響「本日開店!我那覇食堂!!」 (139)


朝/キッチンスタジオA

ガチャ

響「ついたぁ~…」ドサッガサガサ

P「ちょ…響、どいてくれ…置けない」

響「あぁ!ごめんっ」サッ

P「っしょっと…フゥ…」ドンッ

響「…おじぃみたい…」ボソ

P「ん?何か言ったか?」

響「ううん…何でも無いぞ?」

P「…何か言っただろ」

響「さぁ!始めなくっちゃな!」ガサガサ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381309203


P「誤魔化しやがって…」ブツブツ

響「ほら!プロデューサーは野菜洗ってね!」

P「しかも、扱き使いやがる…」ブツブツ

響「ブツブツうるさいぞー」ジトー

P「ブツブツブツブツブツブツ…」

響「口でブツブツ言うな!もう!早く手伝って!!」

響「今日は逆サプライズでみんなをビックリさせるんだからな!!」

P「はいはい…」


このSSは

小鳥「優しい止まり木」

等の続きになります。

未読の方はこちらをお読みください。

よろしくお願いします。


響「最初に言い出したの、プロデューサーだろ?」

P「まぁ確かに?俺から持ちかけたけどさ」

響「だったら、手を動かす!」

P「わかったって、でも…本当によかったのか?」ビリ…ゴロン

響「何が?」

P「逆サプライズなんて、普通は…」

響「いいんだよ!…今日は自分の手料理でみんなを喜ばせたいんだっ!」ニコニコ


P「そうか…」ジャー…ゴシゴシ

響「それに、良い作戦だと思うぞ!?ふふふっ」

P「…うーん、まぁな」ニヤリ

響「自分とプロデューサーは、一日がかりの仕事っと思わせておいて」

響「こうして、準備を進められる…それで、他の皆は…」

P「お互いに自分の担当は無いと…思い込んでいる」

響「実際どんな風に…誘導っていうのか……騙したんだ?」

P「騙しって…人聞きの悪い…」


響「巧みな話術で煙に巻いて金品を不正に…」

P「殊更悪いわ!俺は詐欺師か!」

響「へへへっ」ニヤニヤ

P「普通に分担したんだよ、誰も何もしないようにな」

響「誰も何も…?」

P「例えば…春香には「今回伊織がケーキを作るから大丈夫だ」って伝えて」

響「うん」

P「伊織には「真がケーキ用意してくれるってさ」と伝える」


響「それ…うまくいくのか?」

P「お前さっき良い作戦って言ったじゃねーか」

響「なんか、言葉だけ聞くと…春香と伊織が連絡取ったらおしまいじゃ…?」

P「でも、もう遅いよ。みんなは当日嘘仕事で俺が響を連れ回すと思ってるんだ」

響「で、夕方に事務所で誕生日会って事になってるんだよな?」

P「そう!でも、飾り付けも料理も誰も用意してない…」

P「『え?伊織がケーキ作るんじゃないの!?』『何言ってんのよ!ケーキは真が』」

P「『えぇ!?ボクそんなの聞いて無いよ!』『面妖な…響を祝う事が出来ぬとは…』」


響「物真似、似てないな」

P「うるせー、そっくりだったらそっちで食ってくよ」

響「ま、みんなが大慌てしてる所に自分達が現れて…くくくっ」

P「申し訳無さそうな顔してる、アイツ等にパーティー料理を出して」

響「逆サプライズ!大!成!功!!ってヤツだな!楽しみだぞ!!」

P「随分乗り気だと思ったけど、やっぱりドッキリさせたかったのか?」

響「まぁな!でも、みーんなが笑って幸せになるドッキリが良かったからな」

響「この作戦はまさに、ピッタリだぞ!ありがとっ!プロデューサー!」


P「何言ってんだい、お礼は作戦が成功してから言ってくれぇ」

響「へへへっそうだな!カンペキな作戦にしてみせるぞ!」

P「よしっと、野菜全部洗い終えたぞ、次どうする?」

響「あ、ありがと…じゃあそのまま、人参の皮剥いてくれ」

P「あいよー」シュル

P「!おっと」ズズ

響「さてと…自分も…まずはっと…」


/???

律子「響の顔が見える様に移動したわね」

春香「プロデューサーさん、ちゃんとカメラ位置わかってますねぇ」

雪歩「響ちゃん…材料、こんなにいっぱい買ったんだ…ほえぇ…」

亜美「あれぢゃん?お姫ちんの分?」

貴音「何と…まこと、嬉しく思いますよ…響…」グゥゥ

真美「お腹鳴るの早っ!?」

伊織「静かにしなさいよ、バレたらどーすんのよ?」


小鳥「大丈夫よ、伊織ちゃん…バレにくいわよ?逆に…ね?」

真「へへへっ逆に、ですよね」

やよい「響さん達の居るスタジオのすぐ隣ですもんね」

美希「逆サプライズの…逆サプライズなの!!」

あずさ「あらあら…でも、逆の逆じゃあ…表じゃなぁい?」

千早「ふふふっ…逆の逆に///」プルプル

春香「〝逆に〟が早くもゲシュタルト崩壊」


/キッチンスタジオB

春香「あ、そうだ…貴音さん、お腹空いてるなら何か作りましょうか?」

貴音「何と!よいのですか?」

春香「はい、こうしてモニター見てるだけってのも…何ですし」

亜美「はるる→ん、亜美もぉ」

真美「真美も食べたいなぁ→」

春香「はいはい、ちょっと待っててね♪」パサ…シュッキュッ

小鳥「おぉ!新妻っぽいエプロン!ちょっとフリフリ!!」●REC

春香「こっ小鳥さん!撮らなくていいですって///」


小鳥「需要があるかどうかは、こっちサイドの問題ですから!!」

律子「何のサイドなんですか…」

小鳥「紳士と淑女の側です!!」カッ

美希「春香、何作るの?」

春香「うーん…何だか美希の顔見たらおにぎり作りたくなってきたなぁ…?」

美希「そんな…///照れちゃうの…」ポッ

伊織「照れんのおかしいでしょ」


雪歩「春香ちゃん、私も手伝うよ」

やよい「私も手伝いますー!」ピョン

春香「ありがとう、それじゃあ雪歩はお米研いでくれる?」

雪歩「うん…何合炊こうか?春香ちゃん?」

貴音美希「「何合でも、大丈夫(なの!)ですよ!」」

春香「…じゃあ…五合炊きの奴で…」

律子「響のパーティーもあるんだからね?」

春香「まぁお昼の代わりって事で…その間にやよいは買い出しを…千早ちゃん?」


千早「え?なっ何?春香」

春香「やよいの買い出しに付き合ってあげてくれないかな?」

千早「わっわかったわ…そっそれじゃあ高槻さん…///」

やよい「はい!いきましょー!千早さん!」

伊織「ちょっちょっとぉ、なら私でもいいんじゃっ」

春香「伊織には…この場のツッコミをお願いしたいから…」

伊織「どういう事よ!!」

春香「そう、それそれ♪」

伊織「キィーっ!!」


/キッチンスタジオA

響「ごまえー♪」トントントンッ

P「なぁ、響」

響「うん?何だー?」

P「実家の時もこうして、料理作ってたのか?」

響「あぁ民宿でな、あんまーのお手伝いとかで…割と」

P「そうか、レパートリーは?」

響「んーいぬ美達のご飯も合わせれば、100種類くらい作れるぞ」

P「マジかよ!?」


響「うん!」

P「…目玉焼きとか含めて?」

響「含めて!」

P「…うーん、そうなると凄いのか…わかんなくなるな」

響「凄いぞ!!ちゃんと作れるんだからな!!」

P「じゃあ、今日のメニューは?どうするんだ?」

響「今日はな、沖縄料理でパーティーっぽくしたいから…」


響「ラフテーとスーチカーでお肉はOKでしょ?そんでぇ…」

響「ナーベーラーゥンブシーに、ゴーヤとスヌイは天ぷらにするから…油か」

響「野菜は海ブドウのサラダと島らっきょのおかか和えに人参しりしり」

響「後は、美希が喜ぶから…ジュウシー炊いておにぎりにしようかなって」

響「カステラかまぼこも買えたし、イナムドゥチ汁も作るぞ!お祝いだからな!」

P「…おっおう…(よくわからんメニューも幾つかあったな…)」

響「ラフテー仕込まなきゃ…あ、プロデューサーは人参をこれで…」

P「スライサー?あぁ擦ればいいのな」

響「頼んだぞ!」


/キッチンスタジオB

真美「兄ちゃんのエプロン姿…」

亜美「お料理番組のアシスタントみたいだね」

小鳥「料理する男の人も増えたわよねぇ」

真「ナーベ…ナーベ…あ、へちまの味噌煮…へちまっ!?」

貴音「?ぜんそく封じですか?」

律子「中秋の名月は、もう過ぎたでしょう」

雪歩「真ちゃん、私、す?スヌイ?の方が気になるんだけど」

春香「いや、イナムだよ、イナムって汁物?中身何?」



/キッチンスタジオA

P「…沖縄…あぁ今年は海とか行けなかったなぁ…」ザッガッ…シュッ

響「みんな忙しかったしな、でも自分達はグラビアとかで結構海に行ったぞ?」

P「そうなんだよなぁ…俺もスケジュール調整したんだけど」

響「?スケジュール調整?」

P「いや、何でもない…グラビアって言えば…響の最初のグラビアの時は」

響「あー!ぷっプロデューサーだって!!///」

P「だから、俺は違うって言ってるだろ?」


/キッチンスタジオB

真「響の最初のグラビアって…何か知ってる?」

律子「さぁ…?その頃は竜宮小町に掛かり切りで…」

伊織「ねぇ?スケジュール調整ってどういう事?」

小鳥「…(見に行きたかったんだろうな…貴音ちゃんのとか…)」ガチャ

やよい「戻りましたー!」

千早「ただいま」

あずさ「おかえりなさい」

春香「おかえりーありがとね、二人とも」


美希「おにぎり出来たの!?」

春香「いや、中の具材を買って来てもらっただけだから…」

雪歩「後、20分くらいでご飯炊けるからね?」

美希「うん…」

貴音「美希…耐えましょう…」

伊織「朝食は食べて来たんでしょう?」

貴音美希「「おにぎりは別腹」」

伊織「一緒よっ!!」



一年前・夏/砂浜

P「…あのさ…響?」

響「え!?なんだ!?プロデューサー!?時間かっ!?」ガタッ

P「いや、違うけど」

響「そうか!!そうだな!!まっまだだったな!!…うぅぅぅ!」ジタバタ

P「あの…落ち着いてくんないかな?」

響「え!?自分、落ち着いてるぞ!?落ち着き過ぎて困ってるくらいだぞ!!」

響「なんたって!自分、完璧だからな!!」ダラダラ

P「(テンパってるなぁ…まぁ…水着グラビアなんて初めてだもんなぁ)」


響「いっイチャリバチョーデーだし、とにかく!よんなーよんなーでぇなんくるないッ」◎ヮ◎

P「落ち着けって…変な汗かいてるぞ?」

響「うぅぅ…わかってるぞ!!でも…なんかソワソワして…うがぁああっ!」

P「うーん…何がダメなんだ?この間はみんなで海に行ったじゃないか」

響「アレはみんなで遊びに行ったんだろ!?コレは…コレは」

響「グラビアで、仕事で、いっ良い笑顔でないと…ハハァ…」ニマ

P「顔面蒼白で無理矢理な笑顔って、手術前の健気な女の子かお前は」

響「うぐぅ…うっうるさいなー!もぅ!!」


P「響…じゃあ、ちょっとカメラに慣れておこうぜ?」

響「は?」

P「カメラテストだよ、ホレ」サッ

響「何、言い出すのかと思ったら…それ事務所のデジカメだろ?」

P「そうだよ?でも、コレもカメラだ…ほいっと」パシャ

響「わぁ!急に撮るなぁー!ビックリするだろ!?」

P「…ブハッ…マヌケ顔…クククッ」


響「嘘っ!?///やめてよ!!消して!消してってばぁ!!///」バッ

P「ヤダよ、これ面白過ぎる…他の子達にも見せないと」ヒョイ

響「消してよ!!///」パシャ

響「うわぁ!またっ!!もぉおっ!!」

P「うーん、怒った顔もいーいんじゃない?」ニヤニヤ

響「いい加減にしろぉおっ!///」ピョンピョン

P「あっはっはっは!届いてないぞ?響ぃ?」


響「このっフリムン!!」バシビシ

P「グフッ!お前っ腹パンはやめろよ…うぐぐ…」

響「消せっ!!///」

P「わかったよ…消す消す(別データにして保存っと…)」ピピッ

響「全く…撮るならちゃんと撮ってよね!」

P「そうだな…そこはまぁ…プロにお任せしよう」

カメラマン「あはは、それじゃあ準備いいですか?」


響「え?…あっもう撮影?」

P「よろしくお願いします」ペコリ

響「よよよっよろしくお願いします!!」バッ

カメラマン「はい、お願いします」

アシスタント「それじゃあ、この辺に立ってもらえる?」

響「はっ…はぃ…」ドキドキ

P「…大丈夫だ、響」

響「え?」


P「俺みたいな素人が撮った写真でも、響は可愛いんだ」

P「プロの人が撮ったら、そりゃもうすんごく可愛くなる!完璧にな!」

響「…うっうん!そうだよな!プロデューサー!!///」

P「よーし、行って来い!」

響「おう!!」ジィーッ…シュル

P「水着って下着と表面積変わんないよな…」ボソ

響「パーカー脱ぎ辛くなったぞ!?///」バッ


/砂浜

カメラマン「…ちょっと休憩しようかー」

響「あ…はい…ありがとうございます。…フゥ」

P「…あっちに飲み物とかあるからな、響」

響「あ、うん」トコトコ

カメラマン「うーん…まだ気恥ずかしさが抜けて無いって感じだね」

P「撮られるのには、慣れたみたいですけど…欲しい画じゃないんですよね?」

カメラマン「まぁね…もっと元気にってお願いしてるけど」

P「そうですか…ん!ちょっと待ってて下さいね」キョロキョロ…タッタッタ


響「…あれ?(プロデューサー…居ない…何処行ったんだ…?)」

響「(!もっもしかして、自分がダメだから?)」

響「(うぅ…もっと頑張んなきゃ…呆れられちゃうぞ)」ブンブン

??「ワンっ!」

響「えっ!?」

黒い犬「ワンっ!ハッハッハッハ…」

響「え?くっ黒ラブ?」

P「ハァー…ハァー…早っいなぁこの犬…」


響「プロデューサー?こっこの子…どうしたんだ?」ナデナデ

黒い犬「ワンっ!」

P「こちらの御婦人の飼い犬だよ、撮影に協力してもらおうと」

飼い主「こんにちは」

響「こっこんにちは…え?撮影って、この子と…一緒に?」

P「そう、その子と一緒に遊んで来い」

飼い主「私も主人も歳だから、目一杯遊ばせてあげられなくって…」

飼い主「お願い出来るかしら?」


響「…うん!まかせて!!」

カメラマン「お!…それじゃあ、撮影再開しまーす!」

響「よぅし!行くぞ!クロ太!!」ダッ

P「おい、クロ太って勝手に名前を付け」

飼い主「あら?…よくウチの子がクロ太ってわかりましたねぇ」

P「…当たってた…」

響「クロ太走るぞー!!」ダッダッダッダ

クロ太「ワンっ」ダッダッダッダ


夕方・撮影終了後/砂浜

P・響「「ありがとうございましたー!」」

飼い主「いいえ、それじゃあ…またね」ニコニコ

クロ太「ワンっワンっ」

響「またねー!」フリフリ

カメラマン「では、765プロさん、お疲れ様でしたー!」

P「あ!どうも、お疲れ様でした!」

P「…よし、じゃあ俺達も帰ろうか…響?」

響「え?…あ、うん帰ろう!」


P「クロ太と遊んで…楽しかったか?」

響「うん!こんな事だったら、いぬ美も連れて来ればよかったなー」

P「だったな、今度ドックランでも連れて行ってやろう」

響「いいなっ!広い所で思いっきり走らせてあげなくちゃな!」ニコニコ

P「…今日はどうだった?」

響「うぐ…自分…あんまりうまく出来なかった…よね?」

P「え?そうか?」


響「緊張して…もぅ訳わかんなくなっちゃうし…」

P「それは仕方ない事だし、始まったらうまい事…」

響「…途中で…プロデューサーの姿が見えなくなって」

響「自分…呆れられちゃったのかと思ってさ…」

P「えぇ?そんな訳無いだろ?何でそんな風に…俺なんかしたっけ?」

響「ううんっ!プロデューサーのせいじゃなくて…」

響「ちょっと前に貴音に怒られたんだ…」


P「貴音に…怒られた?なんで?」

響「その…仕事に…ふっ不真面目だったんさ…」

P「?不真面目?」

響「水着でグラビア撮るのが…恥ずかしくってな」

響「プロデューサーが見たいだけ…なんじゃないのかー…みたいな話を」

P「ほぉ~…(なんでバレたんだ…)」ドキドキ

響「ごめんな!プロデューサーは一生懸命…自分の仕事取って来てくれたのに」

P「それで、そういう不真面目な態度を貴音に怒られた…と」


響「うん…」

貴音『…あの御方が…足を棒にし…頭を下げて…顔をつなぎ…』

貴音『身を粉にして取って来た仕事をっ何だと思っているのです!!!』

響「…って言ってたぞ」

P「へぇ…それは…嬉しいな」

響「だから、頑張ろうって思ったんだけど…自分全然ダメで…」

響「緊張して、笑えなくて…なのに、プロデューサーが助けてくれた」

響「…ありがと…プロデューサー…」ニコ


P「……なっ何言ってんだよ、響…お前が」ジワッ

P・響「「え?」」

P「うぉっ」バッ ゴシゴシ

響「…今、プロデューサー…」

P「…泣いてないよ?」

響「…まだ、何も言ってないぞ?」ニヤニヤ サッ

P「うるせぇ…顔を覗きこむな、泣いてねぇよ///」

響「へへへっ」


P「この野郎…全く…あーいいか?響?」

響「?」

P「俺がお前を助けるのなんて、当り前なんだよ」

P「頑張ってる奴を助けたくなるのなんて、普通で当り前なんだから」

響「…自分…頑張ってた…?」

P「…あぁ…すげぇ頑張ってたぞ」ナデナデ

響「…うぐっ」ジワッ


P「なんだよ…お前の方が泣いてるじゃないか」

響「違うっ!泣いてないぞ!!」ゴシゴシ

P「はははっ嘘つけ~」ナデナデ

響「うぅ…ぷっプロデューサーだって泣いてただろっ!?///」

P「だから、俺は泣いてないって…あーさっきのは…」

響「自分だって泣いてないんだからな!今のは…あれだ!」

P・響「「砂が目に入ったんだ」ぞ!」


現在/キッチンスタジオA

響「HEAR ME UP!奇跡よ起きろっ メロディーのチカラでぇ♪」

P「…響さん…この灰汁取りはいつまで…」グツグツ

響「そりゃ、丁寧に灰汁が無くなるまでに決まってるだろ?」

P「へーい…」

響「ふんふーん♪ちょっとどいて」

P「ん?」

響「んー…まぁもうちょっとだな!」ピトッ


/キッチンスタジオB

伊織「…ちっ近いわね…」ボソッ

真「確かに響って距離近いっていうか…」

美希「くっついてくるよね、寒い時は大変有り難いってヤツなの」

律子「湯たんぽみたいに言わないでよ…」

小鳥「ちょっぴり寂しがり屋さんの一面もあるのよね~」ニコニコ

真美「ホラ!寂しん坊の正午がふさわちいのはひびきんだよ!!」

春香「真美…必死過ぎだよ…」

貴音「そうですね…昨年、事務所で真美と話している時でしたか…」

真美「待って!お姫ちん何話す気!?」


亜美「じゃあ、お姫ちんよろよろ→」ガシッ

真美「あぅあぅあ→!!離ちてよぉお!!」

雪歩「いつ頃のお話なんですかぁ?」

貴音「確か…竜宮小町のどらまの撮影をしている頃でしたね…」

あずさ「あら~懐かしいわね」

伊織「そうね、〝お姉様〟?」

真美「うぁ!!///」

春香「あぁ!あの時の!」ポン


一年前・晩夏/765プロ事務所

ピカッ…ゴロゴロゴロ…

春香「…ハッ!…くっ…」

真美「どうしたの…お姉様?…」

春香「…無いの…ダイヤのネックレスが…お母様の形見が無くなってる!」

貴音「……めいどさんが…殺された…」

小鳥「…百…合…サイコー…」ガク

貴音「…百合…?」



真美「彼女が襲われた時…百合の花が活けてあった花瓶が倒れた…」

春香「弁護士の袖に…百合の花粉が付いていたわ」

貴音「犯人をみつけましょう…私達、三姉妹の手で」

小鳥「うーん、貴音ちゃん?」パッ

貴音「はい、何でしょう?小鳥嬢」

小鳥「多分だけど、ここは…〝わたくし〟達より〝わたし〟達だと思うわ」

貴音「成る程…姉妹に対してなら、そちらの方が自然ですね…」


春香「というか、私達で三姉妹って…」

真美「だってだってぇ!事務所に居たのはるるんとお姫ちんだけなんだもん」

小鳥「だったら!私が一番上のお姉様でもいいでしょ!?」

真美「…とっ歳が」

小鳥「やめてピヨッ!!うわーん!!」

春香「台本のコピーまで…これ亜美の?」

真美「うん!昨日、亜美が練習しててさ→相手役してたの!」


貴音「天海 春香?何事も経験と鍛錬と思いましょう…」

春香「あっ…うん!ですよね!いつか映画の役とか出来るかもしれませんし!」

真美「でもさ→亜美がお姉様…とか…うひひひっ」

春香「あーだよね?私は伊織のしおらしさ?にもすんごい違和感が…」

小鳥「うふふ…でも三人とも頑張って練習してたわよ?」

春香「そうですね…あ、クッキー焼いてきたんですけど食べますか?」

貴音「いただきましょう」

真美「食→べるぅ!」

小鳥「私は、遠慮しておくわね…」


春香「あれ?どうしたんですか?」

小鳥「実はちょっと虫歯が…うぅ…」ズキズキ

春香「あらら…」ガチャ

真美「!…あ」サッ

響「ただいまー!」

春香「あ、響ちゃんおかえり、クッキーあるよ」

響「おぉありがとう、春香!」

真美「ひびきんおかえりー!」ニカッ


貴音「おかえりなさい、響」

小鳥「おかえりなさい」

響「ただいま、貴音、ピヨ子、真美。」

春香「それじゃあ、お茶淹れようかな…」スッ

響「あ!自分も手伝うぞ!」スッ

春香「ありがとー」

真美「…………」

貴音「亜美が帰ってきたと…思ったのですね?」

真美「へっ!?ちっ違うYO!!何言ってんの?お姫ちん?」


貴音「…強がる事は無いのです…甘えても良いのですよ?」ナデナデ

真美「うぅ…お姫ちんにはミスドされてる気がするよ…」

貴音「…見透かされている…でしょうか?」

真美「むぅ~…べっ別に強がってなんか無いんだかんね!?///」

貴音「はい…」ニコニコ

真美「ぅ~……お姫ちん、抱っこ…///」

貴音「まぁ!うふふ…どうぞ?」

真美「うん…///」ポフ

小鳥「(まさに奇跡です、痛み止め無しでも歯が痛くありません!百合すげぇ!!)」ポタポタ


春香「紅茶淹れたよ~…小鳥さんは砂糖無しでよかっ鼻血出てますよ!?」アタフタ

小鳥「あら?ありがと、春香ちゃん」ニコニコ ポタポタ

響「どうした?…えっ!?なっなんで、真美は貴音に抱き着いてるんだ?」

真美「…おっお姫ちんが体温低目で涼ちいからだよ!!///」

貴音「そういう事だそうです…うふふ…」ニコニコ

響「ふっふーん…」ジトー イラ

春香「大丈夫ですかっ!?小鳥さん!?ティッシュ詰めて下さい!」アタフタ

小鳥「ごべんでぇー春香ぢゃん」トントン


響「ほっほら、お茶持ってきたぞ」トコトコ…ポスン

貴音「ありがとうございます、響」

真美「…んっ」モゾモゾ

響「…(あっアレ?なんで自分イライラしてるんだ?)」ムス

貴音「さ、真美?口を開けて下さい?」

真美「ん…んぁ」パク

貴音「うふふ…まるで雛鳥の様に可愛らしいですね」ナデナデ

響「…むぅ…」イライラ


小鳥「っっはぁ…弩級ね…超弩級の百合戦艦が…」ブシュッ ボタボタ

春香「小鳥さぁっん!!死んじゃイヤぁ!!」

響「…ほっほら!貴音!!クッキー…だぞ…///…うぅ…あっあ~ん///」

貴音「まぁ!…うふふ…では、失礼して」パク

響「…!///」チュ ビクッ

貴音「おや、すみません、響…ふふ」

響「ゆっ指舐めるなよ…意地汚いぞ…///」ドキドキ

小鳥「ぐはっ!!(指チュパァァアアアッ!?)」ブバァッ

春香「小鳥さぁあああああああんっ!!」


響「…んっ」サッ

貴音「ありがとうございます」パク

真美「ひびきん、真美も~」

響「はいはい、ほら」サッ

真美「んまんま…」サクサク

小鳥「大丈夫…ッハァ…大丈夫だから、春香ちゃん…ハァハァ…」ガタガタ

春香「血液失い過ぎて、震えてるじゃないですかっ!?」


現在/キッチンスタジオB

真美「お姫ちんなんか嫌いだ///」ズーン

貴音「なにゆえっ!?」

亜美「りっちゃん隊長!真美隊員が拗ねました!!」

律子「雪歩、暖かいお茶を頼むわ」

雪歩「おっお任せください!!」

律子「春香、おにぎりを至急、真美に」

春香「了解しました!」


美希「ミキのはっ!?」

春香「もぅ…作ってあげるから待ってなさい」

美希「イエスマムなの!」ビシッ

小鳥「可愛かったわぁ~三人とも」タラーリ

あずさ「小鳥さん、思い出し鼻血が…」フキフキ

千早「まぁ、寂しがりというか…」

真「甘えたがりだよね」

春香「響ちゃんは、事務所の妹だからね~」ニギニギ


やよい「ひっ響さん年上ですよ?」

伊織「妹っぽいイメージよ、イメージ」

亜美「背もちっこいもんねー」

貴音「あっあの、真美?私は何かしてしまったのでしょうか?あの…」オロオロ

真美「…///」プイ ツーン

雪歩「はい、真美ちゃん?お茶だよぉ?」ニコニコ

春香「はーい、寂しん坊、おにぎりだよぉ?」ニコニコ

真美「はるるんなんか嫌いだ///」

雪歩「春香ちゃん!」


千早「妹っていうと…あの6歳の時…」

真「あー…可愛かったなぁ…」

律子「あの時以外は、6歳に戻っちゃったりしてないのかしら?」

亜美「うーん…流石にそういうのは無いんじゃないの?」

春香「逆にどうしたら戻るのか聞きたいくらいですよ」ニギニギ

伊織「めちゃめちゃ大変だったじゃない…もう嫌よ」

千早「小さい子の面倒を看るのは年上として当然だわ」

伊織「アンタ、響と同学年でしょうがっ!!」


美希「そういえば…響の家に泊まった時にね」

真「あ、いいなぁ楽しそう」

美希「えへへ~パジャマパーティー楽しかったの、ね?貴音?」

貴音「えぇ、そうですね…」チラチラ

真美「…モグモグ…何?」ジトー

貴音「いえ…」グゥウウ…

美希「その時に小鳥から貰った、ちっこい響のDVD見てたんだけど…」

律子「鬼か」


冬/響のマンション

ピンポーン

響「ん…はいはい?」カチッ

美希『やっほー!響、開けてなの!』

響「おぉ来たか、今開けるな…」ガチャ

美希「うぅ…寒…」ヅカヅカ

貴音「こんばんは…響」ガサッ

響「うん、いらっしゃい、貴音、美希」

美希「あー!おこたがあるのー!」


響「いやぁ寒くってさぁ…いぬ美は冬毛があるからいいけど…」

いぬ美「ワウッ!」

美希「いっぬ美~!モフモフなの~」モフモフ

貴音「響も冬毛が欲しいのですか?」

響「いや、要らないよ…コート着るよ……あっ」

貴音「?どうしまし…っ!!」ビクッ

へび香「……………」ニュル


貴音「はやぁ…」ガタガタ

響「ごっごめんな!貴音!へび香寒いの嫌いだからこたつが定位置で…」

美希「あー普通は冬眠してるもんね」

へび香「…………」ニョロ

響「へび香、悪いけど今日はゲージで大人しくしててくれ…」

へび香「…シャー…」

響「うん、暖かくしておくから、安心してくれな?」チョイチョイ


貴音「取り乱しました…すみません…///」

美希「涙目の貴音って珍しかったの」

貴音「みっ美希…いけずです///」モジモジ

響「本当に苦手なんだな~…へび香可愛いのに」

貴音「本能的に恐怖を感じてしまい…どうにも…」

美希「まぁまぁ!おこたに入って暖まるの!」

ねこ吉「ナァ…」

美希「ねーこー吉!」ナデナデ

響「美希は完全に他人ん家でくつろげるタイプだよな…」


貴音「ふぅ…おっと、忘れる所でした…響…こちらを…」ガサッ

響「あ、なんだ?お土産か?気を使わなくていいのに…」

貴音「いえ、御夕飯の材料です」

響「作れってか?」

美希「ミキ的にはお鍋かなって!」

響「お鍋の材料買って来たのか?あーネギとか豆腐とか…」

貴音「お願いしますね」ニコニコ


響「まぁ夕食くらい作るけど…ちょっと待っててね」

美希・貴音「「はーい!」」

響「返事は最高にいいな、返事は」

美希「あ、貴音、リモコン取って欲しいの」

貴音「これですか?あぁ…今日はあず散歩がありましたね」

美希「特別編だからね。見なくっちゃなの!」

ねこ吉「ニャー…ナァ…」スリスリ

響「ねこ吉もお腹空いたー?」


響「それじゃあ…」

美希・貴音・響「「「いただきます!」」」

美希「ん~おいしそうなの~…これって何鍋?」

響「え?わかんない…寄せ鍋?」

貴音「皆でつつけばよい鍋です」ヒョイヒョイ

響「貴音取り過ぎ!もっとゆっくり食べろよ」

貴音「うぅ…すみません」パクパク

美希「怒られつつも手を止めない貴音…」


美希「はふー…お腹いっぱいで幸せなの…」グダグダ

響「はい、お粗末様っと…」ガチャカチャ

貴音「後片付けは私が…」

響「いいよ、貴音はゆっくりしててよ」

貴音「うふふ…ですが、二人でやればすぐですから」

響「そう?ありがと」

美希「んー…響ぃ甘いモノ食べたくなって来たの…」

響「お前は少し働け!」ポイ

美希「あふっ!…?スポンジ?」


響「美希はお風呂掃除な!」

美希「えー?なんで?貴音にはゆっくりしてろって言ってぇ~」

響「ダラダラばっかりしてるからだ!美希も手伝え~!」

美希「ちぇー…」トボトボ

貴音「さて、では…私が洗い物を…」

響「自分が拭くな、食器の戻す場所も…ん?」…ダダダ

美希「響っ!!こんな可愛い下着いつ買ったの!?」バッ

響「こらぁああああああああああああっ!!///」


美希「うぅ…痛いの…グスッ」サスサス

貴音「…美希…先程のは…自業自得かと?」

響「全く…勝手に他人の洗濯物を漁るんじゃないぞ!///」

美希「洗濯カゴから見えてたの…」

響「だからって掲げて持ってくることないだろっ!!///」

美希「いつもみたいに、なんくるないさーって言って欲しかったの」

響「なんくるある!!///」

オウ助「ナンクルナイサーナンクルナイサー」

響「オウ助!!///」


美希「はふぅ…あ!そうだ、小鳥から良いモノ貰ったの!」ゴソゴソ

響「ピヨ子から?…」

美希「コレ!三人で見よう!!」

響「DVD…?まぁいいけど…」

貴音「…ほっほらぁというものではごっ御座いませんよね?」ガタガタ

美希「ホラーって真冬に見るものじゃないの…」

響「ん…再生っと…」ピッ


パッ

響『!ん~にぃに…』コソコソ

小鳥『プロデューサーさんの後ろに隠れる響ちゃん可愛いっ』

律子『小鳥さん…そんな事言ってる場合じゃな』

ブッ

美希「あーなんで消しちゃうのー?」

響「今の何だよ!!///」

貴音「あの時の記録映像ですか?」


響「きっ記録映像って…え?///」ヒョイ

美希「再生再生っと」ピッ

響「アぁ!!///」

パッ

小鳥『いやぁ…でも、なんか小さい子みたいっていうか…小さい子?』

律子『…そうかっ!響?あんた今幾つ?何歳?』

響『やっ!』ギュッ

美希「響ってばハニーに抱き着いてズルいの!」

響「うっうるさい!!こんなの知らないぞ!!なんなんだコレ!!///」


律子『プロデューサー殿!響に聞いてください!今何歳か』

P『えっと…響?』

響『なぁに?にぃに?』キョトン

P『かーわーいーいー』

美希「かーわーいーのー」

貴音「実に可愛いですね」ニコ

響「…何だコレ…親戚の前で見させられる昔のホームビデオかよっ///」ガタガタ


律子『早く聞けぇ!』

P『あぁ…響?今、何歳だっけ?』

響『んっと…6さいだぞ!』

小鳥『はいっ幼女響ちゃんいただきましたっ!』

律子『どうなってんの…』

美希「響、今、何歳なの~?」キョトン

響「うっるさいっ!!///リモコン寄越せぇ!!」バッ

美希「おっとぉ!そうはさせないのぉ!!貴音!パスっ!」ポイ


貴音「おや」ポス

響「貴音…貴音はわかってくれるよな?…いい子だから…な?」ズズズズズ

貴音「…響…」チラ

響『?なに?にぃに?』

P『可愛いから撫でてやる』ナデナデ

響『ひゃっ!んもぅ、にぃに…はじかさ///…えへへ///』ナデナデモジモジ

貴音「こんなにも愛らしいのです、もう少しぐらい良いのではありませんか?」キリッ

響「裏切り者ぉおおおおっ!!///」ガバッ


美希「貴音!こっち」

貴音「美希!」ポイ

響「てりゃっ!」バッ

美希「ヘイヘーイなの!」ヒョイ ポイ

響「このぉ!」ピョンピョン

貴音「へいへぇい」

響「いい加減にしろぉおおおっ!!」ピョンピョン


美希「ようやく、観念したの」ピッ

貴音「これも一興…楽しみましょう、響」

響「ゼェゼェ…お前等…おぼえとけよ…」

響『にぃに~!!』ガバッ

P『うぉっと!!』

千早『だめよ、響ちゃん。急に飛びついては』

響『はーい、千早ねぇね。えへへ~』


美希「?場面が変わったの…ココってレッスン場?」

貴音「午後は私と、千早、真の四人でれっすんをしたのです」

響「…(なんで自分は事ある毎にプロデューサーに抱き着いてるんさ?)///」プルプル

『君が触れたから七彩ボタン♪』

『全てを恋で染めたよ♪』

『どんなデキゴトも越えてゆける強さ♪』

『キミがボクにくれた~♪』

響『~♪』クルッ

千早『…踊れてる…』

真『どうして…今は子供なんじゃ…』


美希「わぁ…響が七彩ボタン踊ってる~不思議なの~」

響「じっ自分…こんな風に踊ってるのか…?」

貴音「この時は…何と申しましょうか…真似をしているという感じでしたね」

美希「竜宮小町のイベントに付いてったんだっけ?」

貴音「りはぁさるだけ見ていたのではありませんでしたか?」

響「…え?いや、自分は憶えて無いんだって!!」

貴音「あぁ…そうでしたね…」


千早『響ちゃん…一緒にお歌、歌おうか?』

響『おー!千早ねぇねと歌うー!』

千早『古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた♪』

千早『いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ♪』

響『晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔♪』

響『想い出遠くあせても♪』

千早・響『『おもかげ探して よみがえる日は涙そうそう♪』』

美希「…いいね…千早さんと響のお互いの良い所が出てるって感じするの」


貴音「この後…響が猫を追いかけて迷子になってしまい…」

響「…そっそうだったのか…」

美希「…真クンから聞いたんだけど…」

貴音「みっ美希?何を?」

美希「コンビニで貴音がらーめんらーめん言うから注意が逸れて」

美希「響が居なくなったのに、気が付かなかったって」

貴音「うぅ…///」

響「なんかもうその光景が簡単に思い浮かぶぞ…」


貴音「お恥ずかしい…///」

美希「その後、ミキが公園で響を見つけて…あの時すんごい大変だったの!」

響「え?なっ何が大変だったんだよ?」

美希「あの時の響、すんごい!わがままだったの!」

響「わっわがまま!?」

美希「ネコと遊んでばっかりで!」

響「なっ何なんだよ!急に!」


一年前・秋/公園

美希「わかったの、ミキも事務所帰る途中だから、探してみるの」

律子『お願いね!見つかったら連絡して!』プッ ツーツーツー

美希「…さてと…カモ先生、ミキ行かなくちゃなの…」

カモ先生「ガー」

美希「友達がね迷子なの、あぁ動物好きの子だから今度連れてくるの」

カモ先生「ガー」

美希「ミキは先生の言ってる事わかんないけど…多分その子ならわかるの」

カモ先生「ガーガー」バシャバシャ

美希「ん?…向こうが騒がしいの…」


猫「にゃぁー」

猫2「にゃぁ」

猫3「みゃぁ」

響「にゃぁあ」

美希「あー…カモ先生、猫の集会に参加してるのが…友達なの…」

カモ先生「ガーガー」

美希「響!」タッタッタ


響「?…あ!ミキねぇね!!」

美希「…猫…の集会?」

猫「ニャァ…」

響「そうだぞ!みんな〝とかいぐらし〟が長いんだって!!」

響「…とかいぐらしってなんだ?」

美希「え?東京とかに住む…事?」

響「…そっか!ここ東京だ!!あはー島の猫とは違うなーウリウリ」

猫2「ナァン…」


美希「響、猫と遊んでないで、事務所に帰るの!」

響「?…自分の家は沖縄だぞ?」

美希「そうじゃなくって…えっと…あれ?」

響「それに、ネコ代達ともっと遊ぶ!!」タッタッタ

美希「あっ!ちょっと待つの!!」タッタッタ

猫「ニャー!」ヒョイ

響「あははー!塀の上なんて全然平気だぞー!」ピョン

美希「響っ!」


美希「…もぉ~…こういうの、ミキの役目じゃないの…」タッタッタ

美希「響!!待ぁつのぉ!!」ガシ

響「うわぁっ!ヤダぁ!!」ジタバタ

美希「こっちに来るのぉおっ!!」グィィィィ

響「いーやーだーぞぉお!!」グィイイイ

響「わっわわっ」グラ ドシーン

美希「ふぎゃっ!!」

響「う~痛…ミキねぇねのせいだぞ!!」


美希「痛いのはこっちなの!響が変なとこ歩くからなのっ!!」

響「むぅ…ミキねぇねなんて嫌いだぞ!!シシカァッティ!!」

美希「なっ!ミキだってこんなわがままな響嫌いなのっ!!」

響「べぇ~っだ!!」

美希「むぅっか!!…響なんて知らないの!!」

響「ふんっ!!」スタスタ

美希「響なんて、転んで、おにぎり落っことせばいいのっ!!」

響「おにぎりなんて持ってないぞーっだ!」ダッダッダッダ


響「へへーんだっ…ここまで来れば…」

猫3「…ナァン…」スリスリ

響「え?なんだよ…戻れ…って?」

猫「ニャー…ニャー」

響「…ここがどこかって…えっと…アレ?…あれ?」キョロキョロ

ブゥーン…パァパァー!!…ガヤガヤ…ガタンガタン…

響「にぃに?……みっミキねぇね?……」

響「…………………………………」サァァァァ


響「ッ…にっにぃに~!!どこぉ!!…どこ…グスッ…うあぁ」ジワッ

響「うわぁぁぁぁん!!ここドコなんだぁああ!!」

美希「ハァ…もぅ…いきなり走りださないで…」ガシ

響「みっミキねぇねぇ……うぅ…ウゥゥゥ…」ポロポロ

美希「全く!自分が迷子だってわかって欲しいの!!」

響「ヒック…グスッ…ごぇんな゛ざい…ヒック」

美希「ちゃぁんと…ミキが、みんなのとこまで連れてってあげるの、ね?」ギュ

響「うん…」ギュ


冬/響のマンション

響「そっそんな事…あったのか…」

美希「とぉっても大変だったの!」

貴音「動物と遊び始めると際限無いでしょうね…」

響「うぅ…そう言われると…否定できないな…」

美希「小さい頃もそうだったの?」

響「島に居る時は、ずっと動物達と遊んでたぞ…」

美希「そういえば、この前沖縄帰ったよね?どうだった?」


響「あぁ、にぃにもあんまーも元気だったし、久しぶりにアリサにも会えたし」

美希「アリサって地元の友達?」

響「そうだぞ、中学の同級生、一緒にアイドル目指してたんだ」

貴音「目指してていた…とは」

響「うん…アリサは、アイドルを目指すのはやめたって…」

美希「…それは…寂しいの…」

響「うん…でもな!自分の事応援してるって!へへへっ」


響「今までのテレビとかも、全部見ててくれたんさー」

貴音「うふふ…それは、良き友と逢えましたね…」

美希「ミキも、お姉ちゃんが生すか録画してたの見てたのはなんだか嬉しかったな!」

貴音「私も…古都の爺やから手紙が届きます…近しい者からの励ましは嬉しいですね」

響「だよな!みんな…プロデューサーのおかげだぞ…」

美希「え?…」

響「気づかないとでも思ったのか?航空券のミスなんて…」


響「沖縄に出張なんて無いのに、手配ミスする訳が無いじゃないか」

貴音「気づいていましたか…」

美希「デコちゃんが言ってたけど…無理矢理送り出したって…」

響「企画が出発直前で消えちゃうなんて、台本でも酷いぞ!」

貴音「確かに…そうですね…勢いだけでした」

響「その後の…お弁当の企画も…そういう事だったんだろ?」

美希「うん、そうだよー」


響「やっぱりか…全く…話してくれれば良かったのに…」

貴音「余計な気を遣わせてしまうのでは…と…」

美希「ハニーが内緒って決めたからねー」

響「にしては、軽かったな…」

美希「だって、バレバレなんじゃないかなーって思ってたの」

貴音「えぇ…ですので、響自身が言い出さなければ…と…」

響「そうか…」


響「じゃあ…自分にもうバレてる事…内緒な?」

美希「えへへ~もちろんなの!」

貴音「承知致しました。」

響「ありが」

響『うん!自分もねぇね達のこと大好きさー!!///』ピカー

美希「貴音、リピートして」

貴音「どのぼたんですか?美希…」

響「消せぇえええっ///!!!」


現在/キッチンスタジオB

美希「――っていう事があったの!」

伊織「回想中に別の回想に入るんじゃないわよ…」

真「いいなぁ…パジャマパーティとかなんか乙女ちっくで…」

雪歩「真ちゃんもしたいの?パジャマパーティ…///」ドキドキ

真「なんで、頬を赤らめるの?ねぇ?雪歩?」

小鳥「(ゆきまこでパジャマパーティとか…堪らんっ)」

春香「…真ってパジャマじゃなくてジャージ着てそう…」ボソ

真「春香?」ゴゴゴゴゴゴゴ


やよい「お弁当企画楽しかったねー」ニコニコ

亜美「さしすせそのゲストも餅もありでやったかんねぇ…」

律子「…持ち回りね?餅を解禁したのかと思ったわ」

千早「ククッ…///」プルプル

雪歩「えっと…真美ちゃん…お茶のおかわり持ってきた…よ…?」スッ

真美「…ズズズッ…」ムスー

貴音「はやぁ…」オロオロ

春香「寂しん坊の機嫌がまだ治らないなぁ…」

あずさ「もう…春香ちゃん?めっ」


/キッチンスタジオA

P「…………」コソコソ…パク

響「…おい」

P「!!」モグモグ

響「なーに、つまみ食いしてるんさー!」

P「ひゅまん…ふい…」モゴモゴ

響「せめて、飲みこんでから謝れー!!」

P「…んっ…すまん。」ゴクン


P「でも、コレうまいな~」ニコニコ

響「そっそうか?///」

P「コレ、何て言うんだっけ?」

響「それはスーチカーだぞ、豚の塩漬けな?昨日の晩から仕込んでおいたんだ」

P「スーチカーか、お酒が進みそうな…へへへ…」ニヤリ

響「飲むのもいいけど…程々にな?」

P「わかってるって」


/キッチンスタジオB

春香「…いいなぁ…私も、プロデューサーさんと一緒にお料理したい…」

やよい「楽しそうですー!」

春香「だよねだよねぇ?『味見して下さい、はいあーん♪』なんちゃってー///」

美希「あざといの」

春香「なんだとぅ?」のヮの#

真「…でもさぁ…春香ってよくプロデューサーにお弁当差し入れしてるよね?」

一同「!!??」

春香「…え?あー…えっと…それはぁ…」


美希「あざといの!あざと過ぎるの!!」

春香「ややっやめてよ!お弁当は…そう!ロケ弁ばっかりじゃアレかな?って」

春香「自分の分のついでにね?ホラ!千早ちゃんの分も作ってるしぃ!!」アタフタ

千早「そっそそうね!いつもありがとう!!春香!!」アセアセ

雪歩「そういえば…千早ちゃんは…朝…プロデューサーと一緒に来るの多いよね?」

千早「ひょえっ!?///」ビクッ

小鳥「そういえば…レッスンや仕事よりも大分早く…」

千早「それは…その…あの…///(助けて春香!)」チラ


春香「(千早ちゃんからSOS!!)えっと、朝食だよね私もよく食べるもん!!一緒に!」

千早「そっそうなの!///喫茶店でモーニングとかをね?」アタフタ

亜美「えー!?はるるん達ずっこいよー!亜美もぉ!!」

伊織「まぁ飲み会を〝反省会〟とか…言ってるのも居るわよねぇ…」ジロッ

あずさ・小鳥・律子「「「!!!」」」

律子「そっそれは…あの…ライブの後とかに…えっと」タジタジ

小鳥「のっ飲みニケーションですよ!!ねぇ!?」

あずさ「そうそう、大事な大人の付き合いなのよぉ?」


真美「…お姫ちんは…」

貴音「!!」ビクッ

真美「月の綺麗な夜には、兄ちゃんとらぁめんを食べてるんだっけぇ?」ツンツン

貴音「いえ…極、稀に…あの…」オドオド

伊織「ふーん…」ジトー

美希「…みんなズルいの…」ジトー

真「ズルい」ジトー

雪歩「いいなぁ…」ジトー

やよい「あっ…あのぉ…」


伊織「?…どうかしたの?やよい?」

やよい「わっ私も、あの…さししゅしぇ…うぅ…」

小鳥「さしすせそね?わかってる、わかってるから大丈夫よ?」ナデナデ

やよい「はっハイ!…それで、試作品をよくプロデューサーに食べて貰ってて…」

やよい「ごめんなさい…私も…ズルいですよね…」ショボーン

春香「…そっそんな事無いよ!?全然全然!!」アタフタ

雪歩「そっそうだよぉ!ズルくなんかないよ!?」オロオロ

やよい「でっでもぉ…」


伊織「貴音ぇ!!」

千早「四条さん!!」

貴音「はいっ!!」サラサラ…シュッ

貴音「 無  罪 」ドドンッ

亜美「この間も不思議に思ったんだけど…どこから、墨と筆出したの?」

美希「天使に罪は無いの!!」

春香「この件は此れにて、一件落着ですよ!!落着ゥ!!」


やよい「え?…」

あずさ「やよいちゃん、ありがとうね?」ナデナデ

小鳥「天使がこの諍いを止めて下さった!!神よ!感謝しますぅ!」

真「ごめんね、春香…なんか突っかかっちゃって…」

春香「ううん、私の方こそ…ごめんね真」

雪歩「うぅ…千早ちゃん、ごめんなさぃぃ」

千早「いっいいのよ…その良かったら…萩原さんも今度一緒に…」


真美「…はい、お姫ちん」スッ

貴音「これは…おにぎり…良いのですか?」

真美「うん…いいよ…その……嫌いなんかじゃないかんね?///」

貴音「真美…はい、存じ上げておりますよ?」ニコニコ

伊織「そっ…えっと…わっ悪かったわね」

律子「いいわよ、そんなの」

あずさ「お酒が飲める歳になったら、み~んなで行きましょうね?」


やよい「わぁ…今から楽しみですー!!うっうー!」ニコニコ

小鳥「お姉さんが飲み方を一から教えてあ・げ・る♪」

亜美「お…姉…さん?」キョトン

小鳥「ピヨォ…亜美ちゃんが…グスッ…亜美ちゃんがぁ…」ポロポロ

律子「亜美ぃ!!」

亜美「あぁぁ…めんご、めんご、ピヨちゃん」ギュ

小鳥「もっと強く抱き締めて!心がバラバラになる前に!!」


/キッチンスタジオA

響「…なんか、隣が騒がしくないか?」

P「え!?そっそうかぁ?」

/キッチンスタジオB

一同「!!!!」ドンガラガッシャーン

/キッチンスタジオA

<ドンガラガッシャーン

響「ほら…なんかドンガラしてるし、何してるんだ?…」スタスタ

P「ちょっと!待て響!」


/キッチンスタジオB

真「春香!リボン外して!メガネ!!」

春香「了解!!」サッ

律子「ちょっと!私のメガネ!!」

真美「緊急時代だよ!!りっちゃん!!」

小鳥「机の下とか、隠れて!早く早く!!」

雪歩「穴を掘りますぅ!!そこへ!!」ザッシュザッシュ

美希「貴音が一番目立つの!早く!!」

貴音「はっはい!!」バッ


ガチャ

響「…あれ?…誰も居ないのか…?」

??「入らないで!!」

響「えっ!?」

春香(メガネ)「今、神聖な儀式の最中です!入らないで下さい!!」

響「ごっごめんなさい…儀式?」

春香(メガネ)「え?えっと…あの…おにぎりです!おにぎりをその穴に落とす」

響「穴ぁっ!?うわぁ!!なんでこんな所に穴が開いてっ危ないぞ!!」

春香(混乱)「神聖な儀式なのです!メガネをかけて無い方は入らないで!!」ポイッ ナノー!!

響「ごっごめんなさい!!」バタン


/キッチンスタジオA

P「ほっほら!勝手に入ったりしたから、怒られただろ!?」

響「うん…ごめんさー…」

P「(わけわかんねぇ誤魔化し方だったな…)」

響「…世の中には、不思議な儀式もあるんだなー…」

P「…そうだな…」

P「(響の騙されっぷりにも、不安を覚える…)」

響「おっと、仕上げしちゃわないとな!事務所に向かおう」

P「おぉ、急ごう!」


/キッチンスタジオB

春香「///」プルプル

亜美「はっはるるん…マジサイコ→だよ///」プルプル

真美「真美達じゃ…追いつけない所で戦ってるね///」ガクガク

律子「ほっほら、雪歩?穴埋めて…みんな!移動するわよ!」

千早「…はっ春香、行きましょ?ね?」

やよい「春香さん、元気出して下さーい」

伊織「春香…アンタ脊髄反射で何か喋るのやめなさい?」

春香「五分前に戻りたい///」


夕方/765プロ事務所・前

P「…それじゃあ俺が先に入ってその後に」

響「自分が登場って訳だな!完璧だぞ!!」

P「あぁ!よぉーし…作戦開始だ!」タッタッタ

ガチャ…バタン…

響「よし…プロデューサー入ったな…」

春香『え?伊織がケーキ作るんじゃないの!?』

伊織『何言ってんのよ!ケーキは真が』

真『えぇ!?ボクそんなの聞いて無いよ!』

貴音『面妖な…響を祝う事が出来ぬとは…』


響「ふふふっ…みんな焦ってるぞ…くひひ…」

雪歩『今からじゃあ間に合わないですぅ!!』

亜美真美『『どーすんの!?りっちゃん!?』』

律子『どうにか、レストランを…』

やよい『いっ今からでも、もやし買ってきます!!』

美希『ミキもおにぎり握るのー!!』

あずさ『私も、スーパーに…』

千早『あずささんは、迷子になっちゃうからダメです!!』


響「よし…行くぞぉお!!」ガチャ

/765プロ事務所

響「はいさーい!!みんな!!だい…じょぶ…」

シーン…

響「アレ?なんで…誰も居ないんだ…?」キョロキョロ

響「さっきまで…みんな…」

響「おーい!みんなぁ!!何処行ったんだぁー!!」

響「あっあれ?なん…う…うぅ…」ジワッ


ガタガタン!ドンガラガッシャーン!!

響「うわぁっ!?」

春香「響ちゃん!?ごっごめんね!泣かないで!!」

伊織「んもぅ!!誰よ!!お尻叩いたの!」

やよい「伊織ちゃん大丈夫?」

亜美「いおりーん、狭いんだからちかたないぢゃーん」

響「…え?」

真「いや、響実は…逆サプライズの逆でね?」

雪歩「まっ真ちゃぁん!それじゃあ、伝わらないよぉ!」

響「…ぜっ全部…バレてたのか?」


あずさ「響ちゃん?あのね?」

律子「ネタバラしまで込みで企画してたって事なのよ」

P「あ、どうも、企画担当です。泣かせてごめんなさい。」

小鳥「あ、どうも、765LOID担当です。泣き顔最高れす。」

千早「もっと誠心誠意謝って下さい」

真美「ピヨちゃんは謝ってすらいないよ…」

響「そっ…そっか!なぁんだ!!バレてたのかー!」

「「響」」

響「え?…わっ!」ギュウ





美希「響!ハッピーバースデーなの!!」

貴音「誕生日、おめでとうございます…響」

響「うん…ありがとっ!みんな!!かなさんどー!!」




響「えええっ?じゃっじゃあ!隣のスタジオにみんな居たのか!?」

春香「その件に関しては黙秘したいかなぁ…」の_の

千早「春香、笑って?お願いだから」

真「春香に何か温かい物を!!急いで!!」

P「ふっふっふ…俺の二重スパイがあってこその本作戦の成功だったな」

律子「口裏合わせただけじゃないですか」

貴音「さぁ、響の拵えてくれた料理が冷めてしまいますよ?いただきましょう」

美希「響!このおにぎり!すっごくおいしいのー!!」モグモグ


響「え?あぁフーチバージューシーのおにぎりだぞ」

亜美「あー!!ミキミキずるーい!!亜美も食べるぅー!!」

真美「発見♪おいしそーな角煮なの、じゅるるん♪」

伊織「ちょっと!!主役の響を差し置いて何食べ始めてんのよ!!」

あずさ「うふふ…そうだわ、お皿の準備しないと」

雪歩「あずささん、手伝いますぅ」

あずさ「ありがと…あら?何かしらこの紙袋…」ガサ

響「あ!…そっそれ…」


雪歩「響ちゃんの?他にも何かお料理作ってたの?」

響「えっと…りょ…料理じゃ…なくて…///」モジモジ

やよい「?…これって…マフラーですね!!」ガサゴソ

千早「マフラー…?」

春香「わぁ…暖かそう、色が赤と…緑と…え?こんなに?」

小鳥「もしかして…コレって…みんなのイメージカラーの…」

響「うっうぅ…///…その…これから寒くなるだろ?…だから…みんなにって…」

律子「全員分…響が編んだの?」


響「なっ夏の終わりくらいから…ちょっとずつ…」

一同「………………………………」

響「え?…どっどうしたの?みんな…」

春香「…響ちゃぁああん!!」ギュウウ

響「わぁっ!?///」

真「響!ありがと!!すっごく嬉しいよ!!」ギュウウ

雪歩「ありがとぉ!響ちゃん!!」ギュウウ

小鳥「んもぉお!!超可愛いよぉお!!響ちゃぁん!!」ギュウウ

響「みっみんな、くっ苦しいぞぉ…えへへ///」


おわり


伊織「あら千早、なかなか似合ってるじゃない!にひひ」

千早「水瀬さんもね、うふふ…」

響「…はい、プロデューサー」

P「お、俺のはキャメル色かぁ…ありがとな、響」

響「どっどういたしまして…だぞ…///」

小鳥「あら?…これは…マフラーじゃなくて…」

響「あ、うん、社長のなんだけど…毛糸足りなくなっちゃって…」

律子「真っ黒な帽子と手袋…」


ほんとにおわり


響!誕生日おめでとぉおおおっ!!

色んな表情の響の事がっ!かなさんどぉおおおおおっ!!

おそらく765プロ内で一番騙されやすそうな響には

仕掛け人のフリしたターゲットという、逆サプライズを計画しました。


響「にぃに♪」P「…さんし?」の方で貴音の台詞の

貴音「…私…響は太陽の様に明るく…いつも幸せなのだと…思っておりました…」

と今回の美希の台詞

美希「ちゃぁんと…ミキが、みんなのとこまで連れてってあげるの、ね?」

の二つの台詞が、貴音と美希それぞれの響に対する心情で

二人が、響の事を大切に思っているイメージです。


幕張ライブビューイング楽しかったです!

劇場版!来年1月25日!!発表の瞬間は叫んでました、本能のままに

赤羽…当たるかな…祈っています。


事務所対抗運動会は、今週日曜日!体育の日前日に書かせていただきます!!

よろしくお願いします。

読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

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