P「風邪引いた.....」 (15)

みなさんこんばんは、10月10日いかがお過ごしですか?

本日、10月10日は目の愛護デーでみなさん目へのご自愛に精が出ていることだと思います。

えっ? そんなことよりもっと大事なことがあるだろうって?

そうです! そうなんです! 本日10月10日は765プロの我那覇響ちゃんの誕生日でございます!

あっ、自己紹介が遅れて申し訳ありません。わたくし765プロダクションでプロデューサーをやっているものでございます。

さぞ今頃は響を囲んでわいわいがやがや誕生パーティーの真っただ中だと想像なさる方も多いと思いまが.....

安心してくださいみなさま! わたくしはいま自宅の布団の中にいます!


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なんだどうしたプロデューサー! 寝坊か! 情けないぞプロデューサー! とお叱りの言葉も多々あることと思います。

でも違うんです! 寝坊というわけではありません!

なんで私が今布団にいるのかというと.....それは.....風邪引きました。

風邪くらいでダウンか? という声も聞こえそうですが別に休もうと思ったわけではありません。

朝起きて体調に異常は感じました、しかし今日は響の誕生日だ! 休めるわけがない!

マスクをして何食わぬ顔で事務所に行こうと決心したときに携帯が鳴りました。

着信を見ると律子からで、出ないのもどうかと思ったので電話に出たんですね。

そしたら案の定「あれ? プロデューサー声おかしくないですか?」ですって。

風邪引いてるのを悟られるわけにはいかないといろいろごまかしていたのが逆に怪しまれたらしく、

「プロデューサー、完璧に体調悪いですよね? 今日は休んでもらって結構ですよ。竜宮はライブ近いんです、アイドルにうつったら大変ですから」

ぐうの音も出ないことを言われてしまいましたが、ここで食い下がるプロデューサーだと思うなよ!

律子の話も上の空に行ったときにする言い訳を考えていたところ

「それと、本当に体調悪いならこないでくださいねプロデューサー? 来たら軽蔑しますから」
って言われて切られましてね。

まぁ、律子に軽蔑の目で見られたところでご褒美ものなんですけどね。

ただ、律子の話も一理あるのでね家でおとなしく寝てることにしましたよ。

はぁ.....行きたかったなー、みんな春香が作ってきたケーキ食べてるんだろうなー、あったかい料理食べてるんだろうなー、いいなぁー.....

みんな響になにあげたんだろう? 春香は事前にある程度チェック入れてるだろうけど、千早はなにあげるんだろうな?

千早は先月CDリリースしたばっかりでいろんな番組に引っ張りだこだったし、
高校生組は明日からテストも始まるからって空いた時間は勉強してて、買いに行く暇なんてなかったしな....

あれか? 響のために歌とかかな? で亜美真美あたりに

「千早お姉ちゃんは歌もいいけど、ひびきんのお願いを聞いてあげたらどうかな?」とかいわれちゃってさぁ。

「そうね、私だけプレゼント用意していなかったんですもの我那覇さん何でも好きなこと頼んでもいいわよ」とか千早がいきまいちゃってさ、

「えぇ!自分が決めちゃっていいのか!」って響はたじろぐけど千早にお願いしないと終わらない空気になっちゃって、

「じゃ、じゃあ! このケーキ自分に食べさせて!」とか目についたもの特に考えずお願いしちゃってさ、

「じゃあ、いくわよ」って二人とも顔真っ赤にしながらケーキ食べさせてもらってたりしてるんだろうな!....まぁ、妄想なんですけど。

俺もこのプレゼントもどうするか.....明日渡すのも変か? 別に今日渡せなかったんだからしょうがないか...

なんで昨日のうちにデスクの引き出しに入れておかなかったんだろう、
そしたら誰かに頼んで渡せたのに....ちきしょう....

あとあれだね、一人暮らしで体調悪いと寂しいからか独り言多くなるね....

寝て起きて、やることないからずっと独り言しゃべってるって、いまも独り言なんですけどね....

身体も怠いし、早く治したいからまたさっさっと寝たいんだけどおなかが減って眠れないしなぁ....

さっき冷蔵庫開けてみたら、缶ビールと栄養ドリンクしかなかったし.....自炊しないとだめだな....

もうだいぶ遅い時間になったし、今頃解散してるだろうなぁ.....なんでこんな日に風邪引いたんだろう....

考えてもしょうがないか...薬も飲んだしさっさっと寝よう.....




ん? いい匂いがする、あと頭に冷たいタオルも.....どうしてだ?

「あっ! 起こしちゃった!? ごめん!あと謝りついでに 鍋とかどこにあるかわからないから勝手にいろいろ開けさせてもらってるぞ」

あぁ、最近料理もろくにしてないからなぁ

「鍋は左の戸棚奥...って響! なにしてんだよ!」

左の戸棚奥に鍋を確認しながら響は

「なにって、お見舞いに決まってるさー」

なんて笑顔で言うもんだからとくべつ怒る気にもならず響の料理ができるまで待つことにした。


「おかゆができるまでこれでも飲んでてよ」

と見慣れない甘いにおいがするモノを渡された。なにかと聞くと響は

「蜂蜜大根っていうんだって。美希がプロデューサーが風邪引いたって聞いて風邪に効く食べ物とか調べてて、喉に効くらしいから作ってみたぞ」

美希か....ありがたいなぁ

「美希がお見舞いに行くってきかなかったんだけど、律子が絶対にダメ! って言って帰りも送らせないと帰さないっていうもんだから自分が美希に頼まれたんだぞ」

腰に手を置き、えっへんといった感じで立っている


「美希がというより全員ダメなんだが....なんで響がうちの住所を知ってて、カギはどうしたんだ?」

俺の当然の質問に響は

「ピヨ子が誕生日プレゼントって言って貰ったんだ」

聞かなきゃよかったと思いつつ、蜂蜜大根に手を付ける。後でカギは返してもらわねば。

「そういえばほかのみんなからのプレゼントはどうだった?特に千早のは?」

妄想の通りとは微塵も思っていないが千早のプレゼントが何だったのかは気になる

「ち、千早のは....ってなんてこと聞くんだ! 変態プロデューサー! うぅ、思い出すのも恥ずかしいぞ....」

あれ? この反応....あながち間違いでもなかったのか?


「ほら! そんなつまんないこと言ってないでおかゆできたぞ!」

俺のなかではそこのところを重点的に聞きたいところだが、おかゆも重要だ、なぜなら朝から何も食べてない

「冷蔵庫開けたらビックリしたぞ、お酒しか入ってないんだもん。どうせ朝から何も食べてないんだろう」

今度は響に図星を指されるが、この空腹の前では羞恥心に代わることもなく無心で食べ続けた

「そんなにおなか空いてるとは思わなかったぞ....おかわりいる?」

無言でうなずき、響がおかわりを持ってきてくれて、最終的に3回のおかわりをした。


「いや~、食べた食べた、ごちそうさまでした!」

響はお粗末様といい、食器を下げてくれた

「いろいろやってくれてありがたいんだけど、もう帰ったほうがいいんじゃないか?」

俺から風邪をうつしたなんて律子に知れたら軽蔑の目で見られるに決まってるので、響には悪いが即刻帰ってほしい

「風邪がうつってもなんくるないさー、社長からのプレゼントで3日間休み貰ってるから」

誕生日プレゼントに休みだと? 俺最後に休み貰ったのいつかな....なんて違う違う!


「そういうことじゃなくて! 律子に俺がどやされるから俺を助けると思ってなっ!?」

そういうことならと食器を洗う手を止めた

「じゃあ、自分帰るけど、まだプロデューサーから貰ってないものがあるから帰らないぞ」

貰ってないもの....あぁ!

「誕生日プレゼントな! 事務所に置きっぱなしにしておけばよかったんだけど...ほら! これ!」

響はありがとうと言って受け取るがなおも帰ろうとはしない

「あれ? どうした? まだ何か足りないか?」

響はえっ! といった顔でこっちを見ている

「まだプロデューサーから貰ってないものあるでしょ! 今日中に765プロの全員から聞きたくて来たのに.....
だいたい自分に気が付いて一番最初に出てきてもいい言葉だぞ!」

あげてない言葉? そんなのあったか? あっ!? そうか忘れてた! 独り言とか妄想の中で散々言ってたから言った気になってた.....

「悪い! 響またせてゴメン! お誕生日おめでとう!」

響はにかっと笑って言う

「うん! それだぞ、ありがとうプロデューサー!」


本当に申し訳ありません!
間に合いませんでした!響さん誕生日おめでとうございます!

おつ
なんか全然関係ないけど前半部分が水曜どうでしょうのディレクター陣の日記っぽかった

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