クレス「サンドイッチってさ」チェスター「あぁ?」 (59)

※テイルズオブファンタジアのssです。
といってもキャラがしょうもない話をするだけの内容です。
登場するのは最終PTの六人だけだと思います
思いつきで立てたので更新は少なめ+遅めになりますが楽しんで貰えれば幸いです

ゆっくりと始めます・・・

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381249337

パチパチパチ…

クレス「・・・・」

チェスター「・・・眠れねぇのか、クレス」

クレス「チェスター・・・うん、ちょっと、ね」

チェスター「だからって、夜中に焚き火すんなよ。魔物が寄ってきたら、助けてやれねーぞ」

クレス「うん・・・でもこの辺は寒いし、その」

チェスター「分かった分かった。眠くなるまで付き合ってやっから、気にすんなよ」

クレス「うん、ありがとうチェスター」

チェスター「今更だぜ、これくらいのこと」

チェスター「明日だもんな、ダオスの城に乗り込むのは・・・不安になるのも分かるぜ」

クレス「・・・・うん、本当に長かった」

チェスター「ああ、やっと、仇がとれるな」

クレス「・・・・うん、そうだね」

チェスター「・・・なんか、らしくないな」

クレス「え?」

チェスター「いや、なんかいつものオマエなら、もっとこう、生返事じゃないっつーか・・・」

チェスター「もしかして、眠れない原因は別か?」

クレス「・・・はは、やっぱ分かるんだ」

チェスター「ったりめーだろ?何年親友やってんだ。それくらい分かるっつーの」

クレス「うん・・・チェスター僕はね、考えてたんだ」

チェスター「なんだよ、言ってみろよ」

クレス「本当に、些細なことなんだ」

チェスター「やけに謙虚だな・・・勿体ぶらず言えよ」

クレス「うん、その・・・・」

クレス「サンドイッチってさ、なんでサンドイッチって名前なのかなーって」

チェスター「ふぅん・・・」

パチパチパチ…

















チェスター「ん?」

チェスター「すまんクレス、もう一回だ。もう一回言ってくれ」

クレス「え?うん・・・いやだから、サンドイッチってなんでサンドイッチって名前なのかなって」

チェスター「成程、サンドイッチね・・・」

パチパチパチ…


















チェスター「あぁ?」

チェスター「おいちょっと待ってくれクレス、最後だ、あと一回言ってくれ」

クレス「しつこいなあ、分かったよ。だから、サンドイッチはなんでサンドイッチって名前なのかなって考えてただけだよ」

チェスター「おいクレス」

クレス「なんだいチェスター?また聞き取れなかったのかい、ならもう一回・・・」

チェスター「いやいい、一回目で正しく聞き取れてた。間違いなかった」

クレス「そうかい、それなら良かった」

チェスター「おう・・・」

パチパチパチ…
















チェスター「いやなんでだよ」

クレス「?」

チェスター「オマエ、まさか眠れないのは・・・」

クレス「うん、そのことなんだよ」

チェスター「・・・クレス俺達の、いや面倒くさい、やっぱ旅の目的話すのはたるい、やめだやめ」

クレス「・・・でもさ、気にならないかい?」

チェスター「・・・あのなぁクレス、この世の中は空は青いから青いし、サンドイッチはサンドイッチなんだよ、そこに一々理由求める必要はねーぜ」

クレス「だけど・・・」

チェスター「だけどもヘチマもねぇよ!あー予想以上にくだんねー話だった、やっぱ俺寝るわ。じゃあな、クレス。お前も早く寝ろよ」ザッザッ

クレス「あ、行っちゃったか・・・」

クレス「・・・・・」

クレス「サンドイッチだからサンドイッチか・・・」

クレス「チェスターらしい答えだなぁ」

パチパチパチ…

クレス「・・・・・」

クラース「眠れないのか、クレス」ザッザッ

クレス「クラースさん・・・はい」

クラース「ま、若いうちは悩むのも大切だけどな、時が時だ。何か悩んでいて眠れない、といったところか」

クレス「・・・すごいですねクラースさん」

クラース「伊達に歳はとっちゃいないさ。さて、悩める青年クレス君は、どんなお悩みをお持ちですかな?」

クレス「ハハ・・・茶化さないでくださいよ。まあ、大したことじゃないんですけどね」

クラース「うむ、なんだ?ミントのことか?」

クレス「いえ、今は別で・・・そのですね」

クレス「サンドイッチって、どうしてサンドイッチという名前なんでしょうか」

クラース「ふむ・・・・・」

パチパチパチ…
















クラース「む?」

クラース「・・・クレス?すまない、もう一度言ってくれないか?最近耳が遠くなったかも知れんしな」

クレス「いえ、チェスターにもさっき聞いたんですけど、どうしてサンドイッチはサンドイッチという名前なのか、ということですよ」

クラース「・・・悩みはそれか?」

クレス「はい」

クラース「そうか・・・うーむ・・・・」

クレス「ちなみに、チェスターにはサンドイッチはサンドイッチだからと答えられました」

クラース「まぁ、チェスターらしい答えだな・・・そうか・・・・名前の由来か・・・・」ブツブツ

すいません、投下中断です。眠ります

クラース「正直興味が湧かないが、まあ私なりに考えたことを言うぞ」

クレス「はい、お願いします」

クラース「まずサンドイッチとは、正確にはサンドウィッチと発音するんだ」

クレス「そうなんですか」

クラース「分けると砂(サンド)と魔法使い(ウィッチ)になるが・・・どちらも関係はなさそうだな」

クレス「まあ、食べ物ではないですからね」

クラース「そこでだ、私は天才的な発想の元、一つの仮説にたどり着いた・・・」

クレス「なんですか?」ワクワク

クラース「いいか、よく聞けよ・・・」















クラース「サンドには、砂以外に他の意味がある!」ドヤッ

クレス「お、おおお!!」

クラース「ほら、お菓子であれがあるだろ?ビスケットサンド」

クレス「え、あの、知らないです」

クラース「・・・まあともかくあるんだ。それはだな、冷た~いバニラアイスをしっとりとしたビスケットで挟んだ至高のお菓子でな・・・・」

クレス「あの、ビスケットサンドについては特に語らなくてもいいです、それで?」

クラース「・・・つまりだな、サンドウィッチもパンで挟む、ビスケットサンドもビスケットで挟む」

クラース「よって、サンドには『挟む』という今は無き意味があると仮説を立てたのだ!」

クレス「おお・・・おおおー!!」

クレス「流石はクラースさんです!」

クラース「フゥァッハッハッハッハ!!・・・もっと褒めたまえ?クレス君」

クラース「この天才召喚士クラースには、解けん謎などないのだよ、フッハッハッハッハ!!」

ガサガサッ

クレス「あ、敵ですクラースさん」

クラース「なにっ!?ちっ・・・グレムリンレアー!」

クレス「秋沙雨!秋沙雨!秋沙雨」

――――――――――――――――――――――――
クラース「まあ、その・・・すまん」

クラース「柄にもなく、はしゃいでしまって・・・」

クラース「考えてみれば夜中に焚き火して大声上げたら魔物が来るに決まってるよな・・・」

クレス「そう落ち込まないで下さいよ、倒せたんですし・・・」

クラース「あぁ・・・すまん」

クレス「で、そういやクラースさん」

クラース「・・・なんだ?」

クレス「さっきの話でウィッチはどこにいったんですか?魔法使いのサンドじゃ、やっぱり変ですよ」

クラース「・・・知らん、語呂が良かったんだろ」

クレス「そんな投げやりな・・・」

クラース「つまらん事で睡眠を削るな、私はもう寝るぞ、じゃあなクレス」ザッザッ…

クレス「あ・・・行っちゃったか・・・・」

クレス「・・・・・」

クレス「サンドは挟むという意味がある、か」

クレス「理屈で求めようとするのは、クラースさんらしいし、正しいことだよな」

クレス「さて、もう少しだけ・・・・」

パチパチパチ…

クレス「・・・・・・」

アーチェ「あっれぇ、誰かと思ったらクレスじゃん」

クレス「アーチェか、どうしたの?」

アーチェ「焚き火の火が見えたから来ただけ。クレスこそどったのこんな夜中に、見張り?」

クレス「今日の見張り番はすずちゃんだろ?」

クレス「(すずちゃん多分少し寝てたな)」

アーチェ「あ、そうだったね。じゃあさ、クレスはなんで起きてんの?眠れないとか?」

クレス「うん、そんなところだよ」

アーチェ「はっは~ん、ミントとなにかあったんだ♪ねぇ図星?図星でしょ!元カノ似の女の子にときめいたとか、そんなことでもあったんでしょ!」

クレス「なんでそれ知って、いや違うよ!少なくとも今はそれで悩んでいるわけじゃないよ!」

アーチェ「ふーん、つまんなーいの、じゃあ何さ、マジメにダオスのこと考えてんの?」

クレス「いや、そうでもなくてね、サンドイッチってあるじゃないか」

アーチェ「うん、今日のお昼私が作ったね。あれは過去最高の出来だったんだ♪美味しかったっしょ?」

クレス「うん・・・本当に、美味しかったよ・・・」

クレス「でさ、サンドイッチって、なんでサンドイッチって言うんだろうって悩んでいたんだ」

アーチェ「うっわ、結構しょーもない話じゃんそれ」

アーチェ「あのねクレス、将来そんなことまで気にしてたら絶対ハゲるよ、クラースみたいに」

クレス「クラースさんは別にハゲてないけど・・・でさ、名前の由来少し気になったりはしないかい?」

アーチェ「言われてみれば確かに・・・気になるかも」

アーチェ「うーん、サンドイッチねぇ・・・」

アーチェ「そんなの、サンドイッチだからサンドイッチじゃないの?」

クレス「ハハ、チェスターと同じ事言ってるよアーチェ」

アーチェ「ゲェー!?あのバカとアタシの思考回路が一緒なんてありえない!待って、今考えるから・・・」

クレス「そういや、クラースさんは砂と魔法使いに分けて考えようともしていたなぁ」

アーチェ「・・・クレス、そんなバカみたいな質問皆にしてるの?」

クレス「まだチェスターとクラースさんにしかしてないよ」

アーチェ「まあそれならいっか、うーん仲間のバカさ加減を許容するアタシってばいい女♪」

アーチェ「ん?魔法使い?・・・アタシ・・・砂・・・・」ピコーン

アーチェ「あー!クレス、アタシ分かったかも!」

クレス「本当かいアーチェ?」

アーチェ「うんうん、まあおねえさんの話を聞きなさいって♪」

アーチェ「ホラアタシってば煮ても焼いても食えないテンシンランマン天才美少女でしょー?」

クレス「う、うん、まあうん」

アーチェ「でもって、砂も食べれないでしょ?」

クレス「うん・・・・」

アーチェ「サンドイッチってのは、お肉もお野菜も、玉子とかも挟めるじゃん?」

アーチェ「でも、食べられないのが名前なんだよ!」

クレス「な、な、なんだってー(棒読み)」

クレス「うーんいやアーチェ、それは無理やりなんじゃないかな?」

アーチェ「あによー、折角人が一生懸命意見を出したってのに、釣れないわねー」

クレス「・・・まあ、結構、参考にはなったかな・・・?」

アーチェ「大体ね、サンドイッチの名前なんてどーでもいーのよ!ミートインパンでも野菜パンでも大して変わりはしないだろうし」

アーチェ「そもそも、そういうのはもっと雑学に詳しいクラースとかすずちゃんに聞くのが妥当なの!」

クレス「いやまぁ、どうせ全員に聞く予定だったけど」

アーチェ「・・・あっそ、アタシの意見なんてそこまで求めてなかったってことですね!」

クレス「そ、そこまでは言ってないよ・・・」

アーチェ「まったくもう・・・やっぱ寝よ寝よ!夜ふかしはお肌の天敵!この論争ももうお終い!クレスも早く寝なよ、お休み」ザッザッ…

クレス「あ、行っちゃったか・・・」

クレス「・・・・・・・」

クレス「いや、やっぱりアーチェの意見は本当に中々参考になった気がするぞ」

クレス「・・・でも、いまいちしっくりこないな」

クレス「・・・もう少しだけ起きとくか・・・・」

パチパチパチ…

クレス「・・・・・・」

ミント「眠れないんですか、クレスさん」

クレス「ミント・・・うん、気になることがあって」

クレス「(ミントなら、何か分かるかも知れないな。最悪分からなくても納得のいく答えを出すはずだ)」

クレス「(よし、聞いてみるか)」

クレス「ところでさ、ミント、少し気になることがあるから聞いてくれるかな?」

ミント「嫌です」

クレス「うん、それでね・・・ん?」

ミント「嫌です」

クレス「あれ、拒否?」

ミント「クレスさん、あなたもいつまでも子供のように、甘えていいわけではないのです。それに、明日は大事な日でしょう?悩み事なんて、今は振り切りましょう」

クレス「えっ」

ミント「私も少し目が覚めただけですので、もう寝ますね」

クレス「え、やその、ミント?僕はただ・・・」

ミント「・・・あと、クレスさん?」

クレス「は、はい?なんでしょうか?」

ミント「・・・・・」

ミント「過去を過去と割り切れない男の人って、誠実性に欠けるというか、どうかと思います」

クレス「!?」ゾクッ

ミント「フフフ・・・」ニッコリ

クレス「(な、なんで!?白衣の天使ミントから、おぞましいほどの邪気を感じたぞ!ま、待てよ・・・確かさっきアーチェと、ってまさか)」アタフタ

ミント「それではおやすみなさい、クレスさん」ザッザッ…

クレス「あ、行っちゃったか・・・」

クレス「・・・これは、予想外過ぎたな」

クレス「うん、でもまぁ、僕は誠実な男だぞ!」

クレス「これからの未来も、ミントを守るんだ!」

クレス「アハハハハハ!!」

クレス「アハハ、ハハ、ハ・・・・・ハァ・・・」

クレス「・・・するつもりも無かったけど、浮気なんて絶対にしないぞ、この世に悪があるとすれば、それは浮気だ!」

パチパチパチ…

クレス「・・・・・」

すず「サンドイッチの名前の由来はですね、」シュバッ

クレス「う、うわぁ!いきなり木の上から出てきて、驚かさないでよすずちゃん!」

すず「すみません、忍者ですから」

クレス「あぁうん、忍者だからね、仕方ないね・・・」

すず「それで、サンドイッチの名前の由来ですが・・・」

クレス「あ、続きは話してくれるんだね」

すず「十六世紀ごろ、カードゲームと言われていた遊戯がありまして、食材をパンで挟むという片手間で食べられた物を、当時のサンドイッチ伯爵から取ったというのが由来ですね」

クレス「へぇ、よく知ってるね」

すず「忍者ですから・・・まあ、然程深い意味は無いですね。因みにクレスさんの先程話していた砂も魔法使いも―――は一つの冗談話というのが主流ですね」

クレス「news、と似たようなものかな」

すず「はい、その昔からパンで食材を挟んで食べるという食文化は存在していましたが、名前を広義付けたのはサンドイッチが最初です」

すず「・・・とは言っても、本当の最初は一つの手記ですが」

クレス「詳しいなぁ・・・凄いね」

すず「忍者ですから、当然です」

クレス「(僕のイメージする忍者とは違うけど)」

クレス「・・・ところですずちゃん、聞いていいかな」

すず「なんでしょうか」

クレス「十六世紀って・・・どういうこと?」

すず「はい?」

クレス「いやね、今はアセリア暦四千三百・・・くらいじゃないか。世紀ってなんだい?年号?」

クレス「できればそこも説明してほしくてさ」

すず「・・・」

クレス「あれ、すずちゃん?」

すず「えっとその、世紀といいますのは、百年をひとくくりにした物でして、十六世紀はつまり、アセリア暦1501年~1600年になります」

クレス「へえ、そうだったんだ」

すず「は、はい・・・」

クレス「・・・その知識はどこで仕入れたの?」

すず「文献です、忍者の里には古い文献が多く存在してますので、そこから得ました」

すず「その先程話した手記が、あったので、それで知識として記憶しました」

すず「世紀という単語は、その、他の文献などにも存在してたので推測です!」

クレス「よく数千年前の文献があったね」

すず「えっあっ、その・・・」

クレス「(あれ、素直に感心したのにその応対は・・・)」

クレス「・・・すずちゃん」

すず「は、はい」

クレス「・・・本当はどうなの?」

すず「そ、その、私は頭領から話を聞いて、それらしい文献を・・・あれ?そういや変に新しかった?」オロオロ

すず「その、すみません!すずはまだ半人前なので分かりません!」

クレス「(あ、珍しく取り乱してるな)」

すず「ま、まだまだ修行が足らないので、出直してきます!それではっ!」シュバッ

クレス「あ、行っちゃったか・・・」

クレス「それにしても伯爵の名前か、面白い由来だったな」

クレス「・・・すずちゃん、やっぱり子供らしさが残っていて可愛かったなぁ」

クレス「・・・・・!?」ゾクッ

クレス「も、もう寝よう!明日はダオス城に・・・ん?」

クレス「・・・ダオスもサンドイッチくらい、食べたことあるよな?」

更新の間空きすぎた・・・

これで終わりです。需要も無さそうなので
完結です、すみませんでした。

ダオス「サンドウィッチおいしい」
クレス「だよね」

乙でした。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom