ダズ「俺も、調査兵団に行くぞ」(144)

11巻くらいまでネタバレあります。
モブofモブネタを目指します。

ダズ「っと思ったものの・・吐きそうだ」
  「人が、どんどん、ここから居なくなる」
  「俺も、立ち去るべきか」
  「とりあえず、隅っこに移動しておこう」
  「ううぅ。吐きそうだ」

エルヴィン「君たちは死ねといったら死ねるのか?」

ダズ「死にたくありません!」
  (ヤベ、つい心の声が出てしまった。)

エルヴィン「そうか・・・皆・・・良い表情だ」
  (死にたくないっても、9割死ぬんだよね)
  (今、言った奴、吐きそうだな)
  (あれ、真っ先に死ぬな)
  (それにしても凄いな。オルオより老け顔だ)
  (笑いを堪えられん。あれを見ないようにしよ)


ダズ(ふぅー。団長、怒らなかった。)
  (トロスト区攻防戦の時も、つい大声出ちまって)
  (あん時はその場で打ち首になるところだった)
  (マルコに注意されたっけ)
  (そういやぁ、マルコはここにはいないんだな)


エルヴィン「では今!ここにいる者を」
  「新たな調査兵団として迎え入れる!」
  「これが本物の敬礼だ!」
  「心臓を捧げよ!」

全員「ハッ!!」


ダズ(しかし、この俺が、よくも三年間、もったものだ。)
  (雪山訓練では命を落としかけたな)
  (人類最期の日は・・・)-遠い目で
  (家族と過ごしたかったのに・・・)
  (それも、もう叶わない)
__________________________

作者です。
開始したけど、ダズが主人公のSSは簡単ではないかも。

なにしろ、モブ王だけに、原作での登場回数が少ない。

この後、ユミル、ジャンとの絡みは書き貯めてます。

その先はアルミン、ペトラ&オルオ、ミケなんかと
絡んでいこうと思いますが、さっぱり書けていません。

>>8
ありがとう。
じゃあ、ユミル編から

ユミル「なんで、ダズが残ってるんだ?」

ダズ「いいだろ、別に」

ユミル「まさか、クリスタ目当てとか?」

ダズ「ああ、その通りだ」

ユミル「てめぇ。殺すぞ?」


ダズ「そういう意味ではない」

ユミル「じゃあどういう意味でここに残るんだ?」

ダズ「恩返ししたいんだ。」

ユミル「クリスタにか?ああ、雪山訓練の事か?」
  「せっかく助けてやったのに」
  「お前も死に急ぐってのか?」

ダズ「そう、命を救ってくれた」
  「クリスタだけでなくユミルにも恩返しをしたい」

ユミル「あの時、なんで実力も無いのに・・いや」
  「体調が悪いのに雪山訓練に参加したんだ?」

ダズ「あれを受けないと、開拓地送りだったんだ」
  「風邪ひいたとか言ってられなかった」

ユミル「おかで、クリスタまで死なすところだった」

ダズ「本当にすまなかった」
  「家は貧しくて、兄弟も多いから」
  「家族を食わしていくには兵団に残るしかなかった」

ユミル「そういやぁトロスト区攻防戦の時。言ってたな」
  「人類最期の日は家族と過ごすとかって」
  「調査兵団に入っちまったら、それ、無理だろ」

ダズ「もう、いないんだ」

ユミル「え?何がいないんだ?」

ダズ「家族だよ。実家はトロスト区の最南端」
  「貧しくて税を払えないから、スラム街さ」
  「母ちゃんは家ごと潰れてた」
  「弟や妹は、金持ちの馬車に轢かれてって」

ユミル「そうか、悪いことを聞いたな」

ダズ「お前達が調査兵団を選んだから」

ユミル「わかったよ。せいぜい恩返ししてくれよ」
  「だけど、足手まといにはなるなよ」
  「私もクリスタも、お前よりは強い」
  「家族の分も、自分の命を大事にしろ」
__________________________

作者です。
眠いので、ジャン編は明日書きます。

ジャン「お前、これで良かったのかよ」
  「エレンに賭けるってのかよ」

ダズ「お前こそ、なんで憲兵団に行かなかった?」

ジャン「マルコに言われたんだ。」
  「俺は、今、何をすべきかわかるらしい」
  「俺は、エレンに賭ける事だと思った」


ダズ「お前もマルコなのか」
  「俺もだ。マルコと約束した」
  「命を助けられたら恩返ししろって」
  「ユミルとクリスタに雪山訓練で救われた」

ジャン「そんな理由なのか?」
  「奴らの代わりに巨人に食われるのか?」

ダズ「そういう時が来たらそうするつもりだ」

ジャン「おまえ、家族はどうすんだ?」
  「家族の為に、兵団にしがみついたんだろ?」

ダズ「家族は全滅したよ」
  「超大型が門を蹴破った時、大岩が家を潰した」
  「母ちゃんは家の下で潰れていた」


ジャン「なんかエレンの場合と似ているな」

ダズ「今ならエレンの気持ちがわかる」

ジャン「正直言うが、お前が104期で最弱だった」

ダズ「確かに最弱だ。もっと訓練しておけばよかった」

ジャン「今からでも遅くは無い」
  「実戦は訓練の何倍も強くなる」
  「お前みたいな臆病者は、そう簡単には死なないさ」
  「すぐ、他の奴らに追いつくって」
  「生き延びろよ。死んだ家族、そしてマルコの分も」

ダズ「わかってる。ジャンも生き延びろよ」
__________________________

__________________________

アルミン「ダズ・・・残ったんだね・・・」

ダズ「ああ。アルミンも残ったんだな」

アルミン「僕の夢は壁の外を見る事だから」

ダズ「あの死に急ぎ野郎と、そう、言ってたもんな」

アルミン「死に急いでるってわけじゃないけど・・・」

ダズ「すまん。死なない為に努力してたもんな。二人とも」

アルミン「うん。死ぬつもりなんかない」


ダズ「俺だって死ぬ為に3年間、訓練したわけじゃない」

アルミン「雪山訓練にも、体調不良の中、参加したもんね」

ダズ「まあ、それで、死んじまうところだったんだが」

アルミン「でも、生き残ったんだ」

ダズ「自分の力ではないけどな」

アルミン「仲間や人に恵まれるってのも大事だよ」

ダズ「確かにそうだ。俺は仲間に恵まれている」

アルミン「それはダズの能力みたいなものだと思うよ」

ダズ「情けない能力だけど、そうかもな」

アルミン「情けなくなんてないよ。」
  「確かに・・人望とか人徳とはちょっと違うけど」

ダズ「ああ、俺に人望とか人徳なんてあると思えん」

アルミン「上手くいえないけど、そういうのって」
  「生き残る為には、実力以上に必要だと思う」

ダズ「俺なんかが生き残ってもって感じだけどな」

アルミン「生き残りさえすれば、いつかは強くなる」
  「そして、人類の為に役立つはず」

ダズ「人類の為なんて、露ほども思っちゃ居いない」

アルミン「でも、調査兵団に入る為に、ここに残った」

ダズ「あいつらが、ここに残っちまったから」

アルミン「あいつらって?」

ダズ「クリスタとユミル。命の恩人だ」

アルミン「そうだったね。なんか見直したよ」

ダズ「見直したって、今までどう思っていたんだ?」

アルミン「まあ、根は悪くないけど・・・駄目な奴とか」

ダズ「ははは、実際に駄目なやつだよ」
  「お前らがキッツ隊長相手に、命を張ってる時」
  「ピクシス指令を全力で説得していた時」
  「人類の為に、トロスト区の門を塞いだ時」
  「俺は、逃げようとした」

アルミン「仕方が無いよ。家族は誰だって大切だから」
  「ところで、家族は悲しむんじゃないの?」
  「調査兵団なんかに入った事を」

ダズ「ふっ。もう居ないんだ。家族は。みんな死んだ」
  「トロスト区攻防戦でな」
  「俺も、巨人が憎い。駆逐したい」

アルミン「ごめんね。嫌な事を思い出させて」

ダズ「いや、いいよ。いや、良かったよ」
  「アルミンとこんなに話したのって初めてだもんな」
  「俺とは正反対のエレン、総合一位のミカサ」
  「お前ら、いつも一緒で、雲の上の連中だったから」

アルミン「確かにあの二人は突出してたけど」
  「僕は、女の子以下の体力。ヘタレだよ」

ダズ「何言ってんだか。」
  「座学では教官さえも一目置いていただろ」

アルミン「やめてよ。僕は自分が出来る事を伸ばしただけ」
  「ダズだって・・・」
  (良いところは、運がいい事だけとか、言えないな)
  「大丈夫だよ」
  (はは、何が大丈夫なんだか・・・)

ダズ「何しろ、俺は恩返しの為に、調査兵団にきた」
  「あいつらに危険が迫らない事を望むけど」
  「何かあったら、俺は命を賭けても助ける」
  「もう、トロスト区攻防戦の時の俺じゃない」


アルミン「うん。全く違うよ」
  「何かを変えられる人は、大切な何かを捨てられる人」
  「ダズは自分の命を捨てる覚悟が出来ている」
  「でも、命の無駄遣いはいけないよ」
  「けど、ダズに限っては心配ないと思う」
  「命の大切さを最も解かっている人だから」
  「弱いからこそ、誰よりも命を大切にする」
  「みんなで、生き抜こうね」

ダズ「ああ、生き残ろうぜ」
___________________________

作者です
なんか、同じ事をクドクド繰り返してすみません。

話を進めるには、ダズを成長させて、仲間の信頼を得ないと

続きは明日の晩、書きます。

作者です
かなり話が練れてきたので、続けます。

__________________________
オルオ「なんだ、新人、どっかで会った事、ないか?」

ダズ「いえ、初めましてです。オルオ先輩!」
  -緊張気味に

オルオ「なんだ、俺を知っているのか?」

ダズ「はい、勿論です。私の憧れでございます」
  (この顔で強いんだから!)

オルオ「そうか、俺に憧れているか。」
  「まあ、当然の事だけどな」
  「しかし、本当にどこかで会っていないか?」

ダズ「はい。会ってお話しするのは初めてです。」

オルオ「おーい。ペトラ、ちょっとこっちこい」

ペトラ「なあに?オルオ、気安く私を呼ばないで」

ダズ(おぉ。ペトラさんがこっちに来る)

オルオ「なあ、ペトラ、こいつに会った事ないか?」

ペトラ-二人の顔を交互に見比べて
  「ぷはっ!わーかーったー」
  「あんた、毎日、見ているもんねー」

オルオ「毎日見てるだと?」

ペトラ「そ、毎日。あんた、毎朝、長いでしょ?」

オルオ「はぁ?毎朝、長い?」

ペトラ「時間の無駄ってのに、毎朝、見とれてるじゃない」

オルオ「さっぱりわからないのは・・・」
  「お前が俺の域に達していないからだな」

ペトラ「兵長はそんな事言わない」
  「鏡よ、鏡」

オルオ「何?どういう意味だ?」

ペトラ「まだ、わかんないの?」
  「二人とも、どことなく似ているのよ」

オルオ「何?俺はこんな不細工じゃないぞ」

ペトラ「それはこの子に失礼でしょ?」
  「この子の方がずっと可愛いわよ」

オルオ「なんだ、お前、こんなのが可愛いのか?」

ペトラ「似てない兵長の真似ばかりして」
   「気取って無駄口叩いて舌噛むバカより」
   「はるかに可愛いって言ってんの」

オルオ「な、な、ブチ」-舌を噛む

ペトラ「ごめんなさいね、新人君、怒らないでね」
  「こんなバカに似てるなんて言って」
  「本当にごめんなさいね」

ダズ「いや、私は自分が不細工な事を承知していますし」
  「オルオさんは私の憧れですから、光栄です」

ペトラ「こんなのに憧れない方がいいわよ」
  「バカだから」

ダズ「オルオ先輩は・・強さは顔じゃあないって事を」
  「体現しているお方ですから、尊敬します」

オルオ「なんだよ、それは、どういう意味だ?」

ペトラ「そうね。強さは顔じゃないわよね」
  「優しさも、思いやりも、顔じゃないわよね」
  「こんなバカでもいいとこあるのよ」

オルオ「こんなバカってなんだよ」
  「女房面するんなら、手順をふ・・ブチ」
  -再び舌を噛む

ペトラ「また、噛んでる。本物のバカね」
  -ダズを見つめて
  「いいこと?男の格好良さは顔じゃない」
  「あと、身長でもないの」
  「大切な仲間を守る気持ちよ」
  「私はオルオをはじめ、仲間には何度も助けられた」
  「でも、恩返しをしようなんて思わないの」

ダズ「恩返しをしない?んですか?」

ペトラ「自分も、その分、仲間を助けようって思うから」
  「それが仲間同士が信じあうって事だと思う」

オルオ「へっ、てめぇは助けられてばかりだろうが」

ペトラ「本当にうるさいわねぇ」
  「一度だって助けてなんて言った事はないわよ」
  「でも、何度も助けてくれたけどね」

オルオ「へ、まあな。強い俺様が弱いお前を助けるのは」
  「当然の事だからな」

ペトラ「ああ、いちいちムカつく」

ダズ「お二人とも、仲が良いのですね」

二人「良くない!」

ペトラ「あなたも信頼できる仲間を大事にしてね」

オルオ「その為には、強くならないといかんぞ」
   「じゃあな。簡単に死ぬなよ」

ダズ「お二人とも、ありがとうございました!」
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ミカサ「すみません。この席、空いていますか?」

ダズ「あ、空いてるけど」
  (なんで、敬語?)

ミカサ「二人、相席してもいいですか?」

ダズ「ああ、いいよ」
  (だから、なんで敬語?)

ミカサ「エレーン、ここ、空いてる、こっち来て」

エレン「ああ、ありがと。なんか混んでるからな」

エレン「すみません。相席よろしくお願いします」

ダズ「いや、そんなにかしこまらなくても」


ミカサ「マナーです。ので、先輩には敬語で接します」

エレン「そうそう。僕ら、新兵ですので、よろしくっす」

ダズ「え?俺の事、知らないってぇの?」

エレン「すみません。俺もミカサもまだ覚えられなくて」
  (でも、どこかで、見覚えがあるような・・あ!)
  「あ、いつもお兄様にはお世話になっています」

ミカサ(あ、わかった)
  「すみません。申し送れました。」
  「いつもエレンがお世話になっております」

ダズ「え?俺、長男だから、お兄さんっていないけど」

エレン「オルオさんの弟さんですよね?」

ダズ「何言ってんだよ。俺だよ。同期のダズだよ」

エレン「ミカサ、知ってる?」

ミカサ「いや、知らない。ので、アルミンを呼ぼう」

エレン「おーい。アルミン。こっちこっち」

アルミン「どうしたの?二人とも」
  「あれ、ダズと一緒の席とは珍しいね」

ミカサ「アルミン知ってるの?」

アルミン「なんだよ。ダズだよ。同期にいたでしょ」
  「まあ、二人ならしょうがないかって感じだよ」
  「ダズ、ごめんね。この二人は天然だから」

ダズ「ああ、天然なのは知ってたけど」
  「ショック・・でかい。いくら影が薄いっても」
  「同期だぜ。」-うなだれる

ミカサ「すまない。今、憶えたから心配いらない」

エレン「ごめん。俺らあんまり人に興味無いから」
  「でも、これも何かの縁だ。」
  「これから、仲良くしようぜ」
  「同期から、調査兵団に来てくれて嬉しいよ」
  「ジャンに言われたけど・・・」
  「人類の為、自分の命を賭けて」
  「俺に投資してくれるんだもんな」

ダズ「いや。それほどでもってか、そーゆわけじゃ」

エレン「今更だが、仲間として、頑張ろう」

ミカサ「そう、頑張ろう」
  「私に余裕があれば、ダズも助ける」
  「ので、助けるリストに、今、入れておいた」

ダズ「まあ、二人にそう言われると嬉しいよ」

二人「うん。絶対に生き残ろう」

ダズ「ありがとう。エレン、ミカサ」
_________________________

作者です。

もうちっとgdgdとリピートしながら経験値を増やします。

なにしろ、モブofモブだけに・・・・
メインキャラに少しでも多く絡んでおかないと
クライマックスに持ち込めません。

続きは明日の晩

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ダズ「ライナー、ベルトルト、二人がここで心強いよ」

ライナー「おお、ダズ、こっちは驚いているよ」

ベルトルト「僕も、びっくりしているよ」

ダズ「ああ、俺自身も未だに実感が無い」

ライナー「駐屯兵団に行かなかったのは・・
  「あいつらがいるからか?」


ベルトルト「ああ、あいつらねぇ。」

ダズ「違う。俺だって、思いはあるんだ」

ライナー「すまん。余計な事を言っちまったようだ」

ベルトルト「僕も、ごめん」

ダズ「いや、あいつらの件なら感謝しきれないよ」
  「お前ら、3人にはね」


ライナー「まあ、当然の事をしたまでなんだが」

ダズ「俺にとっては、3人は大恩人だよ」

ライナー「なあに、通りかかっただけだって」

ベルトルト「ちょっと脅しただけだから」

ダズ「上位2位から4位までに凄まれたんだからね」
  「成績だけじゃなく・・・」
  「超大型の長身、鎧のような筋肉」
  「スピーディーな対人格闘術」
  「感謝しきれない」

ベルトルト(その人物表現って、偶然だよね)
  -動揺する

ライナー「まあ、俺達は故郷を代表する戦士として」
  「訓練兵団に入ったわけだし・・・」
  「見過ごすってわけにはいかんからな」

ベルトルト「ライナー・・・」

ダズ「俺は脱落する寸前まで追い詰められていたから」

ベルトルト「僕らは、卑怯な奴を許せなかっただけ」

ダズ「あの時は苦しかったよ。」
  「友達が出来たと喜んでいたたら、いつの間にか」
  「理不尽な虐めのターゲットになっていた」
  「僅かな給金を実家に仕送りしなきゃいかんのに」
  「パシリにされて金をせびられていた」
  「断ると、集団での暴力」
  「まあ、家族もみんな、トロスト区攻防戦で」
  「死んじまったんだけどな・・・」

ライナー「すまん・・・」

ダズ「いや、ベルトルトが謝ることはない」
  「運が無かっただけだよ」

ベルトルト「ご家族の事、心から気の毒に思うよ」

ダズ「奴ら、顔を殴るとばれるからって」
  「服に隠れる部分だけ、痛めつけてくれていた」

ベルトルト「風呂で見せて貰って、驚いたよ」

ライナー「ああ、マジでぶっちめたろうと思ったんだけど」

ダズ「アニが一人でボコってくれたんだ」
  「あの後、俺が呼び出されて殴られている時」
  「また、偶然通りかかってくれたんだ。」

ベルトルト「それ、気付いて尾けていったんだと思う」

ライナー「あいつ、ああ見えて、熱いやつだからな」

ベルトルト「奴らも、女の子に絞められたなんて」
  「恥ずかしくって、教官にも言えないもんね」

ライナー「やったのが俺達でなくて、アニで良かったぜ」

ベルトルト「でも、その後は、ダズも災難だったね」

ダズ「あいつらの方がマシ?なんても思ったくらい」
  「なんて、冗談。アニには感謝している」
  「虐められるのは、あんたが弱いからって」
  「立てなくなるまで、ローキック食らって」
  「対人格闘訓練で、かなり鍛えられたから」

ライナー「エレンに格闘技の指導を断られた頃だな」

ベルトルト「アニ、かなり不機嫌だったもんね。」

ライナー「エレンの野郎、痛いから嫌だって・・・」

ベルトルト「僕は笑いを堪えるの、大変だったよ」

ダズ「まあ、確かに強くなった・・・というか・・・」
  「『打たれ』強くなったんだけど」

ライナー「まあ、アニの蹴りをあれだけ食らっても」

ベルトルト「倒れないのは、ダズかミカサしかいないかも」

ライナー「ちげぇねぇ。ま、『打たれ』が付いたって」

ベルトルト「ダズは強くなったって事だよ」

ダズ「確かに『ヘタレ』よりか、ずっとマシだ」

ベルトルト「そうそう。」

ダズ「そういや、アニは憲兵団に行ったんだよな。」

ライナー「ああ、俺達の中ではアイツだけだ」

ベルトルト「一人で寂しくないかな?」

ダズ「アニなら憲兵団に行っても、スジを通すんだろうな」
  「弱きを助け、強きを挫くって感じで」

ベルトルト「心根は優しい女の子だからね」

ライナー「ちょっと不器用でズレているけどな」

ベルトルト「そこがアニの良いところ」

ライナー「まあ、昔からアニはそういう奴だった」

ダズ「二人ともアニが好きなんだな」
  「でも、あの時以来・・・アニと話しているのを」
  「見なかったが・・・昔からって・・・」
  「エレンとミカサやアルミンみたいに・・・」
  「幼馴染とかの関係なのか?」

ベルトルト(あ、まずい展開だ)
  「ライナー、もう行かなきゃ」
  「団長との面接、成績順だから僕等は早いよ」
  -ライナをこずく

ライナー「あ、そうだな。じゃあな」
  「ま、ここに来た連中は虐めなんて絶対にしない」

ベルトルト「そう、いい奴ばっかり調査兵団に残ったね」

ライナー「お前も全力でユミルと・・・
    「クリスタ・・・に恩返ししろよ」

ダズ「知ってたのか?」

ライナー「ああ、わかるさ。仲間だからな」

ダズ「ライナー、ベルトルト・・・」-涙

ベルトルト「泣くなよ。仲間なんだからさ」
  「さ、ライナー、本当に急がないと・・」
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_________________________
  
モブリット「ハンジさん邪魔しちゃ駄目ですよ」
  「あ、リヴァイさんとミケさんまで」

ハンジ「お疲れ~、面接、まだやってる?」
  -リヴァイ、ミケらも面接室に入ってくる

エルヴィン「遅いぞ、次で最後の者だ」

ハンジ「え~もう最後ぉ~、急いで仕事済まして来たのに」

3人「どれどれ」-新兵資料を見る

ミケ「この辺りの順位だと、すぐにエサだな」

リヴァイ「ああ、気の毒だが、そうなるだろう」

ハンジ「しかし、この子、よく卒業できたよね」

ミケ「雪山で死にかけて、トロスト攻防戦で敵前逃亡未遂」

ハンジ「どぇ!25歳・・・年齢制限無かったっけ」

エルヴィン「普通なら開拓地に送られてるレベルだ」

リヴァイ「まあ、そこまで駄目で残った奴だからこそ」
  「意外に運、根性、仲間に恵まれるタイプなのかもな」

エルヴィン「リヴァイがそう言うなら、そうかもな」

リヴァイ「化けるかどうかは分らないが」
    「囲っておけば、囮くらいにはなるだろう」

ハンジ「化を□で囲むと囮か・・・」
  「おーい、もぶり君、リヴァイに座布団、一枚」

モブリット-座布団を持ってくる

リヴァイ-つい、座布団に座る

ハンジ「少し、背が高く見えるよ」

リヴァイ「うるせぃぞ。クソメガネ」

ハンジ「家族はトロスト区攻防戦で全滅と・・・」

ミケ「巨人に復讐したいって事なのか?」

リヴァイ「エレンも母親を巨人に食われたしな」

エルヴィン「本人に聞けばわかる」
  「モブリット君、そろそろ入れてやってくれ」

モブリット(え?僕が?案内係?)
  (確かにこの面子だと、そうなるか)
  「えーっと、それでは、ダズ君、お入りください」

ダズ「はっ!ダズ・ホーレイセン!入ります!」
  -おずおずと入室する

ミケ「くんくん・・・ふっ」
  -いきなり近づき匂いを嗅ぎ鼻で笑う

ダズ(え?え?)

ハンジ「あ、気にしないで、深い意味は無いと思う」
  「とこで君、いい顔だね。好みのタイプだよ♡」

ダズ(え?女の人にそんな事言われたの初めて)
  -頬を染める

リヴァイ「二人ともあまりからかうなよ」

ハンジ「からかってないよー。実際、可愛いじゃん」
  「巨人みたいな顔で」

ダズ-凹む

リヴァイ「そんな事だろうと思ったぜ、奇行種が」
  「まぁ、顔が悪くても、強けりゃいい」

ダズ(ペトラさんも言ってたな。それほど俺の顔・・」

ハンジ「そ、背が低くても、強けりゃいい」

リヴァイ「殺すぞ!クソメガネ」

エルヴィン「ダズ君、まあ、そんなに硬くならず」
  「イスにかけなさい」

ダズ「はっ!」-座る

エルヴィン「確か・・・君は、勧誘式の時」
  「死にたくありません!と答えた子だね」

ダズ「はい!申し訳ございません」
  (あちゃー、バレていたんだ)

ハンジ「お、意外に見所あるね」

ミケ「死にたくないと思わないと生き残れないからな」

リヴァイ「それでも9割がくたばっちまう」

エルヴィン「ところで、なぜ、調査兵団に?」

ダズ「命を賭けても守りたい人が調査兵団に来ました」

リヴァイ「は?惚れた女か?誰だ?名前は?」

ミケ「食われないで、戦って守れ」
  「死にたくないんだろ?」
  「戦うのをやめた時が敗北だ」

リヴァイ「ああ、身代わりで守れるのは一度きり」
  「使い捨てみたいなもんだぞ」

ダズ「使い捨ては嫌です」-小声で

ハンジ「なら、生き残らないとね」
  「ずっと、その二人を守らないと」
  「ここに来た意味がないもんね」

ダズ「はい!生き残って二人をずっと守ります!」

エルヴィン「そうか、その意気だ」
  「ところで、君は・・いわゆる劣等生のようだ」
  「まあ、実戦においては必ずしも成績どおり・・」
  「と、いうわけではないのだが」

ハンジ「そうそう、リヴァイなんか、あれだもんね」
  「訓練兵団に入ってすらないもんね」

リヴァイ「うるせぇ、クソメガネ」
  「俺は物心ついた時から調査兵団なんだよ」

エルヴィン「でも、馬術には目を瞠るものがあるね。」

ダズ「人間相手では駄目なんですが、動物なら」
  「上手くやれていました。」
  「まあ、馬にも好かれるクリスタと」
  「馬面のジャンには叶いませんでしたが」

エルヴィン「では、補給部隊に入ってもらう」
  「主たる任務は物資の運搬だ」

ハンジ「馬車馬を御したり、世話をしたり」
  「予備馬を運んだりとか」
  「他にも、日常の馬房管理がある」

ミケ「戦場では物資補給に団の存亡がかかる場合もある」
  「実際ガス欠は殉職理由の一番だ」

リヴァイ「馬が居なけりゃ、兵士はエサまっしぐら」

エルヴィン「恩人のそばに配置するというわけには」
  「いかないが、このように補給班の任務は重要だ」
  
ミケ「生還率は比較的高い。少しでも生き延びられる」
  
リヴァイ「日頃の鍛錬を積んで、いざという時に」
  「恩人を助けられるくらいに強くなれ」

エルヴィン「早速、1ヶ月後、勧誘式で言った作戦」
  「シガンシナ区の地下室を目指す遠征を行う」
  「時間は少ないが、しっかり仕事を覚えておくように」

ハンジ「次の遠征では最新兵器を運んでもらう」
  「兵団の命運さえかけた兵器だ。よろしく頼むよ」

エルヴィン「これが決意の敬礼だ!」
  「心臓を捧げよ!」

全員「はっ」
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ダズ「馬の世話、馬車の練習、憶える事が多くて」
  「大変だったが、何とか1ヶ月で間に合ったと思う」
  「策敵陣形の理解はいまいちだが・・・」
  「隊列の中央を進むだけだから」
  「足手まといにならない程度はやれるだろう」
  「今日は初めての遠征だ。気合いれるぞ!」

班長「我々、荷馬車護衛班の位置は3列一」
  「団長の指揮班のすぐ後に位置する」
  「命に代えても、新兵器を守る」

ダズ「はい!新兵器を死守します!」

班長「まあ、指揮班の後を走っていればいいだけだ」
  「だからと言って、気を抜くなよ」

-進軍を続ける


ダズ「ずいぶん、右に赤い信号弾が上がる」
  「クリスタのいる方だ。大丈夫かな?」

伝令「右翼策敵壊滅的打撃!右翼策敵一部機能せず!」

隊長「右翼側が壊滅状態だと?」

班長「それでも、撤退しないのか?なぜ?」

ダズ(やばい、怖い、巨人が来るんだ)

指揮班伝令「荷馬車護衛班は巨大樹の森に侵入せよ」

班長「森の中は荷馬車が走れるのか?」

伝令「団長が確認した。安心して進入してくれ」

隊長(いよいよ、今回の遠征の目的が果たされる)
  「いいか、優先して守るものは新型兵器だ」
  「他の何を犠牲にしても死守せよ」
  「今回の遠征の正念場だ!」

一同「はっ」

ダズ(なんだがわからんけど、正念場なんだな)

-荷馬車護衛班一同は森の中を進む

-キィーーーーン、音響弾の爆音が響き渡る

ハンジ「おーい、荷馬車護衛はーん、こっちこっち」

エルヴィン「速やかに対特定目標拘束兵器を設置しろ!」

隊長「そら、急げ、俺達の見せ場だ!」

班長「ダズ、お前は、俺の作業を手伝え」

-速やかに対特定目標拘束兵器を完成させる

ハンジ「来るぞ、来るぞ」-上気した表情

エルヴィン「撃て!」

-ドバドドドン、女型の捕獲に成功

ダズ(凄ぇよ。凄ぇよ。荷馬車護衛班、かっこいいよ)

リヴァイ&ミケ-女型のうなじ切断を試みる

女型「あああああああああああああああああああああ」
  -断末魔のような叫び声

ミケ「先に東から来る、すぐそこだ!」

エルヴィン「荷馬車護衛班!迎え撃て!」

ダズ(え?なに?何が来るの?どうなってるの?)

-女型に巨人が群がる。迎え撃つ兵達

ダズ(なんだよ、巨人がたくさん来るぞ)

エルヴィン「女型の巨人を死守せよ!」

ダズ(え?俺、戦うの?無理だよ)

-その時、ミケの言葉がダズ頭をよぎる
  ミケ「食われないで、戦って守れよ。」
    「死にたくないんだろ?」
    「戦うのをやめた時が敗北だ」

ダズ「うぉーーーー」
  -アンカーを射出し剣を抜く

-巨人は兵には目もくれず女型に集中する

エルヴィン「総員撤退!巨人達が女型の巨人の残骸に」
  「に集中ている内に馬に移れ!」
  「荷馬車は全てここに置いて行く!」
  「巨大樹の森西方向に集結し陣形を再展開!」
  「カラネス区に帰還せよ」

ダズ「俺の馬、馬車に繋がっている。駄目だ。外せない」
  「班長!俺の馬が馬車から離せません」
  「手が震えてしまって・・・」

班長「そのまま、馬車で来い!俺がお前を守ってやる」
  「安全な所まで退避してから、馬を馬車から離す」

ダズ「はい」
  -馬車で森の西方向に向かう

班長「ダズ、大丈夫か、ここに皆、集合している」
  「巨人ともは女型に集まってしまって、今は安全だ」

-ぞろぞろと、兵が終結してくる
-ミカサ、エレンを抱えたリヴァイが戻ってくる

リヴァイ「馬車が一台だけ、残っている」
  「こいつをあれに乗せて行こう」

ミカサ「これにエレンを乗せて、安全に帰還できる」

ダズ「これ、命令違反で持って来てしまったんだが」
  「団長から荷馬車は置いていくという指示だった」
  「手が震えて馬と荷馬車を離せなかった」

ジャン「お前が臆病だから、荷馬車があるって事か?」

アルミン「運も実力のうちだよ。」
  「実際、ダズにしかできない事なんだ」
  「弱さは力なのかも。僕も弱い方だけど」
  「ダズくらい弱いとそれも能力なのかも」

ダズ「褒められているのか、けなされているのか・・・」

ミカサ「ダズ。荷馬車を守ってくれてありがとう」
  「あなたのおかげ。ので、感謝する」
  「エレン、アルミンの次にあなたを助ける」

ダズ「3番目とはいえ、ミカサに守られるのは心強いな」

エルヴィン-荷馬車に近づいてくる
  「エレンは無事か。リヴァイ、ミカサよくやった」
  「よくぞエレンを死守してくれた」
  「ダズ・ホウレーセン、本来は命令違反だが」
  「馬車を確保するという見事な機転は賞賛に値する」

-ライナーとベルトルトも近づいてくる

ライナー「お前等、荷馬車護衛班、凄かったんだってな」
  「まさか、巨人を捕獲する兵器があったとは」

ベルトルト「知ってれば安心して戦えたのに」

ダズ「俺も馬車が兵器になってるなんて知らなかった」
  「どう見ても普通の馬車にしか見えなかったから」

ジャン「やはり作戦が十分浸透してなかったって事か」

アルミン「おそらく、5年前から調査兵団にいる」
  「ベテランしか知らなかったんだと思うよ」

エルヴィン「カラネス区に帰還する。陣形を崩さず進め」
  「新兵は全員で、エレンを死守せよ」

ジャン「俺たち、全員、生き残ったんだな」

ライナー「エレンも守れたしな」

ミカサ「私の判断ミスで兵長を負傷させた」

ベルトルト「そんなに気にするなよ。」

ユミル「ところでダズ、馬車の扱いなんて出来るんだな」

クリスタ「馬の扱い、私以上かもね」

アルミン「この一ヶ月、かなり頑張ったんだね。」

ライナー「もう、昔のダズじゃないな」

ベルトルト「虐められてた頃とは違うよね」

ミカサ「ダズは虐められていたのか?誰に?」

ダズ「その話はもういいぜ。俺も少し自信がついたし」

ユミル「恩返しとやらも期待できそうだな?」

クリスタ「こらユミル、そんな事言っちゃ駄目じゃない」

コニー-少し離れたところで
  「なんか、荷馬車の周り盛り上がってるな」

サシャ「私達も行きましょうか?」

コニー「ミカサとライナーがいる。エレンは大丈夫だろ」
  「もうヘトヘトだよ」

サシャ「私、おなかがペコペコですよ」

コニー「お前・・・こんな時まで食欲あるのか」

-こうして、カラネス区に帰還したのであった。
__________________________

__________________________

班長「俺達は特別任務でストヘス区に行く」
  「荷馬車と対特定目標攻撃兵器の整備を頼む」

ダズ「はい。念入りにやっておきます。」
  -整備に励む

班長「おーい、ダズ、今日はこれで終わりだ」
  「こっちに戻って来い」

ダズ「はい」-走って班長のもとへ


班長「明日からお前はウォールローゼ南区で実施される」
  「新兵研修に参加する事になった。」

ダズ「特別任務は?私は行かないのですか?」

班長「新兵には研修を優先させるらしい」
  「早速、準備して、研修所に向かえ」

ダズ「はっ」-嬉しそうに
  (同期に会えるんだ。楽しみだな)
  (研修だから、クリスタ、ユミルを助ける)
  (そんなシチュエーションはないだろうな)


-研修所にて

サシャ「朝食のパァン、残したのですか?」

ダズ「え?」

サシャ「では、いただきまーす。パク」

ダズ「あ、あ」

サシャ「いつもご馳走様です」

コニー「誰だ?その人、先輩か?」


サシャ「何を言ってるんですか?同期のダズですよ」

コニー「同期?俺がしらないのは俺がバカだからか?」

サシャ「そうですよ。コニーはバカです。」

コニー「お前はなんで、そんなに親しいんだ?」

サシャ「時々。お腹の調子が良くないらしく」
   「私にパァンを分けてくれていたんですよ」

ダズ「いや、返事する間もなく口の中に・・・」


サシャ「それに、前回の遠征で帰還する時」
  「命令違反をしてまでエレン用の馬車を用意した」
  「104期の誇る功労者ですよ?」

コニー「この顔で、俺らと同期?どう見ても先輩だろ」

ダズ「ああ、年齢だけなら25歳だ」

ベルトルト(10歳も下の連中に虐められてたのか・・・」

サシャ「まさか、家族って・・・」

ダズ「バツ1でもある」

サシャ「コニーだって子供に見えますよ」

コニー「なんだと、この芋女」

ダズ「まあまあ、二人とも喧嘩すんなよ」
  「俺の影が薄く、成績も最下位なのは事実だ」
  「エレンの荷馬車だって、怖くて手が震えて」
  「馬と馬車を離せなかっただけなんだ」

コニー「お前、凄い、運が強いんだな」

サシャ「ヘタレが能力なんて、かなり凄いです」

コニー「お前の傍にいると、長生きするかもな」

サシャ「運のいい人は周りの運気も上げるって」
  「お父さんが言ってました」

コニー「おれの母ちゃんも言ってた」

ダズ「そんなに凄いもんかよ」

コニー「ま、同期なのに知らなかったのは謝る」

サシャ「これからは、パァンの返事を待ちますね」

コニー「数少ない調査兵団の同期だ」

サシャ「これからも、よろしく」

3人「生き残ろう!」

-そのすぐ後、ダズはうとうと眠り始める。

ナナバ「500m南方より巨人が多数接近」
  「こっちに向かって歩いてきてる」

ダズ(何が起こったんだ?ここシーナの中だろ?)
  (戦闘服と立体起動装置を着けなきゃ)

ナナバ「君達に戦闘服を着せてる暇は無い」

ダズ(逃げなきゃ・・・どこへ?どこに逃げるんだ?)

ナナバ「ただちに馬に乗り・・・付近の民家や集落を」
   「走り回って非難させなさい」

ダズ(そうだ、俺は兵士なんだ。住民を守らないと)


ナナバ「残念だけど仕事が終わるまで昼飯はお預けだ!」
  「さぁ!動いて!ぼけっとしてられるのも」
  「生きてる間だけだよ!」

ダズ(生き残らないと・・・クリスタとユミルを守る為に」
  (俺は何をすべきだ?そうだ、俺は荷馬車護衛班)
  (水、食料、ブレード、ガス、新兵の立体起動装置)
  (医薬品、毛布もいるな。これら前線に運ぶんだ)
  -すぐに、荷馬車に行き、準備を始める

先輩「そこの新兵!何をしている!ここに長居は禁物だ!」

ダズ「でも、戦いなら、これが必ず必要になるはずです。」
  「これを前線に運ぶ事こそ、私の任務です」

先輩「わかった急げ!俺がお前の荷馬車を護衛する」

-二人、他の兵士が集まる所に集合する」

ミケ「その荷馬車はなんだ?置いていけ!」

ダズ「水、食料、ガス、ブレード、新兵の立体起動装置。」
  「医薬品、毛布などです。必ず必要になります」

ミケ「そうか!この非常時に良く気がついた」
  「しっかり運んでくれ!頼むぞ!」

ダズ「命に代えても、この荷物を運びます」

ミケ「お前は南班の後を追え、二人の護衛をつける」

ダズ「はい!」-コニーらの向かった方角に進む


-巨人に遭遇しないまま、南に進み続け、日が暮れる

先輩「壁が見えてきたってのに」
  「先遣隊はどこに行っちまったんだ?」
  「日が暮れてきた。進むのは危険だ。」

ダズ「あそこに見えるのは城ではありませんか?」

先輩「お、そうだ。先遣隊もあそこで野営かもしれない」
  「俺達も、あそこで野営しよう」

ダズ「先輩、あれ、巨人じゃないですか?」
  -双眼鏡で城を見る

先輩「夜だぞ。あいつら夜でも動けるのか?」

ダズ「これじゃあ、あそこに行けませんね。」
  「あ、塔の上で、誰か戦っている」

先輩「戦っているだと?」
  「この巨人の数だ。ガスと刃が持たない」

ダズ「今こそ補給に行かなくては・・・」
  -ふと壁を見る
  「壁の上、何かいますよ。巨人?」

先輩「壁に上れる巨人なんているのか?」

ダズ「あの巨人、塔に向かって何か投げています」
  「あ、塔に当たった!、塔の上の先輩が」


先輩-双眼鏡を引ったくり
  「あれは、リーネとヘニングだ。やばいな」
  -双眼鏡をダズに戻す

ダズ「ちょ、巨人が周囲から集まって来ます」
  「どんどん増えています」

先輩「くそ、こでじゃあ、補給になんて行けねぇ」
  -双眼鏡を再びダズから奪い
  「ナナバとゲルガーが食われてる」
  「西班と南班が合流したのか」
  -双眼鏡をダズに戻す


ダズ「西班にはクリスタとユミルが行った・・・」
  「もう、104期の新兵しかいないって事か」
  「あいつら、全員、丸腰のままじゃねぇか」
  「これを届けないと・・・」
  「ユミルが塔から飛び降りた。まさか自殺か?」
  「え?何だ?ユミルが空中で大きくなった」
  「なんだ、ユミルは巨人だったのか」
  「あ、ユミルが塔を倒して巨人達を潰した」
  「あ、クリスタ、コニー、ライナー、ベルトルト」
  「みんな生きてたんだ。今助けに行くぞ!」
  「え?巨人達が死んでなかった?」
  「あ、ユミルがデカイ奴に掴まった。」
  「食われてる。ユミル。恩返しが・・・」
  -泣き崩れる


先輩-ダズから双眼鏡を奪う
  「あ、北から土煙が・・・もう駄目だ。全滅だ」
  「いや、味方だ!調査兵団の本体だ!」
  「ストヘス区に向かっていたハンジ分隊だ!」
  「騎馬兵だけの先遣隊のようだ。一気に形成逆転だ!」
  「ダズ、助かるぞ。お前の同期も、俺達も!」
  「よし、合流するぞ!怪我人がいるはずだ」
  「医薬品と水が要る。そして怪我人を運ぶ荷馬車も」

ダズ達-城に向かい到着。巨人は一掃されていた。


ハンジ「怪我人だ!こんな時に医薬品と荷馬車があれば」
  「お、あそこに荷馬車が、おーい、こっちだ」

ダズ-荷馬車でハンジのところへ駆けつける

ハンジ「お、君はダズ君。今回も荷馬車、でかしたぞ」
  「そして、恩返しできるぞ。怪我人はユミルだ」

ダズ「え?知ってたんですか?私の恩人を」


ハンジ「新兵について調べる必要があってな。君の事もだ」
  「雪山訓練で二人に命を救われたんだってね」
  「面接の時、恩人の名前を聞いておくべきだった」
  「まさか、重要人物の二人だったとは」

ダズ「重要人物・・・ですか?」

ハンジ「いや、深く考えなくてもいい」
  「それよりも、壁まで荷馬車を運び終えたら」
  「大急ぎでトロスト区に向かってくれ」
  「私達もとりあえずトロスト区に向かう」
  「マリアの方を確認しながら、壁の上を移動したい」
  「馬を壁に上に乗せるリフトがほしい」
  「疲れているだろうが、よろしく頼む」


ダズ「はっ!」-馬に跨りトロスト区に向かう
  -途中、巨人に遭遇したが、何とか逃げ切った
  -帰途、荷馬車にリフトを積み、壁の上を走った

エルヴィン「夜までだ!夜までにこの森に着けば」
  「まだ、間に合うかもしれない!」


コニー「東の方から荷馬車が来たぞ」

ハンジ「ダズだ。リフトを持って来てくれたんだ」

アルミン「壁の上を荷馬車で駆けてくるとは・・・」
  「しかも馬10頭、無人の荷馬車3台を引き連れている」

コニー「あいつ、凄ぇ荷馬車テクだな」

クリスタ「馬達を完全にコントロールしている♡」


ハンジ「ダズ、見事な機転だよ、馬も物資も不足する」
  「たった一人で、よくこれだけ補給してくれた」

ミカサ「これで、ライナー達を追える。エレンを取り戻す」

ダズ「え?ライナーを追う?エレンを取り戻す?」

クリスタ「ダズ、ありがとう♡。ユミルを助けられる」

ダズ「何?ユミルがどうしたんだ?」

アルミン「かくかくしかじか・・・」


ダズ「そんな事があったのか・・・」

エルヴィン「馬をマリアに移動次第、104期の者は」
  「エレン救出に向かえ!」

ダズ(俺はユミルを助けるべきか、荷馬車を曳くべきか」

エルヴィン「ダズ、恩返しの機会が訪れた。行きたまえ」

ダズ「はっ。ユミル、エレンを必ず救出します!」
__________________________

作者です。
苗字も捏造してみました。

無理やり主要キャラと絡ませました。
そして、なんとか任務と存在感を出しました。
手柄も立てさせてみました。
仲間運に加え、ヘタレ運という能力も付与しました。
機転と責任感のようなもの成長させました。

初遠征~ウトガルド城~ライナー追撃までをダズ目線で書いてみました。
原作の11巻までです。

この先は、まだ書き貯めてないので、暫く休むかもしれません。

作者です。

時間があるので、原作49話まで進んじゃいます。
ここからはダズ目線実況です。
ので、原作単行本11巻までの人は見ないで下さい。
ネタバレありまくりになります。

アルミン「ダズ、命は大切にね。」
  
ジャン「自分には何をやれるか、それを考えて行動しろ」

ダズ「やっぱり俺には荷馬車だ。」
  「医薬品、水、毛布、ガス、刃と予備の馬を運ぶ」

コニー「一人であんだけ運べる奴はお前だけだ」

エルヴィン「しっかり頼む。君の働きにかかっている」」
  「ハンネス隊長、駐屯兵団先遣隊の中から」
  「ダズの護衛を回してくれ」

ハンネス「了解。うちにだって馬の扱いが得意な奴がいる」
  「予備の馬と護衛は任せてくれ」


エルヴィン「ミカサはエレン救出に専念しろ」

ミカサ「はい!必ず成功させます」

エルヴィン「ジャン、班長を任せる。君が指揮を執るんだ」

ジャン「はい。任せてください」


エルヴィン「アルミン、ジャンの参謀として補佐してくれ」

アルミン「はい。すべき事は理解してます。」

エルヴィン「ハンネス隊長、彼らの援護を頼む」

ハンネス「了解だ。ガキどもは死なせない」

-104期班+ハンネス班は追撃を始める


ダズ(ふぅ。なんとか追いついた)
  (ん?あの木にしがみついている巨人は何だ?)
  (コニーが話しかけてる?通じるのか?)

コニー「何かしゃべれよブス!急いでんだよ」

ダズ(ブス?もしかしてユミル?)
  (あ、クリスタ危ない、近づき過ぎだ)

クリスタ「ユミル!よかったユミル!無事だったんだね」

ダズ(え?やっぱりユミルなのか?)


クリスタ「え?」-ユミル巨人に食われる

ダズ(クリスタがユミルに食われた?)

ユミル巨人-逃走、鎧の巨人にしがみつく

ダズ(ライナーが巨人?どうなってるんだ?)
  -ひたすら困惑するダズ


アルミン「まずい…エレンが連れて行かれる!」

ハンネス「止まるな!馬を使って追うぞ!」

駐屯兵「ダズ、俺達も荷馬車を置いて馬に乗るぞ」

ダズ「はい!」-馬に乗り後を追う。なぜか先頭に立つ事に
  (なんだ?ユミル巨人が口から何かを出した)
  (クリスタじゃねぇか!生きていたんだ。良かった)
  (巨人のうなじからも何か出てきた。ユミル!)
  (ユミルはなぜクリスタを攫ってライナーの味方に?)
  (クリスタ、笑っているのか?なんだかわかんねぇよ)
  (これって恩返しの大チャンスかもしれない)
  「今行くぞ」-アンカーを射出し鎧の首に刺す
  (よし!うまく当たった、行けるぞ)-巻き上げる

ユミル(ダズ、成長したな。でも、クリスタは渡せない)
  -ダズのアンカーを抜き、遠くに放り投げる
  (巨人が居ない方に放ってやる、死ぬんじゃないよ)


ダズ(ユミル!何すんだよ。せっかくのチャンスを)
  -宙を飛びながらも、木にアンカーを打ち込む
  -アンカーが刺さるが巻き取ることが出来ず落下
  -ユミルに引っ張られて巻き取りに以上が出たようだ
  (つぅ!)-死にはしないが、腰を強打
  「ピーーーーピーーーー」指笛で馬を呼ぶ
  (まだ神様(作者)は俺を見捨てちゃいねぇって事か)

ユミル(ほっ。あいつ生きてるぜ。さすが強運の持ち主)


ダズ(腰を打った。こりゃ、馬に乗ってるのがやっとだな)
  -馬にしがみつき、なんとか、鎧の前に出て行く
  (ミカサが行った。クリスタと何を喋ってるんだ?)
  (あ、ジャン、コニー、アルミンも行った)
  (俺も、行きたいが、装置がいかれたかもしれない)
  (ちょ、ミカサ、鬼の顔、待て、ユミルを切るなよ)
  (今度はベルトルトが必死で何か言ってるぞ?)
  (泣いてるのか?あ、みんな黙ってしまった)
  (ミカサが激怒してる?ユミル!クリスタ!大丈夫か)
  (ん?なんだか不穏な気配が近づいてる)
  (団長だ!巨人、沢山、連れてきてる。団長の顔怖い)
  「お前等!前!前!前を見ろって!」
  -叫ぶが届かない


ハンネス「お前ら、そこから離れろ!!」
  「信じらんねぇどういうつもりだ!?エルヴィン!?」
  「お前ら!!今すぐ飛べ!」

ダズ(クリスタ!危ない!巨人に狙われてる)
  (よし、いいぞ、ユミル!頑張れ!クリスタを守れ!)

エルヴィン「エレンを奪い返し即帰還するぞ!!」
  「心臓を捧げよ!」


ダズ(鎧のライナーが巨人に群がられて掴まった。)
  (よしユミルが鎧から離れた。でもクリスタ落ちそう)

エルヴィン「進め!!」

ダズ(でも、俺、腰痛い。馬にしがみつくのがやっと)
  (げっ、団長、巨人に咥えられた。やばいって)

エルヴィン「エレンはすぐそこだ!進め!」


ダズ(団長、凄い。食われてるの勇敢だ)
  (あ、ミカサ行った。ベルトルト危ない!惜しい!)
  (?どっちを応援してるんだかわからなくなるな)
  (あ、ミカサが雑魚巨人に掴まった。頑張れミカサ)
  (お、いいぞ、ジャン、ミカサを助けた)
  (いいなジャン。守りたい人守るチャンスが来て)
  (あーいうの、普通は死亡フラグっていうのに)
  (あいつ、なかなか死なねぇな。羨ましい。)
  (あ、先輩の誰かが行ったけど、ワイヤー掴まれた)
  (あ、アルミン、いつの間に!あいつも成長したな!)
  (ぞわっ。なんてゲスな表情するんだ?アルミン)
  (ベルトルトが怒った。アルミン何か仕掛けたな)
  (だ、団長がベルトルトを切った。しかも片腕で)
  (ああ、エレン落っこちる。と思ったら・・ミカサ)
  (ナイスキャッチ、みんな守りたい奴、守りまくり)
  (ところで俺のユミルとクリスタはどこだ?)


エルヴィン「総員撤退!」

ダズ(ちょ、待って、ユミルとクリスタはどこだ?)
  (あ、ユミルやばい、雑魚巨人にマウントとられてる)
  (俺も行きたいが馬にしがみつくのがやっとだ)
  (何しろ装置が壊れちまったし)
  (おぉ、クリスタがユミルを助けた。討伐数1だ)
  (クリスタ、喜んでる場合じゃないって、逃げろって)
  (くそ、俺も装置さえ動けば飛んで行くのに)
  (お、コニー、ナイスだぞ。ありがてぇ)
  (でも・・・それ、俺がやりたかった)
  (神様(作者)は残酷だぜ)
  (よし、ユミルも逃げてるぞ。行けるぞ)
  (ん?何かが飛んでるぞ。え?巨人?飛べるのか?)


ジャン「ライナーの野郎、巨人を投げて寄越しやがった」

ダズ(そんなもん投げんなよ。危ねぇだろうが)
  (言わんこっちゃ無い、ミカサとエレンに当たった)
  (ああ、ありゃヤバイって、巨人が近づいてるぞ)

作者です。

とりあえず今日はここまで。

今日って月別マガの発売日だっけ?
それ見てから書きます。
おそらく、ダズは登場しないと思うけど。
そこからは、原作無視して進めます。

方向としては、以下を考えています。
ヘタレ運に磨きをかけ、逆転劇のキーパーソンになる
覚醒or巨人化して物語の主役
クリスタを助けてしかも結婚してしまう
怪我をして引退し、大牧場経営者になる
モブ王らしく、コマの隅で華々しく犬死
(↑なんかハンネスさんが先にやりそう)

意見を頂けると嬉しいです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月29日 (金) 15:57:42   ID: 4oapExNf

ダズ...

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