綾乃「歳納京子を振り向かせたい」(601)

【生徒会室】

綾乃「ねぇ、千歳」

千歳「んー?」

綾乃「どうすれば歳納京子と仲良くなれるのかしら…」

綾乃「あっ!ちち…ちがうわよ!ふ、深い意味とかそんなんじゃなくて…」

千歳(ふふっ、かわええなぁ綾乃ちゃん)

千歳「そうやなー、まずは名前で呼んでみたらどうかな?」

綾乃「………!!」かぁぁっ

綾乃「む、むむむ無理よ無理!!そんなの出来るわけないじゃない…//」

千歳「でもいつまで経ってもそれじゃ近づく仲も近づかんよ?」

綾乃「うぅ…」

千歳「今日もごらく部の部室に行くんやろ?」

綾乃「べ、別に遊びに行くわけじゃないから!今日こそ部室を―――」

千歳「ほら、そこが素直じゃないんよ」

綾乃「うぅ…。だって今さらそんなこと言えないし…」

千歳「そこを乗り越えないつまで経っても歳納さんと仲良くなれへんよ?」

千歳「もっと積極的に話しにいかんと!」にこっ

綾乃「でも、嫌われちゃったらどうしよう…」

千歳「歳納さんはそんな子やないって。綾乃ちゃんが一番わかってるやろ?」

綾乃「…うん。頑張る。私、頑張って歳納京子を振り向かせる!」

千歳「振り向かせる?」

綾乃「…!///じゃなくてっ!なな、仲良くなるのっ。ほら、行くわよ」

千歳「はいはい」

千歳(ほんまにかわええなぁ綾乃ちゃんは)だらー

【ごらく部部室】

京子「綾乃を無視してみようと思う」どーん

結衣「え?」

ちなつ「……はい?」

\アッカリーン/

京子「綾乃を無視してみようと思う!!」どどーん

ちなつ「…京子先輩、最低ですね。もう金輪際結衣先輩に近づかないでください!」

ちなつ「そんな腹黒い考えをしてる人を結衣せんぱ―――」

結衣「ちなつちゃんの言う通りだよ。見損なったぞ、京子」

ちなつ(まだしゃべってる途中なんですけど?!ていうかスルー?!)

あかり「そ、そうだよ!無視なんてよくないよぉ」

京子「だって綾乃と知りあってからもう随分経つのに未だに私のこと名前で呼んでくんないし」

京子「ちゃんと目を見て話してもくれないし、なんか避けられてるみたいで嫌なんだもん」

京子「だから同じ目に合わせてやるのだ!」

結衣「小学生か…」

ちなつ「直接先輩に聞いてみればいいじゃないですか」

京子「聞いたさこの前。『綾乃は私のことどう思ってんの?』って」

京子「そしたら怒ったのか知んないけど顔真っ赤にして逃げちゃってさ」

ちなつ(それどうみても京子先輩のことが好きってことじゃないですか…)

ちなつ(いや、でももしこれを機にいい感じに京子先輩と杉浦先輩がくっつけば必然的に私は結衣先輩と…!!)

ちなつ「…ぬふふ」

結衣「ち、ちなつちゃん?」

ちなつ「先輩、いいと思います!少し強引なくらいが先輩の本音が聞けるかもですよ!」

京子「やっぱり?!さすがちなつちゃん、話がわかるじゃないか!」

京子「そういうわけで、今週いっぱい綾乃とは口を聞かないようにしたいと思いまーす」

あかり「でもやっぱり先輩かわいそうだよ…」

結衣「そうだよ京子。やめなよ」

京子「だーいじょぶだって。すぐ元に戻るからさ」

結衣「………」

ガラッ

千歳「おじゃましまーす」

京子「ほら、噂をすればだ」

千歳「…綾乃ちゃん入らんの?」ぼそっ

綾乃「こ、心の準備がまだ…」

千歳「ほらほら、そんなこと言わんて早くっ」

ぐいっ

綾乃「うわぁっ?!!」

綾乃「………」

京子「………」ペラッ

綾乃「きょ、きょきょ…」

京子「今日もいい天気ね、歳納京子!!」

千歳(あぁ、やってもうた…)

京子「………」しーん

綾乃(あ、あれ…?)

綾乃「き、聞いてるの歳納京子!」

京子「………」ペラッ

京子「あかりー。そこにあるミラクるんの続きとってー」

あかり「え…あっ。うん」

京子「さんきゅー」

綾乃「………」ふるふる

千歳「歳納さん」

京子「ん?なに千歳ー」

千歳「綾乃ちゃんがな、歳納さんのこと下の名前で呼びたいって言うてたんやけど」

綾乃「ちょっ、バカ!千歳っ///」

京子「ねぇ千歳、千鶴ちゃん元気?」

千歳「へっ?あ、あぁ元気にやっとるよ」

京子「今度千鶴ちゃんもここに連れてきてよー。私もっかい話したいんだ」

千歳「そうやなー。今度連れて行くわ」

京子「次こそはあのツンツン娘をデレさせてやるんだから」

綾乃「………」うるっ

綾乃「………」ばっ

千歳「あ、綾乃ちゃん?!どこ行くん?」すたたた

ちなつ「行っちゃいましたね」

京子「ふふふ、ひとまずは成功なんじゃないか?」

千歳「綾乃ちゃん!」がしっ

綾乃「………」

千歳「今日はタイミングが悪かっただけやって。漫画に夢中な感じやったし」

綾乃「………ほんと?」

千歳「ほんまやって」

綾乃「そ…そっか!あはは。わ、私を無視しようだなんて生意気じゃない歳納京子!」

綾乃「ま、まぁ?このぐらいの方がこちらとしてもやり甲斐があるってものよ!」

千歳(綾乃ちゃん、動揺しまくっとるで…)

綾乃「さぁ帰るわよ千歳!はは…」

綾乃「はぁ…」

【火曜日】

綾乃(あ…)

京子「そうそう、この前ミラクルんのさー」

結衣「またその話?」

京子「何度でも話すの!」

結衣「はいはい」

綾乃「お、おはよう2人とも!」

結衣「おはよう、綾乃」

京子「………」すっ

綾乃「………」

【教室】

結衣「おい京子」

京子「なになに?もっとミラクるんの話聞きたい?」

結衣「そうじゃなくて。挨拶ぐらいしてあげなよ」

京子「だめだめ。今週いっぱいは口きかないって決めたんだから」

結衣「本当にやるつもりなのか?」

京子「もちろん!」

結衣「どうなっても知らないからな」

京子「なーに、平気平気♪」

【廊下】

綾乃「ね、ねぇ歳納京子…」

京子「あ、おーい千鶴ー!」

千鶴「…ちっ」

京子「あ、今舌打ちしたな!こいつー」

千鶴「うざい!離れろ!」げしっ

京子「なんだよーいいじゃーん」ぶーぶー

綾乃「ねぇっ…!」

京子「くそーまたしてもか…手強いな千鶴め」

京子「いい加減デレたらどうだー!?」

千鶴「うるさいバカ!!」

綾乃(どうして…)


【水曜日】

千歳「綾乃ちゃん、具合でも悪いん?」

綾乃「えっ?そ、そんなことないわよ!はは…」

千歳「机に突っ伏してるなんて綾乃ちゃんらしくないなぁ思って」

綾乃「そ、そう?よくこうしてるじゃないっ!」

千歳「?そうかなぁ」

綾乃「はぁ…」

千歳「次、移動教室やで」

綾乃「うん。すぐ準備するわ」

綾乃(絶対聞こえてるはずなのに。どうして無視するの…)

【ごらく部部室】

綾乃「あのー…」

あかり「あ、杉浦先輩。どうしたんですか?」

綾乃「と、歳納京子はいるかしら…?」

あかり「京子ちゃーん!って、あれ?さっきまでいたのに」

ちなつ「あかりちゃんの影薄い病がうつったんだ!」

あかり「なにそれ!?ひどい!ひどいよちなつちゃん!」

ちなつ「でも本当にどこ行ったのかな?ついさっきまでいたのに」

あかり「すいません。ここにはいないみたいです」

綾乃「そ、そう…ならいいわ。お邪魔したわ」

京子「よっこいしょっと」ガラッ

ちなつ「きょ、京子先輩?!」

あかり「ど、どこにいたの?」

京子「ふすまの中に隠れてた!」

ちなつ「えぇぇ…」

あかり「先輩、京子ちゃんに用があったみたいだよ?」

京子「ん?いいのよいいのよ」

ちなつ「とことんですね…」

京子「さぁーって、ミラクるんの続き読むぞー!」

ちなつ(いいわ、その調子よその調子!)にまぁ

ちなつ「ぐひひ…」

あかり「ち、ちなつちゃんが怪しい笑みを浮かべてる…」

【木曜日】

キーンコーンカーンコーン

千歳「綾乃ちゃん。生徒会室行こうー」

綾乃「…そうね」

・・・・・・

千歳「そういえば今週はごらく部のみんなここに来てへんなぁ」

千歳「毎日のように来てるから、なんか寂しく感じるわ」

綾乃「………」

千歳「そいえば、綾乃ちゃん。歳納さんとはどうなん?」

千歳「少しは仲良くなれた?」

綾乃「………うっ」

千歳「…綾乃ちゃん?」

綾乃「……ちとせぇ…」ぽろぽろ

千歳「なるほどな。歳納さんに…」

綾乃「私、嫌われちゃったのかなぁ…?」

千歳「そんなことあらへんよ。歳納さんにも何かあるんやって」

千歳「綾乃ちゃんはえぇ子やから、大丈夫」

綾乃「ありがとう、千歳…ひっく」

綾乃「私、今日は帰るね」

千歳「うん。うちはまだ少し仕事あるから残ってくわ」

綾乃「また明日」

千歳「あんま気にせんでなー」

バタン

千歳(うーん、何があったんやろ…)

【ごらく部部室】

結衣「京子」

京子「ん?」

結衣「もうやめてあげなよ、綾乃見るからにかなしそうな顔してたじゃん」

ちなつ「やっぱり杉浦先輩ショック受けてる感じですか?」

結衣「うん。だいぶね」

あかり「そうだよ京子ちゃん、もうやめようよぉ…」

京子「まぁまぁ、ここまでやってきたんだし最後までやり抜かなきゃ」

ガラッ

千歳「どーもー」

京子「お、千歳じゃん」

結衣「あれ、綾乃は一緒じゃないのか?」

千歳「なんか用があるからって先に帰ってもうたわ」

京子「ふーん」

千歳「ここ数日綾乃ちゃんすっごく元気ないんよ、誰か知ってる人おらん?」

ちなつ「知ってるも何も…」ちらっ

あかり「うん…」ちらっ

結衣「原因がそこにいるし」ちらっ

京子「え?私?!」

京子「…というわけなんですよ」

千歳「なるほどなー、それでか。そら綾乃ちゃん落ち込むわけやわ」

結衣「千歳からも止めるよう言ってやってよ」

千歳「うーん…」

千歳(確かに歳納さんもやりすぎやとは思うけど…)

千歳(こうでもせんと綾乃ちゃん素直になれへんと思うんよなぁ)

千歳「今週いっぱい言うたら明日までやろ?なら、えぇんちゃうかな?」

結衣「千歳?!」

千歳「少し綾乃ちゃんがかわいそうな気もするけど、まぁこれもある意味あの子ためやし」

あかり「何で杉浦先輩のためなんですか?」

千歳「それはまぁ色々あるねん、ぬふふ」だらー

あかり「先輩、鼻血が…」

千歳「あぁ、えらいすんません」

結衣「はぁ…」

【スーパー】

綾乃「えーっと、玉ねぎ玉ねぎ…」

綾乃「まったくこんな時間に買い物に行かされるなんて」

綾乃「………」

綾乃(やっぱりごらく部に顔出せばよかったかな…)

綾乃(いま、何してるんだろ)

綾乃「……あ」ぴたっ

綾乃(歳納京子が好きなラムレーズンのアイス…)

綾乃(明日、謝ろう。もしかしたら私が何か悪いことしたのかもしれないし)

綾乃(そうよ、大丈夫!普段通り普段通り!)

綾乃「ふふっ♪」

【翌日】

櫻子「あれ?このアイス誰の?」

向日葵「私のではありませんわよ」

綾乃「私のよ。昨日買ってきたの」

櫻子「先輩2つも食べるんですか?お腹壊しますよ!」

綾乃「ちがうわよ。一個は人にあげるの」

向日葵「櫻子とちがって先輩は卑しくなんかありませんのよ」

櫻子「なんだとー?!」

向日葵「なんですの!」

櫻子・向日葵「ぬぬぬ…!」

綾乃(そろそろここを通るころかしら…)

【廊下】

歳納「はぁー遅れちゃったよ、急がないと」

歳納「今日はちなつちゃんにミラクるんの新作コスを着てもらうんだから、ぬふふ」

綾乃「あ…」

綾乃(来たっ)

綾乃「ね、ねぇ歳納京子」

京子「………」ぴたっ

綾乃「ご、ごめんなさい。私が何かしたのなら謝るから、だから、その…」

綾乃「無視、しないでほしいの…」

京子「………」ぷいっ

すたすた

綾乃「……!」うるっ

綾乃(どうして…どうしてよ…)

綾乃(やだ、嫌われたくない…行かないで…)

綾乃「きょ、京子っ!!」がしっ

京子「……!」ぴくっ

綾乃「無視しないでよ…ねぇ。聞こえてるんでしょ…?」

綾乃「京子の好きなアイス買ってきたの。2人で一緒に食べたいなって。だから…」

綾乃「仲直り、しよ?今までみたいに、その。話したり、遊んだり…」

京子「………」ぶんっ

綾乃「………」

綾乃「うっ…ぐすっ。えぐっ」

綾乃「うあああああああん」

【ごらく部部室】

ガラッ

京子「………」

あかり「あ、京子ちゃん。今日は遅かったね」

京子「うん」

結衣「どうした?京子。元気ないみたいだけど」

京子「綾乃に、『京子』って呼ばれた」

結衣「……!」

ちなつ「先輩と話したんですか?」

京子「いや、そういうわけじゃないんだけど」

あかり「で、でも来週からまた元通りに戻るんでしょ?」

ちなつ「よかったじゃないですか!名前で呼んでもらえて」

京子「うん…」

ちなつ(ぐふふ、これは確実に杉浦先輩のことが気になってる様子!)

ちなつ(結衣先輩が私のものになる日も近いわ…!)

【翌週】

結衣「あ、千歳に綾乃。おはよ」

千歳「2人ともおはよーさん」

綾乃「お、おはよう…」

京子「………」

千歳「歳納さん?」

京子「へっ?!あぁ、おはよう」

綾乃「………」ちらっ

京子「……!」どきっ

京子「………」ぷいっ

綾乃「………」しゅん

――――――
――――
―――
――

              Zzz...     ___  __
               ___ , / ´´   `´__`\
              ん彡》'⌒ ̄   ´ `ヽy´ 《ヽ
             丶、《/   ⌒   ⌒丶 ヽミ ソ
             / /  /   ,       ヽ´、   おやすみ

           _┌Z__l  l  人 l   ,l     l l ,ゝ
         /l /  / |  l、∧ \、 l ノ丶    ト'、
         / く |  |人l丶|、_   \l '  l/l / l |∧
   ,.ノ⌒' ̄/` く´/,,-- / l | ,,, ̄    、____ lノ  l ノ |
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        >-i_Y '´    ヽ__,,/-lつ--ゝ--っ⌒、1 
        /   ,|          トー--ミミ3  ∧l
       」  ´ ゝ--^  ̄´ ̄ー┘--ー----'´ 」

      ´~ `────────-----────´ ~`

【数日後】

京子「………」

結衣「………」

ちなつ「うー…」

ちなつ(あの日から京子先輩どころか結衣先輩まで元気なくなっちゃってる…)

ちなつ(何この空気!これじゃ元も子もないじゃない!)

ちなつ(とにかく、あの2人をなんとかしないと)

すくっ

ちなつ「ちょっと京子先輩!」

京子「なんだよーちなつちゃん。大きな声出して」

ちなつ「いい加減にしてください!いつまで杉浦先輩のこと無視するつもりですか!」

あかり「そ、そうだよ京子ちゃん!先週いっぱいって言ってたじゃん」

京子「………」

あかり「今日みんなで生徒会室行った時もだんまりだったし…」

京子「………」

ちなつ「ちょっと先輩!聞いてるんですか!」

京子「うるさいうるさい!わかってるよ!!わかってるけど…」

京子「なんか、こっちまで気まずくなっちゃったって言うか、その…なんていうか…」

ちなつ「?」

京子「んあーもう!なんか前みたいに話せなくなっちゃったんだよっ」

京子「もう今日は帰るっ!」がばっ

あかり「あっ、京子ちゃん!」

【昇降口】

京子「なんだよなんだよちなつちゃんもあかりも!」

京子(…ていうか)

京子(なんで私綾乃と気まずくなってんだろ)

京子「………」

京子「だーもう!わからん!なんなんだ綾乃のやつ!」ぐしゃぐしゃ

千歳「あれ?歳納さん?」

京子「千歳…」

千歳「なんや奇遇やなぁ。今日はみんなとは一緒じゃないん?」

京子「みんなはまだいるよ。私だけ先に帰ることにしたんだ」

千歳「へぇー。めずらしいこともあるんやなぁ」

京子「うん」

千歳「途中までご一緒してもええかな?」

京子「うん」

千歳「そういえば歳納さん、まだ綾乃ちゃんと話しとらんの?」

京子「………」

千歳「さすがに綾乃ちゃんもかわいそうやと思うよ。色々と集中出来てないみたいやし…」

千歳「綾乃ちゃん、歳納さんのことで頭がいっぱいなんやろなぁ」

京子「……!」

千歳「ん?どうしたん?」

京子「い、いや…なんでもない」

京子(なんだこの感じ。胸がぎゅーってなる)

千歳「………」

千歳「なぁ、歳納さん」

京子「なに?」





千歳「綾乃ちゃんのこと、気になるん?」

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  i!     lヽ      . : : : : :     (///////∧: : : : : : : : : :/::::,:':::::::::::::::::::::/:::::::::::::   もう限界
           .   . : : : : : : : .      ∨//////∧: : : : : : : :/:/:::::::::::::::::::〃:::::::::::::::     おやすみ
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いま起きた
もうちょい待てて

京子「……!」

千歳「図星みたいやね」

京子「そ、そんなことないっ!」

千歳「ふぅ~ん」にやにや

京子「な、なんだよ!」

千歳「綾乃ちゃんのこと、どう思ってるん?」

京子「…わかんない」

千歳「もうこの際やから言うてしまうけどな」

千歳「綾乃ちゃん、歳納さんのことが気になってしょうがないんやで」

京子「どういうこと?」

千歳「そこは察しなあかんで歳納さん」だらー

京子「…ウソだ」

京子「だって!いつまで経っても私だけ名前で呼んでくんないし、目見て話してくんない!」

京子「デタラメ言ったって騙されないんだからなっ」

千歳「歳納さんも鈍感やなぁ」ふきふき

千歳「逆に考えてみ。何で歳納さん“だけ”やと思う?」

京子「…!」

千歳「綾乃ちゃんも自分でわかってるんよ、『素直になれない』って」

千歳「だから、たぶんあれがいっぱいいっぱいなんやろなぁ」

千歳「うちといる時、すごくうれしそうに歳納さんのこと話してるんやで?」

千歳「歳納さんが無視する言うた時、綾乃ちゃんが素直になるチャンスと思ったんよ」

千歳「まぁ、だいぶ強引なやり方やし綾乃ちゃんはだいぶショックうけとるけどな」

京子「………」

千歳「そうだ、歳納さん。少し付き合ってくれへん?」

京子「…?いいけど」

千歳「はい、着いた」

京子「ん?ここって…」

千歳「綾乃ちゃん家」

京子「へっ」

千歳「そんじゃさっそく…」

京子「ちょ、ちょっと待った!!」

千歳「なに?」

京子「わ、私は綾乃に用なんかないぞ!」

千歳「なに言うとんの。2人を会わすために来たんやで」

千歳「いつまでもこのまんまじゃあかんやろ?」

京子「そりゃそうだけど…」

千歳「大丈夫やって。うちがついとるから」

京子「う、うん…」

ピンポーン

綾乃『はい』

千歳「千歳ですけどー」

綾乃『千歳?どうしたの?』

千歳「ちょっと話したいことがあってなー、開けてくれへん?」

綾乃『わかったわ』

京子「………」

京子「な、なぁ千歳。やっぱり―――」

京子「ってあれ!?千歳?!」

京子「消えた…」

千歳(すまんなぁ歳納さん。あとは一人で頑張り)

千歳(このぐらい無茶せんとお互いきっかけが作れんと思うし。それに…)

ブハッ

千歳(もう鼻血が我慢出来へんのよ!!)

千歳「はぁ、たまらんわぁ…」

ガチャ

綾乃「なに、話しって…えっ?!」

京子「あ……」

綾乃「………」

京子「………」

京子・綾乃「あのっ」



綾乃「………」



京子「………」



綾乃「…あがって」

京子「…うん」

【綾乃の部屋】

綾乃「………」

京子「………」

京子「…あのさ」

京子「ごめん」

京子「私さ、最近綾乃のことわざと無視してた」

綾乃「………」

京子「別に綾乃のこと嫌いになったからとかそんなんじゃなくて」

京子「なんていうか、その…綾乃が私のことどう思ってるのか知りたくて」

京子「もしかしたら綾乃って、私のこと嫌いなのかなって」

京子「みんなみたいに名前で呼んで欲しいくて、目を見て話してほしくて」

京子「だから――――?!」

綾乃「……ぐすっ」

京子「あ、綾乃?!」

綾乃「……ばか」

綾乃「ばか!ばかばか!」ぽかぽか

京子「いて、いてて!いたいって!」

綾乃「最低よ、最低…ばか」

京子「ご、ごめん」

綾乃「私がどれだけ不安になったと…ひっく、えぐ」

京子「……うん」

綾乃「…ねぇ、歳納京子。私ね―――」

京子「…やだ」

綾乃「えっ?」

京子「歳納京子って呼ばないで」

京子「あの時みたいに、京子って呼んでよ」

綾乃「そ、そんなの…恥ずかしくて言えるわけないじゃない」

京子「でも、あの時言ってくれた」

綾乃「そ、それは夢中で…!」

京子「………」じーっ

綾乃「……うぅ//」

綾乃「……き、きき…」

綾乃「きょ、京子…///」

京子「へへっ、あーやのっ♪」

綾乃「ねぇ……。京子」

京子「ん?」










綾乃「わたし、京子が好き」

ちょい飯食ってくる

京子「……えっ」ドクン




千歳『綾乃ちゃん、歳納さんのことが気になってしょうがないんやで』




京子「いま、なんて…」

綾乃「に、2回も同じこと言わせないでよ…//」

綾乃「好きなの、京子が。ずっと前から」

京子「………」

京子(まただ。この胸がぎゅーってなる感覚)

京子(すごくドキドキする…)

綾乃「ねぇ。京子は、私のことどう思ってるの…?」

京子「私…?」

京子(そうだよ。私は綾乃のことどう思ってるんだ?)

京子(私は、綾乃のことを…)

京子「………」

京子「えと…あの、その……」

綾乃「――なーんて!」

京子「?」

綾乃「そんな難しい顔しないでよ、らしくないわね」

綾乃「ただ、私の気持ちを伝えたかっただけ」

綾乃「返事が欲しいとか、そういうのじゃないから」

京子「綾乃…」

綾乃「ふーっ、言いたいこと言えて少しスッキリしたかも!」

綾乃「さ、私はこれから勉強するの!帰った帰った!」

綾乃「次あんなことしたら、今度こそ罰金バッキンガムなんだからね!」

京子「ここでいいよ、ありがとう」

京子「………」

綾乃「んもー!!何しょげてんのよ!」

綾乃「もっといつもの『あやの~』って感じになりなさいよ!」

京子「…ぷっ!なんだそれ、私の真似のつもりか?」

綾乃「う、うるっさいわね!こんな感じでしょ//」

京子「私はそんな女々しくないぞー」

綾乃「女々しくってあんたも女でしょうが!」

京子「はいはい。じゃあ、またね」

綾乃「うん。またね京子」

綾乃「………」

綾乃(なにやってるんだろう、私)

綾乃(あんな風に言ったら、もう前みたいな関係に戻れなくなるのかも知れないのに…)

綾乃「バカね、私って…」

【翌日】

綾乃(学校、行きたくないな…)

ピンポーン

綾乃「誰?こんな朝早くから…。はーい」ガチャ

京子「よっ!綾乃!」

綾乃「と、歳納京子?!」

京子「きょーこ!」

綾乃「きょ、京子?どうしたのよ?!」

京子「どうしたのって、決まってんじゃん。学校行くんだよ」

綾乃「へっ?」

京子「ほらー遅刻するぞ。副会長がそんなんでいいのかー」

綾乃「ちょ、ちょっと待ってて!」

綾乃(ど、どういうこと?!)

綾乃(何がなんだかさっぱり…)

京子「あ、そーだ綾乃」

綾乃「ふえっ?!な、なに?」

京子「何をそんなに驚いてんだよ」

京子「まだラムレーズンのアイスって残ってんの?」

綾乃「え、えぇ。残ってるけど」

京子「ほんと?!じゃあ今日の放課後食べようぜー」

綾乃「い、いいけど…って!もともとの原因はアンタなんだからそれはおかしいでしょ!」

京子「まぁまぁいいじゃん細かいことは。ラムレーズンはそんなこと気にしないって!」

綾乃「私の問題よ!!」

綾乃(まぁ、いいの…かな?)

【ごらく部部室】

綾乃「京子ー」

京子「おぉっ、綾乃!」

綾乃「は、はい!約束のアイスよ」

京子「えっ、2つもくれるの?!」

綾乃「1つは私のよ!!」

京子「なーんだ」

綾乃「ったく…。はい、スプーン」

京子「さんきゅー」

あかり「あれっ、元に戻ってる…」

ちなつ「しかも杉浦先輩が京子先輩のこと『京子』って呼んでるし」

ちなつ(これはチャンス!今こそ結衣先輩を狩る時!)

綾乃「そんなに急いで食べたらお腹壊すわよ」

京子「なに言ってんの。アイスは早いうちに食べないと」

京子「………」

京子(綾乃のアイス、ラムレーズンいっぱいあるな…)

綾乃「ん~冷たくておいしい」

京子「あっ、綾乃の後ろにプリンのおばけ!」

綾乃「えっ?!」くるっ

ヒョイ パク

綾乃「なによ、何もいないじゃない。ったく…」

綾乃「って、あぁーっ!!!」

綾乃「あ…ああ、あんた!私のアイスとったでしょ!!」

京子「んはーうまい!」

綾乃「そこ食べようと狙ってたのに…」

京子「いやーすまんすまん、つい手が勝手に」

綾乃「勝手にじゃないわよ!返しなさいよ!」

京子「じゃあ口移しで返してあげようか?もうほとんど溶けちゃってるけど」

綾乃「く、くく…口移しぃいぃぃ?!!」

ブバッ

あかり「せ、先輩?!」

千歳(アカン、それはアカン!うち出血死してまう!!)

京子「なーんて冗談だよ、ほれ」

綾乃「?」

京子「何してんの綾乃。あーんだよ、あーん」

綾乃「……!////」ぼんっ

綾乃「あっ、ああああ…あーんですって?!」

京子「ほらーいらないのかー。溶けちゃうぞ」

綾乃「もっ、もらう!もらうわよ!」

京子「ちなみにラムレーズンは入ってません」

綾乃「なんでよ!」

京子「もう食べちゃったんだもーん。はい、あーん」

綾乃「あ、あーん…//」ぱくっ

綾乃「お、おいしい…です…」ぷしゅぅぅ

京子「ぷぷ、顔真っ赤だぞ」

綾乃「誰のせいよ!誰の!!」

結衣「………」ぼーっ

ちなつ「ゆーい先輩!」

結衣「………」ぼーっ

ちなつ「結衣先輩ってばぁー」ゆさゆさ

前SSで少しトラウマになったから、まじで結衣の
病みは勘弁して



結衣「ちなつちゃん?!どうしたの?」

ちなつ「私たちも京子先輩たちみたいにあーんってしあいましょうよぅ」

結衣「んー、そうだねー」

ちなつ(くっ…!完っ全に上の空じゃない!こうなったら…)

ちなつ「結衣先輩!私、今日買い物がしたいんですけど、一緒に付き合ってもらってもいいですか?!!」ずいっ

結衣「い、いいけど…。どうしたのそんな血相変えて」

ちなつ(一対一よ!一対一で食べるしかないっ!)

あかり「あっ、じゃああかりも結衣ちゃんたちと一緒にお買い物に…」

ちなつ「ガルルルル!!!」ギロッ

あかり「ひぃっ!!?」

ちなつ(あかりちゃん…!そうじゃないでしょ?空気を読むのよ、読みなさい!!)ゴゴゴゴゴ

あかり「そ、そうだ。そうだった!あかりは櫻子ちゃんたちと一緒に帰る約束があったんだ!」

ちなつ(そうよ、あかりちゃん!グッジョブよ!)

千歳「さて。うち今日は千鶴と帰る約束しとるから、お先に失礼するで」

綾乃「えぇっ?!」

ちなつ「さっ、結衣先輩。そうと決まれば早く狩り…じゃなくて、買い物に行きましょ」

結衣「う、うん?」

あかり「あっ、あかりもそろそろ櫻子ちゃんのとこ行かなきゃ」

ガラーン

京子「………」

綾乃「………」

京子「…帰ろっか」

綾乃「え、えぇ…」

――――――
――――
―――
――


あかり「…夕陽がきれいだなぁ」ぽつーん

【それから数日後 結衣の家】

ピンポーン

結衣「はーい」

ピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポピンポピンポピンポ
ピピピピピピピピンポーン

結衣「………」いらっ

ガチャ

結衣「うるさい!!!」ガツン

京子「あでっ!いきなり叩くなよ!私じゃなかったらどうするんだ?!」

結衣「こんなことするの京子ぐらいしかいないから」

結衣「で、何の用」

京子「今日泊めて♪」てへっ

結衣「………」

バタン

京子『ちょっと何で閉めるんだよー!』バンバン

京子「アイスうめー!」

結衣「ったく…」

京子「そういや結衣ん家に来るのも久々だな」

結衣「というか、こうして話すのも久々じゃないか?」

京子「んー、確かに。言われてみれば。ここ最近ずっと綾乃といたしなぁ」

結衣「うん」

京子「………」

結衣「………」

京子「ねぇ結衣」

結衣「?」

京子「私さ、綾乃に告白されたんだ」

結衣「…そっか」

京子「っていっても、ちょっと前のことなんだけどさ」

結衣「お前が部室を飛び出してった日か」

京子「うん」

結衣「それで、返事は何て返したんだ?」

京子「まだちゃんと返してない。綾乃は『返事はいいから』とは言ってたけど」

結衣「まぁ、ウソだろうな」

京子「なぁ結衣。私、どうすればいいかな」

結衣「そんなの私に言われても…」

京子「こんなこと、結衣にしか話せないんだよ」

結衣「………」

結衣「…私と」

京子「え?」

結衣「私と付き合えばいいと思うよ」

ちょっと席外す

今から学校か…残っててくれ

ふぅ…学校着いたぜ

まだ消えてないな…よし

国語22点とか…
京子の才能わけでくれ

京子「…結衣?」

結衣「……なんてな」

京子「へ?」

結衣「京子は綾乃のことどう思ってんの?」

京子「どど、どう思ってるって…」

結衣「好きなのか、そうじゃないのか。それ以外ないだろ」

京子「……好きだよ」

結衣「なら、京子のしたいようにすればいい」

結衣「どちらにせよ綾乃は返事を欲しがってるはずだから、ちゃんと答えてあげないと」

結衣「じゃないと綾乃がかわいそうだよ」

結衣「あの綾乃が、勇気振りしぼって想いを伝えたんだから」

京子「………」

結衣…いい子

京子「結衣」

結衣「?」

京子「私、綾乃と付き合おうと思う」

結衣「うん。いいと思う」

結衣「京子なら、綾乃とうまくやっていけるよ」

京子「ありがと、話聞いてくれて」

京子「んあぁーっ!なんか心のもやもやが晴れた気がするよ」

結衣「そっか。ならよかった」

京子「さてと、そんじゃ寝ますか」

結衣「…そうだな」

病はマジ勘弁な


結衣「………」

京子「………」

結衣「京子、まだ起きてる?」

京子「うん」

結衣「………」

京子「寝れないの?」

結衣「………」

ぎゅっ

京子「ゆ、結衣?!」

結衣「こっち向かないで」

結衣「今から話すことは、独り言だから」

京子「……?」

結衣「私さ、ずっと気づいてたんだ」

結衣「綾乃が京子のこと好きだってこと」

授業中にいいものを見せてくれるな…おい

結衣「だから、京子が綾乃のこと無視するって言った時すごく嫌な予感がしたんだ」

結衣「もしかしたら、京子が綾乃のこと気になっちゃうんじゃないかって」

京子「そんなの、綾乃に一言『京子はわざと無視してるんだ』って言えば済ん―――」

結衣「止めさせるなんて、出来っこない」

結衣「京子が臆病なことを知ってるから」

京子「……!」

結衣「京子は怖かったんだよ、綾乃に嫌われてるのかもって考えるのが」

結衣「だから、これでよかったんだと思う」

結衣「綾乃の気持ちも知れたし、自分自身の思いにも気づけたんだから」

結衣「………」ぶるぶる

京子「結衣、泣いてるの?」

結衣「泣くわけ、ないだろ…。誰かさんみたいに泣き虫じゃないから」

京子「………」

京子「私、結衣のこと好きだよ」

結衣「…知ってる」

京子「え、マジで?」

結衣「だからお前は浮気者だ」

京子「うっ、なんだよそれ…」

結衣「だって本当のことだし」

京子「結衣は私のこと好きなの?」

結衣「もちろん」

京子「どんくらい?」

結衣「さぁね」

京子「ぶーぶー」

結衣「ふふっ」

京子「ねぇ」

京子「もし私が綾乃じゃなくて結衣と付き合うって言ったらどうする?」

2828

結衣「………」

京子「そしたら、私と付き合ってくれる?」

結衣「………」

京子「結衣?」

結衣「それはお断り」

京子「な、なんで!」

結衣「私は一途だから」

京子「なにそれ、理由になってないし」

結衣「うつつを抜かすような人はごめんだよ」

京子「うっ…」

結衣「それとも、綾乃が好きって言ったのはウソだったのか?」

京子「う、ウソじゃないよ。綾乃のこと、本当に好きだもん」

結衣「なら、綾乃を幸せにしてあげなよ。待ってるよきっと」

京子「…結衣は」

京子「結衣はどうするのさ」

結衣「私?私は今のままで十分幸せだし」

結衣「あ、それかもっと一途な人と付き合うとか?」

京子「…やだ」

結衣「え?」

京子「それはやだ!」

結衣「なんでだよ…」

京子「結衣は私のだから!」

結衣「いや意味わかんないし」

京子「綾乃のことは大好きだけど、結衣だって私のものなの!」

結衣「欲張り」

京子「欲張りで結構!」

結衣「とにかく、ちゃんと綾乃に返事するんだぞ」

京子「ねー。結衣も一緒に来てよー」

結衣「バカ言うな」

京子「ケチ!」

結衣「ケチじゃない。さ、私はもう寝るぞ」ぱっ

京子「待って」

結衣「?」

京子「今日は、このままがいい」

結衣「…はいはい」ぎゅっ

結衣(がんばれ、京子)

結衣(私は、ずっとお前の傍にいるよ)

――――――
――――
―――
――

結衣が病まなくてヨカッタヨ♪

【明くる日】

結衣「おはよ、あかり」

あかり「結衣ちゃん、京子ちゃん、おはよう」

京子「遅いぞあかりー。早く学校行こうぜ」

・・・・・・

あかり「…ふふっ」

結衣「どうしたのあかり。随分うれしそうだけど」

あかり「ううん、やっと2人がいつも通りになったなぁって」

結衣「………!」

京子「………!」

京子「なーにを言っとるんだねこの影薄キャラは」

あかり「影が薄いのは関係ないでしょ!」

ちなつ『・・・・・』

京子「そういえばさ、結衣」

結衣「?」

京子「この前ちなつちゃんと買い物行ったんでしょ?どうだった?」

結衣「………」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「…なんて言えばいいんだろ」

結衣「ちなつちゃんは、狼だよ…」

結衣「あれはもう完璧に獣の目だったよ」

京子「えぇぇー…」

あかり(な、何があったのあの後…)

ちーな『先輩先輩先輩先輩先輩こられどうですかどうですかどうですか?』

恋って本当複雑だよな
したことねーけど

【学校】

あかり「あ、ちなつちゃんおはよ―――」

ちなつ「なぁぁぁにぃぃぃぃ?」ぬっ

あかり「ひいぃっ!どうしたのちなつちゃん!」

ちなつ「聞かないで…。何も、聞かないでっ…!」

あかり「う、うん…」

あかり(な、何があったんだろう本当に…)

ちなつ「でも、私はあきらめないんだからね…!」

ちなつ「まだまだ、まだまだこれからよ…ぐふふ」

あかり「ちなつちゃんのオーラが黒い、黒いよ…」

【放課後】

櫻子「ふんっふんっふ~ん♪」

櫻子「あ、杉浦先輩。これから生徒会室ですか?」

綾乃「そうよ」

櫻子「じゃあ一緒に行きましょ!」

綾乃「えぇ、いいわ―――きゃっ!」

櫻子「と、歳納先輩?!」

京子「ごめん、ちょっと綾乃借りてく!」

綾乃「ちょ、いったい何のつもり?!」ぐいっ

京子「いいからいいから」

櫻子「…何事?」

綾乃「ちょ、ちょっとどこに連れて行く気よ京子」

綾乃「私これから生徒会の仕事があるんだけど!」

京子「すぐ終わるから!」

綾乃「あとでじゃダメなの?」

京子「だめ。いまじゃなきゃやだ。いま言いたいの」

綾乃「?」

京子「……ふうっ」

綾乃「はぁ、はぁ…」

京子「すーっ…はぁーっ…」

京子「綾乃」

綾乃「な、なに…?」





京子「私も、綾乃のことが好き」

綾乃「えっ………?」

京子「この前の返事!!」

綾乃「返事はいいって、言ったでしょ…」

京子「よくないよ。綾乃がよくたって、私がよくない」

綾乃「わ、私は!自分の気持ちを伝えただけで…」

京子「私も自分の気持ちを伝えただけだよ」

京子「急なのはわかってる。今日言わないときっとこの先言えなくなると思うから」

京子「私と、付き合ってほしい」

綾乃「………」

京子「綾乃、私は返事はいいなんて言わないよ」

京子「ちゃんと、返事を聞かせて」

綾乃「………」

【その頃 生徒会室】

向日葵「先輩、遅いですわね」

櫻子「杉浦先輩ならここ来る前に歳納先輩に拉致られてったよ」

向日葵「拉致って…」

櫻子「なんかいきなり来て、だだーって先輩のことかっさらってっちゃった」

千歳「…!!!」ピクッ

櫻子「池田先輩どうかしたんですか?」

千歳(なんやこの感じ…アカン!)

千歳(何やら2人の間で今ものすごいことが起こっとる気がする!)

千歳「………」どばどば

向日葵「せ、先輩!書類が!申請書が赤紙になってますわ!!」

・・・・・・

綾乃「………ふ、ふん!」

京子「?」

綾乃「だ、だいたいね!告白するにもムードってもんがあるでしょ!」

綾乃「そんなの、いきなり言われたら…頭が真っ白になるじゃない……」

京子「………」

綾乃「………」

綾乃「……船見さんは」

京子「?」

綾乃「船見さんは、京子のこと好きなんじゃないの?」

綾乃「京子だって、船見さんのことが好きなんじゃないの…?」

京子「………」

京子「私が今こうして綾乃に想いを伝えられてるのは、結衣の後押しがあったからだよ」

綾乃「……!」

京子「私は、本気だよ」

綾乃「………」

京子「そらさないで」

綾乃「!」びくっ

京子「ちゃんと私の目を見てよ」

綾乃「………」

京子「………」

綾乃「…ふ、ふふ……」

綾乃「ふつつかものですが…、よ、よよ…よろしくお願いします…///」ぼそっ


京子「 … … … 」


綾乃「 … … … 」


京子「………ぶっ!」

綾乃「!!!//////」ぼんっ

京子「ふ、不束者って…」

京子「よ…嫁入りじゃないんだから!!!!ぷくくっ…」

綾乃「~~~~!!!!///////」かぁぁぁぁぁ

京子「はぁー…。でも断られなくてよかった…」

綾乃「……………/////」ぷるぷる

京子「どしたの綾乃、顔真っ赤だけど?」

綾乃「…………の…」

京子「ん?」

綾乃「………こんの」

綾乃「ばかぁぁぁぁぁ!!!!」バチーン

京子「なにすんだよ綾乃!」

綾乃「わ、わわ笑ったわね?!!ひ、ひひ人の決死の返事を…!!」わなわな

京子「いや、ギリギリまで耐えたよ!耐えたんだけど…」

京子「ダメでした」てへっ

スパーン

京子「あでっ!!」

綾乃「最低よ!最低!!もう知らない!このバカ京子!」

京子「綾乃は、こんな私のこと…嫌い…?」

綾乃「………!」

京子「…ごめん」

京子「ただ、その…本当にうれしくて。つい舞い上がっちゃったんだ…」

京子「ごめん…」

綾乃「…ち、ちがうの!!わ、私もうれしくて…その…」

京子「ふふんっ、スキあり!」

綾乃「へっ―――んんっ?!!」

京子「………」

綾乃「………」

京子「……ぷはっ」

綾乃「………」ぽかーん

京子「へっへっへ、綾乃の唇奪ったりー!」

京子「まぁ晴れて付き合ったんだし?これぐらいはしないと―――」

綾乃「…!!」ぐいっ

京子「んぶっ」

綾乃「………」

京子「………」

綾乃「………ぷは」

京子「あ、綾乃…?//」

綾乃「あ‥あ、ああ…///」

綾乃「あんたばっかりいい思いなんてさせないんだからっ!///」

京子「………」ポカーン

京子「!!////」

綾乃「あら、京子顔が真っ赤だけど。熱でもあるの?」にやにや

京子「………べ」

京子「別に、私は?このぐらいじゃ、どど、どうもしにゃいし…」

綾乃「口元が緩みっぱなしよ?」

京子「!」ばっ

綾乃「ふふっ、隠しきれてない」

京子「うー……//」

綾乃「好きよ。京子」

京子「うん、私もだぞ。綾乃」

【ごらく部部室】

結衣「千歳…そのティッシュの山は何だ」

千歳「さっきからなぜか鼻血が止まらんくて…」

あかり「せ、先輩。これ次の箱です」

千歳「あぁ、えらいすんません」

ちなつ「もうティッシュ5箱消費してる…」

結衣(そういや京子のやつ、うまくいったのかな…)

ガラッ

京子「おいーっす」

あかり「あ、京子ちゃん。遅かったね」

京子「…なにしてんだよ綾乃。早く入れって」

綾乃「だ、だだだって…恥ずかしいじゃない///」

京子「遅かれ早かれバレるんだから言った方がいいだろ」

ちなつ「先輩どうかしたんですか?」

京子「ふっふーん、実はな…」

あかり「えぇーっ!!!京子ちゃんと杉浦先輩が!?」

ちなつ「い、いつの間に…」

京子「って言ってもついさっきなんだけどね」

綾乃「………」もじもじ

京子「いーつまで恥ずかしがってんのさ」ぺしっ

綾乃「ひゃあっ?!ど、どこ触ってんのよ!!」

京子「………」ちらっ

結衣「!」

京子「………」ぐっ

結衣「……ふふっ」ぐっ

千歳「………」

千歳「綾乃ちゃんと歳納さんが…綾乃ちゃんと歳納さんが…」

千歳「えへ、えへへ、えへへへへぇ…」ふらっ

ばたん

プシー

綾乃「ち、千歳?!」

京子「すげー!鼻血が噴水みたいだ!」

ちなつ「いや、この場合は“噴血”の方が正しいんじゃないですか?」

ちなつ(ぬふふ、そうよ!私の闘いはこれからよ!)

あかり「た、畳が赤絨毯になってく…」

結衣「なに悠長なこと言ってんの!は、早く救急車を!!」

千歳(あぁ、もう!!たまらん!!!よかったなぁ綾乃ちゃん!)

綾乃「………」にぎっ

京子「…!」

京子「…へへっ」にぎっ


おわり

思った以上に風呂敷が広がりすぎてしまった
だらだらとすませんでした
おしまいです

ごめん完全に蛇足で申し訳ないんだけど>>262のSSってどれ?
ちょっと読んでみたかったり

>>583
有名どころなら
京子「結衣を無視し続けたらどうなるか」
結衣「京子を無視し続けたらどうなるか」
千歳「無視できない学校生活や!」
最後のは結衣でないけど

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