苗木「僕は無駄が大っ嫌いだ」 (1000)

僕の名前は苗木 誠、色々あって私立希望ヶ峰学園に入学することになった……


苗木「すごいや……この校舎、一切の無駄がない。」


苗木「もう少し見ていたいけどそろそろ行かないと……」


そこで僕の意識は突然途切れた。

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苗木「う、ううん……」


苗木「なんだここ、教室?それにしては窓に鉄板が打ち付けられていたりして牢獄みたいだけど……あれはカメラ?」


苗木「……………なんて無駄なものなんだ。」


苗木「……剥ぐか。」


ばきん!べきっ、バリバリバリバリ!


苗木「ふぅ、スッキリした……なんだこれ!」


苗木「外が……荒廃している?」


苗木「何か着ぐるみの頭を被った集団もウロウロしているし……外に出るのはやめておこう、中を探索してみよう。」

苗木「どこの窓も鉄板で塞がれているし監視カメラも何台も設置されている……」


苗木「百歩譲って監視カメラはいいとしてもこんな鉄板は断じて認められない。」


苗木「あとで全部取っ払ってしまおう……」

言い忘れましたがキャラ崩壊、ネタバレなどなどがデフォルトになっているのでご了承ください

苗木「全く……外観はあんなに素晴らしいのになんで内装はこんなに無駄が多いんだ。」


ピンポンパンポーン


苗木「このメロディは無駄が少ないから心安ら『オマエら、入学式を行いますので、至急体育館へと来てください。』……感傷に浸ることすらさせないのか……」イライラ

苗木「僕以外にも人がいたのか……」


??「遅い!遅刻は厳禁だぞキミ!!」


苗木「そうだね、時間の無駄は最も無駄な行動だよ。」


??「うむ!分かっているなら何よりだ!!」


苗木(堅苦しそうな人だなぁ……でも無駄なことはしなさそうだから好感が持てそうだ。)


??「あ、あのっ!苗木さん!!」


苗木「ん?君は……舞園さん?」


舞園「覚えてくださってたんですね!」


苗木「覚えてるも何も君は超高校級のアイドルじゃないか、知らないって人の方が少ないよ。」


舞園「そんな、私なんて……苗木さんのご指導がなければあそこまで人気になることもありませんでした……」


??「さやかちゃんが敬語って……あいつ何者だぁ?」


??「彼奴からは強大な力を感じる……一度手合わせしてみたいものだ。」


??(あの目……やる時は殺る目だ……苗木君、あんな目してたっけ……?)

苗木「でも一体これはどうい」


??「オマエら、入学おめでとうございます!これからはこの学園がオマエらの新しい世界です!」


苗木「」イラ


舞園「」ビクッ


??「誰だてめぇ!!」


モノクマ「僕はモノクマ、この学園の学園ち」


苗木「無駄ぁ!」


バキィ!!


モノクマ「い、いきなりなにするのさ!」


苗木「黙れぬいぐるみ……話そうとして吸い込んだ酸素が無駄になっちゃったじゃないか……それに僕の経験上君みたいな口調のやつは総じて話が無駄に長いんだ……」


モノクマ「ちょ、苗木君そんなキャラだったっけ!?」


苗木「無駄口厳禁!伝えるべきことを!」


苗木「手短に!」


苗木「スピーディーに!」


苗木「簡潔に!」


苗木「話すんだ分かった?」


モノクマ(やべぇよやべぇよ……苗木こんなキャラじゃなかったろ……記憶消した時に何か不都合でもあったの!?)

モノクマ「え、えーと、オマエらにはここで一生暮らしてもらいます!」


舞園「えぇっ!?」


??「なっ!?どういうことだよ!!」


モノクマ「オマエら静粛に」


苗木「続き!」


モノクマ(やべぇよ苗木の目が血走ってるよ本格的に記憶消した時になんかやっちまったかこれ!?)


モノクマ「えと、ここから出る方法が一つだけあってなんとそれは……誰かを殺」


苗木「その溜め無駄だから二度とやらないで。」


モノクマ「誰かを殺した人だけここから卒業できます!!」


モノクマ(ちょっと苗木のくせに生意気なんじゃないかな、見せしめに自爆装置を起動させて……)


モノクマ「苗木君、学園長への暴力は校則違反だよ!」


ぴっぴっぴぴぴぴぴ……


??「危ない!早くそれを捨てて!」


苗木「えっ?……それ!!」


??「なんて無駄のねぇフォーム……あいつピッチャーの経験でもあんのか?」


ドガァァァァァン!!


苗木「な………」

ぴょこんっ!


モノクマ「いい?今回はこれで見逃し」


がしっ


苗木「おいモノクマ……次にその自爆をやったら全身の毛を剥ぐ。」


モノクマ(火にニトログリセリン注いじゃったーー!!ってか残姉うっとりと苗木見つめてんじゃねーよ!確かに苗木のことが記憶消す前から気になってたみたいだけどこの苗木はどう見ても中身別人だろ!!)


苗木「返事ぃ!!」


モノクマ「はいぃ!!」











苗木「モノクマのやつは全員に生徒手帳を配ると「それに全部書いてあるから!」と言って何処かへ行ってしまった。」


苗木「最初から渡せよ……あぁ無駄な時間を過ごした。」

舞園さんの記憶では中学ではこの性格
残姉ちゃんの記憶では少なくともこんな性格ではない
どーなってんだ?

>>21

誰だって初対面の人の前では猫かぶるでしょ?
知り合いの前でだったら素に戻ることもあるでしょ?

結論から言うと細かいことは気にしないで、としか。

苗木「とりあえず爆発するのを察知してくれた人にお礼を言わないと……」


苗木「あの、」


霧切「何かしら?」


苗木「さっきはありがとう、おかげで助かったよ。」


霧切「気にしないで。」


霧切(さっきまでと印象が全然違う……今の彼は虫も殺せなさそうな顔をしてるのに……)


十神「ふん、くだらんな。」


大和田「あ?てめぇ今なんつった?」


十神「くだらんと言ったのだ愚民。」


大和田「あぁ!?ぶっ殺すぞてめぇ!」


苗木「ちょ、二人ともやめなよ!」


大和田「うるせぇ!てめぇから殴られたいのか!!」


ガッ!ぐりりっ!!


大和田「は……?い、痛だだだ!?」


大神「なんと……一切の無駄もなく彼奴の拳を捻り上げた……やはり相当の実力者……!」


苗木「君の動きは無駄が多すぎる……だからこんな簡単に捻り上げられる。」


大和田「は、離しやがれ!」


苗木「じゃあ暴れないで欲しいな、無駄な労力を使うことになるから。」


大和田「わかった!わかったから!いだだだ!!」


苗木「ならいいよ、君も……不用意に人を煽るようなことは言わないで欲しいな。」


十神「ふん、そんなこ」


苗木「そんなことしったことか、とか言いそうだけどその台詞で無駄が増えるから口を閉じて。」


十神「」

石丸「とにかく諸君!一度我々は話し合うべきだ!どうやら食堂があるようだからそこに集合だ!」


大和田「なんでてめーが仕切って……い、いや、早く行こう。」


苗木「………。」


大神(殺気すら纏うか……!苗木 誠、なぜこのような男が不世出なのだ……!!)










苗木「無駄だから自己紹介は割愛するよ」


舞園(独り言の意味はわからないけど苗木さんが無駄なことを言うわけないよね!!)

石丸「よし、集まったようだし第一回対策会議を始めよう!」


霧切「まずはこの校舎の内部を調べるべきじゃないかしら、もしかしたら何か手がかりが見つかるかもしれないわ。」


朝日奈「そ、そうだね……そうするべきだよ!」


大神「だが単独で動くのは危険故……何人かで組を作るべきであろう……」


山田「三大トラウマ『ペア作って』キター!奇数のこの面子でペアを作れとは大神殿、正気で御座るか……?」


葉隠「ちなみに残り二つはなんだべ?」


山田「個人的な見解と致しましては『お前いたの?』と『2月14日』ですな。」


桑田「生々しいなオイ……」


十神「ふん、俺はペアを組むつもりはない、一人でやらせてもらうぞ。」


腐川「あ、待って白夜様ぁー!」


葉隠「……とりあえずペア1、だべ。」


苗木「僕が一人でいいよ。」


苗木(ペア決めの時間が無駄だからね)


苗木(結果、振り分けは

朝日奈&大神
霧切&舞園
大和田&石丸
山田&桑田
江ノ島&葉隠
セレス&不二咲
十神&腐川
となった。)








苗木「とりあえず最初の教室の窓から出られるはずだし来てみたけど……」


ガチャガチャ、


苗木「開かない。」


モノクマ「もー!苗木君ってば起きて早々なにしてくれちゃってんのさ!」


苗木「なんだモノクマか。」


モノクマ「なんだじゃないよ!なんで大神さんでもどうにもできない鉄板を素手ではがせるのさ!!」


苗木「鉄板邪魔だったし」


モノクマ「とにかく!校舎を破壊しちゃダメ!分かった!!」


苗木「あんな整合性もなく貼り付けられただけの鉄板、そのうち全部はがしちゃうよ?」


モノクマ「もー!わかりました!明日までには綺麗に貼り直しておくから!!」


苗木「んー、それならいいや。」


モノクマ(こいつぁほっといたら何をしでかすかわかったもんじゃないねー)


苗木「あとカメラにとってつけたように銃をつけるのもやめてよ」


モノクマ「わかりましたよ!はいはい!もっと違和感なくしておくからぁぁ!!!」


モノクマ(マジでなんとかしないと)





霧切「ねぇ舞園さん。」


舞園「?はいなんでしょう。」


霧切「貴女、苗木君のことを知っているようだったけど……どういう関係なの?」


舞園「苗木さんとは……中学が同じだったんです。」


舞園「そして今の私を作ってくださった大恩人です。」


舞園「あの頃はまだまだ駆け出しで地方営業とかそういうのばかりでした。」


舞園「ある時苗木さんに出会って、その時に言われたんです。」


舞園「『君のダンスには無駄が多すぎるしトークにしても一々会話を拾うのは非効率的で無駄だ』って。」


舞園「それから二ヶ月くらい苗木さんにダンスを教わったり話術を教わって……そして今の私がいるんです。」


霧切「彼……実は超高校級のプロデューサーとかじゃないわよね。」


舞園「それはないと思います、苗木さんはあくまでも無駄が大嫌いなだけですから。」


霧切(無駄が大嫌い、それだけであそこまで豹変するものなの……?)


霧切(もしかしたら二重人格とかそういうものなのかしら)


霧切(調べて見る必要がありそうね。)

この苗木くんは超高校級の幸運じゃない別の才能もってますわww






葉隠「あのー……江ノ島っち?」


江ノ島(大和田君を組み伏せた苗木君カッコよかったなぁ……)


葉隠「もしもーし」


江ノ島(あの研ぎ澄まされたナイフの一閃のような動き、私でも再現できるかどうか……盾子ちゃんならなんだかんだで出来そうだけど。)


葉隠「江ノ島っちがガン無視するべ……」









朝日奈「ねぇさくらちゃん、苗木のことってどう思う?」


大神「うむ……筋肉量などは平均的な高校生のものだが……それらを最も効率的に用いることで最適な動きを実現させている。」


大神「故に先程の大和田の組み伏せを実現したのであろうな。」


朝日奈「ふふっ」


大神「どうした朝日奈よ。」


朝日奈「さくらちゃん楽しそうだなーって。」


大神「む……確かにそうかもしれぬな。」


大神「超高校級の格闘家などと呼ばれるようになってから我と対等に戦えたのはケンイチロウのみであった。」


大神「だが苗木からは我やケンイチロウとは違う種類の『力』を感じるのだ。」


大神「是非手合わせしてその力を知りたいのだ。」


朝日奈「ふぅん……それよりさ!ケンイチロウって誰!?彼氏!?」


大神「ぬむっ、いやケンイチロウとはそのような関係ではなくてだな……」







さくらちゃんマジ大天使





苗木「で、全員で調べた結果、二階には上がれないことがわかった。」


セレス「皆さん、こういうのはどうでしょうか。」


セレス「この状況下、周囲に対して疑心暗鬼になったとしてもおかしくはありません。」


セレス「そこで夜の間は部屋から出ない、というのはいかがでしょうか?」


十神「ふん、そんな口約束になんの拘束力がある。」


セレス「たとえ口約束といえどもこれがある限りわざわざ外に出る必要もありませんし、保険のようなものですわ。」


苗木「成る程……」


苗木(もとより夜中に出歩くだなんて無駄なことはしないけど。)

苗木「そうして解散して自室に戻ってきたけど……やることないな。」


苗木(ここにも監視カメラあるし……)


苗木「シャワールームにはないみたいだからいいけどさ。」


苗木「しかしこのドア建てつけが悪いな……」


苗木「」ムカッ


バキッ!!


モノクマ「ごめんごめん、そのドア建てつけが……って何ドアを破壊してるのさ!」


苗木「開くのに無駄な労力を使うなら最初から無ければいいんだよ。」


モノクマ「なにその超理論。」


モノクマ(てかもしかして苗木片手でドア毟った?)


モノクマ(バケモノかよ……)


モノクマ「とにかく明日には直しておくよ。」


苗木「頼むよ。」

翌日


舞園「苗木さん、苗木さん。」


苗木「どうしたの舞園さん?」


舞園「その、護身用の武器とか探しに行きませんか?」


苗木(護身用か……みんなを信じていないようで申し訳ないけどやっぱりあった方が心強いし……)


苗木「うん、わかったよ。」


苗木「行こうか。」


舞園「はいっ!」

舞園「これとかどうですか?」


苗木「ず、随分と派手な模擬刀だね……」


苗木「金メッキが無駄過ぎてちょっと……」


舞園「そうですか……」


苗木「あ、これとかどうかな。」


・十手


舞園「これって岡っ引きとかが持ってるやつですよね。」


苗木「これなら舞園さんでも扱えそうだし、どうかな?」


舞園「いいかもしれませんね、でも苗木さんはどうするんですか?」


苗木「うーん……」


苗木(そういえばコインを拾っていたな……確かガチャガチャがどこかにあったから回してみようか……)

苗木「これにコインを入れて……」


舞園「これ一体何が出るんでしょうか…?」


苗木「葉隠君が回した時はふんどしが出てきたらしいけど……桑田君が回した時は三味線が出たらしいし。」


舞園「桑田君がベンベン三味線を鳴らしていたのはそれが原因だったんですね。」


苗木「よし、回すよ。」


ゴトン、


・コンストリクターSV ABS


苗木「」


舞園「」


江ノ島「何々?ガチャ回してんの……ってなにそれ!!」


舞園「いやそのこれは」


江ノ島「これコルト・アナコンダをベースにマルシンがオリジナルカスタムとしてデザインした『コンストリクター』!?コルト社が、自社製リボルバーの多くに蛇の名前を冠している伝統に習い、アマゾンに生息する大蛇『ボア・コンストリクター』にちなんで名付けられたものだよね。」


江ノ島「往年のPPCマッチ用カスタムリボルバーを思わせる無骨なスタイルで、箱型のスラブバレルやバレル下面のカウンターウェイト、サイトリブの相乗効果で、この上ない迫力を醸し出して……」


苗木「江ノ島さん超語ってる……」


舞園「凄い生き生きしてますね……」


モノクマ(残姉ぇぇぇぇぇ!!馬鹿かぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

江ノ島「あ……でもこのコンストリクター弾が入ってないね。」


苗木「凄く手慣れてるけど銃に詳しいの?」


江ノ島「え!?いやその、最近はガンギャル!ガン(銃)ギャルが流行なんだよ!!」


舞園「初耳なんですけど……」


モノクマ(残姉は早いうちに処理しとかないといけないかな……)


苗木(ガンギャル……時代ってよくわからないな。)


舞園(私も銃器の扱いを習っておこうかな。)


ピンポンパンポーン


モノクマ「オマエら!今すぐ視聴覚室へと来なさい!!」


苗木「なんだろう。」


今朝はここまで

投下するよー


モノクマ「あのねぇ、オマエら全然コロシアイしないじゃん!」


苗木「なんでそんな無駄なことを……」


モノクマ「無駄?そうしないとここからは出られないんだぞ!」


苗木「いや別に鉄板剥が」


モノクマ「シャラーップ!!とにかく!オマエらが全然コロシアイしないので僕は考えました!」


モノクマ「この状況に足りないもの、それは動機!!」


モノクマ「というわけでこれ見てね、みんなの分あるから。」


DVD視聴


苗木(僕のDVDの内容は家族のいる部屋が荒らされている映像だったけど……確かに気になるけど別に死体が映っていたわけではないからだからなんだ、って話なんだけど……)


舞園「嘘……いや……そんな……」


苗木(他の人はそうでもないみたいだ。)


舞園「……!」


ダッ


苗木「あ、待って!」


苗木(今の彼女を放っておくのは危険だろう。)









苗木「ここにいたんだ、舞園さん。」


舞園「早く、早くここから出ないと……!」


苗木「とにかく落ち着いて。」


舞園「出ないと!ここから出ないといけないんです!!」


苗木「落ち着け!!」


舞園「」ビクッ

苗木「苛立ちは無駄な労力を消費する原因だ。」


苗木「焦燥は精神を無駄に浪費する原因だ。」


苗木「僕は中学の時に言ったはずだよ?」


苗木「『全てを受け止めなくてもいい、莫大な情報から無駄を省いて本当に重要なことだけを掴め』って。」


苗木「舞園さんは何を見たの?」


舞園「グループのみんなが……倒れてて……解散って……」


苗木「いいかい舞園さん、そもそもその映像が本物とは限らない。」


苗木「見たもの全てが真実とは限らない。」


苗木「たった一つの情報に踊らされてはいけない。」


舞園「でも、あれは偽物なんかじゃ……確かにみんなでした!!」


苗木「それは思い込みの色眼鏡だ、君はグループのみんなが倒れている、という情報に囚われて冷静な判断ができなくなっている。」


苗木「そもそもそれは本当にメンバーだったの?」


舞園「私がみんなを見間違えるはずありません!!」


苗木「それは違うよ。」


苗木「今のご時世、特殊メイクでいくらでもごまかせるのは芸能人の舞園さんの方が知ってるよね?」

舞園「それは……」


苗木「しかも映像なんていくらでも加工できる。」


苗木「君が世間から忘れ去られることに対して怯えているのは知っている。」


苗木「でも人間の記憶力はそんなにヤワなものじゃない、何年も前に活動停止したバンドが活動を再開したら何万人ものファンがコンサートに集まることだってある。」


苗木「あんな映像一つに惑わされてたらこの先芸能界で生き残れないよ?」


舞園「……はい。」


苗木「落ち着いた?」


舞園「はい、でも苗木さんは凄いです。」


舞園「こんな状況でそんなに冷静だなんて……」


苗木「僕は人より少し前向きなだけだよ。」


舞園「それでも、私なんかよりも何倍も強い。」


苗木「大神さんのほうがさらに強いよ。」


舞園「ふふっ、肉体面の強さじゃないですよ。」




苗木(パニックを起こしていた舞園さんの顔にようやく笑顔が戻った。)


苗木(……超高校級の幸運なんて肩書きよりも超高校級の口達者とかの方が僕にはふさわしいのかもしれないな。)


舞園「でもやっぱり私は苗木さんのように強くは……」


苗木「何か言った?」


舞園「いえ、なんでもないです!」

苗木(その晩、舞園さんが部屋を交換してくれないかと頼んできた。)


苗木(なんでも何者かにドアノブを乱暴に揺らされたらしい。)


苗木(たとえ誰かが舞園さんを狙って侵入してきたとしても僕なら多少は抵抗できるだろうからそれを承諾した。)


苗木(したんだけど……)


苗木「やっぱり女の子の部屋だと落ち着かない。」


苗木「………あ、ベッドのネジが緩んでる。」


苗木「確か男子の部屋には工具キットがあったはずだから一旦舞園さんのところに戻ろう。」


苗木「でも今は夜時間…………まぁ自室に戻るだけだしいいよね。」

苗木(で、本来の僕の部屋に戻ったら……)


舞園「ひっ、こ、来ないで!!」


桑田「さ、さやかちゃん……まずは話し合おうぜ。」


苗木(包丁を持ってる桑田君とシャワールームへ逃げ込む舞園さんを目撃してしまった。)


苗木(なんて無駄な行動を……)


苗木「オイ桑田。」


桑田「あん?……なっ、苗ぎ」


がしっ、ブチブチブチブチィ!!


桑田「んぎゃぁぁぁぁあ!!?」


苗木「初めて見た時からこの無駄な顎髭をずっと毟りたいと思ってたんだ……」


桑田「てめ、なにしやがんだアホ!」


ジャキッ


桑田「アポ………」


苗木(このコンストリクターに弾が入ってないのを知ってるのは僕と舞園さんと江ノ島さんだけだ、だから桑田君になら弾がこめられていると騙すことができる。)


苗木「……今起きたことを全部忘れてさっさと部屋に戻って寝ろ。」


桑田「いやそれは」


苗木「寝ろ。」


桑田「……あい。」


苗木(桑田君はさながら盗塁するランナーの如く駆け足で自分の部屋へ帰っていった。)


苗木(それよりも問題は……)


苗木「お前だ舞園。」


舞園「」ビクッ


苗木「言え、なぜこんなことをした?」


舞園「その、違うんです!桑田君がいきなり包丁を持って……」


苗木「……。」


舞園「包丁を……」


舞園「包……ちょう……」


苗木「……。」


舞園「嘘ついてすいませんでした。」

苗木「僕が求めているのは謝罪じゃない、説明だ。
無駄に寿命を浪費しないようさっさと説明。」


舞園(あぁ、私殺されるんじゃないかな…)


舞園「あの、その…やっぱり私、一刻も早くここから出たくて……それにはやっぱり誰かを……」


苗木「……成る程ね。」


舞園(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)


苗木「舞園さんはトップアイドルの座を捨ててまでここから出たかったの?」


舞園「……え?」


苗木「長々と話しても無駄だから手短にまとめるけど人殺すような奴がトップアイドルなわけないでしょ?」


舞園「あ………」


苗木「わかったら君も寝なよ。」


がちゃ


舞園「………。」

苗木(あー……無駄な時間を過ごした。)


苗木「えーと……DVD見たので20MP、事件を未然に防いで説得したのに75MP……これまでのを合わせて125MP(無駄ポイント)かぁ……」


苗木「なんでもいいから有意義な時間が過ごしたい。」


苗木「部屋から工具キットも持ってきたしとりあえずベッド直そう。」

苗木「結局徹夜してしまった……」


苗木「監視カメラとか取り外しちゃったけどアイドルの部屋なんだし別にいいよね。」


苗木「ていうかカメラに取り付けられていたマシンガンの弾を使えばコンストリクターの弾を作れるかも。」


苗木「詳しそうだったし超高校級のガンギャルの江ノ島さんに聞いてみよう。」

食堂


苗木「おはよう……」


舞園「おはようございます!苗木さん!!」


苗木「ど、どうしたの!?その髪!」


苗木(舞園さんの背中まで届くロングヘアーはうなじ当たりで雑に切り取られていた。)


苗木(おそらく部屋にあったハサミを使ったんだろう。)


舞園「これはけじめです!」


苗木「そ、そう……」


苗木(まぁ似合ってるから問題はないのだけど。)

モノクマ「もう!なんでオマエらコロシアイしないのさ!」


石丸「僕達はお前の思惑通りには動かないぞ!!」


モノクマ「舞園さんとかすぐにでも桑田君あたりを殺しそうだったのに髪切るだけだしさ!!」


桑田「アポッ」ビクッ


舞園「もう私は惑わされません!」


苗木「で、わざわざ出てきて言いたいことはそれだけ?」


モノクマ「目の下に隈が出来てる苗木君に急かされたので本題を言います。」


モノクマ「現時点を以て二階を解放するよ!!」


モノクマ(このままだと二年前と同じ感じでぐだぐだになるからそろそろ誰かに死んでもらおうか……)


モノクマ(まぁ誰かにってか残姉に、なんだけどね。)

モノクマ(ここで残姉にしか分からない秘密の暗号シグナルを発信!)ピカッピカッ


江ノ島(戦刃)(昨日の苗木君みたいな動き、私にもできるかな……)


江ノ島(戦刃)(あれ、盾子ちゃんから暗号だ……何々、アクション起こせ?よーし、頑張るからね盾子ちゃん!!)


江ノ島「あーもう!いい加減にしてよ!!」


葉隠「江ノ島っち!?」


江ノ島「一生ここで暮らせとかコロシアイとか冗談じゃない!私はもうこんなのまっぴらなんだから!!」


モノクマ(んー、お姉ちゃんにしては上出来かな?)


モノクマ「駄目だよ江ノ島さん!クラスの輪を乱しちゃ!!」


江ノ島「どきなさいよ!」


モノクマ「ここを通りたくば僕を倒してから行けー!!」


げしっ!

>>122
頼むからこのスレから出てって

江ノ島「邪魔だっつの!」


ぐりぐりぐり


モノクマ「江ノ島さん、学園長への暴行は校則違反だよ!」


江ノ島「はぁ?」


モノクマ「助けてー!グングニルの槍ー!」


ヒュヒュヒュッ!


江ノ島(戦刃)(何か来る!床から四つ、天井から三つ!)


江ノ島(戦刃)(苗木君のように無駄を省いた最小限の動きで……避ける!!)


ザシュッ!


江ノ島(戦刃)(一本かすった!)


モノクマ(ちょ、なに避けてんのさぁぁぁ!!)


不二咲「大丈夫!?江ノ島さん!!」

苗木「江ノ島さん、傷口見せて。」


苗木(切り傷が……鋭利な刃だったからそこまでひどくはないかな。)


苗木「後で保健室に行くとして今は……」


びりっ


苗木「これでよし。」


江ノ島「あ……苗木、シャツを……」


苗木「こんなの大したことじゃないよ。」


モノクマ「もー!何避けてんのさ!!校則違反なんだから甘んじて受けなさい!!」


苗木「それは違うよ!」


苗木「モノクマ、お前はここを通りたくば自分を倒せと言ったんだ。」


苗木「それはつまり君は暴行を加えられることを容認していたということだ!」


苗木「まさか学園長ともあろう者が無駄に立ちふさがったとか意味もなく殺そうとした……そんなわけないよね?」


モノクマ「………ふんだ、今回だけは見逃してやるんだから。」


モノクマ「次はないからねー!!」

保健室


苗木「麻酔はある……縫合糸も針もある……これは輸血用パック?モノクマはコロシアイをさせたいのか治療させたいのか分からない奴だな……江ノ島さん、腕出して。」


江ノ島「あ、うん……」


江ノ島(戦刃)(動かす手に一切の迷いがない……)


江ノ島(戦刃)(フェンリルの軍医よりも手際がいいなんて……苗木君も戦場経験があるのかな?)


苗木(よく妹が怪我してたから治療スキルが身についたんだよなぁ……今思うとなんでブランコで遊んでるだけで大量出血してたんだろ。)


苗木「はい終わり、激しい運動をすると傷口が開くから気をつけてね。」


江ノ島「あ、ありがとう……」


苗木「みんな先に二階の探索をしてるらしいから僕たちも行こう。」


江ノ島「あ、うん。」

二階、室内プール


朝日奈「やたー!プールだー!!」


大神「落ち着け朝日奈、何があるか分からぬうちに飛び込むべきではない。」





不二咲「わぁ、大浴場もあるんだ。」


葉隠「サウナもあるみたいだべ!」


舞園「あ、このシャンプー私が使ってるやつだ。」









山田「どうやらここは雑貨や食料の貯蔵庫のようですな。」


石丸「頭悪いくらい大量にあるな……」


大和田「んだこりゃ、レーションってやつか?」








十神「図書室か……ふん、まぁまぁだな。」


腐川(あ、何気に私の本もある。)

苗木「二階はこんな感じなのか……」


江ノ島「そうだねー」モッシャモッシャ


苗木「なに食べてるの?」


江ノ島「レーション。」モッシャモッシャ


霧切「私にも一つもらえるかしら?」


苗木「あ、霧切さん。」


霧切「モノが増えたということは凶器になりうるものも増えたということ、色々調査したけどキリがないわね。」


苗木「そんなことが起こらないのが一番だけどね。」


霧切「時間の無駄だから?」


苗木「うん。」


江ノ島「なんか向こうが騒々しいね。」


霧切「どうやら石丸君と大和田君が喧嘩してるようね。」


霧切「彼らの『無駄な』喧嘩は止めなくていいの?」


苗木「止めるだけ『無駄』だから放置することにするよ。」


霧切(なんでも無駄と断ずるわけではないようね。)




苗木(その晩、大和田君と石丸君がサウナで我慢比べをしていたが何故彼らは無駄に時間を浪費できるのだろう。)


苗木(ここから出る手がかりを掴むために図書室にあった古いノートパソコンを修理しようと頑張っている不二咲さんを見習って欲しいよ。)


苗木「不二咲さん、パソコンは直りそう?」


不二咲「うーん、直すことは簡単だけどロックを解除するのに時間がかかるかも……」


不二咲「せめて視聴覚室のパソコンが使えたらもう少しなんとかなったかもしれないけどあそこは十中八九モノクマが監視してるだろうから……」


苗木「パソコンさえあれば何とかなるの?」


不二咲「え?うん、マザーボードとプラグが幾つかあればなんとかなると思うけど。」


苗木(なるほど……)

苗木(というわけで僕は今、視聴覚室に忍び込んでいる。)


苗木(監視カメラは山田君から借りたデジカメで監視カメラが写している景色を撮影して印刷、それをカメラのレンズに映るように貼り付けておいた。)


苗木(まさかスパイ映画でやっていたことがこんなところで役に立つとは思わなかったよ。)


苗木「マザーボード……一番新しそうなこれでいいか。」


苗木「倉庫にあったジャンクを組み合わせてそれっぽい見た目になった偽物を代わりに設置して……」


苗木「よし、戻ろう。」


苗木(さっき実験してみたけどモノクマは監視カメラの映像とネットワークのみに頼っているらしくパソコンの接続状況までは把握していないようだ。)


苗木(パソコンの一つをショートさせたけど何も起きなかったし、ネットに繋げず、かつ監視カメラに映らなければ何をしても良い。)


苗木(つまり見てくれさえ誤魔化せれば一つ拝借してもバレないようだ。)


苗木(目的は達成したしさっさと戻ろう。)


苗木(流石にどこのカメラにも映ってなかったらバレるし。)

苗木(ダンボールでカモフラージュしてマザーボードを監視カメラに映さないようにしながら唯一カメラが設置されてない脱衣所に到着した。)


苗木(サウナで我慢比べしてる暑苦しい二人は無視。)


苗木「不二咲さん。」


不二咲「なに?苗木君……ってそれ!」


苗木「これがあればなんとかなる?」


不二咲「うん、プラグもあるしこれなら一時間もあればなんとかなるよぉ!」


不二咲「でもこれ、どうやって……」


苗木「話すと長いから、時間が無駄になっちゃうから早く早く。」


不二咲「あ、うん。」


苗木(これでノートパソコンに入っている情報を獲得できる。)


苗木「コインを拾ったから寝る前に一回回そうか。」


・大量のスーパーボール


苗木「……どうしろと?」









翌日


大和田「ぎゃははは!マジかよ兄弟!」


石丸「はははは!君こそ冗談はよしてくれよ兄弟!」


苗木「サウナを経てさらに暑苦しくなった……」


不二咲「あっ、苗木君!」


苗木「不二咲さん、あの後どうなったの?」


不二咲「うん、苗木君が持ってきてくれたマザーボードとノートパソコンを繋げて容量が確保できたから元々作成していたアルターエゴの……あ、アルターエゴっていうのは僕が作った人工知能なんだけどそれに今は解析を任せてるんだ。
容量が増えたからビジュアル面とかにも結構こだわったから後でみんなにも見て欲しいな。」


苗木「そ、そう…」


苗木(とにかく解析が進んでいて何よりだ、後で様子を見に行こう。)



ピンポンパンポーン


モノクマ『オマエら!体育館に集合しなさい!!』


苗木「またかよ……」







体育館


モノクマ「はい!前回の動機与えが失敗したので新しい動機を与えたいと思います!!」


モノクマ「これをバラされたくなかったらコロシアイしてねー!」


苗木(そう言うとモノクマは何やら紙を配り始めた。)


苗木(僕のは何々……)


・中学生の頃、これだけ無駄無駄言ってるんだからもしかしたら使えるんじゃないかと思って全力で「ザ・ワールド!時よ止まれ。」を試したことがある。


苗木(予想以上に恥ずかしかったーー!!)

外野うるさい
[ピーーー]

>>163
苗木君が怒るので『無駄』なレスは止めて下さい
というか、あなたの存在が『無駄』なのでせめて静かにしていて下さい。うるさいです

苗木(ま、まぁ僕のは笑い話で済む、でも……)


不二咲「そ、そんな……」


大和田「く、……う……」


舞園「もう惑わされません!」ビリビリ


苗木(笑い話で済まないのもいるようで……)


苗木(頼むから面倒ごとを起こさないでほしい。)

苗木(その後、食堂で石丸君が全員秘密を公開する、という案を出したが却下された。)


苗木(その様子を観察するに、殺しをしそうなくらい追い詰められているのは大和田君、腐川さん、次点でセレスさんだろう。)


苗木(その他はそこまで追い詰められてなさそうだ。)


苗木(その夜、僕は不二咲さんに脱衣所に呼び出された……)

腐川さんとセレスさんにどんな秘密があったんだろう

苗木「あれ、大和田君?」


大和田「んだぁ?なんで苗木がここにいるんだよ。」


苗木「僕は不二咲さんに呼び出されたんだ。」


大和田「あぁ?そりゃ俺もだ。」


苗木(僕だけが呼ばれたのだったら殺しにくるのかもと邪推したけど大和田君も呼び出したとなるとどうやら違うみたいだ……)


不二咲「二人とも、来てくれたんだね。」


苗木「あ、うん。」


大和田「んな時間に何の用だ?」


不二咲「実は、ね……」

苗木(そして不二咲さん、いや不二咲君は告白した。)


苗木(自分が女装をした男だということ。)


苗木(そして自分は心身共に強くなるため、この事をみんなに明かそうということを。)


苗木(どうやら僕達に先に告白したのは不二咲君の中で僕と大和田君が『強い男の人』だかららしい。)


苗木(大和田君はともかく、なんで僕なんだろうか……)


大和田「でも、どうして急に?ずっと隠してきた秘密だろ?それを知られたらテメェは……」


不二咲「うん。でもさ…変わりたいんだ!“いつまでもウソに逃げてる弱い自分”を壊してさ!」


苗木(あ、なんか地雷踏んだ感じ。)

不二咲「紋土君は強いから、へっちゃらなんだろうね。モノクマにどんな秘密をバラされてもさ。」


苗木(やめてー、その無邪気さが大和田君を追い詰めてるからー)


大和田「だから言えってのか…。言ってみろってか…?じゃあ、俺はどうすりゃよかったんだ?」


大和田「秘密バラして全部台無しにすりゃよかったのかよ!!!何で俺に言った?俺への当てつけか!?」


不二咲「どう…したのぉ?ボクは、ただ、紋土君に憧れてて…強い紋土君に憧れてて…」


大和田「そうだ……俺は強い……強いんだぁぁ!!」


苗木「それ以上はいけないよ大和田君。」


ガッ!


不二咲「な、苗木君……」


大和田「俺は、俺はぁぁ!」


苗木「当て身。」


トンッ


大和田「」

苗木「やれやれ、一度彼には眠っててもらおう。」


不二咲「あの、苗木君……大和田君は……」


苗木「若気の至りだよ、僕もそういう時があった。」


不二咲「同い年だよ僕達……」


苗木「まぁそれはいいとして、大和田君が起きるまで時間かかりそうだしアルターエゴ?の様子を見せて欲しいんだけど。」


不二咲「え?あー、うん。」


苗木(不二咲君はロッカーの一つを開いた、そこにはノートパソコンとそれに接続されたマザーボードが鎮座していた。)


苗木(ロッカーに小さな穴が開けられているのはコンセントに繋ぐためだろうか、ここが監視カメラのない場所で良かったよ。)


不二咲「起きて、アルターエゴ。」


??『んぁー?……ねみぃ。』

苗木「えと、彼女が?」


アルターエゴ『どもどもー、アルターエゴでっす。』


不二咲「うん、最初は僕の顔をした状態だったんだけど苗木君が持ってきてくれたマザーボードのおかげで色々いじれたからみんなの特徴を組み合わせてみたんだ。」


アルターエゴ『あー、おとーさん解析終わったよー。』


アルターエゴ『なんかー、ロックされてた情報ってのは

・1年前に、「人類史上最大最悪の絶望的事件」が起きた。
・その事件が原因で、希望ヶ峰学園は教育機関としての機能を失い、閉鎖された。
・その事件が原因で、希望ヶ峰学園事務局が、ある計画を立てた。
・高校生達を学園内に隔離し、共同生活させる、場合によっては一生そこで暮らさせる計画。
・この計画の発案・責任者は学園長。30代後半の男性で、現在も学園内に居る可能性が高い。
みたいだねー。』


苗木(成る程……外が荒廃していたのはその事件が原因か……にしても情報が程よく提示され過ぎている……)


苗木(あくまで手がかりになる程度の情報だけで真相に近づける情報はない。)


苗木(モノクマのことだ、恐らくノートパソコン内の情報もわざと残しておいたのだろう。)


苗木(でも分かったこともある。)

苗木(まず一つ目、モノクマを操っているのは人類史上最大最悪の絶望的事件の主犯、もしくはそれに連なる者。)


苗木(二つ目、この学園の異常なまでの堅牢さは本来は外敵から身を守るためのものだった。)


苗木(生徒を守るはずの箱舟が牢になるなんて皮肉なものだ。)


苗木(そして三つ目、これは自信を持って言えることじゃないけど……多分黒幕は学園長じゃない。)


苗木(生徒を一生閉じ込めてまで守ろうとした人物がコロシアイをさせるとは考えにくい、だとすれば未だに学園から出ていない、というのは恐らく……)


苗木(考えるべきことは山積みだけどまずは目の前の問題か……)


苗木「不二咲君、ちょっと石丸君を呼んできてくれないかな。」


不二咲「石丸君を?どうして?」


苗木「どうしてって……親友が追い詰められていたら励まし助ける、それが親友ってものでしょ?」

苗木(不二咲君が石丸君を呼んできている間に……)


苗木「アルターエゴ。」


アルターエゴ『なにー?』


苗木「ノートパソコン内部の情報だけじゃなくマザーボード側の情報も提示してくれ。」


アルターエゴ『んー、そっちは頼まれてないからまだ開いてないなー』


苗木「チッ……解凍するのにどれくらいかかる?」


アルターエゴ『三分。』


苗木「ベネ!今すぐ頼む。」


アルターエゴ『ういうい』

苗木(ここから寮まで走って五分はかかるから……往復で十分、この待ち時間一秒たりとも無駄にはしていけない。)


アルターエゴ『できたよー』


苗木「提示。」


アルターエゴ『あいよ』


苗木(アルターエゴが提示した情報は学園全体の地図とカメラの配置、そして現時点での『外』の状況だった。)


苗木(地下に学級裁判の会場?やっぱり殺しただけで即卒業じゃなかったか。)


苗木(カメラの位置は何気にありがたい、どうやら男子トイレの一区画はカメラがないようだ。)


苗木(外は……まずいな、十神家が滅亡?十神君がこれを知ったらヤケになるどころじゃないぞ……舞園さんのアイドルグループは生きてはいるみたいだ。)


苗木(しかし全世界規模だったとはね……『絶望』とかいうテロリストは多分モノクマのマスクをかぶってたあいつらだな。)


苗木(そしてこのコロシアイの様子は全世界に中継されているのか……オ○ニーしてなくてよかった……)

まさかの[田島「チ○コ破裂するっ!」]の心配ww

苗木(これをみんなに知らせるのはまだ早いか。)


苗木「アルターエゴ、マザーボード側にあった情報をロック、僕以外は閲覧できないようにしてくれ。」


アルターエゴ『いいけどさー、おとーさんとかなら多分そのうち気付くよ?』


苗木「その場合はできる限り時間を稼いでくれ、三日くらい。」


アルターエゴ『分かったー。』


苗木「そろそろ来る頃かな。」


石丸「兄弟!!」


大和田「ぐ、う……俺は……」


不二咲「苗木君、石丸君を呼んできたけど……」


苗木「僕達は見ていよう。」

石丸「何故だ!苗木君が止めてくれなければ君は殺人を犯していたところだったんだぞ!」


大和田「俺は……俺は……強く、強くなくちゃならねーんだ……」


石丸「兄弟!」


大和田「強く……」


石丸「……。」


ゴッ!


大和田「ってぇ……なにしやがる!」


石丸「目は覚めたか!」


大和田「!!」


石丸「兄弟、君は今、弱者と強者の境界線に立っている!!」


石丸「それも弱者寄りだ!!」


石丸「兄弟、分からないのか!」


石丸「人を殺してまで得た強さに何の意味がある!!」


大和田「お、俺は……」


石丸「恐らく、原因はモノクマが渡した紙なのだろう?」


石丸「その紙にどんなことが書かれていたのかは知らない。」


石丸「だが僕が義兄弟の契りを結んだ親友はそんな紙切れから逃げる軟弱者ではなかったはずだ!!」

大和田「お、俺は…あの秘密だけは知られちゃいけなかったんだ……」


苗木(今や見る影も無い大和田君はぽつりぽつりと語り始めた。)


苗木(自分がリーダーをしている暴走族は元々兄がリーダーだったこと。)


苗木(兄とリーダーを交代するために挑んだ単車勝負で自分が無茶な運転をし、轢かれそうになった時兄が自分を犠牲に助けてくれたこと。)


苗木(その事実を隠し、リーダーになったこと……)


苗木(確かに知られれば大変な秘密だ。)


不二咲「大和田君にそんな過去が……」


苗木「大和田君は石丸君に任せておこう、僕達の出る幕はないみたいだ。」


苗木「きっと一晩もあれば大和田君も元の頼れる漢に戻ってるさ。」


不二咲「そうだね……」

田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」]セックス[田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][田島「チ○コ破裂するっ!」][

ジョルノ「無駄なんだ。無駄無駄」

苗木「そもそもこのレス自体無駄だからROMってろジョルノ」

遅れてすんまそん


翌朝


苗木「おや、大和田君が……」


苗木(食堂で不二咲君に土下座してる。)


大和田「すまねぇ不二咲!昨日は俺が馬鹿なばっかりに……」


不二咲「ううん!気にしないでよぉ。」


不二咲「あ、苗木君!」


苗木(今こっちに振って欲しくなかったなぁー!)

大和田「苗木ィーーー!!」


苗木「うわぁあ!」


グッ、グルン!ズダァァァン!!


大和田「ぐふぅ!?」


大神「なんと見事な一本背負い……!!」


江ノ島(重心の動かし方はああやるんだ……参考参考。)


苗木「ご、ごめん大和田君!!」


大和田「い、いやいいんだ……お前がそうやって止めてくれなきゃ俺は道を間違えちまうところだったんだ……本当に、ありがとう!」


苗木「そんな…大したことなんかしてないのに。」


大和田「いーや!苗木は俺の大恩人だ!必ずこの借りは返すぜ!」


苗木(まぁ恨まれたわけでもないからいいか……)

苗木「それは違うよ!」論破!!!

苗木「それは無駄だ!!!」無駄!!!

こうなる可能性があるかも

不二咲「あ、そうだ苗木君。」


苗木「どうしたの?」


不二咲「そろそろみんなにアルターエゴを紹介しようと思うんだけどどうかな?」


苗木「うん、みんなにも情報(ノートパソコンの情報のみ)は共有した方がいいだろうしね。」


苗木(……あれ、ちょっと待てよ?)


苗木「………。」


山田「いやぁしかしセレス殿は見事にゴスロリを着こなしておりますなぁ、ぜひ一枚。」バシャリ


セレス「あら、写真ですの?よろしくてよ。」


苗木(山田君にあのアルターエゴを見せたらやばいんじゃないか?)


苗木(普段から女はDが一つ抜けてからが至高とか言ってるし……無駄な問題を起こして無駄に時間を浪費したくないし……対策を取るか。)


苗木「ねぇ不二咲君、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

不二咲「えと……みんな、これがアルターエゴだよ。」


アルターエゴ『みなさーん、こんにちわでちゅねー。』


山田「ちょwwwwこwwれwwはwwww」


朝日奈「色違いの……モノクマ!?」


アルターエゴ『失礼でちゅね!あたちのことはウサミと呼んでくだちゃい!』


苗木(僕が不二咲君に頼んだことはアルターエゴの姿をできるだけファンシーな人形に変えて欲しい、というものだ。)


苗木(まさかそんなことはないだろうけどもしも山田君がアルターエゴに夢中になってしまったらきっとアルターエゴに張り付くように夢中になって邪魔になるからね。)


苗木(ここで不二咲君がアルターエゴがもたらした情報を話し始めた……)

夜。


苗木(すでにカメラの死角を歩ける僕にとって夜時間はあってないようなもの。)


苗木(さて、今日もアルターエゴ内に散らばっている情報を集めよう。)


苗木(あの後モノクマが新しい動機作りと言って賞金を出したけど……)


苗木(ぶっちゃけ僕以外普通に稼げるんだから無駄だろうそれ。)


苗木(……ん?誰かの部屋が半開きだ……あれはセレスさんの部屋?)


苗木(扉の前は当然カメラの範囲に入る……僕の姿をモノクマに見られるとどんないちゃもんをつけられるがわかったもんじゃないし……)


苗木(おや、あんなところに丁度暗闇の中にうまく溶け込めそうな黒いマントが。)


苗木(なんか『地獄帝王眼蛇夢』って書いてあるし獣くさいけどこれなら特定されることはないかな。)

苗木(扉のそばに近づいて……)


セレス「……という計画ですわ。」


山田「し、しかし……そのような方法が?」


セレス「クロしか学園を卒業できない、ならばクロが2人いた場合はモノクマは両方卒業させるはずですわ。」


苗木(多分最初のクロが卒業した時点で全員処刑だからセレスさんは死ぬと思うけど……)


苗木(それに気付かぬセレスさんじゃないだろうし恐らく用済みになったら山田君を始末するつもりか……)


苗木(どうしてこう、こいつらは無駄なことばかりを……)


苗木(この場合、セレスさんさえ何とかすれば山田君はどうにかなるかな。)


苗木(とりあえず部屋に戻って作戦を練ろう。)

翌朝の食堂。


苗木「セレスさーん。」


セレス「あら苗木君、いかがいたしましたか?」


苗木「ちょっと賭けをしない?」


セレス「あら、苗木君が賭けを申し込んで来るなんて珍しいですわね。」


苗木「幸運とギャンブラー、どっちが運試しで強いか知りたくてね。」


セレス「いいですわよ?トランプですか?」


苗木「いいや、やるのは……」


ゴトッ


苗木「ロシアンルーレットだ。」


セレス「」

セレス「な、苗木君……?これは一体……」


苗木「このロシアンルーレットは自由を賭けたゲームだ。」


苗木「弾丸は一発、どちらかが死んだ場合、『ゲームによって相手が死亡したものの対戦相手は殺していない』状況が発生する。」


苗木「わかるかい?つまりこれは『間接的な殺人事件』なんだ。」


苗木「でも対戦相手は犯人ではない。」


苗木「例え自分が対戦相手だとバレても相手を殺したクロじゃないからクロではない。」


苗木「しかし間接的に殺人を犯したということで結果的にクロとなる。」


セレス「えと、つまり……勝った者は外に出られると?」


苗木「そうだよ、しかもクロになるという目的が達成されているからモノクマが提示した賞金付きでね。」


セレス「!!」


苗木(やっぱりあの賞金はセレスさんピンポイントで狙ってたのか……)


苗木(ちなみにクロになるならない云々は全部嘘だ。)


苗木(そんなこと知るわけないだろう。)

セレス「……分かりました、超高校級のギャンブラーとしてこのセレスティア・ルーデンベルク、その勝負お受け致しましょう。」


苗木「じゃあ、シリンダーを回すね。」


カラカラカラカラカラカラカラカラカラ………


苗木(セレスさんイカサマがないようにガン見してるなぁ……)


苗木「どっちから先にする?レディーファースト?」


セレス「こういうのはゲームマスターからと決まっておりますわ。」


苗木「そうなんだ……あぁ、このコンストリクターの弾丸は強力だから……もしこんな至近距離で撃ったりなんかしたら……」


苗木「バァン!!!」


セレス「ヒッ!」


カチンっ


苗木「ふぅ……幸運で良かったよ。」

苗木「あれ、もしかしてセレスさんロシアンルーレットは初めて?」


セレス「えぇ……ロシアンルーレットは基本敗北者の最後のチャンスでしたもの、わたくしとは無縁でしたわ。」


苗木「そうなんだ……はい、セレスさんの番だよ。」


セレス「……苗木君は、随分と余裕ですのね。」


苗木「このゲームで恐怖は無駄だと割り切ってるからかな。」


苗木「でもやっぱり考えると怖いよね。」


苗木「皮膚を突き破って骨を砕き、その中身を蹂躙し尽くしてもう一度骨を砕いて外に出て行く弾丸、その衝撃で頭蓋は完全に破壊され、脳漿を弾けさせながら頭部が消し飛ぶ……」


セレス「………」


苗木「あ、ごめんねセレスさん、さぁどうぞ?」


セレス「………!」


カチンっ!


セレス「………ふぅ……。」

苗木(そして回数を重ね五回目……)


苗木(コンストリクターの装填数は6)


苗木「僕が空撃ちしたら……『もう一度』だね。」


セレス「」カタカタカタカタ…


苗木(もう一押しか。)


苗木「じゃあ行くよ?」


カチンっ!


苗木「ありゃ、もう一度だね。」


セレス「も、もういや……助けて……」


苗木(いくら超高校級のギャンブラーとはいえ一時間かけて言葉責めしたのはやりすぎたかな。)


苗木(チワワみたいになってる……)


苗木「ねぇセレスさん。」


セレス「」ピクッ


苗木「昨日の夜山田君と何か計画を練らなかった?」


セレス「あの、その……」


苗木「………」


カチンっ!


セレス「ヒッ!?」


苗木(こういうのパブロフの犬って言うんだっけ?)


苗木(そもそもこのコンストリクターに弾なんか入ってないのにね。)


苗木(人間の思い込みとは恐ろしい、かな?)

苗木「いいかい?この音は君が邪な考えを持つ限りずっとなり続けるよ?」


カチンっ!カチンっ!


セレス「ぴぃぃ!!」


苗木(可愛い。)


苗木「君は山田君に何をさせようとしていたの?」


カチンっ!


セレス「ひぃっ……や、山田君をけしかけて……わ、私が外に出ようとぉ」


カチンっ!


セレス「ひぅう!!」


苗木「君は今から山田君のところに行って計画の中止を言ってくるんだ?そしたらすぐにここに戻ってくること、分かった?」


セレス「ひ…ひ……」カタカタカタカタ…


苗木「 返 事 は ? 」


セレス「はぃい!!」


苗木(あー、腐川さんを従える十神君ってこんな感じなのか……)

苗木(流石にこの姿をみんなに見せるわけにもいかないのであれやこれやと苦心した結果、幼児退行した状態を別の人格として成立させることでもとのセレスさんに戻すことに成功した。)


苗木(幼い方の人格は便宜上たえこちゃんと呼んでいる。)


セレス「何かを忘れているような気がしますが……まぁいいですわ。」


苗木(僕の家のお隣さんがここの卒業生の超高校級の催眠術師で基本のいろはを教えてもらってて助かった……)


苗木(でもしばらくはコンストリクターをセレスさんに見せるのはやめよう、わずかなことでもトリガーになってたえこちゃんになるかもしれないからね。)

苗木「さて……これにて落着、かな?」


霧切「苗木君。」


苗木「どうしたの?霧切さん。」


苗木「そういえば最近は何か調べ物をしてるみたいだけど何か見つかった?」


霧切「……2F男子トイレの用具室の奥に隠し部屋があるわ。」


苗木(ついでに無線環境もあっていろんな情報の詰まった生徒名簿とかがあることも知ってるんだけどね。)


苗木(さらに言うと生徒名簿を一冊持ってきていたり。)


苗木(アルターエゴは据え置き型だから持ち運べないのが痛いな……)


霧切「一度調べてみたらどうかしら。」


苗木「あー、うん、見てみるよ。」

苗木(といっても何も調べることはないのに……)


苗木(ん?これは……)


覆面「………」


ヒュッ!


ガキィィィィィン!!


苗木「なんでこんなところにスパナが落ちていたのかは置いといて……何者だ?」


覆面「………」


ダッ!


苗木「あ、待てっ!!」


ぶんっ!ごすっ!


苗木「ちぃっ!咄嗟に投げたからフォームに無駄が混じった……!」


苗木「一応肩には当てたけど逃げられちゃったな……」


苗木「……もう帰ろう。」





???「うぅ……痛い……」


??「大丈夫?」


???「なんなんのさあいつぅ……鉄板は素手で引きちぎるしカメラには映らないしぃ……絶望的……」


??「あー……肩の骨が粉砕骨折してるね、しばらくは安静にしたほうがいいかも。」


???「怖かった……苗木の目、あれ完全に獲物を狙う猛禽の目だった……ギョウザギャンブラーが精神崩壊起こすのも納得だっつの……」


??「添え木添え木……」


???(しかもこの残姉は殺されかけたのにけろっと忘れてる残念っぷりだしぃ……)


???「……あれ、なんか体育館に大神がいる。」

苗木(部屋に戻る途中、何やら鈍い音が聞こえたので音のする方へ行ってみると、体育館で大神さんとモノクマが戦っていた。)


大神「ぬぅぅん!!」


モノクマ「うぷぷぷぷぷ」


苗木(互角……というより大神さんの攻撃をモノクマが受け流してる感じかな。)


大神「どういうつもりなの?約束がちがうじゃん!ボクに逆らおうなんて……」



大神「我は決めたのだ、我はお前と戦う。」


モノクマ「ふーんあっそ。」


モノクマ「でもわかってるよね。人質の事……。」


苗木「人質ってどういうこと?」


大神「苗木!?」


モノクマ「!?」ビクビクビクビクゥゥ!!


なんてミスをww全部モノクマってやつのせいなんだ。


苗木「つまり大神さんは人質を取られているんだね?」


大神「む、うむ……。」


苗木「おいモノクマ。」


モノクマ「な、なにかな苗木君?」


苗木「……僕は無駄が大っ嫌いだけどもう一つ……フェアじゃないことも嫌いなんだ……」


苗木「どうせ大神さんは内通者として殺人が起きなかった場合に誰かを殺させる役割だったんだろ?」


大神「……。」


苗木「そっちがそういう手段に出るなら僕も考えさせてもらうけど……」


モノクマ「な、何する気なのさ!学園長への暴力や校内施設の破壊は校則違反なんだからね!」


苗木「さぁ、なんだろうね?」


モノクマ「ぬぐぐ……おぼえてやがれー!」


苗木(モノクマは雑魚キャラのような捨て台詞を残して消えていった。)


苗木「全く……MPが増えるばかりだよ……。」


大神「……苗木よ。」

苗木「どうしたの大神さん?」


大神「お前は……我のことをなんとも思わないのか?」


苗木「うーん…別に何かしたわけでもないし……大神さんは何か事情があって内通者になったんでしょ?」


苗木「誰かのために自分を犠牲にすることを美徳とは言わないけど決してそれは無駄だとは思わないから。」


大神「……。」


苗木「そろそろ次の手を打つべきかなぁ……」


大神「苗木よ。」


苗木「?」


大神「お前は……強いのだな。」


苗木「ははは、大神さんに言われたら冗談にしか聞こえないよ。」


大神「ふっ……精神的な話だ。」


大神「苗木よ、お前は我よりも強靭な意思を持っている。」


苗木「そんな大したものじゃないよ……それにしてもどうしてモノクマを裏切ろうと思ったの?」

大神「実はお前がセレスと勝負をしているのを見たのだ。」


苗木「え」


大神「初めは何をしているのかは分からなかったが……あの後セレスが山田に話している内容を聞いてな……お前が殺し合いを止めたことを知ったのだ。」


苗木(まさか見られていたとは……でも大神さんで良かったかも。)


苗木(葉隠君あたりが見てたら「ひぇぇぇ!苗木っちその拳銃はなんだべぇぇ!こ、こっち向けんな!だべべぇぇぇ!!」とかうるさそうだからなぁ……)


大神「苗木が命を賭けて殺し合いを止めているというのに我がモノクマに組みし続けるわけにはゆかぬ……故に裏切った。」


苗木「そうなんだ……でも多分明日あたりにモノクマがみんなに動機与えとかいってバラすと思うよ?」


大神「その時は……甘んじて受け入れよう。」


大神「そして我が命に代えてもモノクマに一矢報いる。」

翌日


モノクマ「なんと!大神さんは内通者!裏切り者なのでした!」


苗木(まぁ予想通りだったね。)


葉隠「ひぇぇぇ!オーガが裏切り者ぉ!だべべぇぇぇ!!」


桑田「アポォォォ!アポォォォ!!」


苗木(まぁこのリアクションも予想通り。)


十神「ふん……裏切り者がいたとはな。」


十神「全く……俺達はこんな化け物の裏切り者と閉ざされた空間で過ごさなければならないのか。」


十神「ますます周りのことが信用できなくなったな。」


十神「だが勝つのはこの俺、十神 白夜だ。」


十神「いっそのことそいつが何もできないように監禁してしまえ。」


朝日奈「っ!」


十神「なんだ朝日奈、お前は裏切り者を庇うつもりか?実はお前も裏切りも」


苗木「うっせぇんだよ十神ぃ!!」


メゴォ!!


メガネ「ぐべぶ!」バリィィィン!


腐川「白夜さまぁぁぁ!!?」


葉隠「だべっべべべべべべべべ」


桑田「あぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」


苗木「黙れ」


葉隠「」


桑田「」


苗木「みんなさ……モノクマがわざわざ内通者をバラすってことは大神さんを隠す必要がなくなった、大神さんに味方する理由がなくなった、ということがわからないの?」


霧切「つまり大神さんはモノクマを裏切って私たちについた、ということでいいのね?」


大神「うむ……」


セレス「しかしそのようなこと、モノクマの罠かもしれないのですわよ?それをやすやすと信じるなどあまりにも」


カチンッ!


たえこ「ふぇぇぇぇん、ごめんなさぁあぁい……!」


山田「な、何事ですぞや!?」


下手したら等身も変わってそうだな、たえちゃんww

苗木「とにかく、大神さんがこれで本当の意味で僕達の仲間になったんだから、解放された四階を調べようよ。」


腐川「ちょ、ちょっとあんた!白夜様になんてことをしてるのよ!白夜様のお鼻から血が……血?」


腐川「ひぃい!」


ばたーん!


舞園「ちょ、腐川さん!?大丈夫ですか!?」


腐川「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃァーん!!」


大和田「な、なんだぁ?腐川のやついきなり雰囲気が変わりやがったぞ?」


腐川?「んだよんだよー!こいつぁ白夜様よりも苗木の方がアタシ的にはキュンキュンクんじゃねぇかぁ!?」


苗木「……はぁ?」


腐川「つまりアタシの好みってことだぁぁむでぇすとろぉい!!」


霧切「雰囲気が違い過ぎる……まさか二重人格?」


腐川「だっいせぇいかぁーっい!!アタシは今をときめくジェノサイダー翔なぁのだぁー!!」


桑田「アポォ!?」


葉隠「だべぇ!?」


セレス「わ、私は一体何を……?」


カチンッ


たえこ「やぁぁ!カチンやぁなの!」


山田「よく分かりませぬが萌えぇ!!」


苗木「ジェノサイダー翔?」


苗木(確か連続殺人犯がそんな感じの名前だったような……)


苗木「オイ、起きろ。」


十神「うぅ……」メガネ、キヤストオフ


(3 Д 3)「俺は、一体……」

苗木「十神君、君はあれを知ってたの?」


翔「ちょww白夜様その目はねーわ!ギャハハ!!」


十神「苗木貴様……!この俺に手を出してタダで済むと」


苗木「メガネの次はそのプライドを砕くか?ん?」


十神「……くっ、知っていたさ。」


苗木「そう……」


苗木「一応不安は残るけど今のジェノサイダー翔が人を殺す心配はなさそうだね。」


苗木(ジェノサイダー翔が殺す被害者に共通するイケメンに部類される十神君が未だ生きているのがその証拠だ。)


苗木(というか時間の無駄だからさっさと四階を調べてしまいたい。)


石丸「とにかくだ!仲間の事を疑っていてはいけない!互いを信じて四階を調べようではないか!」

苗木(一通り探索したけど化学室くらいしかめぼしいところがなかったな……)


苗木(みんなは理事長室を気にしていたけどここまで周到な計画を建てた黒幕がこんなわかりやすい場所に隠れているとも思えない。)


苗木(何か手がかりがあるかどうかは別として、ね。)


苗木(しかし化学室にはいろんなものがあるなぁ……)


苗木「これは……プロテイン?」


朝日奈「プロテイン!?」


苗木「うわぁびっくりした!!」


朝日奈「凄い!こんなにプロテインが!さくらちゃんにも見せないと!!」


苗木(となりにあるのは……毒薬、か。)


苗木(分かりやすくドクロマークまでつけちゃって……)


廊下


苗木(……?なんだこれ、写真?)


【逃げる山田を追いかけるセレスと苦笑しながら見ている舞園が写った写真】


苗木(……なんだ、これは。)


モノクマ「それはもらっていくよ!」


ひょいっ


モノクマ「返しなさーい!!」


苗木「うるさいなぁ、はい。」


苗木(モノクマに渡してしまったがあの写真、少なくともコロシアイ生活の中で撮影されたものではない。)


苗木(どういうことだ……?実はあの三人が黒幕一味だった?いや、違うか……)


苗木(謎は深まるばかりだ……)




トントン


??「どうぞ。」


ガチャ


苗木「こんばんは。」


??「こんばんは。」


苗木「夜分遅くにごめんね



不二咲君。」


不二咲「ううん、気にしないで。」


苗木「監視カメラは?」


不二咲「僕が寝てる映像をループで流してるから大丈夫。」


苗木「そう……『アレ』はどれくらい進んだの?」


不二咲「うん、苗木君が持ってきたジャンクとかを集めて容量の方はなんとかなったよ。」


不二咲「あとは出力媒体だけど……『これ』とか使えると思うんだ。」


苗木「成る程……流石は超高校級のプログラマーだね。」


不二咲「そんな、苗木君の協力があってこそだよぉ。」


>>400

それは違うわ。超高校級の探偵は苗木君とハッピーエンドを迎えるために忙しいの。

>>404
霧切厨は帰れ

>>404
やかましい、この超高校級の『貧乳』めが

苗木(しかし思う。)


苗木(いくらなんでもうまく行き過ぎてる。)


苗木(いくらモノクマでも毎晩僕が部屋から出てることに気づいてるだろうしそれに対して何の対策もしていないとは思えない。)


苗木(まぁ隠しカメラの設置場所についてはモノクマの管轄だったマザーボードを転用してるアルターエゴにリアルタイムで流れてきてるからすぐに察知できたけど。)


苗木(これは計画を早めないと先手を打たれるかな……)


苗木(今のところは誰一人死ぬことなく過ごせている。)


苗木(内通者という不安要素も取りのぞけたし大神さくらという巨大戦力も獲得した。)


苗木(しかし内通者がそれだけとは限らない。)


苗木(大神さんを囮に本命が隠れてる可能性も捨てきれない。)

翌日


葉隠「にしても最初コロシアイをしろなんて言われた時はどうなるかと思ったけど意外と普通の生活だべ!」


桑田「お、おう!そうだな!」


桑田(何もなかった何もなかった何もなかった)


セレス「最近記憶が飛ぶことがあるのですがなんなのでしょう……?」


山田(言いたいけど言ったらいけないという気配がするので話しませんぞ。)


石丸「おや?不二咲君がまだ来ていないようだが?」


大和田「そういえばそうだな。」


苗木「あ、僕呼んでくるよ。」


朝日奈「さくらちゃんなぁにそれ?」


大神「試作品のプロテインゼリーマスカット味だ。」


江ノ島「何々?大神何食ってんの?」


大神「新作だ、プロテインレーションも作ってみたぞ。」


江ノ島「え、ホント!?ありがとう!!」


朝日奈(ギャルの間でレーションって流行りなのかな?)

苗木「不二咲くーん?」


不二咲「あー……おはよぉ……」


苗木「ど、どうしたのその目のクマ!!」


不二咲「あ、うん……大変なんだ……モノクマが……アルターエゴに……気づい……」


ばたん


苗木「ふ、不二咲君!?」


不二咲「zzzz……」


苗木「よかった……寝てるだけか……」


苗木(でも状況は最悪だ。)


苗木(モノクマがアルターエゴに気づいた、多分不二咲君はそう伝えたと思う。)


苗木(どうバレたのかは知らないけど至急手を打たないと)


メアリー・スーはお嫌いですか?


苗木「でも不二咲君は徹夜で完成させてくれてたみたいだね……」


苗木「よし、行こう!」







脱衣所


苗木「よし、まだモノクマは来てないようだね。」


苗木「アルターエゴも無事だ……」


苗木「よし、アルターエゴ。」


アルターエゴ『なにー?』





なんだかんだ言って『面白ければ正義』なんだよね、んでこれは『大正義』な作だと思う

>>41
超高校級の『効率化』

十分後


モノクマ「うぷぷぷぷ、こんなもん作っちゃってさぁ。」


アルターエゴ『あ、あんたはモノクマ!あちしになにするつもりよ!!』


モノクマ「なにこの僕の下位互換、だっさ!」


アルターエゴ『あんたに言われたくないわよ!!』


モノクマ「うるさいんで配線ぶちー」


アルターエゴ『あっ』


ぶちん


モノクマ「いつの間にマザーボードなんかくすねてたんだよもう!」


モノクマ「備品盗難禁止の校則も明日作らないとね。」


苗木「………。」


>>124
お前がな

苗木「……。」


ガチャ


苗木「なんとかやり過ごせたか……」


アルターエゴ『もしかして危機一髪?』


苗木「不二咲君が作った生徒手帳を改造したミニデバイス……上手く動いていて良かったよ。」


アルターエゴ『ちょっと窮屈だけどねー』


苗木「緊急退避用だからね、追い追いメモリは増やして行くよ。」


アルターエゴ『助かりまーす』


苗木「それにしても……『盗難禁止の校則は明日追加』ねぇ……」


苗木「いいことを聞いた。」

盗む気満々すぎるだろコロネ

つまりモノクマがアルターエゴを秘密裏に没収することは不可能だと。

>>446
ホントだモノクマ自爆しやがった
…まぁ、初日からしてるか(二重の意味で)

学校の備品を生徒が普通に使うなら、盗難じゃないですよねぇ

>>448
もとあるべきところから持ち出したり、無断で学校の所有物を使用したら窃盗なんでは

>>449
前提として必ず返却するとか後で連絡・許可をもらうとかですが
そういった風にするなら学校・教師の判断・裁量で窃盗にはならないでしょう
ただ、ここはもう学校と呼べない閉鎖空間ですからどうなるか


ま、ここの苗木君ならなにかしらエグイ手を使うんでしょうね、モノクマがぐうの音も出ないような

苗木「舞園さん!」


舞園「はい、なんでしょうか苗木さん?」


苗木「ちょっとお願いがあるんだけど。」


三時間後


苗木「不二咲君!」


不二咲「ううん……なぁに……?」


苗木「寝てるところ申し訳ないけどちょっともう一働きして欲しいんだ。」



ガタン、ガチャ、どすん。


苗木「ここにある機材からこのデバイスに使えるものだけを抜き取って欲しいんだ。」


苗木「で、こっちのジャンクから抜き取った部分にパーツを入れて欲しいんだ。」


不二咲「えと、つまり抜き取ったのがバレないようにごまかして欲しい、ってこと?」


苗木「ごまかすだなんてそんな、」






苗木「僕達は『親切心でパソコンのパーツを取り替えてあげるだけ』だよ。」


440:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
>>124
お前がな
2013/10/20(日) 17:25:45.00 ID:IPTQbDbqo

440まで来て今さらすぎ(笑)
ダッサww

不二咲「それにしてもこんなに運んでよくモノクマに見つからなかったね。」


苗木「それなら……」






舞園「そういえばモノクマは充電とかしているんですか?」


モノクマ「僕はそんじょそこらのロボとは格が違うから充電なんてしませんよー!」


舞園「へぇー、でも毛の手入れとかはどうするんですか?流石に手入れは必要ですよね?」






苗木「どうやらモノクマは何体もいるみたいだけど一度に動けるのは一機だけだし舞園さんに引きつけてもらってたんだ。」

うむうむ、顔だけで成り上がってきたりごり押しで成り上がってきた偽者とは違うな
だからこそ原作では誰か殺してでも出ようとして返り討ちにあったのだろうが

苗木さんの指導(枕)

>>457
舞園「手取り足取り指導だけはしてもらいたいですが、実行は死んでもごめんです」
苗木「舞園さんなら枕自体必要ないし実行しないなら指導する時間が無駄」
舞園「ですよねー」

こうならないか?

苗木(その後、使えそうなパーツを片っ端から拝借して機材をもとの場所に戻した。)


苗木(それからしばらくしてモノクマが「この学園に侵入者がいたのでオシオキします!」といってアルターエゴ(ダミー)の入ったパソコンをショベルカーで叩き潰した。)


不二咲「そんな…アルターエゴが……ぐすっ」


苗木「弱ったな……どうすれば……」


苗木(流石にノーリアクションだと怪しまれるので演技演技。)


苗木(不二咲君の演技が堂に入り過ぎてヤバい。)


苗木(ちなみに本物のアルターエゴは僕の生徒手帳(改造)の中で寝てる。)


苗木(人工知能に睡眠は必要なのだろうか?)

苗木「アルターエゴ、このデバイスでどれくらいできる?」


アルターエゴ『うーん、流石に学園のネットワーク掌握とかはできないけどロック解除くらいならできるかなー。』


アルターエゴ『あ、でも玄関のロックは電子ロックじゃないから開けられないよ。』


苗木「そう……」


苗木(まぁトライして失敗のリスクを負わなくて済んだ、と考えれば無駄ではなかったかな。)

苗木「あれ、こんなところにモノクマメダルが。」


苗木(そういえばこれモノクマが毎日学園内にばらまいているらしい。)


苗木(……回してみようか。)


朝日奈「なになに?苗木ガチャ回すの?」


苗木「あ、うん。」


チャリン、


ボトッ。


朝日奈「なにこれ。」


苗木「えーと…袋詰めの片栗粉?」


朝日奈「こんなのハズレじゃん!残念だったね苗木。」


苗木「うん……まぁ無駄にならないよう何かに使ってみるよ。」


朝日奈「麻婆豆腐とかでも作ったら?」


苗木「はははは……」

苗木「とはいっても使い道などないわけで。」


苗木「あ、そういえば昔片栗粉を使った実験とか見たことあったなぁ……」


苗木「まぁ今はそれどころじゃないけどね。」


苗木「……暇だしなにかしようかな。」


苗木「とはいってもやることがないわけで……」


苗木「くっ、こうしている間にも時間が無駄に消費されて行く……」


アルターエゴ『思ったんだけどさー、苗木さんってなんでそんなに無駄が嫌いなの?』


苗木「え?」

そもそも本当に『片栗粉』なのかね?
なにか別の『粉』の可能性は?

苗木「なんでって……無駄なことに時間をかけるなんて馬鹿らしいじゃないか。」


アルターエゴ『まーそれは分かるけどさー、苗木さんの場合無駄を嫌ってるってーより憎んでる、とかの方が当てはまりそうだし。』


アルターエゴ『なにより苗木さん、行動基準が無駄を取り除く、な気がするんだよねー。』


苗木「………、」


苗木(そう言われても幼稚園の頃から園長先生のカツラ見て無駄って思ってたから今更なんで無駄を嫌ってるのかと聞かれてもなぁ……)


苗木「うーん……無駄ってさ、つまり『余分』ってわけでしょ?」


アルターエゴ『ふんふん』


苗木「本来あるべき形を乱しているのがどうしても耐えられないんだよね。」


苗木「こう、生理的嫌悪っていうか腹が立つっていうか。」


苗木「見てて殺意が湧くっていうか……」


苗木「僕は『有意義』とか『最適解』とかの中で生きてたいんだよ。」


苗木「その点最適解の数列とかの塊であるアルターエゴとかは少し羨ましいかな。」


アルターエゴ『んー……知識不足なんでよくわかんないけど結論から言うと苗木さんはよくある二次元に行きたいって人?』


苗木「いや別にそういうわけでは……」

苗木「って気づいたらもう日を跨ぎそうじゃないか!」


アルターエゴ『アルターエゴが午前0時をお知らせしまーす』


苗木「………寝よう。」







アルターエゴ『……… ……… ………』


アルターエゴ『よくわかんないなー』

苗木(翌日、モノクマにより盗難禁止の校則が追加されたが今となってはもう無意味だ。)


苗木(それから数日はアルターエゴデバイスをアップデートしたりスーパーボールで遊んだり麻婆豆腐を作ってみたりしていた。)


苗木(そして校則追加から三日後、五階への階段が解放された。)


五階


苗木「これは……植物園?」


霧切「随分と設備がいい……自給自足もできそうね。」


苗木「そうだね。」


大和田「な、なんでツルハシに俺のチームの名前が……!?」


山田「うひゃぁー!き、巨大食虫植物に食べられますぞぉー!?だ、誰かお助けぇーー!」


大神「ぬうん!!」


ぼごん!!


山田「た、たすかりましたぞ……」

モノクマ「さて……予定から大きく外れたまま五階が解放されてしまった……」


モノクマ「それもこれも全部苗木ってやつのせいなんだ!!」


モノクマ「ここまでうまくいかないなんて絶望的すぎるよ!!」


モノクマ「でもさすがにちょっとオイタが過ぎたと思うんだよねー。」


モノクマ「あんまりこの手段は使いたくなかったけどやるしかないかな。」


モノクマ「うぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!!!」

モノクマ「やぁオマエらコロシアイする気にはなったかい?」


モノクマ(二度目のモノクマシグナルー!)ピカッピカッ


江ノ島(戦刃)(あ、シグナルだ。)


江ノ島(戦刃)(なになに……うん、分かったよ盾子ちゃん。)


桑田「やいやいモノクマ!てめーの思い通りにはなんねーからな!!」


山田「そうでありますぞ!我々の結束が砕けることはありませんぞ!!」


モノクマ「うぷぷ、そう思ってるのは君だけなのかもしれないよ?」


山田「え?」


大和田「聞く耳持つんじゃねーよ、お得意の口八丁だ。」


モノクマ「うぷぷぷぷぷ、まぁいいや、せいぜい頑張ってねー!」


朝日奈「何がしたかったんだろあいつ……」

江ノ島「ねーみんなー、こんなの見つけたんだけど。」


舞園「これって……!」


葉隠「サバイバルナイフだべ!!」


桑田「ちょ、こっち向けんなよ!!」


江ノ島「これどーする?」


セレス「放置……というわけにもまいりませんものね。」


石丸「つまり誰かが預かる、というわけだな。」


江ノ島「だったらさ、苗木が預かってよ。」


苗木「僕?」


江ノ島「だって苗木なら安心できそーじゃん?」


不二咲「確かにそうかも。」

苗木「じゃあ僕が預からせてもらうよ。」


苗木(捨てたらダメだよなぁ……)







モノクマ「はいはいはいはい!これで第一段階は完了しました!」


モノクマ「ここからは分岐だねー。」


モノクマ「断言するよ、ボクは二日で……」






モノクマ「苗木くんを始末するよ!」


安価>>520

1.暗殺

2.濡れ衣

濡れ衣ってことは誰か死んじゃうでしょ。

暗殺で

苗木「というわけで自室に持ち帰ったけど……」


苗木「いらねぇー……」


苗木「しかし随分と使い込まれたナイフだなぁ。」


苗木「……あれ、握りに何か刻んである。」


苗木「M.I……イニシャルかな。」


苗木(一度Nって刻んで誤魔化してるあたりに残念さを感じる……)


モノクマ「ゴミ収集の時間でーっす!!」


苗木「うわびっくりした!」

苗木「なに?ゴミ収集?」


モノクマ「そうだよ!ゴミ箱の中身を回収に来ました!!」


苗木「いつもは勝手になくなってたけど……まぁいいや、はい。」


モノクマ「うぷぷ、中身はいけーん……ってほとんど何も入ってないじゃん!!」


モノクマ「桑田君とか丸められたティッシュだらけだったのにさ!」


苗木「桑田ェ………」


モノクマ「まぁいいや、じゃあね!」


モノクマ「あ、そうだ。」


苗木「なに?」


モノクマ「この学園の焼却炉は優秀だからね!鉄とかでも簡単に処理してくれるよ!!」

苗木(そう言い残すとモノクマは去っていった。)


苗木(……捨てちゃうか。)


苗木(一応みんなに言っておかないと、確か今日の掃除当番は……腐川さんか。)








苗木「あ、いたいた。」


苗木「おーい、腐川さー…」


腐川?「シャッキィィーーン!!」


苗木「げ」

翔「お?苗木じゃーん」


苗木「ジェノサイダーの方か……まぁいいや、焼却炉の錠を開けて欲しいんだけど。」


翔「なんでー?もしかして証拠隠滅?証拠隠滅ぅ?」


苗木「ナイフを捨てようと思ってね。」


翔「もったいねー!あたしはハサミがあっからいんねーけどケッコーな値打ちもんだぜ?」


苗木「価値より危険性の方が上だからいいの。」


翔「じゃあ行くか!ナイフバーニング祭りだぜぇぇーひゃっひゃっひゃっ!!」


苗木(いかん、落ち着け。)


苗木(いくら黙らせたいからって喉元掻き切ったら死んじゃうから。)

苗木(しかしモノクマがコロシアイの道具を処理させるなんて……なにかあるな。)


苗木(用心に越したことはない。)


翔「着いたよー。」


ガチャ


翔「ほれ」


苗木「ありがとう。」


??「苗木ぃ!」


苗木「ん?」


パンッ!!


苗木「………な」


どさっ


翔「ちょっなんでいきなり撃たれ……」


ゴッ!


翔「ばたんきゅーww」


どさっ


覆面「粉砕された肩の恨みなのだ☆」


覆面「片手撃ちで的確に心臓を撃つ……さすが私様。」


覆面「さて、腐川が起きる前に苗木を処理しないといけませんね。」


覆面「まぁ焼却炉にぶち込むだけなんだけどな、へっへっへ」


覆面「さらばだ苗木 誠、絶望の礎となれ。」


苗木「」


焼却炉

ダストシュート


どさっ


苗木「」


苗木「」


苗木「」


苗木「」


苗木「」


アルターエゴ『電気ショック』


バチッ


苗木「しびっ!!」

苗木「いってて……」


アルターエゴ『危機一髪、的な?』


苗木「ここは……」


アルターエゴ『焼却炉の先のダストシュートだね。』


苗木「一体何が……」


アルターエゴ『撃たれた後で焼却炉に投げ込まれたんだよ、私が焼却炉の起動を停止してなかったら今頃無駄のない灰になってたよ?』


苗木「そうなんだ……ありがとう。」


苗木「しかし……誰だあれ。」


苗木「肩を固めてたから多分前に襲ってきたやつと同一人物だろうけど……」


アルターエゴ『てかさー、なんで生きてるの?』


苗木「死ねと?」


アルターエゴ『いやいや、そーじゃなくてさー。』


アルターエゴ『なんで心臓にイッパツ貰ったのに気絶しただけなの?』


苗木「あー、多分……」


ごそごそ


苗木「これのおかげかな。」

アルターエゴ『なにその白い液体、まさか精え』


苗木「語尾がごわすになるデータを不二咲君に入れてもらうよ?」


アルターエゴ『やめてほしいでごわすー』


苗木「これは片栗粉を水で溶かしたものだよ。」


アルターエゴ『トロミのついた白濁液?やっぱり精え』


苗木「言葉を話す前にぐへへ、がつくようにデータを入れてもらうよ。」


アルターエゴ『ぐへへ、流石にそれは勘弁して欲しいぜぇ……』


苗木「ノリノリじゃないか」


苗木「……まぁいいや、昔テレビで見たんだけど片栗粉を水と1:1で溶かすと衝撃を与えることで固形化するんだよ。」


苗木「確か防弾チョッキの代わりになるって話だよね。」


苗木「まぁビニールは破れちゃったから服がベタベタだけど……命は助かったんだしよかったよかっ…いてて、肋骨折れたかな。」

アルターエゴ『でもそんな手帳くらいの片栗粉で防げるもんなの?』


苗木「多分相手が使った銃がトカレフ?とかみたいな超至近距離から撃つタイプの小型拳銃で距離が離れてたのと片栗粉で減速した後に肋骨に当たったから奇跡的に止まったんだろうね。」


苗木「超高校級の幸運が初めて活躍した気がするよ……うわぁ、皮膚に弾丸がめり込んでる!」


アルターエゴ『私が右の内ポケットに入っててよかったー』


苗木「元々舞園さんに実験の話をした時に見たいっていうから作って入れておいたんだけど……なんたる偶然。」


苗木「うわー、動かすと痛い!」


アルターエゴ『普通弾丸が軽めに体に埋まっててもここまで冷静なもんなの?』


苗木「ここで慌ててもカロリーの無駄だから。」

苗木「出血すると怖いから抜くのは後にしよう……」


苗木「問題はここに出口があるかどうか、かな……」


アルターエゴ『マップ検索……』


苗木「どう?」


アルターエゴ『あー……非常に言いづらいけど……』


苗木「え?」


アルターエゴ『出口はここから1km程先です。』


苗木「近そうに感じるけど……」


生ゴミの山「オッズオラ生ゴミ!鼻つまんどきな!!」


灰の山「最高にハイってやつだぁ!!」


有毒ゴミの山「俺に触れると……かぶれるぜ。」


鉄系ゴミの山「自分硬派なんでwwww」


苗木「これをかき分けた先、かぁ……」

拳銃云々もあれだけど、『電気ショック出来る電子手帳』もたいがいな気がするんだけど




ただ、ここの苗木君なら『そのとき不思議な事が起こった』でも違和感ないが

苗木「………。」


アルターエゴ『えー、っと。』


苗木「いや……何も言わなくていいよ。」


アルターエゴ『いやー、服は切り刻まれてボロボロ、顔はススだらけで頭にカップ麺が乗った状態をスルーはできないっしょ。』


苗木「MPが溜まっていく……黒幕すり潰す……」


苗木「少しでも有意義なことをしないと……禁断症状が出る。」


アルターエゴ『禁断症状?どうなるの?』


苗木「とりあえずここら一帯を掃除して粗大ゴミを組み立て直して生活区画を作る。」


アルターエゴ『早くここから出ないとねー。』


アルターエゴ『ちなみにあの山を越えれば出口だよー。』


苗木「有毒物質の山……どっかにガスマスクとか落ちてないかな。」


アルターエゴ『流石にガスマスクを捨てるやつなんかいないでしょ。』

江ノ島(戦刃)「苗木君が暗殺されて他のみんなもいい感じにギスギスしてきたなぁ……盾子ちゃんは葉隠あたりを焚きつけるって言ってたけどどうするんだろう?」


江ノ島(戦刃)「苗木君が死んじゃったのは残念だけど絶望のためだし仕方ないよね……」


江ノ島(戦刃)「あれ、これ……わぁ、懐かしいなぁ、中東で紛争国の軍が使用したガス兵器対策に使ったガスマスクだぁ。」


江ノ島(戦刃)「懐かしいけどもうボロボロだし……捨てちゃお。」


江ノ島(戦刃)「一応毒ガスに触れてたわけだし危険物ゴミに出せばいいよね。」

苗木の法則?

>>583

無駄を有意義に変える力ですねわかります



苗木「いっそのこと息を止めて……」


ガサッ


苗木「ん?もしかしてこれ……ガスマスク?」


アルターエゴ『んなバカな』


苗木「いやでもこれは確かにガスマスクだ、一体誰が……」


苗木「いや、とにかくこれがあれば行ける!」


アルターエゴ『あ、そうだ。』


苗木「どうしたの?」


アルターエゴ『ここを出てどうするの?』


苗木「それは……」


アルターエゴ『なんの対策もなしに脱出しても二の舞じゃない?』


アルターエゴ『流石にもう一回心臓に衝撃が入ったら折れた肋骨が刺さって死ぬよ?』


苗木「た、たしかに……」


苗木「何らかの対策がいるか……」

カリカリカリカリ……


コツッ、さらさらさらさら……キュッキュッ


苗木「………」


チャコン、カララララ……ジャキッ!


苗木「………」ニヤア…


アルターエゴ『うわぁ……』


苗木「何?」


アルターエゴ『いやいや、顔をにやつかせながら黙々と作業をしてる姿は想像以上に気持ち悪いからね?』


苗木「いやいや、僕は今有意義の中にいるんだ。」


苗木「自然と顔も緩むってもんだよ。」


アルターエゴ『うわぁ……でもそれで完成?』


苗木「うん、手持ちが少なかったから二つしか作れなかったけど多分大丈夫。」


アルターエゴ『ぶっつけ本番なのねー。』


苗木「あんまり時間をかけたくないしね。」


苗木「さて……そろそろ行くよ。」





苗木「反撃開始だ。」



舞園(苗木さんが突然行方不明になってからはや三日。)


舞園(モノクマに問い詰めても「彼は退学しました」の一点張り。)


舞園(外に出られるのは卒業生だけ……つまり苗木さんは生きては……)


舞園(苗木さんがいなくなってからみんなの雰囲気が変わっていきました。)


舞園(まず今まで大人しかった十神君がみんなを煽るような発言を連発、葉隠君や桑田君がそれに釣られて騒ぎ出しました。)


舞園(セレスさんも何を考えているのかわからないし……)


舞園(でも私は惑わされません。)


舞園(本当の意味でトップアイドルになるため……必ず全員生きてここから出ます!!)


舞園(幸いにも私と志を同じくする人もいます。)


舞園(不二咲君や大和田君、それに大神さんです。)


舞園(苗木さんの遺志、私が継ぎます!!)

霧切「おかしい……」


霧切「いくらなんでも学園の外のリアクションがなさすぎる。」


霧切(モノクマは警察など来ないと言っていた……でもここまで何もない、なんてことがあるの?)


霧切(考えられる可能性は二つ、警察も一枚噛んでいる、もしくは警察自体がそもそも機能していない。)


霧切(おそらくは後者……だとしたら私たちだけで脱出の手段を見つけるしかない。)


霧切(現在解放されていないのは学園長室、情報処理室、そして一階の教室が一つ……)


霧切(学園長室と情報処理室はまだ分かる、でも何故教室を封鎖する必要があった……なにか隠さなければならないものがあった?)


霧切(ちゃんと捜査しておくべきだったわね……)


霧切(マスターキーさえあれば……恐らく学園長室にあるはず、でも開ける手段がない。)


霧切(大神さんなら扉を破壊できるでしょうけどモノクマが気づかないはずがない。)


霧切(何かこの状況をひっくり返すアクションがあれば……)


霧切(いいえ、もしかしたら黒幕にとってはこの状況こそ予想だにしなかった状況なのかもしれないわね。)


霧切(彼が色々やってくれたものね……)


霧切(苗木 誠は黒幕にとって正真正銘イレギュラーだったはず。)

霧切(やはりなんらかのアクションが必要ね……まだ推測の域を出ないけど恐らくモノクマは二つの対象に同時には干渉出来ない。)


霧切(誰かにモノクマを引きつけていてもらえれば捜査も容易くなるはず……)


葉隠「き、霧切っち?」


霧切「あら葉隠君。」


葉隠「き、今日はいい天気だべ!!」


霧切「上を見上げても電灯の明かりだけよ。」


葉隠「ぐ……」


霧切「ところで葉隠君、その背中に隠しているものは何かしら?」


葉隠「……も」


霧切「も?」






葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!!」


ブンッ!!

アルターエゴ『ロック解除ー、おかえりなさーい。』


ガチャ、キィィィィ……


しゅこー、しゅこー







葉隠「よ、避けられたべ!!」


霧切「なんのつもりかしら?」


葉隠「う、占いに出たんだべ!もうすぐここに大きな災いが蘇る……!」


葉隠「だからさっさと逃げないとダメなんだべ!この占いは必ず当たる!!」


霧切「あいにく私は占いをあまり信じないの、だから貴方のために死ぬことはできないわ。」


しゅこー、しゅこー







葉隠「も、もう時間がないんだべ……」


葉隠「申し訳ないけど死んでもらうべ!!」


霧切「く……」


霧切(壁に追い詰められた…!)


葉隠「だべぇぇぇぇ!!」


霧切(ここで終わり……?あの人にも会えずに……)





ズドォン!!

葉隠「べやぁぁあ!?う、腕がぁぁぁ!!」


しゅこー、しゅこー


ガスマスク「無駄弾になったじゃないか……」


葉隠「ひ、ひぃ!」


ガスマスク「はぁがくれぇ……」


ガスマスク「お前は調子に乗りすぎた。」


ゴッ!!


葉隠「だぺっ」


葉隠「」


ガスマスク「全く……」


霧切「全く無駄も容赦もない金的……」


霧切「生きていたのね、苗木君。」

ガスマスク「え、なに僕死んだ扱いだったの?」


霧切「ええ、正確には退学扱いだったけど……どこにいたの?そしてそれはどこで手に入れたの?」


ガスマスク「話すと長くなるけど……撃たれてゴミ捨て場に落とされてそこから這い上がってきていまここ。」


霧切「その銃は?」


ガスマスク「銃自体はガチャから出てきたんだ、弾はゴミ捨て場で作った。」


霧切「火薬なんて捨ててあったのかしら?」


ガスマスク「火薬自体は自分の部屋のマシンガンの弾を使ったんだ。」


ガスマスク「弾頭だけスーパーボールを削ったものにしてね。」


霧切「ゴム弾のようなものね……だから葉隠君の腕はギリギリ原型を留めてたのね。」


ガスマスク「一応骨折で済んでるでしょ。」


霧切「何故未だにガスマスクをつけてるの?」


ガスマスク「外す直前に葉隠君の声が聞こえたからね。」


ガスマスク→苗木「ふぅ、さて……」


苗木「反撃を開始しよう。」


苗木「とりあえずまずはモノクマを見つけよう。」


霧切「私達に何の反応も示さない、ということは誰かと話してるのかしらね。」


苗木「あ、ちょっと耳塞いでて。」


霧切「え?」


苗木「すぅぅぅ……」













モノクマ「で、話ってなぁに?十神君?」


十神「ふん、あの不愉快な庶民が消えた今、この俺が直々に動いてやろうと思っ」





苗木「モォォォォォノォォォォォォクゥゥゥゥゥゥゥマァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」


メガネ「」ビックゥゥゥゥゥゥ!!


白黒熊「」ビックゥゥゥゥゥゥ!!

モノクマ「い、今の声は……そんなバカな…」


十神「よっ、呼ばれたのは貴様だ、俺は関係無い。」


モノクマ「っべー、まじやっべーよ……」


十神「俺は知らん!」


スタスタスタスタ……


モノクマ「あの噛ませ眼鏡がよぉ……」


苗木「はよ来いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


モノクマ「あいつ死神かよぉ……」

一応希望です(崩壊した世界を無駄なく立て直す点において)

???『リィィィィイキッッドォォォォ!!!!!!』

苗木「げほっ、ごほっ、いてて……」


霧切「!?貴方まさか銃弾を摘出してないの!?」


苗木「流石にあそこで傷口を外気に晒すのは危険すぎると思ってね。」


苗木「さて……来たな。」


モノクマ「や、やや、やぁ苗木君!元気そうで何よりだよ!」


苗木「無駄な御託はいらない。」


苗木「地下への道を開け」


モノクマ「そ、それは……」


苗木「学級裁判だ。」

舞園「なにか妙な気配がします……」


大神「うむ……舞園も感じておったか。」


ピンポンパンポーン


モノクマ『お、オマエら!至急エレベーターから地下へと来なさい!』


朝日奈「地下?そんなものあったんだ。」


舞園「エレベーターはいくら押しても開きませんでしたからね。」


大神「なにやらモノクマは焦っておったようだが……行くしかあるまい。」








地下、学級裁判所


石丸「地下にこんな場所が……」


??「みんな来たようだね。」


舞園「この声…!」


苗木「できればあと三分は早く来て欲しかったな。」


舞園「苗木さん!!」

舞園「生きてたんですね…!よかった……本当によかった……!」


山田「しかし苗木殿随分とボロボロですな。」


苗木「ちょっとゴミ捨て場に落とされてね。」


桑田「なんかくせーと思ったらそのせいかよ!苗木がくせーのか!ははっ!」


苗木「それ違うよ、ここに来る前にシャワーも浴びたし服に消臭スプレーをして可能な限り清潔感を保つようにしたから桑田君が嗅ぎ取ったのは気のせいか別の人の臭いだよ、わかった?」


桑田「アッハイ。」


セレス「しかし肝心のモノクマはどこにいるのでしょう?」


苗木「ああ、それなら……」






モノクマ「たーすけてー!学園長への暴力は校則違反ですよー!!」


苗木「あそこに逆さ吊りにしてあるよ、あいつは今回の被告人だからね。」


苗木「それとあれは暴力ではなくて正当な理由あっての拘束だ。」


十神(化け物め。)


苗木「その思考回路を叩き切ってやろうか十神?」


十神「!?」

心読むなwwwwwwwwwwwwwww

苗木「さて……本来はここでコロシアイ生活の中誰かを殺した場合、クロを見つけるために使う場所なんだけど……」


苗木「今回はこの学園の秘密、僕達の秘密、外の状況から黒幕を暴く裁判だ。」


セレス「黒幕……!?」


石丸「何かわかったのかね!!」


苗木「僕も色々動いてたからね、集めた情報をただ話すだけだよ。」


苗木「モノクマ、僕は君に尋問するけど正直に答えてね?」


モノクマ「むむむむ……まぁいいでしょう!生徒の質問には正直に答えるのは学園長の務めですから!!」


苗木「では……開廷だ!」




苗木「じゃあ、とりあえずモノクマに質問だ。」


マシンガントークバトル!


苗木「そもそもこの学園にいる『生徒』は何人?」


苗木「今現在の日付は20xx年(僕が希望ヶ峰に入ろうとした時点での年)?」


モノクマ「ちょ、ま」


苗木「モノクマの前任の学園長の名前は?」


苗木「モノクマが学園長に就任したのはいつ?」


苗木「この学園は本当に外界から隔離されているの?」


苗木「外界から学園内を知る手段は存在する?」


モノクマ「ちょっと待った!ストップ!ストーップ!!」


モノクマ「質問は三つまで!!」


苗木「・この学園の現時点での全生徒数
・現在の日付
・全学園長の情報」


モノクマ(クリティカルに核心に迫る質問しかねぇー!!)

3つ目の万能さ

モノクマ(仕方ない……この際多少のリスクは覚悟して答えるしかない。)


モノクマ「はいはい、まず一つ目の質問だけどこの学園には現在16人の生徒がいるよ!!」


朝日奈「16人!?」


大和田「ここには15人しかいねーはずだぞ!?」


苗木「つまり黒幕はここの生徒でもあるってことでしょ。」


苗木「次の質問に答えて。」


モノクマ「ほ、本日は20xz年3月18日です!」


石丸「入学した年から二年後……?」


苗木「つまり僕たちが覚えてない空白の二年があるわけだ。」


モノクマ(なんでこいつは1の答えから10の情報を引きずり出してくんだよ!絶望的過ぎる!!)


モノクマ(快感もだけど危機感を感じるんですけど!!)





苗木「さぁ最後の質問だ。」


苗木「この学園が設立されてから今現在までの全ての学園長の情報を開示してもらおうか。」


モノクマ「そ、それはプライバシーの侵害なので教えられません!」


苗木「じゃあモノクマが学園長になってから何年経ったかだけ教えてよ。」


モノクマ(……まぁカムクラとかの情報を掴まれるよりはマシか。)


モノクマ「僕が学園長になってから一年は経ってるかな!!」


苗木「……。」ニヤリ


モノクマ(あれ、私様もしかして誘導尋問された?)


苗木「さて、今ここに情報が揃った。」


苗木「あとは組み合わせて最適解を導くだけだ。」


苗木「無駄なくさっさと終わらせよう。」


十神「待て!」

苗木「……なにさ。」


十神「何故貴様が取り仕切ってる!いつから貴様がリーダーになった!」


舞園(いきなりなに言い出してるんでしょうかこの人。)


苗木「………。」


霧切(「流れを止めてまで言いたいことってそれかよ……」って言いたそうね。)


十神「黙って聞いていれば調子に乗ってからに、この俺を差し置いて何のつもりだ!!」


苗木「………」


ぷっつん

苗木「十神」


十神「なん」


苗木「じゃあ君はこの状況下、モノクマを尋問するという千載一遇に等しいチャンスを活かすことができるの?君のそのカスにも劣る態度で情報を集めることができるの?君自身は自分が最も優れてるとか思ってるみたいだけど高々高校生がなにほざいてんだって話だからね?大体君なにしたの?僕の記憶が正しかったら偉っそうにギャーギャー喚いてただけだよね?無駄なエネルギー浪費してさ、大体誇り高き十神の血族ってなんだよ、血でどうにかなるなら恵まれない子供達に献血しろよ自称エリート、ん?どうした悔しいなら何か言ってみろよその口は飾りか?無駄に歯なんか食いしばるなよエナメル質が無駄だろう?確かに君は一般的な高校生と比べたらエリートさ、デイトレードなんか僕にできるとも思えないしね、でもそれがなに?交渉が上手ければマシンガンの弾を避けられるの?今の君は金も権威も地位もないただの眼鏡なんだよ?自分の力を自慢するのは構わないけど図書館に引きこもりっぱなしのエリートニートがしゃしゃり出てくんなよ、僕も図書館の本は全部読んだけどあんなの読んだって脱出の糸口なんかないからね?てか君には協調性が皆無なのに何自分が取り仕切ろうとしてるの?まさか自分のカリスマ()にみんなついてくるとか思ってるの?どんだけ自身過剰なの?馬鹿なの?今の君のどこに求心力を見いだせばいいのか僕にはさっぱり分からないよできれば教えて欲しいな321、はい答えられない十神家ってのもたいしたことないんだね、あーもうほんとなんで君風情のためにこんなに無駄に話さなければならないんだ次からはこんなことないように二度と喋るな黙って十神家の置物にでもジョブチェンジしてなよわかった?返事は?ねぇ聞いてる?聞けよオイ御曹司、沈黙は了承と受け取るから、何か文句ある?聞くだけで別に何かするわけではないけど。」


十神「」

十神「」


苗木「……さて、続けようか。」


モノクマ(ガトリングのごときトークに十神が蜂の巣にされた……!!)


苗木「今モノクマからもたらされた情報は僕たちが認識していた時間よりも二年過ぎていたこと。」


苗木「次にこの学園には僕達以外にもう一人生徒がおり、恐らくそいつが黒幕だということ。」


苗木「そして……黒幕がこの学園を掌握したのは一年前。」


セレス「ですがこれだけではほとんど分かりませんわ。」


苗木「だから僕が見つけた情報をこれに統合する。」


苗木「僕が持つ情報は……


・外の世界は人類最大最悪の絶望的事件によって荒廃している

・絶望的事件を引き起こしたのは『絶望』と呼ばれるテロリスト集団

・16人目の生徒の名前は戦刃むくろ

・戦刃むくろは姉妹であり、妹は江ノ島盾子

・外の大気は汚染されており、この学園の空気清浄機は黒幕の死亡時点で停止する

・前学園長霧切 仁の生存は絶望的である

・この学園での生活の様子はライブ中継されている


……まぁまだあるけどとりあえずこれくらいかな。」


ドゴォーン!!


真・江ノ島「ほぼ核心迫ってんじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


偽・江ノ島「あ、盾子ちゃん。」


葉隠「江ノ島っちが二人!?だべえええええええ!!?」


江ノ島「残姉!ナチュラルに名前呼んでんじゃねぇよ!!」


戦刃「ご、ごめん……」


苗木「あぁ、こっちが戦刃むくろだったのか。」


戦刃「あ、うん、改めてよろしくね?」


苗木「あ、よろしく。」


江ノ島「ーーーー!!」←あまりの残姉が残念すぎて声が出ない


苗木「さて……何か言いたいことはある?」


江ノ島「あああもう!残姉は残念過ぎるし苗木は化け物だしなんなんだよこれぇ!絶望的すぎてテクノブレイクしちゃいそぉ……!!」


苗木(姉は超高校級の絶望(的に残念)で妹は超高校級の絶望(的に変態)なのか……)


江ノ島「くくく……まぁいいさ、この際全部ネタバレされたのは気にしない方針でいこう……全員絶望に叩き落とせばいいだけさ。」


苗木「なに?」

江ノ島「ねぇ十神くぅーん」


十神「なんだ」


江ノ島「貴方の自身の源だった十神家はしように含め一族郎党全員の死亡が確認されています、つまり十神家は滅亡しました。」


十神「」


江ノ島「うぇひひ、舞園ちゃあーん。」


舞園「な、なんですか!」


江ノ島「あなたが所属してた事務所は地図から消滅し、芸能人の八割は脂肪が確認されてるぴょこ☆」


舞園「そん、な……」


江ノ島「たーえちゃーん!」


セレス「あら、どなたのことでしょう?」


江ノ島「貴女が目星をつけ、購入しようとしていた城は瓦礫の山になりました。」


セレス「あぁぁあぁぁああぁぁん!!?」


江ノ島「大神さぁん」


大神「ぬぅう」


江ノ島「お前の道場、もうねーから!!」


大神「ぐ……」


江ノ島「おい服を着た豚!」


山田「もしかしなくても拙者ですかな!?」


江ノ島「サブカルチャーは死んだんだ 、いくら呼んでも帰っては来ないんだ、もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ 」


山田「サブカルチャーのないリアルに何の意味があるんでござるかぁァァァ!!」


誤字発見、脂肪じゃなくて死亡ですね脂肪のない人間とか骨皮だけじゃね?


江ノ島「不二咲くぅーん」


不二咲「ひぃ」


江ノ島「大手マイクロソフトウェア企業は軒並み全滅したので二度と新型パソコンが出回ることはないでしょう。」


不二咲「え、あ、うん……」


江ノ島「大和田さん!!」


大和田「あぁん!?」


江ノ島「君の珍走団だけど壊滅したお!メシウマだお!!」


大和田「」


江ノ島「いーしーまーるー」


石丸「な、なんだ!僕は惑わされんぞ!!」


江ノ島「この世界にもはや規律はない世紀末だからお前、もういらん。」


石丸「そ、そんな、うわぁぁぁぁ!!」

江ノ島「葉隠ェ!!」


葉隠「だべぇぇぇぇぇ!!もうおしまいだべぇぇぇぇぇぇ!!」


江ノ島「えーと、桑田ァ!」


桑田「アポォォォォォォ!!アポポッポポアポォォォォォォォ!!!」


江ノ島「こいつらはほっといてもいいかぁ……」


江ノ島「さぁーて、霧切たそ!」


霧切「……。」


江ノ島「だんまりはよくないぴょこ☆あなたのお家も一族郎党壊滅ぴょこ☆」


霧切「証拠はあるのかしら?」


江ノ島「これとか?」


・血まみれのパイプ


霧切「それは……!お爺様の!」


江ノ島「腐川さーん」


腐川「なによぉ!」


江ノ島「世界中のイケメンとフツメンの比率ですがイケメンの比率が現在フツメンを大きく下回っております。」


ジェノ・多恵子「はあぁぁぁぁあ!?」


江ノ島「なんかちげーの引っかかったぞ。」

江ノ島(朝日奈はあえて放置することで絶望を膨れ上げさせましょう。)


朝日奈「私……おかーさん達……?それともドーナツ屋さん……?」


江ノ島(さてさて、どいつもこいつも絶望の種が発芽してきてるネェ……さて、ラスボスだ。)


江ノ島「苗木君っ」


苗木「え、なに?」チクチク


江ノ島「……なに裁縫してんだよ!服を直してんじゃねーよ!!」


苗木「いやぁ、順番待ちの時間が無駄だったから。」


江ノ島(あーもう!こいつのこの余裕が気に食わねぇ!!)


江ノ島「あなたの家は瓦礫となりましたぁ!」


苗木「あー、ローン残ってるのに……父さん発狂してそうだなぁ」


江ノ島「そしてこの写真!瓦礫の山に大量の血痕!瓦礫の下には一体何が!?」


苗木「………」


江ノ島(お?おお?おおお!?手応えあり!?畳み掛けるしかねぇ!!)


マシンガントークバトル!絶望ver

江ノ島「君の近所も軒並み壊滅してるよ」


江ノ島「外は地獄絵図だ」


江ノ島「この中にいた方が安全で安心さ」


江ノ島「君も絶望しようぜ!」


江ノ島「家族もみんな死んだんだし楽になっちまえよ」


江ノ島「そういえば苗木ってよく無駄無駄言うけどさ」


江ノ島「…それは『希望』も無駄なんじゃないの?」


江ノ島「人間の根底にあるものは絶望、つまり絶望とは無駄を極限まで省いた究極の姿」


江ノ島「あんたが目指すべきものじゃないの?」


江ノ島「来いよ苗木 誠、絶望はあんたを歓迎する。」


苗木「………」

苗木「絶望は最適化の究極の姿、ねぇ……」


江ノ島「そうそう!」


苗木「すぅー……」


苗木「













!」


江ノ島「!?」


マシンガントークバトル!


苗木「無駄に終わりなどない!」


苗木「人生を生きている限り無駄は生じ続けるんだ!」


苗木「だからこそ僕は無駄を省くんだ!」


苗木「絶望が最適化の究極の姿?そんなわけない!」


苗木「絶望の先にあるのは無気力と無駄だけだ!」


苗木「そんなものは無意味!」


苗木「停滞の先に有意義なんてないんだよ!!」


苗木「絶望の種?そんな無駄なものは僕が殲滅してやる!!」

苗木「舞園さん、事務所は確かになくなってしまったみたいだけど君の仲間は生きてるよ。」


舞園「え……」


苗木「それにこの様子は全世界中継されてるんだ、つまりテレビは生きてるんだよ。」


苗木「みんなのアイドルがこんなところで無いてちゃダメでしょ。」


舞園「はい……はい!」


苗木「不二咲君……は大丈夫そうだね。」


不二咲「まぁショックといえばショックだけど絶望するほどじゃないよね。」


苗木「山田君。」


山田君「リアルはクソゲーですぞ……」


苗木「サブカルチャーは復活するんだ、悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ、君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ。 」


苗木「君は超高校級の同人作家、作り手が作らなかったら誰が作るのさ!」


山田「……そう、ですな!なぜ僕はこんなところで落ち込んでいるのかぁ!今こそ僕のブーコを全世界へと発信する時!!」


苗木「セレスさん」


セレス「うっせぇんだよ!もう何もかもおしまい」


カチンッ


たえこ「うぇぇぇぇぇん!お城欲しいよぉぉ!!」


苗木「いい?たえちゃん、どんなものでもいつかは崩れてしまう。」


苗木「でもね?どんなものもいつかは完成するんだ。」


苗木「本当に君がお城が欲しいならがんばって作ればいいんだよ。」


苗木「君ならできる、そうでしょ?」


セレス「うん……うん!」


苗木「大和田!」


大和田「兄貴と作ったチームが……兄貴…すまねぇ……!」


苗木「聞けや」


ボゴッ!


大和田「ぐぶっ!」


苗木「君のお兄さんが今の君の姿を見たら嘆くよ?」


苗木「お兄さんは君にチームを任せられると判断して君を身を呈して守ったんだ。」


苗木「だったらその遺志に応えなくちゃならない。」


苗木「弱みを見せるななんて言わない、弱みも含めて強くあることこそが強者なんだよ!!」


大和田「苗木……目が覚めたぜ……俺は強くなる!必ずだ!!」






続編とか見たかったりする?書くかどうか悩んでるんだけど

ダンロン2はあまり詳しくないですけど書いてみます。
あと書くとしても日向君は無駄嫌いではなく別のものにするつもりです。


苗木「石丸君。」


石丸「僕は……僕の存在理由は……」


苗木「ないなら作ればいいじゃないか!!」


石丸「!?」


苗木「どんなものも最初からあったわけじゃない、誰かが見つけて名付けたんだ。」


苗木「だったら君も無秩序の中から秩序を見つけ出せばいいだけじゃないか!」


石丸「僕は……俺はぁ……!」


石丸「うおおお!やってやる!やってやるぞぉぉ!!!!」


あくまでも世界観が同じ、程度で書くつもりです

苗木「桑田君。」


桑田「アポォォォォ!!アポォォォォ!!」


苗木「野球が上手くて歌も歌える、そして絶望から世界を救った英雄。」ボソッ


桑田「……アポ?」ピクッ


苗木「そんなのが本当にいたらさぞやモテるんだろうなぁ。」


苗木「いやぁ、でもそんなのがそう簡単に見つかるわけ」


桑田「ここにいるぜ。」キリッ


苗木(扱いやっす)


苗木「葉隠君。」


葉隠「だべぇぇぇぇ!だべぇぇぇぇ!!」


苗木「いいかい?君の占」


葉隠「おぼぇ!うぼぉろぉぅえ!!」


苗木「きたねぇんだよ!!」


ゴッ!!!!


葉隠「だべぢゅ!?」


大和田「葉隠が紙くずみてーに蹴り飛ばされてったぞ。」


石丸改「諸君!葉隠君の吐瀉物の処理は俺に任せたまえ!」


石丸改「うぉぉぉ!!秩序ォォォォ!!!」

苗木「腐川さん。」


腐川「なによ!私に関わらないでよ!!」


苗木「あれ見て。」


腐川「なによ……」


ヘタレメガネ「お終いだ……十神の家は滅び……お終いだ……」


腐川「嗚呼、白夜様なんとおいたわしい……」


苗木「今の十神君に必要なのは立ち上がるきっかけと……側に寄り添ってくれる人、そうは思わない?」


腐川「………。」ゴクリ


苗木(指をちょっと切って血を見せる。)


ジェノサイダー「イケメンがいないなんてマジ絶望なんだっけどぅお!!?」


苗木「イケメンを狩るのを僕が止めることはできないけどさ、こんなご時世だしイケメンを育ててみたらどうかな?」


苗木「ちょうどあそこにいい感じにヘタレたイケメンがいるし、どうかな?」


ヘタレメガネ「こうなったら……いっそ……」


ジェノサイダー「……つまり養殖?」


ジェノサイダー「いいねぇ……俄然希望が湧いてきた感じィ!?」


苗木(さて……)


苗木「十神君、とりあえずその竹串で何がしたいのかよく分からないけど無駄っぽいから捨てようね。」


十神「ええい離せ!十神なきこの世に何の意味が」


苗木「押すと尋常じゃない激痛が全身を襲うツボ」グッ


十神「んがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」


苗木「父さんが通ってた整体院を経営してるここ卒の超高校級のテクニシャンに手ほどきを受けた僕に押せないツボはない。」


メガネ「」ビクンビクン

見事なまでのメアリーすう

>>830
メアリーすうはお嫌いですか?(デジャヴ)


苗木「大神さん、君の道場の仲間達はテロリストに屈してしまうほど軟弱なの?」


苗木「君が信じてあげなくてどうするのさ。」


大神「そう、だな。」


大神「我があ奴らを信じなくてどうしようというのか!」


大神「危うく屈するところであった……すまぬな苗木。」


苗木「いえいえお構いなく。」


苗木「朝日奈さん。」


朝日奈「な、なに……?」


苗木「君が不安に思うのは仕方のないことだと思う。」


苗木「でも現実から目を逸らさないで欲しい。」


苗木「君の親友、大神さんは強い。」


苗木「そして君も彼女と同じくらい強いと僕は思っている。」


苗木「だから、その強さを示して欲しい。」


朝日奈「……わかったよ、私、負けない。」


朝日奈「絶望なんかには負けないよ!!」

苗木「霧切さん。」


苗木「君のことはあまりよく知らないし、霧切家がどんなところなのかも僕には皆目検討つかない。」


霧切「………」


苗木「きっとモノクマ、いや江ノ島の言ったことは事実だろうしあのパイプも恐らく本物だろう。」


苗木「大切な人たちを失ったショックは僕が押して測ることはできないけど……」


苗木「ここに閉じ込められて、記憶を消されて目覚めてからずっと脱出のために手がかりを探してきた霧切さんが絶望なんかに負けちゃダメだ。」


霧切「私、は……」


苗木「君の努力を無駄にしてはいけない。」


苗木「それもあんな絶望なんかには特にね。」


霧切「………」


苗木「みんな立ち上がろうとしている。」


苗木「霧切さん、君の力が必要なんだ。」


苗木「だから、もう一度立ち上がって欲しい。」


苗木「絶望に負けず、希望を持って立ち上がって欲しい。」


苗木「僕から言えるのはこれくらいかな。」


霧切「……さすがに10人近く説得して私の番でネタ切れかしら?」


霧切「そんなどこにでもありそうな言葉を繋げただけで……」


霧切「いえ、この場合そんな言葉に励まされた私の単純さを笑うべきなのかしら?」

                / ⌒ヽ

                /      \
              ,.-‐''⌒ヽ   ,.=、  ヽー、
              ,〃/∠彡ニ\ (.fゃ)  |  j
            /       ミ彡三ヘ`=´   | |
         /       ミ彡三∧    j ./
           ト ャ''"    ミ彡三∧.   //
        」i _;''_,    ミ彡'ニミヘ、 〃
          リ ´ ̄     リ´ f'`ij }/「i|
         ヽ-         '´/ソ'川||
         ヽ一       「彡'川ll.|||
          T   _   / ´ j||.川||
           ` ̄了、     i! 川.川|
              _」. \    | j| 川|ト、
        _/ ̄  \  \   '_/./川 `
        ̄       `    ̄  ´    
       メアリー・スー[Mary・sue]  
       (エジプト.1935~54) 





流石に言わせろ議論スレ池

ニコ厨みたいな文でキモいどうせニコ厨何だろうなと思いました まる

苗木「さて……これ以上コロシアイ生活なんてくだらないものに時間はかけてられない。」


苗木「大人しくこの学園を明け渡してもらうよ。」


江ノ島「サムイんだよお前ら!少年漫画の王道展開かよ!」


江ノ島「……と、まぁそれは置いといて一つ言っとくと外は大気が汚染されてるから。」


江ノ島「ここに綺麗な空気があるのは巨大空気清浄機があるからであり、それは私の命が尽きると同時に停止します。」


江ノ島「つまり君達がどんなに団結しても私を殺せばつまり君たちは汚染された空気を吸わねばならないのだ!!………ん?」


江ノ島「ちょっと待て苗木今なんつった?」


苗木「もう一度説明するの無駄なんだけど。」


江ノ島「いやいやいやいや、今あんた……」


江ノ島「ここを明け渡せっつった?」


苗木「うん。」








江ノ島「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!?!?」


江ノ島「なんでだよ!ここはラスボス倒して外に出るパターンだろ!!」


山田「そ、そうですぞ苗木殿!むしろ我々はいち早くここから出るべきでしょうに!!」


苗木「いや、その」


朝日奈「それに私こんなとこできることなら今すぐ壊したいくらいだよ!トラウマしかないよ!!」


苗木「いや、さ」


桑田「その通りだぜ!んなとこ外に出れたら真っ先に潰すっきゃねぇだろ!!」


苗木「聞け。」


苗木「あのさぁ………」


苗木「江ノ島の話通りなら外は大気汚染、文明崩壊、末世、モラル崩壊、例えを出したならキリがない状況になってるんでしょ?」


苗木「そんな破滅的な状況の中、完全自給自足、空気清浄、居住区画完備、しかもシェルターとしての役割すら果たすこの学園の利便性は計り知れない。」


苗木「そんなこともわからないの?」


山田「そ、そう言われれば……」


苗木「ここを壊す?それこそ究極に無駄だよ。」


苗木「無駄というか愚行?」

霧切「しかし彼女達がそう簡単にここを明け渡すかしら?」


江ノ島「そーだ!そーだ!そんな慈善事業やるくらいならこっちから爆破させてやる!!」


葉隠「爆破ぁ!?死んじまうべ!!」


苗木「確かに、ここを得るためには江ノ島 盾子をなんとかしなければならない。」


苗木「だからこそ、僕は江ノ島 盾子を論破する!」


江ノ島「はぁ!?」


苗木「来いよ江ノ島、お前の主義主張を全部論破してやる!」


マシンガントークバトル!!

江ノ島「私の意見は揺るがないぞ!」


苗木「お前はもう終わりだ、おとなしく投降しろ!」


江ノ島「外には『絶望』の構成員が沢山いる!それを全部突入させてもいいんだぜぇ?」


苗木「アルターエゴ。」


アルターエゴ『ふぃー、めっちゃ時間かかったけどできたよー。』


アルターエゴ『この学園の情報統治完了、全セキュリティを解除したよおー』


アルターエゴ『真面目にお仕事しすぎて疲れちゃった。』


苗木「もう一度言う、お前は終わりだ。」


江ノ島「しかし私を論破はできてないようだけどぉ?」


江ノ島「確かに計画はめちゃくちゃ、多勢に無勢かもしれないけど私にはまだまだ後ろ盾も戦力もある。」


江ノ島「ここから逃走して体勢を立て直すこともできるんだぞ?んん?」


苗木「それは違うよ!」


苗木「今この空間において君が逃走を成功させる確率は万に一つもない。」


江ノ島「こっちには残姉がいる。」


苗木「こっちは大神さんだ。」


江ノ島「絶望的すぎぃ!!」


江ノ島「だからなに?そんなんじゃ絶望は覆せないぞ!!」


苗木「だったらお望み通り覆してやる。」

苗木「江ノ島 盾子、お前は絶望に対して快感を感じる、そうだな!」


江ノ島「そ、そうですぅ……」


苗木「それ故に人類を巻き込んだ大事件を起こし、世界を絶望に叩き落とした!」


江ノ島「はっ!分かりきったこと何回も言ってるんじゃねえ!!」


苗木「もう一度問う、お前は絶望が大好きなんだよな!」


江ノ島「あーそーですよ!絶望大好き!希望なんて糞食らえだ!!」


苗木「じゃあ僕の方がお前に絶望を与えられるな。」


江ノ島「……なに?」

苗木「考えてもみなよ、自分が何年もかけて積み上げてきた計画を」


苗木「自分で崩すとしたら?」


江ノ島「自分で……?」


苗木「そして復興のために尽力し続ける。」


苗木「自分の努力を自分で壊し続ける……これ以上ない絶望だと思うけど?」


江ノ島「それは………」


江ノ島「サイコーに絶望的かもぉ。」








江ノ島「なぁんて言うと思ったぁぁぁぁ!?」


江ノ島「バーカ!希望のためになんか誰が動くか!」


江ノ島「むしろ率先してここに閉じこもってやるよ!!」


江ノ島「ねぇどんな気持ち?お得意の口八丁が無駄になってねぇどんな気持ち?」


苗木「…………」


江ノ島「私様が希望に与する?無い無い!ぜぇーったい無い!」


戦刃「私は別に構わないけど……」


江ノ島「残姉黙って。」


江ノ島「さぁどうする!そんなに外に出るのが嫌ならここに留年しちゃう?」


江ノ島「みんなでずぅっとここで過ごしていれば安穏として、楽しいぜぇ?」


苗木「…………。」


苗木「……………。」









アルターエゴ『切り離し成功したよー』


苗木「よし。」


江ノ島「えっ」

アルターエゴ『空気清浄機の稼働率は以前変化なく、リモート装置の接続を解除完了。』


アルターエゴ『もうあの人がどうなろうと知ったこっちゃないって感じ?』


江ノ島「えっえっ」


苗木「全く……何が悲しくてこんな不毛で無駄な会話を繰り広げなきゃいけないんだ……MPが増えたから後で野菜でも植えようかな。」


江ノ島「ええっえっ」


苗木「あ、もう帰ってもいいよ。」


苗木「もう君は支配者でも何でもないしいてもいなくても変わりないから。」


苗木「あ、絶望したいんだっけ?」


江ノ島「なにこれ、なにこれ!」


苗木「そんなものは……」


苗木「自分でやれ。」


ジャキッ!


江ノ島「これよこれ!これこそ絶ぼ」


苗木「君が絶望で停滞を望むなら…」


苗木「僕達は希望とともに前に進む!」


ズドォン!!


BREAK!!(実弾)


江ノ島「う、てきぃ……」


どさっ


戦刃「盾子ちゃん!!」


苗木「あとは玄関の扉を開く解除装置か。」

今日の夜には完結するかと

苗木「もしかしてこれかな?」


山田「な、苗木殿……まさか殺してしまったでありますか?」


セレス「ひうう……」カタカタカタカタ


葉隠「その心配はないべ!あれはゴム弾だべ!!」


葉隠「現に俺も食らったけどなんとも……思い出したら痛くなってきたァぁぁぁ!だべぇぇぇぇ!!」


苗木「そういうこと。」


アルターエゴ『あー、つかれたー、眠いー』


不二咲「お疲れ様、アルターエゴ。」


山田「萌え少女の気配!」


アルターエゴ『なんでちゅか!』
↑見た目だけ変更


山田「気のせい……いやしかし確かに……」


苗木「アルターエゴ、まだ中継は繋がってる?」


アルターエゴ『掌握した時に全部切っちゃったけど、繋げる?』


苗木「ちょっと待って。」

カキカキ


苗木「舞園さん、ちょっとこれをカメラの前で読んでくれないかな。」


舞園「これって……!」


苗木「アイドルの舞園さんの言葉ならきっと外の人達も聞いてくれる筈だ。」


苗木「この場合最も必要なのは知名度だから。」


舞園「……分かりました苗木さん。」


舞園「この舞園さやか、苗木さんに代わって伝えてみせます!!」


苗木「アルターエゴ。」


アルターエゴ『おっけー』


アルターエゴ『さん、にぃ、いち、きゅー!』






舞園「学園の外の皆さん、舞園さやかです。」


舞園「私達は超高校級の絶望、江ノ島 盾子により記憶を奪われ、二年もの間この学園に囚われてきました。」


舞園「しかし、我々は一致団結のもと、江ノ島 盾子に勝利しました。」


舞園「希望が絶望に勝利したのです!」


舞園「外の皆さん、絶望に負けないでください。」


舞園「どうか、テロリストを退け学園まで来てください。」


舞園「私達は江ノ島 盾子に勝利した結果、この学園をほぼ無傷で手に入れました。」


舞園「食糧も、医療施設も、居住区画もあります。」


舞園「希望ヶ峰を復興の本拠地にしましょう。」


舞園「今度こそ、学園の名の通りに。」


舞園「私達はこの場所で待っています。」


舞園「以上、舞園さやかでした。」










苗木「名スピーチだったよ、歴史に残るんじゃないかな?」


舞園「そんなこと……」


苗木「さぁ、江ノ島 盾子、そして戦刃さん。」


戦刃「うん、分かってる。」


戦刃「この世界を巻き込んだ勝負は私達の負け、盾子ちゃんは足掻きそうだけど私は潔く捕まるよ。」


苗木(こうして、最大最悪の絶望的事件の黒幕は捕らえられた)


苗木(超高校級の絶望、江ノ島 盾子及び戦刃むくろの敗北は文字通り世界に大きな影響を与えた。)


苗木(『絶望』は事実上崩壊、未来機関と呼ばれる希望ヶ峰のOB達によって創設された組織が希望ヶ峰学園に到達。)


苗木(僕達は無事保護された。)


苗木(その後、少しずつだが世界は復興へと進んでいる。)


苗木(希望ヶ峰の資源が役に立ったと誰かに聞いた。)


苗木(僕達は未来機関で復興の手伝いをしている。)


苗木(少しでもあの学園で無駄に浪費した時間を取り戻せれば、と僕は思う。)


苗木(あの学園での生活は必ずしも無駄ではなかった、と僕は思っているけど。)


苗木(しかし各地ではまだまだ絶望達が暴れているようで、平穏には程遠い。)

苗木「あれ、霧切さんからメールだ。」


苗木(生き残ったみんなは各地で復興の手伝いをしたりテロリストを鎮圧している(一部例外)。)


苗木(確か霧切さんはテロリストの調査に奔走してたはずだ。)


苗木「えーと…」


霧切『貴方はもう聞いたかしら。
未来機関が『絶望』に所属していた希望ヶ峰学園の生き残りを保護したそうよ。
上役達はその生き残り達を殺してしまうつもりらしいけど貴方は無駄に命が散るのを良しとするかしら?』


苗木「霧切さんってば……助けるのに協力して欲しいなら最初からそう言えばいいのに。」


霧切『追伸、丁度誰の目にも監視されていない場所があるわ、その場所は……』


苗木「……ジャバウォック島。」


苗木「………はぁ、江ノ島のやつ、捕まっても無駄に迷惑をかけるのか。」


苗木「今からバレないように輸送手段、人員調達その他諸々を揃えるのにどれだけ無駄に時間を潰さなくてはならないと思ってるんだ。」


苗木「三日は必要かな……」


苗木「あー、MPが減らない……無駄無駄、無駄過ぎるよ……」


苗木「まぁでも。」


苗木「きっとそれは無意味ではないよね。」


苗木(お守り代わりに一発だけ残った弾丸の込められたコンストリクターを腰に吊るして僕は行く。)


苗木(一度テロリストになったからって問答無用で殺すなんてナンセンス。)


苗木(無駄に命を潰すなんて認めない。)


苗木(何故なら……)


苗木「僕は無駄が大っ嫌いだ。」






??????????


??「う……」


??(ここは……どこだ……教室?)


??(俺は、確か希望ヶ峰に入って……)


??「そこからの記憶がない。」


??「ぐへへ……起きたでごわすな」


??「は?」


こんてぃにゅう?

Yes ←

No


今のところ今すぐに続編?を書くかは未定です。
書くには書くつもりですが。

他の作品のssも書きたいし少し時間が経ってからかもですけどその時まで無駄が嫌いな苗木の事を覚えていてくれると幸いです。


多分
日向「俺は○○が○○」


みたいなタイトルになってるとは思います。

色々と賑わってはいましたが、読んでくださった皆様、ありがとうございました。



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月15日 (金) 15:29:00   ID: Y9ZTFVmx

面白かった

2 :  SS好きの774さん   2014年08月02日 (土) 09:08:46   ID: epVNJ0tU

続編マダー?

3 :  SS好きの774さん   2015年03月29日 (日) 01:23:01   ID: dr62AAl2

続きが見たい。

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