京子「ちなっちゃーん!」ちなつ「ちょとやめてくださいよ」(302)

京子「ちなつちゃんちゅっちゅ」

ちなつ「もうやめてくださいって。結衣せんぱーい」

京子「おい、こら」


…………
結衣宅
結衣「京子、大丈夫? ムリしすぎてるんじゃないか」

京子「……ダイジョウブ」

結衣「ムリして、偽りの京子を演じる必要もないだろ」

結衣「京子は京子だろ。人が苦手な京子でも私は好きだぞ」

京子「……ダメ。ワタシ ハ ゲンキ ジャナキャ」

結衣「無理しすぎるなよ」

京子「…………」

京子「…………」

そんなわけで、実は京子ちゃんは元気っ子キャラを演じているだけで
本当の京子ちゃんは人が苦手で結衣以外には心を開けない


みたいな感じでお願いします

京子ちゃんが元気っ子キャラを演じている証拠
・幼い頃は泣き虫→「三つ子の魂百まで」
・千鶴に嫌われたと思ってガチ泣き
・コミケでコスプレしないと「自分」を保てない
・結衣に甘えまくり→依存症
・言うだけ言って実行しない→自分の言動に責任を負いたくない…嫌われたくない

綾乃「歳納京子!! プリントはやく出しなさいよね! 次やったら罰金バッキンガムよ!」

結衣「ぶは! ば、罰金……罰金バッキンガム……」

京子「ごめーん、あやのー。次ちゃんと出すからさ。ところで、プリン持ってる?」

綾乃「ないわよ!」

京子「ビクッ! ご、ごめんごめん。また生徒会いくからなー」

綾乃「こここ、コなくていいわよ!」


…………
帰り道
京子「オエーッ」ゲロゲロビチャビチャ

結衣「大丈夫だから。綾乃は本気で怒ってないから。大丈夫だから」サスリサスリ

京子「――――」

結衣「ほら、水。もうちょっとで私の家だから、今日も泊まっていきな」

京子「………ウン。ゴm」ゲロゲロ

結衣「大丈夫だから。よしよし」ナデナデ

ちなつ「帰りにアイス食べに行きませんか?」

あかり「あかり賛成!」

京子「…」

結衣「! ア、アイスなら持ってきてるから皆で今食べようよ」

京子「さっすが、結衣! ラムレーズンある?」


…………
結衣宅
結衣「あかりやちなつちゃんには言ってもいいんじゃないか」

京子「…ムリダヨ。キラワレチャウヨ」

結衣「今日はたまたまアイス持ってたから良かったけどさ」

結衣「どこか食べに行こうとかなったらどうするんだ」

京子「……ゴメン。ワタシ ノ セイデ」

結衣「京子を責めてなんかないよ。大丈夫だよ、京子。私はずっと京子の側にいるから」

京子「……ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

           /,    ヽ \
             ,'.,       `、ヽ,
         //-─'''''''─-、,!.  ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
     _,,,.-''"   ._      `ヽ!,,.-‐'''"      ,','
    |,.  _  i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、      ,r'
   く   (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\     ,r'
     `y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
    /:::::;:'::::::;!-;'─-/|::;':;':::::::::;:'::::::::::::く,,,_ Y

   .,r':::::;:'::r-!::'ーr、;;;;/ .|::;':::;'::::::::::::::::/::::::r` ``ゝ
  ,r'::::::;:':::::i .,!::::::|_,,,,_  ``'''-、;::::::メ/::::;'::::'ーi  「
,..--─--、;::`i:::::;::!  `ヽ    ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
       `|:::::;::|       !;;oソノ ./\:::/リ
        |::::::;::|   !ー、_,'  `''" /:';:::::`!     非常に興味深いスレですね
         |:::::::;::|.  'ー     ./:;;:-''"`\
       .|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
     ,.-┴''"ヽ``,`'、  !.,'  '/   /`ニ=_,ノ!
    .,r'   ヽ、`i !ノ  ','   i'    _,フ'-:'":、
   /  '" `i i .ノノ-' ', !  i    「  ';::::::::::::`、

京子「アッカリーン!」

あかり「京子ちゃん、今日も元気いっぱいだね!」

京子「はっはっはー。私から元気をなくしたら、かわいさしか残らないからねー」

ちなつ「はいはい。結衣先輩、なんか言ってあげてくださいよ」

結衣「……京子は元気だな。ラムレーズン食べたからか?」

京子「あったりまえだろー! 私の半分はラムレーズンでできているんだよ! はっはっはっはー」


…………
帰り道
結衣「ごめん、ちょっとそこのコンビニのトイレ行っていいかな。」

京子「……エ」

結衣「すぐ戻るからさ。京子ちょっとなら平気?」

京子「――――」ウルウル

結衣「あそこの百貨店のトイレは広かったから、一緒に入る?」

京子「…ウン」

障害者用トイレ
結衣「は、恥ずかしいから見ないでね…ン///」チョロチョロチョロチョロ

京子「……///」

千歳「あれ? あれ歳納さんと船見さんとちがう?」

千歳「おーい。何こうたん? うちらは水着買いに来たんやけど」

綾乃「水着のセンスの心配はノンノンノートルダムよ!」

京子「…お、! おー! あやのー。なんだー海行くのか-。私たちもつれてってよー」

綾乃「だ、ダメよ。生徒会の親睦を深めるためのものなんだから」

千歳「ええんとちがう?一緒に行ったほうが楽しいやろし」

結衣「いや、いいよ。ごめんな、うちの京子が変なコト言い出して。海楽しんできてね」


……
トイレ
京子「オエーッ」イエキ

結衣「急にテンションあげるから…大丈夫か」サスリサスリ

京子「オエーッ」イエキ

結衣「今日ほとんど何も食べてなかったもんな。出るものもないよ。ツライよな。私がいるから」

京子「―――――――――」

結衣「よく乗り越えたな。海になんて絶対に行けないのに、よく言えたよ。イイコイイコ」

京子「……テヘヘ」

ちなつ「今度、結衣先輩のお部屋に行ってもいいですか?」

あかり「あかりも賛成!」

京子「ラムレーズン用意しておけよな!」

結衣「……いいけど、何も無いよ」

京子「じゃ、今度の休みは結衣んちだ!!!」

オーーー!


……
結衣宅
結衣「どうしよっか、京子の荷物」

結衣「流石に私一人暮らしでこの量はごまかせない」

京子「……ゴメンナサイ。ワタシ ガ サンセイ シタカラ」

結衣「やっぱ断ろうか?」

京子「……キラワレチャウ」

結衣「うーーーん、とりあえず歯ブラシとか二組あるとおかしいものだけ当日片付けよう」

京子「……ゴメンナサイ」

あとは任せた
好き勝手に書いてください。

ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ

出かけなきゃいけない
俺だと吐かせるというワンパターンしか思い浮かばない

ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ

結衣「……」Zzz

結衣「……ん?」パチン

京子「ごめんなさい…ごめん…」シクシク

結衣「お、おい京子?」

京子「うぅぅ……ごめんなさいぃ…」シクシク

結衣「京子、京子っ」ユサユサ

京子「はっ……」

京子「…怖い夢、見てた」ギュッ

結衣「…よしよし」ナデ

           /,    ヽ \
             ,'.,       `、ヽ,
         //-─'''''''─-、,!.  ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
     _,,,.-''"   ._      `ヽ!,,.-‐'''"      ,','
    |,.  _  i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、      ,r'
   く   (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\     ,r'
     `y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
    /:::::;:'::::::;!-;'─-/|::;':;':::::::::;:'::::::::::::く,,,_ Y

   .,r':::::;:'::r-!::'ーr、;;;;/ .|::;':::;'::::::::::::::::/::::::r` ``ゝ
  ,r'::::::;:':::::i .,!::::::|_,,,,_  ``'''-、;::::::メ/::::;'::::'ーi  「
,..--─--、;::`i:::::;::!  `ヽ    ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
       `|:::::;::|       !;;oソノ ./\:::/リ
        |::::::;::|   !ー、_,'  `''" /:';:::::`!     続きはまだかね
         |:::::::;::|.  'ー     ./:;;:-''"`\
       .|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
     ,.-┴''"ヽ``,`'、  !.,'  '/   /`ニ=_,ノ!
    .,r'   ヽ、`i !ノ  ','   i'    _,フ'-:'":、
   /  '" `i i .ノノ-' ', !  i    「  ';::::::::::::`、

あかり「……」

結衣「あかり……お前まで無理して影の薄いキャラを演じる必要はないんだぞ」

あかり「…ダメだよ。京子ちゃんは頑張って元気な自分になろうと必死なんだもん。あかりにできることは影を薄くして京子ちゃんを目立たせるくらい…」

結衣「……でもお前にとっても中学生活は大切なものだろ。大事な青春生活を無駄にして…」

あかり「心配してくれてありがとう、結衣ちゃん。でも今の生活はすごく楽しいし、京子ちゃんのために何かできるならすごく嬉しいんだ。だから、大丈夫!」

結衣「……バカ」

意識してあそこまで存在感消せるってすごくね?

>>66
あかりちゃんは意外にハイスペック。そして友達思い、そして気が利くいい子。後は分かるな?

誰も書いてくれてないとか

あかり「おじゃましまーす」

ちなつ「あれ? なんか前きたときよりも荷物増えてませんか」

結衣「だんだんと必要なものが増えてきちゃってさ」

京子「ラムレーズン食べていい?」ガチャ、バタン、パクパク

ちなつ「…なんでそんな自分の家みたいな感じなんですか」

京子「ラムレーズンうめー」

結衣「よし、お昼ご飯にしよう」

あかり「手伝…

ちなつ「」

あかり「京子ちゃんとゲームしてるね」

ちなつ「結衣先輩、私がお手伝いします」

京子「私に勝てるかなー?!」

京子、結衣、あかり、ちなつ「オムライス! おいしい!!」

京子「結衣は本当料理上手だなー。いいお嫁さんになるよ」

ちなつ「ゆ、結衣先輩、お、おおおお嫁さん///」

結衣「お嫁さんねー。結婚なんてまだまだだろ」

あかり「京子ちゃんは結婚はやそうだよね。かわいいし、元気だし」

京子「ちなつちゃんと結婚するー」

ちなつ「イヤです」

結衣「…………」

結衣「そんなにちなつちゃんがいいのか」

京子「ちなつちゃんLOVEだよ!」

結衣「…そっか」

あかり「アッカリーン」

ちなつ「わ、わたしは結衣せんぱ///」


結衣「ごちそうさま」

あかり「作ってもらったし、私たちが片付けるね」

京子「えー、結衣ー」

結衣「たまには片付けくらいしろ」

京子「…はーい」

お片づけー
ティタイム
ワイワイ
ガヤガヤ
のんびり

あかり「今日はありがとうねー」

ちなつ「またきていいですか?」

京子「私はすぐくるけどな」

結衣「また遊びにきてね」

バイバーイ

…………
……


結衣「ほら、みんな行ったから戻っておいで」

京子「……トイレ」

結衣「今日はずっとテンション高かったもんな。はい、お水」

京子「……イッショ ニ イテ」

結衣( チナツチャン ノ ホウガ イイ クセニ)ボソッ

京子「!!!――――――」

結衣「あ、もうちょっとでトイレだから我慢して」

――――――――――
京子「…ゴメンナサイゴメンナサイ」

結衣「大丈夫だから。シャワー浴びておいで。服も洗濯してるから」

京子「……ゴメンナサイ」

シャワー

結衣「おやすみ、京子。今日は頑張ったね」

京子「…」ギュッ

結衣「ゆっくりお休み」

結衣「今日のお嫁さんの話だけどさ……」

結衣「私は、私は、京子n……」

京子「zzz」スピー

結衣「…はぁ。おやすみ京子」チュッ

京子「ちーなーつちゃーーーん! こんな朝早くから会えるなんて私たちは赤い糸で結ばれた運命なんだよ!」

ちなつ「うわーーー、抱きつかないでくださいよ!」

結衣「みんなおはよう」

ちなつ「結衣せんぱーい、助けてください」

結衣「おい、京子。イヤがt……ちなつちゃんが苦しそうだからやめてやれよ」

あかり「アッカリーン」

京子「はっはっはー。朝はやっぱり元気じゃないとねー!」


………
帰り道
結衣「…」スタコラスタコラ

京子「…ユイ……アルクノ ハヤイ ヨ。マッテ……」

結衣「…」スタコラスタコラ

京子「……ユイ」


京子「ユイ、ドコ?ドコイッタノ?ユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイ」

京子「……ユイ イナイ。オイテカレタ。ヒトリ。ワタシ、ヒトリ。ヒトリ ハ イヤ」

京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」
京子「ユイ ニ オイテカレタ」

京子「オエーッ」ゲロゲロビチャビチャ
京子「オエーッ」イエキ

綾乃「歳納京子! ってあなた大丈夫? 体調悪いの?」

京子「…ヒッ」ガクガクブルブル

綾乃「ちょ、ちょっとどうしたのよ。私よ、杉浦綾乃」

京子「――――――――」

綾乃「本当に大丈夫!? なにがあったのよ」
prrrrrr prrrrrrrrr
綾乃「千歳! 歳納京子が!! 歳納京子が!!!」




結衣「……京子。大丈夫か」

京子「ユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイ」

綾乃「歳納京子は大丈夫なの!?」

結衣「ちょっと体調が悪いみたいなんだ。うちすぐ近くだから、あとは私が面倒みるよ」

京子「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイユイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

綾乃「……私も一緒に」

結衣「いや、いいよ。日も暮れてきたし、はやく帰らないと家族が心配するだろうし」

綾乃「………でも、歳納京子が」

結衣「大丈夫だから!!」

結衣「私が! いる! 大丈夫なの!!!」

綾乃「な、なにもそんな大きな声を出さなくっても。後はヨロシク頼みますわね」

結衣「ほら、私がいないと京子はダメなんだよ」

京子「…ウン」

結衣「今日はゴメン。つい、ちなつちゃんと抱きついている京子をみて……つい」

京子「……ゴメンナサイ。ユイ ワタシ ノ コト キライニ」

結衣「嫌いになんかなるわけない! 私は他の人とは違う! どんな京子でも京子が好き! ずっと京子だけを好き!!」

京子「……アリガトウ。ワタシモ」

綾乃「歳納京子、もう体調は大丈夫なの?」

京子「お、おー! あったりまえだろ。心配かけてごめんな、あやのー」

千歳「ほんまよかったわー。この世の終りみたいに電話してくるんやもん。なんとものうてよかったわー」

綾乃「まだ心配だから今日は娯楽部に行って様子みるから」

京子「おー、ついに二人とも娯楽部に入ってくれるのか」

綾乃「なななななにいってんのよ」

綾乃「このアルバムは…」

結衣「この前持ってきて、そのまま置いておいたんだった」

千歳「ちっちゃいころもかわいいなー。なー、あやのちゃん」

ちなつ「京子先輩が泣き虫だったなんて信じられませんけどね」

京子「はっはっはー。魔女っ娘ミラクるんを愛読したからねー」

結衣「なんだそれ」

あかり「アッカリーン」

綾乃「泣き虫ねー。普段の歳納京子からは全く想像もつk…」

結衣「」ジーッ

綾乃「もし、もしも、魔女っ娘ミラクるんを読んで無かったら歳納京子はどういう女性になってたのかしら」

綾乃「もしかして、とても人が苦手で、泣き虫で、誰かに頼らないと生きていけないようだったりして」

京子・結衣「……」

千歳「そんなわけあらへんよー。なー、歳納さん」

京子・結衣「……」

京子「…トイレ」

………
……

ちなつ「京子先輩、遅いですね」

あかり「顔色悪かったし、心配だよ」

綾乃「私が…」

結衣「ちょっと様子見てくる」

結衣「おーい、京子。大丈夫か? 開けるぞ」

京子「バレチャッタ……バレチャッタ…キラワレチャウ」

結衣「大丈夫だって。あれはもしもの話だろ」

京子「……ユイ」

結衣「さぁ、戻ろう。涙拭いて、口うがいして」

京子「ウン」

京子「いやー、ごめんごめん! 急にラムレーズンが食べたくなちゃってさー」

綾乃「あの…その…ごめんなさい」

京子「? 何が? ラムレーズンが食べたかったんだよ」

綾乃「……」

千歳「生徒会室にプリンがあったのになー」

綾乃「それ私の」

京子「明日もらいにいくからねー」

結衣「あんまり迷惑かけるなよ」

結衣宅

京子「…アシタ、イッショニ ツイテキテ」

結衣「いいよ。生徒会室だろ。プリンもらえるかどうかはわからないけどな」

京子「…キラワレチャッタ カナ」

結衣「綾乃は京子のこと好きだから、気にしなくていいよ」

結衣「顔だけだして、すぐに部室にいこう」

京子「…ウン」

京子「プリンはもらったー!!!」

京子「プリンうめー!」パクパク

綾乃「…はぁ、船見さん、ちょっといいかしら」

結衣「なに?」

綾乃「私たちだけでお話ししたいんですけど」

結衣「……京子を一人にはさせられない」

綾乃「…やっぱり。歳納京子は」

結衣「言うな。言うな。京子の前では絶対に言うな」

綾乃「私はどうしたら」

結衣「これまで通りに、いつも通りにしててくれればいい」

結衣「これは京子の問題だし、京子は私が」

京子「んー? 何の話? あやのー、もうプリンないの?」

綾乃「最後の一個よ」

京子「またくるから、用意しといてくれよなー!」ドタバタドタバタ


綾乃「歳納京子……」

あかり「アッカリーン」

ちなつ「チーナ!」

あかり「アッカリーン」

ちなつ「チーナ!」

ごらく部

あかり「平和だねー」ゴクゴク

ちなつ「そうねー」ゴクゴク

結衣「そうだね」ゴクゴク

京子「ミラクるんおもしれー」

あかり「あ、今日は私用事があるからはやく帰らなくっちゃ」

ちなつ「じゃ、私たちも帰りましょうか」

京子「ライバるんはミラクるんの何なんだろう」

ちなつ「京子先輩、帰りますよ。京子先輩!」

結衣「京子、今日はもう帰るぞ」

京子「はーい。またあしたねー」

帰り道

結衣「あ、千鶴。さっき千歳が探してたぞ」

京子「ちっっずっるー」

千鶴「……チッ。触んな」

京子「」!!!!!!!!!!

京子「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

千鶴「チッ!」


――-
結衣「はい、水。大丈夫大丈夫」サスリサスリ

京子「――――」

綾乃「歳納京子、大丈夫?」

京子「」!!!

京子「イヤ!!!イヤ!!!!」オロオロロロロロ

バタン

結衣「京子、京子!!!!」

結衣宅
結衣「綾乃、誰にも言わないで欲しいんだけど京子は人が苦手なんだ」

綾乃「歳納京子が? あの天真爛漫な歳納京子が?」

結衣「あれは、偽りの京子。みんなに嫌われないように頑張って、本当に頑張って一生懸命「演じて」いるんだよ」

綾乃「そ…んな。でも、船見さんには」

結衣「私は特別なんだ。京子の特別。京子は私以外には心を開けないんだ」

綾乃「…歳納京子が歳納京子が歳納京子が」

結衣「だから、学校やごらく部のときだけ会うようにして欲しいんだ」

結衣「そうじゃないと今日みたいに、倒れてしまう。京子はとってもとっても弱い子なんだよ」

綾乃「そんな・・・」

結衣「京子のためを思うなら……京子のことが好きならお願い」

京子「…ユイ、オミズ……」

結衣「起きたか、京子。はい、お水。ゆっくりお休み」

京子「ダレカ イル ノ?」

結衣「誰もいない。私と京子だけだよ。大丈夫」

京子「ウン」ゴクゴク、ギュ

結衣「お休み」

京子「オヤスミ」


綾乃「」

prrrrr prrrrrrrr
綾乃「と、歳納京子!?」

京子「あやのー? 今日の夜駅前にきてねー」

綾乃「ちょちょっとまちなs」


綾乃「こんな時間に外なんて、教育的指導よ!」

京子「あ、いたいた」

綾乃「歳納京子!」

結衣「もう来てたのか、はやいな」

千歳「あやのちゃーん」

京子「さー、いくぞ!!」

コムケ会場

京子「ついたー!!」コスプレ済

結衣「また今年も着るのか」コスプレ済

千歳「ガンボー」

綾乃「ちょちょっと」

京子「よし、みんなよく似合ってるぞ!!!!」

綾乃「ちょっちょ、船見さん」

結衣「なに?」

綾乃「歳納京子は人が苦手なのに、こんな大勢人がいるところに!?」

結衣「次、それ人前で言ったら許さないから」

綾乃「ご、ごめんなさい」

結衣「京子はコスプレしてるだろ。コスプレしてるから京子じゃないんだよ」

綾乃「え?」

結衣「京子はミラクるんなんだよ、今。だから、人が大勢いても、知らない人に何されても大丈夫」

綾乃「そ、そういうもの?」

結衣「だから、京子のためだと思って恥ずかしがらずにライバるんを演じてよ」

京子「さー! みんなはりきっていくぞー!!」

女1「あの、新刊一つください」

京子「一部500円になります」

女1「ありがとうございます。「西京極ラム子」さんですか?」

京子「うん、そだよー」

女1「私、大好きなんです!」

京子「うわー、嬉しい」アクシュアクシュ

……
京子「みんな、おつかれー!」

京子「あやのー、はいこれ。今日のお礼」

綾乃「わ、わたしに?」

京子「うん!」

綾乃「……あ、ありがと。全然楽しくなかったわけじゃないし、どうしてもっていうならまたつきあってあげても」

京子「はいじゃーみんなこれもってー」

あかり「アッカリーン」チュッ

ちなつ「チーナ!」チュッ

結衣宅
結衣「ふー、重かった-」

結衣「お風呂はいっておいで」

京子「…ウン」
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

京子「……キレイ」

結衣「半分くらいできたぞー。拭いた本は扇風機で乾かしてあるから」

結衣「あと半分は手伝って。はい、ウェットティッシュ」

結衣「ちゃんと表紙から拭いてあるから大丈夫だよ」

京子「…アリガト」ゴシゴシゴシゴシゴシ

結衣「…」ゴシゴシゴシゴシゴシ

京子「…キモチワルイ」ゴホゴホ

結衣「コスプレした反動はやっぱりすごいな」

京子「……ユイ ガッコウハ?」

結衣「京子を一人でおいておけないよ。私も休むよ」

京子「アリガトウ」

結衣「はい、ミラクるんの同人誌とラムレーズン」

結衣「はやく良くなって、私の京子」

京子「…ウン」

綾乃「歳納京子! この間の東京はまぁまぁ楽しかったわね!」

京子「はっはっはー! 私がいたからだろー」

綾乃「なななな、なにいってんのよー///」

千歳「いいわー」ダラダラダラダラ

京子「あかりちゃんとちなつちゃんも仲を深めたようで」ニヤニヤ

あかり「アッカリーン」

ちなつ「誤解です!」

結衣「まぁまぁ。落ち着いて」

京子「ラムレーズンうめー」パクパク

京子「プリンうめー」パクパク

京子「お茶うめー」ゴクゴク

京子「ミラクるんさいこー!」

あかり「今日は京子ちゃんご機嫌だね」

ちなつ「京子先輩、何かいいことでもあったんですか?」

京子「んー? とくにないよ」

結衣「…ないのかよ」

京子「この前さー、タマゴわったら双子でさー!」

ちなつ「それだけですか」

京子「それにそれに、この前なんて、自動販売機で当たりがでちゃってさ」

あかり「すっごーい」

京子「ギリギリな戦いでボスを倒したし!」

京子「いやー、最近、楽しいよ! 人生って楽しいもんだねー!! なぁ、結衣」

結衣「よ、よかったな」

京子「ミラクるんの最新刊も発売されたし!! ミラクるんのアニメも新しく始まるし!」

京子「世界は私を中心としてまわっているとしか思えない!」

あかり「すっごーい」

ちなつ「危ないお薬でも処方されたんですか、京子先輩。はしゃぎすぎですよ」

京子「あ、ミラクるんだ! おーい、ミラクるん!」

ちなつ「わ、私はミラクるんじゃないですよー」

京子「ライバるんはどこだー! はっはー」

結衣「おい、京子どうしたんだ大丈夫か」

京子「どうしたんだ、結衣。そんな心配そうな顔してー」

結衣「いや、いつもよりテンションが高いからさ」

京子「そんなことないってー」

綾乃「歳納京子! プリント出しなさいよ」

京子「あー、ごめんごめん」

綾乃「まったく、ちゃんとしn…あ、あ、」
ドターン

綾乃「いったー」ダキツキー
京子「いててて」ダキツキー

綾乃「だっだだだいじょうぶ?歳納京子?」

京子「んー。大丈夫だよ。あやのは平気?」

結衣「気をつけなよ」

結衣宅

京子 ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


結衣「京子、身体真っ赤だぞ。のぼせたのか?」

京子「…」

結衣「京子? おーい。」

京子「…」

結衣「京子一緒にラムレーズン食べよう」

京子「…」

結衣「もう寝るのか? まだ8時前なのに」

京子「…」パタン

京子「――――――――――」

結衣「おやすみ」

ジリリリリリリリ

結衣「んーーー! 朝か。おはよう京子」

京子「――」

結衣「起きないのか?」

京子「――」

結衣「返事くらい…ま、まさか」

結衣「良かった。息はしてる」フゥー

京子「――」

結衣「そろそろお昼だぞ、京子」

京子「――」

結衣「いいけどさ。いつまで寝てるんだろ」

京子「――」


結衣「そろそろ起きたほうがいいんじゃないですか、京子さん」

京子「――」

結衣「そろそろ24時間だけど…大丈夫なのかな」

京子「――」

結衣「息はしてるし、脈もあるし、苦しそうでもないけど……」

京子「――」

チュン・・チュン・・

京子「オハヨウ、ユイ」

結衣「おはよう京子、どこか体調悪くない? 平気?」

京子「ウン、ダイジョウブ」

結衣「良かった。ずーっと寝てたんだぞ」

京子「ユメ ノ ナカ デ ミラクルン ニ アッタ。ウレシカッタ」

結衣「私は京子が起きてくれて、声が聞けて嬉しいよ」

京子「ワタシネ、モウ、ウソツク ノ ヤメヨウ ト オモウ」

結衣「え? だって、京子」

京子「ウン、コワイヨ。ユイ イガイ ハ ニガテ」

京子「コレカラ ハ ワタシ デ イク。ミラクルン ニ イワレタノ」

結衣「京子……大丈夫、何かあったらすぐ私が守ってあげるからな」

京子「ウン, イッパイ メイワク カケル ト オモウ ケド 」

結衣「大丈夫だから」

京子「ユイ ノ シンパイ ソウナ カオ ヲ ミル ノハ ツライ カラ」

結衣「大丈夫だよ、京子。私はずっと京子の側にいるから。私だけはいつまでも」

ダキツキー

京子「ウン。アリガトウ」

結衣「絶対だから。これは誓い」チュッ

京子「ウン」チュッ

ごらく部

結衣「えーっと、みんなが知っている京子は、今日から全然違う京子」

結衣「京子は京子だから。もし、京子に何かあったら私が許さない」

あかり「え? え?」

ちなつ「どういうことなんですか、結衣先輩」

結衣「京子、ほら入っておいで」

京子「エット…アノ……」

結衣「京子。私がいるから。大丈夫だよ」

京子「ワタシ…ホントウ ハ アカルイ セイカク ジャナイ ノ」

あかり「アッカリーン!って言ってた京子ちゃんはなんだったの?」

結衣「あれは、京子は命を燃やして演じていたんだよ。天真爛漫な歳納京子を」

ちなつ「なな、なんでですか? そんな事する必要なんて」

結衣「京子は人が苦手なんだよ。ごらく部と言っても、やっぱり……でも、嫌われたくないから」

あかり「そんな…」

ちなつ「京子先輩…」

京子「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

あかり「今日から本当の意味でごらく部始動だね!」

ちなつ「これからよろしくお願いしますね!」

アクシュ

結衣「ごめん、ちなつちゃん。京子は……人に触れるのも触れられるのも」

ちなつ「ごめんなさい」シューン

京子「ゴメンナサイゴメンナサイ」

ちなつ「ゆっくり仲良くなっていきましょうね、京子先輩」

京子「…」コクン

帰り道
結衣「みんないい子で良かったな。一番は勇気を出した京子だから。イイコイイコ」

京子「……オエーッ」ゲロゲロビチャビチャ

結衣「怖かったもんね。つらかったもんね。よく頑張ったよ。」サスリサスリ

京子「――――――」――――

結衣「よしよし、大丈夫だから」サスリサスリ

結衣「あせらなくていいから。大丈夫大丈夫」

京子「――――――アリガト」

結衣「大丈夫。ずーっと側にいるからね」


おしまい!

アッカリーンはアッカリーンだから気がつかないということで。

うえのほうであったけど、
南夏奈もりっちゃんもこういうウラがありそうな感じするよね

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