男「許嫁、今帰りかい?」許嫁「ええ、あなたも?」(234)

男「うん、そうなんだ!偶然だね!」
男(実は隠れてずっと待ってたんだけどね)

許嫁「ええ、よくある偶然ね」スッ

男(……なんで横に並ぶと距離を開けるんだろ……)
男「そう言えばさ、駅前に雰囲気の良い喫茶店を見つけたんだ!良かっ…」

許嫁「ごめんなさい、今日は習い事があるの」

男「あ、うん!気にしないで!」
男(嘘だよなぁ、義母さんは習い事なんてしてないって言ってたし)

許嫁「もういいかしら?私、急ぐから」スタスタ

男「あ、待って…」スッ

許嫁「ぃやっ!」バシッ!

男「っ!」
男(伸ばした手を叩かれるの何度目かなぁ………)

女「やっぱり許嫁さん今日もツンツンモードかー」

男「うん、ごめんね……せっかく良い場所教えてもらったのに」

女「あはは、気にしない気にしない!あたしら親友でしょ?」

男「ありがとう……はぁ、どうしたら許嫁と上手くやれるんだろ……」

女「今更聞くけどさ、そんなに酷いの?」

男「………君にならぶっちゃけようかな」

男「酷すぎてなんで婚約したのか解らないレベル」

女「ひぇー」

男「お互いの父親が親友で、昔からちょくちょく会ってたのは話した?」

女「うん、そしたらなんか男から惚れてー、あっちも満更じゃないみたいでー……で、父親同士がノリノリで即!婚約!だっけ?」

男「うん、僕が『好きだ』と言った時の彼女の笑顔は絶対に忘れられないよ」

女「それがどうしてこうなっちゃうかねー……?」

男「解らない、ソファで隣り合うのを避けたり、手を繋ごうと誘えば拒否されて……並んで歩いてもくれなくなったよ」

女「んー、強引なのが好きでアピールしてる………わけない、か」

男「僕もそう考えた事がある、その結果がこれさ」ファサッ

女「え?左目の横んとこに…傷?」

男「部屋を尋ねた時に、ね」

回想

男「許嫁、僕は君が好きだ、愛している」

許嫁「私も同じ気持ちよ」ニコッ

男「じゃあ、なんで隣に居させてくれないんだ?手を繋いだり、君と並んで歩いていけない理由はなんだ!?」

許嫁「だって…私達まだ学生で…」

男「幼い頃は一緒に走り回って遊んだじゃないか!」

許嫁「でも…でもね…?」

男「別に多くは望まない!そこまで言うなら並んで歩いてくれるだけでも!」ズイッ

許嫁「!!!…や、やめてっ!」

ガシャン!

女「電気スタンドで……頭を……?」

男「ああ、どうやって帰ったかは覚えてないが気づいたら自宅で救急箱を漁りながら泣いていたよ……」

女「ねえ、なんで婚約解消しないの?」

男「愛しているからさ」

女「許嫁は愛してないと思うなー」

男「それでもいい、たとえ一度でも彼女と手を繋げれば満足だ、そのまま死んだっていい」

女「ちょっ……男の代で家潰れるよ?」

男「知ったことか、彼女が嫌なら結婚しても子はいらない」

女「ぞっこんだねぇ……」
女(許嫁め、あたしが断腸の思いで諦めた男を………ころしたろうかしら)

許嫁友「やほー、今日も眠そうだねー」

許嫁「もとからこんな顔です、はぁ…今朝から旦那様が体調不良のようで気になって仕方がありません……」

許嫁友「じゃあ保健室なり病院なり連れてけば?」

許嫁「そんな!若い男女が連れ添って密室なんて!」ぽっ

許嫁友「あんた頭のネジ早く拾って来なよ、昨日も旦那のことツンケンして、婚約無くなっちゃうぞー?」

許嫁「そんなっ…私は真剣に旦那様の事を想ってます!まあ、確かに、旦那様が近くにいると混乱してしまって……つい……その……」

許嫁友「はいはいワロスワロス。わっちは忠告したぞー?他の女に取られて泣く前に腕なり足なり掴んでおきなさいよー」

許嫁「うで……あし………」ぼんっ!

許嫁「真面目にやんなさい、赤面してるほど余裕は………」

女「許嫁さん、って……貴女でいいのよね?」

許嫁友「っち…気合い入れな、足元まで焼けてきたよ……」

女「どうもはじめまして、男の親友の女です」

許嫁「……お話は、聞いてます」

女「最近、男が貴女の愛に飢えて寂しいと泣き言を言ってきて困ってるの」

許嫁「えっ!そ、そんな……私っ…」

女「 い ら な い な ら ち ょ う だ い よ 」

許嫁「ーーーーーっ!」

女「男はね、どこまでも一途で優しくて良いやつなの、貴女に辛く当たられても折れないくらい綺麗でまっすぐな人」

許嫁「う、…っそ、そんなところに、私も惚れてますわ」

女「嘘つけメルヘンバカ」

許嫁「っ!」

女「貴女が男を好き?愛してる?ご冗談を!手を繋ぐことさえしないじゃない!昨日もね?私男と一緒に帰ったの!一緒に!」
女「貴女と行きたいって言っていた喫茶店に二人で行ったの!仲良くお喋りして貴女をボロクソにこき下ろして爆笑してやったわ!」
女「アンタなんか許嫁って立場に酔ってるだけで男の事なーんにも解ってないじゃない!この夢遊病者!」
女「アンタは『お嫁さん』の夢を見てフラフラしてるだけの夢遊病者よ!」

許嫁「そ、そんな……私……私は……」ガクガク

女「言いたいことはそれだけ、あとはお礼かな」

女「男のこと突き放してくれてありがとう、いただきます♪」ニヤリ

許嫁「」

スタスタ………

許嫁友「わっちの言ったこと……理解できたかい?」

許嫁「どうしよう…どうしよう…取られちゃう…旦那様…旦那様が…」ブルブル



女(あんだけ言って改善しなきゃ嘘よねー)
女(あー、あたしもお人好しだなー、男ー幸せになるのよー)

許嫁「お義母様!」

男母「あらどうしたの?そんなに血相変えて?今日あの子まだ帰ってないんだけど……」

許嫁「わ、私に料理を教えてくださいっ!」
許嫁(これしかない!手料理を持って旦那様に私の愛を伝えてみせる!)

男「ただいま、あれ?許嫁……ゆっくりしていくといい」
男(お袋の前でアレは流石に耐えられない)

許嫁「あ、待っ……」

男母「あらあら……困ったわねぇ……」

女「ちーっす!どう?あれから?」ワクワク

男「いや、これと言って変化は無いかな……最近は僕から行くのも控えてるんだ……」

女「え?だっ、駄目だよそんな!諦めずに向かってみるべきだって!」
女(オーイ!何のためにあたしは頑張ったんだー!)

男「しかし、親父やお袋にあんな惨めな姿を見せたくはないんだ……」

女「ん?家に来てたりするの?」

男「ああ、うん、お袋とよくお喋りしに。最近回数が増えてきているのが気になるかな」

女「それ、行くべきだよ!許嫁の方から誘っているってことだよ!」
女(ていうかそうであってくれー!)

男「そ、そうか……じゃあ、今日帰ったらまたアプローチしようかな」

男「ただいま」
許嫁「あ!おかえりなさい!」

男「来ていたんだ」
男(許嫁はソファか……よし、隣に)

許嫁「あ、今お茶入れますね」スクッ

男「あ、ああ……」
男(タイミングを外されたか!仕方ない、先に座って待とう)

許嫁「えっと………」

男「どうしたの?隣、来なよ」ポンポン

許嫁「ぁ………ぅ……」

男「いつまでも立ってないで、ほら」グイッ
許嫁「きゃぁ!」ばしぃん!

男「っく……」
男(頬を……打たれたのは初めてだな……)

許嫁「あ、ごめ…」

男「すまない、部屋に戻る」スタスタ

許嫁「ま、待って!違うの!待っ……」

男(純粋にお袋と話したかっただけか……くそっ!)

許嫁友「何やってんの?」

許嫁「だ、だって……旦那様が強引に……」

許嫁友「そんくらいで騒ぐなっての!しかも手まで出して……はぁ」

許嫁「どうしましょう………どうしたら……」

女「抱きついてやればいーんじゃないの?」

許嫁「ヒッ!?」

女「このウルトラバカ、警告が足らなかったかな?あたしぃ…明日男にキスするわぁ…」ニヤリ

許嫁「!!!!!!!駄目!駄目です!」

女「じゃあアンタがしたら?男は純粋だから、『結婚式の予行練習』とか言えば軽く騙されてくれそうだし」

許嫁「無理、無理です……そんな恥ずかしいっ!」

女「あっそ、あたしは男とすることは全部幸せだから気にならないけど」

許嫁「~~~~~っ!!!」

女「明日まで、忘れないように」

許嫁「だん…男さん!」

男「許嫁……?」
男(これは夢か?いや、千載一遇のチャンスに違いない!)

許嫁「あああの、この前の喫茶店の話ですけど……」

男「ああ!いい所なんだ!カップルで行くと良いことがあるって評判でさ……」

許嫁「えっと…えっと…ご一緒してよろしいですか?」

男「う、うん!行こう!」
男(でも並んで歩いてくれないのはどうして?)

許嫁「…………」

男(会話も無い………不意に立ち止まってみるか)

男「」ピタッ

許嫁「え?…きゃっ」どんっ

男「あはは…ごめ」
許嫁「いやあああああ!」バコーン!

男「」
許嫁「あっ…」

女「男、泣かないで……大丈夫よ、きっと大丈夫だから」

男「くそっ…くそっ…なんでこんなことに……」

女「許嫁には悪いけど、これも私が決めたことだし……」ぼそっ

男「え?」

女「男…キス、しよ?」

男「な!?なぜ…」

女「ただの友達がここまで親身になってくれると思う?すぐ側で、手を握って抱き締めてあげると思う?」

男「まさか……」

女「好きよ、あなたのこと、ずっと好きだった」

男「お、女………」
女「忘れさせてあげる、辛い記憶も、あの子も」チュッ

ピロリーン

女「えへへ……写メっちゃった…二人の甘い思い出……」

男「あ、す、すまない……それでも僕は……」

女「いいよ、決心がついたら、今度は男からキス…してね?」
女(もう知らない…あんなバカに男は任せておけないよ)

許嫁友「今にも死にそうだな」

許嫁「ええ、私、なんであんなことを……」

女「辞書入りカバンでフルスイング……あんたやっぱり男嫌いでしょ?」

許嫁「そんなわけありません!」ガタッ!

女「ふーん、でもー?約束はー?約束だよー?」

許嫁「まさか……」サーッ

女「彼の唇、ごちそうさま♪」ペロッ

許嫁「」ヘナヘナ

女「じゃ、そういうわけでバイバーイ♪今日は何しちゃおっかなー♪」ルンルン♪

許嫁友「誰も恨めないぞ、お前がやっちまった……いや、やらなかった責任だ」

許嫁「旦那様…旦那様…」グスグス

許嫁「とにかく…巻き返さなきゃ…旦那様の部屋に…部屋に入って…子供ができたってかまうもんですか……」


許嫁「お邪魔しまーーーーーっ!!!」
許嫁(靴…あの女の……靴………!)

許嫁「だ、旦那様!旦那様ぁ!」ダダダダダ

ガチャン!

女「残念、まだあたしだけだよ」

許嫁「っ…出ていきなさい!この!泥棒猫!」

女「お断りだよ、今日は男とセックスするんだ~♪」

許嫁「んなっ……そんなこと出来るわけが……」
女「『する』のよ、アンタと違ってあたし素直で大人しくて優しいの、彼にリードしてもらうんだ~♪」

許嫁「ゆ、ゆるしません!そんなこと!妻である私が絶対に許さない!」

女「口約束だけでしょ?勝手に彼女顔しないで、手を繋いだことも無いくせに、友達未満のメルヘン女が調子乗りすぎ」

許嫁「あ…あなたはっ…!」

男「な、なんで二人が俺の部屋に…?」

許嫁「旦那様!このメス猫とはどういった関係で……!」

女「あーん!男ー!会えない時間が辛かったよー!」ぎゅー

男「あわわ、女?急にどうしたんだ?」

女「ほら、もうこんなに距離で差がついてる」クスクス

許嫁「!!!」

女「男に必要なのはアンタじゃない…あたし……何時でも側にいて、辛いことがあったら慰めてあげて、良いことがあったら一緒に喜んであげられるあたしなのよ」

許嫁「わ……私だってそれくらい!」

男「できないじゃないか………」

許嫁「あ……え……?」

男「僕が君の側に居たいと思うほどに……僕を撥ね付けて……」

女「安心して男……あたしは何時だって男のすぐ側にいるよ?」

許嫁「や、やめて……まって……」

男「すまないが、今日は……二人とも帰ってくれ……」

女「またね♪」チュッ

許嫁「!!!!!!」
許嫁(私も!ここで遅れをとるわけには!)

許嫁「だ、旦那様………!!」

男「えっ」

ゴツンっ…!

男「う」ばたり

女「くすくす………これは完全勝利かしら?」

翌朝

男「………」

許嫁「旦那様……その……私……」

男「」スタスタ

許嫁「ま、待ってください!待ってぇ!」

女「男、やっとあたしのこと本気になってくれたんだね?」ぎゅっ

男「うん、僕には最初から君しかいなかったんだ……許嫁なんて悪い夢だったのさ」チュッ

女「んっ……男……すき……」

男「うん、僕も好き」

許嫁「いや、いやあああああああああ!待って!好きです!愛してます!本当に!本当だからぁ!待って!待ってよおおおおおおお!」

女「あーあ、その素直さが何時も出てりゃあねー」クスクス

男「君の白々しい言葉を今更信じることはできないよ、身体の刻まれた傷痕が、君の本心だ」

許嫁「違う……違うんです……戻ってきてぇ……旦那様……旦那様ぁ…………」グスグス

許嫁「うああああああああああああん!!!!」

許嫁スレでやたら傲慢チキな許嫁がメインヒロインはってるのがむしゃくしゃしてやった、バッドエンドならなんでも良かった、今はすっげーすっきりしてる

やはり反応が両極端であるな
あれだ、お前の萎えは他人の萌えと801の賢人もおっしゃっている。こっから逆転させたいなら有志が継いでくれ

許嫁友「もう何も言えんよ」

許嫁「私は……私は愚かです……」

許嫁友「わかってるなら治しな、彼が何を望んでいたかを思い出すんだ」

許嫁「は、はい!えっと……えっと……」

許嫁友(まあ駄目だろうけどね、信頼ってのは崩れたら積みにくくなるものなのさ)

許嫁「とにかく放課後!放課後です!」

許嫁「旦那様!お待ちになって!」

男「ん?ああ、君か……止めてくれないかな?僕たちはもう無関係なんだ」

許嫁「認めません!私は今でもあなたの妻です!」ぎゅっ

男「なんのつもりかな?」

許嫁「あの…手を…繋いで帰ろうかと……」

男「…………案外、なんでもないことなんだな」
許嫁「え?」

女「でしょ?こういうのって気持ちだしね」ぎゅっ

許嫁「あ、あなたは離れなさい!」

男「離すのは君だ、まるで猫だな、捨てられるとわかったら全力で媚びを売る……浅ましいメス猫め」

許嫁「ーーーーーーっ!」

女「ねえ、この前の喫茶店いこうよ、今度はカップルだしおまけもらえるね♪」

男「ああ、共に紡ごう、恋人としての時間を」

許嫁(いったいどうしたらいいの……誰か……助けて……)

女「さて、許嫁の本心を聞けたご感想は?」

男「あれほど想いながら何故今まで素直になれなかったのか理解に苦しむよ」

女「そうだね、まだ許嫁のこと好き?」

男「正直わからない、彼女を思う気持ちの残骸を感じるが、今は君といる時間がとても嬉しい」

女「ふふふ♪良かった。これからも彼女はあなたを振り向かせようとするよ、絶対ね」

男「心は君に預けた、もうどこにも行かないさ」

女「それはどうかな?命がけで愛した許嫁をあなたは諦めたのよ?」

男「……………」

女「あたしもうかうかしてられないぞっ」

許嫁「旦那様!お昼、ご一緒しましょう!」

男「ああ、適当にその辺にいるといい」

女「隣はあたしの席だよーん」

許嫁「なりません!お弁当を用意しましたわ!どうぞ!私の心尽くしのお弁当です!」

男「………情報源はお袋かい?」

許嫁「はい!旦那様のためにお義母様に弟子入りして毎日精進を」

男「ほら、女も食べなよ、あーん」

女「あーん♪へー、なかなかやるねー!出してくるのが遅かったけど♪」

許嫁「っぐ、まだです!まだ正式に婚約解消とはなってません!」

男「親父がごねても君がごねても無駄だよ、僕には女がいる、もう失いたくないんだ。愛も、恋人も」

許嫁「私が!私がいます!」

女「はいはいワロスワロス」

心が痛い

許嫁友「気持ち良いくらいに冷たいねぇ………」

許嫁「ああ、いったい何をしたら……旦那様…もういっそ身体を……」

許嫁友「究極の選択、だね…止めないけどさ」

女「無駄だよ」

許嫁「あなた………」

女「だから最初から素直になれって言ったのに………」クスクス

許嫁「お願い…お願いします……返して…旦那様を返してぇ……」ポロポロ

女「返して……か、元々アンタのでもないでしょ?なんかそれらしいことしてきたの?」

許嫁「………………」

女「触れることのできない許嫁なんか、アニメの女の子と一緒だわ。でも私は現実なの、現実で彼と仲良くやってる……ああ、幸せ……」

許嫁「……ぐすっ」

許嫁友「泣くなら、なんか次の手を考えてからにしな」

許嫁「……うん」

152>>どこにも痛くなる要素なんて無いじゃないか
逆に許嫁が素直になってる

>>156
まぁそこは確かによくはなっているが、許嫁から見たバッドエンドしか
今のままでは見えないからな……

男「ただいま……許嫁、どいてくれないか?部屋に行きたいんだ」

許嫁「ご一緒します」

男「……………」
男(許嫁がすぐ後ろについてくる……若干距離が近いような……?)

許嫁「旦那様……二人きり……ですね」ガチャン

男「な、鍵を……」

許嫁「旦那様……愛してます……今までの非礼は全て詫びます、必要なら罰もうけます…だから、どうか……どうか私のもとに……」

男「くっ………」
男(相手は女性…手荒にはできない……)

許嫁「旦那様…寝床へ…」グイッ

男(くっ……僕は……もしかして本当に……彼女を………?)

どさっ

許嫁「私の全てを差し上げます、私の全てになってください」

女「やはりそうくるか、って感じね」

許嫁「そんな…クローゼットの中に!?」

女「ね?言ったでしょ?結局こうなるのよ」

男「ああ、僕は……」

女「考えないでいいよ、疲れてるよねいい加減」ぎしっ

許嫁「な、なにを……」

女「ご奉仕」ジィィィ

男「やめてくれ、君にそこまでされたら僕は」

女「はぷっ…んちゅっ…いいよ…好きだもん、これくらい余裕だし」

じゅぽっ……じゅぽっ……

許嫁「ああ……あああ………」カァァァァァァ

男「んっ…ぐぅ………き、きもちいい……!」

許嫁「旦那様が……素直に……ならなきゃ…どきなさい!」

女「へぇ…何よ?ヤる気?」

許嫁「私の方が!旦那様をより満足させられます!」

許嫁「んぐぅ……ふぐうう!」

男「許嫁………」

女「あー、暇ならおっぱい揉む?」

男「あ、ああ……」

じゅぽっ……じゅぽっ……じゅぽっ……

男「ぅあ……く……う……」

女「ん………あん………ねえ…そろそろ…」

男「あ、ああ…」

許嫁「なっ……最初は私です!」

女「何よ?くわえてるだけでグショグショなの?やらしー」クスクス

許嫁「当たり前でしょう!?愛しい旦那様と肌を合わせるだけで私はもう堪らなくなってしまうの!!」

男「許嫁……君は……」

女「ちっ、そこまでいうなら譲ろうかしら……」

男「あああ……綺麗だ……許嫁……許嫁っ!!」ガバッ!

許嫁「あっ!いいです!お好きになさって!私を!私をお嫁さんにしてっ(ずぶん!ぶちっ)ああああああああ!!!!」
許嫁「痛……痛い……っくぅ!」

男「ハァハァ……許嫁ぇ………」パンパンパンパン

許嫁「あぎっ!いっ……ぁ……うくっ……あんっ!」

女「あらら?痛いの好きなの?マゾーい♪かわいいー♪」クリクリ

許嫁「ひぃぃぃぃぃ!擦らないでぇ!繋がってるとこ舐めちゃだっ……ふああああああん!!!」ビクッ

男「くああっ……許嫁ぇっ!!」ドプッ!!!!!

許嫁「あはああああん!旦那様のぉ……なかいっばぁい……♪」

男「はっ…はっ…許嫁…ぅぅぅ」パンパンパンパンパンパンパンパン

許嫁「ひゃひぃぃ!ああああ!旦那様ぁ!旦那様ぁん!なかぁ!なかすっごいびんかんですぅ!あー!あー!」ビクビク

女「うわ…中出し抜かず連続レイプ……濡れるぅ……」

許嫁「いく!いくいくいってしまいますぅ!だんなさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ビクンビクン

男「ぅぐうううう!ふぐううううう!」ドプッドプッドプッドプッドプッドプッ!!!!!

女「あ、あのさー、あたしの分………ある?」

男「はぁ、はぁ、どうかな?」ビンビン

女「やるじゃん♪じゃあ今度はあたしね♪いっぱいしようね♪」

翌朝

男「どうしてこうなった………」

許嫁(全裸)「旦那様……愛してます……」スヤスヤ

女(全裸)「男ぉ…もうゆるしてぇ……」スヤスヤ

男「とりあえず……おっぱい揉むか」

許嫁「あっ、あんっ」
女「あんん…あふん…あん」

男「」ムラムラ

男「許嫁っ!許嫁ぇぇ!」パンパンパンパン

許嫁「ああん!旦那様おはようございますぅぅぅぅぅん♪」

女「いいなー、あたしもー」

男「うっ」ドプッ
男「お、女ぁ!」パンパンパンパンパンパン

女「ひぁぁぁぁぁん♪」

許嫁「あなたは側室よ!正妻は私なんですからね!」

女「何よー!暴力妻のくせにー!」

男「二人とも喧嘩しないで、ね?」

女「はーい」ぎゅっ
許嫁「仕方ないですね」ぎゅっ

男「うーん……どうしたら……」

許嫁友「諦めてしまえ、こうなったら二人ともお前の妻だ」

男「親父なんて言うかな……」

許嫁友「くくく……思ったより面白いかもしれんな」

女「男!」
許嫁「旦那様!」

女&許嫁「大好き!」

男「うん、僕も好き」

自作ダッチワイフが擬人化する漫画思い出した

>>187こいつか?
http://www.rupan.net/uploader/info/1310841176

眠い、もうあかんわ
3P仲良しENDってことでおしまい

>>1が寝たことだし、駄作だがHappyEnd書いていい?

じゃあ許嫁が夜這をかけたとこからで

許嫁「……っ、はっ……」

許嫁「……ゆめ……でしたの?」

許嫁「それにしてもなんてリアルな夢……」

許嫁「旦那さ……。いえ、男さん」

許嫁「昔はあんなに素直に遊べていましたのに……」

許嫁「男……さん……」ポロポロ

許嫁「いつからでしょう・・・・・・。私が男さんに対して素直になれなくなってしまいましたのは」

許嫁「私はこんなにも男さんを……」

許嫁「ぅん・・・・・・」ス…

許嫁「はっ……男さ……ん」クチュクチュ

許嫁「男さん……!わたし、私は……」

許嫁「んんっ……」ビクッ

許嫁「おとこ……さん……」

翌朝

許嫁「ふぁ……」ボー

許嫁友「やほー。ん、今日はいつもより眠そうだね。どした?」

許嫁「あら、許嫁友さん……。いえ、昨日少々悪い夢を見てしまったもので……」

許嫁友「あらあら? いっつも能天気な許嫁が悪い夢ねぇ。明日は槍でも降るのかねぇ」

許嫁「もう……。 私、昨日はそれのせいでろくに睡眠をとれなかったくらいなのですから、もう少し真剣に考えてくださいな」

許嫁友「真剣に……ねえ。あんたが真剣になることってーと愛しの旦那様のことかいねー」

許嫁「ど……どうして分かりますの……?」

許嫁友「どうしても何も、あんたが話すことと言ったら彼のことくらいじゃないか」

許嫁友「話を聞かされるこっちの身にもなってほしいもんさねえ。毎日毎日旦那様旦那様聞いてたらこっちも疲れてくるよ」

許嫁友「それで、どんな悪夢を見たわけ?」

許嫁「……わたくし、旦那さまが近くに来るとよく暴力をふるってしまいますでしょ」

許嫁「その暴力が原因で、私のもとから旦那様がいなくなってしまいますの」

許嫁「その夢の中の私は吹っ切れたのか、旦那様にいろいろなアタックをいたしますの」

許嫁「手をつないだり、お弁当を作ったり、挙句の果てには夜這まで……」

許嫁「ですが、旦那様はそれらのすべてを冷たい目でご覧になり、別の女性の方と楽しそうに笑っていらっしゃいますの」

許嫁「……あんな世界、絶対に……いや」

許嫁友「……そうだね、旦那様至上主義の許嫁からしたらそんな世界認められないだろうね」

許嫁「ええ……。 ですが、不安になってしまったのです」

許嫁「私、昨夜はいろいろ考えましたわ。これまで私が男さんに行ってきた行為のこと」

許嫁「そして、それらの行為が男さんを非常に傷つけてしまっているということを」

許嫁「ですが……無理……です」ポロポロ

許嫁「私は男さんを愛しています。 だからこそ近くにいるととても緊張して……」

許嫁「私だって、男さんと手をつなぎたいんです……」ヒック

許嫁「男さんと……、共に歩んでいきたいんです……」

許嫁「もう、私はどうしたら許嫁友「大丈夫さ」

許嫁「許嫁友さん……?」

許嫁友「大丈夫、あんたのその意志の強さがあればきっとね」ニコッ

許嫁「ほんとうにそうでしょうか……? もう本当は男さんは私のことなんか嫌ってはいないでしょうか?」

許嫁友「大丈夫。 だってさ、あんたの愛してる気持ちはわっちでもわかるほどなんだよ。 向けられてる本人がわからないはずないって」

許嫁友「それにさ、言っちゃなんだけど普通はさ、他人に怪我させられた時点で近づかなくなるもんさ」

許嫁友「そうじゃないってことは、あんたの旦那様はまだあんたのこと愛してくれてるってことさ」

許嫁「旦那様が……」グスッ

許嫁友「けどね、あんたこのままじゃあ愛想を尽かされても文句は言えないよ。 なんせ相手の愛にこたえられていないんだからね」

許嫁「ふぇっ……。許嫁友……どうしましょうー……」オロオロ

許嫁友「ふふっ、心配せんでも大丈夫。 わっちがあんたらのキューピットになったるよ」

許嫁「ほ……本当に……?」

許嫁友「ああ、大丈夫大丈夫。 だからさ、少し落ち着きな。 そんな顔じゃあ愛しの君に笑われちまうよ」

許嫁「うん……。」ゴシゴシッ

許嫁友「さ、そんじゃあ作戦を考えるかね。 まずはあんたのその暴力癖のところからだ」

許嫁「うんっ。 許嫁友、ありがとうございますっ」ダキッ

許嫁友「こらこら抱きつくんじゃないよ」(これを旦那さんにやれっての……手間のかかる友人だねぇ)クスッ

放課後

許嫁友『いいかい、とりあえず彼にこれまでの暴力のことを謝るんだ。そして、近くに行ったりするのには、少し時間がかかることをきちんと説明するんだよ』

許嫁(まず謝ること……謝ること……)

許嫁「……旦那様、少々お話しがございます。 か、帰り道少々お付き合いいただけますでしょうか」

男(……どうしたんだろう? もしかして最近嫌われているみたいだし、婚約の解除とかかな……)ハァ
男(僕はこんなにも許嫁のことを愛してるのに、どうして思いは届かないんだろう)

男「話……か。 君がそこまであらたまっているということはさぞかし重要な話なんだろうね」

許嫁「……はい。 場合によってはわたくしたちの未来の関係にも直結する、重要なお話です」

男「そうか、じゃあいこうか。 そういえば駅前にいい雰囲気の喫茶店を見つけたんだ。よければそこで話さないか?」

許嫁「えぇ。 参りましょう」(謝ること……謝ること……)

喫茶店

男「……」(き、気まずいな)

許嫁「……」(旦那様……)

男「あのさ、話って何?」

許嫁「……」(謝ること……謝ること……)スゥ

男「……」(ここにくるまでも許嫁俺の数m後ろにいたし、やっぱり嫌われてるよな……)

許嫁「申し訳ございませんでした……」

男「?」

許嫁「これまで、私の行為によって旦那さまには本当にご迷惑をおかけいたしました……」

許嫁「ですが、どうか私のことを嫌わないでいただきたいのです……」

許嫁「旦那さま……、いえ男さん。私はあなたのことをお慕い申しております」

許嫁「ですから、どうか私のことをまだ許嫁とお認めいただきたいのです」

男「……」

許嫁「……」

男「ふーっ、よかったぁ。 てっきり僕は許嫁に嫌われてるのかと思ったよ」

許嫁「」ハッ

男「もちろんだよ。 僕はいつでも君のことを愛しているからね。」ニコッ
男「だからさ、これからは出来れば俺を君のとなりに居させてほしいな」ナデッ

許嫁「ッ―――」バシッ

男「痛っ」(あれ? ここはこういう雰囲気なんじゃないの?)

許嫁「け……けど、そういったことはまだ早いんですからね! 私たちはまだ学生なのですから//」

男「はは……、しばらくはスキンシップも取れないのか」トホホ

許嫁「も、もう。 これまでのだって照れ隠しなんですよっ。 旦那様がいきなり近づいてくるから//」

男「ほんっとに、前途多難だなあ」

許嫁「うぅ……、申し訳ございません……」

男「けどうん、もう大丈夫だ。 君が僕から離れないことがわかってホッとしたよ。許嫁、ありがとう」

許嫁「旦那様……」

男「よし、この話はこれで終わり。 できれば今日はうちに来ない? 」

許嫁「それじゃあ、一緒に帰りましょう! 旦那様!」

そうして帰る二人の影は夕日に並んで照らされていましたとさ。

終わりです。おやすみなさい。

いつまでやってんだよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月09日 (土) 01:30:50   ID: buJWIj1F

最後の話は本当にイラネ。
無駄。

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