シノ「陽子ちゃんなら彼氏さんと先に帰りましたよ?」 (4)

綾「えっ……」

アリス「シ、シノ!! それ!!」

シノ「……あ、そうでした! 綾ちゃんには内緒だったんですっけ。えへへ、綾ちゃんごめんなさい、忘れてください!」

綾「ちょ、ちょっと待ってよ……なによそれ……陽子に彼氏なんて、聞いてない……」

アリス「ち、違うの! えっと、シノが言おうとしたのはね、か、かれ……カレーがね!!」

シノ「私、カレーの話なんてしてましたっけ? それで、カレーがどうかしたんですか?」

アリス「か、カレーが……カレーがね……お、美味しくてね……」

綾「……私、帰る」

アリス「アヤ……」

シノ「あ、綾ちゃん! 裏門からは帰らないでくださいね! 何かあるわけじゃないけど裏門だと都合が悪いから、正門から帰ってくださいね!」

―――
―――  廊下

綾「……」

カレン「やぁっと授業終わったデース!! あれ、アヤヤ、どうして泣いてるデス? 青春してるデスか~?」

綾「な、なんでもないわよぅ……ばかぁ……!!!」

陽子の彼氏は僕です

裏門でアオカンキボン!

やめろ…やめろ…

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