ミラ「プレザの服を徹底追及してやろう」(188)

―――カンバルク

プレザ「逃がさないわよ」

ウィンガル「マクスウェル、ウィナウルバスバリウス!!!」

ジュード「……///」

レイア「ちょ……///」

ローエン「ほぉ……これはこれは」

エリーゼ「す、すごいです……///」

ティポ「エロティック・バリボー!!!」

プレザ「な、なによ?私の顔に何かついてるかしら?」

ミラ「ふむ……お前が噂に聞く痴女というやつか?」

プレザ「はぁ?」

ウィンガル「……」

プレザ「痴女ですって?私が?」

ミラ「違うのか?」

プレザ「どこを見てそう思うわけ?」

ミラ「どこって……その服がもう痴女じゃないか」

プレザ「え……?」

ウィンガル「……」

プレザ「ちょっと、貴女」

ミラ「なんだ?」

プレザ「この服を侮辱する気なの?」

ミラ「どういう意味だ?」

プレザ「この服は四象刃の正式な戦闘服なのよ?」

ミラ「もしやア・ジュール王が繕ったものか?」

プレザ「そうよ。これは私に似合うからって、一からデザインしてくださったんだから」

ローエン「なるほど……いい趣味をしていらっしゃる」

プレザ「そうよ。よくわかってるじゃない」

ミラ「ふむ。どうやら、荘厳なのは雰囲気だけで中身は変態のようだな」

レイア「ガイアス王って……変態なんだ」

プレザ「ちょっと、貴方達!何を言ってるのよ!!」

ミラ「貴様、疑問に思わないのか?」

プレザ「なにがよ?」

ミラ「そんな派手な服装で隠密行動などできないはずだ。人目を惹きつけすぎるだろ」

プレザ「それは……」

ミラ「それになんだ、この尻尾は?」

プレザ「はにゃぁ♪―――ちょっと、触らないで!!」

ウィンガル「……」

ミラ「なんだ?」

プレザ「な、なんだじゃないわよ!!」

ミラ「ふむ。触られると感じるのか?」

プレザ「うるさいわね……」

ミラ「答えろ」

プレザ「いやよ」

ミラ「……」

ギュ!!

プレザ「うはぁん♪」

ミラ「……」

プレザ「放してよ!!」

ミラ「お前は、尻尾が生えているのか?」

プレザ「生えてるわけないでしょ」

ミラ「では、その尻尾はなんだ?」

プレザ「アクセサリーよ」

ミラ「そのような嘘が私にまかり通るとでも思っているのか?」

プレザ「い、いや、本当だから……」

ミラ「だったら、どうして変な声をあげる?」

プレザ「そ、それは……」

ウィンガル「……」

ミラ「どうなんだ?」

プレザ「ど、どうでもいいでしょ!!」

ミラ「どうでもよくはない。こちらにはエリーゼと思春期のジュードとレイアがいるのだ」

プレザ「それがどうしたのよ?」

ミラ「教育上、よろしくないだろ。今後、戦うのであればその辺を弁えてほしい」

プレザ「そうかしら?」

ミラ「そうだ。なあ?」

ジュード「う、うん……目のやり場に困るっていうか……」

レイア「そ、そうだよね……」

エリーゼ「は、はい……」

ティポ「えろすぎー」

ローエン「私にとっては眼福ですけどね」

プレザ「む……」

ウィンガル「……」

ミラ「で、その尻尾はどうなんだ?」

プレザ「別に関係ないでしょ」

ミラ「ふむ……やはり何かを隠しているな?」

プレザ「隠してないわよ」

ミラ「……強情なやつだな」

ウィンガル「……」

プレザ「それより。貴方達、逃げられるとでも思ってるの?」

ミラ「話を変えるな。その尻尾はなんだ?」

プレザ「しつこい女は嫌われるわよ?」

ミラ「お前に嫌われても一向に構わない。さあ、教えろ。その尻尾はなんだ?」

プレザ「ちょ……貴方、今の状況わかってるの!?」

ミラ「分かってる。だから早く教えろ。追手がすぐそこまで来ているのでな」

プレザ「じゃあ、早く逃げた方がいいとか思わないわけ?」

ミラ「さあ、その尻尾はなんだ?」

プレザ「ぐ……この女……」

ミラ「貴様がその尻尾について説明するまで私はここを動くつもりはない」

プレザ「じゃあ、捕まるってわけね?」

ミラ「捕まれば教えてくれるのか?」

プレザ「そんなつもりはないけど?」

ミラ「では、捕まるつもりはない。早く教えろ」

プレザ「……」

ミラ「……」

ジュード「ミラ……もう逃げた方がいいよ」

レイア「兵士がそこまで来てるよ!」

エリーゼ「ミラ」

ティポ「にげよー!!」

ウィンガル「……」

プレザ「まあ、逃がさないけどね」

ミラ「逃げるつもりもないがな」

プレザ「まだいうの!?」

ミラ「まだ吐かないのか?」

プレザ「なんでそこまで気になるの?」

ミラ「どうして頑なに教えようとしないんだ?」

プレザ「訊いているのは私なんだけど?」

ミラ「最初に質問したのは私だ」

プレザ「くっ……」

ミラ「言え」

プレザ「しつこい」

ミラ「くどい」

プレザ「言わないって言ってるでしょ?」

ミラ「どうして言えないのかを訊いている」

プレザ「……」

ミラ「どうした?」

ウィンガル「……」

ジュード「ミラ!!もうこれ以上は!!」

レイア「逃げようよ!!」

エリーゼ「捕まっちゃいます!!」

ミラ「では、お前たちは逃げろ。私はこいつの尻尾について追及せねばならない」

ジュード「ミラ!?」

プレザ「この女……何を考えてるの……?」

―――城内

プレザ「―――マクスウェルを捕獲しました」

ガイアス「何故、逃げなかった?」

ミラ「お前に訊きたいことができたからだ、ア・ジュール王」

ガイアス「なんだと?」

ミラ「こいつの服の尻尾はなんだ?」

ガイアス「なに?」

プレザ「……」

ミラ「うねうねと動くし、戦闘ではぶってくる始末だ。不思議で仕方がない」

ガイアス「……」

ミラ「どうなんだ?」

ガイアス「何故、知りたい?」

ミラ「何故、答えようとしない?」

ガイアス「訊いているのは、こっちだ」

ミラ「最初に質問したのは私だ」

ガイアス「ぬぅ……」

ミラ「……」

ウィンガル「……」

プレザ「あの……」

ジャオ「おお、まだいたのか?」

ミラ「ジャオか」

ジャオ「どうかしたのか?」

ミラ「プレザの服について訊きたいことができたので舞い戻った」

ジャオ「ほお?」

ミラ「この尻尾はなんだ?」

ジャオ「それは―――」

プレザ「ジャオ!!」

ジャオ「あ、そうか。言ってはいかんことになっておったのぉ」

ミラ「何故だ?」

ジャオ「プレザが恥ずかしがるからだ」

プレザ「ジャオ!」

ジャオ「おお。これも言ってはならんかったか」

ウィンガル「……」

ミラ「恥ずかしがる……?」

ガイアス「まあよい。マクスウェルを監禁しておけ」

プレザ「はい」

ミラ「ちっ……」

プレザ「さぁ、立ちなさい」

ミラ「その尻尾について聞けるまではここを動かん」

プレザ「我がままいわないの!!」

ミラ「ならば答えろ」

プレザ「もう……なんなのこの女……」

ジャオ「中々、気の強い女じゃのぉ」

ミラ「よせ、照れるじゃないか」

プレザ「褒めてないわよ」

プレザ「ほ、ら……たって……!!」

ミラ「てこでも動かん」

プレザ「こいつ……!!」

ジャオ「ワシが連れていこうか」

プレザ「そうね。お願いできる?」

ジャオ「任せておけ」

ミラ「……おい」

ジャオ「なんだ?」

ミラ「貴様のその無駄に大きな手で私を抱えあげてみろ。セクハラで訴えるぞ」

ジャオ「なんだと?」

プレザ「バカじゃないの?」

ミラ「四象刃の一人がセクハラで訴えられたら、ア・ジュール王を支持する国民はどう思うか考えてもみろ」

プレザ「いや、意味分かんないから」

ジャオ「なんと卑劣な……!!」

プレザ「……」

ウィンガル「……」

ジャオ「それは困るのぉ」

プレザ「ちょっと、ジャオ」

ミラ「ふん。ここは尻尾の秘密は吐いたほうが平和的な解決ができると思うぞ?」

プレザ「貴方、交渉が下手ね」

ジャオ「実はこの尻尾はな、プレザの―――」

プレザ「ジャオ、死にたいのかしら?」

ジャオ「しかし……」

プレザ「しかしもなにもないわよ。捕虜がセクハラで訴えても誰も信じないわ。安心しなさい」

ジャオ「おお。そうか。危うく口車に乗せられるところじゃったわ」

ミラ「ちっ……」

プレザ「万策尽きたようね。さあ、立ちなさい」

ミラ「……よかろう。好きにしろ」

プレザ「ふう……ほら、こっちよ」

プレザ「じゃあ、この部屋で大人しくしてなさい」

ミラ「了解した」

バタン

ミラ「ふむ……」

ミラ「……」

ミラ「さてと、どうやってここから逃げ出そうか……私は早く黒匣を破壊せねばならないというのに」

ミラ「こうしている間にもクルスニクの槍が……」

ミラ「―――くそ。開かないか」

ミラ「精霊術で破壊するか……?」

ミラ「よし」

トントン

ミラ「誰だ?」

アルヴィン「俺だよ。ミラ様」

ミラ「アルヴィンか?」

アルヴィン「お邪魔しますよっと……へえ、割といい部屋だな」

ミラ「何の用だ?」

アルヴィン「冷たいねえ。折角、逃げる算段を持ってきたっていうのに」

ミラ「ふむ……それを信じろというのか?」

アルヴィン「信じるしかない、だろ?この状況じゃあ」

ミラ「それもそうだな。話ぐらいは聞いてやろう」

アルヴィン「怖いねえ」

ミラ「何度も裏切っておいて信頼など置けるものか」

アルヴィン「そりゃそうだ」

ミラ「で、どうやって逃げる?」

アルヴィン「逃げるなら夜だな。今からガイアスは兵士を連れて出ていくから、夜は自然と手薄になる」

ミラ「なるほど。戦争の準備のためか」

アルヴィン「その通り」

ミラ「……で、その後は?」

アルヴィン「勿論、ジュードたちと合流するんだよ。もうジュードにはその旨を伝えてある」

ミラ「分かった」

アルヴィン「んじゃ、また夜に来るわ」

ミラ「まて」

アルヴィン「なんだ?」

ミラ「お前はあのプレザとかいう女と親しげだったな?」

アルヴィン「まあ、な」

ミラ「あの服についてなにか知っているか?」

アルヴィン「あの服って……」

ミラ「尻尾だ。何故、あんなにも動いている?」

アルヴィン「俺、立場上守秘義務ってのがあるんだ」

ミラ「お前の事情など知らん。知っているなら教えろ、今すぐ」

アルヴィン「じゃあ、ここから逃げることを諦めるか?」

ミラ「なんだと?」

アルヴィン「おたくが知りたがってることはそれだけのリスクがあるんだよ」

ミラ「ほぉ……」

―――謁見の間

ガイアス「揃ったか?」

ウィンガル「はい。いつでも出れます」

ガイアス「分かった」

プレザ「では、参りましょう」

ジャオ「おう」

アグリア「アハ~」

ミラ「―――待て」

ガイアス「なに!?」

プレザ「貴方……どうして!?」

アルヴィン「よう」

プレザ「アル……どういうつもり?」

アルヴィン「それがよお……」

ミラ「プレザ、尻尾の秘密を教えてくれたら私の力をお前たちに貸してやろう」

ガイアス「……なに?」

ミラ「どうだ?悪い条件ではあるまい?」

プレザ「アル、どういうこと?」

アルヴィン「知るかよ」

ジャオ「そこまでの覚悟があるのか……」

ウィンガル「……」

ガイアス「何が狙いだ?」

ミラ「狙いは初めから言っている。プレザの尻尾のことを知りたいだけだ、と」

ガイアス「そ、そうか……」

アグリア「このババアの尻尾か?アハハ~そりゃ死んでもいえねーよな?」

プレザ「アグリア!」

ミラ「どういうことだ?」

アグリア「だって、こいつの尻尾は―――」

プレザ「殺すわよ?」

アグリア「アハハ、やれるもんならやってみろ」

ミラ「ふむ……どうしても教えてくれないのか」

アルヴィン「……」

ウィンガル「そろそろ」

ガイアス「そうだな……マクスウェルよ」

ミラ「なんだ?」

ガイアス「この戦争で手を貸せ。結果が出れば尻尾のことを教えてやろう」

プレザ「えぇ!?」

ミラ「おぉ、そうか。わかった。我が力に全幅の信頼を寄せてくれて構わない」

ガイアス「期待するぞ」

ミラ「うむ」

プレザ「あの……」

ガイアス「利用するだけだ。喋るつもりはない」

プレザ「それなら……いいんですけど」

アグリア「アハ~言っちまえば楽になるのによぉ」

ウィンガル「……」

ミラ「どんな秘密があるというのか……楽しみだ……」

―――シャン・ドゥ 宿屋

ジュード「アルヴィン、遅いね」

ローエン「ミラさんを連れ出してくると言っていましたが……」

エリーゼ「でも、信用はできません」

ティポ「そーだ、アルヴィンはうそつきだしー」

レイア「う、うん……そうだよねえ」

ジュード「ローエン……」

ローエン「分かっております……もう一度、カンバルクに赴きましょう」

エリーゼ「だ、大丈夫でしょうか?」

ジュード「うん。多分、今頃は手薄になっているはずだよ」

ローエン「今回はかなり大がかりな戦争になるようですからね」

レイア「うん!そうだよ!アルヴィンに任せておけない!私達でミラを助けようよ!!」

ジュード「よし。じゃあ、早速出発しよう」

ローエン「ええ。ただし、無理は禁物ですよ?」

―――カンバルク

ガイアス「では、全軍出るぞ」

ウィンガル「全軍、出る!!」

ミラ「おー!」

プレザ「貴方は別に声を出さなくてもいいから」

ミラ「そうなのか?」

ジャオ「お主の実力はワシらに匹敵するからのぉ」

アグリア「あたしのほうが強いつーの!!」

ミラ「これでも精霊の主だ。人間に引けはとらないぞ」

アグリア「あー!!その態度がむかつくんだよ!!」

ミラ「そうか?それはすまない」

アグリア「このくそが!!」

ミラ「私は糞ではない。マクスウェルだ」

アグリア「ぎ……」

プレザ「ほら、喧嘩しないで。いくわよ」

ガイアス「このペースならば一日足らずで目的地につきそうだな」

ウィンガル「はい」

ミラ「プレザ、尻尾を触らせてくれ」

プレザ「嫌よ」

アルヴィン「いいんじゃねーの、尻尾ぐらい」

プレザ「あんたは黙って」

ジャオ「マクスウェルよ、どうしてそこまで知りたいのかのぉ?」

ミラ「うむ……そうだな」

プレザ「そうよね。ここまでして知りたい理由ってなんなの?」

ミラ「私は疑問を持っていたくないのだ」

プレザ「はい?」

ミラ「疑問に思ったことは納得のいくまで追求する。それが私の信念だからだ」

プレザ「それでここまでするわけ?」

ミラ「ああ、そうだ」

アグリア「なんだ、ただのキチガイか」

ミラ「キチガイとは失敬だな」

アグリア「キチガイじゃねーか」

ミラ「誰だって疑問は解決させたいだろう?」

アグリア「だからってここまでしねーよ」

ミラ「そうか?」

プレザ「まあ、その疑問の度量によるけど」

ジャオ「命をかけるまでの疑問というわけか?」

ミラ「そうなるな」

アグリア「キチガイじゃねーか」

ミラ「お前、先ほどから無礼だぞ」

プレザ「まあ、いいわ。貴方にはしっかりと働いてもらいますからね」

ミラ「うむ。任せておけ」

ウィンガル「……」

―――カンバルク

ジュード「はぁ!!」

兵士「ぐええ!?」

ローエン「ふむ……ミラさんはどこにもいませんね」

エリーゼ「こっちにもいませんでした」

レイア「向こうももぬけのからだったよぉ」

ローエン「ちょっといいですかな?」

兵士「な、なんだ……?」

ローエン「ミラさんはどちらへ?」

兵士「知らん……!!」

ローエン「そうですか……では、そのお体に直接訊いてみましょうか?」

兵士「ひぃぃぃ……!!」

ジュード「レイア、向こうの部屋は見た?」

レイア「ううん、今から行こうと思ってたけど」

ジュード「じゃあ、一緒に行こうか」

―――プレザの自室

ジュード「……ここま違うか」

レイア「ここ、あのエロい服の人の部屋かな?」

ジュード「多分……同じ服が何着もあるし」

レイア「こんなの普通の神経じゃ着れないよね」

ジュード「そうだね……ん?」

レイア「どうしたの?」

ジュード「これ……あの尻尾じゃない?」

レイア「ホントだ。ていうかいっぱいあるね」

ジュード「なんでこんなに……50本ぐらいはあるよ」

レイア「なんなんだろう……?」

ジュード「うーん……でもこれ、服に付けるにしては変だよ」

レイア「どうして?」

ジュード「だって、お尻の部分にこれを付けるでしょ?じゃあ、どうしてもこのでこぼこした棒状の部分が邪魔になるよ」

レイア「そう言えばそうだね。これ余分だよね?」

ジュード「レイア、ちょっとつけてみてよ」

レイア「ええ?いいのかなぁ?」

ジュード「マネだけでいいから」

レイア「うん……じゃあ、ちょっと外に出てて」

ジュード「うん」

バタン

レイア「えっと……これをこうして……んしょっと」

レイア「うわぁ……胸の部分がスッカスカだよ……ショック……」

レイア「……尻尾を付ける部分も穴が空いててお尻が丸見えだし……」

レイア「尻尾を付けるってどうするんだろ……?」

レイア「このでこぼこの棒が邪魔なんだよね……」

レイア「……どうやって付けるんだろう?」

エリーゼ「レイア」

レイア「あ、エリーゼ」

エリーゼ「ジュードがレイアのことを手伝ってくれって。どうしたんですか?」

レイア「この尻尾を付けたいんだけどさ、どうしていいかわかんなくて」

エリーゼ「わ!」

ティポ「レイア、おしりみえてるよー!!」

レイア「そうなんだよねー。これ、なんなの?」

ティポ「尻尾かぁ……」

エリーゼ「あの、レイア。ちょっとお尻を向けてください」

レイア「う、うん……はい」

ティポ「こ、これは……もしかして……」

レイア「え?なになに?」

エリーゼ「レイア、本当に付けます?」

レイア「え?なにか問題あるの?」

ティポ「別にないけど、覚悟はいるよねー」

エリーゼ「ですね」

レイア「覚悟ってなんの?」

ティポ「……自分を捨てる覚悟だよー」

レイア「ええ?なにそれー、怖いんですけど」

エリーゼ「どうします?」

レイア「うーん……」

ティポ「無理強いはしないよー」

レイア「そ、そう?」

ジュード「レイアー、できたー?」

レイア「きゅあぁぁ!!!ジュードのすけべ!!!」

ジュード「わ!!ごめん!!!」

エリーゼ「ジュード、ノックはしてください!」

ジュード「ごめん!!まさか四つん這いになってるとは思わなくて……!!」

レイア「いいから出ていって!!」

ジュード「う、うん!!」

エリーゼ「あ、まってください!」

ジュード「え?」

ティポ「尻尾をつけるならジュードの腕力が必要だよねー」

レイア「え?そーなの!?」

エリーゼ「はい」

ティポ「エリーゼのちからじゃ、ちょっとむりかもー」

レイア「む……」

ジュード「ど、どうする?」

レイア「ジュードはどうしたいの?」

ジュード「……」

ティポ「ジュード、どうなのー?」

エリーゼ「どうなんですか?」

ジュード「……えっと……」

ローエン「ジュードさん。自分を解き放つのです」

ジュード「ローエン!?いつのまに!?」

ローエン「ミラさんの行先が分かりました。どうやらア・ジュール王と共にいるようです」

ジュード「そうなの!?じゃあ、早く助けにいかないと!!」

ローエン「ですが、今は目の前の問題を解決しましょう。さあ、レイアさんをどうしたいのですか?」

ジュード「そ、れは……」

ティポ「早くしてー!ミラがあぶないよー!!」

エリーゼ「ジュード、決めてください!」

ローエン「さあ、ジュードさん!」

ジュード「……」

レイア「あの……私はジュードを信じてるから……」

ジュード「……見たい」

ティポ「なにをー?」

ジュード「……尻尾を付けてるところが……見たい」

エリーゼ「誰が尻尾をつけているところですか?」

ジュード「……レイア……が、つけている、ところ……」

ローエン「誠意が伝わりませんね」

ジュード「レイアが尻尾を付けているところが見たいです」

ローエン「声が小さい!ワンスモア!!!」

ジュード「レイアが尻尾を付けているところが見たくてはち切れそうです!!!!」

ティポ「ド変態だね~」

エリーゼ「ジュード、キモイです」

レイア「信じてたのに……」

ジュード「え……そういう流れじゃなかったの……?」

ティポ「空気よめ」

ジュード「ティポにいわれた……」

ローエン「まあまあ、良いじゃないですか。―――さてと、はぁ!」

レイア「え?」

ジュード「ローエン!?」

ローエン「レイアさんを術式で拘束しました。もう小指一本動かせません」

レイア「あ!?ホントだ!!なにこれ!!!?」

ローエン「さあ、ジュードさん。レイアさんのお尻に尻尾を」

ジュード「……」

レイア「え?ちょっと、どうやってつけるかだけ教えてよ!!」

ローエン「薄々は分かっているくせに……ほっほ」

ティポ「ジュード、さあ、ぶすっと」

ジュード「この凹凸のある棒状のものはやっぱり……」

ローエン「ええ。もうそれしかありません」

エリーゼ「……はぅ」

ティポ「エリーゼもしたいの?」

エリーゼ「し、したくないです!!」

レイア「え?あの、ホントに?」

ローエン「はい」

レイア「う、うそ、だよね?ねえ、ジュード?やめよ?こんなことして何になるの!?」

ジュード「レイア……何事も実験をしないと何も進歩しないんだよ?」

レイア「何言ってるの?」

ローエン「そのまま入れては痛いでしょうから……麻酔を使いましょう」

ジュード「そんなもの持ってるの?」

ローエン「拷問のときに少々使いますので」

レイア「麻酔!?」

ジュード「じゃあ、僕が……それならレイアも安心でしょ?」

レイア「その先が不安なんだけど……」

ジュード「この麻酔はどの辺に注射器を刺せばいいの?」

ローエン「このお尻に直接ですね」

ジュード「部分麻酔か」

レイア「ねえ!ジュード!やめようよ!!」

ジュード「ごめん、レイア」

レイア「謝らないでよ!?」

ジュード「じゃあ、行くね……」

レイア「いっ……!?」

ジュード「……はい。終わり」

レイア「……うぅ」

ローエン「ほっほっほ……打ちましたね?」

ジュード「うん」

レイア「あ……?な、に……?体が……熱い……」

レイア「あ、ぉ……♪」

ジュード「レイア?どうしたの?」

レイア「ひゅーど……あたひ……へん、だよぉ……」

ジュード「レイア!?」

ローエン「早速、効いてきましたか」

ジュード「ローエン、これ麻酔じゃないね!?」

ローエン「軍が女性スパイを拷問するときに使う強力な媚薬です」

ジュード「な……!?」

レイア「びひゃく……?あひゃん!?い……く……」

ローエン「ほっほっほ」

ティポ「うわー!レイアがおもらししたー!!!」

エリーゼ「大変です!!」

ローエン「ほっほっほ、レイアさんどうですか?何もしていないのに絶頂を迎える気分は?」

レイア「いや……こんにゃの……わたひじゃ……にゃい……」

ローエン「その蕩けた表情、素敵ですよ?」

ローエン「さあ、ジュードさん。今のレイアさんなら何をしても悦びます」

ジュード「で、でも……」

ローエン「ジュードさん。ミラさんはどんな苦境でも歩みを止めなかったはずです」

ジュード「……」

ローエン「老兵の願いです。若人はどうか、恐れずに前を向いていてください」

ジュード「ローエン……」

ローエン「さあ、ジュードさん」

ジュード「うん。やるよ!!僕、レイアのお尻にこれを入れる!!」

ローエン「声が小さい!ワンスモア!!」

ジュード「バイブ イン アヌス!!!!」

ローエン「よし!やりなさい!!」

ジュード「レイア、いくよ?」

レイア「あひぃ……ひゅーど……やめ……」

ジュード「はぁぁぁ!!!!」

ズブブブブ!!!

レイア「こ、ひゃぁ!?」

ジュード「く……レイア、力を抜いてよ……尻尾が押し戻される……」

レイア「や、め……て……ひぐぅ!?」

ジュード「くっ……ふっ!」

レイア「かはぁ!?」

ジュード「レイア、お願いだから抵抗……しないで……」

レイア「むひぃ!?むひだからりゃ……ふぎぃ!?」

ローエン「手を貸しましょう」

ジュード「ありがとう、ローエン」

レイア「あが……!!!い、ぐぅ!?」

ティポ「レイアがまたおもらししたよー!!もう見てられない!!!」

エリーゼ「ジュード、ローエン、もう一息です!」

レイア「あぎぃ……!?」

ジュード「よ、よし!いくよ、ローエン!!」

ローエン「心を一つに……せいや!」

レイア「お……ぉ……♪」

ジュード「ふう……全部入ったね」

ローエン「ええ」

エリーゼ「良かったですね、レイア?」

レイア「あ……ぃ……」

ティポ「まだ痙攣してるよー」

ローエン「余韻でも軽くいってしまうとは……いやはや、責められるのがお好きなのですね」

レイア「ぉ……ん……♪」

ジュード「でも、これでミラが知りたがっていた尻尾の秘密は分かったね」

ローエン「ええ。急いでミラさんを追いかけましょう」

エリーゼ「ジュード、レイアの服に穴をあけておきました」

ティポ「丁度、お尻の位置にあけといたよー」

ジュード「ありがとう、エリーゼ。じゃあ、一旦、抜こうか」

ローエン「ですね。―――はい!!」

レイア「今抜いちゃ、だめ―――ぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」

―――ファイザバード沼野

ガイアス「戦況は?」

ウィンガル「優勢です。マクスウェルの一騎当千な活躍のおかげで」

ガイアス「そうか」

ウィンガル「それにしても、この戦争に勝利してしまっては、プレザの―――」

ガイアス「言うつもりはない。あれは……汚点だ」

ウィンガル「ですね」

ガイアス「冗談であの尻尾を勧めたら、プレザがすっかりはまってしまったからな……」

ウィンガル「はい。まあ、プレザがアナルで感じる人だったというだけですが」

ガイアス「うむ……」

ウィンガル「あなたが気にすることではない」

ガイアス「そうか……」

兵士「―――お伝えします!!ミラ・マクスウェル部隊が敵勢力の八割を壊滅に追い込みました!!」

ガイアス「うむ……よし、そろそろ行くか」

ウィンガル「はい」

ミラ「ふう……ざっとこんなものか」

ジャオ「すごいのぉ」

プレザ「……その力はどこから生まれるの?」

ミラ「尻尾のことを聞けるまで、私は止まらん!!!」

アグリア「もういいんじゃねーの?おしえようぜ」

プレザ「だ、だめよ!!」

ミラ「そうだな。敵を全滅させるまでは、尻尾の秘密の対価とはならんだろう」

ジャオ「お、おう……」

アグリア「ただのアナル―――」

プレザ「アグリア!!!」

ミラ「アナル?」

プレザ「あーなるほどねって言おうとしたのよ」

ミラ「そうか。肛門のことではないのか」

アグリア「……こいつ、結構エロいんじゃねーの?」

ガイアス「マクスウェル」

ミラ「おお、もう少しまってくれ。あと半刻もしないうちに全滅に……」

ガイアス「もうよい。お前は下がれ」

ミラ「なに?」

アルヴィン「お役御免だとよ」

ミラ「どういうことだ?」

ガイアス「下がれ」

ミラ「説明を求める」

アルヴィン「休めってことだよ」

ミラ「休むだと?私はまだまだ動ける」

アルヴィン「いーから、な?」

ミラ「……よかろう」

ガイアス「ウィンガル!ジャオ!プレザ!アグリア!」

プレザ「はい」

ガイアス「このまま敵陣中央を突破する!続け!!」

ミラ「ふん……気に入らんな」

アルヴィン「まあ、もう大金星だし。尻尾のことは教えてくれるだろうよ」

ミラ「それなら文句はないが」

アルヴィン「ま、とりあえず戻ろうぜ?」

ミラ「ふむ。ここは足場が悪いから疲れるしな」

アルヴィン「でも、尻尾なんて大した秘密はないと思うけどな」

ミラ「そうなのか?だって、動くんだぞ?」

アルヴィン「精霊術による遠隔操作とかじゃねーの?」

ミラ「そうなのか……?まあ、どちらにせよ―――」

ジュード「ミラ!?」

ミラ「ジュード!?」

エリーゼ「ミラー!」

ミラ「おー、エリーゼも。よくここがわかったな」

レイア「……お……ひ……ん……♪」

アルヴィン「ん?レイア?」

ローエン「ほっほ」

ミラ「レイア?どうした?そんな内股では歩きづらいだろう?」

レイア「ぃ……や……」

アルヴィン「どうしたってんだよ?」

ローエン「まあまあ。ところでどうしてお二人がア・ジュール王と共に行動を?」

ミラ「ガイアスが約束してくれたのだ。この戦争で活躍すれば、尻尾のことを教えてくれるとな」

ジュード「……」

ティポ「そーなんだ」

エリーゼ「レイア……」

ローエン「ミラさん、もう協力する必要はありません」

ミラ「どういうことだ?」

ジュード「ここにその尻尾があるからね」

ミラ「おぉ!?どうしたのだ!?」

ティポ「あのエロティック・バリボーの人の部屋でみつけたんだよー」

ミラ「でかしたぞ!それで、この尻尾はどういった秘密があるのだ?」

ジュード「レイア、四つん這いになってお尻をこっちに向けて」

レイア「い……や……」

ローエン「そんなことを言ってもいいのですか?レイアさんのそれには私の精霊術がかけられているのですよ?」

アルヴィン「どういうこった?」

ジュード「さあ、レイア。ミラに見せるんだ」

レイア「や、だよぉ……ジュード……やめて……もう……ゆるして……」

ジュード「許すってなにを?僕は別に怒ってないよ?」

レイア「うぅ……こんなこと、したくないのぉ……」

ローエン「聞き分けのないひとですね……では、それ!」

レイア「ひゃひぃ!!??」

アルヴィン「レイア!?」

ミラ「む……!?レイアのお尻に……プレザの尻尾が!?」

レイア「や、め……なかを……かきまわさない……で……うぎぃ!?」

ローエン「では、四つん這いになりなさい」

ジュード「レイア、早くするんだ」

レイア「やる……やるから……うっ……と、めて……」

ローエン「では、どうぞ」

レイア「はぁ……はぁ……は、い……みて、ミラ……」

ミラ「これは……?」

ティポ「レイアのお尻の穴に突き刺してたんだよー」

エリーゼ「です」

ミラ「そうか……しかし、プレザのは武器としても使用されていたぞ?」

ローエン「こういうことでしょう。はい!」

レイア「ひゃぁあああ!!?!?!きゅうに、う、ごかさ、ない……あひぃん!?」

ミラ「なるほど。中で動かすから外側の尻尾も動いていたのか」

ローエン「恐らく」

レイア「あ……ぉ……おぉ♪」

ミラ「む……レイアが失禁してしまったぞ。大丈夫なのか?」

ジュード「うん。平気だよ」

ミラ「そうか」

アルヴィン「なわけねーだろ!!レイア、おい!大丈夫か!?」

レイア「あ……おひり……きもひいいよぉ……」

アルヴィン「レイア……」

ミラ「気持ちいいのか?」

ローエン「ええ。まさに桃源郷に居るかのような心地よさを覚えることでしょう」

ミラ「ほお……」

ジュード「ミラもしてみる?」

ミラ「しかし、失禁するほどの気持ちよさなのだろう?興味はあるが……失禁はその……恥ずかしいな」

ローエン「気にすることはありません。ここにいるのは仲間、家族のようなものです」

エリーゼ「はい。ミラがおもらししても、誰にもいいません」

ティポ「お墓までもっていくよー」

ジュード「うん。それにミラがおもらししても、きっと素敵だと思うんだ」

ミラ「そうか……ふむ、お前たちがそこまで言うなら……試してみようか」

アルヴィン「おいおい……」

ローエン「では、ミラさん。四つん這いになってください」

ミラ「こ、こうだろうか?」

ジュード「うん。その体勢のままショーツを下げてくれる?」

ミラ「こ、こうか?」

スルッ……

ローエン「これはこれは」

ジュード「ミラ……綺麗だよ」

ミラ「そうか……褒められるのは嬉しいが……マジマジと見ないでくれ」

ローエン「では……はい!!」

ミラ「む!?ローエン、何を……体が、うごかん……!?」

ローエン「さあ、ジュードさん」

ジュード「うん」

ミラ「ジュード……その、優しく、だぞ?」

ジュード「分かってるよ……」

ミラ「……あ、やっぱり、まって―――」

ジュード「せいや!!!」

ミラ「はぁが!?!?」

ローエン「いけません!媚薬を先に打たねば!!」

ジュード「ミラなら、平気だよね?」

ミラ「ぐ……ジュード……ぬ、いて……」

ジュード「んぎぎぎ……!!!」

ミラ「ぁご!?!」

ジュード「ミラ、抵抗はやめてよ……」

ミラ「だ、が……この痛みは……その……」

ジュード「医療ジンテクスの痛みを乗り越えたミラなら、大丈夫だよ……」

ミラ「この異物感は……だ、めだ……べつ、もの……っあっはぁ!!」

ジュード「はぁはぁ……んしょ……!」

ミラ「おごぉ!?!」

ティポ「ミラ、苦しそう……」

エリーゼ「ジュード、ファイトです!」

アルヴィン「―――よせ!!もういいだろ!!!」

ジュード「うわ!?アルヴィン、なにするの?!」

ミラ「あ……はぁ……はぁ……」

ローエン「何の真似ですか?」

アルヴィン「こんな場所でお前ら、何をやってるのかわかってるのか!?」

ジュード「アルヴィン?」

ティポ「アルヴィンが怒ったー」

エリーゼ「……」

アルヴィン「お前ら、気でも触れたか?」

ジュード「……」

ミラ「アルヴィン……もういい。これは私が招いたことだ」

アルヴィン「けどよ……」

ローエン「そうですね……少々やり過ぎたかもしれません」

レイア「おぉ……お……♪」

アルヴィン「レイアなんてもう、意識があるか定かじゃねーんだぞ!?」

ジュード「……そうだね。ごめん」

アルヴィン「とにかく二人を……」

ローエン「―――はい!!!」

アルヴィン「な!?から、だ、が……!?」

ミラ「アルヴィン!?」

ローエン「……そのままで居てもらいましょう」

アルヴィン「おま、え……」

ジュード「ミラ……ごめんね、中途半端になっちゃって」

ミラ「ジュード……よせ……やめろ……」

ローエン「媚薬を注射いたしましょう」

ジュード「ローエン、それよりももっと面白いことを考えたんだ」

ローエン「と、いいますと?」

ジュード「以前、エリーゼが監禁されていた小屋でお酒を見つけたんだ」

エリーゼ「あの変なジュースですか?」

ジュード「そのときにね、ミラはすごくお酒が弱いってことがわかったんだ」

ミラ「ジュード……なにを考えている……!?」

ガイアス「―――よし。退くぞ」

アグリア「なんだったんだよ、あの空飛ぶ船はよぉ!」

プレザ「わからないわ。とにかくここは一旦退いて態勢を―――」

ジャオ「む?」

ジュード「あ……」

ウィンガル「イルベルト……」

ローエン「これはどうも?」

ガイアス「何をしている?」

ジュード「ごめん。すぐに帰るから」

アグリア「あ?おい、そこのブスはどうしちまったんだ?」

レイア「あ……ひ……♪」

ローエン「興味がおありで?」

アグリア「あーあるね。なんかむしょーに顔を踏みたくなってきたぜ」

ローエン「では、ご一緒に参りましょうか?―――ほっほ」

アグリア「アハハハ!いいぜ!いってやるよ!!」

プレザ「アグリア!」

アグリア「なんだよ、うっせーな」

ジュード「ミラ、立てる?」

ミラ「ジュード……貴様……」

ジュード「なに?」

ミラ「……」

ローエン「ほっほっほ」

プレザ「ちょっと様子が変よ。やめておきなさい」

アグリア「そうか?」

プレザ「それに……あの子は尻尾までつけてるし」

レイア「おっ♪おっ……ひぃ♪」

アグリア「だからじゃねーか。これは面白くなりそうだぜ」

プレザ「悪い予感しかしないのだけれど……」

ローエン「よいしょっと……では、いきましょう」

エリーゼ「はい。急ぎましょう」

―――カンバルク 教会

ジュード「―――ふう」

ミラ「くそ……」

アグリア「アハハ!!いいねえ!!おらおら!!もっと卑猥になけよ!!おらおら!!」

レイア「あ……ぉ……ぉおぉ♪」

アグリア「アハハハ!!!上の口も下の口も涎でひでーな!!アハハ!!」

ジュード「……」

エリーゼ「ジュード、鍵は閉めました」

ジュード「ありがとう、エリーゼ」

アルヴィン「おい……お前ら……!!」

ジュード「アグリア?」

アグリア「あ?」

ジュード「―――ふっ!!」

アグリア「な!??てめえ!?なにしやがる!!あたしを押し倒すなんて死ぬ覚悟は―――」

ティポ「そっちが貫かれる覚悟をしたほうがいいよー?」

アグリア「なんだと……?!」

ジュード「大人しくしてよね」

アグリア「な……おい……なにを……?」

エリーゼ「ジュード、アグリアを四つん這いにしてください」

ジュード「うん」

アグリア「な、ちょ……やめ……いたっ!?」

ジュード「これでよしっと。エリーゼ、お酒は?」

エリーゼ「ここに。浣腸用の注射器に入れました」

アグリア「はぁ!?!?」

ジュード「じゃあ、パンツを下げるよ?」

アグリア「お、い!?や、めろ!!!なにしやがる!!!!」

ジュード「よいしょ」

アグリア「あ……くそ!!このやろう!!!こんなことしてタダで済むと―――」

エリーゼ「じゃあ、入れます―――えい」

アグリア「はぉ!?」

エリーゼ「いれますよ?」

アグリア「が……やめ……はいって……くる……おぉ……」

ジュード「ほんの少ししか入れてないよ?」

アグリア「あ……は……」

ジュード「アグリア?」

アグリア「てめえ……あ……ぐ……」

ジュード「もう酩酊に近いね」

アグリア「ぐ……ぞ……」

ローエン「ミラさんにも……えい」

ミラ「ひゃ!?」

ローエン「―――よし」

ミラ「あぐ……おぉ……こ、れ、は……」

アグリア「あぁ……でる……でちゃう……おぉぉ♪」

ジュード「ふふ、アグリアったら。おもらししちゃったよ」

アグリア「あ……ふぅ……あは、は……」

アルヴィン「……」

ローエン「アルヴィンさんもやりますか?」

アルヴィン「……遠慮しとく」

ジュード「ミラ、もうここがだらしないね?尻尾、入れるよ?」

ミラ「じゅーど……」

ジュード「はい」

ミラ「あ……♪」

ティポ「アグリアにもいれちゃおー」

エリーゼ「はい」

アグリア「おぉ……♪」

ローエン「みなさん、尻尾がつきましたね。壮観です」

アルヴィン「……ローエン」

ローエン「はい?」

アルヴィン「生理現象」

ローエン「ほっほ……ゆっくりしてきてください」

アルヴィン「……」

プレザ「アル。アグリアは?」

アルヴィン「覗けばいいだろ?」

プレザ「……なんとなく予想はつくからいいわ」

アルヴィン「結局、あの尻尾はなんだ?」

プレザ「それは……」

アルヴィン「ただのアナルバイブじゃねーだろ?」

プレザ「……」

アルヴィン「全員……いや、ジュードとローエンとエリーゼの目の色がおかしいぞ」

プレザ「……それはね……」

ウィンガル「あの尾には相手を魅了する精霊術が施されている」

アルヴィン「なに?」

プレザ「ただのアナルバイブを戦闘にまで持ち出さないわよ」

ウィンガル「これはプレザが考案したものだ。アナルバイブを四六時中装着していたいという願望が生み出したのだ」

アルヴィン「プレザ……」

プレザ「仕方ないでしょ。なんかもうガバガバになっちゃって……何かを入れてないとスースーするし」

アルヴィン「お前は……」

ウィンガル「恐らくプレザの部屋にあった50本の尻尾にでも近づいたのだろう」

プレザ「そんなことしたら尻尾を誰かれ構わず付けたくなるでしょうね」

アルヴィン「元に戻す方法はないのか?」

プレザ「あるにはあるけど」

アルヴィン「どうするんだ?」

プレザ「……霊力野からマナを根こそぎ吸い上げれば」

ウィンガル「ああ、効果は消えるはずだ」

アルヴィン「……なら早くそれをやってくれ」

プレザ「そうね。アグリアをこのままにはしておけないし」

ウィンガル「そうだな……」

アルヴィン「だが、どうするんだ?」

プレザ「そうねえ」

ミュゼ「―――ジュード?どこですかー?」

アルヴィン「誰だ?」

ミュゼ「この辺りにジュードがいると思うんですけど、知りませんか?」

プレザ「居るには居るけど……あなたは?」

ミュゼ「私はミュゼ。ミラの姉妹です」

アルヴィン「マジでか!?」

ミュゼ「はい」

プレザ「何用?」

ミュゼ「ミラがジュードから守ってほしいという願いを受けまして」

アルヴィン「ミラ……あいつの心はまだ正気を保ってんのか……」

ミュゼ「何かあったんですか?」

ウィンガル「うむ……」

プレザ「ミラの関係者なら話しておかないとね」

アルヴィン「そうだな」

ミュゼ「お願いします」

プレザ「―――というわけ」

ミュゼ「まあまあ。それは大変。ミラが助けを求めていたのも頷けます」

アルヴィン「で、助ける方法は霊力野からマナを吸い上げるしかないんだ」

ミュゼ「なるほど」

ウィンガル「だが吸い上げる方法はどうする?クルスニクの槍でも使うか?」

アルヴィン「それは無茶だな」

プレザ「そうね」

アルヴィン「はぁ……」

ミュゼ「あのぉ」

アルヴィン「なんだ?」

ミュゼ「マナを吸い上げればいいんですか?」

アルヴィン「あ、ああ。そうだけど?」

ミュゼ「では、私にお任せください」

アルヴィン「大丈夫なのか?」

ミュゼ「はい」

ミュゼ「―――お邪魔します」

ジュード「ん?」

ミラ「おぉぉ……じゅーど……もっと、しっぽを……しっぽぉ……♪」

ミュゼ「ミラ?大丈夫?」

ローエン「貴方は?」

ミュゼ「どうも。ミュゼと言います。ミラとは姉妹のような関係なんです」

ジュード「へえ……そうなんだ」

ミュゼ「ミラ?」

ミラ「しっぽぉ……あへへ♪」

アグリア「お……ひぃ……あ、ま、た……」

ティポ「アグリア、またおもらしー」

エリーゼ「おしおきです」

アグリア「あは♪おしおきぃ……♪」

レイア「ぃ……ぉ……ぁ……♪」

ミュゼ「これは中々の惨劇ですね」

ジュード「ミュゼ、だっけ?」

ミュゼ「はい」

ジュード「尻尾に興味ある?」

ミュゼ「いいえ」

ローエン「では、興味がでるように―――」

ミュゼ「ふふ、そんなに焦らないで……」

ローエン「おぉ……そんな抱きつかれては……」

ミュゼ「私を直接使役してください……あなたのマナで……♪」

ローエン「いいですとも」

ミュゼ「では……遠慮なく……」

ローエン「ほっほっほ……ミュゼさん、尻尾をつけてくれませんか?」

ミュゼ「はい、御心のままに」

ジュード「いいなーローエン」

ローエン「ほっほっほ……では、いきますよ―――はい!」

ミュゼ「うぅん♪」

ローエン「おぉ……入っていきますよ……」

ミュゼ「あ……ん……はぁ……ふ……ん♪」

ローエン「はぁ……はぁ……」

ミュゼ「ぉお……さあ、もっと奥までいれてください♪」

ローエン「ぐ……あ……」

ドサッ

ミュゼ「あん……こんな中途半端では困ります……」

ジュード「ローエン?どうしたの?」

ローエン「ち、力がはいり……ませ、ん……」

ジュード「ローエン?」

ローエン「」

ミュゼ「ジュード?早く、続きをお願いします……♪」

ジュード「うん。わかったよ」

ミュゼ「その前に……ジュードのマナで直接使役を……」

ジュード「いいよ……よし、入れようか」

ジュード「さあ……どんどん入っていくよ……?」

ミュゼ「おふぅ……♪ふかい……おしりがやけどしちゃいそう……♪」

ジュード「あ、れ……はぁ……はぁ……」

ミュゼ「んん!?―――全部、咥えちゃいました♪」

ジュード「そ、そうだね……はぁ……はぁ……」

ミュゼ「どうですか?似合いますか?」

フリフリ

ジュード「う、ん……とっても……にあって……る」

ドサッ

ミュゼ「……」

エリーゼ「ジュード?どうしました?」

ティポ「ジュードが死んだー!!」

ジュード「」

エリーゼ「……なにか、しましたね?」

ミュゼ「……ふふふ。ええ。二人の霊力野から発生するマナを根こそぎ私の血肉に変えました」

エリーゼ「な……!?」

ティポ「うわーん!!!ひとごろしー!!!」

ミュゼ「さてと……アナタも正気に戻ってもらいますよ?」

エリーゼ「ひ!?」

ティポ「やめろー!!!!」

ミュゼ「ふふふふふ……」

エリーゼ「お……おぉぉ……」

ティポ「エリーゼ!!エリーゼ!!!―――やめろ!!!」

ガブッ

ミュゼ「あははは。なんですか、それは。顔に噛みついてもなんの威嚇にもなってませんよ?」

ティポ「くそぉ……」

エリーゼ「あ……ぐ……」

ドサッ

ティポ「」

ミュゼ「ふう……これで全員ですね」

ミュゼ「……ミラ?」

ミラ「おぉ……しっぽぉ……じゅーどぉ……しっぽはぁ……♪」

ミュゼ「……」

アグリア「あ……おしおきぃ……はやくぅ……♪」

レイア「あ……ぉ……♪」

ミュゼ「さてと……この人たちもこのままでは可哀想ですし……」

ミラ「あ……!?」

アグリア「あぁぁぁ……」

レイア「ぉぉぉぉ……」

ミュゼ「ふう」

ミュゼ「お腹いっぱい……」

ミュゼ「それにしても……こんなに直接使役しちゃうなんて……」

ミュゼ「わたしったら、はしたない……」

ミュゼ「まあ、いいですけどね……さてと、報告にいきましょう」

ジュード「……ぐ……」

アルヴィン「終わったのか?」

ミュゼ「ええ」

プレザ「助かったわ」

ウィンガル「感謝する」

ミュゼ「ゆっくり休めばまた元気になりますよ」

プレザ「ありがとう。アル、手伝って」

アルヴィン「分かった」

ウィンガル「ところで……」

ミュゼ「はい?」

ウィンガル「お前はこの後、どうするんだ?」

ミュゼ「どうしましょうか?」

ウィンガル「……」

ミュゼ「……」

ウィンガル「目的はないのか?」

ミュゼ「もう達成されてしまいましたからね」

プレザ「全く……この尻尾には迂闊に手を出して欲しくないわ」

アルヴィン「お前の管理責任じゃないのか?」

プレザ「あら。不法侵入したほうもしたほうじゃない?」

アルヴィン「まあ、そうだけど」

プレザ「―――よし、女性陣は寝かせたわ」

アルヴィン「こっちもだ」

プレザ「尻尾は全て回収しておくから」

アルヴィン「そうしてくれ」

ジュード「あ……ぐ……」

アルヴィン「ジュード?大丈夫か?」

ジュード「あ……れ?僕は……?」

アルヴィン「悪い夢を見てたんだよ。気にするな。ゆっくり休め」

ジュード「う……ん……」

プレザ「さあ、行きましょう」

アルヴィン「ああ」

ウィンガル「……」

プレザ「ウィンガル、おまたせ。さあ、戻りましょうか」

ウィンガル「……」

プレザ「ウィンガル?」

アルヴィン「……」

ウィンガル「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!」

プレザ「ウィンガル!?!」

アルヴィン「……」

ウィンガル「プレザ、アルギバッサラブルガッチ!!!!」

プレザ「ちょっと!!やめ!!!いやぁあああああ!!!!!」

ウィンガル「セックス!!セックス!!!」

プレザ「いやぁ!!!助けて!!アル!!!アル!!!!」

アルヴィン「―――悪いな」

プレザ「え……!?」

ミュゼ「―――その人は、私の尻尾で魅了させていただきました。さあ、アルヴィン。故郷に帰りたければ私に従いなさい」

プレザ「ぐ……!?アル……!?」

アルヴィン「……アルクノアもお前たちも……俺にとっちゃあ、邪魔なんだよ」

プレザ「な……!?」

ミュゼ「うふふふふ……」

プレザ「あ、なたたち……いつのまに……!?」

ミュゼ「少し前に」

アルヴィン「……」

ウィンガル「セックス!!セックス!!!!」

プレザ「アル……!!!」

アルヴィン「悪い。シェルを知った奴を全員殺せば……俺は故郷に帰れるんだ」

ミュゼ「さあ、行きましょう。あの部屋にいるものは全員、弱ってますよ?」

アルヴィン「そうだな……」

ミュゼ「うふふふふ」

プレザ「アル!!!アル!!!!」

アルヴィン「……」

ミュゼ「さあ、一思いに殺しましょう」

ジュード「……」

ミラ「……」

レイア「……」

ローエン「……」

エリーゼ「……」

アルヴィン「すまん……」

ミュゼ「さあ、抹殺するのです!!」

アルヴィン「……くっ」

ミュゼ「さあ、早く!!」

アルヴィン「……っ!!」

―――ドォン!!

ミュゼ「え……?な、んで……?」

アルヴィン「―――悪い。俺、裏切るのが癖になっちまったみたいだ」

ミュゼ「が……!?」

アルヴィン「……」

ミュゼ「くそ……アナタも……この尻尾で……!!!」

ジュード「―――させないよ!!」

ズルルルルルル!!!!

ミュゼ「―――んほぉぉぉぉぉ♪」

アルヴィン「ジュード!?」

ジュード「は……ぁ……アルヴィン……ありが……とう」

アルヴィン「ジュード!?大丈夫か?!」

ミュゼ「あ……くそ……尻尾が……」

アルヴィン「てめえ!どこに行く気だ!!」

ミュゼ「く……ここはあのガイアスという男だけでも……!!!」

アルヴィン「まて!!」

ミラ「う……」

エリーゼ「……うぅ」

ウィンガル「プレザ、マンコアルパルグッチバローギャ!!!!!」

プレザ「あ……あ……や、め……て……ん……」

ウィンガル「シャセイスルッパラッポッラ!!!!」

プレザ「い、や……な、かには……やめてぇ……!!」

ミュゼ「―――邪魔!!!」

ウィンガル「がぁは!?」

ドピュドピュ!!

プレザ「きゃあ!?顔に……」

アルヴィン「まて!!」

プレザ「あ……アル……」

アルヴィン「止まれ!!」

ドォン!!ドォン!!

ミュゼ「うぐ!?―――くっ!!」

アルヴィン「ここでお前を仕留める。それが俺のけじめだ」

ミュゼ「あなた一人で私に勝てるとでも?」

アルヴィン「……」

ミュゼ「一人じゃなにも出来ない癖に……」

アルヴィン「う……」

ミュゼ「ねえ!そうでしょう!?」

アルヴィン「……違う」

ミュゼ「一人じゃ何もできないから裏切って、裏切って……騙して……そして生きてきたのよね!?」

アルヴィン「黙れ!!」

ドォン!!

ミュゼ「当たらない!!そんな震えた腕じゃ、当たらないわ!!!」

アルヴィン「くそ……くそ……!!」

ミュゼ「―――死ね!!!」

アルヴィン「ちっ……!!」

ミラ「―――決して一人ではない」

アルヴィン「ミラ……」

ミラ「手を支えてやる。しっかり狙え」

ミュゼ「ミラ!?」

ミラ「どこの誰かは知らんが、アルヴィンを惑わせる奴など私は嫌いだ。消えろ」

ミュゼ「あ、あなたまで……!!!」

アルヴィン「ミラ……」

ミラ「さあ、撃て!」

アルヴィン「ああ!!」

ミュゼ「はぁぁぁぁぁ!!!!!」

ミラ「これで―――」

アルヴィン「終わりだ!!」

ドォン!!!

ミュゼ「ぁが……!?」

ドサッ

ミラ「……ぐっ!」

アルヴィン「大丈夫……じゃねーよな」

ミラ「うむ……すまないが、ベッドまで運んでくれ」

ローエン「―――なるほど、そんなことが」

アグリア「あのくそババア……」

ジュード「でも、もう解決したんだよね?」

アルヴィン「ああ。尻尾は全部回収した。プレザが責任をもって処分してくれる」

エリーゼ「よかったです」

ティポ「こわかったねー、エリーゼ?」

ミラ「ふう……にしても、ミュゼか……」

アルヴィン「あんたとは姉妹だっていって俺に近づいてきたぞ?」

ミラ「よくわからんな。ミュゼとやらの勘違いだろう」

アルヴィン「それならそれでいいんだけどな」

ジュード「ありがとう、アルヴィン」

レイア「アルヴィン君、かっこよかったよ!」

アルヴィン「俺はいつでもかっこいいだろ?」

エリーゼ「はい……そうかもしれませんね」

ティポ「ちょーしにのるなよー」

ガイアス「そうか……行くのか」

ミラ「私たちは私たちのやりかたを貫く」

ガイアス「……ならばまた剣を交えることになるな」

ミラ「ああ。そうだろうな」

ジュード「色々とご迷惑をおかけしました」

ローエン「ええ。真に申し訳ありません」

プレザ「それはまあ、こっちの落ち度もあるわけだし……別に」

アグリア「けっ、ほんとにいい迷惑だぜ」

ジャオ「ではな、娘っ子?」

エリーゼ「はい……」

アルヴィン「んじゃ、行くか」

レイア「そうだね」

ジュード「それでは」

ミラ「ではな」

ガイアス「ああ。さらばだ」

ミラ「にしても……とんでもない秘密が隠されていたのだな」

ジュード「うん……」

ローエン「これからはあの尻尾を注意しなければなりませんね」

エリーゼ「ですね」

ティポ「でもさぁ、あの尻尾があるとすごく便利だよね」

レイア「なんで?」

ティポ「だって、だれでも頭がおかしくなるんだよ?それって誰でも操れるってことだよね」

ジュード「誰でも……操れる?」

アルヴィン「どうした?」

ジュード「ア・ジュール王って圧倒的なカリスマで部族を一つにまとめたんだよね?」

ミラ「ああ、そのようだな」

ジュード「それって……もしかして尻尾の力、とか?」

レイア「……ぷっ。あははは、もうジュードったらそんなわけないでしょ!」

ミラ「ふふふ。ああ、そんなわけがないだろう。あの男がそんな小細工を使うとか考えにくい」

ジュード「そうだよね。アグリアみたいな人がいるからちょっと疑ったんだ。そうだよね、あの人はそんなことしないよね」

ガイアス「ウィンガル、頼むぞ」

ウィンガル「はっ」

ズブブブブ……

ガイアス「ぬっ!!―――さて、と。ミュゼといったな?」

ミュゼ「は、はい……」

ガイアス「我と共に来い……この尻尾でお前を導いてやろう」

ミュゼ「は、い……あなたの御心のままに……」

ガイアス「ふふ……このプレザが開発した尻尾はやはり効果覿面だな」

プレザ「……ええ」

アグリア「そうだな……」

ガイアス「よし……これがある限り敵はいない……!!」

ガイアス「全世界の弱き民をこの尻尾で導いてやろう……!!」

ガイアス「さあ、手初めに空からやってきたやつらを手懐けるとするか……!!―――いくぞ!!」

ウィンガル「ははっ!!」


END

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