桂馬「ヤンデレだと!?」 (60)

エルシィ「大変です、神にーさま!危険だからって、拘留された後厳重に封印されていた駆け魂が地獄から逃げ出しちゃいましたー!!」

桂馬「またかよ。全く……お前ら地獄の厳重っていうのは、相当ザルだな」

桂馬「それで、そんなことを僕に言うってことは、逃げ出した駆け魂は僕らの地区に来ているのか?」

エルシィ「さすが神にーさま!その通りなんですよー!」

桂馬「はぁ……やはりか。それで、その駆け魂の特徴は?危険ということは、なにか特殊な力でも持っているんだろう?」

エルシィ「さすが神にーさま!そうなんですよー、大分成長している駆け魂で、自由に宿主を変えられる上に、心の隙間を自分で作っちゃうそうなんですー」

桂馬「危険すぎるだろそれは……」

エルシィ「それで、その駆け魂が作る心の隙間っていうのが、いつも同じような感じなんですが」

エルシィ「この駆け魂に取りつかれた人はみんな、ヤンデレっていうのになっちゃうそうなんですよー」

桂馬「ヤンデレだと!!?」


※途中まではVIPで立てたスレに投下しました
※安価がたまにあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380891706

桂馬「恐ろしい……下手をすると死人が出るぞ!」

エルシィ「死人がー!?神にーさまはヤンデレがなにかご存じなんですか!」

桂馬「ああ……ヤンデレっていうのはな」

桂馬「愛があまりにも深すぎて、相手を独占しようとした地、自分や相手を傷つけてしまったり、相手の周りの人間を邪魔者だと排除しようとしたりと、現実にいれば迷惑きわまりない相手だ」

桂馬「というわけで、僕はその駆け魂には絶対関わらない!」

エルシィ「ええー!にーさまの出番ですよー!!」

桂馬「三次元のヤンデレなんぞに関わるものか!ヤンデレは二次元だからいいんだ!!」

エルシィ「神にーさまー、お願いしますー」ドロドロドロドロ

エルシィ「あ!噂をすれば見つかりましたよ!ほら、あの人にとりついています!ってあれ?」

桂馬「しまった!見つけてしまったか……って、あれは!」

桂馬「僕が攻略した、歩美(前スレ安価で決定)じゃないか!!」

歩美「……」

桂馬「歩美、だと……!?」

エルシィ「さ!神にーさま!よろしくお願いします!」

エルシィ「歩美さんは一度攻略してますし、神にーさま手にかかればちょちょいのちょい、ですよね!」

桂馬「む、無理だ……歩美の体力に、ヤンデレ……」

桂馬「間違いなく僕は死ぬ!!」

エルシィ「そんなオーバーな」

エルシィ「歩美さんがにーさまを殺すなんてありえないですよーえい」ドンッ

桂馬「わー!!」

歩美「きゃっ」ドンッ

桂馬「いててて……(思いっきり押しやがって、あのバグ魔め……)」

歩美「桂木……?」

桂馬「あ、す、すまん歩美!ちょっと立て込んでて……さいなら!!」ダッシュ

桂馬(下手に接触してルートに入るわけにはいかない!)

桂馬(ヤンデレは蟻地獄だ!ルートに一度入ってしまうと、こちらが関わろうとしなくても、ずるずる手繰り寄せられてしまう!逃げようとしても、むしろそれが逆効果となって)

桂馬(相手はより一層追ってくることもある!しかしここは逃げの一手しかない!こうなったら僕はしばらく、学校を休む!!)

歩美「待ってよ桂木!」

桂馬「ってはやー!!」

桂馬「エルシィ!助けてくれ!エルシィ!」

歩美「エルシィ……?それに助けてくれって……なによ……私とそんなに関わりたくないわけ……?」

桂馬「いかんいかんいかん!もう目のハイライトが消えかかってる!!」

エルシィ「はいはーい、呼びましたか?にーさまー」

桂馬「僕を一度羽衣で透明になって隠せ!このままじゃ歩美に捕まる!一時撤退だ!」

エルシィ「はーい!」

桂馬「よし、これでなんとか……」

エルシィ「あのー。歩美さんに捕まるって、捕まったらどうなってたんですかー?」

桂馬「最悪、僕は目隠しされて監禁されてただろうな……」

エルシィ「ええ!?歩美さんがそんなことを……」

桂馬「ヤンデレならする」

歩美「どこなの!桂木!」キョロキョロ

歩美「どうして私から逃げるの……?私、桂木のこと……」

エルシィ「な、なんか歩美さん怖いです!」

桂馬「いかん……あの様子、間違いなくルートに入ってしまった……」

桂馬「しかし、ぶつかったくらいであの執着っぷりとはいったい……まさか前の攻略の時の記憶が?」

※女神編よりも前

桂馬「いや、駆け魂が心の隙間を広げるために、あえて愛情の向かう先を作ってるのか……?」

エルシィ「あのー、神にーさま?それで、どうなんでしょうか……

桂馬「ふむ。ヤンデレか……落とすとなると相当の覚悟が必要だな……」

エルシィ「にーさま、やっぱり今回は……?」

桂馬「ふん。僕は落とし神だぞ?ヤンデレだろうが、ルートに入ったのなら、見事落としてみせようじゃないか!」

エルシィ「それで、どうやって落とすんですか?」

桂木「ヤンデレの攻略自体は簡単な一本道だ。どうやら相手はすでに愛情はマックス、しかも歩美だ。猪突猛進、真っ直ぐ攻めてくるだけだろう」

桂木「僕はそれを闘牛士のように、ひらりひらりとかわしながらも追いかけさせ続け」

桂木「最後には僕が主導権を握れれば、僕の勝ちだ」

桂木「ただ、もしボロを見せて相手の突進をまともに受けた場合。僕はさっき言ったように監禁されて、一生相手の愛玩動物になるかもしれないというリスクにさらされる」

エルシィ「がんばってください神にーさま!」

桂木「僕の華麗なマントさばきを見せてやろうじゃないか!」

桂馬「歩美ー!」

歩美「あ!桂木!さっきはどうして逃げたの!?ひどいよ!」

桂馬「いやあ、だから立て込んでたんだよ!でも、用事はもう終わったから、歩美に謝ろうと思ってね」

歩美「へー、そうなんだ!ありがと桂木!そうだ!じゃあ一緒に帰ろう?」

桂馬(うん、素直だな。愛情が自分に向けられていると自覚している限り、ヤンデレはそう害のあるものではない)

桂馬「あれ?部活は?」

あ、「部活……いいよ、部活はやめる。そんなのしてたら……桂木といる時間が減っちゃうし……」

桂馬「そんなのダメだよ!!」

桂馬「僕は、走ってる歩美のこと、好きだな……かっこいいし」

あゆみ「そ、そう?でも、部活があると桂木と一緒に帰れないし……」

桂馬「じゃあ、僕が待ってるよ!歩美のことずっと応援してるからさ!」

歩美「桂木が……私を応援……!わ、私!がんばる!すっごくがんばる!だから、見ててね!」

桂馬「いいとも!」

歩美「あの、それで……もし私がすごくがんばったら……いっぱいいっぱい誉めてくれる……?」

桂馬「もちろんさ!」

歩美「」パァアアア

歩美「じゃあ行ってくるね桂木ー!……あ、でももし他の女子部員を見てたら……」

桂馬「そんなこと、ありえないよ!僕の目には歩美しか映らないからね!」

歩美「えへへ……そっか、そうだよね!じゃ、今度こそいってくるねー!」フリフリ

桂馬「……」フリフリ

歩美「……」フリフリ

桂馬「……」フリフリ

歩美「……」フリフリ

桂馬「……いい加減部活いけよ」ボソッ、フリフリ

桂馬「やっと見えなくなったか……あのテンションは疲れる……」

エルシィ「大丈夫ですか?神にーさま?少し休憩を……」

桂馬「ダメだ。僕はすぐに行かないと。僕が見えない時間が長いと、あの歩美はパニックを起こすぞ」

桂馬「あと、これからエルシィは、透明になってから僕に話しかけろ。じゃないと標的にされる」

エルシィ「え、なんで私が?」

桂馬「嫉妬だよ。最悪刺されるぞ」

エルシィ「ええー!歩美さんがそんなことをするなんて、信じられませんー」

桂馬「常識で考えるな!相手はヤンデレだぞ!!」

エルシィ「わ、わかりました!……でも、歩美さんは今、愛情はまっくすなんですよね?じゃあ、キスしちゃえば駆け魂は出るんじゃ……」

桂馬「それは無理だな。愛情はマックスでも、それは駆け魂が作った心の隙間に付随するものでしかない」

桂馬「あまりにも愛情が大きすぎて、他のものを引っ張りこんでる。ブラックホールみたいなものだ。その他との裂け目が、心の隙間になってるんだ」

桂馬「下手にキスなんてしてみろ。愛情がより強くなって、隙間が広がるだけだぞ」

桂馬「駆け魂を出すには、暴走している愛情を正常にしてやって、落ち着かせてからキスをしないとダメだ」

桂馬「さて、僕はもう行くぞ。歩美が気にしているだろうからな」


歩美「」ソワソワ

桂馬「ニコッ」フリフリ

歩美「!」パァアアア

歩美「」ブンブン

桂馬「これを部活が終わるまでか……歩美を見ていなくちゃいけないから、ゲームをやって待つこともできないし、地獄だ……」

桂馬「走っているとき以外は常に僕を見て、数分に一回は手を振ってくる……そこでもし振り返さないと、というか、振らないという選択肢は実際には選んでいないが、少しでも振るのが遅れた時はこの世の終わりのような態度を取る」

桂馬「走ってるときも、僕をちらちら見てる。おかげでタイムが落ちてるのが目に見えて分かるし、ハードルにも何度も当たっている」

桂馬「でも、それで注意されても、反省して態度を改めるどころか、なにこいつ邪魔すんなという態度を隠しもしない」

桂馬「……はぁ、昔の歩美とは別物だな。ヤンデレというのはここまで人を変えるのか」

歩美「桂木お待たせー」

歩美「なんか今日はもう帰れって言われちゃった!おかげで桂木と早く帰れるよーラッキー」ニコニコ

桂馬「へー。でも、部活で色々注意されてただろ?その上早く帰れなんて、大丈夫か?」

歩美「別にいいよ。今は走ることよりも、勝つことよりも、桂木と一緒にいる方が楽しいし」

桂馬(目のハイライトが消えた笑みだな。順調にヤンデレってる)

桂馬(スポーツをさせれば、発散されてあるいは正常になるかもと期待したが、ダメだったか)

歩美「じゃ、帰ろう。えへへ、二人きりで帰るなんて、放課後デートみたいだね///」ニコッ

桂馬「どこか寄りたいところでもあるか?」

歩美「んー……別にない。それよりも、桂木のうち行こうよ。二人っきりでずっと桂木の部屋にいたいな……」

桂馬「そうか?でも、この前おいしいケーキ屋さんができたらしいぞ。一緒に行かないか?」

歩美「私、桂木と二人きりで一緒ならケーキなんていらない……」

桂馬「そっか。僕は、ケーキをおいしそうに食べる歩美が見たかったけど……」

歩美「やっぱり行こっか、ケーキ屋さん。急に食べたくなっちゃった」

歩美「♪~」ルンルン

桂馬(恥ずかしげもなく僕と腕を組んで、むしろ見せつけたいといった具合に歩いている)

桂馬(独占欲の現れだな……他人に自分のものだと表明したいのだろう)

歩美「ねえ、桂木ってさ」

桂馬「なんだい、歩美」

歩美「私のこと、好き?///」

桂馬「うん、もちろんさ」

歩美「えへへ。そっか///」

桂馬(このやり取りはこれで三度目……)

歩美「どんなところが好き?///」

桂馬「全部好きだよ」

歩美「やだもう、桂木ったら///」

桂馬(ちなみに、元気なところが好きだよ、とか限定していうと、それだけ?他には?他には?とうざいほど追求してきた)

桂馬(とかなんとかやってる間に、ケーキ屋についたな)

桂馬「ここだよ、歩美」

歩美「へー、色々あるねー。桂木はどれがいい?)

桂馬「歩美が好きなのにしようよ。歩美がケーキをおいしそうに食べるところが見たくてきたんだし」

歩美「え、そっか///」

歩美「じゃあねえ……」

桂馬(ここまでのやり取りは大分落ち着いているな……もう少し揺さぶったほうがいいか?しかし、ヤンデレの攻略は距離感が大事だ。踏み込みすぎず、踏み込ませ過ぎず、相手に正しい距離感を示さなければ)

桂馬(ヤンデレは距離感がわからなくなっている場合が多いからな)

ちひろ(前スレ安価で決定)「あれは……」

ちひろ「あっれー、あんたら二人でなにしてんの」

歩美「ちひろ!?」

桂馬「ちひろだと!?」

桂馬(まずい……ヤンデレルートに第三者の介入は危険だ!相手を三角関係の相手とでも認識されたら泥沼だぞ!)

桂馬(なんとか穏便にちひろを退場させなくては!)

ちひろ「もしかして……デート?なわけないか。歩美とオタメガじゃねー」ニシシシ

桂馬「いや、これはな、ちひろ」

あゆみ「そうだよ、デートだよ。悪い?」

ちひろ「え……べ、別に悪かないけど……あれ、ていうか歩美、部活は?まだ早くない?」

歩美「ちひろには関係ないでしょ……さっきも言ったけど、今私は桂木とデートしてるんだから、邪魔しないでよ!」

桂馬(いかんいかんいかん、対抗意識を燃やしすぎだ!頼むちひろ!食い下がってくれ!)目で合図

ちひろ「?」

ちひろ「なによ桂木?」

歩美「!?」

桂馬「い、いや、なんでもない」

ちひろ「いいやおかしいね。今、私に変な目配せしたでしょ」

ちひろ「だいたい歩美のこの様子はなに?あんた歩美になにかしたわけ?」

桂馬「やめろちひろ、お前のためだ」ボソボソ

ちひろ「は?はっきり言いなさ」

パチーン!

ちひろ「え」

歩美「桂木に……さわるな!!」

歩美「ちひろでも、桂木に……私の桂馬に触ったら許さない!!」

ちひろ「私の……桂馬?なにそれ……歩美、なんで……」

桂馬(ダメだ……独占欲が暴走している……これ以上ここにいるのは危険だ)

桂馬「歩美、もういい行こう」

歩美「でも、桂馬!こいつが!」

桂馬(ちひろを『こいつ』か)

桂馬「いいよ。それよりも、デートの続きをしよう。こんなところで、こんなことで時間を潰すのは、歩美だって嫌だろ?」

歩美「……うん。嫌」

桂馬(ケーキは買えなかったが、仕方ないな……)

桂馬(というか、客は明らかに僕らを奇異の目でみているし、店員も帰ってほしいそうだ。今さら買えるわけがない)

ちひろ「……」ポカーン

桂馬(ちひろが呆然自失している間に立ち去ろう……これ以上絡まれても困るからな)

歩美「ほら、桂馬行こ!私もう、ここにいたくない!」

ちひろ「」ビクッ

桂馬「ああ」

ちひろ「歩美……」

歩美「……」フンッ

ちひろ「桂木……」

桂馬(ここはもう、下がれ。お前が来ても逆効果だ)

ちひろ「なんで……」

歩美「……」

歩美「ちひろ!」

ちひろ「な、なに……?」

歩美「もう顔もみたくない。私たちに近寄らないで」

ちひろ「え……」

桂馬(すまん……ちひろ。今の僕にはなにもできない……)

ちひろ「歩美……桂木……そんなの、嫌だよ……」


ちひろに心の隙間ができました。
歩美からちひろに移りますか?
(前スレの安価の結果、移らないに決定しました)

収拾がつかなくなるので、基本的に駆け魂がついて病むのは一人だけです
元々病み属性があると、駆け魂がつかなくても触発される恐れがあります


歩美「……」グイグイ

桂馬「おい、歩美?」

歩美「……」グイグイ

桂馬「歩美、どこに行くんだよ!」

歩美「……」

桂馬(くそ、力が強すぎて、振りほどけない!)

歩美「……桂馬の、うちだよ」

歩美「最初に言ったでしょ?桂馬の部屋に行きたいって」

歩美「もう、外はいや。さっきみたいに、桂馬を惑わそうとするやつがまた来るかもしれない」

歩美「ずっと二人っきりでいたい……」

桂馬(まずい。さっきのことで病みが進行している……この上、僕の部屋に二人きりになったら、間違いなく病んだ愛情をエスカレートさせる!それじゃダメだ!)

桂馬(もっと他のことにも興味を持つように誘導させなくては!!)

あと、一応酉つけます


桂馬(なにか……なにかないか……?起死回生の一手は……)

桂馬(あ、あれは……!スポーツショップ!あそこだ!!)

桂馬「歩美!」

歩美「……」グイグイ

桂馬(無視……力付くでも二人きりになるつもりだな。そうはいくか)

桂馬「歩美……愛してるから、止まってくれ、たのむ」

歩美「……」グイグイ

桂馬「歩美!愛する君に、プレゼントしたいものがあるんだ!だから、止まってほしい!!」

歩美「え」ピタッ

桂馬(よし、やはりプレゼントは利いたな)

桂馬(ヤンデレの強引さ、独占欲は、自信がないことの裏返しだ。だから、ちゃんと残る愛の物証や、相手の温もりを感じるスキンシップを欲しがる)

桂馬(プレゼントはうってつけだ。相手が自分のために用意してくれたことを実感できるからな)

歩美「桂馬、プレゼントって……」

桂馬「ほら、あのスポーツショップだ!あそこで、歩美にスパイクを買ってあげたいんだ!」

歩美「スパイク……?」

桂馬「言ったじゃないか。僕は走ってる君が好きだって。だから、スパイクをプレゼントしたいんだ」

歩美「走ってる私……?他の私は?他の私は、好きじゃ、ないの……?」

桂馬( しまった!言い方が悪かった!)

桂馬「も、もちろん、いつもの歩美も大好きだよ!」

歩美「そう、嬉しい……でも、スパイクの、プレゼント……なんだろう……なんかそれ、知ってる気がする……」

桂馬(なに!前の攻略の記憶か!!?)

桂馬(それは消されたはずじゃ……)

桂馬(まずい……攻略の記憶が甦ると、前回と今回でフラグが入り乱れてしまう……!)

あゆみの攻略の記憶が、
甦る?or甦らない?
(前スレの安価の結果、よみがえらないに決定しました)

歩美「あれ……なんだったっけ……?」

桂馬(思い、出せなかったのか?今のうちだ)

桂馬「ほら、行こう!どのスパイクがいいかなー!」グイッ

歩美「あ」

歩美「……///」カァァ

桂馬「歩美?どうした?」

歩美「桂馬から手を繋いでくれたのが、嬉しくて///」

歩美「ずーっとこの手を離したくない」


桂馬(あれからずっと繋ぎっぱなしだ)

桂馬(ただの願望じゃないのかよ……)

歩美「あ、あれなんてどうかな?桂馬取って取ってー」

ところで安価ってコンマ?
前スレ見てないからわからん。

>>41
誰にするかは、攻略済みヒロイン、もしくは悪魔二人とディアナから選択
二択もコンマではなく選択です


桂馬「はい、歩美」

歩美「ありがと。あ、片手じゃ上手くはけない」

桂馬「歩美、そこに座って。それとごめん、一回手を離すよ」

あゆみ「え、どうして?いや!離したくない」

桂馬「我慢してくれ。離さないと、歩美にスパイクをはかせてやれないだろ?」

歩美「え、け、桂馬が?///」

桂馬「もちろん。僕からのプレゼントだからね。不備はないか、しっかり確認しないと」

桂馬「じゃあまず、今はいてる靴を脱がすよ」

歩美「う、うん。おねがい///」


ここまでが前スレ投下分です

桂馬「どうかな」

歩美「ありがと、桂馬。うん、ちょうどいい……」

歩美「うん!桂馬、私これがいい!」

桂馬「よし、じゃあそれにしよう」

歩美「桂馬ー」ダキッ

桂馬「あ、歩美?」

歩美「私、今、すっごく幸せだよ」

歩美「……キス、しよ」

桂馬「ま、待ってよ歩美。こんな店の中で」

歩美「……桂馬は、私とキスしてるところを、誰かに見られるの嫌?」

桂馬「そういうわけじゃないけど……」

桂馬(今、キスするわけにはいかない)

桂馬(まだ僕に対しての依存度が高い)

桂馬(キスをして、どうなるか)

桂馬(今、プレゼントを貰って、歩美の心は僕への愛情が高まっている)

桂馬(ここでキスをすると、関係がステップアップする)

桂馬(ヤンデレの場合、相手のことを他の何よりも優先すべき対象になってしまう)

桂馬(つまり、隙間は埋まらない。愛情は今ハリケーンとなって他を吸い込んでいる。ここで更なる愛情の投下は危険だ)

桂馬「歩美、僕はここではキスしたくない」

歩美「え……どうして!桂馬は私のこと嫌い!?」

桂馬「好きだから、こんなところでキスしたくない」

桂馬「僕たちの記念すべき初キスだ。もっとムードのあるところでしよう」

歩美「桂馬……そうだね。うん、それがいいよ」

歩美「えへへ、ごめんね。私、一人で盛り上がっちゃって」

桂馬「いいんだよ。僕も、本当はしたいんだから」

桂馬「それじゃお会計をして行こうか」

歩美「うん!」


桂馬「……歩美、そのスパイク、いつ履いてくれる」

歩美「え、うーん、しばらくは飾っておこうかなー。汚したくないし」

桂馬「そんな……僕は走ってる歩美が見たいのに」

歩美「え、でもぉ……」

桂馬「そうだ!じゃあ今度の大会ではいてよ!歩美ならきっと代表に選ばれるし」

歩美「え、む、無理だよ!」

桂馬「どうして?」

歩美「だって、練習する時間が……桂馬といられるなくなっちゃう……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 14:22:22   ID: s5cP9UkI

期待してます

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