男「友達になってください」お嬢様「式はいつにしますか?」(238)

嬢「私としては実りの秋、ということもあり今すぐにでも済ませてしまいたいのですが」

嬢「次のステップに進むためにもできるだけ早くお願いします」

男「あの、友達になってほしいんだけど」

嬢「だから、式はいつにしますか?」

男「なにそれこわい」

男「友達になるとどうして式がはじまるんだ?」

嬢「まずはお友だちから→恋人になる→紆余曲折をへて結婚」

嬢「なのでしょう?」フフン

男「違うよ」

嬢「えっ!? では、子作りまで考えているのですか!?」

男「違うよ!」

嬢「そ、それはまだ気が早いかと……」

男「話を聞いてくれよ!」

嬢「ではどうすればいいのですか?」

男「だから、俺と友達になってほしいんだけど」

嬢「結婚式の予定は?」

男「まず最初に友達になってください! 」

嬢「……分かりましたわ」

男「そか、よかった」

嬢「では両親のご挨拶はいつにしますか?」

男「そうじゃない!」

IDかわってんな

男「疲れた……」

友「おや、物好きくんが帰ってきた」

男「想像以上にすごい子だった」

友「具体的には」

男「式はいつにするか聞かれた」

友「……いやいや、よかったじゃないか。彼女けっこう美人なんだから」

男「友達になろうって言ったんだけどなぁ」

友「嬉しいくせに」

男「……そうだけど、俺は友達にって言ったから」

友「ひねくれてるねぇ」クスクス

男「お前ほどじゃないけどな」

男「いつも一人は寂しいからな」

友「いつもの持論かい?」

男「一人はつまらんだろ」

友「だからって誰彼構わず『友達になってください!』はどうかと思うけど」

男「やっぱり?」

友「ああ、特に今回は……」

嬢「旦那さま! お迎えに上がりました!」

男「……」

友「大変だと思うよ?」クスクス

嬢「はい、あーんしてください」

男「いや、自分で食べられるから」

嬢「あーん」

男「だから自分で……」

嬢「あーん!」

男「あ、あー……ん」

嬢「美味しいですか?」

男「……凄い美味しい」

嬢「よかった! 修行してきたかいがありましたわ!」

男「自分で作ったのか? これだけ美味い料理作れるなんて凄いな」

嬢「旦那さまにおいしいと言っていただけて私感激しております!」

男「そ、そう……」

男「ごちそうさま、凄く美味しかったよ」

嬢「これならいつ嫁いでも問題ないですか?」

男「え? ああ、うん、問題ないんじゃないかな」

嬢「ふつつかものですが」

男「まだはやいから!」

嬢「ではいつなら?」

男「そりゃまあ……もっとお互いを知り合ってから」

嬢「分かりましたわ! お互いを知ればいいのですね?」

男「あ、ああ……」

嬢「ふふふ……それでは失礼しますね」

男「なんか嫌な予感が」

男「友、帰ろうぜ」

友「なら、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいいかな」

男「いいぞ、このまま帰っても暇だし」

嬢「旦那さまー!」

男「……うおお」

友「暇ではなさそうだね」

嬢「よろしければ私と一緒に……あら」

友「初めまして」

嬢「……貧相な胸」クスッ

友「…………」

友「男、この失礼極まりない子が例のお嬢さんでいいのかな?」

嬢「言っておきますけど、正妻は私ですからね?」

友「ぽっと出の奴に親友の僕が負けるわけがないだろう」

嬢「貴女なんて側室にもなれませんわね」

友「そうかい、帰ろうか男」グイッ

男「お、おお? すまんまた今度!」

嬢「あっ旦那さま……」

嬢「……仕方ありませんわね、別の用件を済ませましょうか」

嬢「旦那さまのことをもっとよく知らなくては!」

友「なんなんだアイツはいきなり失礼なやつだな!」

男「ま、まあまあ……」

友「ちょっとばかり……いや少し……かなり僕より胸が大きいからって」

男「その辺でな? そろそろ忘れて……」

友「男はあの子の肩を持つのか! 親友の僕より!」

男「そういうわけじゃないって」

友「……すまない、ちょっと気が立っていた」

男「珍しくお前が怒ったな」

友「そうだね、久々に怒ったかも」

男「まぁお前くらいのでも需要ある人はいるんだからさ、あんま怒るなよ」

友「へぇ……? つまり一般的には需要がないと?」

男「あ、いや……」

友「ひどいなぁ、親友にそんな風に言われるなんて傷ついたよ僕は」

男「あー、すまんかった」

友「これは何か奢ってもらわないと悲しくて泣いてしまいそうだ」

男「全力で奉仕させていただきます」

友「クスクス、構わないよ」

男「お前には敵わないよ……」

男「ただいまー」

嬢「おかえりなさいませ旦那さまー!」

男「なんと」

嬢「お風呂でしますか? 御飯でしますか? それとも……いやん」

男「なんと」

嬢「……そうですのね、全部なのですね? 分かりましたわ」スルッ

男「わーっ! ここで脱ごうとすんなー!」

嬢「は、初めてですけれど精一杯ご奉仕させていただきますわ」

男「嬉しいカミングアウト来たけど玄関でする話じゃねえ!」

妹「夫婦漫才は部屋でやってくれるー?」

男「夫婦じゃねーよ!」

嬢「漫才ではありません!」

男「……」

嬢「……」ニコニコ

母「あらあらうふふ」

嬢「妻です!」
男「友達です!」

母「娘が増えるなんて嬉しいわー」

男「ちっがーう!」

嬢「おかあさま!」

母「お父さんにも連絡しなきゃ」

男「だから違うっての!」

姉「……」コソコソ

嬢「あら?」

姉「っ!!!」ビクゥッ!

嬢「あ、あらら?」

男「あー、姉ちゃん人見知り激しいから」

嬢「そうなんですの……残念ですわ」

姉「あ、あの……」

嬢「は、はい! なんでしょうお姉さま!」

姉「……み、認めない、から」

嬢「えっと……」

姉「ま、まだ駄目だから……!」

嬢「……いいでしょう、お姉さまにも認められるよう努力しますわ!」

男「姉ちゃんが喋っただと……!?」

男「で?」

嬢「はい?」

男「なんで君まで食卓を囲んでいるのか」

母「いいじゃない、ねぇ妹ちゃん?」

妹「別にいいんじゃないの?」

男「帰らなくていいのかよ」

嬢「家には連絡しておきましたから」

男「……んじゃまあいいか」

嬢「食事が終わりましたら一緒にお風呂に入りましょうね?」

妹「風呂場で始めないでよ」

姉「っ!?」ガタガタッ

男「姉ちゃんがマジにとるからそういう冗談はやめろっての!」

嬢「冗談でなくても構いませんよ」

男「マジだった!」

嬢「一緒にお風呂に」

男「先に行ってくれ」

嬢「一緒に入りたいですー!」

男「駄目だ」

嬢「入ってくれるまでここを動きません!」

男「先入るわ」

嬢「ああ! 待ってくださいな!」

嬢「……」

嬢「計画通り」ニヤリ

男「ふぃー……さっぱりするわー」

男「……鍵かけとこ」

嬢「湯加減はどうですかー?」

男「普通ですよー」

嬢「……それはよかったです、もっとゆっくりしててくださいねー」ガチャガチャ

男「おーう」

嬢「くっ……このっ……ま、まだゆっくりしててくださいねー?」ガチャガチャ

男「はいはーい」

嬢「お背中流しますわー!」バキガチャ

男「おい変な音したぞ!?」

男「ってうわぁっ!?」

嬢「?」

男「な、なんで何も着けてないんだよ!」

嬢「入浴するのに服を着ていてはおかしいでしょう?」

男「せめてタオルくらい巻いてろ!」

嬢「どうせ後で見てもらうのですから問題ないですわ」

男(胸でかっ!スタイル良すぎだろ!あー頭に焼き付いたぐわー!)

嬢「お背中流しますわー」

男「お、俺もうあがるから!」

嬢「……よしっ」

嬢母『ヘタレ男にはとにかく押しなさい』

嬢母『悶々させてしまえばこちらのものです。というか押し倒しなさい』


嬢「御母様の教えの通りに頑張りますわ!」

嬢「ふんふふーん、うふふー」

妹「……なにあれ」

男「……問おう、なぜ同じ部屋なのか」

嬢「夫婦ですから!」

男「違う!」

嬢「旦那さまがつれないですわー!」

男「旦那さまでもないから!」

ダンッ!

嬢「きゃっ!?」

男「な、なんだ……?」

カタチノナイー
男「メール?妹から……」

妹『うるさいねむれない』

嬢「……ごめんなさい」

男「……寝るか」

嬢「はい……」

起きたらパラレルワールドにいて、ロボットに乗って異星人と戦争させられる話なら読む

>>64
男「嘘だと言ってよ嬢」
姉「ミンチよりひでぇや」

男「……おはよう」

嬢「むにゃむにゃ……」

男「なんで俺の布団に入ってきてるかな……」

男「……ちょっとくらい触ってもばれないんじゃ」

ガチャ
妹「朝から盛ってないでしょうね……」

男「な、ななななんだ?」

妹「……同じ布団に入ってるのはおいといて、朝御飯できるよ」

男「わ、わかった、ほら起きてくれ」

嬢「んにゃ……もう許しぇくらさい旦那さまー……」

男「変なこと言わないで起きてくれ!?」

妹「早くしてよねー」

男「行ってきます」

嬢「いってらっしゃいませ」

男「一緒に行くんだろ」

嬢「旦那さまをお送りせずして何が嫁ですか!」

男「旦那さまじゃない!」

妹「玄関塞がないで」

男「ごめんなさい」

嬢「すみませんでした」

妹「漫才は二人っきりのときにしてね」

男「しないから!」

嬢「旦那さま!」

男「だから旦那さまじゃないって」

嬢「お願いがあるのですが……て、手を……ですね」

男「手?」

嬢「手を繋いでいただけないでしょうか!」

男「別にいいけど」

嬢「ほ、本当ですか! ありがとうございます!」

嬢「で、では失礼します……」ギュッ

男(うわ、柔らかい)

嬢「はうあう……す、素晴らしいですわ……」

男「手を繋いだだけなのに」

嬢「だけなんてことないですわ!」

遅いのに飯食ってるからさらに遅いです

男「そ、そうなのか?」

嬢「そうです! 素晴らしいことなのですよ!」ギュウウ

男「わ、わかったわかった」

嬢「わかってくれればいいのです、手を繋ぐことの大切さを」

男(よくわからんが手を繋ぐだけで喜んでくれるならいいか)

嬢「うふふ、幸せな一日になりそうですわー」

友「……む」

男「よお、おはよう友」

友「おはよう男……とお嬢様」

嬢「あら、貧相な娘さん」

友「……」

男「ああー、早く行こうぜ学校、遅刻しちまうぞ」

友「そうだね男、さあ行こうか」ギュッ

嬢「……何してらっしゃるんです?」

友「男と手を繋いでるだけさ、親友だからね。何か問題でも?」

嬢「離しなさいな」

友「貴女が離したら離すことにするよ」

嬢「離しなさいな!」

友「嫌だね」

嬢「私は妻です! 貴女は駄目なのです!」

友「いや、君は友達だろう? 僕は親友だからな、僕のほうが上だね。ふふん」

嬢「むぎぎぎ……」

友「さあ、行こうか」

男「二人とも離そうな」

嬢友「「!?」」

友「な、なぜだ!?」

男「いや歩きづらいし」

嬢「妻の私よりその貧乳をとるというのですか!」

男「二人とも離せって言ったけど」

友「貧乳言うな!」

嬢「五月蝿いですわ小胸!」

友「言い方の問題じゃない!」

嬢「旦那さまの妻は私なんですから!」

男「だー遅刻するからやめろっての!」

男「疲れた……」

友「くそぅ……僕だってまだ成長するはずなんだ……」

男「お前もなんであんなにムキになるんだよ?」

友「気にくわない」

男「お前がそこまで人を嫌うのも珍しいな……」

友「何でだかわからないけどとにかく気に入らない」

男「仲良くしてほしいんだけど」

友「悪いがそれは無理だ」

男「だろうね」

友「あんなの脂肪の塊なだけだ……悔しくなんかない……」

男「昼飯どうする?」

友「学食でいいんじゃないかな」

男「今日は奮発するぜー」

友「クスクス、あんまり使いすぎてまた貸してくれなんて言われないよう祈ってるよ」

男「この前は欲しいゲームあったんだよ」

友「今月もないといいけど」



男「どうしてこうなった」

友「……」

嬢「どんどん召し上がってくださいね旦那さま?」

男「い、いただきます」

嬢「そちらの貴女もよろしければどうぞ?」

友「悪いけど僕は少食でね、君みたいにどこにでも肉をつけてないんだよ」

嬢「……ちゃんと食べませんと育ちませんわよ?」

友「っ……そうかい、生憎だけど僕は食べても脂肪になりにくい体質でね」

嬢「う、うらやま……じゃないです、だから貧乳なんですね」

友「チッ……」

嬢「ふんっ」

男「め、飯は楽しく食べような、はは……」

男「……」

友「離せ、僕と男は遊びに行く」

嬢「うちにお招きするんです!」

男(人間にはモテ期が三回来ると言うが、これは何回目なんだろう)

友「僕と行くよな?」

嬢「私のところへ是非!」

男「わるい、今日は真っ直ぐ家に帰るわ」

友「な、なら途中まで一緒に帰ってもいいか?」

男「わざわざ聞かなくても断らないよ」

嬢「私もですわ! 夫の三歩後ろをついていくのが妻ですもの!」

男(むしろ三回分が一気にきてるよな、これ俺死ぬんじゃね?)

男「ただいまー」

妹「おかえり、今日は彼女いないの」

男「彼女じゃないってば」

妹「ふーん」

男「なんで分かってくれないかな」

男「……あれ、部屋に誰かいる?」

男「まさかまたうちに……」

この後5時くらいまで書けね

姉「……」

姉「男のお布団」ポフッ

姉「……ふむ」モフモフ

姉「はふぅ……」ホワワン

男「なにしてんの?」

姉「えぅ!?!?」ビクゥッ

男「俺の部屋で寝るのはいいけど、夜は自分の部屋に帰ってな?」

姉「あ、あううう」

男「あー疲れた、俺も寝たいから端よってくれる?」

姉「うぇぇぇぇん……」

男「なんで泣くの!?」

いったい何時から5時までかけないと錯覚していた?
移行用のとりさん

男「あー、泣き止んで、な?」

姉「ご、ごめんなしゃい……」

男「別に俺怒ってないからさ、なんで泣いたかのほうがわからないからさ」

姉「う、ううう……」

男「ほら、泣かないで」

姉「……うん」

男(結局なんで泣いてたのかな)

男「……離れてくれない?」

姉「や」

男「うーん……」

妹「……何してんの」

姉「むぎゅー」

男「俺にもわかんない」

姉「ふん」

妹「……一生やってろ」

男「な、なんか怒ってる?」

妹「別に?」

男「怒ってるよな? それ絶対怒ってるよな? 姉ちゃんはそろそろ離れろ!」

姉「や」

男「なぁ姉ちゃん」

姉「何」

男「妹の機嫌悪いみたいなんだけどなんか知らない?」

姉「知ってるけど教えない」

男「なんでさ!」

姉「不利にはなりたくない」

男「意味がわかんないんだけど」

姉「それも教えない」

男「教えてくれって」

姉「むぎゅー」

男「くっつかないの!」

男「……だから、なんでいるのさ」

嬢「嫁ですから」

男「もういいや……」

嬢「いいのですね!? では早速式の準備を」

男「そういう意味じゃない」

嬢「残念ですわ……」

妹「あら、また来たんですか」

嬢「義妹さん、お邪魔しております」

妹「……はぁ」

男(……? なんか変だな妹)

嬢「ほ、ほおぉぉぉぉ……!」

母「これが男の一年生の頃のかしらねー」

嬢「なんてかわいい……!」

男「だー! 客に恥ずかしいもん見せてんな!」

母「客じゃないわよー、将来の娘よ!」

嬢「お母様!」

男「……もう駄目だこりゃ」



男「ふぅ……まさか今日も来るとは」

男「……今度こそ風呂に入ってこないだろうな」

妹「おにぃ入ってる?」

男「妹? どうかしたかー?」

妹「入るよ」ガララ

男「ちょっ!?」

男「……」

妹「……何見てんの」

男「いや、随分と大きくなったなーと」

妹「……へ、変態!」

男「そういう意味じゃねーよ! それにそんなデカくないくせに何言ってやがる!」

妹「やっぱり見てるんじゃん!」

男「入ってきたのはそっちだろ!」

妹「ふんっ」

男「よく分からんやつめ……」

男「昔は父さんも母さんも仕事が忙しくて俺がお前の世話してたよな」

妹「そうだね」

男「だから母さんたちよりも俺のほうがお前の成長を分かってるわけだよ」

妹「あーはいはいそうだね」

男「そういう意味でさっきのは言ったの、わかったか?」

妹「……あの人のこと好きなの?」

男「話変わるなオイ」

妹「いいじゃん、将来の姉かもしれないんだから」

男「ずっと言ってるけどさ、俺は友達になってほしかったんだよ」

妹「はぁ」

男「だからまだわからん。でもあんな可愛い子に好意寄せてもらえるのは純粋に嬉しい」

妹「ふぅん」

妹「あのさ」

男「うん?」

妹「私、おにぃのこと好きだよ」

男「ああうん……うん?」

妹「それだけ、じゃね」

男「……うん、兄妹だもんな、そういう意味だよな」

妹「言っとくけど、おにぃの考えてないほうね。んじゃ」

男「……」

男「なんと」

男「なんとぉ!?」

嬢「ひゃあ!? び、びっくりしましたわ……」

男「アンタは入ってこようとしてんな!」

男「やべぇ」

妹「邪魔です」

嬢「思わぬ伏兵が!」

妹「はいおにぃ、あーん」

男「あ、あの一人で食べれるから」

妹「うっさい、食え」

男「す、すんません……」

嬢「これが姑のいびりなのですね! それでも私は負けません!」

男「ぜんっぜん違うからな? あと母さんは何処行ってんだ!」

姉「お父さんと外食するって」

男「こういうときに限っていねぇ!」

嬢「旦那さまと寝るのは私だけですー!」

妹「うっさい、寝れない」

男「二人とも離れてくれれば」

妹「あ?」

男「スイマセン喋りません」

姉「……」イマノウチ

妹「なにしてるの? お姉ちゃん」

姉「はぅっ!」

男「誰か助けて……」

男「……」

友「おやおや、随分とお疲れのようだね」

男「うん、疲れた……」

友「どうだい、放課後は僕の家に来てゆっくりしていきたまえ」

男「そうする……うちだと騒がしくて死ぬ」

友「そういえば、どうしてそんなに疲れてるんだい?」

男「思い出したくない……」

友「そう、ならいいよ」

男「ありがと……」

友「後で聞かせてもらうから」

男「デスヨネー」

嬢「大変ですわ、いつのまにかライバルがいっぱいになってました」

嬢「これはいよいよもって急がなければなりませんわ」

嬢「待っていて下さいね旦那さま!」



男「……?」

友「どうした?」

男「いや、なんか名前を呼ばれたような」

友「気のせいだろう?」

男「そうかねぇ」

男「お邪魔しまーす」

友「どうぞ」

男「相変わらず質素な部屋だな」

友「ゴチャゴチャしたのが嫌いなだけさ、ほっといてくれ」

男「そういうやつだもんなお前は……おや?」

友「!」バッ

男「この写真立ては……のわっ!」

友「……見たか?」

男「い、いや」

友「……ならいい」

男「び、びっくりした……」

友「もし見ていたら……ふふっ」

男「怖えよ……」

友「……あ」ソワソワ

男「……」

友「えっと……」ソワソワ

男「わかってるよ、いつものだろ?」

友「う……わかってるのに焦らすとは、君も酷いヤツだね」

男「うっさい、してやらないぞ」

友「そ、それは困る」

男「はいはい、んじゃベッド行くぞ」

友「あ、ああ……優しくしてくれよ?」

男「いつも優しいだろ? お前と違って」

友「ば、バカ……」

男「じゃあいくぞ?」

友「う、うん……ぁっ」

男「まだ先しか入ってないんだが」

友「そうは言ってもだな……やはり最初の瞬間というのは緊張して……」

男「わかってるから、大人しくしててくれ」

友「うぅ……んっ……は、入ってる……」

男「んーと、けっこう凄いな」

友「い、言わないでくれ……恥ずかしいから……んあっ」

男「おっ、ここか?」

友「ひゃっ、あっ、そ、そこっ」

男「こら、あんま動くなって」

友「だって男の、きもちいい……!」

男「怪我するからじっとしてろっての!」

友「でもぉ……んぅ……ん」

男「はいおしまい、反対向けー」

友「はぁ、はぁ……ふふ、相変わらず君はテクニシャンだね」

男「気持ち悪いこと言うなって、反対の耳やってやらないぞ」

友「あぁ! だめぇ!」

男「ほら、早くしろ」

友「わかったよ、この魅力には抗えないね」

男「普通の耳かきだろうに」

友「いや、これはすばらしいものだよ、店を出せるレベルだ」

男「男の耳かき屋とか行きたくねーなー」

友「それもそうか」クスクス

男「ほい、両方おしまい」

友「月に一度のこれが楽しみでね」

男「つまらんこと楽しみにしてんなー」

友「そんなことないよ」

男「んじゃおしまいに……」

友「次は僕の番だね」

男「おしまいに……」

友「僕の、番だよね?」

男「……」ダッ

友「待て」ガシッ

男「い、嫌だ! もう耳から血垂れ流したくない!」

友「あれは経験不足だっただけだよ、今回は大丈夫さ」

男「そのセリフは今回で何回目だ!?」

友「六回目かな?」

男「謝れ! 五人の過去の俺に謝れ!」

友「いくよー」

男「こい、くるならこいよ……!」ガタガタ

友「うーんと、ここかな?」グリッ

男「ぐっ……!」

友「おお、これは大きそうだ」

男「ん……ん?」

友「くっ……なかなか手ごわい」

男(あんまり痛くないな……)

友「あっ……そ、そこっ!」

男(うまくなったんじゃね?)

友「そおいっ!」ゴリッ

男「ギャー!?」

男「おおお……」

友「す、すまない……ちょっと熱くなってしまった」

男「頼むから冷静にな……?」

友「で、でも今回は血が出てないぞ! これは進歩だろう?」

男「普通に血はでねーよ……」

友「ごめんなさい……」

男「全く……次は気をつけてくれよ」

友「……! う、うん! 次こそは期待しててくれ!」



男(そういや俺の耳かきしかしないならいつまでたっても上達しないんじゃ)

男(……考えるのはよそう、無駄だし)

男「んじゃ、恒例行事も終わったし、そろそろ帰りますか」

友「そうか、では行くとするか」

男「荷物は用意してあんのか?」

友「勿論」

男「んじゃ出発」



男「ただいまー」

友「お邪魔します」

妹「あ、いらっしゃい!」

姉「……ちわ」

友「今日もよろしくね」

母「いらっしゃーい、お母さんからきいてるわーよ」

友「今日はお世話になります」

嬢「どうぞこちらへー」

友「おい」

友「なんでここにいるのかな?」

嬢「妻ですもの」

友「答えになってないけど」

嬢「妻は夫の帰りを家で待っているものなのです」

友「はぁ……せっかくのお泊り日だったのに……」

嬢「残念でしたわねーおほほほ」

友「誰のせいだ誰の」

嬢「旦那さまー! お荷物お持ちいたしますわー!」

男「それくらい自分で出来るから!」

嬢「旦那さま優しい! 感激して思わず抱きついてしまいますわー!」ダキッ

友「……」イラッ

妹「イラッときますよね、あれ。どさくさに紛れてるのもいるし」

友「ああ」

姉「……むふー」ダキツキ

男「姉ちゃんまで!?」

母「明日はお休みだからゆっくりしていっていいわーよー」

友「はい、ありがとうございます」

母「お布団も男の部屋にあるから、後で自分で引いてくれると助かるわー」

友「いえ、いつものことですから」

母「お母さんは11時に寝るから、その後まで我慢してちょうだいね?」

友「え、えっ? な、なにをですか?」

母「何ってそんなのせ」

嬢「お母様ー! タオルはどこに置いておけばー?」

母「はーい、ちょっと待ってねー?」

母「とにかく、避妊はしなさい、わかったわね?」

友「ちょ、おばさん!?」

友「ひ、避妊って……親友同士でそんなことしないよ……」

男「今度こそ誰も風呂に入ってこないよな……?」

嬢「入ってきませんよ」

男「よかった……やっとゆっくり……」

嬢「先に入ってますから!」

男「できない!」

嬢「今回はちゃんとお背中流させていただきますわ、ちゃんとタオルも巻きました」

男「急に取ったりしないでくれよ」

嬢「わかってますわ」

男「ホントかな……」

嬢「旦那さまに奉仕したいだけですから」

男「……じゃあ頼むよ」

男(同年代の美少女と風呂とかヤバイだろ……我慢我慢!)

嬢「気持ちいいですか?」

男「あーうん、いい感じ」

嬢「よいしょ、ふふっ」

男「どうかした?」

嬢「いえ、旦那さまにご奉仕できるのが嬉しくて」

男「……あのさ、なんで『旦那さま』なの?」

嬢「なんで、と言いますと?」

男「ただ友達になってくれって言っただけなのにさ、どうしてそんな慕ってくれるのかなって」

嬢「……そうでしょうか」

男「?」

書くの忘れた お飯

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月24日 (水) 12:48:06   ID: CpwR3oj-

続きわっふる

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