岡部「リーディングシュタイナー?」(319)

ダル「オカリン!僕、思い出したお!」

岡部「どうしたダル、急に大声なんぞ出しおって……エロゲの発売日でも思い出したのか?」

ダル「違うお!他の世界線の記憶!」

岡部「?」

ダル「牧瀬氏の事や僕の娘の鈴羽のこと、タイムマシンの事とか全部!」

岡部「牧瀬?……タイムマシン?お前、さっきから何を」

ダル「ほら、オカリンが言ってたじゃん。確か、リーディングシュタイナーだっけ?あれが僕にも発動したんだお!」

岡部「リーディングシュタイナー?」

岡部「……なんだ?そのセンスのない厨二ネーミングは」

ダル「えっ?」

岡部「急に大声を上げたと思えば、タイムマシンやらダルの娘やら、訳の分からない事を言いおって……ダルよ、体調でも悪いのか?」

ダル「ちょっ、オカリン?」

岡部「大体なんだ、リーディングシュタイナーとは。まるでセンスがないな。ダルよ、それではフェイリスの会話に付いていけないぞ?」

ダル「いや、名付けたのはオカリンだし」

岡部「馬鹿な。俺がそんな名前を付ける筈がないだろう。そもそもリーディングシュタイナーとはなんだ?」

ダル「とぼけてるの?世界線を移動しても記憶保つことが出来るって、オカリンが」

岡部「世界線?何の話だ?」

ダル「ま、まさかオカリン」

岡部「何だ」

ダル「覚えていないの?」

岡部「覚えていない?何をだ」

ダル「牧瀬氏の事とか、タイムリープマシンの事とか、鈴羽の事とか」

岡部「牧瀬?確か、前にお前が言ってた天才少女の事か?それなら覚えているが」

ダル「違うお!ラボメンナンバー004でオカリンの助手の牧瀬氏の事だお!」

岡部「004?ラボメンは俺とお前とまゆりの三人だけだろうが」

ダル「じゃ、じゃあルカ氏やフェイリスたん、桐生氏をラボメンにした事も?」

岡部「ふむ、いいアイデアだな。あいつらをラボメンにするのも悪くないな」

ダル「そ、そんな……」

岡部「しかしダルよ。タイムリープマシンやらリーディングシュタイナーやらと、よくそんな設定を思い付いたな。だが、ダルの娘というのは……くくっ、ちょっと無理がある設定だがな!フゥーハハハ!」

Prrrrr

岡部「おっと、電話か。うん?知らない番号だな。誰だ?」

ピッ

岡部「……もしもし」

『もしもし、岡部!?』
岡部「っ、だ、誰だ?」

『私よ!紅莉栖!ねえ、あんた今どこに居るの?』

岡部「く、くりす?」

『ラボ?それともさんぼ?メイクイーン?柳林神社?』

岡部「な、なんだ、こいつ……」

『お願い、答えて!今すぐ会いたいよ、岡部……』

岡部「……」ゾクッ

『ねえ、岡部、会いたい。あなたに会いたいよ、おか』

ピッ

岡部「な、なんだよ、これ……」

ダル「オカリン、今の電話もしかして牧瀬氏!?」

岡部「牧瀬?牧瀬くりす……あの電話が?何故、天才少女が俺の電話番号を知って」

ダル「やっぱり、牧瀬氏も思い出したんだ」

岡部(あの声。何故あの女は必死そうに俺の名を……しかし、何故ラボやメイクイーン、など俺が普段出入りする場所を知っているのだ?)

岡部「」ゾクッ

ダル「そうだ!牧瀬氏にも来てもらえばいいお!そうすればオカリンの記憶も」

岡部「なっ、なあダルよ。さっきの女と知り合いなのか?」

ダル「だから、知り合いもなにも同じラボメンだお」

岡部「な、何を言って……」

ダル「うはっ、牧瀬氏オカリンに会いたくて仕方ないだろうなwwwリア充マジ爆発しろ!」

岡部(こ、こいつは、何を言ってるんだ……?)

岡部(やはり今日のダルはおかしい。それに、さっきの牧瀬とかいう女からの不気味な電話)

ダル「いや~もう牧瀬氏、オカリン見たら即座に抱きつきそうだお。んで、お決まりのツンデレセリフ」

岡部(ダルがおかしくなったのは、牧瀬のせいか?……ダルに一体何をした)

ダル「あっ、もしかしたらまゆ氏やフェイリスたんも思い出してるかも」

岡部(電話の口振りからしてラボを知っている……という事はまさか、ここに来るのか!?)

岡部「だ、ダル!俺は少し出掛ける!」

ダル「えっ?なんで、だってもうすぐ牧瀬氏が……」

岡部「お、俺はそんな女知らない!とにかく!俺は出掛ける」

バタン

ダル「……オカリン」




岡部(しかし、外に出たのはいいがどこに行く?メイクイーンや柳林神社は何故か牧瀬に知られているし……)

岡部(一度、実家に帰って二、三日様子を見るか?しばらくしたら、ダルの奴も元に戻ってるかもしれん)

岡部(いや待て。相手は俺が出入りする場所を知ってるような奴だ。実家の場所など、とうに知られているかもしれない)

岡部「クソっ、退院早々ついてない」

「……見つけた」

岡部「!?」

紅莉栖「やっと、会えた……」

岡部(この声、さっきの電話と同じ)

紅莉栖「……岡部」

岡部「な、なんなんだ。誰なんだよ、お前」

紅莉栖「えっ?だ、誰って私は」

岡部「ダルに、何をしたんだ」

紅莉栖「橋田に?あいつに、何かあったの?」

岡部(やはり、ダルの事を知っているのか)

紅莉栖「岡部、さっきからどうしたの?……あっ、分かった。またいつもの厨二病ですね、分かります。ふふっ」

岡部(い、いつもの……?やはり、俺の事を知っている)

紅莉栖「もうっ、せっかく会えたのに。少しは自重しろバカっ」

岡部「なっ、会えたって……」

岡部(俺がいつ、この女と会ったのだ?)

岡部(元々、牧瀬がダルの知り合いでダルを経由して俺の事を知ったのか?)

岡部(いや違う。この女の反応は、まるで俺と前から知り合っていたかのような反応だ。もしかして俺が忘れているだけで、昔どこかで、会ったのか?)

紅莉栖「岡部っ」

ぎゅっ

岡部「なっ!」

紅莉栖「岡部っ、岡部っ」

岡部(な、なんなんだよ、この女!)

岡部「は、離れろ!」

紅莉栖「いや!絶対に離さない!もう絶対に離さないからな!」

ぎゅっ

ちょっと飯食ってくる

キャーダイターン、サイキンワカイコハー、フヒヒリアジュウバクハツシロ、タクミシャンジチョウスルノラ

岡部「くっ、いい加減に離れ……っ!」

紅莉栖「岡部っ、良かった……おかべ」グスッ

岡部(泣いている、のか……?)

紅莉栖「岡部っ……」

岡部「……牧瀬」

紅莉栖「……えっ?」

岡部「……少し、話がしたい。俺と一緒にラボに来てくれ」

紅莉栖「い、いま、牧瀬って、どうして……」

岡部「それも含めて、牧瀬、お前と話がしたい。ラボの場所は、知っているのだろ?」

ラボ

ガチャ

岡部「ダル、戻ったぞ」

紅莉栖「………」

ダル「あっ、オカリンどこに行って……おお!牧瀬氏も一緒じゃん!」

紅莉栖「っ!……橋田は、覚えてるの?」

ダル「もちのろん!ラボメンナンバー004は牧瀬氏っしょ?一緒にタイムリープマシン作ったじゃん」

紅莉栖「良かった……」ホッ

ダル「まあ、でも肝心のオカリンが」

岡部「…………」

紅莉栖「岡部……」

岡部「……ダル、牧瀬、話してくれないか?お前たちの言う『他の世界線』とやらの話を」

一時間後

岡部「なるほど……」

ダル「んで、オカリン……」

紅莉栖「信じて、くれた?」

岡部「ふむ、随分と出来た設定じゃないか。お前たち、ラノベ作家になれるのではないか?」

紅莉栖「なっ!」

ダル「ですよね~」

岡部「そもそも、お前たち二人が鼻からグルで俺をからかっているとも考えられる」

紅莉栖「ち、違う!お願い、信じて!」

岡部「……誰も信じないとは言ってないだろう。早まるな助手」

紅莉栖「!?」

ダル「オカリン、いまなんて……」

岡部「牧瀬……助手、クリスティーナ、セレセブ……お前の名からこれらの単語が連想された。これがリーディングシュタイナーとやらか?」

紅莉栖「よかった……岡部のリーディングシュタイナーは完全に失われた訳じゃないんだ」

岡部「あまり期待はしないでくれ。他はほとんど思い出せていない」

紅莉栖「ううん、いいの。それだけで十分よ」

ダル「リーディングシュタイナーを失ってないんだったら思い出す可能性もあるお」

岡部「……そう、か。すまない」

紅莉栖「な、なんで岡部が謝るのよ」

岡部「……お前たちの話を聞けば元は全て俺の迂闊な行為が原因ではないか。まゆりを何度も死なせ、フェイリスの父親を殺し、ルカ子の思いを踏みにじり、ダルの娘に辛い運命を背負わせ、牧瀬、お前を殺した」

岡部「俺は、お前たちに恨まれてもおかしくない事をしたんだ」

紅莉栖「岡部……」

ダル「なあ、オカリン」

岡部「……なんだ?」

ダル「そんなに気にするなら、みんなに聞いてみたらいいと思うお」

岡部「なに?」

ダル「少なくとも、僕はオカリンを恨んでないお」

岡部「……娘に辛い思いをさせたのにか?一度は、悲惨な最期を迎えたのだろ?」

ダル「それはもうなかった事だお。それに僕に将来、あんな可愛い娘が出来るって知れたし。ふひひ、僕ってすげえ勝ち組じゃね?」

紅莉栖「でも、この世界線は全てが未確定なんでしょ?橋田に娘が出来るどころか、結婚できるかどうかも未確定なんじゃない?」

ダル「……牧瀬氏、それは言わない約束だお」

紅莉栖「ふふっ、ごめんごめん」

ダル「まっ、何としても鈴羽が産まれるよう、婚活頑張るお!という事でオカリンは許す」

岡部「なっ、はあ?」

ダル「まあ、謝るなら直接鈴羽に謝れって事。そん為に僕も嫁さんゲットに励むからさ」

岡部「ダル……」

ダル「という訳で野郎パートは終わり。はい、次牧瀬氏」

紅莉栖「ちょ、いきなり振るなよ!もうっ」

岡部「まき、あ、いや……助手、と呼んだ方がいいのか?」

紅莉栖「別に、どっちでもいいわよ。ただし」

岡部「ただし?」

紅莉栖「き、記憶が戻ったら紅莉栖って呼べよ!それ以外は許さないからな!」

岡部「あ、ああ。分かった……」

紅莉栖「私も、橋田と同じよ。あんたを恨んでなんかいない」

ダル「むしろ大好きですから」

岡部「な、なに?」

紅莉栖「だ、黙ってろHENTAI!」

ダル「サーセンwwwwww」

紅莉栖「わ、私はその、あんたに感謝してる」

岡部「感謝?……まゆりを救う為にお前を見殺しにしたんだぞ?」

紅莉栖「そうしろって言ったのは私よ」

岡部「だが、俺はお前を」

紅莉栖「助けてくれた。そうでしょ?だから私はここに居るんだから」

岡部「っ……」

紅莉栖「私の主観では、岡部がどんな方法を使ってこの世界線に辿り着いたのか全て観測していない」

紅莉栖「でも、あなたが最後まで諦めないで私を救ってくれた。それだけは分かる」

紅莉栖「セルンに利用されてタイムマシンを作る人生か、18歳で父親に殺される人生か、その二択の選択から抜け道を見つけ出して岡部は私を救ってくれた」

紅莉栖「私は、そんな人を恨むなんてできない」

ダル「そういうこと。まゆ氏やルカ氏、フェイリスたんも、みんな僕らと同じだと思うお」

岡部「……俺は」

ダル「だからオカリンはそんなに気にする必要はないお」

紅莉栖「大体、今の岡部は記憶自体ないわけだし。そんな事を気にするなら、まずは記憶を取り戻してからにしなさい」

岡部「そう、だな。まずは記憶だ……ありがとう。ダル、牧瀬」

ダル「……気にすんなお」

紅莉栖「べ、別に感謝される筋合いはないわ」

岡部「ふふ、ツンデレ乙」

紅莉栖「ツンデレ言うな!」

ダル「……うわっ、記憶ないのにもうじゃれついたよ」


  ( ^)   地面か…
  (  ) ̄
(  | |  )


  _(^o^)  フンッ!
    ( )|
  (  | |  )

       ( ^o)  うわっ!
      ̄(  )
   (   //  )

             (o^ )  なんだこれ!熱っ!
            (  )ヽ
             | | 

..三  \ \  V  /   (o^ ) 三 マグマだー♪
 三  \ \  V  / (  )ヽ 三
三   \ \  |  /  / /   三


三  ( ^o) \  V // / /  三  マグマだー♪
 三/( ) \  V / (o^/   三
三   ヽヽ  \ |  /(  /  三

..三/( )  \  V  /    (o^ ) 三 
 三  ヽヽ^o) \ V   /  (  )ヽ 三
三    \  )\ | (o^/  / /   三

ダル「っで、どうやって記憶を取り戻すん?」

紅莉栖「ふむん、そうね。方法としては、まず他の世界線の出来事を再現してみるという手があるわ」

岡部「再現?」
紅莉栖「リーディングシュタイナーが僅かに発動しているなら、他の世界線の出来事を再現する事で岡部の記憶に強い刺激を与える事が出来るかもしれない」

ダル「確かに、いいアイデアかも」

岡部「しかし再現するとは言うが、何をするのだ?」

ダル「再現するなら、まゆ氏やフェイリスたん達にも協力して貰ったらよくね?」

岡部「まゆり達に?」

紅莉栖「確かに、よりリアルに再現するなら彼女達に協力してもらったら助かるわ」

ダル「なら僕は今からメイクイーンに行くから、ついでみんなに連絡しておくお」

紅莉栖「オーケー任せたわ。橋田」

ダル「んじゃ、メイクイーンに行ってくるお」

バタン

岡部「俺たちは、どうする……?」

紅莉栖「そ、そうね。とりあえず二人で前の世界線の出来事を再現よ」

だめだ・・・マグマしかねぇ

紅莉栖「私岡部に刺されないと」
まゆり「今から電車に突っ込んでくる」
鈴羽 「首吊ってくる」
萌郁 「私も首吊ってこなきゃ」

岡部「二人で?」

紅莉栖「二人で」

岡部(ラボ、二人で、強い刺激、か……一体何を再現するのだ?)

岡部(誰もいないラボ、男女二人で、強い刺げ、き……?)

岡部「ま、待て!」

紅莉栖「な、なによ?」

岡部「い、一応聞くが何をするつもりだ?」

紅莉栖「な、何って前の世界線の出来事を再現するだけよ」

岡部「違う!俺が聞きたいのは具体的に、何をするつもりなのかと!」

紅莉栖「……ふふっ」

岡部「!?」

紅莉栖「岡部っ」

ぎゅっ

岡部「ま、牧瀬!?」

紅莉栖「ふふっ、なんだがあんたに牧瀬って呼ばれるの。なんだか新鮮だね」

ぎゅっ

岡部「す、ストップ!ストップ!」

紅莉栖「……なに?」

岡部「お、お前、前の世界線を再現すると言ったな?」

紅莉栖「言ったわよ」

岡部「こ、これは実際に起きた事なのか?」

紅莉栖「ちょっと違う」

岡部「なら止め、」

紅莉栖「本当はあんたから抱き付いてきたから」

岡部「なん、だと……?」

岡部「な、なあ、牧瀬」

紅莉栖「……ちなみに、私たちは前の世界線で付き合った、ってことはないわ」

岡部「そ、そうか」

岡部(いや、付き合ってもない男女が抱き合うって不味いだろ)

紅莉栖「……あんたは告白してきたけど」モジモジ

岡部「えっ?」

紅莉栖「告白してきたけど」

岡部「こ、こく?こくばん?」

紅莉栖「告白してきたけど」

紅莉栖「好きだって。いつも目で追っていたって。痺れて、憧れてたって」

岡部「」

岡部「あ、そ、その……え?」

紅莉栖「だから、告は、」

岡部「も、もういい!分かった、分かったから!頼むからそれ以上言うな!」

紅莉栖「ふふっ岡部、顔真っ赤」

岡部「う、うるさい!黙れセレセブ!」

紅莉栖「岡部っ」

ぎゅっ

岡部「っく……ま、牧瀬は」

紅莉栖「……?」

岡部「なんて、返事をしたんだ?」

紅莉栖「知りたい?」

岡部「まあ、それは……一応」

紅莉栖「じゃあ、目を瞑れ」

岡部「ど、どうして」

紅莉栖「いいから」

岡部「わ、分かった……これでいいか?」

紅莉栖「うん……」

岡部「……」ゴクリ

紅莉栖「岡部……」

フンッ!

うわ、なんだこれ!熱っ!
マグマ!?マグマだ!

ガチャ

岡・紅「!?」

ダル「トゥットゥルー♪財布を忘れたダルしぃだ……お……?」

紅莉栖「……」

岡部「……」

ダル「……」

紅莉栖「橋田」ギリッ

ダル「牧瀬氏。積極的過ぎだろ常考……オカリンも今日あったばかりの女の子といきなり抱き合うなんて……それなんてエロゲ?」

岡部「……ダル」

ダル「んじゃ、心なしか残念そうなオカリンの顔を見れたし、行くわ。んじゃ」ノシ

バタン

紅莉栖「………」

岡部「………」


マグマ

次の日

岡部(結局、昨日は牧瀬と何事もなく終わった……別に俺は残念だとか、そんな事はこれっぽっちも思ってない。思ってないからな)

紅莉栖「………」ギロッ

ダル「……牧瀬氏、いい加減許してくれお」

紅莉栖「許さないない。絶対にだ!」

岡部「と、ところで、今日はまゆり達を呼んで前の世界線を再現するんだろ?ダル、やはりまゆり達も記憶があるのか?」

ダル「(ナイスフォローだお、オカリン!)うん、ちょうど僕らと殆ど同時に昨日、思い出したみたい」

岡部「そう、か」

ダル「でも、なんかみんな思い出した記憶が微妙に違うというか……」

紅莉栖「どういうこと?」

ダル「なんか、まゆ氏は自分が死んだ事を覚えてないというか、みんなでプールに行ったりオカリンに告白されて付き合ったって言ってたお」

紅莉栖「えっ?」

岡部「はあ?」

ダル「ルカ氏はオカリンと子づくりしたって言ってたし」

紅莉栖「なっ」

岡部「」

ダル「フェイリスたんはオカリンが雷ネットのパートナーで恋人だったとか言ってたお。オカリン、やっぱり許さん」

紅莉栖「」

岡部「」

ダル「あと、一応桐生氏にも聞いたんだけど……」

紅莉栖「なっ、橋田あんた正気!?」

岡部「確か、指圧師はラウンダーとかいう連中の一員なんだよな」

ダル「いや、それがなんかオカリンがM3だとか、よく分からない事言ってたお」

岡部「……M3?なんだそれは」

ダル「さあ、僕にもよく分からないお」

岡部「妙な話だな。だが、それでは前の世界線を再現できないのではないか?」

ダル「一応、僕と牧瀬氏の世界線は同じみたいだけど」

紅莉栖「別に問題はない。私たちだけで再現をすればいい話よ。さっ、岡部。昨日の続きよ。橋田はフェイリスさんの所に行ってて」

ダル「えっ?」

岡部「なに?」

岡部「な、なにを言い出すんだ牧瀬!」

ダル「そうだお。僕もオカリンと牧瀬氏のラブちゅっちゅ見てイラ壁したいお!」

紅莉栖「黙れHENTAI!いいから早く!まゆり達が来る前に再現を」

ガチャ

まゆり「トゥットゥルー♪」

ルカ子「あの、お邪魔します」

フェイリス「お邪魔するニャ~ン」

萌郁「………M3」

紅莉栖「!?」

ダル「うはっ、修羅場キタコレ!」

岡部「」

まゆり「オカリン、まゆしぃ、全部思い出したよ?ごめんね。せっかくオカリンが告白してくれたのに、まゆしぃ今まで忘れてたなんて……」

ルカ子「お、岡部さん……全部思い出しました。その、ぼ、ボク、岡部さんの子を……えへへ」

フェイリス「凶真。フェイリスは全ての記憶を取り戻したのニャ。さあ凶真!フェイリスの伴侶として雷ネットの頂点を目指すニャン!」

萌郁「M3……ううん、岡部くん。また、一緒に、お仕事……」

岡部「な、なんだ、これは……」

ダル「……オカリン、正直すまんかった。強く生きろよ」d

紅莉栖「」

岡部(ゆ、夢でも見ているのか?)

まゆり「えへへ、オカリン大好き」

岡部「ま、まゆりよ。確かに俺もお前の事は好きだが、それはあくまで幼馴染みとしてであり、異性としてでは」

まゆり「ふぇ?あの告白、嘘なの?」

岡部「う、嘘ではない!(多分、嘘ではない筈だ!そうだろう?違う世界線の俺よ!)」

まゆり「えへへ、よかった~」

むぎゅ

岡部「!?」

まゆり「嘘じゃなくて、よかったよ……オカリン」

岡部「まゆり……」

ルカ子「うぅ、酷いよぉ、ま、まゆりちゃん、ぼ、ボクの旦那さんに抱き付くのは止めてよぉ」グスッ

岡部「!?」

ルカ子「おか、岡部さん、い、今はいないけど、ボクたち、赤ちゃんを授かったんですよ?う、浮気は止めて下さい」グスッ

岡部「こ、子どもって、お、お前はおと」

ぎゅっ

ルカ子「た、確かめて、みますか?」

岡部「なっ!?」

ルカ子「ぼ、ボクのここ、さ、触ってみて下さい。男の子か、女の子か、直ぐに分かりますから」グスッ

岡部(えっ?ま、待てルカ子は男だよな?そうだよな?)

ルカ子「岡部、さん……」

岡部「さ、触れるわけがないだろう!」

岡部(あれ、そう言えばこんな事、前にもあったような……)

フェイリス「ニャニャン!凶真!マユシィとルカニャンから離れるニャ!」

岡部「は、離れるって離れられないのだが……」

フェイリス「なら、フェイリスも抱き付くニャン!」

むぎゅ

岡部「なぜそうなる!?」

フェイリス「もうっ、岡部さん……浮気はダメだよ?」ボソッ

岡部(っ!……フェイリスの素のか?今の……っ、いや、初めて、ではない)

フェイリス「岡部さん……」

岡部(そうだ……フェイリスの、本性、あ、きは、るみ、ほ……)

萌郁「……岡部、くん」

岡部「桐生、萌郁……」

岡部(メール魔、IBN5100、ラウンダー、カップ焼きそば、M4、ラボメンナンバー005)

『赦すよ』

岡部(そうだ、萌郁は、ラボメンで、ラウンダーで、敵で、仕事仲間で、……)

萌郁「岡部くん……また、一緒に……」

岡部「仕事なら断る」

萌郁「えっ……?」

岡部「……ただし、ラボメンとしての仕事なら許す」

岡部「ふふ、フゥーハハハ!」

ダル「お、オカリン、もしかして思い出したの……?」

岡部「ああ、全部、思い出した……」

紅莉栖「ね、ねえ、全部って、私の世界線のこと?それとも……まゆり達の」

岡部「ふん、言っただろう全部だ。紅莉栖」

紅莉栖「!?」

岡部「まゆり達と共にプールに言った事、まゆりに告白した事、まゆりを見殺しにして女のルカ子と共に生きていくと決めた事」

岡部「フェイリスの父親を生かし、フェイリスと共に雷ネットで駆け抜けた事、萌郁と共にラウンダーとして暗躍した事」

岡部「そして、紅莉栖。お前に助けられた事。全て、思い出した」

紅莉栖「岡部っ!」

ぎゅっ

岡部「紅莉栖……」

紅莉栖「全部、覚えているのよね?」

岡部「ああ、もちろんだ。青森行きの約束も、お前の父親と和解させると言った事も、全部、覚えている」

紅莉栖「わ、私が今一番欲しいものは?」

岡部「マイフォーク、だろ?」

紅莉栖「ふふっ、残念。違うわよ」

岡部「な、なに!?」

紅莉栖「私が今一番欲しいのは岡部。あんたよ」

岡部「なっ……」

紅莉栖「外したんだから、罰ゲームよ。目を瞑れ」

岡部「っ!、わ、分かった」

紅莉栖「岡部、あの返事だけど」

岡部「ああ……」

紅莉栖「私も、岡部のこと」

ちゅっ

鈴羽「大好きだよ!オカリンおじさん!」

岡部「なっ……」

紅莉栖「はっ?」

ダル「……えっ?」

岡部「ば、馬鹿な!?どうしてお前が……」

鈴羽「えへへ、来ちゃった。美味しかったよ!オカリンおじさん!ごちそうさま!」

紅莉栖「なっ」

鈴羽「いや~ここであたしがキスしないと世界がヤバいってことで」

岡部「因みにど、どうヤバいのだ……?」

鈴羽「いやもう、ヤバい。なにがヤバいってとにかくヤバい。世界がヤバい」

鈴羽「でも安心して。もう大丈夫だから!んじゃ、オカリンおじさん、また七年後に会おうね」

ちゅっ

岡部「あっ、」

鈴羽「ばいば~い!」

シュン

紅莉栖「岡部が橋田の精子に寝取られた……」グスッ

まゆり「オカリン、これってどういう事かな~えへへ」

ルカ子「こ、子どもがいるのに……、ひ、酷いよぉ」グスッ

フェイリス「凶真……岡部さん……どういうこと?」

萌郁「………」カチカチ

カシャ、ピロン

ダル「オカリン……責任は取るよな?」

岡部「………」

つケータイ

岡部「俺だ!機関が送りつけてきた未来人により、俺の仲間達が敵の手に堕ちた!早く支援を……なに!?無理だと?くっ、俺一人で対処しろというのか。ふん、面白い、俺は凶気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真!この程度では死なん!
ああ、生きていたらまた会おう。エル・プサイ・コングルゥ」

岡部「こ、これが、シュタインズ・ゲートの選択だよ?」

終わり

読んでくれた人、ありがとニャンニャン

シリアスは無理だったニャン

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom