ネウロイ「ミ、ミミミヤフジちゃんだぁ……デュフフフww」宮藤「!?」 (17)

ここはネウロイの巣内部。
ネウロイたちは保存した映像を観賞しながら、来るべきウィッチたちとの戦闘に向けて対策を考えていた。

『いきます!!』

『宮藤!!私の後ろにつけ!!』

『リーネさんは私の後ろに!』

『はいっ!』

ネウロイ「(お前、誰派?)」

ネウロイ「(今、ミヤフジって言われた子だな)」

ネウロイ「(なんだよ、お前もかよぉ。ていうか、ミヤフジちゃんの競争率高すぎだろ)」

ネウロイ「(ぼ、ぼくは……このまえ、夜にとんでた、子が……す、すすすきかなぁ……)」

ネウロイ「(つーか、俺たちも付き合い長いしさぁ、そろそろ全員の名前ぐらい把握しないと失礼じゃね?)」

ネウロイ「(オ、オレはもう全員把握してるし。にに、にわかは、こここまるなぁ)」

ネウロイ「(じゃあ、この子は?)」

『うぉぉぉぉ!!!』

ネウロイ「(えーと……トゥルーデだったはず)」

ネウロイ「(はぁ?はぁぁ?)」

ネウロイ「(な、なんだよぉ)」

ネウロイ「(バルクホルンだろ。ミヤフジちゃんがそういってただろ、ハゲ)」

ネウロイ「(でも、この指揮官みたいな人はトゥルーデって言ってたぞ……)」

ネウロイ「(あれだよ。本名がトゥルーデ・バルクホルンとか、バルクホルン・トゥルーデとかそんなとこじゃね?)」

ネウロイ「(おぉ!お前は頭いいなー!!)」

ネウロイ「(次、この子は?)」

『トネール!!!』

ネウロイ「(しらね。だれ?お前、知ってる?)」

ネウロイ「(ペリなんとかクロヌーリとかじゃなかった?)」

ネウロイ「(この前、サーニャっていう言葉が口癖のウィッチがツンツンメガネって言ってたけど?違うの?)」

ネウロイ「(それじゃあ、この子は?)」

『シュトゥルム!!』

ネウロイ「(かわいいよなぁ。天使にしかみえねえわ)」

ネウロイ「(お前、分かってんじゃん)」

ネウロイ「(ハルトマンって言われたよ)」

『うじゅじゅー!!』

ネウロイ「(この子はヨユーだわ。フランチェスカちゃんだ)」

ネウロイ「(マジで?お前よくしってるなぁ)」

『ルッキーニ!!行くぞ!!』

ネウロイ「(はいうそーwwwwwwwwルッキーニって呼ばれてるけどーwwwwwwwww)」

ネウロイ「(本当だって!!調べてみろよ!!このやろう!!!)」

ネウロイ「(醜い喧嘩をするな)」

ネウ子「(あのミヤフジさんの映像、もらってもいいですか?)」

ネウロイ「(ん?いいよ。今、コピーしてあげる)」

ネウロイ「(ともかく、これで名前は大体把握できたな)」

ネウロイ「(左からミヤフジちゃん。美緒ちゃん。中佐ちゃん。トゥルーデちゃん。ハルトマンちゃん。ルッキーニちゃん。シャーリーさん。ツンツンメガネちゃん)」

ネウロイ「(あとはエイラちゃんとサーニャちゃんですね)」

ネウロイ「(ミヤフジちゃんと戦いてー!!)」

ネウロイ「(でも、ミヤフジちゃんと戦ったやつはみんな帰ってこないんだよなぁ)」

ネウロイ「(そのかわりさぁ、この絶妙なアングルの映像が撮れるんだから、いいだろ)」

ネウロイ「(まぁなぁ。戦力を削るだけの価値はあるかもしれない)」

ネウロイ「(オ、オレ……もう一度、サーニャちゃんに……あ、あいたいよぉ……)」

ネウロイ「(夜に出ればあえるんだろ)」

ネウロイ「(あ、ああ、あの子の歌、練習してみ、みようかなぁ……。それで……ももも、もしかしたら、きてくれるかも……)」

ネウロイ「(おーおー。やれやれ。キモいって言われて、撃墜されるだけダナ)」

ネウロイ「(お前、エイラちゃんの真似してんじゃねーよ、しね)」

芳佳『リーネちゃん!!二人ならできるよ!!』

ネウ子「(ミヤフジちゃん……かっこいい……)」

数日後

ネウロイ「(アァ~アァ~アァ~♪)」

ネウロイ「(届いてくれ!!僕の想い!!サーニャちゃんに届け!!星よ!!僕の調べを愛しのサーニャちゃんに届けてくれぇ!!)」


サーニャ「……!」

芳佳「なにか、聞こえる……」

エイラ「ネウロイか!?」

サーニャ「これは……みんな、私から離れて」

芳佳「どうして!?」

サーニャ「ネウロイの狙いはきっと……」


ネウロイ「(サーニャちゃん……サーニャちゃん……サーニャちゃん……その白い肌をネウロイ色に染めたいよぉ)」


エイラ「ひぃっ!?」ゾクッ

芳佳「エイラさん!?どうしたんですか!?」

エイラ「い、今、変な音が聞こえた……」

サーニャ「みんな離れて。ネウロイは私を狙っているから」

エイラ「そんなことできるか!」

芳佳「そうだよ!!」

サーニャ「でも……」

芳佳「三人ならきっと倒せるよ!」

エイラ「それがチームだ!!サーニャ!!」

サーニャ「……うん」


ネウロイ「(サーニャちゃんを体に取り込んで……ティヒヒヒヒ……)」


芳佳「な、なに……今の声……」

エイラ「サ、サーニャ、ネウロイの位置は!?」

サーニャ「あっち」

エイラ「よし!!宮藤!!一斉掃射だ!!!」

芳佳「は、はい!!」


ネウロイ「(ササ、サーニャちゃんの勇姿を余すところなく撮ってみんなにみせてあげ――)」

ネウロイの巣

ネウロイ「(――お、映像が来たぞ)」

ネウロイ「(おいおい。もうちょっと寄ってから消えろよなぁ)」

ネウロイ「(肝心のミヤフジちゃんがうつってねー)」

ネウロイ「(あ、ここ。ミヤフジちゃんとサーニャちゃんがくっついてね?)」

ネウロイ「(うひょー。想像しただけでかわいい)」

ネウロイ「(ミヤフジちゃんとサーニャちゃんかぁ、わるくねえな)」

ネウロイ「(はぁぁ!?はぁぁ!?ミヤフジちゃんはリーネちゃんでサーニャちゃんはフランチェスカちゃんだろ!?)」

ネウロイ「(なんで、そうなるんだ?わっけわかんねえ。サーニャちゃんはエイラちゃんだろ、ハゲ)」

ネウロイ「(にわかはこれだから。通はサーニャとハルトマンだろうに)」

ネウロイ「(呼び捨てにすんなよ、ダボが)」

芳佳『三人ならきっと倒せるよ!!』

ネウ子「(このシーンだけください)」

ネウロイ「(いいよー。ちょっとまってね)」

501基地

バルクホルン「おかしな声だと?」

芳佳「はい。そうなんです」

エイラ「なんか、デュフフとかティヒヒとかブフヒィとかも言ってた気がする」

シャーリー「そりゃおかしな声だなぁ」

芳佳「あの、なんだったんでしょうか……」

美緒「私たちも聴いてはいたが、如何せんノイズが多くてな……」

ミーナ「ネウロイが笑っていたとか?」

美緒「何に対してだ?」

ミーナ「それはわからないけど」

リーネ「芳佳ちゃんとサーニャちゃんがかわいくて……とかじゃないですよね。ごめんなさい」

ペリーヌ「ラジオかなにかのノイズが紛れ込んだだけではなくて?」

サーニャ「いえ。あのときは全ての電波が途絶えていましたから

エーリカ「ネウロイって笑うのか」

バルクホルン「そんなわけがないだろう。下らないことを言うな、ハルトマン」

エーリカ「そのうち、人語を介すようなネウロイが出てきたら面白いよね?」

サーニャ「え?あぁ……どうでしょうか……」

芳佳「それで話し合いができれば、戦わなくても――」

ペリーヌ「宮藤さん!!」

芳佳「は、はい」

ペリーヌ「……ここにはネウロイによって故郷を奪われた人がいることもお忘れないように」

芳佳「あ……すいません……」

ミーナ「ペリーヌさん」

ペリーヌ「失礼します」

芳佳「……」

サーニャ「宮藤さん……」

芳佳「ごめんね、サーニャちゃんのことも考えないで……」

サーニャ「ううん。私はなんとも思っていないわ」

芳佳「ごめんね……」

エイラ「宮藤、ツンツンメガネのことなんて気にすんなって」

ネウロイの巣

ネウロイ「(おーい!!偵察隊からの映像が届いたよほーん)」

ネウロイ「(マジんがー!?)」

ネウロイ「(どんな映像?)」

ネウロイ「(なんか、真っ赤なズボンはいてる子たちなんだけどさぁ)」

『でりゃぁ!!』

『隊長!!大丈夫ですかぁ!!』

『こっちは平気よ!!ルチアナはマルチナの援護をしなさい!!』

ネウロイ「(三人だけ?)」

ネウロイ「(こっちに白い服きた人もいるけどぉ)」

『みんな!!援護します!!』

ネウ子「(わぁ……)」

ネウロイ「(たけいじゅんこって名前らしいよ。小型ネウロイ班が名簿盗見してきたから間違いねえよ)」

ネウロイ「(じゅんじゅんじゃん!?じゅんじゅん!!)」

ネウ子「(じゅんじゅんの映像もくださいっ!)」

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