パワプロ「聖ちゃんを無視したらどうなるか」(703)

聖「先輩、大会も近いし…少し先輩の球を受けておきたいのだが…」

パワプロ「…」

聖「私のリードに先輩がちいてこれるか不安だしな、うん」

パワプロ「…」

聖「先輩…?」

パワプロ「…」

聖「は…早くしないと練習時間が無くなってしまうぞ…?」

パワプロ「…」

聖「あ…ぅ…」

パワプロ「おーい、田中ぁ!ちょっと俺の球受けてくれ!」

田中(補)「ん?あいよー」

聖「なー!」

聖「せんぱっ…」

パワプロ「よーし、まず軽ーくいくぞー」

田中(補)「おうよー」

聖「…」

聖(私は…何か気に障ることをしたのだろうか…?)

みずき「ありゃ?聖、今日はパワプロ君と投球練習しないんだ?」

聖「う、うむ…」

みずき「じゃあさ、ちょっと投げてもいい?変化球試したいんだ~」

聖「…うむ…」

みずき「?」

―――翌日―――

聖(結局昨日あれから先輩と会話をしていない…)

聖(…パワプロ先輩の教室は確かここ…)ヒョコッ

聖(早く…謝らなければ…多分…私が悪い…)

聖(…心当りは無い…が…)

聖(そうでなければ…先輩が…無視するなんて…ない…)ギュッ

聖(先輩…)キョロキョロ

聖「!」

聖(い、いた!…こ、声を…かけなければ…!)

聖「ぱ、パワプロ先輩!」

パワプロ「…」

聖「せ、先輩…あの…私が悪いことをした…その…申し訳…ない…」

パワプロ「…」

聖「お詫びと言ってはなんだが…パワ堂のきんつばを買って…」ガサッ

パワプロ「…」スッ

聖「まっ、待っ…」

パワプロ「…」スタスタ

聖「きんつば…一緒に…食べ…」

聖「…」ポツーン

聖(…なん…で…)

聖「…」

みずき「ひーじり!」ポンッ

聖「!」ビクッ

みずき「どったの?こんなトコで…ここ学年違うでしょ?」

聖「みずき…か…いや…なんでも…ない…」

みずき「ふーん…」

聖「…」

みずき「あっ!きんつばじゃない!もーらい!」ヒョイパク

聖「なー!」

みずき「んっ、おいしっ♪」

聖「なっ…なっ…」

みずき「…?」モキュモキュ

聖「きん…つば…」

聖(先輩と…仲直り…しようと…買った…)

聖「…っ」ジワッ

みずき「ちょっ!ひ、聖!?べ、別に泣かなくても…ご、ごめんっ、あとでプリン買ってあげるから…ね?」アセッ

聖「…っ…ちが…違うんだ…ただっ…」グスッ

みずき「聖…?」

聖「ん…大丈夫だ…問題ない…」

みずき「…」

聖「…午後の授業があるからな、私は教室に戻る…」

みずき「そ、そっか…」

―――放課後―――

みずき「おーっす、ダーリン♪」

パワプロ「ちょっ、みずきちゃん…その呼び方やめてくれって…」

みずき「あははっ、いーじゃんいーじゃん」

パワプロ「はぁ…」

みずき「…あのさ、パワプロくん…」

パワプロ「なに?」

みずき「聖に何かあったか知らない?」

パワプロ「…」

パワプロ「…知らない」

みずき「そっかぁ…そうだよね…なーんか変何だよね、聖」

パワプロ「…へぇ」

みずき「…考えてても仕方ないか、じゃ、今日も練習頑張ろうねっ!」

パワプロ「うん、大会も近いしね」

パワプロ「…」

聖「すまない…少し遅れた…」トテトテ

矢部「珍しいでやんすね、聖ちゃんが練習に遅刻なんて」

聖「う…」

みずき「聖、昨日からだけど…しっかりしないとダメだからねっ…大会も近いんだしさ」

聖「す、すまない…」

みずき「ほら、パワプロくんからもビシッと言ってやってよ!」

聖「!」

聖(…ぱ、パワプロ先輩…)チラッ

パワプロ「…」

パワプロ「みんなー!しまっていこーっ!!」

おー!

聖「あぅ…」

聖(あれは…私個人に向けた言葉じゃ…ない…先輩は…私を見て…ない…)

みずき(お、パワプロくん…聖に気を使ってるのかな?…女の子は怒れないとか…甘いんだから)

みずき「良かったね、聖、怒られなくて」

聖「う…うむ…」

聖(良かっ…た…?…違う…私は…怒られたかった…一言でも…声を…)

聖「うぅ…」

みずき「よし、がんばろー!」

矢部「でやんす!」

聖(せん…ぱい…)ギュッ

聖「先輩…今日は投球練習を…」

聖「…あ…」

パワプロ「みずきちゃん、ちょっと相談があるんだけど…」

みずき「なに?パワプロくん」

パワプロ「変化球のことなんだけどさ…」

みずき「変化球?ふふんっ、私に任せなさいっ!…ただし、タダじゃないから…後でプリン奢ってね」

パワプロ「えー」

みずき「3つね!」

パワプロ「3つも!?もう…太るよ?みずきちゃん」

みずき「う、うっさい!」ペシペシ

パワプロ「あはは…」

聖「…」ポツーン

聖(楽し…そう…だな…)

パワプロ「こう…?」

みずき「だから違うって…指はこう…」

パワプロ「あっ、こうか!」

みずき「だーかーらー!違うって言ってんでしょ!ちょっと手貸して!」グイッ

パワプロ「えっ…みずきちゃ…」

みずき「こうっ!ほらっ、投げてみて!」

パワプロ「…ふんっ!」ピュッ ククッ

パワプロ「おっ」

みずき「いい感じじゃん!さっすが私っ!」

聖「…」ジーッ

聖(ずるい…ぞ…)

みずき「ほらっ、感覚忘れないうちにさ」

パワプロ「…っ」ビュッ クンッ

みずき「おぉっ!いいじゃんいいじゃん!」

聖(みずきばかり…先輩と…)


パワプロ「ははっ、みずきちゃんのおかげだよ」

みずき「でしょ?プリンもう一つ追加ね~」

パワプロ「さ、財布が…」

聖(仲良く…して…)ギュッ

聖「…」

みずき「あははっ…ん?」チラッ

みずき(聖…何してんだろ…)

みずき「…」

みずき「そだっ、パワプロくん!今の球、聖に受けてもらおうよ!」

聖「!」ソワソワ

パワプロ「あー…みずきちゃん投げなよ、俺は他の奴とやるからさ」

聖「えっ…?」

みずき「そ、そっか…でも正捕手は聖だし…受けて貰った方が…一応パワプロくんウチのエースだし」

パワプロ「今度の練習試合、みずきちゃんが先発らしいからさ」

みずき「そ、そっか…そういうことなら…聖っ!ちょっと来て!」

聖「…」シュン

パワプロ「田中ぁ!今日も頼むっ!」

田中(補)「おうよー」

田中(補)(最近アイツの球受けること増えたな…やだ…友情生まれちゃう…)

聖(やっぱり…私…避けられてる…)

聖(…先輩に…嫌われてる…)ジワッ

聖「うぅっ…」ポロ

みずき「ひ、聖!?だ、だいじょぶ!?」

聖「だい…じょぶっ…っく…だいじょぶっ…だから…ひっく…」ポロポロ

ざわ…ざわ…

みずき「ちょっ…ちょっと…聖…」

聖「ひっく…悪い…ふぇ…休ませて…くれ…」

みずき「歩ける…?だいじょぶ…?」

聖「心配…ない…今日は…もう…帰…る…」フラッ

みずき「あ…」

聖「…」トテトテ

俺「おい!やめろよ!聖ちゃんが可哀想だろうだろうが!」

聖「俺先輩.....」ドキドキ

田中(補)「ナイスピー」シュッ

パワプロ「おう」パシッ

田中(補)「向こう…六道さん…何かあったのか?」

パワプロ「…」

パワプロ「さぁ?」

田中(補)「だよなぁ…」

パワプロ「曲げるぞー…っ」ビュッ ククッ

田中(補)「…っと!」ポロッ

パワプロ「…」

田中(補)「…」

パワプロ「落とすなよ…」

田中(補)「ご、ごめんね…?」

パワプロの評価が下がった

田中(補)「えっ」

―――数日後、練習試合―――

監督「…一番矢部くん…二番…」

聖(結局…あれから先輩と話してない…)

監督「~…」

聖(なんで…)

監督「六道さん!」

聖「は、はひっ!」

みずき「ボーッとしてないで、ほら、聖は打順6番だからね」

聖「す、すまない…」

監督「…えー…先発は橘さん」

みずき「よーし、がんばるぞっ!」

聖(試合だ…試合…!集中…集中しないと…!)スゥ

プレイボール!

みずき(後攻か…まず出だしはキッチリいかないとね)シュッ

ットライーク!

ットライーク!

ットライーク!アウト!

みずき「おしっ!」

みずき(好調好調♪)

聖(うん…みずきの球は走ってる…!)

聖(リードをしっかりしないと…)

―――――
みずき「はぁっ…はぁっ…」パシッ

みずき(やっぱ…体力キッついかも…まだ6回の表か…点は取られてないけど…こっちも点取れてないから…ヤバいかな…)ハァ…ハァ…

みずき「…んっ!」ビュッ

ボール! フォアボール!

みずき「…くっ!」

聖(みずきの制球が乱れてきている…)

みずき「…んっ!」ビュッ

カキ-ンッ

みずき「っ!!」

聖(ライト前っ…!ランナーのスタートが早いっ…!…ノーアウト1―3塁か…厳しいな…)

タイム!

聖(投手交代か…肩を作ってたから…継投は…きっと…)チラッ

パワプロ「…」ザッ

聖「…!」ドクンッ

みずき「ははっ…ごめん、ピンチで回しちゃった…」

パワプロ「ピンチに登場するヒーローってね!」

みずき「ふふっ、ばーか…後任せたわよ」ポンッ

パワプロ「任せなって!」

聖(やっと…捕れるっ!パワプロ先輩の球っ!)

パワプロ「…ふんっ!」ビュンッ

パシーン! ットライーク!

聖「はっ…ははっ…」

聖(これだっ…これなんだっ…!)ドクンッ

パワプロ「…ふんっ!」ビュッ

パシーン! ットライーク!

聖「~っ!!!」ゾクッ

聖(ずっと受けたかったのは…っ!)

パワプロ「…ふっ!」ククッ

ブンッ パシーン! アウト-!

聖「よしっ!」

聖(あ…こ、声が出てしまった…)

パワプロ「…ふんっ!」ビュッ

聖「~っ!!!」ゾクッ

ットライーク アウトッ!

聖(ツーアウト…!すごい…このピンチをあっという間に…)

聖「ははっ…」

聖(楽しい…な…)

聖(あと一人、キッチリ抑えるぞ、パワプロ先輩っ!)グッ

パワプロ「…」シュッ

聖(内角低めのいいコースだっ…!)

クンッ

聖「!?」スルッ

田中(補)「こ、後逸!?」

聖(な、なんでっ…サインは直球のはずっ…それにっ…!)

聖(先輩の球種はスライダーとカーブと…シュートのはず…こんな…大きく落ちるシンカー…知らないっ…!)

聖「くっ…!」

セーフ!

聖「あ…あぁ…」

聖(あの軌道…みずきの…クレッセントムーンに…似てる…)ハッ

―――――

『みずきちゃん、相談が~』

『変化球のこと~』

『さっすが私っ!』

『落とすなよ…』

『ご、ごめん…』

―――――

聖「まさか…もしかして…」

聖(あの日…なのか?私が知らない間も、みずきと一緒に…)

聖「は…はは…」

ストラーイク! アウト! チェンジ!

聖「…」

みずき「ナイスピッチング!パワプロくん!」

パワプロ「うん、ありがと」

みずき「聖もドンマイ!誰だってエラーくらい…」

聖「違うっ!」

みずき「っ!」ビクッ

ざわ…

聖「あれはっ…先輩がっ…」

パワプロ「よーし!切り替えていこー!みんなー、点取るぞっ!」

おー!

聖「ちが…違うんだ……うぅ…」

みずき「ほら、みずき次打順だよ?」

聖「…う…む…」

>>1
我が問いに答えよ
お前は一年前の七夕に舞ちゃんとあおいちゃんとはるかちゃんに三股かけるSSを書いた男か?

>>126訂正
ストラーイク! アウト! チェンジ!

聖「…」

みずき「ナイスピッチング!パワプロくん!」

パワプロ「うん、ありがと」

みずき「聖もドンマイ!誰だってエラーくらい…」

聖「違うっ!」

みずき「っ!」ビクッ

ざわ…

聖「あれはっ…先輩がっ…」

パワプロ「よーし!切り替えていこー!みんなー、点取るぞっ!」

おー!

聖「ちが…違うんだ……うぅ…」

みずき「ほら、聖、次打順だよ?」

聖「…う…む…」

>>127
違いますよー

聖「よろしくお願いします…」ザッ

ザコプロ(敵)(うはっwww目の保養きたwww)

聖(…違うのに…)

ットライーク!

聖(私は…いつも通りだったはずなのに…)

ットライーク!

聖(…私のリードは…そんなに頼りにならないのか…)

ットライーク! アウト-!

聖「…っ」グッ

ザコプロ(敵)「目の保養終わったwww」

クロスプレーで合法的に聖ちゃんのおっぱいを

ね、眠いぞ!

そしてハッピーエンドにできるか謎になってきてる

田中エンドはよ

おい








おい

誰か代筆しないかなー(チラッ

しかしこのスレ保守してどうにかなるのだろうか

>>138

みずき「どしたの?見逃しなんて…聖にしては珍しい…」

聖「すまない…手が…出なかった…」

みずき「いや…責める気は無いんだけどさ…」

聖「…すまない…」

みずき「…」

みずき「…最近さ、聖変じゃない?」

聖「…」

聖「…終わったみたいだな、守備…行ってくる…」

みずき「あ…聖…」

昨日は寝落ちしちゃいました、申し訳ない

―――――

カコッ パシッ シュッ アウトッ!

聖(9回表終了で1―0か…結局…先輩は調子がいいようだったが…)

聖(…あの…一球は…)

聖(…負ける…のか…私の失策のせいで…)

聖(私の…責任で…)グッ

聖(嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ…)

―――――

タイム! ダイダタナカ!

田中(補)「…」ザッザッ

田中(補)(9回裏…1点ビハインド…二死二塁…一発出れば逆転サヨナラ…)

田中(補)「ふっ…この場面で代打か…まさに…救世主…」

田中(補)「よぉし、来いっ!」

カキンッ




それは、お手本のような…


セカンドゴロ


アウッ! ゲームセット!

チャンスが苦手になってしまった

田中(補)「ふおぉぉぉっ!」

―――試合終了後、学校―――

聖(負け…た…あの1点の…せいでっ…)

聖「はぁ…着替えて…帰ろう…」

聖「…?なんだ…騒がしいな…」

「今日、良い勝負だったよな」

「けどさぁ…6回の、あの場面でアレは無いわな」

「六道さん?」

「そうそう、最後の打席も棒立ちだったしさ」

「あぁ…確かに…」

「最近練習だってボーッとしてんじゃん?この前なんて途中で帰っちゃったしさぁ」

「あったあった…なんかさ、士気下がるよなぁ…あぁいうの…」

聖「っ!」

聖(私は…そんな風に思われていた…のか…)

聖(私…は…)ポロ

聖「…っ」ダッ

学校行ってきます

>>231

聖「はぁっ…はぁっ…っく…」バタンッ

聖(私は…この部活に…必要と…されて…ない…んだ…)

聖「うぇ…ひっく…えっく…」ポロポロ

聖(私…は…どうしたらいいんだ…?パワプロ先輩…)

聖「っく…せんっ…ぱいっ…ひっく…」ポロポロ

ガチャッ

聖「!」ビクッ

みずき「ひじ…り…?」

聖「…っ」ゴシゴシ

聖「なんだ、みずきか…」

みずき「…泣いてたの?目、赤いよ?」

聖「だ、大丈夫…だぞ…?」

保守ありがとうございましたー


ゆっくり書いていきます

みずき「…」

みずき「今日の試合、気にしてたりする?」

聖「…」

みずき「…今日だけじゃ、ないよね…聖が変なの」

聖「…っ」

みずき「…ねぇ、どしたの…?」

聖「なんでも…なんでもない…」

みずき「その『なんでもない』ってのやめなよ」

聖「っ!」

みずき「悩み、あるなら聞くよ?それとも、私は頼りにならない?」

聖「…みず…きぃ…」

聖「みずきっ…みずきぃ…!」ギュッ

みずき「わわっ、ちょっ…!」

みずき「…落ち着いた?」ナデナデ

聖「う…む…」

みずき「で、何があったの?」

聖「…それが…最近…」

みずき「うんうん」

聖「…パワプロ先輩の…こと…なんだが…」

みずき「パワプロくん…?」

聖「…」コクッ

みずき「パワプロくんが…聖っ…まさかっ」

聖「っ!」

みずき「れ、恋愛絡み…とか?へー…聖もそういう年頃かぁ…」

聖「なー!ち、違うぞっ!断じてっ!」ブンブン

みずき「必死なのが逆に怪しい…」

聖「じ、冗談ばかり…っ!も、もう話さないぞっ!」

みずき「ごめんごめん…続けて?」

聖「…その…パワプロ先輩が…無視…するんだ…」

みずき「えっ」

聖「だ、だから…パワプロ先輩が私を無視するんだ…」

みずき「パワプロくんが?聖を?」

聖「…」コクッ

みずき「あははっ、ないない!」

聖「なー!」

みずき「だってあのパワプロくんだよ?聖は冗談が下手…」

聖「~~~っ!それだけじゃないっ…!今日の試合のエラーだって、パワプロ先輩が私のサインを無視したからっ…!」

みずき「はぁ…聖、見損なったよ」

聖「えっ…えっ…」

みずき「…あのさ、ミスしたのはショックだろうけど…自分のミスを他人のせいにするのはさ…」

聖「~~~っ!!!も、もういいっ!みずきに話した私が馬鹿だった…っ!私がっ…どれだけ悩んだかもっ…知らずにっ…!」

みずき「ひ、聖…落ち着きなってば…」

聖「ふーっ…ふーっ…!」

みずき(パワプロくんが無視するなんて…考えにくい…けど…聖が嘘吐いてるようにも見えないし…)

聖「みずきのことはっ…信じてたのにっ…」

みずき「!」

聖「…っ、すまない…少し…一人になりたい…私は、もう帰る…」パタン

みずき「待っ…聖…」

みずき「…」

―――――

パシーン

聖「先輩、コースが甘いぞ!」

パワプロ「よしっ!次行くよ!」ビュッ

パシーン!

聖「うんっ、先輩、隅にくる…ナイスボールだぞ!」

パワプロ「へへっ…聖ちゃんの指導のおかげかな、前よりコントロールが付いた気がするよ!」

聖「ふふっ、私からしてみればまだまだ甘いけどな」

パワプロ「ははっ、厳しいなぁ…」

聖(あぁ…楽しい…な…)

―――――
―――


聖「…」パチッ

聖「夢…か…」

聖「…」

聖(いい…夢だったな…)

聖(楽しくて…先輩と話せて…嬉しくて…あったかい…そんな…夢…)

聖「…」ジワッ

聖「うぅっ…だめだ…また…泣いちゃ…」

聖「…覚めなきゃ…良かった…のにっ…」

聖「…うぅっ…ひぐっ…うぇぇ…」ポロポロ

―――翌日―――

みずき「おーっす」

矢部「あ、みずきちゃんでやんす」

みずき「…」キョロキョロ

矢部「どうしたでやんすか?」

みずき「いや、聖いないかなーって」

矢部「聖ちゃんは今日学校に来ていないそうでやんす」

みずき「えっ…来てないの!?なんで!?」

矢部「さぁ?詳しいことはわからないでやんす」

みずき「…」

パワプロ「みずきちゃん、おっす」

みずき「あ…パワプロくん…」

パワプロ「?」

みずき「あのっ…今日の練習終わったらさ、話あるんだけど…」

パワプロ「話…?」

みずき「時間、あるわよね?」

パワプロ「まぁ、あるけど」

みずき「じゃあ後でね!大事な話だから!」

パワプロ「わかったよ、みずきちゃん」

みずき(ちゃんと…話聞かなきゃ…!)

―――――

パワプロ「で、話って何?」

みずき「…あのさ…パワプロくん…聖のことなんだけどさ」

パワプロ「…」

みずき「聖のこと、無視してるの?」

パワプロ「…無視…?」

みずき「うん、正直に答えて」

パワプロ「…」

パワプロ「俺は聖ちゃんのこと無視してるつもりはないよ」

みずき「!」

みずき「ほ、ホント…!?」

パワプロ「あー…でも…んー…」

みずき「?」

パワプロ「心当たりはあるよ」

みずき「!?」

みずき「ど、どういうこと!?」

パワプロ「…」

パワプロ「……」

パワプロ「………ということなんだ」

みずき「は?」

パワプロ「うん」

みずき「は?」

パワプロ「いや、だから…」

みずき「ば、ばっかじゃないのっ!?」

パワプロ「へっ?」

みずき「いいから早く聖に謝って来なさいよっ!」

パワプロ「ご、ごめん…」

みずき「聖…泣いてたんだからね!?」

パワプロ「!い、行ってくるよ!」ダッ

みずき「はぁ…」

みずき「…あんのメガネ…ッ!」

―――――

パワプロ「…聖ちゃんの家…」

パワプロ「すいませーん!」

聖「…悪いが…家の者は今…」

パワプロ「あっ…聖ちゃん…」

聖「っ!?」ビクゥッ ササッ

聖(な、なんで先輩が…!?)

パワプロ「か、隠れないでよ」

聖「…」ヒョコッ


パワプロ「やぁ…」

聖「っ!」ササッ

パワプロ「きんつば持って来たよ!」

聖「…!」ヒョコッ

聖「だ…騙されないぞ…」

今なら言える、この前のあおいちゃん無視のスレ立てたの俺です

パワプロ「その…ごめんっ!」

聖「えっ…」

パワプロ「俺…聖ちゃんがそんなに悩んでるなんて知らなかったんだ!」

聖「えっ…えっ…」

パワプロ「ごめんっ!」

聖「い、いくら謝っても許してあげないぞ…?」

パワプロ「ごめん…」

聖「…」

聖「先輩…理由が…知りたい…」

聖「なんで…私を無視…してきたんだ…?」
聖「私はっ…辛かったっ…すごくっ…!」グッ

パワプロ「特訓のつもりだったんだ…!」

聖「特…訓…?」

パワプロ「実は…」

―――――
―――


矢部「パワプロくん、ちょっといいでやんすか?」

パワプロ「何?矢部くん」

矢部「聖ちゃんとバッテリーを組むということは二人の信頼関係が必須でやんす」

パワプロ「?うん、そうだね」

矢部「そこででやんす、強い信頼関係のある二人は喋らなくても通じ合うことができるらしいでやんす」

矢部(漫画の情報でやんすが…)

パワプロ「ふむふむ」

矢部「つまり、聖ちゃんと話さず理解出来るようになれば息ピッタリのバッテリーの完成でやんす!」

パワプロ「な、なんだってー!」

矢部「さっそく今日から特訓でやんす!」

―――――
―――


パワプロ「っていう…」

聖「えっ…それだけ…?」

パワプロ「…うん」

聖「先輩は…それを…鵜呑みにしたのか…?」

パワプロ「…う、うん」

聖「投球練習を…してくれなかったのは…?」

パワプロ「それは…聖ちゃんと付き合いの長いみずきちゃんの方が息の合が合ってると思って参考にしようと…」

聖「じ、じゃあ…この前の試合でいきなり私の知らない球種を投げたのは…?」

パワプロ「それは…聖ちゃんが現段階でどれだけ意思疎通ができるか試したくて…」

聖「…」ポカーン

聖「先輩は…ばかだ…」

パワプロ「ご、ごめん…」

聖「ばか…大ばかだ…」ポロッ

パワプロ「ひ、聖ちゃん!?」

聖「私が…どれだけ苦しかったか…それすら…理解できなかったじゃないか…」ポロポロ


パワプロ「!」

聖「でもっ…よかっ…たっ…ひっく…わたひっ…せんぱっ…にっ…ひっく…嫌われたわけじゃっ…なくてっ…」ポロポロ

聖「よかったっ…本当にっ…うっく…嫌われたと…思ったからっ…ひっく…」

パワプロ「嫌いになんてなるわけないよ!」

聖「…っ!」

パワプロ「聖ちゃん…」ギュッ

聖「ぁ…」

パワプロ「俺は聖ちゃんを嫌いになったりしない、絶対に」

聖「せん…ぱ…い…せんぱいっ…!」ギューッ

パワプロ「だから、ごめん…許して欲しい…」

聖「…だめ…だ…許さない…」

パワプロ「えっ…」

聖「条件が…ある…」

パワプロ「な、何?」

聖「もう少し…このままで…いさせてくれ…」ギュッ

パワプロ「!」ドキッ

パワプロ「…聖ちゃん…」

聖「…」ギュッ

パワプロ「…」

聖「…私…先輩に…無視されて…気付いたことが…あるんだ…」

パワプロ「…な、何?」

聖「先輩と話せないと…避けられると…胸が苦しくなる…みずきと先輩が…仲良くしてても…胸が…痛いんだ…耐えられないんだ…」

パワプロ「聖…ちゃん…」

聖「気付いた…きっと…私は…先輩…パワプロ先輩のことが…」

聖「…好き…だったんだ…」ギューッ

パワプロ「!!」

聖「先輩は…私のこと…どう思ってるんだ…?」

パワプロ「どうって…その…」

聖「私は…先輩の口から聞きたい…言葉で言わなきゃ…伝わらないんだ…」

聖「だから、私に伝えて欲しい…先輩の気持ちを…」

パワプロ「!」

聖「先輩…」

パワプロ「聖ちゃん…俺も…好きだ…」

聖「っ!うんっ…!うんっ…!」ギューッ

パワプロ「…きんつば…一緒に食べよっか?」

聖「!きんつば…食べたい」

パワプロ「あはは…」

パワプロ「俺のきんつばだけどね」ポロリ

聖「あむっ…」パクッ モグッ

パワプロ「もぐ…パワ堂のきんつばはやっぱりおいしいね」モグモグ

聖「うむ、芸術だ…いくらでも食べられる」モキュモキュ

パワプロ「あはは」

聖「む…先輩、口の回りに付いてるぞ…?」

パワプロ「えっ…どこ…?」

聖「…んっ…」ペロッ

パワプロ「!」

聖「あ…こ、これは違うぞっ…もったいないから、つい…!」カアァッ

パワプロ「そ、そっか…」ドキドキ


やる気が上がった

弾道が上がった

疲れがたまった

パワプロのOPは8だろ

パワプロ「聖ちゃんに舐められた」

矢部「なんだと!でやんす~!」

パワプロ「ありがとな。いつもこうやって女食ってるけど、ほんとちょろいな」

矢部「いいでやんすよ。こうしてハメ撮り見れるんだから」

パワプロ「そうか。また頼むよ」



聖「」

友沢「あのクソビッチが~~!俺のパワプロに手を出しやがって~!」コソコソ

11はエンディングも良かった

――――――

みずき「あ、聖…」

聖「みずきか、今日も練習頑張るぞ」

みずき「なーんか嬉しそうね、なんかいいことあった?」

聖「ふふっ…少し、な」

パワプロ「よーし、今日もしまっていこー!」

パワプロ「ところで…矢部くんの姿が見えないんだけど」

みずき「ん?」ニコニコ

パワプロ「!な、なんでもないです!」ゾクッ

田中(補)「おーいパワプロ!今日も投球練習するの…」

聖「先輩!投球練習付き合うぞ!ふふっ、久々だからな、いっぱい投げてくれ」

パワプロ「よし、よろしくね、聖ちゃん!」

田中(補)「か…?って…えっ…」

田中(補)「あれ?」


おわり

>>641
同意

終わった…
おつかれぃ!

終わりです

スレ立てた時点で終わり考えて無かったので途中で矢部くんに犠牲になってもらいました

無理矢理っぽいけどごめんねー

矢部のおかげで結ばれたんだから感謝しろよ

照英が聖ちゃんを犯してる画像下さい

描いちゃった

http://imepic.jp/20110714/035400

>>691
うまいな

みずきちゃん

http://imepic.jp/20110714/053310

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