ネス「ハゲを隠したい」エルヴィン「それならば」(19)


エルヴィン「好きなものを使うといい」ドサドサドサッ

ネス「え?」


※エルヴィンの机上


 大小さまざまな瓶 数本

 広告多数

 怪しげな整髪剤 一缶

  …etc


エルヴィン「遠慮はいらない」

ネス「……はぁ」





ネス「エルヴィン団長からいろいろ貰ったはいいが」

ネス「どれをどう使ったらいいんだろうか」

ネス「えっと……これは?」


→発毛剤リ〇ップ


ネス「毛を生やす薬なのか?」

ネス「どれどれ……」


ピトピト


ネス「……」

ネス「うーん」

ネス「流石にすぐに効果が出る、なんてことはないか」

ネス「ん? 似たような瓶がいくつかあるな」


→育毛剤

→養毛剤

→増毛剤


ネス「何がどう違うんだ?」

ネス「……まぁいいか」


ネス「こっちは大きい容器だな。これは?」


→育毛シャンプー


ネス「シャンプーか」

ネス「そういやちょうど汗かいたな。午前は新兵の訓練に付き合ってたし」

ネス「試しに使ってみるか」


~30分後~


ネス「ふう、さっぱりした」

ネス「しかし、これで毛が生えるのか?」

ネス「……ん?」


ネス「俺さっき、この瓶のやつ頭にかけたよな」→リ〇ップ

ネス「でも今シャンプーしちまったってことは」

ネス「これ、水で流れちまったんじゃねぇか?」

ネス「……」

ネス「まぁ、いいか」


ネス「さて、今度はこっちの紙の束も見てみるか」

ネス「どれも広告、だよな?」


→ア〇ランス

→リー〇21


ネス「えっと、こっちがカツラで、こっちがえっと、発毛クリニック?」

ネス「よくわからないが、クリニックというところに直接行かないといけないようだな」

ネス「えっと場所は……内地か」

ネス「団長なら内地に行く機会もあるだろうが、俺はなぁ……」


ネス「なんか、食い物っぽいのもあるな」


→レバー


ネス「これも効果あるものなんかな。食っていいのか?」


ヒョイパク


ネス「……」モグモグ

ネス「見た目の割にうまい」


ネス「最後はこれか」


→怪しげな整髪剤


ネス「これも髪につければいいのか?」


ペタペタ


ネス「うわっ!? ひっどい臭いだな」

ネス「……ん?」


ツヤツヤ


ネス「ほう」


ネス「心なしか髪に艶が出た」

ネス「あと、髪がなんというか、自由に動かしやすい」

ネス「なるほど、これで長い髪を持ってきてハゲた部分を隠すことができるのか」

ネス「ふむ」

ネス「……」

ネス「あんまり意味はないな」

ネス「さっきのシャンプーで流そう」





ネス「ふー、さっぱりした」

シス「ネス班長!」

ネス「ん? シスか、どうした」

シス「どうしたじゃないですよ。これから俺たちの班が訓練じゃないですか」

ネス「はっ、すまん、そうだった!」

シス「班長は新兵の訓練も出られたので、お疲れだとは思いますが」

ネス「馬鹿言うな。このくらいで疲れていられるか。行くぞ!」


~1時間後~


ネス「ふぅ……また汗かいちまったな」

シス「班長、お疲れ様です。これどうぞ」

ネス「タオルか。助かる」

シス「ネス班長、この後どうしますか?」

ネス「んー……」

支援


シス「ここからもとの位置にそのまま戻るにしても、長距離索敵陣形の配置を考えると――」ペラペラ

ネス(まずい。汗が止まらな過ぎて話が進められない)

シス「班長?」

ネス「すまん、ちょっと待ってくれ――ええと」

ネス(頭皮が寂しいところほど汗が吹き出るな……ん?)ピコーン


ネス(じゃあ、こうしたらどうだ? タオル広げて――)バサッ


キュッ


シス「あぁ、バンダナにしたんですか」

ネス「おう。こうすれば顔を上げて目に汗が垂れることも」

シス「似合いますね」

ネス「……え?」


ネス「似合う、のか? これ」

ネス(単に実用性を重視しただけなんだが)

シス「はい」

ネス(そうなのか……)

ネス(……)

ネス(あれ?)


ネス(よく考えたらこれ……ハゲ隠れてね?)サスサス

ネス「……」



ネス「まぁ、いいか」





終わり

短いですが終わりにします。

読んでくださった方、支援してくださった方ありがとうございます。


これは和んだw

ハゲを気にするネスたそかわいい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom