男「死ねよ!」幽霊少女「死んでますけど?」(452)

男「あーもーうっとうしいなぁ!!」

幽霊少女「まあまあ」

男「離れろ!!!」

幽霊少女「なんで?」

男「鬱陶しいからだ!!!」

幽霊少女「でも、男さんからはちょっと離れられないですね」

男「なんで?」

幽霊少女「そ、そんなこといわせるんですか?」

男「わけをいえ」



幽霊少女「お前を呪い殺すためだよ」

男「塩!塩!!」

バッ!

幽霊少女「ちょ!しょっぱ!!ぺっぺっ!」

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

男「もういいだろ?」

幽霊少女「えー?」

男「帰れよ」

幽霊少女「でもぉ」

男「ドライブしててトンネルに入った辺りからずっと着いて来るよな?」

幽霊少女「そうですね」

男「お前の故郷はもうはるか彼方だぞ?」

幽霊少女「じゃあ、今度の休みに連れて行ってください」

男「やだよ」

幽霊少女「ついででいーですから」

男「行く予定はない」

幽霊少女「呪いころすぞー?」

男「お経読むぞ?」

幽霊少女「すいませんでした」

男「ねよ」

幽霊少女「おやすみなさーい」

男「……早く帰れよ?」

幽霊少女「はぁーい」

男「ふん」

幽霊少女「……」

ふわふわ

幽霊少女「……」

ふわふわ

男「……」

幽霊少女「……暇ですねー」

幽霊少女「……盛り塩してる……」

幽霊少女「……えい!」

バサァ……

幽霊少女「……崩れた……怒られるかな?」

翌日

男「ふあぁ」

幽霊少女「……」

男「ったく。まだいるのか」

幽霊幼女「……」

幽霊少年「……」

男「……」

幽霊少女「……えへ」

男「お前、なにした?」

幽霊少女「盛り塩崩したら入ってきちゃいました」

男「……やめろよぉ」

幽霊少年「あの」

男「なんだ?」

幽霊幼女「めいわく?」

男「うん。出てけ」

幽霊幼女「……」

幽霊少年「……」

幽霊少女「ばいばーい」

男「はぁ……仕事いくか」

幽霊少女「じゃ、お供しまーす」

男「なんでだよ」

幽霊少女「えーだって暇ですし」

男「だからってついてくるな」

幽霊少女「幽霊ですし憑いていきますよ」

男「……勝手にしろ」

幽霊少女「はーい」

電車内

男「……(シャカシャカ」

幽霊少女「あのー音楽とか聞いてないでお喋りしましょ?」

男「……」

幽霊少女「むー……」

幽霊少女「よーし」

幽霊少女「……」

男「……(シャカシャカ……こーろーすー」

男「わあ!?」

乗客「……?」

男「お前!?」

幽霊少女「うふふ、どうでした?音楽に紛れこむ少女の恨み節」

男「……」

幽霊少女「あらら、怒った?」

会社

先輩「おーす」

男「おはようございます」

先輩「あ、早速で悪いけど、これの資料に目を通しといて」

男「分かりました」

先輩「あと、プレゼン近いしその辺りもな」

男「はい」

幽霊少女「ふーん……」

女「……!?」

幽霊少女「ほうほう……何をやってるのかさーっぱりわかりません」

女「肩が重い……」

男「……まあ無視でいいか」

幽霊少女「おおーハゲだー♪」

課長「……ん?」

幽霊少女「えいえい!」ぺしぺし

男「んな!?」

課長「なんだ?やけに頭がむずむずするなぁ」

幽霊少女「あははは!」ぺしぺし

男(あのやろう!課長の頭を叩くとか……羨ましいことを……!!)

先輩「どうかしたのか?」

男「あ、いえ、なんでも」

先輩「そうか?」

幽霊少女「飽きた……次はー」

男「無視無視」

幽霊少女「おー?」

女社員「はい、お茶どうぞ?」

男社員「どうも」

幽霊少女「にしし……」

女社員「……」

幽霊少女「でーい」

バシャー!

女社員「きゃぁ!!」

男社員「うわ!!!」

女社員「すいません!!」

幽霊少女「あははは」

男「……(ガタッ」

先輩「おい、どこ行くんだ?」

男「すいません、ちょっとトイレに」

幽霊少女「さてとー」

男「おい」

幽霊少女「はい?」

男「こっちこい」

幽霊少女「はい」

トイレ

幽霊少女「ちょっと、男子トイレに女の子を連れ込むとか正気ですか?」

男「お前、次に変な事したら強制成仏な」

幽霊少女「嬌声成仏?エロ……」

男「……本気だぞ?」

幽霊少女「分かりましたよ。大人しくしてます」

男「絶対だな?」

幽霊少女「あいあい♪」

男「信用できねえ」

幽霊少女「そうですか?」

男「とにかくじっとしてろ!いいな!?」

幽霊少女「はぁーい」

男「ったく」

幽霊少女「……」

先輩「お、帰ってきた」

男「あ、すいません。何かありました?」

先輩「ああ、ちょっとここに行って来てくれるか?」

男「ああ、取引先の……いいですよ?」

先輩「んで、アイツも一緒な」

女「……」

男「女さんと?」

先輩「おう。そろそろ色んな仕事を覚えてもらわないとな」

男「俺でいいんですか?」

先輩「良いから頼んだんだよ。教えるのも仕事の内だ」

男「わかりました」

先輩「よろしく」

男「……あの」

女「あ、はい。準備はできてます。行きましょう」

幽霊少女「……(ふわふわ」

駐車場

男「じゃあ、まあ取引先のご機嫌伺いに行きますか」

女「そんな軽い気持ちでいいんですか?」

男「まあそんなもんだよ。うちはね」

女「そうですか」

男「ほらほら、乗って」

女「はい」

幽霊少女「お邪魔しまーす」

男「……」

女「どうかしました?」

男「あ、いや、なんでもない」

幽霊少女「後部座席せまいなぁ。男さん、限界までシートを前にしてください」ぺしぺし

男(幽霊なんだから必要ねえだろ……!!)

幽霊少女「ほらほらーはやくー」ぺしぺし

女「あの……男さん……・後部座席に、なにか居る気がしませんか?」

男「え?」

幽霊少女「お♪」

女「いえ、なんとなく、なんですけど」

幽霊少女「いえーい!お姉さん、みえてるー?」

女「……気の所為ですかね?」

男「あ、ああ。そうじゃないかな?」

幽霊少女「ちょっとー、なんで教えてあげないんですかー?」

男「さあ、出発しようか」

女「そうですね」

幽霊少女「おーい!!無視かー?」

男「右よし、左よし。出発」

幽霊少女「なによー!幽霊は寂しくて構ってほしくて幽霊やってるとこあるのにぃ」

女「……」

幽霊少女「あーあー、寂しくて死んじゃうかもー?」

男(うぜえ)

女「……あの」

男「ん?」

女「男さんって運転上手いですね?」

男「そうかな?」

女「みんな言ってますよ?」

男「そう?それは嬉しいな」

幽霊少女「男さん、鼻の下のびてるー。好きなんですか?」

女「ドライブとかよくするんですか?」

男「まあ、趣味でね」

幽霊少女「いつも助手席はあいてますよー?」

男「……(ピクッ」

女「どうか、しました?」

男「いや、なんでもない」

幽霊少女「ねえねえ、この人に将来のカーナビになってよって告白してくれません?」

男(塩をもってきとくべきだったな)

取引先の会社 

社員「どうぞ、こちらに」

男「はい」

女「すいません」

社員「いま、担当をお呼びしますので」

男「分かりました」

幽霊少女「ほー……うんうん、なんにも面白くない」

男(ただの面会室なんだから当然だろ)

女「……」

男「緊張してる?」

女「す、すこしだけ」

男「ま、最初はそんなもんだ」

女「すいません」

幽霊少女「やーさーしーいー♪」

男「……」

担当「どうも。暑い中、大変だったでしょう?」

幽霊少女「おほ♪ハゲじゃん♪」

男「いえ、車の中は快適ですし」

女「初めまして。私は―――」

担当「あっはっはっ。そう畏まらなくてもいいよ?」

女「いえ、でも、これは形式上の……」

担当「それもそうか。じゃ、名刺交換しないとね」

幽霊少女「とう!とう!」ぺしぺし

男(やろぉ!?)

女「……はい。ありがとうございます」

担当「じゃあ、座って」

幽霊少女「このハゲを水晶だと思ってくださいね?―――あなたの運勢をうらないましょ~」

男「……っ」

女「どうか、しました?」

男「い、いや」

担当「じゃあ、定例通りのことなんだけど」

女「はい」

幽霊少女「このハゲは将来、もっとハゲるでしょう~」

男「……ぐ」

男(耐えろ……俺!!)

担当「―――で、まあ、ここが」

女「はい」

幽霊少女「……勇者に光あれ!!」

男「―――ぶっ!」

女「どうしました?」

担当「どうかしたのかい?」

男「ごほん!いや、すいません。ちょっとむせてしまって」

担当「そうか」

幽霊少女「アイアンクロ―!」

男(やめろ!!!)

担当「ま、こんな感じかな?」

幽霊少女「まあ、ハゲ散らかした頭にしてはまあまあね!」

男「―――ふふっ」

女「男さん?」

担当「大丈夫か?」

男「ええ、すいません。今日は少し喉が―――」

幽霊少女「……太陽けーーーん!!!!」

男「―――ぶふっ!!!」

女「男さん!?」

担当「おいおい」

男「す、すいません……ちょっと、お手洗いに……」

担当「あ、ああ」

女「大丈夫ですか?」

幽霊少女「……このハゲはクリリンかぁぁ!?」

男「―――っ!!!」

車内

男「はぁ……」

女「大丈夫ですか?」

男「ごめん。なんか変なところを見せて」

女「いえ、そんなことは」

幽霊少女「男さんってドラゴンボール見てました?私も好きだったんですよぉ」

男「はぁ……とりあえず昼飯にしよう」

女「あ、はい」

男「いいお蕎麦屋を知ってるんだ。そこに行こう」

女「はい」

幽霊少女「ちょっと、ちょっと。女の子は海を一望できるレストランに連れて行ってほしいものなんですよぉ?」

男「じゃあ、出発」

幽霊少女「まーた無視ですか。いいですよー。勝手にラジオ聞いちゃいますからー。えいや」

ラジオ『では、お昼のニュースです』

女「きゃ!?ラジオが勝手に?!」

男「てめえ!!」

女「え、すいません!!私がつけたわけじゃあ……」

男「あ、いや。違うんだ……ごめん」

幽霊少女「うわぁ。サイテー。ここまで明確な濡れ衣って見たことないですねー」

男「にゃろ……」

女「あ、あの……」

男「あ、なに?」

女「やっぱり、誰かいますよね?」

幽霊少女「おおー??気付いた?ねえねえ、みえる?やっほー!」

男「そんなことは、ないよ」

幽霊少女「えー!?なんでー!!」

男「さあさあ、変なことを言ってないで、飯にしよう」

女「うーん」

幽霊少女「おっぱいでかいなー。モミモミ」

女「……なんだろう、胸に違和感……?」

蕎麦屋

男「えと、ざるそば」

女「私も」

店員「はーい、ざるそば二つですね?」

幽霊少女「わたしはこの鍋焼きうどんで」

店員「じゃあ、少々おまちください」

幽霊少女「あれー?ねえねえ、鍋焼きうどんオーダー通ったぁ?」

男「ふう、やっと落ち着けるね」

女「はい」

男「まあ、大体の流れは分かったかな?」

女「でも、まだまだ不安です。今日は男さんがいてくれたから」

男「そんな。俺は何もしてないよ」

女「いえ、傍にいてくれるだけで……嬉しいですから」

幽霊少女「蕎麦屋だけに?」

男(黙れよ!)

女「……やっぱり、時々男さんは違うところを見てますね?」

男「え?」

女「誰もいないところに時々視線が向いてますよ?」

男「あ、いや……それは……」

幽霊少女「落ちつきがない男って嫌われますよー?」

女「あの、今、私の隣に何かいますか?」

男「え、あと……」

幽霊少女「いますよー?齢15の美少女が」

女「いるんですね?」

男「……」

女「実は今朝から肩が重いんです」

男「え?」

女「ずっと何かがいるような気がしてたんです」

幽霊少女「それ胸が大きい自慢ですか?呪いますよ?」

男「感じるのか?」

女「実は少しだけ霊感があって……でも、姿は見たことないんです」

幽霊少女「でたぁ!自称霊感あるんです女ー!」

男「……それで?」

女「いつもちょっと気分が悪くなるというか、体調が悪くなるんです」

幽霊少女「それ生理じゃん」

男「そうなんだ。大変だね」

女「男さんも霊感あるんですよね?」

男「え、いや」

幽霊少女「霊感というか私がくっついてるだけですが」

女「あの、お払いとかできるなら、やってほしいです」

男「ええ?」

幽霊少女「……この人になにも憑いてませんよー?ついてるのは無駄な脂肪だけで」

男「……んー」

女「……お願いします」

幽霊少女「鍋焼きうどんおそいなー」

幽霊少女「ちょっと、店員さん。クーラー強いよー?ねえねえ、聞いてる?」

男(まあ、形だけのお払いをすれば、納得するか)

男「分かったよ。じゃあ、今度お払いしてあげる」

女「本当ですか!?ありがとうございます!」

幽霊少女「だから、なにも憑いてないって」

男「じゃあ、今度都合のいい日にでも会おうか?」

女「はい」

幽霊少女「うわ!さりげなくデートするきだぁ」

男「いつが良いかな?」

女「男さんの都合がつく日で構いません」

幽霊少女「じゃあ、50年後とかでもいいんですかね?」

男「来週の日曜日は?」

女「はい。大丈夫です」

男「じゃあ、それで」

幽霊少女「ちょっと!何も憑いてないっていってるのにぃ!」

夕方 会社

先輩「うーん……今日は定時で帰れそうだな」

男「そうですね」

幽霊少女「引き出しの中から飛び出す……ありかな?」

先輩「んじゃ、一杯、どうだ?」

男「すいません。ちょっとこの仕事があるんで」

先輩「ああ。真面目だねえ。家でも仕事か?」

男「すいません」

先輩「まあ、いいけど。んじゃ、そろそろ帰りの準備でもするかねえ」

幽霊少女「……」

女「えっと、ペン……ペン」

ガラッ

幽霊少女「オッス、オラ引き出しの幽霊!」

女「あった……ふんふーん」

幽霊少女「―――ほら、全然なにも見えてないじゃん……」

自宅

男「はぁ……疲れた」

幽霊少女「憑かれたんですか?誰に?」

男「お前だよ」

幽霊少女「え?ああ、そういえばそうですね」

男「テレビでも見るか」

幽霊少女「男さん」

男「なんだよ」

幽霊少女「あの女さん、やっぱり何も霊感なんてないですって。生理を幽霊の所為にするとかちょっとないと思うんですよ?」

男「……だろうな」

幽霊少女「分かってるなら、あんな相談受けなくても」

男「まあ、お払いして納得するならそれでいいだろ?」

幽霊少女「おひとよしー。だから、こんな美少女幽霊に憑かれちゃうんですよ?わかってます?」

男「あーはいはい。そりゃ光栄だぁ」

幽霊少女「もっと嬉しそうにしてくださいよぉ」

幽霊少女「水道の蛇口を~……捻る!!」

ジャー

男「……」

幽霊少女「水道の蛇口を~……閉める!」

ピタ

男「……えっと、これがこうで」

幽霊少女「照明を明滅させる!」

カチカチカチ……!

男「………」

幽霊少女「あ、遊んでくれます?暇なんですけどぉ」

男「塩!!塩!!」

バッ!

幽霊少女「ちょ!やめ!」

男「胡椒!!胡椒!!」

幽霊少女「うわ!ちょ!味付けしないでくだ―――くちゅん!」

男「ふー、さとて風呂に入ってねるかー」

幽霊少女「わーい」

男「お前は入る必要ねえだろ?」

幽霊少女「知ってます?髪を洗っているとき、背後には必ず誰かがぁ……いるんだぞー!がおー!」

男「つまり、お前がいるんだな?」

幽霊少女「うっす」

男「はいはい」

幽霊少女「えー?なんでそんな素っ気ないんですかー?」

男「怖くないし」

幽霊少女「うっそ?!幽霊ですよ?」

男「こんなにはっきりとした幽霊なんて怖くねえよ」

幽霊少女「そうですか?」

男「うん」

幽霊少女「美少女だから?」

男「否定はしないけど、自分でいうな」

浴室

男「……」

ジャブジャブ……

幽霊少女「……ぬえぇー」

男「ふん!」

カコーン!!!

幽霊少女「……いったぁーい!!風呂桶で殴るとかあり得ません!」

男「出てけ」

幽霊少女「……はいはい。風呂上がりのビールをぬるくさせといてやるー」

男「おい。それは嫌がらせの限度を超えてないか!?」

幽霊少女「べーっだ!」

男「やべえ、早く上がろう」

ザバー

男「―――そんなに遊んでほしいのか、あいつ」

幽霊少女「ビールをこうしてコンロの傍に置いてっと」

男「マジですんじゃねえー!!」

幽霊少女「もう出てきたんですか?」

男「本当にするなよ。ビックリするなぁ」

幽霊少女「ふんだ」

男「……何して遊びたいんだよ?」

幽霊少女「え?」

男「一時間なら付きあってやる」

幽霊少女「……いいんですか?仕事で疲れてたんじゃぁ……」

男「一時間だ。無駄にするなよ?」

幽霊少女「……じゃあ、じゃあ、あの、あの!!」

男「なんだよ?」

幽霊少女「これこれ!!」

男「なんだ?テレビゲームがしたいのか?」

幽霊少女「は、はい!……だ、だめですか?ちょっと、ほんのちょっとだけ、興味があるんですよね……なんて……」

男「まあ、別にいいけど?」

幽霊少女「きゃっほー♪」

男(幽霊がゲームって……まあ、いいけど)

幽霊少女「これ、どこ、おせば良いんですか?ここですか?」

カチ……カチ……

男「いきなりコントローラー触っても意味ねえから」

幽霊少女「じゃあ、どこを?」

男「まずは電源をつけてだなぁ」

ピッ……ウィーン……

幽霊少女「……おお♪すごいー

男「まあ、別にいいけど?」

幽霊少女「きゃっほー♪」

男(幽霊がゲームって……まあ、いいけど)

幽霊少女「これ、どこ、おせば良いんですか?ここですか?」

カチ……カチ……

男「いきなりコントローラー触っても意味ねえから」

幽霊少女「じゃあ、どこを?」

男「まずは電源をつけてだなぁ」

ピッ……ウィーン……

幽霊少女「……おお♪すごいー!ついたー♪」

男「んで、ソフトを……何がしたい?」

幽霊少女「よくわかんないんで、なんでもいいですよ?」

男「んじゃ……これでもするか」

幽霊少女「えへへへ……♪」

男「楽しそうだな……」

幽霊少女「ほっ!やっ!っと!」

男「……」

幽霊少女「……いた!くそー、おかえしだぁー!」

男「……(ゴクゴク」

幽霊少女「んしょ!えい!とりゃー」

男「おい」

幽霊少女「な、なんですかぁ!?」

男「そのキャラクターを動かすとき体まで動かすのは癖か?」

幽霊少女「え?動いてます?」

男「もう、かなり」

幽霊少女「えへへ。熱が入ってしまって……よっ!」

男「まあいいけど……ふあぁあぁ」

幽霊少女「……ぬえ!」

男「………ぐー……」

幽霊少女「……やった!チュートリアルというステージをクリアしましたよー!……て、あれ?男さん?」

男「……すー……」

幽霊少女「寝てる……」

幽霊少女「折角、クリアしたのにぃ」

幽霊少女「……えっと、電源は……ここでしたっけ?」

ピッ……ウゥゥン……

幽霊少女「……やった、消えた」

男「すー……すー……」

幽霊少女「男さん……ありがとう」

男「……」

幽霊少女「えっと、お布団お布団……」

ふわふわ……

幽霊少女「はい、これでよし!」

男「ぐー……」

幽霊少女「……ふふ……寝顔も素敵……♪」

翌日

男「ん……あ、寝ちゃったか……」

男「んー……そろそろ準備すっか」

幽霊幼女「……あいこでしょ」

幽霊少女「あ、まけた」

幽霊幼女「えへへ、かちー♪」

幽霊少女「まけー♪」

男「おいこら」

幽霊少女「あ、おはようございます」

幽霊幼女「おはようございます」

男「誰だ、その子?」

幽霊少女「昨日の深夜にお邪魔しますっていって玄関から入ってきました」

幽霊幼女「すいません」

男「出てけ」

幽霊幼女「……あぅ」

幽霊幼女「お世話になりました」

幽霊少女「バイバーイ」

男「んじゃ、俺も行ってくる」

幽霊少女「はーい」

男「ん?」

幽霊少女「なんでしょう?」

男「い、いや、別に」

幽霊少女「いってらっしゃーい」

男「あ、ああ」

男(なんだ……一緒にいかないのか)

幽霊少女「……」

幽霊少女「……行きましたね……」

幽霊少女「おーし!昨日の続きをしないとー!!」

幽霊少女「……起動!!」

ピッ……ウィーン……

会社

男「おはようございます」

先輩「おはようさん」

男「うわ……結構ありますねえ、今日は」

先輩「テキパキしないと残業だな」

男「機械にでもやらせないと残業でしょ、これ?」

先輩「俺たちは社会の機械だ。ほらほら、残業が伸びてくぞ?」

男「はいはい」

女「あ、あの」

男「あ、おはよう」

女「これ、どうぞ」

男「これは?」

女「携帯の電話番号です……まだ教えていませんでしたので」

男「あ、うん。ありがとう」

先輩「なんだ、羨ましいなぁ」

男自宅

幽霊少女「……お!よっと!」

幽霊少女「……むむむ!!」

幽霊幼女「そこ!お姉ちゃん!」

幽霊少女「わかってるって!!」

幽霊少年「右右!!」

幽霊少女「なぬ!?」

幽霊女「ほらほら、上からもゾンビがきてるわ」

幽霊オヤジ「スルメねえんかい」

幽霊少女「あ、奥の戸棚にありまーす」

幽霊オヤジ「わりいね」

幽霊娘「ここ居心地いいーね」

幽霊ギャル「マジね」

幽霊少女「でーい!なにくそー!」

夜 会社

男「ふー……おわったー!!」

先輩「お疲れ。いやぁー流石に今日は飲むか?」

男「そうですね。行きましょう」

女「あ、あの」

男「え?」

女「……」

先輩「今日は宅飲みにするわ」

男「あ、先輩!」

先輩「がんばれよ?」

女「……すいません。時間、ありますか?」

男「ま、まあ」

女「じゃあ、あの、レストラン予約したんで、行きませんか?」

男「予約!?」

女「は、はい……だめでしょうか?」

男自宅

幽霊少女「―――っし!!クリアァァァ!!!」

幽霊男の娘「すごーい!!」

幽霊幼女「やったね、お姉ちゃん!!」

幽霊少女「ありがと!」

幽霊ギャル「あ、もう九時じゃん。かえるわー」

幽霊少女「はーい」

幽霊オヤジ「楽しかったぜ」

幽霊少年「またねー」

幽霊少女「うん」

幽霊少女「―――男さん、おそいなぁ」

幽霊少女「ま、いいか」

幽霊少女「二週目しよっと」

レストラン

女「―――なんですよ」

男「それはまあ、気にしなくてもいいと思う」

女「そうですか?ありがとうございます」

男(もう10時になるな……あいつ、大丈夫かな)

女「あの……」

男「え?」

女「男さんって……霊感あるんですよね?」

男「あ、ああ」

女「今、私に憑いている霊ってどんな感じなんでしょうか?」

男「どんなって……」

女「できれば……このあと、ゆっくり教えてほしい、です」

男「この、あと?」

女「……行きませんか?」

男「……それって……」

男自宅

幽霊少女「……」

ピッ……ウゥゥゥン……

幽霊少女「……もうすぐ日付が変わる……」

幽霊少女「……はぁ……ゲームも飽きちゃったし」

幽霊少女「男さん、遅いなぁ……」

幽霊少女「……蛇口を捻る!」

ジャー

幽霊少女「……はあ……」

ピタ

幽霊少女「今日も憑いて行ったら迷惑かなぁって思ってしまったのはダメだったかぁ」

幽霊少女「男さーん」

幽霊少女「……」

幽霊少女「寂しいな……一人って」

幽霊少女「はぁ……」

ガチャ

幽霊少女「……!」

男「ただいま」

幽霊少女「……うらめしやー♪」

男「驚かそうとしてんのか、それとも出迎えてくれたのか、どっちだ?」

幽霊少女「もう、遅い!」

男「悪かったよ」

幽霊少女「何してたんですか?」

男「別に何でもいいだろ?」

幽霊少女「むー」

男「もう寝るから」

幽霊少女「……遊んでくれないんですか?」

男「悪い、寝かせてくれ」

幽霊少女「……わかりました」

翌日 会社

男「おはようございます」

先輩「お、ちょっとこい」

男「なんですか?」


幽霊少女「……(じー」

女「……」

幽霊少女「……しねー」

女「……」

幽霊少女「……男さんに近づくなぁ」


先輩「女さんとはどうなった?ん?」

男「別に何もないですよ」

先輩「マジで?」

男「飯くっただけです」

先輩「ったく、つまんないな」

夕方 

幽霊少女「……ていや!そいや!」ぺしぺし

課長「ん?」

男「んー。お先に失礼します」

幽霊少女「お♪おわりですかー!かえりましょー♪」

先輩「おいおい。先輩が困ってますよ?助けてくれる可愛い後輩はいないのかな?」

男「あーすいません。可愛い後輩はもういません」

先輩「っけ!帰れ帰れ!!」

男「それでは」

幽霊少女「ねえねえ、秋葉原ってところに寄ってみてくださいよぉ」

男「自分でいけよ」

幽霊少女「えー。男さんとがいいのにぃ」

男「あのなぁ」

女「あの……」

男「え?」

幽霊少女「……」

男「なに?」

女「す、すこしだけ、待ってくれませんか?」

男「どうして?」

幽霊少女「男さん、早くかえろー!」

女「いえ……一緒に帰りたいなぁって思って」

男「……」

幽霊少女「……男さん!」

女「ダメ、ですか?」

男「……どれくらいで終わるの?」

幽霊少女「……え?」

女「すぐです!十五分もあれば!」

男「分かった。待つよ」

女「は、はい!」

幽霊少女「……そんなぁ」

電車内

女「―――なんです」

男「そっか」

女「ふふ」

幽霊少女「……」

アナウンス『次はー池袋ー』

男「あ、じゃあ、俺はここで―――」

女「あ……」

幽霊少女「てい!!」

パシッ!

女「!?」

男「じゃあ、また」

女「は、はい……(なに?いま、手が弾かれた……?)」

幽霊少女「ふんだ。なに、袖を軽くつまもうとしてるんだか!」

男「どした?」

自宅

男「ふう……ビールビール」

幽霊少女「……男さん」

男「なんだ?」

幽霊少女「あの女さんと関わるのはやめたほうがいいと思います!」

男「どうして?」

幽霊少女「……それは……なんというか」

男「ん?」

幽霊少女「……バカー!!!」

男「おいおい。ベッドの下に隠れるなよ。怖いから」

幽霊少女「いーっだ」

男「何を拗ねてんだ?」

幽霊少女「枕元に立ってやるー!」

男「怖いって」

幽霊少女「ふん」

一週間後 日曜日

男「よし」

幽霊少女「……本気で行くんですか?」

男「約束したしな」

幽霊少女「……憑いていきますよ?」

男「ダメだっていっても来るんだろ?」

幽霊少女「はい」

男「なら勝手にしろ」

幽霊少女「……」

男「なんか最近変だぞ?」

幽霊少女「なにがですか?」

男「そうやって黙ることが多い」

幽霊少女「……そんなことないです」

男「なら、いいけど」

幽霊少女「……」

駅前

男「……」

幽霊少女「約束の時間すぎましたよー?こないんじゃないですか?」

男「まだ一分しかたってねえよ」

幽霊少女「いやいや、普通は約束の五分前に来るべきですって。男さんみたいに」

男「まあまあ」

幽霊少女「かえりましょー?」

男「なんで……」

女「す、すませーん!!」

男「おはよう」

女「すいません……はぁ……おま、たせ、しま……はぁ……た」

幽霊少女「ねえねえ、アンタ。今、すぐそこから走り始めなかった?ねえねえ?」

男「いや、待ってないから。じゃ、いこっか?」

女「はい」

幽霊少女「男さん、騙されてますって!この人、演技!演技!!」

つまんなーい

喫茶店

男「じゃあ、この後、君の家に行くわけ?」

女「は、はい。お払いに必要な道具も一式ありますから」

幽霊少女「だーかーら、何も憑いてないってばぁ」

男「そっか。わかった」

女「お願いします」

男「いや、いいよ」

幽霊少女「くそぉ……女さんのミルクティーを指で撹拌させてやるー」

男(やめろって!!)

女「あ、また、見えてますか?」

男「あ、いや……」

女「やっぱり、私って憑かれやすい体質なんでしょうか?」

幽霊少女「全然!!もうむしろ幽霊が泣いて謝るぐらいに憑かないから、安心して!!!」

男「そんなことないよ?」

女「……気休めはやめてください……。私、昔から悩まされていて……辛いんです」

幽霊少女「おおげさぁ!!」

男「分かったよ。じゃあ、すぐにでもお祓いをしよう」

女「……私の悩みを分かってくれるのは、男さんが初めてなんです」

幽霊少女「なんだとぉ?角砂糖入れてやる!角砂糖いっぱい入れてやる!糖尿病になって苦しめぃ」

男「そうなの?」

女「はい」

男「はぁ……じゃあ、俺も気合いいれるよ」

女「嬉しい……頼りにしてます」

幽霊少女「そして指でかき混ぜてやる!」

男「……」

女「どうしました?」

男「いや、別に……」

幽霊少女「ふははー、幽霊少女ちゃん特製激甘ミルクティーの完成ですよー!!」

女「……ズズ……う!?甘!?え?!なんで!?」

男(帰ったらお仕置きだな、こりゃ)

女自宅

女「どうぞ、こっちです……」

男「うわ……」

幽霊少女「ひぃぃぃ!!!やばい!!浄化されそう!!!」

女「ここの部屋は結界を張っているんで、大丈夫ですよ?幽霊は入ってくれないはずです」

男(こりゃ……結構本格的だなぁ)

幽霊少女「オカルトマニアですよ、こいつ!?男さん、こんな気持ち悪い女はもういいじゃないですかぁ!!」

男「……じゃあ、始めようか?」

女「はい、お願いします」

男「……えっと」

女「あの……服とか脱いだ方がいいでしょうか?」

男「え?」

幽霊少女「おいおい!!お祓いに全裸って、紀元前時代の生贄かっつーの!」

女「どうでしょう?裸になったほうが、そのお祓いしやすいって聞いたことが……」

男「……いや。大丈夫。服は着たままでいいから」

最後はどうせ成仏だろー?
つまんなーい

女「そう、ですか?」

男「うん」

幽霊少女「……この人、何を考えているんでしょうか?」

男「じゃあ、椅子に座って」

女「はい」

幽霊少女「……」

男「………ふ!」

女「……ん」

幽霊少女「なんで反応したの!?え?え?なんで?なにもなってないですけど?」

男「どう?」

女「はい……楽になりました」

男「そう。良かったよ」

幽霊少女「男さん……騙されてますって!」

男「じゃあ、俺は―――」

女「待ってください!……あの、もっとお話をしませんか?」

男「話?」

女「あの霊について話せるの、男さんぐらいなんで」

男「……そんなに霊のことを知りたいの?」

女「はい」

男「どうして?」

女「いや、だって昔から悩まされていますし」

幽霊少女「男さん、嘘ってわかってますよねえ?!」

男「……うん」

女「あの……できればこれからも……その、お祓いをしてくれると、嬉しいです」

男「それは……」

女「お付き合い……してもらえませんか?」

幽霊少女「えぇぇぇええええ!?!?」

男「……」

女「幽霊に強い人が恋人だったらいいなって、ずっと思ってたんです……だから」

幽霊少女「男さん!首を横に振って!!高速で、こう、ブォンブォン!!って!!―――お願いします!!」

男「……そんなに幽霊に困ってる?」

女「はい。だから―――」

男「分かった。いいよ」

女「え……本当ですか!」

幽霊少女「お、とこ、さん……?」

男「そんなに幽霊に困っているなら仕方ないね」

女「やった、嬉しいです♪」

幽霊少女「……そんな……うそ……」

男「―――ただし」

女「はい?」

男「一晩考えてほしい。本当に俺と付き合えるかどうか」

女「え?そんなの―――」

男「……幽霊に困るって意味、ちゃんと理解してほしいから」

女「はい?」

幽霊少女「……え?」

男「じゃあ、また明日。会えればいいけど」

女「ど、どういう、ことですか?」

男「今に分かるよ」

幽霊少女「……男さん?さっき、女さんに何かしたんですか?」

男「それじゃあ」

女「あ、はい……」

―――バタン

女「……?」

女「ふう……」

女「ふふ……やった……」

女「霊感の強い人って初めてだから、絶対に彼氏にしたかったんだよね♪」

女「ふふふ、これでいっぱい心霊写真とかとれるかなぁ」

女「楽しみ♪」

深夜 男自宅

男「……もうすぐ零時か」

男「ねよ……」

幽霊少女「……」

男「―――頼んだ」

幽霊少女「……い、いんですか?」

男「当たり前だ。幽霊に憑かれることを楽しみにしているなんて馬鹿馬鹿しい考えだ」

幽霊少女「男さん」

男「本当に憑かれるのは辛いことばっかりだ。命の危険さえある」

幽霊少女「はい」

男「それが分かれば、彼女もあんなこと言わなくなる」

幽霊少女「分かりました」

男「悪いな。彼女には近場の霊を引き寄せるようにしといたから。今頃、彼女の自宅周辺に集まってる。先導してやってくれ」

幽霊少女「―――はい」

男「……」

女自宅

―――ピンポーン

女「え?」

ピンポーン

女「こんな夜中に……だれ?」

ピンポーン

女「……もしもし、誰ですか?」

女「……覗き穴から見てみようかな?」

女「―――あれ?いない……もう、悪戯?」

女「マンションだし、変な人はいるか……寝よう」

―――ピンポーン

女「!?」

ピンポーン

女「だ、れですか!?」

女「―――やっぱり、誰も、いない……?」

女「……気分悪い」

―――ピンポーン

女「なによぉ!!!」

女「はぁ……はぁ……」

女「誰……なの!?」

―――ドンドンドン!!!!

女「ひっ!!!」

ドンドンドン!!!!

女「誰ですか!!!やめてください!!!」

女「―――はぁ……けい、さつ、よびますよ?」

女「はぁ……はぁ……やっぱり、誰もいない……」

女「悪戯にしては度が過ぎてる……明日、管理人に……」

―――開けろ

女「!??」

女「だれ!?どこ!?」

落書き写メで悪いが幽霊ちゃん
http://viploader.net/jiko/src/vljiko055824.jpg

ドンドンドンドン!!!!!

女「ひぃいい!!!」

女「け、警察に―――」

ガチャ

女「えと、えと、1、1―――」

電話『―――警察を呼び前に扉あけろ』

女「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

女「なに!?なに!?!?」

電話『……』

女「はぁ……くそ!!」

ガチャン!!!

女「なによ……これ……なんなの……?」

ドンドンドン!!!!

女「もうやめてぇぇぇぇ!!!!!!」

女「―――はぁ……いやぁ……」

女「……はぁ……はぁ……」

女「―――や、んだ?」

女「……はは……」

キィィィィィ……

女「なに!?窓から音が……!?」

キィィィィィィ……

女「な、なによ……はぁ……はぁ……」

女「ベランダ……?」

女「……はぁ……はぁ……」

女「カーテン越しには何もないみたいだけど……」

――シャッ!

女「……な、なんだ、なにもないじゃない」

女「ふう―――」

―――やっと、入れた

女「ひっ!?!」

女「だれ?!だれよ!?」

女「―――な、なによ……出てきなさいよ……」

幽霊少女「―――こんばんわ」

女「――――ひぃぃ!!!」

幽霊少女「どうしました?会いたがってた、幽霊ですけど?」

女「きゃぁあぁあああああ!!!!!!」

―――バタン!!

女「はぁ……はぁ……」

―――お風呂に閉じこもるとは、何も知らないんですね」

女「……はぁ……はぁ……」

―――お風呂って水があるじゃないですか?

女「やめてぇ……ゆるしてぇ……」

―――水があると、結構色々なことができるんですよ?

ジャァァァァァ!!!!!

女「きゃぁああ!!!!水が!?!!?」

ジャァァァァ!!!!

女「いやぁ!!!いやぁあ!!!!止まって!!!!みず、とまってええ!!!!!」

―――だから、言ったのに。

女「―――出ないと!!!」

ガチャガチャ!!

女「なんで!!???開いて!!!あいてったら!!!!」

―――貴女はお風呂にお湯を貯めるとき、栓を抜いたまま貯めるんですか?

女「やめてええ!!!!おねがい!!!!あけてぇぇぇぇええ!!!」

―――栓をしないと、お湯って貯まらないですよね?

女「いやぁ!!!水が!!!!みずがぁぁぁ!!!!」

―――今の浴室は湯船なんですよ。で、扉が栓なんです。てことは、あけれませんよね?

女「なにしったていうの!!!やめてえええ!!!みずをとめてぇぇぇ!!!!ここをあけてえええ!!!!」

―――扉を開けると水が逃げます。まだ半分も貯まってませんし。

女「やめてよ!!!おねがい!!!!!」

―――ゆっくり、浸かってください。

蛇口を捻る!

女「いやぁぁ!!!もうみずが、腰まで……!!!」

―――嫌ですか?半身浴でいいんですか?

女「やめてぇぇ!!!とめてぇぇ!!!」

―――はいはい。

ピタ

女「はぁ……はぁ……」

―――止めましたけど。

女「あ、あけて……」

―――扉をですか?

女「お、おね、がい……し、ます……」

―――どうぞ。

ガチャ

女「―――やった……!」

幽霊少女「―――逃がすとは言ってません」

女「ひぃぃぃ!!!!―――ぐぇ!?」

幽霊少女「……」

女「あぁ……ぎぃ……!?」

幽霊少女「……苦しいですか?」

女「は……ぃ……」

幽霊少女「今、どうして苦しいか、わかります?」

女「……ぃ……ぃぇ……」

幽霊少女「―――あなたの大好きな幽霊に囲まれてるからですよ?」

女「!!?!?」

「やっと、あえたね」

「きれいだね」

「いっしょにいこうか……」

女「……や゛べ……で……ぐ……ぁ……」

幽霊少女「そのまま逝くことが本望でしょ?―――もう、幽霊に憑かれたいなんて、思わないでください!」

女「―――はぎぃ!?」

―――ドサッ

構って欲しいんだな、これが

幽霊少女「……」

女「………ぁ………ぉ………」

「もう終わり?」

「帰ろうか」

「うん」

幽霊少女「……ありがとうございました」

「いえいえ」

「お姉ちゃん、またゲームみせてね?」

「スルメ、うまったぜ」

「またねー」

幽霊少女「はい。また遊びに来てください」

幽霊少女「―――さてと、帰ろう」

女「…………ぅ…………ぁ」

幽霊少女「もう、男さんにも憑きまとわないでくださいね?」

幽霊少女「……それでは」


男「あーもーうっとうしいなぁ!!」

幽霊少女「まあまあ」

男「離れろ!!!」

幽霊少女「なんで?」

男「鬱陶しいからだ!!!」

幽霊少女「でも、男さんからはちょっと離れられないですね」

男「なんで?」

幽霊少女「そ、そんなこといわせるんですか?」

男「わけをいえ」



幽霊少女「お前を呪い殺すためだよ」

男「塩!塩!!」

バッ!

幽霊少女「ちょ!しょっぱ!!ぺっぺっ!」


ジャァァァァ!!!!

女「いやぁ!!!いやぁあ!!!!止まって!!!!みず、とまってええ!!!!!」

―――だから、言ったのに。

女「―――出ないと!!!」

ガチャガチャ!!

女「なんで!!???開いて!!!あいてったら!!!!」

―――貴女はお風呂にお湯を貯めるとき、栓を抜いたまま貯めるんですか?

女「やめてええ!!!!おねがい!!!!あけてぇぇぇぇええ!!!」

―――栓をしないと、お湯って貯まらないですよね?

女「いやぁ!!!水が!!!!みずがぁぁぁ!!!!」

―――今の浴室は湯船なんですよ。で、扉が栓なんです。てことは、あけれませんよね?

女「なにしったていうの!!!やめてえええ!!!みずをとめてぇぇぇ!!!!ここをあけてえええ!!!!」

―――扉を開けると水が逃げます。まだ半分も貯まってませんし。

女「やめてよ!!!おねがい!!!!!」

―――ゆっくり、浸かってください。

翌日 会社

先輩「おっす」

男「おはようございます」

先輩「聞いたか?」

男「なにをですか?」

先輩「女さん、今朝病院に運ばれたって」

男「へえ」

先輩「部屋で倒れてたらしいけど、誰かが電話したそうだぞ?」

男「そうですか」

先輩「一人暮らしだから誰もいないはずなんだけどな。それに、救急隊が到着したときには誰もいなかったらしいし」

男「へえ」

幽霊少女「世の中には優しい男性もいるもんですねえ。目の前にいたら惚れてしまいそうです♪」

男「お前がやりすぎたせいだろ」

先輩「ん?なんかいったか?」

男「いえ、なにも」

煽るの楽しすぎてやばい

ラノベ以下だろjk

夜 自宅

男「はぁ……疲れた」

幽霊少女「おつかれさまです♪」

男「お前のせいだ。女さんの仕事が全部まわってきただろうが!!」

幽霊少女「……だって、任せたっていうから」

男「……はいはい。俺が悪かったんだ。あーあー」

幽霊少女「……良かったんですか?」

男「なにが?」

幽霊少女「……だって、女さん、男さんのことを……いや、まあ、あの人はかなり腹黒い人でしたけどぉ」

男「……あのなぁ」

幽霊少女「……な、なんでしょう?」

男「部屋に変な女が住み着いてるのに、彼女なんて作れるわけねえだろ」

幽霊少女「……うぇ?」

男「―――お前が出ていくまで、恋人は無理だ。くそったれ」

幽霊少女「……男さん……えへへー」

男「だから、早く出ていってくれ」

幽霊少女「嫌です」

男「出てけ」

幽霊少女「いやです。出て行ったら、男さんに彼女が出来ます」

男「なんだよ!?俺に彼女を作らせない気か!?」

幽霊少女「……それがなにか問題でも?」

男「大ありだろ!?このままじゃあ、俺は一生―――」

幽霊少女「私がいるじゃないですか♪」

男「んな!?」

幽霊少女「もう、このこのー。こんな美少女幽霊が妻なんて、最高じゃないですかー。幸せ者めー♪」

男「アホか!!こっちは切実に―――」

幽霊少女「じゃあ、出ていきますよ?いいんですか?」

男「………あぁぁあああ!!!!―――好きにしろ!!!寝る!!!」

幽霊少女「はぁーい。好きにしまーす。―――ずっとお傍に憑いています♪」

幽霊少女「―――大好きです。これからも、よろしくお願いします」
                                           END

途中から怖くなったわ
自分のSSで荒れたの初めて
なんかごめんなさいって言いたくなった
見てくれた人もお疲れ様


あと、幽霊少女描いてくれてありがとう。こんな駄文で申し訳ないほどだわ
感謝します
ありがとう。おやすみなさい。

>>185
キモすぎ

こういう奴ってなんでこう見せたがるの?
書きたくなるってのはまあ絵が好きなんだなって思うけどさ、それをうpとかしちゃうのってチヤホヤされたいからでしょ?(笑)
僕の絵超うまいでしょフヒヒwってかぁ?(笑)てめーの絵なんざ見せられても不快になるだけなんだよボケ。
おっさんにチンコ見せられて「僕のチンコでかいでしょ?w」って言われんのといっしょだよ。
まあ一部の同じ感性持ったキモ豚は「GJ!GJ!」って馬鹿丸出しのレスで恥さらしてるけどなwwww
別にうpするのはいいけど、周りからはこう思われてるって自覚してね?wwww

つまんなーいから二度と書くなよ
つまんなーいからね

>>345
どこ縦読みか新参の俺に教えてくれよ

>>348
キモい感性研ぎ澄まして読めよ!
ほれ、絵うますぎgjって言ってみなwwww

>>348
半年ROMってろ(笑)

>>353
セミが鳴いてるよな

>>354

           / ̄\
           |    |
           \_/
             | __
            ┴´   ``ヽ   
          /::::::::::|::::::    `ヽ       ん?キレた?キレた?殴ってもいいよ?早く?早く?
         /:::\::::::::<● >   `ヽ  
    ((   / <●>::::::::::⌒      )   
        |  ⌒(_人__)       ノ | |  
        ヽ    )vvノ:      / ノノ
          ヽ (__ン       人
         人           \

        /

俺は終わったころにひっそりと絵あげてたなぁ
それがきっかけで ssの続きをまた書いてくれて嬉しかった

>>358
はい死ね

>>358
き っ か け w w w w w w w w

どんだけ自意識過剰なの?wwwww
絵師さま()のおかげでまたSSを書く気になりました()とでも言われたの?wwww
おせじだとは思わなかったの?wwwww
なんていうSS?wwwwwググるから教えて?wwwwねぇ教えて?wwwww嘘八百もたいがいにしろよwwwwwww

絵描くだけで過剰反応する奴等は恥ずかしくないの?
絵師面する奴がうざいだけで単純に絵を描いてくれるだけならスレも盛り上がるし悪い事はないのに
何か勘違いして風潮に流されて脊髄反射で叩いてる姿はすごく滑稽だよ

>>362
ふーん、くらいに思っとけばいいのに
なんでこんな必死に草生やすんだろう

>>364
悪いこと?
あるよ?wwwww
>>345でも書いたけどムカつくんだよwwwww
人を不快にさせるって時点で十分悪いことだろボケwwwww

>>364
下手くそなちんぽこオナニー見せられたら反応するだろ

>>369
ま、まんぽこオナニーはだめですか?

>>365
ムカつくからに決まってんだろ?wwwwww
馬鹿じゃないの?wwwwそれ以外に理由あるの?wwwww

>人を不快にさせるって時点で十分悪いことだろボケwwwww


おまいう

>>368
お前に同意する安価がつかないのはなぜかなー

>>371
それはオーケーだ。

>>374
不快にさせられたから不快に仕返してんだろ?wwww馬鹿かwwww

>>368
絵師様()よりも
お前の方がムカつくんだけど
これはお前の方が悪いって事でいいの?

>>376
みんな頭いいからそんな当たり前のこと言わないんじゃないの?wwwww
俺は馬鹿だから無理なんだわ我慢するのwwwwwww
まあ俺以上に馬鹿なのがお前らだがなwwwww

なんだよく見たら携帯か

>>380
どうみてもお前に反論してるやつの方が多いよ
お前は少数派なんだよ
少数派のお前が暴れる方が迷惑する人が多いんだよ

ハヤテの絵より下手くそなちんぽこオナニーが上手い?
お前頭おかしいんじゃないの?結構心配してる自分がいる

>>383
調子にのってたくさん書き込んでるみたいだけど
2ch利用料大丈夫?

>>382
なんでだよwwwwww
俺がムカつくことがなきゃてめーもムカつくことはなかっただろ?www
最初にやったほうが悪いwwwwww
頭くるくるぱーですか?wwwww

>>384
臭いから死ねよ

>>385
なんで少数派ってわかるの?wwww
周りに迷惑かかるからROMってんのかもよ?wwww
でも俺は無理なんだわwwwww周りに迷惑かけなきゃ気が済まないwww

>>388
2チャンに使用料なんてあるんですか?

>>392
迷惑掛けてるって自覚があるならもうお前が荒らしでスレが荒れる原因ってことでよくね

2チャンの使用料について詳しく教えてください

まさかの自演とか寒気なんだが
マジかよ俺なんかもう1人いるっぽい

>>397
そうですね…すみませんでした
2チャンの使用料について詳しく教えてください

しかし、わざとやってるのは分かるけど
こんなに芝生やしてキチガイの真似して
これ、どんな人がどんな顔で携帯ポチポチやってるんだろう

いい大人がやってたりしたらちょっと…

>>404
すみませんでした
少し教えていただきたいんですがいいですか?

煽りにハマった奴がいるな
将来はいい釣り師になるかもしれん

寝るわ
こんなにつまらんssとちんぽこオナニーで
暇潰せるとは思わなかった
構ってくれてありがとねはぁと

>>407
なんで人を釣ったり煽るのってこんなに楽しいんだろうな
顔真っ赤にしてるとこが想像出来るからだろうな(笑)
でも2チャン使用料のくだりは誰も釣れなかった…

顔真っ赤で~気にしてないフリ~(笑)

 発 者 同         . 。_   ____           争
 生 同 .じ     .    /´ |  (ゝ___)          い
 .し 士 .レ      .__/'r-┴<ゝi,,ノ   ro、      は、
 .な で .ベ      ∠ゝ (ゝ.//`   ./`|  }⌒j     
 .い し .ル        } ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´
 .! ! か の       /  ´..:.} >、、___,  .r、 ソ、`\
             /   ..:.:.}   /   |∨ ` ̄

            /   ..:.:./    |   丶
           / _、 ..:.:.:.{    .{.:.:.   \
          {   ..:Y  .ゝ、   {.:.:.:.:.    ヽ
          |、  ..:/ 丿 .:〉   >.- ⌒  .  ヽ
          / {. ..:./ ソ ..:./  .(    ..:.:.:`  ..:}
         ./..:.:}.:.:./ ヘ、 ..:./   .\ ..:.:r_,ノ、.:.:}
        ./..:.:/|.:/   {.:./     X.:.:}.}   X X
        /..:.:/ .}.:|    }:/       .Y丶ヽ  Y.:Y
  . __/.:/ { }  《.〈、     _,,__>.:》丶   Y.:\
  /.:.:.:.:.::/   !.:.:ゝ  ゝ.:. ̄ヾ ´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ   \.: ̄>

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom