マミ「美樹さんに海に行こうと誘われたわ」(249)

さやか「マミさん!もう夏も終わっちゃうし、思い出作りに皆で」

さやか「海行きません!?」

マミ「ああ、いいわね…でも私は」

さやか「やったあ!じゃあ皆にマミさんも来るって伝えときます!」

マミ「あ、あの…」

マミ「困ったわ」

マミ「…」プニプニ

マミ「私、ケーキの食べ過ぎでお腹がプニンプニンなのに…」

マミ「どうしましょう」

マミ「これじゃあ、海行った時に皆に笑われちゃうわよ…皆どころか、周りの人からも…」

さやか『うわっ!マミさんって意外とふっくらしてるんですね!』

ほむら『ふっくらじゃなくて、肥満体型って言うのよ。これは』

『見ろよあのデブ』

『プププ、あれで水着着てるのかよ』


マミ「…」ブルブル

マミ「え、え、えーと…一週間後だったわね」

マミ「それまでにどうにかしてボンキュッボンにならないと…」

マミ「…一週間あるんじゃない!なら十分よ!」

マミ「それまでにナイスバディマミさんになるのよ!」

マミ「ビーチの目線を全部私の物にするわ!」

マミ「うふふ…」


マミ「とは言ったものの、ダイエットって何しようかしら」

マミ「出来るだけ楽したいわね」

マミ「えーっと、Googleで『ダイエット 楽して出来る』っと…」

マミ「ふんふん…サプリメント?」ボリボリ

マミ「薬とか怖いわよ…私の自慢の胸がしぼんじゃうわ」ボリボリ

マミ「あー、ピザポテト美味しい…これってポテチの王様よね」ポリポリ

マミ「ん?裏面に…えっ、ピザポテト一週間分を抽選でプレゼント?」

マミ「ちょっとやってみようかしら…ネットから応募出来るのよね」

マミ「当たりますように…」



マミ「てっ、何やってるのよ私。これじゃあますます太っちゃうじゃない!」

マミ「今度はちゃんと調べなきゃ…」

マミ「ダイエット食…豆腐に…ジュル」

マミ「美味しそうだわ、今度作ってみようかしら」


マミ「ふんふん…ダイエットには林檎がいいのね」

マミ「そういえば、佐倉さんが袋いっぱいにいつも持っていたわね。貰おうかしら…」



杏子「おっ、マミじゃないか。相変わらず…」プニプニ

マミ「何よ」

杏子「ヘヘヘ、来週の海が楽しみだな」

マミ「なんですって!」

杏子「怒りっぽいのは必要な栄養足りてない証拠だぞ!ほら、林檎食うかい?」

マミ「頂くわ」ガバッ

杏子「うわっ!おい、一個だけだぞ!」

マミ「うまうま」シャクシャク

杏子「お、おい…返せよ!」

マミ「何するのよ!返しなさいよ!」


杏子「すげえ…数十秒で林檎全部食いやがった」

杏子「今日の夕飯これにするつもりだったのに…」

杏子「ひもじいなあ…」

マミ「林檎沢山食べたのだから、これで痩せるわよね」

マミ「林檎は食物繊維が沢山入っててお通じにも良いらしいし」

マミ「うふふふふ…明日が楽しみだわ」

マミ「寝る前にピザポテトの抽選当たってるか見ないと…やった!」

マミ「当たってたわ!一週間分よ!」キャッキャ

マミ「これで3日は持つわね…」

杏子「腹減ったよぅ…」

杏子「くそっ…またお腹へこんできた」

杏子「こんなガリガリじゃ、海で笑われるよな」

杏子「もっと食べて体重増やさないと…」

杏子「そうだ、コンビニ弁当でも貰いに行こう!今日は豪勢におにぎり3個にするぞ!」

杏子「へへ、うめぇ」モグモグ

杏子「けぷっ…やべえ、一個残っちゃった」

杏子「でも食わないとな。食い物を粗末にするのはいけないし…」モグ

杏子「むむむ…」グイグイ

杏子「ふぅ…やっぱ私には太るのは無理なのかな…マミみたいに沢山食べて太れる体質になりたい」

次の朝

マミ「ん…朝だわ」

マミ「うふふ…昨日あれだけ林檎食べたのだから、痩せてるわね」

マミ「どれどれ…69kg!1キロ太ってるじゃない!」

マミ「何がいけなかったのかしら…むむ」


マミ「まあいいわ。朝食でも取りましょう」

マミ「そういえば、ヨーグルトってダイエットに良いのよね。今日はこれだけにしましょう」ゴソゴソ

マミ「たっぷり蜂蜜かけて…まだ甘さが足りないわね」

マミ「苺ジャムも沢山入れましょう…このジャム、紅茶に入れても美味しいのよね」

マミ「あっ、いけない!蜂蜜使いきっちゃったわ!」

マミ「買ってこないと…面倒臭いわね、アマゾンの通販使いましょう」

マミ「食器洗い面倒くさい…昼食の分とまとめて洗いましょう」

マミ「うへへ…お休みって良いわね。テレビ見ながらゴロゴロ出来るわ」ホジホジ

マミ「あっ、大きい鼻くそ取れたわ。ティッシュどこだっけ」

マミ「もういいや、それっ」ピン

マミ「ぷぷぷ、みのもんたの顔に付いた…」

マミ「Zzz....」

マミ「はっ、いけない!食べてすぐ寝たら太っちゃうわ!」

マミ「何か運動しないと…そうねぇ」

マミ「寝ながら足だけ動かす運動とか、テレビで見たことあるわ…」

マミ「…」クイクイ クイクイ

マミ「ピザポテト美味しいわ…」ボリボリ

マミ「…」クイクイ クイクイ

マミ「食べながら運動する、これが痩せる秘訣なのよね」

杏子「よいしょ、よいしょ」カラカラ カラカラ

杏子「昼までに200本も瓶集められたぞ…」

杏子「おばちゃーん!瓶持ってきたよー!」


杏子「へへ、一本3円で…600円も手に入ったぞ」

杏子「これで何食おうかな…そうだ、ラーメン屋に行こう!」

杏子「豚骨の…ギトギトの…健康に悪そうな…」

杏子「うへへ、太っちゃうな私」

杏子「ラーメン小ニンニク、野菜マシ」

杏子「…」ズルズル

杏子「うめぇ…うめぇよぉ…」ウルウル

杏子「うっ…うっ…」


マミ「あ、もう12時…昼ごはん何にしようかしら」

マミ「そうだ、出前でも取りましょう!そういえば最近、インドカレーの出前が出来たのよね」

マミ「ナン美味しいわ…カレーも美味しいわ…」

マミ「このエキゾチックな味…うふふ、いつか旅行に行こうかしら」

マミ「それまでに、このブヨンブヨンをどうにかしないと」プニプニ

マミ「インド…そうだわ、ヨガでもしましょう!ネットで調べて…」

マミ「私って、本当に発想力豊かよね…」

マミ「イテテテテテテテ」ッ!

マミ「何よ!痛いじゃないの!」

マミ「私はダルシムじゃないのよ!こんな180度開脚なんて出来るわけないじゃない!」

マミ「たく…今度は、体育座りのポーズをしましょう」

マミ「体育座りして…前や後ろに体を動かす…」

マミ「きゃあっ!」コロコロ ボテン

マミ「今度は体がボールみたいに転がっちゃったわ…私って、丸いのね」

マミ「…痩せないと」

マミ「んしょ、んしょ…」

マミ「イテテテテテ…痛いけど、我慢しないと」

マミ「痩せて…皆から羨望の眼差しを受けるために」


杏子「金…金…」

杏子「どこかに金は無ぇかなあ…」ゴソゴソ

杏子「自販機に…あった!なんだ、10円かぁ…」

杏子「沢山食って、太らないと…」

杏子「太って…皆から笑われない為に…」

マミ「ぜぇ…ぜぇ…」

マミ「結構ヨガって体力使うのね、休憩しましょう」

マミ「熱いわねえ…クーラーでも付けましょ」ポチッ



マミ「すーずーしーいーわー」

マミ「天国…」

マミ「この涼しさの中、冷凍庫のアイスを食べる…これって最高の贅沢よね」シャクシャク

マミ「練乳たっぷりかき氷…」

マミ「うふふ」


杏子「熱いよぉ…」フラフラ

杏子「ぜぇ…ぜぇ…あのスーパーで涼んで行こう」



杏子「ああああああ…」

杏子「へへ、ちょっと脱ごっかな。タンクトップ一枚になろう」

「…ゴクリ」

杏子「何見てんだよ」

「いえ、何も…」

杏子「くそっ、周りの視線が痛い…やっぱガリガリは気持ち悪いよなあ」

杏子「どうすれば、太れるのかな。マミみたいに」

「何も買わないんなら出てった出てった」

杏子「えっ、でも…」

「ほら、この上着着て出ていきな」


杏子「熱いよお…」

杏子「頭が痛い…水が欲しい…」

杏子「くそぅ…もう…だめだ…」

杏子「…」バタッ

マミ「ん…ひゃっ!」

マミ「さ、さ、さ、寒いわ…クーラーつけたまま寝ると危険ね」

マミ「体が震える…ちょっと外に暖まりに行きましょう」

マミ「お夕食の食材も買わないといけないし…」


マミ「暑いわあ…汗が滝のように流れるわ」

マミ「シャツにくっついて、気持ち悪い…」

マミ「ブラジャーの線出てないよね、あっ!出てるじゃない!」

マミ「は、恥ずかひぃ…」

杏子「…」

マミ「何かしら…ホームレスの人が寝てる…」

マミ「この暑い中寝るのは危険なのに…」

マミ「ちょっと忠告しときましょう」

マミ「あの、おね…って佐倉さんじゃない!」

杏子「…」

マミ「ああ、顔が真っ赤になってる…これは脱水症状か熱中症…」

マミ「どうしよう…どうしよう…」

杏子「…」グッタリ

マミ「お風呂にお水張って…大丈夫?佐倉さん」

杏子「あぅぅ…」

マミ「あっ、意識はあるのね?ちょっと冷たいだろうけど、我慢して…」

杏子「うぅ…」

マミ「あわわ…今、ポカリ持ってきてあげるわ…」

杏子「…」

マミ「可哀想に…炎天下の下、ずっと歩きまわってたのね」

杏子「ん…あれ、ここは」

マミ「起きたのね、良かった…」

杏子「あっ、助けてくれたのか…悪いな」

マミ「いいのよ、困ったときはお互い様だから。昨日林檎を貰った分のお返しよ」

杏子「あぁ…」

マミ「夕食、一緒にしていく?」

杏子「えっ…本当か!じゃ、じゃあお願いするよ!」

杏子「それにお前、昨日アレで、飢えかけたんだぞ。それのお返しだよ」

マミ「うふふ、じゃあ昨日の分も沢山作ってあげるからね」

杏子「うめぇよぉ…うめぇよお…」ムシャムシャ

マミ「泣くほど美味しかったのかしら…おかわりなら沢山あるからね」

杏子「うぅ…美味いよぉ…これだけ食べたのは、何年ぶりかな」

杏子「…主よ感謝します…アーメン」

マミ「私の事は?」

杏子「ああ、マミも含めて感謝だよ…」

マミ「うふふふ…今日は遅いから、泊まって行きなさい。あの教会でまだ暮らしているんでしょ?」

杏子「悪いな、メシまで食わしてもらった上に泊まらせてもらって…」

杏子「風呂あがったぞ!あーっ、さっぱりした…」

マミ「カラスの行水ね…って」ジロジロ

杏子「ん…?ああ、やっぱりこんなガリガリじゃ気持ち悪いよな」

マミ「…ゴクリ」

マミ「ねえ、どうしたらそんなに細い体を維持できるの?」

杏子「えっ…普通に街を歩きまわって、メシ食って…寝てるだけだよ」

マミ「ご飯はどんなの食べているの?」

杏子「今日の昼はコテコテラーメンだろ、昨日の夜は…おにぎり何個かだろ」

マミ「それで…その体」

マミ「…」

マミ「…不公平よ」

杏子「?」

マミ「佐倉さん♪」ニコニコ

杏子「な、何だよ気味悪い笑み浮かべて」

マミ「明日から毎日、私の家にご飯食べに来ない?沢山、美味しいもの用意してあげるから…」

杏子「ほ、本当か!」

マミ「ええ、カロリーたっぷりの、健康にとっても良い食べ物よ」

杏子「本当か…マ、マミィ…あんたやっぱりいい人だなぁ…」ウルウル

マミ「ウフフフフ…」

杏子「ありがとうなぁ…マミ…いや、マミさん!」

次の日

マミ「ほぅら!起っきて♪」

杏子「うぅ…あと五分…」

マミ「とっても美味しいご飯食べちゃうわよ♪」

杏子「あっ!今すぐ食べる!待っててな!」


杏子「うわぁ…サラダとハムに…たっぷりマヨネーズの手作りサンドイッチ…」

杏子「蜂蜜いっぱいヨーグルト…」

杏子「なあ、これ全部食べていいのか?」

マミ「もちろんよ!このバターをタップリ塗ったフランスパンもどうぞ♪」

杏子「おおう…美味いよぉ…これも頂き」ムシャムシャ

マミ「うふふ…」

杏子「ん…?マミは、食べないのか?」

マミ「私はいいわ♪だって、少食なんですもの、私」

杏子「そうなのかぁ…悪いな…」ムシャコラムシャコラ

マミ(みんな食べればいいじゃない…それで太ればいいじゃない…)

マミ「ムッフッフッフ」

杏子「な、何だよ変な笑い声出して…私の食べ方おかしかったか?」

マミ「いえ、貴方の食べっぷり最高よ!大会に出れるくらいに!」

杏子「ありがとな…」ムシャムシャ

杏子「ケフー」

杏子「食った食ったあ…なあ、ちょっとベッド借りていいか?まだ眠いんだよ」

マミ「うふふ…いいわよ。好きなだけ寝なさい♪私はちょっと出かけてくるから」

杏子「ありがとな!」

マミ(食べて寝ると牛になり、豚になり、デブになるのよ…もうあなたのガリガリはお、し、ま、いよ)

マミ(私は少しだけ食べて、運動して…一週間後には…)



まどか『マミさん、とってもスタイルいいですね!』

マミ『うふふ、そうかしら』

さやか『そうそう、それに引き換え杏子は…』

杏子『何だよぅ…』

ほむら『お腹でっぷりね、ジャンクフードばっかり食べているからよ』

マミ『人の体型を悪く言うものじゃないわよ、やめなさい皆』

ほむら「…軍隊式のトレーニングをしたい?」

マミ「ええ、暁美さんってそういうの詳しそうだから…」

ほむら「いいけれど、なぜ?」

マミ「魔法少女として、より強さを求める為よ」

ほむら「ふぅん…」プニプニ

マミ「な、何よ!」

ほむら「お腹、柔らかいわね」

マミ「…むぅ」

ほむら「じゃあ、これから貴方にみっちり軍隊式を教え込むけど…とってもキツイわよ」

マミ「いいわ!」

ほむら「途中で音を上げて止めるなんて言わないで頂戴」

マミ「ええ!」

ほむら「…じゃあ来なさい」

マミ「うふふ…」

マミ(一週間後には、肉体美に満ちたマミさんが居るのね。うふふふふふ…)

ほむら「じゃあまずは…基本からね」

ほむら「音楽に合わせて、銃を肩にかけながら行進するの」

マミ「ええ!」ジャキ

ほむら「Some talk of Alexander,And some of Hercules♪」

マミ「…」ズンズン

ほむら「Of Hector and Lysander, And such great names as these.♪」

マミ「…」ズンズン

ほむら「But of all the world's great heroes, There's none that can compare♪」

マミ「あの、暁美さん?」

ほむら「何かしら」

マミ「行進しているだけじゃ、脂肪は燃焼しないと思うけど…」

ほむら「だって、軍隊式のトレーニングを受けたいんでしょ?脂肪を燃焼するつもりでやってたのかしら」プニプニ

マミ「お腹をプニプニするのやめて…」

ほむら「どうなのよ」プニプニ

マミ「…」

マミ「そ、そうじゃなくて…もっと実践的なトレーニングがしたいのよ!ほら、行進何て戦闘じゃ役に立たないでしょ?」

ほむら「立つわよ」

マミ「いや、軍隊なら役に立つだろうけど…魔法少女の戦いに役に立たないでしょ?」

ほむら「ああ、なるほど…実戦トレーニングねぇ」

ほむら「…わかったわ。適当にあしらって帰すつもりだったけど本気でやる事にしましょう」

マミ「適当にあしらうって…」

ほむら「その口からあれこれ糞吐く前にほむら様って必ず付けなさい。返事は?」

マミ「はい、暁美さん」

ほむら「ほむら様よ」

マミ「はい、ほむら様」

ほむら「小さいわね…」

ほむら「大きいのは胸だけなの?え?」モミモミ

マミ「な、何するのよ!」

ほむら「もっと腹から声出しなさい!この豚野郎!」

マミ「何ですって…」

ほむら「これから貴方の名前はデミよ!肝に命じておきなさい!」

マミ「…」

ほむら「返事は?」

マミ「はい、ほむら様…」

ほむら「小さい!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「デミ!これから貴方の腐った耳にこれからの訓練内容を説明するわ」

ほむら「まず最初に、その醜いボンレスハムみたいな体を揺らしながら、あの丸太を跨ぎなさい!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「次は屠殺寸前の豚みたいに地面を這いながら、あの窪みを超えなさい!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「最後は全身で、あの恵方巻きみたいな人形にぶつかりなさい!」

ほむら「全体重を使って当たるのよ。あのクソが倒れてものしかかって、逆レ◯プする豚みたいに騎乗位姿勢を確保して」

ほむら「潰してやりなさい!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「じゃあ駆け足!」

マミ「何でこんな事に…ぜぇ、ぜぇ…」

ほむら「もう息を切らしたの!貴女は養豚場の豚以下よ!」

マミ「うぅ…この丸太を超えて…」

ほむら「何モタモタしているの!そんなのも超えられないの!?そのでかいケツが邪魔してるの!?」

ほむら「あまりに遅すぎるわ、手伝ってやるから早くしなさい!」

マミ「キャアッ!お尻を触らないで!」

ほむら「こんな加齢臭がする低反発枕みたいなケツを触りたがる奴は居ないわよ!」

マミ「…」

マミ「今度は、匍匐前進で…」

ほむら「そこの太ったミミズ!そんなノロマじゃ、海南島の珍味屋に売り飛ばされるわよ!早く動きなさい!」

マミ「これでも…全力なのよ」

ほむら「遅すぎる、屠殺してやるわ」ジャキ

ほむら「…」ダダダダダダダダダ

マミ「きゃあっ!」

ほむら「とっとと動きなさい!この芋虫女!」ダダダダダダダダ

マミ「もうイヤ…」

ほむら「やっと窪みから出れたわね、これにかかった時間は120秒よ。そこら辺のカタツムリの方が早く出れるんじゃないかしら」

ほむら「次は、あの恵方巻き人形に突進しなさい!」

マミ「ぜぇ…ぜぇ…」フラフラ

マミ「えいっ」ポコッ

恵方巻き「…」

ほむら「何!あなたはそんな身体でまだ女の子しているの!?」

ほむら「まだ魔女のほうが女の子らしいわ!」

マミ「だって…ぐすっ」ボロボロ

ほむら「その薄汚い体液を出すのをやめなさい!草木が枯れてしまうわ!」

マミ「うぅ…だって…だって…」

ほむら「私が憎い?その憎しみを目の前の包茎チ◯ポにぶつけなさい!早く!」

マミ「うぅ…うぅぅぅぅぅっ!」ドカン

恵方巻き「…」ユラユラ

ほむら「何?貴女の憎しみはその程度なの?仔豚のデイブ君より弱々しいわね」

マミ「うぅっ…うわああああああっ!」ドスン

恵方巻き「…」ドタン

マミ「これで…どうよ…」

ほむら「倒したわね!ならとっとと、その重量のある身体を恵方巻きに沈めなさい!」

マミ「ううっ…グスグス」

ほむら「その人形は貴方の涎ふきじゃないのよ!いつまで仔豚のつもりなの!?」

マミ「えいっ、えいっ」ポコポコ

ほむら「それで敵を攻撃しているつもりなの!?それとも可愛ぶっているの?」

マミ「違うわ…」

ほむら「あなたは可憐な少女じゃなくて、妖怪豚女よ!妖怪なら、妖怪らしく化け物じみなさい!」

マミ「私妖怪じゃないもん…」

ほむら「いえ、あなたは妖怪豚女よ!臭い息をまき散らしながら、周りの生命を食い散らかす化け物よ!」

マミ「私化け物じゃないもん!」ボカッ

恵方巻き「…」グチャッ

ほむら「今のはいいパンチだったわ!バタービーンを彷彿させる名パンチよ!」

マミ「そ、そうかしら…」

ほむら「そうよ!やるじゃないバタービーン!」

マミ「えい!えい!」ボカボカ

恵方巻き「…」グシャッ ベチョッ

ほむら「素晴らしいわ!貴方は最高の同族殺しよ!『恐怖の殺人豚』という映画からオファーが来るぐらいにいいパンチだったわ!」

マミ「えへへ…」

ほむら「豚は貪欲よ!その恵方巻きを食いちぎってやりなさい!バラバラにしてやりなさい!」

マミ「あむっ」ガブッ

マミ「うぅぅぅぅぅぅ」ガブガブ ブチッ

マミ「がぅがぅがぅ…」ガブガブ

ほむら「いいわよ…豚から、野ブタになり…イノシシへと戻る退化を見た気分だわ」

ほむら「マブ!もうそれくらいにして、こっちに戻ってきなさい!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「今日で基礎トレーニングは終わったわ」

マミ「ありがとう、暁美さん…」

ほむら「貴女はまだ豚よ!トレーニングが全部終わるまで、返事は?」

マミ「はい、ほむら様!」

ほむら「そうよ!明日朝0900時にまたこの公園に来なさい!わかったわね!」

マミ「はい、ほむら様!」

ほむら「解散!」


マミ「ふぅ…疲れたわ…お腹も減った…」

マミ「でも、なんだか凄く充実感があったわ♪」

マミ「うふふ、どれぐらい痩せたかしら」

マミ「ただいま、佐倉さん」

杏子「おーう、お帰りー」ムシャムシャ

マミ「喉乾いたわ…冷蔵庫…ってあれ?」

杏子「ん?」

マミ「からっぽ…」

杏子「あ、わりぃ!全部食べちゃった」

マミ「え?」

杏子「いやぁ、食べても食べても足りなくてさ…」

マミ「…あら、そうなの」

マミ「ウフフ…」

杏子「どれも美味しかったぜ!」

マミ(私が痩せていくのに反比例して、佐倉さんは太っていく…)

マミ(勝ったわね)

マミ「冷蔵庫に食べ物が無いなら…仕方が無いわね、今日は出前取るわ」

杏子「出前…ピザとかか?」

マミ「ええ、栄養たっぷりのピザよ」

杏子「うわぁ…美味そうだなあ…」キラキラ

マミ「フフ…」


杏子「うめー!」ムシャムシャ

マミ「あっ、私の分も食べないで!今日はお腹へってるのよ!」

杏子「ヘヘヘ」

マミ「ヘヘヘじゃないわよ!返して!私のとろーりチーズたっぷりピザ!」

杏子「…ほら、返すよ」

マミ「歯型思いっきり付いているじゃない…」

杏子「じゃあいらない?」ヒョイ

マミ「い、いるわ!返しなさい!」

杏子「Zzz...」

マミ「…うぅ、お腹減ったわ」

マミ「コンビニで、何か買ってきましょうか」


マミ「はぐっ…むしゃむしゃ…美味しいわね」

マミ「こっちのポテチを…サワークリームに付けて…」ムシャムシャ

マミ「今度はカップラーメン…ティファールでお湯沸かして…」

マミ「…」ズルズル

マミ「麺が相変わらず、不味いわね。カップ麺って」

マミ「まだまだ行けるわね」

マミ「ポテチに、ラーメンに、余り物弁当に…卵だけおでんに、アイスクリーム一箱に、150mlコーラ5本に、おつまみ裂きイカ三袋」

マミ「…まっぷい」

マミ「まあこれくらいで、やめときましょう。太っちゃうでしょうし」

マミ「おやすみなさい…」

杏子「Zzz....ん…」ギュッ

マミ「Zzz..」ギュッ

マミ「おはよう、暁美さん」

ほむら「遅いわ!23秒の遅刻よ!」

マミ「申し訳ございません、ほむら様!」

ほむら「まあ許してあげるわ、その豚足でここまで来れただけでも勲章物だから」

マミ「はい、ほむら様!」

ほむら「今回の訓練はより実戦的な訓練よ!返事は!?」

マミ「はい、ほむら様!」

ほむら「あの家が見えるかしら?マブ二等兵」

マミ「はい!ほむら様!あれは鹿目さんの家であります!」

ほむら「その通りだ!家に来てインキュベーターの死体をファックしていいわよ!」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「今回の訓練は、あの家に侵入しある物を取ってきてもらうわ!」

マミ「えっ…?」

ほむら「返事は?」

マミ「だってあの家、鹿目さんの家…」

ほむら「私が必要としているのは返事だけだ!デブ二等兵!」

マミ「は、はい!ほむら様!」

ほむら「この訓練は魔女結界に隠密して侵入する時に役に立つ訓練だ!昨日の成果を見て、この訓練が出来るレベルだと私は確信したの」

ほむら「名誉ある任務なのよ」

マミ「名誉ある…任務…」

ほむら「その通り!」

マミ「わかりました!任務を遂行させます!ほむら様!」

ほむら「その心意気や良し!マブ二等兵!その言葉で養豚を卒業し、野ブタになったわ!おめでとう!」

マミ「ありがとうございます!ほむら様!」

ほむら「任務は簡単よ。このイヤホンから流れる掛け声に従って、鍵を破壊して鹿目まどかの家に侵入し、タンス棚から三角形の布を入手してくるのよ」

マミ「はい!ほむら様!」

ほむら「いい?今あなたの股間にこびり付いている薄汚いアワビを覆っている布と形だけは一緒の物よ?これよ、これ」ピラ

マミ「ふ、ふぁい!ほむら様!」

ほむら「では…進め!」

マミ「…」ズンズン

ほむら「素晴らしいわ…まるで、イタリア軍の戦列歩兵のようね」

マミ(イ、イタリア…)

ほむら「構え!目標、ドアの鍵!」

マミ「…」チャキ

ほむら「撃て!」

マミ「…」バーン

知久「な、何の騒ぎ?火薬の炸裂音が…」

ほむら「突撃!」

マミ「えりゃああああああ」ドタドタドタ

知久「うわあっ、何だあの子…まどかのお友達…?」

マミ「うわあああああああああ」

まどか「…きゃっ!マミさんどうしたんです!?」

マミ「うおおおおおおおお」ファファサ

まどか「マミさん…?」

マミ「わああああああああ!」ピラピラ

まどか「マミさん、私のパンツをどうするんですか!?」

マミ「いやあああああああ!」ドタドタドタ

まどか「あっ返して下さい!私のパンツ!パンツー!」

マミ「うおおおおおおおおおおお!」ドタドタドタ


ほむら「…来たわ」

マミ「わああああああ!」

ほむら「五分以内…敵に回さなくて良かった」

マミ「いやぁぁぁぁぁっ!」

ほむら「マブ二等兵!止まれ!」

マミ「…」スタッ

ほむら「戦果報告!」

マミ「目標、パンツを入手致しました!」

ほむら「素晴らしい!流石はマブ二等兵だ!アドワの戦いにおけるイタリア軍の彷彿とさせる!」

マミ(イ、イタリア…ウフフ)

ほむら「じゃ…午前の訓練ここまでにして、昼食でもとりましょうか」

マミ「え?昼食…?やったあ!」キャッキャ

ほむら「兵隊にとって、一番嬉しい物は昼食なのよね。ほら、美味しい軍事糧食よ」

マミ「缶詰なのね…!美味しそうだわ」

ほむら「メニューはグリーンピースに、牛肉のステーキ、フライドポテトに高カロリービスケット」

ほむら「砂糖漬けフルーツにチョコ・ドリンク…」

マミ「はふっ…美味しいわ…」ムシャムシャ

マミ「こっちも食べましょう!」

ほむら「あの、普通は一缶が限度なのだけど」

マミ「とりご飯…タクアン漬け…牛肉の野菜煮…乾パンにソーセージに金平糖…」ムシャムシャ

マミ「ああっ、天国だわ…」

ほむら「兵隊さんだって一缶でお腹一杯になるのに…」

マミ「ニンニク入りビーフスプレッドをクラッカーに付けて…レモネードを飲む…」ムシャムシャ

マミ「美味しい…美味しいわぁ…」

ほむら「あの、もうそこら辺に」

マミ「けっぷ…そうね、ここまでにしときましょう」

マミ「あの、何缶か貰っていいかしら」

ほむら「いや、別にいいけど…」

マミ「うふふ、ありがとう」

マミ「…」ターン ターン

ほむら「なかなかいいスコアね」

マミ(射撃訓練って、寝そべって銃を撃ってるだけだから楽だわ…ウフフ)ターンターン

ほむら「素晴らしい!30初中全部がターゲットの円に命中しているわ!」

マミ(目をつぶっても当たるわよ、だって魔法の銃だもの)

ほむら「私だってここまで命中しないのに…」

マミ(ある意味じゃ、可哀想よね。本物の兵器や武器しか使え無いんだから…)

ほむら「正直、貴方を見くびっていたわ…流石は私のし、ゲフンゲフン」

マミ「フフ、ありがとう」

ほむら「もう貴方に教えることはないわ。お疲れ様」

マミ「えっ…?」

ほむら「だから、これで軍隊トレーニングは終わりよ」

マミ「あの、始まったばかりじゃ…」

ほむら「元々軍隊の訓練って、集団行動を学ぶ為のものだから貴方みたいなワンマンアーミーに教え込んでも意味ないのよね」

ほむら「それに貴方の場合、下地もあるし…

ほむら「それじゃ。私もやってて楽しかったわ」

マミ「まだ痩せてないのに…」

マミ「ただいま…」

杏子「おうマミ!私、太ったぞ!」

マミ「えっ…?」

杏子「ほら、私のお腹見てくれ!」

マミ(どこが太ってるのよ…ほどよい肉付きで、ナイスバディじゃない…)

杏子「へへ…これで皆からも笑われないな」

マミ「あっ、そうね…」

杏子「でももっと太りたいな…」プニプニ

マミ「頑張りなさいね…」

杏子「おう、もっと食べて、もっと飲んで太るからな!」

マミ「はぁ…」

マミ「体重、どうかしら」

マミ「67…2kg減らせたわね」

マミ「でもお腹は相変わらず、ブヨブヨだし…」

マミ「…」チラッ

杏子「うめー♪」パクパク

マミ「…」

マミ「好きに食ってなさいよ…私、本気で貴女よりスリムになるから…」

マミ「フ、フフフ…フフフフフフ」


マミ「…」ゴトゴト

杏子「お、おい…どうしたんだよマミ!夏なのにストーブなんか取り出して…」

マミ「あっち行きなさい…」

マミ「…」カチッ

杏子「…?」

マミ「フフフ」

杏子「ちゃんちゃんこを何重にも着込んでる…」

マミ「貴女は外で待ってなさい…死ぬわよ」

杏子「で、でも心配だよ…」

マミ「いいから」

杏子「お、おう…何考えてるのかわからねーけど、無理すんなよ」

マミ「わかってるわよ…」

マミ「うぅ…」ジリジリ

マミ「心頭滅却すれば火も亦た涼し…」

マミ「ウフフ…」

マミ「そういえば、この言葉を残した人はそのまま焼死したのよね…」


杏子「本当に大丈夫かな」

杏子「心配になって来た…」

杏子「でも入ったら怒るだろうしな…」

マミ「…暑い」

マミ「頭が…なんかクラクラ…」

マミ「ボーっとして…」

マミ「生きてるのか…死んでるのか…」

マミ「あの世とこの世の区別が…」

マミ「つ…かな…」

マミ「…」パタッ



「マミ、もうおねむなの?」

マミ「うん、ママ」

「マミ、今日こそは自分の部屋で寝るんだぞ?」

マミ「嫌だよ、パパ!マミ一人ぼっち嫌い!」

「困ったわねぇ…ほら、じゃあ今日もパパとママのお部屋で寝ましょう?」

マミ「えへへ…」

「まったく…もうすぐ中学生なのに、甘えん坊さんなんだから」

マミ「ねえママ、いつものしてよ!」

「いつもの?」

マミ「なでなで!」

「うふふ、それをしないとマミは眠れないんだったわね」ナデナデ

マミ「えへへ…」

「おやすみ、マミ」

マミ「おやすみ、パパママ…」


「おい、起きろ!」ドバッ

マミ「…きゃあっ!」

杏子「まったく…いくら痩せたいからってな、無理はしないほうがいいぞ?」

マミ「はぁ…ここは、お風呂?」

杏子「ああ、この前私にやってくれたみたいに、冷たい水をかけてやったんだ」

マミ「…そうなの」

杏子「もっと健康的に痩せる方法は沢山あるんだから…こんな方法じゃなくてさ」

マミ「…」

杏子「マミ?」

マミ「あっ、そうよね…こんな方法じゃなくて…」

杏子「そうそう、普通に適量の飯食って、運動すれば痩せるよ!太るのと違ってさ…」

マミ「…そうね」




杏子「じゃ、電気消すぞ」

マミ「うん…」

杏子「どうした?何時もより元気無いな」

マミ「あの、佐倉さん」

杏子「何だよ」

マミ「頭を撫でてもらいたいんだけど…」

杏子「お、おい!本当にどうかしちゃったんじゃないのか!?」

マミ「お願い…」

杏子「おうよ…」ナデナデ

マミ「えへへ…」

マミ「Zzz...」

杏子「何なんだよ、いったい」

マミ「あれからの数日間、私は適量の食事と健康的な運度を毎日繰り返す事にしたわ」

マミ「今までやってきたダイエットは、大抵数時間程度で飽きちゃってやめてしまったけど、何故かこのダイエットだけは数日だけでも続けることが出来た」

マミ「そして今、私は体重計の前に立っている」


杏子「おう、乗ってみろよ」

マミ「…」ドキドキ

杏子「早く」

マミ「わかったわ…」ドスン

マミ「ああ…64kgになってるわ…5kgも減った…」

杏子「良かったじゃないか!ほら、私の言った通りだろ!」

マミ「ええ…本当に嬉しい…!」

杏子「体型も…前よりは、マシになってるじゃないか!くびれも出来てるぞ!」

マミ「あら、本当だわ!ウフフ…これで水着を着れば」

杏子「お前がビーチの覇者だよ!」

マミ「嬉しいわ…」

マミ「水着はどれにしましょう…これとかどうかしら。派手かしら」

杏子「派手ぐらいなのが丁度いいんだよ!」

マミ「そうね、ウフフ」

杏子「私は…出来るだけ、身体のラインを見られたくないから小学校の頃のスクール水着にするよ」

マミ「何言ってるのよ。ほら、これとかどう?」

杏子「だってさ、私ガリガリだし…」

マミ「そんな事無いわよ。私のお金で買ってあげるから」

杏子「でもなあ…」

マミ「いいからいいから!」

次の日

さやか「おっ、二人とも来ましたね!じゃあ行くよ!」

まどか「あの、マミさん…この前のパンツ…」

マミ「えっ」

ほむら「…」ギクッ

まどか「マミさん?」

マミ「…あれは」チラッ

ほむら「…」ウルウル

マミ「あれはね、私魔女に口付けされてたのよ!魔女のせいよ」

まどか「えっ…」

ほむら「そうよ、それで私が助けたの!」

まどか「あーっ、そうだったんだ。安心したあ…」

マミ「ふぅ…」

ほむら「ほっ」

マミ「借りが出来たわね」ポンポン

ほむら「はぃ…」



まどか「結構人居るね!」

さやか「水着に着替えるの恥ずかしいな…」

ほむら「まどかを襲う変態が来たら、私が守ってあげるわよ」

マミ「変態ねぇ…」チラッ

ほむら「うっ」

杏子「とうもろこし、美味そうだなあ…」

さやか「水着に着替えるよ!」

まどか「わっ、さやかちゃん大胆だね…」

さやか「へっへ…周りの男はこれでイチコロだよ!」

さやか「ま、私は恭介一筋だけどね!」

マミ「や、やっぱり美樹さんに比べて私ってふっくらしてるわよね…お腹が」

杏子「私もガリガリだよな…」

ほむら「…」ペターン

マミ「暁美さん…?」

ほむら「悲しくなるわ…ウフフ」

マミ「ああっ…波の音が心地いいわ…」ゴロゴロ

杏子「うめー!」ムシャムシャ

ほむら「…」

さやか「ねー!三人とも泳ごうよー!」

杏子「いや、私はとうもろこし食べてりゃ満足だから…」

ほむら「ケッ…」

マミ「どうしたの?暁美さん」

ほむら「…ふん」

マミ「パンツ」

ほむら「な、何かしら!巴マミ!」

マミ「泳がないの?」

ほむら「お、泳がないわ!私はここでまどかが気持ちよさそうに海で泳いでる姿を見れば満足なの!」

マミ「へぇ」

ほむら「…ふん」

マミ「鹿目さーん!」

ほむら「ちょ、ちょっと…」

まどか「何ですか?」

マミ「暁美さんが、貴女と泳ぎたいって」

まどか「ウェヒヒヒ、…そんなら何も言わずに来てくれればいいのに」グイグイ

ほむら「い、いや私は…」

まどか「ほらほら、冷たくてきもちいよ!」

ほむら「私は…」

まどか「ほらほら」

ほむら「…」チャポン

ほむら「うぅ…ちべたい」ブルブル

まどか「ウェヒヒヒ、冷たいのがいいんだよ」

ほむら「そ、そうよね…」

ほむら(怖いよぅ…鹿目さん…もう出ようよ…)

まどか「ほら、腰まで浸かって!」

ほむら「えぇ…」

まどか「うぅっ…」ブルブル

さやか「どうしたの転校生?」

ほむら「何でもないわ…」

まどか「ほら、もっと深い所行ってみようよ!」

ほむら「ええ…」

さやか「うおっ!結構深いなあ」

まどか「足がつかないね、ウェヒヒヒ」

ほむら「あわわ…」バタバタ

さやか「ちょっと潜ってみよっか」

まどか「何か海の生き物居るかな?」

まどか「…ブクブク」

まどか(あれ、これ自転車のハンドル…)

まどか(不法投棄かなぁ…危険だよね)

まどか(ちょっと引っ張り上げてみようっと)グイッ

ハンドル「…」スポンッ

まどか(あっ、ハンドルが砂の中に埋まっていった…)

さやか「…ブクブク」

さやか(なんだろ…凄い砂煙)

さやか(何か居る…まさか、巨大魚?)

さやか(ワクワクしてきたぞ!捕まえて焼き魚にしてやろっと!)

さやか(えりゃっ)ガシッ

「…」ドバッ

さやか(うわあっ!なんだありゃ…めっちゃでかい…)

さやか(クジラでも居たのかな…でもこんな砂浜の近くに普通居る?)

ほむら「ブクブク…」

さやか(あっ、ほむら溺れかけてる…魔法少女姿で何やってんだか)

さやか(やれやれ…)



杏子「お腹押すぞ!それっそれっ」グイグイ

ほむら「…」ピュー ピュー

まどか「ほむらちゃん…私が誘ったばっかりに」

マミ「私のせいでもあるわ。まさか彼女がここまでカナヅチだったとは…」

さやか(あの巨大魚、なんだったんだろ…)

杏子「よいしょ、よいしょ」グイグイ

ほむら「ぷはっ…ぜぇ、ぜぇ…」

杏子「やれやれ、もう泳がないほうがいいな」

さやか「転校生、大丈夫?」

ほむら「…大丈夫よ。ありがとう」

まどか「良かったあ!」

ほむら「…良かったね」



ほむら「溺れる直前で魔法少女姿になって、ある程度の身体能力を向上させたから助かったけれど…」

ほむら「盾が水吸っちゃったわね」ダプタプ



ほむら「銃は…もう使いものにならないわね。水が湿っちゃってる…」

ほむら「思い出深いのも結構有ったのに…」タプタプ

ほむら「グリーフシードは…オランダの魔女、お菓子の魔女、鳥かご…」

ほむら「無いわ…無い」

ほむら「前ループで入手した人魚の魔女と銀の魔女のグリーフシードが無いわ…」

ほむら「あわわわ…あの2つ、孵化寸前なのよね…」

ほむら「孵化したら大変な事になるわ…いや、もうすでに孵化しているかもしれない」

ほむら「どうしましょう…」

ほむら「どうしましょう…もう武器も持ってないし…あわわ」

マミ「あら、暁美さんこんな所に居たのね」

ほむら「!?」

マミ「もうラーメン伸びきっちゃってるわよ。早く来なさい」

ほむら「え、ええ…」


「…」ズムズム

「ギギ…」ズボッ

銀の魔女ギーゼラ「ギギギギ」

「ヴォヴォヴォ」

ギーゼラ「ギギギギ」ヤットタテカラデレタナ、アイツワタシタチヲトジコメヤガッテ

人魚の魔女オクタヴィア「ヴォヴォヴォ」ソウデスネ

ギーゼラ「ギギギギ」ココ、ドコダ?

オクタヴィア「ヴォヴォヴォ…ヴォヴォヴォ」ウミノナカダトオモイマス…キモチーデス

ギーゼラ「ギギギギギギ…」ソラオマエハキモチーダローケド、アタイハサビチャウヨ

オクタヴィア「ヴォヴォヴォヴォヴォ…」ハヤクアガリマショウ

ギーゼラ「ギギ!ギギギギギ」マテ!マホウショウジョガチカクニイルカモシレナイ!

オクタヴィア「ヴォヴォヴォヴォヴォヴォ…」マホーショージョコワイ…

ギーゼラ「ギギギギ、ギッッギギギギ」ハンノウガアルナ…イチ、ニ、サン…ヨンタイモイルゾ!

オクタヴィア「ヴォォ…」コワイヨゥ…

ギーゼラ「ギギギギギギ…ギッギギギギギ!」トウブンノアイダハココデカクレテヨウ…クソッ!サビチマウ!

ほむら「…」ズルズル

さやか「食べ終わったら、また海泳ぎに行こうかな!」

ほむら「やめときなさい」

さやか「えっ…何で?」

ほむら「いいから」

さやか「私は転校生みたいに溺れるマネはしないよ!キャハハハ」

ほむら「…」ブルブル

マミ「よっぽど溺れたのが怖かったのね…クス」

ほむら(冗談じゃないわよ…)

さやか「じゃ、ひと泳ぎ行ってきますからね!」

ほむら「待ちなさい!こら!」

マミ「じゃあ私も!」

ほむら「ちょっと!」

杏子「何だよ…じゃ、私も行くか!」

ほむら「行かないで!」

まどか「ウェヒヒ…私は一緒にいてあげるよ」

ほむら「行っちゃ駄目なのに…まどかぁ」

まどか「よしよし…」ナデナデ

ほむら「うぅぅ…」


さやか「巨大魚何処かな…」

マミ「巨大魚?」

さやか「ええ、さっき海の中にめっちゃでかい魚が居たんです。すぐ消えちゃたけど…」

杏子「目の錯覚じゃないの?どれだけでかいんだ?」

さやか「えーとね、三階建てビルぐらい…」

マミ「そ、そんなの日本には居ないわよ…見間違いよね」

さやか「でも、やっぱり自分の目で見たものだし…」

ギーゼラ「ギギギギ?ギギギ」ドウスル?ヤルカ?

オクタヴィア「ヴォヴォヴォサンテンヴォヴォヴォヴォ」サンタイニ…ブガワルイデスヨ

ギーゼラ「ギギギ、ギッギギギギ」アタッテクダケロダヨ

オクタヴィア「ヴォッヴォ…ヴォヴォヴォ」ダッテ、ワタシタテノナカニジュウネングライトジコメラレテタンデスモン

オクタヴィア「ヴォヴォヴォヴォ」モウシニタクナイデス

ギーゼラ「ギギギギ…ギギギギギ」オマエ、ソンナニトジコメラレテタノカ…ワタシはニネングライダヨ

オクタヴィア「ヴォヴォヴォヴォヴォヴォ」マホーショージョガイナクナルマデカクレテマショウ

ギーゼラ「ギギギ…」サビチマウ…

さやか(居ないかな…居ないかな…)ブクブク

さやか(お魚…)

杏子「…」グイグイ

さやか「?」

杏子(おい、魚探しはそこら辺にしといて、もっと楽しいもん見ようぜ)

さやか(楽しい物?)

杏子(こっちだよ…)

さやか(うわっ!珊瑚礁だ…日本海側にもあるんだね)

杏子(フグに…タイに…太平洋側と比べると地味だけどな)

さやか(美味しそうだね)

杏子(そうだな…夕飯はお魚食べようか)



オクタヴィア「ヴォッ!ヴォッッヴォヴォヴォ!」ヒャッ!ワタシノヨロイノナカニスヲツクラレマシタ!

ギーゼラ「ギギギ」ソリャオキノドクニ

オクタヴィア「ヴォッヴォ…ヴォヴォヴォ」」イヤニナッチャウ…ハヤクケッカイツクッテヒキコモリタイノニ

オクタヴィア「ヴォッヴォヴォオ…」イツキエンンダロマホウショウジョ…

ギーゼラ「ギギ」シラネ

まどか「よしよし…」ナデナデ

ほむら「大丈夫かしら…大丈夫かしら…」

まどか「あっ、さやかちゃんたち帰ってきたよ!おーい!」

ほむら「ああっ、良かった…」

さやか「何、転校生まだビクビクしてたの?」

マミ「意外と可愛い所あるのねぇ」

ほむら「う、うるさいわ」

まどか「皆も溺れないか、心配してくれてたんだよ」

杏子「へえ、意外だな」

ほむら「…」

マミ「暇ねえ…」

さやか「でもこうやって、寝転ぶのもいいですよ」

マミ「ちょっと私、あっちの砂浜見てくるわ」

まどか「えっ、でもナンパとかされるかも…」

マミ「大丈夫よ、うふふ…」

ほむら「…」ジー

マミ「な、何よ…」

ほむら「私も行くわ」

マミ「いいけれど…」

マミ「こんな身体じゃ…ナンパとか…」

「ねえ君、大学生?」

マミ「えっ…?」

「名前何て言うの?」

マミ「えっ…えっ…」

ほむら「どうしたの、巴…」

「チッ、子持ちかよ…」

マミ「何だったのかしら…」

ほむら「子持ちって…えっえっ」ガーン

ほむら「子供…子供…それほど身長も低くないのに…」

マミ「今のがナンパってやつかしら…緊張したわ」

マミ「ウフフ…私がナンパ…ウフフフ」

ほむら「子持ち…子持ち…」

ほむら「ねえ、巴マミ。ちょっとここで別れましょう?」

マミ「え、いいけど…なぜ?」

ほむら「いいから…それじゃあまた後で」

「大学生?」

「おっぱいでかいねぇ」

マミ「えっ…あの…」


ほむら「なぜなの…男は胸しか見ていないの…」

「あの…」

ほむら「はい、何ですか!」ファサア

「き、君…可愛いね…フヒヒ」

「小学生かな…お兄ちゃんと…いい事しない…ドゥフwww」

ほむら「」

ほむら「嫌になるわ…自信が無くなるわ…」

マミ「あの、やっぱ一緒に居ない?」

ほむら「なぜ?」

マミ「男の人がなぜか私に声をかけてきて…怖いのよ。だから、こう…手を握って行かない?」

ほむら「嫌」

マミ「パンツ」

ほむら「…わかったわ」

マミ「ほら、早く皆の所に戻りましょう」

「でっけえチチ…」

「ヤッたら気持ちいだろうな…」

「あの子の夫羨ましい…」

「ガキの方も可愛いな」

マミ「ねえ、周りの人私たちを見てきて怖いわ…」

ほむら「気にしないで」

マミ「でも、目がギラギラしてて不気味よ…」

ほむら「…走りましょう」

マミ「えっ、でも…」

ほむら「ここの辺り、危険だわ。柄の悪い人が多い…」

「へーい姉ちゃん!一緒に飲まない?」ギュッ

マミ「きゃあっ!」

「ほらほら…」ハァー

マミ「うぅ…」ゾクゾク

ほむら「あの、私たち中学生なんで…」

「そりゃ君は中学生だけどさ、お母さんは大人だろ?」

マミ「中学生ですけど…」

「えっ…ああ、悪い悪い!それじゃ!」

マミ「怖かったよぅ…」

ほむら「まるで戦場ね…ここ」

マミ「待って…私って大人に見られてるの?」

ほむら「…ニヤ」

マミ「成熟していて、頭が良さそうに見えるのかしら」

ほむら「違うわよ、子持ちのおばさんに見えるだけって事よ

マミ「違うわ!だって皆…」

ほむら「そのでっかい胸とこのぶよんぶよんのお腹が物語っているわ」プニプニ

マミ「ぐぬぬ…」

ほむら「お腹が出っ張ってるのは中年女性に多いからね」プニプニ

マミ「な、何よ…」

杏子「…さて、もうそろそろ帰るか?日も陰ってきたし…」

まどか「…そうだね」

さやか「え?お魚は…」

杏子「お前そればっかだなあ、そんなに食いたかったのか?」

さやか「いやそうじゃないけどさ…なんとなく」

杏子「安心しろよ、帰りになんかいい店で食うから…その代わり、私は払えないぞ?」

マミ「誰が払うと思ってるのよ…」

杏子「へへ…」

ほむら「…」

まどか「どうしたの?」

ほむら「いえ、何でもないのよ…ウフフ」


さやか「結局、あの魚はなんだったんだろ…ブツブツ」

オクタヴィア「ヴォ…ヴォヴォヴォ」ン…モウソロソロイイカナ

ギーゼラ「ギギギ!」タスケテ!アタイオモクテシズンジャウンダヨ!

オクタヴィア「ヴォヴォ…」ヨイショ、ヨイショ

ギーゼラ「ギギギィ…」ワリィナ

オクタヴィア「ヴォヴォ、ヴォッヴォヴォ」ミテクダサイ、ユウヒデスヨギーゼラサン…

ギーゼラ「ギギギギ…ギギギ」オオ…キレイダナ

オクタヴィア「ヴォヴォヴォヴォ」キレイデスネ…」

ギーゼラ「ギギギ…」トウブンノアイダ、ココデミテヨウカ

オクタヴィア「ヴォヴォヴォ?」ドレクライ?」

ギーゼラ「ギギ、ギギギギ」ソウダナア…ジュウゴネングライハココデミテヨウ

オクタヴィア「ヴォ」ソウシマショウ


終わり

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