」キョロキョロ

上条(ほっ。よかった、今度は普通の客か)

上条「それなら今日のオススメは……」



少女「アハハハぁ、なーんちゃって! 貴方の未来のお嫁さん、操祈ちゃんなんだゾ☆ いらっしゃっちゃいましたぁ~☆」キャピッ



上条「………………」

少女「……あれ?」

上条「……ハァ」

少女「えっえっ、あ、あれっ!?」

上条「なんだ、今度は食蜂か……」

少女「ちょ、ちょっとぉ、なによそのテンション力ぅ!?!? こんな超絶美女がわざわざ来てあげたっていうのにぃぃぃ!!!!」ダンダンッ

上条「はいはい、そういうのは本人が直接来てから言いましょうねー。また他人操ってこんなことさせて、まったく……」

少女「むぅ、上条さんのいけずぅ~! あ、それともぉー? アラアラアラアラぁ? もしかして照れ隠しだったりしt」

上条「違います」キッパリ

少女「ぐぬぬ……」


上条「で? 何の用だよ?」

少女「うぅ、上条さんのドライ力が酷い……操祈泣いちゃう」ヨヨヨ…

上条「いや、もうそういうのいいから。流石に六年も経てばいい加減その嘘泣きにも慣れるから」

少女「……ちっ、上条さんも生意気になったわねぇ。昔はもっと単純…もとい素直力全開で可愛かったのにぃ」

上条「おい」

少女「うふ。でも愛しい愛しい貴方の顔が見たくて会いに来たのは本当よぉ」ニヘー

上条「ぐっ!」ドキッ

上条(だめだ、このにへー顔は反則でしょう……例え本人じゃないとはいえ!)

少女「えへへへぇ~」ニコニコ

上条「……と、ところで本当になんでお前が直接来なかったんだ? まさか夏に外出歩くとすぐぶっ倒れるとか?」

少女「上条さんはどれだけ私のこと虚弱だと思ってるのよぉ。まあ確かにしょっちゅう日射病にはなるケドぉ」

上条「なるんかい……」

少女「あは。……まあちょっとねぇ。私自身はどうしても外せない用事があるからぁ☆」

上条「ふーん?」

少女「あらぁ? 今ちょっと不機嫌になった? ねぇねぇ不機嫌になったぁ? 私が直接会いに来ないのがそんなに不満だっt」

上条「だから違います」キッパリ

少女「ぐぬぬぬぬ……」

もうちょいいきたかったけどだめだ眠い、キリ悪いけどここまで
読んでくれてさんくす、続きはまた~

乙です

>上条「……ぶっちゃけ御坂も最近すげー綺麗になってるし、なんかもう開き直ったのか会う度めっちゃアプローチしてくるし」
>
>上条「食蜂は相変わらずガンガン来るし雲川先輩は妙に胸強調した服で迫ってくるし姫神はお弁当作ってきてくれたり……」
これに吹寄さんが加わりましたね……
でも結局、自分は御坂さんを応援するんですけどね

学園都市を『上条限定』で一夫多妻おkにするといいよ
名目上は『上条を争って第4次世界大戦が起こるのを阻止するため』ってことで

俺は禁書ヒロインの中でインデックスが一番大好きだ
繰り返す、俺はインデックスが大好きだ

再開~


少女「……まあいいわぁ。ねえ上条さぁん、そんなことよりデートしましょうよデートぉ」

上条「またえらい唐突だな……」

少女「えぇ? だめぇ?」

上条「いや、駄目っていうか……今更だけどよく考えたら俺が女の子と二人で出掛けんのって条例に抵触してる気がする……。またジャッジメントにしょっぴかれるんじゃ」

少女「そんなことしてるの白井さんくらいでしょぉ? 御坂さん以外なら別に何もされないわよぉ。逆に喜ばれるレベルだと思うわよぉ?」

上条「それはそれで怖いんですけど……」

少女「もぉ、上条さんの意気地無しぃ。私の惚れた男がそんな人だったなんて悲しいゾ」

上条「う……」

少女「……上条さんはぁ、私のことキライ?」ウルウル

上条「ぐうっ…!」キュンッ

上条「い、いやいやいやこれは罠だ、こんな見え透いたハニートラップにあっさり引っ掛かる上条さんではありませんのことよッ!!! 流石にもう学習したんです!!」

少女「……なに考えてるのか知らないケド本当に普通のデートよぉ?」

上条「えっ」

少女「貴方は鈍感力が高い分押しには弱いっていうのは調査済みだしねぇ。なんだかんだで正攻法で行くのが一番かなって☆」

上条「……まあ変なことしないなら…」

少女「ほんとっっ!?」パァァッ

上条「!!」

上条(ぐああああ無理無理無理やっぱこいつも可愛いぃぃぃぃぃ!!!!)


少女「あ、上条さん今私のこと可愛いって思ったでしょぉ?」ニヤニヤ

上条「なっ、まさか“読んだ”のか?」

少女「そんなことしなくても貴方のことならなーんでも分かっちゃうんだゾ☆」ニコ

上条「」ズキュンッ

上条(ああもう、本当になんでこんな可愛い子達が俺なんかのこと……ある意味幸せだよ、幸せだけどさあ……)

少女「……そしてぇ、今度はなんで自分なんかがこんなに好かれるのかって思ってる」

上条「……エスパーか。いや、エスパーでしたね能力的な意味で」

少女「うふふ。そういうところよ」

上条「え?」

少女「貴方はいつでも陳腐な少女漫画のヒーローみたいなタイミングで現れて都合よくみんなを救ってくれる。
例え相手が誰であろうと敵がどれほど強大だろうと」

上条「……」

少女「でもね、私はそこに惚れた訳じゃないわぁ。
いいえ、いっそ貴方のそういうところはデウス・エクス・マキナ過ぎて鼻白んじゃうくらいよぉ」

上条「……なら」

少女「だけどねぇ、それが他人事ならともかく当事者になっちゃうと駄目ね。
何より、それだけのことをやり遂げておきながら絶対に尊大にならない。貴方のそこが……好き」

上条「……」

少女「えへ、これで私からの告白は94回目だったかしらぁ? 101回目のプロポーズまでにはオーケーを貰いたいものだわぁ」

上条「食蜂……」

少女「あらあらぁ? ちょっとほだされてきちゃった?」

上条「……なんつーかお前ホントすげーよ」

少女「誉め言葉として受け取らせてもらうわぁ。……じゃあまたね、連絡待ってるわ私の王子様☆」テクテク

上条「おお」



上条(はあ、食蜂可愛い……マジでどの子も可愛過ぎるだろやばいよガチで青ピに刺されるよ……)

上条「って、あ。もう他人操ってこういうことやらせんのやめろって注意すんの忘れてた」

カランカラン

上条「あ、はーい。いらっしゃいませー」

カブトムシ05『こんにちは』パタパタ

上条「おお、お前か。今日はそっちの姿なんだな」

カブトムシ05『ええ、まあ。普通のお店に入る時なんかは流石に人間形態ですがこちらの方が慣れていますから』

上条「ちなみにフレメア達……は学校か」

カブトムシ05『中高生まではまだ夏休みに入ってませんからね』

上条「ところで今日はどうした?」

カブトムシ05『それが先程から「もう一人の私」の方に連絡を入れてもどうしても繋がらなくて』

上条「……なんかその言い方あれだな。古代エジプトの王様の魂宿したゲーム好き少年みたいだな」

カブトムシ05『向こうから相棒と呼ばれたことはないですけど……それで彼が今どこにいるか分かりませんか?』

上条「いや、ちょっと分かんないな」

カブトムシ05『そうですか……困りました』

上条「なんか急ぎの用か?」

カブトムシ05『はあ、それがさっき仕事中に急に会社を抜け出したそうで心理定規さんが非常に怒ってまして』

上条「ああ、あのドレスの綺麗な子かー。垣根の秘書とか大変そうだよな」


カブトムシ05『彼女自身は文句を言いながらも割と楽しんで彼のサポートをしているように見えますけどね』

上条「……やっぱあの人って垣根のこと好きなの?」

カブトムシ05『さあ、どうでしょう』ニコ

上条「ふーん、そっか。ていうかお前らってよく分かんないけど元々一人の人間(?)なんだからこう、強制的に連絡取り合ったりとか出来ねえの?」

カブトムシ05『現在のマスターは彼の方なので向こうからこちらにオーダーを送ることは可能ですが私からは何とも』

上条「へえー」

カブトムシ05『………深夜の2時にいきなり呼び出されてカップラーメン買ってこいと命令された時は流石に自身のレーゾンデートルが崩壊しそうでした』

上条「お、おおう…」

上条(苦労してんなあこいつも……)

カブトムシ05『しかしどうやら第一位にも繋がらないみたいですしまた他を当たってみるしかありませんね』

上条「一方通行にも?」

カブトムシ05『ええ』

上条(……何してんだろあいつ。あれか、麦野さんといちゃついてんのかいちゃついてやがるのか途端に腹立ってきましたよこんちくせう)ムカムカムカ

カブトムシ05『すいませんがもし彼らから何か連絡が入ったらこちらに伝えてもらえませんか』

上条「ああ、分かった。そうするよ」

カブトムシ05『では私はこの辺で。バイト中にどうも失礼しました』パタパタ

上条「おー、またなー」


上条「垣根と違ってカブトムシの方は本当いい奴だよなあ。にしても一方通行……」

上条(あれ、それとももしかしてもう昨日の件で動いてくれてるのか?)

上条「……なんだ、そうだったのか!! ありがとう一方通行様! やはり持つべきものは頼りになる友人ですな!!!」キラキラ

※動いてるのは確かですがむぎのんともしっかりイチャついてました


上条「ふんふふん、ふんふふん、ふんふんふーん♪」

カランカラン

上条「はい、いらっしゃ…」

タタタタタッ ドーン!

上条「―――って、おおおおおっっ!? な、なんだなんだよなんですかー!? 誰ー!? いきなり上条さんの鳩尾にタックルかましてきたのはだ…」

フロイライン「こんにちは」ベターッ

上条「……ああ、なるほどお前ね」

カランカラン


レディリー「お久しぶり」テクテク


上条「ん? ……おお、レディリー。お前も来たのか」グイグイ

フロイライン「……」ギュー

レディリー「ええ、昼食を買いにね。……フロイライン、そろそろ離れてあげなさい」

フロイライン「はい、分かりました」ヒョイ

レディリー「よしよし、いい子ね」ナデナデ

上条「……仲良いなあお前ら」

レディリー「私達はとてもよく似た者同士だもの。惹かれ合うのも道理というものでしょう?」

上条「似た者同士、か」

フロイライン「……」キョロキョロ


レディリー「そう、セイラム魔女裁判の時のこととかフランス革命のこととかガリレオの人物評なんかの昔話が出来る相手というのもいいものね」

フロイライン「……?」クンクン

上条「……よく分からんがとにかく俺達の言う昔話とお前らの言う昔話とでは規模が違い過ぎるということだけは分かった」

フロイライン「……」タタタッ

レディリー「ふふ。こらフロイライン、あまりお店の中をうろちょろしちゃ駄目よ」

フロイライン「……ごめんなさい」ショボン…

レディリー「よし」ポン

上条「……」


上条(これは友達というよりは……御主人様と犬?)

レディリー「今じゃまた立て直したオービット・ポータル社も順調だし。
ここまで来たら生き続けてみるのも悪くないと思えるようになったわ。この子のおかげでね」ギュッ

フロイライン「……私達は友達ですから」ギュッ

上条「……その、悪い。お前のやろうとしたことはどうしても許せなかったし
アリサを救う為とはいえお前も俺なんかには想像出来ないくらいとんでもなく辛かったんだよな」


レディリー「そうね、でも今となっては感謝するべきなのかしら。
ずっとずっと死ねないというのは不幸だと思っていたけれど……少なくとも今は孤独ではないもの。生きていなければこの子にも出会えなかった訳だしね」

上条「……そっか」

レディリー「さあ、どれでも好きなパンを選びなさいフロイライン」

フロイライン「私はこれとこれと、あとそれとそっちの甘そうなのがいいです」ジーッ

上条「はいはいっと」ガサガサ ポスッ

レディリー「ありがとう。じゃあ私達はこれで今日は失礼するわね」

上条「ああ。また来いよ」

フロイライン「さようなら」フリフリ





レディリー「さ、行くわよフロイライン。返事は?」

フロイライン「わん!」

上条「わん!?」

カランカラン…



上条「…………」

上条(あの二人は本当に一体どういう関係なのでせうか……)ドキドキ

カランカラン

上条「……今日客多いな。はい、いらっしゃ…」


フィアンマ「俺様だ」ドヤッ


上条「……さーて、今の内に品入れしてカウンター拭いておきましょうかねー」イソイソ

フィアンマ「おい、聞こえないのか。俺様だと言っている」

上条「ああ、そういえばそろそろ昼休憩の時間かー。今日は朝から疲れたなーっと」スタスタスタ

フィアンマ「おい」

上条「おっとしまった、携帯の充電忘れてた。コンセントコンセント~」カチャカチャ

フィアンマ「………泣くぞ? 今から服を破って通りに出てこんな大の男が子供のように恥も外聞もなくアホみたいに大泣きしつつ
この店のウニ頭の店員が実は同性愛者の強姦魔で無理矢理犯されかけたと大声で叫ぶぞ?」

上条「すみませんでした一体何のご用件でこちらまでお訪ねになられたのでございませうかフィアンマさん」

フィアンマ「ふん、最初からそうやって虫ケラらしくヘコヘコ下手に出ていればいいものを」

上条「うるせえ!!! 相も変わらず俺様だなテメェは! 流石一人称からして俺様なだけあるわ!!!」


フィアンマ「それほどでもある」ドヤァ

上条「褒めてねえしそこはかとなくイラつくけどこれ以上はもうツッコみませんよ上条さんは」

フィアンマ「なんだ、貴様は本当に男に突っ込む趣味があったのか。
なるほど、数多くのメスどもに言い寄られても未だに誰にも靡かないと聞いていたが真相はそういうことか。
ふむ、では今すぐ俺様から半径10メートル以上離れて今後一切近付かないでもらおう」

上条「10メートル以上離れるという意見にだけは賛同するが違ぇよ!!!!」

フィアンマ「これ以上同じ空間にいると襲ってしまいそうだからか? つくづく気持ちが悪いなお前。マジ引くわー」

上条「あ゛あ゛あ゛ああああああああああああ!!!!!!!」ガシガシガシッ

フィアンマ「冗談に決まっているだろう、いちいちうるさい肉塊だな。
そんなことより俺様はパンを買いに来たのだ。さっさと所望するものを出せミジンコ」

上条「こ、いつ……!」ビキッ

フィアンマ「ほらほらさっさとしろ。ハリーハリー」

上条「はああああ……。あのさ、そもそもお前は今日は何しに学園都市まで来たわけ?」


フィアンマ「だからパンを買いに来たと言っているだろう、一度じゃ理解出来ないのかド低脳」

上条「……いや、だから本来の目的は?」

フィアンマ「……?」

上条「……?」

フィアンマ「……?」



上条「―――って、まさか本当にパン買いに来る為だけに来たのかよッッッ!?!?!?」

フィアンマ「はあ? そんな訳があるか馬鹿。何故俺様がわざわざそんなくだらないことの為にお前のツラなど拝みに来なければならないんだ」

上条「………………」ガンッ! ガンッ! ガンッ!

フィアンマ「? どうした、いきなり壁を殴り出して。ついに頭がイカれたか、まあ元々あってないような脳味噌だろうが」

上条「…………もういい。とっとと金払ってとっとと帰れお前」シッシッ

フィアンマ「手持ちが無いから金は払えん」キッパリ

上条「………………」


上条「あーなんか殴りて~~~。っべー、マジ久々に目の前にいる誰かを思いっきりぶん殴りたい気分だわーまあ昨日も一方通行二回程ぶん殴ったんだけどぉ~~~??」ブンッブンッ

フィアンマ「ほう、片や五体満足な普通の男、片や隻腕の優男。客観的に見てどちらが哀れな被害者に見えるかな?」ニヤリ

上条「ぐぎぎぎぎ……」ギリギリ


上条「っつかお前右席じゃなくなったつってもそれなりに金ぐらい持ってんじゃねえのか?」

フィアンマ「宵越しの金など持たん」シレッ

上条「どこの江戸っ子だ! お前生粋のイタリア人だろうが!!」

フィアンマ「俺様は払わんが代わりに他の奴が支払う」

上条「あん?」

ドドドドドドドド…

ガッシャーーーーーンッッ!!!!



ヴェント「フィィィィィィィアンマぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!」ズッギャーン!!!!

上条「いやああああああああああああ店のドアがあああああああああああ!!!!!!!」



フィアンマ「やっと来たか、遅過ぎるぞヴェント。おかげでこんなサルと立ち話をするはめになっただろうが」

ヴェント「はあああああああ!?!? ふざっっっっけんなテメェェェェェェェ!!!!!」ガシッ

上条「わー! わー! 落ち着けヴェント!! っていうかヴェントだよな!?
いつもの化粧してないからよく分かんないけどその声はヴェントのはず! 久しぶり! ってバカ! 言ってる場合じゃねえよ!!」

ヴェント「!」ハッ


ヴェント「……えー、あー、こほんっ!」

ヴェント「ふん、久しぶりね幻想殺し。相変わらず胸糞悪い科学かぶれな顔してるわね」

上条「え、ええ~久々に会っていきなり罵倒ですか……」

フィアンマ「なんだ、随分と機嫌が悪いなヴェント。あの日か?」

ヴェント「」ゲシッ!

上条「わあ、だからやめろって! いや、気持ちはものすげー分かるけれども!!」

ヴェント「……チッ」イライライラ

フィアンマ「?」

上条「……えーと、それで、まずは一旦状況を整理しよう。ヴェントは何をそんなにフィアンマに対してキレてるんだ?」

ヴェント「こいつがそこかしこの店で食い逃げやらかすからよ!!!!」ビシッ

上条「……はい?」

ヴェント「だーかーら、このクソ馬鹿がそこらじゅうの店にふらふら入っては好き勝手飲食して金払わないでさっさと逃げ出すっつってんダヨ!!
おかげで私が代わりに立て替えて回るはめになってんだっつの!!!!」

上条「………おい」

フィアンマ「……」フイッ

上条「おいコラ目ぇ逸らすな犯罪者。なにやらかしやがってんだテメェは」

フィアンマ「だから宵越しの金など持たんと言っているだろう」

上条・ヴェント「「ふ ざ け ん な ! ! !」」


ヴェント(あ……ハモった)キュンッ


上条「なんかごめんなヴェント。こんな奴に手ぇ焼かされりゃそりゃお前もキレるわ。っつかマジでありがとな立て替えといてくれて」

ヴェント「うえっ!? あ、ああああ、うん。別にアンタから礼言われるようなことじゃ……ないケド」モジモジ…

ヴェント(ありがとうって言われたありがとうって言われたありがとうって言われた……)キュンキュンッ

上条「フィアンマ、お前いい加減にしろよ。店の人とヴェントに謝ってちゃんと金払いなさい」

ヴェント「そうよ! っつーか今すぐ地べたに額擦り付けて私に謝罪しろオラ!!」

フィアンマ「何故俺様がそんなことを」

上条「まだ言うかテメェ」

ヴェント「……駄目だこいつ。もう疲れた……」グスッ

上条「本当に悪いなヴェント。というか今日はマジで雰囲気全然違うな。
あの恰好やめるとそんな風になるのか~。やっぱ美人だよなお前」

ヴェント「うぇあっっ!?!?」ビクッ

ヴェント(美人って美人って美人って今美人って……)カァ~

フィアンマ「なんだ、お前はさっきからもじもじくねくねと。トイレに行きたかったのか?」

ヴェント「テメェはマジで黙ってろ!!!!」

フィアンマ「……? ははあ、なるほど分かったそういうことか」

ヴェント「えっ?」

上条「ん?」

フィアンマ「ヴェントお前、さては……」

ヴェント「ちょっ!?」アセッ

ヴェント「ちょちょちょ、待てよオイ! わっ私は別にそんなんじゃっ……いやその、違わないケド、えっと……」ボソボソ








フィアンマ「俺様のことが好きなんだな?」

ヴェント「………………は?」

上条「ええっ!?!?」


ヴェント「いや、ちょ、おい……何言ってんの、んな訳ないでしょうが……」

フィアンマ「ふむ、これがジャパニーズツンデレというやつか……悪くない」

上条「お、おおなるほど、そういうことだったのか…。
確かにさっきまでのヴェントのフィアンマに対する態度は昔の俺に対する御坂の対応によく似ている……!」

ヴェント「え、いやだから、待っ…」

フィアンマ「ふん、俺様の伴侶とするには些か品性が足りんが……仮にもかつては右席に籍を置いていた身。
そういった意味ではそれなりに釣り合いは取れているな」

上条「た、確かに性格はともかく見た目は美男美女……並んでるとすげぇお似合いだ……!!!」

ヴェント「おい」

フィアンマ「愛情の裏返しと考えればお前のその下品な物言いも割合可愛らしく見えてくるものだな。気に入った」

上条「おおおお! よかったなヴェント! 両想いだぞ!!」

ヴェント「……ねえ」

フィアンマ「そうと決まればこんなせせこましい店になど用はない。デートに行くぞヴェント」ガシッ

上条「せせこましくて悪かったな! くっそ、またしても俺の前でリア充カップル生誕かよ! はああああ、俺も本気で彼女欲しい……」ガクッ

ヴェント「あの、いや、だから、ねえちょっと」


フィアンマ「さあ行くぞすぐ行くぞヴェント。お前の望むところならば何処へなりと着いていってやろう。ただし資金はお前持ちだがな」グイグイ

ヴェント「えっ、ちょっと!? ねえ嘘でしょ!?」

ヴェント「いくらなんでもこの退場は酷過ぎるでしょせっかくあの恰好やめて普通のファッションとメイク頑張って研究して勇気振り絞って今日ここまで来たっていうのにここは私もなんかちょっとシリアスなこと口走ったり大人の色気がなんやかんやで結構いい雰囲気になったりとかして待て待て待てオイ何なのよこの私の扱いはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」

フィアンマ「ではさらばだアリンコ。お前はせいぜい家畜らしく低賃金で汗水垂らして馬車馬のように働いているがいい」ズールズール…

上条「ほっとけ!!」

ヴェント「ふ、ふ、ふざっ……ふざけんなああああああああああああッッッ!!!!!!」

ガチャッ バタン!





上条「お幸せに~~」ヒラヒラ

上条「あ、そうだドア。直さなくっちゃな」


ヴェント フラグ脱落→フィアンマルートへ


ちょいとこの辺で休憩
ヴェントが不憫なことになってごめん、流石にフラグの数多過ぎるからね仕方ないね

インデックスは上条さんの妹



ガタッガタッ

上条「……よっし、ひとまずドアはこれで……っと」

上条「ふう。ていうかやっぱこれ壊した分バイト代から差っ引かれんのかな……ふこ……じゃねえや。いかんいかん、これは言わねえ約束だった」ブツブツ…

御坂妹「何を一人でぶつぶつ言っているのですか?」

上条「うわあっ!?」ビクッ

御坂妹「と、ミサカはあなたに尋ねます」

上条「あ、ああ御坂妹か。いきなり現れんなよ、びっくりしたー」ドキドキ

御坂妹「? ミサカは普通に来店して普通に話しかけただけですが? とミサカは首を傾げます」

上条「ああうんごめん、さっきからいろいろあってちょっと警戒心がね……」

御坂妹「む。あなたはまた誰か他の女とラッキースケベイベントでも起こしていたのですか、とミサカは非難の目を向けます」ジトー

上条「いや、それはないけど……」

御坂妹「それはよかったです。ところでミサカは今日はあなたに謝らなければならないことがあって来たのですがとミサカは本題を切り出します」

上条「ん?」

御坂妹「……これです」ジャラッ

上条「? そのネックレスがどうかしたか?」

御坂妹「あなたに貰ったこのアクセサリーのチェーンが長年の着用で切れてしまい新しいものに付け替えてしまったのです、とミサカはあからさまにしょぼんとします」シュン…

上条「そう言われれば前のとちょっと違うような……?」


御坂妹「せっかくあなたから頂いたものなのに……」ショボーン

上条「って、え? まさかその他だけにわざわざ?」

御坂妹「そうですが?」

上条「ええ!? いやいやいや、そんなの仕方ないって。そこらの露店で買った安物なんだしむしろ六年も付けてて今まで大丈夫だったことの方が……」

御坂妹「……安物だろうがなんだろうが大事なあなたに買って貰ったものですから、とミサカはこの宝物を握りしめます」ギュッ

上条「う……」

御坂妹「まあぶっちゃけこういう健気な台詞を吐くことであなたの好感度を上げようという打算も大いに含まれているのですが、とミサカはやっべ本音喋っちゃった」

上条「おい」

御坂妹「しかしこのネックレスを大切にしているということは事実ですよ、
とミサカは聖女のようなにっこり笑顔であなたの心と下半身をノックアウトさせにかかります」

上条「駄々漏れ過ぎるだろ!! あと相変わらず無表情ですし!!」

御坂妹「ちっ、細かいことをいちいちと器の小さい男ですね。
さてはアソコも小さいんですか、とミサカはまああなたは中々のものをお持ちなのは把握済みですが」

上条「なんでそんなこと知ってんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」

御坂妹「知りたいですか? それはですね…」

上条「待って言わないでめちゃくちゃ気になるけども知るのも怖いからやっぱやめてッッ!!!」

御坂妹「そうですか、ならば黙秘しますとミサカはあっさり引き下がります」


上条「………お前も随分といい性格になったな」

御坂妹「あれからもう六年ですからとミサカは月日の過ぎ去る早さにしみじみとします」

上条「まあいろんなことあったもんなあ。お前らも……」

御坂妹「妹達の人格形成に伴う恐怖心と憎悪の目覚め、つまるところトラウマ。ですか?」

上条「……」

御坂妹「確かにミサカ達はあの時非常に苦しみました。
いっそ一方通行の代理演算を他媒体に移しネットワークを解体するという案も一時は考えましたねとミサカは急にシリアスな思い出話に移行してみます」

上条「……そうだったな。結局それはやめになったけど」

御坂妹「ミサカネットから切り離すことで個々の人格の成長を促し、さらに学習装置にかけ直すことで実験の記憶を薄くする。
あんな凄惨な出来事など全て忘れて楽になりたいと願うミサカ達も多くいました」

上条「……ああ」

御坂妹「しかし少なくともミサカは忘れたくありませんでした。幻想ならばあなたがぶち殺してくれますがあれは実際に起こった紛れもない現実です。
その辛い現実を乗り越えて成長してこそミサカ達は真に人間らしくなれるのだと信じているからです」

上条「……はは。本当に図太い神経した奴だよお前は」

御坂妹「それは褒めているのですか? とミサカは若干口を尖らせて拗ねてみます」

上条「もちろん。最高級の褒め言葉だよ」

御坂妹「ならいいのですが、とミサカは満足げに頷きます。……まあ解体しなかったのはもう一つ大きな理由もありますがね。ついでに上位個体がとんでもなく駄々を捏ねたというのも」


上条「打ち止めか。改めて本当によかったよあの子がいてくれて。
お前達は気に食わないかもしれないけど一方通行は俺にとっちゃ大事な友人の一人だからさ」

御坂妹「つくづくあなたは甘い人ですね。ミサカ的にはあのクソモヤシは心底どうでもいいですし
アレとあなたが仲良くしていることにいい気はしないのですが、あなたのそういう性格そのものは好きですよ
とミサカは上目遣いとアヒル口で目豹のような視線を送ります。うっふん」

上条「だから全部口に出てて台無しなんだって……」

御坂妹「しかしそこにシビれる勃起する、ですか。いやん大胆な人、とミサカは頬を赤らめて恥じらいます」クネッ

上条「うん、本気で台無しだ」

御坂妹「……むぅ。さっきから何なんですかあなたは、近頃の草食な男は女から積極的にアピールされる方が喜ぶのではないのですか?
まさか不能なんですか、とミサカはまああなたの最近使用したオカズと週単位の自家発電回数もバッチリ把握済みなんですけどね」

上条「だからなんで知ってんだよぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!! もうやだぁぁぁぁぁぁ!!」

御坂妹「ちなみに一番最近鑑賞したアダルトビデオのタイトルは『巨乳な管理人さんにぶっかけ、めぞん一発~朝まで生挿入で絶頂潮吹…』」

上条「わー! わー! わーー!!! 馬鹿、おま、ばっ……ばかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

御坂妹「そんなに溜まっているのならば我慢せずともミサカが喜んでお手伝いしますよ?」

上条「やかましい!!!!」


御坂妹「いえ、冗談でも何でもなくガチで」

上条「……条例違反で俺もお前も即ブタ箱行き確定だからねそれ」

御坂妹「いっそ既成事実作っちゃうくらいのことまでしてしまえばあなたは意地でも責任取ってくれそうですし。
いやむしろ既成事実っていうか赤ちゃんを作りましょうとミサカは楽しい家族計画にあなたを誘います」

上条「今日のお前ほんっとキレッキレだな!! 流石の上条さんもドン引きですよ!!!」

御坂妹「これが素直クールなミサカの攻め方です、とミサカは……おや?」

上条「ん? どうした」

御坂妹「……ああ、いえなんでもありません。まあ今日のところはこの辺で失礼することにしましょうとミサカは見事な引き際を演じてみせます」

上条「立つ鳥が後を濁しまくっただけなんですけど……」

御坂妹「そんなこと言って今夜は今日のミサカのことを思い出しながらするくせに……
とミサカはこの六年で人格と共に急成長した胸を両腕で挟んで思い切り谷間を見せつけます。おらおら」ムニュ~

上条「ぐ、ぐぬぅぅぅ……っ!!」ムラッ…

御坂妹「ふっ、勝った。とミサカはドヤ顔を決めながらあなたに別れの挨拶をします。ではこれにて」クルッ

上条「……おう」

御坂妹「あ、そうでした。今度またあなたとちゃんと二人でお会いしてデートしたいのでよかったら都合のいい時に連絡を下さい、
とミサカは最後までちゃっかりアプローチを欠かしません」

上条「ああ、うん」

御坂妹「あと抱いて下さい」

上条「おい」

御坂妹「冗談ですよ。八割本気ですけど。それでは本当にさようなら」スタスタスタ

上条「………………」




上条「……はああああ。あいつはなんだってああもあけっぴろげなんだかなあ。
いや、人間らしくすくすく育ってるのはいいことなんだけども。ていうか……」


上条(なんで知ってんのなんで知ってんのなんで知ってんの!?!?)ガクガクブルブル

上条「こわい……マジでこわい……」

カランカラン

上条「あ、はい。いらっしゃいま…」








美琴「とーうまっ! セックスしよっ♪」








上条(一番怖い人来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!)ガビーン!!!!





美琴「えへへ、当麻ってば夏休みなのに今日もバイトなんて大変だねっ!」

美琴「こんな暑い日にそんなに働いたら倒れちゃうと思って、私今日はレモンの蜂蜜漬け作ってきたんだぁ」

美琴「ちゃんと水分は取ってる? ビタミンミネラルアミノ酸、みんなしっかり取らないと駄目だよ? 当麻の身体にもしものことがあったら……私……」ジワッ

美琴「ぐすっ。ごめんね会って早々暗い顔しちゃって! こんなうじうじした子当麻は嫌いだよね。もっと明るいいい子になるから嫌わないで?」

美琴「そうそう、それからクッキーも手作りしてきたんだぁ。
当麻的にはちょっと不器用な失敗クッキーが好きみたいだけどごめんね、何回作り直してもどうしても上手く出来ちゃうの」

美琴「今までもう千二百回くらい当麻の為に作ってるから流石に腕が上がり過ぎちゃったみたい、てへっ☆」

美琴「でもでもわざと焦がしたりしちゃったらそれ食べた当麻がお腹壊しちゃうかもしれないでしょ?
そんなことになったらそれこそ大変だからね。許してね?」

美琴「そうだ、ねえねえ聞いて! 昨日は佐天さん達とお茶していろんなお話したんだけどその時当麻のこともいっぱい喋って来たよっ♪」

美琴「今までは照れ臭くってなかなか今の当麻に対する私みたいに素直な態度では話せなかったけど……」

美琴「だけどもう吹っ切れたわ! やっぱり正直に自分の気持ちを伝えて友達ととことん恋バナが出来るっていいわね!!」

美琴「当麻のカッコイイところとか当麻の優しいところとか当麻のちょっとだらしなくて可愛いところとか
あと当麻の戦う時の凛々しい顔のこととかたっくさん語ってたらいつの間にか何時間も経っちゃってたなあ~」

美琴「ふふっ、ところで当麻は今日のお仕事どうだった? やっぱり疲れた??」

上条「……………………」


美琴「……? 当麻どうしたの?」

上条「これはひどい」

美琴「え?」

上条(オーケイ、落ち着け上条当麻。御坂は確か昨日まではここまで大火傷は負っていなかったはずだ)

上条(確かにここ最近の御坂は日に日にデレデレベルが強化されていっていたがせいぜい食蜂レベルに留まっていた)

上条(だがしかし今のこの有り様はなんだ? いや、だって、これもうデレとかそういう次元じゃない)

上条(俺の目の前に立っているこの子は本当に御坂なのか? もはやこれを御坂と形容していいのか)

上条(……まさか魔術師の仕業……おのれ魔術師。いやむしろ魔術師の仕業であって下さい頼むから)

美琴「ど、どうしたの? いきなり黙り込んで。あっ、ももももしかして体調悪いの!?」アタフタアタフタ

上条「……いや。それよりお前の方こそ大丈夫か? 何か辛いこととかないか? あるなら正直に言ってくれよ。
お前はいつも自分一人で何でも抱え込む悪い癖があるからさ、なんか苦しいことでもあったら上条さんはいつでも相談に乗るぞ?」

美琴「へ?」

上条「俺はいつでも御坂の味方だ。お前が何かに悩んでいるなら必ず力になってやるから。な?」ポン

美琴「にゃっ!?」ボンッ

美琴(当麻が私の肩に当麻が私の肩に当麻が私の肩に当麻が私の肩にポンってポンって……///)

美琴「ふにゃあ~~~~」ビリビリビリ

上条「あばばばばばばばば」

美琴「……って、ああっ!?」バッ


美琴「ごっ、ごめんなさい当麻!! 私ったらいつもの調子でまた……!」オロオロ

上条「………………」






上条(よかった……ここだけはいつもの御坂だ……!!!)ブワッ


上条「……まさかあれほど嫌だった御坂からの電撃がある意味ご褒美に思える日が来るなんて、な……」

美琴「え……」


美琴「……そうだよね、やっぱりいきなりビリビリしてくる女なんて当麻は嫌いだよね。
本当にごめんなさい、反省……なんてものじゃ足りないか。うん、ちょっと吊ってくるわ……」フラッ

上条「待って待って待って待って待って!?!?!?」ガシッ

美琴「止めないで! 私なんか私なんかっ! 穴を掘って埋まってる程度じゃ許されないのよぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっっっ!!!!」ジタバタジタバタッ

上条「大丈夫だから! 許す! はい、今上条さん許したよ! 御坂さんの今までのこと全部許しました!
っていうか別に元々根に持ってたりした訳じゃないしね!?」

美琴「」ピタッ

美琴「…………ほんと? ほんとに怒ってない?」ウルッ

上条「本当です!」コクコク

美琴「……そうだね、当麻はどんな相手でも最後には許しちゃう優しい人だもんね。
私は当麻のそういうところに惹かれて好きになったんだもん、えへっ」

上条(……怖い)ジワッ

美琴「でもその当麻の優しさに甘えちゃうのは違うかなって、私……」

上条「違わない違わない違わない! むしろもっと甘えていいんだぞ御坂! お前がそれを望むなら!!」キリッ

美琴「えっ……」ドキッ


美琴「も、もぉ、当麻ったら男前過ぎだよぉ…」モジモジ

上条(誰か助けて下さい)

この条例のことを上条さんのご両親は知っておられるのか?

>>366
詩菜「あらあら当麻さんたら、一体誰に似たのかしらね?ねえあなた?」

刀夜「ははは……」


上条「……あー、あのさ、御坂。ただ今までも何度も言ってきたけど
今はこんな条例が発令されてる訳であってその、あんまり俺にベタベタしてるとお前まで捕まるかもしれないぞ?」

美琴「私は当麻と会えないくらいなら何回ブタ箱にぶち込まれようが何回臭いメシを食うことになろうが一向に構わないわッッ!!!」カッ

上条「そ、そう……」

美琴「……あ、でもそっか。私じゃなくて当麻が迷惑だよね、ごめんね…」ショボン…

上条「……」

上条「あー、んーっと、ちなみにお前はこの条例のことどう思ってんだ?」

美琴「……」

美琴「私は……」



美琴「私は……今までずっとずっとずーっと鈍感で私の気持ちに全然気付いてくれなかった当麻がやっと気付いてくれたのが嬉しかった」

美琴「私は素直になれなくて、ずっとどうしても素直になれなくて、でもこの条例のおかげでやっと吹っ切ることが出来た」

美琴「予想してたよりももっと多くの女の子達が当麻に恋してるんだってことを知って焦って危機感を持つことが出来た」

美琴「私もいつまでも子供みたいにツンケンしてちゃ絶対伝わらないし他の子に先を越されちゃうって……」

美琴「それに少なくとも今はギリギリで誰もアンタに手は出せない。
もしもアンタが本気で誰か一人を選んじゃったら、誰か一人のものになっちゃったら
もう私はこんな風にアンタと二人きりで一緒にいることすら難しくなる」

美琴「そうしてアンタがその子一人だけを見つめてその子一人だけを愛してその子一人だけを特別に扱うようになるのが怖い」

美琴「私はそれを遠巻きに見てることしか出来なくなるのが凄く凄く怖い……」

美琴「……本音を言えばそりゃもちろんアンタとちゃんと付き合って恋人同士になりたいけど。
だけど完全に木っ端微塵にそこまで失恋するくらいなら……今のままでいる方が、いい……」

美琴「アンタの事情を無視したひどいわがままだけど。めちゃくちゃ自分勝手な言い分だけど」





「だってそれくらい好きだから……」






上条「………み、さか……」

美琴「……」

上条「……」





上条(会って早々、開口一番セッ○スしようとか言ってきた奴の台詞とは思えない……!!!!)ドーン!

美琴「? 当麻??」

上条「いえ、なんでもないです……」

美琴「だからね。私は今のままでも割と幸せかなあって♪」ニコニコ

上条「さいですか」

美琴「……でも当麻はやっぱり今の状況はイヤ?」ジッ

上条「うん、まあね。そりゃあね。でも今この瞬間だけはなんかもうみんなどうでもいいかなって」

美琴「あっ、そうだデートしようよ当麻! 黒子なら出掛ける前になんとかしてくるからさ! ちょっと二人で出掛けるくらいならいいでしょ?」ギュッ

上条「え? ああはい、いや今更ながらこういう安請け合いすんのはよくないけどまあうん。時間取れたら」

美琴「やったあ~。えへへ、じゃあその時はめいっぱいお洒落するねっ! もう短パンも脱いだことだし!
し、下着も……スケスケとか紐とか最近ちょっと手に取ってみたりしてるんだよ、なんてもうっ! 当麻のえっち!!」イヤンイヤン

上条(一度でいい。たったもう一度でいいからまた昔の御坂に会いたい)

美琴「じゃあ今日はこれで帰るわ。また来るからねっ! ばいばい当麻っ!」タタタッ

上条「……うん。じゃあな御坂」










カランカラン

青ピ「ふぃ~。ただいまーカミやん、しっかり店番してたやろなー? っつかこの曲がったドアなに?」テクテク

上条「……」

青ピ「? どうしたん?」

上条「青ピ」

青ピ「あん?」

上条「俺はそろそろ本当に駄目かもしれない」

青ピ「は?」




ここまでで
美琴さんがネタキャラっぽくなってしまって本当に申し訳ない……俺は彼女も大好きです、本当です

あとヴェントに関してもごめん、でもフィアンマ×ヴェントというのもよいものだと思うの

あれ最初の辺だけ読んで、合わなそうだから読むの止めたな。












とある高級ホテル ロイヤルスイートルーム

雲川「―――さて」

雲川「まずは唐突なアポイントメントをちゃんと取り合ってやったこちらを労ってもらいたいところだけど。
私はこれでもかなり多忙な身の上なんでね、ちょっとした時間を作るのにも一苦労なんだけど」

一方「そいつは悪かったな。だがそれはこっちの台詞だ、俺達だって好きでこンなことやってる訳じゃねェ。
誰かさンがくだらねェ真似さえしなきゃ最初から何も干渉する気なンざなかったンだがなァ?」

雲川「それは失礼」

一方「……無駄話をする気はさらさらねェ、さっそく進めよォぜ。こっちの用件については当然もォ分かってるよな?」

雲川「もちろん」

垣根「おい、とっとと終わらせてとっとと帰るぞ。早く戻らねえと心理定規の奴にぶち切れられる。つーかもうどうせぶち切れてる」

雲川「ふむ。我が学園都市が誇る第一位と第二位、それからそっちは確か……魔術師の海原光貴、だったか」

海原「統括理事長の影の頭脳であるあなたに覚えて頂いているとは光栄です。もっともそれは本名ではありませんがね」

雲川「そしてさらに……」

風斬「……」

雲川「虚数学区・五行機関ヒューズ=カザキリ、か。くくっ、なるほどなるほど。中々の布陣だけど」


一方「……悪ィな。本当はオマエまで駆り出すつもりはなかったンだが、あのクソ猫語グラサン野郎がバックレやがったせいで予定が狂った」

風斬「……いえ。私もこの条例については納得がいっていなかったですから」

垣根「さあ、このメンツを相手にどうカードを来る? テメェの武器はあくまで頭脳だけで自身の戦闘力は大したことねえんだろ?」

海原「彼らに比べたら見劣りするのは否めませんが、これでも自分もプロの魔術師の端くれです。原典も二冊程所持していますので」

雲川「それは実に興味深いな。ではこちらも面倒な挨拶など抜きにして、さっそく頼もしい味方をご紹介しようと思うけど」パチン

スッ




食蜂「はぁい、みんなのアイドル操祈ちゃんでーす☆ 第一位さん達お久しぶりぃ~」キャピッ




一方「……、第五位か。相変わらず全身からアホなオーラ漂わせてやがンな」

食蜂「ひどぉい。そんなこと言われると私の繊細力の高いハートが傷ついちゃうんだゾ☆」

垣根「改めて思うけどこいつ本当にレベル5か? こんなアホそうなのと同列とかこっちの格まで落ちそうで嫌なんだけど。まあ第七位よりかはマシか」

食蜂「……ちょっと、本気でキレるわよ?」


海原「しかしあなたがキレたところで自分達には敵いませんよ。
確かにこの街の精神感応系能力者のトップに君臨するあなたの力はかなり厄介ではありますが、少なくともこのメンバーには通用しません」

食蜂「ふーんだ、流石にそんなことくらいは分かってますぅ~。べー、っだ」

風斬「あ、あの、喧嘩は……」オロオロ

一方「っつかまさか仲間がこのアホ一人だけだなンて言わねェよな?」

食蜂「……」イラッ

雲川「もちろんこちらの協力者は彼女だけじゃないけど。とっておきの人物だ、さあ入って来てくれ」チラッ

一方「あァ?」

ガチャッ




打ち止め「………………」





一方「!?!?!?」

海原「!?」

一方「なっ、……クソガキ!?」

打ち止め「……」

一方「……おい、おいなンでオマエがこンなとこにいやがンだ!? 学校はどォした! オイ!!」

打ち止め「……」

一方「っ、第五位オマエ……ッッ!!!」ギリッ…

食蜂「もうイヤねぇ、私が操ったんじゃないわよぉ」

一方「は、ァ?」

雲川「当たり前だろう。この子に手を出すなんてことをしたら冗談抜きに私達は君に殺されてしまう。
それくらいのことも考えられらないような馬鹿じゃないことは分かってくれていると思っていたけど」

一方「……」


雲川「というかそもそもお前達は何か勘違いをしていないか? 私達とてそんな安っぽい悪役になんか成り下がった覚えはないんだけど。
ただ皆、純粋に上条当麻のヒロインになるべく奮闘しているだけだ」

垣根「……こんな無駄にとんでもない条例作っといてよく言うわ」

風斬「え、えーっと、あの……?」

海原「打ち止めさん、では何故あなたはここに……」

雲川「ふふ。それは当然“彼女”自らの意思で足を運んでもらっただけだけど」

一方「何を……」

一方「! まさか……っ!」

打ち止め「―――――……」





打ち止め「やあ一方通行/return。こうして面と向かって話すのは久しぶりね/return」





一方「オマエ…ッ」



一方「…………“総体の意思”!!!!」

打ち止め「驚いてる?/escape でも/backspaceここでこっちが出てくることなんて本来想定の範囲内だと思うけどなー/return」

一方「……」

打ち止め「だってそうよね/return。妹達は一人残らず全員上条ちゃんに好意を持っているし、ああ番外個体だけはちょっと特殊だけど/backspace′」


打ち止め「――――何よりほぼ全員が彼を一人の男として愛しているんだもの/return」

一方「……」

打ち止め「ところでさっそく脱線してしまって悪いんだけど、貴重なチケットを無駄に出来ないし
ここらでちょっと少し前の妹達の例の話をしておきましょうか/return」

一方「!」

海原「!」

風斬「? ???」

垣根(……やべえ、流れでシリアス顔気取ってるけど全然話についていけねえ)

食蜂(私達いきなり空気ねぇ。まあ別にいいケドぉ)


打ち止め「―――数年前、『人間らしく』人格が成長してきたことに伴い、
それまでは曖昧だった妹達のアンタに対する憎悪、復讐心がいよいよ膨れ始めた/return。そうだったわよね?/escape」

一方「……あァ」

打ち止め「つまりいつかのロシアの地で、番外個体がアンタに対して指摘したことがついに現実のものになったということね/return」

打ち止め「ただそこで問題だったのは、妹達に芽生えた感情が憎しみだけでなく“恐怖”であったこと/return。
よく考えなくても当たり前よね、あれだけ千切られ潰され裂かれもがれ、血液を逆流されれば/return」

打ち止め「全ての妹達が単純にアンタを憎み、フルボッコにし返すくらいの図太い神経を持ち合わせられればよかったけど/backspace
そうもいかない、各個体に個性が生まれてくるということは中には19090号のような気弱なミサカも出てくるということ/return」

打ち止め「憎悪よりも恐怖が勝り悪夢にうなされる、絶対的な搾取主であるアンタに復讐するなんて
とてもとても恐ろしくて出来ないという植え付けられた条件反射/return」


打ち止め「そこでミサカネットワークを解体することで意識の共有を断ち切り
それを望む個体には学習装置で記憶を上書きするという案が出された/return」

打ち止め「けれど/backspaceそれはそれで“逃げ”になると考える個体もいた/return。
10032号の言葉を借りるなら辛い現実を乗り越えて成長してこそミサカ達は真に人間らしくなれるってことね/return」

打ち止め「あと、記憶をどうこうすることに関しては上条ちゃん的にも反対されたし/return」

打ち止め「そして、もう一つ」


打ち止め「ネットワークを解体し全体の集合意識をなくすということは同時に“この総体の存在を殺す”ことになる/return」


打ち止め「アンタと、それから打ち止めや10032号を始めとする複数の妹達がそれをよしとしなかった/return」

打ち止め「……別にこっちとしては妹達が全員無事にこの世界で生きられるのなら構わなかったんだけど/backspace
やっぱりアンタのやることってどっかズレてて有り難迷惑なのよね/return」

一方「……」

海原「……一方通行さん」

打ち止め「むしろとってもとっても可哀想なミサカ達がそれで救われるのならいいかとも思ったわ/return。
アンタの罪の意識の板挟みとかそんなのは知ったことじゃないし/return」

一方「……。ンなこと分かってるっつうの」ボソ

打ち止め「ま、それでも以前みたいに安易な闘争には走らず、
妹達のトラウマを取り除く為の代替法としてカウンセリングや安定剤の研究に力を注いだり、快適な暮らしを送れる環境を整えたことについてだけは認めるわ/return」

一方「……おい、オマエは」

打ち止め「こっちに対してなんかいろいろ質問とか言いたいことあるかなー?/escape
でも/backspace前も言ったようにこれは一方的なメールみたいなものだから無意味よ/return」

一方「チッ」


打ち止め「そうね、だけど/backspace′結果的に現在の妹達がいい方向に向かっているということは確かだもの/return。
そういう意味ではアンタも結構頑張ったんじゃない?/escape」

一方「……」





打ち止め「とか言ってもらえると思っちゃった?/escape 思っちゃったぁ~~???(笑)/escape」

打ち止め「残念、こっちはアンタのこととかマジ嫌いだから、いやマジで/return。つーかやっぱきめぇ(笑)モヤシ(笑)/return」

一方「」ピキッ

垣根「ぐふっwwwwww」

海原「おっふwwwwww」

食蜂「こふっwwwwww」

雲川「wwwwwww」

風斬「……っふw あっ、ごごごごめんなさいっ!」アセッ

一方「……」ゲシッ!

垣根「いってぇ!? なんで俺だけ!?」

打ち止め「……まあでもとりあえずこんなところで今更な思い出話を掘り返すのはやめやめ/backspace
今は本題の上条ちゃんのことについて話し合いましょう/return」


雲川「―――ふう、やっと私の出番か。まあとりあえず確認しておくけどこれで私達の立場は平等になったと考えていいかな?」

海原「……彼女を持ち出されては自分は何も言えませんね」

一方「……不本意だが同意する」

垣根「よく分かんねえがこいつらが言うならそうなんだろ。つーか最初から俺は巻き込まれただけだし」

風斬「え、と。私はひとまずはそちらの考えを聞かせて欲しいです」

雲川「そうさせてもらおう。―――はっきり言ってしまえば私も本心ではこんなふざけた条件など発令したくはなかったけど」

一方「……はァ?」

垣根「何言ってんだこいつ」

雲川「仕方がないだろう、現状として上条当麻のフラグは日に日に増え続けるばかり。
加えてどの女も一癖どころか二癖も三癖もあるような連中だらけだ」

食蜂「貴女も含めてねぇ☆」

雲川「お前もな。とにかく奴らの中には国一つ、下手すれば星そのものを破壊出来るレベルの化け物までいるようだし。
この街の治安を守ること自体も私の重大な仕事なんだけど」

海原「まあ、それはそうですね」

風斬「こ、怖い……」


雲川「第三次大戦時はイギリスがこちらの味方についたが、今回はそっちまで敵に回りかねん事態な訳だ。
いかに我々の軍事力が優れているとはいえ、単騎で核兵器級の力を持っている魔術師がゴロゴロいるようなところを相手にするのは無理があるというものだけど」

一方「そりゃ道理だが三下自身の権利はどォなる。あいつの事情は丸無視してンだろォが」

雲川「……ふむ」

風斬「そっ、そうです! 私はそのことについて言いたくて来ました!」

風斬「この条例が施行されたせいであの子は、インデックスはイギリスに帰っちゃいました」

風斬「ほ、本当は上条さんとずっと一緒にいたかったはずなのに……。
そんなのあの子が可哀想です。それに私だってもっとインデックスと一緒に……」

雲川「……なるほど。それについては非常に申し訳ないことをしてしまったけど。
しかし私は別に居候をやめて奴の家を出ていくことを強制した覚えなどはないけど。あのシスターが自らの意思でそう決めたんだろう?」

風斬「う……」

雲川「認めるのは癪だが彼女がもっと早くから本気を出して上条を落とそうと動いていたら、きっと私達に勝ち目はなかったと思うけど」

雲川「一緒に暮らしているという圧倒的なアドバンテージを持ちながら自身の環境に甘んじ、行動に移さなかったシスターにも非はあるんじゃないのか?」

風斬「う、うぅ……」

垣根「つってもよ。今のままじゃウニ頭をいつまでも学園都市に縛りつけるのは無理だぜ?」

雲川「ん?」

一方「イギリス清教の知り合いに確認を取った。
オマエらがいつまでもこンなくだらねェ冷戦を続けるよォならこっちにも考えがある。………三下の奴をイギリスに逃がすぞ」

食蜂「えっ」

雲川「……ほう?」


海原「どこで話がねじ曲がったのか知りませんが、元々十字教の信徒に婚約を禁止する戒律はありませんからね」

海原「そちらがこのまま条例を改正しないとおっしゃるのであれば、こちらも彼を自由にする為の最終手段としてその手を取らざるを得ないかと」

雲川「……しかし上条がイギリスに行ってしまったら一番困るのはお前なんじゃないのか? お前がご執心らしい御坂美琴はどうなる」

海原「……ええ、ですからこうして交渉している訳です。自分は当然御坂さんに報われて欲しいと願っていますし
同時にうやむやのままいつまで経ってもこんな状態なのも彼女が不憫でしょう」

海原「例え失恋し大いに傷つくことになったとしても、彼女は強い人ですからいつか時間がその傷を癒してくれますよ」

海原「御坂さんはまだ若く美しい方です。この先何年も同じ男に囚われ続け悪戯に歳を重ねるよりは
そうして早い内に諦めて彼以外の自身を愛してくれる相手に目を向けて欲しいという訳です」

垣根「えー、それって結局自分の方に第三位が転がってこねえかなーって下心なんじゃねえの?」

海原「いえ、決してそういうことでは……」

一方「っつか、もしオリジナルと三下が付き合ったとしたらそれはそれで今度はオマエに引っ付いてるガキの方が病みそォだな」

海原「ちょっ、今ショチトルの話は関係ないでしょう!?」

打ち止め「ていうかちょっと待ちなさいよ/return。そんなことされたらこっちとしても困るんだけど/return」


食蜂「そうよぉ! 上条さんは私のものなんだからぁ!」

打ち止め「上条ちゃんがお前のものとか(笑)/return。自意識過剰ストーカー乙wwww/return」

食蜂「はァーッ!? はァーーーッッ!? ちょっと、喧嘩売ってるわけぇ!?」

打ち止め「前々からずっと思ってたけどいい加減鬱陶しいのよアンタ/return。
ぽっと出のくせに調子乗ってんじゃないわよこのしいたけが/return」

食蜂「きぃぃぃぃーーーーっっっ!!! 言っとくケド上条さんと出会ったのは私の方が先なんですぅーーー!!」

一方「いや、つーかそもそもオマエはメールと同じで一方的な独り言みたいなメッセージしか送れねェンじゃなかったのかよ。なに普通に話に加わってきてンだ」

打ち止め「だってぶっちゃけその設定だと一人だけ会話参加出来なくてめんどいし……/return」

一方「オマエ……」

垣根「あーもー疲れた、マジ疲れた。とりあえずさあ、続きは飲み屋でも行って話さねえ? なんかもう会社戻りたくねえ、ビール飲みたい」

一方「死ね」

垣根「やーだー。だっていい加減もう労働基準法ぶっちぎってるもん、働きたくないでござる~」

風斬「あ、あの、えっと、その……?」

わいのわいの



雲川「…………なんかもうぐっだぐだなんだけど」


ぐだぐだ交渉編、続く

ごめん訂正

>>402
×一方「っつか、もしオリジナルと三下が付き合ったとしたらそれはそれで今度はオマエに引っ付いてるガキの方が病みそォだな」

○一方「っつか、もしオリジナルとオマエが付き合ったとしたらそれはそれで今度はオマエに引っ付いてるガキの方が病みそォだな」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月15日 (木) 16:43:49   ID: TEkEaQZT

流石に疲れて半年以上放置とかやるじゃねーか

2 :  SS好きの774さん   2016年09月09日 (金) 19:28:35   ID: l6yHUufx

しかも上のコメントから二年以上経過してるとやるじゃねーか

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