岡部「ハゲた」(118)

 ~Laboratory~
 ~AM 04:00~

紅莉栖「…できた」

紅莉栖「【ビット粒子砲】を密かに改造し始めて48時間…」

紅莉栖「裏未来ガジェット1号、【ヘイト・アッパー】の完成よ!」


【ヘイト・アッパー】
ビット粒子砲の外見をした、全く別物のオモチャ
引き金を引くとレーザーが出る
そのレーザーを人の側頭葉に照射し続けるだけで、
その人の記憶の中にある「憎いもの」に対する感情の強さを増大させる


紅莉栖「だけど、被験者がいないことには始まらないわね…」

岡部「Zzz…」

紅莉栖「丁度いいわ。ソファで寝てる岡部で試してみましょう」

 ~AM 10:15~

岡部「SERN…絶対に許さん…SERN…!」

岡部「何故だか知らんが今日はSERNが猛烈に憎い…!」

岡部「夢にまで出てくるとは、この鳳凰院凶真を愚弄するのも大概にしてもらいたいな」

GACHA!(ドアが開く音)

岡部「…誰だ?まさかSERNか!?」

まゆり「オカリン、トゥットゥルー☆」

岡部「なんだ、まゆりか…」

まゆり「そうだよ~。それよりオカリン、今日はツルツルだねぇ~」

岡部「…何のことだ?」

まゆり「だって、オカリン…」

GACHA!

ダル「おはようオカリン…ぶほっ」

岡部「ダル…俺の顔を見るなり吹き出すとはどういうつもりだ?」

ダル「だ、だってwwwwwオカリンwwwwwww」

岡部「…まるで意味が分からんぞ」

まゆり「はい、オカリン。鏡~」

岡部は 手鏡を 手に入れた

岡部「どれどれ………は?」

岡部「何故俺がハゲているのだ!?」

ダル「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 ~AM 10:45~

岡部「…今日の円卓会議の議題は…分かっているな」

まゆり「ん~とね、まゆしぃは、分からないのです~」

岡部「ならば教えてやろう。ズバリ、俺がハゲた原因の究明だ」

ダル「普段の行いが悪いせいじゃね?」

岡部「次」

まゆり「オカリン、何か悩みがあるんじゃないかな~…」

岡部「(割と的を射ているが…)…次」

ダル「普段の不摂生な生活が原因だろ常考」

岡部「………ダメだ。貴様らでは話にならん。別の奴らの意見も取り入れるべきだな」

GACHA!

岡部「…ハゲのことならあの人に相談すべきだな、行くか」

 ~Cathode-ray tube studio~
 ~AM 11:00~

岡部「ミスターブラウン!」

天王寺「…ん?おい、おめぇ…岡部か?」

岡部「岡部ではない!鳳凰院凶真だ!何度言えば分かるのだツンツルテンよ」

天王寺「ツンツルテンって…おめぇもだろ」

岡部「…そうだった」

天王寺「で、俺に何か用か?」

岡部「貴方なら分かると思ってな。単刀直入に聞こう」

岡部「ハゲの原因となるのは主に何なのか…教えてくれ」

天王寺「あー…そういうことか。お前、昨日まであんなに髪の毛あったのになぁ…同情するぜ」

天王寺「そうだな…俺がハゲた原因は恐らく【ストレス】ってやつだ」

岡部「ストレス…か」

天王寺「あの頃は色々あってなぁ…ぜーんぶ解決した頃にはもうハゲちまってた」

岡部「そうか…そういえば今日の俺は何故か苛々している気がする」

天王寺「だろ?…にしても、おめぇも色々大変なんだな」

岡部「貴方ほどではありませんよ」

天王寺「…まぁ、とりあえず、だ。髪の毛が欲しいなら育毛剤買って半年くらい続けりゃ生えてくるんじゃねぇか?」

岡部「半年…か」

天王寺「ま、困った時はいつでも言えや。ハゲ仲間として相談に乗るぜ」

岡部「そいつは有り難いな。検討させてもらう」

岡部「(ミスターブラウンにもいいところがあるのだな、多少気が楽になった)」

 ~MAYQUEEN Nyan^2~
 ~AM 11:35~

フェイリス「お帰りニャさいませ、ご主人さ―――」

岡部「………」

フェイリス「凶真ぁ!その頭…一体どうしたのニャ!」

岡部「聞きたいか、フェイリス・ニャンニャン」

フェイリス「ニャニャ…ま、まさか!」

フェイリス「凶真は機関との戦いの足がかりを手に入れるべく【アウトブレイク・ナイトメア】と交戦し、
その勝利の代償として…瞬時に髪の毛が抜け落ちる呪い…
【オールド・スキン】をかけられてしまったのかニャ!?」

岡部「そうだ。それによって髪の毛が抜けてしまった俺を癒してくれる場所は、
愛棒であるお前がいる、ここ…メイクイーン+ニャン^2しかないのだ」

岡部「(相変わらず行っていることがよく分からない)」

フェイリス「そうだったのかニャ~…ではでは、その愛棒がご主人様、ご案内ニャンニャン♪」

岡部「…育毛促進に良いドリンクはあるか?」

フェイリス「だったら、だったら…」

フェイリス「この新メニュー、【ガーネット・ライフ】がおすすめニャ!」

岡部「見るからに健康的な赤色をしているな…ではこれを注文しよう」

フェイリス「かしこまりましニャンニャン♪」

 ~10分後~

フェイリス「【ガーネット・ライフ】、お待たせニャンニャン♪」

岡部「ご苦労」

GOKUGOKUGOKU…

岡部「…ふう、味は悪くなかったな」

フェイリス「それにしても凶真、マジレスすると一体どうしたのニャ?
昨日会った時は、もっと髪の毛フサフサだったニャ」

岡部「…朝起きたら抜け落ちていた。原因は不明だ」

フェイリス「ニャニャ…それは大変だニャ…あ、そうニャ!」

岡部「ん?」

フェイリス「実は、フェイリスのこの螺旋状の髪の毛は、着脱式になってるのニャ」

岡部「ほう、着脱式ね………えっ?」

フェイリス「凶真がハゲで困っていると言うなら、この部分の髪だけなら貸してあげてもいいニャ」

岡部「そ、そうか…だが遠慮しておこう」

フェイリス「ニャニャ…本当ニャんだけど…」

SUPON!

岡部「本当に取れた…」

フェイリス「にゃふふふ…でも、凶真がいらないって言うなら、無理強いもできないニャ」

岡部「あ、ああ…」

岡部「(まさか本当に取れるとは思わなかった)」

 ~yanabayashi shrine~
 ~PM 00:20~

るか「えいっ、やあっ!」

岡部「ルカ子。修行中か」

るか「あ、岡部さ…いえ、凶―――」

るか「――――――――」

BATAN!

岡部「ルカ子!どうしたルカ子!」


 ~1時間後~


るか「ん、うーん…」

岡部「ようやく気がついたか」

るか「岡部さん…そ、その…髪の毛は…?」

岡部「抜けた」

るか「えっ、その…抜けた、って…」

岡部「機関の手の者に襲われてな。無事逃げ切った代償として髪の毛を失ったのだ」

るか「そんな…」

るか「ぼ、ボク…岡部さんを…守れなかったんですね」

岡部「お前が気に病むことはない。これは俺の問題だ」

るか「で、でも…」

岡部「(ルカ子が泣き出しそうだ…よし、ここはこう言ってやろう)」

岡部「フゥーハハハ!ハゲも中々いいものだぞ!何故なら真夏日の炎天下に苦しまずに済むのだからな!」

岡部「頭皮に汗をかいてもすぐに拭きとれるという利便性を考えたら、ハゲでよかったと思わざるを得ないだろう!」

るか「そ、そうなんですか…?」

岡部「ああ、そうだ!」

岡部「(でもルカ子を見ていると髪の毛が欲しくなるんだよな)」

wordが死んでるのでもう少し待ってくれたまへ…

おまたせしました
wordどころかPCが死んでいたでござる
ID違うかもしれないけど>>1です、ほんとすみません

るか「あ、そうだ!岡部さん、さっきまゆりちゃんから電話をもらったんです」

岡部「まゆりから?」

るか「はい。その…『リモコンピストルちゃんからビームが出るようになってたから、これで遊ぼうよ~』って…」

岡部「【ビット粒子砲】からビームだと…?」

るか「ボクにもよく分からなくて…岡部さんに予定がなければ、これから一緒にラボへ来ていただけませんか?」

岡部「(俺はそんな改造をした覚えはないぞ…?ダルがやったのか?…何にせよ、ここは直接行って確認しなければな)」

岡部「いいだろう。行くぞ」

 ~hotel~
 ~PM 00:30~

紅莉栖「…どうしよう」

紅莉栖「効果が出るまで岡部にレーザーを照射し続けていたら髪の毛が一斉に抜け落ちてしまった」

紅莉栖「最初はあまりに突然の出来事に逃げ出してしまったけれど」

紅莉栖「一睡してよく考えたら、起きて当然の出来事とも言える…」

紅莉栖「憎しみを増大させるということは、同時にストレスを増大させると言うこと」

紅莉栖「効果が出るまで照射し続けていたら、ストレスでハゲるのも当然よね」

紅莉栖「…どうやって岡部に謝ろうかしら。謝れば許してくれる…かな」

 ~Laboratory~
 ~PM 02:00~

GACHA!

岡部「まゆり!」

まゆり「あっオカリ~ン…大変だよ~」

岡部「どうした!何があった」

まゆり「あのね、あのね…エロゲーをやってるダル君の頭に、ビームを撃ったのー」

岡部「ああ」

まゆり「そしたら、ダル君、急に『リア充爆発しろー』って怒り出しちゃってー」

岡部「ああ(そりゃいきなりやられたら誰だって怒るよな)」

まゆり「それでね、それから…ダル君の髪の毛がね…」

岡部「髪の毛が…?」

まゆり「ぜーんぶ抜け落ちちゃったのです…」

岡部「なんだその程度か………」

岡部「ってちょっと待て!一大事ではないか!」

まゆり「そうだよ~。まゆしぃもビックリなのです」

岡部「そのダルはどこにいるのだ…ラボにはいないようだが」

まゆり「メイクイーンに行ったよ~。フェリスちゃんに慰めてもらうんだって」

るか「岡部さんに続いて、橋田さんまで…」

まゆり「あっ、るかちゃん!トゥットゥル~☆」

るか「おはよう、まゆりちゃん」

岡部「で…その【ビット粒子砲】だった何かはどこだ」

まゆり「これだよ~。はい、オカリン」

岡部「ふむ…外見は何も変わっていないが…」

Pi------------

岡部「確かにビーム…というかレーザーが出るな」

まゆり「でしょ~?すごいよね~」

岡部「こういうメカに強いのはダルと助手なのだが…そういえば助手はどうした?」

まゆり「今日は来てないよ~」

るか「その…岡部さん」

岡部「ん?」

るか「ボク、思うんですけど…岡部さんと橋田さんの脱毛の原因って、それではないかと思うんです」

岡部「これか?」

るか「はい。そのレーザーを照射されると、ハゲてしまう、みたいな…」

岡部「なるほど…流石はルカ子だ」

まゆり「でも、まゆしぃも自分の頭にやってみたけど、なんともないよ~?」

岡部「(俺とダルに効いてまゆりには効かない…男にしか効果がないのか?)」

岡部「ルカ子」

るか「は、はい!」

岡部「お前は今…女だな?」

るか「そうですけど…」

岡部「よし。ならこれを照射しても大丈夫だな」

るか「あ、もしかして…女性には効かないものなんですか?」

岡部「恐らくな。だがその推測を確信に変えるためにも、お前の力が必要なのだ」

るか「でも…大丈夫なんですか?」

岡部「俺を、信じろ」

るか「…わ、分かりました。どうぞ」

岡部「(大丈夫、大丈夫だ…!)」

Pi------------

 ~MAYQUEEN Nyan^2~
 ~PM 02:00~

フェイリス「お帰りニャさいませ、ご主人さ―――」

ダル「ハァ…フェイリスたんを見ているだけでなんか幸せですなぁ…」

フェイリス「ダ、ダルニャンまで…どうして…」

ダル「…『まで』ってことは、オカリンもここに来たん?」

フェイリス「その通りニャ。まさか、ダルニャンまでツルツルになっちゃうなんて…!」

ダル「まゆ氏に変なレーザー当てられてから、なんか無性にイライラして、それから髪の毛がポロポロ抜け落ちてったんだよね…」

フェイリス「これは…!」

ダル「ん?」

フェイリス「【大事件】の匂いニャ!こうしてはいられないニャ、ダルニャン!早速現場に案内するニャ!」

ダル「お、オーキードーキー!」

 ~Laboratory~
 ~PM 01:20~

フェイリス「こ、これは…一体…」

ダル「どういうことだってばよ…」

るか「うっ…うっ…」

岡部「ルカ子…すまない、本当にすまない」

まゆり「オカリン、るかちゃんを泣かせたらダメだって前にも言ったでしょ~?」

岡部「まゆりが大丈夫だったからルカ子も大丈夫だと思ったのだ…だが、俺の推測はものの見事に外れていた」

フェイリス「これで犠牲者は3人目…ニャ」

岡部「フェイリス…バイトはどうしたのだ?」

フェイリス「ラボ存続の危機と聞いて、いてもたっても居られなくなったのニャン!」

岡部「そ、そうか…」

岡部「(フェイリスに任せるのもどこか心許ないが、洞察力は天下一品だからな…任せておこう)」

 ~akihabara~
 ~PM 02:20~

萌郁「…メール…?」

【From FB】
【Sub 岡部君のこと】
【今日、岡部君に会ったわ。彼、髪の毛がなくなっちゃって落ち込んでたわよ。
可哀想だから、慰めに行ってあげたらどうかしら?】

萌郁「…」

萌郁「………」

萌郁「(やめておこう…)」

 ~Cathode-ray tube studio~
 ~PM 02:20~

天王寺「これでよし」

鈴羽「あれ~?店長も携帯でメールとかするんだね~」

天王寺「まあな。携帯も便利になったもんだぜ。今では写真まで撮れるんだからな」

鈴羽「テレビは『きんだいか』しないのにね~」

天王寺「…何か言ったか?」

鈴羽「い、いや~、何でも!何でもないよ!」

天王寺「…そういや、バイト。岡部がハゲたこと、知ってるか?」

鈴羽「えっ?岡部倫太郎が?」

天王寺「ああ、髪の毛の一本もなかった」

鈴羽「そ、それは…すごいね…」

鈴羽「(岡部倫太郎がハゲだったなんて聞いてないよ…!どうなってるの、父さん…!)」

天王寺「…で、バイト。今日は上がっていいから、岡部ん所行って来い」

鈴羽「え?いいの?」

天王寺「…ああ」

鈴羽「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうね!」

天王寺「ちゃんと岡部の力になってやれよ」

鈴羽「うん!」

GARAGARAGARAGARAGARA(工房の戸が開く音)


天王寺「…ったく、何やってんだろうな、俺は…」

 ~Laboratory~
 ~PM 02:30~

フェイリス「…つまり、このピストルから照射されるレーザーを頭に浴びた人だけが、ハゲて行ったのかニャ?」

岡部「…そうだ」

ダル「間違いないお」

るか「うぇ…ひっく…はひぃ…」

まゆり「あれ?でもまゆしぃは―――」

フェイリス「それじゃ、このピストルを作ったのは誰ニャ?」

ダル「僕。でもそれは元々テレビのリモコンだったし、誰が改造したかまではシラネ」

フェイリス「ニャニャ~…謎は更に深まるばかりだニャン」

GACHA!

鈴羽「うぃーっす。岡部倫太郎、ハゲたんだって?…って」

鈴羽「橋田至と漆原るかもハゲてるじゃん!一体どうしたの?」

岡部「…」

岡部「…と言うことなんだ」

鈴羽「へえ…このピストルがね…」

岡部「お前、分かるのか?」

鈴羽「…うん。何となく、だけどね」

フェイリス「スズニャン、聞かせてもらうニャ」

鈴羽「多分、犯人はSERNだよ」

岡部「SERN…!?」

鈴羽「うん。SERNはこのラボにスパイを送り込んで、ラボメンにしかできないような方法でラボの切り崩し工作をしたんだ。ラボメンが慣れ親しんでいる未来ガジェットという発明品を使ってね」

鈴羽「そして、そのスパイというのが…」

フェイリス「ま、まさか…!」

鈴羽「そのまさかだよ、フェイリス」

鈴羽「犯人は、牧瀬紅莉栖だ」

岡部「まさか…クリスティーナが…?嘘だろう?」

ダル「でも、牧瀬氏今日来てないじゃん…これって…」

まゆり「クリスちゃん、もう来てくれないのかな…」

岡部「ぐっ…」

岡部「(そういえばあいつは脳科学専攻の天才少女。
脳に直接干渉できるようガジェットを改造することなど、造作もないことだろう)」

フェイリス「犯人はクーニャンで間違いないと思うニャ。
ガジェットにクーニャンの指紋がべったりとついてたニャ」

岡部「そんなことまで分かるのか」

フェイリス「フェイリスのチェシャー・ブレイクは万能なのニャン♪」

フェイリス「凶真やダルニャンの話をまとめると、
ハゲるのと同時に何かイライラした気分に苛まれるみたいだニャ」

岡部「そういえば、そうだな…俺の場合は寝ている間にあれを照射されたのかもしれん」

ダル「僕もあの時すごくイライラしたなあ」

フェイリス「人の感情に干渉できるほどの強力なメカを作れるのは、クーニャンしかいないニャ」

岡部「…本当に、牧瀬紅莉栖が犯人なのか?」

岡部「…意義を唱える者はいないのか?」

……………

岡部「そうか…だが、空しいものだな」

フェイリス「ニャ?」

岡部「犯人が分かっても、もう失った髪の毛は戻って来ない」

岡部「俺は…どうすればいいんだ」

まゆり「オカリン…」

鈴羽「岡部倫太郎。いい方法があるよ」

岡部「…何だ」

鈴羽「ごにょごにょごにょ…」

岡部「そ、それは流石にまずいのではないか?」

鈴羽「大丈夫だって!ペアルックってことにすればいいよ!」

岡部「なるほど…そういう解釈ならありかも知れんな。やるか」

 ~o-hiyama building~
 ~PM 05:10~

紅莉栖「岡部から呼び出しがあったから来てみたけど…」

紅莉栖「もしかして、バレちゃったとか…?」

紅莉栖「まさかね。バレてても謝れば大丈夫でしょう…岡部は元々髪薄いし」

GACHA!

Pi----------------




 ~一週間後~
 ~Labolatory~

紅莉栖「…鬱だ。ラボに入った瞬間ハゲにされた」

岡部「仕方あるまい、元々お前が撒いた種だ」

岡部「被害を最小限に抑えられただけでも良しとしなければな」

岡部「それに、考え方によっては良い見方もできるぞ。俺とお前はペアルックなのだからな」

紅莉栖「そ、そうよね!ペアルックよね!あはははははは…」

岡部「(結局、Dメールをいくら送っても紅莉栖は俺への照射をやめなかったらしく、
俺がハゲにならない世界線へは移動できなかった)」

紅莉栖「…」

岡部「何故あんなものを作ったのだ」

紅莉栖「…笑わない?」

岡部「笑う気力すらない」

紅莉栖「…岡部の憎しみを増大させて、周りの女の子が岡部に幻滅するのを目論んでいたの」

紅莉栖「それで、『岡部のキチガイじみた憎しみも受け入れる紅莉栖大勝利!』的な結末を…」

岡部「…そうか、だが紅莉栖よ…その願いはどのみち叶わないだろうな」

紅莉栖「…え?」

岡部「俺には既に、相棒もとい愛棒がいるのだからな」

紅莉栖「ちょ、岡部いつの間にそんな…!」

岡部「俺の憎しみどころかハゲでさえ受け入れてくれた女だ」

岡部「時々、自分の髪の一部を俺にくっつけてくれたりもする」

紅莉栖「………」

紅莉栖「…漆原さんはどうなったの?」

岡部「ルカ子は…まゆりが用意したルカ子の髪型そっくりのウィッグをつけて、現在の生活を維持している」

岡部「だが、もう二度とあんなものは作るなよ。ルカ子をなだめるのに骨を折ったからな、本当の意味で」

紅莉栖「わ、分かってるわよ!」

 ~MAYQUEEN Nyan^2~

フェイリス「凶真、ダルニャン。あれからどんな感じニャ?」

ダル「僕はなんかハゲのままでもいいかなーって思えてきた」

ダル「なんたって僕がいるだけでオフの空気がよくなるんだお」

岡部「ダルのハゲ頭は…力士みたいな感じであまり違和感がないな。帽子で隠すこともできる…そういうことだな」

ダル「そういうこと」

フェイリス「でも、ハゲメイド喫茶っていうのもいいかもって、最近思い始めてるニャ」

ダル「フェイリスたん立案のハゲメイド喫茶…!これは行かざるを得ないだろ常考」

岡部「…」

岡部「(一週間経っても誰一人として髪が生えてくる気配はない。
やはり一度抜け落ちてしまうと生えてくるのに時間がかかるようだ)」

岡部「これも、運命石の扉の選択か…」

岡部「ククク…神は人にとって最も残酷な運命を課してくるのか…」

岡部「(髪だけに、な)」

憎しみ一覧表

岡部………SERN
まゆり……なし
ダル………リア充
紅莉栖……学会の連中
るか………紅莉栖、フェイリス(恋敵的な意味で)


ふぁん

ビビビッとネタを思いついて、本能のままにバババッと書いた。反省はしていない

アクシデントとかあったけど保守とか支援とかしてくれてありがとう!おまえら大好きだ
実はフェイリスのツインテールがそれぞれ自律行動できちゃう感じのネタとかあったんだけど、
SSにするには短すぎたから一つにまとめちゃったんだ

あれは形状的に穴掘ってもいいと思う

エル・プサイ・コングルゥだニャン♪

やっつけもいいとこ
http://nagamochi.info/src/up86361.jpg

>>104
不覚にもwwwwwwwwwwwwwwwwwwwくそっwwwwww

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