熊「右拳で殴るよー」 (53)

熊は容赦がない。

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少女「き、きゃあー」

熊「やぁ、熊だよ」

少女「こわいー」

熊「君は、少し黙れ」

ボグッ

少女「ブフッ」

熊「死んではいけない。意識が途切れない程度に殴って、犯すのが得策だよー」

ボグッ ボグッ

少女「グムゥ…」

熊「いい具合にアザができたよ。青に紫、あさがおみたい!」

パオパオ

熊「あと、爪でちょっと引っ掻くよー」

ザシュッ

少女「ぎやあ!」

熊だけど期待していいの。

クマーだけどこれは来るね

熊「血を見ると興奮する、ぼ、僕だよー」

少女「とんだ変態ね…おじいさまの話とは全然違うわね…!」

熊「くまぁ〜?」

少女「私のおじいさまは、あなたを知っている…」

熊「僕に人間の知り合いなんて…」

少女「ふふっ、察しが悪いわね…私のおじいさまは…」

熊「ま、まさか…」

少女「ご名答、私のおじいさまは、熊族よ…」

熊「な、なんだって…?」

少女「耳でも悪いのかしら…私のおじいさまは熊族だって言ったのよ」

熊「な、なんだって…?」

少女「耳でも悪いのかしら…私のおじいさまは熊族だって言ったのよ」

熊「な、なんだって…?」

少女「もうっ!知らないっ!」

少女「言うならば、私はクォーター・ベアってところかしらね」

熊「しかし、僕を知っている熊…だ、誰だ!?」

少女「さぁね、でも重要なのは、そこじゃあない。分かるでしょ」

熊「くっ、くまぁっ…」

少女「私はね、あなたを許さないわ。熊族はむやみに人を傷付けたりしない誇り高い種族…なのにあなたは人を襲い、犯し、食らう…鬼畜の所業よ!」

熊「クックックッ…くまぁ〜?」

ベロォ

少女「なっ…馬鹿にしてるの!?」

熊「くまぁ〜?」

ニタニタ

少女「許さない…あなたを!」

ズァッ

少女「集え大気よ我が左手に…そして切り裂け!」

ブォンッ!

少女「ハリケーンミックスぁー!」

熊「ふん、そんなもの…右拳で殴るよー」

ブゥン

熊「く、くまぁ!?」

少女「馬鹿め!ハリケーンミックスぁーに触れれば、風圧で遥か上空に吹き上げられる…馬鹿め…見ただけでどんな技か分からんのか!」

熊「ふ、不覚!」

少女「そぉしてぇ〜、重力に引かれ落ちてきた所にぃ〜、再び!」

ブォンッ!

少女「ハリケーンミックスぁー!」

熊「馬鹿の一つ覚え…ってね」

クルンッ

少女「なっ…!?」

熊「暇潰しに遊んであげた僕だよー」

シュンッ

少女「き、消え…」

ザグゥ

少女「ぎやあ!」




少女「ぬわーーーーーっ!!!」

熊「ちょっとでも勝機が見えれば後先考えずに攻める…若い、あまりにも若いよー」

少女「くっ、不覚!」

熊「その左手は厄介だよー、ちょっと痛いけど我慢だよー」

ブォンッ!

ガキン

熊「!?」

少女「…」

熊「なんだ…何か硬いものが…」

少女「私の左手はね、特注品なのよ…!」

ピー

ガション ガション

ウィーン

少女「あなたを倒すために、あらゆる手段をとった。その一つが、この機械の左半身よ…!」

熊「機械…君は人間ではないのか…?」

少女「人間よ…人間であり、熊であり、機械…でも、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!」

ハイ! オッパッピー

熊「ば、化け物だよー」

少女「お互い様ね、化け物を殺すのは、いつだって化け物よ…」

熊「!、そのセリフ…まさか、まさか君は…!」

ゴクリ

なにこのオサレバトル

おもしれーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

少女「化け物を倒すのは化け物…おじいさまの口癖よ。おじいさまはそう言いながら、数え切れない程の同胞を葬ってきた…」

熊「…」

少女「『同族殺し』という不名誉な通り名で呼ばれ、なおおじいさまは戦った…戦って、戦って、戦い抜いて…誰にも感謝されず、認められず死んだわ…!」

熊「あの人は、あまりにも背負いすぎたんだ…あの小さな背中に…」

少女「!、あなたが、あなたが、口にしていいセリフじゃない!」

熊「僕は、君の知らないあの人の姿を知っている。君の見てきたあの人の姿が、すべてじゃあないんだよー」

少女「なら、なんだと言うの!」

熊「人と熊…決して交わらぬ種族だと、あれほど言ったのに、あの人は理解しなかった…いや、理解しようとしなかった。綺麗なモノだけを見て、それ以外から目を背け…仲間を殺した」

この展開は読めなかった

熊「別に、あの人が間違っていた、なんて言うつもりはないよー。ただ、僕とあの人の進む道が違っただけの話だよー」

少女「ならあなたが進んだ道は…人を傷付け、人を脅かす存在になるというものだったの!?」

熊「くまぁ〜?、何をいまさらぁ」

少女「っ…何故、何故なの!おじいさまは、あなたを唯一の親友だと言っていた…息を引き取る、その瞬間まで、あなたを気にかけていたわ…なのに!」

熊「僕が頼んだわけじゃない。そいつはただのおせっかい…ありがた迷惑だよー」

少女「何も…あなたがやったことに…おじいさまに…何一つ、感じちゃいねェってこと!?」

熊「僕は僕を裏切らない。それだけだよー」

少女「っ…!」

ギリッ

少女「…」

熊「もう語るのは無駄だよー。早く、僕に倒され犯されるがいいよー」

少女「…久々に目の覚める思いよ」

少女「思い出したわ、久しぶりに」

少女「最初の気持ちってやつを」

少女「ありがとうね、最悪の気分よ」

ガチャン ウィーン プシュー

少女「夜が明けるまで死に続けなさい」

ウィーン?

熊「左半身から…煙…いや、これは…」

少女「蒸気…そう、私の左半身は蒸気機関を利用して駆動している…」

シュッポー

少女「体内のボイラーは、私の怒りに連動しているッッ!」

ゴウンゴウンゴウン!

少女「さらに、この左手には術式を…風の精霊シルフィアと契約し、自在に大気を操る事が出来る!」

ブォンッ!

少女「そんな私の通り名が分かるかしら…?」

熊「く、くまぁ…?」

少女「特にないわ!!!」

ブォンッ!

少女「大気よ、シンフォニーを奏でよ!」

熊「寒い」

少女「このまま寒さで冬眠させてやるわ!」

ビュォォォ

少女「冷えろ、冷えろ、冷えろ!」

熊「寒い」

少女「冬眠しろ、冬眠しろゥゥゥぇぅぇぅぇwww」

熊「く、まぁ…少しだけ、少しだけ眠くなってきた…」

少女(いける…!)

熊「なぁんちゃって!」

少女「!」

熊「また同じ失敗をしているねー、たちの悪い癖だねー」

コノママ クルマーゴトー
キミノウチニ ツッコモウカナンテ
コトマデウカンデクルゥ ウェイ

ハイレベルだ!

建て逃げするもんだと思ってた当初の俺を殴りてぇwwwwwwww

熊「そんな愚かな君は…『空っぽの冷蔵庫』でも開けて、『真っ白』にでもなればいいよー」

モヤ〜

少女「!、冷蔵庫が出現し…」

ドカァン!

少女「きゃあ!」

熊「そう、爆発に巻き込まれて真っ白になれば…いいよー」

少女「ゲホッ、グヘボァッ!」
ビチャ ビチャビチャ

熊「ふぅん、必死にかわして真っ白な消し炭になるのは避けたみたいだけど、肺臓はズタボロのようだよー」

少女「いったい何なの…いきなり冷蔵庫が現れて…爆発した…!?」

熊「あれは…『真実吐き(トゥルー・シンガー)』、僕の能力の一つだよー」

少女「なっ…あなた能力者なの…?」

少女「驚く事ではないんだよー。君が風の精霊と契約しているように、僕も契約してるんだよー」

少女「言葉から実体を産み出す…創造の力なんて、高位の精霊でなければ…いえ、そんなの神霊クラスでなければ…!、まさか、あなた…」

熊「その、まさかだよー」

熊「僕が契約しているのは、神霊B'z…歌のように口にした言葉の内容が、実際に起こる…創造の力だよー」

少女「そんな…神霊と契約するなんて不可能よ…彼らはプライドが高くて、精霊以外の種族になんて力を貸す筈が無いわ」

熊「それは、力も知恵も無い奴のセリフだよー。あいにく僕には、力も!知恵も!どちらもあったんだよー」

少女「じゃああなた、力でねじ伏せて、無理矢理契約を…!」

熊「神霊を従わせるのは、なかなか骨が折れたんだよー。でも、悪くない締まり具合だったんだよー」

少女「神霊を…神霊さえも手込めにしたの…!?」

熊「くまぁ〜?」

ニタニタ

少女「あ、あんたって熊はー!」

熊「吠えるな!」

少女「!」

ビクッ

熊「力が!力が無い奴が、やたらに吠えるんじゃあないよー。弱者は黙って股を開き、ケツを差し出せばいいんだよー」

少女「ケツ…まさかあなた!」

熊「僕はオスでもメスでもwelcomeなんだよー。むしろ、どちらかといえばアナル派ではあるんだよー」

少女(わたしもやられたら…アナルが…アナルが!)

キュッ←尻穴が締まった音

多数のジャンルで溢れ返ってる「後出しジャンケン能力バトル物」を、思いっきり皮肉ってるなwwwwww
色んな意味で面白いわww

B'z…

コメント貰えるのは嬉しいものですね—

キュッで不覚にも声出してワロタww

>>33
首傾げながら続き待ってる

オサレ漫画だったらここで助けが……

少女(尻穴だけは…尻穴だけは死守しなきゃ!)

キュッ キュッ キュキュット!

熊(むっ、この音…小娘め、味な真似を…)

少女「さぁいくわよ、あなたがどんな技を使ったとしても、私には負けられない理由が、あるッッ!」

シュポー

少女「ボイラー出力全開、限界を…突破しろぉぉぉ!」

ボゥワァァァ!

熊「ほぅ…」

少女「はぁっ、はぁっ…」

熊「ずいぶんと辛そうだよー、熱暴走で負担が大きいんじゃないのかだよー」

少女「そっ、そうね…でも、これくらいしなければ…勝てない。いえ、これくらいしても、勝つ見込みは無い…情けないくらいにね」

少女「だから、あらゆる手段を…いえ、手段なんて選んでいては…今の私はいなかった。科学、医学、魔法、外法、etc…できる事は全てやった…笑えるでしょう?私は力を得る為に、もう8回も死んでるわ!今の命は、禁忌を犯した外法で、どうにか繋ぎ止めているカリメロ…いえ、かりそめの魂なのよ」

熊「くまぁ?」

ペロペロ←ハチミツなめとる

熊「ごめん聞いてなかったんだよー」

少女「Oh…」

少女「…」

少女(はちみつ、おいしそ…)
ジュンッ

少女(あのはちみつを、指にたっぷりつけて、上唇、下唇、乳頭、そして、お股に…塗りたくりたい…塗りたくりたくつ仕方がない…くっ…今日はなんて日だ!)

少女「あ、あのぅ…」

熊「くまぁ?」

少女「はちみつ、少しくれませんか?」

熊「え」

少女「ですから、はちみつ」

熊「いやいや、本気で言ってるのかだよー?」

少女「えぇ」

熊「…少女さん、正気ですか!?」

ホトハラサン ショウキデスカ!?
デスカ デスカ スカ スカ カ カ…

少女「はちみつ、たべたいナァー」

熊「でも…」

少女「はちみつ、たべたいナァー」

熊「しかし…」

少女「じゃあいつ食べるのか?」

少女「今でしょ!」

熊「今 で は な い !」

少女「ですよねー」

熊「と、言いたい所だけど、今回だけ、特別だよー」

スッ

少女「え…いいの?」

熊「今回だけだよー」

少女「あ、ありがてェ…」

ヌチャ

少女「さっそく指にたっぷりつけて…」

熊(ふんっ、馬鹿め…そいつははちみつでもなければ壇蜜でもない…)

熊(は え み つ だ)

いやあなたもう舐めてますがなwwww

はちみつとはえみつを目に見えぬ速さで取り替えたんだよー

少女「わぁい!」

ヌチャ…ヌチャ…

少女「首筋…鎖骨に…あぁん…蜜のいやらしさァァン…」

熊(ぷぷぷ、はえみつとも知らないで)

少女「お次は、へその穴に無理矢理…ぬちゃりぃ」

グッグッ

少女「こいつめ…抵抗…くっ…だがしかし!」

ズボンヌ

少女「はっは、見たことか!」

熊「こ、こいつ…くるってる…」

少女「あはははははは」

ペタペタ

ペタペタ

少女「ペタジーニ!」

熊「…」

ブルブル

熊「…ジーニ」

ブルブル ブルブル

熊「…タ…二…」

ブブブル ブルブル!

熊「ペタジーニ!」

少女「ペタジーニ!」

熊「ペタジーニ?」

少女「イェス、ペタジーニ!」

熊「オゥ、ペタジーニ!」

ペタジーニ!

少女「キンケード!」

熊「アリアス!」

少女「シコースキー!」

熊「いすんよぷ!」

少女「カブレーラ!」

熊「タラスコ?」

少女「それはちがう」

乙ベアー

そんなこんなで意気投合した少女と熊は

過去のわだかまりとか、なんかいろいろなしがらみを断ち切り

なんやかんやで結婚し

末長く暮らしましたとさ。

おしマイケル!

fin.

めんどくさくなったのか?

くぅ〜ww(以下略)

今が笑いのピークなので。

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