岡部「クリスティーナを無視ししつつも愛情をそそぐ」(211)

紅莉栖「ハロー」

まゆり「あ、紅莉栖ちゃんだー。トゥットゥルー♪」

紅莉栖「ねぇ岡部。新作の未来ガジェットのことなんだけど、良いアイディアが思いついたの」

岡部「……」

紅莉栖「……岡部?」

岡部「……」スッ

紅莉栖「ちょ、ちょっと!素通り?何で無視するのよ!」

岡部「……」

紅莉栖「ちょっ、本当に無視してるの?……ね、ねぇ橋田」

ダル「ん?どったの牧瀬氏」

紅莉栖「今日の岡部おかしくない?」

ダル「別に普通だったお?」

紅莉栖「普通?無視とかされなかったの?」

ダル「無視?されてないお」

紅莉栖「え?ま、まゆりは!?」

まゆり「まゆしぃも別に無視なんてされなかったよー」

紅莉栖「どういうことなの?なんか私無視されたんだけど」

ダル「別によくね?どうせまたオカリンが厨二病をこじらせただけだとおもうお」

紅莉栖「良くないから!」

ダル「少しでもオカリンに無視されるのが嫌なんですね?分かります」

紅莉栖「そんなわけあるか。そんなわけあるか。大事な事なので2回言いました!」

岡部「……」スッ

紅莉栖「え?これ、ドクペ……。私に?」

ダル「なんだよ早速固有結界張りやがってよぉ!しばらく話しかけないで欲しいお!」

紅莉栖「あ、ありがとう」

岡部「……」スッ

紅莉栖「え?……ほら!橋田!やっぱり無視してる!」

ダル「ドクペを持って来てくれるような人間が無視するわけ無いだろ常考」

紅莉栖「ちょっと見てなさい。……ねぇ、岡部?」

岡部「……」

紅莉栖「ほら!無視した!」

ダル「オカリンの行動をみるに嫌われてるわけじゃ無いでしょ。ほっといてもいいと思うお」

紅莉栖「ちょっ!」

ダル「じゃ、ちょっと嫁に会ってくるんで、しばらく話しかけないで欲しいお」

紅莉栖「何ラボでやってんのよ!このHENTAI!」

ダル「フヒヒwwサーセンww」

まゆり「ねぇ、おかりん。ちょっとコスを持ってて欲しいのです」

岡部「新作か?」

紅莉栖「!?」

まゆり「うん!自信作なのです。全体が見えるような感じで持ってて欲しいなー」

岡部「フッ……いいだろう。この鳳凰院凶ォ真がその役、引き受けてやろうでは無いか!」

まゆり「ありがとーオカリーン」

ダル「雑種ごときが固有結界だとぉ?!」

紅莉栖「ね、ねぇ。岡部?」

岡部「この聖骸布はだれが纏うのだ?」

紅莉栖「北欧神話じゃ無いのかよ」

まゆり「るか君なのです」

岡部「なに!?これをるか子が?」

岡部「」スチャ

岡部「あぁ、俺だ。最終決戦の日も意外と早い……なに?
おれか?ふっ……心配など無用。だれがこの鳳凰院凶真を倒し得ると言うのだ?
……ああ、そうだな。忠告だけは聞いておくさ。
ではな、エル・プサイ・コングルゥ」

紅莉栖「はいはい。厨二病厨二病」

まゆり「あぁ、ちゃんと持っておいて欲しいのです」

岡部「むっ……すまないな」

紅莉栖「……」

まゆり「うーん。こんな感じかな?ありがとーオカリン」

岡部「フゥーハハハ!この程度のこと、この鳳凰院凶真に取っては造作も無いこと!また、いつでも俺を頼るがいい!」

紅莉栖「まゆり」

まゆり「うん?どうしたのクリスちゃん?」

紅莉栖「なんだか私、岡部に無視されてるみたいなんだけど」

まゆり「えー?オカリン、無視は良くないよー」

岡部「そうだな」

紅莉栖「今日のお前がいうなスレはここですか?」

岡部「……」

紅莉栖「ほら!無視してる!」

まゆり「みたいだねー」

紅莉栖「な、なんで?私、無視されるようなことなんて―――ち、ちょっとはしたかも知れないけど、お、大人げないわよ岡部!」

岡部「……」

まゆり「クリスちゃんクリスちゃん」

クリス「ん?」

まゆり「そんなに慌てなくても大丈夫だよー。オカリンは優しいから、きっと理由があってやってることなんだとまゆしぃは思うな」

紅莉栖「まゆり…………確かに何か理由があって岡部はこんな、ってねーよ」

岡部「……」スッ

紅莉栖「ちょ、ちょっと待ちなさい」

岡部「……」ガクッ

紅莉栖「捕まえたわよ。岡部が無視をするのをやめるまで私は白衣を掴むのを止めない!」

岡部「……」クルッ

紅莉栖「な、なによ」

岡部「……」スッ

紅莉栖「えっ!?えぇえ!?」

まゆり「うわ!お姫様だっこだー」

紅莉栖「何してるこのHENTAI!馬鹿なの?死ぬの?」

まゆり「オカリンの腕がプルプルしてるねー」

紅莉栖「早く降ろしなさいよこのHENTAI!」///

ダル「と言いつつも顔を赤らめ抵抗も薄い牧瀬氏なのであった」

紅莉栖「おのれは後頭部に目玉がついてるのか!?そんなこと無いからな!絶対無いからな!
お姫様だっこされて嬉しいなんて少しも思ってないんだから!」

ダル「ツンデレ乙!」

岡部「我がフェイバリット・ライトアーム、スーパーハカーダル!!」

ダル「ハカーじゃなくてハッカーだろ常考。まあいいや。なんぞ?」

岡部「み、未来ガジェット34号のことなのだが――」

ダル「とりあえず座ったら?なんかプルプルしてるし」

岡部「そうか?まあ、そうさせて貰おう」

ダル「……牧瀬氏は膝に乗せるんですか。バカップルですね?分かります」

紅莉栖「だれがバカップルよ!だれがこんなHENTAIと――」

ダル「そう言いつつ一向に離れる様子の無い牧瀬氏」

紅莉栖「っ!?こ、これは、岡部が無視するからよ!岡部が無視をするのをやめるまで私は白衣を掴むのを止めない!」キリッ

ダル「リア充は爆発すれば良いと思うお」

岡部「何を言っているダル。まあいい、未来ガジェット34号のことなのだが改良点があると思うのだ」

ダル「改良?あれはどうあがいてもガラクタ決定だお」

岡部「き、貴様!?この鳳凰院凶真が三日三晩寝ずに考えた未来ガジェットをガラクタと言ったか?」

ダル「だって実現不可能だお、あれ」

岡部「それをどうにかするのがスーパーハカーの仕事だろうが」

ダル「無理なものはムリだお」

紅莉栖「あ、そのことで私にアイディアがあるんだけど。岡部、あんた企画書もってたわよね?」

岡部「……」

ダル「オカリンが作った企画書ならここにあるお」

紅莉栖「……まあ、いいわ。ここなんだけど、ここをこうやって……」

ダル「コストが掛かりすぎだろ常考」

紅莉栖「だったらここを――」

ダル「え?いけちゃうの?まじでいけちゃうのこれ?」

紅莉栖「問題はここをどうするかよね」

ダル「だってさ。オカリン」

岡部「……なんだって?」

紅莉栖「……」

ダル「……僕は面倒臭いから突っ込み役は却下させてもらうお。だから、ここがこうなってこうなれば――」

岡部「フゥーハハハ!やはりこの狂気のマッドサイエンティストの発想に間違いは無かったのだ!」

ダル「いやいや。あと一つ問題が残ってるお」

岡部「それならここをこうすれば解決する問題じゃ無いか?」

ダル「ねーよ」

紅莉栖「え!?」

ダル「ん?……んんんん?」

紅莉栖「確かに……これならいけるんじゃ無いかしら」

ダル「ぼ、僕もそんな気がしてきたお」

紅莉栖「単純な問題すぎて見落としてたわ」

ダル「たまにオカリンがガチで天才じゃ無いかと錯覚することがあるお」

岡部「フゥーハハハ!もっと褒め称えるがいい!
この、狂気のマッドサイエンテイスト鳳ぉぅ凰ぉぅ院ッ!凶ぉぉお真を!フゥーハハハ!」

ダル「だったらさっそく午後から取りかかってみるお。まずは昼飯。これは何ものにも優先されるだろう常考」

岡部「む?もうそんな時間か」

ダル「オカリンもメイクイーンで食べるん?」

岡部「いや。新作のカップラーメンを大量購入したからな。今日はそれを消費する」

紅莉栖「カップラーメン!?」

岡部「……」スッ

紅莉栖「あっ……」

ダル「やっとオカリンが牧瀬氏をパージしたか。牧瀬氏があからさまに寂しそうだお」

紅莉栖「そんなこと無いからな!
離れて寂しいとか……あわよくば今日一日中くっついていられるとか……そんなことまったく考えてなかったんだから!」

ダル「オカリィィン、オカリン。爆発ぅ、爆発ぅうぅうぅ」

まゆり「オカリンとクリスちゃんは仲が良いね-。少し羨ましいのです」

岡部「よっと!みんなも好きに食べても良いからな」

ダル「箱で購入とか買いすぎだろ常考。それに今日は僕メイクイーンに行くからカップラーメンは要らないお」

岡部「知っている」

ダル「だったらここまで持って来る必要は無いだろ常考」

岡部「お前にこのカップラーメンのフォルムのすばらしさを見せてやろうと思ってな」

紅莉栖「……」キラキラ

ダル「…………あー。牧瀬氏牧瀬氏?」

紅莉栖「はっ!?な、なに?」

ダル「オカリンは牧瀬氏にカップラーメン選ばせるためにここまで箱を持って来たんじゃね?」

紅莉栖「そ、そうなの?」

岡部「……」

ダル「もう良いからユー勝手に選んじゃいなよ」

紅莉栖「そ、そうね。だったら、これにしようかしら?」

岡部「フゥーハハハ!」

紅莉栖「」ビクゥ

岡部「まゆり!お前は昼飯はどうするんだ?」

まゆり「まゆしぃは午後からメイクイーンでバイトがあるからねー。
そこで済ませようと思って居るのです」

岡部「そうか。唐揚げばかり食べていたら体に悪いからな。もっとバランス良く食事は取るのだぞ」

紅莉栖「カップラーメン大量購入している人に言われたくありません」

岡部「……」

紅莉栖「……」

まゆり「だからダル君、一緒にメイクイーンに行こうねー」

ダル「メイクイーンのナンバー2と同時出勤とか!客にフルボッコにされるってレヴェルじゃねーぞ!」

岡部「さて、湯でも沸かすか」

紅莉栖「ね、ねぇ」

岡部「……」スッ

紅莉栖「あ……。……ねぇ、橋田」

ダル「なに?」

紅莉栖「岡部が私を認識できてないってことは無いわよね?」

ダル「無いっしょ。今だって牧瀬氏のカップラーメン作ってくれてるし」

紅莉栖「でも、脳には無意識という物があって――」ウンタラカンタラ

ダル「心配しすぎじゃね?ほっとけば元に戻るでしょ」

紅莉栖「うぅ」

岡部「では一足先に失礼するぞ。インテリジェンスラーメンが完成したのでな」

ダル「どっからどう見てもただの醤油ラーメンだお。てか牧瀬氏のも出来てんじゃん。
やっぱり気にしすぎだお。むしろ、普段より過保護にされてる気がするお」

紅莉栖「そ、そうかも知れないけど、違和感を感じるじゃない。無視されてるのは確かなんだし」

ダル「これ以上を望んだら本当に爆発だお」

紅莉栖「もう良いわよ!カップ麺食べる!…………あっ」

まゆり「どうしたの?クリスちゃん」

紅莉栖「このフォーク……」

まゆり「んー?リボンにクリスちゃん専用って書いてあるねー」

ダル「爆☆発!爆☆発!」

紅莉栖「岡部……これ……私に?」

岡部「……」ズルズル

紅莉栖「岡部」

岡部「……」ズルズル

紅莉栖「私が見えてないとかそんなこと、無いよね?だったら少しでも良いから反応して……」

岡部「……」ズルズル

紅莉栖「い、今からやることは……実験なんだからな!
私が岡部にキスしても反応しないかっていう!む、無視するのを止めるんなら今のうちなんだぞ!」

岡部「……」ズルズル

紅莉栖「ひ、額ならセーフよね?」スッ

ダル「マジ何これ?マジ何これ?オカリンにとって現実はエロゲ-だったん?」

紅莉栖「……」ドキドキドキドキ

岡部「……」

ダル「マジでしてしまうん?牧瀬氏意外と――」

まゆり「トゥットゥルー!!」

紅莉栖「」ビクゥ!

まゆり「ねぇ、オカリンオカリン」

岡部「」ズルズル、ゴクン

岡部「なんだ?まゆり?」

まゆり「まゆしぃねぇ、オカリンとクリスちゃんが仲が良いこと自体はとっても良いことだと思って居るのです」

岡部「……」

まゆり「でもねー。あんまり、目の前でイチャイチャされると胸がザワザワーってするのです」

岡部「まゆり……」

まゆり「次、ザワザワーってしたらオカリンの太股がパーン☆ってなるかもねー♪」

岡部「……へ?」

ダル「オカリィィィィン!このままじゃまゆしぃ☆がまゆしぃ★になるぞ!
遊んでるんなら今すぐ牧瀬氏を無視するのを止めるんだ。今すぐに!」

岡部「……」

ダル「ちぃい!もう勝手にするお!僕はまゆ氏の暴走に巻き込まれたくないから、こっちも勝手やらせてもらうお!
好きにすればいいお!ただし、僕まで巻き込むのは絶対に許さない!」ガタッ

まゆり「あ、駄目だよダルくん。一緒にメイクイーンに行こうねー」

ダル「あ、うん」

まゆり「仕上げは終わったから。もう出発できるよー」

ダル「まゆ氏まゆ氏?なんか食べたいものとか無いですか?」

まゆり「ジューシーからあげナンバーワン♪」

ダル「うっす!僕に買わせて下さい!」

まゆり「えー?悪いよそんなの」

ダル「安いもんだお」

まゆり「本当ー?わーいやったー。ありがとーダルくん」

岡部「……」フゥ……

まゆり「あ、オカリン?」

岡部「な、なんだ?」

まゆり「ムリにとは言わないんだけどねー。ルカくんにコスプレしてもらえるように頼んでもらえるかなー?」

岡部「お、俺がか?というより、ルカ子の承諾も得ずにルカ子のコスプレを作っていたのか」

まゆり「もう何回か着てくれてるし、オカリンが頼めば絶対にOKしてくれるよー」

岡部「わ、わかった。何とかしよう」

まゆり「ありがとーオカリーン。じゃあ、まゆしぃはバイトに行って来ます!」バタン

ダル「……マユ氏の太股破壊発言はマジ。オカリンは少し自重するお」バタン

岡部「ふぅ、カップ麺を食べ終わったらさっそくるか子のところに行ってみるか」

紅莉栖「私も行くから待っててよ」

岡部「……」ズルズル

紅莉栖「……おいしい」ズルズル


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 柳森神社

紅莉栖「ハロー。漆原さん」

漆原「こんにちは、牧瀬さん。岡っ……狂真さんも」

岡部「ふっ……最近の修行の調子はどうだ?」

漆原「はい。前より少し回数が多く振れるようになりました」エヘヘ

岡部(だが男だ)

漆原「でもご免なさい。最近は少しさぼり気味で……無理して回数を増やしたら腕が筋肉痛になっちゃって」シュン

岡部(だが男だ!)

漆原「で、でも今日からはまた頑張ってみますね」グッ

岡部(だが男だ!!)

岡部「そ、そうか。修行に励むことも肝心だが自分の体を管理することも修行の一環……身に余る力を追い求めて体を壊すのでは無いぞ」

漆原「はい!」

岡部「ところでルカ子よ」

漆原「なんでしょうか」

岡部「またコスプレをしてみる気は無いか?」

漆原「えぇぇ!?い、嫌ですよぉ。前回でもう懲りましたから」

岡部「何故だ?大盛況だったでは無いか」

漆原「そ、それが嫌なんです」

岡部「……どうしても嫌か?」

漆原「?。岡部さんは僕にどうしてもコスプレをさせたいんですか?」

岡部「嫌というなら無理強いをさすつもりはない!
ルカ子のコスプレをまた見てみたいのは事実だがな」

紅莉栖「地味に必死だな」

岡部「……」

紅莉栖「……」

漆原「?。……あのー。何かあったんですか?」

紅莉栖「え?どうしてそう思うの?」

漆原「だって、狂真さんが牧瀬さんの突っ込みを無視するなんて……」

紅莉栖「漆原さん!あなただけよ分かってくれるのは!
聞いて頂戴。この馬鹿岡部、今日はなんだか私のことを無視するのよ」

漆原「え?岡っ……狂真さんが?」

紅莉栖「そうなのよ」

漆原「信じられません。狂真さんが……」

紅莉栖「事実よ」キリッ

漆原「お、岡部さん!!」

岡部「うぉ!?な、なんだ?それに俺の名は岡部などでは無い。鳳凰院凶真だっ!」

漆原「喧嘩は良くないと思うんです!いつもの岡部さんに戻って下さい!」

岡部「……」

漆原「岡部さん?」

岡部「ふぉぉおおおぉ!?わ、我が右手に宿りし悪霊がー!
ルカ子、俺の意思が乗っ取られる前にじょ、除霊をおおぉぉ!」

漆原「……ハッ!全部修行の一環だったんですね?」

紅莉栖「え?」

岡部「はぁやくっっ!!」

漆原「待ってて下さい!必ず除霊を成功させて見せます!」

紅莉栖「ちょっ」

岡部「鎮まれぇぇ!鎮まれ我が右腕よぉぉぉ!!」

紅莉栖「……そっちは左腕だろ」

漆原「狂真さん!」


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岡部「ああ、俺だ。聖剣士を約束の地へと導く盟約は取り付けた。
ああ……俺にとっては他愛の無い仕事だったよ。
次はもっと骨のある仕事を用意しておいてくれよ?……エル・プサイ・コングルゥ」

紅莉栖「町中で厨二病発症とか痛すぎだろ」

岡部「……」

紅莉栖「そろそろ腹が立ってきた。洋書の角で殴るわよ!」

岡部「……」ツカツカ

紅莉栖「くっそー。平民のくせに麻呂を無視しやがってぇぇぇ!許さない!絶対にだ!」

岡部「……」ツカツカ

紅莉栖「どーん!このままタックルでマウントに持ち込んでボコボコにしてやんよ!」

岡部「……」グググ

紅莉栖「ぬぬぬ……」グググ

 パシャ!

紅莉栖「へ?」

岡部「……」

萌郁「続けて」

紅莉栖「つ、続けるか!てか、なんで写メった!?なんで写メった!?」

ダル「羨まし過ぎる!この我が雑種ごときにぃ!開け!二次元の扉(ゲートオブバビロン)!」

萌郁「楽しそう……だったから」

紅莉栖「こっちはまったく楽しくない!」

萌郁「ご免なさい……」

紅莉栖「あ、そういう意味じゃ無くて」

紅莉栖「カクカクシカジガ」

萌郁「マルマルケバブウマウマ」

紅莉栖「ってことなのよ」

萌郁「そんな事が……」……ピピピピピ

岡部「……」ヴーヴー

岡部「シャイニングフィンガーよ。目の前にいるのだからできるだけ口頭で頼む」

萌郁「見て」

岡部「」ピ、ピ、ピ、ピ、ピ

萌郁「」ヴーヴー。ピピピピピピ

岡部「」ヴーヴー。ピ、ピ、ピ、ピ、ピ

萌郁「」ヴーヴー。ピピピピピ

岡部「」ヴーヴー。ピ、ピ、ピ、

萌郁「」ヴーヴー。ピピピピピピピピピピピピ

岡部「」ヴーヴー

岡部「では、ケバブでも食べに行くか」

萌郁「良い店を知ってる」

紅莉栖「どうしてそうなった!?どうしてそうなった!?」


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フェイリス「お帰りニャさいませ、ご主人様☆。ニャニャ?クーニャンと狂真かニャー」

岡部「まゆりはいるか?」

フェイリス「今は聖地でお仕事中ニャン。いかに選ばれし者の狂真でもあの結界を突破するのは無理ニャ」

岡部「無理に突破することなど無いさ」

フェイリス「ニャニャ?」

岡部「相手の方から出てくるのを待てば良い」

フェイリス「その手があったかニャ!」

岡部「ふっ……いつも力ばかりに頼っているようでは――」

フェイリス「二名様、ご案内ニャン!」

岡部「ぐぐぐ……」

フェイリス「ご注文はニャにになさいますか?」

岡部「コーヒー。ブラックで」

紅莉栖「私もそれで」

フェイリス「それだけかニャ?……さては、ここに来るまでに何か食べてきたかニャ?」

紅莉栖「実はケバブを少し……」

フェイリス「ニャー!ここに来るときはいつも腹ぺこの状態で来るのが鉄則ニャ!
そんな悪い人間達にはコーヒーをキャンセルして……ダブルストローのメロンソーダに変更だニャ。
もちろん一つしか持ってこないニャ」

紅莉栖「ちょっ」

岡部「ふっ……俺は一向に構わん」

フェイリス「狂真……動揺してるのがまるわかりニャ」クスッ

岡部「何の話しだ?」

フェイリス「さっきダルニャンから話しの大筋は聞いたニャン。狂真、いけないこと企んでるんじゃ無いかニャー?」

岡部「当然だろ。狂気のマッドサイエンティストであるこの俺の内面には、常に混沌が渦巻いているのだから」

フェイリス「じゃあ、ダブルストローのメロンソーダ一つで注文決定ニャ」

紅莉栖「え?私は――行っちゃった」

岡部「……」

紅莉栖「ど、どうするつもりよ?まさか本当に二人で一つの飲み物を飲むつもりじゃ無いでしょうね?」

岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部「……」

紅莉栖「……」マダー?

岡部「……」

紅莉栖「……」

フェイリス「お待たせニャンニャン!ダブルストローのメロンソーダだニャン」

紅莉栖「ほ、本当に持って来たの?」

フェイリス「当然だニャ」

紅莉栖「こんな恥ずかしい物飲めるわけ無いでしょ」///

フェイリス「そうかニャ?だったら、クーニャンにはコーヒーを持って来てあげるニャ。サービスだニャン」

紅莉栖「……へ?」

フェイリス「狂真はぁ、フェイリスとこれを一緒に飲むニャン!」

岡部「へ?」

紅莉栖「あばばばばばばば」

フェイリス「元々これはそうゆう飲み物ニャン。絶対に女の子と一緒に飲まなくちゃいけないのニャン」

岡部「ちょ、ま」

フェイリス「ルールに従えないお客様には罰金が科せられるニャ。入り口にも書いてあるニャン」

岡部「え?」

フェイリス「観念するニャン。これはこのお店での決まり事だニャン」

紅莉栖「ちょーーとまったぁぁ!今メニューを見直したら元々ダブルメロンソーダなんて商品、どこにも無かったわよ?
つまり!一緒に飲まなくちゃ駄目だなんてルールも元々ないのよ!はい、論破!!」

フェイリス「……そこにいち早く気がつくとは……やはりクーニャンは強敵ニャ」

岡部「か、からかうのは程々にしてくれよ」

フェイリス「つまんないニャー」プイ

岡部「な、なんだったんだ?」

紅莉栖「と、ところで岡部。このクリームソーダどうするの?」

岡部「……」

紅莉栖「…………私が飲んじゃうからね」チュー

紅莉栖「」チュー

岡部「」チュー

紅莉栖「!?」ゴパァ

岡部「……」

紅莉栖「何してる!?何してる!?」///

?「すみませんお客様ー。店内では他のお客様のご迷惑とならないよう気をつけて欲しいのニャン」

紅莉栖「ご、ごめんなさい――あっ……」

まゆり「トゥットゥルー♪まゆしぃです」

岡部「」

まゆり「オカリン。まゆしぃは寂しいのです。あまり、ザワザワさせて欲しくないって……言ったよね?」

岡部「な、何のことだが分からんが、すまなかった」

まゆり「オカリンはまゆしぃの大切な人だから、まゆしぃも酷いことはしたくないのです」

岡部「そ、そうか」

まゆり「次はないニャン♪」


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岡部「」ヨロヨロ

紅莉栖「」ヨロヨロ

鈴羽「おーい。岡部倫太郎ー」

岡部「バイト戦士か。俺のことは鳳凰院。もしくは凶真と呼べと何度言えば分かるのだ」

鈴羽「あははー。ごめんねー」

岡部「まぁいい。何か用事か?」

鈴羽「うーん。用事って程のことでも無いんだけどね。ちょっと、面白いことしてるって風の噂で聞いたからさー」

岡部「なんのことだ?」

鈴羽「牧瀬紅莉栖。なんだかよく分からないけど岡部倫太郎に無視されてるらしいねぇ」

紅莉栖「……そうだけど。それがなにか?」

鈴羽「べっつにー。あたしには関係ないことだし?……ねー。岡部倫太郎ー?」ガバ

岡部「んなぁ?な、なにをする!」

紅莉栖「ちょっ!何してるのよ!」

鈴羽「抱きついてるだけだけど?」

岡部「この狂気のマッドサイエンティストたるこの俺は、往来の道中でこのような軽々しい行動は許されないのだ!」

鈴羽「いいじゃん。いつもやってることだし」

紅莉栖「いつも!?」

岡部「何をでたらめを言っている!」

鈴羽「気にしない気にしない」

岡部「ぬぉぉぉ!何やら柔らかいものが!?」





岡部「」ゼーハー

鈴羽「あー楽しかった-。また遊ぼうねー、岡部倫太郎ー」

紅莉栖「許さない!絶対にだ!」

鈴羽「なんでー?岡部倫太郎に何をしようとあたしの勝手だよー?」

紅莉栖「勝手じゃ無い!」

鈴羽「……あのさぁ。岡部倫太郎は誰のものでも無いよね?
彼女がいるわけでも無し、ましてや、家族がいるわけでも無い。
岡部倫太郎がどこで誰とイチャついていようと勝手なんだよ。
なのに、彼女でも何でも無いただのラボメン……少し違うかな?
無視されてるラボメンの牧瀬紅莉栖にとやかく言われる筋合いなんて無いんだけどなー。
えーと、はい、論破」

紅莉栖「」

紅莉栖「……」

紅莉栖「……」ジワッ

鈴羽「え?」

紅莉栖「……」グスッ

鈴羽「ちょ!泣くこと無いじゃん」

紅莉栖「泣いてない!ただゴミが目に入っただけよ!」

鈴羽「わ、悪かったよ。つい調子に乗っちゃったというか……だって、羨ましくて――未来でもあんなに――」

紅莉栖「え?」グスッ

鈴羽「まあ、泣くことなんて無いよ。岡部倫太郎のやることだからねー。本当に傷付ける様なことはしないと思うなー」


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岡部「鈴羽の奴。肩が凝ったでは無いか」コポコポコポ

岡部「」スッ

紅莉栖「あ、コーヒー。……ありがとう」

岡部「ダル!スパーハカーよ!経過は順調か?」

紅莉栖「……」

ダル「気が早すぎだろ常考。まだ、全体の10分の1も完成してないお」

岡部「ちぃぃっ!これも機関の陰謀か!」

ダル「ねーよ」

紅莉栖「機関の陰謀かぁ……それもあるかもねぇ」

ダル「」

ダル「おい、オカリン!牧瀬氏に重大なエラーが発生してんじゃねーか!」

岡部「……」

紅莉栖「ねぇ?何で優しくしてくれるのに無視するの?
不安になるよ……岡部は大丈夫なの?心配なの」

岡部「……」

紅莉栖「不安だよ。大丈夫なんだよね?私をからかって遊んでるだけだよね?
何かの病気って訳じゃ無いよね?」

ダル「ちょっ、オカリン。なんか僕も不安になってきたお!
牧瀬氏のことを確りと認識してるんだよな!?」

紅莉栖「私の専攻が脳科学だから、ちょっと考え始めると嫌な病名とかが浮かんできて……頭打ったりとかしてないよね?
遊びなんならまたいつでも付き合ってあげるから、私を見てよ」

ダル「即刻無視をやめるんだお!これ以上は牧瀬氏の精神が持たないお!」

岡部「……」

ダル「……よろしい。ならば戦争だ」ピピッピピピ

ダル「」ツーツー

ダル「あ、まゆ氏まゆ氏?うん、僕」

岡部「おまっ!」

ダル「オカリンが牧瀬氏とラブチュッチュ状態で僕、もう耐えられないお…………え?もう近くまで帰ってきてるの?今どの辺り――」

まゆり「トゥットゥルー♪まゆしぃ★です」バンッ!

ダル「破壊神キタコレ!身に纏うオーラが半端ないお!」

岡部「馬鹿野郎ぉぉ!橋田ぁぁ!何をしているぅ!ふざけるなあああ!!」

まゆり「えへへ。オカリンやっちゃったねー♪」

岡部「ぜ、全部ダルのでたらめなんだ!俺は無実だ!」

まゆり「ごめねオカリン。オカリンはまゆしぃの大切の人だけど、ザワザワがどんどん膨れあがってもう抑えが効かないのです。
オカリンが憎い訳じゃ無いんだよー。むしろねーその逆だからこのザワザワが収まらないんだと思うんだー。
もうねー、オカリンの太股をパーン☆ってするしか他に解決方法は無いと思うのです♪」ザワッ

ダル「すまんなぁオカリン。ワイはお前を殴らな気が済まんのや」

岡部「ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌。ローキックは嫌」

ダル「ローキックは……嫌かい?」

岡部「ローキックは嫌!」

ダル「……」

岡部「……」

ダル「ロォォキックッッ!」

>>152
俺のこの手がじゃねえのかよ

まゆり「まゆしぃの間合いを詰める速さは世界一ー♪」

岡部「へ?」

まゆり「ローキックなのです!」パアァァァンッ!!!!!!

岡部「ぐわあああああああああ!?」

ダル「ざまぁ!リア充の太股が爆発したお!」

>>154
トウジにきまってんだろ

まゆり「ダルくんダルくん」

ダル「ん?」

まゆり「なんであんな電話したのかな?まゆしぃは悲しいのです」

ダル「え?ちょ……まっ……」

ももパーンっ★ktkr!!

まゆり「まゆしぃは別にオカリンとクリスちゃんがイチャイチャすること自体を禁じている訳では無いのです。
ただ、まゆしぃの目の届かない場所でやって欲しいなーって思ってるだけなんだー」

ダル「あ、まゆりさん?オカリンはたぶん牧瀬氏を無視する戦法でこれからも――」

岡部「もう無視なんてしないっ!ほんの……出来心だったんだ!
クリスティーナを無視したらどうなるのかという学者的研究意欲からの出来心だったんだ!」

紅莉栖「岡部ぇぇぇ?」ズゴゴゴゴ

>>161
ダル「くっ!天の鎖よ!」


まゆしぃ★「無駄無駄無駄ァ!」

ダル「ちょ!言い逃れできなくなるお!オカリンはもっと牧瀬氏を無視するべき」

まゆり「まゆしぃはねえ、聞きたくも無い話しを聞かされてとても悲しかったのです」

ダル「う、う、うわあああああああああああああ!」

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ダル様「天地乖離す開闢の星っ!」

岡部「ふぅ。昨日は酷い目に遭ったな。まだ、太股の腫れが引かないぞ。
歩く度に激痛が走るっ!……ふふっ。しかし貴重な研究データを手に入れる事が出来たので良しとしよう。
<クリスティーナは無視されるとデレる>これを利用すれば今後のクリスティーナとの関係を俺の有利なように進めることができる」

岡部「フゥーハハハ!鳳凰院狂真!ただいま見参!ってなんだ、助手だけか」

紅莉栖「……」

岡部「ふふっ。クリスティーナよ!昨日は騙して済まなかったな。
まさか、あんな風に心配してもらえるとは思ってもみなかったぞ」ニヤニヤ

紅莉栖「……」

岡部「あれ?」

紅莉栖「……」

岡部「クリスティーナ?」

紅莉栖「……」スッ

岡部(え?怒ってる?マジで?
いや、でも確かに昨日のはやり過ぎた感が……いやいやいや、あれくらいならまだギリギリお遊びの範疇だろ。
でも、天才は打たれ弱いって言うし……このまま、怒ってアメリカに帰るなんてこと無いよな?な、無いよな?でも――)

岡部「やばいやばいやばいやばい」

紅莉栖「……」スッ

岡部「…………え?ドクペ?」

ダル様「憎らしい女だ…」

紅莉栖「……」

岡部「…………ふっ。俺の真似事かクリスティーナよ。
しかし、助手であるお前にこの狂気のマッドサイエンティストの精神攻撃に耐えきれるかな?」

紅莉栖「……」

岡部「ふっ、ならば勝負だ。紅莉栖」


fin

おおおおおお終わりかいっ
>>1

ちっ。地の文を省くとどうしても肛門を犯せないな。

どういうことだ?

まあ良い。ここまで読んでくれたみんな、ありがとう。そして、ありがとう!

意地になってる助手がどこまで耐えられるか

次はシュタゲキャラで肛門を犯して見せますよ。

では、おやすみなさい。

以前書いた↓もよろしく!

キョン「長門の肛門を徹底的に犯す」

それはもう読んだから、バイト戦士の肛門よろしく!

もえいくさんかバイト戦士が良いな

>>206

バイト戦士の肛門

把握

書くペース落とすからスレ建てるのは来週くらいになると思います。

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