響「なあ、プロデューサー」P「ん?」 (56)


-765プロ、事務所




響「お願いしてたアレ、大丈夫か?」

P「ああバッチリだ」

響「ホント!?」

P「嘘ついてどうすんだよ。ただ、ちょっと遠いところだから朝早くなるけどいいか?」

響「なんくるないさー! ありがとうプロデューサー!」





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-明後日早朝、響宅前



<ピンポーン

<バタバタバタ ガチャ


響「はいさいプロデューサー!」

P「おう、おはよう! あれ? なんかいつもと雰囲気違うな」

響「えへへ、さすがプロデューサー! ちゃんと気付いてくれたな!」

P「ああ、まずリボンが」

響「ストップ! まずみんなと一緒に下まで降りるのが先だぞ」

P「あ、そうだな。準備はいいか?」

響「完璧さー! みんなも起きてるぞ!」

P「よし、じゃあ静かに下まで行くぞ。……みんな一辺に降りれるか?」

響「……エレベーターの面積的にワニ子といぬ美は別々で行った方がいいかも」

P「たしかにな。じゃあいぬ美と他何匹かは先に俺と行こう」

響「そうだね。いぬ美、へび香、オウ助、ブタ太、プロデューサーと一緒に先に行って」


ぞろぞろ、ぞろぞろ


P「お、おお、へび香も俺か」

響「大丈夫! へび香は賢いからな!」

へび香「」クワァ

P「うおっ! ほ、ホントに大丈夫か!?」ドキドキ

響「あはは、へーきへーき! それただの欠伸だぞ」



-数分後、響マンション前



響「おー、さすがおっきい車だな! みんななんとか乗れたぞ!」

P「事務所でCM見てる時に急に乗りたいって言われたから何かと思ったら……ペット全員で遊びに行きたかったのな」

響「ありがとな、プロデューサー! わざわざレンタルしてきてくれて! ちゃんとお金は自分が払うぞ!」

P「ああ、いいよ別に」

響「えっ!? ダメだよ、申し訳ないさー」

P「社長がちょっと早めの誕生日プレゼントだってさ。ポケットマネーで全部出してくれたよ」

響「そ、そうなのか……明日お礼言わなきゃ」

P「よし、じゃあ行くか。助手席乗ってくれ」

響「はーい!」




<ブロロロロロロロロ……


P「……さすが響のペットだな。もっとうるさくなるかと思ったけど静かだ」

響「ふふん、自分完璧だからな」ドヤッ

P「ああ、響は何やらせても完璧だな」

響「ふふーん」ドヤァ

P「まあ、たまに一緒に番組出るから移動に慣れてるのと、まだ眠いからってのもあるんだろうけど」

響「うがっ、眠いのはそうだけど、移動の時も静かにするように躾けたのは自分だぞ!」

P「……そっか、そうだよな。やっぱり響は完璧だな」

響「……ふっふーん♪」ドヤァア

P「これでペットの餌をつまみ食いしなけりゃ」

響「うがっ!?」



P「……それでさっき言いかけてた話だけどさ、今日なんか雰囲気違うよな」

響「そう! 実はコレみんなからのプレゼントなんだ!」

P「え? 響の誕生日はまだ先だろ?」

響「みんな忙しくて自分の誕生日に会えるか怪しいから先にプレゼントをくれたんだ。
   実際自分も誕生日当日はバースデーライブでリハーサルとか含めると1日使うから仕方ないさー」

P「……ごめんな。もうちょいみんなのスケジュールを調整できれば、せめて事務所で前夜祭くらい……」

響「プロデューサーが気にすることないぞ! 自分たちが人気あるって証拠だからな! むしろ誇らしいさー!」

P「……響はやさしいなあ」



響「ね、じゃあ今日の自分どこが違うか当ててみて!」

P「そうだな、さっき見た時気付いたのは……まずリボンが違っただろ? それからイヤリングがピアスになってる」

響「正解! リボンは春香からでピアスは貴音からのプレゼントだぞ! 自分のお気に入りさー!」

P「それから今日はブーツじゃなくてスニーカーだな」

響「これは真からのプレゼント! 今日はみんなと外で思い切り遊ぶからな!」

P「あとは……香水か?」

響「おおっ! やるなプロデューサー! 香水は伊織からのプレゼントだぞ! 水瀬財閥で作った、動物を刺激しない香水なんだって!」

P「へぇ、さすが水瀬財閥」

響「プロデューサー、あとは?」

P「え? まだあんのか?」

響「分かんない?」

P「えーっと……」

響「そっかー、分かんないかー」

P「ぐ……」

響「自分完璧なのになー。プロデューサーが完璧じゃなかったらいくら自分でも限界があるさー」ニヤニヤ

P「待て。次の信号まで待ってくれ。絶対当ててやる」




<キィッ



P「よーし、信号だ」

響「ふふん、変態プロデューサーには分からないさー」

P「」ジー

響「……あ、あんまり近くでじっくり見られるとけっこう恥ずかしいぞ……」モジモジ

P「……もしかして」ワシャワシャ

響「うぎゃ!? な、何するのさプロデューサー! 頭わしゃわしゃするなぁー!」ワタワタ

P「やっぱり。シャンプー変えただろ」

響「えっ!? なんで分かったの!?」

P「ふふん、自分完璧だからな」ドャ


<パッパー!!!


P「うおっ!」ビクッ

響「完璧な人間が青信号に気付かないで後ろからクラクション鳴らされるはずないさー!」ウガー!



P「スマンスマン、集中しすぎた」ブロロロロ…

響「ねぇ、なんでシャンプー変えたの分かったんだ?」

P「髪質が若干違う気がして、触ったらやっぱり違ったからな。もしかして美希のプレゼントか?」

響「うん。今美希がCM出てるヤツ。って、見たり触ったりしただけで分かるの?」

P「これでもお前らのプロデューサーだからな。
   髪質合ったシャンプーやら肌にあったメイク道具やらを理解して一人前なんだよ。社長の受け売りだけど」

響「……そういえば今まで使ってたシャンプーもプロデューサーが勧めてくれたヤツだったっけ……」

P「だろ? 髪が長いアイドルは特に気を使わないとな」

響「じゃあ美希からもらったシャンプーは? 使っちゃダメなのか?」

P「イヤ、あのシャンプーは響に勧めたシャンプーとどっちを勧めるか最後まで迷ったヤツだからな。そっちでも大丈夫なはずだ」

響「そ、そうなのか。よかった~」ホッ

P「たぶん美希もそれを分かった上でプレゼントしたんだろうな」



響「あーあ、結局全部当てられちゃったさー」

P「はは、これでも響のことを一番よく見てる人間の1人だからな」

響「……ストーカー?」

P「なんでそうなるんだよ」

響「あはは、冗談さー。自分が魅力的すぎるのがいけないんだよな」

P「……否定はしない」

響「うぇ!? ホント!?」

P「当たり前だろ? 俺の自慢のアイドルだ」

響「……と、当然さー! 自分完璧だからな!」

P「ああ。胸張っていいぞ。それだけの実力と魅力があるんだからな」

響「……」



響「えへへ」ニヘラ



響「ねぇプロデューサー、音楽かけてもいい?」

P「いいぞ。なんか持ってるのか?」

響「うん。千早からのプレゼント」つCD

P「ほー。なんの曲だ?」

響「分かんない。千早のベストセレクションで10曲くらい入ってるんだって。
   感想聞かせてくれってキラキラした顔で言ってたからよっぽど自信あるんだろうな」

P「……その前にアイツはいつの間にそんな編集技術を身につけたんだ……」

響「たぶんその辺はピヨ子がやったんじゃないかな……よし、始まるぞ!」



<フレッ フレッ ガンバレ サァ イコウ♪ フレッ フレッ ガンバレ サイコウ♪


P「……」

響「……」


<ドーンーナータネモ マケバメダツンデス♪ マールマルスーパースター!


P「……千早ベストセレクションだもんな」

響「……千早ベストセレクションだからな」



-数時間後、某県某所寂れた自然公園



P「……キラメキラリに始まって津軽海峡冬景色か……。ぃよし着いた」キッ

響「ん~、やっと着いたぞ!」ノビー

P「ほら、早くみんな出してやれ」

響「うん。さぁ、出てこいみんなー」


<バウ! ニャア! ジュイッ! ブィ!
<バタバタバタバタ……


響「あはは、みんな元気いっぱいさー! 自分も続くぞ!」ダッ

P「響ストップ!」

響「なんだよプロデューサー! みんな行っちゃうぞ!」

P「律子から誕生日プレゼントを預かってんだ。受け取れ」ポイ

響「わわっ、人のプレゼント投げないでよ! ……日焼け止め?」

P「ああ、ついでに伝言も預かってる。『響、誕生日おめでとう。
   最近外回りばかりで会えないので誕生日プレゼントはプロデューサーに託します。外出の際は小まめにぬること』だって」

響「……今日もぬらなきゃダメ?」

P「ダメだ。秋の紫外線を甘く見るな」

響「でも今日は伊織からもらった香水つけてるからあんまりぬりたくないぞ……」

P「大丈夫だ。それ無臭タイプだから」

響「無臭は『無臭』って名前の匂いがするから嫌いさー」

P「それ制汗剤とかじゃないか? その日焼け止めはそんなに匂いしないから大丈夫だって」

響「それなら……いやでも……ぅ~」



P「……そうかー、響は律子の誕生日プレゼントがそんなに気に食わないのかー」

響「な!?」

P「律子もあちこち回ってけっこういい日焼け止め買ってきたのになー。律子落ち込むだろうなー」

響「ち、違うぞ! 自分律子のプレゼントが気に食わなかったわけじゃ」

P「じゃあちゃんと使うよな?」ニッコリ

響「……うぎゃーっ! 分かったよ、使えばいいんだろ使えば!」ヌリヌリ

P「うんうん。それでよし」

響「これでみんなが匂いで嫌がったらプロデューサーのせいだからな!」ヌリヌリ





響「いぬ美! フリスビーさー! 取ってこい!」ビュッ

いぬ美「バウ!」ダダダダダダ


<ひゅーん スタッ
<バウ!?


P「ん? なんか今フリスビーの上になんか飛んでこなかったか?」

響「そうか? いぬ美ー! ナイスキャッチだぞー! 戻ってこーい!」


<タタタタタ


いぬ美「バウ」ハッハッハッハッ

響「よしよしよくやった……って」

モモ次郎「???、???」フラフラ

P「ああ、さっきのモモ次郎だったのか。フリスビーと一緒に回転してたんだな」

響「あはは、何やってるのさー」






P「ブタ太? あいつなんか木の根っこ掘ってないか?」

オウ介「ホッテナイカ?」

響「え? あ、ホントだ。ブタ太ー! なにかあったのかー?」タタタ

オウ介「アッタノカー?」パタパタ

P「おい、置いてくなよ」タタタ



ブタ太「ブィ!」

響「ん? なんだコレ?」

オウ介「ナンダコレ?」

P「どれどれ? ……と、トリュフだと?」

響「なんだそれ?」

オウ介「ナンダソレ?」

ブタ太「ブィ! ブィ!」

響「とりあえずブタ太が食べたいから返してくれって。コレ食べても大丈夫なの?」

P「ああ、高級食材だ……ブタ太、あと2~3個頼む」

ブタ太「ブィ?」モグモグ






P「ありゃ? 響どこ行った?」

P「シマ男とねこ吉を探しに行くって言ってたよな……おーい! 響ー!」

ねこ吉「」サッ

P「お、ねこ吉。響どこ行ったか知らないか?」

ねこ吉「」スタスタ

P「……ついて来いって言ってんのかな」スタスタ

ねこ吉「」スタスタ

P「……おい、そっちは森だぞ? そんなところにいんのか?」ガサガサ

ねこ吉「」ピタッ

P「お、なんだ?」

ねこ吉「ナーゴ」

P「へ?」


ドササササササ! ドササ!


P「あだだだだだだだだ!? なんだ!? 上からドングリ!?」

響「へっへーん! やったぞシマ男!」タッチ

シマ男「チュィ」タッチ

P「響!? 木の上にいたのか!?」

響「ねこ吉もありがとなー! 大成功だぞ!」

ねこ吉「ナーン」ゴロゴロ

P「くそ、やられた……つーか、よくこんな量集められたな」






ワニ美「」ザッパァ

響「ワニ美!? 見ないと思ったら池にいたのか」

P「おい池の魚食ってたりしないよな?」

響「大丈夫、ワニ美は魚より肉の方が好きだもんなー」ナデナデ

ワニ美「ゲフッ」

P響「「!?」」






うさ江「」ピョンピョン

へび香「」ニュルニュル

うさ江「」ピョンピョンピョンピョン

へび香「」ニュルニュルニュルニュル

うさ江「」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン

へび香「」ニュルニュルニュルニュルニュルニュル



響「おーい早く来いよー! みんな集まってるぞー!」

P「あれは集合しようとしてるんだよな? へび香がうさ江を丸呑みにしようと追いかけてるんじゃないよな?」

響「へび香がそんなことするはずないさー! そもそもサイズ的に無理だぞ」






響「よし、じゃあお昼にするさー! ハム蔵、手伝ってくれ」

ハム蔵「ジュイッ」シュタタ

P「へー、こうして見ると壮観だな。10匹分のメシか」

響「ううん、11匹分だぞ」

P「え? あと1匹だれだ?」

響「はい、プロデューサー! お弁当だぞ!」

P「おお、俺に弁当作ってきてくれたのか!」

響「当然さー! プロデューサーは自分のペットだからな!」

P「おいおい、一応立場上俺の方が上じゃないのか?」

響「自分たちの稼ぎでプロデューサーはご飯食べてるようなもんだからな! 自分の方が上だぞ!」

P「……そのセリフ、俺だけじゃなく律子や音無さん、さらには社長までペットとして見ていると受け取っていいんだな?」

響「うがっ!? なしなしやっぱ今のなし!!」



P「で、作ってもらってなんなんだけど、俺も自分の分のメシあるんだよな」ヒョイ

響「え!?」

P「いや、そりゃそうだろ。昼メシについてなんにも言ってなかったからてっきり各自で調達するもんかと……」

響「うぅ、サプライズのつもりが仇になったぞ……」シュン

P「……まあ、でも俺のはただのおにぎりだしな。夕飯か明日の朝メシにでもするよ」

響「!」パァッ

P「だから、響の弁当食べてもいいか?」

響「い、いいぞ! どんどん食べるといいさー!」ニヨニヨ

P(響はかわいいなあ)



響「よし! みんな食べるぞー! いただきます!」

P「おお、こりゃ美味い」パクパク

響「本当か!?」

P「ああ、沖縄弁当なんてはじめて食べングッ!?」

響「!? ど、どうしたんだプロデューサー!?」

P「~~~っ!!」ドンドン

響「つ、詰まったのか!? ホラ、お茶」コポコポ

P「んぐ、ん、ぐ、プハッ! あーびっくりした……」

響「こっちのセリフだぞ!」

P「はは、スマンスマン。……ところでこのお茶」

響「分かる? 雪歩から茶葉とおいしいお茶の煎れ方を書いたメモをもらったんだ」

P「やっぱりか」

響「どう? 上手に煎れられてる?」

P「ああ。響はやっぱり完璧だな」ワシャワシャ

響「わぁっ! わしゃわしゃするなー!」ウガー!





P「ふぁ……食ったら眠くなってきたな……」

響「それなら寝ててもいいぞ。自分たちは勝手に遊んでるから」

P「いいのか?」

響「いつも疲れてるのに朝から付き合わせたのは自分だしな。ちょっとくらい休んだ方がいいぞ」

P「……しかしな」

響「いいからいいから! 帰りの車で居眠り運転された方が困るぞ!」

P「……んー、そっか。それなら寝かせてもらおうかな」

響「うん。おやすみプロデューサー。さぁ、みんな向こうの丘まで競争さー! よーい、ドン!」


<ズダダタタタタタタタタ……


P「……元気だなあ。じゃ、寝るか」ゴロン




-一時間後



<うわああああああああん!


P「ふが? なんだ?」ムクリ


<うわああああああああん!!


P「!? 響か!?」ダッ





P「響! 何があった!?」タタタ

響「プロ、プロデューサー……」ウルウル

P「どうした!?」

響「ヒック……みん、みんなが……」

P「みんな!? なんだ!? 全員揃ってるだろ!?」

響「あのな、今日の、ホントは、みんなが、外、行きたいから、プロデューサーに……」グシグシ

P「? あ、ああ、それがどうした?」

響「それで、これが、みんなからの誕生日プレゼント、だって……
   普段あまり、家、から出られないし、せめて、思い出の、プレゼントが、したかったんだって……自分、うれしくて、ゔれ゙じぐで~……」ダー

P「……そっか」

ハム蔵「ジュイッ!」

響「うあ~~ん! 自分もみんなのコト大好きさー!」ダキッ

いぬ美「バウ!」




P「……よし、じゃあせっかくだから記念写真も撮るか。響、音無さんからのプレゼント持ってきたか?」

響「グスッ、うん。さっきまでみんなを撮ってたからデジカメならここにあるぞ……」ヒョイ

P「お、それじゃ俺が撮ってやるよ。ホラ、みんな並べ」

響「わ、分かった。みんな集合!」

オウ介「シュウゴー!」パタパタ

P「じゃあ撮るぞー」

響「ま、待って! 自分まだ顔ぐしゃぐしゃ……よし、いいぞ!」



カシャッ



ハム蔵「ジュイジュイ」

響「え!? それは……」

P「ん? なんだって?」

ハム蔵「ジュイ」

響「え、えと、せっかくだから自分とプロデューサーも一緒に……」

P「俺と? いいけど誰がシャッター切るんだ?」

響「ハム蔵が」

P「できるのか!?」

ハム蔵「ジュイッ!」フンス

響「なんくるないさー! だって」

P「ハム蔵も沖縄出身だったのか……」



ワニ美「」ドスドスドスドス

P「……ワニ美は何をしてるんだ?」

ハム蔵「ジュイジュイ、ジュイ」カクカクシカジカ

響「ハム蔵がシャッター切ると、自動的に地面にデジカメを置くことになるから草を平らにしてるんだって」

ハム蔵「ジュジュジュイ、ジュイ」カクカクシカジカ

響「うが!? そ、それはちょっと難易度が……」

P「なんだ?」

響「その……地面に置くと立ってる人間を撮るのに限界があるから……2人とも顔をデジカメに向けて寝そべってくれって……」

P「なんだそんなことか。響さえよければ俺はかまわないぞ」

響「ほ、ホント!?」

P「ああ」

響「じゃ、じゃあ……」ゴロン

P「よっ」ゴロン



ハム蔵「ジュジュイ!」

響「もっ、もっと顔近付けろ!?」

P「えっ、と、こうか?」スッ

響「!!」

ハム蔵「ジュイジュイ」コクコク



カシャッ




ハム蔵「ジュジュイ」タタタ

響「み、見せてハム蔵!」ヒョイ

P「どれどれ?……おお……」

響「う、うわわ……えへへ……」ニヘラ

P「なんて言うか……カップr」

響「うぎゃあ!? な、え、あ、みみんな早く遊ぶさー! 続きだぞー!」ダダダ

P「あ、おい! 響! ……ったく」




P「ふふっ」ニヘラ




-数時間後、車付近



P「ふぃー、久々にこんな身体動かしたな」

響「プロデューサー! みんな車乗ったぞ!」

P「よし、忘れ物ないな?」

響「バッチリさー!」

P「じゃあ車乗るか」

<ブぅう!!!

P「うおっ!?」ビクッ

響「うわぁ……そんなおっきいオナラとか勘弁してほしいさー……」ジトー

P「ち、ちがっ……ん? ブーブークッション?」

響「あはは、ひっかかったなプロデューサー! 亜美からもらった誕生日プレゼントさー!」

P「そういうことか……くっ、やられた」

響「ごめんごめん、ほらお詫びのガム」

P「おっ、じゃあひとつ」

<バチン!

P「いてっ!?」

響「ひっかかったー! 真美からのプレゼントさー!」ケラケラ

P「このやろー!」ワシャワシャ

響「うぎゃーっ!」




-数時間後、響マンション前



P「……与作もいいよなぁ。響、着いたぞ」

響「んあっ? あれ? 自分寝てたのか?」

P「ぐっすりだったぞ」

響「うわ……ごめんな、プロデューサー。自分だけ寝ちゃって」

P「あれだけはしゃげば無理ないさ。それに俺はさっき寝たしな。さ、部屋戻るぞ」

響「ん。エレベーターは朝と同じ分け方でいい?」

P「ああ。今日1日でへび香ともかなり仲良くなれたしな」

へび香「」チロチロ



-数分後、響の部屋



P「ふぅ、長い1日だったな」

響「うん。今日は本当にありがとね、プロデューサー」

P「なあに、どうってことないよ。ところでみんなはどうした? エラく静かだけど」

響「疲れてすぐ寝ちゃった。本来夜行性のヤツらも頑張って起きてたみたいだし」

P「そうか。いいペットたちだな」

響「えへへ……ねぇプロデューサー、まだ時間ある?」

P「ん? ああ。レンタカーは明日の朝一で返すことにしてるし、まだ大丈夫だな」

響「じゃあさ、自分今から簡単なおかず作るから一緒に食べようよ。ご飯はプロデューサーのおにぎりあるし」

P「え? いや、いいよ。響も疲れてるだろ?」

響「へーきへーき! このくらいなんくるないさー! ちょっと待っててね!」タタ

P「あ、おい……まいっか」



-十数分後



響「お待たせ! もやし炒めといかそうめんのキムチ和えだぞ!」

P「お、旨そうだな。沖縄料理以外も作れるんだな」

響「自分完璧だからな!」

P「さすがだな。ほら、おにぎり」

響「ありがと。なんか美希になった気分だぞ」

P「ははは。じゃ、さっそくいただきます」

響「いただきまーす!」

P「……むっ、このもやし炒めの味、まさか!」

響「ふふん、やよいからの誕生日プレゼントで高槻家秘伝のタレのレシピをもらったんだー。どう?」

P「むちゃくちゃ美味い!」

響「やったぞ!」グッ

P「ってコトはこっちのいかそうめんも……」

響「そっちはあずさからもらったレシピで作ったぞ。2人とも自分が1人暮らしだから簡単で美味しい料理のレシピをくれたんだ」

P「なるほどなー……しかし、あずささんのレシピは酒が欲しくなってくるな……」






P「ごちそうさま。美味かったよ」

響「ふふん、どういたしまして」

P「……しかし参ったな」

響「? なにが?」

P「今日1日響に付き合うのが俺の誕生日プレゼントのつもりだったんだが……こんなお返しされるとプレゼントにならないな」

響「えっ!? いいよ、自分もそのつもりだったし」

P「しかも俺途中で一回寝たからな……このままじゃちょっとしっくり来ない」

響「別にいいのに……」



P「じゃあ、ありきたりだけどコレでどうだ?」

響「?」

P「一回だけなんでも響の言うコトを聞くってことで」

響「うぇ!?」

P「ダメか?」

響「だ、ダメじゃないぞ!」

P「よし、じゃあこれでいこう。何してほしい?」

響「ちょ、ちょっと待って! えっと、えっと……」

P「焦らなくていいからな。なんなら今日じゃなくてもいいし」

響「……いや、決ったぞ」

P「お、なんだ?」

響「あのね?」








響「これからも自分とずっと仲良くしてほしいさー!」






ここまでです。
フライング響誕生日SSでした。


最後ちょっと弱い気もするけど、響ならずっと一緒にいてほしいとか告白めいたコトを命令するのはおかしいと思うだろうからどちらともとれる感じで。


アイマス単体のSSも一回の投下で終わるSSもはじめて書いたけど、響いっぱい書けたから満足です。

みなさんの響誕生日SS期待してます。おやすみなさい。

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