勇者父「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」(899)


勇者父「勇者よ、聞いてほしい話がある」

勇者「どうしたの。真剣な顔して」

勇者父「お前も今年で18だ。そろそろ勇者として旅立ってもいいんじゃないか?」

勇者「……うん。そうだよね。わかった! 絶対魔王を倒してくるよ!」

勇者父「そういう殺生なことじゃなくて、魔王を助けてやってほしいんだけど」

勇者「え?」

勇者父「え?」

勇者「なにそれこわい」


勇者「いや、父さん。どうしたの? 病が末期なの? 死ぬの?」

勇者「普通に考えて、勇者が魔王助けるとかありえないよね?」

勇者父「少し昔話をしよう」

勇者「まって。父さん。話聞いて」

勇者父「俺が現役で勇者をやっていた頃の話だ」

勇者「うわ、これ意地でも聞かないパターンだよね。聞かないパターンはいちゃった感じだよね」

勇者父「いいから黙って聞け」

勇者「はい」


――

勇者父『やっと、念願の魔王城についたぞ!』

僧侶『ひぃ、禍々しいオーラですねぇ……』

戦士『テンションあげあげえぇえええ!!!!』

勇者父『戦士うるさい』

賢者『ぱっぱと魔王倒して帰りましょう』

僧侶『そ、そうですね。皆さんレベル100ですから、余裕ですよね』

勇者父『我ながらがんばったと思う』

賢者『スライムだけでレベル100って今考えても変な縛りプレイでしたね』

勇者父『あの頃はみんな若かったんだよ……』

勇者父『そして、いろんなことがありましたが、なんとか魔王の部屋の前までつきました』

僧侶『まったく魔物とあいませんでしたね。せいすいが効いたんでしょうか』

勇者父『戦闘めんどくさいし、ちょうどよかったんじゃないか』

戦士『強いやつと戦いたいよぉおおおおおごぽぁあっぁああ!!』シュシュ!

勇者父『戦士うるさい』

僧侶(戦士さんのでっかい……)


賢者『さ、さ、勇者様。ドアを開けてください』

勇者父『ああ、そうだな』

勇者父(とうとう、魔王との戦いか。気合をいれていかなくては)

??『あら~、お客様ですか~?』

勇者父『ふえ!?』

勇者父(やば、へんな声でた)

戦士『背後から誰かキタァアアアアアア!!』

僧侶『え? え? 人間!? 女の人?』

戦士『巨乳キタァアアアア! 結婚してくれ!!』

女『え、えっと、まずはお友達からはじめましょう?』

戦士『ふられたアァアアアア!!』ゴーン


女『えぇと、その格好は勇者様ご一行でしょうか。遠いところからわざわざおいでくださってありがとうございます~』ペコリ

勇者父『……(魔王城に人間? もしや囚われの姫とか?) 』

勇者父(いや、囚われている人間がこんなところにいるはずないか)

勇者父(モシャスを使い、人間の姿に変わり俺たちを惑わそうとしている可能性が高いな)

勇者父(しかし、巨乳とは。貧乳のほうが個人的には好みだったのに……)ショボーン

賢者『……(どうやら勇者様も私と同じ考えのようだ。万が一に備えて呪文はすぐに出せるようにしておこう)』


勇者父『丁寧にありがとう』

僧侶(うぅ……胸でかいなぁ。うらやましいなぁ……ルカニで小さくしたいなぁ)

女『勇者様方、もう少しでお昼ですけどおなかすいていませんか? よければご一緒に食事にしませんか?』

戦士『目の前にある肉まんを食べさせてくれれば俺は満足だなアァ!!』

女『肉まん?』

勇者父『戦士うるさい。黙ってて』


女(肉まん……ハンバークが動いたりするんですかね。……カッコイイ)キラキラ

勇者父『……ところでお前は何者だ』

女『あら、私ったら自己紹介するのを忘れていましたね』

女『私は先日封印された父のあとを継ぎ、魔王をやっています』

勇者父 『(魔王だったとは。俺の目も落ちたか)そうか。なら打ち倒さなければならんな!』スチャ!

魔王『あ、あら~……どうしましょう』オロオロ

僧侶(やった! これでルカニかけても勇者様に怒られないぞ!)ワクワク


戦士『勇者てめぇ!! 魔王ちゃん困ってんじゃないかよ!!』ガスッ!!

勇者父『って!! ちょ、おまえ。すね蹴るなよ!』

戦士『なんだてめぇ!! やんのかオォ!?』

僧侶『け、喧嘩はだめだよぉ!(はやく巨乳を滅ぼしたいよぉ)』

魔王『そうですよ。僧侶さんの言うとおりです。喧嘩はだめですよ』

戦士『だって、こいつ! 魔王ちゃんのこと殺そうとするから!!』

勇者父『そりゃ、敵なんだから殺すのは当たり前だろ!!』


魔王『そのことなんですが、勇者様。少しだけ話を聞いていただけませんか?』

戦士『わかった聞く!!』

勇者父『いやお前が答えるなよ』

勇者父『まぁ、聞いてやってもいいけどさ』

魔王『ありがとうございます。勇者様』

戦士『戦士様が抜けてるよ!!』

魔王『その、先ほどいいましたとおりつい先程私は魔王の地位を父から譲り受けました』

戦士(話し始めちゃった……)ショボーン

魔王『父は、勇者様がご存知のようにたくさんの人を殺し、この世界を魔物の世界にしようとしていました』

魔王『しかし、私はそれが正しい国の広げ方ではないと思っています』


魔王『勇者様、私は魔王として人と魔物が共存する世界を作っていきたいのです』

魔王『勇者様方が平和を実現するため、努力しながらこの城にたどり着いたことは勝手ながら調べさせていただきました』

魔王『だからこそ、勇者様。協力していただけないでしょうか?』

勇者父『……(上辺だけの言葉ではなさそうだな。しっかりとした目を持っている。だからといって信用する気にはなれんが)』


勇者父『魔王よ、いくつか聞きたい点がある』

魔王『はい』

勇者父『まず一つ目に先代の魔王についてだ。封印させた、といったが、どうしてだ』

魔王『え、えぇ……とですね』

魔王『……。話さないといけませんか?』

勇者父『ああ、当たり前だ』

魔王『……』


魔王『……ゆ、ゆうしゃさまは……えと、あれな……の読みますか?』

勇者父『あれな?』

魔王『え……と、その。え、えっちな……本とか……』

勇者父『……はぁ?』

戦士『やっべ、恥ずかしがっている魔王ちゃんまじかわいい。俺の嫁にしたい』

魔王『……///』

勇者父『静かにしててください』


賢者『その裸体ばかり載っている本がどうしたといのですか』

魔王『えぇ、と。お恥ずかしい話なのですが、先日はじめて父はそれを買ったらしいんです』

魔王『それで……詳しくは知らないのですが袋とじ?というものがあるんですよね?』

勇者父『俺をみながら言わないでくれないか』

戦士『でもお前この前エロ本読んでたじゃん』

勇者父『ばっ! お前!!』

僧侶(勇者さまでもそんなもの見るんだ。しらなかった……)

魔王『それをあけたらしいんですが、父の想像以上にひどかったらしいんです』

戦士『よくあることだな。勇者もそれで何度か切れてただろう』

勇者父『そんなことありません。俺は切れたこと一度もありません。賢者のほうが切れていました』

戦士『賢者すぐ賢者モードになるもんなwwww』

賢者『賢者モードいうな!! 賢者舐めるんじゃない!!』

戦士『wwwwwww』

魔王(賢者モードってなんだろう……)

魔王『えぇ、と、それで怒りと性欲がごっちゃになって魔力を制御できなくなり魔界全体がとても不安定な状況になってしまったんです』

勇者父『なにそれこわい』

魔王『それはそれはもうひどかったんですよ。火山が爆発したり、伝説の竜王が復活したり、毒の沼が温泉になって観光地になったりしました』

魔王『たぶんですけど、いつ魔界が壊れてもおかしくなかったとおもいます』

勇者父『えーと、君っちの世界は壊れそうになっている状況で観光地つくるの?結構余裕あったんじゃない?』

魔王『竜王さんがその温泉に入りにきたらしく、一時期10時間待ちの超ナウい観光地になったんですよ』

勇者父『ほら余裕あった! むしろ余裕しかないよそれ!』

賢者『信じられない。エロ本が世界を滅ぼすというの……!?』

戦士『賢者モードになればよかったのになwwwww まさに生死をかけた戦いwwwww』

賢者『……』


魔王『ということで、あまりにもまずい状況になったので父は自分で自分を封印し、今の落ち着いた魔界に戻りました』

賢者『にわかには信じられない話だけど……』

勇者父『そうだな、信じられない』

魔王『そうですか。なら、哀れな姿なのであまり人にはみせたくないのですが父が封印されているクリスタル見ますか?』

賢者『哀れ?』

魔王『興奮したまま封印したので、そ、その。だ、男性の一部が……///』

賢者『あぁ……』

戦士『結局賢者にはなれなかったのか……』チラッチラッ

賢者『ちらちらこっちをみないでくれ!!』


勇者父『その哀れな姿はあとでみるとして、次だ』

勇者父『俺は両親を魔物に殺された』

勇者父『俺はお前の同胞をたくさん殺した。お前らに復讐するためにな』

勇者父『だがその次は魔物の番だった。父の仇といいながら襲ってくるやつも何人もいたよ』

魔王『……はい』


勇者父『だから俺はお前の考えに同意することはできても、それを基盤に動くことはできない』

勇者父『俺がそっち側についたとしても、お前の部下である魔物は快く思わないだろう。だから無理だ。憎む心はそう簡単には無くならない』

勇者父『それは、俺も同じだ。魔王が誰にかわろうが魔物を憎む気持ちは変わらない』

魔王『……そう、ですか』


戦士『じゃ、やっぱり魔王ちゃんを殺すのか』

勇者父『いや、そういうわけじゃない』

魔王『え?』

勇者父『もしお前達がこれから正当防衛以外誰一人人間を殺さない、と約束してくれたら50年後くらいには協力するよ』

賢者『ちょ、勇者様』

魔王『本当ですか!』

勇者父『勇者はうそ言わない』キリッ

賢者(勇者様、そんな約束していいんですか!)ヒソヒソ

勇者父(んなの魔物ができるはずないからな。ここで泳がしておくのも面白いだろ)

賢者(しかし、王様にどう報告すれば……)

勇者父(魔王は死んだ。それでいいじゃないか。現に俺たちが魔王と呼んでいた存在は分封印され死んだのと同じだ)

賢者(確かに、そうですが……)

勇者『だがしかし、お前らが人を殺しているようであれば……魔王、俺はお前を殺しにいく』

魔王『……はい、わかりました』


勇者父『あ、そうだ。もうひとつ聞きたいんだけど』

魔王『は、はい』

勇者父『その姿ってモシャスで人間に化けてるの?』

魔王『いえ、そんなことは……』

魔王『私は人間と魔物のハーフで、どちらかというと人間の血のほうが引き継いでいるみたいです』

戦士『よっし、それならば結婚だ!! 俺の嫁になってくれ!!』ギンギン

魔王『ひぃ! す、すいません。私まだ結婚とかそういうのは……』

勇者父『戦士まじ黙ってしまって。黙ってしまって』


魔王『それでしたら勇者様、この契約書にサインお願いします』

勇者父『いいよー』カキカキ

魔王『あ、ちゃんと規定と契約内容読みましたか?』

魔王『この契約書はサインしてしまうとそれに従わなくては命をとられてしまう魔法がかかってるんです』

勇者父『えっぇええ!? なにその古代の魔法みたいなの!?』

戦士『お前見ないで書いちゃった系? メシウマァアアアア!!!』

勇者父『うわぁああああ!! ミスったあぁああ!! 書いちゃったよおおお!!!』

魔王『ど、どうしましょう。これを無効にすることは不可能だといわれているんです』

勇者父『うわあああああぁぁぁあああ!!』

戦士『ざまぁああああああああああ!!』ギンギン

勇者父『おまえはいいからそれしまえよおおおおおおおお!!!』


――

勇者父「ということがあってだなあ……」

勇者「なにそのひどい下ネタの過去。正直こんな父親が勇者とか信じられない」

勇者父「それでも俺はお前の父親なんですー。現実とは無常なんですー」

勇者「」イラッ

勇者「もしかして父さんが今寝込んでいるわけって……」

勇者父「そうなんだよ。ちょっと抗ってみようかと10年ぐらい痛みに我慢してたらこんなことに ハハッ!」


勇者「笑い事じゃないよ。どうしてもっと早くいってくれなかったの!?」

勇者父「だって勇者が魔王に負けるとか悔しいじゃん」

勇者「そういう問題なのかな……」

勇者父「ということで、魔王を助けてやってくれ」

勇者「……わかったよ。助けないと父さん死ぬんでしょ。助けるしかないじゃんそれ」

勇者父「父親思いのいい子だなあ、お父さん感動して脱糞しそう」

勇者「やっぱ助けなくてもいいかな?」

勇者父「ごめんなさい」

勇者父「魔界までの地図は宝箱にはいっているから、それでがんばってくれ」

勇者父「ただ、絶対に魔物も人も殺すなよ」

勇者「……わかった」

魔界

勇者「武器使わないのにここまでこれるとか、魔界の警備どうなってるんだよ……」

スライム「勇者さまー。あそぼー」

スライム2「でんしゃごっこだー。ぷるんぷるん!」

勇者「なぜかスライムに懐かれてるし」

スライム「えへへ。たいあたりー」プルン

勇者「うわっ、やったなこのー」ツンツン

スライム「えへへ……」

勇者(やだこれかわいい……///)


スライム「勇者さまは魔王様に会いに行くのー?」

勇者「そうだよー」

ゴーレム「えー、なになにー勇者!? 勇者だー!! かっけー!!」ゴゴゴゴゴ

勇者「うわ、びっくりした」

スライム「ゴーレムさんは野蛮でこわいなぁ。ぷるぷる」

ゴーレム「あ、ごめwwww 俺石系男子だからwwww」

勇者「なにそれすごく堅物っぽい」

魔王城

ゴーレム「ここが魔王城だよ」

勇者「ご親切にどうも」

ゴーレム「魔王様には失礼がないようにしろよ」

勇者「魔王様ってそんな怖そうな人なの?」

ゴーレム「魔王様はそんなことないが、側近の魔物がな」

勇者「へー」

スライム「魔王様に頭なでてもらうんだーい」

勇者「スライムはかわいいなあデゥフフwwww」


勇者「たのもー」ガチャ

魔王「あらー、どなたですかー」ドタプーン

勇者(うわすっげー巨乳。すっげ)

勇者「に、にんげん? はっ、もしかしてあなたが魔王ですか?」

魔王「ええ、そうですよ。魔王城見学の方ですか?」


勇者(魔王城に入って五秒もたたないで出会う魔王ってどうなの)

勇者「いえ、自分勇者やっています」

魔王「あらー? 勇者様? もう少しゴツイ男の人だったような気がするんですが~」

勇者「それは父です」

魔王「あら~勇者様結婚なさっていたのね。じゃあ、貴方は勇者二代目さんなんですね」

勇者「まあ、そうなります。協力しないと父が死ぬらしいんで協力しますよ」


魔王「その件はごめんなさいね。解除の呪文探しているんだけど、まったくみつからなくて……」

勇者「いえ、あまり気にしないでください。きっと今頃父は元気だと思いますから」

スライム「わーい、魔王様だー。あたまなでなでしてー」

魔王「あらあら……」ナデナデ

スライム「ぷるぷる」

勇者(やっべ、スライムまじやっべ。かわいすぎる、やっべwwww)


魔王「兎にも角にも遠いところからはるばる魔王城に来てくださりありがとうございます」

勇者「いえいえ(むしろ三時間でつくことに驚いたよ)」

魔王「えぇ、と、あなたのことは勇者さんと呼んでもいいですか?」

勇者「お好きなように。こちらはなんて呼べばいいですか?」

魔王「ふふっ、呼び捨てでかまいませんよ。不束者ですがよろしくお願いしますね」ペコリ

勇者「え? あ、はい。それじゃ、魔王と呼びますね。あはは……」

勇者(なんだか、お見合いしている気分だなあ……。緊張する)


勇者「とりあえず本題に入りますよ」

魔王「はい、なんでしょう」

勇者「確か魔物と人間が共存する世界をつくりたいんですよね」

魔王「ええそうです」

勇者「今の状況はどうなんです? 魔物はまったく人間界に攻めてないと聞きましたが」

魔王「そうですね~……。あまり昔と変わっていませんね」


勇者「そうなんですか?」

魔王「ええ。むしろ前より人間が魔物に対しての攻撃が強まっているような気がするわ」

魔王「この前も庭でお花の様子をみていたら勇者様候補の方がいらっしゃって、暴れるものだから庭がぐちゃぐちゃになっちゃって……」

勇者「大丈夫だったんですか?」

魔王「竜王さんががおーって吼えたら退散していきましたよ」

勇者(……竜王つえー)


魔王「しかしこの何十年間で魔物怖い、という人々の意識は無くなってきたと思います」

勇者「そっちからの攻撃はゼロでしたもんね」

魔王「これから100年くらいかければなんとかなるかなーって思ってます。ねー、スライムちゃん」

スライム「ピギー」

勇者「魔王、さすがにそれは長すぎる」


側近「魔王様ー、勇者殿からでんg……って勇者!?」

魔王「あらー。勇者さんのお父さんから電話ですかー」

側近「あぁ、親子なんですか。そういわれてみれば目元あたりが似ていますな」

勇者「うれしくねーわ」

魔王「勇者さん、少し席をはずしますね。魔王城の見学でもなさってください」

側近「この魔王城は見学ツアー用に改造してありますからね」キリッ

勇者「なにそのいらない改造の仕方」

魔王「それでは側近ちゃん、あとは頼みますよ」

側近「えぇ、任せてください」ペコリ


中庭

側近「……」

勇者「……」

勇者(……気まずい)

側近「勇者よ。魔王様の計画に賛同してくれるとは、本当か?」

勇者「ソウッスネ!」ウェイウェイ

側近「……なんだろう、すごく頼りなさそうなのだが」


勇者「そんなことないですよ。側近さん。魔王様のためなら火の中、水の中ですよ」

側近「それはそれで変わった勇者だな。本来は魔王を倒すのが使命のはずだろう」

勇者「人質を取られている以上仕方ないっすよwww」

側近「やはりお前は信用できんな」

勇者「魔物に信用される勇者ってのも変ですからね、信用してくれなくてもいいっすよ」

側近「……それもそうか」


側近「ところで、勇者よ。注意しておこう」

勇者「なんですか」

側近「魔王様には必要以上に近づくな」

勇者「なんでですか?」

側近「そ、それは、そうだろう。魔王様と勇者が仲良くしているなど想像しただけで吐き気がする」

勇者「へー、あ、はい。まあ、そこそこに気をつけます」

勇者(なんか隠してるなこの魔物……)


魔王「あらー、こんなところにいたのねー。探しちゃったわー」トテトテ

側近「!? 魔王様、走らずとも、私はどこにも行きませんよ!転んでしまったら大変ですので走っちゃだめです!」オロオロ

魔王「あら~、側近ちゃんは心配性ねぇ……」

側近「そんなことはありません! 魔王様がお転婆すぎるんです!」

魔王「あ、あらー、そうかしら?」

側近「そうですよ! あー、もう、こんなにドレスを土で汚して……」バサッバサッ

勇者(母親と子供みたいな図だなぁ。ほのぼの)


魔王「あ、あら……。んんっ。えと、勇者さん、お父さんから伝言があります」

勇者「なんでしょう?」

魔王「どうやら王様に呼ばれたようなので、そこそこ急いで城に向かうようにと」

勇者「うへー、また人間界に戻るのかぁ……」

魔王「大変なようでしたら、私のルーラで一緒に行きますか」

勇者「いいっすねそれ」

側近「だめです魔王様!! 人間界にいってはいけません!!」


魔王「あら、どうして?」

側近「魔王様は人間にとっては敵なんですよ!」

側近「 確かに魔王様は人間のような姿をしておられますが、万が一のことがあったら我々魔物一同路頭に迷ってしまうんですよ!?」

魔王「大丈夫よ、これでも結構強いのよ~」

側近「だめです! 絶対だめです!! 勇者、私がルーラでつれてってやる! 感謝するがよい!」

勇者「あ、はい」


魔王「……あ。これって私仲間はずれにされたんですよね」ショボーン

側近「はっ!? いえ! ちがいます!! そういうわけではないんです!!」

魔王「いいですよ、私はスライムちゃんと遊んでいますから、勇者さんと楽しんでください」スタスタ

側近「ちょ、魔王様。まって! あぁ!! もう勇者お前一人で帰れ!!」

勇者「(うわ、顔真っ赤だ)……ルーラ使ってくれないんすか」

側近「当たり前だ!! 勇者に手を貸す魔物などいるか。さっさと帰れ!!」ゲシゲシ!

勇者「ちょ、蹴らないでくださいよっ」サッ

側近「蹴られたくなければさっさと帰れ! さあ帰れ!!」ゲシゲシ!

勇者「わかった! わかったから! それでは明後日ぐらいにまた来ますんで!!」ダッダッダッ

側近「くるな! 二度とくるな!! あぁ、魔王様まってくださいー!!」




勇者「あーあー、ひどい目にあった」

勇者「魔王は結構優しそうなひと……魔物なのに、どーして側近はあんなに怖いんだろ」

勇者「……」

勇者「スライム、かわいかったなあ……」

王「勇者よ! なにをぶつぶつといっておる!」

勇者「あ、王様。どうしたんですか、いきなり呼び出して」


王「勇者よ! お主は先刻、勇者として旅立ったそうではないか!」

王「なのにどうしてわしに報告しにこない!」

王「この国の勇者システムを舐めているのか豚!!」

勇者「そんなシステム初めて聞きました」

王「まあよい! ともかくお前は今日から勇者だ! 魔物を殺し、殺しまくり平和な世をつくってまいれ!!」


勇者「でも、王様。魔物はこっちが攻撃してこない限り何もしてこないじゃないですか」

王「はんっ! お主それでも勇者か! あんな気味悪い魔物をすべて根絶やしにすることが勇者の役割ではないのか!」

王「よいか、勇者よ! 貴様は一匹でもたくさんの魔物を騙してでも殺し、魔王を殺すのだ! それが勇者なのだ! わかったな!」

勇者「……はい」

勇者(やばいな、このジジイ。魔物以上に魔物だ)

勇者(こんなやつに話し合いで通用するとは思わないが……)

王「お主に10ゴールドと、ひのきのぼうを授けよう!」

勇者「あざーす。じゃ、私、町の様子みて帰りますね」

王「うぬ! 人の世に光栄あれ!!」




勇者(10ゴールドってどんだけこの国財政難なんだよ)

勇者(新作のゲーム買おうとおもったのになあ……。ついてね~……)

女の子「うわー、勇者様だかっこいいー!」

男の子「ほんとうだー!」

勇者「お、子供たち。本当にひのきのぼうだけ持っている勇者をかっこいいとおもうのか? ん?」


女の子「勇者様は魔物を倒しに行くんだよね」

勇者「んー、どうだろ。君たちはどう思う? こっちから攻撃しなきゃ何もしてこない魔物を倒さなきゃいけないと思う?」

女の子「そういうの関係ないんだよー。魔物だから倒さなきゃいけないんだよー。せんせいいってたもん」

男の子「そうだよー。魔物は悪いやつだから倒さなきゃいけないんだ!」

勇者(教科書で洗脳かよ。やることがむごいな)


勇者「んー、君たち。猫すき?」

子供s「「大好きー」」

勇者「そっかー。じゃ、ここにただのんびりと寝ていた猫がいたとします」

勇者「数人の君たちぐらいの年代の子がやってきて「こいつなんだか知らないけど、悪そうだから殺そう!」といって、みーんな猫に石を投げたとします」

勇者「そんな時君たちはどうする?」

女の子「猫助ける!」

男の子「僕も!猫わるくないもん!」

勇者「じゃ、なーんにもしてないのんびりと寝ている魔物がいたら? なんだか知らないけど殺す?」

女の子「……それは」

男の子「……」

勇者「投げつけてもいいけどさ。ちゃんと自分なりに何故投げるのか。他に方法はないのか。とか考えてから投げようね」


女の子「でも、お母さんが……」

男の子「だけど、ただ寝ているのに、投げるのはひどいよ」

女の子「だって魔物だよ。襲われちゃうよ?」

男の子「でも、そうじゃなくて。だって、魔物は僕たち攻撃しないと襲わない」

男の子「……たぶん」

勇者(……ま、なにかしら考えるきっかけになってくれればいっかな)

魔王城

勇者「ちょっと暇になったので、突撃となりの魔王城です」

魔王「あらー、勇者さん。こんばんは」

勇者「こんばんは、魔王。今って夜なんですか?」

魔王「ええ、そうよ~。いつも暗いからわかりにくいかしら?」

勇者「そうですね。夜分遅くにすいませんでした。日を改めてまた来ます」

魔王「そんな遠慮しないで。そうだ、勇者さん。ちょうど今からお風呂入るんですけど、一緒に入りませんか?」

勇者「い~やいやいや」


魔王「いいじゃありませんか~」

側近「だめです魔王様!! どうしてそういう発想になるんですか!!」

勇者「うわ、いきなり現れた」

魔王「だめなの~?」

側近「だめにきまっています!! わ、私とも一度も入ったことないのに勇者などと、勇者などと一緒になど!!」

勇者(……嫉妬かよ)


魔王「……あ、じゃあ、側近ちゃんも一緒に入ればいいじゃない~」

側近「えぇ!? そ、そんな、おそれ、おそ、恐れ多いことを!!」

勇者「魔王もこういってるし、入ってあげようよ」

魔王「そうですよ。側近ちゃん。一緒に入りましょう。ね?」

側近「う、うう……。で、では、い、一度だけ///」モジモジ

魔王「ふふっ」


勇者「お後もよろしいようなので、帰りますね」

魔王「あら~勇者さんも一緒に入るのよ?」

勇者「だからどうしてそうなるんですか」

魔王「勇者さんは私たちと一緒に入るのがいやなのかしら?」

側近「そんなやつがいたら処刑ものだな」ギリギリ

勇者「……(断れないフラグキタコレ)」


側近「そもそも、だ」

側近「お前は女なんだろう?」

勇者「そうです、私は女勇者です」キリッ

側近「なら女である私達と一緒に入っても何も問題がないじゃないか」

勇者「それもそうなんですけどね……。一人っ子だったもんで、他人とお風呂入るのには抵抗が」

魔王「大丈夫よ、勇者さん。慣れさせてあげるわ~」

側近「……くっ」ジトー

勇者「そんな恨めしそうな目向けないでくださいな……」


魔王「ささ、勇者さん。立ち話もなんですし、城に入りましょう」グイグイ

勇者「うわあ、ひっぱられるー」

側近「!? ま、魔王様いけません! ひとの腕を引っ張るなど!!」

魔王「あら、だめなんですか~?」

側近「当たり前です!」

魔王「……あ、でも、この前側近ちゃんにやったときは怒りませんでしたよね?」

側近「あ、そ、それは。くっ、そ、今日から禁止です!! 禁止です! 私以外にはやっちゃいけません!!」

魔王「そうなんですか~……」シュン

勇者(本当魔王と側近は仲がいいなぁ……)


勇者「ということで、無理やりお風呂にいれられました。もうお嫁にいけません」

魔王「ふふっ、勇者さんの背中洗いますねー」ゴシゴシ

勇者「おぉ~……めっちゃ気持ちいです」

側近「なんてうらや……いや、けしからん! ぐぬぬっ……」

勇者「お願いだから睨み付けないでください。ゾクってするんスよ」

魔王「胸でこすると気持ちいってお父様がいっていたのだけれど、勇者さんもそのほうがいいですか?」ゴシゴシ

勇者「なんちゅーことを娘に教えてるんすか……。スポンジで大丈夫です」

側近「ま、魔王様の……」ボタボタ

勇者「そっきーん!! 鼻から血でてるぞー!!」


勇者「次は私が魔王の背中洗いますね」

側近「ちょ、それは私が!」

魔王「あら~、じゃ、私は側近ちゃんの背中をあとから洗いますね」

側近「む、むねですか!?」

魔王「スポンジです」

側近「そうですか……」

勇者「側近はへんたいなの?」


魔王「あぁ……きもちいですねぇ……」

勇者(魔王の肌すべすべだなあ……。なんか気恥ずかしい)ドキドキ

勇者(私も魔王も女性のはずなのにな。さっきから妙にドキドキしちゃうし。のぼせたのかな)

勇者「ま、魔王って付き合っている男性とかいるんですか?」

側近「!?」

魔王「恥ずかしながらいませんよ」

勇者「えー、でも、男性経験ありますよね?」

魔王「……え?」


勇者「魔王様の歳で付き合ったことないとかありませんよね。すいません、変な質問しちゃって」

魔王「え、えぇ。そう、ですね。魔王ですもんね! だ、男性経験の一度や二度……」ダラダラ

魔王(い、いえない。この状況下で一度も男性とお付き合いしたことないなんて……)

勇者「私、この歳まで修行修行で一度も付き合ったことないんですよー。ちょっとうらやましいなあ」

魔王「そ、そうなんですか。に、人間って何歳ぐらいから男性とお付き合いするんですか?」

勇者「んー、私の友達は10歳ぐらいでしてましたよ」


魔王「10……」

勇者「どうしたんですか、頭かかえて」

魔王「なんでも、うう……ないです……。ないんです……」

勇者「?」

側近「魔王様……」オロオロ


魔王「」ゴーン

勇者「なんだか魔王が元気ないんだけど、どうしたんすか」

側近「どう考えてもお前のせいだろ」

勇者「そうなんですか。悪いことをしちゃいましたね(背中痛かったのかな)」

側近「あぁ……可哀相な魔王様」シクシク

勇者「そういえば、側近さんって胸小さいですよね。魔物のメスって大きいイメージあったんですけど」

側近「殴るぞ」ゴッ


勇者「本当に殴られるとは、思わなかった」

側近「今のは正当防衛だ」

勇者「正当防衛って便利な言葉っすね。今度から自分も使うことにします」

側近「……(どうも馬鹿にされているような気しかしない)」

魔王「うぅ……楽しそうなので私もお話にまぜてください……」

勇者「今、側近さんの胸が小さいというはなしでもりあがっていm(ry」

側近「いうなぁああああ!!!」ゴッ!


魔王「こら、暴力はだめですよ」

勇者「あーん、まおうさまあたまがいたいよー」ダキッ

側近「!?」

魔王「あらあら、大丈夫ですか?」ナデナデ

側近「!?!?」

勇者「ドヤッ」

側近「ぐぬぬ……」


魔王「いい湯でしたねー」ポカーン

勇者「ええ、まったく。あれって温泉ですよね?人間界から輸入してるんですか?」

魔王「あれは父が暴れたときにでたのをつかってるんですよ~」

勇者「へー。便利っすね」

魔王「今では暴れてくれてよかったかも、なんて」

勇者「あはは」

魔王「ふふっ」

勇者「いや、魔王がそれいっちゃあかんでしょ」

魔王「あ、あら~……」

側近(魔王様と勇者が共に笑いあう姿を生きながらにしてみることができるなんて……。複雑な気分だ……)


側近「お風呂上りで悪いのだが、勇者よ。人間界の様子はどうだった」

勇者「えー、もう仕事の話っすか。明日でいいじゃないですか」

側近「そういうわけにもいかんのだ。すべては魔王様のため。お前など魔王様の道具にすぎないことを忘れるな!」

勇者「ですって魔王」

魔王「zzz……」

側近「魔王様寝ないでください! なんで立ちながら寝てるんですかあなたは!!」


魔王「はい、おきます。ちゃんとききます。ごめんなさい」

勇者(側近さんちょっと怖かった)

側近「わかればいいんです。勇者、お前はさっさと話せ」

勇者「んー、そうですね。王との話し合いは無理っぽいですねー。オワリ」

魔王「どうして無理だと思ったのかしら?」


勇者「あのオッサン、根っから魔物嫌いっぽくてですね。いいからさっさと魔王倒して来い、と勇者に言っていました」

魔王「他にも勇者様がいるの?」

勇者「まぁ、私みたいに血を継いで、はないと思いますけどね」

勇者「前に魔王が会ったのと同じ考えの人間が勇者だけでも約100名ぐらいはいると思ってください」

側近「それは正確なデータなのか?」

勇者「こっそり名簿みたからたぶんあってる」

側近「そうか。100名と、+αで仲間か……。少なくてもそいつらが魔王様の命を狙っている……」

魔王「こわいわね~……」

勇者「どことなく他人事のような言い方なのは気のせいですか?」


側近「その名簿は持ってこれないか?」

勇者「勇者が犯罪するのはイメージ的に悪いからいやです」

魔王「そうね~。勇者さんが捕まったら元も子もないものね」

側近「それもそうですね……」

勇者「ま、王を説得するより民を説得するほうが成功するとおもいますよ」

側近「ふむ。そうだな。民の意見を聞かぬ王などいるはずがない」

魔王「そうですね~。あ! 魔王軍みんなでいろんな町にいって清掃活動するというのはどうでしょうか!」

勇者「くさった死体とか掃除したら逆に汚くなりそうですねwww」


側近「それはさすがに地味だとおもいます」

勇者「そうっすね。さすがに魔王軍がいきなり町に来て清掃活動されても、町長の頭の毛が後退するぐらいで何もなりませんよ」

魔王「そうですか……」ショボーン

勇者「そんなことより、各場所で困っていることを魔物が解決していくのはどうでしょうか」

勇者「魔物が問題を解決すれば大人はともかく、子供はかっけー、とおもうかもしれませんよ」

魔王「あらー、それはいいかもしれませんねー」


側近「なんにせよ、今日明日で解決するような問題でもないからな」

側近「長期的にみたら、今の大人よりも子供に目を向けたほうが良いのかもしれない」

勇者「勇者の言うことの半分は聞いておくものですよ」

魔王「あぁ、そうだ、勇者さん。勇者さんが魔物と一緒に旅をするのはどうでしょう」

勇者「魔物をつれてですか?」

魔王「はい。勇者についていく魔物もいる、人間に味方する魔物もいる、と民にみせるのです」

魔王「勇者さんと愉快な仲間たち。いいじゃありませんか~」

魔王「私も仲間にいれてくれませんか~。回復役ぐらいにはなれるとおもいますよ」

側近「絶対だめです!!」

勇者(魔王が僧侶ポジションって、豪華なパーティメンバーなんだろうなあ……)


側近「まぁ、その作戦について賛同します」

勇者(はっ、これはスライムつれて歩ける予感!)ピキーン

勇者「魔物はどっちかっていうとどこにでもいるやつのほうがいいですよね」

魔王「そうですね。勇者さんはどの魔物をつれていきたいですか?」

勇者「 ス ラ イ ム × 3 」

魔王「はい、わかりました。勇者様に懐いていたあのスライムたちでよろしいでしょうか?」

勇者「めっちゃよろしいです!! ありがとうございます!!」キラキラ

側近(こんなにキラキラしている勇者みるのはじめてだ……)


魔王「それでは話もまとまってきたところで、寝ましょうか」

側近「そうですね。勇者の部屋はどうしましょう」

魔王「そうですね~……」

勇者「私はどこでもいっすよ。針の上とかじゃなければ」

魔王「じ、じゃあ、私の、へ、部屋とかでは……だ、だめですか?」

側近「」

勇者「まじですか。いきなりベッドシーンですか」


魔王「えーと、ベッドシーンがよくわからないのですが、私女同士でお布団の中で会話する、というのにあこがれていまして」

勇者「わかりました。そうとなったら朝まで寝かせませんよ」

魔王「あらあら、楽しみですね~」

側近「」

勇者「んじゃ、側近さん。おやすみなさい。いい夢みてくださいね」

側近「」

魔王「おやすみなさい~」スタスタ

側近「」

側近「これは……悪夢か……」

側近「大丈夫だ、きっと目覚めたら……いつもの生活に……ブツブツ」


チュンチュン

勇者「魔王がベッドにはいった瞬間に寝た時は頭が真っ白になった」

魔王「す、すいません……。自分も、まさかこんなはやく寝ちゃうなんて……」

側近「致していないんだな!! 致してないんだな!!」ゴッゴッ

勇者「ああたたままつつかかままなないいででくくだだささいい」

側近「わたしのまおうさまがあにんげんににいいいいい!!」

魔王「zzz……」


魔王「勇者さん、朝ごはんも食べずに出発するんですか?」

勇者「ええ。とりあえずルーラ覚えないと移動大変なんで修行してきます」

勇者「たぶん一週間ぐらいあれば覚えられるとおもうんで、そしたら本格的に活動していこっかなって」

魔王「そうですか、さびしくなりますねぇ……」

勇者「私も側近さんをからかうことができないのはとても残念です」

側近「お前、私に喧嘩うっているだろう」

勇者「勇者ですから。魔物に喧嘩うってなんぼのもんですよ」

側近「ぐぬぬ……」


魔王「まー、まー、喧嘩しないで。私も一週間の間にスライムたちを呼んでおきますね」

勇者「わっかりました! めっちゃたのしみにしています!!」キラキラ

側近「……本当お前スライムになると顔色かわるな……」

魔王「勇者さんが魔物を好きになってくださって、私はとてもうれしいです~」

勇者「そうですよ。嫌うよりいいじゃないですか」

側近「確かにそうだが、青色のスライムばかりを好きになる勇者は珍しくてな」

魔王「大体はメタルですものねー」

勇者「メタルは外道」キリッ


勇者の家

勇者「ということで、父さん。帰ってきたよ」

勇者父「おかえりんご! やっば、お前いなくなってからめっちゃ身体が軽いwwwwこんな気持ちはじめてwwww」

勇者「そうですか。そんな父親に勇者は勇者は頼みがあるのです」

勇者父「なんじゃらほい」

勇者「私のために死んでくれ」

勇者父「」

勇者父「ははーん、そうか。確かに俺は人を殺すな、といった。魔物を殺すな、ともいったさ」

勇者父「だからってなあ、勇者を殺すってのはいささかどうかとおもいますぅー」

勇者父「人の中に勇者はカウントされてないのっておかしいとおもいますぅー」

勇者「イラッ わかった。さすがに私も無理なこと言ったとおもっている。ルーラのやり方だけ教えてください。一週間で」

勇者父「一週間でか。つーか余裕っしょwwww」


勇者父「なぜなら父親は魔物を殺さなくても経験値をためる方法に気づいたからです」

勇者「すごいや父さん!」

勇者父「その名もエロ本レベルアップ術だ」

勇者「やっぱだめだわこの父親。なにそのネーミングセンスのかけらもない中身丸出しの方法は」

勇者父「まず袋とじがあるエロ本を用意します。そして開きます。絶望します。それかーらーの」

勇者父「うぇーーーーいwwwww」

勇者「はっ」ズバシュ!


勇者の攻撃! こうかはばつぐんだ!!

勇者父「ちょwwwそれポケm ガクッ……」

勇者父は倒れた! 勇者父は頭がまっしろになった!

勇者のレベルが10あがった!

勇者はホイミとメラとベホイミとルーラとギラとトヘロスを覚えた!!

勇者「さて、教会につれていくかな」


勇者「あ、僧侶さん。お久しぶりです」

僧侶「勇者ちゃ……って、えぇ!? どうして勇者様が死んでいるんですか!?」

勇者「死んでないですよ、ひんしの状態です」

僧侶「あ、あまり違わないようなきがするよ……」

勇者「10ゴールドで元に戻してください」

僧侶(この子の中では1レベル、0.1ゴールドの価値しかないんだ……)

僧侶(うう、最近の若い子は恐ろしいよぉ~……)



僧侶「ザオリク!」

勇者父「はっ!? え、あれ!? 貧乳のJKは!?」

勇者(やっぱり元に戻さないほうがよかったかな……)

勇者「父さん、大丈夫。父さん、熊にやられてひんしになったんだよ」

勇者父「なんということだ。俺としたことが熊にやられるとは……」

僧侶(どうみても、包丁で刺されたようなやられかただったんだけどなぁ……)


勇者「まあ、ということで私は一週間休暇をもらいました。やったね」

勇者父「おお、そうなのか!? どうだ、順調なのか?」

僧侶「なんの話ですか?」

勇者父「ほら、例の魔王との約束のことだよ!」

僧侶「え、えぇ!? あれ本当だったの!?」

勇者父「ほんとほんとwww俺この前その所為で死に掛けてたwww」

僧侶「じゃ、じゃあ、いま、勇者様が今魔王のところへ?」

勇者父「いや、それはこいつに頼んでいる」ポン

勇者「……頭に手おかないでよ」


僧侶「そうなんだぁ、勇者ちゃんも大変だね……」

勇者「ほどほどに世界救うんで、そんな大変じゃないです。魔王も結構いい奴ですし」

僧侶「すごいね……。私は何もできないけど、応援してるね」

勇者「ありがとうございます」

勇者父「よーしー、この一週間はお父さんと遊ぼうなー!!」

勇者「いや、いいよ。GTAとOblivionやりたくてウズウズしてるから、父さんにかまっている暇ねーわ」

勇者父「勇者はつめたくなったなぁ!! 父さんは目から鼻水がでそうだよ!」


勇者父「それじゃ、僧侶。俺たち帰るわ」

勇者「うーす、ありがとうございましたー」

僧侶「いいえ、これが私の仕事だからね。いつでも呼んでね」

勇者父「そのオベビリオン? オバビリオンって奴面白そうだからやらせてよwwww」

勇者「いやだ。絶対だめ」

勇者父「ババアが主人公なんかそれ?」

勇者「あながち間違いでもない」

僧侶「……」


僧侶「……」



僧侶「魔王かぁ……。面倒なことにならないといいけど……」

すいません、書き溜めがなくなりました\(^o^)/
たぶん落ちちゃうとおもいますが、明日の正午あたりからスレがありましたら続き投下していきたいとおもいます。
量としてはあと三分の二ぐらいだとおもいます。ここまでの支援本当にありがとうございました!
書いていてとても楽しかったです!

すいません、遅くなりました。今からはじめたいとおもいます。


勇者「時間というのは残酷である。なぜ一週間が一瞬感なんだろう」

勇者「ルーラも覚えたし、簡単に魔王城にいける。これはすごい」

勇者父「そういえば三日前に王様が呼んでたよ」

勇者「うっそ、まじで。うっそ。三日前とか、聞いてないよ?」

勇者父「言うの忘れてたwww」

勇者「……」


城 王の間

勇者「ということで瞬間移動です。ルーラチートすぎ」

王「勇者よ!! 遅いではないか!!」

勇者「すいません、父が私にいうの忘れていたようで」

王「相変わらずお主ら親子は頭の出来がわるい!! どうしてお主らが勇者の血などひいているのか……疑問で仕方ない!」

勇者「まぁまぁ、抑えて抑えて。血管破裂しますよ」

王「そんなことはせん!! ごほん、勇者よ! 本題にはいるぞ! お主先日子供におかしなことを教えたそうじゃないか」

勇者「おかしなこと? なんすかそれ」


王「とぼけるな! 魔物は殺すべきじゃないと教えたのだろう!?」

勇者「……あぁ、そのことっすか。いやまあ、考えるようにいっただけなんですけどね」

王「ばか者!! どうしてそのようなことをした! 魔物は滅ぶべき存在だと言っておろうが!」

勇者「それは人の為に働く魔物でもですか?」

王「ああ、当たり前だ! 懐く魔物は死ぬまで奴隷として使い続ける。こんなこと常識だろう。学校で習わなかったのか!!」

勇者「私小卒ですからwwwwwwwサーセンwwww」


王「よいか! 低学歴! 魔物は人間に殺されて当然、使われて当然の存在だ!」

勇者「そうっすか。どうしてなんですか?」

王「神がそうお決めになったからだ!!」

勇者「……神?」

王「そうだ! 勇者たるもの神の考えに背くことはゆるさせない。わかったか!?」

勇者「王様、なんかの宗教団体にでもはいってるんすかwwww」

王「ばか者!!」


王「宗教ではない! 神がおっしゃっていることなのだ!! 宗教ではない!」

勇者(なんかの宗教が魔物を殺せ、っていってるかもな)

勇者(あまり宗教はゲーム的な意味で良いイメージないから関わりたくないんだけどなあ)

勇者(ま、暇なとき探しましょうかね)

勇者「ところで10ゴールドつかっちゃったんですけど、またくれたりしないんすか?」

王「お主みたいな勇者にやる金はないわ!!」

勇者「ソッスカ……(なんとなくこの人といるとHPが削られていくような気がするわ」

城内

勇者(ん~、このまま魔王城いくのもいいけど、ちょっと情報収集しますかね)

兵士「おお、勇者殿。おはようございます」

勇者「兵士さん、おはようございます。朝から大変っすね」

兵士「我々はこれが仕事ですから。勇者殿も魔物退治がんばって下さい」

勇者「あー、ちょっと聞きたいことあるんですけど、時間あります?」

兵士「はい。かまいませんよ」


勇者「さっき王様と話していて、神様がなんちゃら、といっていたんですがなんの神様でしょう」

兵士「あぁ、はい。あれですね。あまり私も詳しくはないんですが、構いませんか?」

勇者「はい、いいっすよ。できれば場所とかも教えてもらえると助かります」

兵士「わかりました。勇者殿は地図を持っていますか?」

勇者「はい一応。マークつけてくれるだけでいいんで」

兵士「わかりました。えぇと、ですね、あの神様は――」


勇者「……」


兵士「―― ということです。場所は、ここですね。母がよくいっているので」

勇者「そうですか。ありがとうございます。とても参考になりました」

兵士「いえ。それでは私はこれで」

勇者「ありがとうございました」ペコリ

勇者「……」

勇者「……ま、たぶん、なんとかなるっしょ」

魔王城

勇者「なんかあの城警備が厳重になってていけないところ多すぎてワロタ」

魔王「あら~、勇者さん。いらっしゃい」サッサッサ

勇者「ちょっと魔王。なんであなたが箒なんかで掃除してるんですか」

魔王「自分の城ですもの。自分で掃除しないといけませんよね」

勇者「私とて自分の部屋を掃除するのは一ヶ月に一回程度だというのに!」


勇者「……魔王って趣味とかあるんですか?」

勇者「花に水遣りやっているイメージしかないんですが」

魔王「趣味ですか。そうですね~」

魔王「……園芸、掃除、洗濯、料理、うーんと……、あと買物も好きですね~」

勇者「それって趣味じゃなくて家事ですよね」

魔王「え、そ、そうなんですか?」

魔王「……えっと、私もしかして異端だったりします?」


勇者「異端ですね。私の友達は大体ゲームかカラオケですよ」

魔王「そうなんですか……。私、少しずれてるんですね」

勇者「でも家庭的でいいとおもいますよ。家事を趣味に出来るなんて羨ましいです」

魔王「お世辞でもそういってもらえると、うれしいです。ありがとうございます」

魔王「あ、寝ることも大好きなんですが、それはどうでしょうか?」

勇者「寝る子は育つっていいますし、いいんじゃないんですか」

勇者(たくさん寝てるからこんなにでっかくなったんかな~。羨ましい)


魔王城 城内


魔王「スライムたちはいつでも出発できるよう待機させてあります」

勇者「うへへ……。まじありがたいっすね」

魔王「もう、でかけるんですか?」

勇者「いえ。ちょっと人間界で起こった様子とか話した後に出発しようと考えています」

魔王「そうですか……」シュン

勇者「……? どうしたんですか、お腹でも痛いんですか?」


魔王「あの、明日出発では、だめなんですか?」

勇者「と、申しますと」

魔王「一週間ぶりに会ったんですもの。もう少し長く勇者さんと一緒にいたい、なんて」

魔王「わがままってことはわかっているんですけど……。それでも……」

勇者「魔王がいいなら私は構いませんよ」

魔王「え、ほ、本当ですか?」

勇者「はい」

魔王「すごくうれしいわ~、ありがとう勇者さん」ニコニコ

勇者(ちょっと魔王かわいい)

側近「こらぁああ!! 勇者あぁぁああ!! 魔王様から離れろおおお!!」


勇者「あ、なんだ、側近さんいたんですね」

側近「当たり前だ! まったく、私がいないとお前はすぐに魔王様に……クドクド」

後見人「側近。いきなり走りだすなど、どうしたというんだ」

勇者「うわ、新キャラだ」

魔王「新キャラ?」


後見人「これはこれは魔王様に勇者殿。ごきげんよう」

勇者「ごきげんようwwwwww」

魔王「? ごきげんよう」

勇者「魔王、この魔物は誰なんですか」

魔王「え、あ、はい。後見人さんですね。摂政、ともいうんでしたっけ……?」

魔王「私のかわりに政務をやってくださっています」

後見人「どうぞ、よろしくお願いします」


勇者「確かそれって国を継ぐ人が成人するまでやる、みたいな役割の人ですよね。魔王まだ成人してなかったの?」

魔王「い、いえ、そういうわけじゃないのですが~……」

魔王「どうも覚えるのが苦手で、なかなか側近の合格がもらえないんです~」

側近「厳しくするのは当然です、魔王様。あなたの決断で国が動くんですから」

魔王「……はい」


勇者「ま、女がやるより男が政務やったほうがいいって聞くし、いいんじゃないですか」

勇者(魔王が政務やったらこれ以上にまったりとした魔界になるかもしれないし)

魔王「うぅ、そうですよね。男の人に負けないようがんばらないと」

後見人「かげながらですが応援していますよ、魔王様」

魔王「はい、ありがとうございます」

勇者(あかん、完全に魔王負けとるわ……)


側近「勇者よ、ここに来たということはそれなりの報告はあるのか?」

勇者「ええ、まあ一応」

側近「それではあちらの個室で話を聞かせてもらおう。後見人、そっちのほうはあなたに任せますよ」

後見人「ああ、わかった」

魔王「あら、後見人さんはお話きかないの?」

後見人「はい、魔王様。しかし後ほど側近から話を聞きますので、ご安心ください」

魔王「そうですか。わかりました。政務のほうよろしくお願いします」

後見人「了解しました」

勇者(っべー。魔王軍が真面目なのはじめみたわー。結構まじめでひくわー)


個室


側近「それで勇者よ。どうだった」

勇者「えーとですね。王に呼ばれて城にいったんです」

勇者「そしたら神がいっているから魔物を殺せ、なんていう電波的なことをいわれまして」

魔王「まぁ、神様がそんなことをいったの? すごいわね~、人間って神様の声を聞けるんですね。ふふっ」

勇者「本当に意味わかってます?」

魔王「はい。えーと、神様が魔物を倒せをいったから私たちを倒すんですよね」

魔王「……あ! ということは……。私たち神様に嫌われてるんですか? どうしましょう……」オロオロ


勇者「ようやくこの結論にたどりついた。魔王は天然なんですね?」

魔王「ち、ちがいますよー! 私天然じゃありません!」

魔王「たとえ勇者さんでも、もう一度同じことをいったら、私怒りますよ」

勇者「あ、はい。すいません」

勇者(でも、天然だよね……)ヒソヒソ

側近(勇者よ。たとえ思っても口にだしてはいけないものもある)ヒソヒソ

魔王「うぅ……、ほ、本題に戻りましょうよ~……」


勇者「王の魔物嫌いは宗教の所為かもしれない説が新たにできましたとさ」

側近「宗教か。それは大きな団体なのか」

勇者「ググったらめっちゃ大規模でびっくりしました」

勇者「ただ新興宗教だったので、なんとかなるかもしれませんね」

側近「なんとか、って、どうするつもりだ」

勇者「ぶっ壊しましょう」

側近(勇者の発言とはおもえんな)


魔王「でも壊すなんてしたらそれこそ悪名が広まってしまいます」

勇者「そんな時に便利なのが勇者なのです」

勇者「結構裏でこそこそ悪いことをやっている噂がありましてね」

勇者「火のないところに煙がたたないとかいいますし、真相次第じゃ英雄になれるかもしれませんよ」

側近「わかった。そちらのほうは私に任せるが良い」

勇者「しらべてくれるんすか」

側近「ああ。任せておけ」

魔王「……」


側近「勇者よ、ほかに何かあるか?」

勇者「いえ、何も」

側近「そうか。次は私からいくつか報告したいことが」

側近「何かに困っている町を探してみたところ、結構な数の町がいろんな問題に悩まされているようです」

側近「詳しくはその紙をご覧ください」

勇者「A4サイズの紙5枚にずっしりと町名と困っていることがかいてあるよ」

魔王「こんなにあるんですね~……」ペラペラ



勇者「私はどこから回ればいいですかね」

側近「お前は1ページから回ってくれ。私たち魔物は後ろのページから進めていく」

勇者「わかりました。結構めんどくさそうですが頑張ります」

側近「ところで貴様はルーラを覚えたのか?」

勇者「ええ。ばっちりです」

側近「そうか。なら、二日に一度魔王城でお互い報告し合うことにしよう」

勇者「うっす。わかりました」

魔王「…………」


魔王「あ、あの、少しいいですか?」

側近「はい、魔王様。何か質問でも?」

魔王「いいえ、そういうことじゃなくて……。その、私は何をしたら……」

側近「魔王様はここで政治の勉強をしてください」

魔王「……はい」

側近「ほかには何かありますか?」

魔王「いいえ、特には」

勇者「私もないっすね」

側近「それでは今日はこれぐらいにしましょうか。もう少しで晩御飯ですし」

勇者「ごちになりまーすwwwwww」



魔王の部屋

勇者「結局私はまた魔王の部屋で寝るんですね」

魔王「この前はお話できませんでしたから……」

勇者「そういえば魔王、さっきからぜんぜん元気ないですよね。どうしたんですか?」

魔王「え? い、いえ、なにも」

勇者「そうですか? お風呂入っているときとかほぼ無言だったじゃないですか」

勇者「その代わり側近がうるさかったけどwwww」

魔王「……」

勇者「魔王?」


勇者「本当どうしたんですか、元気なさすぎて胸もたれていますよ」

魔王「そ、そんなにたれていますか……? やだ、はずかしい……」

勇者「いえ冗談です。すいませんでした」

魔王「冗談ですか。よかった……」


勇者「でも目はたれていますよね。何か悩みがあるなら打ち明けてください」

勇者「勇者に魔王が相談するのもおかしいような気がしますが」

魔王「それは……今更じゃないですか」

魔王「魔王と勇者が同じ部屋のベッドで寝ながら会話なんて、ね」

勇者「それもそうですね ハハッ」


魔王「……勇者さん、私ね。少しだけ、落ち込んでいたの」

勇者「……ええ」

魔王「勇者さんや、側近ちゃん、ほかの人たちも頑張ってくれているのに私一人が何もしていなくて」

魔王「こんなのはおかしいな、って思ったんです……」

勇者「でも魔王には政務の勉強があるじゃないですか」

魔王「それは勇者さんが来る前からずっとやっていたわ」

魔王「そういうことじゃなくて、この問題を解決するために私は何をしてきたんだろう、って」

勇者「……」


勇者「……魔王は。魔王は、私たちを動かしています」

勇者「確かに私は父親の命を人質にとられていますけど」

勇者「でも、それだけで世界一周の旅にでようなんて、思えません」

勇者「てんね……ごほっ! えー、魔王の人柄、人じゃないけど、魔物柄に惚れた?」

勇者「いや、まぁ、ひかれたから、この人の為ならやってもいいかなーと」

勇者「魔王がもっとひねくれている性格だったら、私絶対協力しませんしね」

勇者「側近もそうだと思いますよ。あの人は私以上にそっちの気持ちが大きいでしょうが」

勇者「だから、その、自信持ってください。あなたは勇者を動かす力がもうあるんですから」

魔王「勇者さん……」


勇者「でも、それでも落ち込むようでしたら」

勇者「魔王は魔王でしかできないことをみつけてやればいいじゃないですか」

勇者「それは清掃でも、なんでもいいんですよ」

勇者「自分で自分が納得させられる方法であれば、なんでも」

勇者「そんなもんじゃないですか。世界を救うなんて」

勇者「あー!! ほんと、くさいこといって申し訳ないですね! 小卒ですもんで、言葉がうまくでてきません!!」

魔王「……ううん、勇者さん、ありがとう」

魔王「私、とても元気でたわ」


魔王「探してみます。納得できるような、私にしかできない方法」

勇者「あー……はい」

勇者「じゃ、もう寝ますか。明日もはやいですし」

魔王「はい、勇者さんおやすみなさい」

勇者「おやすみかん~」

魔王「あら、それかわいい。おやすみかん~……ふふっ」

恥ずかしい筋……?
勇者のはきれいな筋なんですねわかります


勇者(……)

勇者(なんか最近、魔王のほうが人間に。そして王のほうが魔王に思えてきたぞ)

勇者(う~ん、本当に反対だったほうがきっと楽だったんだろうなあ)

勇者(神様、配置間違えたのか。きっとそうに違いない)

勇者(そうしたら、父さんは姫様である魔王と契約して……)

勇者(私は姫様の勇者で)

勇者(うわ、それかっこいいな……どうせならそっち……のほう……が……)zzz……


勇者「希望の朝がきました」

魔王「おはようございます~」

勇者「おっはー」

魔王「あらー。おっはー、です、勇者さんっ。ふふっ」

勇者「ちなみにこれは死語に近い何かです」

魔王「死後? おっはーは死んでいるんですか?」

勇者「どっかの世界の魔王様に殺されてしまいました」

魔王「あら~……、悪い魔王様ですね。私が捕まえておしおきしますね」

勇者「それはそれでみてみたい」


側近「まおうさまおはようございます、いたされてないですよね?」

魔王「おはようございます。この前から気になっていたのだけど、致すって何かしら?」

側近「いえ、いいのです。魔王様は純粋なままでいてください」

魔王「あら~……?」

勇者「ちなみに側近ちゃん。魔王様と致しましたので、あなたが入るスペースはないです」

側近「はん、冗談も休み休みいえ。そんなことをわたわたしがしんじるとおもっちゃのか!!」

勇者「思いっきり動揺していますよね。おもっちゃのか、って噛んでますよ」


側近「魔王様! 勇者に何もされていませんよね? 大丈夫ですね」

魔王「えーと、慰められました」

側近「身体でですか!?」

魔王「どちらかというと心でじゃないでしょうか」

側近「どちらかというと!? どちらかというと、ということは身体はいってますよね!」

魔王「勇者さん、とても優しくてあたたかかったですよ。ふふっ」

側近「なん……だと……」

勇者「ドヤァ」


側近「うつだしのう」

魔王「あらー、側近ちゃん。どうしたの? 顔が真っ青よ」

側近「うぅ。な、なんでもありません!! ところで魔王様、もう少しで朝食の準備ができますよ」

魔王「あらー、楽しみですね。その楽しみの前に側近ちゃんに話したいことがあるんです」

側近「はい、なんでしょう?」

魔王「私、勇者様と人間界に行ってきます」

側近「え?」

勇者「人はこれをおいうちと呼ぶ」


側近「ちょ、ちょっとまってください!! まさか本気でいっているんですか!?」

魔王「当たり前です~」

側近「だめですよ!! 絶対だめです!」

魔王「ほら、側近ちゃん。私、昨日、寝ながら考えたんですけど~……」

勇者(魔王、それ寝てただけじゃないか?)

魔王「やっぱり人間さん達をちゃんと知りたいんです。何を考えていて、何を思っているのか……」


側近「そ、それは私たちが」

魔王「だめです。私が、私の目でみてみたいんです」

側近「もし魔王だとばれて殺されしまったらどうするんです!?」

側近「私たち、魔物のこともちゃんと考えているんですか?」

魔王「それは勿論考えたわ」

魔王「殺されそうになったら、その前に戻ってきますし」

魔王「勇者様と同じように、二日間人間界にいて、二日間魔王城にいて、また人間界に二日間行く」

魔王「みたいな方法で、両立させたいと思います」

側近「」

力も持ちつつここまで純粋だとなにかショックなことあったらすぐ暗黒面にいきそうだな


側近「ゆ、勇者、お前からも何か言ってくれ」

勇者「え、私っすか」

側近「そうだ! 魔王様が魔王城から離れるなど、常識が欠けている!」

勇者「いいんじゃない。人間界きても」

側近「勇者、お、お前も何を言い出すんだ!」

勇者「魔王がやりたいんだったら、いいんじゃないっすか」

魔王「勇者さん……」


魔王「お願い、側近ちゃん。絶対死なないって約束するわ。だからいかせて?」

側近「……うぐぐ……」

勇者(人間の様子をみて魔王が人間滅ぼすか、っていう展開になったら面白そうだなあ)

側近「……わかりました。条件つきで人間界にいくことを許可します」

魔王「あ、ありがとう~」

側近「条件つきですよ! 条件つき! 人間界にいくのは一日! 三日間魔王城という形にしてもらいます」

側近「それと、人間界にいくときは私と一緒でなければいけません!」

勇者「側近ちゃんが側近ちゃんじゃなくなりますもんねwww」

側近「そういう問題ではないぞ!」


側近「魔王様は人間界のことをあまり知りませんからね」

側近「解説役兼ボディーガードとして、その側近お供させていただきます」

魔王「あらー、側近ちゃんがボディーガードなんて頼もしいですねー」

勇者「側近で結構強かったりするんですか?」

魔王「ええ、私より強いかもしれません~ ふふっ」

側近「さすがにそれは過大評価です///」テレテレ


勇者「朝食おいしかったです。朝食は個人的にはパンよりお米のほうが好きです」

側近「贅沢な」

勇者「ということで人間界にいこうとおもったけど、魔王さすがにドレスはねーわ」

魔王「あら~、いけませんでしたか~?」

勇者「旅人がドレスきてたら普通の人はドン引きです」

魔王「ドン引き? 偉い人が引かれちゃうの? こわいわね~……」

勇者「まぁ、そんな感じです。だからドレスはNGです」


魔王「じゃあどんな格好すればいいのかしら~?」

側近「旅人の服がありますから、これを着てください」

魔王「あ、あら~。み、ミニスカート? さすがにこれは……」

勇者「大丈夫です。ズボンありますから」

魔王「あぁ……よかった。こんな足がみえる服、着たら恥ずかしくて死んでしまいそう」


勇者「魔王は露出度が高い服嫌いなんですか?」

魔王「え、ええ。不特定多数の人に肌をみられるのは……ちょっと……」

勇者「私小学校のとき、えっちな下着きて登校したことあるんすよwwww」

魔王「えぇ!?」

勇者「めっちゃ先生に怒られたんですけどね」

勇者「その所為かわかりませんが、えっちな下着を私は装備することができません」

側近「……普通逆なのにな」


勇者「魔王様、お着替え中なう」

勇者「ところで側近は見た目結構人間っぽいよね」

側近「ああ。このままでも魔物と見破られることはないだろうな」

勇者「危なくなったら私の部下ということにしますんで」

側近「……しかしお前はスライム三匹つれていくんだろ」

勇者「馬車さえあればなんとなる。側近さん、馬車ください」

側近「断る」

勇者「ちくせう」


勇者「魔王が着替え始めて、30分立ちました」

側近「だ、大丈夫だろうか。なにかあったんじゃないかこれ」オロオロ

勇者「このくらいであわてないでくださいよ。魔王だってもう大人なんですしwww」

魔王『あらあら~……側近ちゃーん、勇者さーん。どうしましょ~』トントン

勇者「魔王どうしたんすか。あけていいっすか」

魔王『あ、あけちゃだめよ。まだ着替えてるから……』

勇者「?」


側近「どうかしたんですか!? 大丈夫ですか?」

魔王『え、えぇ。あ、あの、これよりもう1サイズ大きいのないかしら~』

勇者「え? 入らなかったんですか?」

魔王『入ったんですけど、胸のところがぱつんぱつんで……』

魔王『こんな格好で外にでるなんてとても……』

勇者「……」

側近「……」

勇者「悔しいなら悔しいといっていいのよ?」

側近「……うるさいな」


魔王「お待たせしました~」

勇者「なんとかエロくない格好になりましたね」

魔王「え、ええ、そうね。よかったわ……」

側近「よかったですね」

勇者「セルフでえっちな~~、になる魔王様に感服です」

魔王「……うぅ……」

側近「それではいきましょうか」

勇者「ちょっと側近がそっけないようにみえるのは何故だろうか」

側近「そんなことはない。私はいつもと同じだ」

勇者「大丈夫だよ、胸のサイズで人の価値は決まらないよ」

側近「るっさい!!」グスン

側近(けっこうでかいやつにいわれるとこうも悔しいのかっ……!!)


スライム「わーい、勇者さまだー」プルプル

スライム2「ぼくたち頑張って、人間様と仲良くなるよー」プルプル

スライム3「ぷるぷる、いじめられないといいなぁー」プルプル

勇者「」

側近「勇者が何もしていないのに石のように硬くなった」

魔王「本当にスライムがすきなんですね~……」シュン

側近「魔王様、どうして今一瞬だけ悲しそうな顔をなさったのですか?」

魔王「え? へっ!? そ、側近ちゃんの見間違いよぉ~。そんなことあるわけないじゃない。ふふっ」アセアセ

勇者「ああああぁぁぁぁぁあ!!!スライムかわいいよおおおおおぷにぷに!!」


勇者「ハァハァ、ということで人間界です。魔王様、どうどす?」

魔王「わあ、すごいのねぇ。とっても空が青いのねー。あ、小鳥さんがいますよ」

側近「魔界の空は赤か黒ですもんね」

勇者「それと毒の沼とか多くなかったら結構いい土地なのにねー」

魔王「あ、小鳥さんまってくださーい。こわくないですよー!」

スライム「魔王さまとっても楽しいそうだなー」

引っ掛かるの口な


側近「魔王様! いきなりいなくならないでください!」

魔王「ご、ごめんなさい~。はじめてみるものばかりで興奮しちゃって……」

勇者「魔王子供みたい」

魔王「うぅ……」

側近「魔王様、手をつなぎましょう」

魔王「そこまで子供じゃないです……」

側近「なら今度は絶対にいなくならないでくださいね」

魔王「……はい」

側近(手、握りたかった……)


魔王「勇者さん、この町は王様が住む町なんですか?」

勇者「いえ違いますよ。王様が住んでいる町はもっと南にあります」

側近「ここはリストに載っている町ですね。1ページ目の」

魔王「あ、では、勇者さんが住んでいる町ではないんですね」

勇者「そうですね。今度遊びにきます? 父も喜ぶとおもいますよ」

魔王「いいんですか~、楽しみですね」

側近「魔王様に勇者、これは旅行ではないんですよ」

勇者「委員長は真面目だなあ」

側近「誰が委員長だ!」ゴッ


勇者「確かここの町の困りごとは、その町の近くの洞穴にすんでいる盗賊が夜になると現れて金を奪い取っていくことですね」

魔王「あらー、盗賊さんですって」

スライム3「ぷるぷる、その人たち僕たちのこといじめる?」

スライム「大丈夫だよー、勇者さまも魔王さまもいるから大丈夫だよー」

スライム2「仲良くなれるかなあ……」

勇者「ハァハァ……頑張っていきましょう」

側近「勇者、お前へんたいなの?」


魔王「しかしその洞穴の入り口が夜にならないと開かない仕組みになっているんですよね」

魔王「盗賊さんの技術ってすごいですね~」

勇者「ま、町長に挨拶したら気長に夜まで待ちましょう」

勇者(町長、旅費とかだしてくれないかなー……)

魔王「そういえば勇者さん、お金持っているんですか?」

勇者「たびびとのふくと、ひのきのぼうで気づいてください」

魔王「あら~すごく貧相なのね~……」


魔王「なら、私のお金使ってくださってかまいませんよ」

勇者「まじっすか、いくら持ってるんですか?」

魔王「えーと、側近ちゃん。今てものにいくらあります?」

側近「999999ゴールドほど」

勇者「え?」

側近「だから、999999ゴールドほど」

勇者「カンストしてるじゃんそれ!!」


魔王「勇者さんがほしいのでしたら差し上げますよ」

勇者「いやいやいやいや。そんな大金もらえませんよ」

魔王「あら、遠慮しないでいいのよ。私の今までためたお小遣いだから」

勇者「余計に使えませんよ!! どんだけ熱心に貯めたんですか!!」

魔王「確か銀行のほうには、去年宝くじで当てた三億ゴールドがはいっていると思いますから、足りなかったらいつでもいってね」

勇者「一等……だと……!?」

側近「魔王様、運良いですからね」

勇者「魔王じゃなきゃぶんどっているレベル」


勇者「でも装備や宿関係には困らなそうでよかったです」

側近「しかし勇者よ。お前は王からお金をもらっているんだろう?」

側近「金に困るなどはないのではないか?」

勇者「10ゴールド」

側近「10ゴールドがどうした?」

勇者「それが王からもらったお金だよ!」

側近「……」

魔王「……」

側近「財政難だったのかな……」


勇者「町長の家につきました」

魔王「かわいい家ですねー」

勇者「あなたの家がでかすぎるだけです」

スライム「ドアノブがたかいところにあって僕たちじゃ届かないやー」

スライム2「魔王城は魔物用のドアあるのにねー」

勇者「よっしゃ、壁に穴あけるか!!」

側近「勇者、冷静になれ」


町長「はじめまして、勇者殿。わしはこの町の町長です」

勇者「はじめまして勇者です」

魔王「あらー、ご立派なおひげですねー。サンタさんみたいふふっ」

側近「こら魔王様駄目ですよ! そんなに殿方に近づいては!!」

スライム「たかそうな壷があるよー」

スライム2「あくまのツボじゃないのー?」

スライム3「ぷるぷる、あくまさんげんきー?」

町長「……なにやら個性豊かなパーティメンバーですなあ」

勇者「ドヤッ」


勇者「ということで、このメンバーで盗賊を倒します」

町長「おお……ありがたい。報酬のほうは何をご希望ですかな」

勇者「うーん、そうですねえ。魔物を連れた勇者が盗賊を撃退! とテレビでも新聞の一面でもいいので民衆に伝えてください」

町長「……そんなことでいいんですか?」

勇者「えぇ。その代わりちゃんと頼みますよ」

町長「わかりました。約束しましょう」


勇者「よし! それじゃ、失礼しますね」

魔王「あの~、そのおひげは寝ているときどうしているんですか~? ちくちくしていたくないんですか~?」

側近「魔王様! ほらいきますよ!!」グイグイ

魔王「あらあらあらあらあr……」

勇者「スライムたちもいこうね」ハァハァ

スライム「うんー」

町長(実に騒がしい人たちだなあ……)


勇者「夜を待つだけとなりました」

魔王「そうですね~」

勇者「あれ、側近は?」

魔王「なにやら急用ができたらしく、一時間程度で戻ってくるそうです」

勇者「ああ、そうなんだ。じゃ、その間私が魔王を守らないとね」キリッ

魔王「あ、あら……。いいんですよ~。そんな」モジモジ

魔王「自分の身ぐらい自分で守れます……。はい……」

勇者(そのどこからわいてくるのか分からない魔王の自信が怖い)


魔王「しかしすごいですねぇ……」

勇者「なにがですか?」

魔王「空の色が青からオレンジになりました」

魔王「もしかして人間界の空って生きているんですか?」

魔王「すごいですね~……」

勇者「……そうですねぇ……。まぁ、魔王がそう思うならきっとそうですよ」

魔王「こんなものをみせられたら人間界に住む人たちを羨ましく思ってしまいますね」

魔王「うらやましいなぁ……」

勇者「……(空なんかみて楽しいのかなぁ)」


勇者「……(やっぱたのしくねーわ)」

勇者「…………って、あれ、魔王?」

勇者「やっべ、なんか空みてたら魔王いなくなってたやっべ」

勇者「スライムたち魔王がどこにいったのかわかる?」

スライムs「「「zzz」」」

勇者「くそおおおおおおお!!! どうしてこのタイミングで寝てるんだよおおおおお!!!」

勇者「側近に怒られる! 絶対怒られる! 探さなきゃ!!」ダダダダッ



勇者「魔王――――!!」


勇者「魔王ぁあああぁぁぁ!!!」


勇者「巨乳うぅぅうううう!!!」


勇者「どこじゃあああぁぁぁー!!!」


勇者「巨乳はどこじゃあっぁぁぁぁあああ!!」


勇者「ころされたくないよおおおお!!!」


魔王「あら~……? ここはどこでしょう」

魔王「小鳥さんを追いかけていたら、わけの分からないところについてしまうなんて」

魔王「どうしましょう。勇者さんに迷惑かかってしまうわ……」

魔王「あ、あそこに男の人がいらっしゃいますね」

魔王「すいません。勇者さんがどこにいるかご存知ですか?」


男「……へ? だれそれ」

魔王「あら~、ご存知ないのですね。すいません、忙しい中声などかけてしまって」

男「……ん~、いや、知ってるよ。勇者さんどこにいるか」

魔王「あら~、本当ですか? よろしければ案内していただけると助かります~」

男「何、姉ちゃん。誘ってるの?」

魔王「誘う? 何にですか?」

お前ら全員ROMってろ


男「まぁいいや。へへ。ついておいでよ」

魔王「はいー、ご親切ありがとうござ……きゃっ! え、あ、ど、どうして肩をつかむんですか?」

男「へ? へへっ、そうしないと姉ちゃんどっかにいっちゃいそうじゃん」

魔王「そんなことは……、あ、や。だ、だめです。腰とかは……その……」

男「へへっ、勇者さんに会いたいんだろ。黙ってついてくりゃいいんだ。分かったか?」

魔王「は、はい……」


魔王(ど、どうしましょう。どことなくこの人からは危ないものを感じます)

魔王(逃げるにしても……人間がどのくらいの強さで死んでしまうかわかりませんし……)

魔王(ここでこの人を殺してしまったら、計画が元も子もなくなってしまうわ……)

魔王(どうしましょう……。いっそのこと流れに身をまかせて……)

魔王(……もしかしたら、私の勘違いで、良い人なのかもしれないですし)

魔王(うぅ……勇者さん……)

勇者「まおうみつけたああぁぁああ!!」

魔王「きゃっ!?」

男「!?」


勇者「あれ、誰ですかそのチャラい男は。恋人っすか?」

魔王「あ、あの、勇者さんの居場所が、その、わかると、えっと、わかるらしいので、道案内を」

魔王「だから恋人とかじゃなくて、今さっき会った、ような……ので」

勇者(あ、これ、ヤられるフラグだったんじゃね? ギリギリセーフだったんじゃないこれ)

勇者「おいてめえ、何恋人みたいに魔王の腰つかんでんだよ。殴るぞ」


男「へ、へへっ。嬢ちゃん、大人に対する口の利き方がなってねぇな。へへっ」

男「へへっ、大人のお兄さんとお姉さんは忙しいの。一発やったら相手してやるからそこどきな」

魔王 「ん! あ、ちょ、い、いや。む、胸はっ……さわらないで! ぁっ……ん」

勇者「全勇者が今怒りに震えた瞬間だった」

すいません、一時間程度外出しなければいけないので、もしよろしかったら保守お願いいします。ごめんなさい!!

>>400
全勇者が怒りに震え(

うほっwwww言い胸w

うほっ・・・・しゅっしゅっwwwww

あげ!

俺は・・・・もうだめなようだ・・・・・さようなら!

ver 0.0.9 -2 #51
非公式保守間隔表
00:00-01:00 12分以内
01:00-02:00 18分以内
02:00-03:00 28分以内
03:00-04:00 30分以内
04:00-05:00 34分以内
05:00-06:00 38分以内
06:00-07:00 43分以内
(07:00-09:00 52分以内)
(09:00-11:00 17分以内)
11:00-12:00 25分以内
12:00-13:00 29分以内
(13:00-14:00 20分以内)
(14:00-16:00 27分以内)
16:00-17:00 28分以内
17:00-18:00 23分以内
18:00-19:00 14分以内
(19:00-20:00 17分以内)
20:00-22:00 12分以内
(22:00-00:00 10分以内)

へううぇ

保守ありがとうございました。外出ししてきたんで再開したいとおもいます。
今、書き溜めが三文の二ぐらいまで終わっていているので、今日明日までには完成させたいと思います。


勇者「ぶっちゃけマジギレだったわ」

男「」ピクピク……

魔王「ゆ、勇者さん、この男の人、だ、大丈夫ですか。死んでいませんか?」

勇者「大丈夫です、加減はしたので死んでいないと思います」

魔王「でも泡ふいてますよ?」

勇者「痴漢してきた男のことなんか心配しなくてもいいんですよ」


勇者「それより魔王大丈夫ですか?」

魔王「え?」

勇者「痴漢されて怖かったでしょう」

魔王「……は、はい」

勇者「もうされたくないですよね?」

魔王「はい……」

勇者「なら私の前から消えてないでください。分かりましたか?」

魔王「はい……ごめんなさい」

魔王(男の人は怖いのね。今度から気をつけないと……)シュン

勇者(側近にばれたらどうしよおおおおお!!! 絶対半殺しにされるよぉぉぉ!!)

ktkr


勇者「よよよるるになりまひたね、側近しゃん」

側近「なんだ、そんなに震えて。盗賊が怖いのか? ん?」

勇者「盗賊より目の前の魔物が……」ボソッ

側近「今何かいったか?」

勇者「いえ!! 何も!! 頑張って盗賊退治しないといけないっすね!!」

側近「おお! いつにもなく燃えてるな!!」

魔王「……」

側近「魔王様はいつにもなく落ち込んでいますが、何があったんですか?」

魔王「いいえ、何も……」

側近(ま、魔王様が私に隠し事だと!?)ガーン

側近「……」

勇者「側近さんどうしたんですか、いきなり黙って」

側近「なんでもない」ショッボーン


スライム「盗賊が住んでいる洞穴についたよ」

スライム2「うわあ、入り口が機械でできてるんだね。かっこいいなあー」

スライム3「ぷるぷる、あれにはさまったら死んじゃうよね……」

勇者「見張りは二人か。ラリホーマで眠らせていくのはどうでしょうか?」

側近「わかった。私が眠らせよう」

側近「ラリホーマ!」

盗賊A「zzz……」

盗賊B「zzz……」

勇者「11レベルの勇者は見守ることしかできなかったぜ!!」

そこで・・・・盗賊AとBをころすのか!?


海賊のアジト

魔王「まっくらですね~」

勇者「そうですね~。スライムたち大丈夫? 足元みえてる?」

スライム「だいじょうぶだよ~」

勇者「よかった」

側近「……」ビクビク

勇者「あれ、側近さんどうしたんですか。私の服なんてつかんで」

側近「こ、これは、お前がはぐれないためだ」ビクビク

勇者「……なんかこういうところって幽霊とかでそうですよねwwww」

側近「……は、はは、何をばかなことを言っている」

勇者「でたーーー!!!!」

側近「にゃあぁ!?」

勇者「うそです」

側近「びびびびびっびっくりさせるな!!!!!」バシバシッ!


勇者「魔王は暗いところ大丈夫ですか」

魔王「zzz……」

勇者「大丈夫じゃなかった。どうしてこの人歩きながら寝れるんだよ」

側近「まままま、まおうさま、おきて! おきてください! ここ、こここ敵のアジトですよ!!」

魔王「あじさいはきれいですね……」

勇者「スライム魔王見守っててね」

スライム「わかったー、がんばるー」


勇者「最深部につきました」

カンダタ「誰だお前ら!!」

勇者「うわ、へんたいがいる。お前が盗賊の長ですか?」

カンダタ「いかにも。俺の名はカンダタ。大泥棒のカンダタだ!」

勇者「盗賊と泥棒って何が違うの?」

魔王「zzz……」


勇者「てかお前魔物だよね。図鑑でみたことある」

側近「魔物だと!? って、お前、カンダタか!! こんなところで何をやっている」

カンダタ「側近さん!? どうして人間と一緒に!?」

勇者「皆の魔王様もいるよ。寝てるけど」

魔王「zzz……」

カンダタ「!?」

カンダタ「えっ? えっ? なんで!?」

カンダタ「俺死ぬの!?」

勇者「たぶん」

カンダタ「うわぁー!! 魔王様お許しくださいー!!」

勇者「うわ、土下座したよこのへんたい」


魔王「zzz……。……あ、あら? あら、ここはどこでしょう?」

カンダタ「お許しください魔王様!! このカンダタ、なんでもしますのでどうか命だけはー!!」

魔王「あら、カンダタちゃんじゃない。どうしたの泣いたりして」

勇者「そいつなんですよ、盗賊」

魔王「あら~……。カンダタちゃん、人間さん達のお金取ったりしてたの?」

カンダタ「そうです。ごめんなさい! 出来心でやってしまったんです!!」

魔王「……そう。悪いことしちゃったのね」

なにこの展開

めっ(ラゾーマ)でしょ?


魔王「ちょっとこっちにきなさい。ね?」グイ

カンダタ「ちょ、ま、魔王様おねが、ゆるひ、ひぃいいいいいい」ズリズリズリ

魔王「悪いことしたらおしおきですよ~。うふふ、っふふ。うふふっ……」

勇者「あんな巨体のへんたいが魔王に引きずられて泣いている」

勇者「しかも魔王は片腕でへんたい持っているよ」

側近「魔王様だからな」

勇者「ああ……魔王は魔王でしたね。すっかり忘れてました」


勇者「あーゆー女性は怒らせると怖いと聞いたんですが、なんとなくわかった気がします」

カンダタ「あが……が……」ピクピク

勇者「正直見た目グロくて吐きそうなんですけど。皮まではがす必要性あったんですか?」

魔王「カンダタちゃんは丈夫な男の子ですから、すぐに元気になりますよ」

魔王「ね? カンダタちゃん」

カンダタ「……は……ひぃ……」ピクピク

魔王「もう悪いことしちゃだめよ? 私と約束できる?」

カンダタ「は…………ぃ……も、ひ……ない……す。イギッ!」ボロボロ

勇者「うわ涙が傷口にあたっていたそう」

勇者「メラ!メラ!メラ!メラ!!!」

カンダタ「うへへwwww」

ズププ・・・・

勇者「メラ!メラ!・・・ラメェェェェェエ!!」


魔王「ちゃんと契約書も書かせましたので、もう大丈夫でしょう」

勇者「その契約書を町長に渡せば完璧ですね」

魔王「はい。お疲れ様でした~」

魔王「ふぁ~……。眠いですねぇ…………」

勇者(なんやかんらで魔王が一番働いたような気がするなあ……)

側近「暗闇は苦手だ……」ビクビク

勇者(一番働いていないのは私だかな!!!)

魔王を痴漢か救ったじゃないか!
いや、痴漢を魔王から救ったってことになるのか?


勇者「おはようございます、朝です」

魔王「おっはーです。勇者さん。はぁ~……」

勇者「どうしたんですか、首なんてさすって」

魔王「慣れないベッドで寝た所為か首が痛くなってしまって……」

勇者「立って寝れる人もベッドは気にするんですね」

>>467
もしなさられて人間に絶望したら世界が危ないwwww


側近「それでは、魔王様と私は一足先に戻させてもらうな」

勇者「わかりました。明日の夜あたりにでも報告しに行きますね」

側近「ああ。それじゃあな」

魔王「勇者さん、スライムちゃんまた明日」

勇者「うぃーす」

勇者「……」

勇者「じゃ、町長とこいきますか」


町長「ほう……かわった契約書だねぇ……」

勇者「勇者の秘蔵アイテムのひとつです」

町長「勇者殿、本当に感謝します。まさか本当に一晩で解決してくださるとは……」

勇者「まぁ、余裕っすよ」ドヤッ

町長「本当にありがとう。君のような若者が増えてくれるとうれしいんだけどね」

勇者「ソウッスネwww あ、町長、ちゃんと約束は守ってくださいよ」

町長「ああ、わかっているよ。今日の夕刊の一面はこれで決まりだね」


勇者「ちゃんと私だけじゃなく、お供のスライムたちも活躍したと書いてくださいよ」

町長「ああ、わかっているよ」

スライム(ぼくたちなにもやってない……)

スライム2(ぷるぷるしてたことが活躍なのかなあ……)

スライム3(ぷるぷる……)

勇者「よっしゃ、町長失礼しました。これからも頑張ってくださいね」

町長「ああ、ありがとう」


宿

勇者「はぁ……スライムかわいいなぁ」プニプニ

スライム「えへへ、勇者さまに気に入ってもらってうれしいな」

勇者「スライムかわいいなぁ……うへへ」プニプニ

スライム2「勇者様そんなにぷにぷにすると、僕、生暖かくなっちゃうよー」

勇者「ヌッフッフフフwwwwww」プニプニ

スライム3「ぷるぷる……勇者さまがちょっとこわいよぉ……」


勇者「勇者はスライムで三時間すごしたのでとても機嫌がいいです」

スライム「……」

勇者「ただスライムたちは疲れたらしく無言モードにはいっちゃいました」

勇者「やりすぎちゃった☆」

勇者「そしてスライムたちよ。ちょっと話があるんだけど聞くだけきいて」

勇者「私、ちょーっと行きたいところあるから行ってくるんだけど君たち連れて行けないのよ」

勇者「だから元気でたらこのキメラの翼で一回魔界に帰ってもらえる? 本当ごめんね」

スライム「……」コクリ

勇者「ごめんね、本当ごめんええぇぁああぁぁぁああスライムかわいいよおおああぁあ!!」


勇者「もう夕方です。場所がわからなくて迷いました」

勇者「ちょっとそこの人、ここってゴルゴだかを信じている教会かい?」

信者「ええそうですよ」

勇者「そうですか。私興味があって、教皇にお会いすることってできますか?」

信者「えぇもちろん!! うれしいですねぇ、私たちの仲間がまた一人ふえるのですか!」

信者「しかし教皇様は忙しい身! 少々時間をいただきますがいいですよね!?」

勇者「はいはい」


教会内部

勇者「……」

勇者「…………」

勇者「……………………三時間たっても教皇がこない」

勇者(しっかしへんな女神像、というか女神かこれ)

勇者(天使の羽というより竜の羽っぽいし……気持ち悪いな)

勇者(うぅ……こんなところに長時間いたら頭が狂いそうだ)


教皇「いやはや、お待たせしましたね。勇者様」

勇者(五時間たってやっときたわ~)

勇者「いえ、こちらこそ突然お邪魔してすいませんなぁ」

教皇「いえいえ魔王の手から世界を救う勇者様がわざわざ来てくださったんだ。うれしいかぎりですよ」

勇者「……」

勇者「んで、あんたに聞きたいことがあってきたんだけどさ」

教皇「はい?」

勇者「あんた、父さんの仲間だった賢者さんだよね?」

うへあああ!


――

勇者『さっき王様と話していて、神様がなんちゃら、といっていたんですがなんの神様でしょう』

兵士『あぁ、はい。あれですね。あまり私も詳しくはないんですが、構いませんか?』

勇者『はい、いいっすよ。できれば場所とかも教えてもらえると助かります』

兵士『わかりました。勇者殿は地図を持っていますか?』

勇者『はい一応。マークつけてくれるだけでいいんで』

兵士『わかりました。えぇと、ですね、あの神様は、確かゴル……。すいません、忘れてしまいました』

兵士『全能の神とか呼ばれていた気がします』


兵士『確か教皇は、かつてあなたのお父上と一緒に魔王を倒した賢者さんだと聞きますが』

勇者『……は?』

勇者『え、な、なんですか。賢者さんが、魔物が悪だといってまわってるんですか!?』

兵士『は、はい、ま、まあ、話だけ聞けばそうなんじゃないですか?』

勇者(でも、賢者さんは父さんの話だと魔王も魔物も人間に攻撃しないことは知っているんじゃないのか……)

勇者(そしていつかは父か私が魔王に協力をしなくてはいけないことも)

勇者(なのに……いったいどうして、そんなことを?)

兵士『―― ということです。場所は、ここですね。母がよくいっているので』

勇者『そうですか。ありがとうございます。とても参考になりました』

兵士『いえ。それでは私はこれで』

勇者『ありがとうございました』ペコリ

勇者『……』

勇者『……ま、たぶん、なんとかなるっしょ』

――

教皇「……ええ、そうですね。私もそう呼ばれている時代がありました」

勇者「賢者さん、ちょっと聞いてほしい話があるんです」

教皇「はい、なんでしょうか?」

勇者「父さんったら、いきなり魔王を助けろ、なんていうんです」

教皇「ほう」

勇者「おかしいとおもいませんかwwww魔王を助けろですってwwwww」

勇者「なんで賢者さんに助けを求めにきたんですよwwwww」


教皇「そうですか。そういえば、あれから30年たちましたね」

勇者「あれから? なんかあったんすか?」

教皇「えぇ、あなたのお父さんが50年、魔物が人間を襲わなかったら魔王の手下になるという約束をしてから30年がたちましてね」

勇者「30年じゃまだ余裕あるじゃないですかwwww」

教皇「契約書に魔王が間違えて30年とかいてしまったらしく、君のお父さんはそれに同意してしまったのだよ」

勇者(魔王らしいな~……)


勇者「私どうすればいいですかねwwww 父親見殺しフラグしか立ってないんですけど」

教皇「あぁ……それなら大丈夫ですよ。いい方法があります」

勇者「なんすかwwww」

教皇「魔王を殺しなさい」

勇者「は?」


教皇「私も私なりに契約書のことを調べてみたんですが、あれは契約書を書いた人物が殺される、死亡すると無効になるらしいですよ」

教皇「だから魔王を殺せばいいんです。あいつさえ殺せれば……全部が丸く……なるんですよ。ふふふ……」

勇者「そうっすかwwwwでも私レベル低いんで。低いんで、最初の内は魔王に従おうと思うんですよwwww」

勇者「あまり殺すまで時間かけすぎると父さんも死にますしねwwwww」

教皇「あぁ……確かに不本意ですが、そのほうがよいでしょうな」

勇者(うそでもいうのがつらいです)

賢者・・・・てめェ!!!!なに様のつもりだァ!?あァん?


勇者「それで功績あげないと魔王の部下がめっちゃこわいんすよwwww」

勇者「賢者さん、力かしてくれませんか?」

勇者「フリでいいんです。少しでも魔物と人間が近づけばいいんです」

勇者「そういう風に演出すること、教皇である賢者さんならできますよね?」

勇者「父親の命がかかってるんです。力をかしてください」ペコリ

教皇「頭をあげてください。私たちは勇者の仲間です。勇者様がそうおっしゃるのなら力を貸しましょう」


教皇「ただ、その代わり……」

教皇「必ずや魔王を、魔物を、殺してください。一匹残らず、すべて」

教皇「そうすれば、この世は、平和に、平和ふふ……」

勇者(この人、こんな不気味な人だっけ……?)

勇者「わかりましたwwww絶対倒しますわwwwww」


勇者「父さん、勇者は帰宅しました」

勇者父「おー、おかえり。疲れたような顔しているが大丈夫か?」

勇者「うーん、そうだなあ。父さん、ちょっと聞きたいことあるんだけどいい?」

勇者父「おうなんだ?」

勇者「賢者さんのことなんだけど」

勇者父「賢者? 懐かしい名前がでてきたなあー」

勇者「名前というよりジョブ名ですけどね」


勇者「それで賢者さんってどんな人だったの?」

勇者父「一言でいえば真面目なやつだった」

勇者「何か魔物を憎むような裏設定とかねーの?」

勇者父「……う~ん……。あると思うから、今考える」

勇者「今から考えるんですか」


勇者父「考えたけど思いつかなかった」

勇者「それを話されても困るのでこちらとしては好都合だね」

勇者父「真面目で、賢者モードっていうと怒って、いいやつだったよ」

勇者「それにかわいかったっすよねwww」

勇者父「そうそうwww当時の写真みたらやばかったwww」

勇者「どうして結婚しなかったのか、実に不思議である」

勇者父「あの頃は駄目だったんです」


勇者「父さんにも駄目なタイプがあったんだね」

勇者父「あの頃は若かったので、受け付けられないものは本気で受け付けられなかった」

勇者「僧侶さんと結婚しなかったわけは?」

勇者父「夜中にわら人形作っていたとき、やめようとおもいました」

勇者「僧侶さんにそんな趣味があったなんて……」

勇者父「でもどうしていきなり賢者のこと聞いたんだ?」

勇者「実はですね――」


勇者父「そんなことが……。あいつになにがあったというのか」

勇者「この30年間。人を変えるのには充分すぎる時間だったということか」キリッ

勇者父「勇者も忙しいだろうから、俺が調べてやるよ」キリッ

勇者「父さんありがとう。これでGTAやる時間が増えるよ……」

勇者父「やっぱやめようかな」


勇者父「お前、明日になったらまた出かけるんだよな?」

勇者「うん、そうだよ」

勇者父「なら俺も明日から調べてやんよ」

勇者「ほう」

勇者父「だからしばらく家に帰ってきても、俺はいないぞ」

勇者「なら魔王とお布団の中でにゃんにゃんすることにするね」

勇者父「俺も混ぜろよ」

勇者「寝言は寝ていえよ」


勇者「朝になりました。久々の自宅はいいものですな」

勇者父「お父さん知ってるよ、寝ないでGTAやってたってこと」

勇者「Civilizationにはまるよりは健全だとおもっている」

勇者父「よくわからないゲームにはまる娘をみているとお父さんは心配で仕方ありません」

勇者「よくわからないエロ本にはまる父親をみて育つとこうなるんですよ父さん」

勇者父「ぬぐぐ……」


勇者「それじゃ、父さん。お願いするね」

勇者父「おう、まかせとけ。こういえても100レベルなんだから、一人でなんでもできるぞー!」

勇者「うん、じゃ、私は魔王とにゃんちゃんちゅちゅしてくるので」

勇者「父さんは一人で頑張ってください」

勇者父「勇者さん、かわってもらってもいいっすか?」

勇者「だが断る」ヒュン

勇者父「あ、いっちゃった……」

勇者父「よっし、俺もいっちょ仲間から探すかな!!」

ちょっとさるさんが怖くなってきました。
後残り三分の一ぐらいですが、途中で勇者と勇者父と視点がわかれるのでもっと多くなっちゃうかもしません。
多くなってしまった場合は明日の正午からまた書いていきたいと思います。
即興で書いているのでおかしくなってしまうと思いますが、最後までお付き合いしていただけるとうれしいです。

――

勇者父「こういう時に頼れるのは男という相場が決まっている」

戦士「だから俺のところにきたのか」

勇者父「すまん、忙しいとは思うがまた一緒に世界を救ってくれ」

戦士「かまわんよ」

勇者父「いいのか。仕事とかないのか?」

戦士「先日カミさんに逃げられて剣以外残っていないんだ」

勇者父「うわぁ……、お前なにしたの?」

戦士「浮気」

勇者父「ババアのカミさんよりも若い女を選んだかこいつwwwww」

戦士「男なら普通のことだろwwwwwっうぇっうぇwww」


戦士「確かお前って魔王に呪いか何かかけられてなかったっけ」

勇者父「それは勇者が頑張って解いてくれている」

戦士「おお、ならそれは問題にしなくてもいいな。ところで世界つっても今更何を救うんだ?」

勇者父「どうやら賢者が変な宗教つくって俺つえーやっているらしい」

戦士「昔から厨二病っぽいと思ってたが、そこまで悪化してたとは……」



勇者父「ということで俺達がその宗教を潰す」

戦士「魔王ちゃんと勇者ちゃんたちはなにしてんの?」

勇者父「魔物のイメージをアップさせるとか言っていたな」

戦士「そういや俺の町にも魔物来てトイレ掃除してたな」

勇者父「トイレ掃除とかwwwww地味すぎるwwwwww」


戦士「あと一年ぐらい頑張れば結構いい線いくかもよwwww」

勇者父「よっし、俺たちもいいことするときはモシャスで魔物になってからやろうぜ」

戦士「斬新なアイディア。知り合いの雑誌のライターやっている友達にそれ勧めとくわ」

勇者父「モシャスで魔物になるのが今時のかわいい!! モテ☆かわ魔物スタイルで彼氏のハートをギガデインにしちゃお☆」

勇者父「がはやるってことですねwwww」

戦士「やばいwwwそれやばいwww」


勇者父「でも実際、賢者のとこいくのは一年後くらいにしようぜ」

戦士「なにその一年後に本気出すみたいなwwwww」

勇者父「いやwwww魔物が一般化したら、魔物嫌いな宗教とか今より権力落ちるかもしれないからさwwww」

勇者父「あまり大きな権力に喧嘩うったら、お先真っ暗でござるよ」

戦士「それもそうだな」

勇者父「ということでこの一年間は情報収集と、魔物観察と人間観察メインで」

戦士「後半勇者がする仕事じゃねーよwwww」


――

僧侶「……おはようございます、僧侶です」

僧侶「今日も勇者様のところにいってお話したいなあ」

僧侶「……どうして私、僧侶なんて選んじゃったんだろ」

僧侶「この歳まで独身だなんて……。ぐすん……勇者様と結婚したかったのになぁ……」

僧侶「おはようございます、神様。どうか人間にとっても魔物にとっても今日が良い一日になりますように」

僧侶「……」

僧侶「そういえば賢者さんが変な宗教つくって、もう20年かぁ……」

僧侶「どうして賢者さんは魔物を殺したがるんだろう」


僧侶「それに勇者様の奥さんのことだって……」

僧侶「……」

僧侶「もう昔の事だし、考えても仕方ないよね」

僧侶「勇者ちゃんが頑張ってくれるし、別にいいよね」

僧侶「うん、勇者様のところへいこっと」


僧侶「ごめんくださーい、僧侶ですけど、勇者様いますかー?」トントン

僧侶「……」

僧侶「…………いないや」

僧侶「どこにいったんだろう。いつもならいるはずなのに」

僧侶「……勇者様」

僧侶「…………かえろ」クルッ

^-^


僧侶「いたっ……」ゴツッ

僧侶「あれ、ドアの前に壁なんてあったっけ……」

魔物「オ、イタイタwwwwホントオイシソウッスネwwwww」

僧侶「ひっ。ま、魔物!? ど、どうしてこんなところに」

魔物「オレジュクジョモエナンスヨwwwwwwチョットイタダキマスネwwwwww」

僧侶「い、ひ……いやっあ!! こないで!! こな――――……」

魔物「ウメェェエエエエエ!!」バリバリ

僧侶「」

魔物「ケイケンチウメェエエエ!!マオウサマノwwwwイウコトハwwwwホントアタリスギテwwwwコワイワー!!!」

魔物「ティヒヒwwwww」



僧侶「」

――


勇者父「あれから三ヶ月たったんですが、恐ろしいニュースが流れています」

戦士「おおおお、おい、ちょっと、魔物がまた人襲いだしたとかどういうことだよ」

勇者父「これは直接話を聞くしかないな」

戦士「折角もて☆かわ魔物がはやってんのによー!! 魔王ちゃんなんちゅーことしてくれたんだよー!!」


勇者父「ということで何十年ぶりの魔王城です」

戦士「ルーラで余裕でしたな」

魔王「そこにいらっしゃいますのは、勇者様!? あら~、お久しぶりです~」

勇者父「5秒もたたずに魔王に会うとか大丈夫なのか魔界は」

戦士「巨乳やっべwwwwかわいいままじゃんwwwww結婚してくれwwww」

魔王「ひぃ……」

勇者父「そういうとこお前は変わらないな」


勇者父「それでこのへんたいは放っておいて、あれは一体どういうことなんだ」

魔王「……アレ、とは魔物が人間を襲ったことについて、でしょうか」

勇者父「あぁ。1.2件なら仕方ないことかもしれんが、被害を受けた人間は三桁だぞ」

魔王「……勇者様、この一週間あなたは私たちの為に何か動きましたか?」

勇者父「話をはぐらかすな」

魔王「いいえ、はぐらかしていません。答えてください」


勇者父「そうだなあ、一応動いてたよ。情報を集めたぐらいだけど」

魔王「そう……ですか」

魔王「……」

勇者父「どうしたんだ黙り込んで」

戦士「生理でもきたんですか?wwwwww」

勇者父「この空気を壊すのうまいなお前」


魔王「えぇ、とあまり言いにくいのですが~……人間を襲っているのは魔物ではありません」

勇者父「……は? いや、あれは魔物だろ。Youtubeで動画みたけどどうみても魔物だった」

魔王「ええ、そうなんです。あれは魔物なんですけど、魔物じゃないんです」

勇者父「わけがわからないよ!」

側近「それではそれについては私から説明しましょう」

戦士「貧乳には興味ないなあ」

側近「こいつ殴ってもいいですか?」

勇者父「かまわんよ」

戦士「本当に殴られるとは」

勇者父「それで側近よ、どういうことだ」

側近「はい。勇者殿はこの契約書で命を握られていることは知っていますよね?」

勇者父「そりゃな」

側近「契約内容は、30年間(呪い自体は10年前から発生します)魔物が人を殺さなかった場合、いかなることがあろうとも勇者は魔王様が「よし」というまで協力しなければならない」

側近「また勇者協力期間に魔物が人を殺した場合はこの契約書は自動的に消滅する」

側近「そういったものです」

勇者父「あ~、だから、だんだん身体が動かなくなったのか~……」

戦士「今更気づくとかwwwwないわwwwww」


側近「おかしくはありませんか?」

勇者父「え、なにが」

側近「勇者殿、最後の自動的に、のところもう一度読んでください」

側近「もし魔物が人を殺したのであれば、この契約書は消えるはずなのです」

勇者父「……じゃ、あれはなんだ?」

戦士「モテカワ魔物スタイルがはやりすぎて人間が魔物になったんじゃねwwwww」


魔王「あら~、すごいです、戦士様!」

魔王「勇者さん風にいうと、その発想はなかった、というものですね」

側近「確かにその可能性はないとは言い切れません」

魔王「ええ、そうね~。確か、えーと、古代の呪文を使えば可能だと父が話してましたね」

勇者父「へぇ、すごいなあ」


側近「しかしその“もぉてかわまほうすたいる”の所為で魔物になったとは考えられません」

戦士「どうしただ貧乳ちゃん!」

側近「……」ピクピク

側近「それで魔物になった人間は、多少なりとも魔物が好きな人間なのでしょう」

側近「人間界では報道されないと思いますが、そいつらによって私たち魔物も被害を受けているんです」

魔王「通算で約7400名の魔物が被害を受けていますね……」

ゾンビ娘「」ビクッビクッ


戦士「人間より被害が大きいね」

魔王「ええ……、その魔物みたいなものから逃げられた魔物の発言などで人間と魔物、同じ所に同じようにいたら先に魔物を襲うことも分かりました」

側近「それにより、自称勇者が魔物を襲う数も以前よりまし、魔界にも何匹もの人間が入ってきました」

側近「すべて眠らせて外に投げ捨てておきましたが……」

魔王「せっかく魔物が良いイメージになったところにこれですからね~」

魔王「わたしは誰かのいたずらだと……思っているんですけど……」

戦士「めっちゃ規模のでかいいたずらっすねwwww 俺だったら魔王ちゃんのあんなところやこんなところをいたずらしますよwwww」

魔王「……うぅ……。やめてください~、そういう目ではあまりみられたくないです~……」


魔王「えぇと、とにかく私たちはその魔物っぽいものをなんとかしなきゃいけないです」

勇者父「まぁ、そうなるね。何か対策でもあるの?」

側近「対策、というか、原因の元ではないかというものは発見しました」

勇者父「はやいな」

戦士「魔王軍つえ~」

側近「あなた方の仲間が教皇やっているらしい宗教団体ですよ」

戦士「やべぇwww超身内じゃんwwwwww」


勇者父「根拠は?」

側近「先日やつらの本拠地から出発する車を追跡したのですが、とある地点につくといきなり中から魔物がでてきたんです」

勇者父「なにそれまじカルトじゃん」

戦士「そんなに賢者のやつ、俺つえーしたいのかよwwwwないわーwwwww」

魔王「えぇ、と、あと、彼らが大好きな神様のことも調べてみたんですが~」

魔王「ちょっと、意外なことが分かったんです~」

ごくり


魔王「勇者さんがゴルゴゴルゴいうので、殺し屋か何かとおもったんですけど~」

魔王「どうやらオルゴ・デミーラのことだったみたいなんです」

勇者父「だれそれ、魔王の親戚か何か?」

魔王「んー、そうですね。そうともいえるかもしれませんね~」

魔王「父がいっていたことなんですけど、以前はここに住んでいた魔王だったみたいですよ」

魔王「ただ、何かが原因で別次元にいってしまったみたいです」

魔王「奥さんと喧嘩でもしたんですかね~、ふふっ」

勇者父「そんな理由で別次元いってもらっても困るわ」


戦士「つまりその魔王が何かしらの理由でこっちに戻ってきて、それを奴らは知ってか知らずか崇めて、魔物を排出しているってこと?」

魔王「あ、はい。そういうことになりますね~……」

側近「違う魔王の下で働いている魔物は契約書にとってはノーカウントなのでしょう」

戦士「カウントされても困るけどねwwwwww」

勇者父「確かにそうだwwwww」


側近「奴らは私たち魔物や魔王様を皆殺し、乗っ取るつもりなのでしょう」

戦士「迷惑極まりないなwwwww」

側近「そこで勇者殿にお願いがあります。オルゴ・デミーラをぶち殺してくれませんか?」

勇者父「君は率直にものを言うね」

戦士「別にいいんじゃないwwwww俺たち殺しには慣れてるんじゃんwwwww」

戦士「そろそろ賢者も賢者モードになって貰わないと困るしな」


側近「私たちは自称勇者どもの相手をしなくてはいけません」

魔王「そうね~……。オルゴさんは一度みてみたいけれど、攻められている状況で、違うものを攻めるのは大変ですしねぇ~……」

魔王「勇者様、お願いできますか?」

勇者父「ええ、勿論。人間を殺す魔物は絶対許せないし」

戦士「そうそう。俺たちもう高齢だけどやるときはやるんですーwww」

勇者父「つーか、これからっしょ」


勇者父「そういえば、勇者はどこにいるんだ?」

魔王「あぁ……勇者さんですか。えぇ、と、すいません、まだ寝てるんです」

勇者父「え、ちょ、もう正午なんだけど」

魔王「すいません。そ、その、昨日は夜遅くまで……は、話し合いをしていたものですから……。ふ、ふふっ……」

勇者父(……怪しい)

戦士(……怪しい)

側近「……」

あやしい!


勇者父「まぁ、とりあえず魔王さんよ。メタル系の武器くだしあ」

魔王「あら、勇者様。以前もっていませんでしたか?」

勇者父「全部売りましたwwwww」

戦士「俺も売ったわwwwwww」

魔王「あら~……。わかりました、勇者様方の装備品や道具などはこちらで揃えさせていただきますね」

側近「はい、それでは今すぐ持ってきます」

戦士「使い終わったらまた売ってもいいですかwwww」

魔王「ええ、いいですよ」

戦士「気前良すぎwwwwwwwww」

勇者父「あ、僧侶の装備品とかもあったらください」

魔王「はい、わかりました」

冒険当初は僧侶(6)


戦士「まじでくれるとか信じられないわ」

勇者父「俺たちが現役だった頃、王様に頼んだらこんぼうと100ゴールドしかくれなかったのに」

戦士「魔王ちゃんが天下統一すべきなんじゃね、これ」

勇者父「勇者にメタル装備くれる魔王とか新ジャンルwwwwwww」

魔王「喜んでくれたようでよかったです~。どうかがんばってくださいね」

戦士「うぃーっすwwwwwww」

勇者父「うぇーいwwwww」

勇者父「とりあえず僧侶とこいって仲間にすっかwwwww」

僧侶~僧侶~


勇者父「僧侶が勤めている教会にやってきました」

戦士「僧侶ちゃーん!!!」

勇者父「あれ、いなくね? というかなんかほこりかぶってね?」

戦士「確か僧侶ちゃん、一人でここやってたんだよね。どうしたんだろ」

勇者父「……さあ?」

戦士「僧侶ちゃーん!!」

勇者父「僧侶―!! どこやー? おるんかー?」

戦士「何故関西弁なんだよwwww」

勇者父「うるせえwwww」

戦士「教会の周りにもいないなあ」

勇者父「教会兼自宅だから、あまり外にでることもしなかったしなあ……」


戦士「思いついたwwwwww」

勇者父「え?何?」

戦士「お前んちにいるんじゃね?wwwwww」

勇者父「あぁ……、そういや黙って出てきちゃったな」

戦士「ひどいやつだwwwww僧侶ちゃん、お前に惚れてたのに」

勇者父「何十年前の話だよ……」

戦士「お前の家で暮らしていたらまじストーカーレベルだな。おめでとう!!」

勇者父「うれしくないよそれ!」


勇者父「自宅前にやってきたけど……なにこれ」

戦士「……僧侶の服と……骨?」

戦士「ちょ……おい、まてよ……どうして……?」

勇者父「……」

戦士「……」

勇者父は僧侶を調べた。

返事がない、ただのしかばねのようだ。

勇者父は骨を調べた。

返事がない、ただのしかばねのようだ。

(°Д°)


戦士「……魔物にやられたのか」

勇者父「…………」

戦士「……」

勇者父「………………」

勇者父「……いこう、戦士」

戦士「……!」

戦士「…………ああ、そうだな。勇者」

戦士「俺たちみたいな馬鹿は、結局魔王を倒す事しかできない」

戦士「できないんだ、勇者……」

勇者父「……」

僧侶(´;ω;')


魔物「ヤバイwwwwwユウシャッポイノキタwwwwwwギャァアアアア!!」

魔物「ヤラレテヤンノwwwwwwダセフャアァァアッアア!!!!」

戦士「百匹ぐらい倒したwwwwwこいつら弱すぎwwwww」

魔物「ゴメンナサイ!!オネガイダカラコロサナイデ!!シニタクナイ!!」

戦士「るっせーwwwwwwwえーい!! きっちゃうぞーwwwww」

魔物「シニタクナイヨォオオオ!!!」

魔物「アアァァァア!!ヨクモカアサンヲコロシタナ!!!」

魔物「イタイヨォ……オニイチャンイタイヨォ……」

魔物「セメテイモウトダケハ……イモウトダケハニガシテクレ!!」

戦士「兄妹愛最高すぎwwwwww でもだめですwwwww絶対許しませんwwww」

魔物「ギャァァアアア!!!」

戦士「許しませんwwwww絶対にwwwwwwうはwwwww」

((((;´゜ω゜)))


勇者父「なんとかやつらの本拠地の城っぽいところにきたけど、魔物多すぎワロエない」

戦士「なんか魔物がいってた話なんだが、今日魔王城に攻めるらしいよ」

勇者父「まじかよ」

戦士「魔物じゃないよ、兵士とか人間が」

勇者父「は?」

戦士「王がね、決めたらしいんだって、勇者全員集めて猛攻撃だーって」

勇者父「……ちょ、それ、やばいんじゃねーの?」


勇者父「今からでも戻って魔王に加勢したほうがいいんじゃないか」

戦士「ああ、俺も同じ意見だ」

戦士「といいたいところだがだめだ」

勇者父「どうしてだ。あいつらが人間を殺せないのは分かっているだろう?」

戦士「仮に戻って加勢したとしても、元凶を潰さなきゃまた同じ事だ」

戦士「またここに来て、また戻り、来て、戻り、繰り返してもどうにもならないだろう」

戦士「今は魔物が弱いが、これから強くなっていく可能性だってあるんだ」

戦士「大丈夫だ、魔王たちだって何かしら考えてるよ」

勇者父「……」


勇者父「わかった。さっさとゴルゴを倒して魔王のところへいこう」

戦士「そうそう、そのいきだよwwwwww目の前に魔王がいるなら倒さなきゃ勇者ないっしょwwwwww」

勇者父「そうだな。よっしゃあああああ!! 強行突破じゃー!! メラ! メラ!」

戦士「今のはメラゾーマではない、メラだ」キリッ

勇者父「wwwwwwwwwwww」

戦士「wwwwwwwwwwwww」

戦士さんが僧侶失って賢者モード


勇者父「やばいwwwwwもう最上階まできちゃったwwwwww」

戦士「これがwwwwレベル100のwwwwクオリティ!!wwwwwww」

教皇「確かに、ものすごい速さでしたね」

戦士「賢者キターwwwwww」

勇者父「余裕ぶっこいてるんじゃねーぞwwwwwww」

教皇「それは私のセリフですよ」

教皇「どうしてあなた方は笑いながら泣いているんです」


戦士「うるさいwwwwwwwお前にはわからねーよwwwwww」

勇者父「おうおうwwwwそのとおりだwwwwww」

勇者父「以前のお前ならわかったかもしれんが、今はわからなそうwwwwww」

戦士「だって賢者じゃなくて教皇(笑)ですものねーwwwwww」

戦士「たのしいでちゅかー?wwwwwww ははっwwwwwははっ……」

勇者父「うぇwwwっうぇwww……うぇ……」


(´;ω・')


勇者父「……賢者、どうしてお前はこんなことやってるんだ」

教皇「魔物を滅ぼすことについていってるんでしょうか?」

勇者父「そうだ」

教皇「当たり前じゃないですか。私は勇者様の仲間ですよ」

教皇「勇者の仲間が魔物を倒さず、一体何を倒すというんですか?」

勇者父「魔物を倒すために魔物の力を借りるのが勇者のやり方なのか」

教皇「魔王に手を貸す勇者には言われたくありませんね」

教皇「それに彼らは魔物ではありません。神の使いです」

教皇「勇者が神の使いを使うのは当然のことです」

戦士「ドヤ顔でいわれてもあれは魔物なんだよー!!」


教皇「いいえ、違います。あなた方の目が霞んでいるからそう見えるだけなのですよ」

勇者父「うるせえ! 賢者モード! ゴルゴだか、オルゴだか、いう魔王はどこにいる!」

教皇「あぁ……。オルゴ・デミーラ様のことですか。オルゴ様なら、私の……中に」

戦士「膣内か!!」

勇者父「今そういうこというなよ!!」

戦士「だってどういう意味かわからなかったんだもん!」

勇者父「あれだろ! 賢者が魂売ってゴルゴこっちに呼んだというオチだろ!!」

勇者父「そういうのよくあるから俺だって分かるんだからね!!」

教皇「そのとおり、確かに私は魂をオルゴ様の下に返しました」

教皇「しかしそれは当然のこと。神にわが命捧げるのであれば喜ばしいことです」

戦士「よくわかんねーけど、お前は賢者じゃなくてゴルゴだってことだな!!」

教皇「そうですね、そういうことになるんでしょうか。あとゴルゴじゃなくて、オルゴです」


勇者父「ゴルゴ! どうして賢者はお前なんかに魂を売ったんだ!」

教皇「そんなこと、私がしるはずがないでしょう」

教皇「ただ、そうですね。とても悲しんでいたんでしょうね。とても、乗っ取りやすかったですし」

教皇「今となっては誰も知る事は出来ない……。ふふ、魔王に毒された勇者よ。この私が闇に葬ってくれよう!」

勇者父「上等じゃゴルァァァアアア!!!!! 100レベなめんじゃねーぞおおおお!!」


オルゴ・デミーラがあらわれた!


勇者父「やべえええ!!脳みそみえとるよこいつ!!!きっも!!まじきっも!!」

勇者父「とりあえずミナデインじゃああああああああああ!!!」

戦士「まて勇者。俺にはMPなんてもの存在しないぞー!!!!」

勇者父「そうだった。落ち着いていこう」

勇者父「あいつドラコンぽいし、お前にバイキルトやってドラゴン斬りしたら一発で死ぬんじゃね?」

戦士「天才現る。よしやってみよう」


勇者父はバイキルトを唱えた! 戦士の攻撃力が二倍になった!


戦士「ドラゴン斬りwwwwwズバシュwwwwwwwww」


オルゴ・デミーラに9999のダメージ


勇者父「やばいwwwwwwwこれドラクエじゃなくてFFだわwwwwww」


デミーラ「ほほ、ぼうやたち。あなたの攻撃はその程度なの?」

戦士「脳みそがオカマになったwwwwwwwwww」

勇者「こんな魔王はじめてwwwwwwwww」

デミーラ「うるさいわね! 私の攻撃にひれ伏しなさい!!」


オルゴ・デミーラの攻撃!

勇者父は0のダメージをうけた!


デミーラ「なんですって!?」

ぶっちゃけDQやったことないんでFF分かりやすいっすwww


勇者父「うはは!! きかぬ、きかぬぞ魔王!!」

勇者父「それが貴様の本気か! ぬるいっ、実にぬるいっ!!ぬん!!」ズバシュ!


オルゴ・デミーラに7000のダメージ


デミーラ「ぐぬ……ぬ……」


戦士「オカマからゾンビになったwwwwwww」

勇者父「さすがの俺もびっくりですwwwwwwwwwwwwwww」


デミーラ「デクの人形共が。終わりにしてくれよう。お前らなどオレ様の相手ではないわ!!」


オルゴ・デミーラの攻撃!


戦士は1のダメージをうけた!


デミーラ「どうしてこーなるの!!」

戦士「逆ギレして身体とけとるwwwwwwwwwwwww」

勇者父「これが魔王とか信じられないwwwwwwwwwwwwwww」

デミーラ「うググ……」

弱っ


戦士「これは俺の分wwwwwこれが勇者の分wwwwwwこれが何もできずに死んでいった人たちの分、そしてこれが僧侶の分だあぁああああああああ!!」


オルゴ・デミーラに9999のダメージ!


デミーラ「グゴゲゲ……グググ……ゴゴゴ……か、身体が崩れていく……おのれ……デクの人形が……」


勇者父「それが最終形態? やっべ、スーパーとかで売っているスライムみたいwwww」

勇者父「はい、メラゾーマっと」


オルゴ・デミーラに9999のタメージ!


デミーラ「アァァアアアアアア!!!」


勇者父「スライムで鍛えた腕、そう簡単には衰えないぜwwwwwww」キリッ


デミーラ「ど……どうしてオレさまは……こっちの世界でも……まけるのだ……」ドロドロ

勇者父「うわ、めっちゃ溶けてる!!wwwwwwww」

戦士「ざまぁあwwwwwwwwwwwwwwww」

デミーラ「おのれ……おのれ……たかがデクの人形ごときが……」

デミーラ「貴様らも道連れだ!! 骨すら残さん!!」チッチッチッ

勇者父「ちょ、おま、それ、ばくはt――――!!」


――

――――

――――――


勇者父「…………」

勇者父「はっ!? ここはどこ!? 天国?」

賢者「勇者様、何を馬鹿なことをいってるんですか」

勇者父「え? あ? 賢者!? お前若すぎだろ!!」

賢者「はぁ? 勇者様どうしたんですか」

戦士「勇者―!! 明日は魔王城なのに大丈夫なのかよー!!」

勇者父「魔王城?」


勇者父「あ、ほんとだ。こうみると今よりピカピカしてたんだなあ」

僧侶「ど、どうしたんですか? 勇者様、いつも以上におかしいですよ……」

勇者父(どういうことだ。俺はタイムリープしてしまったのか?)

勇者父(でも、どうして……。爆発に巻き込まれただけだぞ!)

勇者父「いや、なんでもない。明日は決戦だ。はやく寝よう」

勇者父(まぁ、なんにせよ、賢者があんな風になった理由もわかるかもしれない……)

賢者「ともかく明日は朝はやいんです。寝て体力を回復させましょう」

僧侶「うん、そうだね。賢者ちゃんの言うとおりだね。えへへ……」

勇者父(おきたばかりで眠くないんだけどなあ。確かこのときちゃんと寝たような気がするから、寝ないとまずいな……)

勇者父「ああ、おやすみ~」


賢者「いい朝ですね」

戦士「朝から賢者モードなのか?」

賢者「だからそれは言うなといっている!!」

勇者父(ぜんぜんねむれなかった……)

戦士「さあー勇者はきりって魔王城だー!!」

勇者父「そんなにはりきっても損するだけだよ」

戦士「あー?」

勇者父「まぁいいや、いくか」


勇者父「魔王に契約されました」

魔王「ごめんなさい、勇者様。私がちゃんと言わなかったばっかりに」

勇者父「もう気にしてないんでいいです。あなたはいい魔王だしね」

魔王「あら~……えっと、それはどういう意味なんでしょう~?」

勇者父「気にするな。んじゃ、30年後に会いましょう」

魔王「はい~。お待ちしていますね」

賢者「……」

しえ


勇者父「なんの面白みもなく、ゲームのエンディングを終えた感じです」

戦士「ご馳走うめええええええ!! 戦士やっててよかったー!!」

賢者「勇者様、少しお話があります。ちょっといいですか?」

勇者父「ん? うん、わかった。いいよ」



勇者父「んで城の中庭なんかに移動してどうしたんだ?」

賢者「勇者様、どうして魔王とあんな簡単に契約したんですか!」

勇者父「ああ、その話? あの魔王を殺せゆーたほうが無理っていう話じゃけん」

賢者「どんな方言ですかそれ! ともかく、あなたは30年後、もしかすると魔王の手下になってしまうんですよ!」

賢者「勇者としてそれでいいんですか!」

勇者父「んー、いいんじゃない。それでも」

勇者父「そういう勇者がいてもさ。悪いわけじゃないでしょ」


賢者「悪いですよ!! どうして魔物と手を組もうとするんですか!」

勇者父「どうして賢者はそんなに必死なの?」

賢者「……え?」

勇者父「俺がどうなったところで賢者にはあまり関係ないじゃん」

賢者「っ……」


賢者「勇者様はわかっていない!」

賢者「そんなの勇者様じゃありません!!」

賢者「そんなの、私が好きな勇者様じゃありません!!」

勇者父「……え?」

賢者「……あ……」

勇者父(……そうか。俺はあの日賢者に告白に告白されたのか)

勇者父(まったく覚えてなかったけど)

勇者父(俺はここで、確か……付き合わなかったような……)

勇者父(しかし何故。俺はなんで賢者と付き合わなかったんだ?)

勇者父(スタイルもいいし、頭もいいし、顔もいいし……何故俺は……)



賢者「ご、ごめんなさい。忘れてください!!」

勇者父「え? でも……」

賢者「お願いです! いわないで。何もいわないでください」

――

勇者父『そうそうwww当時の写真みたらやばかったwww』

勇者『どうして結婚しなかったのか、実に不思議である』

勇者父『あの頃は駄目だったんです』

――

勇者父(だめ。どうして俺はだめだと……)

勇者父(賢者……賢者……賢者……賢者……モード……)

勇者父「!? そうか思い出したぞ!!」

賢者「ひっ」

勇者父「賢者、そういえばお前男の娘だったな!」

えっ…


さっき戦士膣がどうとか言ってなかったか?

>>708ほら、戦士だから
30年前だし


賢者「男の……娘?」

勇者父「あー思い出した!思い出した! 当時は男の娘なんて気持ち悪い外道とか思っていたから賢者のことを好きになれなかったのか!」

勇者父「そうだそうだ、確かここで「男とは付き合えません」といったような気がする」

勇者父「あー、そうか。そうか!」

勇者父「だから女である魔王に嫉妬してたのか。お前!」

勇者父「あー、くそ。あー、こんな簡単な問題だったなんて……」


賢者「えっと、つまりどういうことですか……?」

勇者父「つまりだな。付き合おう、賢者。俺はたとえお前が男の娘でも愛せる自信がある」

賢者「っ……////// ちょ、勇者様待ってください! 私は男ですよ? 本当にいいんですか!?」

勇者父「いいんじゃないかな。ある意味では貧乳だし、どうやら30年後も賢者はかわいいようだし」

賢者「…………」


賢者「で、でも、私は子供産めません」

勇者父「いいんじゃないwww ほかにも勇者いるし、あの魔王なら勇者いなくても大丈夫だし」

賢者「801穴なんてないんですよ?」

勇者父「かまわんwwwwどんとこいwwwwちゃんと愛してやんよwwww」

賢者「勇者様……っ……」ダキッ

勇者父「ヌホホwwwそんないきなり抱きつかなくてもwwwww」


賢者「ゆうしゃさまあ……っ……ありがとうございます……うぅ……」

勇者父「おーよしよし」ナデナデ

賢者「はぅ……」

おい、勇者ちゃん生まれないじゃん


勇者父「まさかの致してしまいました」

賢者「//////」

勇者父「賢者よ、魔王の下にいくことだけは許してくれ」

勇者父「いや、むしろ賢者、お前も俺と一緒に人と魔物の世界をつくってくれないか」

賢者「……」

勇者父「俺巨乳には興味ないから!!」

賢者「そういうことではないんですが……わかりました」

賢者「それがあなたの目指す正義だというならば、私はついていきましょう」

勇者父「うおおおぉ!! 賢者ありがとうううう!!!」

賢者「そ、そんな抱きつかないでください//////」

勇者父「頑張って一緒に良い世の中にしてこうなぁ!!」

賢者「は、はい//////」



――――――


――――


――

戦士「おぉぉおおおおい!! 勇者あぁああどこにいるううううう!!!」

魔物A「ジュウショウノセンシダケダゾwwwwwww」

魔物B「サスガニwwwオレタチデモwwwwカンタンニカテルレベルwwww」

魔物C「100レベルデモアタマタベレバシヌモンネwwwwww」

戦士「お前ら邪魔だぞどけえええええ!!!」

魔物A「ギャアァァアアアアア!!!!!」

戦士「勇者お願いだ返事してくれええぇえええ!! 俺だけ残して皆いなくなるなんてずるいぞおおおお!!!」

僧侶が


戦士「勇者ぁああああぁぁあ!!!!!!!」

戦士「あぁぁあああぁぁぁああ!!!?」

魔物B「ザットコンナモンデスヨwwwwwコイツアセクサクテwwwwキモチワルイwwww」

魔物C「ホントホントwwwwニンゲンッテモロイヨネーwwwwww」

戦士「ぬぐ……ぐ……」

魔物「マオウジョウトカイウトコロデwwwwセンソウシテイルラシイwwww」

魔物C「ナニソレメッチャタノシソウwwwwwミニイコウズwwwwwww」

魔物B「テンションアガッテキターwwww」

魔物C「キターwwww」

戦士「ゆう……しゃ……」





勇者父 END

( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?





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今日の投下分は時間の都合上、勇者父ルートしかかけませんでした。
どうしても教皇あたりのフラグが勇者であると拾えないので無理やり勇者父ルートをつくってしまいました。
明日、スレがありましたら勇者の話に戻りたいと思います。ただ確実に1000までに収まらないのでどうしようか悩んでいます。
あと戦士が賢者を女と勘違いしている理由ですが、勇者父以外賢者を男だとは知りませんので女だと思っているんでしょう。

ここまでみてくださりありがとうございます。もしよろしければ保守のほうよろしくお願いいたします。

1000に到達してから>>1がSSに同スレタイでスレ建て
パート化して変な奴が湧くのを防止

が、いいと思います

乙一

保守なら任せろー

勇者父世代は…もう…(´;ω;')
>>758
任せた






うわあああああああああああああああああん!!!

ver 0.0.9 -2 #51 非公式保守間隔表
00:00-01:00 12分以内
01:00-02:00 18分以内
02:00-03:00 28分以内
03:00-04:00 30分以内
04:00-05:00 34分以内
05:00-06:00 38分以内
06:00-07:00 43分以内
(07:00-09:00 52分以内)
(09:00-11:00 17分以内)
11:00-12:00 25分以内
12:00-13:00 29分以内
(13:00-14:00 20分以内)←←←←←←←←←
(14:00-16:00 27分以内)
16:00-17:00 28分以内
17:00-18:00 23分以内
18:00-19:00 14分以内
(19:00-20:00 17分以内)
20:00-22:00 12分以内

SS速報ってすげーカオスだった気がするんだが

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