伊織「あんた、昨日誕生日だったわよね?」 (40)

響「あ、うん」

亜美「何か、欲しい物とかないの?」

響「え? なん‥‥え! なんでなんで!?」

あずさ「私達、仕事で響ちゃんのお誕生日パーティに出られなかったでしょう? せめて、何かプレゼントくらいは、って思ったのよぉ」

響「ちょ、もー! そんな気を遣わなくていいって!」

伊織「こっちがよくないのよ。私達の時には貰ってるんだから、お返しも兼ねて、言ってみなさいよ。欲しい物」

響「えー? 欲しい物って‥‥いや、ほんと、なんでもいいぞ。靴でもいいし」

亜美「あっ、カバンなんてどう?」

響「カバン?」

亜美「こないだ、ひびきんに、ちょー似合いそうなの見つけたんだ!」

響「本当にそんな‥‥気持ちだけでも嬉しいんだから。ね? 何貰っても嬉しいぞ。カバンでも嬉しいし。靴とかでも嬉しいし」

伊織「ミルミキサーなんてどう? あんた、動物の分も食事用意したりして、大変でしょ? 少しは楽になるんじゃない?」

響「うん! ミキサー、いいね」

伊織「でしょ? じゃあ私達、それにするわ」

響「うん。まあ、持ってるけどね」

伊織「え?」

響「持ってるけど、持ってても、そういうのって何個かあっても嬉しいぞ」

伊織「でも、持ってるんじゃねえ‥‥」

響「いやほら、何個あっても嬉しい物ってあるでしょ? ミルミキサーも嬉‥‥まあ、ミルミキサーはあれかもだけど。例えば、靴なんかも何足あっても困らないし」

あずさ「そうだわ。お化粧品なんてどうかしらぁ」

響「化粧品?」

あずさ「ええ。それこそ、いくらあっても困らないでしょう?」

響「うん、そうだね!‥‥あ、ああっ!」

あずさ「え?」

響「靴だ!‥‥あ、靴じゃない。社長だ。間違えちゃった」

伊織「靴と社ちょ‥‥全然別物じゃないの」

響「ちょっと靴っぽい感じだったから」

伊織「靴なわけないじゃないの」

響「間違えちゃった」

支援

亜美「あっ」

響「ん?」

亜美「ちなみにさ、靴だったらどんなのがいいの?」

響「え? どんな‥‥自分、あんまり靴とか詳しくないしなぁ」

あずさ「スニーカーとかかしら」

響「スニーカー?」

あずさ「普段はどんなのを履いてるの?」

響「ブーツ」

亜美「ブーツ?」

響「うん。黒の23.5を履いてるかな。大体」

亜美「そうなの?」

響「うんうん」

ペース考えたほうが

伊織「ちなみに、ブランドとかに拘りは無いわけ? 色々あるじゃない?」

響「いや別にもう、なんでも履くぞ。プラダとかでもいいし」

伊織「んふっ‥‥んー、何にしようかしらね。プレゼント」

響「いや、だからね。なんでもいいんだってば。ほんとに。自分はもう、なんでもいいんだぞ。プラダの黒い新作のブーツでもいいし」

支援

ってわけで、1日遅れだけどお誕生日おめでとう響
本当は昨日書きたかったんだけど、酔っ払ってPCのディスプレイ踏み抜いちゃったんだ

以下、響の誕生日後夜祭スレ

は?

えっ?

あ?

これでおしまいだよ。元ネタはさまあ~ずのライブな

お前はまだやれる

は?

俺の予想ではこの後、響おめでとう!ってレスが50個くらいついて自然にDAT落ちだと思ってたのに

いつもは書き溜めしてるから、早さとか濃さは期待しないでね

気にしないからはよ

伊織「‥‥っていうのを今度、ライブの前説でやろうと思うんだけれど」

春香「うん、面白いけど、私達のライブに、そういうのを求めてる人って来るの?」

亜美「亜美達もそう言ったんだけど、ひびきんといおりんが、どうしてもって」

あずさ「レッスンの後に、たくさん練習したのよぉ」

春香「律子さんには相談したの?」

伊織「するわけないじゃない。反対されるもの」

春香「相談なしでいきなりやったら、絶対怒られるよ。死ぬほど」

響「律子からのプレゼントに、一生怒られない券とか貰えないかな」

春香「無理だよ。あ、ところで」

つづけたまえ

はいさいプロデューサーっ!今日は自分の誕生日だぞ!
これから、ハム蔵たちと宴会やるつもりなんだけど、君も来ない?
い、いや、貴音たちはいそがしそうだし、人間の出席者、自分だけってのも、ビミョーだからさ。
いくら君が変態だからって、変な風に考えちゃダメだぞっ!
んじゃ、待ってるさ~!

伊織「ん?」

春香「都合よく、昨日は全員仕事が入ってるって事で、響ちゃんの誕生会は今日になったんだけどさ」

伊織「ええ。都合よく、今日は誰一人仕事が入ってなかったのよね」

春香「この事、響ちゃんには内緒の予定だったんだよね」

伊織「‥‥ん?」

春香「響ちゃんには内緒にして、サプライズにしようね! って話がさ」

伊織「うん」

春香「あったじゃない」

伊織「いつ?」

春香「昨日。夕方くらいに、メール回したでしょ?」

伊織「‥‥あー」

春香「なんで連れてきちゃうの?」

伊織「いや、違うのよ。違うの。忘れてたとか、そういう話ではないのよ」

春香「違うの?」

伊織「そもそもね、サプライズって何? って話よ」

春香「ん?」

伊織「もう、意味がわからないじゃない。サプライズの。っていうか、もし、直前まで隠しておいてよ?」

春香「うん」

伊織「予定とか入れちゃったらどうすんのよ。主賓が」

春香「それは‥‥呼ばれる側も、なんとなく察するんじゃないかな‥‥」

伊織「「あ、なんか今日、サプライズの予感がするなー。予定入れないでおーこう」って?」

春香「んふっ。そ、そうそう。そんな感じ」

伊織「バカじゃないの?」

支援

まあ、ヘタに隠されるより普通に祝ってくれるほうがいいよな

俺得かっ!?

春香「いや、でもね? さっきのコントじゃないけど、こういうのって気持ちが大事だと思うの」

伊織「それはまあ、ね」

春香「サプライズで、喜ばせてあげたいなーっていう、そういう精神が重要なんだと思うよ」

伊織「‥‥気持ちが大切なら」

春香「うん」

伊織「別にサプライズじゃなくていいじゃない」

春香「‥‥うん」

伊織「大体ね? もし仮に、私が忘れてなくて、響に直前まで黙ってたとしましょうよ」

春香「やっぱり忘れてたんだ」

伊織「それで、夕方くらいの、いい感じの時間になってね? メールなり電話なりで、響を事務所に呼ぶでしょ?」

春香「うん」

伊織「‥‥絶対気付くわよ」

春香「んふっ」

支援

伊織「その点今日はよ? 私が呼んだ時、響は間違いなく、誕生日関係だと思ったわけよ」

春香「思った?」

響「うん。ちょっと思った」

伊織「それで、ワクワクして、少しおめかしなんかしちゃってね、事務所に来たら」

春香「うん」

伊織「前説の練習するわよ! って」

春香「ふふっ」

伊織「こっちの方が絶対サプライズじゃない。ビックリしたでしょ?」

響「伊織にそう言われた時さ」

春香「うん」

響「夢の世界にいるのかと思った」

春香「んっふ!」

響「自分の誕生日に呼び出されて、いざ到着したら、これだもん」

春香「うん」

響「こんなの、現実の世界で起こりえないでしょ」

エビバディはい!さい!はい!

伊織「ね? 完全にサプライズじゃない」

響「もう、今でも夢かな? って思うのがさ」

春香「うん」

響「まだ、飾り付けの真っ最中っていうね」


真「やよいー。そっちの花取ってー」

美希「雪歩。これ、押さえててもらっていい?」


響「なかなか衝撃の光景だよね」

伊織「一生見ないわよね」

響「さっきなんてさ」

春香「うん」

響「脚立持ってきてって言われた。真美に」

伊織「ふふっ! 誕生日に?」

響「誕生日に。で、ちょっと手伝った」

春香「あははは! な、なんで手伝っちゃうの」

はるるんの笑い声かわいい

響「いや、自分のために用意してくれてるんだし、遊んで見てるのもなーって」

春香「見てていいんだよ。主役なんだから」

響「あと、その時なんだけどさ」

伊織「脚立運んでる時?」

響「うん。その時さ、プレゼント置いてあるの見えちゃった」

春香「うっそ!」

響「これ、亜美と真美と、やよいには内緒ね?」

伊織「がっかりするから?」

響「うん。自分、大人だし」

春香「偉いね」

響「あと、千早がさ」

春香「千早ちゃん?」

支援

響「「我那覇さん、おめで‥‥あっ!」って」

春香「あはははは!」

伊織「もう、天井から、おめでとうって垂れ幕ぶら下がってるのに」

響「ちょっと可愛かった」

伊織「それで? 知らないふりしてあげたの?」

響「「え? おめで、何? おめでとうって? 何が? 何が何が?」って言っといたぞ」

伊織「ふふっ、千早には厳しい」

響「あっちも大人だから」

春香「な、なんて言ってた?」

響「「言ってないです! おめでとうとか言ってないです!」って」

伊織「ふふふっ!」

ちーちゃんかわいい

支援

春香「ところで響ちゃんさ、さっきの話じゃないけど、欲しい物とかある?」

響「ん?」

春香「もう、バレバレだからこの際、開き直って、1番欲しい物聞いちゃおうかなって」

響「いや、なんでもいいぞ?‥‥宝石でもいいし」

春香「宝せ‥‥! 無理だよ! 流石に!」

伊織「誕生石でいい?」

響「いやいやいや! 本気にされたら、自分すっごい悪い奴だぞ」

春香「同僚に宝石をねだるアイドル」

響「もう、最悪だよね」

伊織「二度とパーティとかされなくなるタイプの」

響「でも実際、何が欲しいって聞かれてもなー」

春香「伊織は何あげたの?」

伊織「腕時計。防水・防塵タイプの。キツめのロケでも大丈夫なようにね」

響「え、そうなの? ありがとう。手元にないのに中身わかっちゃった」

支援

支援

伊織「今更じゃない」

響「まあ、そうだけどさ‥‥あ、そういえば春香」

春香「うん?」

響「さっき、ケーキ持ってきてなかった? あれが春香のプレゼントじゃないのか?」

春香「うん。一応作ってきたけど、それとは別に、ちゃんと形として残る物もあげたいなーって。みんなにそうしてるし」

響「そう? ありがと。でもなー。何がいいかなー‥‥」

伊織「‥‥だったら、今から街に出る?」

春香「あ、それがいいかも。まだ、パーチ‥‥パーティまで時間あるし!」

響「パーチー?」

春香「や、やめてよー」

伊織「スルーしない女、我那覇響」

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