まどか「かっこつけられないほむらちゃん」(204)

―教室 HR―

早乙女「では暁美ほむらさん、入ってきてください」

ほむら「はい」

まどか「綺麗……」

さやか「美人だねー」

仁美「ですわね」

ズデン

さやか(あれ、あの転校生なにもないところでこけた……しかも顔面から行ったよ、いたそー)

ほむら「……」

仁美(何事もないように立ち上がって、埃を払ってますわ……クールなのかドジっ子なのか……不思議な方ですわ)

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」ポタポタ

まどか(あ、鼻血……こけたときに顔を打ったから……)

早乙女「……えー、鹿目さん、暁美さんを保健室に連れていってあげてください」

まどか「あ、はい」

―廊下―

まどか「えっと、暁美さん、大丈夫?」

ほむら「ほむらでいいわ」ポタポタ

まどか「あ、うん……ほむらちゃん、これ、ティッシュ」

ほむら「ありがとう、鹿目まどか」

まどか「あれ?私の名前?」

ほむら「あなたは、今の生活が大切かしら?」

まどか「え?それは、うん、大切だよ、家族も友達も」

ほむら「もし大切なら……変わりたいなんておみょ……思わないことよ」ウルウル

まどか(今、舌噛んじゃったよね……痛そう……涙目になってるよほむらちゃん……)

まどか「う、うん……えっと、ほむらちゃん、大丈夫」

ほむら「大丈夫よ」ウルウル

―教室―

さやか「なるほどねー、クールでドジっこってそれが萌えなのか!萌えなのかぁ!」

まどか「でも、強がってる感じで可愛いって思うね」

仁美「たしかにあのインパクトは……」

さやか「あれだけ綺麗なのにあの第一印象だもんね……」

まどか「そうだね、ちょっと忘れられないね」

仁美「あ、戻ってきましたわ」

まどか「大丈夫か聞いてくる」


まどか「ほむらちゃん、舌と鼻、大丈夫?」

ほむら「えぇ、心配には及ばないわ」

まどか「よかったー」

ほむら「心配してくれてありがとう、鹿目まどか」

まどか「ティヒヒ、改めてこれからよろしくねほむらちゃん」

ほむら「えぇ、お願いするわ」

―放課後―

キュゥべえ「助けて……」

まどか「傷だらけ……」

ほむら「そいつから離れなさい鹿目まどキャッ」

ズデン

さやか「……また何も無いところで顔面からこけたてる……」

まどか「えっと……大丈夫?ほむらちゃん……」

ほむら「そいつから……グス……離れなさい鹿目まどか、美樹さやか……グス」ポタポタ

まどか(涙目になってるしまた鼻血がでてる……それに埃まみれになって……)

まどか「えっと、ティッシュ……いる?」

ほむら「ありがとう……グス……」

さやか(なんかこっちがいじめてるみたいじゃん……)

―魔女結界―

ほむら「巻き込まれたか……」

まどか「え、何!なんなのこれ!」

さやか「ま、周りの景色が……」

ほむら「クッ一旦脱出するわ、ついてきあっ!」

コケッ

ほむら(つ、躓いただけ……こけてない、こけてないからセーフ……)

ほむら「ついてきて!」

さやか(つ、ついていって大丈夫かな……)

まどか(ほむらちゃん……)

まどか「あ、周りの景色が元に……」

マミ「あなた達、大丈夫?」

さやか「ま、また変な格好の人が増えた……」

マミ「あなたは……初めて見る子ね、どうしてQBを狙っていたのかしら?」

ほむら「……あなたには関係ないわ」

マミ「取り分が減るのを恐れてQBを襲っていたのかしら?」

ほむら「……あなたに話すことはない」クルッ

マミ「あ、ちょっとどこにいくのよ!」

ズデン

マミ(え?何も無いところでこけた……)

さやか(器用にこけるなぁ……転校生……)

まどか「ほ、ほむらちゃん、これ、ティッシュ……」

ほむら「あり……グス……がとう……鹿目……グス……まどか……」


マミ「……私、もしかしていじめっこみたいになっちゃったのかしら?」

さやか「あーいや、そちらの事情は知りませんけど、そんな事はないと想いますよ」

ほむら「鹿目まどか、ついてこないで……」

まどか「え、でもなんか心配だし……それにさっきの事とか説明して欲しいし……」

ほむら「あなたには関係ないわ」ダッ

まどか「あ!ほむらちゃん!走ったらまたこけちゃうよ!」

ズデン

ほむら「……グス……」

まどか(なんだろう……守ってあげたい……)

まどか「えっと、大丈夫?ティッシュいる?」

ほむら「……」ポンポン

まどか(埃払ってるけど、もう制服がぼろぼろ……)

ほむら「あなたは首を突っ込まずに、何も知らないままでいなひゃい……」

まどか(あ、また噛んだ……痛そう……)

ほむら「……」

まどか「よ、よしよし、痛くないよほむらちゃん、痛いの痛いの飛んでけー」ナデナデ

ほむら(なんでこんなに失敗ばかり……)

ほむら「……どこまでついてくる気……」

まどか「あ、いやえっと……なんだかほっとけないなって思っちゃって……」

まどか「それに、やっぱりさっきの話、教えて欲しいし……」

ほむら「言ったでしょう、あなたに話すことは何も無いって……」

ほむら「心配してくれてありがとう、私の家、このマンションだから心配剃る必要はないわ」

まどか「あ、ほむらちゃん……」

ツルッ

まどか(今絶対こけそうだったよね……)

ほむら「……じゃあね、鹿目まどか」

まどか「あ、後ろ向きながら歩いたら危ないよほむらちゃん!」

ガン

ほむら「……」プルプル

まどか(後頭部おもいっきりうちつけちゃったよ……痛そう……しゃがみ込んで頭抑えて震えてる……)

まどか「えっと、よしよし、痛くないよ、ほむらちゃんは強い子だから痛くないよ」

ほむら(うぅ……どうしてこんな事に……)

―翌日―

まどか「で、結局何も教えてもらえなかったんだ」

さやか「あー私、マミさんとQBに話聞けたよ」

まどか「そうなの?教えてほしいな」

さやか「じゃあ昼休みにマミさん誘って屋上いこっか」

ほむら「やめておきなさい」

さやか「転校生……あんた、何を企んでるのさ」

まどか「ほむらちゃん、QBって子いじめてたのはなにか理由があるの?」

ほむら「あなた達に教えることは何も無い」

さやか「そうやって何も教えないくせに言うこと聞かせようってどうなのさ」

ほむら「……忠告はしたわよ」クルッ

ガン

まどか(机に足の小指ぶつけちゃったんだねほむらちゃん……)

さやか(一瞬でもこいつが何かを企んでるって思った私が馬鹿だったのかな……)

ほむら「……」プルプル

まどか「大丈夫?」

ほむら「気にしないで……」

さやか「……なんていうか……しまらないなぁ……」

ほむら「とにかく、魔法少女にこれ以上あなた達は関わるべきじゃないわ」

ほむら「それだけは覚えておいて……」

まどか「あ、ほむらちゃん!どこいくの!」

ほむら「……」

ガラガラガラ

先生「ん?なんだ暁美、もう授業だぞ、席に座りなさい」

ほむら「……はい……」

さやか(出ていくことでかっこつけようとしたのかな……不憫になってきた……)

―昼休み―

さやか「ってことがあって」

マミ「何を考えているのかしら……QBが言うにはあの子はイレギュラーな存在らしいわ」

さやか「まぁ、ある意味すごいイレギュラーな感じはしますけど……」

まどか「あ、あはははは……否定できないかも……」

マミ「一度しっかりと話し合ってみたいけど……どうも敵対心をもたれて嫌われてるみたいだし」

さやか「まぁあれで命がけの戦いしてるって言われたら、心配になりますね」

マミ「えぇ……仮に私の信条と合わない人でも、あの姿をみると……さすがに守ってあげたほうがって……」

まどか「あはは、マミさん、ほむらちゃんを守ってあげてください、やっぱり私も心配なので」

マミ「でもその前に仲良くならないと……」

さやか「なんとかして仲良くなってみますか!」

マミ「どうやって?」

さやか「うーん、一緒に遊ぶとかですかね……」

まどか「とにかく、私とさやかちゃんで何かに誘ってみますよ!」

マミ「えぇ、お願いね」

―放課後―

まどか「だからね、一緒に遊びたいなって」

ほむら「悪いけど、お断りするわ」

さやか「なんでさ」

ほむら「用事があるのよ」

さやか「用事って何?」

ほむら「……」

さやか「やっぱり用事なんてないんじゃん」

ほむら「とにかく、私に関わらないで、魔法少女なんて近づかないほうがいいんだから」

ほむら「誘ってくれたのは嬉しいけどお断りするわ、じゃあね、鹿目まどか、美樹さやか」ダッ

まどか「あ、走ったら駄目だよほむらちゃん!」

ツルッズデン、ビシャア

まどか(滑ってこけただけじゃなく、掃除のバケツに頭から突っ込んで……)

ほむら「……というわけで……グス……クリーニングする用事ができたから……グス……」

さやか「あ……うん……なんかごめんね…・・」

まどか「だ、大丈夫?」

ほむら「大丈夫よ、じゃあね」

まどか「あ、床が水浸し担ってるからきをt」

ズデン

ほむら「……わざとよ……」ポタポタ

まどか「えっと……はい、ティッシュ……」

ほむら「ありがとう鹿目まどか……」




まどか「なんだか、ほむらちゃんに悪いことしちゃったね……」

さやか「うん……私達何もしてないと思うんだけどすごい罪悪感だよ……」

まどか「どうしよっか……」

さやか「とりあえずマミさんに無理だったって伝えよっか」

まどか「そうだね」

―夕方―

マミ「今日は何事も無く終わったわね」

まどか「ティヒヒ、私としてはその方が怖くなくていいや」

さやか「あはは、まどからしいね」

まどか「あ、あれ、ほむらちゃんだ、ほむらちゃーん」

ほむら「……何かしら」

まどか「えっと、見かけたから声をかけてみたんだけど……駄目だったかな?」

ほむら「かまわないわ」

さやか「えっと、今日は悪かったね、クリーニング……」

ほむら「……あなた達は何も悪く無いわ」

マミ「えっと、あなたに聞きたいことがあるのだけど」

ほむら「私はあなたに話すことは何も無いわ」

マミ「えっと、あなた、私と一緒に魔女退治しない?」

ほむら「え?」

マミ(この子は取り分が減ったら本当に困りそうだし……なら私が守ってあげたほうが……)

ほむら「……何を企んでいるの?」

マミ「一緒に戦う魔法少女は多いほうがいいでしょう?」

ほむら「必要ないわ」

マミ「そんなに強がらなくてもいいのよ?別にあの時のことは水に流して」

ほむら「必要ないといったのよ」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「マミさんが好意で一緒にって言ってるのにその言い方何さ転校生!」

ほむら「はぁ……気にかけてくれてありがとう、そろそろ私は帰るから」

マミ「暁美さん……」

カァーカァー ベチャ

ほむら「……グス……」

さやか(綺麗な髪にきたないものが……)

マミ(あの子、不幸な体質でもあるのかしら……)

まどか(ほむらちゃん……)

まどか「あ、あの、私も帰りますねマミさん」

マミ「ふふっ暁美さんが心配なのね、いってらっしゃい鹿目さん」

さやか「不幸に巻き込まれないようにねー」

マミ「魔女とかがでたらすぐに連絡するのよ?」

まどか「はい!」

―――――
―――
ほむら「何か用?」

まどか「えっと、ほむらちゃんと一緒に帰りたいなって」

ほむら「……あなたは、契約するつもり?」

まどか「魔法少女ってたしかに戦うのは怖いけど、人のために戦えるってすごいなって……」

まどか「QBも私にはすごい素質があるって言ってたし、皆の手助けできるなら……」

ほむら「やめておきなさい……といっても無駄よね……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「今から魔法少女について独り言を喋るわ……後はあなたの好きにしたらいい」

まどか(頭にカラスのあれがのってるせいか、なんだか真面目な話に聞こえない……)

まどか「そんな!う、嘘でしょ!」

ほむら「……」グニュ

まどか(あ、ほむらちゃん……ガム踏んじゃった……)

ほむら「……」ミョーン

まどか(すごい話を聞いたのに靴のガムがきになってしょうがないよ……)

ほむら「あなたの家まで送って行くわ」グニュ

ほむら「案内してもらえる?」ミョーン

まどか「あ、うん……」

まどか(頭のあれと靴がきになって……そうだ、うちのシャワー貸してあげよう……)

グニュ ミョーン スポッ ドテン

まどか(ガムで靴が脱げてこけちゃった……痛そう……)

ほむら「……グス……」

まどか「だ、大丈夫?」

ほむら「大丈夫よ……グス……」

―まどホーム―

ほむら「気にしなくてもいいわ」

まどか「駄目だよ!ほら入って入って!」

ほむら「わかったから、わかったから押さないで鹿目まどか」

―――――
―――

まどか「私の着替えでサイズ大丈夫かな?」

ほむら「身長差もそんなにないし、問題ないわ」

まどか「そっか、じゃあこれとタオルはここにあるから使ってね」

ほむら「えぇ、ありがとう、鹿目まどか」

まどか「まどかでいいよ!ほむらちゃん」

ほむら「……ありがとう、まにょ……まどか」

まどか(ほむらちゃん……舌、口内炎だらけになってないのかな、大丈夫かな?)

ほむら「……」ウルウル

まどか(我慢してる……でも、泣きそうだよほむらちゃん……)

シャー

ほむら「はぁ……まどかに迷惑をかけてしまった」

ほむら「……まどかと同じシャンプー……えへへ……」

ほむら「あんまり長くいるとまどかに迷惑よね、早く洗ってでよう……」

―――――
―――

ほむら「こんなものかしら……」

QB「やぁ、暁美ほむら」

ほむら「QB!」

ツルッ グチャ

QB「」

ほむら「」

まどか「な、なにか大きな音がしたけど……」

まどか(ほむらちゃんの頭に潰れたQB……QB死なないとかさっき言ってたから大丈夫なの……かな?)

まどか「ってほむらちゃん気絶してるし急いで運ばないと!」

まどか「ほむらちゃんの髪にQBの肉片が……うぅ……気分悪くなってきたよ……」

まどか「はぁ、やっとほむらちゃんの髪洗い終わった……」

まどか「あとは、ほむらちゃんを運ばないと」

ほむら「ん……」

まどか「あ、ほむらちゃん起きた?大丈夫?」

ほむら「え?え?」

まどか「お風呂で気絶してたんだよ」

ほむら「ご、ごめんなさい!」

ほむら「す、すぐ出ていくから!」

まどか「あ!またそんなに慌てると!」

ツルッ ドテン

ほむら「……」ポタポタ

まどか「……ティッシュ持ってくるね?」

ほむら「……グス……」ポタポタ

まどか「私に言いたいこと言わせて終わりでいいのかよ」

まどか「格好付けずに、括弧付けずに話してごらん」

―数日後 昼休み―

マミ「相変わらず暁美さんは一緒にこようとはしてくれないわね……」

まどか(前に言ってた事について色々と聞く時間なかったなぁ……)

さやか「なんか意地はってるんじゃないですかね」

マミ「やっぱり暁美さんは相変わらずなの?」

さやか「はい、相変わらず机で足をぶつけたり、こけたり、頭打ったり……」

マミ「……あの子、グリーフシードちゃんととれてるのかしら……」

まどか「ほむらちゃん……心配だな……」

さやか「まぁ、あれじゃあ突っぱねられても大丈夫か不安になるよね……」

まどか「うん……」

マミ「そうね、心を開いてくれるといいのだけど……」

―放課後―

QB「やっべぇよこれ、マジ孵化直前のグリーフシードだよ」

まどか(なんか前とQBの性格が違う……別のQBなのかな?)

QB「マジこれマミよんでこないとやっべぇよこれ、それか契約っきゃねぇべ」

さやか「私が残るからマミさん呼んできて!」

まどか「わかったよさやかちゃん!」

―――――
―――

マミ「もう何も怖くない!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

シャルロッテ「あー」

マミ「あ……」

カチン

ほむら「間に合って!」

ツルッ カチン

ほむら「あ……」

ドン バクン

マミ「え?」

まどか「ほ、ほむらちゃんが食べられちゃった!」

さやか「う、うわあああああああ」

QB「まだ助けられるかもしれねぇよマジで、契約するしかなくね?」

どかーん

ほむら「……その必要はないわ……」ドロドロ

まどか(ほむらちゃん……唾液まみれ……)

さやか(しかもちょっと臭う……)

ほむら「……グス……」ドロドロ

マミ「えっと、助けてくれてありがとう、暁美さん」

ほむら「礼にはおよばないわ」ベチャァ

さやか「普段さらさらな髪が唾液まみれでファサってできないんだな……」

ほむら「……」ウルウル

まどか(ほむらちゃん泣きそう)

ほむら「もう一度忠告しておくわ、契約はやめておきなさい、まどか、美樹さやか」ドロドロ

ほむら「じゃあね」ドロドロ

ツルッ ベチャ

まどか(巨大なケーキの上に顔面からこけちゃった……)

ほむら「……」べちゃあ

さやか(転校生の背中は唾液まみれ、前はクリームとスポンジで顔が見えない……)

ほむら「……グス……」

マミ(このまま帰したらなんだかすごい申し訳ないんだけど……)

マミ「えっと……私の家でシャワー浴びてく?」

ほむら「必要……グス……ないわ……」

マミ「そう言わずに、ね?」

ほむら「必要ないものはない!」ダッ

ツルン べちゃあ

さやか(こんどは背中からこけた……ケーキ人間の出来上がり……)

ほむら「うぅ……グス……」べちゃあ

―マミホーム―

マミ「えっと私の着替えで大丈夫かしら……ないよりましよね」

ほむら「……ありがとう……」

マミ(無理やり連れてきたのにお礼を言うのね、結構可愛いところもあるじゃない)

―――――
―――

ほむら「……」ペタペタ

まどか(ほむらちゃんの胸の部分がダボダボ……)

さやか(自分の胸をペタペタしてるところが哀愁を誘う……)

マミ(なんだか申し訳ない気分になってきたわ……)

マミ「命の恩人だもの!今から服買ってきてあげるわね!」

ほむら「気にしなくていいわ……」ペタペタ

まどか(すごく意気消沈してる……)

マミ「3分で買ってくるから!」

さやか「い、いやーかっこよかったよ転校生!あんなにつんけんしながらもマミさんを助けるなんて見直しちゃったよー」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんがいなかったら私達も危なかったんだよね、本当にありがとうほむらちゃん」

さやか「い、いやーかっこよかったよ転校生!あんなにつんけんしながらもマミさんを助けるなんて見直しちゃったよー」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんがいなかったら私達も危なかったんだよね、本当にありがとうほむらちゃん」

ほむら「……///」

さやか(あれ、ちょっと照れてる)

まどか(かわいい……)

ほむら「そ、それほどでもにゃい……ないわ……」

まどか(でもやっぱり噛んじゃうんだね……)

ほむら「……」ウルウル

さやか(転校生の舌、大丈夫なのかな……)

ガチャン

マミ「さ、サイズがわからなかったからいろいろ買ってきたわ!」

まどか(よほど急いでたんだマミさん……本当に3分で買ってきた……)

マミ「手当たり次第、何着かつかんで買ってきたのだけど……」

ほむら「ありがとう……これ、いただくわね」

―――――
―――

まどか(ほむらちゃん似合ってるや)

ほむら「……それじゃあこれ以上お世話になる前に帰るわね……」

マミ「あ、ちょっと待って暁美さん!これから一緒に魔女を退治して行かない?」

ほむら「あなたと私では考え方が違いすぎるわ……じゃあね」

さやか「待ってよ転校生!」

ほむら「何かしら?」クル

さやか「あんたは、どうしてマミさんを助けたのさ」

ほむら「……色々とあるのよ」

まどか「あ!ほむらちゃん!前をちゃんと見て!」

ゴン

ほむら「……」プルプル

まどか(守ってあげたくなる……)

マミ「大丈夫かしら……」

ほむら「大丈夫よ……じゃあ」ダッ

まどか「あ!駄目だよ走っちゃ!」

ほむら「何度も何度もこけたりしないわ!」

さやか「おぉ!成長してる!」

ゴソゴソ ガチャ ゴン

ほむら「……」プルプル

マミ「出るときは引くのよ……」

さやか「押したら開けられるって思ったんだ転校生……」

まどか(なんだろう……ほむらちゃんがすごくかわいい……)

ほむら「……ついてこないで……」

さやか「まぁそう言わず、私達もマミさんの家から帰るだけだって」

まどか「ねぇほむらちゃん、どうしてマミさんにお話しないの?」

ほむら「……知ってどうなるの、魔法少女になれば元には戻れない、なら知らないほうがいいでしょ」

さやか(なんか重要な秘密の話なんだと思うんだけど、転校生が噛まずに喋れたことのほうが驚くなぁ)

さやか「……なんか魔法少女に秘密があるの?」

ほむら「……いい機会ね……あなたが契約する前に話しておくわ」

さやか(これも噛まない!)

まどか(すごい!すごいよほむらちゃん!)

ほむら「信じるか信じないかはあなた次第よ……」

さやか(おぉ!!)

まどか(完璧だよほむらちゃん!)

ほむら「それでも聞くかくぎょ……かぎゅ……覚悟はある?」

さやか(……どんまい転校生……)

まどか(かわいい)

さやか「それ、本当なの?」

ほむら「言ったでしょう、信じるか信じないかは好きにしなさい」

まどか「私は、信じるよほむらちゃん!」

ほむら「そう、ありがとうまどか」

ほむら「じゃあ、私はこっちだから」

さやか「あ、うんじゃあね転校生」

まどか「ばいばいほむらちゃん」

ほむら「えぇ、またね、まどか、美樹さやか」

まどか「気をつけてねほむらちゃん」

ほむら「えぇ、ありがとうまどか」ファサ

さやか(決めポーズ!)

グイッ ブチィ

ほむら「……」ウルウル

まどか(人の家だったから気にしちゃって念入りに洗えなかったのかな……魔女の唾液が固まってた部分に引っかかって髪を引っ張っちゃったんだね……)

さやか(決めポーズが台無し……)

まどか「ほむらちゃんかわいいね」

さやか「まぁ、見ててハラハラするよね」

まどか「私にさっきの話をしてくれた時なんて38回噛んだのに、さっきは29回だったよ」

さやか「へぇ、成長してるんだ」

まどか「あのドジと不運がなかったらほむらちゃんってすっごくかっこいいんじゃないかな?」

さやか「……うーん……クールな印象を持ったのは間違い無いと思うよ」

まどか「きっと男子にモテモテだね」

さやか「いや、それはどうかな」

まどか「どうして?」

さやか「何気にスペックは完璧超人だからね、とっつきにくいイメージは拭えないっしょ」

まどか「なるほど」

さやか「多分完璧超人だったら私は今みたいに話たりすることはなかったと思うよ」

さやか「あのドジで美人な転校生を可愛いって認識してる人多いんだよね」

まどか「へぇー」

―翌日―

さやか「契約しちゃった」

ほむら「あなた!どうひて!」

さやか「ごめん、でもやっぱり叶えたい願いがあったの」

ほむら「あにゃひゃ……あなたはどうしていひゅも!」

まどか(ほむらちゃんが噛んでも言いなおさないし涙目にならない!必死なんだね……)

さやか(ここまで必死だと……なんだか申し訳ないなぁ)

ほむら「……なってしまったもはしょうがないわね……もう元には戻れない、それが覚悟しておきなさい」

まどか(いいよほむらちゃん、そのまま立ち去ったらかっこいいよ!)

ツルッドテン

ほむら「……」ポタポタ

さやか(やっぱりしまらないなぁ……)

まどか「ほむらちゃん、はいティッシュ」

ほむら「……ありがとうまどか……」


すまん、明日朝早いんだ、明日立て直すわ

『まどほむのうた』

作詞:結論から
作曲:DIR EN GREY

好きだよーまどっちー(ちゅっちゅ♪)

好きだよーほむほむー(ちゅっちゅ♪)

おしっこもうんちもはなくそも2人のものならみーんな可愛いーよー(はむはむ♪)

ボロンッ

おっといけねーマグナムはみでちゃった~ん♪

ほむほむちょーっとびーちく見せてけろー♪(びりびりっ)

うは、てら黒乳首♪

終わり

『まどほむのうた』

作詞:結論から
作曲:DIR EN GREY

好きだよーまどっちー(ちゅっちゅ♪)

好きだよーほむほむー(ちゅっちゅ♪)

おしっこもうんちもはなくそも2人のものならみーんな可愛いーよー(はむはむ♪)

ボロンッ

おっといけねーマグナムはみでちゃった~ん♪

ほむほむちょーっとびーちく見せてけろー♪(びりびりっ)

うは、てら黒乳首♪

終わり

QB「君たちにお願いがあるんだ」
ほむら「また魔法少女になってほしいとかなのでしょう?でもさせないわよ」
QB「いやそれは諦めたよ。インキューベーダーであろう僕が君の執拗さにストレスが溜まって鬱状態になってしまったからね」
ほむら「ザマーミロ」
QB「やれやれ、冷血な女とはこのことだ。これだからまどかと一緒になれn」

バンッ!

QB「・・・」パタ
QB「だからもう撃たないでよ;;」
ほむら「で、用件は何」
QB「えっと。僕と契約して魔法首相になって日本をめちゃくちゃにしてほしいんだ」

バンッ!

QB「・・・」パタ

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