澪「家の鍵失くしちゃった、今から学校に行かないといけない」(124)

律「あ、そうなんだ」

澪「明日からの連休使って、お父さんとお母さん一緒に旅行行っちゃってて…
  今家には私しかいないんだ」

律「あーそうなんだ」

澪「だから鍵がないと家に入れないんだ、今日寝る所もない」

律「可哀そう」

澪「………」

律「………」

澪「…ついてきて」

律「え?」

澪「もう夜だよ?学校真っ暗だよ?」

律「う…うん」

澪「怖いので…ついてきてください」

律「少しは強がれよ」

澪「………」

律「なぁ澪、別に明日の朝でもいいんじゃない?今日泊めてあげるよ?」

澪「それはダメだ!家に重要な電話かかってくるかもしれないんだ
  だから連休中の事はママに家の事頼まれてて…」

律「ママ?」

澪「お母さん!…と、とにかくそういう訳だから!家に入れないと困るんだよ…」

律「はぁ…わかったよ澪、ちょっと着替えてくるから待ってて」

澪「律ぅ…!」

……

律「お礼はショートケーキでいいよ」

澪「う…わかったよ…」

律「冗談だって、それくらいタダで引き受けてあげる」

澪「律にしては珍しいな、本気で言ってると思った」

律「へーそういう事言うんだ?やっぱり澪1人で行く?」

澪「ご、ごめんなさいぃぃ!どうか…それだけは……!」ガシッ

律「(ふふふ…今日はからかい甲斐がありそうだな)」

律「まぁ私に任せない」

なんだこの面白さは!

澪「ノリノリだな律…これから夜の学校行くんだぞ…?
  真っ暗で誰もいないんだぞ?…私は想像しただけでも……うぅ…」ブルブル

律「えっ?なんか楽しそうじゃん、澪と一緒なら特に」

澪「どういう意味だよ…本当に驚かすのだけはやめて?」

律「ああ、わかった」

澪「(絶対わかってないな…)」

………

澪「さぁ着いたぞ」

澪「……」

律「……」

澪「(これは……)」

律「(思った以上に不気味だな…テレビとかで見るより実物で見た方がはるかにコワイ…)」

澪「………」

律「………」

澪「………」

律「じゃあな澪、後は頑張れよ」ポン

澪「律ぅ…!!さっき私に任せろって……!」

律「あはは、冗談だよ冗談……
  さぁ…行くぞ……」

澪「う、うん」

律「まずは守衛室の警備員さんに言って入校許可証を貰わないと」

澪「電気…点いてるな…あそこか」

律「遅くまでお疲れ様でーす」

「おお、どうしたんだい?こんな時間に」

澪「あ、あの…忘れ物を取りに…」

「おーそうかい、それじゃあ学生証見せてもらえるかい?」

澪「あ、はい」ゴソゴソ

「制服着てるけど一応確認しておかないとな、規則だから」

澪「はい、これで…いいですか?」

「うん、間違いないね、じゃあ足元気をつけてな」

澪「はい、ありがとうございます」

律「ありがとうございまーす」

「ちょっとちょっと」

澪「はい?」

「そっちの子の学生証は見せてもらってないよ?」

澪「あっそうですよね、ほらっ律、学生証」

律「私持ってないよ?」

澪「………」

律「………」

澪「…ん?どういう事…?」

律「だって寝巻きで来ちゃったし」

澪「………」

律「………」

「じゃあそっちの子は入らせる訳にはいかないね」

澪「……えっ?」

澪「そ…そこをなんとか!」

「規則だからねぇ…こればっかりは申し訳ないけど……」

澪「………」

律「…なんていうか澪……」

澪「……?」

律「頑張ってな」ポン

澪「ええぇぇぇぇ……?!?!」

………

澪「む…無理だよっ!こんな暗い所1人でだなんてっ!」

律「そんな事言ってもしょうがないだろ?私は入れないんだから」

澪「そ…そうだ律!今から家に戻って学生証持ってきてよっ!」

律「えー…また戻るの?…めんどくさい……」

澪「そ、そんな事仰らずに…!お願いしますよっ!本当に…!」グスン

律「私が戻らなくたって警備員さんに一緒に行ってもらえばいいだろ?」

澪「あ…」

律「……」

澪「流石だな律!それは思いつかなかったよ!」

律「ふふん」

澪「あのぉ…」

「ごめんな、それは無理なんだ」

澪「えっ?」

「ちょっと腰をやっちまってね、実は今歩く事もままらないんだ」

律「(ダメじゃん…警備してたらダメじゃん…)」

澪「そんな…」

「だから1人でいってもらえるかい?」

律「澪、残念だったな」

澪「本当に…無理なんです…本当に……」ポロポロ

律「号泣するなよ…ここで待っててやるからさ」

澪「うぅ……」

「じゃあこれ音楽室の鍵ね、あと懐中電灯貸してあげるから頑張って」

律「頑張れよー澪」

澪「あ…あぁ………」フラフラ

律「………」

澪「………」チラッ

律「どこにも行かないから…な?」

澪「………」

澪「うぅ……」

カツン……カツン……

澪「………」

澪「(暗すぎるよ……懐中電灯を当てた所がものすごく怖い……)」

カツン…カツン…

澪「………」

澪「(今…後ろから足音が……気のせいかな…?)」

澪「もう…勘弁してよ……」

カツン…カツン…カツッ

澪「…?」

澪「(気のせいじゃない……)」

澪「(絶対誰か私の後ついてきてるよぉ……!!)」ガクガク

ボーン!!

澪「ひぃあぁ?!?!」

澪「うわぁぁあああぁぁぁぁああ………!!!!!」

タッタッタ

澪「あぁあぁぁぁぁ………!!!」

律「澪?!なにっ?…どうした?!」

澪「律っ!りつぅぅぅぅ……!!」ギュゥゥゥ

律「落ち着け澪!何があった?」

澪「あ…足音が……!それと…時計が急に鳴って……」シクシク

律「おい…」

あえていうなら3点リーダの使いすぎくらいかな
逆にテンポが悪くなっちゃってる

律「それって10時になったからだろ?いつも聞いてる音じゃんか…」

澪「…でも…いきなり……グスン…」

律「それに足音は澪の足音の反射音だ、壁から跳ね返ってきてるんだよ、よく聞くだろ?」

澪「でもっ…でもぉ……」

律「………」

律「警備員さん、すみません」

「ん?」

律「これじゃあ無理そうなんで私も入らせてもらってもいいですか?」

「うーん」

律「お願いします」

「仕方ないねぇ…名前と住所と電話番号控えさせてもらうけどそれでいいかい?」

律「全然大丈夫です、ありがとうございます」

澪「律ぅ…ありがとぉ…」

律「ほらっ…泣いてないでさっさと行くぞ」

澪「うん」

律「……」

澪「……」

カツン…カツン…

律「……」

澪「……」

律「澪…あのな…」

澪「へっ?!」

律「くっつきすぎ、ものすごく歩きにくい」

澪「……」ギュゥゥゥ

律「……」

澪「あっごめん律」

律「手だけ繋いでれば安心だろ?ほらっ」

澪「う、うん…ありがと」にぎ

律「(しっかし確かに不気味だなぁ…澪をからかってやりたいけど…)」

澪「……ミエナイキコエナイ」ブツブツ

律「(この状態でからかったらショック死しそうだからな…
   今回はやめておくか…)」

澪「ねぇ律…」

律「なんだー?」

澪「さっきから言いたかったんだけど…」

律「うん」

澪「トイレ…行きたい……」

律「えっ」

脱いだ

>>48
お前もトイレか?

律「いや、この状況で?もう少しだから我慢しろよ」

澪「家まで我慢できない…」

律「そんな事言ったって学校のトイレ使うしかないぞ?」

澪「それもやだ」

律「小学生か…」

澪「一緒にきて…お願い律」

律「もう…しょうがないな…」

………

律「うわっトイレ暗い…電気電気」

律「……あれ?」カチカチ

澪「えっ…まさか……」

律「点かない…な」

澪「うそ…そんなぁ……」

律「まぁ暗いけどしょうがないよ、ほらっドアの前で待っててやるから」

澪「………」

とりあえず大なのか小なのか気になる

律「どうした?」

澪「入ってきて…」

律「………」

澪「………」

律「はい?」

澪「律も一緒に中入ってきて…」

律「ちょっとまて、ドア越しに私がいるんだから別にいいだろ?」

澪「やだ…手繋いでないと怖い……」

律「(まったくこの子は…)」

澪「絶対離さないで…?」

律「うん」

澪「絶対こっち見たらダメだぞ…?」

律「わかりましたよっ」

澪「………」ギュゥ

律「………」

ヌギヌギ

律「(片手なのに器用な奴だなー)」

幼女「おにいちゃん
ようじょね
もうねむねむなのぉ
だからねっ
あさまで
のこしててくれるとうれしいなっ」ウワメズカイ

>>63
おやすみおっさん

ほう

姉ちゃんにこのスレ見られた
俺はもうダメかもしれない
ちょっと吊ってくる

姉ちゃんにも読んでもらえよ
後早く続き書け

しょうがないから誰か代わりに書け
誰もいないなら俺が書く

澪「じ、じゃあちょっとむこうむいててくれるか」

律「分かった」クル

澪「だ、出すぞ」

律「いいから早くしろよ」

澪「ん……///」チョロッ

ショワー

律(……やばい、なんかドキドキしてきた)ドキドキ

律「み、みおー、まだかー?///」ドキドキ

澪「もうちょっと……///」チョロチョロ

ギギィ

澪「ひっ!」ビクッ

律「大丈夫だって、ただドアがきしんだだけだ」

澪「ちゃんと握っててくれよ」ブルブル

律「分かってるって」

チョロッ……

澪「終わった、待ってて、今拭くから」カラカラ

澪「えっ!?」

律「どうした?」

澪「紙がない……」

律「はぁ!?」

澪「どうしよう律ぅ……」

律「はぁ、他の個室から紙持ってくるからちょっと待ってろ」

澪「やだ、行かないで」ギュウ

律「行かないでってじゃあどうすんだよ!?」

澪「じゃあ拭かないで出る」

律「なにいってんだ、いいから待ってろ!」

澪「うぅ、分かった、すぐ戻ってきてよ」

律「すぐ隣だってのにまったく……」

ガチャ

律「……」カラカラ

澪「律ぅ……?」

律「澪……こっちも紙、なかった」

澪「ええ!?」

律「どうしよう……」

澪「そんなぁ」

律「うーん、もう手で拭こう!」

澪「ええ、汚いよぉ」

律「後で洗えばいいだけだろ?」

澪「そ、それもそうか……」フキフキ

律(……ほんとに手で拭いたよ……)

ジャーバタン

澪「……」

律「早く手洗え……」

澪「う、うん……」ジャー

律(……もう澪の手繋げない)

律「じゃあ行くぞ」

澪「うん」

――――
―――
――


音楽室

律「着いたな、待ってろ今鍵開けるから」カチャ

ギィィ

澪「く、暗いな……」

律「どうだ?ありそうか?」

澪「うん、たしかこの辺に……」

キラッ

澪「あっ!あったよ!」

律「良かったな、じゃあ帰るとするか」

「誰かいるのか?」

律澪「「!!!」」ビクッ

澪「り、律!だだだ誰今の!?」

律「お、落ち着け澪、多分警備員さんだろ……」

ガチャ

律澪「「!!!」」

警備員「ん、君たちは?」

律「ほ、ほら、な!いっただろ」

澪「心臓止まるかと思ったぁ」ヘナヘナ

警備員「えっと、君達はどうしてこんな時間にここにいるの?」

律「あっはい、えっと、この子がここに家の鍵を忘れて来ちゃったみたいで」

警備員「そうなんだ」

律「あっもう見つかったんで帰ります」

警備員「そう……」

律「ほら、行くぞ澪」

澪「うん……」

警備員「良く見ると二人とも可愛いんだね」

律「え?ど、どうも」

警備員「これはとても美味そうだ」

律「え?何を……?」

ガッ

律「うっ!」バタッ

澪「り、律?なにこれ?どういうこと?」ガッ

澪「うっ……り……つ……」ガクッ

警備員「さてと、楽しませてもらいますか」

律「う、うーん……」パチ

律「はっ!澪っ!!」ガバッ

警備員「ちっ、もう目ぇ覚ましやがったか」

律「なにやって…… !」

律「澪っ!お前澪になにしてんだ!!」

警備員「なに、ちょっと遊んでるだけだよ」クチュクチュ

なにこの展開もうやめたい


澪「ん、律ぅ!助けて!!」モガ

警備員「ちょっと静かにしてね」チュッ

律「澪から離れろクズ野郎!!!」ダッ

警備員「たく……」
ガンッ

律「うっ……うぅ……」ポタポタ

澪「律っ!!!」

警備員「女の子が大の男に敵うわけがないでしょ」

律「う、このクソ野郎……」ポタポタ

警備員「この子の相手が終わったら相手してあげるからちょっと待っててね」

澪「律!お願い、やめて下さい!」

警備員「やだよ、このために女子高の警備員になったんだから」

警備員「さあて、そろそろ我慢できなくなってきちゃったから入れるね」

澪「いやああああ離してええええええ!!!!りつ!りつうううううううう!!!!!」

ガンッ

警備員「な……に……」バタン

律「はぁはぁはぁ」ポタポタ

律「み、澪……大丈夫……か?」ポタポタ

澪「り、律……それ……」ガクガク

その頃学校では

唯「ねえ和ちゃん、試験のことなんだけど…」
和「・・・」
唯「あの、うちで勉強会を…」
和「・・・」
唯「和ちゃん?どうしたの?」
和「・・・」
唯「分かんないところがあって。あ、音楽は得意だよ!」
和「うっせー!ミートローフ焼いて家族の帰宅待っとけ!何でもアリじゃボケ!」

律「これか?さっきそいつからくすねた。それより大丈夫か澪?」ポタポタ

澪「律ぅ……バカ!私よりお前が!」ジワッ

律「ああ、ちょっとまずいかもな。意識がもうろうとしてきた。それより澪大丈夫か?私血出てるけど」フラフラ

澪「バカ!こんな時にまで私の心配するな!バカ律!」ポロポロ

律「良かった……」フラフラ

需要無さそうだからやめるねごめん

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