Dio「結局、俺ASBの撮影に呼ばれてない」 (72)

カーズ「………」

DIO「………」

ディエゴ「…呼ばれてねぇんだが」

ヴァレンタイン「ロン、イーペーコードラドラ」カチャ

ディアボロ「字牌待ち…だと…!?」ガタンッ

吉影「君そんな待ちばっかりだな、性格悪いぞ」

プッチ「クッ…!大統領の親が…蹴れない…!!」

ディエゴ「聞けよお前らッ!!」

吉影「というかプッチ、君聖職者なのになんでこんな事しているんだい?」ジャラジャラ

プッチ「いいじゃあないか、固い事言うな」ジャラジャラ

ディエゴ「おいッ!!」

ヴァレンタイン「………」

吉影「………」

プッチ「………」

ディアボロ「………」

ヴァレンタイン「で、何だ?」

ディエゴ「だから俺がASBに結局出られねぇ事が確定したって話だ」

吉影「フゥ~~~~…その話題もう荒れるから止めないか?」

プッチ「わたしも同感だ、散々話し合っただろ?」

プッチ「で、決着がついたじゃあないか」

プッチ「やっぱり第七部のラスボスは君じゃあなかったという事だ」

ヴァレンタイン「すまないDio、やはり君はわたしの最後っ屁…」

ヴァレンタイン「そう…」

ヴァレンタイン「『屁』だったのだ」

ディエゴ「てめぇッ!!」

DIO「だからその青二才を『ディオ』と呼ぶんじゃあないッ!反応がし難いのだマヌケッ!!」

カーズ「冷静になれ、我がメイン餌」

DIO「おい貴様ァッ!いい加減このDIOを餌呼ばわりするのを止めろォーッ!!」

カーズ「黙っていろマカロン、それよりDio…じゃあないな、ディエゴ」

ディエゴ「なんだ…」

カーズ「ASBに出演する事がそれ程までに重要なのか?と、このカーズは問うぞ」

ディエゴ「何?」

カーズ「貴様の人気は我々の中でも言わずもがなだ、今更新規のファンを獲得などしなくとも…」

カーズ「よかろうなのだァ――――ッ!!」

カーズ「………」スッキリ

ディエゴ「おいコラ筋肉始祖鳥ッ!お前それが言いたかっただけだろ!!」

ヴァレンタイン「わたしはディエゴが出なかった事より君の娘が出なかった事が残念だ」

ヴァレンタイン「15歳なんだろう?」

ディアボロ「マジでやめろッ!貴様マジでやめろッ!!」

吉影「ン?その娘ってのはカワイイのか?」

ヴァレンタイン「一度写真を見たが実にイエスッ!」

ヴァレンタイン「罵って喜ばせてやりたい」

吉影「手の接写真とか無いのかい?」

プッチ「真顔で何を言っているんだ君は」

ディアボロ「おい…娘の話をするんじゃあない…!大体今はディエゴの話だろうがァーッ!!」

ディエゴ「そうだ!俺の話だった筈だ!俺に注目しろッ!」

DIO「何故貴様なんぞに注目しなければならんのだ」

カーズ「リスだァ」ウィンウィンウィン

リス「~~~~♪」スリスリスリ

DIO「見ろ、貴様の話題になった途端カーズもこの有様よ」

ディエゴ「お前らふざけんなよッ!どいつもこいつも『有罪』だッ!!」

ヴァレンタイン「聞きたいのは、君がASBに出られなかった事そのものに不満があるのか」

ヴァレンタイン「それとも『第七部のラスボスが自分じゃなかった』と暗に言われた気分になって不満なのか」

ヴァレンタイン「どっちだ?」

ディエゴ「…………」

ディエゴ「まァ、どっちかって言えば後者だな」

吉影「やっぱりまだ君はラスボスになりたかったのか」

ディエゴ「だってジョニィもジャイロも出てるんだぜ!?クソ、あいつ等マジでダブル主人公だったのかよ…!」

DIO「そもそも貴様は世界出すディエゴではなかろう」

カーズ「つまりどう転んでもラスボスになんぞはなれんという事だ」

ディエゴ「く、お前ら…ッ!」

プッチ「気を落としてはいけなよディエゴ、恐竜…わたしはいいと思う」

吉影「そうだよ、ダイナソー竜崎はレアカードを持っていたよ」

プッチ「ティラノ剣山はスペースザウルスになったしね」

ディエゴ「知るかッ!!誰だそいつ等!!」

ヴァレンタイン「…そもそも君達…」

ヴァレンタイン「ディエゴの恐竜の能力するは元はわたしの部下が持っていたものだったのだぞ」

プッチ「そうなのか?」

吉影「…初耳だね」

ヴァレンタイン「いや言った事あるから。随分前にだが」

DIO「そんな話聞いた記憶あるか?」

カーズ「いや、無い」

ディエゴ「…悪い大統領、俺もちっと忘れかけてた…つーか名前なんだっけあいつ、何博士だっけ?」

ヴァレンタイン「君達本当に人の話を聞かないな」

ヴァレンタイン「ディアボロ、君は覚えているか」

ディアボロ「そんな話した事あったか?」

ヴァレンタイン「…フェルディナンド博士という名前なんだが」

カーズ(マジで誰だ)

ヴァレンタイン「…おい、何だその反応はッ!」

ヴァレンタイン「本当に忘れたというのか君達…!薄情過ぎるぞッ!!」

ディアボロ「落ち着け大統領、部下に一人か二人は影の薄いのも居て当然だろう」

ディアボロ「このディアボロの所にもスクアーロとティッツァーノという部下がだな…」

カーズ「ムッ、それは覚えているぞ」

ディアボロ「どっちがどっちだかは覚えているか?」

カーズ「………」

DIO「コンビのスタンド使いを『どっちがどっちか』まで覚えておく必要など無かろうが」

ディアボロ「他のコンビにチョコラータとセッコというゲス共がいるのだが」

ディエゴ「あァ、チョコラータが医者でセッコが患者だっけか?」

ディアボロ「あぁ、そうだ」

ディアボロ「で、どっちがスクアーロでどっちがティッツァーノかを明確に断言できる者はいるか?」

ディアボロ「わたし以外で」

一同「……………」

ディアボロ「スクアーロが魚でティッツァーノが舌だッ!!」

ディアボロ「というか大統領ッ!貴様『薄情』だとか言っておいて…!」

ヴァレンタイン「イタリアは戦争中敵国だったから」STOP

ディアボロ「都合が良すぎるぞ貴様ァーッ!!」

吉影「そもそも部下なんて持つ方が悪いんだよ、わたしを見てみろ」

プッチ「スーパーぼっちだぞ?」

吉影「そうだ、スーパーぼっちだ。…おいプッチ、ちょっと表出ようか、ん?」

プッチ「聖職者を呼びつけるとは…なんだ?懺悔がしたいのか?」

吉影「天然かッ!?そのふざけたムカッ腹の立つ態度は!!」

カーズ「このカーズの部下は全員有名だからなァ~~ッ、影の薄い部下を持つ者の気持ちなど分からぬものよ!」

DIO「サンタナというのを覚えているか?」

カーズ「ンン~~~?そんな奴居たっけかァ~~~?」

ディエゴ(こいつひでぇ)

DIO「大体貴様『部下』と言ったが…どちらかと言えば『仲間』だろう」

カーズ「エシディシはな。ワムウとそのサン?タナ?とかいうのは…特にワムウは仲間呼びを恐れ多いと言い出してな」

ヴァレンタイン「部下と言えばDIO、君も相当部下が多い筈だが」

DIO「ウム、100年前は切り裂きジャックを部下に持っていたぞ」

吉影「切り裂きジャック?マジで言っているのか?」

プッチ「あの有名な連続殺人犯かい?」

DIO「あァ、女を切り裂いているのを見つけてスカウトしてやったのよ」フハハフハフハ

吉影「…ん、じゃあちょっと待ってくれ」

吉影「切り裂きジャックが最後に消息を絶って事件が永遠に迷宮入りしたのって…」

ディアボロ「貴様が部下にしたから、なのか…?」

DIO「フハハハハッ!その通りよ!このDIOは歴史すらも揺るがしたのだッ!」

吉影「うわ、なんかショックだよ」

ディアボロ「夢を破壊された気分だぞ…」

ヴァレンタイン「オーパーツの謎を解明する空気の読めない科学者みたいな男だな、君は」

DIO「何故こんなにッ!!叩かれねばならぬのだァッ!?」

ヴァレンタイン「というか、なんだ。何か忘れていないか?」

DIO「ヌッ!そうだったか?」

カーズ「最初はこんな話をしていなかった記憶はあるな」

ディエゴ「…………」

ディエゴ「そうだよ!俺がASBに出られなかったって話だ!!」

吉影「あぁ、そう言えばそうだったね」

ディアボロ「もういいだろ、そんなにお前もコキガしたいのか?」

プッチ「コクのは家の中だけにしてくれよ」

ヴァレンタイン「若いから何回でもコケるだろ?」

DIO「おかずはルーシーか?このゲスが」

吉影「わたしの『美奈子さん』貸す?」

カーズ「自慰ッ!必要無しッ!!」

ディエゴ「うるっせぇんだよテメーらッ!!!」

ディエゴ「なんなんださっきから!俺が会話する度畳み掛けるように実りのない話ばっかりしやがって!」

ヴァレンタイン「誤解するな、君が居なくても実りのある話などしない」保障OK

ディエゴ「そんな事に保障OK使ってんじゃねぇよロリコン!!」

ヴァレンタイン「だ…ッ、誰がロリコンだと…若い子いいだろう…!」

ディエゴ「認めやがったよこの巻き毛……!!」

ヴァレンタイン「だから早く君の娘をわたしに紹介してくれ」

ヴァレンタイン「決して悪いようにはしない、約束する」嘘OK

ディアボロ「本音ダダ漏れだこのタンカスがァ―――――ッ!!!」

プッチ「大体君、出ただろASBに」

ディエゴ「え?」

プッチ「声で」

DIO「やったッ!さすがディエゴッ!出番あるとか痺れる憧れるゥ!」

カーズ「念願が叶ったじゃあないかッ!あのASBにッ!遂にッ!フフフ…出演したぞッ!!」

プッチ「ハイわたしに良し君に良し、全部良し、Good fo me.麻雀再開しよう」

ディエゴ「待てテメェら!!あんな断末魔を出番と言っていいのかオイ!?」

ディエゴ「大体俺の声この黄ばんだオッサンと一緒じゃねーか!手抜きだ!!」

DIO「誰が黄ばんだオッサンだ貴様ァーッ!!金色と呼べィッ!!」

カーズ「そうだな、黄ばんだ餌とか食欲を無くす」

DIO「だからッ、このDIOを餌扱いするんじゃあないぞッ!この汚らしい阿呆がァーッ!」

カーズ「黙れキャベツ太郎、スナック感覚でムシャッてやろうか?ン~?」

吉影「そうだよ、声が一緒だからなんだい?わたしだって川尻verも吉良verも一緒だ」

ディエゴ「同一人物だからそれは当たり前だろ!!」

ヴァレンタイン「本当に我儘だな…いつまで発売してしまったゲームの事について語るつもりなのだ?」

ヴァレンタイン「Amazon☆1レビューでも見て落ち着くんだ」

ディエゴ「…………」スマホスッスッ

ディエゴ「………」

ディエゴ「あぁ、少し冷静になったぜ」

ヴァレンタイン「よし」

ヴァレンタイン「わたしはASBの評価をするつもりもないし、君に求めもしない」

ディアボロ「スマホ乙とか言われそうだからな、小心者な政治家だな」

D4C「おいカビ頭、ちょっと挟まれろ?な?いいから挟まれろ?な?」

ディアボロ「え?あ、ちょっ」ドジャン

ヴァレンタイン「ディエゴ、物語には登場人物があり、世界には生者がいる」

ヴァレンタイン「ASBに出られなかったから一体なんだというのだ?」

ヴァレンタイン「ASBに出られない者は、ジョジョ第七部に不必要な存在とでも言いたいのか?」

ヴァレンタイン「それは違う、断じて違う。すべての人物…主要の者から脇役に至るまで」

ヴァレンタイン「掛け替えの無い世界を担う『担い手』だ」

ヴァレンタイン「ディエゴ、それは当然君にも言える」

ディエゴ「……大統領……」

ディエゴ「でも出られるもんには出たいだろ?」

ヴァレンタイン「空気読めよ君」

スマホ乙×

ステマ乙○

ヴァレンタイン「DIOを見ろ…彼の悲しみが君に理解できるか?」

ヴァレンタイン「ジョジョを担う…いや、担いすぎているゆえに…」

ヴァレンタイン「DIO参戦決定!というニュースが報じられた際も…」

ヴァレンタイン「『そんなの当たり前なんだからさっさと別キャラの参戦報告しろカス』といった扱いだったのだ」

DIO「………え?うそ、マジでか」

ヴァレンタイン「……ん?」

吉影「なんだDIO、知らなかったのか?」

プッチ「わたしは嬉しかったよ?だが世間が盛り上がったかといえば…」

カーズ「当たり前だろうが、という空気が強かったな」

ディアボロ「実際当たり前だから仕方無いだろうがな」

DIO「…………」

DIO「…WRY……」

吉影「…え、なんだ君…本当に知らなかったのか?」

DIO「『DIO様キタァ――――ッ!!』…ではなかったのか…」

ヴァレンタイン「いや誤解するな、当然そういう意見はあったぞ」

吉影「でも冷静に考えておかしいだろ?ジョジョゲーに君が出ないって」

プッチ「しかもすべての部が勢揃いするという作品に」

カーズ「フフン、それに気付いていた者も大勢居たという事だなァ」

ディアボロ「『それより他の部のラスボスちゃんと出るの?』とか言われていたぞ」

DIO「……………」

ディエゴ「…………」

ディエゴ「結局出られたのならいいんじゃねぇのか?」

吉影「切り裂きジャックの謎を暴露した罰だよ」

ディアボロ「そうだな、あれは本当に最悪だったぞ」

DIO「おいッ!!まだそれ引っ張るのかッ!落ち込んでいるのだから慰めろッ!!」

カーズ「餌、貴様の栄養価の高さは最高だッ!」

DIO「慰められている気がまるでせんッ!!」

カーズ「…な、何故だ…!栄養素の高さを誇れッ!!貴様はキャベツ太郎ではない…」

カーズ「野菜だァーッ!野菜並みの栄養価の高さだッ!!ウィンウィンウィンウィン」

カーズ「ウィンウィンブッフォwwwwww」

DIO「貴様やはり馬鹿にしておったなァーッ!!ブチ殺すッ!骨も残さんッ!!」

ディエゴ「どうでもいいから俺をASBに出られるようにしてくれよッ!!」

ヴァレンタイン「そんなのバオーに頼め」

ディエゴ「遂に完全に面倒臭くなったな大統領テメェッ!!」

吉影「おい大統領、君の親はまだ続いてるんだから早くしてくれ」

ヴァレンタイン「分かっている」コロコロ

プッチ「対7だな」

ディエゴ「麻雀再開してんじゃねェーッ!!WRYYYYYY―――ッ!!」

ヴァレンタイン「分かった、分かったディエゴ…落ち着くんだ」

ヴァレンタイン「早く打ちたいんだな?大丈夫だ、今からわたしが目の前のネグレクトギャングを飛ばす」持ち点42000

ディアボロ「誰がネグレクトギャングだッ!!」持ち点9600

吉影「いや君だろ」

ディエゴ「別に俺が麻雀をやりたいってんじゃねーんだよバカ共が!!」

カーズ「おい餌、何をしている」

DIO「スカイプだスカイプ…お、JOJOいるじゃあないか、呼ぼ」

……………

………


ジョナサン「あ、ディオに呼ばれた」

ウェザー「何故…俺はASBに呼ばれなかったんだ…」

DIO「何々?『星型のアザを持っていてメインメンバーなのにASBに出られなかったと不満を言う子が居て困っている』…?」

DIO「……………」カタカタカタ

ディエゴ「声だけの出演じゃ駄目なんだよ!分からねーか!?伝わらねーかコレ!?」

カーズ「風呂入ってくるぞォー」

吉影「フゥ~~~…ちょっとリーチかけてみるか」

ヴァレンタイン「強気だな、わたしの親を蹴られると思っているのか?わたしが最初のナプキンを所持し続けるッ!」

ヴァレンタイン「そしてそこの青のり頭を飛ばすッ!!」

ディアボロ「さっきから聞いていれば貴様ッ!名前で呼べ名前でェーッ!!」

プッチ「間を置いたから『流れ』が去っている可能性はあるぞ、大統領」

ディエゴ「聞けって言ってんだよォーッ!!」

   ~~~

ジョナサン「ん?何々…『どこも変わらんなァwwwww』……」

ジョナサン「向こうも向こうで大変なのか……」フゥ


fin.

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