ほむら「私がくれた、たからもの」(170)

まどか「おまたせっ、ほむらちゃん!」

ほむら「まどか!」

まどか「ごめんね、待った?」

ほむら「ふふっ、私も今来たとこだたら」

まどか「そっか、じゃあ行こっ?」

ほむら「ええ」

ほむら(ワルプルギスとの戦いが終わり、半年以上たった)

ほむら(まどか、さやか、マミ、杏子、そして『私』)

ほむら(みんな生き残り、平和な日々を送っている)

ほむら(みんなと笑顔ですごせる毎日、こんな夢のような毎日を私は、私たちは生きている)

ほむら(夢と言えば、私に新しい家族ができたこともね)

まどか「今日はほむらちゃんのリボンを買いに行くんだよね?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「ほむらちゃん、どんなリボンが似合うのかなぁ?」

ほむら「そうね…まどかとお揃いなんてどうかしら?」

まどか「この赤のリボン?」

ほむら「ええ」

まどか「てぃひひ!お揃いかぁ…いいねっ!」

ほむら「ふふっ、それじゃあ買おっか」



ほむら「無事買えたわね」

まどか「うん、はやく見てみたいなぁ」

ほむら「そうね、恥ずかしがらず、つけてくれれば良いのだけれど」ホムッ

まどか「そうだねー」ウェヒヒ

まどか「あっ、じゃあ今ここでつけてみてよ!」

ほむら「えっ?私が?」

まどか「うん、てぃひひ!似合うと思うよ!」ニコッ

ほむら「ほむっ…!」

ほむら(ほんと私ってまどかの笑顔に弱いのよね…)

ほむら「わかったわ」

まどか「じゃあカチューシャ貸して?」

ほむら「うん」

まどか「ほらっ、リボンつけてよ!」

ほむら「ほむぅ…」

ほむら(でもやっぱり恥ずかしいわね…)

ほむら(どうしようかしら…まどかみたいなツインテールにしようかしら…)

ほむら(でも…私にツインテールは…そうね…なら)

ほむら「ど、どうかしら」ファサッ

まどか「あっ、カチューシャみたいにしたんだね、うんっ!似合ってるよ!」

ほむら「そ、そう?」パアッ

まどか「うんっ!可愛い!」ウェヒヒ

ほむら「ほむむむ///」

ほむら「じゃあ、私の分も買ってくる!」ダッ

まどか「あっ、ほむらちゃん!」

まどか「…行っちゃった」ウェヒヒ

まどか「ほむらちゃん…」

まどか(一ヶ月前、私たちに奇跡が起こった)

まどか(私たちの前に、もう一人のほむらちゃんが別の世界からやってきたんだ)

まどか(そのほむらちゃんは、眼鏡をかけてて、三つ編みで…)

まどか(弱々しい性格で、まるでほむらちゃんとは別人だった)

まどか(でも、ほむらちゃんは、ほむらちゃんなのは間違いなかった)

まどか(どんな外見でも、性格でも、ほむらちゃんはほむらちゃんだもん!)

まどか(そして、今日はそのほむらちゃんにプレゼントを買いに、あのほむらちゃんと買い物に来たんだ)

まどか(結局、あのほむらちゃんもリボンを買ったみたいだけどね)ウェヒヒ

まどか「ほむらちゃんのカチューシャ…」

まどか「私がつけちゃおっかな?」ウェヒヒ

ほむら「おまたせ、まどか」

まどか「ううん、いいよ」

ほむら「あっ、私のカチューシャ」

まどか「…に、似合うかな?」

ほむら「いいえ、私より似合ってるわ」

ほむら(まどかが私のカチューシャを…ほむむ)

まどか「てぃひひ!ありがとう!」

まどか「それじゃ帰ろっか?」

ほむら「ええ」

ほむら(一ヶ月前の出来事は、唐突にやってきた)

ほむら(私の前に私がいるんだもん、誰だって驚くわ)

ほむら(そして、いろいろあったけど、今は私たち2人一緒にくらしてる)

ほむら(それもあの時、もう一人の私の願い事が叶ったから)

名前に関しては少しまってください
ややこしいのは最初だけです

一ヶ月前

めがほむ(私は…みんなと一緒に学校に行きたい…!)

めがほむ(みんなと一緒に遊びたい!)

めがほむ(みんなと一緒に笑いたい!)

めがほむ(だから…だから)

めがほむ「わ、私は…」

QB「さあ、暁美ほむら、君は何を願うのかい?」

まどか「ほむほむめがほむ!」
は一応あれで完結させたので
今回はその設定を引き継いだ別作と思って見ていただいてほしいです
パラレルとでも

めがほむ「私の願いは」

めがほむ「この世界で、この世界の人間として、みんなと一緒に暮らしたい!」

めがほむ「嫌なことも悲しいこともない…そんな明るい毎日を過ごしたい!」

めがほむ「みんなと仲良くいたい!」

カッ

「あっ入ってきたよ」ウェヒヒ

「かわいー」

「髪ながーい」

「あら?あの方、ほむらさんと…」

「ふふっ」

「はい、自己紹介をお願いします」

「は、はじめまして…」

「え、えっと、私の名前は」


「暁美ほむか、と言いますっ」

抜けてました

「はい、今日は転校生を紹介します」

「えーっ、また転校生くるんだー」

「男の子かな?女の子かな?」

「まどかさんはどう思う?」

「てぃひひ、誰だろうね」

「そうね」ファサッ

「また転校生と呼ぶ仕事が始まるよ」

「よ、よろしくお願いします!」

「やっぱり暁美さんの姉妹なんだー!」

「そっくりだもんねー」

「でも性格は似てないっぽいねー」

「はいはい、静かに」

キーンコーンカーンコーン

さやか「ねね、転校生ってほむらの双子なの!?」

ほむか「うん」

ほむら「ええ、私の双子の妹よ」
杏子「どうりでそっくりな訳だな」

さやか「ほむらに妹がいたなんて知らなかったよ、ね!まどか?」

まどか「てぃひひ!私は知ってたよ!」

さやか「なんだってー?さやかちゃんには内緒にしてたのかー?」

ほむら「ふふっ、ごめんなさい…でも知ってるのは、まどかだけだから」

杏子「へぇー…へへ、私は佐倉杏子だ、よろしく」

さやか「私は美樹さやか、よろしくね転校生!」

ほむか「よ、よろしくお願いします」

ほむら「仲良くしてあげてね」

さやか「もちろんだよ!」

さやか「でも…私に秘密事をするやつはぁ…こうだぁー!」

ほむら「きゃっ?ちょっとやめてよ!…あははっ」

まどか「てぃひひ!」

仁美「ほむらさんは美人、って感じですけど…ほむかさんは可愛らしい方ですのね」

ほむか「えへへ」

さやか「ねぇねぇ、何でほむらと一緒に転校してこなかったの?」

ほむら「親の仕事の都合よ、先に私一人だけこっちに転校してきたの」

ほむら「でも、この子も私と一緒がいいって聞かなくて、今回転校してきたのよ」

ほむか「うんっ!」

まどか「ほむかちゃん、ほむらちゃんの事大好きだからね!」ウェヒヒ

ほむか「えへへ…お姉ちゃんは美人でかっこいいし…!」

ほむら「あなただって可愛いじゃない」

ほむか「そんなことないよぉ…」

まどか「そんなことあるよっ!」

さやか「なー!なんだこの仲良い姉妹!」

仁美「羨ましいですわね」

ほむか「えへへ」

ほむら「ふふっ」

まどか「てぃひひ!」

ほむら(といった事があったのが一ヶ月前)

ほむら(もう一人の私の願い事で、もう一人の私はこの世界の人間となった)

ほむら(私の妹、暁美ほむかとして)

ほむら(しかも私たちの魔法少女としての力もなくなった)

ほむら(いえ、魔法少女だったと言う現実そのものがなくなっていた)

ほむら(それは、世界そのものが再構築されたから)

ほむら(私たちはただの中学生でしかなくった)

ほむら(佐倉杏子も私たちのクラスメイトとなっている)

ほむら(もう一人の私は、初めから暁美ほむかとして生きていたことになっていて)

ほむら(ほむかの正体が別の世界から来たもう一人の私だと言うことを覚えているのは私、暁美ほむらと、まどか)

ほむら(この私たち2人だけとなっていた)

ほむら(だからさやかや杏子、マミは一ヶ月前の出来事を覚えていない)

ほむら(それどころか、魔法少女に関する記憶すべてを完全に忘れている)

ほむら(初めから魔法少女そのものがなかったかのように…)

ほむら(いえ、実際にこの世界には魔法少女は存在しない世界となった)

ほむら(そしてQBも姿を見せなくなった、たぶん別の星で魔法少女システムを続けているのではないかしら)

ほむら(そしてもう一人の私自身も、別の世界での暁美ほむらとしての記憶を失い)

ほむら(その代わりにこの世界での暁美ほむかとしての偽りの記憶を手に入れた)

ほむら(でも、もう一人の私も、最初は記憶を失っていなかった)

ほむら(それが次第に記憶が変わっていき、完全に自分のことを暁美ほむかとして認識している)

ほむら(何故私とまどかの2人だけが以前の記憶があるのかはわからない)

ほむら(でも、ほむかがもう一人の私であったという事実を私たちは忘れちゃいけない)

ほむら(そう思い、私とまどかは2人の時は暁美ほむかではなく、暁美ほむらとして会話するようにしている)

ほむら(要するに、私とまどかだけが魔法少女が存在しなくて)

ほむら(暁美ほむかが存在する世界に来た)

ほむら(って感じかしら?ふふっややこしいわね)

前作未読でも大丈夫?

まどか「ほむらちゃん、もう一人のほむらちゃんはどんな風にリボンを使うのかな?」

ほむら「そうね…私と被らなければ何でもいいけど…」ホムッ

まどか「てぃひひ、被ったら見分けがつかなくなるもんね!」

まどか「あっ、でも眼鏡でわかるかな?」

ほむら「その眼鏡のことなんだけど、もう一人の私の眼鏡をコンタクトに代えようと思うの」

>>57
一応見なくても解るようにするつもりですが
見てもらった方がわかりやすいとは思います
時間があれば読んでみてください

まどか「えっ?なんで?それじゃ見分けつかなくなるよ!」

ほむら「そこは大丈夫よ、雰囲気が全く違うのだし、まどかなら見分けくらいつくでしょ?」

まどか「もちろん私はほむらちゃんとほむらちゃんを間違えないよ?」

まどか「でもさやかちゃんやみんなは眼鏡で見分けつけてるみたいだから…」

ほむら「まあ、なんとかなるわ」ファサッ

まどか「そうかなぁー」ウェヒヒ

まどか「うーん…ほむらちゃんが言うなら、それでいいけど…」

ほむら「うん、だから今からコンタクトを作りに行くわ」

まどか「えっ、でもどうやって?ほむらちゃんがいないと作れないよ?」

ほむら「その為の私よ、私の視力くらい覚えているわ」

ほむら「昔の私と全く同じはずだしね」

まどか「それなら…いいのかな?」ウェヒヒ

ほむら「いいのよ」ファサッ

まどか「ほむらちゃんは魔法で視力や体を強くしてるんだよね?」

ほむら「ええ、魔法少女に変身できなくても、この体だけは維持できてるわ」

ほむら「もう一人の私は元々の体のままなのだけれど…」

まどか「体育の成績は一位とビリがほむらちゃんだからね」ウェヒヒ

ほむら「そうね…何故か残ったこの力と記憶、大切にしなくちゃいけないわ」

まどか「そだね!…QBがいれば少しは事情がわかるのかもしれないのにね」

ほむら「そうね…前は余計な時にはすぐに来たくせに、肝心な時には来ないんだから」

まどか「そうだね…マミさん変わっちゃったし…」

ほむら「ええ…いつも2人仲良くしてたからね」

まどか「うん、だから今のマミさんは…きゃっ!」ドンッ

ほむら「まどか!?」

ほむら(誰が私のまどかに…!)ギリッ

マミ「」

ほむら「マミ?」

マミ「あ…その…ごっ、ごめんなさい…よそ見してて…」

まどか「いてて…てぃひひ、マミさんとぶつかっちゃった」

マミ「本当にごめんなさい…鹿目さん…」

ほむら「まどか、立てる?」

まどか「うん、大丈夫だよ」

まどか「マミさんごめんなさい、私もちゃんと前を見てなくて…」

マミ「ううん…私がいけないの…」

まどか「そんな…」

ほむら「ところでマミは何をしていたのかしら?」

マミ「その…お夕飯を…これ」

まどか「これだけですか?」

ほむら「コンビニのおにぎり2つとお茶だけじゃない」

マミ「ほら…私一人だし…そんなに食べないから…」

まどか「そんな!体を壊しますよ!」

マミ「いいよ…壊しても…」

まどか「マミさん…!」

ほむら「ほむ…仕方ないわね、マミ、今日は家で夕食を取りなさい」

マミ「そんな…悪いよ…」

ほむら「いいから、ね?ちゃんと食べないと怒るわよ?」

マミ「ひっ…ごめんなさい…怒らないで…」

まどか「マミさん…」

ほむら「ふう、私はコンタクト作ってくるから2人はここで待ってて?」

まどか「うん」

マミ「はい…」

ほむら「まどか、マミを頼んだわよ」

まどか「うん、わかった!」

マミ「…」

まどか「てぃひひ、ほむかちゃんの料理美味しいんですよ?」

マミ「そうなんだ…」

まどか「まだ中学生なのに、料理ができてすごいですよね」

マミ「うん…2人は2人暮らしなのよね?」

まどか「そうですよ、パパ達は仕事が忙しいらしくて」

マミ「そっか…でも羨ましいなあ…私も家族が欲しいなあ…」

まどか「マミ、さん…」

マミ「私、どこにいても一人ぼっち…なんだもん」

まどか「…」

まどか(この世界になって、魔法少女じゃなくなったマミさんはQBもいなくて家ではいつも一人らしくて…)

まどか(料理はできるけど、いつもコンビニで食事は済ましているみたい…)

まどか(学校ではいつも教室の隅で何かのイラストをずっと書いてるらしいんだ…)

まどか(お昼は私たちが誘っても毎回断られて…)

まどか(髪型もストレートになってて、前のマミさんの面影はどこにもなくなってた)

まどか(世界が作り変わったと言っても、もう一人のほむらちゃんとの記憶、魔法少女としての記憶、そしてQBとの記憶がなくなっただけ)

まどか(それでもマミさんはここまで変わってしまってて…)

まどか(マミさんにとって、QBはかけがえのない友達だったんだな、って…)

マミ「あ…ご、ごめんなさい…鹿目さんにこんなこと言っても仕方ないよね…」

マミ「魔法や奇跡でもないかぎり…私に家族なんて…」

まどか「でも…でも!私が、私たちがいます!私たちは友達ですよ!」

マミ「とも…だち…?」

まどか「はい!」

マミ「でも…学年も違うし…私こんなんだし…」

まどか(確かに、魔法少女という共通点を失った私たちは以前の関係になかなか戻ることができてない)

まどか(さやかちゃんや杏子ちゃんは何事もなかったように仲良くできてるけど、マミさんだけは上手くいかない)

まどか(私が…私がなんとかしないと…!)

まどか「そうだっ、ね、マミさん!」

マミ「なに…?」

まどか「こんどみんなでケーキバイキングに行きませんか?私美味しいお店知ってるんですよ!」ウェヒヒ

マミ「ケー…キ…」

まどか「はいっ!」

マミ「…ごめんなさい…私…ケーキ食べられないの…ケーキを食べると悲しくなってくるの…」

まどか「え…」

マミ「ケーキを食べてると、いつも一緒に誰かと食べてたような気がして…」

マミ「ふふ、いつも一人なのに…おかしいよね…」

まどか「誰か…?」

マミ「うん、それは人間じゃないんだけど…いつも夢にでてくるんだ」

マミ「一緒に食べて、一緒に寝て、一緒に遊んで…いつも私と一緒にいるの」

まどか「それって…もしかして」

マミ「この子なの…」

まどか「このイラストって…」

まどか(QB!)

マミ「夢にだけ出てくる私の大切なお友だちなの」

まどか「そう…なんですか…」

まどか(それは夢じゃないよ…マミさん…)

まどか「…」

マミ「あっ…ご、ごめんなさい…勝手に話しちゃって…」

マミ「意味わからないよね…気持ち悪いよね…」

まどか「…そんなことないですよ」

マミ「えっ?」

まどか「てぃひひ!可愛いお友だちですね!」

マミ「うっ、うんっ!」パアッ

まどか「でも、私たちもマミさんのお友だちになりたいです」

まどか「その子みたいに、仲良しなお友だちに…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「マミさんと仲良くなれたらそれはとっても嬉しいなって!…てぃひひ!」

マミ「…本当に…本当にお友だちになってくれるの?」

まどか「はい!私もほむらちゃんもマミさんと仲良くなりたいんです!」

マミ「うぅ…ありがとう…ありがとう鹿目さん…」グスッ

ほむら「まったく、私たちの前で泣くのは今日で最後にしてもらいたいわ」ファサッ

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「ほむらさん…」

ほむら「おまたせ、それじゃ私の家に行くわよ」

マミ「ほむらさん…私…本当にお友だちに…」

ほむら「ふふっ、いいから、さっ行きましょう?」

まどか「うん、行こうよ!」

ほむら「ほむホームに」

まどか「レッツゴー!」

マミ「…ゴー…」

ほむら「ふふっ」

まどか「てぃひっ!」

マミ「…てへ」

ほむホーム

ほむら「ただいま」

ほむか「あっ、おかえりなさい、お姉ちゃん!」

ほむか「リボン買ったんだ!えへへ、似合ってるよ!」

まどか「ただいまどか!…なんちゃって」ウェヒヒ

ほむか「鹿目さん、いらっしゃい」

マミ「その…お、お邪魔します…」

ほむか「あ…巴さん?」

ほむら「帰る途中でたまたま会ったの、今日の夕飯は4人で食べたいんだけど大丈夫?」

ほむか「私は大丈夫だけど…食材足りるかな…?」

ほむか「あ…足りないや…買い出しに行かないと…」

マミ「…な、なら私やっぱり…」

ほむら「帰る必要はないわ、後で行くから」

マミ「そ、そう…」

まどか「そだね、まずはアレをあげないとね」

ほむら「ええ」

ほむか「?」ホムッ

まどか「じゃじゃーん、ほむかちゃんにもリボン買って来たんだよっ!」

ほむら「私とまどかとお揃いよ」

ほむか「わあ…!」

マミ「可愛い…」

まどか「ねね!つけてみてよ!」

ほむか「う、うん…!」

ほむら「きっと似合うわよ」フフッ

ほむか「ほむむ…」

まどか「どうしたの?」

ほむら「どんな髪型にしたら良いのかわからないのよ、きっと」

ほむか「えへへ、お姉ちゃんにはバレちゃうか」

まどか「そうだっ!ツインテールなんてどうかな?」

ほむか「ツインテール?」

まどか「私とお揃いだよっ」ウェヒヒ

ほむか「ツインテール…えへへ、やってみるね…!」

ほむか「ど…どう…かな…?」ドキドキ

まどか「可愛いよ、ほむかちゃん!」

ほむか「そ、そうかな…?」

ほむら「うん、似合ってるわ」

マミ「可愛い…」

ほむか「…えへへ」

ほむら「後は眼鏡ね」ヒョイ

ほむか「あっ!」

ほむか「お…お姉ちゃん!よく見えないよぉ…」

マミ「本当にそっくりな顔…」

まどか「でも同じ顔なのに表情のせいかほむかちゃんは可愛いくて」

まどか「ほむらちゃんは美人なんですよ!」

マミ「うん…!」

ほむか「眼鏡返してよ、お姉ちゃんっ!」

ほむら「ふふっ、ほら代わりにこれを使いなさい」

ほむか「これは…コンタクトレンズ?」

ほむら「そうよ」

ほむか「これを私が…?」

まどか「そうだよ!」

ほむか「わ、わかった…!」

ほむか「…ほむっ…」プルプル

まどか「どうしたの?」

ほむか「そ…その…」

ほむら「目に入れるのが怖いのね?」

ほむか「う、うん」

ほむら「ほら、大丈夫、痛くないから」

ほむか「お姉ちゃん…」


ほむら「痛くなかったでしょ?」

ほむか「うん…」

まどか「ほら、鏡持ってきたよ」

ほむら「見てみなさい」

ほむか「…わあぁ」

ほむか(憧れの鹿目さんと同じリボンに同じ髪型)

ほむか(憧れのお姉ちゃんと同じ顔)

ほむか「えへへ…嬉しいな」

ほむら「似合ってる、って言ったでしょ?」

ほむか「うんっ!」

ほむか「えへへ…お揃いだぁ」

マミ「本当に仲がいいのね、羨ましいなぁ」

まどか「可愛いよ!ほむかちゃん!」

ほむら「ふふっ、それじゃ私は買い出しに行ってくるからみんな待ってて?」

すみません、俺も夕食作ってきます
9時には戻ります

すみません、少し遅れました
再開します

ほむか「あっ、私も行くよ!」

ほむら「いえ、私一人で大丈夫よ、あなたはまどか達とお話しでもしてなさい」

ほむか「でも…お姉ちゃんと行きたいな…駄目かな?」

ほむら「ほむっ…」

ほむら(わ、私の上目遣い…!)

まどか「2人で行ってといでよ、私はマミさんとお留守番してるから!ね、マミさん?」

マミ「うん…」

ほむか「えへへ…行こうよ、お姉ちゃん!」

ほむら「し、仕方ないわね…」

ほむら「まどか達は適当に寛いでいて?」

まどか「はーい」

ほむか「いってきます」パタン

まどか「いってらっしゃーい!」

マミ「ふふ、可愛い双子よね…」

まどか「ですよね、私も2人入ればなぁ」

まどか(そしたら、2人のほむらちゃんと2人の私で…てぃひひ)

マミ「…」

まどか「あ…そ、そうだ!さっきの話の続き聞かせてくださいよ!」

マミ「さっきの…私のお友だちの?」

まどか「はい!」

マミ「そうね…あの子はいつも『マミ、マミ』行って私にくっついてきてね」

マミ「私もその子のおかげで笑顔でいられたの」

マミ「変だよね…親が事故で死んでから私ずっと一人なのに…」

まどか「変じゃないです…きっと、QBも同じ気持ちでいると思います!」

マミ「キュウ…べえ…?」

まどか「あっ…」

マミ「どうして名前を知ってるの…もしかして鹿目さんも知ってるの…!?」ズイッ

まどか「えと…それは…」アタフタ

マミ「お願い鹿目さん…知っていることを教えてくれない?」

まどか「そ、その…私も夢でみたことがあるような…」

マミ「夢…?」

まどか「は、はい!私も夢でその子やマミさん達と一緒にいて…楽しくて!」

マミ「…そっか、鹿目さんも私と同じなんだ」

まどか「はい!」

マミ「…てへへ、同じ夢かぁ」

まどか「てぃひひ…そうですね」

マミ「じゃあこれは知ってる?あの子はケーキ食べるといつも『きゅっぷい』って言うのよ」

まどか「てぃひひ!変なの」

その頃

ほむか「スーパーについたね」

ほむら「ええ」

ほむら「今晩は何を作るの?」

ほむか「オムライスにしようかな…?」

ほむら「オムライスか、いいわね」

ほむか「うんっ!じゃあ行こうよ」

ほむら「うん」

「きゃーあの2人かわいー」

「双子かな?そっくりだね」

ほむか「えへへ…私たちのことかな?」

ほむら「うん…」

ほむら(は、恥ずかしい…)

「手を繋いじゃってー仲良いねぇ」

「うーん、けしからぁん!」

ほむか「…ちょっと」

ほむら「しつこいわね…」チラッ

さやか「そんな暁美姉妹には~こうだぁー!」

ほむら「さっ、さやか!」

ほむか「きゃっ、やっ、あはは!くすぐったいよぉ!」

さやか「通行人かと思った?残念!さやかちゃんでした!」

ほむら「もう、何をやってるのよ」ホムン

ほむか「あははは!やっ、やめて…はじかし…!」

さやか「げへへ、お嬢さんいいかry」パシン

杏子「ったく、何してんだよ、ちっとは回りの視線きにしろよな…」

さやか「いたた…はは、ごめんごめん!」

ほむか「もう…!」プクー

さやか「でもツインテール似合ってるね、ほむら」

ほむか「いや…ほむかだよ…」

さやか「えっ?あれっ?そ、そうだ…!」

ほむら「はあ…」

さやか「ご、ごめん」

杏子「まあそっくりだけどさ」

ほむか「…えへへ」

ほむら「あなた達2人で買いもの?」

杏子「ああ、今日は私の家にさやかが泊まりにくるんだ」

さやか「だから晩御飯の材料を買いにね」

杏子「今私ん家族はみんな余所でボランティアしに行っててさ、私一人なんだ」

さやか「だから、さやかちゃんが杏子ちゃんが寂しがらないように癒してあげるのだ!」

杏子「どーせ漫画読んだりゲームするだけだろ?」

さやか「なら他のことしてほしいの?」

杏子「えっ」

さやか「うーん…さやかちゃんとしてはもう少し進展してからが良かったけど」

さやか「愛しの杏子ちゃんがそう言うなら私は…!」

杏子「ばっ、馬鹿言ってんじゃねーよ!誰がさやかなんかと!」

さやか「そんなムキになっちゃって~」

杏子「おいっ!」

ギャーギャー

ほむか「…」ポカーン

ほむら「…また何時もの痴話喧嘩かしら?」

ほむか「あはは…」

ほむら「さてこの2人は放っておいて、私たちは行きましょうか」

ほむか「そ…そうだね…」

ほむか「お会計終わったよ」

ほむら「ちゃんと全部買えたよね?」

ほむか「うん、大丈夫だよ」

ほむら「じゃあ帰ろうか」

ほむか「うん!」

ほむら「役割はどうする?」

ほむか「役割?」

ほむら「料理の役割よ」

ほむか「料理なら私一人でするよ、今日は私が当番だし」

ほむら「今日はお客さんがいるんだし、私も手伝うわ」

ほむか「いいの?」

ほむら「ええ、いいわ」

ほむか「えへへ…ありがと、お姉ちゃん!」ニコッ

ほむら「ふふっ」ニコッ

ほむら(こうしてみると本当に妹みたいよね…私なんだけど)

ほむか「お姉ちゃんとご飯作るの久々だねっ!」

ほむら「そうかしら?」

ほむか「そうだよっ!最近は交代交代でしか作ってなかったから」
ほむら「うーん…言われてみればそうかも…」

ほむか「えへへ、だから嬉しいなって!」

ほむら「嬉しい?」ホム

ほむか「お姉ちゃんと一緒に作るのが嬉しいんだよ」エヘヘ

ほむら「そう、なら明日からも2人で作る?」

ほむか「えっ、いいの?」

ほむら「私は構わないわ」

ほむか「やったぁ!」

ほむら「ふふっ」

ほむら(こんなに喜ぶなんて…)

ほむら(私も昔はこんなんだったかな?)

ほむら(ほむむ…自覚はないけどそうなのかしら…)

ほむか「どうしたの?そんな難しい顔して…」

ほむら「いえ、気にする必要はないわ」

ほむら(うん、気にしてもしょうがないわ…この子は私であって私じゃないんだから…)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom