男「もう、やめよう」(12)

女「男、今日はどこに行こうか?」

男「女」

女「やっぱり、ファミレスか?」

男「女!」

女「ははは、男は食べ物の事しか考えてないからなあ」

男「女!!」

女「さっきからどうしたんだ?私の名前ばかり読んで」

男「いい加減に現実から目を背けるのはやめてくれ」

女「私は目を背けてなどいないぞ?こんな幸せな現実から目を背ける必要が無いだろう?」

男「違う。違うんだよ。現実を見ろ」

女「ははっ。変な奴だなぁ」

女「……」

頭突きは?

>>2
誤爆乙

>>3
やかましいわwww続きはよ

了解

女がおかしくなったのは、一週間前に「あの出来事」が起きたからだ
あれさえなければ、俺達は幸せだった
でも、あれの所為で女は変わってしまったから

今日も、彼女は俺に問う
「ねえ、今日は何処に行こうか?」
もう、いやだ。やめてくれ。頼むからやめてくれ

今日も、また聞かれた
「男、今日は何処に行こうか?」
今日はいつもと違って名前で呼んでくれた
でも、そんなチャンスも俺が潰してしまった
どうして。どうして。いやだ。やめてくれ

女「ねえ、今日は何処に行く?」

男「……」

女「やっぱり、ファミレスか?」

男「女」

女「ははは、男は食べ物の事しか考えてないからなぁ」

男「女……」

女「ん?さっきからどうしたんだ?私の名前ばかり呼んで?」

男「もう、やめてくれよ……」

女「ん~?なんもしてないぞ?」

男「もう、いい」

女「ははっ。変なやつだなぁ」

女「……」

駄目だ
また戻ってしまった
どうして?
やっと掴めた手がかりなのに
女を治せなかった

少しだけ、期待していた
きっと、少しだけ変わったから治るって
当然そんな事は無かった
次の日には今まで通りになってしまった
もういやだ。助けて。誰か助けて

きっと明日も変わらない
何も変わらない
変わらないんだろう

女「今日は、何……」

男「……?」

女「もう、やめてよ」

男「え?」

女「いつも、自分だけの殻に閉じこもって」

男「女、喋れるのか?」

女「ねえ、もうやめてよ。お願いだから、戻って」

男「……お前がやめてくれ」

女「もう、やだよ……」

男「良かった。本当に良かった……」

今日、女が戻ってきた
突然戻ってきた
でも、彼女は俺の話を聞いてくれない
どうして
なんで

気付いた
どうせ、明日になったら元通りだ
いやだ。いやだ。やめて
もう、やめて。助けて

今日の分は終わり

期待

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