―下校中

男「あれ…あれって、女さん？」



チャラ男「いーじゃん俺んち行こうぜ」

女「そーいうつもりじゃない！」

チャラ男「良いだろ！ほら！」

女「いててて！引っ張んな！！痛い痛い！」

男「あの野郎…」

チャラ男「ほらほら、行くぞ！」

女「やーめーろって！！！」

男「おい！！」

チャラ男「あ？何だお前」

男「い、い、嫌がってんだろ…」

チャラ男「お前に関係あんの？」

男「あ、ある！！」

チャラ男「何で？」

男「嫌がってる人を放ってはおけない！」

チャラ男「あ、そう？じゃあ俺とタイマン張るか？」

男「えっ？」

チャラ男「ｵﾗｧｯ！！」ﾊﾞｷｯ

男「ぐへっ」

チャラ男「よええなお前！ははは！」ﾄﾞｺﾞｫｯ

男「おぶぅっ！！」

女「ちょっと！もうやめてよ！！」

チャラ男「お前が俺んち来るならやめてもいーぜ？」ﾊﾞｷｬｯ

男「ぐべっ！！」

女「それは…」

チャラ男「じゃあこのまま殴り続けてやるよぉ！」ﾄﾞｺﾞｫｯｶﾞｽｯ！！

男「げふっ！！」

警官「こらー！そこ！何やってるかー！！」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｰ！！

チャラ男「げっ…！！やべっ！」

警官「君、大丈夫か？」

男「あ、はい、大丈夫です…」

警官「それなら良かった。気をつけるんだよ」

男「はい、ありがとうございました」

警官「仕事をしたまでさ」



女「男くん大丈夫？」

男「うん、女さんが無事で良かった」

女「あはは、一緒に帰るって話なのに家まで連れて行かれそうになってびっくりしちゃった」

女「あのさ、お礼にマックでも行かない？私出すよ」

男「ええっ、そんなの悪いから…」

女「いーの！」

男「う、うん…」

女「こんなことなら最初から男くんと一緒に帰れば良かったなー」

男「えっ、どうして？」

女「その方が楽しそうだし、落ち着けそうだし」

男「あはは、確かに家に連れて行こうなんて勇気もないから安心かもね」

女「じゃあ、私が自ら男くんの家に行こうかな？」

男「えっ！？」

女「冗談だよー、ほら、マック着いたよ」

男「あ、そっか…そうだよねー」



女「男くんは何が良い？」

男「チーズバーガーとコーラ」

女「意外、爽健美茶かと思ってた」

男「勝手にイメージ付けないでよ」

女「コーラ飲んだら咳き込むイメージがありましたー」

男「なんだそれ…」