結衣「……もう一回、していいか…?」(114)

結衣京が足りなかったので自家発電を投下。当然、百合なので注意。
色々お粗末なのは勘弁、短いかも。

結衣京以外の何物でもない結衣京。
結衣ちゃんがちょっとアレかもしんないので、そこも勘弁。

あ、立ってた


京子「結衣ー? シャンプー切れたー」

結衣「あ、スマン。忘れてた。今、持ってく―――」



京子「予備のある?」ガラッ

結衣「……おい、前くらい隠せ」

結衣「洗面台の下、詰め替えのを買ってある」

京子「了解ー」ガラッ

結衣「……」


結衣「落ち着け……」ドキドキ


京子「この肉じゃが上手いな」モグモグ

京子「結衣もとうとう、お袋の味を修得したか……」シミジミ

結衣「無駄に偉そうだな」

京子「いやーでも、一人暮らしするとやっぱ、料理上手くなるもんかね?」

結衣「自炊が一人暮らしの条件だったし。京子ならカップ麺が主食になってそうだが」


京子「んー。私なら結衣ん家に食べに来る」

結衣「図々しいやつだな……」

京子「嫌でもないくせにー」ニヤニヤ

結衣「……まぁ、一人で食べるよりは、な」


深夜

結衣「じゃあ、電気消すぞー」

京子「おー」パチ


結衣「……おやすみ」

京子「おやすみー」

結衣「……」

京子「……」



京子「―――……なぁ、結衣ー?」


結衣「――……ぅん…?」

京子「そういえば、私のファーストキスって結衣だったよな」

結衣「!? な、なんだ…いきなり……」

京子「いや、特に意味はない。ただ、初チューは結衣に取られちゃったなーって」

結衣「あ、あんな小さい頃のはノーカンだろ?」

京子「結衣はその方がいいの?」


結衣「……どういう意味―――」

京子「私の初チューは、結衣じゃない方がいいの?」


結衣「え…!? な、なんかおかしぞ京子……どうしたんだ……?」

京子「結衣……?」ズイ

結衣「おっおい……!」ガタッ


京子「……昔のキスはノーカンなんだよね? それじゃ、今チューしちゃったら、どうなるの……?」

結衣「きょう…こ……?」ドキドキ

京子「結衣……―――」


結衣「―――っ……え!?」ビクッ

京子「んん……? ぅ…グー……」スヤスヤ

結衣「(ゆ、夢か……しかも、まだ夜中だし……)」


京子「……むふー……グー」

結衣「って、なんで京子の顔が目の前に……」

京子「……スースー」

結衣「京子…? 寝てる……のか?」

京子「…むにゃ……」スヤスヤ

結衣「(寝相で動いたのか……)」


結衣「(あ、あと数センチで、京子とキス……)」ドキドキ

結衣「い、いや。違う。京子は寝てるんだし……って、起きてても駄目だけど……」

京子「……グー」

結衣「(……京子の唇、柔ら―――じゃなくて! と、とにかく離れないと……)」


結衣「あ、あれ? これ以上さがれない……?」

結衣「(……仕方ないか、起き上がって反対に―――)」


京子「……うぐぅ」ムギュッ

結衣「……」


結衣「なんだこの寝相……誘ってんのか……」ドキドキドキ

京子「……ぅん……」ムギュー


結衣「い、いや……落ち着け。まだ片腕を取られただけだ、ゆっくり引き剥がせば……」

京子「……」ピクッ

結衣「……!?」ビクッ

京子「んんぅ…!?」ガバッ

結衣「(……っ!? く、首に…抱きつかれた……?)」




京子「…ぅ……ゆぃの、においだぁ……」

結衣「(ぐぁぁ……可愛い……)」

きゅうしょ に あたった! こうか は ばつぐんだ!

京子「…ぅぅん……」スヤスヤ

結衣「(京子の息が……鎖骨当たってる……)」

結衣「や、ヤバい…理性的に……」

結衣「い、いや。京子が無防備なのは信頼の証でもあって、だからそんな誘ってるとかそんなわけ……」


わるい ゆい『いや、これはもう据え膳だろ。襲われても仕方ないよ、この京子は』

 よい ゆい『違う…! 京子は寝てるんだぞ……!? 京子の信頼を裏切っちゃダメだ!』

わるい ゆい『むしろ正当防衛だろ。ほら、胸元まで肌蹴させちゃってるし』

 よい ゆい『な…!? だ、ダメだ……そんなっ…見たらダメだ!』

わるい ゆい『下着もちょっとキワどいの着けてるし。これはもはや計算だよ。天然と言う名の計算だよ』

 よい ゆい『ち、違うだろ! そんなキワどくなんてない! フリフリで可愛いの着けてるよ!』


結衣「(ダメだ……煩悩がダメな感じだ……)」

わるい ゆい『それじゃあ、このまま朝まで耐えられると思う?
      私は無理だと思うけど。最低でもキスくらいはしちゃうと思うけど』

 よい ゆい『京子の貞操は私が守るって決めたじゃないか!
      …その私が、そんなこと……。キスなんてできるわけないだろ!』

わるい ゆい『貞操も何も、唇はとっくの昔に奪っちゃってるんだけど』

 よい ゆい『あ、そっか』


結衣「ぐぁぁ……ダメだ…よい結衣なんて居なかったんだ……」

京子「…ぐむ………グゥ」ギュー

結衣「(もう京子を起こすしかないか…? トイレにでも立つフリして……)」

京子「…ゆいぃ……」スリスリ

結衣「(も、もう仕方ないよな……)」

結衣「き、京子ー……? 寝てるとこ悪いが、離してくれないか…?」

京子「んんぅ……ん……」ギュッ

結衣「し、仕方ないな……腕、剥がすぞ……?」グイッ

京子「んんぁ……?」グッ


結衣「頼むから離してく―――」ググッ

京子「んぁ―――!?」チュー


結衣「―――ッッ!!?」

京子「うぉ……!? ……ゆいー? どしたー?」

結衣「いいいいや、ななななんでもないっ……!」

結衣「(い、今のキスは事故だって……ちょ、ちょっと当たっただけだし……)」


京子「……もしかして、寝てる私に悪戯してた?」

京子「あはは、京子ちゃんがプリチーだからって、眠ってる間にオイタしちゃダメだからな?」エヘヘ


結衣「……」カアァァ

京子「あれ? ホントになんかやってたの?」

結衣「そ、そんなわけあるか……!」

京子「ぉ、おう……。なんだよー冗談じゃんかぁ。で、今何時?」

結衣「まだ真夜中だが」

京子「あれ、なんで起きてたの?」

結衣「……いや、その、寝苦しくてな」

結衣「(落ち着け私……京子は気付いてないみたいだし……)」


京子「そっか。じゃーなんか話でもしてる?」

結衣「いや、いいよ。それと、頼むから自分の布団で寝てくれ」

京子「あぁ、今日は私が結衣の方に行ってたのか」

結衣「今日はってなんだ」

京子「先週は結衣が私の方に入ってきたじゃん」

結衣「ぇ、え? そ、そうだったか?」

京子「そうそう。眠ってる結衣がまた、可愛くてさー。思わずチューしてやろうかと」

結衣「!?」ビクッ


京子「……んん?」

結衣「い、いや。なななんでもないっ」アセアセ

京子「結衣?」

結衣「な、なんだ……?」

京子「もしかして、チューした?」

結衣「し、してない! するかっ! そそんなこと……」

京子「えー。昔は結衣からしてきた癖に……」

結衣「だ、だから昔のあれはノーカンだと……」

京子「まぁあの頃の私、結衣にベッタリだったしねー。結衣とならチューくらい余裕だったし」


結衣「……だ、だよな。ノーカン、だよな」

京子「いや、今でも余裕かも。結衣となら、チューも」

結衣「」

結衣「ななな、なに、なに言ってッ……!!」

京子「うぉ…! い、いや結衣落ち着けって。冗談みたいなもんじゃん」

結衣「し、心臓に悪いこと言うなって……」バクバク


京子「……結衣はそんなに嫌? 私とちゅーするの」

結衣「な、なに言って……。嫌とか、そういう問題じゃないだろ……?」

京子「んー。例えばさ、百万やるから結衣とキスしろーって言われたら、私できると思うけど」

京子「いや、むしろ諭吉さんくらいからでも喜んでやるけど」

結衣「な、なんだその例え……」

京子「あ、勿論、結衣の同意は取った上でね? 報酬は2:1で」

結衣「問題はそこじゃない……ってか半々じゃないのかよ」

京子「結衣はどう? いくら貰えれば、私とキスできそう?」

結衣「い、いくらって……」

結衣「(いくらって……むしろ払っ―――い、いや違う)」


結衣「そ…そんな、お金でキスとかできるか!」

京子「そりゃまぁ、私も嫌だけどさ。でももし誰かとキスしなきゃいけないなら、結衣がいいなーって」

結衣「……そ、そうか」ドキドキ

京子「結衣は…? もし誰かとキスするなら、誰としたい……?」

結衣「そ、そりゃその。好きな人と、したい…けど……」

京子「お、おう。そりゃそっか……」

結衣「あ、ああ……それは、そうだろ……?」


京子「じゃ、じゃあ……私のこと、キスできるくらい好き?」

結衣「……っ!? な、なに言って……」

京子「いっいや、私は言ったわけだしさ。結衣となら、キスしてもいいかなって……」

結衣「ぅ……うん……そ、そう…だな……。わ、私も、京子となら……」


京子「……」

結衣「……」


京子「……わっわたしたち、仲良いしね!」

結衣「まっまぁ……ずっと一緒だったし、な」


京子「……結衣は、迷惑じゃない…? 私、最近は毎週末、泊りに来てるけど……」

結衣「な、なんだ突然。別に、迷惑ではないが」

京子「じゃあ逆に、私が居なかったら寂しい?」

結衣「な、なんだそれ……」

京子「その、私って、結衣の役に立ててるのかなぁって……」

結衣「それは…ま、まぁ……おまえが居ないと、物足りないかもしれないな」


京子「そ、そっか……」

結衣「う、うん……」

京子「……ま、そろそろ寝よっか」

結衣「……? まぁそうだな。もうだいぶ遅いしな」

京子「うん。……おやすみ、結衣」

結衣「ああ。悪かったな、起こして」

京子「あれは結衣に起こされたわけじゃないよ」

結衣「――ぇ?」



京子「……グゥ」

結衣「……?」


結衣「……しかし、寝付くの早いな」

京子「……」スヤスヤ

結衣「……おやすみ、京子」

京子「……グ-」ピクッ

結衣「……」

京子「……ん……」

結衣「……」


京子「……んぅ……」ギュウ

結衣「おい……?


結衣「(結局くっついてきてるし……)」

京子「……スゥスゥ」

結衣「まぁいいか」

結衣「(背中にくっつかれてるだけだし……この体勢なら、まぁ……)」

京子「…ぅんん……」スリスリ

結衣「(あ、ああ。うん、大丈夫なはずだ。京子の体温とか、そういうの気にしなければ……)」


京子「んん……」チュ

結衣「うわぁっ!?」


結衣「(……うなじにキスされた? ど、どんな寝相だ……)」

京子「……グゥ」スースー

結衣「……おい、京子…? ホントに寝てるのか……?」

京子「……グゥ」スースー

結衣「……寝てる…か…?」

結衣「(うなじに京子の寝息がかかってるけど……足も絡め取られてるけど……)」


結衣「いや、大丈夫……寝れる、寝れるはず……」

京子「……グゥ」スースー


翌朝

結衣「……」グッタリ

京子「……グー」スリスリ

結衣「(……どう寝ろと?)」


京子「んんー……」

結衣「…もう朝か……」

京子「……んぁ……あれ。いつから寝てたっけ、私……」

結衣「……すぐ寝付いただろ、おまえは……」

京子「そうだったけ……?」


京子「あれ、もしかして結衣は寝不足?」

結衣「あぁ……そうかもな」

京子「……チュー?」

結衣「っ!? な、なんのことだ? 昨晩の話か?」


京子「……した?」

結衣「す、すすするかっ!?」

京子「ちぇ……」

結衣「な、なんだよその顔は……」


京子「……結衣、よく聞いて欲しい」


結衣「な、なんだ。改まって」

京子「ちゅーくらいなら……許す」

結衣「なんの話だ」



京子「……結衣って結構ヘタレだよね」

結衣「な、なんの話だっ!」

京子「鈍感だし」

結衣「?? な、なに……?」

京子「……女タラシ」ボソッ

結衣「お、おい。わかるように話してくれ」


京子「だ、だからっ! その、私も途中から寝ちゃってたけどさっ……」

結衣「あ、あぁ……」



京子「誘ってたんだよ!」

結衣「な、何をだよっ!?」


京子「な、何ってそりゃ、ナニをですね……」

結衣「な、なんだよ京子……さっきから。まるで、私に……き、気があるみたいな…言い方……」


京子「だからあるって言ってんだよっ!?」

結衣「なな何があるんだよッ!?」アワアワ


京子「―――ッ!?」プッツン


結衣「え、ど、どうした京子……?」




京子「あぁぁぁ~~~っ!! このっ結衣のばかっ!」チュ!

結衣「」


京子「お、乙女の怒り……思い知ったか……」ハァ…ハァ…

結衣「」

京子「……あれ、結衣…?」

結衣「……」


結衣「……京子?」

京子「え…あ、あの……い、嫌だった……?


結衣「……そんなこと…ない……けど」

結衣「でも……その……」

京子「ぇ、あ。その、ゆ、結衣……?」




結衣「……もう一回、していいか…?」


京子「!?」カアァァァ


結衣「上手くできるかは自信ないけど……経験ないから……」

京子「ななな、なっなんの話ですかっ!?」

結衣「そ、その……キス、だけど……」

京子「わっわわわ私もそんなっ! 経験とか知らないしっ!?」

結衣「……私も、京子としかしたことないよ」

京子「あっや、そのっ! わ、私も……結衣としか…ない……」


結衣「目、瞑って……」ドキドキ

京子「う、うん……」カアァァ



京子「」

結衣「ふぁ……もう昼前だな……」



京子「ちゅー……結衣とチュー……昼までチュー……」

結衣「ぅ……わ、悪かったよ……ちょっと夢中になってたというか……」

京子「も、もう何時間も経ってるのに……っ」

結衣「あ、ぁぁ……そうだな、ちょっと長すぎたよな……」




京子「なんでチューだけなんだよっ!?」

結衣「!?」


結衣「え……そ、そんな……だけ、って……」カアァァ

京子「カマトトぶりやがって!」

結衣「なっ…! ち、違う! その先はまだ早すぎるだろっ!?」


結衣「だ、だから自制したんだよっ!」

京子「結衣のヘタレっ! 甲斐性なしっー!!」

結衣「うわっ!? バカやめろって!?」



おわろう

後日談的な何か


ちなつ「結衣せんぱーい! 今日も先輩に会いたくて放課後が待ち遠し―――」


結衣「こ、こら……あんま引っつくなって」ドキドキ

京子「えー、いーじゃん。あれ以来、あんまチューしてくれないし」

結衣「そ、そんな頻繁にできるかっ」


ちなつ「」


あかり「みんなー! お待たせー……て、ちなつちゃん? ど、どうしたの!?」

ちなつ「チューって……キスの練習…だよね……? 友だち同士でも、キスの練習くらい、普通…だし……」


あかり「…えーと……あ、あかりすっごく大事な用事思い出しちゃっ―――」ガシッ

ちなつ「そうだよね…? キスくらい……私とあかりちゃんだって、やったわけだし……」

あかり「ままままってちなつちゃっ―――!?」


結衣「こ、こらっ京子っ! あんまりくっ付かれると、その……」

京子「ん~……? なにさ?」



結衣「……我慢、できなくなるだろ…?」

京子「…ぅ……うん……」ギュー



おわった

即興で付けたスレタイがよく読んでみるとエロかった。エロ期待した方スンマセンっした。
後書きという名の言い訳。
書き溜めないと筆が遅すぎてやってらんないので続きは勘弁。

イチャイチャ系結衣京があんま見当たらなくて(特にヘタレ結衣ちゃんが)
気付いたら自家発電していたものを今日一日かけて直してた。悪化してるかもしれない。

レスくれた方ありがとです。ポンコツでも捻り出せば多少はマシなものが出てくるのかもしれない。
本当にマシなものかどうかは、ちょっと自信ないけども。

ま、そゆことでー。

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