ほむら「タイムリープ?」岡部「魔法少女だと?」(930)

まどか「──ほむらちゃん」

まどか「」

ほむら「まどか!まどか!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「──また、救えなかった」

ほむら「時間を巻き戻すのは、これで何回目になるのかしら」

ほむら「それでも私は」

ほむら「何度繰り返したって」

ほむら「まどか、あなたを救ってみせる」

岡部「まゆり!まゆり!!!」

まゆり「おかりん・・・」

まゆり「」

岡部「どうして・・・」

岡部「まゆりは、死ぬ“運命”なのか・・・?」

岡部「そんなの絶対許さん」

岡部「何度“タイムリープ”したって」

岡部「まゆりを救ってみせる」


ほむら「また戻って来てしまったわ」

ほむら「どうしても上手く行かない・・・」

ほむら「どんなに頑張っても、まどかは必ずワルプルギスの夜に殺されてしまう」

ほむら「明日は転校初日ね・・・」

ほむら「何度目なのかしらね」

ほむら「時間を巻き戻したはいいけど、まどかを救うにはどうしたら・・・」


岡部「どうして上手くいかない!」

岡部「まゆりは・・・萌郁たちに殺されなくても死んでしまう」

岡部「この“運命”を変えるには未来ガジェットの“タイムリープ”だけじゃ無理なのか」

岡部「それでもまずは過去に戻らないとまゆりが・・・」

岡部「まゆり、絶対お前を」

岡部「まずはラボに戻らないと」

「時間を巻き戻したはいいけど、これからどうしたら・・・」


岡部「時間を・・・巻き戻す?」

岡部「(まさかSERNの」

岡部「(いや、普通の子供に見えるが」

岡部「(とりあえずは身を隠すしか・・・」

萌郁「見つけた・・・」

岡部「ッチ、もう追っ手が」

ほむら「(変なのがいるわね・・・」

ほむら「(さっきの独り言、聞かれたのかしら」

ほむら「そこの物陰に隠れてるあなた」

岡部「!」

ほむら「でてきなさい」

岡部「・・・・・・」

岡部「俺だ、どうやら『機関』のエージェン

萌郁「逃げても無駄・・・」

岡部「こ、こんなことをやってる場合ではないのだ。
早くラボに戻ってタイムリープをしないと」

岡部「頼む、どこの誰かは知らんが行かせてくれ!」


ほむら「べつに私は通さないなんて言ってないわ」

ほむら「でも、さっきあなたタイムリープって

岡部「恩にきる!」

ほむら「何なの・・・」

萌郁「一般人・・・?」

萌郁「目撃者」スッ

ほむら「・・・・・・」


ほむら「銃を向けることはあっても、向けられるだなんて」

ほむら「それも同じ人間に」

ほむら「日本も物騒に

萌郁「・・・・・・」

パン、パン、パン

ほむら「(──時を止めた」

ほむら「(にしても躊躇なく撃ってきたわね」

ほむら「この銃はもらっておくことにするわ」

萌郁「!?」

ほむら「ほら、さっさと立ち去りなさい」

萌郁「・・・・・・」


ほむら「この銃、やっぱり本物・・・」

ほむら「こんな連中に追いかけられてるなんて」

ほむら「あの人さっき、タイムリープって言ってたけど」

ほむら「・・・魔法少女ってわけでもなさそうだし」


岡部「なんとかラボに辿り着いた」

岡部「まゆり・・・」

岡部「さあ、さっさとタイムリープを

ほむら「待ちなさい」

岡部「!?」

岡部「さっきの・・・いつの間に」

ほむら「あなたさっき、タイムリープって言ったのかしら」

岡部「お前もSERNの・・・」

岡部「・・・・・・」

ほむら「逃げようとしても無駄よ」

岡部「!」

岡部「(未来ガジェット4号機を使うしか」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「(何か隠し持ってる?」


ほむら「(──時間を止め

プシュウウウウウウウウウ

ほむら「!」

岡部「アーッハハハハハハハハ!
引っかかったなSERNの犬め!」

岡部「この未来ガジェット4号機は半径5m以内に毒ガスを撒き散らす生物兵器なのだ!」

岡部「死にたくなければさっさとここから出て行くがいい!」

ほむら「っ!時を止めても間に合わない・・・」

岡部「(今のうちにタイムリープを


ほむら「(仕方ないわ時を巻き戻すしか」

岡部「(早くっ早く戻れぇぇぇぇ!!!」







岡部「へ?」

見滝原中学校

岡部「こ、ここは・・・」

ほむら「な、なんでこの男ごと中学校に」

ほむら「・・・失敗した?」

岡部「き、貴様!一体何を!」


ほむら「わ、わからないわ。どうしてあなたが」

岡部「そんなことより日付は」パカッ

岡部「まゆりが死んでから一週間が経ってるだと・・・」

岡部「嘘だ・・・」

岡部「嘘だァァァァァ!!!!!!」

ざわざわ・・・

ほむら「・・・ここでは人目に付くわ。
ついてきなさい」


岡部「貴様、一体何をしたのだ!
俺は今すぐラボに戻ってまゆりを・・・」

ほむら「無理よ。詳しい説明はあとでするわとりあえずついて

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「・・・まどか」

まどか「どうしたの?科学の授業始まっちゃうよ」

まどか「あ、岡部先生も一緒だったんだー」

岡部「岡部・・・先生だと?」


まどか「次、先生の授業ですよね?みんな教室で待ってますよ」

岡部「俺が先生?何を言ってるんだ?」

まどか「え、ええ?
一週間前に科学の特別講師として東京の大学から来たばかりじゃないですか」

岡部「・・・?」

ほむら「ま、まどか。あなた魔法少女には

まどか「魔法・・・少女?」


まどか「2人ともどうしちゃったの?
わたし、先に教室で待ってるね」

岡部「・・・・・・」

岡部「そ、そんなことよりまゆりは無事なのか」パカッ

岡部「・・・・・・ない」

岡部「まゆりも、ダルも、助手も、バイト戦士のアドレスも・・・」

ほむら「・・・・・・」

岡部「話し合う必要が・・・ありそうだな」

ほむら「そうね」

ほむホーム

岡部「どうやらこの世界は、先ほどまでいた世界とは別の時間軸のようだな」

ほむら「別の時間軸・・・?」

岡部「俄かには信じられないかもしれないが、お前はどうやら俺のタイムリープに巻き込まれてしまったらしい」

ほむら「じゃあやっぱりあなたもタイムリープが

岡部「ああ。
俺はラボの仲間と、タイムリープができる装置を完成させた」

岡部「そのせいで、SERNという組織の連中に追われているのだが・・・
俺たちの発明した装置は、意識のみを過去に戻す 装置」

ほむら「意識・・・だけを?」

岡部「そう。
過去の自分に、現在の記憶を保持したまま戻る」

岡部「はずだったのだが・・・」

岡部「どうして一週間先の時間に。
それも他人も連れて跳躍してしまっているのか・・・」

ほむら「・・・どうやら、タイムリープに巻き込まれたのはあなたのほうね」


岡部「なんだと!?」

ほむら「あなたの言葉を借りるならタイムリープ。
詳しい事情はあとで話すけど、私も時間を巻き戻すことができるの」

岡部「まさか・・・やっぱりお前SERNの」

ほむら「いいえ、私はあなたたちの研究に興味はないし、どこの組織にも属していないわ」

ほむら「私のタイムリープは、記憶を保持したまま最大一ヶ月時間を巻き戻すことができる」

岡部「時間を巻き戻す・・・だと?」

ほむら「もちろんそのタイムリープの記憶は私しか持っていない、はずなのだけど」


岡部「そうか!」

岡部「俺は未来ガジェット4号機により煙幕をはったあと、そのラボの装置でタイムリープを行った」

ほむら「私も時間を巻き戻そうとした」

ほむら「あのときにお互いのタイムリープが混ざり合ってしまったようね」

岡部「でもどうやら、貴様の時間を巻き戻す力の方が強かったみたいだな」

ほむら「そうね。
別の時間軸に移動した挙句、一週間も時間を跳躍させてしまったのだから」


岡部「別の時間軸・・・
どうやらこの時間軸は俺とラボメンたちが出会ってない時間軸のようだな」

ほむら「ラボメン・・・?」

岡部「俺の、大切な仲間たちだ」

岡部「ということは、タイムリープの装置は開発されず、まゆりたちも無事・・・」

岡部「・・・・・・」

岡部「まだ、安心はできない」

岡部「携帯で調べてみるか」

ほむらの時間逆行能力って最大一か月じゃなくて一か月のみなんじゃ……
あ、SS設定ならいいです


Google検索 椎名まゆり

岡部「頼む、出てくれ・・・」

椎名まゆり
東京秋葉原で現在活躍中のコスプレイヤー

親交の深い著名人に、
スーパープログラマー 橋田至
天才科学者 牧瀬紅莉栖
などがいる


岡部「・・・・・みんな」

>>40
ワルプルギスの一ヶ月前に戻る、でしたすみません脳内訂正お願いします


ほむら「な、何泣いてるの?」

岡部「未来ガジェット研究所を代表して、礼を言わせてくれ」

岡部「お前の変てこ能力のおかげでみんなは救われた。ありがとう」

ほむら「?」

岡部「本来だったら、俺の仲間はあの日、SERNという組織に殺されていた」

ほむら「・・・・・・」

岡部「俺はその仲間を救うために、タイムリープの装置で何度もあの日を繰り返していたんだ」


ほむら「仲間を救うため、繰り返してた?」

ほむら「そ、それじゃまるで私と」

岡部「あの日も俺は仲間を救うことができなくて、またタイムリープをしようとしていた」

岡部「しかし、あの日。装置とお前のタイムリープが混ざった結果」

岡部「俺とラボの仲間が出会わない時間軸に飛ぶことができたんだ」

岡部「俺たちが出会わなかったらタイムリープの装置も発明されず、仲間も、まゆりも殺されることはない」

岡部「ありがとう、本当にありがとう」

ほむら「でも、あなたとその仲間は他人ということに」

岡部「いいんだ。縁があればまた出会える」

ほむら「・・・・・・」

岡部「というわけで俺は帰る、さらばだ。
名も知らぬ超能力少女よ!」

岡部「ハーハッハッハッハ!!!!」

ほむら「待ちなさい」グイ


岡部「え」

ほむら「もし、それが無駄に終わったらあなたはどう思う?」

岡部「・・・どういうことだ」

ほむら「私もね。大切な人を救うために一ヶ月を繰り返しているの」

岡部「・・・なんだと?」

ほむら「私、この時間軸でその人を救えなかったら、また一ヶ月前に時間を戻すわよ」

岡部「まさか」

ほむら「そう。私が時間を巻き戻したら、
あなたとあなたの仲間が出会っている、通常の時間軸になるわね」


岡部「ふ、ふざけるな!
やっと、やっとまゆりを救えたというのに」

ほむら「勘違いしないでちょうだい。
あなたが救ったんじゃないわ。
偶然の産物よ」

岡部「・・・・・・くっ」

ほむら「でも安心しなさい。
もし、あと24日後。
私の大切な人が生きていたら、時間は巻き戻さなくて済むわ」

ほむら「そうすれば、この時間軸のまま世界は進み、あなたの仲間も生きていることになるわね」


岡部「貴様、まさか」

ほむら「そう」

ほむら「まどかを救うために私に協力しなさい」

岡部「こ、断る!」

ほむら「なら今すぐにでも時間を巻き戻すわ」

岡部「・・・・・・」

ほむら「この時間軸は本当に奇跡に近い確率で生み出された時間軸だということを忘れないことね」

岡部「何を・・・協力すればいい」


ほむら「そうね、それは後々考えるとして。
私たちの状況を教えておくわ」

ほむら「私は、魔法少女という存在なの」

岡部「魔法少女!?」

ほむら「そう。
魔法少女は願いと引き換えに、
魔女と戦い続ける運命を背負った少女のことよ」

岡部「まてまてまてまて。それはあれか。
中二設定か?貴様もしや@ちゃんねらーでは

ほむら「いいえ。
私のこの時間を巻き戻す魔法も、魔法少女の力によるものよ」


岡部「・・・それで」

ほむら「え?」

岡部「貴様は何の願いと引き換えに魔法少女になったのだ?」

ほむら「何でもいいわ。
あなたに教える必要があるのかしら」

岡部「・・・こいつ、助手に似てるな」

ほむら「そして、私の大切な人、まどかは
24日後に強力な魔女に殺される」

ほむら「というのが毎回のパターンね」

岡部「俄かには信じられない話だな」

ほむら「他にも魔法少女はこの街に何人かいるのだけれど」

ほむら「まあ全員役立たずだと考えた方がいいわね」

岡部「戦力外通告というヤツか」

ほむら「そうね」


岡部「なら、あれか。
俺たちも実は影で魔法少女に助けられていたのか?」

ほむら「まあ、そういうことね。
私は知らないけれど、東京にも魔法少女はいたんじゃないかしら。
全世界にいると聞いたことがあるし」

岡部「そうか。
で、魔法少女が大人になったらどうなるんだ」

岡部「魔法熟女や、魔法老女に

ほむら「茶化さないで。
魔法少女が大人になることはないわ」


岡部「どういうことだ?」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「(巴マミは子供のころに契約して、今中学三年生なのだから一応成長はすると考えてもおかしくはないわよね」

ほむら「成長はするけれど、
魔女に殺されたり、魔法を使い過ぎたりして最終的に長生きはしないわ」

岡部「ってことはお前も」

ほむら「そうね。でも気にしてないわ」

岡部「・・・・・・」

岡部「ハーハッハッハッハ!!!!」

ほむら「なに」

岡部「案ずることはない!この鳳凰院凶真に任せておけ!」

岡部「俺の封じられた“右腕”を使えば魔女など」

ほむら「そう。じゃ頼むわね。
そろそろ学校に戻りましょう」


岡部「・・・・・・」

岡部「小娘、名前を聞いておこう」

ほむら「暁美ほむら」

岡部「そうか。いい名だ!
俺の名は鳳凰院凶真。
フェニックスの鳳凰に、凶悪な真実だ!」

ほむら「どういうわけか、あなた私たちの学校の特別講師ということになってるみたいね」

ほむら「岡部倫太郎先生」

岡部「・・・・・・」

学校

岡部「とは言ったものの」

岡部「具体的に俺は何をしたらいいんだ」

ほむら「そうね」

ほむら「この学校の3年生に、巴マミという生徒がいるわ」

ほむら「ワルプルギスの夜に勝っても、まどかを魔法少女にさせたら失敗なのだけれど」

岡部「ちょっと待ったほむ!」

ほむら「何その語尾。気持ち悪いわ」

岡部「ちっがーう!!!
貴様は一応ラボメンの命の恩人だからな。
今日からラボメンナンバー001。ほむだ」

ほむら「ラボメン?」

岡部「ああ、ラボメンだ。
まゆりも、ダルもまだ出会ってないからな。
お前は運がいいぞ。ラボメンナンバー001に入れるなんてな」


ほむら「あまり嬉しくないわね」

岡部「まあもし、ワルプルギスとやらを倒した後。
秋葉原に来ることがあればラボに寄るといい。
盛大な宴を開いてやらんこともない」

ほむら「それで巴マミの話だけれど」

岡部「いやその前にほむ貴様!
お前さっきさらりと、「まどかが魔法少女になっても失敗」とか言わなかったか?」

ほむら「言ったけどそれがどうかしたのかしら」


岡部「お前は何さりげなく条件を追加しようとしているのだ!
難易度があがるじゃないか」

ほむら「それは、いたいけない少女が騙されて魔法少女になろうとならまいと関係ない、と言っているのかしら」

岡部「いやそういうわけでは・・・」

ほむら「ならいいわね。
それで巴マミの話だけど」

ほむら「彼女をまどかに接触させてはいけないわ」

岡部「ほう、それはどうしてだ」

ほむら「彼女も魔法少女なのだけれど、仲間がほしいあまり、セールスマンの如くまどかを魔法少女に勧誘するからよ」

岡部「ふむ、それはよろしくないな」

ほむら「今日、放課後、私はもう一人のほうのセールスマンを潰しに行くから、あなたは巴マミの尾行を頼むわ」

岡部「了解した・・・って尾行!?」

岡部「仮にも俺はあの学校の講師なのだろう?」

ほむら「ラボメン死ぬのと自分がHENTAI呼ばわりされるのどっちがいいのかしら」

岡部「・・・貴様」

職員室

岡部「ここが職員室か」ガラッ

校長「岡部君!困るよ授業をすっぽかされちゃ」

岡部「あ、ああ。えーと・・・誰だ貴様は」

校長「・・・・・・」

早乙女「ああすみません校長先生。
岡部さんには私が修理を頼んだんですよ、ね。
授業でちょうどモニターが壊れてしまいまして」

校長「何、そうなのか。
とにかく授業に穴をあけないように」

早乙女「すみませーん」


岡部「すまない助かった、えーと」

早乙女「さ・お・と・め・よ!自己紹介したでしょう?」

岡部「そ、そうだったな、えっと早乙女先生!

早乙女「ところで岡部くんって若いのね!
大学生?彼女は?同棲とかしてたの?」

岡部「あ、いや彼女とかはだな」

岡部「・・・・・・」

早乙女「あら、何かまずいこと聞いたかしら」

01はオカリン本人なのでは


岡部「いやいいんだ」

岡部「(まゆりも、ダルも、紅莉栖も、みんな、他の誰かと仲良くやっているのだろうか」

岡部「ところで早乙女先生。次の授業は」

早乙女「え?今日はもう終わりですよ。
何言ってるんですか岡部くんたら」

岡部「な、何だと!」


3年教室

岡部「マミ!巴マミはいるか!」

マミ「・・・・・・?」

岡部「あ、ああいたか」

マミ「な、なんですか?」

岡部「今日の放課後、貴様はどこへ行く!」

>>73
あれ、おかりんって000じゃなかったっけ

02がまゆり 03がダル 04助手
05が指圧師で 06ルカ子 07フェイリス 08バイト戦士
だな

1 オカリン
2 まゆしい
3 ダル
4 クリス

あとどういう順番だっけ?


マミ「え」

マミ「(魔女退治、とは言えるわけないわね」

マミ「買い物をしてから帰ろうと思ってます」

岡部「そうか!気をつけて帰れよ!」

マミ「?」


CD店

さやか「ねえまどかCD見てっていい?」

まどか「うん。上條くんの?」



マミ「ここらへんに魔女の気配が・・・」

岡部「(こうして尾行しているといつ職質を受けてもおかしくない気がするのだが」


QB「(やべえほむら追いかけてきた!」

ほむら「(とりあえずQBはここで潰しとく」


>>76 >>77
すみません
ほむほむは002ということで


QB「(助けて!」

まどか「え?」

さやか「どうしたのまどか」

まどか「誰かが、私を呼んでる」

さやか「???」

まどか「私、行かなくちゃ」

さやか「ちょ、ちょっと待ってよまどか!」


まどか「ひどい」

QB「助けて・・・」

ほむら「(ッチ。QB・・・」

ほむら「そいつをこっちに渡して」

まどか「で、でも怪我してるよ」

ほむら「・・・・・・」

まどか「これ、ほむらちゃんがやったの・・・?」

QB「たすけて、まどか」

ほむら「そいつを早くこっちに

さやか「まどか逃げて!」

プシュウウウウウウウウウ

ほむら「(美樹さやか・・・こいつどこまで」


ほむら「もしもし岡部」

岡部「なんだ」

ほむら「巴マミの尾行は続けてる?」

岡部「ああもちろんだ。この鳳凰院凶真が見失うなどと・・・」

ほむら「どうしたの」

岡部「CD屋に入ったところで見失った・・・」

ほむら「使えないってレベルじゃないわね。
早く追いかけなさい」


岡部「まさか狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真が中学生に使えない呼ばわりされるとは」

岡部「しかし巴マミはどこへ・・・」


魔女空間

まどか「え、な、何ここ!」

さやか「ちょっとやばいんじゃないのこいつら」


マミ「(あ、そろそろ助けに行かないとまずいかしら」

マミ「(でもかっこよく登場するにはもうちょっと・・・」

岡部「(見つけたぞ巴マミ!」


ほむら「もしもし岡部」

岡部「俺の名は鳳凰院だ!巴マミを見つけた、がなんだか変な所に迷い込んでしまった」

ほむら「私もそこに向かってるわ。
巴マミを確保して」

岡部「分かった。
しかしなんだこの草たちは変なダンスを踊ってるぞ」

ほむら「それがいわゆる魔女よ。
魔女、というより魔女の手下ね」

岡部「何!こいつらが魔女!?」

ほむら「ええ、気をつけないと

岡部「は、白衣をハサミで切られた!」

ほむら「コントはいいから早く巴マミを確保して」


マミ「(よし、行くわ!」

岡部「人を顎で使いやがってあの中学生」

岡部「まあいい!巴マミ、観念しろ!」

マミ「え!?岡部先生?」

岡部「フーハッハハハハハ!!!」ガシッ

マミ「ちょっと、何やってるんですか離してください!」

岡部「いーや、貴様を離すわけにはいかないのだ!
封じられた力が貴様を焼き尽くしてしまうのでな!」

マミ「こ、この人何を言ってるの」


まどか「だ、誰か助けて!」

ほむら「もう大丈夫」

魔女「」

ほむら「ティロ・フィナーレ!」

マミ「」

ほむら「怪我はない?」

まどか「ほ、ほむらちゃんかっこいい・・・」

さやか「ありがとう、転校生」

マミ「」

岡部「なんだなんだ、何が起きてるんだ」



マミ「・・・ください」

岡部「え?」

マミ「離してください!」

岡部「あ、あぁ」

マミ「帰ります」

岡部「・・・・・・」

マミ「・・・・・・」

岡部「どうした巴マミ」

マミ「あなたが邪魔したせいで全て台無しだわ!」

岡部「なっ」

岡部「なんだか謂れのない言いがかりをつけられたぞ」


ほむら「お疲れ様」

岡部「これでよかったのか?」

ほむら「ええ。巴マミとまどかの接触を断つ。まずは第一段階成功よ」

ほむら「彼女たちにも魔法少女の恐ろしさは伝えておいたし」

ほむら「(身体から魂を抜かれるってことも」

岡部「そうか、しかしお前。
いつもあんな化け物たちと戦っているのか?」

ほむら「ええ。毎日ではないけど」

岡部「・・・・・・」

岡部「喉が乾いたな。おいほむ、何か飲むか?」

ほむら「結構よ」

岡部「この鳳凰院凶真がおごってやろうと言っているのに愚かな奴だ」

岡部「・・・何、おい、ここにはドクぺがないのか?」

ほむら「さあ知らないわ。
あるのが全てじゃない?」

岡部「もしもし俺だ。
機関の妨害工作を受けた。奴ら知的飲料であるドクぺの買い占めに・・・」

ほむら「・・・・・・帰るわね。
何かあったらまた連絡するわ」

岡部「あ、おい!」

ほむら「何かしら?」

岡部「お、俺はどこに帰ればいい?」

ほむら「・・・それもそうね。
この時間軸なら、あなたの住まいも見滝原のどこかにあると思うわ」

ほむら「確か、大学の授業の一環として来ているはずよね」

岡部「あ、ああ。しかし俺はここの土地勘もないし」

ほむら「明日学校で聞いてみたら。
学校側が用意してるでしょう」

岡部「あ、明日って!
今晩はどうすればいいんだ」


ほむら「知らないわ。
もしかして岡部あなた、泊めてくれとか言うつもりなのかしら」

岡部「そんなわけないだろう!
このHENTAIめ。最近の中学生ってやつは」

ほむら「どうしてHENTAIになるのか分からないけど、その言い方ならアテはあるのね。
じゃまた明日学校で」

岡部「あ・・・・・・」

岡部「ほむめ・・・あいついつになったらデレるんだ」

岡部「仕方ない、どこか公園で寝るとしよう」


岡部「サイフは白衣のポケットに入っていたが、あと24日は秋葉原に帰れないのだからな。節約しないと」

岡部「お、お誂え向きの公園があるじゃないか!」

岡部「しかも誰が作ったのか知らないがダンボールハウスまで」

岡部「仕方ない今日はここに世話になるとしよう」

岡部「しかし見滝原は自然が豊かだな」

岡部「東京にはこんな大きい公園・・・」


「おい」


岡部「え?」

杏子「あたしの別荘で何くつろいでんだよオッサン」

岡部「な、オッサン・・・」

岡部「いいか小娘!俺はオッサンではない!
狂気のマッドサイエンティスト!鳳凰院凶真だ!」

杏子「なんだこいつ。
誰だか知らねーが、さっさと出てかないと痛い目見るぜ」ムシャムシャ

岡部「ほほう、おもしろい。
この鳳凰院凶真に闘いを挑むというのか」

ギュルルルルル

杏子「」

岡部「」

杏子「・・・オッサン。腹減ってんのか」

岡部「そんな哀れむような目で見るんじゃない!
それに俺は

杏子「ほいっ。食うかい?」

岡部「・・・・・・リンゴ?」


岡部「そうかこの俺に食糧を提供したいと言うのか。
仕方が無い、もらってやらんこともないぞ」ムシャムシャ

杏子「素直じゃねーなオッサン。
白衣着てるけど、リストラされた帰りか?」

岡部「リストラなどされていない!
それに俺は学生だ!
あとオッサンではない。俺は鳳凰

杏子「あーはいはい、わかったよ。
かわいそうだからこの別荘はあんたに貸してやるよ」

岡部「何!本当かッ!?」

杏子「ああ、いーぜ」

杏子「あたしはホテルに泊まるからさ。
んじゃーな」


岡部「・・・見滝原もいい所だな」

岡部「って、ここでの暮らしに慣れ過ぎるわけにはいかない。
東京に戻ればラボが・・・」

岡部「ラボ・・・あるのか?」

岡部「ミスターブラウンと出会ってるかすらわからないしな」

岡部「・・・まあいいさ。
縁があればまた集まれるだろう」

岡部「まゆりも、助手も、ダルも。
各分野で活躍しているらしいしな。
やはりラボメンは優秀な人材揃いだということだ!」

岡部「ラボメン・・・か」

翌朝
岡部「朝・・・か」

岡部「さて学校に行かねば」

岡部「昨日は仕方ないが、今日は銭湯にでも行くか」

岡部「しかし、狂気のマッドサイエンティストのこの俺が公園で寝るとは、堕ちたものだな」

岡部「まあいい。これもラボメンのためだ。
無事にワルなんとかを倒したあとは、まゆりたちにたっぷり俺の活躍を

杏子「おーっすオッサン」

岡部「あ、お前は昨日の」

杏子「よく眠れたか?
ホームレス狩りにでもあってないか、心配で見に来ちまったぜ」

岡部「ふっ。余計なお世話だ。
それに俺は、オッサンでもホームレスでもない!
鳳凰院凶真だ!」

杏子「鳳凰院?」

岡部「そう、それが俺の真名だ。
覚えておくがいい!」

シャワー浴びて来ます
落ちたら仕方ない


保守ありがとうございます。
再開します

杏子「へー。変な名前」

岡部「変な名前言うな。
まあ一応世話になったわけだし、お前の名前を聞いてやろう」

杏子「え?あたし?
あたしは佐倉杏子」

岡部「杏子、か。そうか。
お前、いつもこんなとこで寝泊まりしてるのか?」

杏子「ん?いやいや。
まあこっちもいろいろ事情があってね」

岡部「家出でもしたのか?
両親が心配してるだろ。たまには帰れよ」

杏子「・・・・・・」

杏子「なんだ。あんたも“そっち側”かよ」

岡部「ん?そっち側、とは


杏子「いや、なんでもねーんだ。
リストラされてもめげんなよ。じゃあな」

岡部「だから俺はリストラなどされては・・・って行ってしまったか」

岡部「俺もさっさと学校に行くか。
しかし何時に行けばいいんだ?」

岡部「まあ、8時くらいまでに行けばいいか」

まどか「あ、岡部先生!」

岡部「む」

まどか「おはようございます、
これから学校ですか?」

岡部「えっと、まどかだったか?」

まどか「あ、はいって、
一週間も経つんだからそろそろ名前覚えてくださいよー」

岡部「フハハハハハハハ!
お前こそ俺の名前を間違えているぞ」

まどか「え?岡部先生は岡部先生じゃ・・・」

岡部「ちっがーう!
俺の名は鳳凰院凶真!
狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!」

まどか「・・・?
じゃあ岡部倫太郎っていうのは」

岡部「フフフ。それは世を忍ぶ仮の名前に過ぎないのだ」

岡部「これからは鳳凰院先生と呼ぶように」

まどか「あ、はーい」


岡部「それではさらばだ」

まどか「おか、じゃなくて鳳凰院先生、どこ行くんですか?」

岡部「おかしなことを聞くな。学校に決まってるじゃないか」

まどか「え?学校はこっちですよ」

岡部「あ、そうだったか。そうだな」

まどか「ティヒヒヒ。変な先生」


岡部「でそのとき俺はどうしたかというと。
もちろん、機関の奴ら相手に戦った。
俺とラボメンで開発した未来ガジェットでな」

岡部「こうして秋葉原、いや、東京の平和は守れたのだハーハッハッハッハ!!
どうだ?この鳳凰院凶真の凄さを思い知っただろう」

まどか「・・・・・・」

岡部「どうしたまどかよ。
浮かない顔をしているぞ」

岡部「貴様、まさか機関のマインドコントロールに!」

まどか「・・・いえ。昨日ちょっといろいろあって」

岡部「・・・・・・」

岡部「魔法少女になってはいけないぞ」

まどか「!?」

まどか「なんで先生がそれを?」


岡部「あ、いや。俺も機関と戦う身だからな。
これくらいのことは知っておかないと話にならないのだ」

まどか「・・・・・・じゃあほむらちゃんのことも?」

岡部「もちろんだ。
あいつは俺の助手・・・いや」

岡部「助手代理みたいなものだからな!」

まどか「へえ・・・・・・」

岡部「奴も、機関との戦闘に身をおいているというわけだ」

まどか「先生ってほんとにすごい人なんだ・・・」

岡部「勿論だ!この鳳凰院凶真に不可能はない!」

まどか「だったら!」

岡部「え?」

まどか「だったら先生も、ほむらちゃんと一緒に戦ってあげてください!」


岡部「まどかよ、何を言ってるんだ」

まどか「だって、ほむらちゃんはいつもあんな怪物とたった一人で戦ってるんですよ・・・」

岡部「し、しかしだな」

まどか「私なんて、何も取り柄がないし、なりたいものも、得意教科もないんです。
だから私が魔法少女になって、人を、ほむらちゃんを助けられたらいいなって!」

まどか「それで、こんな私にも誰かの役に立てたら

岡部「Wait!それはだめだ。
いいか、絶対だめだぞ。
魔法少女とは辛く厳しい修羅の道なのだ。
一般人如きが軽々しく足を踏み入れていい領域ではない!」

まどか「・・・・・・」


まどか「じゃあほむらちゃんはずっと一人で戦い続けるんですか?」

岡部「・・・悲しいが、それが魔法少女の運命なのだ、まどかよ」

まどか「そんなの絶対おかしいよ!」

岡部「なっ、大声を出すんじゃない」

まどか「ほむらちゃんは・・・ほむらちゃんは」

岡部「・・・・・・」

まどか「決めた」

まどか「私、やっぱり魔法少女に

岡部「分かった!分かった!」

まどか「え?」


岡部「そこまで言うのなら致し方ない。
この鳳凰院凶真が、お前の代わりに戦ってやろう」

まどか「え?」

岡部「そうしないと、貴様は魔法少女になるんだろう?
それは俺も困る。
だから俺がほむと一緒に戦ってやろう」

まどか「本当ですか?」

岡部「ああ本当だ。
それに貴様のような一般人が魔法少女になったところで
『痛いよー助けてほむらちゃーん』などと泣き喚くのがオチだからな」

まどか「ティヒヒヒ!」

まどか「先生って、いい人なんですね」

岡部「フフフ馬鹿め。
馬鹿目まどかめ。これも全ては世界征服のためなのだフーハッハハハハハ!」


まどか「馬鹿目じゃありません!
私、さやかちゃんと仁美ちゃんが待ってるんで先行きますね」

岡部「ああ。もうここまで来れば道は分かる。
せいぜい普通の学園生活を楽しむがいい。
同じ刻は二度来ないのだからな!」

まどか「あ、そうだ先生。
メールアドレス教えてくれませんか?」

岡部「・・・よかろう。
さあ貴様が受信するのだ」

まどか「はい、あ来ました」

まどか「あ、学校では電源切ってますからねちゃんと」

岡部「感心だな。ちなみに魔女のことは口外するんじゃないぞ。
機関に消されなくなかったらな!」

まどか「はーい!それじゃ学校で」


職員室

岡部「しかし授業と言っても何を教えればいいんだ俺は」

早乙女「あら岡部くんどうしたの?」

岡部「あ、いや、ちょっと授業の内容に困っていてな」

早乙女「内容?
岡部くんは講師なんだから科学の教科書通りに進めれば

岡部「科学の教科書!?」

早乙女「あ、理科の教科書ね。
ちょうど今科学をやってるの。
私、教科書渡したよね」

岡部「ん、これか」

早乙女「そうそう、これの、えーっと

岡部「さ、早乙女先生」

早乙女「どうしたの?」

岡部「か、顔が近い!
貴様まさか俺のことを誘惑しようとしている機関のエージェン

早乙女「あ、ごめんなさい。
岡部くん意外に純粋ね。今日よかったら放課後バーにでも

岡部「授業があるので、し、ししし失礼する!」

廊下

岡部「はー、危ないところだった。
機関のエージェントがこんなところまで触手を伸ばしているとは・・・」

岡部「さて、2年生の教室に向かわなければ」



「あ、オカリン」


岡部「ま、まゆり!!!!!!」

さやか「残念、さやかちゃんでしたー」

岡部「あ・・・さやか?」

さやか「ねえねえまゆりって誰?彼女?」

岡部「貴様、なぜ俺のことをオカリンなどと」

さやか「え、だって先生の本名って岡部倫太郎でしょ。略してオカリン」

岡部「紛らわしいからその名で呼ぶな!
それに俺の名前は鳳凰院凶真だ!」



すいませんエラーが出たのでID変えたのですとぅっとぅるー


さやか「あー、はいはい。
紛らわしいって、もしかして先生、彼女にもオカリンって呼ばれ

岡部「だから彼女じゃないと言っているだろう!
さ、教室に戻って席に着け」

さやか「はーい。
ところで今日は何の授業やるの?」

岡部「何の授業って科学の授業に決まってるだろう」

さやか「えー、この前まで“機関”がどうとか、“陰謀”がどうとかいう授業だったじゃん」

岡部「・・・・・・」

岡部「そのことは誰にも口外してはならないぞ。
いいな」

さやか「わかってるってー!
校長先生も実は機関のエージェントなんでしょ?」

岡部「・・・・・・」


昼休み

岡部「なあほむ」

ほむら「何かしら」

岡部「俺ってこの一週間、本当に科学の授業をやってこなかったのか?」

ほむら「私も一週間の記憶はないからわからないけど、そうなのかもしれないわね」

ほむら「美樹さやかとかに聞いてみたらどうかしら」

岡部「そうだな・・・」

ほむら「ところで話って何かしら」

岡部「ああ、そのことだが。
今朝、鹿目まどかに会った」

岡部「そして、お前と一緒に戦うことを約束した。
じゃないとあいつ、魔法少女になってお前と戦うなんて言ってたからな」

ほむら「・・・・・・まどか」


岡部「まどかに魔法少女になられて、お前に時間を戻されたら意味がない!」

岡部「言っておくが引くつもりはないぞ!
怖い顔したって無駄

ほむら「いいんじゃないかしら。
まどかを戦いに巻き込まないにはそれしかないみたいだし」

岡部「心配しなくても俺には何千人もの協力者が・・・って、え?」

ほむら「でも、あなたが戦闘の最中に死んだとしても
まどかを救えなかったときは時間を巻き戻すわ」

岡部「心配するな。
この俺を誰だと思ってる!狂気のマッド

ほむら「あなた」

ほむら「意外にいい人なのね」

岡部「は?」

ほむら「別に約束しても、戦わないことはできるのに」

ほむら「でも、馬鹿なのか純粋なのかわかんないわね」


岡部「・・・・・・」

ほむら「どうしたの?」

岡部「いや、お前もそんな顔するんだな、と思ってな」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「でもあなた、戦うって言ったってどうやって戦うつもりなのかしら?」

岡部「そのことだが」

岡部「新しい未来

カキーン!

野球部「危ない!」

ほむら「あ」

岡部「?」


ほむら「(──時を止めたわ」

ほむら「(屋上までボールを飛ばすなんて一体どんなホームラ

岡部「なんだ・・・これ」

ほむら「え?」

岡部「周りの物が・・・止まってる」

ほむら「まさかあなた」

岡部「ほむ、これお前がやったのか?」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「ええそうよ。
あなたの頭上にボールが来てるから避けたほうがいいわ」

岡部「あ、ああ」

ほむら「・・・・・・」



岡部「動きだした・・・」


岡部「どういうことだほむ!
お前タイムリープ以外にもそんなことが

ほむら「ええ。でもずっと止めていられるわけではないわ」

ほむら「そんなことより、何故あなたが止まった時の中で動けるのかしら」

岡部「何?」

ほむら「この魔法は、私以外の全ての時を止める魔法。
人間だって例外じゃないわ。
なのに岡部、あなたは止まった時の中で確かに動いていた」

岡部「リーディングシュタイナーと何か関係があるのかもしれんな・・・」

ほむら「とにかく、これならあなたも一緒に戦えるかもしれないわね」

岡部「フーハッハハハハハ!!!!!
やはり俺は狂気の

ほむら「でも、無茶はしないことね。
私たち魔法少女は、ソウルジェムを砕かれない限り不死身だけれど。
あなたは血の通った人間」

ほむら「魔女の攻撃を生身で受けたらどうなるか・・・分かるわよね」


岡部「・・・・・・」

ほむら「怖いなら今のうちに辞退することね。
命の保証はできないわ」

岡部「こ、怖い?この俺が?
せいぜい足でまといにならないことだな!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「話はそれだけ?」

岡部「ああ」

ほむら「そう。ならまた連絡するわ」

ほむら「・・・今日は美樹さやかの説得に行くのだけれど一緒に来る?」

岡部「美樹さやか・・・ああ、あの」


岡部「あいつも魔法少女の素質があるのか?」

ほむら「ええ。今まで彼女が魔法少女になってよかった試しはないけど」

岡部「・・・そうか。なら行こう」

ほむら「じゃあまた放課後に」

廊下

岡部「まゆりのとぅっとぅるー☆が恋しくなることなんてないと思っていたが」

岡部「やはりあれには中毒性があるのだな。
しばらく聞いてないと体が求める・・・」

岡部「@ちゃんねるにでも書き込んで気を紛らわすか」パカッ

「校内での携帯電話は使用禁止ですよ」


岡部「?」

マミ「それでも本当に先生なのかしら」

岡部「巴・・・マミ」

マミ「先生、昨日なんで邪魔したの?」

岡部「あ、あれはだな」

マミ「あなた、曉美さんの仲間なのね」

マミ「曉美さんといい、どうして私の邪魔ばかりするのかしら。
私はただ、仲間が欲しいだけなのに」


岡部「仲間・・・。
気持ちは分かるが、とにかく鹿目まどかは魔法少女にしてはいけないんだ」

マミ「どうして?
QBが言っていたけれど、彼女、すごい素質があるらしいのに」

岡部「QB・・・?」

マミ「まあいいわ。一般人さんには関係のない話だから。
命が惜しかったらこちらの事情に踏み込まないほうがいいわよ」

岡部「・・・・・・」

マミ「たいした覚悟もないくせに」

マミ「それじゃごきげんよう」


岡部「・・・・・・」

岡部「ああ。俺だ。
機関のエージェントの精神攻撃を受けた。
奴ら、女子中学生を使って俺の心を折ろうとして・・・

「あー、先生学校で携帯使ってるー」

岡部「こ、今度は誰だ!」

さやか「先生いい携帯使ってるー。
それ新しいヤツだよね?」

岡部「何ださやかか」

さやか「あ、そだ。メアド教えてよ」

岡部「ええい、立ち去れ。俺のアドレスは一般人には教えられないのだ」

さやか「いーからいーから」

岡部「あ、こら」

マミさんだけには「たいした覚悟もないくせに」なんて言われたくないなw
というかタイムリープ中の岡部にしては厨二病がしつこすぎね?


さやか「毎日メールするよオカリン、
あははははは」

岡部「だからその名で呼ぶな!」

岡部「ったく、なんなんだあいつは」

岡部「オカリン・・・か」

岡部「・・・・・・」

岡部「まゆりはこの世界で生きてる。
それだけでもよしとするか」

放課後

ほむら「待たせたわね」

岡部「いや。さやかの居場所はわかるのか?」

ほむら「ええ。きっと見滝原総合病院でしょう」

岡部「病院?あいつどこか悪いのか?」


ほむら「行けばわかるわ」

岡部「そうか」

ほむら「・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

岡部「(沈黙が気まずい」

岡部「そ、その病院にはどのくらいで着くんだ?」

ほむら「さあ」

岡部「・・・・・・」

岡部「普段は、友達と遊んだりしないのか?」

ほむら「しないわ」


岡部「そ、そうか。
魔女退治をしてる時以外は何をしてるんだ?」

ほむら「武器の調達」

岡部「・・・・・・」

ほむら「あなたは」

岡部「ん?」

ほむら「あなたは、普段何をしていたの」

岡部「お、俺か?俺は、そうだな」

岡部「こんなことになる前は、ラボメンと研究に熱中してたな」

ほむら「タイムマシンの?」

岡部「ああ。まゆりも、ダルも、助手も、ルカ子も、バイト戦士も、フェイリスも、みんないい奴だった」

ほむら「・・・・・・」

岡部「まゆりの命が助かったのも、半分はお前のおかげだしな。半分は」



ほむら「そう。じゃあその借りを返してもらわなきゃ」

岡部「ああ。任せておけ!」

ほむら「真面目な話なのだけど」

ほむら「本当に魔女との戦いに加わる気?」

岡部「本当にとはどういう意味だ?」

ほむら「言葉のままよ。
あなたが魔女との戦いに加わったとしたら」

ほむら「ワルプルギスの夜が来るまでに死ぬわ」

岡部「・・・・・・」

ほむら「それに私たちとは違って、怪我もすぐ癒えるわけじゃないし、本当に大変よ」

岡部「フーハッハハハハハ、この鳳凰院凶真に不可能など

ほむら「厨二病をこじらせた挙句死ぬなんて本当に馬鹿だしおすすめしないわ」

岡部「・・・・・・」

岡部「でも一人で戦うより二人で戦ったほうが勝率は高いんだろ?」


ほむら「まあ、そうね。
私の魔力の消費も少なくて済むわ」

岡部「それが引いては、まどかを救うことに繋がるわけだろ?」

ほむら「・・・本音を言うと」

ほむら「もっと、魔法少女がいればいいのだけれど」

ほむら「でも魔法少女の戦いでもあるの。
だから共闘なんて、きっと」

岡部「・・・・・・」

岡部「他の魔法少女に声をかけたことは、あるのか?」

ほむら「ええ、何度も。でも」

ほむら「一緒に戦うどころか、ワルプルギスの夜の説明すら信じてもらえないことが多かったわ」


岡部「・・・・・・・」

岡部「それはほむがいつもみたいに怖い顔をしてたからじゃないのか?」

ほむら「そんなの関係・・・」

岡部「だったら俺が声をかけてやる。
お前が仏頂面で声をかけるよりもマシだろう」

ほむら「・・・・・・」

岡部「そうやって最初から諦めるのはよくないぞ、ほむよ。
前のループでは失敗したかもしれないが」

岡部「今回は俺がついてるからな。
2人ならできることも増えるだろう」

ほむら「・・・・・・」

病院前

ほむら「ついたわ」

岡部「なかなかに大きな病院だな」

ほむら「ここに美樹さやかの友人が入院している。
今日もお見舞いに来ているはずだわ」

岡部「そうか。なら説得は見舞いが終わってからに

ほむら「グリーフシード!?」

岡部「え?」

ほむら「魔女の卵よ。孵化しかかってる」

岡部「何だと!孵化すると魔女になるのか?」

ほむら「ええ、まずいわ。
美樹さやかの説得は岡部、あなたにお願いしてもいいかしら」

岡部「ああ、それは勿論だが一人で大丈夫か?」

ほむら「ええ、病院っていう日常的に人が死ぬ場所で育ったグリーフシードだから、これまでの魔女とは訳が違うと思うけど・・・」


ほむら「今は行くしかないわ。
受付で上條恭介の病室を聞いて。
美樹さやかはそこにいるわ」

岡部「ああ。気をつけろよ。
携帯が通じるのかわからんが、なんかあったら連絡しろ」

ほむら「・・・・・・」

岡部「何を笑っているのだ」

ほむら「なんでもないわ」

岡部「・・・なんなんだ」

魔女空間

ほむら「今回の時間軸は一人じゃないのね」

ほむら「・・・もしかしたら、本当にワルプルギスを」


ほむら「ここ、か」ガチャ

さやか「転校生・・・?」

ほむら「美樹さやか、どうしてここに」

さやか「あはははは、バレちゃった」

さやか「あたし、QBと契約して魔法少女になったんだ」

ほむら「どうして!」

さやか「・・・あんたには、わかんないよ」

ほむら「なにも魔法少女になること・・・」

さやか「じゃああんたに恭介の腕、治せるの?」

ほむら「・・・・・・」


岡部「か、上條恭介の病室は

受付「上條さん?上條さんなら昨日退院しましたよ」

岡部「退院だと・・・」

岡部「ほむの予想が外れたのか?
だったら今さやかはどこに」

マミ「あ、岡部先生」

マミ「まだ私たちの周りをうろうろしてたの?」

岡部「今はお前と言い争ってる場合じゃない!
さやかの居場所を教えろ!」


マミ「もしかして美樹さんも魔法少女にさせないつもり?」

岡部「勿論そのつもりだ!さあ、さやかの場所を教えろ!」

マミ「どうして?」

岡部「ほむが言っていたからだ!
美樹さやかを魔法少女にさせるのはよくないと」

マミ「どうしてそこまで曉美さんのことを信じられるの?
彼女の予想が外れるって可能性は考えないのかしら」

岡部「・・・あいつは、ずっと見て来たんだよ!
同じ時間を何回も、何回も繰り返して。
だから、頼む。協力してやってくれ・・・」

マミ「・・・・・・」


岡部「俺はその辛さを知ってる、だから頼む。お前の力が必要なんだ」

マミ「・・・何を言っているのかわからないけど。
いいわ、教えてあげる」

マミ「美樹さんならもう、契約して魔女空間の中よ」

岡部「な、なんだと」

マミ「QBから聞いたわ。
私も魔女の波動を感知して今ここに来たばかりだからどうなってるかは知らないけど」

岡部「じゃあもう・・・」

マミ「どこに行くつもり?」

岡部「この魔女空間の中だ。
ほむもさっきこの中に」


マミ「生身のあなたじゃ辿りつけないわ」

岡部「黙って見てろっていうのか!」

マミ「あなた、本当に向こう見ずなのね。
いいわ、ついてらっしゃい」

岡部「マミ・・・」

マミ「おいてくわよ、ぼやぼやしない!」

魔女空間

マミ「あなた何か持ってないの?」

岡部「何かとは・・・
携帯電話ならあるが」

マミ「仕方ないわね。貸しなさい」

岡部「俺の携帯電話が光線銃に・・・」

マミ「手ぶらよりマシのはずよ」

岡部「お、おお!よくやった巴マミ!」


岡部「なんだか未来ガジェット1号に似てるな」

岡部「これで2人を助けに行けるぞ!」

マミ「・・・・・・」

マミ「悪かったわ」

岡部「何がだ?いきなりどうした」

マミ「あなたに覚悟がないなんて言って」

岡部「・・・・・・」

岡部「いいだろう。許してやろう、
俺は寛大な男だからな」

マミ「・・・・・・」

岡部「その代わり、お前はほむに協力してやれ」

岡部「恐らくあいつは、お前が思ってるほど悪いヤツじゃないはずだ」

マミ「・・・わかったわ」

えぇ…


魔女の手下「きぃきぃ」

岡部「で、出たな!魔女め!」

カチッ

岡部「あれ、何も出ないぞ」

岡部「おい、マミー!これはどういうことだ!」

マミ「誰がマミーよ!
それ、銃の形してるけど鈍器だから」

岡部「な、なに。こうか」

ドスッ

魔女の手下「」

マミ「さ、先を急ぐわよ。この先に魔女がいるわ」

岡部「・・・この携帯、戻るんだよな」


ほむら「・・・・・・」

ほむら「(こいつ、どれだけ分からず屋なの。自分の寿命を縮めるって分かってるはずなのに」

さやか「とにかく、この魔女はあたしがやる。あんたは引っ込んでて」

ほむら「(もう説得なんて無理だったんだわ」

(岡部「そうやって、最初から諦めるのはよくないぞ)


ほむら「・・・・・・」

ほむら「美樹さやか」

さやか「・・・何よ」

ほむら「あなたが魔法少女になったのはもうどうしようもないし、これ以上は何も言わないわ」

さやか「・・・・・・」

ほむら「大切な人を守りたいんでしょう?」

ほむら「それは私も同じ、だから」

さやか「・・・そんなの知らない」


ほむら「・・・・・・」

さやか「でも、この魔女が恭介を傷つけるっていうなら、あたしは許さない」

さやか「他の魔女があたしの家族や友達を傷つけるっていうなら、そいつらも許さない」

さやか「あんたは、あたしの大切な人を傷つけるの?」

さやか「転校生。あんたはどっち?」

ほむら「あなたの大切な人にはまどかも含まれてるのかしら」

さやか「当然。親友だもん」

ほむら「だったら」

ほむら「だったら、私たち手を組むべきだわ」

さやか「・・・そっか、わかった」

ちょっと10分でご飯食べて来ます
何かのエラーってなんなんだろう
機関の妨害かな・・・


マミ「ここね」ガチャ

岡部「ほむ!さやか!」

シャルロッテ「」

さやか「オカリン!?なんで?」

ほむら「もう終わったわ」

岡部「ああ!二人とも怪我はないか?」

シャルロッテ「ギャオオオオオオオオ」

マミ「あ」

さやか「二段階変身!?」

ほむら「(時間停止しても私の場所からじゃ間に合わ

岡部「ほむ時間を止めろ早く!!!!!」


ほむら「(そ、そうね!岡部なら

岡部「間に合え・・・」

ドンッ

マミ「あいたたた、何?」

シャルロッテ「?」

ほむら「間に合った・・・」

さやか「ふふふ、もう一段階変身を残していたとは」

さやか「しかしニュータイプさやかちゃんの敵ではない!」ザシュッ

マミ「なんだかよく分からないけど、私この魔女すごく嫌いみたい」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

シャルロッテ「」


さやか「よっしゃー!」

ほむら「岡部、美樹さやかが仲間になったわ」

岡部「何!本当なのか?」

さやか「な、仲間っていうか・・・なんていうか」

岡部「よくやったぞほむ。
やればできると言っただろう!
フーハッハハハハハ!」クシャクシャ

ほむら「・・・調子に乗らないでほしいわ」

マミ「わ、私も。私もあなたたちの仲間に」


岡部「ああ、勿論だ。
貴様にも世界征服のために働いてもらうぞ巴マミ!」

マミ「せ、世界征服の仲間だったの!?」

ほむら「いいえ違うわ」

さやか「とりあえず、場所を移さない?
病院の前に溜まってるのもあれだし・・・」

ほむら「そうね」

マミ「なら私の家に来ない?
人数分のお茶とケーキがあるの」

岡部「何だとッ!よくやった巴マミ。
円卓会議にはそう言った場所が相応しい」

さやか「えんたく・・・?」

マミホーム

マミ「どうぞあがって」

さやか「お邪魔しまーす!
わー、綺麗な部屋」

ほむら「・・・お邪魔します」

岡部「なるほど、これはいい。第二のラボとして機能しそうだな」

さやか「第二のラボ?」

岡部「そうだ。機関とのしかるべく戦いに備えて日夜研究を重ねるための施設、それがラボ」

ほむら「・・・・・・」

マミ「今お茶をいれるから座って待っていてちょうだい」

さやか「ねえねえ、マミさんって一人暮らしなのかなあ」

ほむら「さあ、知らないわ」

岡部「む、両親と暮らしているのならまずいな。
ラボとして使えないではないか」

ほむら「岡部、一つ質問があるのだけれど」

岡部「俺は岡部ではなく・・・まあいい。
なんだ」


ほむら「その機関とか、戦いとか、鳳凰院だとかって、本気で言っているのかしら」

さやか「あはははは、何言ってんの転校生。
そういう設定に決まってるじゃん」

ほむら「それにしてはやたらしつこい厨二設定ね」

さやか「いやいやオカリン、いいんだよ。
あたしも昔よくやったからさー。
封印されし闇の力がー、とかね」

岡部「・・・・・・」

岡部「ああ、俺だ。
どうやら機関のマインドコントロールはこんな僻地まで進んでいたらしい・・・
今じゃ俺たちのほうが御伽話になっているようだな。
引き続き潜入を続ける・・・
エル・プサイ・コングルゥ」

ほむら「あなたの携帯、充電切れてなかったかしら」

岡部「・・・・・・」


マミ「お待たせ」

さやか「おー、ケーキだ!いただきまーす!」

ほむら「ねえ岡部、あなたが話を進めるべきだわ」

岡部「・・・・・・」

ほむら「この集まりだって元はあなたが

岡部「話を進める?何のだ?」

ほむら「え、ほら、巴マミと美樹さやかだって初対面なんだし」

岡部「・・・・・・」

岡部「ほむよ。自分がするべきだと思ったことは自分でやるべきなのだ。
お前が人前で話したり、何かを人に伝えることをあまり得意としていないことは知っている」

ほむら「・・・・・・」

岡部「しかし。
俺は無事ワルプルギスとやらを倒したら東京に帰る。
そしたら、俺はお前の代わりに話してやることはできんぞ」


ほむら「・・・・・・」

ほむら「美樹さやか」

さやか「え?」ムシャムシャ

ほむら「あ、あなた、自己紹介しなさい」

ほむら「巴マミとは初対面でしょう」

さやか「あ、そうだった。
初めまして。美樹さやかです。
見滝原中学校2年生です!」

マミ「私も忘れていたわね。
巴マミです。見滝原中学校3年生です」

さやか「わー、やっぱり先輩だったんですね」

マミ「そうね。ちなみに魔法少女になったのはだいぶ昔だわ。
分からないことがあったらなんでも聞いてね」

さやか「マミさん・・・かっこいい」


岡部「俺は!狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真。
訳あって、見滝原の講師をしている」

さやか「よっ、オカリンかっこいい!」

岡部「だからオカリンって呼ぶな」

マミ「鳳凰院・・・。あなたも、まさか」

岡部「どうしたマミーッよ。
この名に聞き覚えがあるというのか?」

マミ「あなた、もしかして“機関”

岡部「命が惜しくばそれ以上言うな」

岡部「機関の目はそこら中にある・・・」

マミ「わかったわ・・・」

さやか「?」


ほむら「ごほん。それでは本題に入るわ」

ほむら「あなたたちを集めたのはほかでもない。
約3週間後に来る、大型魔女。ワルプルギスの夜を倒すためよ」

さやか「ワルプルギス?」

マミ「大型魔女・・・」

ほむら「おそらく、いえ、確実に私一人では倒せないし、
3人で団結しても歯が立つかどうか・・・」

マミ「そ、そんな強い魔女が来るってどうしてわかるのかしら」

ほむら「統計よ」

さやか「統計?」

岡部「まあいいではないかさやかよ。
来る日と場所は分かってるんだろう?」

ほむら「ええ、確実よ。
そのワルプルギスはこの見滝原に確実にやって来る。
だから、3人で力をあわせて立ち向かいたいの」


岡部「3人ではない!4人だ!」

マミ「鳳凰院さん、ほかに魔法少女のアテがあるの!?」

マミ「グリーフシードの性質上、一人での戦いを強いられる魔法少女にこんなに早く目星をつけるなんて、さすがだわ・・・」

岡部「ち、がーう!!!
俺だ!この鳳凰院凶真を頭数に入れないでどーするッ!」

ほむら「・・・・・・」

さやか「あー、うん。心強いやー」

岡部「・・・・・・」


岡部「さやかよ。
お前は俺を見くびってはいないか?」

さやか「やだなー、そんなわけないじゃん」

マミ「それで、暁美さん。
ワルプルギスの夜によってもたらされる被害はどのくらいなの?」

マミ「普通の魔女の比じゃないんでしょう?」

ほむら「もし倒せなかったら見滝原がなくなると考えていわ」

さやか「・・・・・・」

マミ「・・・・・・」


ほむら「だから、みんな、聞いて」

マミ「・・・・・・」

ほむら「美樹さやか、巴マミ」

ほむら「(私は何度、このセリフを言っただろう」

ほむら「(そして何度失敗し、拒絶されただろう」

ほむら「・・・・・・」

岡部「ほむ。恐れることはない」


ほむら「」コクッ

岡部「なんてったってお前にはこの狂気の



ほむら「私と一緒に戦ってください!」


マミ「・・・・・・」

さやか「・・・・・・」


ほむら「・・・・・・」


さやか「ねえ、転校生、いや、ほむら」

さやか「あんたさっき言ったよね」

さやか「大切な人を守りたいって」

ほむら「ええ」

さやか「・・・・・・」

さやか「あたしはその話、乗った」

ほむら「さやか・・・・・・」


マミ「・・・・・・」


マミ「そのワルプルギスの夜って魔女」

マミ「後輩2人に任せておくには、ちょっと荷が重そうね」

ほむら「ええ。とっても」

マミ「だったら私も戦うわ」

マミ「あなたたちと同じ、魔法少女だもの」

ほむら「マミ・・・・・・」

帰り道

岡部「フーハッハハハハハ!!
これで頭数は揃った、というわけだな!」

ほむら「・・・そうね」

岡部「あとは、そのワルプルギスが来るのを待つだけか」

ほむら「ええ。できるだけそれまでにグリーフシードを集めておかなければいけないけれど」


ほむら「ねえ岡部」

岡部「なんだ」


ほむら「きっと、私だけでは、
まどかを魔法少女にしないまま、
ワルプルギスの夜に立ち向かうメンバーを集めることはできなかったと思う」

ほむら「きっと、あなたがいたから」

岡部「・・・・・・」

ほむら「でもごめんなさい」

ほむら「これで、もし失敗してまどかが死んでしまったら」

ほむら「私、やっぱり、時間を

岡部「いい。それ以上言うな」

ほむら「でも、私、あなたの大切な人を殺したくない!」

岡部「ああ」

岡部「でも俺だって、お前も。
お前の大切な人も。お前の仲間も。殺したくない」


岡部「ほむ。何故泣く」

ほむら「だって、私。岡部にここまで助けてもらったのに」

岡部「ああだったら。
力を合わせてワルプルギスに勝とう」

岡部「そうすれば大団円だろう?
まゆりも、まどかも、マミも、さやかも、お前も死なない。
見滝原も守られる。最高じゃないか!」

ほむら「岡部・・・・・・」

岡部「それにお前には、
この狂気の天才マッドサイエンティスト。
鳳凰院凶真がついている」

岡部「何を泣いているんだ、バカめ」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「ええ、もう泣かないわ。凶真」


ほむら「も、もう泣かないわ」

岡部「ガチ泣きじゃないか貴様!
ほら、これで涙を拭け。
フ、フハハハハハ。鬼の目にも涙とはこのことだな!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「ありがとう」

岡部「何か言ったか?」

ほむら「・・・何も。
そういえば岡部、自分の家はどこか分かったの?」

岡部「あ、聞くのを忘れていた。
なんたる失態・・・」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「だったら私の家に来る?」

ほむら「布団くらいだったら貸してあげるわ」


岡部「・・・・・・」

岡部「な、何を考えてるんだこのHENTAIめ!
俺はそんな精神攻撃には屈しないぞ!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「ならいいわ。おやすみ」

岡部「あ、ああ。
また明日学校でな!」

ほむら「あなた本当にいいの?」

岡部「いいと言っているだろう!
俺の気が変わらんうちに帰れ!」

岡部「・・・・・・」

岡部「武士は食わねど高楊枝。
今日もあの段ボールハウスに世話になるとするか・・・」


公園

岡部「お邪魔しまーす」

岡部「って段ボールハウスに入るのに何を言っているんだ俺は」

岡部「まあでも一応これは杏子の別荘らしいしな」

ゴロン

岡部「フェイリスがこの姿を見たら
《凶真がとうとう機関に身ぐるみを剥がされたニャン!》とか言いそうだな」

岡部「言わないか・・・」

岡部「今日は忙しかったが、明日こそ銭湯に行かねばな。
ほむに銭湯の場所を聞かなければ・・・」

岡部「・・・・・・zzz」

今更ながらラボメンと会わない世界なら助手は速攻アメリカ帰るよね

翌朝

岡部「せ、背中が痛い・・・」

岡部「絶対に今日はベッドで寝るぞ。絶対にだ」

杏子「・・・・・・」

杏子「オッサン、まだここにいたんだ」

岡部「貴様、人の家に土足で上がるとは無礼なヤツだ!」

杏子「あたしの家だっつーの。
オッサン、ほんとにリストラされたのか?
こんなところで2日も過ごすなんてさ」

岡部「そうだったな・・・すまない。
リストラなどされてはいない!
そもそも俺は学生だと」

岡部「そういえばお前、ちゃんと家には帰ったのか?」

>>224
一応この世界線では
オカリン以外は親交があるということにしてあります
(オカリンだけが有名人になっていない)


杏子「・・・あ、ああ」

岡部「そうか。えらいぞ。
なんだかんだいって親は心配してるからな。
たまには顔を・・・」

杏子「・・・・・・」

岡部「ってもうこんな時間か。
じゃあな、俺は学校に行かねばならん」

杏子「・・・・・・」

~♪

岡部「さやかからメール・・・」

「おはよー。
公園のほうから魔女の気配がビンビンするから学校遅れるかも」

岡部「魔女だと。ほむに連絡を」

岡部「もしもしほむか」

ほむら「ええ、魔女の気配のことかしら」

岡部「そうだ。今さやかが向かっているらしいが、公園の近くらしい」

ほむら「私も探しに行くわ。
マミの連絡先は知っているかしら」

岡部「いや、わからん。
とりあえず俺も公園に向かう。すぐに来てくれ」

ほむら「分かったわ。
さやかに合流できなかったら空間の中には入らなくていいから」

岡部「了解した!」

公園

岡部「こう日に何度も公園に来ると本当に住んでるみたいだな・・・」

岡部「しかし2日風呂に入らないだけで、徹夜明けのダルみたいな臭いが」

さやか「あ、オカリーン!」

岡部「よかったさやか、無事だったか」

さやか「うん。かなり近いよ。
あたしから離れないで」

岡部「何ッ!さやかお前、魔法少女になりたてなんだろう?
ほむが来るまで待ったほうが」

さやか「うーん、それもそうだけど。
あたしも強くなっておかなきゃ、ね」

さやか「3週間後に迷惑かけたくないんだ」


さやか「あたしにはわからないけど、オカリンも何か賭けているものがあるんでしょ?」

岡部「・・・ああ」

さやか「だったら、なおさらあたしも強くならなきゃ。
ここだね」

岡部「さやかお前」

魔女空間

使い魔「キィキィ・・・」

さやか「なんだ、使い魔だったみたい」

岡部「つ、使い魔とはなんだ!」

さやか「魔女になる前の魔女みたいな感じって聞いたけど。
でもどうせ魔女になるなら今倒しとこう」

岡部「だ、大丈夫か?さやか」

さやか「ふふふ。オカリンこそさやかちゃんをみくびってるんじゃありませんかー?」

さやか「これでも立派な魔法少女のつもりだよ!」ザシュッ


使い魔「キィ・・・」

使い魔「」

さやか「やったー!」

岡部「お、おお。なんだ意外にやるじゃないか」

さやか「意外にとは失礼な。
あたしだってやるときはやるの!」

さやか「でも使い魔だからグリーフシードは出ないんですなー。
さ、学校行こ。まだ遅刻じゃ


「待ちなよ」


さやか「誰?」

岡部「どうしたさやか、誰かいるのか?」

さやか「うん、なんか声が」

岡部「声・・・?聞こえないが」

さやか「オカリン危ない!」ドンッ

岡部「ぐわ、な、何を」



岡部「さやか?」

さやか「・・・う・・」

杏子「なーんだ。やっぱり今朝のオッサンだったんだ」

岡部「さ、さやか!おい、大丈夫か!
しっかりしろ!」

さやか「オカリン・・・逃げ・・・て・・・」

杏子「魔女の結界に魔法少女以外の人間がいたからさ、餌なのか魔女なのかわらなくてさー」

岡部「貴様・・・魔法少女だったのか!?」


杏子「そーだよ。そこの甘ちゃんとは違うけどね」

岡部「・・・どういうことだ」

杏子「言葉のまんまさ。
結界の中はもう戦場だぜ?戦場で一般人をかばうなんて甘え以外の何者でもねーだろ」

杏子「おまけに使い魔まで狩っちまうし話になんねーよ」

岡部「・・・お前は」

さやか「オカリン」

岡部「さやか!?無理をするな。
今ここから連れ出して

さやか「大丈夫だよ、オカリン。
あたし回復早いから」


杏子「ふーん。
甘ちゃんのくせにやるじゃん」

さやか「オカリン、早く逃げて。
こいつはあたしが」

岡部「し、しかしっ!」

杏子「人の心配してる余裕あんのかよっ!」

さやか「ぐっ」

さやか「なんで魔法少女同士で戦いなんか!」

杏子「あんたさー。
なんで使い魔狩ったわけ?
グリーフシード出ないって知らないわけじゃないよね?」

さやか「え?だ、だっていずれは魔女に」

杏子「・・・何お前。バカじゃねーの」

杏子「もういいよ。餌場荒らされたんじゃ迷惑だ」シャキンッ

岡部「やめろぉぉぉぉぉ!!!!!」

杏子「邪魔」

岡部「ぐっ」ガクッ

さやか「オカリン!」

杏子「一般人まで引っ張り込んでさー。
魔法少女ってどういうもんか分かってないよね」

さやか「・・・絶対許さない」

杏子「ふーん。で、どうすんのさ?」

さやか「魔法少女は、人助けのための存在なのに。
あんたみたいな魔法少女は偽物だ!」

杏子「・・・・・・」

杏子「あーはははははは。何それ」

杏子「あんたさ、まさかとは思うけど、やれ人助けだの正義だの、その手のおちゃらけた冗談かます為に契約したわけじゃないよね?」
 


さやか「だったら・・・何だって言うのよ」

杏子「偽物はあんただろ。偽善者」

さやか「黙れ!あたしはあんたみたいなヤツには絶対負けない!」

杏子「言ってわかんないなら殺すしかないよね」シャキンッ

ほむら「そこまでよ」

さやか「ほ、ほむら」

杏子「・・・・・・ッチ」


ほむら「さやか、大丈夫?」

さやか「・・・うん」

杏子「仲間同士で傷の舐め合いかい?」

ほむら「・・・岡部は、気絶してるだけね」

ほむら「そこのあなた、よく聞きなさい」

ほむら「これ以上無駄な争いをするというのならあなたを今ここで潰すわ」

杏子「おもしれえ。やってみろよ」

ほむら「ちなみにこちらにはあと一人魔法少女がいるわ」

杏子「それがどうし

ほむら「岡部とさやかを傷つけた時点であなたを再起不能にしてもよかったのだけれど。
きっとこいつはそれを望まないでしょうから。
逃げるなら逃げなさい」


杏子「逃げなさい?
お前らみたいな縄張り荒らしの弱虫共、今ここで叩き潰してやるよ」

ほむら「・・・そう」

杏子「え?」

ほむら「まだやる?」

杏子「(何時の間に後ろに・・・」

杏子「・・・・・・」

杏子「」バッ

ほむら「逃げた・・・賢明ね」

さやか「あいつ、あたしのこと偽善者って・・・」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「(こういうとき、岡部ならなんて言うだろう」


ほむら「それは違うわ」

さやか「え?」

ほむら「あなたのしたことは偽善なんかじゃない。
彼の腕を治したという事実は誰に何と言われても偽物なんかにはならないでしょう?」

さやか「ほむら・・・」

ほむら「(さやかの願いは、偽善ではなくても甘えだわ。
度の過ぎた優しさ・・・
でも、あなたならきっとこう言うはず」

さやか「ありがとう、元気でた」

ほむら「いいえ。とりあえず岡部を私の家に運びましょう」

さやか「そうだね」


岡部「・・・クリスティーナ!」

さやか「う、うお。オカリン起きた」

岡部「あれ、ここはどこだ」

さやか「ほむらの家だよ。大丈夫?」

岡部「そういえば、俺は家出少女に・・・」

さやか「家出少女?魔法少女じゃなくて?」

岡部「うむ。あいつは、家出少女でありなかまら魔法少女なのだ」

さやか「オカリン・・・ごめんっ!」

岡部「・・・?何を謝っている」

さやか「あたしが弱いせいで、オカリンを守れなかったから」


岡部「いや、それはお前が謝ることではない。
むしろ一緒に戦うと豪語しておきながら一撃で気絶した俺が悪いのだ。
頭をあげてくれ」

さやか「オカリン・・・かっこいいよもう」

岡部「ケガはいいのか?」

さやか「うん、バッチリ!」

ほむら「目が覚めた?」

岡部「ほむ。すまなかったな」

ほむら「何も。ところであなた、杏子と、あの魔法少女と知り合いなのかしら」


岡部「ああ。この二日間。
あいつの段ボールハウスを借りていたんだ。」

ほむら「段ボールハウス・・・そういえばそんな生活もしてたわね」

岡部「まさかあいつが魔法少女だったとはな」

さやか「ほむらはあいつのこと知ってるの?」

ほむら「え、ええ。ちょっと前にね」

岡部「あいつは仲間になりそうにはないな」

さやか「そんなの絶対反対!!
だってあいつ、あたしのこと・・・」



さやか「・・・ごめん。
そんなこと言ってる場合じゃないのにね」

ほむら「いいの。気持ちは分かるわ。
でも今は少しでも戦力が

岡部「いや、杏子はいいだろう。
魔法少女同士でいがみ合ってるようじゃ、協力して戦うなんてきっと無理に決まっている」

さやか「・・・・・・」

さやか「あたし、あいつのこと探してくる!」


ほむら「何か・・・まずかったかしら」

岡部「いや。
さやかは、俺たちのことを考えてくれているのかもしれないな。
自分の気持ちを押し殺して」

ほむら「今までのループではそんなこと・・・」

岡部「恐らく、俺とお前のタイムリープが重なることにより、異なる世界線が生まれたことに関係が」

ほむら「いえ、きっと違うわ」

岡部「何?」

ほむら「岡部、あなたがいるからさやかは変わったんだと思うわ」

岡部「・・・・・・」

岡部「周囲の者にすら影響を与えてしまう、これも狂気のマッドサイエンティストの宿命か・・・」


さやか「いた」

杏子「・・・なんだ。あんたか。
今イライラしてんだ。さっさと消えな」

さやか「消えない。
あんたに頼みがある」

杏子「はあ?頼み?
聞くわけないじゃん。
本気で言ってんの?」

杏子「それともなに。
またボコボコにされてーの?」

さやか「・・・・・・」

さやか「あたしたちと一緒に戦ってください」


さやか「あと少しで、この街にワルプルギスの夜が来る」

杏子「・・・どうして分かるのさ」

さやか「場所も、時間も特定できてる」

杏子「・・・・・・そっか」

さやか「だから・・・」

杏子「うぜぇ」

杏子「そういうの超うぜー」

杏子「一緒に戦う?バカじゃん。
この魔法ってのはさ。
一人で戦うために、自分のために使う力として手に入れたもんだろ?」

杏子「それを協力して戦え?
あたしは他人のため、とか人助け、とか、そういう冗談が大嫌いだ」


さやか「・・・・・・」

杏子「今すぐ消えな。じゃなきゃ

さやか「あたしだってあんたが大嫌い」

さやか「でも、ワルプルギスを倒すためなら仕方ないから、こうやって頼みに来てる」

さやか「あんただってこの街を守りたいって思わないの?」

杏子「思わないね」

さやか「・・・・・・」

岡部「もういいさやか。
お前がそこまで頑張る必要はない」

さやか「オカリン・・・」


岡部「杏子と言ったな。
お前が俺たちを嫌っているのはよくわかった。
だったらこれ以上関わらないでくれ。
俺たちは俺たちで戦う」

岡部「そして、お前が俺の仲間を傷つけるのは許さん!」

杏子「はっ。許さない?
あんたに何ができんのさ」

岡部「できるさ。何でも。
俺は鳳凰院凶真だぞ。甘く見るな」

岡部「さやか、行くぞ」

さやか「・・・うん」

杏子「・・・・・・」

すいません、ちょっとかみんをとらせてください
夕方戻ります

落ちてないか怖くて眠れない・・・

みんなありがとう・・・おはよう
投下再開します


岡部「今日は学校を休ませてしまってすまなかったな」

さやか「え、あ、いいっていいって」

さやか「それよりオカリンは大丈夫なの?
一応先生でしょ?」

岡部「急遽架空の親戚に倒れてもらった。問題はない」

さやか「何それ。学生の言い訳みたい」

岡部「俺は大学生だ。ほむもマミも忘れがちだがな!」

さやか「そうでした。
これからどうする?まどか心配してるだろーなー」


岡部「学校に連絡した際、住まい(仮)の場所も聞いておいたし、俺はそちらに帰るが・・・」

さやか「・・・・・・」

岡部「杏子に言われたこと、気にしているのか?」

さやか「・・・ははは。オカリンには何でもバレちゃうな」

さやか「自分でもね。
どこかで思ってたんだ。人のために願い事使っていいのかって」

さやか「だからあんなにはっきり言われて、ちょっと傷心だったり」

岡部「・・・・・・」

さやか「でも、自分で決めたことなのに後悔するなんて変だよね?」


岡部「今日」

さやか「え?」

岡部「ほむと、まどかも呼んで宴会を開くぞ。
もちろんさやか。お前も強制参加だ。
学校をサボったのだから、嫌だと言っても付き合ってもらおうか!」

岡部「宴会・・・いや、オペレーションタイタンだ!」

さやか「もしかしてオカリン・・・気つかってくれちゃったり?」


岡部「否ッ!断じて否!
何を勘違いしているのだ不良娘よ!
これは学校をサボった貴様に対する重大な懲罰である!」

さやか「・・・はあ。しょーがないなオカリンは」

岡部「そうと決まれば買い出しだ!行くぞ!」

さやか「お、お菓子はいくらまで!?」

岡部「まゆりと宴会をする場合、お菓子はまゆりの自腹だが・・・」

岡部「今日のところは特別に、この俺が600円まで出そう!
フゥーハハハハハハ!!!」

さやか「な、600円!
フゥーハハハハハハ!」

>ほむと、まどか
マミ「えっ」


岡部「お、おいさやか!
俺の真似をするな。
これは狂気のマッドサイエンティストにのみ許された笑い方なのだ!
それにお前、全然できてないぞ」

岡部「フゥーハハハハハハ、だ!」

さやか「フゥーハハハハハハ!」

岡部「なかなか、板について来たじゃないか。
東京に来たときはラボに寄れ。
まゆりたちに見せてりたい」

さやか「・・・・・・」

岡部「どうしたさやかよ!
600円じゃ不満だというのかッ!?
このセレブ娘め・・・」

さやか「そういばオカリン、東京に帰っちゃうんだよね」

岡部「当たり前だッ!
この俺、鳳凰院凶真はいつまでもこんな田舎でくすぶっているような人間ではないのだからな。
フゥーハハハハハハ!」

さやか「そっかー。そーだよなー」


さやか「あたし、オカリンと一緒にいると
辛いことがあってもすごい楽しいから
ずっと一緒にいれるもんだと思っちゃってたみたい」

岡部「フン。
な、何をいきなり言い出すかと思えば。
俺と離れるのが寂しいとは、お前もまだまだ子供だな!」

さやか「そうだね。あたし、まだ何も知らないから・・・」

さやか「ねえオカリン」

岡部「・・・なんだ」

さやか「そ、その・・・もし無事ワルプルギスを倒せたとして、オカリンが東京に帰っても、
また見滝原に遊びにきなよ」

さやか「オカリンさえよければ、手料理とか作って待ってるからさ」


岡部「・・・断るッ!
俺はもう一人ではここには来ないぞ。」

さやか「な」

岡部「今度、ここに来るときは
俺の仲間を連れて来る。
だから、その時は俺の武勇伝を大いに語ってもらうぞさやか!」

さやか「・・・待ってるよ」

岡部「さあ、そろそろ買い出しに行くぞ。
スーパーはどこにあるのだ」

さやか「えーっとね、あっち!」


杏子「・・・・・・」

岡部住まい(仮)

まどか「お、お邪魔しまーす」

ほむら「お邪魔するわ」

さやか「さ、上がって上がって」

岡部「おいさやか!
EDのサザエさんばりに手招きするんじゃない!
ここは俺の。鳳凰院凶真の住まい(仮)であることを忘れるな!」

まどか「ところでおか、鳳凰院先生。
親戚の人が倒れたのに宴会なんてやってて大丈夫なんですか?」

岡部「その件についてはノープロブレムだッ!
親戚は先ほど息を吹き返した。
今日はその祝いの宴会というわけだな!」

まどか「ティヒヒヒヒ。元気になってよかったですね!」


岡部「クックックッ。
親戚とはいえ俺と同じ血が流れているのだ。そんな簡単にくたばるわけがなかろう・・・」

まどか「そ、そうなんですか!
元気が何よりですよね」

岡部「(クッ、まどかの純粋な笑顔が心に痛い・・・」

さやか「まあまあ。
今日はオカリンの親戚の快気祝いってことで。
ぱーっと鍋でもやろうか!」

ほむら「そうね。
早速準備をしましょう」ギュルルル

まどか「ほむらちゃん、お腹空いてるの?」

岡部「フン!
ほむは意外に食い意地が張っているところがあるからな!
鍋の中身を全部食べられないように注意するんだぞまどか。
フゥーハハハハハハ!」

さやか「フゥーハハハハハハ!」


ほむら「違うわまどか、私はそんな」

さやか「フゥーハハハハハハ!」

ほむら「うるさいわ」

さやか「あれ、でも買い出しのときカゴ満杯にしてたのって・・・」

ほむら「!」

まどか「ティヒヒヒヒ。
ところで、ほむらちゃんとさやかちゃんって、いつからそんなに仲良くなったの?」

ほむら「え・・・あ」

さやか「実はあたしとほむらは3年前から仲良しさんだったのだー」ダキッ

ほむら「ちょ、離れなさいさやか!
まどか違うの!見ないで!」

まどか「ほむらちゃん楽しそう・・・」


さやか「あれ、ジュース買って来るの忘れた」

岡部「何!」

さやか「オカリン、この部屋飲み物とかないの?」

岡部「フン!ここは住まい(仮)だ。
食料品や飲料品の類どころか生活必需品すら揃ってないわ!」

ほむら「威張ることじゃないわね。
いいわ、私が買ってくる」

岡部「いーやほむ。貴様は座っていろ。
しかたがない。間抜けな小娘たちのために俺がジュースを買ってきてやるとしよう」

まどか「でも鳳凰院先生、
コンビニの場所わかりますか?」


岡部「あ、ああ。
ここに来る途中で見かけたから心配はいらん」

さやか「オカリンかっこいいー!」

岡部「大人をからかうんじゃないさやかよ。
それでは行ってくる。おいさやか、部屋のものに勝手に触るなよ!」

さやか「何であたしだけに言うのさ!」

まどか「行ってらっしゃーい」

岡部「これも力を持ちし者の運命か・・・」ガチャ

岡部「・・・・・・」

岡部「俺の住まい(仮)に何の用だ」

杏子「・・・ちょっと面貸しな」

岡部「フン!やはりこの鳳凰院凶真の軍門に下ろうというのなら今のうちだぞ!
さやかに頭を下げるだけで許してやろう!
フゥーハハハハハハ!」


杏子「だ、誰が仲良しグループの仲間になんかなるかよ!」

岡部「ほーお?じゃあ、何の用なんだ言ってみたまえ。
孤高の一匹狼杏子ちゃん」

杏子「」イラッ

杏子「・・・あの女」

岡部「ん?さやかのことか」

杏子「その、さやかに伝えとけ。
明日。5時に教会に来いってな」

岡部「・・・・・・」

岡部「お前、まさかまたさやかに」


岡部「それは俺が絶対に許さんぞ!
どうしてもと言うのなら俺を倒してから行くがいい!
フゥーハハハハハハ!」

杏子「ちげーよ。
ちょっとあいつと話がしたくてさ」

岡部「話・・・だと・・・」

杏子「ま、伝える伝えないはあんたに任せるぜ。
それじゃな」

岡部「悪役のような台詞を残してったな・・・」

岡部「この世界を揺るがす真の悪役は、この鳳凰院凶真だというのに!
フゥーハハハハハハ!」

ほむら「一人のときもその設定続けてるのかしら」ガチャ

岡部「違う!これは断じて設定などではないッ!」


岡部「にしても、どうしたほむよ。
お前の家と違って、トイレなら家の中だぞ」

ほむら「私の家のトイレも外にはないわ!
どこまで田舎だと思ってるの」

岡部「ふーむ。だったらなぜ外に」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「まどかとさやかを、2人きりにしてあげようと思っただけよ」

岡部「何ッ!あいつら付き合っているのか?」

ほむら「殺すわよ」


ほむら「彼女たちはもともと、この戦いに巻き込まれなかったら普通の友達だったのよ。
でもこの時間軸は、まどかを戦いから遠ざけてるせいで・・・」

岡部「まどさやが発生しないということか。
お前以外に空気の読めるヤツだったんだな。
感心したぞ」

ほむら「まどさやとか、さやまどなんてものはこの先どの時間軸でも発生しないわ。
そんなの私が許さない」

岡部「そう興奮するなほむよ。
まどかのことになるとやけにムキになるんだなお前は」

ほむら「当然じゃない。まどかは私の」

岡部「私の?」

ほむら「大切な・・・人よ」

岡部「・・・・・・」

ほむら「だから絶対に助けたい。
そのためにあなたはここにいるの。まったく、自覚はあるのかしら」

岡部「ああ。任せておけ。
まどかは必ず・・・」


QB「やあ、二人とも!」


ほむら「QB・・・」

岡部「なんだこの生物は。しゃべるのか。
アルパカマンさんと同じ匂いがするぞ」

ほむら「インキュベーター・・・
こいつのせいで、魔女や魔法少女が生まれてるのよ」

岡部「ほう。
今さら何が出てきても驚かんがな。
おい、そこのきゅうべいとやら」

QB「やはり、君には僕が見えるんだね」

岡部「当たり前だ!この俺を誰だと思っている!
狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だぞ」

QB「・・・・・・」

QB「今日ここにきたのは他でもない、凶真。
君に話があるんだ」

ほむら「岡部、こいつの言うことに耳を貸しちゃだめよ」


岡部「貴様が悪役だというのなら、俺は貴様を倒すッ!
話などする必要もないな。フゥーハハハハハハ!」

ほむら「行きましょう。こんなヤツ相手にするだけ時間の無駄よ」

QB「凶真、僕の話はお互いにとって悪い話ではないはずだよ。
この時間軸の因果律に関する話だ」

岡部「因果律・・・」

ほむら「そういう単語に惹かれると痛い目を見るわよ。
こいつは人を騙して陥れることに関して長けているわ。
岡部、あなたなんてコロリと・・・」

ほむら「いない・・・!」


岡部「で、話とはなんなのだ。
きゅうべいよ」

QB「単刀直入に言おう。
まどかを魔法少女にしてほしいんだ」

岡部「断るッ!」

QB「どうして君といい、暁美ほむらといい、僕の邪魔ばかりするんだい?」

QB「彼女が契約すれば最強の魔法少女になれるというのに・・・
ワルプルギスの夜なんて一撃で葬れるよ」

岡部「フゥーハハハハハハ・・・」

岡部「フゥーハハハハハハ!!!!!!」

QB「ど、どうしたんだい凶真」

岡部「きゅうべいだかはちべいだか知らんが、やはりお前。
ほむの言うとおりペテン師のようだな!
この鳳凰院凶真を騙すには百億光年早いわ!」


岡部「貴様、今まどかは最強の魔法少女になれると言ったな」

岡部「それは、裏を返せば最悪の魔女になるということではないか!
このペテン師淫獣め。
俺の封印されし右手が暴れるまえにさっさと消えるがいい!」

QB「・・・・・・」

QB「凶真。君の白衣はただの飾りかい?
科学者という人種は物を考えるのが仕事なんだろう?」

QB「まどかをうまく説得して、
《椎名まゆり》たちを救える願いを叶えてもらえばいいじゃないか」

岡部「なんだと・・・そんなことが」

QB「もちろんできるさ。
まどかの魔力を考えるならお釣りが来るほどに容易い願いだろう」

もう救われたんじゃなかったのか
わけが分からないよ


QB「その願いが叶えば」

QB「たとえまどかを魔法少女にして、暁美ほむらに時間を戻されようと、《椎名まゆり》は殺されないはずだよ」

岡部「それは・・・本当か・・・」

QB「本当だよ。
第一、君たちが力をあわせてワルプルギスの夜を倒したとしても凶真。
君はこの時間軸では、椎名まゆりたちとは無関係になのだろう?」

QB「それはあまりにも理不尽だとは思わないかい?」

岡部「・・・・・・」

>>426

岡部がいた時間軸をAとします。
Aではまゆりが殺されます。

転校前日にほむらが岡部と出会ったのもAです。

しかし、岡部は身の危険を感じたため

岡部はBの時間軸へタイムリープしようとします。
*Bでもまゆりは死にます。

しかし、ここでほむらの魔力がタイムリープ装置に影響を与えます。

そして時間軸Bではなく、時間軸Cが生まれ、2人は今この時間軸Cを過ごしています。

時間軸Cは、
岡部とまゆりたちが出会わない時間軸のため、ラボメンは全員無事です。

しかし偶然生み出された時間軸のため、
ほむらが時間を巻き戻してしまうと、二度とこの時間軸Cは発生しません。

だからオカリンは、ほむらが時間を巻き戻すことのないよう協力しているのですね。

ほむらが時間を巻き戻さなければ
まゆりが死なない時間軸Cに生きることができるので


岡部「・・・・・・」

QB「鹿目まどかや、美樹さやか、巴マミ
、そして、あの暁美ほむらでさえも
一般人の君に信頼を寄せている」

QB「君なら鹿目まどかを説得することができるはずだ」

岡部「・・・・・・」

岡部「そうか、そうだな。
俺は狂気のマッドサイエンティスト・・・不可能はない・・・」


QB「そうさ。
じゃあ早速・・・

岡部「だが断る!」

岡部「きゅうべいよ。
貴様には感情という物がないのか?
まどかは、ほむがあんなに必死になって守り抜いているのだぞ!」

岡部「それを土足で踏みにじるのは、あまりいいやり方ではないな。
この鳳凰院凶真なら、もっとスマートで美しいやり方を選ぶだろう!
フゥーハハハハハハ!!」

QB「そうか。わかったよ。
でも覚えておいて欲しいんだ。僕はいつでも

岡部「ええーい!黙れこの淫獣め!
俺はお前なんかに屈しないからな。何度きても無駄だぞ!
フゥーハハハハハハ!」

QB「・・・・・・」


QB「ちなみに僕には感情はないから、その必死っていうのもどんなものか分からないよ」

岡部「そうか。まあ貴様には一生分からなくてもよい!
さて。俺はジュースを買わねばならん。
さらばだ、悪徳ペテン師よ」


ほむら「あ、岡部」

岡部「なんだほむよ。ずっと外で待っていたのか?」

ほむら「・・・・・・」

岡部「ほら、ついでに氷も買ってきたぞ。
部屋に戻って

ほむら「あなた、あいつに何を言われたの?」

岡部「なーに、共に世界征服をしようと言われたが俺の計画はラボメンとしか果たすことができないので丁重にお断りしてきてやっただけだ!」

ほむら「その調子なら大丈夫そうね」


岡部「ただいま帰ったぞ」ガチャ

ほむら「・・・・・・」

岡部「2人共寝てる・・・」

ほむら「・・・さやかだけでも叩き起こしましょう」

岡部「ま、待て!いいではないか。
タオルケットなら新品のヤツを貸してやる。
お前も一緒に寝てきたらどうだ?」

ほむら「え、私も!?」

岡部「ああ。俺はこのソファーで寝る。
朝になったら起こしてやるぞ」

ほむら「で、でも・・・」

岡部「素直じゃないヤツめ!
さっさと行ってこい。このままではまどさやになってしまうぞ」


岡部「まあ俺はそれでもかまわないのだがな!
お前は困るんじゃないのか?ほむよ。
フゥーハハハハハハ!」

ほむら「・・・朝になったらシャワーを借りるわ」

岡部「ああいいだろう。
それまで幸せな惰眠を貪るがいいさ。
エル・プサイ・コングルゥ」



マミ「今日は魔女も出ないし、QBもいないし。
鹿目さんや美樹さんからもメールは返ってこないし。
退屈だわ」


ほむら「さやかの手がまどかに絡み
ついてるわ・・・」

ほむら「もうちょっと向こうに行きなさい。いや、私が真ん中に入ればいいのね」

さやか「オカリーン・・・」ムニャ

ほむら「は、離しなさい!」


・・・・・・・

岡部「あんな地獄みたいな場所で戦ってるくせに。
寝顔だけは本当に子供だな」

岡部「・・・・・・」


(QB「≪椎名まゆり≫は殺されないはずだよ」)

岡部「・・・・・・」


岡部「・・・・・・だめだだめだ!」

岡部「何を考えているんだ俺は」

岡部「自分でも言っただろう。
ワルプルギスを倒せば大団円だと・・・」

岡部「でも、無事に倒せたとしても
まゆりとはもう幼馴染でもなんでもないんだよな・・・」

岡部「ほむが。
何度も時間を巻き戻してやっと手に入れたチャンスなんだぞ」

岡部「・・・・・・」


岡部「そろそろ俺も、動くか・・・」


翌朝

ウィィィン・・・

さやか「ん・・・あたし寝ちゃってたんだ」

さやか「なんであたしほむらと抱き合って寝てたんだろ」

さやか「まどかタオルケットかぶってないじゃん。風邪引くぞー」


さやか「おはよーオカリン」

岡部「起きたか・・・
昨日はこの俺がわざわざジュースを買ってきてやったというのに寝落ちするとは・・・」

さやか「ごめんごめん。
オカリンの住まい(仮)居心地よくてさー」

岡部「フン。当然だ。
この部屋には知的雰囲気が溢れているだろう」

さやか「ち、知的雰囲気?
ところでオカリン何やってるの」


岡部「フフ・・・気になるか?気になるのか?」

さやか「う、うん」

岡部「未来ガジェットの発明だ」

さやか「未来・・・ガジェット?」

岡部「まあ完成するまで待てっていろ。
これが完成すれば・・・」

岡部「そういえば、冷蔵庫のなかにジュースがある。
ドクぺ以外なら何を飲んでもいいぞ」

10分でご飯食べてきます。
今日は唐揚げ。

思い出した
前カードキャプターのコラボ書いてたな
アレ中盤までは面白かったよ
中盤までは、な

ただいまです。

>>458
J( 'ー`)し「カアチャンと契約して社会適合者になりなさい」
まどか「あ、ごめん家ないんだっけwwww」

しか書いてません。


さやか「オカリンドクぺ好きなんだ」

さやか「今なんかのアニメの影響で流行ってるもんね」

岡部「違うッ。ドクぺは知的飲料なのだ。
テレビアニメなどにうつつを抜かしている連中と一緒にするな。
それではまるでダルではないか」

さやか「ダル?」

さやか「あ、ファンタあるじゃん。いただきー」

岡部「時にさやかよ」

さやか「何?」

岡部「さーやーかよ!」

さやか「だから何?」

岡部「(昨日の杏子のこと・・・言うべきか言わないべきか」


岡部「さーやーかよ!」

さやか「一体どうしちゃったんだオカリンは・・・」

さやか「!」

さやか「オカリンよ!」

岡部「さーやーかよ!」

岡部「今から貴様に重要な話がある。
この話は機密事項ゆえ、他言は・・・」

さやか「じゅ、重要な話!?」

さやか「分かっているであります、凶真先生!」

岡部「よろしい・・・では」

さやか「」ゴクリ


さやか「(で、でもあたしには恭介がいるし・・・」

さやか「(それにオカリンは東京に帰っちゃうんだよね・・・」

岡部「実はだな

さやか「ご、ごめんなさい!」

さやか「オカリンはなんか時々おかしいけど、実はいい人だし、た、たまにかっこいいし・・・」

さやか「でもあたしにとっては、なんていうか・・・
お兄さんみたいな、そんな感じの存在で!」

岡部「え?」

さやか「それに仮にも先生と生徒

岡部「さやか、お前は何を

さやか「だから気持ちは嬉しいけど、あたし

ガチャン

まどか「」


まどか「あ、ご、ごめん!
立ち聞きするつもりはなかったんだよ!
おか、鳳凰院先生がさやかちゃんのこと・・・」

岡部「は?」

さやか「/////////」

岡部「ち、違う!
誰がこんな小娘など相手にするか!」

ほむら「」


岡部「・・・・・・」


職員室

岡部「まさか見滝原でもHENTAI呼ばわりされる日が来るとはな・・・」

岡部「杏子のこと、さやかにはあとでメールで伝えておくか」

早乙女「岡部先生、暗い顔してどうしたのかしら」

岡部「あ、いや。なんでもない。
授業があるのでしつれ

早乙女「次は岡部先生お休みよ!
ね、何?恋の悩み!?詳しく聞いたいわ。
私だって大学生のときは・・:

岡部「・・・・・・」

マミ「失礼します」ガラッ


岡部「あ、いや。ちょっと化学準備室でやりたいことがあるので・・・」

早乙女「化学準備室?
大学の研究かしら」

岡部「ま、まあそんなところだ。
失礼す

マミ「鳳凰、岡部先生はいらっしゃいますか?」

早乙女「あら3年生の巴さんじゃない。
こっちこっち」

岡部「お、おお。どうしたマミ」

マミ「先生、どうして!」

岡部「は?」

マミ「どうして私を呼んでくれなかったの?
美樹さんから聞いたわ!」



マミ「昨日の夜はすごい楽しかったって!」


早乙女「まあ・・・」

岡部「」

マミ「鹿目さんや暁美さんもいたのに、なんで私を誘ってくれなかったのかしら」

マミ「同じ仲間じゃない!」

早乙女「お、岡部先生。何の仲間なのかしら・・・」

岡部「(杏子がうろちょろしてるせいでマミーのことを完全に忘れていた・・・」


マミ「ずるいわそんなの!
私も“会”に参加したかったのに!」

岡部「」

校長先生「岡部君・・・・・・」

校長先生「女子中学生を夜集めてどんな会を開いてるのか、私も興味があるよ・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

岡部「そ、そういえば研究が残っていた!
失礼する!」

岡部「マミー行くぞ!」


岡部「昨晩は・・・すまなかった」

マミ「ひっ・・・ぐすっ」

岡部「な、何も泣くことはないだろう。な?」

マミ「仲間外れは嫌なの・・・」

岡部「(何と言ったものか・・・」

マミ「わ、私みんなに嫌われてるのかと

岡部「ええい!泣くなマミーよ!
貴様、何も“気づいて”いないのか?」

マミ「?」


岡部「昨晩は“機関”の活動が活発で、
俺はほむたちを“魔の手”から守る義務があったのだ」

マミ「わ、私は?」

岡部「ククク・・・お前にはギアナ高地で習得した“秘奥義”があるだろう。
“一般人”とは比べ物にならない“能力”もな」

マミ「・・・・・・・」

岡部「ゆえに“無能力者”たちを結界の中で保護する必要があったのだ・・・
“力”を持つものなら、分かるだろう?」

マミ「ええ。私も“機関”と戦う者。
それくらいの見識は持っているわ」

マミ「ふふふ。どうやら私の“クライ・フェイス”を見られてしまったようね。
私も修行が足りないわ・・・」

岡部「才能はある・・・
さあ、教室に戻り“潜入”を続けるのだ!」

マミ「そうね。私の中の“影羅”が目覚める前に・・・」


岡部「はあ。魔法少女って必ず何かしらのコンプレックスを抱えている気がするのだが」

岡部「次からはマミーも誘ってやることにしよう」

岡部「職員室には戻りにくいし、
引き続き自宅で“発明”を続けるか・・・」

岡部「おっと。
さやかに杏子の件をメールしておかなければ」

住まい(仮)

岡部「ふーむ・・・
行き詰まった。
こんなときにダルか助手がいれば」

ほむら「お邪魔するわ」ガチャ

岡部「う、うわ!
なんだほむか。“機関”のエージェントかと思ったぞ。
来るときはメールしろ」

ほむら「したわ。
何をやっているの?」

岡部「これか?」

岡部「ククク・・・。
完成するまで秘密にしておくつもりだったが仕方が無い!
聞いて驚け!」

ほむら「?」


岡部「これは対魔女用兵器にして、
未来ガジェット9号『こんなの絶対おかしいよ』だ!
フゥーハハハハハハ!」


ほむら「・・・・・・」

保守


岡部「今朝ゴミ捨て場に捨ててあった洗濯機のホースと、化学準備室の薬品、
そして住まい(仮)においてあった掃除機を組み合わせてできた、狂気の発明だ・・・」

岡部「まったく・・・こんなものを作り出してしまう自分が恐ろしい」

ほむら「少しホースの長い掃除機にしか見えないのだけれど」

岡部「おーっと、触るな触るな。
まだ試作段階のうえ、魔女の結界以外で使ったらあたり一面焼け野原になってしまう・・・」

岡部「この掃除機は、不良品の洗濯機のホースと組み合わせることにより、電圧をあげた掃除機内部の物質の噴出が可能になっている。
そしてこの掃除機のフィルター部分には極めて発火しやすい、亜硝酸ナトリウムが含まれている!」

岡部「あいにく化学のほうは専門ではないのだが、これを魔女に吹き掛けることにより、魔女を大爆発に巻き込むことが・・・」

ほむら「ところで、さやかのメール。
私も読んだのだけれど」

岡部「お前、本気にしていないだろう。
いいか。よく聞けほむよ!この発明は

ほむら「あとで聞くわ」

岡部「・・・まあお前ならいいだろう。
今日の5時だったか。返信はなかったが、さやかは行くのか?」


ほむら「おそらく彼女・・・きっとそれどころじゃないわ」

岡部「何?」

ほむら「行けばわかるわ。
ついてきなさい」

岡部「・・・・・・」

カフェテラス

さやか「それで、話って何?」

仁美「恋の相談ですわ」


岡部「えーい!なぜ俺がJCの恋バナなど盗み聞きしなくちゃならないのだ!」

ほむら「しっ。黙って」

岡部「ははーん。分かったぞ。
ほむ、お前まさかさやかのこと」

ほむら「一緒にしないで頂戴」


仁美「ずっと前から私・・・上條恭介君のこと、お慕いしてましたの」


岡部「ん?上條って、さやかの・・・」

ほむら「ええ。さやかが腕を治した少年よ」

岡部「何だとッ!
この仁美って女はそれを横取りしようとしているのか?」

ほむら「別にさやかは、あの少年と恋人関係にあるわけではないわ。
厳密に言うと横取りではないわね」

岡部「そうか・・・しかしなんで俺たちはこんな修羅場に・・・」

ほむら「ここで行動を間違えるとさやからが魔女になるわ」

岡部「!?」


仁美「私、明日の放課後に上條君に告白します」

仁美「丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上條君に気持ちを伝えるべきかどうか」

さやか「あ、あたしは・・・」


岡部「聞いていると仁美という少女。
なかなかフェアではないか。
さやかに先手を譲ると言っているのだろう?」

ほむら「・・・結論から言うと、さやかは告白できないわ」

岡部「な、なぜだ!
あの意気地なしめ。
ククク・・・丁度いい。この俺がさやかに必勝アドバイスを

ほむら「無理よ。
ソウルジェムの仕組みは話したでしょう?
今の私たちの身体は言わば抜け殻。
さやかはそれを気にして・・・」

岡部「そして絶望して魔女になるというのか。
そんなの俺が許さん!」


ほむら「そう。
私じゃきっと止められないし、たいした助言もできないわ。
岡部。だからあなたを連れてきたの」

ほむら「あなたなら、きっとさやかを絶望から救い出すことが・・・

岡部「」ガタンッ

ほむら「ちょ、ちょっとどこ行くの!」



岡部「ちょっと待った!!!!」


ほむら「・・・岡部あなた馬鹿なの?」

岡部「そこの2人!話は聞かせてもらった」

仁美「岡部・・・先生?」

さやか「オカリン・・・?」

岡部「仁美と言ったな。
そのフェアプレイの精神は認めてやろう。
だがしかーしっ!」

仁美「はあ」

岡部「お前はその少年を好きになってから、今日までに告白をする“覚悟”をしてきたのだろう?」

岡部「それをさやかに“一日”で覚悟して、告白しろ、というのもなかなか無理な話ではないのか?」

さやか「お、オカリン、いいよもう」

仁美「・・・ならどうしろと?」

岡部「貴様らさえよえれば、この。
鳳凰院凶真が、その告白の勝負。
立ち会ってやらんこともないぞ。
フゥーハハハハハハ!」


さやか「オカリンもうやめて。もういいって」

岡部「俺はオカリンではなーいッ。
狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!
ただし、出た結果にはお互い文句をつけない。
これでいいか?」

仁美「なぜ岡部先生が出て来るのかはわかりませんし、
盗み聞きは最低の行為だとは思いますが」

仁美「さやかさん」

さやか「!」ビクッ

仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」

仁美「この勝負、受けますわ」

>>518

>岡部「お前はその少年を好きになってから、今日までに告白をする“覚悟”をしてきたのだろう?」
>
>岡部「それをさやかに“一日”で覚悟して、告白しろ、というのもなかなか無理な話ではないのか?」

そこに気付くとは流石だなオカリン


岡部「フンッ。度胸はあるようだなイニ美よ」

仁美「ひ・と・みです」

岡部「明日の放課後。
俺が屋上に上條少年を呼び出す。
そして2人同時に告白して、選んでもらえばよかろう」

さやか「・・・・・・」

岡部「もちろん、来るも来ないも自由だ。
気が変わることもあるだろう。
ただ、2人に言っておく。
ここで逃げたら後悔するぞ」

仁美「私は逃げるつもりなどありませんわ。
でも」

仁美「さやかさんに一日猶予をあげたのに。
これでは」

岡部「いいんだ!ノープロブレムッ!
うちのさやかは明日には黄金の精神を持って屋上に現れるだろう・・・
覚悟しておけ・・・」

仁美「ふふ。期待していますわ」


さやか「・・・無理だよ」

岡部「何が無理なのだ」

さやか「なんでこんな余計なことしたの!?
あたし、告白なんてできないし、余計惨めな思いするだけだよ!」

岡部「フフ。なぜ告白できん。
お前はあの少年に惚れているのだろう?
なあ?惚れているのだろう?」

ほむら「(惚れているのだろう?って聞きたいだけな気がするわ」

さやか「・・・・・・」

さやか「そうだよ!悪い!?」


岡部「なら、どうして告白できんのだ!
その気持ちを伝えるだけではないのか?」

さやか「できるわけないよ・・・」

さやか「オカリン、ソウルジェムの仕組み、知ってるよね?」

岡部「ああ」

さやか「あたし、もう死んでるんだよ。ゾンビだもん。こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ」

岡部「・・・・・・」

さやか「あたしのために、何かしてくれようとしてるのは伝わった。
ありがとう」

さやか「でも、結局オカリンにはわかんないよ・・・」

さやか「分かるわけ・・・ないよ」


ほむら「・・・行ってしまったわね」

岡部「・・・・・・」

岡部「ククク・・・。
フゥーハハハハハハ・・・。
フゥーハハハハハハ!!!!!」

岡部「さやかめ!この狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真から逃れられると思っているのか!」

岡部「フゥーハハハハハハ!!!」


ほむら「どこ行くの!?」


さやか「ついてこないでよ!」

岡部「バカめ!この俺から逃げられるわけ

さやか「このロリコン!」

岡部「ぐわっ」ゴロン

さやか「あ・・・」

岡部「投石とはやるなさやか。ナイスコントロールだ!」

さやか「・・・・・・」

岡部「待て!どこに行く!」


さやか「さ、さすがにここまでくれば」

岡部「それで俺から隠れたつもりか?」

さやか「な、なんで居場所が」

岡部「俺はメアドを交換した際に、
お前たち全員の携帯のGPS情報を取得しているのだフゥーハハハハハハ!」

ほむら「・・・・・・」


さやか「・・・ふざけんな!」

岡部「携帯を投げるn」ベシャ

岡部「・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

岡部「・・・・・・」

さやか「オカリン・・・?」

ほむら「嘘・・・」

さやか「え?」

ほむら「脈がないわ」


ほむら「岡部!岡部!」

さやか「嘘・・・え?」

岡部「・・・・・・」

さやか「あたしの投げた携帯が・・・」

さやか「オカ・・・リン」

岡部「・・・・・・」

さやか「オカ
岡部「フゥーハハハハハハ!
バカめ!捕まえたぞ!」ガシッ


さやか「は、離せ!
ふざけんな!あたしの涙返せ!」

岡部「さやか、お前はこんなに温かいじゃないかだかr

さやか「離せ!離して!」ボコボコ

岡部「いてっ、おい、ほむ助けろ!」

警察「ちょっといいですか?」

岡部「」


交番

ほむら「岡部・・・前科一犯ね・・・」

さやか「・・・・・・」

ほむら「あなたが何を言おうと岡部は明日にならないと出てこないそうよ」

さやか「・・・・・・」

ほむら「私は、無理強いはしないわ。
でも、岡部が犯罪者になってまで、あなたの気持ちを守ろうとしたってことを忘れないことね」

さやか「・・・・・・
ねえ。ほむらはどうした方がいいと思う?」

ほむら「行くも行かないもあなたの自由。
私はそれに干渉しないわ。
ただ、あなたの友人としての意見を述べるのなら」



学校

上條「暁美さん・・・・だっけ?
何の用なの?」

ほむら「黙ってついてきなさい。
その腕が大事ならね」

上條「・・・・・・」

ほむら「ここから先は一人で行きなさい。屋上よ」

上條「?」

上條「なんなんだいったい」ガチャ



ほむら「(さやかは・・・屋上にいるのかしら」


校門

マミ「美樹さん遅いわね」

まどか「そうですね・・・大丈夫なのかな。
うまく行くといいなあ」

ほむら「(どうやら、屋上には行ったようね」



まどか「あ!さやかちゃん!」

さやか「いやーごめんごめん。
待たせたね」

ほむら「告白は・・・」


さやか「えーっと。そのことだけど」


さやか「ごめん。ダメだった」

まどか「・・・・・・」

ほむら「・・・・・・」

さやか「恭介のヤツ、あたしは幼馴染としか見れないーなんて。
生意気だよなー。あはははは」

さやか「ははははは・・・は・・・」

さやか「ぐすっ・・・応援してくれたのに、ごめん」

まどか「ざやがぢゃん・・・」

さやか「なんでまどかも泣くのよー!ふぇぇぇ」


マミ「ま、過ぎたことは仕方ないわね!
さあ鳳凰院先生の出所祝いパーティーをやりましょう」

ほむら「(マミ・・・・・・」

まどか「(ここまで空気読めないと逆に・・・」

さやか「・・・・・・」

さやか「そ、そうですね!
でもなんかスッキリしたわー。
あたし、告白してよかったよ」

ほむら「そう思えただけよかったわ」

さやか「ありがとね。ほむら」

ほむら「いいの。さやか」

ほむら「合鍵はもらってることだし、岡部の部屋に行ってましょう」


岡部宅

岡部「にしてもお前のおかげで助かったぞ。恩に着る」ムシャムシャ

杏子「いいーってば別に。
保護者のフリしてもらったしお互い様だろー」ムシャムシャ

岡部「どうやら俺はお前の事を誤解していたようだな」ムシャムシャ

杏子「そうかー?
まあ見直してもらえたならラッキーだな」ムシャムシャ

杏子「あ、醤油とってもらってもいいかい」

岡部「ほら。たくさん食え。
無事前科もつかなかった事だしな。どんどん食えよ」

杏子「言われなくても食ってるぜ。
寿司なんて何年ぶりだろうな」

杏子「ほんとにいいの?
寿司って安くねーだろ凶真」

岡部「この鳳凰院凶真は借りを必ず返す男だ。見くびらないでもらおうか!
フゥーハハハハハハ!」


岡部「しかしもうすぐあいつらが帰ってくるころだな」

杏子「ん、そーか。
じゃあたしはこれで」

岡部「いや待て。
お前にはここにいてもらう。
さやかに何か話があったんだろう?」

杏子「あー。
まあいいや。すっぽかされたし」

杏子「そのせいで元はウチの教会だってのに寝ちまって補導食らうし。
踏んだり蹴ったりだぜ」

岡部「まあまあ。さやかもあいつなりに忙しいのだ。
ほら、ウニでも食え」

杏子「いいのかよ。ウニは1個しかないんだぜ」

岡部「ああ。その代わり」



岡部「さやかに謝れ」


杏子「もぐっ」

岡部「あ、食ったな!食ったな!
謝れよ!絶対だぞ!」

杏子「・・・・・・」

杏子「ごくん」

岡部「なんだか異常に食に執着のあるお前のことだ。
まさか吐き出すとは思わなかったが。
こんなにあっさり飲み込むとは」

杏子「・・・・・・凶真」

岡部「は、はい!」

杏子「茶」

岡部「お茶でおございますね。
ただいまお出しいたしますので・・・」

杏子「」ムスッ


岡部「粗茶ですが」

杏子「」グビグビ

杏子「あたしはな」

杏子「食い物を粗末にするヤツが大嫌いだ」

岡部「(食い物を粗末にするヤツを好きな人間なんているのか?」

杏子「だから、約束は守る」

杏子「でも、あたしはあんたたちの仲間には


ほむら「お邪魔します」

さやか「お邪魔ー!」

まどか「お邪魔します」

マミ「ラ・ヨダソウスティアーナ」


ほむら「・・・・・・」

さやか「・・・・・・」

杏子「・・・・・・」

まどか「???」

マミ「・・・・・・“感じる”」

岡部「・・・・・・」

杏子「さ、さやか!あの時は
マミ「誰かしら。この子。新入り?」

岡部「(マミーはやはり仲間外れ安定だったか・・・」

マミさんとあんこちゃんは面識あるだろ


さやか「外、行こうか」ガチャ

杏子「・・・・・・・」

杏子「あたしの考えを曲げるつもりはないけど。
お前と話がしたかったっていうか。
その、あたしも

さやか「うん」

杏子「他人のために願いをつかって、魔法少女になったから」

杏子「あんたに、魔法少女としての生き方を教えたかったっていうか・・・」


さやか「うん、わかった」

杏子「・・・それを言いたかっただけだ。
でも、甘えたヤツは嫌いだし仲間になるつもりも

さやか「じゃあ一つ命令」

杏子「は?」

さやか「謝ったってことは許して欲しいってことでしょ?」

杏子「別にそう言うわけじゃねーけど・・・」

さやか「違うの?じゃああたしはあんたの謝罪なんて聞いてないことにするから」

杏子「・・・・・・」

さやか「許してあげるから、仲間になりなよ。
ずっととは言わない。ワルプルギスの夜を倒すまででいい」


>>604
魔法少女同士の相関は1ループ目と同じでお互い面識がない形とさせていただいております


さやか「あたしは、正直あんたのことが許せない」

さやか「あんたも、別にどうしてもあたしに許して欲しいわけじゃないんでしょ?」

杏子「・・・・・・・」

さやか「どうせオカリンに謝れって言われたの、わかってるから」

さやか「だから、あんたのことは戦力としか見ないし見てない」

杏子「ッチ。わかったよ。
でも仲良しごっこは

さやか「いいよ。
あんたはあたしの、兵隊みたいなもんだから」

さやか「ただいま」

岡部「お、戻ったか。
どうだ?洗脳作戦はつつがなく進行したか?」

さやか「そーだね。
あいつは、今日からあたしの手下だから。
オカリンも自由に使えるよ」

岡部「手下・・・?
さやか、お前まさか“機関”の・・・」

岡部「俺だ・・・
さやかがどうやら機関のエージェントにマインドコントロールを仕掛けられ

マミ「ええ、分かったわ。
“紅の蒼鉛”を発動する。心配しないで

岡部「おいマミ!
これは遊びじゃないんだ邪魔をするな」

マミ「遊び?私は遊びだなんて思ってないわよ。
これは私と鳳凰院先生に課せられた“運命の輪”・・・」

ほむら「(これで、杏子も仲間に・・・」

ほむら「(もしかしたら本当にうまく行くのかもしれないわね」


ほむら「(ワルプルギス・・・」

翌朝

まどか「・・・・・・たっくん」ムニャムニャ

ほむら「・・・・・・まどか」ムニャムニャ

マミ「・・・首が」ムニャムニャ

岡部「こいつらまた泊まって行ったのか・・・」

岡部「さやかの言う通り、もし杏子が仲間になったのなら。
俺たちは5人でワルプルギスに立ち向かうことができるわけだな」

岡部「・・・・・・」

岡部「まゆり・・・」

「おはよ」


岡部「フゥーハハハハハハ!!!!」

さやか「オカリン何焦ってんの?」

岡部「焦ってなどいなーい!
やけに早起きだなさやかよ」

さやか「うん。昨日はよく眠れたから」

さやか「とりあえず、出所おめでとう」

岡部「出所ではない!
杏子の魔法で俺の罪は帳消しになったのだ。
しかしもとはと言えばさやかお前が!」

さやか「あたし、振られちゃった」

岡部「・・・・・・」

さやか「でも、オカリンと、ほむがいなかったら。
あたし告白すらできてなかったと思う」

さやか「だから、ありがとう」

岡部「俺はその時檻の中にいたわけだから何もしていないけどな」


さやか「もー。せっかくあたしが珍しく頭下げたのに台無しじゃんか」

岡部「フゥーハハハハハハ!
頭など、若いうちに下げておけばいいのだ!
フゥーハハハハハハ!」

さやか「自分だって学生のくせに。
あ、そうだ。オカリンにこれあげる」

岡部「・・・CD?」

さやか「あたしの一番好きなクラシックのCDなんだけど。
いつもカバンの中にいれてるんだ」

岡部「・・・いいのか?」

さやか「うん。聞いたら感想教えて


放課後

ほむら「さて。連絡先は交換したわね」

マミ「ええ!私のアドレスの意味は青き弾丸

さやか「はーい」

杏子「おう」

岡部「(ほむらがさりげなくリーダーとしての風格を・・・」

ほむら「岡部、あなたほんとに持ってきたの?」

マミ「鳳凰院先生、それは何?」

さやか「ゴーストバスターズみたい」

岡部「これは魔女の結界に行くまで秘密だ」


ほむら「今日から、ワルプルギスに備えて実戦に入るわ。
目的はグリーフシード集め」

ほむら「連携して無事に魔女を倒しましょう」

結界

マミ「それが、対魔女兵器なの?」

岡部「そう、これこそが
未来ガジェット9号【こんなの絶対おかしいよ!】なのだ!
フゥーハハハハハハ」


杏子「おいおいおーい。
凶真、お前ほんとにそれで戦うつもりかよ」

さやか「いいじゃん。きっとオカリンなりの考えがあるん、だよね?」

岡部「フフ。杏子よ。
貴様はこの未来ガジェット9号の性能を見た瞬間泣いて謝るだろう・・・

杏子「凶真は天才だったぜ!
あたしは槍をぶん回す野蛮人だというのに
あいつはあんなすごい兵器で魔女を倒してるんだからな!

と」

杏子「誰が野蛮人だおい!」


マミ「佐倉さん・・・“行く”わよ」

ほむら「杏子とさやかが前衛。
私とマミは飛び道具だから後衛ね。
なるべく魔力を使わずに倒すわよ」

岡部「そうか俺はやはり前衛・・・て。
あれ?おいほむ!
俺の名前がないぞ!
ははーん。さてはお前、俺が活躍するのが許せないのだろう」

マミ「暁美さん、嫉妬は七つの大罪の一つ・・・
自身を燃え尽くすことに繋がるわよ」

岡部「よく言ったそれでこそマミーだ!
貴様には聖域(サンクチュアリ)の

ほむら「岡部」

岡部「・・・・・・」

ほむら「こんなところで無茶しで死んだら

さやか「ほむら、でも」

アニメとか見てないんだけどデブはアニメでもこんな中二病なの?

>>659
まぁちょっと他の子と比べたら色々無駄な動きが多かったり必殺技があったりするだけだよ

杏子「いや、ほむらの言う通りだと思うぜ。
凶真は生身だからな。
魔女の攻撃なんざひとたまりもねーぜ」

岡部「・・・・・・」

杏子「ま、いーんじゃねーの。
それでも本人がやりたいなら」

ほむら「杏子・・・・・・」

杏子「ま、命の保証はしねーけどな」

岡部「フフ。
こ、これは武者震いだからな!」

結界

マミ「鳳凰院先生。その“兵器”を貸してちょうだい」

岡部「なっ、マミーよ。
貴様までこの未来ガジェット9号を・・・」

マミ「違うわ。ほら」

岡部「な!
未来ガジェット9号がスタイリッシュな・・・光線銃に・・・」

マミ「“悪を滅せし閃光の掃除機”
これで少しはましなはずよ」

魔女の手下「」

魔女の手下「」

魔女の手下「」

杏子「なんだこいつら、楽勝だな」

さやか「うん。なんかいつもより・・・」

ほむら「それはきっと4人

岡部「5人だ!」

ほむら「5人いるからね」

杏子「まあ焦んなよ。
その掃除機使う機会もでてくるだろ」

岡部「ぐぎぎ」

マミ「・・・おしゃべりはそこまでよ。近いわ」


魔女「・・・・・・」

ほむら「来たわね。さやか、杏子、慎重に

杏子「久しぶりの大物だぜ!」

さやか「ちょ、ちょっと待ちなさいよあんた」

魔女「・・・・・・」

魔女「ギャオオオオオオオオオオオ!」

杏子「これで終わりっと!」

マミ「若いわね、佐倉さん!」バン

魔女「」ガブッ

杏子「あれ?」




岡部「な・・・杏子大丈夫なのか!?
お前、手が」

杏子「あ、ああ。平気だぜ」

ほむら「マミが撃ってなかったら・・・」

さやか「杏子!あんたねえ」

杏子「失敗失敗」

魔女「ムシャッムシャッ」

杏子「うわー。美味そうに食いやがるなあ」

マミ「この魔女強いわね」

ほむら「(──時を止めた」

ほむら「岡部!」

岡部「出番かッ!」

ぼっちと厨二は公式否定されただろふざけんじゃねぇ
次にそんな事吐かしてみやがれ、二度とさつまいもの食べられない身体にしてやる


岡部「闇に出でし混沌の魔女よ・・・
今ここで眠るがいい・・・
未来ガジェット9号!」

岡部「こんな絶対、おかしいよ!」パスー

ほむら「長いわ。その煙を浴びせるのが未来ガジェットなのかしら」

岡部「あれ・・・おかしいぞ・・・」

ほむら「もう限界だわ。下がりなさい」

岡部「も、もう1回!こんなはずで


バーン!!!!

魔女「ギャオオオオオオオオオオオ」

>>680
ぼっちは否定されたけど厨二はされてないよ
円環の理が魔法少女達の噂ってだけで


杏子「な、なんだ!誰がやりやがった!?」

マミ「綺麗・・・・・・」

さやか「けほっ、けほ。すごい煙」

岡部「」

ほむら「」


住まい(仮)

岡部「フゥーハハハハハハ!!!!!
見たか貴様ら!
この鳳凰院凶真の活躍を!」


杏子「だから時間止まってて見てねえって」

マミ「心眼で見たわ。見事よ。鳳凰院先生」

さやか「よく分かんなかったけど、大成功でよかった」

ほむら「いいえ、大成功ではないわ」

さやか「え?」

ほむら「今日手に入れたグリーフシードは、今日使った4人分の魔力と
杏子の腕を治したらなくなってしまったし・・・」

岡部「±0、ということか」

ほむら「そうね」

マミさんはベテランであり天才ではない

>>694
魔力の量はかなりのはずだけど?


ほむら「でも、前進もしたわ」

ほむら「まず、各個人の課題ね」

ほむら「杏子。あなたは突っ走りすぎ。
マミがいなかったら死んでたわよ」

杏子「・・・・・・」

ほむら「さやか、あなたは魔力を使い過ぎだわ」

さやか「反省してますよーだ」

ほむら「岡部は・・・」

岡部「・・・なんだ」

ほむら「今回は助かったわ。ありがとう」

岡部「なんだと貴様未来ガジェットを・・・って。
フゥーハハハハハハ!」


マミ「」


ほむら「私の課題は・・・そうね。
戦いに少し消極的だったわ」

さやか「まあほむらが積極的になると危ないしね。銃とか爆弾とか。
ちょうどいいのかも」

杏子「次はこんなヘマ・・・」


ほむら「まあ各自治すところも見習うところもあることだし、
次の魔女退治はもっとよくなるように頑張りましょう。
解散」


杏子「おつかれー」ガチャ

さやか「あ、杏子。うちで晩ご飯食べてかない?」ガチャ

マミ「(私は完璧だったってことでいいのよね」ガチャ

ほむ「・・・・・・」

岡部「どうしたほむよ。
もう夜も遅い。さっさと帰って寝ろ」

ほむら「ねえ、ちょっと歩かない?」




爆弾

何かが足りない気がする

>>707
火力不足か


ほむら「ねえ岡部」

岡部「なんだ不良娘。
もう真夜中を回って・・・」

ほむら「私たち、本当にワルプルギスを倒せるのかしら」

岡部「・・・・・・」

ほむら「時間はあるわ。まだ半月ほど。
きっとグリーフシードも集まるし、数をこなせば連携もとれる」

ほむら「あなたの未来ガジェットも、意外に役に立つこともわかったわ」

ほむら「でも、私見たの。
まどかの全魔力、魔女になるほどの一撃で、やっと倒れるワルプルギスを」

ほむら「私たち5人でまどかに、最強の
魔法少女に匹敵するだけの強さはあるの?」


岡部「なら、きっと無理なのだろう」


岡部「リーダーが不安がっていたらその下につくものはもっと不安だ」

ほむら「・・・・・・」

岡部「まあ、でも。
ほむ、お前はまだ中学生なわけだしな。
自信をつける方法を教えてやらんこともないぞ」

ほむら「・・・何?」

岡部「笑え。声高らかに」

ほむは「え?」

岡部「フゥーハハハハハハ!!!」

ほむら「ちょっと、近所迷惑

岡部「フゥーハハハハハハ!!」

ほむら「・・・・・・」


岡部「何を恥ずかしがっている!
こんなこともできないようじゃワルプルギスの夜など

ほむら「ふ・・・ふふ・・・」

岡部「ぶ、不気味だ・・・」

ほむら「フゥーハハハハハハ・・・」

ほむら「フゥーハハハハハハ!!」


カシャッ

ほむら「消しなさい!」

岡部「フン。なかなかいい雄叫びだったぞほむよ」

ほむら「・・・・・・」

岡部「もしまた不安に押し潰されそうになったら、笑うといい。
その時はお前のぎこちない笑いを見て、笑ってやらんこともない」


ほむら「・・・岡部」

岡部「さ、帰った帰った。
明日も学校だろ?子供は寝る時k

ほむら「岡部」

岡部「なんだ!ほむ!まだ不安なのか?
貴様は飛んだチキンハートだな!」

ほむら「これ」

岡部「ん?メガネ?」

ほむら「あなたにあげるわ。
私にはもう、必要ないみたいだから」

岡部「どうした。コンタクトでもいれたか」

ほむら「ふふ、まあそんなところだわ。
じゃあね」

そうして。
二週間が経ちました。

私は、ちゃんと毎日学校通いました。

おか・・・じゃなかった。

鳳凰院先生や、ほむらちゃん。
さやかちゃんや、マミさんはよく学校を休んだり、放課後に集まったりしていたみたいです。

みんな、私を戦いに巻き込まないために、私抜きのところでボロボロになりながら必死に戦ってくれました。

ほむらちゃんや、さやかちゃん、先生のいない教室は寂しかったけど、
学校は毎日行きました。
そうじゃないと、必死に戦ってるみんなに合わせる顔がないからです。


一度、晩ご飯を差し入れに鳳凰院先生の仮住まいにお邪魔したことがあるのですが。

みんな、疲れきって床で並んで寝ていました。

なんだか鳳凰院先生も、安心感し切ったような寝顔をしていたので私は、晩ご飯を置いて、そっと電気を消して立ち去りました。

仲間はずれだと思わなかったと言えば嘘になります。
でも、鳳凰院先生も、ほむらちゃんも、さやかちゃんも、よくメールをくれたし、私は平気でした。

たまに学校で、 鳳凰院先生と、ほむらちゃんと、さやかちゃんと、マミさんが大騒ぎをしているのを見ているとなんだか私も笑顔になれました。

外から見る鳳凰院先生たちは、なんだか、部活動みたいでとっても楽しそうでした。

でも、鳳凰院先生も、みんなも、生傷が絶えませんでした。

決して口には出さなかったけれど大変な二週間を過ごしてきたのだと思います。

そうして、みんなの傷も癒えぬうちに。


ワルプルギスの夜が、やってきたのです。

語りのまま行くのか?


ほむら「グリーフシード124個に、未来ガジェット14号13台。
それと魔法少女4人と、大学生1人」

ほむら「これが私たちの全てよ」

ほむら「みんな、よくここまで来たわ。
誰一人欠けずに」

さやか「ほんと。杏子には何回冷や冷やさせられたことか」

杏子「なにを!お前だって昨日は
『もう戦えない』とか騒いでたじゃねーか!」

マミ「でも、ここまで来たわね」

ほむら「ええ」

おっおっおっ⊂(`・ω・´)⊃♪


岡部「あれから5回の改良を加え、未来ガジェットは14号に進化したわけだが」

ほむら「RPGと比べても遜色のない威力だわ」

岡部「ああ。ただ、一台で3発が限界というのがネックだがもうしかたがない」

杏子「あーあ。どうなんのかなー」

マミ「勝つに決まってるじゃない」

さやか「・・・・・・」

ほむら「恐らくあと1時間ほどで、湖付近にワルプルギスの夜が出現する。
各自グリーフシードの用意はいい?」

マミ「ええ。ばっちりよ」

ほむら「家族や、友人に別れを告げる時間はとらないわ」


マミ「私たちは、統制された一匹の獣。
“軍団”(レギオン)という名の獣なの」

マミ「今更、この身以外に何を惜しむのかしら」

杏子「凶真とマミの厨2病にもだいぶなれたぜ」

ほむら「そうね」

さやか「オカリン、なんでさっきからあんまりしゃべんないのさ」

岡部「ふ、フゥーハハハハハハ・・・
武者震いが止まらない!これぞ狂気の祭典だ!
フゥーハハハハハハ・・・」

ほむら「そっとしておいてあげましょう・・・」

>ほむら「RPGと比べても遜色のない威力だわ」
>RPGと比べても遜色のない威力


ほむら「みんな。ここまでついてきてくれてありがとう」

さやか「何を今更」

ほむら「さやか。
あなたの魔法は誰よりも優しい癒しの魔法だったわね」

さやか「・・・・・・」

ほむら「私は何度あなたに助けられたかわからないわ。
また明日、この“台風”が去ったらまどかも連れて買い物に行きましょう」

さやか「・・・うん!
あたし、最初はあんたのこと、ちょっと怖かったんだ。
でもあんたと仲良くなれてよかった、ほむら」

>>754
え?おまえRPGしらねえの?

>>756
未来ガジェットずいぶんと有能になったものだと


ほむら「杏子」

杏子「な、なんだよ」

ほむら「この二週間、あなたとは何度も衝突したわね。
でも、あなたの根本にあるその考え方には少し似た物を感じてた」

杏子「や、やめろよ気持ち悪いなー」

ほむら「あなたが加わってくれてよかった。
きっと、戦闘に長けてるあなたなしでは私たち誰も欠けずにはここまで来れなかったと思う。
よかったら、これからも一緒に戦ってほしいわ」

杏子「はいはい。
お前、いいリーダーだったぜ。
ちょっと仲間も悪くねーなって思えたからな。ちょっとだけど」


ほむら「そして・・・」


マミ「(ドキドキドキ」


マミ「(ね、ねえ私呼ばれるわよね?」


マミ「(さすがに“これ”しつこすぎたかしら?」

そして華麗にスルー


ほむら「岡部」

マミ「」

岡部「・・・・・・」

ほむら「あなたには、なんて言ったらいいかわからないけれど。
本当に感謝してるわ。
あなたがいたから、私も変われた。
みんなとここまで来られたの」

ほむら「あなたがいなかったら、私は」

ほむら「・・・・・・」

岡部「泣くな」

岡部「まだゴールじゃないぞ、ほむ」

ほむら「ええ。あなたが来ないなら、
私が東京に行くわ」

岡部「・・・・・・」

さやか「ひゅー」

ほむら「み、みんなを連れて!」

(;ω;)


マミ「(・・・今なら魔女に」

ほむら「そして、最後にマミ」

マミ「(イヤッホオオオオオオオオオオオ!

マミ「何かしら」

ほむら「あなたは、ほんとに言動が意味不明なときも多かったけれど
さすが先輩というか。
私よりもリーダーらしい場面が何度もあったわ。
魔法少女としてもベテランで、一緒に後衛をやっていてすごく心強かったわ」

マミ「・・・・・・」

ほむら「先輩としても魔法少女としても、すごく尊敬してるわ。
ここまで支えてくれてありがとうございます」

マミ「目、目にゴミが!たくさん・・・」

マミ「・・・・・・ぐすっ。
暁美さん、あなたとまぼうじょうじょがやらでよがっだ

マミ「うえええええぇ」




ほむら「みんな。
無事にこの場所に戻ってきましょう」

杏子「ああ」

さやか「うん」

マミ「ええ」

岡部「あ、待て。お前ら」

岡部「お前らに最後に一つだけ言っておくことがある」

ほむら「何かしら」

岡部「絶対に、死ぬな」

岡部「この俺、鳳凰院凶真からは以上だ」


マミ「オエー(AA略」


さやか「オカリン、やっぱり緊張してて言葉が出ないんだーかわいいー」

岡部「うるさいぞさやか。
貴様も俺と共に戦えたことを感謝するのだな!」



ほむら「そろそろ行くわよ」





岡部「生きてればまた会える」

800


ほむら「・・・来たわ」

マミ「・・・・・・」

さやか「・・・・・・」

杏子「・・・・・・」



岡部「みんな・・・行ったか」

岡部「俺だけ作戦を聞いてないのだが。
俺は結局どうしたらいい?」

ほむら「あとで話すわ。
まずは待ちましょう」

ワルプルギス「ウフフフフ」


さやか「こいつを倒せば、全てが」

杏子「へへ。見た目だけだな」



マミ「我に求めよ。さらば汝に諸々の国を嗣業として与え地の果てを汝の物として与えん。
汝、黒鉄の杖をもて彼らを打ち破り、陶工の器物のごとくに打ち砕かんと。
されば汝ら諸々の王よさとかれ、地の審判人よ教えを受けよ。
恐れをもて主につかえ、おののきをもて喜べ。
子に接吻せよ。恐らくは彼は怒りを放ち、汝ら途に滅びん。その怒りは速やかに燃ゆベければ。
全て彼により頼む者は幸いなり」



マミ「ティロ・フィナーレ!」

さやか「いつものマミさんじゃない・・・」

杏子「すげえ・・・・・・」

ワルプルギス「」


ワルプルギス「アハハハハハハ」

マミ「」


さやか「マミさ・・・」

ワルプルギス「アハハハハハハ」

さやか「」

杏子「さ、さやか!てめえ!!!!!」

ワルプルギス「アハハハハハハ」

杏子「」


岡部「お、おい!ほむ!
どういうことだ!マミが、さやかが、杏子が・・・」

ほむら「・・・・・・」

岡部「あ、あいつらグリーフシードは!?
なんでだ、なんで動かない!
立ち上がらない!」






ほむら「彼女たちには、グリーフシードを渡していないわ」

エエェ(・ω・´;三;`・ω・)ェエエ

なん・・・だと・・・?


岡部「なんだと・・・
ほむら、貴様!まさか最初から・・・」

ほむら「そう。彼女たちは時間稼ぎ」

ほむら「まどかを遠くに逃がすためのね。
彼女は今、もう国内にいないわ」

岡部「そ、そのためにあの3人を!
お前、畜生!!!!!!!」

ほむら「拳を握ってどうするつもり?
私と戦うの?」

岡部「・・・・・・」

ほむら「あなたの未来ガジェットもせいぜい時間稼ぎに使わせてもらうわ。
命が惜しかったらここから離れることね」

嘘・・・だろ・・・?


岡部「お前・・・騙してたのか!
最初からそのために俺を・・・」

ほむら「そうよ。あなたという部外者のおかげで私は彼女たちの指揮に立つことができた」

ほむら「感謝してるわ」


「鳳凰院凶真さん」

え?
きっとこれはおかりんを逃がすための演技だ!!!


ほむら「せいぜい私が、時間を巻き戻す暇もないくらいに即死するか、
ワルプルギスに勝つことを祈るのね」

岡部「許さん・・・ほむら」

ほむら「そんなにあの3人が大事だったの?
あなたのいうラボメンのほうが

岡部「黙れ。貴様はもうラボメンではない」

ほむら「ラボメン?ああ。
そういえば私も入っていたわね。
まどかの命に比べれば、そんなもの

岡部「・・・・・・」

>>832
そういう予想は邪魔なんです><

>>836
悪い

一人でSG124個抱えるとか半端ないな

>>841
sgじゃ無くね?

SG124個全部自爆させれば勝てるな


ほむら「さあ、早くどこか行きなさい。
じゃないと本当に撃ち殺すわ」

岡部「──」

岡部「うおおおおおおおおおお!」

ほむら「(──時間を止め」

ほむら「!?」

岡部「俺は動ける」カチャ

岡部「ほむら・・・時間を巻き戻せ」

ほむら「あなたに銃の撃ち方なんてわかるのかしら」

岡部「これは、萌郁の。俺の追っ手の銃だろう」

ほむら「・・・・・・」

岡部「どうしてお前が持ってるのかは知らないがもう、何十回もうんざりするほど見ている」

ほむら「ーーー!!」
オカリン「ーーーーー!」
ワイワイガヤガヤ


ワルプル「あ、あのー…」


ほむら「時間を戻したら、あなたの大切な人もまた死ぬわよ」

岡部「・・・・・・」

岡部「俺はこの一ヶ月を通して分かったんだ。
運命なんていくらでも変えられるとな!」

ほむら「そんな根拠のないこと」

岡部「お前が。
みんなのリーダーになれたのが何よりの証拠だろ」

つーか一人が全員分のsg遠くで守ってれば最強じゃね?


ほむら「・・・・・・」

岡部「さあ、戻せ!」

ほむら「嫌!あなたは自分の大切な
人を見捨てるの?」

岡部「救ってやる」

ほむら「え?」



岡部「お前も、まゆりも」



岡部「それに俺にはリーディングシュタイナーがある。
こんなやり方じゃなくて、もっと別のやり方を考えてやる、だから」



ほむら「」カチッ



岡部「」



岡部「やめ



ほむら「眼鏡、私にはまだ必要だったみたいだわ」





魔法少女マユリとぅっとぅる~


岡部「東京の夏はやはり暑いな」

「・・・・・・」

岡部「何を仏頂面している。
フゥーハハハハハハ!貴様、まさか緊張しているのではあるまいな」

「・・・・・・」

岡部「確かに、ラボメンは優秀な
人材揃いだが心配することはない」

「・・・・・・」

岡部「まあ、まだ半人前だが・・・
もちろんお前も優秀な人材なのだからな!」

「・・・・・・」


「・・・・・・」

岡部「い、今のは決して貴様を褒めたわけではないからな!」

岡部「ふぅ。やっとついたか」

岡部「我がラボは、ここの2階にある。
日夜精鋭たちが開発に・・・」

岡部「ああ。わかってるさ」

岡部「心配することはない」ガチャ

岡部「ただいま帰ったぞ!
紹介しよう!新しいラボメンだ!」

ほむら「あ、暁美ほむらです」

おわり





え?


2日間お付き合いありがとうございました。
どういうラストかは皆さまの想像にお任せします

ほむらごと爆死したのか
岡部の妄想なのか
ほむらもまゆりも救った後なのか
それとも救う前なのか

岡部にはリーディングシュタイナーがあるのでいろいろ考えられると思います


後日談とパラレルワールドとして、
岡部「魔法少女のだーりん!?」
というスレを建てようと思ってるのでまたそこでおあいできたら嬉しいです

え?




え?

お気づきの方もいるとおもいますが
選択肢は岡部「魔法少女のだーりん!?」で使うつもりです。

とりあえず乙
自作に期待

丸二日に渡る支援と保守ありがとうございました。

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
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                  ∪       ∪



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